JP2002101738A - コンバインのエンジン調速構造 - Google Patents

コンバインのエンジン調速構造

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JP2002101738A
JP2002101738A JP2000296850A JP2000296850A JP2002101738A JP 2002101738 A JP2002101738 A JP 2002101738A JP 2000296850 A JP2000296850 A JP 2000296850A JP 2000296850 A JP2000296850 A JP 2000296850A JP 2002101738 A JP2002101738 A JP 2002101738A
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Japan
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lever
threshing
clutch lever
engine
engine speed
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JP2000296850A
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English (en)
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Harumichi Makizono
晴充 牧園
Yoshiaki Goto
義昭 後藤
Haruo Baba
治男 馬場
Suezo Ueda
末蔵 上田
Noboru Kishida
登 岸田
Isamu Ase
勇 阿瀬
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作の省力化を図れるコンバインのエンジン
調速構造を提供する。 【解決手段】 アクセルレバー100からエンジン55
の調速レバー104に亘る操作系105を脱穀クラッチ
レバー103に連係機構111を介して連係し、エンジ
ン回転数が定格回転数よりも低い場合には、脱穀クラッ
チレバー103の切り位置から入り位置への操作に連動
して、調速レバー104がアクセルレバー100の操作
位置に応じた設定位置aからエンジン55を定格回転さ
せる定格位置bに切り換わり、脱穀クラッチレバー10
3の入り位置から切り位置への操作に連動して、調速レ
バー104が定格位置bから設定位置aに復帰するよう
に連係機構111を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインのエン
ジン調速構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンバインにおけるエンジン調速
構造は、アクセルレバーをエンジンの調速レバーに操作
ワイヤなどの操作系を介して連係しているだけであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によると、作業負荷の大きい刈り取り収穫作業
を行うために定格回転数まで上昇させたエンジン回転数
を、例えば、刈り取り収穫作業を中断して籾降ろし作業
などを行うために一旦低下させてしまうと、刈り取り収
穫作業を再開する際には、アクセルレバーを操作してエ
ンジン回転数を定格回転数まで上昇させる準備操作を行
った後に、刈り取り収穫作業を開始させるための操作を
行う必要があることから、操作の省力化を図る上におい
て改善の余地があった。
【0004】本発明の目的は、操作の省力化を図れるコ
ンバインのエンジン調速構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成
するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、ア
クセルレバーからエンジンの調速レバーに亘る操作系を
脱穀クラッチレバーに連係機構を介して連係し、エンジ
ン回転数が定格回転数よりも低い場合には、前記脱穀ク
ラッチレバーの切り位置から入り位置への操作に連動し
て、前記調速レバーが前記アクセルレバーの操作位置に
応じた設定位置から前記エンジンを定格回転させる定格
位置に切り換わり、前記脱穀クラッチレバーの入り位置
から切り位置への操作に連動して、前記調速レバーが前
記定格位置から前記設定位置に復帰するように前記連係
機構を構成した。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、アクセルレバーを、エンジン回転数が定格回転数よ
りも低い所望の回転数となる操作位置に設定しておく
と、刈り取り収穫作業を開始する際には、アクセルレバ
ーを操作しなくても、刈り取り収穫作業を開始させるた
めの操作の一つである脱穀クラッチレバーの切り位置か
ら入り位置への操作によって、エンジン回転数を定格回
転数まで上昇させることができるようになる。
【0007】逆に、刈り取り収穫作業を中断又は終了す
る際には、アクセルレバーを操作しなくても、刈り取り
収穫作業を停止させるための操作の一つである脱穀クラ
ッチレバーの入り位置から切り位置への操作によって、
エンジン回転数をアクセルレバーの操作位置に応じた所
望の回転数まで低下させることができるようになる。
【0008】つまり、刈り取り収穫作業を断続するごと
にアクセルレバーを操作する必要がないことから操作の
省力化を図れるようになる。
【0009】しかも、アクセルレバーを操作してエンジ
ン回転数を定格回転数まで上昇させる場合に必要となっ
ていたエンジン回転数を確認するための回転速度計を不
要にすることも可能であることから、構成の簡素化や製
造コストの削減を図れるようになる。
【0010】〔効果〕従って、操作の省力化を図れる上
に、構成の簡素化や製造コストの削減を図ることも可能
なコンバインのエンジン調速構造を提供できるようにな
った。
【0011】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発
明では、上記請求項1記載の発明において、前記連係機
構に、前記操作系と前記脱穀クラッチレバーとの連係を
解除する解除操作具を設けた。
【0012】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、脱穀装置の清掃や調整などを行う際には、解除操作
具により操作系と脱穀クラッチレバーとの連係を解除
し、アクセルレバーを低速側に操作した状態で、脱穀ク
ラッチレバーを切り位置から入り位置に操作すること
で、脱穀装置の清掃や調整などを行う上で有効な脱穀装
置の低速駆動状態を現出することができるようになる。
【0013】〔効果〕従って、操作の省力化を図りなが
らもメンテナンス性の向上を図れるようになった。
【0014】〔構成〕本発明のうちの請求項3記載の発
明では、上記請求項1又は2記載の発明において、前記
脱穀装置にスロワ式の処理物搬送機構を装備した。
【0015】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、脱穀装置を作動させた作業時には、エンジン回転数
が定格回転数になることで処理物搬送機構を高速駆動さ
せることができるので、スクリュー式のものに比較して
安価な反面、低速駆動すると処理物の詰まりが発生し易
いというスロワ式の処理物搬送機構が有する短所を改善
することができるようになる。
【0016】〔効果〕従って、安価なスロワ式の処理物
搬送機構を採用しながらも信頼性の向上を図れるように
なった。
【0017】〔構成〕本発明のうちの請求項4記載の発
明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明
において、刈取クラッチレバーの切り位置から入り位置
への操作に連動して前記脱穀クラッチレバーが切り位置
から入り位置に切り換わるように、前記脱穀クラッチレ
バーを前記刈取クラッチレバーに片当たり連動させる連
動機構を装備した。
【0018】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、刈取クラッチレバーを切り位置から入り位置に操作
するだけで、エンジン回転数を定格回転数まで上昇させ
た状態で刈取搬送部及び脱穀装置を一斉に作動させるこ
とができるので、刈り取り収穫作業を開始する際に要す
る操作の省力化をより効果的に図れるようになる。
【0019】逆に、刈取クラッチレバーを入り位置から
切り位置に操作しても、脱穀クラッチレバーは入り位置
に位置して刈取搬送部のみが作動停止することから、刈
取クラッチレバーの入り位置から切り位置への操作に連
動して脱穀クラッチレバーが入り位置から切り位置に切
り換わるように構成した場合に発生する、脱穀処理中や
選別処理中の処理物などが存在する状態で脱穀装置が作
動停止する不都合を回避できるようになる。
【0020】又、脱穀クラッチレバーを入り位置から切
り位置に操作する際に、刈取クラッチレバーが入り位置
に位置している場合には、脱穀クラッチレバーの操作と
ともに刈取クラッチレバーを入り位置から切り位置に切
り換えることができるので、刈取クラッチレバーの切り
位置への操作忘れを防止することができ、更に、その連
動操作を意図的に行うようにすれば、エンジン回転数を
アクセルレバーによる設定回転数まで低下させながら刈
取搬送部及び脱穀装置を一斉に作動停止させることがで
きるので、刈り取り収穫作業を中断又は終了する際に要
する操作の省力化をより効果的に図れるようになる。
【0021】しかも、刈取クラッチレバーが切り位置に
位置する状態では、脱穀クラッチレバーを操作しても刈
取クラッチレバーは切り位置に位置したままであること
から、刈取搬送部を作動させることなく脱穀装置の作動
状態を切り換えることができるので、刈取穀稈を脱穀装
置に手動供給する枕扱ぎ作業も支障なく行えるようにな
る。
【0022】〔効果〕従って、刈り取り収穫作業での脱
穀処理や選別処理に悪影響を及ぼすことなく、又、枕扱
ぎ作業に支障を来すことなく、操作の省力化をより効果
的に図れるようになった。
【0023】
【発明の実施の形態】図1には自脱形コンバインの全体
左側面が、図2にはその全体右側面が、図2にはその全
体平面がそれぞれ示されており、このコンバインは、左
右一対のクローラ式走行装置1を備えた走行機体2の前
部左側に、刈取搬送部3を左右向きの軸心P1周りに昇
降揺動可能に連結し、走行機体2の前部右側に操縦塔4
や運転座席5などを備えた搭乗運転部6を形成し、走行
機体2における刈取搬送部3と搭乗運転部6の後方箇所
に、刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して脱穀処理や選
別処理などを施す脱穀装置7を搭載し、走行機体2にお
ける脱穀装置7の左後方箇所に、脱穀装置7からの排ワ
ラを細断処理する排ワラ切断装置8を装備し、走行機体
2における脱穀装置7の右後方箇所に、脱穀装置7から
揚送コンベヤ9を介して搬送される穀粒を籾袋10に詰
め込む袋詰め装置11を配設して構成されている。
【0024】図1、図2及び図4〜6に示すように、左
右のクローラ式走行装置1は、トラックフレーム12の
前部に駆動輪13を配備し、トラックフレーム12の後
部に遊動輪14を前後方向に位置調節可能に装備し、駆
動輪13と遊動輪14の間に3つの転輪15を配設する
とともに、それらを外囲する状態にクローラベルト16
を張設して構成され、左右の各トラックフレーム12か
ら上方に向けて延設されたL字状の前連結フレーム1
7、及び、左右のトラックフレーム12に亘って架設さ
れた山形の後連結フレーム18を介して、走行機体2の
メインフレーム19に連結されている。
【0025】ちなみに、前後の各連結フレーム17,1
8には曲げ加工を行い易い丸パイプ材が採用され、又、
左右の前連結フレーム17は、角パイプ材からなるメイ
ンフレーム19を上下方向で貫通するようになってい
る。
【0026】図1〜5に示すように、刈取搬送部3は、
左右の前連結フレーム17に亘って架設された支持部材
20に左右向きの軸心P1周りに昇降揺動可能に支持さ
れた刈取フレーム21に、倒伏した植立穀稈をすくい上
げる3つのデバイダ22、倒伏した植立穀稈をすき起こ
す左右の引起装置23、植立穀稈の株元側を切断するバ
リカン形の刈取装置24、及び、刈取穀稈を後方に向け
て搬送しながら縦向き姿勢から横向き姿勢に姿勢変更す
る搬送装置25、などを備えて2条分の刈り取り搬送を
行うように構成されている。
【0027】図7に示すように、脱穀装置7は、その左
外側部に配設されたフィードチェーン26が、搬送装置
25からの刈取穀稈の株元側を挟持して後方に向けて搬
送し、脱穀装置7の左半部に装備された扱胴27が、前
後向きの軸心P2周りに回転することで、フィードチェ
ーン26による搬送で受網28上に案内された刈取穀稈
の穂先側に対して脱穀処理を施し、扱胴27の左下方に
配備された唐箕29が、前後向きの軸心P3周りに回転
して右方に向けて流動する選別風を供給することで、脱
穀処理によって受網28から漏下した処理物などに対し
て風選別処理を施し、受網28の下方に配設された揺動
選別機構31が、前後向きの駆動軸32の回転で左右方
向に揺動駆動されることで、揺動選別機構31に供給さ
れた処理物を右方に搬送しながらその処理物に対して篩
い選別処理を施し、揺動選別機構31の下方における選
別方向上手側に配設された1番スクリュー33が、前後
向きの軸心P4周りに回転することで、揺動選別機構3
1の選別方向上手側から漏下した穀粒を揚送コンベヤ9
に向けて搬送し、揺動選別機構31の下方における選別
方向下手側に配設された2番スクリュー34が、前後向
きの軸心P5周りに回転することで、揺動選別機構31
の選別方向下手側から漏下した穀粒と切れワラなどとの
混在物をスロワ式の処理物搬送機構35に向けて搬送
し、処理物搬送機構35のスロワ羽根36が2番スクリ
ュー34と一体回転することで、混在物を受網28上に
還元して再処理するように構成されている。
【0028】処理物のうち、揺動選別機構31から漏下
せずに揺動選別機構31の後端まで搬送された切れワラ
やワラ屑などの塵埃は、脱穀装置7の搭乗運転部6側と
なる右側面に形成した排塵口37(図2及び図7参照)
から排出されるようになっており、これによって、脱穀
装置7から排出されたワラ屑などの塵埃が未刈り穀稈に
降りかかる不都合を確実に防止することができ、もっ
て、未刈り穀稈に降りかかった塵埃が刈取穀稈とともに
脱穀装置7に供給されることに起因した選別性能や選別
効率の低下を回避できるようになっている。
【0029】図8及び図9に示すように、排ワラ切断装
置8には、左右向きの軸心P6周りに回転する第1ロー
ル38に、その回転に伴って出退するように装備された
係止ピン39が、フィードチェーン26からの左右向き
の排ワラを、その中間部に係止して第1ロール38に隣
接するとともに左右向きの軸心P7周りに回転する第2
ロール40に向けて掻き込むことで松葉状の二つ折りに
し、その松葉状の排ワラを、各ロール38,40の回転
で、それらの下方に配備された固定刃41と左右向きの
軸心P8周りに回転する回転刃42に向けて送り込むこ
とで、排ワラの屈折端から順に細断するシリンダ形カッ
タが採用されており、これによって、左右向きの排ワラ
をその姿勢のまま受け取って複数のディスクで細断する
ディスク形カッタを採用する場合に比較して、脱穀装置
7の後方において排ワラ切断装置8の配設に要する配設
空間の左右長さを大幅に小さくすることができ、その
分、袋詰め装置11の配置空間を左右方向に大きくする
ことができるようになっている。
【0030】図1〜3に示すように、袋詰め装置11
は、走行機体2の右後部に形成された載置台43と、そ
の載置台43の前部に立設された支持フレーム44から
後方に向けて延設された左右一対で左右二組の支持杆4
5とで支持された左右の籾袋10に、揚送コンベヤ9か
らの穀粒を、揚送コンベヤ9の搬送終端に連結された左
右二股状のシュート46と、そのシュート46内での穀
粒の流下経路を切り換えるシャッタ47とで切り換え供
給する2袋式に構成されており、これによって、満杯に
なった一方の籾袋10を空の籾袋10に交換する間も他
方の籾袋10に穀粒を貯留することができるので、1袋
式に構成する場合に比較して穀粒回収効率の向上を図れ
るようになっている。
【0031】以上の構成から、扱胴27よりも長さの長
い揺動選別機構31を前後向きに配設する場合に比較し
て、脱穀装置7の前後長さを短くすることができ、又、
その脱穀装置7の後方に排ワラ切断装置8と袋詰め装置
11とを前後向きに並設する場合に比較して前後長さを
短くすることができ、更に、それらによって、走行機体
2の前後長さを短くすることができて軽量化を図ること
ができ、その分、コンバインの全長を短くすることがで
きるとともに全重量を軽くすることができるので、搭乗
運転部6を備える乗用形でありながら軽トラックの荷台
に積載することが可能となり、もって、道路状況などか
ら軽トラックでしかコンバインを輸送することができな
い山間地などの圃場においても使用することができるよ
うになっている。
【0032】その結果、軽トラックに積載可能な歩行形
コンバインなどを使用していた山間地などの圃場での刈
り取り収穫作業において、作業時にぬかるんだ圃場を歩
行する必要がなく、又、刈取搬送部3の位置と刈り取り
対象となる植立穀稈の位置とを合わせる条合わせ作業な
どを容易に行えることから、刈り取り収穫作業を行う際
の労力の軽減及び作業性の向上を図れるようになってい
る。
【0033】しかも、脱穀装置7と袋詰め装置11とを
左右方向に並設する場合に生じる、袋詰め装置11の貯
留量に起因した左右バランスの不均衡を回避することが
でき、又、重量の重い脱穀装置7との均衡を図るために
袋詰め装置11にバランスウェイトを配備する必要がな
いことから、機体の軽量化を更に図りながら安定性の向
上を図れるようになり、更に、コンバインの全長を短く
する上において、刈取搬送部3と脱穀装置7との間を詰
める必要がないことから、刈取穀稈を脱穀装置7に対し
て好適な姿勢に変更するのに必要な長さを、刈取搬送部
3の刈取装置24と脱穀装置7との間で容易に確保する
ことができるので、脱穀処理に悪影響を及ぼすことがな
く、又、刈取穀稈を脱穀装置7に手動供給する枕扱ぎ作
業も良好に行えるようになっている。
【0034】図8及び図9に示すように、排ワラ切断装
置8の上部には、左右向きの軸心P9周りに開閉操作可
能な蓋体48が装備され、排ワラ切断装置8の上方に
は、フィードチェーン26から排ワラ切断装置8への排
ワラ搬送経路を覆うカバー49が、上昇位置と下降位置
とに左右向きの軸心P10周りに位置変更可能に装備さ
れている。
【0035】カバー49には、左右向きの軸心P11周
りに揺動操作可能な操作アーム50が装備され、操作ア
ーム50は、脱穀装置7に装備された係合ピン51との
係合で、カバー49を開放位置と閉塞位置との2位置に
切り換え保持可能な長孔52が形成されるとともに、カ
バー49を閉塞位置で保持する状態では、その遊端と蓋
体48との接当で蓋体48を開放姿勢で保持するように
なっている。尚、図8及び図9における符号53は、操
作アーム50を、カバー49を開放位置及び閉塞位置に
保持する係合姿勢に維持する付勢バネであり、符号54
は、カバー49の閉塞位置への切り換えに伴って脱穀装
置7からの排ワラを排ワラ切断装置8に案内する状態に
切り換わり、カバー49の開放位置への切り換えに伴っ
て脱穀装置7からの排ワラが排ワラ切断装置8の上方を
通過することを許容する状態に切り換わるガイド杆であ
る。
【0036】つまり、蓋体48及びカバー49を開閉操
作することで、排ワラ放出状態を、脱穀装置7からの排
ワラを排ワラ切断装置8に供給する細断放出状態と、排
ワラ切断装置8に供給せずにそのまま放出する長ワラ放
出状態とに、排ワラ切断装置8を着脱する手間を要する
ことなく容易に切り換えられるようになっている。
【0037】図2〜5及び図10に示すように、走行機
体2における運転座席5の下方には、エンジン55がそ
の出力軸56が前後向きになる姿勢で搭載されており、
そのエンジン55からの動力を、左右向きの第1ベルト
テンションクラッチ57を介して、前後向きの入力軸5
8を備えるミッションケース59に伝達するとともに、
左右向きの第2ベルトテンションクラッチ60を介し
て、前後向きの駆動軸61を備える脱穀装置7に伝達
し、更に、左右向きの第3ベルトテンションクラッチ6
2を介して、左側の前連結フレーム17に装備した前後
向きの伝動軸63に伝達するようになっている。
【0038】つまり、各ベルトテンションクラッチ5
7,60,62を左右向きに配設していることから、そ
れらを前後向きに配設する場合に比較してコンバインの
全長をより短くすることができるようになっている。
【0039】図11に示すように、ミッションケース5
9には、入力軸58に入力された前後向き軸心周りの動
力を左右向き軸心周りの動力に変換するベベルギヤ6
4、ベベルギヤ64からの動力を前進動力と後進動力と
に切り換え可能で、かつ、前進動力を3段階に切り換え
可能なギヤ式変速機構65、及び、ギヤ式変速機構65
からの変速後の動力を、左右の各クローラ式走行装置1
の駆動軸である左右一対の左右向きの出力軸66のうち
の対応するものに伝達する伝動状態と、対応する出力軸
66に伝達しない遮断状態と、対応する出力軸66を制
動停止させる制動状態とを切り換え現出可能に構成され
た左右一対のサイドクラッチブレーキ67などが内装さ
れている。
【0040】つまり、ミッションケース59の内部空間
を有効利用して、エンジン55からの前後向き軸心周り
の動力を左右向き軸心周りの動力に変換することから、
ミッションケース59の外部に専用の動力変換機構を設
ける場合に比較して、構成の簡素化を図れるとともにコ
ンバイン全体としての大型化を回避できるようになって
いる。
【0041】図10に示すように、脱穀装置7の駆動軸
61は、2番スクリュー34のスクリュー軸に兼用され
ており、このスクリュー軸61に伝達されたエンジン5
5からの動力を、第1ベルト式伝動機構68を介して唐
箕29及び1番スクリュー33に伝達し、唐箕29から
第2ベルト式伝動機構69を介して扱胴27及び揺動選
別機構31の駆動軸32に伝達するようになっている。
【0042】図8〜10及び図12に示すように、唐箕
29に伝達された動力は、第3ベルト式伝動機構70や
ベベルギヤ71などを介して排ワラ切断装置8の回転刃
42に伝達され、この回転刃42から第1チェーン式伝
動機構72を介して第1ロール38に伝達され、第1チ
ェーン式伝動機構72から小径ギヤ73及び大径ギヤ7
4を介して第2ロール40に伝達され、第1ロール38
から第2チェーン式伝動機構75及び第3チェーン式伝
動機構76を介して脱穀装置7のフィードチェーン26
に伝達されるようになっている。
【0043】この伝動構成から、排ワラ切断装置8に排
ワラ詰まりが発生して作動停止した場合には、その作動
停止に連動してフィードチェーン26が駆動停止される
ようになっており、これによって、排ワラ切断装置8に
排ワラ詰まりが発生しているにもかかわらず、脱穀装置
7からの排ワラがフィードチェーン26によって排ワラ
切断装置8に供給される不都合を回避できるようになっ
ている。
【0044】図4、図5、図10、図13及び図14に
示すように、伝動軸63にはチェーン式伝動機構123
を介して駆動軸124が連動連結され、この駆動軸12
4には自在継手77を介してネジ軸78が連動連結さ
れ、このネジ軸78には、刈取フレーム21に左右向き
の軸心P12周りに回動自在に支持された第1部材79
と、第1部材79に縦向きの軸心P13周りに回動自在
に支持された第2部材80とを介して、刈取フレーム2
1に2方向に回動自在に支持された雌ネジ部材81が螺
合されている。
【0045】つまり、このコンバインには、走行機体2
と刈取搬送部3とに亘って姿勢変更自在に架設されたネ
ジ軸78の正逆転で刈取搬送部3を昇降揺動させるネジ
送り式の昇降操作機構82が装備されており、ネジ軸7
8を伝動軸63に自在継手77を介して連結し、雌ネジ
部材81を刈取フレーム21に2方向に回動自在に装備
したことによって、拗れなどを招くことのない無理のな
い状態で刈取搬送部3をネジ送り昇降させることができ
るようになっている。
【0046】昇降操作機構82において、ネジ軸78及
び雌ネジ部材81のリード角は、刈取搬送部3の重量で
ネジ軸78を逆転させることが可能な大きい角度に設定
されている。又、昇降操作機構82にはネジ軸78を回
転停止させる制動機構83が装備されている。
【0047】図4、図5及び図15に示すように、制動
機構83は、第3ベルトテンションクラッチ62におい
て伝動軸63と一体回転する回転体である出力用のVプ
ーリ84と、そのVプーリ84のV溝85に係入接合可
能なブレーキシュー86を揺動アーム87の遊端に装備
してなる制動アーム88とから構成されている。
【0048】制動アーム88は、刈取搬送部3の重量で
Vプーリ84が逆転する際のVプーリ84の回転方向下
手側から、その回転でVプーリ84に対して食い込み勝
手となる突っ張り姿勢でVプーリ84に接当可能となる
ように、メインフレーム19に前後向きの軸心P14周
りに揺動可能に支持されるとともに、メインフレーム1
9から制動アーム88に亘って架設された付勢バネ89
によってVプーリ84に接合付勢されている。
【0049】尚、図16に示すように、制動機構83
を、チェーン式伝動機構123においてネジ軸78と連
動する回転体である出力用のスプロケット126と、そ
のスプロケット126が刈取搬送部3の重量で逆転する
際のスプロケット126の回転方向下手側から、そのス
プロケット126の回転で、遊端がスプロケット126
の歯溝127に係入接当する食い込み勝手の突っ張り姿
勢となるように、メインフレーム19に前後向きの軸心
P21周りに揺動可能に支持された揺動アーム128か
らなる制動アーム88とから構成するようにしてもよ
い。ちなみに、この構成において、制動アーム88は、
メインフレーム19から制動アーム88に亘って架設さ
れた付勢バネ129によってスプロケット126に向け
て接当付勢されている。
【0050】図4、図5、図15、図16及び図17に
示すように、制動アーム88は、操縦塔4に左右向きの
軸心P15周りと前後向きの軸心P16周りとに十字揺
動可能に装備された中立復帰形の操縦レバー90に、操
縦レバー90に一体揺動可能に装備された前後向きの第
1天秤アーム91と、その後端から制動アーム88に亘
る第1連係ワイヤ92とを介して、操縦レバー90の前
方側の下降位置への操作に連動して付勢バネ89(図1
6では付勢バネ129)の付勢に抗してVプーリ84
(図16ではスプロケット126)から離間し、操縦レ
バー90の中立位置又は後方側の上昇位置への操作に連
動して付勢バネ89(図16では付勢バネ129)の付
勢でプーリ84(図16ではスプロケット126)に接
当するように連係されている。
【0051】図5、図15及び図17に示すように、第
1天秤アーム91の前端には、左側の前連結フレーム1
7に装備した伝動軸63にその軸心P17周りに揺動可
能に支持された第3ベルトテンションクラッチ62のテ
ンションアーム93が第2連係ワイヤ125を介して、
操縦レバー90の後方側の上昇位置への操作に連動し
て、メインフレーム19からテンションアーム93亘っ
て架設された付勢バネ95の付勢に抗して第3ベルトテ
ンションクラッチ62を伝動状態に切り換え、操縦レバ
ー90の中立位置又は前方側の下降位置への操作に連動
して、付勢バネ95の付勢で第3ベルトテンションクラ
ッチ62を遮断状態に切り換えるように連係されてい
る。
【0052】以上の構成によって、操縦レバー90を上
昇位置に操作した状態では、第3ベルトテンションクラ
ッチ62の伝動状態と、制動アーム88が付勢バネ89
の付勢でVプーリ84に接合する状態とが現出されるよ
うになり、これによって、エンジン55からの動力で回
転駆動されるVプーリ84によって制動アーム88がV
プーリ84から離れる方向に弾かれるとともに、Vプー
リ84と一体回転するネジ軸78が正転駆動されて雌ネ
ジ部材81を刈取搬送部3側に向けてネジ送りするよう
になることから、刈取搬送部3を支障なく上昇させるこ
とができるようになっている。
【0053】逆に、操縦レバー90を下降位置に操作し
た状態では、第3ベルトテンションクラッチ62の遮断
状態と、制動アーム88が付勢バネ89の付勢に抗して
Vプーリ84から離間する状態とが現出されるようにな
り、これによって、刈取搬送部3の重量を受けてネジ軸
78が逆転して雌ネジ部材81を走行機体2側に向けて
ネジ送りするようになることから、刈取搬送部3を円滑
に自重下降させることができるようになっている。
【0054】そして、操縦レバー90を中立位置に操作
した状態では、第3ベルトテンションクラッチ62の遮
断状態と、制動アーム88が付勢バネ89の付勢でVプ
ーリ84に接合する状態とが現出されるようになり、こ
れによって、刈取搬送部3の重量を受けてネジ軸78と
ともに逆転しようとするVプーリ84に対して制動アー
ム88が突っ張り姿勢で食い込むようになる制動機構8
3の制動状態が現出されることから、刈取搬送部3を確
実に昇降停止させることができるようになっている。
【0055】つまり、昇降操作機構82を、ネジ軸78
の正逆転で刈取搬送部3を昇降揺動させるネジ送り式に
構成していることから、油圧ポンプや油圧シリンダなど
を要する油圧式に構成する場合に比較して、製造コスト
や維持費の削減及びメンテナンスの容易化を図れるよう
になっている。
【0056】又、ネジ軸78を回転させるための専用の
原動機(例えば電動モータ)やネジ軸78の回転方向を
切り換える正逆転切換機構などを設ける必要がないこと
から、構成の簡素化を図れるとともに製造コストの削減
やメンテナンスの容易化を更に図れるようになってい
る。
【0057】図11及び図17に示すように、操縦レバ
ー90は、操縦レバー90に一体揺動可能に装備された
左右向きの第2天秤アーム94と、その左右両端から対
応するサイドクラッチブレーキ67の操作アーム95に
亘る左右の第3連係ワイヤ96とを介して、操縦レバー
90の中立位置から左右いずれかの方向への操作に連動
して、左右の各サイドクラッチブレーキ67の伝動状態
を現出して左右のクローラ式走行装置1を等速駆動する
直進状態から、その操作方向に対応するサイドクラッチ
ブレーキ67の遮断状態を現出して一方のクローラ式走
行装置1を遊転させる緩旋回状態と、その操作方向に対
応するサイドクラッチブレーキ67の制動状態を現出し
て一方のクローラ式走行装置1を制動停止させる急旋回
状態とを切り換え現出できるように連係されている。
【0058】図4、図5及び図10に示すように、左側
の前連結フレーム17には、刈取搬送部3の連係ピン9
7と第3ベルトテンションクラッチ62のテンションア
ーム93とに亘って架設される機械式の連係機構として
の連係アーム98が左右向きの軸心P18周りに揺動可
能に連結されており、この連係アーム98は、刈取搬送
部3の上限位置への到達に連動してテンションアーム9
3を操作することで第3ベルトテンションクラッチ62
を伝動状態から遮断状態に切り換えるようになってい
る。
【0059】つまり、刈取搬送部3の上限位置への到達
に伴って刈取搬送部3の上昇を自動停止させることがで
きるようになっており、これによって、ネジ軸78の不
完全ネジ部78Aへの雌ネジ部材81の噛み込みを防止
することができるので、その噛み込みに起因して刈取搬
送部3の昇降操作が行えなくなることを未然に回避でき
るようになっている。
【0060】図2及び図3に示すように、搭乗運転部6
における刈取搬送部3の隣接箇所には操縦ボックス99
が装備され、操縦ボックス99の前部には位置保持形の
アクセルレバー100が配備され、操縦ボックス99の
前後中間部には位置保持形の変速レバー101が配設さ
れ、操縦ボックス99の後部には、位置保持形の刈取ク
ラッチレバー102と脱穀クラッチレバー103とが左
右に並設されている。
【0061】図18〜20に示すように、アクセルレバ
ー100は、エンジン55の調速レバー104に操作系
の一例である操作ワイヤ105を介して、アクセルレバ
ー100を後方側に操作するほどエンジン回転数が上昇
するように連係されている。
【0062】操作ワイヤ105は、そのインナワイヤ1
10におけるアクセルレバー100側の端部が連係機構
111を介して脱穀クラッチレバー103に連係されて
いる。連係機構111は、刈取クラッチレバー102及
び脱穀クラッチレバー103を左右向きの軸心P19周
りに揺動操作可能に支持する支軸112に軸心P19周
りに揺動可能に支持されたU字状の揺動アーム113、
揺動アーム113に左右向きの軸心P20周りに回動自
在に支持されるとともにインナワイヤ110が挿通され
る連係ピン114、インナワイヤ110における連係ピ
ン114よりもアクセルレバー100側の端部に固着さ
れた固定部材115、インナワイヤ110における連係
ピン114と固定部材115との間に外嵌装着されたコ
イルバネ116、及び、脱穀クラッチレバー103に揺
動アーム113を軸心P19周りに一体揺動可能に連結
するノブ付きボルト117、などによって構成されてお
り、エンジン回転数が定格回転数よりも低い場合には、
脱穀クラッチレバー103の切り位置から入り位置への
操作に連動して、調速レバー104をアクセルレバー1
00の操作位置に応じた設定位置aからエンジン55を
定格回転させる定格位置bに切り換えるとともに、脱穀
クラッチレバー103の入り位置から切り位置への操作
に連動して、調速レバー104に連係した戻しバネ13
0の作用で調速レバー104を定格位置bから設定位置
aに復帰させるようになっている。
【0063】これによって、刈り取り収穫作業を開始す
る前にアクセルレバー100を操作してエンジン回転数
を定格回転数まで上昇させる準備操作を行わなくても、
刈り取り収穫作業を開始する際の脱穀クラッチレバー1
03の切り位置から入り位置への操作によってエンジン
回転数を定格回転数まで自動的に上昇させることがで
き、又、刈り取り収穫作業を中断する際には、脱穀クラ
ッチレバー103の入り位置から切り位置への操作によ
ってエンジン回転数を定格回転数からアクセルレバー1
00の操作位置に応じた回転数まで自動的に低下させる
ことができるので、刈り取り収穫作業を断続するごとに
アクセルレバー100を操作してエンジン回転数を設定
変更する場合に比較して、操作の省力化を図れるように
なっている。
【0064】又、アクセルレバー100を操作してエン
ジン回転数を設定変更する場合にはエンジン回転数を確
認するために必要となっていた回転速度計を不要にする
ことができるので、その分、構成の簡素化や製造コスト
の削減を図れるようになっている。
【0065】図18及び図20に示すように、ノブ付き
ボルト117は、脱穀クラッチレバー103を操作案内
するガイド板118の外方に配設されており、このノブ
付きボルト117の操作による脱穀クラッチレバー10
3に対する揺動アーム113の着脱を容易に行えるよう
になっている。
【0066】つまり、ノブ付きボルト117は、脱穀ク
ラッチレバー103と操作ワイヤ105との連係を解除
する解除操作具として機能させることができるものであ
り、これによって、脱穀装置7を低速駆動させて清掃や
調整などを行う際には、ノブ付きボルト117を操作し
て脱穀クラッチレバー103と操作ワイヤ105との連
係を解除し、アクセルレバー100を低速側に操作した
状態で、脱穀クラッチレバー103を切り位置から入り
位置に切り換えることで、脱穀装置7を低速駆動させる
ことができるようになっている。
【0067】脱穀クラッチレバー103には、刈取クラ
ッチレバー102の切り位置から入り位置への操作に連
動して脱穀クラッチレバー103が切り位置から入り位
置に切り換わるように脱穀クラッチレバー103を刈取
クラッチレバー102に片当たり連動させる連動機構と
しての連係アーム119が装備されている。
【0068】この構成によると、刈り取り収穫作業を開
始する際には、刈取クラッチレバー102を切り位置か
ら入り位置に操作するだけで、脱穀クラッチレバー10
3を切り位置から入り位置に切り換えることができると
ともに、調速レバー104を設定位置aから定格位置b
に切り換えることができて、エンジン回転数を定格回転
数まで上昇させた状態で刈取搬送部3や脱穀装置7など
を一斉に作動させることができるので、刈り取り収穫作
業を開始する際に要する操作の省力化をより効果的に図
れるようになっている。
【0069】逆に、刈り取り収穫作業時に刈取クラッチ
レバー102を入り位置から切り位置に操作しても、脱
穀クラッチレバー103は入り位置に位置して刈取搬送
部3のみが作動停止することから、刈取クラッチレバー
102の入り位置から切り位置への操作に連動して脱穀
クラッチレバー103が入り位置から切り位置に切り換
わるように構成した場合に発生する、脱穀処理中や選別
処理中の処理物などが存在する状態で脱穀装置7が作動
停止する、切断処理中の排ワラが存在する状態で排ワラ
切断装置8が作動停止する、あるいは、袋詰め途中の穀
粒が存在する状態で袋詰め装置11が作動停止する、な
どの不都合を回避できるようになっている。
【0070】又、脱穀装置7や排ワラ切断装置8などを
作動停止させるために脱穀クラッチレバー103を入り
位置から切り位置に操作する際において、刈取クラッチ
レバー102が入り位置に位置している場合には、脱穀
クラッチレバー103の入り位置から切り位置への操作
とともに刈取クラッチレバー102を入り位置から切り
位置に切り換えることができるので、刈取クラッチレバ
ー102の切り位置への操作忘れを防止することがで
き、更に、その連動操作を意図的に行うようにすれば、
エンジン回転数をアクセルレバー100による設定回転
数まで低下させながら刈取搬送部3や脱穀装置7などを
一斉に作動停止させることができるので、刈り取り収穫
作業を中断又は終了する際に要する操作の省力化をより
効果的に図れるようになっている。
【0071】しかも、刈取クラッチレバー102が切り
位置に位置する状態では、脱穀クラッチレバー103を
操作しても刈取クラッチレバー102は切り位置に位置
したままであることから、刈取搬送部3を作動させるこ
となく脱穀装置7や排ワラ切断装置8などの作動状態を
切り換えることができるので、刈取穀稈を脱穀装置7に
手動供給する枕扱ぎ作業も支障なく行えるようになって
いる。
【0072】尚、図3に示す変速レバー101は、図1
1に示すギヤ式変速機構65のシフト部材106に図外
の操作系を介して連係され、図2、図3及び図20に示
す刈取クラッチレバー102は、ギヤ式変速機構65の
第1軸107と刈取搬送部3の入力軸108とに亘って
架設された図4、図5、図10及び図11に示す第4ベ
ルトテンションクラッチ109に図外の操作系を介して
連係され、図3及び図18〜20に示す脱穀クラッチレ
バー103は、図10に示す第2ベルトテンションクラ
ッチ60に図外の操作系を介して連係されている。
【0073】図2及び図3に示すように、搭乗運転部6
における右側の足元位置には、第1ベルトテンションク
ラッチ57(図10参照)やミッションケース59に内
装された走行ブレーキ120(図11参照)に図外の操
作系を介して連係された操作ペダル121が配備されて
おり、この操作ペダル121を踏み込み操作すること
で、第1ベルトテンションクラッチ57の遮断状態と走
行ブレーキ120の制動状態を現出することができて機
体を走行停止させることができるようになっている。
【0074】操作ペダル121には、搭乗運転部6の前
方に向けて延出する係止アーム122が一体装備されて
おり、この係止アーム122を搭乗運転部6に装備した
図外の係止部材に係合させることで、操作ペダル121
を、第1ベルトテンションクラッチ57の遮断状態と走
行ブレーキ120の制動状態を現出する踏み込み位置に
保持できるようになっている。つまり、係止アーム12
2と係止部材によって、走行ブレーキ120を駐車ブレ
ーキとして機能させることができるようになっている。
【0075】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)コンバインとしては歩行形のものであってもい。 (2)スロワ式の処理物搬送機構35に代えてスクリュ
ー式の処理物搬送機構を脱穀装置7に装備するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体左側面図
【図2】コンバインの全体右側面図
【図3】コンバインの全体平面図
【図4】刈取搬送部の昇降操作構造を示す縦断側面図
【図5】刈取搬送部の昇降操作構造を示す背面図
【図6】機体後部のフレーム構造を示す縦断正面図
【図7】脱穀装置の構成を示す縦断背面図
【図8】細断放出状態を示す排ワラ切断装置の縦断側面
【図9】長ワラ放出状態を示す排ワラ切断装置の縦断側
面図
【図10】伝動構造の一部を示す展開断面図
【図11】ミッションケースの縦断背面図
【図12】排ワラ切断装置の構成を示す展開断面図
【図13】雌ネジ部材の支持構造を示す横断平面図
【図14】雌ネジ部材の支持構造を示す縦断側面図
【図15】制動機構の構成を示す背面図
【図16】制動機構の別の構成を示す背面図
【図17】(イ)操縦レバーの連係構造を示す縦断側面
図 (ロ)操縦レバーの連係構造を示す縦断正面図
【図18】エンジン調速構造を示す連係図
【図19】エンジン調速構造における要部の拡大図
【図20】エンジン調速構造における要部の縦断背面図
【符号の説明】
35 スロワ式の処理物搬送機構 55 エンジン 100 アクセルレバー 102 刈取クラッチレバー 103 脱穀クラッチレバー 104 調速レバー 105 操作系 111 連係機構 117 解除操作具 119 連動機構 a 設定位置 b 定格位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 11/04 F02D 11/04 G 29/00 29/00 B (72)発明者 馬場 治男 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 上田 末蔵 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 岸田 登 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 阿瀬 勇 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B074 AA01 AB01 AC02 BA14 CC01 CD07 CD09 DA01 DA02 DB03 DC01 DD01 DE03 2B076 AA03 DA09 DB06 DC01 DD01 EC16 ED11 ED19 3G060 AA08 BA03 BA05 BA17 DA00 FA01 GA20 3G065 CA22 DA14 EA10 GA28 GA46 JA02 JA11 KA05 KA29 3G093 AA09 BA00 DA06 DB10 DB22 EA03 EC03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルレバーからエンジンの調速レバ
    ーに亘る操作系を脱穀クラッチレバーに連係機構を介し
    て連係し、エンジン回転数が定格回転数よりも低い場合
    には、前記脱穀クラッチレバーの切り位置から入り位置
    への操作に連動して、前記調速レバーが前記アクセルレ
    バーの操作位置に応じた設定位置から前記エンジンを定
    格回転させる定格位置に切り換わり、前記脱穀クラッチ
    レバーの入り位置から切り位置への操作に連動して、前
    記調速レバーが前記定格位置から前記設定位置に復帰す
    るように前記連係機構を構成してあるコンバインのエン
    ジン調速構造。
  2. 【請求項2】 前記連係機構に、前記操作系と前記脱穀
    クラッチレバーとの連係を解除する解除操作具を設けて
    ある請求項1記載のコンバインのエンジン調速構造。
  3. 【請求項3】 前記脱穀装置にスロワ式の処理物搬送機
    構を装備してある請求項1又は2記載のコンバインのエ
    ンジン調速構造。
  4. 【請求項4】 刈取クラッチレバーの切り位置から入り
    位置への操作に連動して前記脱穀クラッチレバーが切り
    位置から入り位置に切り換わるように、前記脱穀クラッ
    チレバーを前記刈取クラッチレバーに片当たり連動させ
    る連動機構を装備してある請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載のコンバインのエンジン調速構造。
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