JPH08126541A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置

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JPH08126541A
JPH08126541A JP26662594A JP26662594A JPH08126541A JP H08126541 A JPH08126541 A JP H08126541A JP 26662594 A JP26662594 A JP 26662594A JP 26662594 A JP26662594 A JP 26662594A JP H08126541 A JPH08126541 A JP H08126541A
Authority
JP
Japan
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lock mechanism
operating
lever
electric motor
walk
Prior art date
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Application number
JP26662594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Masaoka
祥史 正岡
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Kiko Co Ltd filed Critical Fuji Kiko Co Ltd
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Publication of JPH08126541A publication Critical patent/JPH08126541A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ロック機構を自動的に作動できるようにした
車両用シートリクライニング装置。 【構成】 軸支凸部23に、ウォーム25と噛合する扇
形状のウォームホイール26を軸着し、第2の操作手段
40は、バックアーム11のバックアーム取付軸11a
に軸着したウォークインレバー41と、このウォークイ
ンレバー41と作動部材14と共に作動するウォームホ
イール26との間に付勢手段15と共に介在した連結部
材42とから構成され、作動部材14が連結部材42を
介してか、またはウォームホイール26の回動に追随し
てロック解除方向へ一体的に回動し、バックアーム11
の前倒しによりウォークインレバー41を連結部材42
を作動させて付勢手段15を付勢させるようにし、電動
モータ24を駆動することにより、ロック機構10を自
動的に作動できると共に、ロック解除時に付勢手段15
の付勢力が電動モータ24に作用しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロック機構を自動的
に作動させる操作手段を設けた車両用シートリクライニ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車両、特に、2ドアタイプの自
動車においては、リヤシートへの乗員の乗降を容易にす
るため、フロントシートにシートリクライニング装置を
装着し、リヤシートへ乗員が乗降する際にフロントシー
トのシートバックを前傾させて広い乗降通路を確保する
ことが行われている。
【0003】この種の車両用シートリクライニング装置
は、作動部材の作動によりロアーツースとアッパーツー
スをロックするようにしたロック機構を備えており、手
動用の操作レバーの操作により作動部材を反ロック方向
に回動させ、これによってロック機構をロック解除して
フロントシートのシートバックを前傾させているのが一
般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
装置では、リヤシートへの乗降時に、その都度乗員が操
作レバーを操作しなければならず、荷物を持っていて手
が不自由な場合等には、操作レバーの操作が困難であ
り、また降雨時には、操作レバーの操作に手間がかかっ
て体が雨に濡れやすい等の問題があった。
【0005】そこで、上述した手動操作上の問題点を解
決すべくロック機構を、電動モータを内蔵した駆動機構
により駆動させる電動式シートリクライニング装置が種
々提案されるようになった。しかし、これらの電動式シ
ートリクライニング装置では、作動部材は、ロック方向
へばね等で付勢されているため、電動モータでロック解
除を行う場合に、電動モータは作動部材を付勢するばね
の付勢力に打ち勝つトルクを必要とする。このため電動
モータや減速機構が大型化し、装置全体が大型になると
共に、コスト高になるという問題があった。
【0006】この発明は、上述した従来技術の問題点を
解決すべくなされたもので、その目的とするところは、
操作手段によりロック機構を自動的に作動できるように
した車両用シートリクライニング装置を小型化すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、作動部材の作動によりロアーツースと
アッパーツースをロックするようにしたロック機構と、
このロック機構を自動的に作動する第1の操作手段及び
ロック機構を非自動的に作動する第2の操作手段を備え
た車両用シートリクライニング装置であって、前記ロッ
ク機構は、ベースプレートに軸着されたバックアームに
設けられたアッパーツースと、このアッパーツースに係
脱可能に前記ベースプレートに軸着されたロアーツース
と、このロアーツースを作動させると共に付勢手段によ
りロック方向に付勢されベースプレートに軸着された作
動部材とからなり、また、前記第1の操作手段は、電動
モータを内蔵した把持部と、この把持部の一方に軸線方
向に沿って配置され前記電動モータの駆動により回転す
る歯車を設けたアームと、このアームの一側に突設され
前記ベースプレートに設けられた軸支凸部とを有し、前
記軸支凸部に、前記歯車と噛合するセクター歯車を軸着
し、さらに、前記第2の操作手段は、前記バックアーム
のバックアーム取付軸に軸着したウォークインレバー
と、このウォークインレバーと前記作動部材と共に作動
するセクター歯車との間に前記付勢手段と共に介在した
連結部材とから構成され、前記作動部材が連結部材を介
してか、または、セクター歯車により直接、セクター歯
車の回動に追随してロック解除方向へ一体的に回動し、
バックアームの前倒れによりウォークインレバーを介し
て連結部材を作動させて付勢手段を付勢させるように
し、前記電動モータを駆動することにより、前記ロック
機構を自動的に作動できると共に、ロック解除時に前記
付勢手段の付勢力が電動モータに作用しないようにした
ことを特徴としている。
【0008】
【作用】上述した構成によれば、第1の操作手段により
第2の操作手段を介してロック機構を自動的に作動させ
ることができる。そして、ロック機構のロック解除時
に、付勢手段の付勢力は電動モータに全く作用しない。
この結果、電動モータのトルクを小さく設定することが
できるので、電動モータを小型にすることができる。こ
れによって、装置全体を小型にすることができるととも
に、コストを低減させることができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。
【0010】図1乃至図5はこの発明の第1実施例に係
り、図1は車両用シートリクライニング装置の正面視説
明図、図2は図1のII−II矢視拡大断面説明図、図3は
図1に示すものの自動によるロック機構のロック解除時
における動作説明図、図4は図1に示すもののシートバ
ック前倒し時における動作説明図、図5は図1に示すも
のの手動によるロック機構のロック解除時における動作
説明図である。
【0011】図において、Eは車両用シートリクライニ
ング装置で、作動部材14の作動によりロアーツース1
3とアッパーツース12をロックするようにしたロック
機構10と、このロック機構10を作動する第1の操作
手段20及びロック機構10を非自動的に作動する第2
の操作手段40を備えている。
【0012】そして、この発明は、特に、ロック機構1
0が、ベースプレート30に軸着されたバックアーム1
1に設けられたアッパーツース12と、このアッパーツ
ース12に係脱可能にベースプレート30に軸着された
ロアーツース13と、このロアーツース13を作動させ
ると共に付勢手段15によりロック方向に付勢されベー
スプレート30に軸着された作動部材14とからなり、
また、第1の操作手段20が、電動モータ24を内蔵し
た把持部21と、この把持部21の一方に軸線方向に沿
って配置され電動モータ24の駆動により回転する歯車
としてウォーム25を設けたアーム22と、このアーム
22の一側に突設されベースプレート30に設けられた
軸支凸部23とを有し、この軸支凸部23に、ウォーム
25と噛合するセクター歯車としての扇形状のウォーム
ホイール26を軸着し、さらに、第2の操作手段40
は、バックアーム11のバックアーム取付軸11aに軸
着したウォークインレバー41と、このウォークインレ
バー41と作動部材14と共に作動するウォームホイー
ル26との間に付勢手段15と共に介在した連結部材4
2とから構成され、作動部材14が連結部材42を介し
てウォームホイール26の回動に追随してロック解除方
向へ一体的に回動し、バックアーム11の前倒れにより
ウォークインレバー41を介して連結部材42を作動さ
せて付勢手段15を付勢させるようにし、電動モータ2
4を駆動することにより、ロック機構10を自動的に作
動できると共に、ロック解除時に付勢手段15の付勢力
が電動モータ24に作用しないようにしたことを特徴と
している。
【0013】さらに、この発明の第1実施例の構造を詳
細に説明する。
【0014】ベースプレート30は、シートクッション
側に固定されており、このベースプレート30に、シー
トバック側に固定されるバックアーム11が軸着部とし
てのバックアーム取付軸11aにより軸着されている。
また、バックアーム取付部11aには、渦巻ばね16の
基部が巻装されており、この渦巻ばね16の先端に形成
したフック部16aはバックアーム11に植設した係止
ピン11bに係止され、この渦巻ばね16によりバック
アーム11は反時計方向に回動するよう付勢されてい
る。
【0015】アッパーツース12は、バックアーム11
に一体的に固定され、下縁部にバックアーム取付軸11
aを中心とする円弧状の歯部12a及びこの歯部12a
の左端に連続して歯部12aより曲率半径の大きい歯無
部12bが形成されている。ロアーツース13は、基部
をベースプレート30にロアーツース取付軸13bによ
り軸着しており、自由端側上面にアッパーツース12の
歯部12aと噛合する歯部13aが形成されている。ま
た、ロアーツース13の自由端側下面には、凹部13c
を挟んで左右両側にカム受部13d及び凸部13eが形
成されている。
【0016】作動部材14は、その基部をベースプレー
ト30に枢軸23aにより軸着しており、一方の自由端
側にロアーツース13のカム受部13d及び凸部13e
と係合するカム部14aが形成されている。
【0017】電動モータ24は把持部21に内蔵されて
おり、その出力軸24aにウォーム25の一端部が取付
けられている。このウォーム25は、出力軸24aの軸
線方向に沿って配置されており、その他端部はアーム2
2に設けたブッシュ22aに嵌挿されている。
【0018】アーム22の一側に一体で突設された軸支
凸部23は、ベースプレート30に枢軸23aにより軸
着されており、この枢軸23aにウォームホイール26
及び作動部材14が軸着されている。ウォームホイール
26は扇形状に形成されており、その反歯部側先端に連
結ピン26bが植設されている。この連結ピン26bに
は、断面コ字状の連結部材42の一方の側壁部42aが
軸着されている。また、作動部材14の他方の自由端側
には、連結ピン26bと対向する位置に連結ピン14b
が植設されており、この連結ピン14bに、連結部材4
2の他方の側壁部42bに形成された切欠部42cが係
合している。
【0019】また、軸支凸部23には、引張ばね28の
一端が係止されており、この引張ばね28の他端はベー
スプレート30に係止されている。そして、この引張ば
ね28によって、軸支凸部23は反時計方向に回動する
ように付勢されている。さらに、ベースプレート30に
は、ロック位置で把持部21の反時計方向の回動を規制
するためのストッパピン30bが植設されている。
【0020】また、バックアーム取付軸11aには、ウ
ォークインレバー41の基部が軸着され、このウォーク
インレバー41の基部から下方に延出した自由端部41
aに連結ピン43が植設されている。この連結ピン43
は、連結部材42の一方の側壁部42aの右端側に形成
された長孔42dに遊嵌している。
【0021】また、作動部材14の連結ピン14bとウ
ォークインレバー41の連結ピン43には、付勢手段と
しての引張ばね15の両端に形成されたフック部15
a,15bが係止されており、この引張ばね15により
連結ピン14bは連結部材42の切欠部42cに圧接し
ている。これによって、ウォームホイール26の時計方
向の回動に追随して作動部材14も同方向に回動するよ
うに構成されている。さらに、ウォークインレバー41
の基部から左方に延出した自由端部41bは、シートバ
ック前倒れ時にバックアーム11の係止ピン11bと当
接する位置に配置されている。
【0022】つぎに、この発明の第1実施例の作用を説
明する。
【0023】図1はロック機構10がロックされている
状態を示したもので、ロアーツース13のカム受部13
dに作動部材14のカム部14aが引張ばね15のばね
力により圧接しており、これによりロアーツース13が
時計方向に回動し、その歯部13aがアッパーツース1
2の歯部12aに噛合してシートバックの回動をロック
している。このロック状態においては、作動部材14の
連結ピン14bは、引張ばね15のばね力により連結部
材42の切欠部42cに圧接しており、また、連結ピン
43は連結部材42の長孔42dの上端に当接してい
る。
【0024】このロック機構10のロック状態から自動
的にロック解除するには、電動モータ用スイッチをON
にする。すると、電動モータ24が正回転し、ウォーム
25を介してウォームホイール26が時計方向に回動
し、連結部材42が図中左方向に移動する。このとき、
作動部材14の連結ピン14bは、連結部材42の切欠
部42cに引張ばね15のばね力により圧接しているの
で、作動部材14もウォームホイール26と一体的に時
計方向に回動する。すると、図3に示すように、作動部
材14のカム部14aによりロアーツース13の凸部1
3eが押圧されてロアーツース13が反時計方向に回動
し、その歯部13aがアッパーツース12の歯部12a
から離れ、ロック機構10はロック解除状態となる。
【0025】このロック機構10のロック状態からロッ
ク解除状態に移行する過程において、はウォークインレ
バー41は引張ばね15のばね力により連結部材42に
連動して時計方向に回動するので、連結ピン14bと連
結ピン43との軸間距離は変化しない。したがって、電
動モータ24には、引張ばね15のばね力は全く作用し
ていない。この結果、電動モータ24のトルクを小さく
設定することができるので、電動モータ24の小型化及
びコスト低減化を図ることができる。
【0026】そして、図4に示すようにバックアーム1
1が渦巻ばね16のばね力により反時計方向に前倒しさ
れ、係止ピン11bがウォークインレバー41に自由端
部41bに係合すると、ウォークインレバー41がバッ
クアーム11と一体的に反時計方向に回動し、連結ピン
43は連結部材42の長孔42d内を右端面に当接する
よう移動し、これにより、前倒れが完了する。この際、
引張ばね15の長さL1 は、連結ピン43の移動より図
1に示す引張ばね15の長さLより伸長しているので、
引張ばね15のばね力は大幅に大きくなっている。
【0027】図4に示す前倒れが完了した状態で電動モ
ータ用スイッチをOFFにすると、電動モータ24が逆
回転し、ウォーム25及びウォームホイール26を介し
て連結部材42は、その長孔42dを連結ピン43に摺
動させながら右側に移動して図1に示す初期位置に復帰
する。
【0028】このとき、作動部材14の連結ピン14b
は連結部材42の切欠部42cから離脱するので、作動
部材14は回動しない。したがって、電動モータ24に
は、引張ばね15のばね力は全く作用していない。
【0029】そして、この状態からバックアーム11を
渦巻ばね16のばね力に抗して起立させると、係止ピン
11bとウォークインレバー41の自由端部41bとの
係合が解かれ、アッパーツース12の歯部12aがロア
ーツース13の歯部13aに噛合する位置まで回動する
と引張ばね15のばね力により作動部材14が反時計方
向に回動し、カム部14aによりロアーツース13のカ
ム受部13dを押圧する。これによって、ロアーツース
13が時計方向に回動し、図1に示すようにその歯部1
3aとアッパーツース12の歯部13aとが噛合したロ
ック状態とする。このシートバックの前倒し復元時にお
ける引張ばね15のばね力は、ロック時における引張ば
ね15のばね力より大幅に大きくなっているので、シー
トバックの前倒れ復元時における歯飛びの発生を防ぐこ
とができる。
【0030】また、ロック機構10のロック状態から手
動的にロック解除するには、図5に示すように把持部2
1を把持して引張ばね28のばね力に抗して軸支凸部2
3を枢軸23aを中心として時計方向に回動させる。す
ると、ウォームホイール26が一体的に同方向に回動
し、連結部材42が図中左方向に移動してこれに伴って
作動部材14が時計方向に回動してロック機構10をロ
ック解除することができる。
【0031】このロック解除状態からロック機構10を
再びロック状態に復帰させるには、把持部21から手を
離す。すると、把持部21は引張ばね28のばね力によ
り反時計方向に回動し、これに伴って連結部材42が図
中右方向に移動して引張ばね15のばね力により作動部
材14も反時計方向に回動してロック機構10をロック
することができる。
【0032】また、ウォークインレバー41を作動して
ロック機構10を非自動的にロック解除するには、ウォ
ークインレバー41を足により時計方向に回動させる。
すると、連結部材42を介して作動部材14がウォーム
ホイール26と一体的に時計方向に回動し、前述の如く
ロック機構10をロック解除することができる。
【0033】図6乃至図10はこの発明の第2実施例に
係り、図6は車両用シートリクライニング装置の正面視
説明図、図7は図6のVII −VII 矢視拡大断面説明図、
図8は図6に示すものの自動によるロック機構のロック
解除時における動作説明図、図9は図6に示すもののシ
ートバック前倒し時における動作説明図、図10は図6
に示すものの手動によるロック機構のロック解除時にお
ける動作説明図である。
【0034】この第2実施例において、第1実施例と同
様又は同等の部品に同一符号を付して、その詳細な説明
は省略する。
【0035】ロック機構10を構成する作動部材14
は、カム部14aと反対側の自由端部にばね取付ピン1
4cが植設されている。また、第1の操作手段20を構
成する把持部21には、一体的に操作レバー21aが設
けられている。
【0036】セクター歯車としてのウォームホイール2
6は、軸支凸部23の軸着部としての枢軸23aにより
ベースプレート30に軸着されており、ウォームホイー
ル26の軸着部に形成されたボス部26cに、付勢手段
として第1のねじりコイルばね15Aの基部が巻装され
ている。この第1のねじりコイルばね15Aの一方のフ
ック部15cは、作動部材14のばね取付ピン14cに
係止され、他方のフック部15dは、一方のフック部1
5cと同じ方向に形成されウォームホイール26に植設
されたばね取付ピン26dに係止されている。この第1
のねじりコイルばね15Aによって、作動部材14を反
時計方向、すなわちロック方向に回動するよう付勢して
いると共に、そのばね取付ピン14cをウォームホイー
ル26の側壁26eに圧接している。
【0037】連結部材42は、ベルクランク状のサブレ
バー42Aと、連結ロッド42Bとからなり、サブレバ
ー42Aは枢軸23aに軸着されており、ウォームホイ
ール26の裏面側に形成された段差部26fに当接して
いる。そして、このサブレバー42Aの軸着部に隣接し
て軸支凸部23に形成されたボス部23bに付勢手段と
しての第2のねじりコイルばね15Bの基部が巻装され
ている。この第2のねじりコイルばね15Bの一方のフ
ック部15eは、作動部材14のばね取付ピン14cに
係止され、他方のフック部15fは一方のフック部15
eと同じ方向に形成され、ウォームホイール26のばね
取付ピン26dと対向してサブレバー42Aの一方の自
由端に植設されたばね取付ピン42eに係止されてい
る。この第2のねじりコイルばね15Bも、第1のねじ
りコイルばね15Aと同様に作動部材14を反時計方向
に回動するよう付勢していると共に、サブレバー42A
を時計方向に回動するよう付勢している。
【0038】また、バックアーム取付軸11aには、ウ
ォークインレバー41の基部が軸着され、その先端部に
ペダル41cが形成されている。ウォークインレバー4
1の中間部には、連結ロッド42Bの一端が連結ピン4
2fにより連結枢支されており、この連結ロッド42B
の他端は、サブレバー42Aの他方の自由端に連結ピン
42gにより連結枢支されている。
【0039】また、軸支凸部23に植設したばね取付ピ
ン23dと、ベースプレート30に形成したばね取付孔
30aには、引張ばね28の両端に形成されたフック部
28a,28bがそれぞれ係止されており、この引張ば
ね28によって軸支凸部23は反時計方向に回動するよ
う付勢されており、これにより第1のねじりコイルばね
15Aと第2のねじりコイルばね15Bを図6に示す状
態に保持している。
【0040】ここで、引張ばね28のばね力を1とする
と、第1及び第2のねじりコイルばね15A,15Bの
ばね力はそれぞれ0・5となるように設定されている。
そして、引張ばね28が軸支凸部23を反時計方向に回
動付勢することにより、ウォーム25とウォームホイー
ル26は噛合しているためウォームホイール26も反時
計方向に回動され、段差部26fによりサブレバー42
Aも同様に反時計方向に回動されて第1及び第2のねじ
りコイルばね15A,15Bがねじられ、この付勢力で
作動部材14のカム部14aをロアーツース13のカム
受部13dに圧接させている。
【0041】つぎに、この発明の第2実施例の作用を説
明する。
【0042】図6はロック機構10がロックされている
状態を示したもので、ロアーツース13のカム受部13
dに作動部材14のカム部14aが、ねじりコイルばね
15A,15Bのばね力により圧接しており、第1実施
例と同様シートバックの回動をロックしている。
【0043】このロック機構10のロック状態から自動
的にロック解除するには、電動モータ用スイッチをON
にする。すると、電動モータ24が正回転し、ウォーム
25を介してウォームホイール26が時計方向に回動
し、この回動に伴って側壁26eがばね取付ピン14c
を押して作動部材14を時計方向に回動し、また、サブ
レバー42Aは第2のねじりコイルばね15Bにより作
動部材14に追従して時計方向に回動することにより作
動部材14及びサブレバー42Aがウォームホイール2
6と一体的に時計方向に回動する。
【0044】これによって、図8に示すように、作動部
材14のカム部14aによりロアーツース13の凸部1
3eが押圧され、第1実施例と同様ロック機構10はロ
ック解除状態となる。
【0045】このロック機構10のロック状態からロッ
ク解除状態に移行する過程において、第1及び第2のね
じりコイルばね15A,15Bは全く変形しない。した
がって、電動モータ24には第1及び第2のねじりコイ
ルばね15A,15Bのばね力は全く作用しない。
【0046】そして、図9に示すように、バックアーム
11が渦巻ばね16のばね力により反時計方向に前倒し
され、係止ピン11bがウォークインレバー41自由端
部41bに係合すると、ウォークインレバー41がバッ
クアーム11と一体的に反時計方向に回動し、これに伴
って、連結ロッド42Bが右方向に移動すると共に、サ
ブレバー42Aが反時計方向に回動し、これにより、前
倒れが完了する。この際、ロアーツース13の歯部13
aがアッパーツース12の歯無部12bに当接し、ばね
取付ピン14cの位置は、ロック位置まで戻らない位置
で止っているため、第2のねじりコイルばね15Bはば
ね取付ピン27eの移動により変形し、第2のねじりコ
イルばね15Bのばね力は、図6に示す場合より大幅に
大きくなっている。
【0047】図9に示す前倒れが完了した状態で、電動
モータ用スイッチをOFFにすると、電動モータ24が
逆回転し、ウォーム25を介してウォームホイール26
が反時計方向に回動し、前述と同様に作動部材14のば
ね取付ピン14cの位置はロック位置まで戻らない位置
で止っているため、第1のねじりコイルばね15Aをば
ね取付ピン26dにより撓ませ図6に示す位置に復帰す
る。これによって、第1及び第2のねじりコイルばね1
5A,15Bは撓められるが、電動モータ24が撓める
のは第1のねじりコイルばね15Aだけである。
【0048】そして、この状態からバックアーム11を
渦巻ばね16のばね力に抗して起立させると、係止ピン
11bとウォークインレバー41の自由端部41bとの
係合が解かれ、アッパーツース12の歯部12aがロア
ーツース13の歯部13aに噛合する位置まで回動する
と、第1及び第2のねじりコイルばね15A,15Bの
ばね力により、作動部材14が反時計方向に回動し、第
1実施例と同様、ロック機構10がロック状態となる。
【0049】このシートバックの前倒れ復元時における
第1及び第2のねじりコイルばね15A,15Bのばね
力は、ロック時におけるばね力より大幅に大きくなって
いるので、シートバックの前倒し復元時における歯飛び
の発生を防ぐことができる。また、ロック機構10のロ
ック状態から手動的にロック解除するには、操作レバー
21aを引張ばね28のばね力に抗して時計方向に回
動、すなわち、軸支凸部23を時計方向に回動させるこ
とによって行われるものであり、その詳細は第1実施例
と同様であり、その説明は省略する。
【0050】また、リヤシートの乗員が降車する際に、
ウォークインレバー41のペダル41cを押圧すると、
連結ロッド42B、サブレバー42A及びこのサブレバ
ー42Aが当接する段差部26fを有するウォームホイ
ール26を介して軸支凸部23が時計方向に回動し、前
述の如くロック機構10をロック解除することができ
る。
【0051】
【発明の効果】上述した通り、この発明によれば、第1
の操作手段により第2の操作手段を介してロック機構を
自動的に作動させることができる。そして、ロック機構
のロック解除時に、付勢手段の付勢力は電動モータに全
く作用しない。この結果、電動モータのトルクを小さく
設定することができるので、電動モータを小型にするこ
とができる。これによって、装置全体を小型にすること
ができると共に、コストを低減させることができる。
【0052】さらに、シートバックの前倒れ復元時にお
ける付勢手段の付勢力を大きくすることができるので、
シートバックの前倒れ復元時の歯飛びの発生を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る車両用シートリク
ライニング装置の正面視説明図である。
【図2】図1のII−II矢視拡大断面説明図である。
【図3】図1に示すものの自動によるロック機構のロッ
ク解除時における動作説明図である。
【図4】図1に示すもののシートバック前倒し時におけ
る動作説明図である。
【図5】図1に示すものの手動によるロック機構のロッ
ク解除時における動作説明図である。
【図6】この発明の第2実施例に係る車両用シートリク
ライニング装置の正面視説明図である。
【図7】図6のVII −VII 矢視拡大断面説明図である。
【図8】図6に示すものの自動によるロック機構のロッ
ク解除時における動作説明図である。
【図9】図6に示すもののシートバック前倒し時におけ
る動作説明図である。
【図10】図6に示すものの手動によるロック機構のロ
ック解除時における動作説明図である。
【符号の説明】
E 車両用シートリクライニング装置 10 ロック機構 11 バックアーム 12 アッパーツース 12a 歯部 13 ロアーツース 13a 歯部 14 作動部材 15 付勢手段(引張ばね) 15A 付勢手段(第1のねじりコイルばね) 15B 付勢手段(第2のねじりコイルばね) 20 第1の操作手段 21 把持部 21a 操作レバー 22 アーム 23 軸支凸部 23a 軸着部 24 電動モータ 25 歯車(ウォーム) 26 セクター歯車(ウォームホイール) 30 ベースプレート 40 第2の操作手段 41 ウォークインレバー 42 連結部材 42A サブレバー 42B 連結ロッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動部材の作動によりロアーツースとア
    ッパーツースをロックするようにしたロック機構と、こ
    のロック機構を自動的に作動する第1の操作手段及びロ
    ック機構を非自動的に作動する第2の操作手段を備えた
    車両用シートリクライニング装置であって、前記ロック
    機構は、ベースプレートに軸着されたバックアームに設
    けられたアッパーツースと、このアッパーツースに係脱
    可能に前記ベースプレートに軸着されたロアーツース
    と、このロアーツースを作動させると共に付勢手段によ
    りロック方向に付勢されベースプレートに軸着された作
    動部材とからなり、また、前記第1の操作手段は、電動
    モータを内蔵した把持部と、この把持部の一方に軸線方
    向に沿って配置され前記電動モータの駆動により回転す
    る歯車を設けたアームと、このアームの一側に突設され
    前記ベースプレートに設けられた軸支凸部とを有し、前
    記軸支凸部に、前記歯車と噛合するセクター歯車を軸着
    し、さらに、前記第2の操作手段は、前記バックアーム
    のバックアーム取付軸に軸着したウォークインレバー
    と、このウォークインレバーと前記作動部材と共に作動
    するセクター歯車との間に前記付勢手段と共に介在した
    連結部材とから構成され、前記作動部材が連結部材を介
    してか、または、セクター歯車により直接、セクター歯
    車の回動に追随してロック解除方向へ一体的に回動し、
    バックアームの前倒れによりウォークインレバーを介し
    て連結部材を作動させて付勢手段を付勢させるように
    し、前記電動モータを駆動することにより、前記ロック
    機構を自動的に作動できると共に、ロック解除時に前記
    付勢手段の付勢力が電動モータに作用しないようにした
    ことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
JP26662594A 1994-10-31 1994-10-31 車両用シートリクライニング装置 Pending JPH08126541A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003312326A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Nissan Motor Co Ltd 車両用シートのウォークイン装置
CN104453490A (zh) * 2014-08-06 2015-03-25 江苏皓月汽车锁股份有限公司 一种一体式前门锁体

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