JP5357609B2 - タイヤ空気圧監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気圧が低下しているタイヤを容易に特定できるタイヤ空気圧監視システムに関する。
タイヤ空気圧監視システム(TPMS; Tire Pressure Monitoring System)とは、タイヤの空気圧を監視し、走行中にタイヤの空気圧が低下したとき、車両の運転者に空気圧の低下を速やかに認識させるものであり、北米では新たに販売される車両への搭載がすでに義務づけられている。
TPMSには、間接式と直接式(センサ式)とがある。間接式のTPMSは、空気圧の大きさによるタイヤの外径の違いを回転速度の違いなどから検出し、空気圧を推定するものである。直接式のTPMSは、例えば空気バルブと一体化したセンサユニットをホイールごとに装着して、タイヤごとの空気圧をセンサで直接測定するものである。
直接式のTPMSは、タイヤ(ホイール)側の空気圧センサユニットと、車体側の車載ECU(Electronic Control Unit、車体側ユニット)とを有している。そして、それぞれのユニットは無線通信機能を備え、例えば、相互に通信(または単方向に通信)を行って、空気圧センサユニットで直接測定したタイヤの空気圧のデータを、無線で車載ECUに送信する。そして、車載ECUでは、送信されたタイヤの空気圧のデータを受信し、これを処理して運転者に空気圧の低下を報知するようになっている。なお、以降の説明では、TPMSとは、無線送受信機能を備えた直接式(センサ式)のTPMSを指すものとする。
このTPMSでは、車載ECUによって、自身の車両に備えられた複数のタイヤのいずれかに空気圧の異常が発生したことを検出できるのみならず、個々のタイヤを特定して、空気圧低下を検出できることが好ましい。いわゆる高級車では、空気圧低下が発生したタイヤを特定して警報するTPMSが搭載されることが多い。このようなTPMSでは、特定のタイヤの空気圧センサユニットを制御するため、車両側の各車輪のタイヤハウスごとにイニシエータを配置し、おのおのLF(長波)帯の変調磁界を発生させて、目的の空気圧センサユニットに指令信号を送信している。
なお、日常的な速度で走行しているときは、空気圧センサユニットから通常の頻度(例えば、1分ごとに1回)でタイヤの空気圧データが得られれば十分であるが、アウトバーンのように日常的な速度をはるかに超える非常に高速(例えば、270km/h以上)で走行しているときは、通常の頻度でしかタイヤの空気圧データが得られない場合、空気圧低下状態に運転者が気づかず、長距離を走行してしまう。しかし、高速走行に備えて空気圧センサユニットから常時、高い頻度(例えば、1分あたり4回)でタイヤの空気圧データを送信するようにすると、日常的な速度では空気圧データの送信頻度は過分であり、空気圧センサユニットに内蔵されている電池を早期に消耗してしまう。
そこで、高速走行時のタイヤの空気圧データの速報性と、日常時の内蔵電池の長寿命性を両立させることが求められた。例えば、高速走行時のタイヤ空気圧の低下を速やかに運転者に報知するため、高速走行時に、空気圧センサから送信される空気圧信号の送信頻度を高めるタイヤ空気圧監視装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2005−112017号公報
しかしながら、特許文献1記載のタイヤ空気圧監視装置によれば、まず、車輪速が速くなると、車体側の送受信アンテナから車輪側の空気圧センサへ空気圧信号の送信インターバルを短くする指示が出され、空気圧信号の送信インターバルが短くなる。その後、車輪速が遅くなると、同様に空気圧信号の送信インターバルを元に戻す(長くする)指示が出される。もし、この“元に戻す”指示が車輪側の空気圧センサで正常に受信されなかった場合、車輪速が遅くなったにも拘わらず送信インターバルが短い状態が解除されずに、高頻度で空気圧信号が送信され続けるため、空気圧センサ内蔵の電池電源を早期に消耗してしまう問題点がある。
そこで、本発明は、前記した問題点を解決し、高速走行時の高頻度での監視データの送信と、タイヤ空気圧センサユニットに内蔵した電池の早期の消耗防止を両立できるタイヤ空気圧監視システムを提供することをその課題とする。
前記課題を解決するため、本発明によるタイヤ空気圧監視システムは、車両のタイヤまたはホイールに装着されて、当該タイヤの空気圧を検出し当該空気圧のデータを含む監視データを自律的に所定の頻度で送信するタイヤ空気圧センサユニットと、前記車両に搭載されて、前記監視データを監視し、前記空気圧の低下状態を検出するタイヤ空気圧監視ユニットと、を備えるタイヤ空気圧監視システムにおいて、前記タイヤ空気圧センサユニットは、内蔵する送信タイマが所定時間を計時するごとに前記監視データを送信することによって、前記監視データを前記自律的な所定の頻度で送信するものであり、前記タイヤ空気圧監視ユニットは、前記車両の車体速度が所定の閾値以上であるとき、前記自律的な所定の頻度よりも高い頻度で、前記監視データの送信命令を前記タイヤ空気圧センサユニットへ送信し、前記タイヤ空気圧センサユニットは、前記送信命令を受信すると、前記送信タイマの計時に拘わらず、その都度、前記監視データを返信するとともに前記送信タイマをリセットしてゼロから再度計時を開始させる
本発明によれば、高速走行時の高頻度での監視データの送信と、タイヤ空気圧センサユニットに内蔵した電池の早期の消耗防止を両立できるタイヤ空気圧監視システムを提供できる。
本発明による一実施形態のタイヤ空気圧監視システムを搭載した車両を模式的に示す透視平面図である。 タイヤ空気圧センサユニットを詳細に示すブロック図である。 本実施形態のタイヤ空気圧監視システムにおける車体速度と、タイヤの監視データの送信頻度との関係を示すグラフである。 タイヤ空気圧監視ユニットによる制御モードの実行パターンを示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための一形態(以下「実施形態」という)について、添付の図面を参照し、詳細に説明する。
図1は、本発明による一実施形態のタイヤ空気圧監視システム100を搭載した車両1を模式的に示す透視平面図である。
この車両1は、4輪のホイール6FR(右前輪),6FL(左前輪),6RR(右後輪),6RL(左後輪)を備えた四輪車である。4輪のホイール6FR,6FL,6RR,6RLには、おのおの、4本のタイヤ2FR,2FL,2RR,2RLが装着されている。
なお、本実施形態では、車両1の進行方向を基準として、右前の構成要素には「FR」、左前の構成要素には「FL」、右後の構成要素には「RR」、左後の構成要素には「RL」の文字列を後置して、その構成要素の配置位置を示す。これらの構成要素を総称するとき、および、これらの構成要素を配置位置によって区別しないときは、FR,FL,RR,RLの文字をつけないで、符号の本体部分(数字部分)で示すこととする。この場合、例えば、タイヤ2、ホイール6などと表記する。
タイヤ空気圧監視システム100は、車両1において構築され、タイヤ2に空気圧低下が発生したとき、速やかに運転者に報知するものであって、車両1の車体側の構成要素と、ホイール6側の構成要素を備えている。ホイール6側の構成要素は、タイヤ空気圧センサユニット3(3FR,3FL,3RR,3RL)を含んでいる。車体側の構成要素は、タイヤ空気圧監視ユニット5、イニシエータ10(10FR,10FL,10RR,10RL)、インジケータ4、車体速センサ51、受信アンテナ52を含んで構成されている。
4本のタイヤ2FR,2FL,2RR,2RLの空気圧を直接測定するため、ホイール6FR,6FL,6RR,6RLには、おのおの、タイヤ空気圧センサユニット3FR,3FL,3RR,3RLが備えられている。タイヤ空気圧センサユニット3FR,3FL,3RR,3RLは、タイヤ2FR,2FL,2RR,2RLに備えるようにしてもよい。
図1の右上に、タイヤ空気圧センサユニット3の外観を示す。
このタイヤ空気圧センサユニット3は、バルブ一体型であるが、分離式のものを用いることもできる。その本体部分には、タイヤバルブ37の一端が、本体部分に穿設された空気穴38に開口するように一体に固着されている。タイヤバルブ37の他端は、リムの外部に露出し(後記)、空気注入口が設けられているが、通常はバルブキャップを嵌めておく。本体部分には、また、センサ穴39が穿設され、本体部分に内蔵するセンサ類がタイヤ2内の環境(圧力、温度など)を計測できるようになっている。
ホイール6を組み立てる際は、まず、空気穴38およびセンサ穴39がタイヤ2の空洞部側(空気室側)へ開口する方向にタイヤ空気圧センサユニット3の本体部分を向ける。そして、ホイール6のリムのバルブ取り付け孔からタイヤバルブ37のバルブステムを、リムの内側(タイヤ2の空洞部となる側)から外側(外気へ触れる側)へ通し、タイヤバルブ37基部のグロメットを挟んで、リムを、内側のバルブステムのフランジと、外側のワッシャおよびバルブナットとで締め付けて、タイヤバルブ37をリムに気密に固定する。その後、ホイール6のリムにタイヤ2を組み付けて、タイヤバルブ37の空気注入口からエアを規定圧まで注入し、最後にバルブキャップを嵌める。
タイヤバルブ37は、ホイール6のリムから外へ突き出ているため、その内部にアンテナを組み込むか、それ自体がタイヤ空気圧センサユニット3のアンテナとしての役割を果たすようにする。または、タイヤバルブ37基部の樹脂製またはゴム製のグロメットにアンテナを組み込んでもよい。タイヤ空気圧センサユニット3の内部構成については、図2を参照して後記する。
タイヤ空気圧監視ユニット5は、ECU(Electronic Control Unit)であって、マイクロコンピュータと周辺機器とを含み、マイクロコンピュータに所定のプログラムを実行可能にインストールすることによって、後記する各機能を実現している。タイヤ空気圧監視ユニット5には、車体速センサ51と、イニシエータ10(10FR,10FL,10RR,10RL)と、受信アンテナ52と、インジケータ4と、が接続されている。
イニシエータ10FR,10FL,10RR,10RLは、それぞれ、タイヤ2FR,2FL,2RR,2RLを収めたタイヤハウスに設置され、タイヤ空気圧監視ユニット5の制御に従って、タイヤ空気圧センサユニット3FR,3FL,3RR,3RLへ、例えば周波数が125kHzの振幅変調磁界によって命令信号を送信する機能を有する。
本実施形態では、イニシエータ10を通じて、タイヤ空気圧監視ユニット5からタイヤ空気圧センサユニット3へ送信される命令信号には、「起動命令」、「休止命令」、「送信命令」、の3つがある。この3つの命令信号は、タイヤ空気圧監視システム100に元々備わっているものである。
このうち、「起動命令」は、休止しているタイヤ空気圧センサユニット3を起動させるための命令信号である。また、「休止命令」は、起動しているタイヤ空気圧センサユニット3を休止させるための命令信号である。また、「送信命令」は、起動しているタイヤ空気圧センサユニット3に強制的に監視データを1つ返信させるための命令信号である。
「起動命令」は、車両1のイグニッションスイッチをオンにしたときに、イニシエータ3を通じて送信される。「休止命令」は、車両1のイグニッションスイッチをオフにしたときに、イニシエータ3を通じて送信される。「送信命令」は、本実施形態では、車両1の車体速度が所定の閾値以上であるときは短い時間間隔(高頻度)で、イニシエータを通じて送信され続け、車体速度が所定の閾値未満であるときは送信が停止される。
「起動命令」を受信すると、休止状態のタイヤ空気圧センサユニット3は起動し、動作状態になる。動作状態の間、タイヤ空気圧センサユニット3は、内蔵する送信タイマ(図示せず)が所定時間(例えば1分)を計時するごとに、監視データを送信する。つまり、タイヤ空気圧センサユニット3は、自律的に監視データを送信する(内蔵の電池35が消耗される)。「休止命令」を受信すると、動作状態のタイヤ空気圧センサユニット3は休止状態になる。休止状態の間、タイヤ空気圧センサユニット3は、起動命令を受信し再度起動するための最低限の機能を除き、他の機能の動作を停止する(内蔵の電池35の消耗が防止・抑制される)。「送信命令」を受信すると、タイヤ空気圧センサユニット3は、前記した送信タイマの計時に拘わらず、その都度、監視データを返信する。これと同時に、タイヤ空気圧センサユニット3の送信タイマはリセットされ、ゼロから再度計時を開始する。ちなみに、1回の返信で、例えば、2つの監視データを連続で返信させるなど、複数の監視データを強制的に返信させるようなタイヤ空気圧センサユニット3でもよい。
車体速センサ51は、例えばドライブシャフトのファイナルギアの回転速度から、車両1の車体速度を表す車体速度信号を生成し、タイヤ空気圧監視ユニット5へ送信する。なお、車体速度は厳密な意味での車体の速度をさすものではなく、車輪速などでもよい。
受信アンテナ52は、タイヤ空気圧センサユニット3FR,3FL,3RR,3RLから、例えばUHF帯(極超短波帯)の電波によって送信された監視データを受信し、タイヤ空気圧監視ユニット5へ送る機能を有する。
タイヤ空気圧監視ユニット5は、この監視データを復調して監視データを取り出す機能を有する。1フレームの監視データには、センサIDおよび測定データ(空気圧データ、温度データなど)が含まれている。センサIDは、非常にユニークな(多数の車両1において一意の)データであり、タイヤ空気圧センサユニット3FR,3FL,3RR,3RLのセンサIDはあらかじめタイヤ空気圧監視ユニット5に登録されている。
インジケータ4は、タイヤ空気圧監視ユニット5の制御に従って表示を行う表示装置である。インジケータ表示例40に示すように、タイヤ2の空気圧低下などのタイヤ異常が検出されたときは、タイヤ空気圧監視ユニット5の制御に従って、タイヤ2の断面形に「!」マークを組み合わせたテルテール43を黄色で点灯するとともに、車両形のシンボル41の該当するタイヤ2に当たる部分を黄色で点灯し、運転者へ報知する。また、タイヤ空気圧監視システム100において何らかのシステム異常が生じたときは、「TPMS」のテルテール44を黄色で点灯する。
図2は、タイヤ空気圧センサユニット3を詳細に示すブロック図である。
タイヤ空気圧センサユニット3は、タイヤ空気圧センサユニット3における演算および制御を司るマイクロプロセッサ30と、イニシエータ10からの信号を受ける受信アンテナ310と、受信アンテナ310からの受信信号を復調する無線受信部31と、マイクロプロセッサ30からの送信データを変調する無線送信部32と、無線送信部32からの送信信号をタイヤ空気圧監視ユニット5の受信アンテナ52へ送信する送信アンテナ320と、タイヤ2内の空気圧を静電容量などの物理量として出力する圧力センサ33と、タイヤ2内の温度を抵抗値などの物理量として出力する温度センサ34と、マイクロプロセッサ30をはじめとするタイヤ空気圧センサユニット3の各部へ電力を供給する電池35と、を備えている。
マイクロプロセッサ30は、CPU301と、RAMなどからなる主記憶部302と、ROM(EEPROMを含む。)などからなる補助記憶部303と、マイクロプロセッサ30での入出力を司るI/O(入出力部)304と、圧力センサ33や温度センサ34などのセンサ類によるアナログの測定値をデジタルのデータへ変換するA−D変換器305と、を備えている。
マイクロプロセッサ30では、補助記憶部303に所定のプログラムおよびデータが記憶され、主記憶部302にこのプログラムおよびデータがロードされて、CPU301によって実行され、所定の機能を発揮する。
前記したとおり、本実施形態では、車両1の車体速度が閾値未満であるときは、タイヤ空気圧センサユニット3は、前記した送信タイマが所定の周期を計時するごとに(つまり、低い頻度で;例えば、1分ごとに1回)、自律的に監視データを送信している。一方、車両1の車体速度が閾値以上であるときは、タイヤ空気圧監視ユニット5からイニシエータ10を通じて、監視データの送信(返信)を都度要求する送信命令を、その度ごとに(高い頻度で;例えば、1分ごとに8回)送信する。このため、タイヤ空気圧センサユニット3は、送信命令の各1回限りに反応し、都度、監視データを返信する。
図3は、本実施形態のタイヤ空気圧監視システム100における車体速度と、タイヤ2の監視データの送信頻度との関係を示すグラフである。
車両1の車体速度が閾値(例えば、270km/h)未満であるとき、監視データの送信頻度は、例えば1分ごとに1回の低頻度でよい。
車両1の車体速度が閾値(例えば、270km/h)以上の高速のときに空気圧が低い状態で走行すると、タイヤ2の耐久性劣化が加速するので、監視データの送信頻度は、例えば1分ごとに8回の高頻度にする。
ちなみに、270km/h以上では、タイヤ2に刺さっていた釘が遠心力で抜けやすくなる。
車両1がこのような閾値以上の車体速度で走行する時間の総計は、車両1の寿命から考えて、通常、きわめて限られているので、車両1が閾値以上の高速で走行する際だけ頻度を高くしても、電池35の寿命にほとんど影響を与えない。また、車両1が閾値以上の高速で走行する際は、高頻度で送信が行われ、その結果を反映して、空気圧の低下が運転者に速やかに報知されるので、車両1が、空気圧が低下したまま、長距離を走ってしまうことが回避される。
なお、車両1の車体速度が閾値以上になった際の頻度を、1分間に8回に固定するのではなく、車体速度に応じて連続的にまたは段階的に、変えるように構成してもよい。ちなみに段階的とは、例えば、図3の例では、270km/hを超えれば1分間に8回に頻度を高めているが、300km/hを超えれば、例えば1分間に10回に増加するということである。
図4は、タイヤ空気圧監視ユニット5による制御モードの実行パターンを示すフローチャートである。
タイヤ空気圧監視ユニット5は、車体速センサ51からの車体速度信号を参照し、車両1の車体速度が閾値以上か否かを判断する(ステップS1)。
車体速度が閾値以上でないとき(閾値未満であるとき)(ステップS1でNo)、通常イニシエートモードを実施する(ステップS3)。すなわち、タイヤ空気圧センサユニット3は、自律的に、例えば1分を計時すると(つまり、1分に1回の低頻度で)、自律的に監視データをタイヤ空気圧監視ユニット5へ送信する。そして、ステップS1に戻って、同様に処理を繰り返す。
車体速度が閾値以上であるとき(ステップS1でYes)、高頻度イニシエートモードを実施する(ステップS2)。すなわち、タイヤ空気圧監視ユニット5は、例えば1分に8回の高頻度で送信命令をタイヤ空気圧センサユニット3へ送信し、その結果、タイヤ空気圧センサユニット3は、送信命令があるごとに、つまり、例えば1分に8回の高頻度で、監視データをタイヤ空気圧監視ユニット5へ返信する。そして、ステップS1に戻って、同様に処理を繰り返す。
なお、高頻度イニシエートモード(ステップS2)は、通常イニシエートモード(ステップS3)の実施中(タイヤ空気圧センサユニット3の送信タイマの計時途中)であっても、車体速度が閾値以上となった場合(ステップS1でYes)、優先して実施される。
本実施形態を補足説明すると、車体速度が所定の閾値未満であるときは、タイヤ空気圧センサユニット3は、内蔵する送信タイマに従って、例えば1分間に1回の低頻度(通常頻度)で、自律的に監視データを送信している。
一方、車体速度が所定の閾値以上であるときは、タイヤ空気圧監視ユニット5からイニシエータ10を通じて、タイヤ空気圧センサユニット3へ、送信命令が高頻度で送信される。このため、タイヤ空気圧センサユニット3は、この送信命令に応じて、都度、監視データを返信する。ちなみに、本実施形態では、1分間に8回の頻度で送信命令がタイヤ空気圧センサユニット3に送信される。このため、タイヤ空気圧センサユニット3は、1分間に8回の頻度で監視データを、都度、タイヤ空気圧監視ユニット5に返信する。なお、タイヤ空気圧センサ3は、送信命令を受信すると、前記した送信タイマをリセットする。このため、本実施形態では、車体速度が所定の閾値以上であれば、1分間隔でのタイヤ空気圧センサユニット3による自律的な監視データの送信は実質されないことになる。
ところで、本実施形態のようにイニシエータ10を通して送信命令を高頻度でタイヤ空気圧センサユニット3へ送信し、強制的に返信される監視データを受信するという手法ではなく、イニシエータ10を通して別の命令信号をタイヤ空気圧センセユニット3へ送信することにより、1分間に1回という自律的な監視データの送信頻度を、例えば1分間に8回という高頻度に変更させるという手法にする比較例も考えられる。この比較例の場合は、自律的な送信頻度を高めるための命令信号と、送信頻度を元の1分間に1回の通常頻度に戻すための命令信号が必要になるというように、命令信号の種類を増やさなければならない。このためには、タイヤ空気圧監視ユニット5の機能の変更ばかりでなく、タイヤ空気圧センサユニット3の機能も変更しなければならなくなる。
これに対して、本実施形態では、送信命令は、もともとタイヤ空気圧監視システム100に備わる命令信号であり、単にその送信頻度を、車体速度が所定の閾値以上か未満かで変化させるものであるので、命令信号の種類を増やすよりも、タイヤ空気圧監視ユニット5の機能の変更は、はるかに簡便なものになる。しかも、タイヤ空気圧センサユニット3の機能の変更は不要である。
さらに、比較例では、車体速度が所定の閾値未満になった際に、送信頻度を元に戻す命令信号がタイヤ空気圧センサユニット3にうまく受信されなかった場合、車体速度が所定の閾値未満になっても、タイヤ空気圧センサユニット3は、高頻度で監視データを送信し続けることになり、電池35の消耗を大幅に促進してしまう。加えて、比較例では、車体速度が所定の閾値以上になった際に、送信頻度を高頻度に変更させる命令信号がセンサユニットにうまく受信されなかった場合、車体速度が所定の閾値以上になっても、タイヤ空気圧センサユニット3は、通常の頻度で監視データを送信することになり、高速走行時に頻度を高めて監視するという目的を達成できない。
これに対して、本実施形態では、送信命令を高頻度でタイヤ空気圧センサ3に送信するので、比較例のように、送信頻度を高くする命令信号が単発的にうまく受信されなかったことによる不都合や、送信信号を元に戻す命令信号が単発的にうまく受信されなかったことによる不都合は、回避される。
つまり、本実施形態によれば、高速走行時の高頻度での監視データの送信と、タイヤ空気圧センサユニット3に内蔵した電池35の早期の消耗防止を両立できるタイヤ空気圧監視システム100およびタイヤ空気圧監視ユニット5を、低コストで、信頼性を高くして提供することができる。
1 車両
2(2FR,2FL,2RR,2RL) タイヤ
3(3FR,3FL,3RR,3RL) タイヤ空気圧センサユニット
5 タイヤ空気圧監視ユニット
6(6FR,6FL,6RR,6RL) ホイール
10(10FR,10FL,10RR,10RL) イニシエータ
30 マイクロプロセッサ
31 無線受信部
32 無線送信部
33 圧力センサ
51 車体速センサ
52 受信アンテナ
100 タイヤ空気圧監視システム
310 受信アンテナ
320 送信アンテナ

Claims (2)

  1. 車両のタイヤまたはホイールに装着されて、当該タイヤの空気圧を検出し当該空気圧のデータを含む監視データを自律的に所定の頻度で送信するタイヤ空気圧センサユニットと、前記車両に搭載されて、前記監視データを監視し、前記空気圧の低下状態を検出するタイヤ空気圧監視ユニットと、を備えるタイヤ空気圧監視システムにおいて、
    前記タイヤ空気圧センサユニットは、内蔵する送信タイマが所定時間を計時するごとに前記監視データを送信することによって、前記監視データを前記自律的な所定の頻度で送信するものであり、
    前記タイヤ空気圧監視ユニットは、前記車両の車体速度が所定の閾値以上であるとき、前記自律的な所定の頻度よりも高い頻度で、前記監視データの送信命令を前記タイヤ空気圧センサユニットへ送信し、
    前記タイヤ空気圧センサユニットは、前記送信命令を受信すると、前記送信タイマの計時に拘わらず、その都度、前記監視データを返信するとともに前記送信タイマをリセットしてゼロから再度計時を開始させる
    ことを特徴とするタイヤ空気圧監視システム。
  2. 前記タイヤ空気圧監視ユニットは、前記車体速度が所定の閾値以上のとき、当該車体速度の増加に応じて前記送信命令を送信する頻度をさらに増加させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気圧監視システム。
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