JP4019355B2 - 成形トリムのホルダ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車等の車両のドア(車両ドア)に設置されるポケット部付きの成形トリムのホルダ構造に関し、さらに詳しくは、車室内側に配置される成形トリム本体に箱形状のポケット構成部材を組付けることにより成形トリムの車室内側に容器収容用のポケット部を形成し、前記ポケット部内に容器を保持するホルダ部を設けるようにした成形トリムのホルダ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車のサイドドアに設置される成形トリムに飲料水容器等を保持するホルダ部を設けるための構造としては、従来より多くの提案がなされている。図10〜図13は、従来より採用されている成形トリムのホルダ構造をそれぞれ示すものであって、図10に示すホルダ構造は、容器載置台50及び容器保持枠51をL字状の引掛金具52に固着して成る保持用具53を用いるようにしたものである。この場合には、自動車のサイドドア54の車室内側に取付けられた成形トリム(ドアトリム)55に引掛金具52を引っ掛けて保持用具53を車室内の所定位置に配置し、この保持用具53の容器保持枠51内に飲料水容器(図示せず)を上方から差し込んで容器載置台50上に載置することにより飲料水容器を保持するようにしている。
【0003】
また、図11に示す従来のホルダ構造にあっては、成形トリム本体60に組付けられるポケット構成部材61の縦壁部62に観音開きの左右一対の蓋部63,64を一体に設けて、これらの蓋部63,64の弾性復元力にて蓋部63,64と成形トリム本体60との間に飲料水容器65等を保持するようにしている。
【0004】
また、図12に示す従来のホルダ構造にあっては、成形トリム本体70に取付けられるポケット構成部材71の縦壁部72に飲料水容器73を収容して保持することが可能な寸法形状の収容用凹部74を形成し、この凹部74内に飲料水容器73の下側半分部分を収容した状態でポケット部75内に飲料水容器73を保持するようにしている(図14参照)。
【0005】
また、図13に示す従来のホルダ構造にあっては、成形トリム本体80に取付けられるポケット構成部材81の縦壁部82の内面側に高いリブ83,84(起立高さH1 ,H2 )を間隔を隔ててほぼ平行に形成し、これらのリブ83,84の間に飲料水容器85を保持するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如き従来のホルダ構造にあっては、次のような問題点がある。すなわち、図10に示すように成形トリム55とは別体の保持用具53を用いるようにした場合には、成形トリム55とドアガラス56との間の隙間をシールしているゴム部材57に保持用具53の引掛金具52を引っ掛けた箇所においてこのゴム部材57に引掛金具52から下方へ引かれる荷重がかかるため、ゴム部材57等に永久変形或いは破損を生じるおそれがある。さらに、乗降時やシートスライド時等に保持用具52が乗員の乗降動作やシートスライド操作の邪魔になり、乗降性及びシートスライド操作性等に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0007】
また、図11及び図12にそれぞれ示すようなホルダ構造の場合には、成形トリム本体60,70とポケット構成部材61,71の縦壁部62,72との間の間隔Wを飲料水容器65,75の直径Lよりも大きくすることができないので(図14参照)、小容量のポケット部しか設けることができない。さらに、これらのホルダ構造では、ポケット構成部材61,71の車室内側の表面(外側面)に、飲料水容器73,85を保持するのに十分な高さH3 ,H4 の凸形状部P,Q(図11,図12及び図14参照)を形成する必要がある。
【0008】
また、図13に示すようなホルダ構造の場合には、リブ83,84の起立高さH1 ,H2 が高かったり、リブ83,84の付け根部分α,βにおける厚さT1 ,T2 が厚かったりすると、ポケット構成部材81の車室内側の表面上のリブ83,84に対応する部分に樹脂成形に特有の引け86,87が発生し、これにより外観を損なう不具合がある。
【0009】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な構成でありながら容器を確実に保持することができ、しかも成形トリム本体とポケット構成部材の縦壁部との間の幅(ポケット部の上部開口の幅)を容器の寸法より大きく設定することができると共に寸法の違う容器の保持を行うことができ、さらにポケット構成部材の樹脂成形時に引けが生じるのを防止することができるような成形トリムのホルダ構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明では、車室内側に配置される成形トリム本体に箱形状のポケット構成部材を組付けることにより成形トリムの車室内側にポケット部を形成し、前記ポケット部内に容器を保持するホルダ部を設けるようにした成形トリムのホルダ構造において、前記ポケット部の縦壁部を、前記ポケット構成部材の縦壁部、及び、この縦壁部に間隔を隔てて対向する前記成形トリム本体の一部分にて形成し、前記ホルダ部における前記ポケット構成部材の縦壁部と前記成形トリム本体との間の間隔を、前記ポケット部に収容すべき容器の寸法よりも大きく設定し、前記ホルダ部を前記ポケット部の縦壁部から前記ポケット部内に向けて傾斜して延びるように設けた容器保持片の弾性復元力にて前記容器を前記ポケット部内に保持することにより構成し、さらに前記ポケット構成部材の縦壁部に形成した切欠穴の縁辺部に連なって延びかつ前記切欠穴に対向する位置において前記ポケット部内に向けて傾斜して延びるように前記容器保持片を前記ポケット構成部材の縦壁部に一体成形することにより、前記容器保持片に対応する部分に前記切欠穴を位置させるようにしている。
た、本発明では、前記ポケット部の縦壁部のうち前記切欠穴の両側部に前記容器保持片をそれぞれ設け、これら一対の容器保持片のうちの少なくとも一方の弾性復元力にて前記容器を保持するようにしている。
また、本発明では、前記ポケット構成部材の縦壁部の内側面であって、かつ前記容器保持片とは反対側の前記切欠穴の側縁部に、前記ポケット部の内部を仕切るリブを一体成形し、前記容器保持片と前記リブとの間に前記容器を挟み込んで保持するようにしている。
また、本発明では、前記リブを前記ポケット構成部材の内側面に一体成形すると共に、前記ポケット構成部材の外側面であってかつ前記リブの付け根部分に対応する箇所に、前記リブの付け根部分に沿って延びる溝形状部を形成している。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図1〜図9を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係るホルダ構造を説明するのに先立って参考例として説明するホルダ構造を示すものであって、このホルダ構造を有する成形トリム1が取付けられた自動車のサイドドア(車両ドア)2を示している。このサイドドア2は、ドアアウタパネル3aとドアインナパネル3bとを閉断面形状に接合して成るドア本体4を有しており、サイドドア2の車室内側の内面(ドアインナパネル3bの内側面)には樹脂製の成形トリム1が組付けられるようになっている。
【0013】
上述の成形トリム1は、樹脂成形品から成る板状の成形トリム本体5と、この成形トリム本体5の車室内側の内面に組付けられた樹脂成形品から成るポケット構成部材6とから構成されている。すなわち、サイドドア2の車室内側の内面に組付けられる成形トリム本体5にポケット構成部材6が組付けられ、成形トリム1の車室内側に、上部開口7を有するポケット部(トリムポケット)8が形成されている。そして、このポケット部8内の車両前方側の端部箇所に例えば飲料水容器9等の容器を収容して保持するためのホルダ部10が設けられている。なお、図2に示すように、ホルダ部10におけるポケット部8の上部開口7の幅W、すなわち、ポケット構成部材6の縦壁部6aと成形トリム本体5の縦壁部5aとの間の間隔Wは、ポケット部8に収容すべき飲料水容器9の寸法(例えば直径L)よりも大きく設定されている。
【0014】
さらに具体的に述べると、上述のポケット構成部材6は、縦壁部6a及び底壁部6bを一体成形して成る樹脂製の箱状部品(樹脂製一体成形部品)であり、成形トリム1に設けられるポケット部8の縦壁部は、ポケット構成部材6の縦壁部6a、及び、この縦壁部6aに間隔を隔てて対向する成形トリム本体5の一部分(縦壁部5a)にて形成されている。そして、ポケット部8の縦壁部5a又は6aからポケット部8内に向けて車両前後方向に対して傾斜して延びる容器保持片11が一体成形されており、容器保持片11及びこの容器保持片11が配設されている側のポケット部8の端部部分8aとによって、ポケット部8の端部箇所に容器保持用のホルダ部10が構成されている。なお、本実施形態にあっては、上述の容器保持片11は、ポケット構成部材6の縦壁部6aの内側面に一体成形されると共に、この縦壁部6aの内側面からポケット部8の内部へ向けて車両前後方向に対して(ひいては、成形トリム本体5に対して)傾斜して延びるように配置されている。そして、容器保持片11の付け根部分(すなわち、容器保持片11とポケット構成部材6の縦壁部6aとの連結部分)γ並びに容器保持片11自体が弾性変形し得るように構成されている。
【0015】
なお、上述の如き構成の容器保持片11を有するポケット構成部材6を製作する場合には、図3に示すようにスライド型12を一対の成形金型(コア型13及びキャビティ型14)間に設置して樹脂成形を行なうようにしている。
【0016】
このような構成のホルダ部10に飲料水容器9を保持する際には、飲料水容器9を、ポケット部8の上部開口7を通して容器保持片11とポケット部8の端部部分8aとの間に容器保持片11の弾性力に抗して差し込んで、ポケット構成部材6の底壁部6b上に載置する。これに伴い、飲料水容器9は、容器保持片11の弾性復元力により、容器保持片11とポケット部8の端部部分8aとの間に挟み込まれた状態でポケット構成部材6の底壁部6b上に保持されることとなる。
【0017】
このような構成のホルダ構造によれば、ポケット部8の上部開口7の幅Wを飲料水容器9の寸法(直径L)よりも大きく設定すると共に、ポケット部8内に飲料水容器9を保持するために弾性を有する容器保持片11をポケット構成部材6の縦壁部6aに設けるようにしたので、ホルダ部10の構造が簡単でありながら、ポケット構成部材6の縦壁部6aから形成された容器保持片11の弾性復元力にて飲料水容器9の保持を確実に行うことができる。また、ポケット構成部材6の製作に当たっては、容器保持片11を前記縦壁部6aから傾斜して延びるように形成すべくスライド型12を用いるようにしているので、スライド型12の寸法調整により容器保持片11の付け根部分(基端部)γの厚さを適宜に調整することにより容器保持片11の弾性力の強弱を任意に設定することができると共に、その厚さTを小さく設定することにより容器保持片11の付け根部分γに対応する前記縦壁部6aの表面(車室内側の面)に凹状の引けを生じるのを防止することができる。
【0018】
また、図4〜図7は、本発明の第の実施形態に係る成形トリムのホルダ構造を示すものである。なお、図4〜図7において、図1〜図3と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
本実施形態においては、ポケット構成部材6の縦壁部6aに切欠穴20が形成されており、容器保持片(第1の容器保持片)11が、車両前後方向で互いに対向する切欠穴20の両側の縁辺部M,Nのうち後方側の縁辺部Mに連なって延び、かつ、この切欠穴20の縁辺部Mに連なって延びかつ切欠穴20に対向する位置においてポケット部8内に向けて車両前後方向に対して傾斜して延びるように、箱形状のポケット構成部材6の縦壁部6aに一体成形されている(図4〜図6参照)。さらに、切欠穴20の他方の縁辺部Nにおいては、この縁辺部Nに連なって延び、かつ、切欠穴20の縁辺部Nからポケット部8内に向けて車両前後方向に対して傾斜して延びる第2の容器保持片21が、ポケット構成部材6の縦壁部6aに一体成形されている。従って、ポケット部8の縦壁部のうち切欠穴20の車両前後方向の両側の縁辺部M,Nに第1及び第2の容器保持片11,21がそれぞれ一体に設けられている。そして、これら一対の容器保持片11,21は、それぞれ、弾性変形が可能に構成されており、容器保持片11,21の弾性復元力にて飲料水容器9をこれらの間に挟み込んで保持し得るように構成されている。また、本実施形態においては、図4及び図5に示すように、切欠穴20の上方位置にポケット構成部材6の縦壁部6aの一部分(縦壁部分R)が存在するように構成されている。
【0020】
なお、上述の如く切欠穴20を有するポケット構成部材6を樹脂成形する場合には、ポケット構成部材6の縦壁部6aのうち容器保持片11,21に対応する部分すなわち容器保持片11,21の陰になる部分に切欠穴20を設けるようにしているので、図7に示す如くコア型13及びキャビティ型14のみを用いてスライド型を用いることなく樹脂成形を行うようにしている。
【0021】
このような構成のホルダ構造によれば、飲料水容器9を、第1及び第2の容器保持片11,21の弾性復元力によりこれらの間に挟持して左右方向(車両前後方向)に位置規制した状態であって、かつ、これらの容器保持片11,21とポケット構成部材6の縦壁部6aとの間に挟持した状態でポケット構成部材6の底壁部6b上に、十分な保持力で確実にしかも安定性良くホルダ部10に保持することができる。また、この場合、図5に示すようにポケット部8の上部開口7の幅Wを飲料水容器9の直径Lより大きく設定しても、第1及び第2の容器保持片11,21にて飲料水容器9の横方向(本実施形態においては車両前後方向)の保持を行うことができる。また、ポケット構成部材6の縦壁部6aのうち容器保持片11,21に対応する部分(容器保持片11,21の陰となる部分)に切欠穴20を設けるようにしているので、容器保持片11,21を形成するのにスライド型等を用いる必要がなくなり、従って型費の低減を図ることができると共にポケット構成部材6を樹脂成形する際の作業工数の削減(スライド型の配置作業やスライド操作作業等の省略)を図ることができる。
【0022】
また、第1及び第2の容器保持片11,21をポケット構成部材6の切欠穴20の辺部M,Nから延びるように成形するようにしているので、容器保持片11,21の起立高さh1 ,h2 (図6参照)が高くても、ポケット構成部材6の内側面にこれらの容器保持片11,21を成形したときにポケット構成部材6の外側面に発生するような引けが発生するのを防止でき、引けによるポケット部8の外観不良の発生をなくすことができる。
【0023】
さらに、第1及び第2の容器保持片11,21自体の有する弾性(ばね力)により、大きさ(寸法)の違う数種の飲料水容器9を保持することが可能である。
【0024】
また、図8及び図9は、本発明の第の実施形態に係る成形トリムのホルダ構造を示すものである。なお、図8及び図9において、図1〜図3と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0025】
本実施形態においては、ポケット構成部材6の縦壁部6aの内側面であってかつ容器保持片11とは反対側の切欠穴20の側縁部に、ポケット部6の内部を仕切るリブ30(図9参照)が設けられている。上述のリブ30はポケット構成部材6の内側面に一体成形されており、ポケット構成部材6の外側面であってかつリブ30の付け根部分δに対応する箇所に、リブ30の付け根部分δに沿って延びる溝形状部31が形成されている。かくして、容器保持片11の弾性復元力により、飲料水容器9をリブ30との間に挟み込むと共に、この飲料水容器9を成形トリム本体5の縦壁部5a若しくは切欠穴20の縁部32に当接させた状態の下で保持するようになっている。
【0026】
このような構成のホルダ構造によれば、リブ30に対応する溝形状部31を設けるようにしているので、ポケット構成部材6の樹脂成形時にリブ30に対応するポケット構成部材6の縦壁部6aの外側面(車室内側の意匠面)に引けが発生するのを防止することができ、ひいては成形トリム1のポケット部8の外観を良好にすることができる。
【0027】
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の第の実施形態においては第1及び第2の容器保持片11,21をそれぞれ設けるようにしたが、これらの容器保持片11,21の一方のみを設けるようにしても良い。このように構成した場合にも、容器保持片11又は21とポケット構成部材6の縦壁部6aの上部箇所Rとの間に飲料水容器9を挟持状態で確実に保持することが可能である。また、第1及び第2の容器保持片11,21の双方が弾性を有する必要はなく、何れか一方のみが弾性を有していれば良い。また、既述の第1及び第2の実施形態では飲料水容器9を収容・保持するポケット部8について説明したが、飲料水容器9以外の種類の各種の容器の場合であっても良い。また、本発明はサイドドア2以外の箇所に組付けられる各種の成形トリムにおけるホルダ構造にも適用可能であることは言う迄もない。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明は、ポケット部の縦壁部を、ポケット構成部材の縦壁部、及び、この縦壁部に間隔を隔てて対向する成形トリム本体の一部分にて形成し、ホルダ部におけるポケット構成部材の縦壁部と成形トリム本体との間の間隔を、ポケット部に収容すべき容器の寸法よりも大きく設定し、ホルダ部をポケット部の縦壁部からポケット部内に向けて傾斜して延びるように設けた容器保持片の弾性復元力にて容器をポケット部内に保持することにより構成し、さらにポケット構成部材の縦壁部に形成した切欠穴の縁辺部に連なって延びかつ切欠穴に対向する位置においてポケット部内に向けて傾斜して延びるように容器保持片をポケット構成部材の縦壁部に一体成形することにより、容器保持片に対応する部分に切欠穴を位置させるようにしたものであるから、簡単な構成でありながら容器を確実に保持することができ、しかも成形トリム本体とポケット構成部材の縦壁部との間の幅(ポケット部の上部開口の幅)を容器の寸法より大きく設定することができるので容器の寸法に制約されることなく、ポケット部の容積を必要に応じて大きく確保することが可能になり、寸法の違う複数の種類の容器を保持することが可能である。また、ポケット構成部材の縦壁部のうち容器保持片に対応する部分(容器保持片の陰となる部分)に切欠穴を設けるようにしているので、容器保持片を形成するのにスライド型等を用いる必要がなくなり(すなわち、スライド型を使用しなくても容器保持用のリブを成形することが可能となる)、従って型費の低減を図ることができると共にポケット構成部材を樹脂成形する際の作業工数の削減(スライド型の配置作業やスライド操作作業等の省略)を図ることができる。さらに、容器保持片をポケット構成部材の切欠穴の縁辺部から延びるように成形するようにしているので、容器保持片の起立高さが高くても、ポケット構成部材の内側面にこれらの容器保持片を成形したときにポケット構成部材の外側面に発生するような引けが発生するのを防止でき、引けによるポケット部の外観不良の発生をなくすことができる。
【0032】
また、請求項に記載の本発明は、ポケット部の縦壁部のうち切欠穴の両側部に容器保持片をそれぞれ設け、これら一対の容器保持片のうちの少なくとも一方の弾性復元力にて容器を保持するようにしたものであるから、容器は一対の容器保持片の間に左右方向から弾性的に挟持されることとなるため、ポケット部における容器の保持力を増大させることができる。
【0033】
また、請求項に記載の本発明は、ポケット構成部材の縦壁部の内側面であって、かつ容器保持片とは反対側の前記切欠穴の側縁部に、ポケット部の内部を仕切るリブを一体成形し、容器保持片とリブとの間に容器を挟み込んで保持するようにしたものであるから、容器保持片及びリブを利用することによって容器をこれらの間にしっかりと保持することが可能であり、リブの存在によりポケット部の強度を向上させることができる。
【0034】
また、請求項に記載の本発明は、リブをポケット構成部材の内側面に一体成形すると共に、ポケット構成部材の外側面であってかつリブの付け根部分に対応する箇所に、リブの付け根部分に沿って延びる溝形状部を形成したものであるから、ポケット部内に仕切りのためのリブを形成して、成形トリムやポケットの縦壁部の外側面を車室内の側に現れる意匠面として配置するようにした場合でも、リブに沿った段差,溝,凹部等の溝形状部を設けているので、ポケット部の意匠面に樹脂成形に特有の引けによる外観不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るホルダ構造を説明するのに先立って参考例として説明するホルダ構造を示すものであって、このホルダ構造を有する成形トリムが取付けられた自動車のサイドドアの側面図である。
【図2】図1の成形トリムのポケット部の要部を拡大して示す斜視図である。
【図3】ポケット構成部材を樹脂成形するのに用いられる成形型を示す断面図であって、図2におけるA−A断面に対応するポケット構成部材の一部分を成形している状態を示す断面図である。
【図4】 本発明の第の実施形態に係るホルダ構造を有する成形トリムが取付けられた自動車のサイドドアの側面図である。
【図5】図4の成形トリムのポケット部の要部を拡大して示す斜視図である。
【図6】図5におけるB−B線拡大断面図である。
【図7】ポケット部材を樹脂成型するための金型を示す断面図である。
【図8】 本発明の第の実施形態に係るホルダ構造を示す成形トリムの要部の斜視図である。
【図9】図8におけるC−C線拡大断面図である。
【図10】従来における成形トリムのホルダ構造の一例を示す斜視図である。
【図11】従来における成形トリムのホルダ構造の別例を示す斜視図である。
【図12】従来における成形トリムのホルダ構造の別例を示す斜視図である。
【図13】従来における成形トリムのホルダ構造の別例を示す斜視図である。
【図14】図12におけるD−D線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 成形トリム
2 サイドドア
5 成形トリム本体
5a 縦壁部
6 ポケット構成部材
7 上部開口
8 ポケット部
9 飲料水容器
10 ホルダ部
11 容器保持片(第1の容器保持片)
20 切欠穴
21 第2の容器保持片
30 リブ
31 溝形状部
32 縁部
M,N 縁辺部
R 縦壁部分

Claims (4)

  1. 車室内側に配置される成形トリム本体に箱形状のポケット構成部材を組付けることにより成形トリムの車室内側にポケット部を形成し、前記ポケット部内に容器を保持するホルダ部を設けるようにした成形トリムのホルダ構造において、前記ポケット部の縦壁部を、前記ポケット構成部材の縦壁部、及び、この縦壁部に間隔を隔てて対向する前記成形トリム本体の一部分にて形成し、前記ホルダ部における前記ポケット構成部材の縦壁部と前記成形トリム本体との間の間隔を、前記ポケット部に収容すべき容器の寸法よりも大きく設定し、前記ホルダ部を前記ポケット部の縦壁部から前記ポケット部内に向けて傾斜して延びるように設けた容器保持片の弾性復元力にて前記容器を前記ポケット部内に保持することにより構成し、さらに前記ポケット構成部材の縦壁部に形成した切欠穴の縁辺部に連なって延びかつ前記切欠穴に対向する位置において前記ポケット部内に向けて傾斜して延びるように前記容器保持片を前記ポケット構成部材の縦壁部に一体成形することにより、前記容器保持片に対応する部分に前記切欠穴を位置させたことを特徴とする成形トリムのホルダ構造。
  2. 前記ポケット部の縦壁部のうち前記切欠穴の両側部に前記容器保持片をそれぞれ設け、これら一対の容器保持片のうちの少なくとも一方の弾性復元力にて前記容器を保持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の成形トリムのホルダ構造。
  3. 前記ポケット構成部材の縦壁部の内側面であって、かつ前記容器保持片とは反対側の前記切欠穴の側縁部に、前記ポケット部の内部を仕切るリブを一体成形し、前記容器保持片と前記リブとの間に前記容器を挟み込んで保持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の成形トリムのホルダ構造。
  4. 前記リブを前記ポケット構成部材の内側面に一体成形すると共に、前記ポケット構成部材の外側面であってかつ前記リブの付け根部分に対応する箇所に、前記リブの付け根部分に沿って延びる溝形状部を形成したことを特徴とする請求項に記載の成形トリムのホルダ構造。
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