JP2002283447A - 二軸延伸フィルムの製造方法 - Google Patents

二軸延伸フィルムの製造方法

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JP2002283447A
JP2002283447A JP2001082788A JP2001082788A JP2002283447A JP 2002283447 A JP2002283447 A JP 2002283447A JP 2001082788 A JP2001082788 A JP 2001082788A JP 2001082788 A JP2001082788 A JP 2001082788A JP 2002283447 A JP2002283447 A JP 2002283447A
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JP
Japan
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roll
film
take
biaxially stretched
stretched film
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JP2001082788A
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English (en)
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Masaharu Myoga
正治 茗荷
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂からなる二軸延伸されたフィル
ムをコロナ放電処理した後、引取ロール群に巻取る方法
において、引取ロールでのフィルム弛み発生によりSK
ロールをはじめとした引取ロール群にフィルムが巻きつ
くことがなく、生産立上げまでの時間ロスを短縮して生
産性を向上させる方法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなる二軸延伸されたフ
ィルムを引取ロール群を通過させた後コロナ放電処理
し、製品ロールとして巻取る工程において、引取ロール
群を通過する工程においてフィルムのたるみを検知する
検知器を設け、たるみを検知したときに引取ロールの回
転を停止することを特徴とする二軸延伸フィルムの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コロナ放電処理電
極の破損を防止する方法に関し、さらに詳しくは、フラ
ット式、あるいはチューブラ式延伸機で製造された二軸
延伸フィルムを引取ロール群を通過させた後コロナ放電
処理(以下、コロナ処理と略称)し、製品ロールとして
巻取る工程において、引取ロール群を通過する工程にお
いてフィルムのたるみによりフィルムがコロナ処理ロー
ル(通常シリコンゴムを表面にもつロール、以下、SK
ロールと略称)に巻付き、表面のゴム層を破損してしま
うトラブルを防止する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミドやポリエステル等の熱可塑性
樹脂を原料として用いて二軸延伸フィルムを製造する方
法としては、Tダイ、Iダイからシート状に押出された
未延伸シートをロール縦延伸した後、フラット式横延伸
機で延伸して二軸延伸フィルムを製造する逐次二軸延伸
法や、テンター内で縦横同時に延伸する同時二軸延伸
法、あるいは、円筒状ダイスからチューブ状に押出した
未延伸シートを熱風により膨らませるチューブラ式ニ軸
延伸法が用いられている。いずれの二軸延伸法でも延伸
後のフィルムに印刷性の向上のためコロナ処理をするこ
とが多い。一般的には引取ロールでコロナ電極とSKロ
ール間にフィルムを通し、コロナ電極に高電圧をかける
ことにより実施される。その後、巻取ボビンに製品を巻
き取る。
【0003】しかし、フイルムが熱セットの不良、巾方
向での熱処理の不均一、あるいは引取ロールのベルト切
れやベアリング不良といった機械トラブルが原因でたる
みが発生すると、引取ロール群のいずれかに巻き付く。
特にSKロールなど表面が柔らかい素材からなるロール
にフィルムが巻き付いた場合、素材が剥離、あるいは、
破損しロール交換しなければ生産を続行することができ
ず、ロールの取り付け場所によっては、1〜3日の工程
を要し、生産性の向上に対し、大きな制約となってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な二軸延伸機におけるSKロール等へのフィルムの巻き
付きによるロールの表面損傷を未然に防止し、工業的に
安定して二軸延伸フィルムを経済的に生産性よく製造す
る方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、引取ロール間に
たるみ検知が可能な装置を取り付け、たるみを検知する
と同時に引取ロールの回転を停止することが有効である
ことを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、熱可塑性樹脂
からなる二軸延伸されたフィルムを引取ロール群を通過
させた後コロナ放電処理し、製品ロール群として巻取る
工程において、引取ロール群を通過する工程においてフ
ィルムのたるみを検知する検知器を設け、たるみを検知
したときに引取ロールの回転を停止することを特徴とす
る二軸延伸フィルムの製造方法である。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。図
1は二軸延伸フィルムを生産する工程の概略図である。
まず、熔融したポリマー1をTダイ2よりシート状に押し
出し、冷却ロール3で冷却固化して未延伸フィルムと
し、縦延伸ロール4でフィルムの長手方向に縦延伸した
後、横延伸機5で巾方向に延伸され、引取ロール6へ通し
巻取ボビン7に製品8として巻取る。引取ロール6には、
フィルム表面にコロナ処理をするためにコロナ電極9と
SKロール10を配置しその前方に検知器11を配置する。
検知器は光学反射式検知器で光をフィルム面に発射し、
フィルムのたるみにより反射光が屈折し受光部に届かな
ければ信号を発信するものである。発信された信号の1
秒後のタイミングで引取ロール6が停止するシステムで
ある。
【0008】
【実施例】以下、実施例で本発明を具体的に説明する。 実施例1 押出機より、ポリエステルを280℃でTダイより熔融押し
出し、ピニングワイヤーにより、熔融フィルムに7kVの
電圧を印加し、表面温度18℃に温調したキャストロール
上に密着させて急冷し、厚み120μm、巾1300mmの
未延伸フィルムを得た。得られた未延伸フィルムを85
℃の温度で縦方向に3.5倍に延伸し、巾1100mm
のフィルムを得た。そして、フラット式横延伸機に導
き、90℃の温度で、延伸倍率として4.0倍に横延伸
した後、横方向の弛緩率を5%として、235℃で2秒
間の熱処理を施し、引取ロールへ通してコロナ処理をお
こない、巻取ボビンに製品を巻き取った。次に引取ロー
ル速度を300m/分で運転し、横延伸機と引取ロール間で
フィルムを弛ませ、光学反射式検知器で検知させて、引
取ロールの回転を停止させ、運転をストップした。その
後、フィルムのたるみ発生を修正した後、運転を再開し
た。SKロールへのフィルムの巻き付きはなく、再度生
産立上げまでの時間ロスは約5分間であった。
【0009】実施例2 押出機より、ポリアミドを280℃でTダイより熔融押し出
し、エアーノズルにより、熔融フィルムに80kPaの乾燥
エアーを印加し、表面温度12℃に温調したキャストロー
ル上に密着させて急冷し、厚み150μm、巾1300mm
の未延伸フィルムを得た。得られた未延伸フィルムを60
℃の温水槽に潜らせた。そして、同時二軸延伸機に導
き、200℃の温度で縦方向に3.0倍横方向に3.3
倍に延伸した後、横方向の弛緩率を5%として、170
℃で2秒間の熱処理を施し、引取ロールへ通してコロナ
処理をおこない、巻取ボビンに製品を巻き取った。次に
引取ロール速度を200m/分で運転し、同時二軸延伸機と
引取ロール間でフィルムを弛ませ、光学反射式検知器で
検知させて、引取ロールの回転を停止させ、運転をスト
ップした。その後、フィルムのたるみ発生を修正した
後、運転を再開した。シリコンロールへのフィルムの巻
き付きは無く、再度生産立上げまでの時間ロスは約4分
間であった。
【0010】比較例1 実施例1において、横延伸機と引取ロール間でフィルム
を弛ませ、光電式検知器で検知させずに、そのまま、引
取ロール速度を300m/分で運転した。SKロールにフィ
ルムが巻き付き、SKロール表面のゴムの一部が完全に
剥離し生産続行は不可となり、ロール交換を余儀なくさ
れた。
【0011】
【発明の効果】本発明の方法によれば、引取ロールでの
フィルム弛み発生による引取ロールのシリコンロールを
はじめとしてさまざまなロールにフィルムが巻きつくこ
とがなく、生産立ち上げまでの時間ロスを極小化できる
ため、二軸延伸フィルムの生産性が著しく改善され、工
業的生産における効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二軸延伸フィルムを生産する工程の概略図で
ある。
【符号の説明】
1 押出されたポリマーシート 2 Tダイ 3 冷却ロール 4 縦延伸ロール 5 横延伸機 6 引取ロール 7 巻取ボビン 8 製品 9 コロナ電極 10 SKロール 11 検知器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる二軸延伸されたフ
    ィルムを引取ロール群を通過させた後コロナ放電処理
    し、製品ロールとして巻取る工程において、引取ロール
    群を通過する工程においてフィルムのたるみを検知する
    検知器を設け、たるみを検知したときに引取ロールの回
    転を停止することを特徴とする二軸延伸フィルムの製造
    方法。
JP2001082788A 2001-03-22 2001-03-22 二軸延伸フィルムの製造方法 Pending JP2002283447A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031074A1 (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 光学フィルムの製造方法

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