JP2003311887A - 樹脂付きキャリアフィルム及び多層プリント回路板 - Google Patents
樹脂付きキャリアフィルム及び多層プリント回路板Info
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Abstract
よび平面平滑性に優れた樹脂付きキャリアおよび多層プ
リント配線板を提供することである。 【解決手段】 本発明の樹脂付きキャリアは、ベンゾシ
クロブテン樹脂および熱可塑性エラストマーを含む樹脂
層を有することを特徴とするものである。また、本発明
の多層プリント回路板は、上述の樹脂付きキャリアフィ
ルムを内層回路板の片面または両面に重ね合わせて加
熱、加圧してなることを特徴とするものである。
Description
フィルムおよび多層プリント回路板に関する。
ーや携帯電話等の携帯型電子機器は、より軽量かつ小型
化が求められている。そのため電子機器内部のCPUや
LSI等を実装するプリント回路板についても、小型軽
量化が自ずと求められる。小型軽量化を実現するために
は、絶縁樹脂層厚さやプリント配線幅及び配線間距離を
小さくすること、スルーホール径を小さくしスルーホー
ルのメッキ厚を薄くすることが必要である。ここで、メ
ッキ厚を薄くすると熱衝撃時にメッキ金属にクラックが
発生するおそれがあり、絶縁樹脂に耐熱性や耐クラック
性が要求される。さらに、プリント配線のファインピッ
チ化に伴い、絶縁樹脂層の低誘電率、低誘電正接が重要
となってくる。また、同時にこれらの情報処理用機器の
高速化も要求されており、CPUの高クロック周波数化
が進んでいる。このため信号伝搬速度の高速化が要求さ
れており、これを実現するために低誘電率、低誘電正
接、インピーダンス制御、樹脂層の平面平滑性に優れた
プリント回路板が必要とされる。
て、ベンゾシクロブテン樹脂が用いられる(例えば特開
2000−21872号公報)。ベンゾシクロブテン樹
脂は硬化反応により水酸基等の分極率の大きな官能基が
生じないため、誘電特性が非常に優れている。
格構造により機械的特性において脆く、ベンゾシクロブ
テン樹脂を樹脂付き金属箔に用いた場合には、冷熱衝撃
における耐クラック性に問題が生じる。また、電子回路
のファインピッチ化に対応する安定なインピーダンスを
制御するためには、高度の平滑性が要求される。
特性、耐クラック性、平面平滑性に優れた樹脂付きキャ
リアフィルムおよび多層プリント回路板を提供すること
である。
(1)〜(8)に記載の本発明により達成される。 (1)ベンゾシクロブテン樹脂および熱可塑性エラスト
マーを含む樹脂層を有することを特徴とする樹脂付きキ
ャリアフィルム。 (2)ベンゾシクロブテン樹脂を含む第1層と、前記ベ
ンゾシクロブテン樹脂を含む第2層とを有する樹脂層で
あって、前記第1層または第2層の少なくとも一層が熱
可塑性エラストマーを含むことを特徴とする樹脂付きキ
ャリアフィルム。 (3)前記ベンゾシクロブテン樹脂は、式(I)で表さ
れるものである上記(1)または(2)に記載の樹脂付
きキャリアフィルム。
タジエンの共重合体である上記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載の樹脂付きキャリアフィルム。 (5)前記樹脂層の厚さのバラツキが2μm以内である
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の樹脂付きキ
ャリアフィルム。 (6)前記熱可塑性エラストマーの数平均分子量は、1
0,000〜150,000である上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の樹脂付きキャリアフィルム。 (7)前記熱可塑性エラストマーの含有量は、ベンゾシ
クロブテン樹脂100重量部に対して0.1〜20重量
部である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の樹
脂付きキャリアフィルム。 (8)上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の樹脂
付きキャリアフィルムを内層回路板の片面または両面に
重ね合わせて加熱、加圧してなることを特徴とする多層
プリント回路板。
ムおよび多層プリント回路板について詳細に説明する。
本発明の樹脂付きキャリアフィルムは、ベンゾシクロブ
テン樹脂および熱可塑性エラストマーを含む樹脂層を有
することを特徴とするものである。また、本発明の多層
プリント回路板は、上述の樹脂付きキャリアフィルムを
内層回路板の片面または両面に重ね合わせて加熱、加圧
してなることを特徴とするものである。
について説明する。本発明の樹脂付きキャリアフィルム
は、ベンゾシクロブテン樹脂および熱可塑性エラストマ
ーを含む樹脂層を有する。これにより、誘電特性に優
れ、耐クラック性を向上することができる。前記ベンゾ
シクロブテン樹脂は、特に限定されるものではなく、シ
クロブテン骨格を含む樹脂であればよい。これらの中で
も式(I)で表されるベンゾシクロブテン樹脂を含むこ
と好ましい。これにより、ガラス転移温度が高くでき、
硬化後の樹脂特性(具体的には、誘電特性、耐熱性等)
を向上することができる。
の分極率の大きな官能基が生じないため、誘電特性が非
常に優れており、かつ低吸水率である。また、剛直な化
学構造を有するため耐熱性に優れている。
化したものも成形性を調整するために好ましく使用さ
れ、本発明のベンゾシクロブテン樹脂に含まれるもので
ある。Bステージ化は加熱溶融して行われる。Bステー
ジ化したベンゾシクロブテン樹脂とは、数平均分子量が
500以上のものをいう。
ブテン樹脂をBステージ化したものも成形性、流動性を
調整するために好ましく使用され、本発明に含まれるも
のである。Bステージ化は加熱溶融して行われる。Bス
テージ化したベンゾシクロブテン樹脂の数平均分子量
は、通常3,000〜1,000,000である。数平
均分子量は、例えばゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)を用いて測定することができる。
ゾシクロブテン樹脂のみでもよく、その他の樹脂を配合
することもできる。この場合、前記ベンゾシクロブテン
樹脂の含有量は、特に限定されないが、樹脂成分(ベン
ゾシクロブテン樹脂およびその他の樹脂)100重量部
中、20重量部〜95重量部が好ましく、特に30〜8
0重量部が好ましい。ベンゾシクロブテン樹脂の含有量
が前記下限値未満であると誘電特性を向上する効果が低
下する場合があり、前記上限値を超えると樹脂の流動性
が低下する場合がある。
熱可塑性エラストマーを含む。これにより、ベンゾシク
ロブテン樹脂の耐クラック性を向上することができる。
熱可塑性エラストマーは、ソフトセグメントのジエン部
位を含むためゴム弾性に優れているからである。前記熱
可塑性エラストマーは、例えばスチレン−ブタジエン共
重合体、スチレン−イソプレン共重合体等のポリスチレ
ン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性
エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステ
ル系エラストマー等が挙げられる。これらの中でもスチ
レン−ブタジエン共重合体が好ましく、特に式(II)
で示される熱可塑性エラストマーが好ましい。
樹脂との相溶性に優れるからである。ベンゾシクロブテ
ン樹脂と熱可塑性エラストマーとの相溶性に優れると、
耐クラック性を向上する効果に加え、低吸水性を低下さ
せないことが可能である。前記式(II)で示される熱
可塑性エラストマーは、ソフトセグメントのジエン部位
を含むためゴム弾性に優れ、またエポキシ基を含むこと
により金属との密着性を特に高くできる。さらに骨格中
に極性基が少ない化学構造を有しているため、双極子モ
ーメントが小さく誘電特性を低下させない。従って、式
(II)で示される熱可塑性エラストマーをベンゾシク
ロブテン樹脂と併用することで誘電特性、耐クラック
性、金属箔との密着性等の特性の優れた樹脂組成物を得
ることができる。
は、特に限定されないが、10,000〜150,00
0が好ましく、特に50,000〜100、000が好
ましい。数平均分子量が前記下限値未満であると耐クラ
ック性を向上する効果が低下する場合が有り、前記上限
値を超えるとベンゾシクロブテン樹脂との相溶性が低下
する場合が有る。なお、前記数平均分子量は、例えばG
PCを用いて測定することができる。
ンゾシクロブテン樹脂100重量部に対して0.1〜2
0重量部が好ましく、特に1〜10重量部が好ましい。
含有量が前記下限値未満であると耐クラック性を向上す
る効果が低下する場合が有り、前記上限値を超えるとベ
ンゾシクロブテン樹脂との相溶性が低下する場合が有
る。
は、特に限定されないが、100〜600MPaが好ま
しく、特に200〜400MPaが好ましい。曲げ弾性
率が前記範囲内であると、樹脂付き金属箔および多層プ
リント回路板の耐クラック性に特に優れることができ
る。曲げ弾性率は、例えばJIS K7203の測定規
格で測定することができる。
ないが、ベンゾシクロブテン樹脂を含む第1層と、ベン
ゾシクロブテン樹脂を含む第2層とを有する樹脂層であ
って、前記第1層または第2層の少なくとも一層に熱可
塑性エラストマーを含む樹脂層を有することが好まし
い。これにより、上述の優れた誘電特性、耐クラック性
に加え、成形性(特に、樹脂層の厚さをより均一にする
ことができる)を向上することができる。樹脂層の厚さ
をより均一にできると、誘電特性をより向上することが
できるからである。なお、熱可塑性エラストマーは、前
記第1層および第2層の少なくとも一方に含まれればよ
いが、両方の層に含まれることが好ましい。これによ
り、耐クラック性をより向上することができる。
されるのが好ましく、前記第2層は、前記第1層の上に
形成されるのが好ましい。第1層と第2層の樹脂成分と
して異なるものを使用することもできるが、同じものを
使用することが好ましい。これにより、製品の特性をよ
り均一にすることができる。前記第1層の反応率は、特
に限定されないが、前記第2層の反応率よりも高いこと
が好ましい。これにより、樹脂付き金属箔の成形性を特
に向上することができる。前記反応率は、例えば、示差
走査熱量計(DSC)によって求めることができる。
10〜100μmが好ましく、特に20〜80μmが好
ましい。厚さが前記範囲内であると、特にキャリアフィ
ルムに塗工乾燥後ロールに巻いた際、樹脂層のヒビ割れ
を防ぐことができる。また、前記第2層の厚さは、特に
限定されないが10〜100μmが好ましく、特に20
〜80μmが好ましい。厚さが前記範囲内であると、特
にキャリアフィルムに塗工乾燥後ロールに巻いた際、樹
脂層のヒビ割れを防ぐことができる。
層、およびベンゾシクロブテン樹脂および熱可塑性エラ
ストマーを含む層は、本発明の目的に反しない範囲にお
いて、硬化促進剤、カップリング剤、難燃剤、フィラ
ー、その他の成分を添加することは差し支えない。
されないが、2μm以内(±2μm)が好ましく、特に
1.5μm以内が好ましい。これにより、安定なインピ
ーダンスを供給することができる。前記樹脂層の厚さの
バラツキが前記上限値を超えるとインピーダンスの安定
性を向上する効果が低下する場合がある。
ラストマーを含む層は、種々の方法で得ることができる
が、通常各樹脂および添加剤を溶剤に溶解したワニスの
形で使用することが製膜性の点で好ましい。用いられる
溶媒は組成に対して良好な溶解性を示すことが望ましい
が、悪影響を及ぼさない範囲で貧溶媒を使用しても構わ
ない。良溶媒としては、トルエン、キシレン、メシチレ
ン、シクロヘキサノン等が挙げられる。また、ワニスを
調製する場合、樹脂組成物の固形分は、特に限定されな
いが20〜90重量%が好ましく、特に30〜70重量
%が好ましい。
て、キャリアフィルムを用いる。これにより、樹脂層の
厚さバラツキを向上することができる。また、前述した
ベンゾシクロブテン樹脂と、熱可塑性エラストマーを含
む樹脂層を有することにより、絶縁樹脂の製膜性が向上
し、特に耐クラック性を向上することができるものであ
る。前記キャリアフィルムを構成する樹脂としてはフッ
素系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂
等が挙げられる。これらの中でもポリエチレンテレフタ
レート樹脂フィルムが好ましい。これにより、キャリア
フィルムを塗工乾燥後の樹脂層から容易に取り除くこと
ができる。前記キャリアフィルムの厚さは、特に限定さ
れないが、10〜100μmが好ましく、特に20〜7
0μmが好ましい。
て得られる樹脂ワニスを、キャリアフィルムに塗工さ
せ、例えば80〜200℃で乾燥させることにより樹脂
付きキャリアフィルムを得ることが出来る。また、上記
作業を複数繰り返すことにより、前記第1層および第2
層を形成することができる。塗工、乾燥後の樹脂厚さは
10〜100μmが好ましく、特に20〜80μmが好
ましい。これにより、樹脂層の割れ発生が無く裁断時の
粉落ちも少なくすることができる。
る。本発明の多層プリント回路板は、上記樹脂付きキャ
リアフィルムを内層回路板の片面又は両面に重ね合わせ
て加熱、加圧してなる多層プリント回路板である。前述
の樹脂付きキャリアフィルムを内層回路板の片面又は両
面に重ね合わせて加熱、加圧して積層板を得る。ここ
で、キャリアフィルムは、積層後に剥離または加熱、加
圧前に剥離する。加熱する温度は、特に限定されない
が、140〜240℃が好ましい。加圧する圧力は、特
に限定されないが、10〜40kg/cm2が好まし
い。また、内層回路板は、例えば銅張積層版の両面に回
路を形成し、黒化処理したものを挙げることができる。
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。 (実施例1) 樹脂ワニスの調製 ベンゾシクロブテン樹脂として、ジビニルシロキサン−
ビスベンゾシクロブテン(プレポリマー化したもの。数
平均分子量140,000、ダウケミカル社製サイクロ
テンXUR)100重量部、熱可塑性エラストマーとし
てエポキシ化SBR樹脂(数平均分子量100,00
0、ダイセル化学工業(株)製エポフレンドA100
5)10重量部をメシチレンに溶解して不揮発分濃度5
0重量%となるように樹脂ワニスを調製した。
ジドベンジル)エチレンを3重量部溶解させ調整したワ
ニスを用いて、キャリアフィルム(厚さ50μm、PE
T)に樹脂ワニスを厚さ70μmで塗工し、150℃の
乾燥機炉で10分、170℃の乾燥機炉で10分乾燥さ
せ第1層目の樹脂層を形成し、引き続き、上述の樹脂ワ
ニスに1,2−ビス(アジドベンジル)エチレンを0.
5重量部溶解させ調整したワニスを用いて、第1層の樹
脂層上に樹脂ワニスを厚さ70μmで塗工し、150℃
の乾燥機炉で10分、170℃の乾燥機炉で10分乾燥
させることで第2層を形成し、合計樹脂厚さ70μmの
樹脂付きキャリアフィルムを作成した。
理(酸化銅形成)した後還元したものをコアとして、そ
の両面に上述の樹脂付きキャリアフィルムを170℃、
1時間、200℃、2時間加熱加圧接着し、熱硬化後表
面のキャリアフィルムを取り除き、170℃、1時間、
200℃、2時間加熱加圧接着することにより多層プリ
ント回路板を製造した。
量を5重量部にした以外は、実施例1と同様にした。
量を12重量部とした以外は、実施例1と同様にした。
量を0.5重量部にした以外は、実施例1と同様にし
た。
ポリブタジエン(日本石油化学社製、品番B−300
0)を用いた以外は、実施例1と同様にした。
製造において、樹脂層を以下のように1層塗りとした以
外は、実施例1と同様にした。前述の第1層の樹脂ワニ
スに部分架橋剤として1,2−ビス(アジドベンジル)
エチレンを3重量部溶解させ調整した樹脂ワニスを用い
て、キャリアフィルム(厚さ50μm、PET)に樹脂
ワニスを厚さ140μmで塗工し、150℃の乾燥機炉
で10分、170℃の乾燥機炉で10分乾燥させ、樹脂
厚さ70μmの樹脂付きキャリアフィルムを作成した。
しなかった以外は、実施例1と同様にした。
ーキットフォイル(株)製)に樹脂を塗工した以外は実
施例1と同様にした。
ト回路板について、以下の評価を行った。なお、各評価
の方法を併せて示す。得られた結果を表1に示す。 誘電率 誘電率は、空隙測定法によってA状態で測定した。
30分間処理/300サイクル)で評価した。測定は、
タバイエスペック製液槽冷熱衝撃装置TSB−2型、フ
ロリナート液を用いた。なお、クラックの有無は目視で
判断した。各記号は以下の事項を示す。 ◎:クラック全く発生せず。 ○:クラック一部発生するが実用上問題なし。 △:クラックが一部発生し、実用不可。 ×:クラック発生する。
の発生の有無で評価した。なお、ボイドの有無は目視で
判断した。各記号は以下の事項を表す。 ◎:ボイド発生なし。 ○:ボイド一部発生するが実用上問題なし。 △:ボイド一部発生し、実用上使用不可。 ×:ボイド発生する。
観察した。各記号は以下の事項を示す。 ◎:厚さのバラツキが15μm未満である。 ○:厚さのバラツキが15〜20μmで一部有るが、実
用上問題なし。 △:厚さのバラツキが20〜25μm一部有り、実用上
使用不可。 ×:厚さのバラツキが25μmを超え、実用上使用不
可。
観察し、その樹脂層表面の厚さバラツキを測定した。 ◎:樹脂層表面の厚さのバラツキが2μm未満である。 ○:樹脂表面の厚さのバラツキが2〜5μmで一部有る
が、実用上問題無し。 △:樹脂層表面の厚さのバラツキが6〜10μmで一部
有り、実用上使用不可。 ×:樹脂表面の厚さのバラツキが10μmを超え、実用
上使用不可。
て除去したものの弾性率、引張強度、伸び率を測定し
た。弾性率、引張強度、伸び率は、引張モードで荷重フ
ルスケール20kgf、速度5mm/min.で測定し
た。
電率、耐クラック性および平面平滑性に優れていた。ま
た、特定の層構成を有する樹脂付きキャリアを形成した
場合、特に成形性および厚さ精度にも優れていた。
性および平面平滑性に優れ樹脂付きキャリアフィルムお
よび多層プリント配線板を得ることができる。また、特
定の樹脂層を有する樹脂付きキャリアとすれば、特に成
形性および厚さ精度に優れた樹脂付きキャリアおよび多
層プリント配線板を得ることができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 ベンゾシクロブテン樹脂および熱可塑性
エラストマーを含む樹脂層を有することを特徴とする樹
脂付きキャリアフィルム。 - 【請求項2】 ベンゾシクロブテン樹脂を含む第1層
と、 前記ベンゾシクロブテン樹脂を含む第2層とを有する樹
脂層であって、 前記第1層または第2層の少なくとも一層が熱可塑性エ
ラストマーを含むことを特徴とする樹脂付きキャリアフ
ィルム。 - 【請求項3】 前記ベンゾシクロブテン樹脂は、式
(I)で表されるものである請求項1または2に記載の
樹脂付きキャリアーフィルム。 【化1】 - 【請求項4】 前記熱可塑性エラストマーは、スチレン
−ポリブタジエンの共重合体である請求項1ないし3の
いずれかに記載の樹脂付きキャリアフィルム。 - 【請求項5】 前記樹脂層の厚さのバラツキが2μm以
内である請求項1ないし4のいずれかに記載の樹脂付き
キャリアフィルム。 - 【請求項6】 前記熱可塑性エラストマーの数平均分子
量は、10,000〜150,000である請求項1な
いし5のいずれかに記載の樹脂付きキャリアフィルム。 - 【請求項7】 前記熱可塑性エラストマーの含有量は、
ベンゾシクロブテン樹脂100重量部に対して0.1〜
20重量部である請求項1ないし6のいずれかに記載の
樹脂付きキャリアフィルム。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の樹
脂付きキャリアフィルムを内層回路板の片面または両面
に重ね合わせて加熱、加圧してなることを特徴とする多
層プリント回路板。
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