JP2003308755A - 可動接点組立体、及びこれを用いたスイッチ装置 - Google Patents

可動接点組立体、及びこれを用いたスイッチ装置

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JP2003308755A
JP2003308755A JP2002114040A JP2002114040A JP2003308755A JP 2003308755 A JP2003308755 A JP 2003308755A JP 2002114040 A JP2002114040 A JP 2002114040A JP 2002114040 A JP2002114040 A JP 2002114040A JP 2003308755 A JP2003308755 A JP 2003308755A
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Joji Tsutsumi
丈二 堤
Masahiko Odajima
正彦 小田嶋
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動接点組立体の製造費が安価で、且つ、操
作感触が一定すると共に、その取付位置のバラツキの少
ない可動接点組立体、及びこれを用いたスイッチ装置を
提供する。 【解決手段】 本発明の可動接点組立体は、枠体11の
底壁12、内壁13、及び外壁14によって抱持部Aが
形成され、弾性体1の台座部5が抱持部Aで抱持され
て、弾性体1と枠体11とが組み合わされ、操作部材の
側面が枠体11に設けられたガイド部によってガイドさ
れて、操作部材が上下動するようにしたたため、製造設
備が共通化できて、安価にでき、また、操作部材は、押
圧方向が変化しても、ガイド部16によって垂直方向に
移動して、スカート部3の座屈動作が安定し、操作感触
の良好なものが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は種々の電気機器に使
用して好適な可動接点組立体、及びこれを用いたスイッ
チ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可動接点組立体、及びこれを用い
たスイッチ装置の図面を説明すると、図6は従来の可動
接点組立体、及びこれを用いたスイッチ装置に係る分解
斜視図、図7は従来の可動接点組立体、及びこれを用い
たスイッチ装置に係る要部拡大断面図である。
【0003】次に、従来の可動接点組立体、及びこれを
用いたスイッチ装置の構成を図6,図7に基づいて説明
すると、可動接点組立体K2は、ゴムで形成された一枚
の弾性シート51で形成されている。
【0004】そして、この弾性シート51は、板状のシ
ート部52と、このシート部52に連結された状態で、
シート部52の上面から突出形成された複数のドーム部
53と、シート部52の外周部から下方に突出して設け
られた抱持部54とで構成されている。
【0005】また、ドーム部53は、内部に空洞部53
aを有し、反転動作可能なスカート部53bと、このス
カート部53bの頂部に設けられた押圧部53cと、空
洞部53a内の頂部に設けられた可動接点53dとで構
成され、このドーム部53は、スカート部53bの裾部
がシート部52に連結された状態となっている。
【0006】プリント基板55は、一対の接点部からな
る複数個の固定接点56が導線パターンによって形成さ
れ、このプリント基板55は、可動接点組立体K2であ
る弾性シート51の下面に配置された状態で、プリント
基板55の側端面が抱持部54で抱持されることによっ
て、プリント基板55と可動接点組立体K2とが組み合
わされて、スイッチ装置が構成されている。
【0007】そして、プリント基板55と可動接点組立
体K2とが組み合わされた際、可動接点53dと固定接
点56とが対向した状態となり、この状態で、押圧部5
3cを押圧すると、スカート部53bが反転動作して、
可動接点53dが固定接点56に接触し、接点がON状
態となる。
【0008】また、押圧部53cの押圧を解除すると、
スカート部53bが自己の弾性で反転動作して元の状態
に戻り、可動接点53dが固定接点56から離れてOF
Fの状態となる。このようにしてスイッチ装置の操作が
行われるものである。
【0009】しかしながら、弾性シート51からなる可
動接点組立体K2は、種々の電気機器に対応するため
に、シート部52の大きさ、形状、及びドーム部53の
数、その配置の異なるものが要求され、多種類の可動接
点組立体K2を用意する必要がある。その結果、可動接
点組立体K2の種類に応じた成形金型等の製造設備が必
要で、製造費が高くなって、高価となる。
【0010】また、スカート部53bの裾部は、シート
部52に単に連結された状態でるため、スカート部53
bの裾部の支持が不十分であると共に、押圧部53cの
押圧方向によって、スカート部53bの反転動作に伴う
スカート部53bの座屈状態が変化して、操作感触が変
わるものであった。
【0011】また、スイッチ装置においては、可動接点
組立体K2のシート部52にバラツキが生じる。即ち、
このシート部52は、製造上におけるバラツキと、環境
下の温度変化による伸縮が大きく、このため、セットの
パネルに対するドーム部53の位置にバラツキが生じる
ものであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の可動接点組立体
は、シート部52の大きさ、形状、及びドーム部53の
数、その配置の異なるものを多種類用意する必要がある
ため、製造費が高くなって、高価となるという問題があ
る。また、スカート部53bの裾部の支持が不十分であ
ると共に、押圧部53cの押圧方向によって、スカート
部53bの反転動作に伴うスカート部53bの座屈状態
が変化して、操作感触が変わるという問題がある。ま
た、スイッチ装置において、特に、シート部52は、製
造上におけるバラツキと、環境下の温度変化による伸縮
が大きく、このため、セットのパネルに対するドーム部
53の位置にバラツキが生じ、商品価値が低下するとい
う問題がある。
【0013】そこで、本発明は、可動接点組立体の製造
費が安価で、且つ、操作感触が一定すると共に、その取
付位置のバラツキの少ない可動接点組立体、及びこれを
用いたスイッチ装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、内部に可動接点を設けた反転
動作可能な絶縁材からなる弾性体と、この弾性体に取り
付けられた金属材からなる枠体と、この枠体にガイドさ
れて移動可能に設けられた操作部材とを備え、前記弾性
体は、内部に空洞部を有するスカート部と、前記スカー
ト部の裾部に設けられた台座部と、前記空洞部内に配置
された前記可動接点を有し、前記枠体は、底壁と、この
底壁から上方に向かって延びる内壁と、この内壁から所
定の間隔を置いて、前記底壁から上方に向かって延びる
外壁と、この外壁に連結されて上方に延びるガイド部を
有し、前記底壁、前記内壁、及び前記外壁によって抱持
部が形成され、前記台座部の底面が前記底壁上に載置さ
れると共に、前記台座部の内、外面が前記内、外壁によ
って支持された状態で、前記抱持部が前記台座部を抱持
して、前記弾性体と前記枠体とが組み合わされ、前記操
作部材の側面が前記枠体に設けられた前記ガイド部によ
ってガイドされて、前記操作部材が上下動するようにし
た可動接点組立体とした。
【0015】また、第2の解決手段として、前記台座部
が環状をなすと共に、前記枠体が一枚の金属板で形成さ
れ、前記台座部は、複数箇所が前記抱持部で抱持された
可動接点組立体とした。また、第3の解決手段として、
前記内壁が絞り加工によって筒状に形成された可動接点
組立体とした。
【0016】また、第4の解決手段として、前記外壁が
絞り加工によって筒状に形成された可動接点組立体とし
た。また、第5の解決手段として、前記ガイド部は、前
記操作部材の側面をガイドするくびれ部と、このくびれ
部から外方に外方に広がった先端部を有する可動接点組
立体とした。
【0017】また、第6の解決手段として、前記操作部
材は、前記弾性体の前記スカート部の頂部に設けられた
押圧部で形成されて、前記ガイド部が前記押圧部の側面
をガイドするようにした可動接点組立体とした。また、
第7の解決手段として、前記ガイド部は、前記スカート
部の外面に当接、或いは近接して配置された可動接点組
立体とした。
【0018】また、第8の解決手段として、前記枠体
は、前記外壁と前記ガイド部との間に設けられ、前記台
座部の上縁、或いは上面を押さえる押さえ部を有し、こ
の押さえ部が前記抱持部を構成する一部とした可動接点
組立体とした。また、第9の解決手段として、前記枠体
の前記底壁が多角形をなした可動接点組立体とした。
【0019】また、第10の解決手段として、前記外壁
は、多角形をなした前記底壁の外周辺のそれぞれに対応
して設けられた突片が折り曲げられて複数個形成される
と共に、前記ガイド部が複数個の前記外壁に対応して複
数個形成された可動接点組立体とした。
【0020】また、第11の解決手段として、前記操作
部材は、前記弾性体を押圧するために、前記弾性体と別
部品で形成された操作部で構成され、前記ガイド部が前
記操作部の側面をガイドするようにした可動接点組立体
とした。
【0021】また、第12の解決手段として、可動接点
組立体と、固定接点、及び取付用の金属導体とを有する
絶縁基体とを備え、前記可動接点が前記固定接点に対向
した状態で、前記枠体の前記底壁が前記金属導体上に位
置して、前記枠体が前記金属導体に半田付けされたスイ
ッチ装置とした。
【0022】また、第13の解決手段として、前記絶縁
基体がプリント基板で形成されると共に、前記固定接
点、及び前記金属導体が導電パターンで形成されたスイ
ッチ装置とした。また、第14の解決手段として、前記
凸部が前記絶縁基体上、又は/及び前記金属導体上に当
接したスイッチ装置とした。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の可動接点組立体、及びこ
れを用いたスイッチ装置の図面を説明すると、図1は本
発明の可動接点組立体、及びこれを用いたスイッチ装置
の第1実施例を示す平面図、図2は本発明の可動接点組
立体、及びこれを用いたスイッチ装置の第1実施例を示
す要部断面図、図3は本発明の可動接点組立体、及びこ
れを用いたスイッチ装置の第1実施例に係り、動作を示
す説明図である。
【0024】また、図4は本発明の可動接点組立体、及
びこれを用いたスイッチ装置の第1実施例に係り、枠体
の製造方法を示す平面図、図5は本発明の可動接点組立
体、及びこれを用いたスイッチ装置の第2実施例に係る
要部断面図である。
【0025】次に、本発明の可動接点組立体、及びこれ
を用いたスイッチ装置の第1実施例の構成を図1〜図4
に基づいて説明すると、可動接点組立体K1は、弾性体
1と枠体11とで構成されている。
【0026】そして、この弾性体1は、ゴムやエラスト
マー等の絶縁材でドーム状に形成され、内部に空洞部2
を有し、反転動作可能なスカート部3と、このスカート
部3の頂部に設けられて操作部材を構成する押圧部4
と、スカート部3の裾部に設けられた環状の台座部5
と、空洞部2内の頂部に設けられた可動接点6とで構成
されている。
【0027】また、枠体11は、半田付け可能な一枚の
金属板が絞り加工や折り曲げ加工されて形成され、外形
が多角形をなした環状の底壁12と、この底壁12から
上方に向かって延び、絞り加工によって底壁12の内方
に形成された筒状の内壁13と、底壁12から上方に向
かって延び、多角形の各外周辺から折り曲げられた突片
からなる複数個の外壁14と、この外壁14の端部から
折り曲げ可能に延びる複数個の押さえ部15と、この押
圧部15から延びる板状の複数個のガイド部16と、底
壁12から下方に突出した複数個の凸部17とを有す
る。
【0028】また、ガイド部16は、上端近くに設けら
れたくびれ部16aと、このくびれ部16aか外方に広
がった先端部16bを有し、このガイド部16は、複数
個が環状に配置された状態となっている。
【0029】そして、この枠体11は、底壁12,内壁
13,外壁14,及び押さえ部15によって抱持部Aが
形成され、この枠体11は、複数個の抱持部Aが環状に
配置され構成となっている。
【0030】なお、この実施例では、一枚の金属板から
なる枠体11としたが、1個、或いは数個の抱持部Aを
有する複数個の枠体11を使用しても良い。
【0031】そして、このような構成を有する枠体11
の抱持部Aには、弾性体1の台座部5が複数の箇所で抱
持され、これによって、弾性体1と枠体11とが組み合
わされて、可動接点組立体K1が形成されている。
【0032】また、弾性体1と枠体11とが組み合わさ
れて、可動接点組立体K1が形成された際、台座部5の
下面が底壁12上に載置されると共に、台座部5の内、
外面が内、外壁13,14によって支持され、更に、台
座部5の上縁、或いは上面が押さえ部15によって押さ
えられた状態となって、台座部5が抱持部Aによって抱
持されている。
【0033】また、可動接点組立体K1が形成された
際、くびれ部16aは、操作部材である押圧部4の側面
に当接、或いは近接して、押圧部4の上下動をガイドし
て、押圧部4を垂直方向に移動可動にすると共に、先端
部16bは、押圧部4から外方に広がって、押圧部4が
ガイド部16に引っかからないようになった状態で、ガ
イド部16の裾部がスカート部3の外面に当接、或いは
近接して、スカート部3の反転による座屈動作を一定に
している。従って、可動接点組立体K1の押圧部4上に
おいて、セットのパネル側のキートップを配置して使用
する場合でも、キートップと押圧部4との間で相対位置
がズレがあっても確実に反転させることが可能となる。
【0034】次に、この枠体11の製造方法を図4に基
づいて説明すると、先ず、図4に示すように、一枚の金
属板を打ち抜き加工して、平板状の底壁12,底壁12
の外周辺から延びる突片からなる平板状の外壁14,外
壁14の端部から延びる平板状の押さえ部15、及びこ
の押さえ部15から延びる平板状のガイド部16を形成
すると共に、底壁12の内方には、絞り加工により内壁
13を形成する。また、これと同時、或いは別工程で、
底壁12に複数個の凸部17を形成する。
【0035】次に、このような状態の枠体11に対し
て、ここでは図示しないが、弾性体1の台座部5が内壁
13をガイドにして底壁12上に載置される。そして、
台座部5が載置された後、点線で示す折り曲げ線S1で
折り曲げて、外壁14を形成すると共に、点線で示す折
り曲げ線S2で折り曲げて押さえ部15,点線で示す折
り曲げ線S3で折り曲げてガイド部16,及び点線で示
す折り曲げ線S4で折り曲げてくびれ部17aを形成す
る。
【0036】すると、抱持部Aが形成されて台座部5を
抱持し、また、ガイド部16が形成されて押圧部4をガ
イド可能となる。このようにして、枠体11と弾性体1
の組立が完了して、可動接点組立体K1が形成される。
なお、その他の製造方法で、製造可能なことは勿論であ
る。
【0037】なお、この実施例では、外壁14が突片を
折り曲げられたもので説明したが、外壁14は絞り加工
によって筒状に形成しても良く、この場合、後述したよ
うに、底壁12を半田付けした際に生じるフラックスの
侵入を防止できる。また、内壁13は、絞り加工の他
に、折り曲げ加工によって形成しても良い。
【0038】プリント基板からなる絶縁基体21には、
導電パターンからなる複数個の固定接点22と、導線パ
ターンからなる複数個の金属導体23が形成されてい
る。そして、複数個の各固定接点22に対応して、1
個、或いは複数個の金属導体23が配置された構成とな
っている。
【0039】なお、この実施例では、絶縁基体21がプ
リント基板で形成されたもので説明したが、成型品から
なる絶縁基体に、固定接点、及び金属導体を埋設、或い
はカシメ等によって取り付けたものでも良い。
【0040】そして、絶縁基体21上には、可動接点組
立体K1が載置された状態で、枠体11の底壁12が金
属導体23に半田付けされ、1個、或いは複数個の可動
接点組立体K1が絶縁基体21の所定の位置に取り付け
られて、スイッチ装置が構成されている。
【0041】また、可動接点組立体K1が取り付けられ
た際、可動接点6が固定接点22と対向した状態にある
と共に、凸部17が金属導体23上と絶縁基体21上に
当接して、底壁12と金属導体23との間に隙間を持た
せて、半田付け時の空気の逃げを行うことができると共
に、枠体11の下部に位置する絶縁基体21上に、引出
線等の導電パターンを形成でき、配線の密度を高めるこ
とができる。
【0042】なお、この実施例では、凸部17が金属導
体23上と絶縁基体21上に位置したもので説明した
が、絶縁基体21上、或いは金属導体23上の何れか一
方に凸部17を当接させても良い。
【0043】そして、このように構成されたスイッチ装
置は、操作部材である押圧部4を押圧すると、スカート
部3が反転動作して、可動接点6が固定接点22に接触
し、接点がON状態となる。また、押圧部4の押圧を解
除すると、スカート部3が自己の弾性で反転動作して元
の状態に戻り、可動接点6が固定接点22から離れてO
FFの状態となる。このようにしてスイッチ装置の操作
が行われるものである。
【0044】そして、押圧部4の押圧方向が変化して
も、ガイド部16によって押圧部4は垂直方向に移動し
て、スカート部3の座屈動作が安定すると共に、ガイド
部16の裾部がスカート部3の外面に当接、或いは近接
して、スカート部3の反転による座屈動作が一定とな
る。
【0045】また、このように構成された可動接点組立
体K1は、種々の電気機器において、スイッチの数、及
びその配置が異なっていても、絶縁基体21上の所定の
箇所毎に一つの可動接点組立体K1を配置することによ
って対応することができるものである。その結果、可動
接点組立体K1は、共通の製造設備が製造できて、製造
費が安価となる。
【0046】また、スイッチ装置においては、可動接点
組立体K1が個々に取り付けられるため、その取付位置
のバラツキが少なく、セットのパネルに対する可動接点
組立体K1の位置を正確にできる。
【0047】また、図5は本発明の可動接点組立体、及
びこれを用いたスイッチ装置の第2実施例を示し、この
第2実施例について説明すると、弾性体1は前記第1実
施例と同様の構成を有するので、同一部品に同一番号を
付し、ここではその説明を省略する。
【0048】枠体11は、半田付け可能な一枚の金属板
が絞り加工や折り曲げ加工されて形成された環状の底壁
12と、この底壁12から上方に向かって延び、絞り加
工によって底壁12の内方に形成された筒状の内壁13
と、この内壁13と所定の間隔を置いて、底壁12から
上方に向かって延びた外壁14と、この外壁14の端部
か延びたガイド部16と、底壁12から下方に突出した
複数個の凸部17とを有する。そして、この枠体11
は、底壁12,内壁13,及び外壁14によって抱持部
Aが形成され、この枠体11は、抱持部Aが環状に配置
され構成となっている。
【0049】なお、この実施例では、一枚の金属板から
なる枠体11としたが、1個、或いは数個の抱持部Aを
有する複数個の枠体11を使用しても良い。
【0050】そして、このような構成を有する枠体11
の抱持部Aには、弾性体1の台座部5が抱持され、これ
によって、弾性体1と枠体11とが組み合わされる。ま
た、弾性体1と枠体11とが組み合わされた際、台座部
5の下面が底壁12上に載置されると共に、台座部5の
内、外面が内、外壁13,14によって支持された状態
となって、台座部5が抱持部Aによって抱持されてい
る。
【0051】操作部材を構成する操作部18は、弾性体
1と別部品で形成され、この操作部18は、弾性体1の
押圧部4上に載置された状態で、ガイド部16の先端部
を折り曲げして抜け止めを行った状態で、枠体11に取
り付けられる。この時、ガイド部16は、操作部18の
側面に位置して、操作部18は、ガイド部16をガイド
にして移動可能となっている。
【0052】このように、弾性体1,枠体11,及び操
作部材である操作部18とが組み合わされて可動接点組
立体K1が構成されている。そして、可動接点組立体K
1は、操作部18の押圧方向が変化しても、ガイド部1
6によって操作部18は垂直方向に移動し、その結果、
押圧部4も垂直方向に押圧されることになって、スカー
ト部3の座屈動作が安定する。
【0053】また、この第2実施例における可動接点組
立体K1の絶縁基体21への取付は、前記第1実施例と
同様の構成を有し、同一部品に同一番号付して、ここで
はその説明を省略する。
【0054】そして、このように構成されたスイッチ装
置は、操作部材である操作部18を押圧すると、押圧部
4が押されてスカート部3が反転動作して、可動接点6
が固定接点22に接触し、接点がON状態となる。ま
た、操作部18の押圧を解除すると、スカート部3が自
己の弾性で反転動作して元の状態に戻り、可動接点6が
固定接点22から離れてOFFの状態となる。このよう
にしてスイッチ装置の操作が行われるものである。
【0055】
【発明の効果】本発明の可動接点組立体は、内部に可動
接点を設けた反転動作可能な絶縁材からなる弾性体と、
この弾性体に取り付けられた金属材からなる枠体と、こ
の枠体にガイドされて移動可能に設けられた操作部材と
を備え、弾性体は、内部に空洞部を有するスカート部
と、スカート部の裾部に設けられた台座部と、空洞部内
に配置された可動接点を有し、枠体は、底壁と、この底
壁から上方に向かって延びる内壁と、この内壁から所定
の間隔を置いて、底壁から上方に向かって延びる外壁
と、この外壁に連結されて上方に延びるガイド部を有
し、底壁、内壁、及び外壁によって抱持部が形成され、
台座部の底面が底壁上に載置されると共に、台座部の
内、外面が内、外壁によって支持された状態で、抱持部
が台座部を抱持して、弾性体と枠体とが組み合わされ、
操作部材の側面が枠体に設けられたガイド部によってガ
イドされて、操作部材が上下動するようにした構成とし
た。このような構成によって、製造設備が共通化でき
て、従来に比して、安価にできる。また、可動接点組立
体毎に実装するため、その実装面積を小さくできて、小
型化を図ることができる。また、抱持部で台座部が抱持
されるため、弾性体を確実に保持でき、確実な反転動作
を得ることができると共に、弾性体に伸縮が生じても、
高さ方向のバラツキを抑制することができる。また、操
作部材は、押圧方向が変化しても、ガイド部によって垂
直方向に移動して、スカート部の座屈動作が安定し、操
作感触の良好なものが得られる。
【0056】また、台座部が環状をなすと共に、枠体が
一枚の金属板で形成され、台座部は、複数箇所が抱持部
で抱持されたため、その組立が簡単で、生産性の良好な
ものが得られる。
【0057】また、内壁が絞り加工によって筒状に形成
されたため、台座部の内面を一層確実に支持できて、確
実な反転動作を得ることができると共に、フラックスの
侵入を少なくできる。
【0058】また、外壁が絞り加工によって筒状に形成
されたため、台座部の外面を一層確実に支持できて、確
実な反転動作を得ることができると共に、フラックスの
侵入を少なくできる。
【0059】また、ガイド部は、操作部材の側面をガイ
ドするくびれ部と、このくびれ部から外方に外方に広が
った先端部を有するため、くびれ部によって、操作部材
のガイドを一層確実にでると共に、外方に広がった先端
部によって、操作部材がガイド部に引っかかず、操作性
の良いものが得られる。
【0060】また、操作部材は、弾性体のスカート部の
頂部に設けられた押圧部で形成されて、ガイド部が押圧
部の側面をガイドするようにしたため、構成が簡単で、
生産性の良好なものが得られる。
【0061】また、ガイド部は、スカート部の外面に当
接、或いは近接して配置されたため、スカート部の反転
による座屈動作を一定にできて、操作性が一層良好なも
のが得られる。
【0062】また、枠体は、外壁と前記ガイド部との間
に設けられ、台座部の上縁、或いは上面を押さえる押さ
え部を有し、この押さえ部が抱持部を構成する一部とし
たため、抱持部による台座部の抱持が確実となり、確実
な反転動作を得ることができると共に、弾性体に伸縮が
生じても、高さ方向のバラツキを抑制することができ
る。
【0063】また、枠体の底壁が多角形をなしたため、
その形状が簡単で、生産性が良く、安価なものが得られ
る。
【0064】また、外壁は、多角形をなした底壁の外周
辺のそれぞれに対応して設けられた突片が折り曲げられ
て複数個形成されると共に、ガイド部が複数個の外壁に
対応して複数個形成されたため、その形状が簡単で、生
産性が良く、安価なものが得られる。
【0065】また、操作部材は、弾性体を押圧するため
に、弾性体と別部品で形成された操作部で構成され、ガ
イド部が操作部の側面をガイドするようにしたため、種
々の要求に対応して、操作部が容易に選択できるものが
得られる。
【0066】また、本発明のスイッチ装置は、可動接点
組立体と、固定接点、及び取付用の金属導体とを有する
絶縁基体とを備え、可動接点が固定接点に対向した状態
で、枠体の底壁が金属導体上に位置して、枠体が金属導
体に半田付けされたため、安価で、且つ、小型化を図る
ことができると共に、弾性体の反転動作の確実なスイッ
チ装置を提供できる。
【0067】また、絶縁基体がプリント基板で形成され
ると共に、固定接点、及び金属導体が導電パターンで形
成されたため、安価で、生産性の良好なものが得られ
る。
【0068】また、凸部が絶縁基体上、又は/及び金属
導体上に当接したため、半田付け時の空気の逃げを行う
ことができると共に、枠体の下部に位置する絶縁基体上
に、引出線等の導電パターンを形成でき、配線の密度を
高めることができて、小型のスイッチ装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可動接点組立体、及びこれを用いたス
イッチ装置の第1実施例を示す平面図。
【図2】本発明の可動接点組立体、及びこれを用いたス
イッチ装置の第1実施例を示す要部断面図。
【図3】本発明の可動接点組立体、及びこれを用いたス
イッチ装置の第1実施例に係り、動作を示す説明図。
【図4】本発明の可動接点組立体、及びこれを用いたス
イッチ装置の第1実施例に係り、枠体の製造方法を示す
平面図。
【図5】本発明の可動接点組立体、及びこれを用いたス
イッチ装置の第2実施例に係る要部断面図。
【図6】従来の可動接点組立体、及びこれを用いたスイ
ッチ装置に係る分解斜視図。
【図7】従来の可動接点組立体、及びこれを用いたスイ
ッチ装置に係る要部拡大断面図。
【符号の説明】
K1 可動接点組立体 1 弾性体 2 空洞部 3 スカート部 4 押圧部(操作部材) 5 台座部 6 可動接点 11 枠体 12 底壁 13 内壁 14 外壁 15 押さえ部 16 ガイド部 16a くびれ部 16b 先端部 17 凸部 18 操作部(操作部材) A 抱持部 S1 折り曲げ線 S2 折り曲げ線 S3 折り曲げ線 S4 折り曲げ線 21 絶縁基体 22 固定接点 23 金属導体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に可動接点を設けた反転動作可能な
    絶縁材からなる弾性体と、この弾性体に取り付けられた
    金属材からなる枠体と、この枠体にガイドされて移動可
    能に設けられた操作部材とを備え、前記弾性体は、内部
    に空洞部を有するスカート部と、前記スカート部の裾部
    に設けられた台座部と、前記空洞部内に配置された前記
    可動接点を有し、前記枠体は、底壁と、この底壁から上
    方に向かって延びる内壁と、この内壁から所定の間隔を
    置いて、前記底壁から上方に向かって延びる外壁と、こ
    の外壁に連結されて上方に延びるガイド部を有し、前記
    底壁、前記内壁、及び前記外壁によって抱持部が形成さ
    れ、前記台座部の底面が前記底壁上に載置されると共
    に、前記台座部の内、外面が前記内、外壁によって支持
    された状態で、前記抱持部が前記台座部を抱持して、前
    記弾性体と前記枠体とが組み合わされ、前記操作部材の
    側面が前記枠体に設けられた前記ガイド部によってガイ
    ドされて、前記操作部材が上下動するようにしたことを
    特徴とする可動接点組立体。
  2. 【請求項2】 前記台座部が環状をなすと共に、前記枠
    体が一枚の金属板で形成され、前記台座部は、複数箇所
    が前記抱持部で抱持されたことを特徴とする請求項1記
    載の可動接点組立体。
  3. 【請求項3】 前記内壁が絞り加工によって筒状に形成
    されたことを特徴とする請求項2記載の可動接点組立
    体。
  4. 【請求項4】 前記外壁が絞り加工によって筒状に形成
    されたことを特徴とする請求項2,又は3記載の可動接
    点組立体。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部は、前記操作部材の側面を
    ガイドするくびれ部と、このくびれ部から外方に外方に
    広がった先端部を有することを特徴とする請求項2から
    4の何れかに記載の可動接点組立体。
  6. 【請求項6】 前記操作部材は、前記弾性体の前記スカ
    ート部の頂部に設けられた押圧部で形成されて、前記ガ
    イド部が前記押圧部の側面をガイドするようにしたこと
    を特徴とする請求項2から5の何れかに記載の可動接点
    組立体。
  7. 【請求項7】 前記ガイド部は、前記スカート部の外面
    に当接、或いは近接して配置されたことを特徴とする請
    求項6記載の可動接点組立体。
  8. 【請求項8】 前記枠体は、前記外壁と前記ガイド部と
    の間に設けられ、前記台座部の上縁、或いは上面を押さ
    える押さえ部を有し、この押さえ部が前記抱持部を構成
    する一部としたことを特徴とする請求項6、又は7記載
    の可動接点組立体。
  9. 【請求項9】 前記枠体の前記底壁が多角形をなしたこ
    とを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の可動接点
    組立体。
  10. 【請求項10】 前記外壁は、多角形をなした前記底壁
    の外周辺のそれぞれに対応して設けられた突片が折り曲
    げられて複数個形成されると共に、前記ガイド部が複数
    個の前記外壁に対応して複数個形成されたことを特徴と
    する請求項9記載の可動接点組立体。
  11. 【請求項11】 前記操作部材は、前記弾性体を押圧す
    るために、前記弾性体と別部品で形成された操作部で構
    成され、前記ガイド部が前記操作部の側面をガイドする
    ようにしたことを特徴とする請求項1から5の何れかに
    記載の可動接点組立体。
  12. 【請求項12】 請求項1から11の何れかに記載の可
    動接点組立体と、固定接点、及び取付用の金属導体とを
    有する絶縁基体とを備え、前記可動接点が前記固定接点
    に対向した状態で、前記枠体の前記底壁が前記金属導体
    上に位置して、前記枠体が前記金属導体に半田付けされ
    たことを特徴とするスイッチ装置。
  13. 【請求項13】 前記絶縁基体がプリント基板で形成さ
    れると共に、前記固定接点、及び前記金属導体が導電パ
    ターンで形成されたことを特徴とする請求項12記載の
    スイッチ装置。
  14. 【請求項14】 前記凸部が前記絶縁基体上、又は/及
    び前記金属導体上に当接したことを特徴とする請求項1
    2,又は13記載のスイッチ装置。
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