JP2003312262A - 成形トリムのホルダ構造 - Google Patents
成形トリムのホルダ構造Info
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Abstract
ることができ、しかも成形トリム本体とポケット構成部
材の縦壁部との間の幅(ポケット部の上部開口の幅)を
容器の寸法より大きく設定することができると共に寸法
の違う容器の保持を行うことができ、さらにポケット構
成部材の樹脂成形時に引けが生じるのを防止することが
できるような成形トリムのホルダ構造を提供する。 【解決手段】 ポケット部8の縦壁部を、ポケット構成
部材6の縦壁部6a、及び、この縦壁部6aに間隔を隔
てて対向する成形トリム本体5の一部分(縦壁部5a)
にて形成すると共に、ポケット部8の縦壁部からポケッ
ト部8内に向けて傾斜して延びる容器保持片11を設け
ることによりホルダ部10を構成し、容器保持片11の
弾性復元力にて容器9をポケット部8内に保持する。
Description
車両のドア(車両ドア)に設置されるポケット部付きの
成形トリムのホルダ構造に関し、さらに詳しくは、車室
内側に配置される成形トリム本体にポケット構成部材を
組付けることにより成形トリムの車室内側に容器収容用
のポケット部を形成し、前記ポケット部内に容器を保持
するホルダ部を設けるようにした成形トリムのホルダ構
造に関するものである。
成形トリムに飲料水容器等を保持するホルダ部を設ける
ための構造としては、従来より多くの提案がなされてい
る。図10〜図13は、従来より採用されている成形ト
リムのホルダ構造をそれぞれ示すものであって、図10
に示すホルダ構造は、容器載置台50及び容器保持枠5
1をL字状の引掛金具52に固着して成る保持用具53
を用いるようにしたものである。この場合には、自動車
のサイドドア54の車室内側に取付けられた成形トリム
(ドアトリム)55に引掛金具52を引っ掛けて保持用
具53を車室内の所定位置に配置し、この保持用具53
の容器保持枠51内に飲料水容器(図示せず)を上方か
ら差し込んで容器載置台50上に載置することにより飲
料水容器を保持するようにしている。
っては、成形トリム本体60に組付けられるポケット構
成部材61の縦壁部62に観音開きの左右一対の蓋部6
3,64を一体に設けて、これらの蓋部63,64の弾
性復元力にて蓋部63,64と成形トリム本体60との
間に飲料水容器65等を保持するようにしている。
っては、成形トリム本体70に取付けられるポケット構
成部材71の縦壁部72に飲料水容器73を収容して保
持することが可能な寸法形状の収容用凹部74を形成
し、この凹部74内に飲料水容器73の下側半分部分を
収容した状態でポケット部75内に飲料水容器73を保
持するようにしている(図14参照)。
っては、成形トリム本体80に取付けられるポケット構
成部材81の縦壁部82の内面側に高いリブ83,84
(起立高さH1 ,H2 )を間隔を隔ててほぼ平行に形成
し、これらのリブ83,84の間に飲料水容器85を保
持するようにしている。
如き従来のホルダ構造にあっては、次のような問題点が
ある。すなわち、図10に示すように成形トリム55と
は別体の保持用具53を用いるようにした場合には、成
形トリム55とドアガラス56との間の隙間をシールし
ているゴム部材57に保持用具53の引掛金具52を引
っ掛けた箇所においてこのゴム部材57に引掛金具52
から下方へ引かれる荷重がかかるため、ゴム部材57等
に永久変形或いは破損を生じるおそれがある。さらに、
乗降時やシートスライド時等に保持用具52が乗員の乗
降動作やシートスライド操作の邪魔になり、乗降性及び
シートスライド操作性等に悪影響を及ぼすおそれがあ
る。
うなホルダ構造の場合には、成形トリム本体60,70
とポケット構成部材61,71の縦壁部62,72との
間の間隔Wを飲料水容器65,75の直径Lよりも大き
くすることができないので(図14参照)、小容量のポ
ケット部しか設けることができない。さらに、これらの
ホルダ構造では、ポケット構成部材61,71の車室内
側の表面(外側面)に、飲料水容器73,85を保持す
るのに十分な高さH3 ,H4 の凸形状部P,Q(図1
1,図12及び図14参照)を形成する必要がある。
合には、リブ83,84の起立高さH1 ,H2 が高かっ
たり、リブ83,84の付け根部分α,βにおける厚さ
T1,T2 が厚かったりすると、ポケット構成部材81
の車室内側の表面上のリブ83,84に対応する部分に
樹脂成形に特有の引け86,87が発生し、これにより
外観を損なう不具合がある。
たものであって、その目的は、簡単な構成でありながら
容器を確実に保持することができ、しかも成形トリム本
体とポケット構成部材の縦壁部との間の幅(ポケット部
の上部開口の幅)を容器の寸法より大きく設定すること
ができると共に寸法の違う容器の保持を行うことがで
き、さらにポケット構成部材の樹脂成形時に引けが生じ
るのを防止することができるような成形トリムのホルダ
構造を提供することにある。
めに、本発明では、車室内側に配置される成形トリム本
体にポケット構成部材を組付けることにより成形トリム
の車室内側にポケット部を形成し、前記ポケット部内に
容器を保持するホルダ部を設けるようにした成形トリム
のホルダ構造において、前記ポケット部の縦壁部を、前
記ポケット構成部材の縦壁部、及び、この縦壁部に間隔
を隔てて対向する前記成形トリム本体の一部分にて形成
すると共に、前記ポケット部の縦壁部から前記ポケット
部内に向けて傾斜して延びる容器保持片を設けることに
より前記ホルダ部を構成し、前記容器保持片の弾性復元
力にて前記容器を前記ポケット部内に保持するようにし
ている。また、本発明では、前記ホルダ部における前記
ポケット部の上部開口の幅すなわち前記ポケット構成部
材の縦壁部と前記成形トリム本体との間の間隔を、前記
ポケット部に収容すべき容器の寸法よりも大きく設定し
ている。また、本発明では、前記ポケット構成部材の縦
壁部に切欠穴を形成すると共に、前記容器保持片を前記
切欠穴の縁辺部から前記ポケット部内に向けて傾斜して
延びるように前記ポケット構成部材の縦壁部に一体成形
している。また、本発明では、前記切欠穴の上方位置に
前記ポケット構成部材の縦壁部の一部分が存在するよう
に構成している。また、本発明では、前記ポケット部の
縦壁部のうち前記切欠穴の両側部に前記容器保持片をそ
れぞれ設け、これら一対の容器保持片のうちの少なくと
も一方の弾性復元力にて前記容器を保持するようにして
いる。また、本発明では、前記ポケット部の内部を仕切
るリブを設け、前記容器保持片と前記リブとの間に前記
容器を挟み込んで保持するようにしている。また、本発
明では、前記リブを前記ポケット構成部材の内側面に一
体成形すると共に、前記ポケット構成部材の外側面であ
ってかつ前記リブの付け根部分に対応する箇所に、前記
リブの付け根部分に沿って延びる溝形状部を形成してい
る。
図1〜図9を参照して説明する。
ルダ構造を有する成形トリム1が取付けられた自動車の
サイドドア(車両ドア)2を示している。このサイドド
ア2は、ドアアウタパネル3aとドアインナパネル3b
とを閉断面形状に接合して成るドア本体4を有してお
り、サイドドア2の車室内側の内面(ドアインナパネル
3bの内側面)には樹脂製の成形トリム1が組付けられ
るようになっている。
る板状の成形トリム本体5と、この成形トリム本体5の
車室内側の内面に組付けられた樹脂成形品から成るポケ
ット構成部材6とから構成されている。すなわち、サイ
ドドア2の車室内側の内面に組付けられる成形トリム本
体5にポケット構成部材6が組付けられ、成形トリム1
の車室内側に、上部開口7を有するポケット部(トリム
ポケット)8が形成されている。そして、このポケット
部8内の車両前方側の端部箇所に例えば飲料水容器9等
の容器を収容して保持するためのホルダ部10が設けら
れている。なお、図2に示すように、ホルダ部10にお
けるポケット部8の上部開口7の幅W、すなわち、ポケ
ット構成部材6の縦壁部6aと成形トリム本体5の縦壁
部5aとの間の間隔Wは、ポケット部8に収容すべき飲
料水容器9の寸法(例えば直径L)よりも大きく設定さ
れている。
構成部材6は、縦壁部6a及び底壁部6bを一体成形し
て成る樹脂製の箱状部品(樹脂製一体成形部品)であ
り、成形トリム1に設けられるポケット部8の縦壁部
は、ポケット構成部材6の縦壁部6a、及び、この縦壁
部6aに間隔を隔てて対向する成形トリム本体5の一部
分(縦壁部5a)にて形成されている。そして、ポケッ
ト部8の縦壁部5a又は6aからポケット部8内に向け
て車両前後方向に対して傾斜して延びる容器保持片11
が一体成形されており、容器保持片11及びこの容器保
持片11が配設されている側のポケット部8の端部部分
8aとによって、ポケット部8の端部箇所に容器保持用
のホルダ部10が構成されている。なお、本実施形態に
あっては、上述の容器保持片11は、ポケット構成部材
6の縦壁部6aの内側面に一体成形されると共に、この
縦壁部6aの内側面からポケット部8の内部へ向けて車
両前後方向に対して(ひいては、成形トリム本体5に対
して)傾斜して延びるように配置されている。そして、
容器保持片11の付け根部分(すなわち、容器保持片1
1とポケット構成部材6の縦壁部6aとの連結部分)γ
並びに容器保持片11自体が弾性変形し得るように構成
されている。
有するポケット構成部材6を製作する場合には、図3に
示すようにスライド型12を一対の成形金型(コア型1
3及びキャビティ型14)間に設置して樹脂成形を行な
うようにしている。
器9を保持する際には、飲料水容器9を、ポケット部8
の上部開口7を通して容器保持片11とポケット部8の
端部部分8aとの間に容器保持片11の弾性力に抗して
差し込んで、ポケット構成部材6の底壁部6b上に載置
する。これに伴い、飲料水容器9は、容器保持片11の
弾性復元力により、容器保持片11とポケット部8の端
部部分8aとの間に挟み込まれた状態でポケット構成部
材6の底壁部6b上に保持されることとなる。
ケット部8の上部開口7の幅Wを飲料水容器9の寸法
(直径L)よりも大きく設定すると共に、ポケット部8
内に飲料水容器9を保持するために弾性を有する容器保
持片11をポケット構成部材6の縦壁部6aに設けるよ
うにしたので、ホルダ部10の構造が簡単でありなが
ら、ポケット構成部材6の縦壁部6aから形成された容
器保持片11の弾性復元力にて飲料水容器9の保持を確
実に行うことができる。また、ポケット構成部材6の製
作に当たっては、容器保持片11を前記縦壁部6aから
傾斜して延びるように形成すべくスライド型12を用い
るようにしているので、スライド型12の寸法調整によ
り容器保持片11の付け根部分(基端部)γの厚さを適
宜に調整することにより容器保持片11の弾性力の強弱
を任意に設定することができると共に、その厚さTを小
さく設定することにより容器保持片11の付け根部分γ
に対応する前記縦壁部6aの表面(車室内側の面)に凹
状の引けを生じるのを防止することができる。
形態に係る成形トリムのホルダ構造を示すものである。
なお、図4〜図7において、図1〜図3と同様の部分に
は同一の符号を付して重複する説明を省略する。
6の縦壁部6aに切欠穴20が形成されており、容器保
持片(第1の容器保持片)11が、車両前後方向で互い
に対向する切欠穴20の両側の縁辺部M,Nのうち後方
側の縁辺部Mに連設して延び、かつ、この切欠穴20の
縁辺部Mからポケット部8内に向けて車両前後方向に対
して傾斜して延びるように、ポケット構成部材6の縦壁
部6aに一体成形されている(図4〜図6参照)。さら
に、切欠穴20の他方の縁辺部Nにおいては、この縁辺
部Nに連設して延び、かつ、切欠穴20の縁辺部Nから
ポケット部8内に向けて車両前後方向に対して傾斜して
延びる第2の容器保持片21が、ポケット構成部材6の
縦壁部6aに一体成形されている。従って、ポケット部
8の縦壁部のうち切欠穴20の車両前後方向の両側の縁
辺部M,Nに第1及び第2の容器保持片11,21がそ
れぞれ一体に設けられている。そして、これら一対の容
器保持片11,21は、それぞれ、弾性変形が可能に構
成されており、容器保持片11,21の弾性復元力にて
飲料水容器9をこれらの間に挟み込んで保持し得るよう
に構成されている。また、本実施形態においては、図4
及び図5に示すように、切欠穴20の上方位置にポケッ
ト構成部材6の縦壁部6aの一部分(縦壁部分R)が存
在するように構成されている。
ット構成部材6を樹脂成形する場合には、ポケット構成
部材6の縦壁部6aのうち容器保持片11,21に対応
する部分すなわち容器保持片11,21の陰になる部分
に切欠穴20を設けるようにしているので、図7に示す
如くコア型13及びキャビティ型14のみを用いてスラ
イド型を用いることなく樹脂成形を行うようにしてい
る。
料水容器9を、第1及び第2の容器保持片11,21の
弾性復元力によりこれらの間に挟持して左右方向(車両
前後方向)に位置規制した状態であって、かつ、これら
の容器保持片11,21とポケット構成部材6の縦壁部
6aとの間に挟持した状態でポケット構成部材6の底壁
部6b上に、十分な保持力で確実にしかも安定性良くホ
ルダ部10に保持することができる。また、この場合、
図5に示すようにポケット部8の上部開口7の幅Wを飲
料水容器9の直径Lより大きく設定しても、第1及び第
2の容器保持片11,21にて飲料水容器9の横方向
(本実施形態においては車両前後方向)の保持を行うこ
とができる。また、ポケット構成部材6の縦壁部6aの
うち容器保持片11,21に対応する部分(容器保持片
11,21の陰となる部分)に切欠穴20を設けるよう
にしているので、容器保持片11,21を形成するのに
スライド型等を用いる必要がなくなり、従って型費の低
減を図ることができると共にポケット構成部材6を樹脂
成形する際の作業工数の削減(スライド型の配置作業や
スライド操作作業等の省略)を図ることができる。
1をポケット構成部材6の切欠穴20の辺部M,Nから
延びるように成形するようにしているので、容器保持片
11,21の起立高さh1 ,h2 (図6参照)が高くて
も、ポケット構成部材6の内側面にこれらの容器保持片
11,21を成形したときにポケット構成部材6の外側
面に発生するような引けが発生するのを防止でき、引け
によるポケット部8の外観不良の発生をなくすことがで
きる。
21自体の有する弾性(ばね力)により、大きさ(寸
法)の違う数種の飲料水容器9を保持することが可能で
ある。
施形態に係る成形トリムのホルダ構造を示すものであ
る。なお、図8及び図9において、図1〜図3と同様の
部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
6の縦壁部6aの内側面であってかつ容器保持片11と
は反対側の切欠穴20の側縁部に、ポケット部6の内部
を仕切るリブ30(図9参照)が設けられている。上述
のリブ30はポケット構成部材6の内側面に一体成形さ
れており、ポケット構成部材6の外側面であってかつリ
ブ30の付け根部分δに対応する箇所に、リブ30の付
け根部分δに沿って延びる溝形状部31が形成されてい
る。かくして、容器保持片11の弾性復元力により、飲
料水容器9をリブ30との間に挟み込むと共に、この飲
料水容器9を成形トリム本体5の縦壁部 若しくは切欠
穴20の縁部32に当接させた状態の下で保持するよう
になっている。
ブ30に対応する溝形状部31を設けるようにしている
ので、ポケット構成部材6の樹脂成形時にリブ30に対
応するポケット構成部材6の縦壁部6aの外側面(車室
内側の意匠面)に引けが発生するのを防止することがで
き、ひいては成形トリム1のポケット部8の外観を良好
にすることができる。
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、既述の第1の実施形態においては容
器保持片11をポケット構成部材6に設けるようにした
が、この容器保持片11を成形トリム本体5の縦壁部5
aに設けるようにしても良い。また、既述の第2の実施
形態においては第1及び第2の容器保持片11,21を
それぞれ設けるようにしたが、これらの容器保持片1
1,21の一方のみを設けるようにしても良い。このよ
うに構成した場合にも、容器保持片11又は21とポケ
ット構成部材6の縦壁部6aの上部箇所Rとの間に飲料
水容器9を挟持状態で確実に保持することが可能であ
る。また、第1及び第2の容器保持片11,21の双方
が弾性を有する必要はなく、何れか一方のみが弾性を有
していれば良い。さらに、既述の第3の実施形態におい
てはリブ30をポケット構成部材6に設けるようにした
が、このリブ30を成形トリム本体5に設けるようにし
ても良い。既述の第1〜第3の実施形態では飲料水容器
9を収容・保持するポケット部8について説明したが、
飲料水容器9以外の種類の各種の容器の場合であっても
良い。また、本発明はサイドドア2以外の箇所に組付け
られる各種の成形トリムにおけるホルダ構造にも適用可
能であることは言う迄もない。
の縦壁部を、ポケット構成部材の縦壁部、及び、この縦
壁部に間隔を隔てて対向する成形トリム本体の一部分に
て形成すると共に、ポケット部の縦壁部からポケット部
内に向けて傾斜して延びる容器保持片を設けることによ
りホルダ部を構成し、容器保持片の弾性復元力にて前記
容器を前記ポケット部内に保持するようにしたものであ
るから、簡単な構成でありながら容器を確実に保持する
ことができ、しかも成形トリム本体とポケット構成部材
の縦壁部との間の幅(ポケット部の上部開口の幅)を容
器の寸法より大きく設定することができると共に、寸法
の違う複数の種類の容器を保持することが可能である。
また、スライド型を用いて容器保持片を樹脂成形する際
にスライド型の寸法調整により容器保持片の付け根部分
(基端部)の厚さを適宜に調整することにより容器保持
片の弾性力の強弱を任意に設定することができると共
に、その厚さを小さく設定することにより容器保持片の
付け根部分に対応する縦壁部の表面に引けを生じるのを
防止することができる。
部におけるポケット部の上部開口の幅すなわちポケット
構成部材の縦壁部と成形トリム本体との間の間隔を、ポ
ケット部に収容すべき容器の寸法よりも大きく設定した
ものであるから、容器の寸法に制約されることなく、ポ
ケット部の容積を必要に応じて大きく確保することが可
能である。
ト構成部材の縦壁部に切欠穴を形成すると共に、容器保
持片を切欠穴の縁辺部からポケット部内に向けて傾斜し
て延びるようにポケット構成部材の縦壁部に一体成形し
たものであるから、容器保持片に対応する縦壁部の一部
分(容器保持片の陰となる部分)に切欠穴を設けるよう
にしたことに伴い、この切欠穴の存在により、容器保持
片を樹脂形成するのにスライド型等を用いる必要がなく
なり(すなわち、スライド型を使用しなくても容器保持
用のリブを成形することが可能となる)、従って型費の
低減を図ることができると共にポケット構成部材を樹脂
成形する際の作業工数の削減を図ることができる。
の上方位置にポケット構成部材の縦壁部の一部分が存在
するように構成したものであるから、切欠穴の上方位置
の縦壁部分と容器保持片とによる挟持作用にて容器をこ
れらの間に確実にしかも安定性良く保持することができ
る。
ト部の縦壁部のうち切欠穴の両側部に容器保持片をそれ
ぞれ設け、これら一対の容器保持片のうちの少なくとも
一方の弾性復元力にて容器を保持するようにしたもので
あるから、容器は一対の容器保持片の間に左右方向から
弾性的に挟持されることとなるため、ポケット部におけ
る容器の保持力を増大させることができる。
ト部の内部を仕切るリブを設け、容器保持片とリブとの
間に容器を挟み込んで保持するようにしたものであるか
ら、容器保持片及びリブを利用することによって容器を
これらの間にしっかりと保持することが可能であり、リ
ブの存在によりポケット部の強度を向上させることがで
きる。
ポケット構成部材の内側面に一体成形すると共に、ポケ
ット構成部材の外側面であってかつリブの付け根部分に
対応する箇所に、リブの付け根部分に沿って延びる溝形
状部を形成したものであるから、ポケット部内に仕切り
のためのリブを形成して、成形トリムやポケットの縦壁
部の外側面を車室内の側に現れる意匠面として配置する
ようにした場合でも、リブに沿った段差,溝,凹部等の
溝形状部を設けているので、ポケット部の意匠面に樹脂
成形に特有の引けによる外観不良の発生を防止すること
ができる。
する成形トリムが取付けられた自動車のサイドドアの側
面図である。
て示す斜視図である。
る成形型を示す断面図であって、図2におけるA−A断
面に対応するポケット構成部材の一部分を成形している
状態を示す断面図である。
する成形トリムが取付けられた自動車のサイドドアの側
面図である。
て示す斜視図である。
断面図である。
す成形トリムの要部の斜視図である。
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 車室内側に配置される成形トリム本体に
ポケット構成部材を組付けることにより成形トリムの車
室内側にポケット部を形成し、前記ポケット部内に容器
を保持するホルダ部を設けるようにした成形トリムのホ
ルダ構造において、前記ポケット部の縦壁部を、前記ポ
ケット構成部材の縦壁部、及び、この縦壁部に間隔を隔
てて対向する前記成形トリム本体の一部分にて形成する
と共に、前記ポケット部の縦壁部から前記ポケット部内
に向けて傾斜して延びる容器保持片を設けることにより
前記ホルダ部を構成し、前記容器保持片の弾性復元力に
て前記容器を前記ポケット部内に保持するようにしたこ
とを特徴とする成形トリムのホルダ構造。 - 【請求項2】 前記ホルダ部における前記ポケット部の
上部開口の幅すなわち前記ポケット構成部材の縦壁部と
前記成形トリム本体との間の間隔を、前記ポケット部に
収容すべき容器の寸法よりも大きく設定したことを特徴
とする請求項1に記載の成形トリムのホルダ構造。 - 【請求項3】 前記ポケット構成部材の縦壁部に切欠穴
を形成すると共に、前記容器保持片を前記切欠穴の縁辺
部から前記ポケット部内に向けて傾斜して延びるように
前記ポケット構成部材の縦壁部に一体成形したことを特
徴とする請求項1又は2に記載の成形トリムのホルダ構
造。 - 【請求項4】 前記切欠穴の上方位置に前記ポケット構
成部材の縦壁部の一部分が存在するように構成したこと
を特徴とする請求項3に記載の成形トリムのホルダ構
造。 - 【請求項5】 前記ポケット部の縦壁部のうち前記切欠
穴の両側部に前記容器保持片をそれぞれ設け、これら一
対の容器保持片のうちの少なくとも一方の弾性復元力に
て前記容器を保持するようにしたことを特徴とする請求
項1乃至4の何れか1項に記載の成形トリムのホルダ構
造。 - 【請求項6】 前記ポケット部の内部を仕切るリブを設
け、前記容器保持片と前記リブとの間に前記容器を挟み
込んで保持するようにしたことを特徴とする請求項1乃
至4に記載の成形トリムのホルダ構造。 - 【請求項7】 前記リブを前記ポケット構成部材の内側
面に一体成形すると共に、前記ポケット構成部材の外側
面であってかつ前記リブの付け根部分に対応する箇所
に、前記リブの付け根部分に沿って延びる溝形状部を形
成したことを特徴とする請求項6に記載の成形トリムの
ホルダ構造。
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JP2011084189A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Daihatsu Motor Co Ltd | 車両用収納ポケット |
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KR101501470B1 (ko) * | 2013-10-31 | 2015-03-11 | 한일이화 주식회사 | 차량용 도어의 맵 포켓 |
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- 2002-04-24 JP JP2002121859A patent/JP4019355B2/ja not_active Expired - Fee Related
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