JP2003310041A - コンバインベーラ - Google Patents

コンバインベーラ

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JP2003310041A
JP2003310041A JP2002124059A JP2002124059A JP2003310041A JP 2003310041 A JP2003310041 A JP 2003310041A JP 2002124059 A JP2002124059 A JP 2002124059A JP 2002124059 A JP2002124059 A JP 2002124059A JP 2003310041 A JP2003310041 A JP 2003310041A
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baler chamber
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Toshiro Wada
俊郎 和田
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圭亮 飯田
Keiji Kamimura
慶治 上村
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のコンバインベーラにおいては、結束部
は部分的にカバーで覆われだけの構成であるため、機体
から排出される排出風がかかり、結束部に塵などが堆積
しやすかった。また、排出風により結束紐がふらつき安
定しなかった。そのため、ベールの結束ミスが発生する
ことがあった。 【解決手段】 搬送ダクト部3の終端上部に排風口3b
を開口し、該排風口3bを、ベーラ室4の上前部から機
体後方に延設した排出ダクト10の前部と連通して覆う
ようにしたコンバインベーラであって、該排出ダクト1
0内に風向板30を横設し、該風向板30上面と排出ダ
クト10とから、排風口3bから排出される搬送風の排
出経路14を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレール刈取部に
より稈を刈り取ってベーラ室に搬送し、該ベーラ室で稈
をロール状に形成するコンバインベーラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、刈取部により刈り取った後の
飼料作物をベーラ室に搬送して、該ベーラ室内部でロー
ル状に巻いてベールを成形し、所定の大きさのベールに
成形された後に、ベールを結束装置により結束固定して
放出するコンバインベーラは公知となっている。このコ
ンバインベーラは、クローラ走行装置上の最前端の位置
に、フレール刃を用いたフレール刈取部を配置し、該フ
レール刈取部で飼料作物を刈り取り、フレール刃の回転
による送風で刈り取った飼料作物を搬送ダクト部を介し
てベーラ室へ搬送し、ベーラ室内でロール室の外周に複
数本配置された回転ローラの回転により、ベーラ室内に
投入された飼料作物を円筒状のベールに成形し、ベール
の周囲に、ベーラ室上部に設けた結束部により結束紐を
巻き付けて、ベールを結束固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコンバ
インベーラにおいては、結束部は機体カバー内に配置さ
れているが、密閉空間内に配置されていないため、刈り
稈の搬送と共に塵埃もベーラ室へ搬送されるので、その
塵埃が結束部に至り、堆積しやすく、この塵埃によって
結束部の駆動に悪影響を与えることがあった。また、結
束時において、結束紐を送り出すときに排出風がこの結
束部分に至ることにより結束紐がふらつき安定しなかっ
た。そのため、ベールの結束ミスが発生することがあっ
た。また、搬送風がベーラ室内に充満することにより、
搬送ダクト部の途中で搬送風が失速してしまいベーラ室
に至らず、フレール刈取部から搬送ダクトを介してベー
ラ室に搬送される刈り稈が途中で停滞し詰まりが生じる
ことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、搬送ダクト部
の終端上部に排風口を開口し、該排風口を、ベーラ室の
上前部から機体後方に延設した排出ダクトの前部と連通
して覆うようにしたコンバインベーラであって、該排出
ダクト内に風向板を横設し、該風向板上面と排出ダクト
とから、排風口から排出される搬送風の排出経路を構成
したものである。
【0006】請求項2においては、前記風向板の前端部
を、後方下方に向けて側面視略V字状に曲折し、該前端
部の先端をベーラ室の入口上部に固設したものである。
【0007】請求項3においては、前記風向板の途中部
で、結束部より前方に回動支点を設けて、風向板の後部
を回動可能に構成したものである。
【0008】請求項4においては、搬送ダクト部の終端
上部に排風口を開口し、該排風口を、ベーラ室の上前部
から機体後方に延設した排出ダクトの前部と連通して覆
うようにしたコンバインベーラであって、該排出ダクト
の後部内に横断流ファンを設けたものである。
【0009】請求項5においては、前記横断流ファンの
吸引排出方向を下方としたものである。
【0010】請求項6においては、搬送ダクト部の終端
上部に排風口を開口し、該排風口を、ベーラ室の上前部
から機体後方に延設した排出ダクトの前部と連通して覆
うようにしたコンバインベーラであって、該搬送ダクト
部の終端上部からベーラ室の入口へ延出した延長線より
上方にふるい線を枢支し、前後方向に揺動可能に構成し
たたものである。
【0011】請求項7においては、前記ふるい線より後
方で、ベーラ室の入口上部にガイド板を設け、該ガイド
板とふるい線とがラップするように構成したものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明に係るコンバインベーラの側面図、図
2はコンバインベーラのベーラ室の部分を明瞭に示した
側面図、図3は第一実施例における排出ダクト内の構成
を示した側面図、図4は第二実施例における排出ダクト
内の構成を示した側面図、図5は第三実施例における排
出ダクト内の構成を示した側面図、図6は別実施例のベ
ーラ室下部の構造を示した図、図7は別実施例のベーラ
室下部の構造を示した図、図8は別実施例のベーラ室下
部の構造を示した図、図9は別実施例のベーラ室下部の
構造を示した図、図10は別実施例のベーラ室下部の構
造を示した図、図11は図10における開放側筐体が開
いた状態を示した図、図12は別実施例のベーラ室下部
の構造を示した図、図13はベーラ室上部にベールの大
きさを検知する手段を設けた場合の側面図、図14は同
じく平面図、図15は別実施例のベーラ室上部にベール
の大きさを検知する手段を設けた場合の側面図、図16
は別実施例の動力伝達機構のスケルトン図、図17はベ
ーラ室の動力伝達機構を示した図、図18は別実施例の
動力伝達機構のスケルトン図、図19はフレール刈取部
に切断装置を取り付けた場合の側面図、図20は同じく
平面図、図21はフレール刈取部に方向変更装置を取り
付けた場合の側面図、図22は同じく平面図、図23は
フレール刈取部にデバイダを取り付けた場合の側面図、
図24は別実施例のフレール刈取部にデバイダを取り付
けた場合の斜視図、図25はフレール刈取部にピックを
取り付けた場合の斜視図、図26はコンバインベーラに
台車を装着した場合の側面図である。
【0013】図1及び図2において、コンバインベーラ
の全体的な構成を説明する。左右一対のクローラを装備
したクローラ式走行装置1の上部に、ロールベーラ装置
が戴置されて、自走式のコンバインベーラを構成してい
る。該コンバインベーラは、クローラ式走行装置1の前
方にフレール刈取部2を配置している。該フレール刈取
部2は、カバー2a内に左右水平方向に駆動軸2bを横
架し、該駆動軸2bに水平方向のピンで取り付けたフレ
ール刃2c・2c・・・を放射状に所定間隔・所定角度
位置をズラせて配置し、カバー2a内に固定刃2dを水
平方向にフレール刃2cと対向して横設している。該フ
レール刃2cはプレート状に構成され、前記駆動軸2b
を回転させることでフレール刃2c・2c・・・が遠心
力で半径方向に向き、立毛状態の飼料作物(稈)をフレ
ール刃2cの回転で切断するとともに、固定刃2dとの
間でも切断し、更に、プレート状のフレール刃2cの回
転により起風されて、切断稈が搬送ダクト部3内を跳ね
上げられて搬送され、一気にベーラ室4の内部に投入す
るようにしている。
【0014】前記クローラ式走行装置1の前側部上、つ
まり、進行方向右前部に操向ハンドル5や座席や操作レ
バーなどを配置した運転部6を配置し、オペレータが着
座して操縦する。前記フレール刈取部2の後部上に搬送
ダクト部3の前部が連通され、該搬送ダクト部3は逆
「J」状に構成されて、フレール刈取部2の後部から運
転部6側部に配置したエンジン8やミッションケース等
の上方を迂回して後上方へ延出され、該搬送ダクト部3
の後端上部が前記運転部6の側部上へ延出されている。
該搬送ダクト部3の後部は投入部3aとし、ベーラ室4
の前部上においての後端下部から、後述するロール成形
部入口の前下側に位置する回転ローラ7前上方へガイド
板50を延設し、ロール成形部入口の前上側に位置する
回転ローラ7前部から排風口3bへガイド板52を配設
し、該ガイド板50・52に案内されて刈り稈がベーラ
室4内部に投入するようにしている。
【0015】前記フレール刈取部2と搬送ダクト部3は
一体的に構成され、該搬送ダクト部3の側面と本機フレ
ーム22前部との間に昇降シリンダ23が介装されて、
該昇降シリンダ23の伸縮によりフレール刈取部2を昇
降したり、刈り高さを調節できるようにしている。な
お、搬送ダクト部3は、本体側の機枠に回動自在に枢支
された回動軸20に枢支された支持フレーム24を介し
て本機に支持され、該支持フレーム24の基部を中心に
フレール刈取部2が昇降回動され、上昇時には投入部3
aがベーラ室4内に挿入される。
【0016】前記ベーラ室4は前後半割状に構成されて
開放側筐体4aと固定側筐体4bとからなり、該開放側
筐体4aと固定側筐体4bの分割面は側面視において後
下がりの斜めとなるように構成している。固定側筐体4
bが本機フレーム22上に固設され、開放側筐体4aの
前部上と固定側筐体4bの後部上が枢結されるととも
に、両者の間の上部には開放シリンダ9が介装されて、
該開放シリンダ9を伸縮駆動することによって、開放側
筐体4aを開閉することを可能としている。
【0017】また、ベーラ室4内部には、飼料作物を円
筒状に成形するために、ベーラ室4内周に沿って側面視
で円状に、回転ローラ7・7・・・が複数本左右水平方
向に軸架され、該回転ローラ7・7・・・はエンジン8
からの動力により図示しない動力伝達機構を介して強制
的に同じ方向に回転されている。該回転ローラ7・7・
・・が回転することにより、ベーラ室4の内部に投入さ
れた飼料作物は、全体が自転して、外周に新たに投入さ
れた飼料作物を次々に巻き付けて、徐々にその径を大径
としてベールを成形するのである。
【0018】そして、前記ベーラ室4の内部一杯に、ベ
ールの径が成長すると、開放側筐体4aが開こうとし、
その圧力がセンサによって検知されて、運転部6に設け
た警報装置を作動させ、または表示してオペレータに認
識させ、刈取作業を停止して、ベーラ室4に付設され
た、結束部15により結束紐を周囲に巻き付けてベール
を固定して結束する。結束作業が終了すると、開放側筐
体4aを開いてベールを圃場に放出するのである。
【0019】なお、前記結束部15に設けられた結束紐
の送り出しを停止するスイッチと、運転部6に設けた警
報装置とを連動させ、ベールの結束作業が終了するとき
には、結束紐の送り出し停止がスイッチにより行なわ
れ、このスイッチがONすると、警報装置が作動するよ
うに構成することもできる。この場合、オペレータは結
束作業の終了を警報装置により容易に認識できる。な
お、警報装置はブザーやランプ、音声指示等で構成でき
限定するものではなく、特に、結束終了時のみ回転灯で
認識させるようにすることもできる。
【0020】次に、本発明について説明する。図2及び
図3に示すように、前記搬送ダクト部3の終端上部には
排風口3bが開口されている。該排風口3bは排出ダク
ト10の前部と連通されて覆われており、該排出ダクト
10はベーラ室4の上前部から機体後方に延設されてい
る。該排出ダクト10は、搬送ダクト部3の後部の排風
口3bを覆う固定部10bと、該固定部10bの後部に
連通してベーラ室4の上部に配設される開放部10aと
が前後方向に分割可能に配設され、前部の固定部10b
がベーラ室4の入口上方に固設され、後部の開放部10
aの前部上と、固定部10bの後部上が枢支軸16によ
り枢結され、ベールを圃場に放出するときに開放側筐体
4aが開くと、開放部10aも回動するようにしてい
る。
【0021】前記排出ダクト10前部において、搬送ダ
クト部3の終端上部からベーラ室4の入口へ延出するよ
うにふるい線21を設けて排風口3bの前部を覆い、刈
り稈が排風口3bから排出ダクト10に排出され難いよ
うにしている。また、該排出ダクト10後部において
は、その後端上部10cを後方下方へ傾斜させ、後端下
部10dを開口して、排出ダクト10から搬送風を機体
後方下方へ排出するように構成している。なお、排風口
3bに網等を配置して刈り稈が出ないように構成するこ
ともできる。
【0022】そして、前記排出ダクト10内に風向板3
0が左右水平方向に横設されている。該風向板30は後
部の回動部30aと、前部の固定部30bとからなり、
固定部30bがベーラ室4の入口上方に固設され、回動
部30aは結束部15の後方上方まで延設されている。
該回動部30aの前部と、固定部30bの後部とが結束
部15より前方において枢支軸31により枢結され、該
枢支軸31を回動支点として回動部30aを上下方向に
回動可能に構成している。そして、ベールを圃場に放出
するときに開放側筐体4aが開くと、排出ダクト10の
開放部10aとともに風向板30の回動部30aも回動
するようにしている。
【0023】また、風向板30の前端部30cは、後方
下方に向けて側面視略V字状に曲折されており、該前端
部30cはふるい線21と略一直線上に位置するように
配置されてベーラ室4の入口上部に固設されている。こ
れにより、刈り稈が排風口3bから排出ダクト10に排
出され難いようにするとともに、風向板30の前端部3
0cをガイドとして、刈り稈をベーラ室4に案内するよ
うにしている。
【0024】このような構成することにより、排風口3
bから排出される搬送風の排出経路14は、排出ダクト
10と風向板30上面とから構成されるため、結束部1
5は風向板30を介して搬送風の排出経路14と隔絶さ
れる。したがって、結束部15に塵が堆積したり、排風
により結束紐が安定せずにふらついたりしてベールの結
束ミスが生じるのを防止できる。
【0025】次に、搬送ダクト部3の後部での滞留を防
止するように排風をスムースに機外に排出する第二実施
例として、図4に示すように、排出ダクト35の後部か
つベーラ室4の後部上方に横断流ファン33を配置する
ことができる。図4に示すように、排出ダクト35は、
前後半割状に構成した後部の開放部35aと前部の固定
部35bとからなり、固定部35bがベーラ室4の入口
上方に固設され、開放部35aの前部上と固定部35b
の後部上が枢支軸34により枢結され、ベールを圃場に
放出するときに開放側筐体4aが開くと、開放部35a
も回動するようにしている。
【0026】該排出ダクト35後部においては、その後
端下部に排出口35cが下方に向かって開口され、搬送
風を排出ダクト10から機体下方へ排出するように構成
している。また、後端上部には駆動軸36が左右水平方
向に横架され、該駆動軸36の進行方向一側(右)が排
出ダクト35より突出されて、該駆動軸36端部上に駆
動プーリが固設され、図示しない動力伝達機構を介して
エンジン8より動力が伝えられる構成としている。そし
て、該排出ダクト35内の駆動軸36の両側に円形の側
板33a・33aが固設され、該側板33a・33aの
間にブレード状の多数のフィン33b・33b・・・が
円周部分に略半径方向に横架されて、横断流ファン33
が構成されている。
【0027】前記駆動プーリは図示しない動力伝達機構
を介してエンジン8と連動連結され、該駆動プーリに固
設された駆動軸36に横断流ファン33が固設され、該
横断流ファン33を駆動できるようにしている。但し、
駆動軸36にモータを連結して駆動するように構成する
こともできる。また、横断流ファン33の位置は排出経
路途中であれば限定するものではない。
【0028】したがって、横断流ファン33により積極
的に吸引風を構成することで、搬送風が排出口35cか
ら積極的に下方に向かって排出されるため、搬送ダクト
部3を搬送される刈り稈が途中で失速することにより搬
送ダクト部3で詰まりが発生するのを防止できる。ま
た、機体進行方向に対して逆方向に風が吹いても、上方
に舞上げられることがなくオペレータに塵埃がかかり難
くなる。
【0029】次に、排風口3bに配設するふるい線38
で滞留を防止する三実施例について説明する。図5に示
すように、排風口3b近傍において、ふるい線38は搬
送ダクト部3の終端上部からベーラ室4の入口へ延出し
た延長線より上方で枢支軸39により枢支され、該枢支
軸39を回動支点としてリンク機構40により前後方向
に揺動可能に構成されている。
【0030】該リンク機構40は、回転ローラ7・7・
・・を駆動する駆動軸41に固設された回動アーム42
と、駆動ロッド43と、前記枢支軸39に固設された揺
動アーム44とからなり、回動アーム42と揺動アーム
44とが駆動ロッド43の両端にそれぞれ接続されてい
る。このように構成することにより、駆動軸41が回動
すると、リンク機構40によってふるい線38が前後方
向に揺動される。
【0031】したがって、ふるい線が搬送ダクト部に固
定されている場合には、刈り稈がふるい線にひっかかっ
て停滞し、搬送風の流れを妨げることにより詰まりを発
生させるおそれがあるが、ふるい線38を揺動させるこ
とによって、ふるい線38にひっかかった刈り稈をその
場に停滞させずにベーラ室4に送り込むことができるた
め、搬送風の流れを妨げることがなくなり詰まりの発生
を防止することができる。
【0032】また、ふるい線38より後方で、ベーラ室
4の入口上部にガイド板45が配設され、該ガイド板は
ふるい線38の下部とその後側でラップするように構成
されている。これにより、刈り稈は排風口3bから飛散
して排出ダクト10から排出されることなく、ガイド板
45によりベーラ室4の入口に案内されるため、刈り稈
をベーラ室4へ確実に送り込むことができる。
【0033】また、ベーラ室4の開放側筐体4aと固定
側筐体4bの下部に、ベーラ室4の開放側端部からの籾
等の漏れを防止する手段を設けることができる。即ち、
刈稈がベールとして円筒状に大きくなっていっぱいにな
ると、開放側筐体4aが開き始める。このときベールが
大きくなったことを検知して刈取作業を停止して結束作
業に移行するのであるが、開放側筐体4aの下部が開く
ことによって、籾等が漏れてしまい収穫率の低下等を招
いてしまう。そこで、籾漏れを防止する手段の第一実施
例として、図6に示すように、側面視で開放側筐体4a
前部下において、底面が下端より前上方に向けて傾斜す
る傾斜部4cが設けられて、開放側筐体4a下部を樋状
に構成している。これにより、回転ローラ7と回転ロー
ラ7の間隙から漏れ落ちる籾を傾斜部4cにより受ける
ことが可能となり、籾がベーラ室4から漏れ落ちるのを
防止できる。また、次にベールを成形する際に、傾斜部
4cで受けた籾を再利用することもできる。
【0034】また、第二実施例として、図7に示すよう
に、ベーラ室4の開放側筐体4aが完全に閉まっている
状態における、開放側筐体4aと固定側筐体4bのラッ
プ代L1が、ベールの巻き付きの終了をセンサによって
検知するのに必要な、開放側筐体4aと固定側筐体4b
とのラップ代L2より大きくなるように、開放側筐体4
aと固定側筐体4bの当接部を構成している。したがっ
て、従来ではベールの巻き付きの終了を検出するまで
に、開放側筐体4aが開いてベーラ室4から籾が漏れ落
ちることがあったが、センサにより検出するまでに開放
側筐体4aと固定側筐体4bとの間に間隙が生じないた
め、ベーラ室4から籾が漏れ落ちることはないのであ
る。
【0035】さらに、第三実施例として、図8に示すよ
うに、開放側筐体4aの前部下に固定側筐体4bの下側
へ入り込むように弾性体等で構成されるゴム部材47
を、センサにより検知するのに必要な、開放側筐体4a
と固定側筐体4bとのラップ代L2より大きく構成して
左右水平方向に横設し、該ゴム部材47により開放側筐
体4aが固定側筐体4bをその外側でラップするように
構成している。または、図9に示すように、固定側筐体
4bの後部下に開放側筐体4aの下側へ入り込むように
弾性体等で構成されるゴム部材48を前記同様に左右水
平方向に横設し、該ゴム部材48により固定側筐体4b
が開放側筐体4aの内側でラップするように構成するこ
ともできる。このように構成することにより、開放側筐
体4aと固定側筐体4bとの間から籾が漏れるのを防止
することができる。
【0036】また、第四実施例として、図10及び図1
1に示すように、開放側筐体4aの前部下に底板54が
左右水平方向に横設されており、該底板54は側面断面
視略L字状に形成されて、その左右両側が側板54aに
覆われている。該側板54a・54aは枢支軸55によ
り枢支され、該枢支軸55を回動支点として底板54が
上下方向に回動可能に構成されている。また、固定側筐
体4bの後部下に、ガイド板56が底板54に対向して
横設され、開放側筐体4aが開いた場合に、底板54の
先端部がガイド板56に当接してガイドされながら下方
に回動するようにしている。
【0037】このような構成において、開放側筐体4a
が閉じているときには、底板54は上方へ回動した状態
であり、該底板54の底面が固定側筐体4bに当接し
て、開放側筐体4a内に収納される。また、開放側筐体
4aが開くと、底板54は自重により下方へ回動し、開
放側筐体4a内から突出し、その先端部がガイド板56
と当接して、開放側筐体4aと固定側筐体4bとの間に
位置する。したがって、ベーラ室4内から落下する籾を
底板54とガイド板56により受け止めることができる
ため、ベーラ室4から籾が漏れ落ちるのを防止すること
ができる。
【0038】なお、図12に示すように、固定側筐体4
bの後部下に底板58を横設し、該底板58を開放側筐
体4aの前部下に配置することによって、開放側筐体4
aが開いた際に、ベーラ室4内から落下する籾を該底板
58により受け止めるように構成することもできる。
【0039】また、上述したように、開放側筐体4aの
内圧による開き具合をセンサで検出することによって、
オペレータは警報装置や表示によりベーラ室4が満量に
なったことを認識できるように構成しているが、開放側
筐体4aが開くことで籾漏れが発生することがある。そ
こで、籾漏れを防止するために、開放側筐体4aが開く
まえに、ベーラ室4内でベールの大きさ(径)を検出す
ることによって、オペレータに警報装置や表示によりベ
ーラ室が満量になったことを認識させて刈取作業を停止
できるように構成することができる。
【0040】例えば、図13及び図14に示すように、
結束部15近傍において、開放側筐体4a上部の左右両
外側面にアーム60・60の一端を枢支し、該アーム6
0・60の他端にセンサーローラ61を軸架して、該セ
ンサーローラ61を回転ローラ7・7・・・により形成
される円筒状の空間より外側に配置している。そして、
一側のセンサーローラ61の枢支部上にはストロークセ
ンサ62の一端が枢支され、該ストロークセンサ62の
他端が開放側筐体4a側面に突設したピン63により枢
支されている。
【0041】このような構成において、ベールが成長し
てベーラ室4が満量になると、回転ローラ7と回転ロー
ラ7との間からベールが外方向にはみ出してセンサーロ
ーラ61を外方向に押す。こうしてセンサーローラ61
が上方に回動されると、該センサーローラ61が外方向
に押される力をストロークセンサ62により検知してベ
ールの大きさを判断し、設定量以上となるとオペレータ
に知らせて走行を停止し、結束するようにしている。
【0042】また、次のように構成することもできる。
図15に示すように、開放側筐体4a内上部に側面視L
字状のアーム65の基部を枢支軸69により枢支し、該
アーム65の中途部にバネ部材66の一端を接続し、他
端を開放側筐体4aの側面内側に突設したピン67に固
定してアーム65を下方に付勢し、該バネ部材66の支
点越えを利用してアーム65を下方に回動した状態と、
上方に回動した状態に保持できるようにしている。そし
て、該アーム65の枢支部上に回転角度を検知するセン
サ68を設けている。
【0043】そして、ベールが成長してアーム65が上
方に押されると、アーム65はバネ部材66により枢支
軸69を中心に上方に回動し、センサ68によりベール
の大きさが判り、アーム65が支点越えすることにより
ベールが終了したことがセンサ68によって検知するよ
うに構成している。
【0044】このように、ベールの大きさからベーラ室
4の満量を検知するように構成することによって、開放
側筐体4aが開くまえに、運転部6に設けた警報装置を
作動させ、または表示してオペレータに認識させること
ができ、支点越えとなることにより満量となって刈取作
業を停止し、開放側筐体4aを開かずにベールの結束作
業に移行できるため、ベーラ室4内から籾が漏れるのを
防止できる。
【0045】また、同様にベーラ室4の満量時における
籾漏れを防止するために、図16及び図17に示すよう
に、回転ローラ7・7・・・を駆動する前記駆動軸41
の駆動トルクをトルクセンサ49により測定し、駆動ト
ルクが設定値を超えたときに、警報装置を作動させて、
ベーラ室4が満量になったことをオペレータが認識でき
るようにすることもできる。
【0046】前記駆動軸41に設けられたトルクセンサ
49は図示しないコントローラと接続され、該コントロ
ーラに運転部6に配設したランプやブザーなどからなる
警報装置と接続されている。なお、該コントローラによ
り駆動軸41の駆動トルクを、ベーラ室4の内圧により
数段階に調節可能としている。
【0047】そして、駆動軸41の駆動トルクが設定値
を超えたことがトルクセンサ49によって検知される
と、運転部6に設けたブザーが警報を発し、オペレータ
にベーラ室4が満量になったことを認識させる。但し、
警報の手段は限定するものではなく、警報において、点
灯と点滅により知らせたり、音の断続を変化させたり、
大きさを変化させたり、音色(高さ)を変化させたりす
ることができる。
【0048】したがって、ベーラ室4が満量となったこ
とを開放側筐体が開くまえに、運転部6に設けた警報装
置を作動させ、または表示してオペレータに認識させる
ことにより刈取作業を停止し、開放側筐体4aを開かず
にベールの結束作業に移行できるため、ベーラ室4内か
ら籾が漏れるのを防止できる。また、駆動軸41の駆動
トルク、つまり回転ローラ7・7・・・の駆動トルクを
検出して、ベールの成形終了を判断するように構成した
ため、ベーラ室4の内圧を検出して判断する構成とした
ものと比べて誤作動を起こしにくい。
【0049】また、前記回転ローラ7・7・・・の回転
速度段は1段のみであり、ベーラを結束するために長い
時間を要する。そこで、回転ローラ7・7・・・の回転
速度を増速する高回転側を設けて回転速度段を2段とす
ることによって、ベールを結束する時間の短縮を図るこ
とができる。
【0050】即ち、図18に示すように、エンジン8か
らの動力は、一方はプーリやベルト等を介して前方の刈
取部2のフレール刃2cを駆動し、他方はプーリやベル
トやミッションケース等を介して後方の駆動軸41に伝
えられる。該駆動軸41上には通常回転側の第一入力プ
ーリ71が固設され、その側方に高回転側の第二入力プ
ーリ72が固設されている。他方、駆動軸41と平行に
配置された回転ローラ7の駆動軸となる回転軸7a上に
第一出力プーリ73と第二出力プーリ74が固設され、
該第一入力プーリ71と第一出力プーリ73、第二入力
プーリ72と第二出力プーリ74との間にそれぞれベル
トを巻回するとともに、ベルトテンション式のクラッチ
75・76を配置し、該クラッチ75・76の入切を行
うことにより、回転ローラ7・7・・・を通常回転側と
高回転側とに切換可能としている。但し、クラッチはベ
ルトテンション式に限定するものではなく電磁クラッチ
等であってもよい。
【0051】このような構成において、上述したように
センサによりベーラ室4の満量が検知されると、テンシ
ョン76が「入」に制御されて回転ローラ7・7・・・
が高回転側に切り換わるため、ベールの結束作業に必要
とする時間を短縮させることができる。
【0052】また、コンバインによる収穫後の圃場で作
業を行う場合には、圃場上に落下している藁を切断する
ための切断装置80をフレール刈取部2の前方に設ける
ことができる。図19及び図20に示すように、切断装
置80はカッター刃81と回動ケース82と回動アーム
83などからなり、フレール刈取部2のカバー2aの一
側(左)に回動ケース82の基部が枢支され、他側に回
動アーム83の基部が枢支され、該回動ケース82と回
動アーム83の先端部で左右水平方向に回転軸84が軸
架され、該回転軸84にカッター刃81・81・・・が
所定の間隔をあけて配置されている。該カッター刃81
・81・・・の回転方向は、図19に示す矢印のように
藁がフレール刈取部2側に移動する方向として、藁が前
方へ飛散しないようにしている。
【0053】また、フレール刈取部2の駆動軸2bの左
端には、入力プーリ85が固設され、該入力プーリ85
は回動ケースの前部に枢支された出力プーリ86とベル
ト87により連結連動され、該ベルト87の途中部に
は、テンションプーリ88が配置されている。なお、該
テンションプーリ88は、回動ケース82の支持台82
a上のバネ部材89によって、下方に向かって付勢さ
れ、入力ベルト87を常に下方に張設するようにしてい
る。そして、出力プーリ86を枢支する枢支軸77の他
端にギヤ78が固設され、該ギヤ78と前記回転軸84
の左端に固設されたギヤ79とが噛合されて、フレール
刈取部2から切断装置80に動力を伝達し、切断装置8
0を駆動できるようにしている。
【0054】また、前記回動ケース82の後部には支持
部82bが上方に突設され、該支持部82bの先端部に
バネ部材70が接続され、該バネ部材70によって回動
ケース82が下方に付勢されている。さらに、回動ケー
ス82下方にはストッパー部材64が配設されて、回動
ケース82の下限位置を規制している。これにより、切
断装置80の突込防止と石等に対する安全確保を図るこ
とができる。なお、回動ケース82の下限位置はストッ
パー部材64により調節可能である。
【0055】したがって、コンバインによる収穫後に
は、藁は機体進行方向に対して垂直方向に落下している
ことが多く、藁をフレール刈取部2だけで切断すると、
稈の切断長が長くなり、搬送ダクト部3における詰まり
の要因となることがあったが、予め切断装置80により
藁を切断することで、フレール刈取部2による稈の切断
長が短くなるため、搬送ダクト部3の詰まりを防止する
ことができる。
【0056】また、図21及び図22に示すように、フ
レール刈取部2の前方に稈の方向を変更するための方向
変更装置90を設けることもできる図21及び図22に
示すように、方向変更装置90は回転体91と回動ケー
ス92などからなり、該回動ケース92の基部がフレー
ル刈取部2のカバー2aの一側(左)に回動自在に枢支
され、該回動ケース92の先端部に回転軸93が枢支さ
れ、該回転軸93の機体側に回転体91が固設されてい
る。該回転体91の左右横幅は刈幅の半分以下の長さと
なるように構成し、該回転体91を稈の一部に当てるこ
とによって稈の向きを変更できるようにしている。ま
た、該回転体91は、刈幅の外側に配置することも可能
であり、回転体91を刈幅の外側に配置することで、次
工程の稈の向きを修正し、刈取中の稈の吸込を阻害しな
いようにすることができる。
【0057】前記フレール刈取部2の駆動軸2bの左端
にべベルギア94aを固定し、該ベベルギア94aは入
力軸95の一端に固定されたベベルギア94bと噛合
し、該入力軸95は前方に突出してべベルギア96aを
固定している。そして、該ベベルギア96aは回転軸9
3の左端に固定されたベベルギア96bと噛合して、フ
レール刈取部2から方向変更装置90に動力を伝達し、
方向変更装置90を駆動できるようにしている。
【0058】また、前記回動ケース92の後部には支持
部92aが上方に突設され、該支持部92aの先端部に
バネ部材97が接続され、該バネ部材97によって回動
ケース92が下方に付勢されている。さらに、回動ケー
ス92下方にはストッパー部材98が配設されて、回動
ケース92の下限位置を規制している。これにより、方
向変更装置90の突込防止と石等に対する安全確保を図
ることができる。なお、回動ケース92の下限位置はス
トッパー部材98により調節可能である。
【0059】したがって、機体進行方向に対して垂直方
向に倒れている稈、あるいは落下している藁をフレール
刈取部2で切断すると、稈の切断長が長くなり、搬送ダ
クト部3における詰まりの要因となることがあったが、
予め方向変更装置90により稈、あるいは藁の向きを変
えることで、稈の切断長を短くして詰まりの発生を防止
することができる。
【0060】また、図23に示すように、フレール刈取
部2の前部にデバイダ17・17を設けることもでき
る。該デバイダ17・17は、フレール刈取部2の左右
両側前部に回動自在に枢支され、バネ部材18によって
下方に付勢されており、該バネ部材18の支点越えを利
用してデバイダ17・17を前方に突出した状態と収納
した状態に保持できるようにしている。
【0061】該フレール刈取部2の左右両側に配設され
たデバイダ17・17にはそれぞれ上面途中部にアーム
17aが突設され、アーム17aとアーム17aが接続
アーム19により接続されて、左右両側のアーム17・
17が一体化されている。該接続アーム19に操作レバ
ー27の下端が連結され、その上端にハンドル部27a
が取り付けられている。そして、該ハンドル部27aは
運転部6に配置されて、オペレータが運転席からデバイ
ダ17・17の操作を行うことができるように構成され
ており、該操作レバー27を操作することによって、簡
単に左右両側のデバイダ17・17を一度に収納あるい
は突出させることができる。
【0062】また、稈が機体進行方向に垂直となるよう
に倒れている場合、その状態で稈がフレール刈取部2に
吸込まれると、切断されずに詰まりが発生することがあ
る。そこで、図24に示すように、フレール刈取部2の
前部に所定の間隔をあけて複数のデバイダ25・25・
・・を取り付け、該デバイダ25・25・・・によりフ
レール刈取部2に稈が吸込まれるまえに、稈の向きを機
体進行方向に揃えることによって、稈を確実に切断可能
として詰まりの発生を防止することができる。
【0063】さらに、前記デバイダ25・25・・・の
代わりに、図25に示すように、フレール刈取部2の前
部に所定の間隔をあけて複数のピック26・26・・・
を取り付けることもできる。該ピック26は、隣接する
ピック26と所定の前後方向の長さ(または所定角度位
置)をズラせて配置し、稈が二本以上のピック26・2
6にひっかかったままの状態とならないようにしてい
る。そして、稈をピック26・26・・・により拾い上
げながら機体進行方向に揃うように落として、フレール
刈取部2で切断しやすくしている。なお、隣接するピッ
クに異なる長さのものを取り付けてもよい。
【0064】また、圃場が湿田などである場合には、図
26に示すように、コンバインベーラの後部に、ワイヤ
ーまたはロッド等を介して台車37を脱着可能に連結し
て牽引することによって、結束後のベールを圃場に落下
させずにそのまま台車37上に積載することが可能とな
るため、従来のように圃場に放出したベールを汚すこと
なく、後でベールを回収する必要がなくなる。
【0065】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0066】即ち、請求項1に示す如く、搬送ダクト部
の終端上部に排風口を開口し、該排風口を、ベーラ室の
上前部から機体後方に延設した排出ダクトの前部と連通
して覆うようにしたコンバインベーラであって、該排出
ダクト内に風向板を横設し、該風向板上面と排出ダクト
とから、排風口から排出される搬送風の排出経路を構成
したので、結束部は風向板を介して搬送風の排出経路と
隔絶される。したがって、結束部に塵が堆積したり、排
出風により結束用の紐が安定せずにふらついたりして、
ベールの結束ミスが生じるのを防止できる。
【0067】請求項2に示す如く、前記風向板の前端部
を、後方下方に向けて側面視略V字状に曲折し、該前端
部の先端をベーラ室の入口上部に固設したので、刈り稈
は排風口から排出ダクトに排出され難くなり、該前端部
をガイドとして、確実にベーラ室に案内される。
【0068】請求項3に示す如く、前記風向板の途中部
で、結束部より前方に回動支点を設けて、風向板の後部
を回動可能に構成したので、ベールを圃場に放出すると
きに開放側筐体が開くと、排出ダクトの開放部とともに
回動する。
【0069】請求項4に示す如く、搬送ダクト部の終端
上部に排風口を開口し、該排風口を、ベーラ室の上前部
から機体後方に延設した排出ダクトの前部と連通して覆
うようにしたコンバインベーラであって、該排出ダクト
の後部内に横断流ファンを設けたので、搬送ダクト部内
を搬送される刈り稈が途中で失速することにより搬送ダ
クト部で詰まりが発生するのを防止できる。
【0070】請求項5に示す如く、前記横断流ファンの
吸引排出方向を下方としたので、機体進行方向に対して
逆方向に風が吹いても、オペレータに塵埃がかかり難く
なる。
【0071】請求項6に示す如く、搬送ダクト部の終端
上部に排風口を開口し、該排風口を、ベーラ室の上前部
から機体後方に延設した排出ダクトの前部と連通して覆
うようにしたコンバインベーラであって、該搬送ダクト
部の終端上部からベーラ室の入口へ延出した延長線より
上方にふるい線を枢支し、前後方向に揺動可能に構成し
たたので、ふるい線にひっかかった刈り稈をその場に停
滞させずにベーラ室に送り込むことが可能となる。した
がって、搬送風の流れを妨げることがなくなり搬送ダク
ト部の詰まりを防止することができる。
【0072】請求項7に示す如く、前記ふるい線より後
方で、ベーラ室の入口上部にガイド板を設け、該ガイド
板とふるい線とがラップするように構成したので、刈り
稈は排風口から飛散して排出ダクトから排出されること
なく、ガイド板によりベーラ室の入口に案内されるた
め、刈り稈をベーラ室へ確実に送り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインベーラの側面図。
【図2】コンバインベーラのベーラ室の部分を明瞭に示
した側面図。
【図3】第一実施例における排出ダクト内の構成を示し
た側面図。
【図4】第二実施例における排出ダクト内の構成を示し
た側面図。
【図5】第三実施例における排出ダクト内の構成を示し
た側面図。
【図6】別実施例のベーラ室下部の構造を示した図。
【図7】別実施例のベーラ室下部の構造を示した図。
【図8】別実施例のベーラ室下部の構造を示した図。
【図9】別実施例のベーラ室下部の構造を示した図。
【図10】別実施例のベーラ室下部の構造を示した図。
【図11】図10における開放側筐体が開いた状態を示
した図。
【図12】別実施例のベーラ室下部の構造を示した図。
【図13】ベーラ室上部にベールの大きさを検知する手
段を設けた場合の側面図。
【図14】同じく平面図。
【図15】別実施例のベーラ室上部にベールの大きさを
検知する手段を設けた場合の側面図。
【図16】別実施例の動力伝達機構のスケルトン図。
【図17】ベーラ室の動力伝達機構を示した図。
【図18】別実施例の動力伝達機構のスケルトン図。
【図19】フレール刈取部に切断装置を取り付けた場合
の側面図。
【図20】同じく平面図。
【図21】フレール刈取部に方向変更装置を取り付けた
場合の側面図。
【図22】同じく平面図。
【図23】フレール刈取部にデバイダを取り付けた場合
の側面図。
【図24】別実施例のフレール刈取部にデバイダを取り
付けた場合の斜視図。
【図25】フレール刈取部にピックを取り付けた場合の
斜視図。
【図26】コンバインベーラに台車を装着した場合の側
面図。
【符号の説明】
3 搬送ダクト部 3b 排風口 4 ベーラ室 10 排出ダクト 14 排出経路 30 風向板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 慶治 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B083 AA01 BA11 BA15 CA03 CA30 FA06 FA09 FA11 FA16 FA18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ダクト部の終端上部に排風口を開口
    し、該排風口を、ベーラ室の上前部から機体後方に延設
    した排出ダクトの前部と連通して覆うようにしたコンバ
    インベーラであって、該排出ダクト内に風向板を横設
    し、該風向板上面と排出ダクトとから、排風口から排出
    される搬送風の排出経路を構成したことを特徴とするコ
    ンバインベーラ。
  2. 【請求項2】 前記風向板の前端部を、後方下方に向け
    て側面視略V字状に曲折し、該前端部の先端をベーラ室
    の入口上部に固設したことを特徴とする請求項1に記載
    のコンバインベーラ。
  3. 【請求項3】 前記風向板の途中部で、結束部より前方
    に回動支点を設けて、風向板の後部を回動可能に構成し
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコ
    ンバインベーラ。
  4. 【請求項4】 搬送ダクト部の終端上部に排風口を開口
    し、該排風口を、ベーラ室の上前部から機体後方に延設
    した排出ダクトの前部と連通して覆うようにしたコンバ
    インベーラであって、該排出ダクトの後部内に横断流フ
    ァンを設けたことを特徴とするコンバインベーラ。
  5. 【請求項5】 前記横断流ファンの吸引排出方向を下方
    としたことを特徴とする請求項4に記載のコンバインベ
    ーラ。
  6. 【請求項6】 搬送ダクト部の終端上部に排風口を開口
    し、該排風口を、ベーラ室の上前部から機体後方に延設
    した排出ダクトの前部と連通して覆うようにしたコンバ
    インベーラであって、該搬送ダクト部の終端上部からベ
    ーラ室の入口へ延出した延長線より上方にふるい線を枢
    支し、前後方向に揺動可能に構成したたことを特徴とす
    るコンバインベーラ。
  7. 【請求項7】 前記ふるい線より後方で、ベーラ室の入
    口上部にガイド板を設け、該ガイド板とふるい線とがラ
    ップするように構成したことを特徴とする請求項6に記
    載のコンバインベーラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007135502A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Star Farm Machinery Mfg Co Ltd ロールベーラ
JP2014124147A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Yanmar Co Ltd ロールベーラ装置
JP7290559B2 (ja) 2019-12-13 2023-06-13 株式会社Ihiアグリテック ハンマーナイフ式草刈機

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