JPH06963A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH06963A
JPH06963A JP18620392A JP18620392A JPH06963A JP H06963 A JPH06963 A JP H06963A JP 18620392 A JP18620392 A JP 18620392A JP 18620392 A JP18620392 A JP 18620392A JP H06963 A JPH06963 A JP H06963A
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JP
Japan
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ink
recording
cap
ejection
recording apparatus
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JP18620392A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Ishikawa
哲也 石川
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インク流路に弁等の開閉手段を設けなくても吐
出回復処理の際のインク流出等の不具合の防止を可能に
し、簡単な構成で、記録装置の小型軽量化およびコスト
ダウンを図る。 【構成】吐出回復のために吐出口222からインクを吸
引する時のインク流路と吸引されたインクを廃インクタ
ンク1700へ排出する時のインク流路を同じ流路で構
成し、インク吸引時には吐出口222をキャップ51で
密封し、インク排出時にはキャップ51を廃インクタン
ク9cのインク取り入れ口1700に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行なうインクジェット記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、画像情
報(文字情報等を含む)に基づいて用紙やプラスチック
薄板等の被記録材(記録媒体)に画像(文字等を含む)
を記録していくように構成されている。前記記録装置
は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット
式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることがで
きる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、被記録材を所定の記
録位置にセットした後、被記録材に沿って移動するキャ
リッジ上に搭載した記録手段)によって画像を記録(主
走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り
(被記録材搬送)を行い、その後に再び停止した被記録
材に対して、次の行の画像を記録(主走査)するという
動作を繰り返すことにより、被記録材全体の記録が行わ
れる。一方、被記録材の搬送方向の副走査のみで記録す
るラインタイプの記録装置においては、被記録材を所定
の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行ない
ながら連続的に紙送り(ピッチ送り)を行い、被記録材
全体の記録が行われる。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少
なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記
録するのが容易であるなどの利点を有している。中で
も、紙幅方向に多数の吐出口を配列したフルマルチタイ
プの記録手段を用いるライン型のものは、記録の一層の
高速化が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。一
方、被記録材の材質に対する要求も様々なものがあり、
近年では、通常の被記録材である紙や樹脂薄板(OHP
等)などの他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパン
チ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状の紙など)な
どを使用することが要求されるようになってきた。
【0006】上記インクジェット記録装置は、インクが
充填されているインクタンク(インクカートリッジな
ど)から記録ヘッドへインクを供給し、記録ヘッドに設
けられた微細な吐出口から被記録材へインク液滴を吐出
して記録を行なうように構成されている。このようなイ
ンクジェット記録装置においては、正常なインク吐出の
妨げとなる異物、例えば、吐出口内の気泡、塵埃、増粘
して記録に不適当になったインク、あるいは吐出口形成
面に付着した塵埃などの異物を除去することを目的とす
る吐出回復処理装置が設けられている。
【0007】前記吐出回復処理装置は、吐出口部分にイ
ンクを供給するための供給管、記録ヘッド内の気泡や塵
埃や増粘インク等の異物をインクとともに強制排出する
ための吸引力を作用させるポンプ、吐出口を密封してポ
ンプからの吸引力を効率的に作用させるためのキャッ
プ、強制排出された廃インクを貯留するための廃インク
タンク、前記各部分の間を流れるインクの流路などによ
って構成されている。
【0008】また、吐出回復処理のための行程は、大き
く分けて三つの行程で構成されるのが一般的である。す
なわち、記録ヘッドの吐出口からインクを吸い出す吸引
行程、吸引したインクを廃インクタンクへ送り込む排出
行程、吐出口形成面に付着した不要インクなどの異物を
ゴムブレード等の拭き部材で拭き取り清掃するワイピン
グ行程の三つの行程で構成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記吐出回復処理装置
にあっては、インク吸引の際に用いられるインク流路と
インク排出の際に用いられるインク流路が別々に設けら
れていたので、インクが他の行程で用いられる流路に回
り込むことを阻止する構成を採る必要があった。特に、
インクの排出行程において吸引側の流路に廃インクがわ
ずかでも逆流すると、キャップから廃インクが流出して
記録装置内を汚染するだけでなく、この廃インクおよび
その中に含まれる塵埃がキャップの内外周に付着した
後、キャッピング等の動作時に記録ヘッドの吐出口周縁
に付着し、記録時にインクの吐出不良(吐出不能を含
む)を生じることがあった。この吐出不良の主な原因
は、吐出口近傍に付着した廃インクおよび塵埃が吐出さ
れるインクを引っ張り、吐出方向が乱れて『ヨレ』を生
じることにある。
【0010】また、回復処理動作中に、吐出口形成面に
付着した不要なインクを除去するためのワイピング動作
が行なわれるが、この付着インクの量が多くなると拭き
部材(ワイパーブレード)の汚れもひどくなることにな
る。そのため、大量の連続記録を行なうような場合にワ
イピング(拭き取り清掃)の性能が低下し、記録品位が
劣化するという不都合もあった。この不都合を解消する
ために、吐出回復処理装置のインク流路に弁あるいは弁
と同等の機能を有する機構を設けることが考えられる。
【0011】しかしながら、弁を用いる場合には、イン
クの逆流は防止できるが、吐出回復処理装置が大型にな
り、記録装置の小型化が非常に困難になるとともにコス
トアップを招くという不都合が生じる。また、吸引ポン
プ内のピストンの動きを制御することにより前記弁と同
等の機能を持たせる方法も考えられるが、この方法で
は、各部品の寸法精度等によって性能が大きく左右さ
れ、大量生産においてその性能を一定化させることが困
難であるという不都合がある。さらに、弁を設けたり、
弁と同等の機能を持たせるこれらの対策では、構成部品
点数が多くなり、部品の製造および組み立てにおけるコ
ストが嵩むという不都合もあった。
【0012】
【課題解決のための手段】本発明は上記技術的課題に鑑
みてなされたものであり、本発明は、記録手段から被記
録材へインクを吐出して記録を行なうインクジェット記
録装置において、吐出回復処理により吐出口からインク
が吸引される時のインク流路と吸引されたインクが排出
される時の流路が同じである構成とすることにより、弁
等を設けなくても吐出回復処理の際の不具合を防止する
ことができ、簡単な構成で、装置の小型軽量化およびコ
ストダウンを図り得るインクジェット記録装置を提供す
るものである。
【0013】別の本発明は、上記構成に加えて、吐出回
復処理におけるインクの吸引は記録手段の吐出口を密封
するキャップ内に負圧を発生させて行なう構成、吐出回
復処理において排出されたインクは専用の廃インクタン
クに貯留される構成、廃インクタンクはインクタンクと
一体の交換可能な記録手段と一体である構成、廃インク
タンクは記録手段を搭載するキャリッジに設けられてい
る構成、あるいは廃インクタンクは記録手段の吐出口を
密封するためのキャップと当接可能である構成とするこ
とにより、弁等を設けなくても吐出回復処理の際の不具
合を防止することができ、一層効率よく、簡単な構成
で、装置の小型軽量化およびコストダウンを図り得るイ
ンクジェット記録装置を提供するものである。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置
の一実施例の構成を模式的に示す一部破断斜視図であ
る。図1において、9は記録ヘッド部とインクタンクの
他に、後述する吐出回復処理装置から排出された廃イン
クを取り込むための廃インクタンクをも一体化した構成
の交換可能なヘッドカートリッジ(記録手段=記録ヘッ
ド)、11はヘッドカートリッジ9を搭載して図1中の
矢印S方向に主走査するためのキャリッジである。13
はヘッドカートリッジ9をキャリッジ11に取付けるた
めのフック、15はフック13を操作するためのレバー
である。このレバー15には、後述するカバーに設けら
れた目盛りを指示して、ヘッドカートリッジ9の記録部
による記録位置や設定位置などを読み取り可能にするた
めのマーカー17が設けられている。
【0015】19はヘッドカートリッジ9に対する電気
接続部を支持する支持板である。21はその電気接続部
と本体制御部とを接続するためのフレキシブルケーブル
(FPC)である。23はキャリッジ11を矢印S方向
に案内するためのガイド軸であり、このガイド軸23は
キャリッジ11の軸受25に挿通されている。27はキ
ャリッジ11を矢印S方向に往復移動させるための動力
を伝達すべく該キャリッジ11に結合されたタイミング
ベルト、29Aおよび29Bはタイミングベルト27を
張架するために記録装置の両側部に配置されたプーリで
ある。31はキャリッジモーターであり、該キャリッジ
モーター31の駆動力はギヤ等の伝導機構を介して一方
のプーリ29Bに伝達される。
【0016】33は用紙やプラスチック薄板等の被記録
材(記録媒体)の記録面の位置を規制するとともに記録
等に際して該被記録材を搬送するための搬送ローラ(プ
ラテンローラ)である。この搬送ローラ33は搬送モー
ター35によりギヤ等を介して回転駆動される。37は
被記録材を給紙トレイから記録位置へ導びくためのペー
パーパン、39は被記録材の送給経路の途中に配設され
たフィードローラである。このフィードローラ39は、
被記録材を搬送ローラ33に向けて押し付けることによ
り該被記録材の搬送力(紙送り力)を得るためのもので
ある。
【0017】41は記録位置より搬送方向下流側に配置
され被記録材を不図示の排紙口へ向けて排紙(搬送)す
るための排紙ローラである。42は排紙ローラ41に対
応して設けられた拍車である。この拍車42は被記録材
を排紙ローラ41に押し付けて排紙搬送力を生じさせる
ためのものである。43は被記録材のセット等に際して
フィードローラ39および拍車42を離隔させて搬送力
を解除するための解除レバーである。
【0018】45は記録位置の近傍で被記録材を押さえ
るための押さえ板である。この押さえ板45は、被記録
材の浮き上がり等を抑制し、プラテンローラ33に対す
る該被記録材の密着状態および正しい位置を確保するた
めのものである。記録ヘッド9からインクを吐出して記
録を行なうインクジェット記録装置においては、該記録
ヘッド9の吐出口形成面と被記録材の記録面との隙間は
比較的僅少であり、被記録材と吐出口形成面との接触を
避けるためにこの隙間を厳しく管理する必要があるが、
前記押さえ板45はこの隙間を管理するのに有効なもの
である。47は押さえ板45に設けられた目盛り、49
はこの目盛り47に対向するようにキャリッジ11に設
けられたマーカーである。これらの目盛り47およびマ
ーカー49によって、記録ヘッド9の記録位置や設定位
置を読み取ることができる。
【0019】図1において、51は記録ヘッド(ヘッド
カートリッジ)9の吐出口を密封するためのキャップで
ある。このキャップ51は、キャリッジ11がホームポ
ジションに位置する時に記録ヘッド9の吐出口形成面と
対向し、該吐出口形成面に対して当接および離隔する方
向に移動可能に支持されている。また、このキャップ5
1は、非記録時での記録ヘッド9の吐出口形成面の保護
や、該記録ヘッド9の吐出回復処理に際して用いられる
ものである。
【0020】ここで、吐出回復処理とは、吐出口内部に
生じた気泡や塵埃や増粘インクなどのインク吐出の障害
となる異物、あるいは吐出口形成面に付着した塵埃やイ
ンクなどの吐出不良の原因となる異物を除去するため
に、インクを吐出口から強制的に排出したり、吐出口形
成面を拭き取り清掃したりして吐出不良要因を除去する
処理のことである。
【0021】図1において、53は吐出回復処理のため
に使用されるポンプである。このポンプ53は、インク
の強制排出のために吸引力を作用するとともに、かかる
強制排出による吐出回復処理に際してキャップ51を介
してインクを吸引するために用いられる。そして、前記
ヘッドカートリッジ(記録ヘッド)9には、記録部およ
びインクタンクの他に、ポンプ53によって吸引されか
つ該ポンプによって排出される廃インクを受容貯留する
ための専用の廃インクタンクが一体に設けられている。
【0022】59は記録ヘッド9の吐出口形成面のワイ
ピングを行なうためのブレードである。このブレード5
9は、記録ヘッド9側に突出して該記録ヘッド9の通過
移動の時にワイピングを行なう前進位置(ワイピング位
置)と、記録ヘッド9の通過移動によっても吐出口形成
面と接触しない後退位置(リリース位置)とに、前後移
動可能に支持されている。61は吐出回復処理装置のモ
ーターである。このモーター61からの動力はカム装置
63へ伝達され、該カム装置63の動きによってポンプ
53の駆動およびキャップ51やブレード59の移動
(位置)が制御される。
【0023】次に、前記ヘッドカートリッジ9の詳細に
ついて説明する。図2はヘッドカートリッジ9の外観斜
視図であり、図3はヘッドカートリッジ9の分解斜視図
であり、図4は図3中の記録ヘッド部の天板の斜視図で
あり、図5は図4の天板に形成されたインク吐出部の構
造を模式的に示す部品斜視図である。図2および図3に
おいて、ヘッドカートリッジ9は、記録ヘッド部(吐出
ユニット部)9aとインク供給源たるインクタンク9b
と廃インクを貯留するための専用の廃インクタンク9c
とを一体化したディスポーザブルタイプのものである。
【0024】記録ヘッド部9aの各構成部品を示す図3
において、911はヒータボードであり、このヒータボ
ード911はSi基板上に電気熱変換素子(吐出ヒー
タ)とこれに電力を供給するアルミ等の配線とを成膜技
術により形成した構造をしている。921はヒータボー
ド911に対する配線基板であり、対応する配線は例え
ばワイヤボンディングにより接続される。前記天板94
0は、図4および図5に示すような、複数の微細な吐出
口222から成る吐出口列、共通液室223、該共通液
室と各吐出口を連通する複数の液路224などを形成す
るための隔壁を有する部材である。本実施例では、前記
天板940は吐出口プレート部を一体に有する樹脂材料
で形成されており、前記キャップ51との当接面(吐出
口形成面)221を有する。
【0025】図3において、前記廃インクタンク9c
は、外装982、984から成る容器内に、廃インクを
吸収、貯留するための吸収体986を収容した構造を有
する。前記外装984には、前記吸収体986と大気と
を連通させるための大気連通孔988が形成されてい
る。また、前記外装982には廃インク取り込み口17
00が設けられており、容器内の吸収体986に対して
外部から接触することが可能な構造になっている。すな
わち、この廃インク取り込み口1700は、キャップ5
1(図1)と吸収体986を当接させることにより、ポ
ンプ53(図1)から排出された廃インクを該キャップ
51を介して吸収体986へ取り込むためのものであ
る。
【0026】前記記録手段(ヘッドカートリッジ)9、
詳しくは記録ヘッド部9aは、熱エネルギーを利用して
インクを吐出するインクジェット記録手段であって、熱
エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えたもの
である。また、記録ヘッド部9aは、前記電気熱変換体
によって印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰に
よる気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用し
て、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行なうもので
ある。
【0027】図5は、この記録ヘッド部9aのインク吐
出部の構造を模式的に示す部分斜視図であり、同図にお
いて、プラテンローラ33(図1)に支持された被記録
材と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0ミリ程度)
をおいて対面する吐出口形成面221には、所定のピッ
チで複数の吐出口222が形成され、共通液室223と
各吐出口222とを連通する各液路224の壁面に沿っ
てインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変
換体(発熱抵抗体など)225が配設されている。本例
においては、記録ヘッド9は、前記吐出口222がキャ
リッジ11(図1)の移動方向(主走査方向)と交叉す
る方向に並ぶような位置関係で、該キャリッジ11に搭
載されている。こうして、記録信号または吐出信号に基
づいて対応する電気熱変換体225を駆動(通電)し
て、液路224内のインクを膜沸騰させ、その時に発生
する圧力によって吐出口222からインクを吐出させる
記録ヘッド9が構成されている。
【0028】なお、前記記録ヘッド部9aの天板940
においては、図4に示すように、吐出口形成面221
は、被記録材の記録面と平行な平面に対して所定角度θ
だけ傾いた段差面940aで構成されている。
【0029】図3において、ヒータボード911および
天板940は、金属製の支持体930とこれに係合する
押さえばね950との間に挟まれ、該押さえばね950
の付勢力によって圧着固定される。前記支持体930に
は配線基板921が貼着等により固定され、また、該支
持体930はキャリッジ11に対するヘッドカートリッ
ジ9の位置決め基準となのものである。さらに、前記支
持体930は、記録手段9を駆動する際に生じるヒータ
ボード911の熱を放熱冷却するための部材としても機
能する。
【0030】インク供給源をなすインクタンク9b内の
インクは、一旦サブタンク960に供給され、そこから
ヒータボード911と天板940との接合により形成さ
れる共通液室223へ導かれる。サブタンク960内の
インク供給口付近、すなわち、共通液室223へ通じる
部分には、フィルタ970が配置されている。
【0031】900はインクタンク9b内のインクを含
浸させるための吸収体である。1200は上記各構成部
品911〜970から成る記録ヘッド部9aに対してイ
ンクを供給するための供給口である。また、この供給口
1200は、記録ヘッド部9aをインクタンク9bの部
位1010に配置する前の工程でインクを注入して吸収
体900にインク含浸させる時にも使用される。110
0はヘッドカートリッジ9のインクタンク9bの部分の
蓋部材、1300はインクタンク9b内部を大気に連通
するための大気連通口である。1400は吐出口プレー
トである。
【0032】図3において、供給口1200を介しての
インクタンク9bへのインク充填が終了すると、各構成
部品911〜970よりなる記録ヘッド部9aをインク
タンク9bの部位1010に一体的に位置決め固定す
る。この時の位置決めないし固定は、例えば、インクタ
ンク9bに設けた突起1012と、これに対応して支持
体930に設けた孔931とを嵌合させることにより行
なわれる。こうして記録ヘッド部9aとインクタンク9
bを結合した後、廃インクタンク9cをこれらに位置決
め固定することにより、該廃インクタンク9cを一体化
したヘッドカートリッジ(記録手段)9が構成される。
【0033】インクタンク9b内インクは、供給口12
00、支持体930に設けた孔932、サブタンク96
0に設けた導入口を介して、該サブタンク960内に供
給される。このサブタンク960内のインクは、導出口
より適宜の供給管および天板940のインク導入口94
2を通して、共通液室223内へ供給される。これらの
インク供給路を形成する各部材の接合部には、例えばシ
リコンゴムやブチルゴム等の封止用のパッキンが配置さ
れる。
【0034】図6は、図1のインクジェット記録装置に
おけるキャップ51、ポンプ53、ブレード59、モー
タ61およびカム装置63等から成る回復装置の分解斜
視図である。図6において、501はキャップ51内部
に配置されるインク吸収体、503はキャップ51を保
持する保持部材、505はピン507を中心に回動可能
に取付けられたキャップレバーである。このキャップレ
バー505は、前記ピン507に加えられる力によって
前記キャップ51を記録ヘッド部9aの吐出口形成面2
21に当接および離隔させる機能を有する。511はキ
ャップレバー505の端部509に係合してキャップレ
バー505の回動範囲を規制するためのピンである。
【0035】図6において、513はキャッレバー50
5のピン507が嵌入される穴部を有する治具であり、
キャップレバー505をポンプ53に設けた支持部51
5に取付けるのに用いられる。516はその取付け状態
を確保するための留め部材である。前記キャップレバー
505には、吐出口形成面221に当接させるための力
をキャップ51に作用する作用部517が設けられてい
る。この作用部517はキャップ51の後側部のほぼ中
央に係合する。
【0036】図7はキャップ51の詳細を示す図であ
り、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は(A)
中の線M−Mに沿った断面図である。図7において、キ
ャップ51の鉛直方向下部にインク吸引口561が開口
しており、該インク吸引口561は、インク流路563
を通して、キャップレバー505(図6)の作用部51
7(図6)に設けたインク導入口517Aに連通してい
る。また、キャップ51内のインク吸収体501は、イ
ンク吸引口561を完全に覆わないように配置されてい
る。なお、図7中、51aはキャッピング時の気密性を
確保するための先端リブ、51bはこの先端リブの外側
の周囲部を示す。なお、キャップ51を形成するゴム状
弾性材としては、例えば、ブチルゴム、塩素化ブチルゴ
ム、シリコンゴムなどを用いることができる。
【0037】キャリッジ11上にセットされたヘッドカ
ートリッジ9は、その吐出口222が回復系のキャップ
51のほぼ中心にくるようにキャリッジモータ31によ
り駆動され、キャッピングや予備吐出や吸引動作などの
一連の吐出回復処理が行なわれる。図6および図7にお
いて、前記作用部517に形成された前記インク導入口
517Aは、吸引された廃インクを導入および排出する
ためのものである。そして、キャップレバー505の内
部、ピン507の内部、治具513の内部および支持部
515の内部には、廃インクを導入および排出するため
インク流路が形成されている。すなわち、ポンプ53の
吸引力が作用すると、吐出口222からキャップ51内
に吸い出されたインクはこれらのインク流路を通してポ
ンプ53内へ導入され、一方、ポンプ53の排出力が作
用すると、ポンプ53内のインクはこれらのインク流路
(同じインク流路)を逆方向に流れてポンプ53からキ
ャップ51内へ排出される。
【0038】この場合、図7に示すキャップ51の構造
によれば、重力によってインクが下方へ流れてきても、
インクは下方に設けられた吸引口561から吸引される
ので、インク吸収体501に残留するインク量が著しく
少なくなり、したがって、インクの固化によるインク吸
収体501の劣化等を大幅に遅らせることが可能とな
り、インク吸収体501やキャップ51の寿命を延ばす
ことができる。
【0039】図6において、ポンプ53は、その端面中
央の軸519をポンプ支持板520で軸支することによ
り、回動可能に保持されている。ポンプ53自体が回転
すると、その回転変位は支持部515を介してキャップ
レバー505の直線変位として伝達され、該キャップレ
バー505の変位によってキャップ51が記録ヘッド9
に対して進退する。
【0040】525はポンプ53のピストン、527は
ピストン軸、529はパッキン、531はポンプ53の
キャップである。533はピストン軸527に取付けら
れるピンであり、該ピン533はピストン525を作動
させるための駆動力を受ける機能を有する。535はブ
レード59が取付けられるブレードレバーであり、ポン
プ53の軸519のまわりに回動可能に支持されてい
る。このブレードレバー535を回動させることによ
り、ブレード59を記録ヘッド9側へ突出させたり、後
退させることができる。
【0041】ここで、ブレード59は、記録ヘッド9の
吐出口形成面221に対して垂直に配設されていない。
その理由は、ブレード59が吐出口形成面221に向け
て突出した時に、該ブレード59を必ず一定方向に湾曲
させるためである。ブレードレバー535は、ばね53
7により、ブレード59を突出させる方向の回動力を付
与されている。また、ポンプ53は、ばね539によ
り、キャップ53が記録ヘッド9側に向かう方向の回動
習性を付与されている。
【0042】541はモータ61の回転をカム装置63
(図6の分解図では2箇所に記載)に伝達するギア列で
ある。カム装置63は、ポンプ53に設けた係合部54
5に係合してこれを回動させるためのカム547と、ポ
ンプ53のピストン軸527に設けたピン533に係合
してポンプを作動させるためのカム549と、ブレード
レバー535に設けた係合部551に係合してこれを回
動させるためのカム553と、カム装置63のホームポ
ジションを検出するためのスイッチ555に係合するカ
ム557とを有している。これらカムの動作については
後述する。
【0043】図8は前記カム装置63各カムによって制
御される一連の吐出回復動作におけるホームポジション
スイッチ555、キャップ51およびブレード59の状
態を示す模式図であり、図9はポンプ53の下死点およ
び上死点でのピストン525の位置を示す断面図であ
り、図10は一連の吐出回復動作におけるヘッドカート
リッジ(記録ヘッド)9とキャップ51およびブレード
59の状態を示す模式図である。なお、図8のa〜hと
図10のa〜hは、それぞれ同じ符号が同時期の状態を
示す関係にある。次に、図8〜図10を参照して本実施
例における吐出回復処理の動作について説明する。
【0044】図8のaの状態は、ポンプカム549のホ
ームポジション位置であり、記録動作中の吐出回復装置
の待機状態を示す。この時、ホームポジションスイッチ
555はオンであり、キャップ51は記録ヘッド9の吐
出口形成面221より離隔した状態(以下オープン状態
あるいは単にオープンと呼ぶ)にあり、ポンプ53は上
死点(図9のj)にある。また、ブレード59はオフ状
態すなわち記録ヘッド9の吐出口形成面221と接触し
ない位置に退避している。
【0045】次に図8のbでは、キャップ51が吐出口
222を密封するキャッピング状態にあり、記録動作は
行なわれず、吐出口形成面221はキャップ51により
保護されている。この時、ホームポジションスイッチ5
55はオフとなり、キャップ51は吐出口形成面221
に密着し(以下クローズ状態あるいは単にクローズと呼
ぶ)、ポンプ53は上死点にあり、ブレード59はオフ
(吐出口形成面221に接触しない)の状態にある。
【0046】図8のcはポンピング終了直前の状態を示
す。この時には、ホームポジションスイッチ555はオ
ンであり、キャップ51はクローズ状態(キャッピング
状態)であり、ポンプ53は下死点(図9のi)には至
らない状態にある。また、ブレード59はオフ状態にあ
る。
【0047】図8のdは、ポンピング終了の後キャップ
51をオープンさせ、同時にキャップ51およびキャッ
プレバー505内に充満しているインクをポンプ53内
に取り込むための吸引、すなわち空吸引を実行し終えた
状態を示す。この時、ホームポジションスイッチ555
はオン、キャップ51は半分程度オープン、ポンプ53
は下死点、ブレード59はオフの状態にある。また、吐
出回復装置がこの状態の時に、ヘッドカートリッジ9の
廃インク取り入れ口1700がキャップ51の正面に来
るまでキャリッジ11を図10中の右方向に移動させ
る。
【0048】図8のeは、ポンピングによってポンプ5
3内に充満したインクをヘッドカートリッジ9の廃イン
クタンク9c(図2、図3))へ排出するための準備状
態を示す。この時、ホームポジションスイッチ555は
オン、キャップ51はクローズ、ポンプ53は下死点の
状態にある。また、ブレード59はオフ状態にある。
【0049】図8のfは、図8のeの状態から同図のf
の状態へ移行することにより、ポンプ53は下死点(図
9のi)から上死点(図9のj)に変化し、該ポンプ5
3内に充満したインクをヘッドカートリッジ9と一体の
廃インクタンク9cへ排出する時の状態を示す。このf
の状態では、ホームポジションスイッチ555はオン、
キャップ51はクローズ、ブレード59はオフの状態に
ある。
【0050】図8のgは、ポンプ53から廃インクタン
ク9cへインクを排出した後の状態を示す。この時、キ
ャップ51をオープンにする。また、ホームポジション
スイッチ555はオン、ブレード59はオフのままであ
る。
【0051】図8のhは、ブレード59により吐出口形
成面221を拭き取り清掃する動作、すなわちワイピン
グを行なう時の状態を示す。この時、ホームポジション
スイッチ555はオン、キャップ51はオープン、ポン
プは上死点の状態にある。そしてブレード59は突出し
たワイピング可能な位置にあり、この状態でヘッドカー
トリッジ9を搭載したキャリッジ11を図10中の左方
向へ移動させることにより、吐出口形成面221のワイ
ピングを実行する。
【0052】その後、吐出口形成面221がキャップ5
1の正面に来たところでキャリッジ11を停止させる。
そして、カム装置63の各カムがさらに回転して再び図
8のbの位置となることにより、キャップ51が吐出口
形成面221に当接し、吐出口222を密封(キャッピ
ング)する状態になる。以上で一連の吐出回復動作を終
了する。
【0053】図9のiは、図8のa、b、e、g、hの
時のポンプ53の状態(上死点の状態)を示す。この状
態では、ポンプ53内でピストン525は上死点の位置
にある。ポンプ53内でピストン525が図9中の右向
きに(iの上死点からjの下死点へ向かう方向へ)動い
た時に該ピストン525の左側にできる空間により負圧
が発生し、この負圧によってポンピングすなわち吐出口
222からポンプ53へ向かうインクの吸引が行なわれ
る。また、ポンプ53内でピストン525が図9中の左
向きに(jの下死点からiの上死点へ向かう方向へ)動
く時には該ピストン525の左側に正圧が発生し、この
正圧によってポンプ53からキャップ51へのインク排
出行程が行なわれる。
【0054】図9のjは、図8のdおよびfの時のポン
プ53の状態であり、この状態ではピストン525は下
死点の位置にある。また、図8のcの時のピストン52
5の位置は、iの上死点からjの下死点へ動く途中の位
置ということになる。
【0055】吐出回復のための各動作におけるヘッドカ
ートリッジ9、キャップ51およびブレード59の位置
関係を示す図10において、51オープンはキャップ5
1が吐出口形成面221から離隔した状態を示し、51
クローズはキャップ51が吐出口形成面221に密着
(キャッピング)した状態を示し、59オフはブレード
59が吐出口形成面221に接触しない退避状態を示
し、59オンはブレード59が吐出口形成面221に接
触可能(ワイピング可能)な突出状態を示す。なお、吐
出口形成面221のワイピング(拭き取り清掃)を行な
う時には、先ず記録ヘッド9を、ブレード59が吐出口
形成面221と干渉しない位置まで移動させ、そこでブ
レード59をオンさせてワイピング可能な位置へ突出さ
せる。そして、記録ヘッド9をブレード59の前を通し
て通過移動させることにより、吐出口形成面221のワ
イピングを行なう。
【0056】図11は本発明を適用したインクジェット
記録装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図
11において、キャリッジ11のキャッピング位置や移
動位置は、回復系ホームポジションセンサ65やキャリ
ッジホームポジションセンサ67の検出に基いて知るこ
とができる。1000は制御手順等を実行して各部を制
御するためのMPU、1001は制御手順に対応したプ
ログラム等を格納したROM、1002は制御手順実行
時におけるワークエリアとして用いられるRAM、10
03は時間を計測するためのタイマ、1004はインタ
ーフェース部である。なお、図11の制御系に対して
は、キーボード部1から指令データや記録データなどを
入力することができる。また、9Aは記録ヘッド9を駆
動するドライバ、31Aはキャリッジモータ31を駆動
するドライバ、35Aは搬送モータ35を駆動するドラ
イバ、61Aは回復系モータ61を駆動するドライバ、
をそれぞれ示す。
【0057】図12は前述の吐出回復動作のシーケンス
を示すフローチャートである。なお、図12中でa〜h
を付した各ステップは、図8および図10中のa〜hの
各状態に対応した動作を示す。図12において、吐出回
復動作(クリーニング)は先ず図8のbのキャッピング
状態から始まる(ステップS1)。図8のcの状態へ動
くことによりポンピング(吐出口222からのインク吸
引)が実行され(ステップS3)、その状態でインク吸
引が充分に行なわれるように3秒間の停止状態を設ける
(ステップS5)。次に、図8のdの状態にし、キャッ
プ51のオープン(開放)と同時に空吸引を行なうこと
により、キャップ51内およびキャップレバー505内
のインクの取り込みが行なわれ(ステップS7)、その
状態で吸引が充分に行なわれるように1秒間の停止状態
を設ける(ステップS9)。
【0058】次に、記録ヘッド9の廃インクタンク9c
の廃インク取り入れ口1700がキャップ51の正面に
来るまでキャリッジ11を移動させる(ステップS1
1)。そして、図8のeの状態でキャップ51を廃イン
ク取り入れ口1700に当接させることにより、インク
排出準備状態にする(ステップS13)。そこで、図8
のfの状態でポンプ53を吸引時とは逆方向にストロー
クさせることにより、該ポンプ53内に充満したインク
をキャップ51内へ排出する(ステップS15)。その
場合、上記ステップS3およびステップS7におけるイ
ンク吸引と上記ステップS15におけるインク排出は、
同一のインク流路、すなわちキャップレバー505とピ
ン507と治具513と支持部515の内部に形成され
た共通のインク流路を通して行なわれる。
【0059】上記ステップS15のインク排出を行った
後、排出されたインクをヘッドカートリッジ9の廃イン
クタンク9c内の廃インク吸収体986に完全に吸収さ
せるため、上記fの状態のままで0.3秒間の停止を設
ける(ステップS17)。次いで、図8のgの状態でキ
ャップ51を廃インクタンク9cから離隔させ(ステッ
プS19)、図8のhの状態でブレード(ワイパー)5
9をワイピング可能な位置へ突出させる(ステップS2
1)。そして、キャリッジ11を移動させて吐出口形成
面221をブレード59の前を通過移動させることによ
り、該吐出口形成面221のワイピングを実行する(ス
テップS23)。次に、図8のaの状態でブレード59
をオフ(退避状態)にするとともに、記録ヘッド9をキ
ャッピング位置(吐出口222をキャップ51で密封し
得る位置)まで戻し、図8のbの状態でキャップ51を
前進させて吐出口形成面221をキャッピングする(ス
テップS25)。以上で一連の吐出回復動作を終了す
る。
【0060】以上説明した実施例によれば、吐出回復処
理により吐出口222からインクを吸引する時のインク
流路と、この吸引されたインクをポンプ53から排出す
る時のインク流路とを同一の流路にしたので、弁等を設
けなくても不具合の生じない吐出回復処理装置が得られ
た。また、インク流路の一本化と弁等の無い構成によ
り、吐出回復装置の簡単化および小型軽量化、ひいては
インクジェット記録装置の小型軽量化およびコストダウ
ンを図ることが可能になった。
【0061】図13はヘッドカートリッジ9に廃インク
タンク9cを一体化させる場合の別の実施例を模式的に
示す一部破断平面図である。図13の実施例によれば、
記録ヘッド部9aへインクを供給するためのインクタン
ク9bと廃インクを吸収貯留するための廃インクタンク
9cとの体積比、あるいは吐出口222や廃インク取り
入れ口1700を含めた各部の位置関係を、図示の実施
例に限らず、記録装置全体の構成等を考慮して自由にか
つ適正に選定することができる。また、廃インク取り入
れ口1700から露出している廃インク吸収体986の
形状は、方形に限らず、キャップ51の外形に合わせた
形状にしてもよい。
【0062】廃インクタンク9c内のインク吸収体98
6は、インクタンク9b内のインク吸収体900と必ず
しも同一材質にする必要はない。これは、両インク吸収
体に求められる性能が同じではないためである。吐出用
のインクタンク9b内のインク吸収体900の材質に
は、インクが吐出口222から流出しないためのある程
度以上の保持力と、インク吐出の障害とならないための
ある程度以下の保持力とのバランスが取れたことが要求
される。これに対して、廃インクタンク9c内のインク
吸収体986の材質には、安全のためにインクの保持力
が大きく、かつ小型化のために体積効率が高いこと、す
なわち高分子吸収体のような体積に対する吸収可能なイ
ンク量の多いものが適している。
【0063】図14はヘッドカートリッジ9に廃インク
タンク9cを一体化させた構成のさらに別の実施例を模
式的に示す一部破断部分平面図である。図14におい
て、廃インクタンク9cの前面開口部(廃インク取り入
れ口)1700は、インクを透過することが可能な布ま
たは網等から成るインク透過部材990により覆われて
おり、廃インクタンク9cの内部には、廃インク吸収体
986を押さえる止め部992が形成されている。
【0064】廃インク吸収体986は一般に膨潤性が大
きく、インクを含むと該廃インク吸収体986が前面開
口部(廃インク取り入れ口)1700から飛び出して、
記録時に被記録材と接触して該被記録材を汚すことが考
えられる。また、廃インク吸収体986自身が塵埃の原
因になって記録ヘッド9に悪影響を与えることも考えら
れる。そこで、図14の実施例によれば、上記インク透
過部材990によって廃インク吸収体986の前方への
迫り出しが防止されるため、前述のような不具合を無く
すことが可能になる。また、上記止め部992によっ
て、廃インク吸収体986が常に前記インク透過部材9
90に当接する状態を維持できる。したがって、衝撃や
キャッピング等により廃インク吸収体986が廃インク
タンク9c内部へ後退してキャップ51との間の廃イン
ク授受経路が断たれるという不具合を無くすことが可能
になる。
【0065】図15は、本発明を適用したインクジェッ
ト記録装置の他の実施例の概略構成を示す一部破断斜視
図である。本実施例は、廃インクタンク9cをヘッドカ
ートリッジ9とは一体化せずに、キャリッジ11上に別
のユニットとして設けた構成を有する。本実施例はこの
点で図1の実施例と相違しているが、その他の部分は図
1のインクジェット記録装置と実質上同じ構成を有して
おり、それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それら
の詳細説明は省略する。
【0066】なお、図15の実施例では、廃インクタン
ク9cをキャリッジ11上に固定しているが、充分な容
量を確保できないような場合には、廃インクタンク9c
全体または内部の廃インク吸収体986のみを交換可能
にして対処可能にしてもよい。また、ここでは、廃イン
クタンク9cをキャリッジ11上に配設したが、これは
必ずしもキャリッジ11上に配設する必要はなく、廃イ
ンク取り入れ口1700がキャップ51と係合できる位
置であれば、その他の位置に配設してもよい。さらに、
キャップ51と廃インク取り入れ口1700との当接
は、必ずしもキャップ51側を移動させて行なう必要は
なく、廃インク取り入れ口1700あるいは廃インクタ
ンク9c全体を移動させてキャップ51に当接させても
よく、また、両者を移動させることにより当接させても
よい。
【0067】図16は、吐出回復装置においてインクの
吸引および排出を行なうためのポンプの他の実施例を示
す模式図である。すなわち、前述の実施例では、インク
の吸引および排出を行なうためのポンプとして、ピスト
ン525を有するポンプ53を使用したが、これに代え
て、図16に示すような弾性材料を用いたベローズ式の
ポンプ2000を使用してもよい。図16において、2
002はベローズ式のポンプ2000を作動させるため
のカム、2004は該カム2002のカム溝の動きをポ
ンプ2000に伝達するための伝達部材を示す。前記ベ
ローズ式のポンプ2000は、図6の場合と同様、吸引
および排出に共通のインク流路を介してキャップ51に
接続されている。なお、図16のポンプ2000の場
合、伝達部材2004が左から右へ移動することにより
吸引行程が行なわれ、右から左へ移動することにより排
出行程が行なわれる。
【0068】図17は本発明を適用したインクジェット
記録装置のさらに他の実施例の要部構成を模式的に示す
部分平面図である。図17の実施例においては、廃イン
クタンク9cがキャリッジ11外に配設されている。す
なわち、廃インクタンク9cは、装置本体との間に装着
されたバネ(圧縮バネ)802と位置決め用のストッパ
ー804とによって、廃インク取り入れ口がキャップ5
1の正面に来るように保持されている。そして、記録ヘ
ッド9の吐出口形成面221がキャップ51の正面に来
るようにキャリッジ11が移動して来ると、廃インクタ
ンク9cはバネ802に抗してキャリッジ11により図
示左方向へ移動させられるように構成されている。
【0069】図17の実施例のその他の部分は図1また
は図15の実施例の場合と実質上同じ構成をしており、
それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細
説明は省略する。すなわち、本発明は、廃インクタンク
9cをキャリッジ11外に配設することによっても実施
可能なものである。
【0070】なお、前述の各実施例では、記録ヘッド9
をキャリッジ11に搭載するシリアルタイプのインクジ
ェット記録装置を例に挙げて説明したが、本発明は、被
記録材の幅方向の全域または一部をカバーする長さのラ
イン型記録ヘッドを用い、副走査だけで記録するライン
タイプのインクジェット記録装置においても、同様に適
用することができ、同様の効果が得られるものである。
また、記録ヘッド(記録手段)としては、インクタンク
と一体化したカートリッジタイプのものの他、インクタ
ンクと別体としインク供給チューブ等で接続する構成の
ものなど、記録ヘッドの形態がどのようなものであって
も、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得
るものである。
【0071】さらに、前述の各実施例では、一個の記録
ヘッドを用いるインクジェット記録装置を例に挙げて説
明したが、本発明は、異なる色のインクで記録する複数
個の記録ヘッド1を用いるインクジェット記録装置、あ
るいは同一色彩で濃度の異なるインクで記録する複数の
記録ヘッドを用いる階調記録用のインクジェット記録装
置など、記録ヘッドの数や使用するインクが異なる場合
でも同様に適用することができ、同様の作用効果を達成
し得るものである。
【0072】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式のインクジェット記録装置において優れた効果
をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高
密度化、高精細化が達成できるからである。
【0073】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0074】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0075】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0076】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0077】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段など等を付加することは、本発明の効果を一層安
定できるので好ましいものである。これらを具体的に挙
げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或は
これとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モード
を行なうことも安定した記録を行なうために有効であ
る。
【0078】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0079】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0080】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0081】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、記録手段から被記録材へインクを吐出して記
録を行なうインクジェット記録装置において、吐出回復
処理により吐出口からインクが吸引される時のインク流
路と吸引されたインクが排出される時の流路が同じであ
る構成としたので、弁等を設けなくても吐出回復処理の
際の不具合を防止することができ、簡単な構成で、装置
の小型軽量化およびコストダウンを図り得るインクジェ
ット記録装置が提供される。
【0083】別の本発明によれば、上記構成に加えて、
吐出回復処理におけるインクの吸引は記録手段の吐出口
を密封するキャップ内に負圧を発生させて行なう構成、
吐出回復処理において排出されたインクは専用の廃イン
クタンクに貯留される構成、廃インクタンクはインクタ
ンクと一体の交換可能な記録手段と一体である構成、廃
インクタンクは記録手段を搭載するキャリッジに設けら
れている構成、あるいは廃インクタンクは記録手段の吐
出口を密封するためのキャップと当接可能である構成と
したので、弁等を設けなくても吐出回復処理の際の不具
合を防止することができ、一層効率よく、簡単な構成
で、装置の小型軽量化およびコストダウンを図り得るイ
ンクジェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の概略構成を示す一部破断斜視図である。
【図2】図1中のヘッドカートリッジの外観斜視図であ
る。
【図3】図2のヘッドカートリッジの分解斜視図であ
る。
【図4】図3中の記録ヘッド部の外観斜視図である。
【図5】図4の記録ヘッド部のインク吐出部の構造を模
式的に示す部分斜視図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置にお
ける吐出回復装置の分解斜視図である。
【図7】図6中のキャップの詳細構造を示す正面図と平
面図と縦断面図である。
【図8】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の吐出回復装置の主要なカム位置における各部の
動作状態を示す模式図である。
【図9】図6中のポンプの下死点および上死点の状態を
示す縦断面図である。
【図10】本発明を適用したインクジェット記録装置の
一実施例におけるヘッドカートリッジとキャップとブレ
ードの各動作時の位置関係を模式的に示す部分平面図で
ある。
【図11】本発明を適用したインクジェット記録装置の
一実施例の制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図12】本発明を適用したインクジェット記録装置の
吐出回復処理における動作手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図13】本発明を適用したインクジェット記録装置の
ヘッドカートリッジ一体型の廃インクタンクの別の構成
例を示す部分平面図である。
【図14】本発明を適用したインクジェット記録装置の
ヘッドカートリッジ一体型の廃インクタンクのさらに別
の構成例を示す部分平面図である。
【図15】本発明を適用したインクジェット記録装置の
他の実施例の概略構成を示す一部破断斜視図である。
【図16】本発明を適用したインクジェット記録装置の
吐出回復用のポンプの他の構成例を示す模式図である。
【図17】本発明を適用したインクジェット記録装置の
キャリッジ外に配設した廃インクタンクの構成例を模式
的に示す部分平面図である。
【符号の説明】
1 キーボード 9 記録手段(ヘッドカートリッジ) 9a 記録ヘッド部 9b インクタンク 9c 廃インクタンク 11 キャリッジ 23 ガイド軸 27 タイミングベルト 31 キャリッジモータ 33 プラテンローラ 35 搬送モータ 39 フィードローラ 41 排紙ローラ 51 キャップ 53 ポンプ 59 ブレード 61 吐出回復系のモータ 63 吐出回復系のカム装置 65 カム装置ホームポジションセンサ 67 キャリッジホームポジションセンサ 221 吐出口形成面 222 吐出口 223 共通液室 225 電気熱変換体 501 インク吸収体(キャップ) 503 保持部材 505 キャップレバー 507 ピン 513 治具 515 支持部 517 作用部 517A インク導入口 525 ピストン 535 ブレードレバー 547 キャップカム 549 ポンプカム 553 ブレードカム 557 スイッチカム 561 インク吸引口 563 インク流路 802 バネ 804 ストッパー 900 インク吸収体 921 配線基板 960 サブタンク 986 廃インク吸収体 990 インク透過部材 992 止め部 1000 MPU 1001 ROM 1002 RAM 1700 廃インク取り入れ口 2000 ベローズ式のポンプ 2002 カム 2004 伝達部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材へインクを吐出
    して記録を行なうインクジェット記録装置において、吐
    出回復処理により吐出口からインクが吸引される時のイ
    ンク流路と吸引されたインクが排出される時の流路が同
    じであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 吐出回復処理におけるインクの吸引
    は、記録手段の吐出口を密封するキャップ内に負圧を発
    生させて行なうことを特徴とする請求項1のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 吐出回復処理において排出されたイン
    クは、専用の廃インクタンクに貯留されることを特徴と
    する請求項1のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 廃インクタンクはインクタンクと一体
    の交換可能な記録手段と一体であることを特徴とする請
    求項3のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 廃インクタンクは、記録手段を搭載す
    るキャリッジに設けられていることを特徴とする請求項
    3のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 廃インクタンクは、記録手段の吐出口
    を密封するためのキャップと当接可能であることを特徴
    とする請求項3のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項1のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項7のインクジェット記録装置。
JP18620392A 1992-06-19 1992-06-19 インクジェット記録装置 Pending JPH06963A (ja)

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