JP2005170133A - タイヤ空気圧モニタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タイヤ側で情報発信回数を変化させることなく、各タイヤの状態を確実に判定できる。
【解決手段】 走行タイヤ1〜4とスペアタイヤ5のそれぞれに取り付けられ、各タイヤ空気圧を検出するタイヤ空気圧センサ10と、少なくとも検出したタイヤ空気圧を各タイヤ個別のタイヤ識別符号と共に無線信号にて送信する送信アンテナ10eと、車両側に取り付けられ、送信アンテナ10eからの無線信号を受信する受信アンテナ13bと、を備えたタイヤ空気圧モニタ装置において、警報コントローラ13は、走行タイヤ1〜4のいずれか1つからの受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0以下となり、スペアタイヤ5からの受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0を超えたとき、走行タイヤと非走行タイヤのIDを入れ替える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各タイヤに個別のタイヤ識別符号(ID:identification)の自動登録を行うタイヤ空気圧モニタ装置の技術分野に属する。
従来のタイヤ空気圧モニタ装置のうち、タイヤに取り付けられた送信機から発信される情報を受信する受信機を車両に1つ備えた構成のものでは、あらかじめID登録済みの非走行タイヤ(スペアタイヤ)からの情報を所定回数受信し、かつ交換前のタイヤからの情報を受信しなくなったとき、タイヤ交換と判断し、走行タイヤとのIDを自動的に登録し直している(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−210827号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、送信機側で走行/非走行に応じて情報の送信頻度を制御しなければならず、タイヤに走行/非走行を判定するセンサまたは走行/非走行により送信頻度を切り換える必要がある。よって、このような構成を持たない場合、受信回数の比較が不可能であり、タイヤ交換後のIDを登録し直すことができないという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、タイヤ側で情報発信回数の制御を行うことなく、各タイヤの状態を確実に判定できるタイヤ空気圧モニタ装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明では、タイヤ空気圧モニタ装置において、車速を検出する車速検出手段と、車両が走行中であるとき、各送信手段から受信手段へ送信された無線信号の受信信号レベルの安定度に基づいて、走行タイヤの送信手段から送信された無線信号と非走行タイヤの送信手段から送信された無線信号とを判別する無線信号判別手段と、を設けた。
本発明のタイヤ空気圧モニタ装置にあっては、各送信手段から受信手段へ送信された無線信号の受信信号レベルに基づいて、走行タイヤからの無線信号と非走行タイヤからの無線信号とを区別するため、走行タイヤと非走行タイヤで送信頻度が同等の場合でも、各タイヤの状態を確実に判定できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1のタイヤ空気圧モニタ装置が適用された車両を示す全体図であり、この車両は、走行タイヤである右前輪タイヤ1、左前輪タイヤ2、右後輪タイヤ3、左後輪タイヤ4と、非走行タイヤであるスペアタイヤ5とを備え、右前輪速センサ6、左前輪速センサ7、右後輪速センサ8、左後輪速センサ9、タイヤ空気圧センサ(タイヤ空気圧検出手段)10、ABSコントローラ11、警報コントローラ13、ワーニングランプ14a,14b,14cを備えている。
前記右前輪速センサ6、左前輪速センサ7、右後輪速センサ8、左後輪速センサ9は、前後輪タイヤ1〜4の各車輪速を検出し、車輪速センサ信号をABSコントローラ11に入力する(車速検出手段に相当)。
前記タイヤ空気圧センサ10は、前後輪タイヤ1〜4とスペアタイヤ5のロードホイールにそれぞれ取り付けられ、各タイヤ区別のタイヤ空気圧を検出すると共に、各タイヤ個別のID(タイヤ識別符号)と、検出したタイヤ空気圧とを無線信号にて警報コントローラ13に送信する。
前記ABSコントローラ11は、各車輪速センサ6〜9からの車輪速センサ信号を入力し、車速情報(車体速、車体加減速度、各車輪速)を警報コントローラ13に出力する。
前記警報コントローラ13は、各ワーニングランプ14a,14b,14cを状況に応じて点灯させ、運転者の注意を喚起する。警告のパターンは以下の通りである。
(a) 各タイヤ個別のID登録を行うと共に、ID登録により特定される前後輪タイヤ1〜4のうち少なくとも1つのタイヤ空気圧が低下していると判断した場合、空気圧低下ワーニングランプ14aに対し、ランプ点灯指令を出力する。
(b) あらかじめID登録されているタイヤ以外のタイヤが車両に装着されている可能性がある、またはスペアタイヤ5のタイヤ空気圧センサ10が故障していると判断した場合、ID異常ワーニングランプ14bに対し、ランプ点灯指令を出力する。
(c) 少なくとも1つ以上のタイヤ空気圧センサ10に故障が発生していると判断した場合、空気圧センサ故障ワーニングランプ14cに対し、ランプ点灯指令を出力する。
図2は、タイヤ空気圧センサ10および警報コントローラ13を示す詳細図である。
前記タイヤ空気圧センサ10は、タイヤ空気圧を検出する圧力センサ10aと、特定用途向け集積回路であるASIC10cと、発信子10dおよび送信アンテナ(送信手段)10eとを有し、圧力センサ10aからの変調した圧力値情報と、各タイヤ個別のID情報とを電磁波を用いて送信する。
前記警報コントローラ13は、5V電源回路13aと、前記タイヤ空気圧センサ10の送信アンテナ(受信手段)10eからの送信データを受信する受信アンテナ13bおよび受信回路13cと、ABSコントローラ11からの車速情報を入力する車速情報入力回路13dを備えている。
さらに、警報コントローラ13は、受信回路13cからの受信データ、車速情報入力回路13dからの車速情報を入力し、所定の制御則に従って演算処理を実施するマイクロコンピュータ13fと、ID登録を行う電気的に記憶情報を消去可能なメモリであるEEPROM13gと、受信データを判断し、状況に応じて空気圧低下ワーニングランプ14a、ID異常ワーニングランプ14bまたは空気圧センサ故障ワーニングランプ14cに対し、点灯指令を出力するワーニングランプ出力回路13hを有している。
次に、作用を説明する。
[ID更新制御処理]
図3,4は、警報コントローラ13で実行されるID更新制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
ステップS1では、イグニッションキースイッチを監視し、システムの電源がONされたかどうかを判定する。YESの場合にはステップS2へ移行し、NOの場合にはステップS1を繰り返す。
ステップS2では、各タイヤ1〜4とスペアタイヤ5のタイヤ空気圧センサ10の故障を判定する故障タイマm1〜m5、およびID未登録のタイヤの装着を監視する監視タイマkを初期化し、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、車速Vが40km/h以上であるかどうかを判定する。YESの場合にはステップS4へ移行し、NOの場合にはステップS3を繰り返す。
ステップS4では、各故障タイマm1〜m5および監視タイマkをスタートし、ステップS5へ移行する。
ステップS5では、右前輪タイヤ1のIDを示すID1の情報を受信したかどうかを判定する。YESの場合にはステップS6へ移行し、NOの場合にはステップS7へ移行する。
ステップS6では、故障タイマm1をリセットし、ステップS7へ移行する。
ステップS7では、左前輪タイヤ2のIDを示すID2の情報を受信したかどうかを判定する。YESの場合にはステップS8へ移行し、NOの場合にはステップS9へ移行する。
ステップS8では、故障タイマm2をリセットし、ステップS9へ移行する。
ステップS9では、左後輪タイヤ4のIDを示すID3の情報を受信したかどうかを判定する。YESの場合にはステップS10へ移行し、NOの場合にはステップS11へ移行する。
ステップS10では、故障タイマm3をリセットし、ステップS11へ移行する。
ステップS11では、右後輪タイヤ3のIDを示すID4の情報を受信したかどうかを判定する。YESの場合にはステップS12へ移行し、NOの場合にはステップS13へ移行する。
ステップS12では、故障タイマm4をリセットし、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、スペアタイヤ5のIDを示すID5の情報を受信したかどうかを判定する。YESの場合にはステップS14へ移行し、NOの場合にはステップS15へ移行する。
ステップS14では、故障タイマm5をリセットし、ステップS15へ移行する。
ステップS15では、登録されている全てのIDの情報を受信できたかどうかを判定する。YESの場合にはステップS16へ移行し、NOの場合にはステップS21へ移行する。
ステップS16では、走行タイヤとして登録されている各ID1〜ID4において、各受信信号の変動値(受信信号強度のばらつき)Δtのうち、変動しきい値Δt0以下となるものが存在するかどうかを判定する。YESの場合にはステップS17へ移行し、NOの場合にはステップS20へ移行する。
ここで、変動しきい値Δt0は、非走行タイヤからの受信信号レベルの最大変動値を超えるような値に設定されている。
ステップS17では、スペアタイヤ5として登録されているID5の受信信号の変動値Δtが、変動しきい値Δt0よりも小さいかどうかを判定する。YESの場合にはステップS18へ移行し、NOの場合にはステップS25へ移行する。このステップS17とステップS16とにより、受信信号レベル検出手段が構成されている。
ステップS18では、監視タイマkをリセットし、ステップS19へ移行する。
ステップS19では、受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0よりも小さいと判定された走行タイヤのIDをスペアタイヤのIDとし、スペアタイヤのIDを走行タイヤのIDに登録し、ステップS20へ移行する(タイヤ識別符号更新手段に相当)。
ステップS20では、各走行タイヤ1〜4の圧力が所定値(警報しきい値)以上であるかどうかを判定する。YESの場合にはステップS3へ移行し、NOの場合にはステップS27へ移行する。
ステップS21では、全ての走行タイヤ1〜4のID1,ID2,ID3,ID4の情報を受信したかどうかを判定する。YESの場合にはステップS22へ移行し、NOの場合にはステップS23へ移行する。
ステップS22では、走行タイヤとして登録されているID1〜ID4において、各受信信号の変動値Δtのうち、変動しきい値Δt0以下となるものが存在するかどうかを判定する。YESの場合にはステップS24へ移行し、NOの場合にはステップS20へ移行する。このステップS22とステップS21とにより、受信信号レベル検出手段が構成されている。
ステップS23では、スペアタイヤ5の故障タイマm5が、あらかじめ設定された故障判定時間、例えば10分以上経過したかどうかを判定する。YESの場合にはステップS26へ移行し、NOの場合にはステップS5へ移行する。
ステップS24では、スペアタイヤ5の故障タイマm5が10分以上経過したかどうかを判定する。YESの場合にはステップS29へ移行し、NOの場合にはステップS5へ移行する。
ステップS25では、監視タイマkが10分以上経過したかどうかを判定する。YESの場合にはステップS28へ移行し、NOの場合にはステップS5へ移行する。
ステップS26では、各走行タイヤ1〜4の故障タイマm1〜m4の中で、10分以上経過したものがあるかどうかを判定する。YESの場合にはステップS30へ移行し、NOの場合にはステップS5へ移行する。
ステップS27では、空気圧低下ワーニングランプ14aに点灯指令を出力し、本制御を終了する。
ステップS28では、ID異常ワーニングランプ14bに点灯指令を出力し、本制御を終了する(非識別タイヤ警告手段に相当)。
ステップS29では、ID異常ワーニングランプ14bに点灯指令を出力し、本制御を終了する(非識別タイヤ警告手段に相当)。
ステップS30では、空気圧センサ故障ワーニングランプ14cに点灯指令を出力し、本制御を終了する。
[ID更新制御作用]
ステップS3において車速が40km/h以上となった場合に、図3のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS9→ステップS10→ステップS11→ステップS12→ステップS13→ステップS14→ステップS15へと進む流れとなる。すなわち、ステップS4において、各故障タイマm1〜m5がリセットされ、ステップS5〜ステップS14において、各IDからの情報を受信した場合には、対応する故障タイマがリセットされ、IDを受信しなかった場合には、対応する故障タイマのカウントが継続される。
タイヤ交換をしていない場合には、図4のフローチャートにおいて、ステップS15→ステップS16→ステップS20へと進む流れとなる。すなわち、ステップS16において、走行タイヤとして登録されているタイヤからの受信信号の変動値Δtが、変動しきい値Δt0よりも大きいと判定され、ステップS20において、各走行タイヤ1〜4の空気圧が警報しきい値よりも小さい場合には、ステップS27へと進み、空気圧低下ワーニングランプ14aが点灯され、運転者に空気圧低下が警告される。よって、走行に支障がない、スペアタイヤ5の空気圧警報に煩わされることがない。
タイヤ交換の際にスペアタイヤ5を用いた場合には、図4のフローチャートにおいて、ステップS15→ステップS16→ステップS17→ステップS18→ステップS19→ステップS20へと進む流れとなる。すなわち、ステップS16において、走行タイヤ1〜4の中に、受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0以下となるものが存在すると判定され、ステップS17において、スペアタイヤ5からの受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0よりも大きいと判定される。続いて、ステップS19において、スペアタイヤ5のID5を走行タイヤのIDとし、交換前の走行タイヤのIDをスペアタイヤのIDとするよう、EEPROM13gが更新される。
一方、タイヤ交換の際にスペアタイヤ5以外のID未登録のタイヤを用いた場合には、図4のフローチャートにおいて、ステップS15→ステップS16→ステップS17→ステップS25→ステップS28へと進む流れとなる。すなわち、ステップS17において、スペアタイヤ5からの受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0以下であると判定され、ステップS25において、監視タイマkが10分以上経過したとき、ステップS28へと進み、ID異常ワーニングランプ14bが点灯され、運転者にID未登録の走行タイヤが装着された可能性があることが通知される。よって、空気圧を検出できない走行タイヤが存在する状態であることを運転者に認識させることができ、注意を促すことができる。
スペアタイヤ5のタイヤ空気圧センサ10が故障している場合、または、ID登録されていないタイヤが走行タイヤとして装着されている場合には、図4のフローチャートにおいて、ステップS15→ステップS21→ステップS22→ステップS24→ステップS29へと進む流れとなる。すなわち、ステップS21において、走行タイヤ1〜4のIDを全て受信したと判定され、ステップS22において、走行タイヤ1〜4からの受信信号の変動値Δtのうち変動しきい値Δt0以下となるものが存在すると判定される。続いて、ステップS24において、スペアタイヤ5の故障タイマm5が10分以上経過したと判定されたとき、ステップS29へと進み、ID異常ワーニングランプ14bが点灯され、運転者に警告がなされる。よって、スペアタイヤ5のタイヤ空気圧センサ10が故障している場合、または、あらかじめID登録されていないタイヤが走行タイヤとして装着されている可能性があることを知らせることができるので、運転者に注意を促すことができる。
走行タイヤ1〜4の各タイヤ空気圧センサ10の少なくとも1つが故障している場合には、図4のフローチャートにおいて、ステップS15→ステップS21→ステップS23→ステップS26→ステップS30へと進む流れとなる。すなわち、ステップS21において、走行タイヤ1〜4のIDが全て受信できなかったと判定され、ステップS26において、走行タイヤ1〜4の故障タイマm1〜m4のいずれか1つが10分以上経過したと判定されたとき、ステップS30へと進み、ステップS30において、空気圧センサ故障ワーニングランプ14cが点灯され、運転者に故障発生が警告される。よって、スペアタイヤ5としてID登録されているタイヤのみならず、走行タイヤ1〜4としてID登録されているタイヤのIDも受信できない状態であることを、運転者に認識させ、注意を促すことができる。
[受信信号の変動値に基づくタイヤ判別作用]
従来、タイヤの送信機から発信される情報を受信する受信機を車両に1つ備えた構成のタイヤ空気圧モニタ装置では、あらかじめ走行タイヤのIDをEEPROMに記憶しておき、タイヤを交換した場合に、手動でIDを登録し直す方法が知られている。
また、特開平9−210827号公報には、タイヤ交換時に走行タイヤと非走行タイヤ(スペアタイヤ)のIDを自動で入れ替える技術が記載されている。これは、あらかじめID登録済みの非走行タイヤからの情報を所定回数受信し、かつ交換前のタイヤからの情報を受信しなくなったとき、タイヤ交換と判断し、走行タイヤと非走行タイヤのIDを自動的に登録し直すものである。
ここで、この従来技術では、図5(a)に示すように、送信頻度によって走行タイヤと非走行タイヤを判別しているため、回転速度等に応じて送信頻度を可変とするためのセンサやスイッチ(例えば、遠心力スイッチ)を送信機側に設ける必要がある。すなわち、故障して送信不可能となった送信機、もしくは走行タイヤとして使用しなくなり、送信を停止している送信機に対して、新たに送信を開始したID登録済みの非走行タイヤのIDを入れ替えている。
ところが、図5(b)に示すように、遠心力スイッチ等の送信頻度を変化させる機能を持たないシステムの場合、走行タイヤの送信機と非走行タイヤの送信機の送信頻度は同一である。よって、受信回数の比較が不可能であり、タイヤ交換をしてもIDの登録を変更できない。
また、テンパタイヤを装着している車両では、テンパタイヤ用ホイールに送信機が装着不可能な構造となっており、走行タイヤのみにしかIDを登録できない。このような場合、パンクしたタイヤをテンパタイヤに交換しても、送信機付きのタイヤに装着し直して再度ID登録するか、もしくは該当輪のパンクを修理するまでは、パンクしていると判断し、警報を継続してしまうという問題があった。
さらに、遠心力スイッチを用いて送信頻度を変化させる構成では、遠心力スイッチをタイヤに組み付ける際に、組み付け方向を誤ると車両が十分な速度(例えば、40km/h)に達してもスイッチが作動しない場合があり、その組み付け方法に課題があった。
これに対し、実施例1では、走行タイヤと非走行タイヤの区別を、受信回数の比較ではなく受信信号レベルの安定度、すなわち受信信号強度のばらつきで判定することにより、送信機側で発信頻度を変化させることなく、各タイヤ1〜5の状態、すなわち走行タイヤと非走行タイヤとを確実に区別できる。よって、送信機側に発信頻度を変化させるための遠心力スイッチを設ける必要がないため、遠心力スイッチの誤組み付けによる問題も発生しない。
図6は、走行タイヤ1〜4およびスペアタイヤ5の各タイヤ空気圧センサ10から警報コントローラ13の受信回路13cへ入力される受信電波状況を示す図である。
図6(a)に示すように、走行時における走行タイヤ1〜4からの受信信号強度の変動値は、図6(b)に示すスペアタイヤ5からの受信信号強度の変動値よりも大きくなる。これは、走行タイヤ1〜4の回転に伴い、タイヤ側の送信アンテナと車体側の部材との相対位置が変化して、無線信号の遮蔽環境が変わったり、タイヤ側の送信アンテナ10eと車体側の受信アンテナ13bとの距離が変化したりすることに起因している。
よって、実施例1では、非走行タイヤからの受信信号の最大変動値を超えるような変動しきい値Δt0を設定し、この変動しきい値Δt0と受信信号の変動値Δtとを比較することにより、各走行タイヤ1〜4とスペアタイヤ5の状態を確実に判別でき、タイヤ交換時のIDの入れ替え等を可能とした。
また、非走行タイヤをテンパタイヤとしている車両において、パンクした走行タイヤをテンパタイヤと交換した場合でも、走行タイヤ1〜4のうち1つを外したことを判別できる。よって、空気圧低下ワーニングランプ14aによる低圧警報を一旦停止させることができ、この後、ID異常ワーニングランプ14bを点灯させ、「ID未登録の走行タイヤを装着している」という注意を運転者に喚起できる。
次に、効果を説明する。
実施例1のタイヤ空気圧モニタ装置にあっては、以下に列挙する効果を奏する。
(1) 各タイヤ空気圧センサ10から出力された無線信号の受信信号レベルの安定度に基づいて、走行タイヤ1〜4とスペアタイヤ5の状態を判定するため、走行タイヤ1〜4とスペアタイヤ5で送信頻度が同等の場合でも、各タイヤの状態を確実に判定できる。
(2) 各タイヤからの受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0を超えるとき、走行タイヤと判定し、変動しきい値Δt0以下のとき、非走行タイヤと判定するため、各タイヤの状態を確実に判定できる。
(3) 走行タイヤの1つからの受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0以下であり、かつ、スペアタイヤ5からの受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0を超えるとき、該当する走行タイヤとスペアタイヤ5のIDを入れ替えてEEPROM13gを更新するため、タイヤ交換の際のID更新を自動で行うことができる。
(4) 走行タイヤの1つからの受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0以下であり、かつ、スペアタイヤ5からの受信信号の変動値Δtが変動しきい値Δt0以下のとき、ID異常ワーニングランプ14bを点灯させるため、ID未登録の走行タイヤを装着していることを運転者に喚起できる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、車速情報をABSコントローラ11から得る例を示したが、車速センサから車速情報を得るようにしてもよい。
実施例1のタイヤ空気圧モニタ装置が適用された車両を示す全体図である。 タイヤ空気圧センサおよび警報コントローラを示す詳細図である。 警報コントローラで実行されるID更新制御処理の流れを示すフローチャートである。 警報コントローラで実行されるID更新制御処理の流れを示すフローチャートである。 従来の送信頻度によるタイヤ判定の問題点を示す説明図である。 走行タイヤおよびスペアタイヤの各タイヤ空気圧センサから警報コントローラの受信回路へ入力される受信電波状況を示す図である。
符号の説明
1 右前輪タイヤ
2 左前輪タイヤ
3 右後輪タイヤ
4 左後輪タイヤ
5 スペアタイヤ
6 右前輪速センサ
7 左前輪速センサ
8 右後輪速センサ
9 左後輪速センサ
10 タイヤ空気圧センサ
10a 圧力センサ
10c ASIC
10d 発信子
10e 送信アンテナ
11 コントローラ
13 警報コントローラ
13a 電源回路
13b 受信アンテナ
13c 受信回路
13d 車速情報入力回路
13f マイクロコンピュータ
13h ワーニングランプ出力回路
14a 空気圧低下ワーニングランプ
14b 異常ワーニングランプ
14c 空気圧センサ故障ワーニングランプ

Claims (4)

  1. 車両に装備された複数のタイヤに取り付けられ、取り付けられたタイヤのタイヤ空気圧を検出するタイヤ空気圧検出手段と、
    少なくとも検出したタイヤ空気圧を各タイヤ個別のタイヤ識別符号と共に無線信号にて送信する送信手段と、
    車両側に取り付けられ、前記送信手段からの無線信号を受信する受信手段と、
    を備えたタイヤ空気圧モニタ装置において、
    車速を検出する車速検出手段と、
    車両が走行中であるとき、各送信手段から受信手段へ送信された無線信号の受信信号レベルの安定度に基づいて、走行タイヤの送信手段から送信された無線信号と非走行タイヤの送信手段から送信された無線信号とを判別する無線信号判別手段と、
    を設けたことを特徴とするタイヤ空気圧モニタ装置。
  2. 請求項1に記載のタイヤ空気圧モニタ装置において、
    前記無線信号判別手段は、前記受信手段が無線信号の受信信号レベルの変動値を検出するとともに、検出された受信信号レベルの変動値(受信信号強度のばらつき)が、あらかじめ設定された変動しきい値を超えるとき、走行タイヤの送信手段から送信された無線信号と判定し、受信信号レベルの変動値が変動しきい値以下であるとき、非走行タイヤの送信手段から送信された無線信号と判定することを特徴とするタイヤ空気圧モニタ装置。
  3. 請求項2に記載の空気圧モニタ装置において、
    少なくとも各タイヤ個別のタイヤ識別符号を記憶するメモリと、
    走行タイヤとしてメモリに記憶されたタイヤ識別符号を含む無線信号の受信信号レベルが変動しきい値以下であり、かつ、非走行タイヤとしてメモリに記憶されたタイヤ識別符号を含む無線信号の受信信号レベルが変動しきい値を超えるとき、該当する走行タイヤと非走行タイヤのタイヤ識別符号を入れ替えてメモリを更新するタイヤ識別符号更新手段と、
    を設けたことを特徴とするタイヤ空気圧モニタ装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の空気圧モニタ装置において、
    前記走行タイヤとして記憶されたタイヤ識別符号を含む無線信号の受信信号レベルが変動しきい値以下であり、かつ、非走行タイヤとして記憶されたタイヤ識別符号を含む無線信号の受信信号レベルが変動しきい値以下のとき、運転者に対し、識別できないタイヤが走行タイヤとして用いられているとの警告を行う非識別タイヤ警告手段を設けたことを特徴とするタイヤ空気圧モニタ装置。
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