JP2003312220A - タイヤ状態検出・通信装置 - Google Patents

タイヤ状態検出・通信装置

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JP2003312220A JP2002119633A JP2002119633A JP2003312220A JP 2003312220 A JP2003312220 A JP 2003312220A JP 2002119633 A JP2002119633 A JP 2002119633A JP 2002119633 A JP2002119633 A JP 2002119633A JP 2003312220 A JP2003312220 A JP 2003312220A
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tires
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秀樹 楠
Kazuhisa Meguro
一久 目黒
Shinichi Tomioka
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運転者による特別な操作を要することなく、車
両振動の一因となることもなく、装着タイヤ情報と非装
着タイヤ情報とを区別して取得する。 【解決手段】装着,非装着タイヤの各タイヤ側送受信機
に格納された送信変更プログラムのS1で、特定信号送
信機からの特定信号がタイヤ側送受信機に受信されたか
否かを検出する。判定がYESであれば、非装着タイヤ
であるとされて非装着タイヤ判定情報を「10」とす
る。また、特定信号を受信しておらず、かつ、振動セン
サ33の出力値が設定値より小さければ、そのタイヤが
非装着タイヤである可能性が高いため、非装着タイヤ判
定情報を「01」とする。その後S6で、各種センサに
より検出されたタイヤ状態に基づくタイヤ情報の送信内
容を変更し、車体側受信機に送信する。S6の送信変更
は、タイヤ情報変更,タイヤ情報減縮および送信間隔変
更を含む。車体側受信機では、送信されたタイヤ情報に
基づいて装着タイヤと非装着タイヤとを識別して異なる
処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気圧,温度等タ
イヤの状態を検出し、そのタイヤに設けられたタイヤ側
送信機から車体に設けられた車体側受信機に無線で送信
するタイヤ状態検出・通信装置に関するものであり、特
に、車体に装着されているタイヤと装着されていないタ
イヤとを、運転者による特別な操作を要することなく識
別することを可能にする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記技術は既に知られており、例えば、
特開2000−203221号公報には、トランスポン
ダをスペアタイヤの空気室内に設けることにより、スペ
アタイヤの空気圧を外部から取得可能にする技術が記載
されている。トランスポンダは、空気圧を検出する圧力
センサ,その圧力センサにより検出された空気圧のデー
タを経時的に記憶する記憶媒体を含む集積回路,および
それらの電源である蓄電池を、衝撃吸収部材で被覆した
ものである。外部からの呼び掛け波に応じて、記憶媒体
のデータが外部に送信される。
【0003】上記トランスポンダを含むタイヤ状態検出
・通信装置によれば、スペアタイヤ内の空気圧の情報
を、運転者による特別な操作を要することなく取得する
ことができる。しかし、スペアタイヤが装着された車両
が走行すれば、トランスポンダがスペアタイヤ内で自在
に移動し、車両振動の一因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、以上の事情を背景とし、運転者による特
別な操作を要することなく、車両振動の一因となること
もなく、さらに車体に装着されているタイヤである装着
タイヤからの情報と装着されていないタイヤである非装
着タイヤからの情報とを区別して取得し得るようにする
ことを課題として為されたものであり、本発明によっ
て、下記各態様のタイヤ用通信装置およびタイヤ状態検
出・通信装置が得られる。各態様は請求項と同様に、項
に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番
号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発
明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技
術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載の
ものに限定されると解釈されるべきではない。また、一
つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数
の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではな
い。一部の事項のみを選択して採用することも可能なの
である。
【0005】なお、以下の各項において、(2)項が請求
項1に相当し、(3)項が請求項2に、(4)項が請求項3
に、(5)項が請求項4に、(7)項が請求項5に、(8)項が
請求項6に、(9)項が請求項7に、(11)項が請求項8
に、(12)項が請求項9に、(14)項が請求項10にそれぞ
れ相当する。
【0006】(1)複数のタイヤの各々に設けられるタ
イヤ側送受信機と、車体に設けられる少なくとも1つの
車体側受信機と、前記車体に設けられ、前記タイヤ側送
受信機に対して特定の信号を送信する特定信号送信機
と、前記複数のタイヤの各々に設けられ、前記特定信号
に応じて、非装着タイヤであることを表す非装着タイヤ
情報を前記タイヤ側送受信機に送信させる非装着タイヤ
情報送信手段とを含むことを特徴とするタイヤ用通信装
置。特定信号送信機を非装着タイヤの搭載スペース近傍
に配設し、特定信号を送信させれば、複数のタイヤのう
ちの非装着タイヤのタイヤ側送受信機がその特定信号を
受信し、その受信に応じて、非装着タイヤ情報送信手段
がその非装着タイヤのタイヤ側送受信機に非装着タイヤ
であることを表す非装着タイヤ情報を送信させる。その
情報が車体側受信機に受信され、装着タイヤからの情報
とは識別して取得される。特定信号送信機を、イニシエ
ータとすれば、そのイニシエータからの送信に基づい
て、非装着タイヤと車体との通信が開始されるようにす
ることが可能となる。下記 (2)項ないし(19)項の各々に
記載の特徴は本項のタイヤ用通信装置にも適用可能であ
る。
【0007】(2)複数のタイヤの各々に設けられるタ
イヤ状態検出装置と、前記複数のタイヤの各々に設けら
れるタイヤ側送受信機と、車体に設けられる少なくとも
1つの車体側受信機と、車体に設けられ、前記タイヤ側
送受信機に対して特定の信号を送信する特定信号送信機
と、前記複数のタイヤの各々に設けられ、前記特定信号
に応じて、前記タイヤ状態検出装置により検出されたタ
イヤ状態を含むタイヤ情報の前記車体側受信機に対する
送信を変更する送信変更手段とを含むことを特徴とする
タイヤ状態検出・通信装置。通信に関しては、上記 (1)
項のタイヤ用通信装置に関する説明がそのまま本項のタ
イヤ状態検出・通信装置にも当てはまる。複数のタイヤ
から、それぞれのタイヤ状態検出装置により検出された
タイヤ状態を含むタイヤ情報が車体側受信機へ送信され
るが、非装着タイヤからのタイヤ情報は送信変更手段に
よって変更されるため、装着タイヤからのタイヤ情報と
は識別が可能である。
【0008】(3)前記送信変更手段が、前記タイヤ側
送受信機が前記タイヤ情報の送信を制限する送信制限手
段を含む (2)項に記載のタイヤ状態検出・通信装置。本
項のタイヤ状態検出・通信装置においては、非装着タイ
ヤからのタイヤ情報の送信が制限される。例えば、単位
時間当たりの送信回数が少なくされるのである。制限の
別の一態様が、送信の禁止であり、その場合には、非装
着タイヤからのタイヤ情報は送信されず、装着タイヤの
タイヤ情報のみが送信され、車体側受信機に受信され
る。したがって、非装着タイヤの空気圧,温度等の状態
量に基づいて誤った警報が発せられ、あるいは不必要な
車両制御が行われることを回避することができる。ま
た、非装着タイヤのタイヤ状態検出装置およびタイヤ側
送受信機の電源であるバッテリの電気エネルギの消耗を
抑制することもできる。 (4)前記送信変更手段が、前記タイヤ情報を非装着タ
イヤであることを表す非装着タイヤ情報を含むものに変
更するタイヤ情報変更手段を含む (2)項または (3)項に
記載のタイヤ状態検出・通信装置。本項のタイヤ状態検
出・通信装置においては、装着タイヤのみならず非装着
タイヤからのタイヤ情報も車体側受信機に受信される
が、非装着タイヤからのタイヤ情報には、非装着タイヤ
であることを表す非装着タイヤ情報が含まれているた
め、装着タイヤからのタイヤ情報と識別することができ
る。空気圧の不足等は、非装着タイヤについても監視さ
れ、車体側(例えば、運転者や走行制御装置)に報知さ
れることが望ましいが、同じ異常であっても、装着タイ
ヤと非装着タイヤとでは、判定のしきい値や必要な処置
が異なることが多いため、装着タイヤ情報と非装着タイ
ヤ情報とが識別可能であることは好都合なことである。
本項が (3)項に従属する場合には、タイヤ情報変更手段
と送信制限手段との両方が設けられることとなり、いず
れか一方のみが設けられる場合に比較して、非装着タイ
ヤからのタイヤ情報がより確実に識別される。なお、こ
の態様においては、送信制限手段は送信禁止手段を含ま
ない。 (5)前記送信変更手段が、前記タイヤ情報を装着タイ
ヤのタイヤ情報に比較して情報量の少ないものに減縮す
るタイヤ情報減縮手段を含む (2)項ないし (4)項のいず
れかに記載のタイヤ状態検出・通信装置。非装着タイヤ
の状態も車体側に報知されることが望ましいのである
が、装着タイヤの状態に比較すれば、情報量が少なくて
も差し支えないのが普通であり、タイヤ情報減縮手段を
設けることによって、非装着タイヤ情報を装着タイヤ情
報から弁別することは合理的なことである。 (6)前記送信変更手段が、前記タイヤ情報の送信間隔
を装着タイヤとして使用される場合の送信間隔とは異な
らせる送信間隔変更手段を含む (2)項, (4)項または
(5)項に記載のタイヤ状態検出・通信装置。送信間隔変
更手段により、非装着タイヤからのタイヤ情報を識別可
能とすれば、非装着タイヤのタイヤ情報の量を装着タイ
ヤのタイヤ情報量より少なくしなくても、両者を識別す
ることができる。ただし、タイヤ情報減縮手段と送信間
隔変更手段との両方を設けることも可能であり、一層確
実に非装着タイヤのタイヤ情報と装着タイヤのタイヤ情
報量とを識別することができる。
【0009】(7)車体に設けられ、前記タイヤ側送受
信機から前記車体側受信機へ送信された前記タイヤ情報
を処理するとともに、そのタイヤ情報に基づいて前記送
信変更手段による送信変更を検出し、そのタイヤ情報の
処理を、送信変更を検出しない場合とは異ならせる情報
処理手段を含む (2)項ないし (6)項のいずれかに記載の
タイヤ状態検出・通信装置。本項のタイヤ状態検出・通
信装置においては、送信変更手段による送信変更が情報
処理手段により検出され、その検出に基づいて、送信変
更が検出されない場合とは異なる処理がタイヤ情報に対
して行われる。非装着タイヤのタイヤ情報には、装着タ
イヤのタイヤ情報とは異なる処理が行われるのである。
なお、本項のタイヤ状態検出・通信装置は、情報処理手
段,送信変更検出手段および情報処理変更手段を含むと
考えることもできる。 (8)前記情報処理手段が、前記送信変更の検出時に、
前記タイヤ側送受信機から前記車体側受信機へ送信され
た前記タイヤ情報に含まれるタイヤ状態量を比較すべき
比較値を、前記送信変更の非検出時とは異ならせる比較
値変更手段を含む(7)項に記載のタイヤ状態検出・通信
装置。上記比較値には、例えば、しきい値や標準値が含
まれる。非装着タイヤと装着タイヤとでは標準的な状態
が異なる場合があり、その場合には、タイヤ状態量が保
たれるべき値である標準値が異なり、異常判定のための
しきい値も当然異なる。また、タイヤ状態量が同じであ
っても、異常判定のためのしきい値が相異ならされるこ
とが望ましい場合もある。
【0010】(9)前記特定信号送信機が、非装着タイ
ヤの前記タイヤ側送受信機には受信可能であるが、装着
タイヤの前記タイヤ側送受信機には受信不能である信号
を送信するものである (2)項ないし (8)項のいずれかに
記載のタイヤ状態検出・通信装置。このように、特定信
号が非装着タイヤのタイヤ側送受信機にのみ受信可能で
ある場合には、特定信号は単純な信号であっても差し支
えない。特定信号が複数のタイヤのタイヤ側送受信機に
受信可能である場合には、送信変更手段を、特定信号の
内容や受信状態等に基づいて非装着タイヤであることを
検出し得ることが必要であり、その分、特定信号を複雑
なものとせざるを得ないのに対して、特定信号が非装着
タイヤのタイヤ側送受信機にのみ受信可能である場合に
は、特定信号の受信の有無に基づいて、送信変更手段が
非装着タイヤであることを検出し得るからである。 (10)前記特定信号送信機が、強度と指向性との少な
くとも一方により、非装着タイヤの前記タイヤ側送受信
機には受信可能であるが、装着タイヤの前記タイヤ側送
受信機には受信不能である信号を発するアンテナを含む
(9)項に記載のタイヤ状態検出・通信装置。
【0011】(11)複数のタイヤの各々に設けられる
タイヤ状態検出装置と、前記複数のタイヤの各々に設け
られるタイヤ側送受信機と、車体に設けられる少なくと
も1つの車体側受信機と、前記複数のタイヤの各々に設
けられ、それら複数のタイヤの少なくとも1つが非装着
タイヤであることを検出する非装着タイヤ検出手段と、
前記複数のタイヤの各々に設けられ、前記非装着タイヤ
検出手段の検出に応じて、前記タイヤ状態検出装置によ
り検出されたタイヤ状態を含むタイヤ情報の前記車体側
受信機に対する送信を変更する送信変更手段とを含むこ
とを特徴とするタイヤ状態検出・通信装置。非装着タイ
ヤ検出手段は複数のタイヤの各々に設けられるが、それ
ら複数のタイヤのうち、実際に非装着タイヤとなってい
るものの非装着タイヤ検出手段のみが、それが設けられ
たタイヤが非装着タイヤであることを検出する。それに
応じて、実際に非装着タイヤとなっているタイヤの送信
変更手段が、タイヤ情報の車体側受信機に対する送信を
変更する。したがって、車体側において、車体側受信機
が受信したタイヤ情報が非装着タイヤのものか、装着タ
イヤのものかを知ることができる。前記 (3)項ないし(1
0)項に記載の各特徴は本項のタイヤ状態検出・通信装置
にも適用可能である。 (12)前記非装着タイヤ検出手段が、前記タイヤ側送
受信機が受信した外部からの情報に基づいて非装着タイ
ヤであることを検出する外部情報依拠検出手段を含む(1
1)項に記載のタイヤ状態検出・通信装置。前記 (2)項な
いし(10)項の各々に記載のタイヤ状態検出・通信装置
は、本項に係る発明の一実施形態である。
【0012】(13)車体に設けられ、前記タイヤ側送
受信機に対して特定の信号を送信する特定信号送信機を
含み、かつ、前記外部情報依拠検出手段が、前記タイヤ
側送受信機が前記特定信号を受信することに基づいて非
装着タイヤであることを検出する特定信号依拠検出手段
を含む(12)項に記載のタイヤ状態検出・通信装置。 (14)前記複数のタイヤの各々に設けられ、それらタ
イヤの各々の状態に基づいて各タイヤが前記非装着タイ
ヤであることを検出するタイヤ状態依拠検出手段を含む
(11)項ないし(13)項のいずれかに記載のタイヤ状態検出
・通信装置。本項に係る発明によれば、非装着タイヤで
あることを検出することを可能とするための信号を外部
から供給することが不要であり、その分、装置コストを
低減させ得ることが多い。 (15)前記複数のタイヤの各々に設けられ、それらタ
イヤの各々の運動を検出する運動検出装置を含み、前記
タイヤ状態依拠検出手段が、前記運動検出装置の検出結
果に基づいて非装着タイヤであることを検出するタイヤ
運動依拠検出手段を含む(14)項に記載のタイヤ状態検出
・通信装置。非装着タイヤは、回転せず、また、振動も
装着タイヤに比較して小さいのが普通である。したがっ
て、タイヤ内空間に振動センサや遠心力センサを設けれ
ば、それらセンサの出力信号に基づいて装着タイヤと非
装着タイヤとを識別することができる。振動センサに遠
心力センサを兼ねさせることも可能である。
【0013】(16)複数のタイヤの各々に設けられる
タイヤ状態検出装置と、前記複数のタイヤの各々に設け
られるタイヤ側送信機と、車体に設けられる少なくとも
1つの車体側受信機とを含み、かつ、前記車体側受信機
が、感度と指向性との少なくとも一方により、非装着タ
イヤの前記タイヤ側送信機からの信号は受信可能である
が、装着タイヤの前記タイヤ側送信機からの信号は受信
不能であるアンテナを含むことを特徴とするタイヤ状態
検出・通信装置。車体側受信機を、非装着タイヤのタイ
ヤ側送信機のみからの信号を受信可能であるアンテナを
含むものとすれば、非装着タイヤからの情報を、装着タ
イヤからの情報とは識別して取得し得る。
【0014】(17)前記複数のタイヤのタイヤ情報の
送信間隔が互いに異ならされる(2)項ないし(16)項のい
ずれかに記載のタイヤ状態検出・通信装置。複数のタイ
ヤのタイヤ情報の送信間隔を互いに異ならせることによ
り、それらタイヤ情報の送信タイミングを互いに異なら
せることができる。したがって、複数のタイヤのタイヤ
情報が重なって受信されることが原則的に回避される。
【0015】(18)Tタイプタイヤに設けられ、その
Tタイプタイヤの状態を表すTタイプタイヤ状態量を検
出するTタイプタイヤ状態検出装置と、通常のタイヤに
設けられ、その通常タイヤの状態を表す通常タイヤ状態
量を検出する通常タイヤ状態検出装置と、前記通常タイ
ヤに設けられ、前記通常タイヤ状態検出装置により検出
された通常タイヤ状態量を含む通常タイヤ情報を送信す
る通常タイヤ側送信機と、前記Tタイプタイヤに設けら
れ、前記Tタイプタイヤ状態検出装置により検出された
Tタイプタイヤ状態量を含むTタイプタイヤ情報を、前
記通常タイヤ情報より少ない情報量で送信するTタイプ
タイヤ側送信機と、車体に設けられる少なくとも1つの
車体側受信機と、前記車体に設けられ、前記車体側受信
機により受信された前記通常タイヤ情報と前記Tタイプ
タイヤ情報とに互いに異なる処理を施す処理手段とを含
むことを特徴とするタイヤ状態検出・通信装置。Tタイ
プタイヤ(商標名「テンパタイヤ」として知られる。)
はスペア専用のタイヤであり、スペア専用タイヤの状態
量検出装置,タイヤ側送信機等は簡易なもので差し支え
ないのが普通である。また、タイヤ情報の処理も、通常
タイヤについてとTタイプタイヤについてとでは異なら
せることが望ましい場合が多い。本項に係る発明によれ
ば、タイヤ状態検出・通信装置発明全体のコスト低減を
図りつつ、タイヤ情報の処理が適切に行われるようにす
ることができる。ただし、状態量検出装置とタイヤ側送
信機との一方は、通常タイヤのそれと共通にすることも
可能である。 (19)前記処理手段が、前記Tタイプタイヤ情報に含
まれる空気圧を通常タイヤ情報に含まれる空気圧の通常
タイヤしきい値より高いTタイプタイヤしきい値と比較
し、そのTタイプタイヤしきい値より低い場合に、空気
圧不足と判定する空気圧判定手段を含む(18)項に記載の
タイヤ状態検出・通信装置。Tタイプタイヤの空気圧
は、通常タイヤの空気圧より高く(例えば、2倍に)さ
れるのが普通であり、その場合は、空気圧不足判定用し
きい値も通常タイヤのそれとは異ならせることが必要で
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態であるタ
イヤ状態検出・通信装置を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1に示すように、車両の前後左右の各位置にタイ
ヤ10(厳密には、ホイールとそれに装着されたタイ
ヤ)が装着されるとともに、後方のラッゲージスペース
に非装着タイヤとしてのスペアタイヤ12が搭載され
る。ただし、スペアタイヤ12は、上記のように車体の
内側に保持される場合以外に、車体の外側であって、後
ろ側や下側に保持される場合もある。以下、タイヤ10
を、非装着タイヤと区別するために装着タイヤ10と称
する。装着タイヤ10およびスペアタイヤ12には車輪
側装置20がそれぞれ設けられ、車体22には車体側装
置24が設けられている。
【0017】車輪側装置20は、図2に示すように、タ
イヤ10,12の空気圧を検出する空気圧センサ30
と、タイヤ10,12の温度を検出する温度センサ32
と、車輪に加えられる振動を検出する振動センサ33
と、空気圧センサ30によって検出された空気圧を表す
空気圧情報,温度センサ32によって検出されたタイヤ
の温度を表す温度情報を含む一連のタイヤ情報を送信す
る送信アンテナ34と、一連のタイヤ情報を作成するタ
イヤ情報作成装置36とを含む。車輪側装置20はま
た、後述する車体22に設けられた送信アンテナ40か
ら送信された特定信号を受信可能な受信アンテナ44を
含む。タイヤ情報作成装置36は、CPU37,ROM
38,RAM39,入出力部等を含むコンピュータを含
むものであり、入出力部には、空気圧センサ30,温度
センサ32,振動センサ33および受信アンテナ44等
が接続されるとともに、送信アンテナ34が接続されて
いる。タイヤ情報作成装置36のROM38には、図5
および図6のフローチャートで表される送信変更プログ
ラム(タイヤ情報の送信のためのプログラム)等の種々
のプログラムが格納されている。
【0018】振動センサ33は、慣性質量とそれを支持
する弾性体とを含み、タイヤ10,12の内部の予め定
められた装着部位に取り付けられ、その装着部位の振動
を検出するものであり、慣性質量と装着部位との相対変
位に応じた電圧を出力する。本実施形態においては、振
動子が、主としてタイヤの半径方向の振動を検出可能な
状態で設けられている。装着タイヤ10においては、タ
イヤの回転に伴って慣性質量に遠心力が作用するが、そ
の遠心力も半径方向の振動と共に検出される。装着タイ
ヤ10においては遠心力は勿論、振動も大きい。それに
対し、スペアタイヤ12においては、車体の振動に起因
する振動が生じるが、装着タイヤの振動に比較して小さ
く、また、遠心力は作用しない。そのため、図3に示す
ように、装着タイヤ10に設けられた振動センサ33の
出力電圧の方が大きくなる。振動センサ33は、遠心力
センサを兼ねるものであると考えることができる。な
お、振動子は、特定の方向の振動のみを検出し、他の方
向の振動は検出しないものとすることができ、例えば、
半径方向の振動のみを検出し得るものとすることが望ま
しい。また、そうでなくても、半径方向の振動を検出し
易いものとすることが望ましい。振動センサ33によっ
て、タイヤ10,12の振動が予め定められた設定時間
毎に検出されるようになっている。
【0019】車輪側装置20において、空気圧センサ3
0,温度センサ32によって、タイヤ10,12の空気
圧および温度が予め定められた設定時間毎に検出され、
検出された空気圧および温度に基づいて、タイヤ情報の
一部を構成する空気圧情報およびタイヤ温度情報がタイ
ヤ情報作成装置36において作成され、前記送信変更プ
ログラムの実行によって送信アンテナ34から送信され
る。本実施形態においては、送信アンテナ34およびタ
イヤ情報作成装置36等が送信機50を構成している。
また、受信アンテナ44と、タイヤ情報作成装置36の
受信制御部として機能する部分とが受信機51を構成し
ており、その受信機51と前記送信機50とがタイヤ側
送受信機52を構成している。送信アンテナ34と受信
アンテナ44とを兼用にすることも可能である。
【0020】各タイヤ10,12からのタイヤ情報の送
信間隔が、各タイヤ10毎に少しずつずらされている。
例えば、タイヤ情報の標準送信間隔が10分である場合
には、各タイヤ10,12の送信間隔が9分から11分
の間でランダムに設定されており、各タイヤ10,12
の送信タイミングが互いに一致しないようにされてい
る。そのため、車体側装置24の後述する受信アンテナ
において、原則として、2つ以上のタイヤ情報が重なっ
て受信されることはない。また、たとえ1回重なって受
信されることがあっても、次回も重なって受信されるこ
とはない。なお、スペアタイヤ12からのタイヤ情報の
送信間隔は、後に説明するように、装着タイヤ10の送
信間隔より長くなるように変更される。
【0021】装着タイヤ10の送信機50から送信され
るタイヤ情報(「装着タイヤ情報60」と称する。)
は、図4に示すように、スタート情報,同期情報,
識別情報,電池電圧情報(電池の残容量を表す情
報),送信機状態情報,空気圧情報,タイヤ温度
情報,チェック情報,スペアタイヤ判定情報を含
む。同期情報は、車体側装置24の構成要素である車体
側受信機76との間で同期をとるために送信される情報
である。識別情報は、装着タイヤ10,スペアタイヤ1
2個々を識別するために、各タイヤ10,12にそれぞ
れ固有のコードが付されたものである。チェック情報
は、パリティチェック等に使用される情報である。スペ
アタイヤ判定情報は、装着タイヤ10であれば「00」
のデータ、スペアタイヤ12である場合には「10」の
データ、スペアタイヤ12である可能性が高い場合には
「01」のデータが作成されるものである。装着タイヤ
情報60のうち、空気圧情報,タイヤ温度情報等がタイ
ヤ状態情報である。なお、スペアタイヤ12の送信機5
0から送信されるタイヤ情報である非装着タイヤ情報と
してのスペアタイヤ情報については後述する。
【0022】車体側装置24は、図2に示すように、車
輪側装置20から送信されたタイヤ情報を受信する受信
アンテナ70と、タイヤ情報処理装置74とを備える車
体側受信機76を含むとともに、前述の送信アンテナ4
0と、送信制御装置80とを備える特定信号送信機82
を含む。タイヤ情報処理装置74は、CPU,ROM,
RAM,入出力部等を含むものであり、入出力部には、
受信アンテナ70,イグニッションスイッチ86等が接
続されるとともに、タイヤ状態が異常であること等を運
転者に知らせる報知装置88が接続される。タイヤ情報
処理装置74は、タイヤ情報の受信処理と受信したタイ
ヤ情報の処理とを行うものであり、タイヤ状態に基づい
て、タイヤ状態が異常であるか否かの判定等を行う。タ
イヤ状態が異常である場合には報知装置88が作動させ
られる。タイヤ情報処理装置74のROMには、図9の
フローチャートで表されるタイヤ情報処理プログラム、
図10のフローチャートで表される報知装置制御プログ
ラム等の種々のプログラムが格納される。本実施形態に
おいては、受信アンテナ70およびタイヤ情報処理装置
74によって車体側受信機76が構成されると考えた
り、受信アンテナ70およびタイヤ情報処理装置74の
受信に関する処理を行う部分によって構成されると考え
たりすることができる。
【0023】また、タイヤ情報処理装置74には、車両
制御装置90が接続される。車両制御装置90は、CP
U、ROM、RAM、入出力部等を含むコンピュータを
含むものであり、車両制御アクチュエータ92を制御す
ることによって車両の走行状態を制御する。車両制御装
置90とタイヤ情報処理装置74との間で通信が行わ
れ、空気圧情報等がタイヤ情報処理装置74から車両制
御装置90に供給される。
【0024】車体側装置24において、装着タイヤ10
およびスペアタイヤ12の各タイヤ情報が受信アンテナ
70で受信されると、その受信された情報がタイヤ情報
処理装置74において処理され、必要に応じて報知装置
88が作動させられる。報知装置88は、本実施形態に
おいては、タイヤの状態が異常であるとされた場合に警
報を発することによって、そのことを運転者の聴覚に訴
えるものであるが、ランプを点滅させたり、ディスプレ
イに表示させるもの等視覚に訴えるものであってもよ
い。この意味において、本実施形態における報知装置8
8は警報装置と称することができる。なお、報知装置8
8は、タイヤ状態が正常である場合に、正常であること
を運転者に知らせたり、タイヤ状態の内容(空気圧の大
きさやタイヤ温度)を知らせたりする装置とすることも
できる。
【0025】特定信号送信機82の送信アンテナ40
は、スペアタイヤ12の搭載スペース近傍に配設され、
強度と指向性との少なくとも一方により、スペアタイヤ
12に設けられた受信アンテナ40には受信可能である
が、装着タイヤ10の受信アンテナ40には受信不能な
信号である特定信号を発する。送信アンテナ40は、車
体22に設けられた送信制御装置80に制御され、スペ
アタイヤ12の受信アンテナ44への特定信号の送信
は、設定間隔で行われるように制御される。特定信号の
送信間隔は、スペアタイヤ12の送信機50から車体側
受信機76へのタイヤ情報の送信間隔よりは短い間隔で
種々に設定可能であり、例えば、スペアタイヤ12の送
信機50の標準送信間隔が10分に設定されている場合
には、特定信号の送信間隔は8分前後とされる。あるい
は、さらに短い送信間隔(例えば30秒)でほぼ連続的
に特定信号が送信されるようにすることもできる。逆
に、イグニッションスイッチ86のON操作時等、特定
のときに特定信号送信機82が作動させられるようにす
ることも可能である。
【0026】送信アンテナ40を含む特定信号送信機8
2は、本実施形態においてはイニシエータとして機能
し、特定信号送信機82から特定信号が送信されれば、
スペアタイヤ12の車輪側装置20と特定信号送信機8
2との通信が開始される。なお、前記送信変更プログラ
ムは、予め定められた設定時間毎に実行される。前述の
例のように、設定された特定信号の送信間隔が短くてほ
ぼ連続的に特定信号が送信される場合には、スペアタイ
ヤ12の送信変更プログラムの実行が開始される毎に特
定信号の受信の有無が検出される。一方、設定された特
定信号の送信間隔が前述の例のように8分前後と比較的
長い場合には、特定信号の受信に応じてタイヤ情報作成
装置36の受信制御部が作動させられ、特定信号の受信
がタイヤ情報作成装置36のRAM39の特定信号メモ
リに記憶され、送信変更プログラムの実行開始が待たれ
る。
【0027】特定信号の送信間隔が比較的長い(例えば
8分前後)場合、すなわち、タイヤ側の送信機50の送
信間隔に近く、それよりやや短い場合の送信変更プログ
ラムを図5のフローチャートで示し、送信間隔が短い場
合、例えば、実質的に継続して送信されるとみなし得る
場合の送信変更プログラムを図6のフローチャートで示
し、それら2形態の送信変更プログラムについて各フロ
ーチャートに基づいてそれぞれ説明する。図5のフロー
チャートのステップ1(以下、「S1」と略称する。他
のステップについても同様とする。)において、送信ア
ンテナ40から送信された特定信号が受信アンテナ44
に受信され、タイヤ情報作成装置36のRAM39に記
憶されているか否かが検出される。特定信号が受信され
ていればS1の判定がYESとなってその受信アンテナ
44を備えるタイヤがスペアタイヤ12であると判定さ
れ、S2において、タイヤ情報に含まれるスペアタイヤ
判定情報が「10」に設定される。次にS3でRAM3
9の特定信号メモリの記憶がクリアされ、S4が実行さ
れる。S4ではスペアタイヤ判定情報が「10」である
か否かが判定される。S2でスペアタイヤ判定情報が
「10」に設定されている場合には、S4の判定がYE
SとなってS5がスキップされてS6が実行される。S
6においてスペアタイヤ12の各種センサにより検出さ
れたタイヤ状態に基づくタイヤ情報の送信が変更され
る。このタイヤ情報の送信変更については後述する。そ
して、S7において、上記変更によって作成されたスペ
アタイヤ情報がタイヤ側の送信アンテナ34から車体側
受信機76の受信アンテナ70に送信される。
【0028】S1の判定時に、特定信号の受信が記憶さ
れていなければ判定結果がNOとなってS8が実行され
る。S8では、振動センサ33の出力値が設定値より小
さいか否かが検出される。この設定値は、本実施形態に
おいては、車両の走行状態において、スペアタイヤ12
の振動センサ33のとり得る出力値の最大値よりは大き
い値ではあるが、装着タイヤ10の振動センサ33の出
力値のとり得る値の最小値として予め設定されている。
S8の判定がNOであれば、そのタイヤが(走行中の)
装着タイヤ10であると判定され、S8においてそのタ
イヤ10のタイヤ情報作成装置36で作成されたタイヤ
情報が変更されることなく送信アンテナ34から受信ア
ンテナ70に送信される。一方、振動センサ33の出力
値が設定値より小さくてS3の判定がYESとなれば、
そのタイヤがスペアタイヤ12である可能性が高いた
め、S4以降が実行される。S2を経ないでS4が実行
される場合には、スペアタイヤ判定情報が「10」に設
定されていないためS4の判定がNOとなり、S5でス
ペアタイヤ判定情報が「01」に設定される。その後S
6でタイヤ情報の送信が変更されて、S7において車体
側受信機76に送信される。
【0029】本実施形態のように、特定信号の受信と、
タイヤ状態(振動センサ33の出力値が設定値より小さ
いこと)とのいずれか一方の条件が満たされることによ
り、そのタイヤがスペアタイヤ12である(あるいはそ
の可能性が高い)ことが検出されてタイヤ情報の送信が
変更されるようにすれば、特定信号送信機82あるいは
受信アンテナ44が故障して特定信号を検出し得ない状
況になった場合でも、振動センサ33の出力値に基づい
てスペアタイヤ12である(可能性が高い)ことを検出
できる。特定信号送信機82あるいは受信アンテナ44
の故障と、振動センサ33の故障とが同時に起こる可能
性はごく低いため、スペアタイヤ12の検出を信頼性高
く行うことができる。なお、装着タイヤ10であって
も、車両停止中には振動センサ33の出力値が設定値よ
り小さくなってスペアタイヤ12であると検出される。
しかしながら、車両の走行が開始されればすぐに振動セ
ンサ33の出力値が設定値以上となり、装着タイヤ10
として検出されることになる。
【0030】前記S6におけるタイヤ情報の送信の変更
について説明する。スペアタイヤ12のタイヤ情報作成
装置36では、装着タイヤ10から送信される装着タイ
ヤ情報60が変更された非装着タイヤ情報であるスペア
タイヤ情報100(図4参照)が作成され、車体側受信
機76に送信される。送信の変更は、図7に示すよう
に、(1)送信するタイヤ情報をスペアタイヤであること
を表す情報を含むものに変更すること(タイヤ情報変
更)と、(2)スペアタイヤ情報100を装着タイヤ情報
60に比較して情報量の少ないものに減縮すること(タ
イヤ情報減縮)と、(3)スペアタイヤ情報100の送信
間隔を装着タイヤとして使用される場合の送信間隔とは
異ならせること(送信間隔変更)とを含む。
【0031】上記(1)のタイヤ情報変更は、具体的に
は、スペアタイヤ判定情報に、スペアタイヤ12である
ことを表す「10」、またはスペアタイヤ12である可
能性が高いことを表す「01」のデータを格納すること
である。具体的には、前記送信変更プログラムのS2で
設定された「10」のデータ、または、S5で「01」
に設定されたデータがタイヤ情報に取り込まれる。(2)
のタイヤ情報減縮は、例えば、図4に示すように、スペ
アタイヤ12からのタイヤ情報であるスペアタイヤ情報
100の内容を、スタート情報1bit,同期情報2b
it,識別情報28bit,電池電圧情報1bit,空気
圧・温度情報2bit,スペアタイヤ判定情報2bitの合
計36bitとし、装着タイヤ10のタイヤ情報量(71b
it)と比較して情報量を半分程度に減縮することであ
る。スペアタイヤ情報100のうち、空気圧・温度情報
等がタイヤ状態情報である。このスペアタイヤ12の空
気圧値およびタイヤ温度は、異常判定に使用されるのみ
で装着タイヤ10ほど細かく検出される必要はない。し
たがって、例えば図8に示すように、タイヤ温度しきい
値を1つ設定するとともに、極低空気圧しきい値と低空
気圧しきい値との2つの空気圧しきい値を設定すること
とすれば、スペアタイヤ12の空気圧・タイヤ温度情報
が2bitで済み、装着タイヤ10の空気圧情報16bitお
よびタイヤ温度情報8bitに比較して大幅に情報量を減
縮できる。このように空気圧,タイヤ温度情報を含むタ
イヤ情報の情報量を減縮することにより、電源であるバ
ッテリの電気エネルギの消耗を抑制してバッテリ寿命を
増加させることができる。(3)の送信間隔の変更では、
スペアタイヤ情報100の送信間隔が、そのタイヤが装
着タイヤとして使用される場合の送信間隔とは異ならさ
れる。例えば、スペアタイヤ12とされているタイヤの
本来の送信間隔、すなわちそのタイヤが装着タイヤ10
とされる場合のそのタイヤ固有の送信間隔の複数倍に延
長されるのである。具体的には、そのタイヤからのタイ
ヤ情報の送信が設定回数おきに行われるようにされるの
であり、それによって、受信アンテナ70において、装
着タイヤ情報60とスペアタイヤ情報100とが重なっ
て受信されることが原則的に回避される。
【0032】特定信号の送信間隔が短い場合の送信変更
プログラムは、図6のフローチャートで示すように、図
5のフローチャートとほぼ同じものであるが、S1の特
定信号の受信をプログラムの実行時に検出するものであ
るため、RAMに特定信号の受信を記憶しない点が図5
の送信変更プログラムとは異なる。つまり、図5のプロ
グラムのS3が削除されたものが図6の送信変更プログ
ラムである。したがって、S1,S2およびS4〜S8
の各ステップの説明は図5の送信変更プログラムと同じ
であるためここでは説明を省略する。
【0033】各タイヤ10,12の送信アンテナ34か
ら送信されるタイヤ情報(装着タイヤ情報60およびス
ペアタイヤ情報100)を車体側受信機76の受信アン
テナ70が受信し、タイヤ情報処理装置74において情
報処理が行われる。情報処理の一つとして、各タイヤ1
0,12の異常判定について以下に説明する。本実施形
態においては、イグニッションスイッチ86がON状態
にあってもOFF状態にあっても、車輪側装置20と車
体側装置24との間の無線の通信が行われ、タイヤ情報
が送信されるのであるが、イグニッションスイッチ86
のOFF状態においては、タイヤ状態が異常であっても
報知装置88が作動させられることはない。イグニッシ
ョンスイッチ86のON状態において、各タイヤ10,
12から送信されたタイヤ情報に含まれる空気圧情報が
表す空気圧が設定圧より小さい場合、タイヤ情報に含ま
れる温度情報が表す温度が設定温度より高い場合には、
タイヤの状態が異常であるとされて、報知装置88が作
動させられる。ただし、タイヤ情報がスペアタイヤ12
のものである場合には、後に詳しく説明するように、装
着タイヤ10の情報とは異なる処理が行われる。例え
ば、上記空気圧の設定圧および設定温度のしきい値が装
着タイヤ10とスペアタイヤ12とで異ならされるので
ある。
【0034】タイヤ情報処理プログラムを図9のフロー
チャートに基づいて説明する。タイヤ情報処理プログラ
ムは、予め定められた設定時間毎に実行される。図9の
フローチャートのS20では受信処理が行われる。続い
て、S21において、一連のタイヤ情報全体が正常に受
信されたか否かが判定され、正常に受信されなかった場
合には、S22以降が実行されない。S22において
は、受信されたタイヤ情報がスペアタイヤ12からの情
報であるか否か(送信内容が変更されたスペアタイヤ情
報100であるか否か)が判定される。その情報が装着
タイヤ10からのものであれば、S22の判定がNOと
なり、S23,S24においてタイヤ状態が正常である
か異常であるかが判定される。空気圧が予め設定された
設定圧Ps1より低いか、温度が予め設定された設定温
度Ts1より高いかが判定されるのである。空気圧が設
定圧Ps1以上であり、かつ、温度が設定温度Ts1以
下である場合には、タイヤ状態が正常であるとされて、
S25において警報フラグ(報知フラグ)がリセットさ
れる。それに対して、空気圧が設定圧Ps1より小さい
場合または温度が設定温度Ts1より高い場合には、タ
イヤ状態が異常であるとされ、S26において、警報フ
ラグがセットされる。
【0035】タイヤ情報がスペアタイヤ12のものであ
れば、S22の判定がYESとなり、S27,S28に
おいてスペアタイヤ12のタイヤ状態が正常であるか異
常であるかが判定される。空気圧が設定圧Ps2より低
いか、温度が設定温度Ts2より高いかがそれぞれ判定
されるのである。スペアタイヤ12の異常判定は、装着
タイヤ10の設定圧Ps1および設定温度Ts1とは異
なる設定圧Ps2および設定温度Ts2がしきい値とし
て設定される。設定圧Ps2および設定温度Tsは共に
設定圧Ps1および設定温度Ts1より小さい値とされ
る。装着タイヤ10に車両重量が加えられること、温度
が高くなること等に起因して、装着タイヤ10の空気圧
はスペアタイヤ12のものより高くなる。車両が走行状
態になると、装着タイヤ10の温度は、弾性変形の繰り
返しや路面との摩擦によって上昇する。しかし、無制限
に上昇するわけではなく、走行環境等によって決まる高
さに達すると、ほぼ定常状態になる。それに対して、ス
ペアタイヤ12の温度はラッゲージスペースの温度変化
に伴って変化するが、その変化勾配はごく緩やかであ
る。また、ラッゲージスペースの温度は上昇するとは限
らない。ラッゲージスペースの温度が低下すれば、低下
するのである。その後、定常状態に達した場合には、ス
ペアタイヤ12の温度もほぼ一定に保たれるが、この定
常状態においてもスペアタイヤ12の温度(定常温度)
は装着タイヤ10の温度ほど高くなることはない。これ
らの事情を考慮して、設定圧Ps2は設定圧Ps1より
小さい値とされ、設定温度Ts2も設定温度Ts1より
小さい値とされるのである。
【0036】空気圧が設定圧Ps2以上であり、かつ、
温度が設定温度Ts2以下である場合には、タイヤ状態
が正常であるとされて、S29において警報フラグがリ
セットされる。それに対して、空気圧が設定圧Ps2よ
り小さい場合または温度が設定温度Ts2より高い場合
には、タイヤ状態が異常であるとされ、S30におい
て、警報フラグがセットされる。なお、スペアタイヤ1
2については、タイヤ温度の異常は判定されないように
してもよい。
【0037】報知装置88は、図10のフローチャート
で表される報知装置制御プログラムの実行によって制御
される。S41において、イグニッションスイッチ86
がON状態にあるかどうかが判定され、ON状態にある
と判定された場合には、S42において、警報フラグが
セットされているか否かが判定される。ON状態にあっ
て、かつ、警報フラグがセット状態にある場合には、S
43において、報知装置88が作動させられるが、イグ
ニッションスイッチ86がOFF状態にある場合、ある
いは警報フラグがリセット状態にある場合には、S44
において、報知装置88が作動させられない。S44が
実行される場合に、報知装置88が作動状態にある場合
には、その作動が停止させられる。また、イグニッショ
ンスイッチ86のOFF状態においては、警報フラグが
セットされていても、報知装置88が作動させられるこ
とはない。
【0038】報知装置88は、装着タイヤ10とスペア
タイヤ12とで同じ態様で作動させられてもよいが、異
なる態様で作動させられることが望ましい。例えば、報
知装置88が音を発するものである場合には、スペアタ
イヤ12が異常と判定された場合は装着タイヤ10の場
合より音が小さくされたり、互いに異なるメロディの音
楽が出力されるようにしたりすることができる。また、
ディスプレイに表示するものである場合には、装着タイ
ヤ10またはスペアタイヤ12のいずれに異常が発生し
ているかがわかるように表示されるようにすることがで
きる。表示箇所が変更されたり、スペアタイヤ12か装
着タイヤ10かが表示されたりすることができる。
【0039】また、タイヤ情報処理プログラムの実行に
おいて、タイヤ状態が異常と判定されたタイヤが装着タ
イヤ10からのものである場合とスペアタイヤ12から
のものである場合とで、異なる種類のフラグがセットさ
れるようにすることもできる。この場合には、警報フラ
グの種類に応じて報知装置88が作動させられるように
することができる。さらに、報知装置88が複数の作動
部を含む場合には、装着タイヤ10が異常と判定された
場合とスペアタイヤ12のとで、異なる作動部が選択的
に作動させられるようにすることもできる。
【0040】本実施形態においては、車輪側装置20の
タイヤ情報作成装置36に格納された送信変更プログラ
ムを記憶する部分および実行する部分が非装着タイヤ情
報送信手段であり、かつ、送信変更手段を構成してい
る。車輪側装置20のタイヤ情報作成装置36に格納さ
れた送信変更プログラムのS1〜S7を記憶する部分お
よび実行する部分は、非装着タイヤ検出手段としての外
部情報依拠検出手段の一例である特定信号依拠検出手段
を構成している。送信変更プログラムのS2,S5およ
びS6のタイヤ情報を変更する部分を記憶する部分と、
それらを実行する部分とがタイヤ情報変更手段を構成し
ている。送信変更プログラムのS6のタイヤ情報の減縮
とそれを実行する部分がタイヤ情報減縮手段を構成して
いる。送信変更プログラムのS6のタイヤ情報の送信間
隔を変更する部分を記憶する部分と、それを実行する部
分とが送信間隔変更手段を構成している。また、車体側
装置24のタイヤ情報処理装置74のタイヤ情報処理プ
ログラムを記憶する部分および実行する部分が情報処理
手段を構成している。タイヤ情報処理プログラムのS2
2を記憶する部分および実行する部分が送信変更検出手
段を構成し、タイヤ情報処理プログラムのS27および
S28を記憶する部分とそれらを実行する部分とが情報
処理変更手段としての比較値変更手段を構成している。
本実施形態においては、タイヤ状態量の一種としてのタ
イヤ空気圧値およびタイヤ温度値のしきい値(設定圧P
s1および設定温度Ts1)が装着タイヤの比較値とさ
れ、装着タイヤの比較値とは異なる比較値が、タイヤ空
気圧値およびタイヤ温度値のしきい値(設定圧Ps2お
よび設定温度Ts2)とされている。前記空気圧センサ
30,温度センサ32および振動センサ33は、それぞ
れタイヤ状態検出装置の各形態である。さらに、車輪側
装置20の送信変更プログラムのS8を記憶する部分お
よび実行する部分が、非装着タイヤ検出手段としてのタ
イヤ状態依拠検出手段の一例であるタイヤ運動依拠検出
手段を構成している。本実施形態においては、振動セン
サ33が運動検出装置を構成している。
【0041】本実施形態によれば、特定信号送信機82
からの特定信号の受信と振動センサ33の出力値が設定
値より小さいこととの少なくとも一方が検出されること
により、スペアタイヤ12であることが検出され、それ
に基づいて車体側受信機76に送信されるタイヤ情報が
変更される。したがって、運転者による特別な操作を要
することなく、装着タイヤ10からのタイヤ情報とスペ
アタイヤ12からのタイヤ情報とを区別して取得するこ
とができる。車体側受信機76では、送信された装着タ
イヤ情報60とスペアタイヤ情報100とを容易に識別
することができ、さらに、各タイヤ10,12それぞれ
に好適なしきい値を適用してタイヤ異常判定を行うこと
ができる。また、スペアタイヤ情報100が装着タイヤ
情報60の情報量を減縮したものとされ、あるいは送信
間隔が延長されるため、車輪側装置20のエネルギ消費
量が節減され、電源たるバッテリの寿命を長くすること
ができる。さらに、空気圧センサ30,温度センサ3
2,振動センサ33,タイヤ情報作成装置36等車輪側
装置20がタイヤ10,12に固定して設けられている
ため、それらを含めてタイヤ10,12の動バランスを
とることができ、トランスポンダがスペアタイヤ内で自
在に移動する場合のように、車両振動の一因となること
も回避することができる。
【0042】非装着タイヤの送信変更手段としては、前
記タイヤ情報変更手段,タイヤ情報減縮手段および送信
間隔変更手段の少なくとも1つが含まれればよい。例え
ば、送信変更手段がタイヤ情報変更手段のみ含むものと
する場合、スペアタイヤ(非装着タイヤ)判定情報の情
報量を1bitとし、非装着タイヤのタイヤ情報として非
装着タイヤ判定情報が「1」とされたものを含むものを
送信することにより、車体側受信機において非装着タイ
ヤからの情報であることが識別される。
【0043】本実施形態を、タイヤ側送受信機の特定信
号の受信と、振動センサ33の出力値が設定値より小さ
いこととのいずれか一方の条件が満たされれば、そのタ
イヤが非装着タイヤであることが検出され、送信内容が
変更されるようにしてもよい。その場合には、振動セン
サ33と特定信号送信機82とのいずれか一方を省略し
てもよい。
【0044】特定信号を受信したスペアタイヤ12のタ
イヤ情報作成装置36においては、車体側装置24に送
信されるタイヤ情報の変更として、タイヤ情報変更
(スペアタイヤ判定情報を「10」または「01」とす
る。),タイヤ情報減縮,および送信間隔変更が行
われていたが、送信変更処理の別の形態として、タイヤ
情報の送信が制限されるようにすることもできる。上記
送信間隔変更の一態様としての送信間隔延長、あるいは
タイヤ情報減縮は、送信制限の一種と考えることがで
き、送信制限の特に強いものが送信の禁止である。この
送信禁止プログラムの一実施形態を図11のフローチャ
ートに基づいて説明する。S51において、タイヤ側送
受信機52が特定信号を受信したか否かが判定され、判
定がYESとなれば、そのタイヤはスペアタイヤ12で
あると判定されて、S52においてそのスペアタイヤ1
2からのタイヤ情報の送信が禁止される。S51の判定
がNOであれば、そのタイヤは装着タイヤ10であると
判定され、S53において装着タイヤ10のタイヤ情報
が車体側装置24に送信され、受信アンテナ70に受信
される。つまり、車体側装置24に送信されるタイヤ情
報は、全て装着タイヤ10のタイヤ情報であることにな
る。したがって、スペアタイヤ12の空気圧,温度等の
状態量に基づいて誤った警報が発せられ、あるいは不必
要な車両制御が行われることを回避することができる。
また、スペアタイヤ12の空気圧センサ30等の各種セ
ンサや、タイヤ情報作成装置36の電源であるバッテリ
の電気エネルギの消耗を抑制することもできる。さら
に、車体側受信機76にスペアタイヤ12からのタイヤ
情報が受信されないため、その分情報処理量を低減でき
る。
【0045】なお、本実施形態においては、装着タイヤ
10のパンクやローテーション等によってスペアタイヤ
12が装着タイヤ10と交換された場合には、スペアタ
イヤ12の車両走行開始後設定時間当たりのタイヤ温度
変化量が装着タイヤ10に相当する大きさとなること、
あるいは、振動センサ33の出力信号が装着タイヤ10
であることを示すものとなること等に基づいて、装着タ
イヤ10として機能していると判定された後、前記タイ
ヤ情報の送信禁止が解除され、送信開始可能な状態とさ
れることが望ましい。
【0046】上記実施形態においては、装着タイヤ10
とスペアタイヤ12とに共通の受信アンテナ70が1つ
のみ設けられていたが、図12に示すように、受信アン
テナ70とともに、感度と指向性との少なくとも一方に
より、スペアタイヤ12の送信アンテナ34からの信号
は受信可能であるが、装着タイヤ10の送信アンテナ3
4からの信号は受信不能である受信アンテナ200を設
けてもよい。なお、本実施形態において、図1〜図10
に示す実施形態と同様に構成される部分については、同
じ符号を付して説明を省略する。ただし、車輪側装置2
0は、振動センサ33および受信アンテナ44を含ま
ず、車体側装置24は特定信号送信機82を含まないも
のとする。車体側受信機76において、複数の受信アン
テナ70,200のうち、スペアタイヤ12に対応して
設けられた受信アンテナ200により受信されたタイヤ
情報であることを特定すれば、そのタイヤ情報がスペア
タイヤ12のものであることがわかり、装着タイヤ10
からのタイヤ情報と異なる処理を施すことも可能とな
る。本実施形態によっても、スペアタイヤ12からのタ
イヤ情報を装着タイヤ10からのものと正確に識別する
ことができる。装着タイヤ10についても、それぞれに
対応して、複数の受信アンテナが設けられるようにする
ことも可能である。
【0047】車両には、スペア専用タイヤの一例である
Tタイプタイヤ(商標名:テンパタイヤ)が非装着タイ
ヤとして搭載されることもある。Tタイプタイヤは、格
納スペース低減および重量軽減のために、標準(通常)
タイヤに比較してタイヤ幅および外径が小さくされたも
のであり、また、車両に装着された場合の操縦安定性お
よびタイヤ半径の差を補うために、設定タイヤ空気圧が
通常タイヤより高くされている。例えば、通常タイヤの
設定空気圧が2.0kpa程度とされる場合に、Tタイ
プタイヤの設定空気圧は4.0kpa程度(通常タイヤ
の2倍)とされるのである。
【0048】Tタイプタイヤ300が車両に搭載された
場合の情報処理について図13ないし図16に基づいて
説明する。なお、図1〜図10に示す実施形態と同様に
構成される部分については、同じ符号を付して説明を省
略する。ただし、車輪側装置20は、振動センサ33お
よび受信アンテナ44を含まず、車体側装置24は特定
信号送信機82を含まないものとする。図13および図
14に示すように、Tタイプタイヤ300に設けられた
タイヤ側送信機304を含む車輪側装置306は、Tタ
イプタイヤ300に専用のものであり、装着タイヤとし
て機能する通常タイヤ10(以下、「通常タイヤ10」
と略称する。)の車輪側装置20と比較して簡素な構成
とされている。車輪側装置306は、Tタイプタイヤ3
00の空気圧を検出する空気圧検出装置たる空気圧セン
サ310と、空気圧センサ310によって検出された空
気圧を表す空気圧情報を含む一連のタイヤ情報を送信す
る送信アンテナ312と、一連のタイヤ情報を作成する
タイヤ情報作成装置314とを含む。送信アンテナ31
2およびタイヤ情報作成装置314等がタイヤ側送信機
304を構成している。タイヤ情報作成装置314は、
CPU,ROM,RAM,入出力部等を含むコンピュー
タを含むものであり、入出力部には、空気圧センサ31
0等が接続されるとともに、送信アンテナ312が接続
される。
【0049】Tタイプタイヤ300のタイヤ情報作成装
置314で作成されるTタイプタイヤ情報320は、図
15に示すように、スタート情報,同期情報,識
別情報,電池電圧情報,空気圧情報およびTタイ
プタイヤ判別情報等を含み、通常タイヤ10の情報量よ
り少なくされている。通常タイヤ10のタイヤ情報は、
前記実施形態の装着タイヤ10で説明したもののうち、
スペアタイヤ情報がTタイプタイヤ判別情報に代えられ
たものである。Tタイプタイヤ判別情報は、Tタイプタ
イヤ300であれば「1」、通常タイヤ10であれば
「0」とされるものである。Tタイプタイヤ300は、
通常タイヤ10が使用不能である場合の応急用のみに使
用されるものであり、Tタイプタイヤ300が通常タイ
ヤとして使用された場合には、車両の走行速度も小さく
されるため、タイヤの温度あるいは温度変化による異常
を検出することは困難であり、タイヤ温度センサは設け
られていない。その分電源であるバッテリの電気エネル
ギの消耗を抑制することができる。
【0050】車体側受信機76に受信された通常タイヤ
10からのタイヤ情報とTタイプタイヤ300からのタ
イヤ情報とには、互いに異なる処理が施される。車体側
受信機76のタイヤ情報処理について図16のフローチ
ャートに基づいて説明する。S101において受信処理
が行われる。続いてS102において、Tタイプタイヤ
判別情報が「1」であるか否かが判定される。タイヤ情
報が通常タイヤ10からのものであれば、S102の判
定がNOとなり、S103,104においてタイヤ状態
が正常であるか異常であるかが判定される。前記実施形
態と同様、空気圧が設定圧Ps1より低いか、温度が設
定温度Ts1より高いかが判定されるのである。空気圧
が設定圧Ps1以上であり、かつ、温度が設定温度Ts
1以下である場合には、タイヤ状態が正常であるとし
て、S105において警報フラグ(報知フラグ)がリセ
ットされる。それに対して、空気圧が設定圧Ps1より
小さい場合または温度が設定温度Ts1より高い場合に
は、タイヤ状態が異常であるとして、S106において
警報フラグがセットされる。
【0051】タイヤ情報がTタイプタイヤ300からの
ものであれば、Tタイプタイヤ判別情報が「1」とされ
ており、S102の判定がYESとなって、S110に
おいてタイヤ状態が正常であるか異常であるかが判定さ
れる。本実施形態では、空気圧が設定圧Ps3より小さ
いか否かが判定される。Tタイプタイヤ300は、前述
のように通常タイヤ10より空気圧が高くされるもので
あるため、Tタイプタイヤ300の空気圧のしきい値で
ある設定圧Ps3は通常タイヤ10の設定圧Ps1より
高くされている。Tタイプタイヤ300の空気圧が設定
圧Ps3以上であれば、タイヤ状態が正常であるとされ
て、S111において警報フラグがリセットされる。そ
れに対して、空気圧が設定圧Ps3より小さい場合に
は、タイヤが空気圧不足であると判定され、S112に
おいて警報フラグがセットされる。この警報フラグは、
通常タイヤ10の警報フラグと同じものとされてもよい
が、異なるものとされることが望ましい。報知装置88
の作動制御は、前記実施形態と同様に実施することがで
きる。
【0052】本実施形態においては、空気圧センサ31
0がTタイプタイヤ状態量の一例であるタイヤ空気圧値
を検出するTタイプタイヤ状態検出装置を構成してい
る。また、通常タイヤ10の状態量の一例であるタイヤ
空気圧値およびタイヤ温度値を検出する空気圧センサ3
0および温度センサ32が、通常タイヤ状態検出装置を
構成している。送信機50が通常タイヤ側送信機を構成
し、Tタイプタイヤ300に設けられたタイヤ側送信機
304がTタイプタイヤ側送信機を構成している。車体
側装置24のタイヤ情報処理装置74において、タイヤ
情報処理プログラムを記憶する部分および実行する部分
が処理手段を構成している。タイヤ情報処理プログラム
のS103において、通常タイヤ10の空気圧値と比較
される比較値たる設定圧Ps1が通常タイヤしきい値を
構成し、S110において、Tタイプタイヤ300の空
気圧値と比較される比較値たる設定圧Ps3がTタイプ
タイヤしきい値を構成している。また、タイヤ情報処理
プログラムのS110ないしS112を記憶する部分と
それを実行する部分とが空気圧判定手段を構成してい
る。
【0053】本実施形態によれば、Tタイプタイヤ30
0の空気圧を監視することができ、異常を検出すれば報
知装置88を作動させることができる。また、Tタイプ
タイヤ300の車輪側装置306を簡単な構成として装
置コストを低減させるとともに、電源であるバッテリの
電気エネルギの消耗を抑制することができる。さらに、
Tタイプタイヤ300のタイヤ側送信機304から送信
される情報を異常検出に必要な最低限のもののみとする
ことにより、前記実施形態のように、装着タイヤとして
使用される場合とスペアタイヤとして使用される場合と
で、タイヤ情報を変更することが不要となる。
【0054】空気圧センサ30,310は、ホイールの
タイヤのバルブに対応する部分に設けられることが多い
が、それに限らない。例えば、タイヤ自体に埋め込まれ
るようにしたり、タイヤの内部(中空部)に設けられた
りすることができる。タイヤのビード部、サイドウォー
ル部、トレッド部等に設けられるようにすることができ
るのである。
【0055】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるタイヤ状態検出・通
信装置が搭載された車両全体を概念的に表す図である。
【図2】上記タイヤ状態検出・通信装置を表すブロック
図である。
【図3】タイヤの振動状態を示す図である。
【図4】装着タイヤのタイヤ情報の内容と非装着タイヤ
のタイヤ情報の内容とをそれぞれ表す図である。
【図5】前記タイヤ状態検出・通信装置に含まれる車輪
側装置のROMに格納された送信変更プログラムの一形
態を表すフローチャートである。
【図6】前記タイヤ状態検出・通信装置に含まれる車輪
側装置のROMに格納された送信変更プログラムの別の
形態を表すフローチャートである。
【図7】上記送信変更プログラムで実行される送信変更
の内容を説明するための図である。
【図8】非装着タイヤの空気圧・タイヤ温度情報を表す
図である。
【図9】前記タイヤ状態検出・通信装置に含まれる車体
側装置のタイヤ情報処理装置のROMに格納されたタイ
ヤ情報処理プログラムを表すフローチャートである。
【図10】上記車体側装置のROMに格納された報知装
置制御プログラムを表すフローチャートである。
【図11】本発明の別の実施形態であるタイヤ状態検出
・通信装置に含まれる車輪側装置のROMに格納された
送信変更プログラムの一形態である送信禁止プログラム
を表すフローチャートである。
【図12】本発明のさらに別の実施形態であるタイヤ状
態検出・通信装置が搭載された車両全体を概念的に表す
図である。
【図13】本発明のさらに別の実施形態であるタイヤ状
態検出・通信装置が搭載された車両全体を概念的に表す
図である。
【図14】上記タイヤ状態検出・通信装置を表すブロッ
ク図である。
【図15】Tタイプタイヤのタイヤ情報の内容を表す図
である。
【図16】前記タイヤ状態検出・通信装置に含まれる車
体側装置のタイヤ情報処理装置のROMに格納されたタ
イヤ情報処理プログラムを表すフローチャートである。
【符号の説明】
10:装着タイヤ 12:スペアタイヤ 20:車
輪側装置 22:車体 24:車体側装置 30:空気圧センサ 32:温
度センサ 33:振動センサ 34:送信アンテナ
36:タイヤ情報作成装置 40:送信アンテナ
44:受信アンテナ 50:送信機 52:タ
イヤ側送受信機 60:装着タイヤ情報 70:受
信アンテナ 74:タイヤ情報処理装置 76:車
体側受信機 80:送信制御装置 82:特定信号
送信機 100:スペアタイヤ情報 200:受信アンテナ
300:Tタイプタイヤ 304:タイヤ側送信機
306:車輪側装置 310:空気圧センサ
312:送信アンテナ 314:タイヤ情報作成装置
320:Tタイプタイヤ情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田畑 雅朗 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 楠 秀樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 目黒 一久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 富岡 慎一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA12 BB20 CC60 DD20 EE40 FF31 FF34 GG43

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のタイヤの各々に設けられるタイヤ
    状態検出装置と、 前記複数のタイヤの各々に設けられるタイヤ側送受信機
    と、 車体に設けられる少なくとも1つの車体側受信機と、 車体に設けられ、前記タイヤ側送受信機に対して特定の
    信号を送信する特定信号送信機と、 前記複数のタイヤの各々に設けられ、前記特定信号に応
    じて、前記タイヤ状態検出装置により検出されたタイヤ
    状態を含むタイヤ情報の前記車体側受信機に対する送信
    を変更する送信変更手段とを含むことを特徴とするタイ
    ヤ状態検出・通信装置。
  2. 【請求項2】 前記送信変更手段が、前記タイヤ側送受
    信機が前記タイヤ情報の送信を制限する送信制限手段を
    含む 請求項1に記載のタイヤ状態検出・通信装置。
  3. 【請求項3】 前記送信変更手段が、前記タイヤ情報を
    非装着タイヤであることを表す非装着タイヤ情報を含む
    ものに変更するタイヤ情報変更手段を含む請求項1また
    は2に記載のタイヤ状態検出・通信装置。
  4. 【請求項4】 前記送信変更手段が、前記タイヤ情報を
    装着タイヤのタイヤ情報に比較して情報量の少ないもの
    に減縮するタイヤ情報減縮手段を含む請求項1ないし3
    のいずれかに記載のタイヤ状態検出・通信装置。
  5. 【請求項5】 車体に設けられ、前記タイヤ側送受信機
    から前記車体側受信機へ送信された前記タイヤ情報を処
    理するとともに、そのタイヤ情報に基づいて前記送信変
    更手段による送信変更を検出し、そのタイヤ情報の処理
    を、送信変更を検出しない場合とは異ならせる情報処理
    手段を含む請求項1ないし4のいずれかに記載のタイヤ
    状態検出・通信装置。
  6. 【請求項6】 前記情報処理手段が、前記送信変更の検
    出時に、前記タイヤ側送受信機から前記車体側受信機へ
    送信された前記タイヤ情報に含まれるタイヤ状態量を比
    較すべき比較値を、前記送信変更の非検出時とは異なら
    せる比較値変更手段を含む請求項5に記載のタイヤ状態
    検出・通信装置。
  7. 【請求項7】 前記特定信号送信機が、非装着タイヤの
    前記タイヤ側送受信機には受信可能であるが、装着タイ
    ヤの前記タイヤ側送受信機には受信不能である信号を送
    信するものである請求項1ないし6のいずれかに記載の
    タイヤ状態検出・通信装置。
  8. 【請求項8】 複数のタイヤの各々に設けられるタイヤ
    状態検出装置と、 前記複数のタイヤの各々に設けられるタイヤ側送受信機
    と、 車体に設けられる少なくとも1つの車体側受信機と、 前記複数のタイヤの各々に設けられ、それら複数のタイ
    ヤの少なくとも1つが非装着タイヤであることを検出す
    る非装着タイヤ検出手段と、 前記複数のタイヤの各々に設けられ、前記非装着タイヤ
    検出手段の検出に応じて、前記タイヤ状態検出装置によ
    り検出されたタイヤ状態を含むタイヤ情報の前記車体側
    受信機に対する送信を変更する送信変更手段とを含むこ
    とを特徴とするタイヤ状態検出・通信装置。
  9. 【請求項9】 前記非装着タイヤ検出手段が、前記タイ
    ヤ側送受信機が受信した外部からの情報に基づいて非装
    着タイヤであることを検出する外部情報依拠検出手段を
    含む請求項8に記載のタイヤ状態検出・通信装置。
  10. 【請求項10】 前記複数のタイヤの各々に設けられ、
    それらタイヤの各々の状態に基づいてそれらタイヤのい
    ずれかが前記非装着タイヤであることを検出するタイヤ
    状態依拠検出手段を含む請求項8または9に記載のタイ
    ヤ状態検出・通信装置。
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