JP3679735B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば用紙やフィルム等の記録媒体に文字や画像等の情報を記録するインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば用紙やフィルム等の記録媒体に文字や画像等の情報を記録するプリンタが知られている。この種の従来のインクジェットプリンタには、インクジェット記録方式として、例えば、液体のインクを吐出するために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段を備え、その熱エネルギーによってインクの状態変化を生起させる方式が採用された記録ヘッドが搭載されたプリンタがある。以下、従来のシリアル型のインクジェットプリンタを説明する。便宜上、文字や画像等の情報が記録される記録媒体としては用紙を適用して説明する。
【0003】
従来のインクジェットプリンタは、図20に示すように、用紙に情報を記録する記録ヘッド221と、この記録ヘッド221を支持するキャリッジ222と、記録ヘッド221にインクを供給するジョイント部226と、記録ヘッド221に供給するインクを収容するインクタンク227とを備えている。
【0004】
また、従来のインクジェットプリンタは、図示しないが、キャリッジ222を移送する移送機構と、用紙を搬送する搬送機構と、記録ヘッド221をクリーニングするためのクリーニング部とを備えている。
【0005】
記録ヘッド221は、供給されたインクを吐出するための熱エネルギーを発生する電気抵抗素子を有しており、電気抵抗素子により印可される熱エネルギーを用いることによって、例えばインクに膜沸騰を生じさせ、これにより発生する気泡の成長圧力を利用してインクを吐出する。
【0006】
キャリッジ222は、ジョイント部226から供給されたインクを収容するタンク部231を有している。このタンク部231には、例えば4色の各インクがそれぞれ収容される各収容部232が設けられている。各色のインクに対応する各収容部232には、ジョイント部226から供給されたインクを吸収して保持するためのインク吸収体233がそれぞれ設けられている。インク吸収体233は、液体の吸収性を有する例えば多孔質体や繊維体等によって形成されており、記録ヘッド221内のインクに所定の負圧を付与している。
【0007】
また、キャリッジ222の各収容部232には、ジョイント部226に対向する側面部に、各収容部232のインク吸収体233にインクを供給するためのインク供給孔235と、各収容部232内の気圧を外気圧とほぼ等しくするために通気する通気孔236がそれぞれ設けられている。
【0008】
また、キャリッジ222は、各収容部232から記録ヘッド221にインクを供給するインク供給路237を有しており、このインク供給路237を介して各収容部232と記録ヘッド221が連通されている。
【0009】
ジョイント部226は、キャリッジ222の各収容部232にそれぞれ対応して4個設けられており、キャリッジ222にインクを供給するジョイント261と、このジョイント261を移動可能に支持するとともにジョイント261にインクを流動させるジョイントケース263と、インクタンク227からジョイント261にインクを導出する導出用のチューブ264とを備えている。
【0010】
ジョイント261は、キャリッジ222にインクを流動させる基体部266と、キャリッジ222のインク供給孔235に接続される供給用接続部267を有している。
【0011】
ジョイント261の基体部266は、略ピストン状に形成されており、内部に、供給用接続部267内の供給路に連通される中空部が形成されている。基体部266は、ジョイントケース263の内部に臨む端部に、中空部に連通されてインクを導出するための第1の導出口271が設けられている。
【0012】
また、基体部266の中空部には、第1の導出口271を開閉可能とする導出弁272が設けられている。この導出弁272は、基端部に捻りコイルバネ273が取り付けられており、この捻りコイルバネ273の弾性力によって第1の導出口271を閉塞する方向に付勢されている。
【0013】
また、基体部266の外周部には、導出されたインクが、ジョイントケース263の内周部と基体部266の外周部との摺動面から漏れ出て流出することを防止するOリング274が取り付けられている。
【0014】
ジョイント261の供給用接続部267は、供給路を有する略管状に形成されており、この供給路が基体部266の中空部に連通されている。供給用接続部267は、キャリッジ222のインク供給孔235に接続される一端が、インク供給孔235の内径よりやや小に形成されており、インク供給孔235に挿入可能とされている。また、供給用接続部267の一端の外周部には、キャリッジ222に当接されるフランジ状の当接部268が一体に突出形成されている。
【0015】
ジョイントケース263は、略筒状に形成されており、内部にジョイント261の基体部266が矢印g1方向およびg2方向に摺動可能に支持されている。ジョイントケース263の内部には、ジョイント261がキャリッジ222から離間される方向である矢印g2方向に移動されたときに、ジョイント261の基体部266が当接されて移動を規制するストッパ部284が一体に形成されている。
【0016】
また、ジョイントケース263の内部には、基体部266に対向する位置に、ジョイント261の基体部266を矢印g1方向に付勢する圧縮コイルバネ287が設けられている。また、ジョイントケース263は、導出用のチューブ264の一端が取り付けられる第2の導出口288が設けられている。
【0017】
導出用のチューブ264は、一端がジョイントケース263の第2の導出口288に取り付けられており、他端に、インクタンク227からインクを導出する導出針298を支持する支持部材299が取り付けられている。支持部材299は、弾性を有する例えばゴム材等によって形成されており、導出用のチューブ264の導出路と導出針298の導出路を連通させている。導出針298は、先端が、後述するインクタンク227の封入栓299を貫通されて、インク収容体303に挿入されている。
【0018】
インクタンク227は、例えば4色の各インクに応じて4個配設されている。各インクタンク227は、一端が開口された収納部301を有しており、この収納部301内に、インクが収容されたインク収容体303が収納されている。インク収容体303は、可撓性を有する例えばアルミニウムの薄材等によって袋状に形成されている。
【0019】
また、インクタンク227には、インク収容体303および収納部301の開口を閉塞する封入栓306が取り付けられている。封入栓306は、弾性を有する例えばゴム材等によって形成されている。また、インクタンク227の収納部301内には、インク収容体303が熱溶着されて接合されている。
【0020】
以上のように構成された従来のインクジェットプリンタについて、インクタンク227から導出されたインクがジョイント部226を介してキャリッジ222の記録ヘッド221に供給される各状態を図面を参照して説明する。
【0021】
図20に示すように、キャリッジ222のインク吸収体233にインクを供給する際、キャリッジ222は、移送機構によってジョイント部226に向かって矢印g2方向に移動される。キャリッジ222が更に矢印g2方向に移動されることにより、ジョイント部226は、図21に示すように、供給用接続部267にキャリッジ222が当接されて、キャリッジ222のインク供給孔235内に供給用接続部267の先端が挿入されて接続される。ジョイント部226は、キャリッジ222のインク供給孔235に供給用接続部267が接続されたとき、当接部268がキャリッジ222に当接される。
【0022】
そして、キャリッジ222が接続されたジョイント部226は、図22に示すように、キャリッジ222が更に矢印g2方向に移動すること伴って、ジョイントケース263に対してジョイント261が矢印g2方向に摺動される。ジョイントケース263に対して矢印g2方向に摺動するジョイント261は、基体部266が圧縮コイルバネ287の付勢力に抗して移動されて、この圧縮コイルバネ287を弾性変位させる。
【0023】
このとき、ジョイント部226は、矢印g2方向に移動される基体部266とジョイントケース263の内周部とに挟まれた室内が圧縮されて圧力が上昇するため、導出弁272が捻りコイルバネ273の付勢力に抗して開放される。ジョイント部226は、導出弁272が開放されることにより、ジョイントケース63の内部、供給用接続部267の供給路が、インクタンク227内のインク収容体303に連通された状態になる。
【0024】
そして、ジョイント部226は、ジョイント261の導出弁272が開放されることにより、内部のインクがインクタンク227に戻ることなく第1の導出口271から基体部266の内部に流動して、キャリッジ222のインク吸収体233に供給される。
【0025】
また、ジョイント261は、ジョイントケース263に対して矢印g2方向に移動された基体部266がストッパ部284に当接されることにより、移動が停止される。また、キャリッジ222のタンク部231は、ジョイント部226からインクが供給されることに伴って、内部の空気が通気孔236から追い出されて外部に排出される。
【0026】
つぎに、キャリッジ222は、ジョイント部226によるインクの供給が完了した後、ジョイント部226から離間する方向である矢印g1方向に移動される。ジョイント部226は、キャリッジ222が矢印g1方向に移動することに伴い、ジョイント261に圧縮コイルバネ287の弾性力が付勢されるため、ジョイント261がジョイントケース263に対して矢印g1方向に移動される。
【0027】
ジョイント部226は、ジョイントケース263に対してジョイント261が矢印g1方向に移動されることに応じて、ジョイントケース263内の圧力が低下するため、導出弁272によって第1の導出口271が閉塞される。
【0028】
ジョイント部226は、キャリッジ222が更に矢印g1方向に移動することに伴い、圧縮コイルバネ287の付勢力によってジョイントケース263に対してジョイント261の基体部266が矢印g1方向に移動される。ジョイント部226は、導出弁272によって第1の導出口271が閉塞された状態で、ジョイントケース263に対してジョイント261の基体部266が矢印g1方向に移動するため、ジョイントケース263の室内の体積が増大することにより、ジョイントケース263の内部の圧力が低下して負圧になる。このため、ジョイント部226は、負圧による吸引力によって、インクタンク227のインク収容体303から導出針298、導出用のチューブ264、第2の導出口288を介してジョイントケース263の内部にインクが供給される。
【0029】
ジョイント部226は、図23に示すように、キャリッジ222が更に矢印g1方向に移動することにより、キャリッジ222のインク供給孔235と、ジョイント261の供給用接続部267との接続状態が解除されて、キャリッジ222がジョイント261から離間される。
【0030】
ジョイント部226は、キャリッジ222がジョイント261から離間されることに伴い、圧縮コイルバネ287の付勢力によってジョイントケース263に対してジョイント261の基体部266が更に矢印g1方向に移動されて、ジョイントケース263の一端側に当接されることにより、インクの供給が完了する。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のインクジェットプリンタは、図23に示すように、キャリッジ222にジョイント部226からインクが供給された後も、ジョイント261の供給用接続部267の供給路内に、インクタンク227から導出されたインクが残留してしまう。
【0032】
このため、従来のインクジェットプリンタは、キャリッジ222からジョイント261の供給用接続部267が離間されたときに、この供給用接続部267の先端からインクが漏れ出て垂れる可能性がある。
【0033】
したがって、従来のインクジェットプリンタは、ジョイント261の供給用接続部267の先端から漏れ出たインクによって、装置内部を汚してしまうという問題点があった。また、漏れ出たインクが付着している部位にユーザーが誤って手を触れることで、ユーザーの手等を汚損してしまうという問題点があった。
【0034】
また、従来のインクジェットプリンタは、漏れ出るインクによって、ジョイント261の供給用接続部267の先端にインクの目詰まり等が発生した場合に、キャリッジ222にインクが良好に供給されなくなるおそれもあった。
【0035】
そこで、本発明は、ジョイントの供給用接続部の一端からインクが漏れ出ることを防止することができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係るインクジェットプリンタは、記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドが搭載されて記録媒体に対して往復移動可能に設けられたキャリッジと、このキャリッジに供給され記録ヘッドから吐出されるインクを収容するインク収容体とこのインク収容体を膨張させるように付勢する付勢手段とを有するインクタンクと、を備える。また、このインクジェットプリンタは、キャリッジが移動されることによりキャリッジと接続されてキャリッジにインクを供給するためのジョイントと、インクタンクに連通された経路とを有し、インクタンクのインクをキャリッジに供給するインク供給手段を備える。そして、キャリッジは、インクタンクから供給されたインクを収容するインク収容部と、このインク収容部にインクを供給するためのインク供給口と、インク収容部内を外気と連通させるための通気口と、を具える。また、ジョイントは、インク供給口に接続されインクを供給するための供給路を有する供給用接続部と、通気口に接続される通気用接続部と、この通気用接続部に連通されてインク収容部内の空気を外部に排出するための排気口と、この排気口を開閉可能に設けられた排気弁と、を具える。また、インク供給手段は、経路を開閉可能に設けられた導出弁を具える。そして、インク収容部内にインクを供給する際には排気口が開放され、インク収容部内に過剰に供給されたインクをインクタンクに回収する際には排気口が閉塞されと共に経路が開放され付勢手段の付勢力により、経路を介してインクを回収するものである。また、ジョイントの供給路内には、ジョイントがキャリッジから離間した状態でこの供給路内に残留したインクを保持するインク吸収体が設けられる。
【0037】
以上のように構成されたインクジェットプリンタによれば、ジョイント内に設けられたインク吸収体によって、ジョイント内に残留したインクがインク吸収体の毛細管現象による吸引力で吸収された状態で保持される。このため、このインクジェットプリンタによれば、ジョイントの先端からインクが漏れ出て垂れることが防止される。
【0038】
また、本発明に係るインクジェットプリンタが備える付勢手段は、メインタンクに一体に設けられた弾性部材を有することが好ましく、製造コストの低減が図られる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について、シリアル型のインクジェットプリンタを図面を参照して説明する。
【0040】
本実施形態のインクジェットプリンタは、インクジェット記録方式の中でも特に、液体のインクを吐出するために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段を備え、その熱エネルギーによってインクの状態変化を生起させる方式が採用された記録ヘッドが搭載されたプリンタである。この方式が用いられることにより、記録される文字や画像等の高密度化および高精細化を達成している。特に本実施形態では、熱エネルギーを発生する手段として発熱抵抗素子を用い、この発熱抵抗素子によりインクを加熱して膜沸騰させたときに生じる気泡による圧力を利用してインクを吐出しているが、インクを吐出させる方式としては、発熱抵抗素子による方式に限定されることなく、例えばピエゾ素子等の電気機械変換素子を用いて、インクに機械的な振動を与え、この振動による圧力を利用してインクを吐出する方式が採用されてもよい。
【0041】
また、本発明に係るインクジェットプリンタにおいては、便宜上、文字や画像等の情報が記録される記録媒体として用紙が適用されるが、例えばフィルム等の他のシート材や立体の曲面等に記録されるように適用されてもよいことは勿論である。
【0042】
まず、本発明に係るインクジェットプリンタについて外観を説明する。図1、図2および図3に示すように、インクジェットプリンタは、用紙に情報を記録する本体を覆う有底箱状のケース6と、このケース6の開口を開閉可能に設けられたカバー部材7とを備えている。
【0043】
ケース6の正面には、用紙を供給するための給紙口11が設けられている。また、図7に示すように、ケース6の背面には、用紙を排出する排紙口12が設けられている。カバー部材7は、図1に示すように、略四角形をなす平板状に形成されている。カバー部材7の一側端部には、図2および図3に示すように、ケース6の背面部に矢印a1方向およびa2方向に回動可能に支持される一組のヒンジ部14が一体に形成されている。ヒンジ部14は、回動支軸15を介してケース6に設けられた軸受け部16に回動可能に支持されている。また、カバー部材7の他側端部には、図6に示すように、ケース6に係合される係合爪17が設けられている。カバー部材7は、係合爪17が、ケース6に設けられた係合凹部18に係合されることによって、ケース6に対して閉塞された状態が保持される。
【0044】
つぎに、インクジェットプリンタの本体について図面を参照して説明する。インクジェットプリンタの本体は、図4、図5、図6および図7に示すように、用紙に情報を記録する記録ヘッド21と、この記録ヘッド21を支持するキャリッジ22と、このキャリッジ22を移送する移送機構23と、用紙を搬送する搬送機構24とを備えている。
【0045】
また、インクジェットプリンタの本体は、図5および図8に示すように、記録ヘッド21にインクを供給するジョイント部26と、記録ヘッド21に供給するインクを収容するインクタンク27と、記録ヘッド21をクリーニングするためのクリーニング部28とを備えている。
【0046】
記録ヘッド21は、用紙の搬送路に隣接して配設されており、用紙の搬送路に対向する位置にインクを吐出する吐出口(図示せず)が設けられている。記録ヘッド21は、供給されたインクを吐出するための熱エネルギーを発生する電気抵抗素子(図示せず)を有している。記録ヘッド21は、電気抵抗素子により印可される熱エネルギーを用いることによって、例えば膜沸騰によりインクを吐出する。
【0047】
キャリッジ22は、図6および図8に示すように、ジョイント部26から供給されたインクを収容するタンク部31を有している。このタンク部31には、例えばイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色の各インクがそれぞれ収容される各収容部32が隔壁によって分離されて設けられている。各色のインクに対応するタンク部31の各収容部32には、ジョイント部26から供給されたインクを吸収して保持するためのインク吸収体33がそれぞれ設けられている。インク吸収体33は、液体の吸収性を有する例えば多孔質体や繊維体等によって形成されており、記録ヘッド21内のインクに所定の負圧を付与している。
【0048】
また、キャリッジ22の各収容部32には、ジョイント部26に対向する側面部に、各収容部32のインク吸収体33にインクを供給するためのインク供給孔35と、各収容部32内の気圧を外気圧とほぼ等しくするために通気する通気孔36がそれぞれ設けられている。
【0049】
また、キャリッジ22は、図8に示すように、各収容部32から記録ヘッド21にインクを供給するインク供給路37を有しており、このインク供給路37を介して各収容部32と記録ヘッド21が連通されている。また、キャリッジ22には、移送機構23の後述するタイミングベルト43に固定されて連結される連結部34が設けられている。また、キャリッジ22には、移送機構23に移動可能に支持される軸受け部38およびガイド凹部39がそれぞれ設けられている。
【0050】
移送機構23は、図4、図5および図6に示すように、キャリッジ22を図4中矢印b1方向およびb2方向に走査させる主走査モータ40と、この主走査モータ40によって回転駆動される第1のプーリ41と、この第1のプーリ41によって駆動されるタイミングベルト43と、このタイミングベルト43を駆動自在に支持する第2のプーリ42とを備えている。
【0051】
主走査モータ40は、本体のシャーシ45に固定されて取り付けられており、回転軸に設けられたピニオンが第1のプーリ41に噛み合わされている。第1および第2のプーリ42は、図示しないが、タイミングベルト43に噛み合わされるギヤを有しており、シャーシ45に固定された支軸を介して回動可能に支持されている。
【0052】
タイミングベルト43は、図示しないが、内周側に亘ってギヤ部が設けられており、このギヤ部が、第1および第2のプーリ41,42のギヤに噛み合わされるように、これら第1および第2のプーリ41,42に掛け渡されて設けられている。また、タイミングベルト43は、キャリッジ22の連結部34に固定されており、キャリッジ22と一体的に移動する。
【0053】
また、移送機構23は、図6に示すように、キャリッジ22を移動可能に支持する主軸47と、この主軸47の軸方向に移動するキャリッジ22を案内する副軸48とを備えている。主軸47および副軸48は、各軸方向が記録ヘッド21の移動方向である主走査方向に平行とされて、両端がシャーシ45にそれぞれ支持されている。主軸47は、キャリッジ22の軸受け部38の軸穴に移動可能に挿通されている。副軸48には、キャリッジ22のガイド凹部39が移動可能に係合されている。したがって、キャリッジ22は、主軸47と副軸48とに跨って矢印b1方向およびb2方向に移動される。
【0054】
以上のように構成された移送機構23は、主走査モータ40が回転駆動することにより、第1のプーリ41が回転されて、この第1のプーリ41が回転されることに伴ってタイミングベルト43が駆動される。タイミングベルト43が駆動されることにより、キャリッジ22は矢印b1方向およびb2方向に移送される。
【0055】
搬送機構24は、図4、図5および図7に示すように、記録ヘッド21の主走査方向に交差する図7中矢印c方向、すなわち副走査方向である用紙の搬送方向に沿って、給紙された用紙を案内する一組の給紙側ガイド板51,52と、給紙口11から記録ヘッド21側に用紙を搬送する一対の給紙側ローラ53および給紙側従動ローラ54と、記録ヘッド21によって記録される用紙を支持するプラテン55と、記録ヘッド21側から排紙口12に用紙を搬送する一対の排紙側ローラ56および排紙側従動ローラ57と、排紙される用紙を案内する一組の排紙側ガイド板58,59とを備えている。
【0056】
給紙側ガイド板51,52は、主面が搬送方向に平行にされて、給紙口11に隣接する位置にそれぞれ配設されている。給紙側ローラ53および給紙側従動ローラ54は、両端がシャーシ45に回転可能に支持された一対の回転軸に固定されており、互いに対向されて配設されている。プラテン55は、平板状に形成されており、記録ヘッド21に対向に配設されている。排紙側ローラ56および排紙側従動ローラ57は、両端がシャーシ45に回転可能に支持された一対の回転軸に固定されており、互いに対向されて配設されている。排紙側ガイド板58,59は、主面が搬送方向に平行にされて、排紙口12に隣接する位置にそれぞれ配設されている。
【0057】
以上のように構成された搬送機構24は、給紙口11から供給された用紙が、給紙側ガイド板51,52の間に通過して、給紙側ローラ53と給紙側従動ローラ54とによってプラテン55側に搬送される。搬送される用紙は、プラテン55上に位置する部分に、インクが吐出されることにより、所望の画像等の情報が記録される。搬送機構24は、プラテン55上の用紙が、排紙側ローラ56と排紙側従動ローラ57とによって排紙側ガイド板58,59側に搬送されて、排紙側ガイド板58,59の間を通過して、排紙口12から排出される。
【0058】
ジョイント部26は、キャリッジ22の各収容部32にそれぞれ対応して4個設けられており、図4、図8および図9に示すように、キャリッジ22にインクを供給するジョイント61と、このジョイント61内に残留するインクを吸収するインク吸収体62と、ジョイント61を移動可能に支持するとともにジョイント61にインクを流動させるジョイントケース63と、インクタンク27からジョイント61にインクを導出する導出用のチューブ64とを備えている。
【0059】
ジョイント61は、キャリッジ22にインクを流動させる基体部66と、キャリッジ22のインク供給孔35に接続される供給用接続部67と、キャリッジ22の通気孔36に接続される通気用接続部68とを有している。
【0060】
ジョイント61の基体部66は、略ピストン状に形成されており、内部に、供給用接続部67内の供給路に連通される中空部が形成されている。基体部66は、ジョイントケース63の内部に臨む端部に、中空部に連通されてインクを導出するための第1の導出口71が設けられている。
【0061】
また、基体部66の中空部には、第1の導出口71を開閉可能とする第1の導出弁72が設けられている。この第1の導出弁72は、基端部に捻りコイルバネ73が取り付けられており、この捻りコイルバネ73の弾性力によって第1の導出口71を閉塞する方向に付勢されている。
【0062】
また、基体部66の外周部には、導出されたインクが、ジョイントケース63の内周部と基体部66の外周部との摺動面から漏れ出て流出することを防止するOリング74が取り付けられている。
【0063】
ジョイント61の供給用接続部67は、供給路を有する略管状に形成されており、この供給路が基体部66の中空部に連通されている。供給用接続部67は、キャリッジ22のインク供給孔35に接続される一端が、インク供給孔35の内径よりやや小に形成されており、インク供給孔35に挿入可能とされている。
【0064】
また、供給用接続部67は、キャリッジ22のインク供給孔35に接続される一端に、このインク供給孔35の周縁部に当接される供給用キャップ75が取り付けられている。供給用キャップ75は、弾性を有する例えばゴム材等によって形成されており、供給用接続部67がキャリッジ22のインク供給孔35に接続されたときに、先端側が弾性変位することによって接続箇所の気密性が確保されている。
【0065】
ジョイント61の通気用接続部68は、通気路を有する略管状に形成されており、通気路が供給用接続部67の供給路に平行とされて、供給用接続部67に連結柱77を介して一体に形成されている。通気用接続部68は、通気路の両端が開口されており、キャリッジ22の通気孔に臨む一端側の開口の近傍に位置して、キャリッジ22内の空気を排出するための第1の排気口78が設けられている。この第1の排気口78には、排気弁79が開閉可能に設けられている。排気弁79は、自重によって第1の排気口78を閉塞する方向に付勢されている。また、通気用接続部68には、第1の排気口78より通気路の他端側に位置して、通気路内の空気を排出するための第2の排気口81が設けられている。
【0066】
また、通気用接続部68は、キャリッジ22の通気孔36に接続される一端に、この通気孔36の周縁部に当接される通気用キャップ76が取り付けられている。通気用キャップ76は、弾性を有する例えばゴム材等によって形成されており、通気用接続部68がキャリッジ22の通気孔に接続されたときに、先端側が弾性変位することによって接続箇所の気密性が確保されている。
【0067】
また、通気用接続部68の通気路内には、第1および第2の排気口78,81の間に位置して、ジョイントケース63に設けられた後述する通気軸96の外周部と通気路の内周部との摺動面から空気が漏れ出て流出することを防止するOリング82が取り付けられている。
【0068】
インク吸収体62は、液体の吸収性を有する例えば多孔質体や繊維体等によって形成されており、ジョイント61の供給用接続部67の供給路と基体部66の中空部の一部とに亘って充填されて設けられている。このインク吸収体62によれば、キャリッジ22のインク供給孔35からインクを供給した後に、供給用接続部67の供給路内等に残留するインクが吸収されて保持されるため、供給用接続部67の端部からインクが漏れ出て垂れることが防止される。
【0069】
ジョイントケース63は、略筒状に形成されており、内部にジョイント61の基体部66が矢印b1方向およびb2方向に摺動可能に支持されている。ジョイントケース63の内部には、ジョイント61がキャリッジ22から離間される方向である矢印b2方向に移動されたときに、ジョイント61の基体部66が当接されて移動を規制するストッパ部84が一体に形成されている。
【0070】
また、ジョイントケース63の内部には、ジョイント61の第1の導出口71に対向する位置に、第1の導出弁72を開放させるための弁作動軸86が設けられている。この弁作動軸86は、ジョイント61の基体部66の移動方向と平行に形成されており、第1の導出口71内に挿通可能とされている。
【0071】
また、ジョイントケース63の内部には、弁作動軸86の外周部に位置して、ジョイント61の基体部66を矢印b1方向に付勢する圧縮コイルバネ87が設けられている。
【0072】
ジョイントケース63は、導出用のチューブ64の一端が取り付けられる第2の導出口88が設けられており、この第2の導出口88を開閉可能とする第2の導出弁89が設けられている。この第2の導出弁89は、基端部に捻りコイルバネ91が取り付けられており、捻りコイルバネ91の弾性力によって第2の導出口88を閉塞する方向に付勢されている。また、第2の導出弁89には、ジョイント61の基体部66が当接される当接片92が、ジョイントケース63に内部に突出されて設けられている。
【0073】
また、ジョイント61の基体部66には、第2の導出弁89の当接片92に対応する位置に、第2の導出弁89を開放させる弁作動ピン94が一体に形成されている。弁作動ピン94は、ジョイント61の基体部66が矢印b2方向に移動した際に、第2の導出弁89の当接片92に当接されて、第2の導出弁89を開放させるに足る長さに形成されている。
【0074】
また、ジョイントケース63の外周部には、ジョイント61の通気用接続部68の通気路に挿入される通気軸96を有する通気部が一体に形成されている。通気軸96は、軸方向がジョイント61の移動方向に平行に形成されており、ジョイントケース63に対してジョイント61が矢印b1方向に移動された状態で、先端が通気用接続部68の通気路内に挿入された状態が保持される長さに形成されている。また、通気軸96は、ジョイントケース63に対してジョイント61が移動されてストッパ部84に当接された状態で、先端が第2の排気口81を閉塞するに足る長さに形成されている。
【0075】
導出用のチューブ64は、一端がジョイントケース63の第2の導出口88に取り付けられており、他端に、インクタンク27からインクを導出する導出針98を支持する支持部材99が取り付けられている。支持部材99は、弾性を有する例えばゴム材等によって形成されており、導出用のチューブ64の導出路と導出針98の導出路を連通させている。導出針98は、先端が、後述するインクタンク27の封入栓106を貫通されて、インク収容体103に挿入されている。
【0076】
インクタンク27は、図6および図8に示すように、ケース6に設けられたインクタンク装填口100に対応する位置に、例えば4色の各インクに応じて4個配設されている。各インクタンク27は、一端が開口された収納部101を有しており、この収納部101内の開口102に隣接する位置に、インクが収容されたインク収容体103が収納されている。インク収容体103は、可撓性を有する例えばアルミニウムの薄材等によって袋状に形成されており、収容されたインクを供給するインク供給口104を有している。インク収容体103は、インク供給口104がインクタンク27の収納部101の開口102と一致させて、収納部101内に熱溶着されて接合されている。
【0077】
また、インクタンク27には、インク収容体103のインク供給口104および収納部101の開口102を閉塞する封入栓106が取り付けられている。封入栓106は、弾性を有する例えばゴム材等によって形成されている。また、インクタンク27には、インク収容体103を膨張させるように付勢する引っ張りコイルバネ107が設けられている。引っ張りコイルバネ107は、一端が、インクタンク27の収納部101内に一体に形成された掛止片108に掛止されるとともに、他端がインク収容体103に形成された掛止片109に掛止されている。この引っ張りコイルバネ107は、付勢力が、キャリッジ22のインク吸収体33が毛細管現象により発生する吸引力に比較してやや小さくなるように設定されている。
【0078】
クリーニング部28は、記録ヘッド21に対向する位置に配設されており、図4、図5および図6に示すように、記録を行った記録ヘッド21のインクの目詰まりを回復するためのワイパー部材111と、記録ヘッド21が予備的に吐出したインクを受け取るための予備吐出容器112と、記録ヘッド21を清掃するとともに乾燥を防止するためのキャップ113と備えている。
【0079】
ワイパー部材111は、図4および図5に示すように、回転軸に放射状に設けられた複数のワイパー片115を有する風車状に形成されている。ワイパー部材111は、有底箱状のワイパーケース116内に、回転軸を介して回転可能に支持されて収納されている。ワイパーケース116は、シャーシ45の側板45aに取り付けられた支持板118に支持されている。
【0080】
予備吐出容器112は、ワイパー部材111に隣接する位置に、支持板118に支持されて配設されている。予備吐出容器112は、有底箱状に形成されており、記録ヘッド21に対向された位置に開口を有している。この予備吐出容器112は、記録ヘッド21の吐出特性を安定化させるため、記録ヘッド21が記録を実行する前に、移送機構23によって記録ヘッド21が予備吐出容器112に対応する位置に移動されて、記録ヘッド21が予備的に吐出したインクを受け取る。また、予備吐出容器112の底部には、記録ヘッド21から受け取ったインクを廃棄するための廃液用のチューブ119の一端が取り付けられており、この廃液用のチューブ119を介して受け取ったインクが廃棄される。また、廃液用のチューブ119の他端には、この他端から廃棄されたインクを吸収するブロック状の廃液用のインク吸収体120が設けられている。したがって、廃液用のインク吸収体120は、記録ヘッド21から予備的に吐出されたインクを本体内に飛散させることなく、予備吐出容器112および廃液用のチューブ119を介して吸収する。
【0081】
キャップ113は、図6および図8に示すように、弾性を有する例えばゴム材等によって形成されており、先端に記録ヘッド21に当接される凹部121を有している。キャップ113には、記録ヘッド21のノズル(図示せず)内の微細な塵埃や粘度が高くなったインクを吸引して除去するための吸引チューブが一体に形成されている。吸引チューブ122は、凹部121に連通された吸引路を有しており、この吸引路が図示しない吸引ポンプに連結されている。また、キャップ113は、図示しない駆動機構によって記録ヘッド21に対して近接離間する方向に移動可能に支持されている。
【0082】
以上のように構成されたクリーニング部28によれば、ワイパー部材111の各ワイパー片115を記録ヘッド21に摺接させて、記録ヘッド21の目詰まりを除去して回復させる。また、クリーニング部28によれば、キャップ113を記録ヘッド21に当接させて気密状態にした後に、吸引ポンプを作動させて、記録ヘッド21のノズル内の微細な塵埃や粘度が高くなったインクが吸い出されて除去される。また、クリーニング部8は、記録ヘッド21が使用されないとき、記録ヘッド21にキャップ113が当接されて、記録ヘッド21がキャップ113によって覆われるため、記録ヘッド21に塵埃等が付着することが防止される。
【0083】
以上のように構成されたインクジェットプリンタについて、インクタンク27から導出されたインクがジョイント部26を介してキャリッジ22の記録ヘッド21に供給される各状態を図面を参照して説明する。
【0084】
インクジェットプリンタは、記録ヘッド21が記録を行うとともにキャップ113による記録ヘッド21の吸引が行われることにより、キャリッジ22内のインクが一定量使用されたときに、キャリッジ22にインクが供給される。インクジェットプリンタは、図示しないCPUを有する検出器によって、インクの吐出量や吸引回数が検出されることで、キャリッジ22内のインクが一定量使用されたことが検出される。
【0085】
図8に示すように、キャリッジ22のインク吸収体33にインクを供給する際、キャリッジ22は、移送機構23によってジョイント部26に向かって矢印b2方向に移動される。そして、ジョイント部26は、図9に示すように、キャリッジ22が供給用接続部67に当接されて、図10に示すように、キャリッジ22のインク供給孔35内に供給用接続部67の先端が挿入されて接続される。
【0086】
ジョイント部26は、キャリッジ22のインク供給孔35に供給用接続部67が接続されたとき、供給用キャップ75の一端がキャリッジ22に当接されて弾性変位するため、供給用接続部67の接続箇所の気密性が確保されている。また、ジョイント部26は、キャリッジ22の通気孔36に通気用接続部68が接続されたとき、通気用キャップ76の一端がキャリッジ22に当接されて弾性変位するため、通気用接続部68の接続箇所の気密性が確保されている。
【0087】
そして、キャリッジ22が接続されたジョイント部26は、図11に示すように、キャリッジ22が更に矢印b2方向に移動すること伴って、ジョイントケース63に対してジョイント61が矢印b2方向に摺動される。ジョイントケース63に対して矢印b2方向に摺動するジョイント61は、基体部66が圧縮コイルバネ87の付勢力に抗して移動されて、この圧縮コイルバネ87を弾性変位させる。
【0088】
このとき、ジョイント部26は、矢印b2方向に移動される基体部66とジョイントケース63の内周部とに挟まれた室内が圧縮されて圧力が上昇するため、第1の導出弁72が捻りコイルバネ73の付勢力に抗して開放される。ジョイント部26は、ジョイント61の第1の導出弁72が開放されることにより、内部のインクがインクタンク27に戻ることなく第1の導出口71から基体部66の内部、インク吸収体62に順次流動して、キャリッジ22のインク吸収体33に供給される。
【0089】
また、キャリッジ22のタンク部31は、ジョイント部26からインクが供給されることに伴って、内部の空気が通気孔36から追い出されて、ジョイント61の通気用接続部68の通気路を通って、第2の排気口81から外部に排出される。
【0090】
ジョイント部26は、図12に示すように、キャリッジ22が更に矢印b2方向に移動すること伴って、ジョイント61がジョイントケース63に対して更に矢印b2方向に移動されるため、通気用接続部68に対して通気軸96が通気路に沿って相対的に矢印b1方向に移動されて、第2の排気口81が通気軸96によって閉塞される。通気用接続部68は、通気路内のOリング82の内周部と通気軸96の外周部との摺接面が気密であるため、第2の排気口81近傍からキャリッジ22の通気孔36まで間の通気路が気密にされる。
【0091】
したがって、キャリッジ22のタンク部31は、通気孔36から追い出された空気が、通気用接続部68の通気路を通り、排気弁79を開放させて、第1の排気口78から外部に排気される。
【0092】
ジョイント61は、図13に示すように、ジョイントケース63に対して矢印b2方向に移動された基体部66がストッパ部84に当接されることにより、移動が停止される。このとき、ジョイント部26は、ジョイント61の基体部66の第1の導出口71にジョイントケース63の弁作動軸86が挿通され、この弁作動軸86の先端が第1の導出弁72に当接されるため、第1の導出弁72によって第1の導出口71が開放された状態が確保される。
【0093】
また、ジョイント部26は、図12および図13に示すように、ジョイント61の基体部66が矢印b2方向に移動することに伴って、基体部66の弁作動ピン94が第2の導出弁89の当接片92に当接されて、第2の導出弁89によって第2の導出口88が開放される。
【0094】
したがって、ジョイント部26は、第1および第2の導出弁72,89がそれぞれ開放されることにより、ジョイントケース63の内部、供給用接続部67の供給路が、キャリッジ22内のインク収容体33に連通された状態になる。
【0095】
そして、図13に示すように、ジョイント部26から過剰に供給されて、キャリッジ22のインク吸収体33に吸収されないインクは、ジョイント61のインク吸収体62およびジョイントケース63の内部から導出用のチューブ64、導出針98を介してインクタンク27のインク収容体103に逆流して回収される。これに伴って、キャリッジ22は、タンク部31内が負圧にされるため、ジョイント部26の通気用接続部68の排気弁79が閉塞されて、第1の排気口78、通気用接続部68の通気路、通気孔36を介してタンク部31内に空気が流入されることがない。
【0096】
また、キャリッジ22の記録ヘッド21は、ノズル内のインクが毛細管現象によってノズル内に保持されるため、インク吸収体33に吸引されない。また、キャリッジ22のインク吸収体33に吸収されて保持されているインクは、インクタンク27の引っ張りコイルバネ107の付勢力が、インク吸収体33の毛細管現象によって発生する吸引力に比較してやや小さく設定されているため、インクタンク27のインク収容体103に逆流することがない。
【0097】
キャリッジ22は、図14に示すように、ジョイント部26によるインクの供給が完了した後、ジョイント部26から離間する方向である矢印b1方向に移動される。ジョイント部26は、キャリッジ22が矢印b1方向に移動することに伴い、ジョイント61の基体部66に圧縮コイルバネ87の弾性力が付勢されるため、ジョイント61がジョイントケース63に対して矢印b1方向に移動される。
【0098】
同様にして、ジョイント部26は、ジョイントケース63に対してジョイント61が矢印b1方向に移動されることに応じて、ジョイント61の基体部66に対して弁作動軸86が相対的に矢印b2に移動するため、第1の導出口71から弁作動軸86が離間されて、第1の導出弁72によって第1の導出口71が閉塞される。
【0099】
ジョイント部26は、図15に示すように、キャリッジ22が更に矢印b1方向に移動することに伴い、圧縮コイルバネ87の付勢力によってジョイントケース63に対してジョイント61の基体部66が矢印b1方向に移動される。ジョイント部26は、第1の導出弁72によって第1の導出口71が閉塞された状態で、ジョイントケース63に対してジョイント61の基体部66が矢印b1方向に移動するため、ジョイントケース63の室内の体積が増大することにより、ジョイントケース63の内部の圧力が低下して負圧になる。このため、ジョイント部26は、負圧による吸引力によって、第2の導出弁89により第2の導出口88が開放されて、インクタンク27のインク収容体103から導出針98、導出用のチューブ64を介してジョイントケース63の内部にインクが供給される。
【0100】
ジョイント部26は、図16に示すように、キャリッジ22が更に矢印b1方向に移動することにより、キャリッジ22のインク供給孔35および通気孔36と、ジョイント61の供給用接続部67および通気用接続部68との接続状態が解除されて、キャリッジ22がジョイント61から離間される。
【0101】
ジョイント部26は、キャリッジ22がジョイント61から離間されることに伴い、圧縮コイルバネ87の付勢力によってジョイントケース63に対してジョイント61の基体部66が更に矢印b1方向に移動されて、ジョイントケース63の一端側に当接されることにより、インクの供給が完了する。
【0102】
ジョイント部26は、キャリッジ22に対するインクの供給が完了した後、ジョイント61の供給用接続部67および基体部66にインクが残留しているが、このインクがインク吸収体62に吸収されて保持されているため、インクが供給用接続部67の端部から漏れ出て垂れることが防止されている。
【0103】
また、キャリッジ22は、記録を行わない場合、図17に示すように、ジョイント部26に近接されたホームポジションに位置されて、インク供給孔35および通気孔36にジョイント61の供給用接続部67および通気用接続部68が接続されるとともに、記録ヘッド21に対してキャップ113が図17中矢印d方向に近接されて当接されることにより、記録ヘッド21のノズル内のインクが乾燥することが防止される。
【0104】
上述したように、インクジェットプリンタによれば、ジョイント61の供給用接続部67および基体部66にインク吸収体62が設けられたことによって、キャリッジ22にジョイント部26がインクを供給した後に、供給用接続部67の先端からインクが漏れ出て垂れることが防止されている。
【0105】
つぎに、本発明に係る他のインクジェットプリンタについて図面を参照して説明する。なお、他のインクジェットプリンタは、上述したインクジェットプリンタと構成がほぼ同一であるため、同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。他のインクジェットプリンタについて、キャリッジ22がジョイント部26に向かって移動している状態を図18に示し、キャリッジ22がジョイント部26に接続された状態を図19に示す。
【0106】
図18および図19に示すように、他のインクジェットプリンタが備えるインクタンク130は、例えば樹脂材料によって形成されており、収納部131内にインク収容体103を付勢するバネ部133が一体に形成されている。
【0107】
バネ部133は、蛇行して折曲されることにより弾性を有する形状に形成されている。バネ部133は、一端が収納部131内に一体に固定されており、他端にインク収容体103の掛止片109に掛止される掛止爪134が形成されている。
【0108】
そして、このバネ部133は、インク収容体103を膨張させる方向に付勢力を付与している。このバネ部133は、ばね定数が小さく、最長に伸びた状態でも、インク収容体103を引っ張るように付勢する付勢力が、キャリッジ22のインク吸収体103が毛細管現象により発生する吸引力に対してやや小さくなるように設定されている。
【0109】
上述した他のインクジェットプリンタによれば、インク収容体103を付勢する付勢手段として、バネ部133がインクタンク130内に一体に形成されたことにより、製造コストの低減を図ることができる。
【0110】
【発明の効果】
上述したように、本発明に係るインクジェットプリンタによれば、ジョイント内のインクがインク吸収体の毛細管現象による吸引力により保持されるため、キャリッジに接続されるジョイントの一端からインクが垂れることが防止できる。このため、このインクジェットプリンタによれば、装置内が汚れたり、ユーザーの手等を汚損することを防ぐことができる。
【0111】
また、本発明に係るインクジェットプリンタよれば、インク供給手段からキャリッジに過剰に供給されたインクを、インク供給手段を介してインクタンク内に回収することが可能とされるため、インクが無駄に供給されることが防止されて、記録媒体1枚当たりのランニングコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタを示す正面図である。
【図2】前記インクジェットプリンタを示す平面図である。
【図3】前記インクジェットプリンタを示す右側面図である。
【図4】前記図1におけるA−A断面図である。
【図5】前記図4におけるB−B断面図である。
【図6】前記図5におけるC−C断面図である。
【図7】キャリッジが図5中D−D断面線より左側に移動されて、用紙が給紙された状態を示す図5のD−D断面図である。
【図8】キャリッジがインクを供給するために、ジョイントに近接する方向に移動している状態を示す断面図である。
【図9】キャリッジがジョイントに接続された状態を示す断面図である。
【図10】供給用キャップおよび通気用キャップが弾性変位してキャリッジに密着した状態を示す断面図である。
【図11】キャリッジにジョイントからインクが供給されている状態を示す断面図である。
【図12】通気軸が第2の通気口を閉塞した状態を示す断面図である。
【図13】弁作動軸によって第1の導出弁が開放された状態を示す断面図である。
【図14】弁作動軸が第1の導出弁から離間された状態を示す断面図である。
【図15】インクタンクからジョイント部にインクが供給されている状態を示す断面図である。
【図16】キャリッジがジョイントから離間された状態を示す断面図である。
【図17】キャリッジが、ホームポジションに位置されて、記録ヘッドがキャップによって覆われた状態を示す断面図である。
【図18】本発明に係る他のインクジェットプリンタを説明するために示す断面図である。
【図19】前記他のインクジェットプリンタにおいて、インクタンクからジョイントケース内にインクが供給されている状態を示す断面図である。
【図20】従来のインクジェットプリンタにおいて、キャリッジがインクを供給するために、ジョイント部に近接する方向に移動している状態を示す断面図である。
【図21】前記キャリッジがジョイントに接続された状態を示す断面図である。
【図22】前記キャリッジにジョイントからインクが供給されている状態を示す断面図である。
【図23】前記キャリッジがジョイントから離間された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
6 ケース
7 カバー部材
21 記録ヘッド
22 キャリッジ
23 移送機構
24 搬送機構
26 ジョイント部
27 インクタンク
28 クリーニング部
33 インク吸収体
35 インク供給孔
36 通気孔
45 シャーシ
61 ジョイント
62 インク吸収体
63 ジョイントケース
64 導出用のチューブ
66 基体部
67 供給用接続部
68 通気用接続部
71 第1の導出口
72 第1の導出弁
75 供給用キャップ
76 通気用キャップ
77 連結柱
78 第1の排気口
79 排気弁
81 第2の排気口
84 ストッパ部
86 弁作動軸
87 圧縮コイルバネ
89 第2の導出弁
94 弁作動ピン
96 通気軸
107 引っ張りコイルバネ

Claims (12)

  1. 記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドが搭載されて記録媒体に対して往復移動可能に設けられたキャリッジと、
    前記キャリッジに供給され前記記録ヘッドから吐出されるインクを収容するインク収容体と、該インク収容体を膨張させるように付勢する付勢手段とを有するインクタンクと、
    前記キャリッジが移動されることにより前記キャリッジと接続されて前記キャリッジにインクを供給するためのジョイントと、前記インクタンクに連通された経路とを有し、前記インクタンクのインクを前記キャリッジに供給するインク供給手段と、
    を備えるインクジェットプリンタにおいて、
    前記キャリッジは、前記インクタンクから供給されたインクを収容するインク収容部と、該インク収容部にインクを供給するためのインク供給口と、前記インク収容部内を外気と連通させるための通気口と、を具え、
    前記ジョイントは、前記インク供給口に接続されインクを供給するための供給路を有する供給用接続部と、前記通気口に接続される前記通気用接続部と、該通気用接続部に連通されて前記インク収容部内の空気を外部に排出するための排気口と、該排気口を開閉可能に設けられた排気弁と、を具え、
    前記インク供給手段は、前記経路を開閉可能に設けられた導出弁を具え、
    前記インク収容部内にインクを供給する際には前記排気口が開放され、前記インク収容部内に過剰に供給されたインクを前記インクタンクに回収する際には前記排気口が閉塞されと共に前記経路が開放され前記インクタンクの前記付勢手段の付勢力により、前記経路を介して前記インクタンクにインクを回収するものであり、
    前記ジョイントの前記供給路内には、前記ジョイントが前記キャリッジから離間した状態で前記供給路内に残留したインクを保持するインク吸収体が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記インク供給手段は、前記ジョイントを移動可能に支持するジョイント支持部材を備える請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記ジョイントには、前記供給用接続部の前記供給路に連通された中空部が設けられており、前記中空部に前記インク吸収体が設けられている請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記供給用接続部または前記インク供給口には、前記供給用接続部と前記インク供給口との接続箇所を気密にするための弾性を有するキャップが設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記インク供給手段は、前記通気用接続部の通気路の両端がそれぞれ開口されて形成されて、前記通気路の一端から前記通気路内に挿入される通気軸を有し、前記通気軸が前記通気路内に挿入されたときに前記通気路内の空気を外部に排出するための更に他の排気口が設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記インク供給手段は、前記ジョイントを移動可能に支持するジョイント支持部材を有し、前記ジョイント支持部材に前記通気軸が一体に設けられている請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記通気用接続部または前記通気口には、前記通気用接続部と前記通気口との接続箇所を気密状態にするための弾性を有するキャップが設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記インク供給手段は、前記ジョイントと前記キャリッジとのインクの流路上に位置して前記ジョイントに設けられた導出口と、前記ジョイントに設けられて前記導出口を開閉する前記導出弁と、前記ジョイント支持部材に対して前記ジョイントを所定方向に付勢する弾性部材とを有している請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記ジョイント支持部材には、前記ジョイント支持部材に対する前記ジョイントの移動に伴って前記導出弁を開放操作する弁作動部が設けられている請求項8に記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記インク供給手段は、前記インク供給手段と前記インクタンクとのインクの流路上に位置して設けられた導出口と、前記ジョイント支持部材に設けられて前記導出口を開閉する前記導出弁と、前記ジョイントに設けられて前記導出弁を開放操作する操作部とを有し、前記ジョイント支持部材に対する前記ジョイントの移動に伴って前記導出弁が開閉される請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  11. 前記インクタンクは、インクを収容する可撓性を有する前記インク収容体と、前記インク収容体内のインクを前記ジョイント側に導出可能な程度に前記インク収容体を膨張させる方向に前記インク収容体を付勢する前記付勢手段と、を有している請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  12. 前記付勢手段は、前記インクタンクに一体に設けられた弾性部材を有する請求項11に記載のインクジェットプリンタ。
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