JP2002067141A - 逐次二軸延伸フィルムの製造方法 - Google Patents

逐次二軸延伸フィルムの製造方法

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JP2002067141A
JP2002067141A JP2000259062A JP2000259062A JP2002067141A JP 2002067141 A JP2002067141 A JP 2002067141A JP 2000259062 A JP2000259062 A JP 2000259062A JP 2000259062 A JP2000259062 A JP 2000259062A JP 2002067141 A JP2002067141 A JP 2002067141A
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film
stretching
stretched film
roll
biaxially stretched
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Masaharu Myoga
正治 茗荷
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦延伸部でのフィルムのタルミの発生を抑
え、横延伸工程でのフィルムの破断を防止し、工業的に
安定した逐次二軸延伸フィルムを生産する方法を提供す
る。 【解決手段】 回転数の異なる複数のロールを用いて縦
延伸した後、テンター内で横延伸する逐次二軸延伸フィ
ルムの製造方法において、縦延伸工程のロールの最後部
にダンサーロールを用いて、縦延伸フィルムに張力を付
与することを特徴とする逐次二軸延伸フィルムの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂を原
料として用いた、逐次二軸延伸フィルムの製造方法に関
するものであり、延伸工程での切断がなく、操業性よく
安定して二軸延伸フィルムを生産する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】食品、医薬品、雑貨等の包装等には、プ
ラスチックフィルムからなる包装袋が大量に使用されて
おり、通常、二軸延伸された各種の熱可塑性樹脂フィル
ムにヒートシール可能なフィルムをラミネートした積層
フィルムが用いられる。二軸延伸方法としては、フラッ
ト式同時二軸延伸法、フラット式逐次二軸延伸法、チュ
ーブラ法等が用いられているが、生産性の点からフラッ
ト式逐次二軸延伸法は最も一般的に用いられる。
【0003】フラット式逐次二軸延伸法では、熱可塑性
樹脂原料を押出機に投入し加熱溶融した後、Tダイ法よ
りシート状に吐出された未延伸フィルムは冷却されたキ
ャスティングロールに密着させ急冷する。次に、この未
延伸フィルムを長手方向(MD方向)に延伸した後、巾
方向(TD方向)に延伸し、二軸延伸フィルムとする。
【0004】縦延伸工程では、延伸ロール間の回転速度
差により、予熱部、延伸部、冷却部の順に長手方向に延
伸されるが、縦延伸部でフィルムにタルミ(フィルム端
部が垂れ下がる現象)が生じ易く、次の横延伸工程で、
横延伸機への供給時にフィルム端部をうまくクリップで
つかむことができなくなったり、フィルム端部のつかみ
位置ずれによるフィルム切断などを起こす原因となって
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な縦延伸部でのフィルムのタルミの発生を抑え、横延伸
工程でのフィルムの破断を防止し、工業的に安定した逐
次二軸延伸フィルムを生産する方法を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究の結果、縦延伸工程の最後
部のおいてフィルムに張力を与えることにより、タルミ
の発生を抑えることができ、横延伸工程でのフィルム切
断を防止することができることを見出し、本発明に到達
した。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、回転数の異な
る複数のロールを用いて縦延伸した後、テンター内で横
延伸する逐次二軸延伸フィルムの製造方法において、縦
延伸工程のロールの最後部にダンサーロールを用いて、
縦延伸フィルムに張力を付与することを特徴とする逐次
二軸延伸フィルムの製造方法にある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0009】本発明における、フラット式逐次二軸延伸
方法を図によって説明する。図1は、フラット式逐次二
軸延伸フィルムの一般的な製造方法の工程図である。ま
ず、溶融したポリマーをTダイ1よりシート状に溶融押
出し、冷却ロール2で冷却固化し、縦延伸機3で長手方
向に延伸し、ついで、横延伸機4で幅方向に延伸し、製
品5として巻き取る。
【0010】図2は、縦延伸機3の内部の各ローを示し
たものであり、未延伸フィルム6は予熱部最後部のロー
ル7と延伸部最前部のロール8において、ニップロール
9で張力をカットし、ロール間の回転速度差により延伸
される。そして、冷却部ロール10により縦延伸フィル
ムは冷却される。
【0011】本発明においては、縦延伸フィルムのタル
ミの発生を防止するためには、縦延伸されたフィルムを
冷却ロール10で全幅にわたり均一に十分冷却すること
が必要であり、その方法として、冷却ロール10の後方
よりダンサーロール11を用いて縦延伸フィルムに張力
を付与する。張力は通常、490N/フィルム1000
mm巾以上とすることが好ましい。
【0012】本発明において用いられる熱可塑性樹脂フ
ィルム用原料としては、特に限定されず、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリオレフィンなどがあげられる。
【0013】また、本発明において、二軸延伸フィルム
は複層構成とすることもでき、その製造方法としては、
公知の任意の方法を利用して得ることができる。すなわ
ち、各層を構成する数種の樹脂を別々の押出機を用いて
溶融し、フィードブロック法により重ね合わせた後、ダ
イスより押し出す方法、溶融した数種の樹脂をマルチマ
ニホールドダイス中で重ね合わせた後に押し出す方法な
どをとることができる。
【0014】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、評価方法は次の方法によった。 (1)操業性 1か月の連続操業を行い、その間の横延伸機内での切断
トラブルの発生回数を数え、1回/日以下の発生を合格
とした。 (2)タルミ 横延伸機に供給される部分のフィルム端部のフィルム中
央部に対する垂れ下がり量を測定し、これを縦延伸フィ
ルムの巾で割った値を百分率で表したものをタルミ量と
した。 (3)ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)の極
限粘度 フェノール、四塩化エタン等重量混合物中で、20℃、
濃度0.5g/dlで測定した溶液粘度から求めた。
【0015】実施例1 PET(極限粘度0.67)を押出機より、温度280
℃でTダイより溶融押し出しし、静電印加キャスト法に
より、ピニングワイヤーに6.7kvの電圧を印加し、
溶融フィルムを表面温度35℃に温調した冷却ロール上
に密着させて急冷し、放電や、ピニング泡が発生するこ
となく、操業性よく高品質の厚み150μmの未延伸フ
ィルムを得た。ここで、Tダイ巾は1000mm、冷却
ロール直径1600mm、冷却ロールの周速50m/m
in、縦延伸ロールの回転速度は、予熱部ロール速度5
0m/min、延伸部ロール速度および冷却部ロール速
度150m/min、縦延伸倍率3.0倍とした。この
場合の縦延伸フィルムのタルミ量は、全幅に対して1.
5mmであった。次に、得られた縦延伸フィルムを、温
度80℃で、横延伸倍率として4.1倍で巾方向に延伸
した後、横方向の弛緩率を5%として、240℃で4秒
間の熱処理を施した後、フィルムを冷却して130m/
minの速度で巻取機で巻き取り、厚さ12μmの二軸
延伸PETフィルムを得た。この場合、横延伸後の冷却
部ロール出口にダンサーロールを取付け、539N/1
000mm巾の張力を付与した。1か月の連続操業を行
い、その間の横延伸機内での切断トラブルの発生回数は
平均0.6回/日と、操業性は良好であった。
【0016】実施例2 冷却部ロール出口に取り付けたダンサーロールの張力を
637N/1000mmとした以外は実施例1と同様に
して厚さ12μmの二軸延伸PETフィルムを得た。こ
の場合、縦延伸フィルムのタルミ量は、全幅に対して
1.0mmであり、1か月の連続操業を行い、その間の
横延伸機内での切断トラブルの発生回数は平均0.5回
/日と、操業性は良好であった。
【0017】比較例1 冷却部ロール出口にダンサーロールを取り付けなかった
他は、実施例1と同様にして厚さ12μmの二軸延伸P
ETフィルムを得た。この場合、縦延伸フィルムのタル
ミ量は、全幅に対して3.0mmであり、横延伸機内で
の切断トラブルの発生回数は平均3.0回/日であり、
操業性は著しく不調で、10日間で生産を中止した。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、縦延伸工程の最後部の
おいてダンサーロールを取り付けて、フィルムに張力を
与えることにより、タルミの発生を抑えることができ、
横延伸工程でのフィルム切断を防止することができるの
で、逐次二軸延伸フィルムの生産性を格段に高めること
ができるので産業上の利用価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】逐次二軸延伸フィルムの製造工程を示した概略
図である。
【図2】縦延伸工程の概略図である。
【符号の説明】
1 Tダイ 2 冷却ロール 3 縦延伸機 4 横延伸機 5 製品 6 未延伸フィルム 7 予熱部ロール 8 延伸部ロール 9 ニップロール 10 冷却部ロール 11 ダンサーロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転数の異なる複数のロールを用いて縦
    延伸した後、テンター内で横延伸する逐次二軸延伸フィ
    ルムの製造方法において、縦延伸工程のロールの最後部
    にダンサーロールを用いて、縦延伸フィルムに張力を付
    与することを特徴とする逐次二軸延伸フィルムの製造方
    法。
JP2000259062A 2000-08-29 2000-08-29 逐次二軸延伸フィルムの製造方法 Pending JP2002067141A (ja)

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