JP2003311826A - 二軸延伸フィルムの製造方法 - Google Patents

二軸延伸フィルムの製造方法

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JP2003311826A
JP2003311826A JP2002126211A JP2002126211A JP2003311826A JP 2003311826 A JP2003311826 A JP 2003311826A JP 2002126211 A JP2002126211 A JP 2002126211A JP 2002126211 A JP2002126211 A JP 2002126211A JP 2003311826 A JP2003311826 A JP 2003311826A
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JP
Japan
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film
roll
biaxially stretched
speed
stretched film
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JP2002126211A
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Masaharu Myoga
正治 茗荷
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製膜工程で静電印加キャスト法を用いる二軸
延伸フィルム製造法において、縦延伸機ロールへのフィ
ルム巻き付き、溶着を未然に防止し、工業的に安定して
二軸延伸フィルムを生産する方法を提供する。 【解決手段】 製膜工程で静電印加キャスト法を用いる
二軸延伸フィルムの製造において、ピニング電圧が80
%以下に低下した時に、製膜工程以降のロール速度を2
分以内に20%以下に減速することを特徴とする二軸延
伸フィルムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、二軸延伸フィルム
の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】二軸延伸フィルムの製造方法としては、
フラット式逐次二軸延伸法、フラット式同時二軸延伸
法、チューブラ式同時二軸延伸法が用いられているが、
フラット式逐次二軸延伸法が最も一般的に採用されてい
る。逐次二軸延伸法においては、通常、Tダイから吐出
されるポリマーをピニングワイヤーで電気的にキャステ
ィングロール(以下CRと略称)へ密着させる静電印加
キャスト法を用いて製膜し、次いで縦延伸機で縦方向に
延伸した後、横延伸機にて横方向に延伸して二軸延伸フ
ィルムを製造する。 【0003】しかし、静電印加キャスト法を用いた場
合、延伸機のニップロールをはじめとしたロールにフィ
ルムが巻き付くという工程トラブルが発生することがあ
った。また、縦延伸機内のロールが高温であるために、
巻き付いたフィルムが溶着することもあり、フィルムが
ロールに強力に巻き付いた場合には、ロール表面のゴ
ム、テフロン(登録商標)などの素材を破損することも
あった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
を解決し、フィルムが縦延伸機のロールに巻き付き、溶
着することを防止する二軸延伸フィルムの製造方法を提
供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な課題を解決するために鋭意研究した結果、縦延伸機の
ロールに巻き付くのは、製膜工程で形成された通常より
も薄いフィルム部分であること、この薄いフィルム部分
は、製膜時に押出したシートとCRとの間に空気部分が
でき、フィルムがCRに充分密着されないために形成さ
れること、さらに、空気部分ではピニングワイヤーから
CRへスパークが発生し、ピニング電圧が低下すること
を見出した。そこで、ピニング電圧の低下を検出し、そ
れにともなって工程速度を低下させ、通常よりも薄いフ
ィルムの形成を回避することが有効であることを見出
し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、製膜工程
で静電印加キャスト法を用いる二軸延伸フィルムの製造
において、ピニング電圧が80%以下に低下した時に、
製膜工程以降のロール速度を2分以内に20%以下に減
速することを特徴とする二軸延伸フィルムの製造方法で
ある。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1は二軸延伸フィルムの一般的な工程図であ
る。溶融ポリマーはTダイ1よりシート状に押し出さ
れ、CR2上のピニングワイヤー3で印加され冷却固化
して製膜フィルムとなる。次いで製膜フィルムは縦延伸
ロール4でフィルムの長手方向に縦延伸された後、横延
伸機5で巾方向に延伸され、引取ロール6へ通し巻取ボ
ビン7に製品8として巻き取られる。 【0007】上述のように、縦延伸機のロールに巻き付
くのは、製膜工程で形成された通常よりも薄いフィルム
部分である。この薄いフィルム部分は、製膜時に押出し
たシートとCRとの間に空気部分ができ、フィルムがC
Rに充分密着されないために形成されたものである。そ
して、空気部分ではピニングワイヤーからCRへスパー
クが発生し、ピニング電圧が低下する。 【0008】本発明においては、上記スパークが発生
し、ピニング装置の電圧が80%以下に低下したことに
よって空気部分があることを検出し、製膜工程以降のロ
ール速度を2分以内に20%以下に減速することで通常
よりも薄いフィルムの形成を回避する。ロール速度の減
速が2分を超えて実施されたり、生産速度の20%以下
に減速されない場合は縦延伸機のロールに巻き付く頻度
が高くなる。なお、ロール速度の減速は、ピニング電圧
低下検出後45秒以上経過してから実施されることが好
ましい。ロール速度の減速が45秒以内に実施される
と、Tダイから吐出されるポリマーがCRに巻き付くな
どの新たなトラブルが発生することがある。 【0009】 【実施例】以下、実施例で本発明を具体的に説明する。 【0010】実施例1 押出機を用いてポリエステルを280℃でTダイより溶
融押出し、ピニングワイヤーにより、溶融フィルムに7
kVの電圧を印加し、表面温度18℃に温調したCR
(速度50m/分)上に密着させて急冷し、厚み120
μm、巾1300mmの未延伸フィルムを得た。得られ
た未延伸フィルムを縦延伸機に導き、85℃の温度で縦
方向に4.0倍に延伸し、巾1100mmのフィルムを
得た。次にフラット式横延伸機に導き、90℃の温度
で、延伸倍率として4.0倍に横延伸した後、横方向の
弛緩率を5%として、235℃で2秒間の熱処理を施
し、引取ロールへ通し巻取ボビンで製品を巻き取った。
なお縦延伸以降は、速度200m/分で運転した。次に
溶融ポリエステルに空気を混入させ、これを押出して製
膜したところ、ピニングワイヤーからCRにスパークが
発生し、ピニング電圧が5.6kV(80%)に低下し
た。ピニング電圧の低下を検出した後、CR速度を10
m/分に、縦延伸以降の速度を40m/分に1分間で減
速(20%に減速)させた。縦延伸装置のロールを観察
したところ、フィルムの巻き付きはなく、再度生産立上
げまでの時間ロスは約5分間であった。 【0011】実施例2 実施例1と同様に運転し、ピニング電圧の低下を検出し
た後、CR速度を8m/分に、縦延伸以降の速度を32
m/分に1分間で減速(16%に減速)させた。縦ロー
ルを観察したところ、フィルムの巻き付きはなく、再度
生産立上げまでの時間ロスは約4分間であった。 【0012】比較例1 実施例1と同様に運転し、ピニング電圧の低下を検出し
た後も、CR速度と縦延伸以降の速度を低下させずに運
転を継続した。縦ロールを観察したところ、フィルムの
巻き付きがあり、再度生産立上げまでの時間ロスは約1
0時間に及んだ。 【0013】比較例2 実施例1と同様に運転し、ピニング電圧の低下を検出し
た後、CR速度を10m/分に、縦延伸以降の速度を4
0m/分に3分間で減速させた。縦ロールを観察したと
ころ、フィルムの巻き付きがあり、再度生産立上げまで
の時間ロスは約7.2時間に及んだ。 【0014】比較例3 実施例1と同様に運転し、ピニング電圧の低下を検出し
た後、CR速度を15m/分に、縦延伸以降の速度を6
0m/分に1分間で減速(30%に減速)させた。縦ロ
ールを観察したところ、フィルムの巻き付きがあり、再
度生産立上げまでの時間ロスは約8時間に及んだ。 【0015】 【発明の効果】本発明の方法によれば、二軸延伸フィル
ム製造法における縦延伸機でのフィルム巻き付きが未然
に防止され、工業的に安定して二軸延伸フィルムを生産
する方法が提供され、産業上の利用価値はきわめて高
い。
【図面の簡単な説明】 【図1】二軸延伸フィルムを生産する工程の概略図であ
る。 【符号の説明】 1 Tダイ 2 キャスティングロール(CR) 3 ピニングワイヤー 4 縦延伸ロール 5 横延伸機 6 引取ロール 7 巻取ボビン 8 製品

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 製膜工程で静電印加キャスト法を用いる
    二軸延伸フィルムの製造において、ピニング電圧が80
    %以下に低下した時に、製膜工程以降のロール速度を2
    分以内に20%以下に減速することを特徴とする二軸延
    伸フィルムの製造方法。
JP2002126211A 2002-04-26 2002-04-26 二軸延伸フィルムの製造方法 Pending JP2003311826A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006182017A (ja) * 2004-12-01 2006-07-13 Unitika Ltd ポリグリコール酸を主体とする樹脂からなる二軸延伸フィルムおよびその製造方法
JP2007030466A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Hirano Giken Kogyo Kk フィルム伸縮装置および配向フィルムの製造方法

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JP2006182017A (ja) * 2004-12-01 2006-07-13 Unitika Ltd ポリグリコール酸を主体とする樹脂からなる二軸延伸フィルムおよびその製造方法
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