JP2003311999A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2003311999A JP2002123799A JP2002123799A JP2003311999A JP 2003311999 A JP2003311999 A JP 2003311999A JP 2002123799 A JP2002123799 A JP 2002123799A JP 2002123799 A JP2002123799 A JP 2002123799A JP 2003311999 A JP2003311999 A JP 2003311999A
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absorber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジおよび装置全体の小型化を実現
し、装置を例えば傾斜させたとき等にインクが漏出する
ことを防止する。 【解決手段】 第1のインク吸収体33は、毛管作用に
よって発生する負圧が、第3のインク吸収体71の負圧
より大きくされる。また、第2のインク吸収体62は、
負圧が第3のインク吸収体71の負圧より大きくされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば用紙やフィ
ルム等の記録媒体にインクを吐出して文字や画像等の情
報を記録するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば用紙やフィルム等の記録媒
体にインクを吐出して文字や画像等の情報を記録するイ
ンクジェットプリンタが知られている。この種のインク
ジェットプリンタとして従来のシリアル型のインクジェ
ットプリンタについて簡単に説明する。便宜上、文字や
画像等の情報が記録される記録媒体としては用紙を適用
して説明する。
【0003】従来のインクジェットプリンタは、用紙に
情報を記録する記録ヘッドと、この記録ヘッドを支持す
るキャリッジと、このキャリッジを移送する移送機構
と、用紙を搬送する搬送機構とを備えている。
【0004】記録ヘッドは、供給されたインクを吐出す
るための熱エネルギーを発生する電気抵抗素子を有して
おり、キャリッジに設けられている。記録ヘッドは、電
気抵抗素子により印可される熱エネルギーを用いること
によって、例えばインクに膜沸騰を生じさせて、これに
より発生する気泡の成長圧力を利用してインクを吐出す
る。
【0005】キャリッジは、インクが収容されたインク
カートリッジが着脱可能に装填されるタンク部を有して
いる。インクカートリッジには、例えば3色の各インク
が独立した各収容部にそれぞれ収容されている。また、
キャリッジは、タンク部から記録ヘッドにインクを供給
するインク供給路を有しており、このインク供給路を介
してタンク部と記録ヘッドが連通されている。
【0006】移送機構は、キャリッジを主走査方向に移
動可能に支持する主軸および副軸と、キャリッジを主走
査方向に駆動する走査モータと、この走査モータによっ
て駆動されるタイミングベルトとを有している。搬送機
構は、給紙口から記録ヘッド側に用紙を搬送する一対の
給紙側ローラと、記録ヘッド側から排紙口側に用紙を搬
送する一対の排紙側ローラと、これら給紙側ロータおよ
び排紙側ローラを回転駆動する駆動機構とを有してい
る。
【0007】以上のように構成された従来のインクジェ
ットプリンタは、キャリッジのインクカートリッジから
供給されたインクがインク供給路を介して記録ヘッドに
供給される。そして、インクジェットプリンタは、搬送
機構によって用紙が記録ヘッドに対して搬送されるとと
もに、移送機構によって用紙に対してキャリッジが主走
査方向に移動されて、記録ヘッドによって所望の情報を
記録された用紙が排紙される。
【0008】また、従来、記録ヘッドにインクを供給す
るインク供給装置としては、特公昭54−31898に
開示されているものがある。このインク供給装置は、記
録ヘッドが設けられたキャリッジと、記録ヘッドに供給
するインクが収容されるインクタンクと、このインクタ
ンクからインクを導出してキャリッジに供給する燈心と
を備えている。
【0009】キャリッジは、記録ヘッドと、インクタン
クから供給されたインクを吸収して保持するインク吸収
体と、このインク吸収体を収納するタンク部とを有して
いる。また、キャリッジのタンク部には、燈心の一端側
が挿入されてこの一端側がインク吸収体に接続させるた
めの接続部が設けられている。
【0010】インクタンクは、インクが収容されるタン
ク部と、このタンク部内の空気を外気に通気させる通気
孔とを有している。また、インクタンクのタンク部に
は、燈心の一端側を外方に突出させる挿通穴が設けられ
ている。
【0011】燈心は、多孔質体によって紐状に形成され
ている。燈心は、他端側がインクタンクのタンク部のイ
ンクに浸されるとともに、一端側がタンク部の挿通穴か
ら外方に突出されている。
【0012】以上のように構成された従来のインク供給
装置は、キャリッジがインクタンク側に移動されること
により、インク吸収体に燈心の一端が当接されて、燈心
を介してインクタンク内のインクをキャリッジに供給す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のインクジェットプリンタは、キャリッジにインクを収
容するためのインクカートリッジが搭載されているた
め、キャリッジの寸法が大きく、キャリッジの移動領域
が占めるスペースが装置内で大きいため、装置全体の小
型化を妨げるという問題があった。
【0014】また、上述した特公昭54―31898号
公報に開示されている従来のインク供給装置は、取り扱
い時等に装置を例えば傾けた場合、燈心の一端側からイ
ンクが漏出するおそれがある。
【0015】そこで、本発明は、キャリッジの小型化を
図るとともに装置全体の小型化を図り、装置の取り扱い
時等にインクが漏出することを防止することができるイ
ンクジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係るインクジェットプリンタは、記録媒
体にインクを吐出して情報を記録する記録ヘッドと、こ
の記録ヘッドに供給するインクを収容するインクタンク
と、このインクタンクから供給されたインクを吸収する
第1のインク吸収体を有し記録ヘッドが搭載されて記録
媒体に対して往復移動可能に設けられたキャリッジと、
インクタンクからインクを吸収して導出する第2のイン
ク吸収体を有しキャリッジが移動されることによりキャ
リッジに接続されて記録ヘッドにインクタンクからイン
クを供給するジョイント部とを備える。インクタンク
は、記録ヘッドに供給するインクを吸収して充填されて
第2のインク吸収体に一端が当接される第3のインク吸
収体を有する。そして、第1のインク吸収体は、毛管作
用によって発生する負圧が、第3のインク吸収体の負圧
より大きくされる。また、第2のインク吸収体は、負圧
が第3のインク吸収体の負圧より大きくされる。
【0017】以上のように構成したインクジェットプリ
ンタは、キャリッジが第1のインク吸収体を備えること
により、例えば記録媒体に対する記録を1回行うために
必要最低限のインク量のみをキャリッジ内に収容させる
ことによって、キャリッジ内に収容するべきインク量を
低減することが可能とされるため、キャリッジの大きさ
が従来に比して大幅に小型化されるとともに、キャリッ
ジの移動領域が占めるスペースが大幅に小さくされる。
したがって、このインクジェットプリンタによれば、装
置全体の小型化が図られる。
【0018】また、本発明に係るインクジェットプリン
タは、第1、第2および第3のインク吸収体の各々の一
辺の長さが、各第1、第2および第3のインク吸収体の
毛管作用によりインクを鉛直方向に上昇させることが可
能な各高さよりそれぞれ小さく形成されることが好まし
く、これにより、装置を例えば傾けたとき等に、各第
1、第2および第3のインク吸収体からインクが漏出す
ることが防止される。
【0019】また、本発明に係るインクジェットプリン
タは、キャリッジの第1の接続部を開閉する第1のシャ
ッタ開閉機構およびジョイント部の第2の接続部を開閉
する第2のシャッタ開閉機構を備えることが好ましく、
これにより、第1および第2のインク吸収体からインク
成分が蒸発して乾燥することが防止される。
【0020】また、本発明に係るインクジェットプリン
タが備えるジョイント部は、キャリッジに接続される接
続部が、キャリッジに対して近接離間する方向に弾性変
位可能に支持される構成とされることが好ましく、これ
により、第1および第2のインク吸収体の当接する部分
の弾性が低下することが防止される。
【0021】また、本発明に係るインクジェットプリン
タが備えるキャリッジは、第2のインク吸収体が当接さ
れる第1のインク吸収体の一部をキャリッジの接続部側
に変位させるように付勢する付勢手段を備えることが好
ましく、これにより、第1のインク吸収体の一部の弾性
が低下することが防止されるとともに、第1のインク吸
収体の一部が第2のインク吸収体に確実に当接される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、シリアル型のインクジェットプリンタを図面
を参照して説明する。
【0023】本実施形態のインクジェットプリンタは、
インクジェット記録方式の中でも特に、液体のインクを
吐出するために利用されるエネルギーとして熱エネルギ
ーを発生する手段を備え、その熱エネルギーによってイ
ンクの状態変化を生起させる方式が採用された記録ヘッ
ドが搭載されたプリンタである。この方式が用いられる
ことにより、記録される文字や画像等の高密度化および
高精細化を達成している。特に本実施形態では、熱エネ
ルギーを発生する手段として発熱抵抗素子を用い、この
発熱抵抗素子によりインクを加熱して膜沸騰させたとき
に生じる気泡による圧力を利用してインクを吐出してい
るが、インクを吐出させる方式としては、発熱抵抗素子
による方式に限定されることなく、例えばピエゾ素子等
の電気機械変換素子を用いて、インクに機械的な振動を
与え、この振動による圧力を利用してインクを吐出する
方式が採用されてもよい。
【0024】また、本発明に係るインクジェットプリン
タにおいては、便宜上、文字や画像等の情報が記録され
る記録媒体として用紙が適用されるが、例えばフィルム
等の他のシート材や立体の曲面等に記録されるように適
用されてもよいことは勿論である。
【0025】(第1の実施形態)まず、本発明に係るイ
ンクジェットプリンタについて外観を説明する。図1、
図2および図3に示すように、インクジェットプリンタ
は、用紙に情報を記録する本体を覆う有底箱状のケース
6と、このケース6の開口を開閉可能に設けられたカバ
ー部材7とを備えている。
【0026】ケース6の正面には、用紙を供給するため
の給紙口11が設けられている。また、図7に示すよう
に、ケース6の背面には、用紙を排出する排紙口12が
設けられている。カバー部材7は、図1に示すように、
略四角形をなす平板状に形成されている。カバー部材7
の一側端部には、図2および図3に示すように、ケース
6の背面部に矢印a1方向およびa2方向に回動可能に支
持される一組のヒンジ部14が一体に形成されている。
ヒンジ部14は、回動支軸15を介してケース6に設け
られた軸受け部16に回動可能に支持されている。
【0027】つぎに、インクジェットプリンタの本体に
ついて図面を参照して説明する。インクジェットプリン
タの本体は、図4、図5、図6および図7に示すよう
に、用紙に情報を記録する記録ヘッド21と、この記録
ヘッド21を支持するキャリッジ22と、このキャリッ
ジ22を移送する移送機構23と、用紙を搬送する搬送
機構24とを備えている。
【0028】また、インクジェットプリンタの本体は、
図5および図8に示すように、記録ヘッド21にインク
を供給するジョイント部26と、記録ヘッド21に供給
するインクを収容するインクタンク27と、記録ヘッド
21をクリーニングするためのクリーニング部28とを
備えている。
【0029】記録ヘッド21は、用紙の搬送路に隣接し
て配設されており、用紙の搬送路に対向する位置にイン
クを吐出する吐出口(図示せず)が設けられている。記
録ヘッド21は、供給されたインクを吐出するための熱
エネルギーを発生する電気抵抗素子(図示せず)を有し
ている。記録ヘッド21は、電気抵抗素子により印可さ
れる熱エネルギーを用いることによって、例えば膜沸騰
によりインクを吐出する。
【0030】キャリッジ22は、図8に示すように、ジ
ョイント部26から供給されたインクを収容するタンク
部31を有している。このタンク部31には、例えばイ
エロー、シアン、マゼンタの3色の各インクがそれぞれ
収容される各収容部32が隔壁によって分離されて設け
られている。各色のインクに対応するタンク部31の各
収容部32には、ジョイント部26から供給されたイン
クを吸収して保持するための第1のインク吸収体33が
それぞれ設けられている。第1のインク吸収体33は、
液体の吸収性を有する例えば多孔質体や繊維体等によっ
て形成されており、記録ヘッド21内のインクに所定の
負圧を付与している。また、第1のインク吸収体33に
は、後述するジョイント部26の第2のインク吸収体6
2に当接される当接部33aが設けられている。
【0031】また、キャリッジ22の各収容部32に
は、ジョイント部26に対向する側面部に、ジョイント
部26が接続されることにより、各収容部32の第1の
インク吸収体33にインクを供給するための供給用開口
部35が設けられている。キャリッジ22内に設けられ
た第1のインク吸収体33は、キャリッジ22とジョイ
ント部26との接続が解除された状態で、ジョイント部
26が当接される当接部33aが、供給用開口部35か
ら外気に露出されている。
【0032】また、キャリッジ22には、図7に示すよ
うに、移送機構23の後述するタイミングベルト43に
固定されて連結される連結部34が設けられている。ま
た、キャリッジ22には、移送機構23に移動可能に支
持される軸受け部38がそれぞれ設けられている。ま
た、キャリッジ22は、図8に示すように、各収容部3
2から記録ヘッド21にインクを供給するインク供給路
37を有しており、このインク供給路37を介して各収
容部32と記録ヘッド21が連通されている。
【0033】また、キャリッジ22の各収容部32に
は、各収容部32内の気圧を外気圧とほぼ等しくするた
めに通気する通気孔36がそれぞれ設けられている。
【0034】移送機構23は、図4、図5および図6に
示すように、キャリッジ22を図4中矢印b1方向およ
びb2方向に走査させる主走査モータ40と、この主走
査モータ40によって回転駆動される第1のプーリ41
と、この第1のプーリ41によって駆動されるタイミン
グベルト43と、このタイミングベルト43を駆動自在
に支持する第2のプーリ42とを備えている。
【0035】主走査モータ40は、本体のシャーシ45
に固定されて取り付けられており、回転軸に設けられた
ピニオンが第1のプーリ41に噛み合わされている。第
1および第2のプーリ41,42は、図示しないが、タ
イミングベルト43に噛み合わされるギヤを有してお
り、シャーシ45に固定された支軸を介して回動可能に
支持されている。
【0036】タイミングベルト43は、図示しないが、
内周側に亘ってギヤ部が設けられており、このギヤ部
が、第1および第2のプーリ41,42のギヤに噛み合
わされるように、これら第1および第2のプーリ41,
42に掛け渡されて設けられている。また、タイミング
ベルト43は、キャリッジ22の連結部34に固定され
ており、キャリッジ22と一体的に移動する。
【0037】また、移送機構23は、図6に示すよう
に、キャリッジ22を移動可能に支持する主軸47と、
この主軸47の軸方向に移動するキャリッジ22を案内
する副軸48とを備えている。主軸47および副軸48
は、各軸方向が記録ヘッド21の移動方向である主走査
方向に平行とされて、両端がシャーシ45にそれぞれ支
持されている。主軸47および副軸48は、キャリッジ
22の軸受け部38の軸穴に移動可能にそれぞれ挿通さ
れている。したがって、キャリッジ22は、主軸47と
副軸48とに跨って矢印b1方向およびb2方向に移動さ
れる。
【0038】以上のように構成された移送機構23は、
主走査モータ40が回転駆動することにより、第1のプ
ーリ41が回転されて、この第1のプーリ41が回転さ
れることに伴ってタイミングベルト43が駆動される。
タイミングベルト43が駆動されることにより、キャリ
ッジ22は矢印b1方向およびb2方向に移送される。
【0039】搬送機構24は、図4、図5および図7に
示すように、記録ヘッド21の主走査方向に交差する図
7中矢印c方向、すなわち副走査方向である用紙の搬送
方向に沿って、給紙された用紙を案内する一組の給紙側
ガイド板51,52と、給紙口11から記録ヘッド21
側に用紙を搬送する一対の給紙側ローラ53および給紙
側従動ローラ54と、記録ヘッド21によって記録され
る用紙を支持するプラテン55と、記録ヘッド21側か
ら排紙口12に用紙を搬送する一対の排紙側ローラ56
および排紙側従動ローラ57と、排紙される用紙を案内
する一組の排紙側ガイド板58,59とを備えている。
【0040】給紙側ガイド板51,52は、主面が搬送
方向に平行にされて、給紙口11に隣接する位置にそれ
ぞれ配設されている。給紙側ローラ53および給紙側従
動ローラ54は、両端がシャーシ45に回転可能に支持
された一対の回転軸に固定されており、互いに対向され
て配設されている。プラテン55は、平板状に形成され
ており、記録ヘッド21に対向に配設されている。排紙
側ローラ56および排紙側従動ローラ57は、両端がシ
ャーシ45に回転可能に支持された一対の回転軸に固定
されており、互いに対向されて配設されている。排紙側
ガイド板58,59は、主面が搬送方向に平行にされ
て、排紙口12に隣接する位置にそれぞれ配設されてい
る。
【0041】以上のように構成された搬送機構24は、
給紙口11から供給された用紙が、給紙側ガイド板5
1,52の間に通過して、給紙側ローラ53と給紙側従
動ローラ54とによってプラテン55側に搬送される。
搬送される用紙は、プラテン55上に位置する部分に、
インクが吐出されることにより、所望の画像等の情報が
記録される。搬送機構24は、プラテン55上の用紙
が、排紙側ローラ56と排紙側従動ローラ57とによっ
て排紙側ガイド板58,59側に搬送されて、排紙側ガ
イド板58,59の間を通過して、排紙口12から排出
される。
【0042】ジョイント部26は、キャリッジ22の各
収容部32にそれぞれ対応して3個設けられており、図
4、図8および図9に示すように、インクタンク27に
対して着脱可能とされてキャリッジ22にインクを供給
するための供給路を構成するジョイント61と、このジ
ョイント61内に設けられてインクタンク27からイン
クを導出するための第2のインク吸収体62とを備えて
いる。
【0043】ジョイント61は、内部に供給路を有する
管状に形成されており、一端にインクタンク27に接続
される導出用開口部66が設けられている。また、ジョ
イント61は、他端に、キャリッジ22の供給用開口部
35に接続される供給用接続部67が形成されている。
この供給用接続部67は、キャリッジ22の供給用開口
部35の内径よりやや小に形成されており、供給用開口
部35に挿入可能とされている。
【0044】第2のインク吸収体62は、液体の吸収性
を有する例えば多孔質体や繊維体等によって形成されて
いる。第2のインク吸収体62は、一端に、キャリッジ
22の供給用開口部35内に挿入されて、第1のインク
吸収体33の当接部33aに当接される当接部62aが
形成されている。この当接部62aは、ジョイント61
の供給用接続部67から突出されて配設されている。第
2のインク吸収体62は、他端に、後述するインクタン
ク27内の第3のインク吸収体71に当接される当接部
62bが設けられており、インクタンク27内のインク
を導出して第1のインク吸収体33に供給する。
【0045】インクタンク27は、ケース6に設けられ
たインクタンク装填口(図示せず)に対応する位置に、
例えば3色の各インクに応じて3個配設されている。各
インクタンク27は、図6および図8に示すように、キ
ャリッジ22に供給するインクが充填された第3のイン
ク吸収体71が収容されるインク収容部70を有してい
る。インクタンク27の一側部には、ジョイント61の
導出用開口部66に挿入されて接続される導出用接続部
73が設けられている。また、インクタンク27には、
インク収容部70内の気圧を外気圧とほぼ等しくするた
めの通気孔74が設けられている。第3のインク吸収体
71には、導出用開口部66に隣接する位置に、第2の
インク吸収体62の当接部62bに当接される当接部7
1aが設けられている。
【0046】上述した第1、第2および第3のインク吸
収体33,62,71の各外形寸法について図面を参照
して説明する。
【0047】図10に示すように、第1のインク吸収体
33の各辺は、この第1のインク吸収体33の毛管作用
によりインクが毛管上昇されて吸い上げられる高さより
小さい寸法l1,l2にそれぞれ形成されている。同様
に、第2のインク吸収体62の各辺は、この第2のイン
ク吸収体62の毛管作用によりインクが毛管上昇されて
吸い上げられる高さより小さい寸法l3,l4にそれぞれ
形成されている。また同様に、第3のインク吸収体71
は、この第3のインク吸収体71の毛管作用によりイン
クが毛管上昇されて吸い上げられる高さより小さい寸法
5,l6にそれぞれ形成されている。なお、第1、第2
および第3のインク吸収体33,62,71は、図10
中紙面に直交する方向の各寸法は、便宜上、図示しない
が、各第1、第2および第3のインク吸収体33,6
2,71が毛管作用によりインクを鉛直方向に上昇させ
ることが可能な各高さよりそれぞれ小さく形成されてい
る。
【0048】また、第1のインク吸収体33は、毛管作
用によって発生する負圧が、第3のインク吸収体71の
負圧より大きくされている。また、第2のインク吸収体
62は、毛管作用によって発生する負圧が、第3のイン
ク吸収体71の負圧より大きくされている。
【0049】したがって、第1、第2および第3のイン
ク吸収体33,62,71は、装置が鉛直方向に対して
例えば傾斜されたり回転された各状態で、負圧によって
各吸収体33,62,71内のインクが確実に保持され
るため、当接部33a,62a,62b,71aからイ
ンクが漏出することが確実に防止される。
【0050】クリーニング部28は、記録ヘッド21に
対向する位置に配設されており、図4、図5および図6
に示すように、記録を行った記録ヘッド21のインクの
目詰まりを回復するためのワイパー部材81と、記録ヘ
ッド21が予備的に吐出したインクを受け取るための予
備吐出容器82と、記録ヘッド21を清掃するとともに
乾燥を防止するためのキャップ83と備えている。
【0051】ワイパー部材81は、図4および図5に示
すように、回転軸に放射状に設けられた複数のワイパー
片85を有する風車状に形成されている。ワイパー部材
81は、有底箱状のワイパーケース86内に、回転軸を
介して回転可能に支持されて収納されている。ワイパー
ケース86は、シャーシ45の側板45aに取り付けら
れた支持板88に支持されている。
【0052】予備吐出容器82は、ワイパー部材81に
隣接する位置に、支持板88に支持されて配設されてい
る。予備吐出容器82は、有底箱状に形成されており、
記録ヘッド21に対向された位置に開口を有している。
この予備吐出容器82は、記録ヘッド21の吐出特性を
安定化させるため、記録ヘッド21が記録を実行する前
に、移送機構23によって記録ヘッド21が予備吐出容
器82に対応する位置に移動されて、記録ヘッド21が
予備的に吐出したインクを受け取る。また、予備吐出容
器82の底部には、記録ヘッド21から受け取ったイン
クを廃棄するための廃液用のチューブ89の一端が取り
付けられており、この廃液用のチューブ89を介して受
け取ったインクが廃棄される。また、廃液用のチューブ
89の他端には、この他端から廃棄されたインクを吸収
するブロック状の廃液用のインク吸収体90が設けられ
ている。したがって、廃液用のインク吸収体90は、記
録ヘッド21から予備的に吐出されたインクを装置内に
飛散させることなく、予備吐出容器82および廃液用の
チューブ89を介して吸収する。
【0053】キャップ83は、図6および図8に示すよ
うに、弾性を有する例えばゴム材等によって形成されて
おり、先端に記録ヘッド21に当接される凹部91を有
している。キャップ83には、記録ヘッド21のノズル
(図示せず)内の微細な塵埃や粘度が高くなったインク
を吸引して除去するための吸引チューブ92が一体に形
成されている。吸引チューブ92は、凹部91に連通さ
れた吸引路を有しており、この吸引路が図示しない吸引
ポンプに連結されている。また、キャップ83は、図示
しない駆動機構によって記録ヘッド21に対して近接離
間する方向に移動可能に支持されている。
【0054】以上のように構成されたクリーニング部2
8によれば、ワイパー部材81の各ワイパー片85を記
録ヘッド21に摺接させて、記録ヘッド21の目詰まり
を除去して回復させる。また、クリーニング部28によ
れば、キャップ83を記録ヘッド21に当接させて気密
状態にした後に、吸引ポンプを作動させて、記録ヘッド
21のノズル内の微細な塵埃や粘度が高くなったインク
が吸い出されて除去される。また、クリーニング部28
は、記録ヘッド21が使用されないとき、記録ヘッド2
1にキャップ83が当接されて、記録ヘッド21がキャ
ップ83によって覆われるため、記録ヘッド21に塵埃
等が付着することが防止される。
【0055】以上のように構成されたインクジェットプ
リンタについて、インクタンク27から導出されたイン
クがジョイント部26を介してキャリッジ22の記録ヘ
ッド21に供給される動作を図面を参照して説明する。
【0056】インクジェットプリンタは、記録ヘッド2
1が記録を行うとともにキャップ113による記録ヘッ
ド21の吸引が行われることにより、キャリッジ22内
のインクが一定量使用されたときに、キャリッジ22に
インクが供給される。インクジェットプリンタは、図示
しないCPUを有する検出器によって、インクの吐出量
や吸引回数が検出されることで、キャリッジ22内のイ
ンクが一定量使用されたことが検出される。
【0057】図8に示すように、キャリッジ22の第1
のインク吸収体33にインクを供給する際、キャリッジ
22は、移送機構23によってジョイント部26に向か
って矢印b2方向に移動される。そして、ジョイント部
26は、図9に示すように、キャリッジ22の供給用開
口部35に供給用接続部67が当接されて、供給用開口
部35内に供給用接続部67の先端が挿入されて接続さ
れる。
【0058】ジョイント部26は、キャリッジ22の供
給用開口部35に供給用接続部67が接続された状態
で、供給用開口部35と供給用接続部67との接続箇所
の気密性が確保されている。供給用開口部35と供給用
接続部67と接続されることにより、ジョイント部26
は、第2のインク吸収体62の当接部62aが第1のイ
ンク吸収体33の当接部33aに当接されて、インクタ
ンク27からインクを第1のインク吸収体33に供給す
る。
【0059】このとき、キャリッジ22は、第3のイン
ク吸収体71に対する第1および第2のインク吸収体3
3,62の毛管作用で生じる負圧によってインクが供給
される。キャリッジ22にインクを供給するとき、キャ
ップ83は、記録ヘッド21に当接されないが、必要に
応じて当接されてもよい。
【0060】また、キャリッジ22のタンク部31は、
第1のインク吸収体33にジョイント部26からインク
が供給されることに伴って、内部の空気が通気孔36か
ら追い出されて外部に排出される。また、インクタンク
27は、第2のインク吸収体62によってインクが導出
されることに伴って、インクが減少することにより、通
気孔74から外部の空気がインク収容部70の内部に流
入されて、インク収容部70内の気圧が外気圧とほぼ等
しくされる。
【0061】また、キャリッジ22の記録ヘッド21
は、ノズル内のインクが、毛管現象によってノズル内に
保持される。このため、ノズル内のインクは、第1のイ
ンク吸収体33に吸引されない。
【0062】つぎに、キャリッジ22は、ジョイント部
26によるインクの供給が完了した後、ジョイント部2
6から離間する方向である矢印b1方向に移動される。
ジョイント部26は、キャリッジ22が更に矢印b1
向に移動することにより、図8に示すように、キャリッ
ジ22の供給用開口部35と、ジョイント61の供給用
接続部67との接続状態が解除されて、キャリッジ22
がジョイント61から離間される。そして、インクジェ
ットプリンタは、キャリッジ22がジョイント部26か
ら離間されることによりインクの供給が完了する。
【0063】また、キャリッジ22は、記録を行わない
場合、図6に示すように、ジョイント部26に接続され
るホームポジションに位置されることにより、供給用開
口部35にジョイント61の供給用接続部67が接続さ
れるとともに、記録ヘッド21に対してキャップ83が
図9中矢印d方向に近接されて当接されることにより、
記録ヘッド21のノズル内のインクが乾燥することが防
止される。
【0064】つぎに、例えば取り扱い時等に、インクジ
ェットプリンタが傾けられたり上下逆向きとされた各状
態を図面を参照して説明する。
【0065】インクジェットプリンタは、図10に示し
た状態から反時計方向に90度回転された場合、図11
に示すように、第2のインク吸収体62内のインクが毛
管作用によって鉛直上方に位置される当接部62bまで
吸い上げられる。このため、第2のインク吸収体62内
のインクは、第2のインク吸収体62内に確実に保持さ
れて、鉛直下方に位置される当接部62aから漏出する
ことが確実に防止される。
【0066】また、インクジェットプリンタは、図10
に示した状態から反時計方向に180度回転された場
合、図12に示すように、第2のインク吸収体62のイ
ンクが毛管作用によって鉛直上方側に位置される当接部
62bまで吸い上げられる。このため、第2のインク吸
収体62内のインクは、第2のインク吸収体62内に確
実に保持されて、鉛直下方側に位置される当接部62a
から漏出することが確実に防止される。同様に、キャリ
ッジ22は、第1のインク吸収体33内のインクが毛管
作用によって鉛直上方に位置される側端まで吸い上げら
れるため、第1のインク吸収体33内のインクが鉛直下
方側の当接部33aから漏出することが確実に防止され
る。
【0067】また、インクジェットプリンタは、図10
に示した状態から反時計方向に270度回転された場
合、図13に示すように、第2のインク吸収体62のイ
ンクが毛管作用によって鉛直上方に位置される当接部6
2aまで吸い上げられる。このため、第2のインク吸収
体62内のインクは、第2のインク吸収体62内に確実
に保持されて、鉛直下方に位置される当接部62bから
漏出することが確実に防止される。同様に、キャリッジ
22は、第1のインク吸収体33内のインクが毛管作用
によって鉛直上方に位置される側端まで吸い上げられる
ため、第1のインク吸収体33内のインクが鉛直下方に
位置する当接部33aから漏出することが確実に防止さ
れる。
【0068】上述したように、インクジェットプリンタ
は、第1、第2および第3のインク吸収体33,62,
71を備えることにより、キャリッジ22内に収容する
べきインク量が、例えば1枚の用紙に記録するために必
要なインク量のみとすることが可能となる。このため、
インクジェットプリンタは、キャリッジ22内に収容す
るべきインク量を低減することが可能とされるため、キ
ャリッジ22の大きさを従来に比して大幅に小型化され
るとともに、キャリッジ22の移動領域が装置内に占め
るスペースを大幅に小さくすることができる。したがっ
て、このインクジェットプリンタによれば、装置全体の
小型化を図ることができる。
【0069】また、インクジェットプリンタは、第1、
第2および第3のインク吸収体33,62,71の各々
の一辺の長さが、各インク吸収体33,62,71の毛
管作用によりインクが鉛直方向に上昇させることが可能
な各高さよりそれぞれ小さく形成されることにより、取
り扱い時等に装置が例えば傾けられたり上下逆向きにさ
れた場合等に、第1、第2および第3のインク吸収体3
3,62,71の当接部33a,63a,63b,71
a等からインクが漏出することを確実に防止することが
できる。また、このインクジェットプリンタは、装置が
傾斜された状態等でインクタンク27内の第3のインク
吸収体71からキャリッジ22内の第1のインク吸収体
33にインクを良好に供給することができる。
【0070】(第2の実施形態)上述したインクジェッ
トプリンタは、キャリッジ22とジョイント部26との
接続が解除された際に、第1および第2のインク吸収体
33,62の各当接部33a,66aが外気に露出され
る構成とされたが、キャリッジの供給用開口部とジョイ
ント部の供給用接続部を開閉する第1および第2のシャ
ッタ開閉機構を備える第2の実施形態のインクジェット
プリンタについて説明する。なお、第2の実施形態のイ
ンクジェットプリンタは、上述した第1の実施形態のイ
ンクジェットプリンタと基本構成がほぼ同一であるた
め、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。ま
た、この第2の実施形態のインクジェットプリンタが備
えるジョイント部は、上述したジョイント部と基本構成
が同一であるため、同一部材、同一箇所には同一符号を
付して説明を省略する。
【0071】図14に示すように、第2の実施形態のイ
ンクジェットプリンタは、キャリッジ22に供給用開口
部35を開閉可能に設けられた第1のシャッタ開閉機構
101と、ジョイント部99に供給用接続部67を開閉
可能に設けられた第2のシャッタ開閉機構102とを備
えている。
【0072】第1のシャッタ開閉機構101は、キャリ
ッジ22の供給用開口部35を開閉する一対のシャッタ
106,107と、これらシャッタ106,107を図
14中矢印e1,e2方向およびf1,f2方向に回動可能
に支持する支持部材108と、各シャッタ106,10
7を供給用開口部35を閉塞する方向に付勢する捻りコ
イルバネ(図示せず)とを有している。
【0073】シャッタ106,107は、平板状に形成
されており、回動支軸110を介して支持部材108に
回動可能に支持されている。また、シャッタ106,1
07は、これら各シャッタ106,107の一辺が供給
用開口部35の中央で閉じ合わされて、供給用開口部3
5を閉塞するに足る大きさに形成されている。支持部材
108は、略筒状に形成されており、キャリッジ22の
供給用開口部35の外周部に固定されている。捻りコイ
ルバネは、回動支軸110の外周に設けられており、シ
ャッタ106,107を矢印e2,f2方向に回動させる
ように付勢している。
【0074】第2のシャッタ開閉機構102は、ジョイ
ント100の供給用接続部67の外周部に矢印b1方向
およびb2方向に移動可能に設けられたスライド部材1
12と、このスライド部材112の一端の開口を開閉す
る一対のシャッタ部材113,114と、これらシャッ
タ部材113,114を図14中矢印g1,g2方向およ
びh1,h2方向に回動可能に支持する支持部材115
と、スライド部材112を矢印b1方向に移動するよう
に付勢する圧縮コイルバネ116と、シャッタ部材11
3,114を供給用開口部35を閉塞する方向に付勢す
る捻りコイルバネ(図示せず)とを有している。
【0075】スライド部材112は、略管状に形成され
ており、内周部に、ジョイント100が移動可能に係合
されるガイド溝118が形成されている。このガイド溝
118は、矢印b1方向およびb2方向に沿って、スライ
ド部材112の一端に開口されて形成されている。ま
た、ジョイント100には、供給用接続部67の外周部
に、スライド部材112のガイド溝118に移動可能に
係合されるとともに、キャリッジ22の供給用開口部3
5の周縁に当接される係合突起119が形成されてい
る。
【0076】また、スライド部材112の他端には、圧
縮コイルバネ116の一端が突き当てられる突当部12
1が一体に形成されている。また、ジョイント100の
外周部には、圧縮コイルバネ116の他端が突き当てら
れる突当部122が一体に突出されて形成されている。
【0077】シャッタ部材113,114は、スライド
部材112の一端の開口を開閉するシャッタ部125
と、第1のシャッタ開閉機構101のシャッタ106,
107を開放操作するための操作部126とを有してい
る。シャッタ部125は、平板状に形成されており、回
動支軸127を介して支持部材115に回動可能に支持
されている。また、シャッタ部材113,114は、各
シャッタ部125の一辺がスライド部材112の一端の
開口の中央で閉じ合わされて、この開口を閉塞するに足
る大きさに形成されている。操作部126は、シャッタ
部125の主面に略直交する方向に突出されて、先端が
シャッタ106,107の一端に対向する位置まで延長
されて形成されている。
【0078】支持部材115は、略筒状に形成されてお
り、スライド部材112の一端の外周部に固定されて設
けられている。圧縮コイルバネ116は、一端がスライ
ド部材112の突当部121に当接されるとともに、他
端がジョイント100の突当部122に当接されてい
る。この圧縮コイルバネ116は、弾性力によって、ジ
ョイント100に対してスライド部材112を矢印b1
方向に付勢している。したがって、支持部材115は、
ジョイント100に対して第2のインク吸収体62の当
接部62aを内部に覆う位置に移動されている。
【0079】以上のように構成された第1および第2の
シャッタ開閉機構101,102について、キャリッジ
22に対してジョイント部99が接続されるときの動作
を図面を参照して説明する。
【0080】まず、第1および第2のシャッタ開閉機構
101,102は、図14に示すように、キャリッジ2
2に対してジョイント部99が離間されているとき、シ
ャッタ16,107およびシャッタ部材113,114
によって、キャリッジ22の供給用開口部およびスライ
ド部材112の一端の開口を閉塞している。このため、
第1および第2のインク吸収体62は、シャッタ10
6,107およびシャッタ部材113,114によっ
て、各当接部62aが外気にさらされることなく、乾燥
することが防止されている。
【0081】図15に示すように、キャリッジ22がイ
ンクを供給するためにジョイント部99に向かって矢印
2方向に移動されることに伴って、第1のシャッタ開
閉機構101の各シャッタ106,107は、第2のシ
ャッタ開閉機構102の各シャッタ部材113,114
の操作部126が一端にそれぞれ当接されて、捻りコイ
ルバネの付勢力に抗して矢印e1,f1方向にそれぞれ回
動される。
【0082】なお、第2のシャッタ開閉機構102は、
各シャッタ部材113,114の操作部126が、第1
のシャッタ開閉機構101の各シャッタ106,107
の一端に当接されたときに、各シャッタ部材113,1
14のシャッタ部125が回動されないように、第2の
シャッタ開閉機構101の捻りコイルバネの付勢力が設
定されている。
【0083】ジョイント100に対してキャリッジ22
が更に矢印b2方向に移動されることにより、第1のシ
ャッタ開閉機構101の各シャッタ106,107は、
接続用開口部35を開放するとともに、第2のシャッタ
開閉機構102の各シャッタ部材113,114のシャ
ッタ部125に当接される。
【0084】図15に示した状態からキャリッジ22が
更に矢印b2方向に移動されることにより、図16に示
すように、第2のシャッタ開閉機構102の各シャッタ
部材113,114は、第1のシャッタ開閉機構101
のシャッタ106,107によって、シャッタ部125
が捻りコイルバネの付勢力に抗して矢印g1,h1方向に
回動されて、スライド部材112の一端の開口が開放さ
れる。
【0085】なお、第2のシャッタ開閉機構102は、
各シャッタ部材113,114に、第1のシャッタ開閉
機構101のシャッタ106,107が当接されたと
き、シャッタ106,107によってスライド部材が矢
印b2方向に移動されないように、圧縮コイルバネ11
6の付勢力が設定されている。
【0086】第2のシャッタ開閉機構102の各シャッ
タ部材113,114は、スライド部材112の一端の
開口を開放することにより、シャッタ部125が第1の
シャッタ開閉機構101のシャッタ106,107に重
ね合わされる。
【0087】図16に示した状態からキャリッジ22が
更に矢印b2方向に移動されることにより、図17に示
すように、第2のシャッタ開閉機構102の各シャッタ
部材113,114は、第1のシャッタ開閉機構101
のシャッタ106,107によって、矢印b2方向に移
動されることに伴って、ジョイント100に対してスラ
イド部材112が圧縮コイルバネ116の付勢力に抗し
て矢印b2方向に移動される。ジョイント部99は、ジ
ョイント100に対してスライド部材112が矢印b2
方向に移動されることにより、ジョイント100の供給
用接続部35および第2のインク吸収体62の当接部6
2aがスライド部材112の一端から突出される。
【0088】そして、キャリッジ22は、矢印b2方向
に移動されることに伴って、供給用開口部35にジョイ
ント100の供給用接続部67が挿入されるとともに供
給用開口部35の周縁に係合突起119が当接されて、
ジョイント100に接続される。キャリッジ22は、供
給用開口部35にジョイント100の供給用接続部67
が挿入されることにより、第1のインク吸収体33の当
接部33aに第2のインク吸収体62の当接部62aが
当接されて、第1のインク吸収体33にインクが供給さ
れる。
【0089】このとき、キャリッジ22は、第3のイン
ク吸収体71に対する第1および第2のインク吸収体3
3,62の毛管作用で生じる負圧によってインクが供給
される。キャリッジ22にインクを供給するとき、キャ
ップ83は、記録ヘッド21に当接されないが、必要に
応じて当接されてもよい。
【0090】また、キャリッジ22は、更に矢印b2
向に移動された場合も、ジョイント100に対してスラ
イド部材112が矢印b2方向に移動されるとともに圧
縮コイルバネ116が圧縮されることにより、ジョイン
ト100との接続状態が良好に確保される。
【0091】そして、第1のインク吸収体33にインク
が供給された後、キャリッジ22が矢印b1方向に移動
されてジョイント部99から離間されることにより、第
1および第2のシャッタ開閉機構101,102は、シ
ャッタ106,107およびシャッタ部材113,11
4によって、キャリッジ22の供給用開口部35および
スライド部材112の一端の開口を閉塞する。
【0092】上述したように、第2の実施形態のインク
ジェットプリンタは、第1および第2のシャッタ開閉機
構101,102を備えることによって、キャリッジ2
2とジョイント部99との接続状態が解除された状態
で、第1および第2のインク吸収体33,62の各当接
部33a、62aが外気から遮断される。このため、第
1および第2のインク吸収体33,62は、各当接部3
3a、62aからインク成分が蒸発することが防止され
て、各当接部33a、62aが乾燥することを防止する
ことができる。
【0093】(第3の実施形態)上述したインクジェッ
トプリンタは、第2のインク吸収体62の当接部62a
のみが弾性変位する構成とされたが、第2のインク吸収
体が弾性変位可能に支持する他のジョイント部を備える
第3の実施形態のインクジェットプリンタについて説明
する。なお、第3の実施形態のインクジェットプリンタ
は、上述した第1の実施形態のインクジェットプリンタ
と基本構成がほぼ同一であるため、同一部材には同一符
号を付して説明を省略する。
【0094】図18に示すように、第3の実施形態のイ
ンクジェットプリンタが備えるジョイント部130は、
第2のインク吸収体62の一端側を内部に保持する第1
のジョイント131と、第2のインク吸収体62の他端
側を内部に保持する第2のジョイント132と、第1の
ジョイント131と第2のジョイント132を連結する
とともに第2のインク吸収体62の中途部が内部に挿通
される連結部材133と、第2のジョイント132に対
して第1のジョイント131を矢印b1方向に付勢する
板バネ134とを有している。
【0095】第1のジョイント131は、管状に形成さ
れており、一端に、キャリッジ22の供給用開口部35
に接続される供給用接続部140が形成されている。こ
の供給用接続部140は、供給用開口部35の内径より
やや小に形成されており、供給用開口部35に挿入可能
とされている。第1のジョイント131は、供給用接続
部140から第2のインク吸収体62の当接部62aが
突出されている。
【0096】また、第1のジョイント131には、他端
に、連結部材133の一端が固定される連結部141が
設けられている。また、第1のジョイント131の外周
部には、第2のジョイント132に隣接する位置に、板
バネ134によって押圧される押圧部142が設けられ
ている。
【0097】第2のジョイント132は、管状に形成さ
れており、一端に、連結部材133の他端が固定される
連結部144が設けられている。また、第2のジョイン
ト132には、他端に、インクタンク27の導出用接続
部73が挿入されて接続される導出用開口部145が設
けられている。また、第2のジョイント132の外周部
には、第1のジョイント131を矢印b1方向およびb2
方向に移動可能に支持する筒状の支持部147と、この
支持部147を支持する支持アーム148とがそれぞれ
一体に形成されている。
【0098】また、第1のジョイント131の外周部に
は、第2のジョイント132の支持部147の両端に当
接されて、矢印b1方向およびb2方向の各位置を規制す
る規制突起150,151がそれぞれ形成されている。
すなわち、第1のジョイント131は、規制突起15
0,151によって第2のジョイント132の支持部1
47から脱落することが防止されている。また、第2の
ジョイント132の外周部には、板バネ134の一端が
固定される固定部152が形成されている。
【0099】連結部材133は、弾性を有する例えば樹
脂材、ゴム材やエラストマー材等によって略管状に形成
されており、内部に第2のインク吸収体62の中途部が
挿通されている。連結部材133は、一端が第1のジョ
イント131の連結部141に固定されており、他端が
第2のジョイント132の連結部144に固定されてい
る。また、連結部材133は、弾性力によって、第1お
よび第2のジョイント131,132の相対位置を規制
している。
【0100】板バネ134は、一端側が第2のジョイン
ト132の固定部152に固定されており、他端側が第
1のジョイント131の押圧部142に当接されてい
る。そして、第1のジョイント131は、板バネ134
の弾性力によって、第2のジョイント132に対して矢
印b1方向に付勢されて、規制突起150が第2のジョ
イント132の支持部147の一端に突き当てられてい
る。
【0101】以上のように構成されたジョイント部13
0について、キャリッジ22に接続される際の動作を図
面を参照して簡単に説明する。
【0102】図18および図19に示すように、キャリ
ッジ22は、インクを供給するために矢印b2方向に移
動されることにより、供給用開口部35に第1のジョイ
ント131の供給用接続部140が挿入される。
【0103】ジョイント部130は、キャリッジ22の
供給用開口部35に第1のジョイント131の供給用接
続部140が接続されることに従って、第1のジョイン
ト131が第2のジョイント132に対して矢印b2
向に板バネ134の付勢力に抗して弾性変位される。
【0104】そして、ジョイント部130は、第1のジ
ョイント131が第2のジョイント132に対して矢印
1方向に移動されることに伴って、板バネ134およ
び連結部材133がそれぞれ弾性変位されて、キャリッ
ジ22の供給用開口部35に第1のジョイント131の
供給用接続部140が接続される。
【0105】キャリッジ22は、供給用開口部35に第
1のジョイント131の供給用接続部140が接続され
ることにより、第1のインク吸収体33の当接部33a
に第2のインク吸収体62の当接部62aが当接され
て、第2のインク吸収体62から第1のインク吸収体3
3にインクが供給される。
【0106】インクジェットプリンタは、キャリッジ2
2に第1のジョイント131が接続されるときに、板バ
ネ134および連結部材133がそれぞれ弾性変位され
るため、互いに当接される第1および第2のインク吸収
体33,62の各当接部33a,62aが大きく弾性変
位することが抑制されている。
【0107】なお、キャリッジ22は、第3のインク吸
収体71に対する第1および第2のインク吸収体33,
62の毛管作用で生じる負圧によってインクが供給され
る。キャリッジ22にインクを供給するとき、キャップ
83は、記録ヘッド21に当接されないが、必要に応じ
て当接されてもよい。
【0108】そして、第1のインク吸収体33にインク
が供給された後、キャリッジ22が矢印b1方向に移動
されてジョイント部130から離間されることにより、
ジョイント部130は、板バネ134および連結部材1
33の付勢力によって第2のジョイント132に対して
第1のジョイント131が移動されて初期位置に復帰さ
れる。
【0109】上述したインクジェットプリンタによれ
ば、キャリッジ22とジョイント部130が接続された
ときに、互いに当接される第1および第2のインク吸収
体33,62の各当接部33a,62aが大きく弾性変
位することが抑制されるため、第1および第2のインク
吸収体33,62の各当接部33a,62aの弾性が低
下することを防止することができる。したがって、イン
クジェットプリンタによれば、第1および第2のインク
吸収体33,62の各当接部33a,66aの当接状態
を良好に維持することができる。
【0110】(第4の実施形態)最後に、第3のインク
吸収体の当接部を供給用開口部側に付勢する板バネを有
する他のキャリッジを備える第4のインクジェットプリ
ンタについて図面を参照して説明する。なお、なお、第
4の実施形態のインクジェットプリンタは、上述した第
1の実施形態のインクジェットプリンタと基本構成がほ
ぼ同一であるため、同一部材には同一符号を付して説明
を省略する。
【0111】図20および図21に示すように、第4の
実施形態のインクジェットプリンタが備えるキャリッジ
160は、ジョイント部26から供給されたインクを収
容するタンク部161を有している。このタンク部16
1には、例えばイエロー、シアン、マゼンタの3色の各
インクがそれぞれ収容される各収容部162が隔壁によ
って分離されて設けられている。各色のインクに対応す
るタンク部161の各収容部162には、ジョイント部
26から供給されたインクを吸収して保持するための第
1のインク吸収体163がそれぞれ設けられている。
【0112】第1のインク吸収体163は、液体の吸収
性を有する例えば多孔質体や繊維体等によって形成され
ており、記録ヘッド21内のインクに所定の負圧を付与
している。また、第1のインク吸収体163には、ジョ
イント部26の第2のインク吸収体62に当接される当
接部163aが設けられている。
【0113】また、キャリッジ160の各収容部162
には、ジョイント部26に対向する側面部に、ジョイン
ト部26が接続されることにより、各収容部162の第
1のインク吸収体163にインクを供給するための供給
用開口部165が設けられている。キャリッジ160内
に設けられた第1のインク吸収体163は、キャリッジ
160とジョイント部26との接続が解除された状態
で、ジョイント部26が当接される当接部163aが、
供給用開口部165から外気に露出されている。
【0114】また、キャリッジ160は、図20に示す
ように、各収容部32から記録ヘッド21にインクを供
給するインク供給路167を有しており、このインク供
給路167を介して各収容部162と記録ヘッド21が
連通されている。また、キャリッジ160の各収容部1
62には、各収容部162内の気圧を外気圧とほぼ等し
くするために通気する通気孔166がそれぞれ設けられ
ている。
【0115】そして、キャリッジ160には、図21に
示すように、第1のインク吸収体163の当接部163
aを供給用開口部165側に向かって変位させるように
付勢する板バネ171が設けられている。この板バネ1
71は、一端部に、キャリッジ160の天井面に設けら
れた係合ピン173が係合される係合穴172が設けら
れており、係合穴172に係合ピン173が係合される
ことによってキャリッジ160に固定されている。ま
た、板バネ171には、通気孔166に対向する一端部
の略中央から他端部に向かって、略U字状の切り欠き部
175が他端に開口されて設けられている。すなわり、
キャリッジ160には、板バネ171の一端部によって
通気孔166が閉塞されないように板バネ171が固定
されている。また、板バネ171は、他端部が、第1の
インク吸収体163の当接部163a近傍に設けられた
溝177に差し込まれており、略L字状に折曲された状
態で生じる弾性力によって、当接部163aを矢印b2
方向に付勢している。
【0116】なお、上述した第4の実施形態のインクジ
ェットプリンタは、ジョイント部26を備える構成とさ
れたが、他のジョイント部130を備える構成とされて
もよく、第1および第2のシャッタ開閉機構101,1
02を備える構成とされてもよいことは勿論である。
【0117】以上のように構成されたキャリッジについ
て、ジョイント部に接続される際の動作を図面を参照し
て簡単に説明する。
【0118】図20および図22に示すように、キャリ
ッジ160は、インクを供給するために矢印b2方向に
移動されることにより、供給用開口部165にジョイン
ト61の供給用接続部67が挿入される。
【0119】キャリッジ160は、供給用開口部165
にジョイント61の供給用接続部67が接続されること
に従って、第1のインク吸収体163の当接部163a
に第2のインク吸収体62の当接部62aが当接され
る。第1のインク吸収体163は、第2のインク吸収体
62の当接部62aによって当接部163aが板バネ1
71の付勢力に抗して矢印b1方向に移動されることに
伴って、当接部163aおよび板バネ171がそれぞれ
弾性変位される。
【0120】キャリッジ160は、供給用開口部165
にジョイント61の供給用接続部67が接続されて、第
1のインク吸収体163の当接部が163aに第2のイ
ンク吸収体62の当接部62aが当接されることより、
第2のインク吸収体62から第1のインク吸収体163
にインクが供給される。
【0121】なお、キャリッジ160は、第3のインク
吸収体71に対する第1および第2のインク吸収体16
3,62の毛管作用で生じる負圧によってインクが供給
される。キャリッジ160にインクを供給するとき、キ
ャップ83は、記録ヘッド21に当接されないが、必要
に応じて当接されてもよい。
【0122】そして、第1のインク吸収体163にイン
クが供給された後、キャリッジ160は、矢印b1方向
に移動されてジョイント部26から離間されることによ
り、第1のインク吸収体163の当接部163aが板バ
ネ171の付勢力によって供給用開口部165側に移動
されて初期状態に復帰される。
【0123】上述したキャリッジ160によれば、板バ
ネ171によって第1のインク吸収体163の当接部1
63aが供給用開口部165側に付勢されることによっ
て、ジョイント部26に接続される接続回数の増加に伴
って第1のインク吸収体163の当接部163a側の弾
性が低下した場合も、当接部163aが第2のインク吸
収体62の当接部62aに確実に当接される。このた
め、キャリッジ160によれば、ジョイント部26に接
続されたときに、第1のインク吸収体163の当接部1
63aが第2のインク吸収体62の当接部62aに確実
に当接されて、第2のインク吸収体62から第1のイン
ク吸収体163にインクが良好に供給される。
【0124】
【発明の効果】上述したように本発明に係るインクジェ
ットプリンタによれば、キャリッジ、ジョイント部およ
びインクタンクが、第1、第2および第3のインク吸収
体を有し、キャリッジ内の第1のインク吸収体が発生す
る負圧が、インクタンク内の第3のインク吸収体の負圧
より大きくされるとともに、ジョイント部の第2のイン
ク吸収体の負圧が第3のインク吸収体の負圧より大きく
されることによって、キャリッジ内に収容するべきイン
ク量を低減することが可能とされるため、キャリッジの
大きさを従来に比して大幅に小型化されるとともに、キ
ャリッジの移動領域が占めるスペースを大幅に小さくす
ることができる。したがって、このインクジェットプリ
ンタによれば、装置全体の小型化を図ることができる。
【0125】また、このインクジェットプリンタによれ
ば、第1、第2および第3のインク吸収体の各々の一辺
の長さが、各第1、第2および第3のインク吸収体の毛
管作用によりインクを鉛直方向に上昇させることが可能
な各高さよりそれぞれ小さく形成されることによって、
装置を例えば傾けたとき等に、各第1、第2および第3
のインク吸収体からインクが漏出することを防止するこ
とができるとともに、装置が傾斜された状態等でインク
タンク内の第3のインク吸収体からキャリッジ内の第1
のインク吸収体にインクを良好に供給することができ
る。
【0126】また、本発明に係るインクジェットプリン
タは、キャリッジの第1の接続部を開閉する第1のシャ
ッタ開閉機構およびジョイント部の第2の接続部を開閉
する第2のシャッタ開閉機構を備えることによって、第
1および第2のインク吸収体からインク成分が蒸発して
乾燥することを防止することができる。
【0127】また、本発明に係るインクジェットプリン
タは、キャリッジに接続される接続部が、キャリッジに
対して近接離間する方向に弾性変位可能に支持されるジ
ョイント部を備えることにより、第1および第2のイン
ク吸収体の当接する部分の弾性が低下することが防止さ
れて、良好な接続状態を維持することができる。
【0128】また、本発明に係るインクジェットプリン
タは、第2のインク吸収体が当接される第1のインク吸
収体の一部をキャリッジの接続部側に変位させるように
付勢する付勢手段を備えることにより、第1のインク吸
収体の一部の弾性が低下することが防止されるととも
に、第1のインク吸収体の一部を第2のインク吸収体に
確実に当接させることが可能とされて、良好な接続状態
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態のインクジェット
プリンタを示す正面図である。
【図2】前記インクジェットプリンタを示す平面図であ
る。
【図3】前記インクジェットプリンタを示す側面図であ
る。
【図4】前記インクジェットプリンタを説明するために
示す斜視図である。
【図5】前記図3におけるA−A断面図である。
【図6】前記インクジェットプリンタを説明するために
示す断面図である。
【図7】前記図5におけるB−B断面図である。
【図8】前記インクジェットプリンタの要部を説明する
ために示す断面図である。
【図9】キャリッジにジョイント部が接続された状態を
示す断面図である。
【図10】第1、第2および第3のインク吸収体の各辺
の寸法を説明するために示す断面図である。
【図11】図10に示した状態から反時計方向に90度
回転させた状態を示す断面図である。
【図12】図10に示した状態から反時計方向に180
度回転させた状態を示す断面図である。
【図13】図10に示した状態から反時計方向に270
度回転させた状態を示す断面図である。
【図14】本発明に係る第2の実施形態のインクジェッ
トプリンタが備える第1および第2のシャッタ開閉機構
を説明するために示す断面図である。
【図15】上記第1のシャッタ開閉機構が開放動作され
た状態を示す断面図である。
【図16】上記第2のシャッタ開閉機構が開放動作され
た状態を示す断面図である。
【図17】キャリッジにジョイント部が接続された状態
を示す断面図である。
【図18】本発明に係る第3に実施形態のインクジェッ
トプリンタを説明するために示す断面図である。
【図19】キャリッジに他のジョイント部を接続された
状態を示す断面図である。
【図20】第4の実施形態のインクジェットプリンタの
要部を示す断面図である。
【図21】他のキャリッジを説明するために示す図20
におけるR−R断面図である。
【図22】前記キャリッジとジョイント部が接続された
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
6 ケース 7 カバー部材 21 記録ヘッド 22 キャリッジ 23 移送機構 24 搬送機構 26 ジョイント部 27 インクタンク 28 クリーニング部 33 第1のインク吸収体 33a 当接部 35 供給用開口部 36 通気孔 45 シャーシ 61 ジョイント 62 第2のインク吸収体 62a,62b 当接部 66 導出用開口部 67 供給用接続部 70 インク収容部 71 第3のインク吸収体 71a 当接部 73 導出用接続部 74 通気孔 83 キャップ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にインクを吐出して情報を記録
    する記録ヘッドと、 前記記録ヘッドに供給するインクを収容するインクタン
    クと、 前記インクタンクから供給されたインクを吸収する第1
    のインク吸収体を有し、前記記録ヘッドが搭載されて記
    録媒体に対して往復移動可能に設けられたキャリッジ
    と、 前記インクタンクからインクを吸収して導出する第2の
    インク吸収体を有し、前記キャリッジが移動されること
    により前記キャリッジに接続されて前記記録ヘッドに前
    記インクタンクからインクを供給するジョイント部とを
    備え、 前記インクタンクは、前記記録ヘッドに供給するインク
    を吸収して充填されて前記第2のインク吸収体に一端が
    当接される第3のインク吸収体を有し、 前記第1のインク吸収体は、毛管作用によって発生する
    負圧が、第3のインク吸収体の負圧より大きくされて、 前記第2のインク吸収体は、負圧が前記第3のインク吸
    収体の負圧より大きくされているインクジェットプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2および第3のインク吸収
    体は、各々の一辺の長さが、前記各第1、第2および第
    3のインク吸収体の毛細作用によりインクを鉛直方向に
    上昇させることが可能な各高さよりそれぞれ小さく形成
    されている請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジは、前記ジョイント部が
    接続される第1の接続部と、前記第1の接続部を開閉可
    能に覆うシャッタを有する第1のシャッタ開閉機構とを
    有し、 前記ジョイント部は、前記キャリッジの前記第1の接続
    部に接続される第2の接続部と、前記第2の接続部を開
    閉可能に覆うシャッタを有する第2のシャッタ開閉機構
    とを有している請求項1または2に記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のシャッタ開閉機構
    は、前記キャリッジに前記ジョイント部が接続されると
    きに、一方のシャッタ開閉機構が他方のシャッタ開閉機
    構によって開放動作される請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記ジョイント部は、前記キャリッジに
    接続される接続部が、前記キャリッジに対して近接離間
    する方向に弾性変位可能に支持されている請求項1ない
    し4のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記ジョイント部は、前記第2のインク
    吸収体の一端側を保持して前記キャリッジに接続される
    第1のジョイントと、前記第2のインク吸収体の他端側
    を保持する第2のジョイントと、前記第1および第2の
    ジョイントを連結するとともに前記第2のインク吸収体
    が挿通される筒状の弾性部材とを有している請求項5に
    記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記ジョイント部は、前記第2のジョイ
    ントに対して前記第1のジョイントを一方向に付勢する
    付勢手段を有している請求項6に記載のインクジェット
    プリンタ。
  8. 【請求項8】 前記第2のジョイントには、前記第1の
    ジョイントを移動可能に支持する支持部が設けられてい
    る請求項6または7に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記キャリッジは、前記ジョイント部が
    接続される接続部と、前記第2のインク吸収体に当接さ
    れる前記第1のインク吸収体の一部を前記接続部側に変
    位させるように付勢する付勢手段とを有している請求項
    1ないし8いずれか1項に記載のインクジェットプリン
    タ。
  10. 【請求項10】 所定位置に移動された前記キャリッジ
    に対して、前記記録ヘッドのインクを吐出する吐出口側
    に当接されて前記記録ヘッド内のインクを吸引する吸引
    手段を備え、 前記キャリッジと前記ジョイント部は、前記所定位置で
    接続される請求項1ないし9のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    ための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有してい
    る請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは、上記電気熱変換体
    による熱エネルギーにより生ずる膜沸騰を用いてインク
    を吐出させる請求項11に記載のインクジェットプリン
    タ。
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