JP3010938B2 - 複合プッシュスイッチ - Google Patents
複合プッシュスイッチInfo
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- switch
- push switch
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- Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、民生用映像、音響機器
のリモートコントロール装置用、あるいはオフィスオー
トメーション機器のキーボードスイッチ等に用いられる
多機能操作用複合プッシュスイッチに関するものであ
る。
のリモートコントロール装置用、あるいはオフィスオー
トメーション機器のキーボードスイッチ等に用いられる
多機能操作用複合プッシュスイッチに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術を図１１〜図１４により説明
する。
する。
【０００３】この種の複合プッシュスイッチは、機器の
パネル板とプリント配線基板を利用して構成されること
が多く、図１１〜図１４に示すように、機器のパネル板
１に設けられた開口部２に配された正方形平板状操作ボ
タン３と、機器内のプリント配線基板４上の直交するＸ
・Ｙ軸の交点から等距離の軸線上に装着された四個の単
体プッシュスイッチ５Ａ〜５Ｄとで構成されている。
パネル板とプリント配線基板を利用して構成されること
が多く、図１１〜図１４に示すように、機器のパネル板
１に設けられた開口部２に配された正方形平板状操作ボ
タン３と、機器内のプリント配線基板４上の直交するＸ
・Ｙ軸の交点から等距離の軸線上に装着された四個の単
体プッシュスイッチ５Ａ〜５Ｄとで構成されている。
【０００４】そして、平板状操作ボタン３の下面には、
上記の単体プッシュスイッチ５Ａ〜５Ｄに各々対応した
四個の押し棒部６Ａ〜６Ｄが一体に形成されると共に、
その中央部にも突起７が形成されてコイルばね８がはめ
られている。
上記の単体プッシュスイッチ５Ａ〜５Ｄに各々対応した
四個の押し棒部６Ａ〜６Ｄが一体に形成されると共に、
その中央部にも突起７が形成されてコイルばね８がはめ
られている。
【０００５】このコイルばね８は、プリント基板４との
間で圧縮された反発力によって平板状操作ボタン３をパ
ネル板１の開口部２の段部２ａに押付け、定常位置に保
っている。
間で圧縮された反発力によって平板状操作ボタン３をパ
ネル板１の開口部２の段部２ａに押付け、定常位置に保
っている。
【０００６】従って、この複合プッシュスイッチを操作
する時、図１４に示すように、操作したい単体プッシュ
スイッチ５Ａに対応する平板状操作ボタン３の所定の押
し位置９Ａを押すと、正方形の操作ボタン３はパネル板
１の開口部２の対辺の段部２ａを支点として傾き、押し
位置９Ａの下側の押し棒部６Ａがプッシュスイッチ５Ａ
のノブ１０Ａを押してこの単体スイッチ５Ａを動作させ
る。
する時、図１４に示すように、操作したい単体プッシュ
スイッチ５Ａに対応する平板状操作ボタン３の所定の押
し位置９Ａを押すと、正方形の操作ボタン３はパネル板
１の開口部２の対辺の段部２ａを支点として傾き、押し
位置９Ａの下側の押し棒部６Ａがプッシュスイッチ５Ａ
のノブ１０Ａを押してこの単体スイッチ５Ａを動作させ
る。
【０００７】そして、押し位置９Ａに加えていた押し力
を除くと、操作ボタン３はコイルばね８の反発力によっ
て元の定常位置に復帰する。
を除くと、操作ボタン３はコイルばね８の反発力によっ
て元の定常位置に復帰する。
【０００８】この操作時に、傾いた操作ボタン３の中間
位置の押し棒部６Ｂ，６Ｄが各々に対応した単体プッシ
ュスイッチ５Ｂ，５Ｄのノブ１０Ｂ，１０Ｄを押さない
ように、各単体プッシュスイッチ５Ａ〜５Ｄのノブ１０
Ａ〜１０Ｄとこれらに対応した押し棒部６Ａ〜６Ｄの間
には、図１１に示すごとく定常位置において所定のギャ
ップｘが設けられている。
位置の押し棒部６Ｂ，６Ｄが各々に対応した単体プッシ
ュスイッチ５Ｂ，５Ｄのノブ１０Ｂ，１０Ｄを押さない
ように、各単体プッシュスイッチ５Ａ〜５Ｄのノブ１０
Ａ〜１０Ｄとこれらに対応した押し棒部６Ａ〜６Ｄの間
には、図１１に示すごとく定常位置において所定のギャ
ップｘが設けられている。
【０００９】従って、所定の単体プッシュスイッチ（例
えば５Ａ）を操作するために平板状操作ボタン３の押し
位置９Ａを押す時、その下面の押し棒部６Ａは図１４に
示すように（ギャップｘ＋単体プッシュスイッチの動作
ストロークａ）だけ下方に動く必要があるが、その時、
中間位置の押し棒部６Ｂ，６Ｄが各々に対応したＹ軸上
の単体プッシュスイッチ５Ｂ，５Ｄのノブ１０Ｂ，１０
Ｄを押さないためには、６Ｂ，６Ｄの動きｂは上記ギャ
ップｘ以下でなければならないから、単体プッシュスイ
ッチ５Ａ〜５ＤのＸ軸上の配列ピッチ（すなわち平板状
操作ボタン３の押し棒部６Ａ〜６ＤのＸ軸の配列ピッ
チ）をＣ、各押し棒部６Ａ〜６Ｄから操作ボタン３の各
端部までの寸法をｄとすれば、この押し棒部６Ａ〜６Ｄ
の動きｂは（数１）のごとく表わされる。
えば５Ａ）を操作するために平板状操作ボタン３の押し
位置９Ａを押す時、その下面の押し棒部６Ａは図１４に
示すように（ギャップｘ＋単体プッシュスイッチの動作
ストロークａ）だけ下方に動く必要があるが、その時、
中間位置の押し棒部６Ｂ，６Ｄが各々に対応したＹ軸上
の単体プッシュスイッチ５Ｂ，５Ｄのノブ１０Ｂ，１０
Ｄを押さないためには、６Ｂ，６Ｄの動きｂは上記ギャ
ップｘ以下でなければならないから、単体プッシュスイ
ッチ５Ａ〜５ＤのＸ軸上の配列ピッチ（すなわち平板状
操作ボタン３の押し棒部６Ａ〜６ＤのＸ軸の配列ピッ
チ）をＣ、各押し棒部６Ａ〜６Ｄから操作ボタン３の各
端部までの寸法をｄとすれば、この押し棒部６Ａ〜６Ｄ
の動きｂは（数１）のごとく表わされる。
【００１０】
【数１】
【００１１】この（数１）からギャップｘは（数２）と
して表わされる。
して表わされる。
【００１２】
【数２】
【００１３】すなわち、各単体プッシュスイッチ５Ａ〜
５Ｄのノブ１０Ａ〜１０Ｄとこれらに対応した各押し棒
部６Ａ〜６Ｄとのギャップｘは、単体プッシュスイッチ
の動作ストロークａよりも大きくする必要がある。
５Ｄのノブ１０Ａ〜１０Ｄとこれらに対応した各押し棒
部６Ａ〜６Ｄとのギャップｘは、単体プッシュスイッチ
の動作ストロークａよりも大きくする必要がある。
【００１４】そして、その大きさは単体プッシュ５Ａ〜
５Ｄの配列ピッチと平板状操作ボタン３の押し棒部６Ａ
〜６Ｄから端部までの寸法との比によって異なるが、部
品加工時や組立て時の寸法バラツキを考えると、単体プ
ッシュスイッチの動作ストロークの２倍以上のギャップ
とする必要がある。
５Ｄの配列ピッチと平板状操作ボタン３の押し棒部６Ａ
〜６Ｄから端部までの寸法との比によって異なるが、部
品加工時や組立て時の寸法バラツキを考えると、単体プ
ッシュスイッチの動作ストロークの２倍以上のギャップ
とする必要がある。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の複合プッシュスイッチでは、上記ギャップｘを大きく
すると操作ボタン３を押してこの複合プッシュスイッチ
を操作する場合の遊びを含む見掛け上の操作ストローク
が大きくなると共に、操作時の操作ボタン３の傾きが大
きくなって、各単体プッシュスイッチ５Ａ〜５Ｄのノブ
１０Ａ〜１０Ｄに対する押し棒部６Ａ〜６Ｄの当たる位
置がずれるのでスイッチの操作感触が悪くなる。
の複合プッシュスイッチでは、上記ギャップｘを大きく
すると操作ボタン３を押してこの複合プッシュスイッチ
を操作する場合の遊びを含む見掛け上の操作ストローク
が大きくなると共に、操作時の操作ボタン３の傾きが大
きくなって、各単体プッシュスイッチ５Ａ〜５Ｄのノブ
１０Ａ〜１０Ｄに対する押し棒部６Ａ〜６Ｄの当たる位
置がずれるのでスイッチの操作感触が悪くなる。
【００１６】また、複合プッシュスイッチ全体として、
機器のパネル板１やプリント配線基板４を利用して構成
されるので、機器の組立て時に操作ボタン３やコイルば
ね８を組合わせる必要があり、機器の組立て作業性が悪
い。
機器のパネル板１やプリント配線基板４を利用して構成
されるので、機器の組立て時に操作ボタン３やコイルば
ね８を組合わせる必要があり、機器の組立て作業性が悪
い。
【００１７】更に、操作ボタン３が傾く時はその外周辺
を支点とするため、操作ボタン３の形状は四角形または
それに近い形状とする必要があり、機器のデザイン上の
制約となるという課題があった。
を支点とするため、操作ボタン３の形状は四角形または
それに近い形状とする必要があり、機器のデザイン上の
制約となるという課題があった。
【００１８】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、操作ボタンの押し棒部と各単体プッシュス
イッチとの間のギャップが小さく、また機器のパネル板
等と無関係に構成できる複合プッシュスイッチを提供し
ようとするものである。
ものであり、操作ボタンの押し棒部と各単体プッシュス
イッチとの間のギャップが小さく、また機器のパネル板
等と無関係に構成できる複合プッシュスイッチを提供し
ようとするものである。
【００１９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、複合プッシュスイッチの操作ボタンをスイ
ッチ接点基板と一体の弾性脚で保持して機器のパネル板
を利用しない構成にしようとするものである。
するために、複合プッシュスイッチの操作ボタンをスイ
ッチ接点基板と一体の弾性脚で保持して機器のパネル板
を利用しない構成にしようとするものである。
【００２０】
【作用】したがって、本発明によれば、機器のパネル板
等と無関係に独立して複合プッシュスイッチを構成で
き、操作ボタンを自由な形状にすることができるもので
ある。
等と無関係に独立して複合プッシュスイッチを構成で
き、操作ボタンを自由な形状にすることができるもので
ある。
【００２１】
【実施例】本発明の複合プッシュスイッチの一実施例を
図１〜図８により説明する。なお、図１は図３のＸ1軸
における側断面図である。
図１〜図８により説明する。なお、図１は図３のＸ1軸
における側断面図である。
【００２２】同図において、１１は絶縁樹脂製の接点基
板で、その上面には直交するＸ・Ｙ軸の交点から等距離
の軸線上に四組の単体プッシュスイッチ用固定接点１２
Ａ〜１２Ｄが印刷形成された耐熱樹脂フィルム製の接点
シート１３が貼合わされている。そして、これら各接点
１２Ａ〜１２Ｄの位置を通るＸ軸およびＹ軸の平行線の
交点には、各々抜け止め用の爪部１４Ａ〜１４Ｄを先端
内側に有する四本の弾性脚１５Ａ〜１５Ｄが接点基板１
１と一体の樹脂で形成され、更に、各固定接点１２Ａ〜
１２Ｄ上にはダイアフラム形の可動弾性接点１６Ａ〜１
６Ｄが、各々粘着絶縁フィルム１７Ａ〜１７Ｄにより固
着されて四組の単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８Ｄを
形成している。
板で、その上面には直交するＸ・Ｙ軸の交点から等距離
の軸線上に四組の単体プッシュスイッチ用固定接点１２
Ａ〜１２Ｄが印刷形成された耐熱樹脂フィルム製の接点
シート１３が貼合わされている。そして、これら各接点
１２Ａ〜１２Ｄの位置を通るＸ軸およびＹ軸の平行線の
交点には、各々抜け止め用の爪部１４Ａ〜１４Ｄを先端
内側に有する四本の弾性脚１５Ａ〜１５Ｄが接点基板１
１と一体の樹脂で形成され、更に、各固定接点１２Ａ〜
１２Ｄ上にはダイアフラム形の可動弾性接点１６Ａ〜１
６Ｄが、各々粘着絶縁フィルム１７Ａ〜１７Ｄにより固
着されて四組の単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８Ｄを
形成している。
【００２３】この単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８Ｄ
の詳細を図３および図５で説明すると、各固定接点１２
Ａ〜１２Ｄは外周のＣ形リング状接点１９Ａ〜１９Ｄと
中央の小円接点２０Ａ〜２０Ｄおよび各々の接点を端子
部２１に接続するリード部２２Ａ〜２２Ｄおよび２３Ａ
〜２３Ｄから成り、小円接点２０Ａ〜２０Ｄからのリー
ド部２３Ａ〜２３ＤがＣ形リング状接点１９Ａ〜１９Ｄ
の切欠き部を通る部分の上には、絶縁塗料膜２４Ａ〜２
４Ｄが重ね印刷されている。なお、リード部２２Ａ〜２
２Ｄおよび２３Ａ〜２３Ｄは端子部２１の各端子と接続
されているが、図３においては省略している。
の詳細を図３および図５で説明すると、各固定接点１２
Ａ〜１２Ｄは外周のＣ形リング状接点１９Ａ〜１９Ｄと
中央の小円接点２０Ａ〜２０Ｄおよび各々の接点を端子
部２１に接続するリード部２２Ａ〜２２Ｄおよび２３Ａ
〜２３Ｄから成り、小円接点２０Ａ〜２０Ｄからのリー
ド部２３Ａ〜２３ＤがＣ形リング状接点１９Ａ〜１９Ｄ
の切欠き部を通る部分の上には、絶縁塗料膜２４Ａ〜２
４Ｄが重ね印刷されている。なお、リード部２２Ａ〜２
２Ｄおよび２３Ａ〜２３Ｄは端子部２１の各端子と接続
されているが、図３においては省略している。
【００２４】そして、この上に固着されるダイアフラム
形可動接点１６Ａ〜１６Ｄは、外周縁２５Ａ〜２５Ｄが
上記Ｃ形リング状接点１９Ａ〜１９Ｄに丁度異なって接
触するように位置決めされ、その上面全体を覆う粘着剤
付きの絶縁フィルム１７Ａ〜１７Ｄによって周囲を固定
接点基板１１上に貼付けられている。この時、ダイアフ
ラム形可動接点１６Ａ〜１６Ｄの湾曲した中央部２６Ａ
〜２６Ｄは、上記小円接点２０Ａ〜２０Ｄとは一定のギ
ャップｅを保っていると共に、そのリード部２３Ａ〜２
３Ｄとこの上に重なる可動接点１６Ａ〜１６Ｄの外周縁
２５Ａ〜２５Ｄは、上記絶縁塗料膜２４Ａ〜２４Ｄによ
って絶縁されている。
形可動接点１６Ａ〜１６Ｄは、外周縁２５Ａ〜２５Ｄが
上記Ｃ形リング状接点１９Ａ〜１９Ｄに丁度異なって接
触するように位置決めされ、その上面全体を覆う粘着剤
付きの絶縁フィルム１７Ａ〜１７Ｄによって周囲を固定
接点基板１１上に貼付けられている。この時、ダイアフ
ラム形可動接点１６Ａ〜１６Ｄの湾曲した中央部２６Ａ
〜２６Ｄは、上記小円接点２０Ａ〜２０Ｄとは一定のギ
ャップｅを保っていると共に、そのリード部２３Ａ〜２
３Ｄとこの上に重なる可動接点１６Ａ〜１６Ｄの外周縁
２５Ａ〜２５Ｄは、上記絶縁塗料膜２４Ａ〜２４Ｄによ
って絶縁されている。
【００２５】この固定接点１２Ａ〜１２Ｄとダイアフラ
ム形の可動接点１６Ａ〜１６Ｄで構成される単体プッシ
ュスイッチ１８Ａ〜１８Ｄを操作するための操作ボタン
２７は、その下面に各単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１
８Ｄに対応した押し棒部２８Ａ〜２８Ｄを有しているこ
とは従来例と同様であるが、各押し棒部２８Ａ〜２８Ｄ
の中間位置には、上記接点基板１１の四本の弾性脚１５
Ａ〜１５Ｄの爪部１４Ａ〜１４Ｄに各々係合する抜け止
め用爪２９Ａ〜２９Ｄを先端外側に有する四本の保持脚
３０Ａ〜３０Ｄが弾性脚１５Ａ〜１５Ｄの内側に形成さ
れて、操作ボタン２７を上下動可能に保持している。
ム形の可動接点１６Ａ〜１６Ｄで構成される単体プッシ
ュスイッチ１８Ａ〜１８Ｄを操作するための操作ボタン
２７は、その下面に各単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１
８Ｄに対応した押し棒部２８Ａ〜２８Ｄを有しているこ
とは従来例と同様であるが、各押し棒部２８Ａ〜２８Ｄ
の中間位置には、上記接点基板１１の四本の弾性脚１５
Ａ〜１５Ｄの爪部１４Ａ〜１４Ｄに各々係合する抜け止
め用爪２９Ａ〜２９Ｄを先端外側に有する四本の保持脚
３０Ａ〜３０Ｄが弾性脚１５Ａ〜１５Ｄの内側に形成さ
れて、操作ボタン２７を上下動可能に保持している。
【００２６】この保持脚３０Ａ〜３０Ｄと弾性脚１５Ａ
〜１５Ｄの結合は、弾性脚１５Ａ〜１５Ｄの弾力を利用
して、先端側から強制的に組合わされる。
〜１５Ｄの結合は、弾性脚１５Ａ〜１５Ｄの弾力を利用
して、先端側から強制的に組合わされる。
【００２７】また、四本の保持脚３０Ａ〜３０Ｄは、図
３に示すごとく、接点基板１１の弾性脚１５Ａ〜１５Ｄ
と並べて設けられた回り止め用突起３１Ａ〜３１Ｄによ
り回転方向の動きを規制され、操作ボタン２７が回らな
いように位置決めする役目も果たしている。
３に示すごとく、接点基板１１の弾性脚１５Ａ〜１５Ｄ
と並べて設けられた回り止め用突起３１Ａ〜３１Ｄによ
り回転方向の動きを規制され、操作ボタン２７が回らな
いように位置決めする役目も果たしている。
【００２８】そして、各単体プッシュスイッチ１８Ａ〜
１８Ｄの動作を確実にするために、操作ボタン２７の各
押し棒部２８Ａ〜２８Ｄの先端とダイアフラム形可動接
点１６Ａ〜１６Ｄの間にギャップｆが設けられ、定常位
置において操作ボタン２７を接点基板１１から押し離し
て、保持脚３０Ａ〜３０Ｄの爪２９Ａ〜２９Ｄと弾性脚
１５Ａ〜１５Ｄの爪１４Ａ〜１４Ｄを当接させておくた
めに、操作ボタン２７下面中央の突起３２により位置決
めされた圧縮コイルばね３３が接点基板１１との間に挿
入されている。
１８Ｄの動作を確実にするために、操作ボタン２７の各
押し棒部２８Ａ〜２８Ｄの先端とダイアフラム形可動接
点１６Ａ〜１６Ｄの間にギャップｆが設けられ、定常位
置において操作ボタン２７を接点基板１１から押し離し
て、保持脚３０Ａ〜３０Ｄの爪２９Ａ〜２９Ｄと弾性脚
１５Ａ〜１５Ｄの爪１４Ａ〜１４Ｄを当接させておくた
めに、操作ボタン２７下面中央の突起３２により位置決
めされた圧縮コイルばね３３が接点基板１１との間に挿
入されている。
【００２９】なお、接点基板１１の底面に設けられた爪
付弾性脚３４は、この複合プッシュスイッチを機器のプ
リント配線基板等に取付けるためのものであり、また、
接点シート１３の端子部２１はコネクタ等により機器の
回路と接続されるものである。
付弾性脚３４は、この複合プッシュスイッチを機器のプ
リント配線基板等に取付けるためのものであり、また、
接点シート１３の端子部２１はコネクタ等により機器の
回路と接続されるものである。
【００３０】次に、本発明の複合プッシュスイッチの動
作について説明すると、図６に示すように、操作したい
単体プッシュスイッチ１８Ａに対応する操作ボタン２７
の所定の例えば押し位置３５Ａを押すと、操作ボタン２
７は図７に弾性脚１５Ｂ側として示すようにその対向す
る側の二本の弾性脚１５Ｂ，１５Ｃの爪１４Ｂ，１４Ｃ
と二本の保持脚３０Ｂ，３０Ｃの爪２９Ｂ，２９Ｃとの
係合部を支点として傾き、押し位置３５Ａ下面の押し棒
部２８Ａは上記ギャップｆだけ下方に動いた後、更に単
体プッシュスイッチ１８Ａのダイアフラム形可動接点１
６Ａの中央部２６Ａをギャップｅだけ下方に押して図８
に示すように反転させ、固定接点１２Ａの小円接点２０
Ａと接触させる。
作について説明すると、図６に示すように、操作したい
単体プッシュスイッチ１８Ａに対応する操作ボタン２７
の所定の例えば押し位置３５Ａを押すと、操作ボタン２
７は図７に弾性脚１５Ｂ側として示すようにその対向す
る側の二本の弾性脚１５Ｂ，１５Ｃの爪１４Ｂ，１４Ｃ
と二本の保持脚３０Ｂ，３０Ｃの爪２９Ｂ，２９Ｃとの
係合部を支点として傾き、押し位置３５Ａ下面の押し棒
部２８Ａは上記ギャップｆだけ下方に動いた後、更に単
体プッシュスイッチ１８Ａのダイアフラム形可動接点１
６Ａの中央部２６Ａをギャップｅだけ下方に押して図８
に示すように反転させ、固定接点１２Ａの小円接点２０
Ａと接触させる。
【００３１】そして、押し位置３５Ａに加えていた押し
力を除くと、操作ボタン２７は圧縮コイルばね３３の反
発力によって元の定常位置に復帰する。この時、単体プ
ッシュスイッチ１８Ａのダイアフラム形可動接点１６Ａ
もその弾性力によって図５のように元の状態に復帰す
る。
力を除くと、操作ボタン２７は圧縮コイルばね３３の反
発力によって元の定常位置に復帰する。この時、単体プ
ッシュスイッチ１８Ａのダイアフラム形可動接点１６Ａ
もその弾性力によって図５のように元の状態に復帰す
る。
【００３２】ここで、上記の操作時に傾いた操作ボタン
２７の中間位置の押し棒部２８Ｂ，２８Ｄが、各々対応
した単体プッシュスイッチ１８Ｂ，１８Ｄのダイアフラ
ム形可動接点１６Ｂ，１６Ｄを押さないためには、押し
棒部２８Ｂ，２８Ｄの動きｇは図７に示すように上記ギ
ャップｆ以下でなければならないから、従来例と同様に
単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８ＤのＸ軸上の配列ピ
ッチをＣとし、操作ボタン２７の中心から操作ボタン２
７が傾く時の支点となる弾性脚１５Ｃの爪１４Ｃと保持
脚３０Ｃの爪２９Ｃとの係合部までの距離をｈとすれ
ば、押し棒部２８Ｂ，２８Ｄの動きｇは以下の（数３）
のごとくなる。
２７の中間位置の押し棒部２８Ｂ，２８Ｄが、各々対応
した単体プッシュスイッチ１８Ｂ，１８Ｄのダイアフラ
ム形可動接点１６Ｂ，１６Ｄを押さないためには、押し
棒部２８Ｂ，２８Ｄの動きｇは図７に示すように上記ギ
ャップｆ以下でなければならないから、従来例と同様に
単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８ＤのＸ軸上の配列ピ
ッチをＣとし、操作ボタン２７の中心から操作ボタン２
７が傾く時の支点となる弾性脚１５Ｃの爪１４Ｃと保持
脚３０Ｃの爪２９Ｃとの係合部までの距離をｈとすれ
ば、押し棒部２８Ｂ，２８Ｄの動きｇは以下の（数３）
のごとくなる。
【００３３】
【数３】
【００３４】（数３）からギャップｆは以下の（数４）
として表わされる。
として表わされる。
【００３５】
【数４】
【００３６】上記の実施例ではｈ＝ｃであるのでｆ≧ｅ
となり、各単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８Ｃとこれ
に対応する各押し棒部２８Ａ〜２８Ｄとのギャップｆ
は、単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８Ｄのダイアフラ
ム形可動接点１６Ａ〜１６Ｄの反転動作ストロークｅ
（すなわち単体プッシュスイッチの動作ストローク）と
同等以上であればよい。
となり、各単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８Ｃとこれ
に対応する各押し棒部２８Ａ〜２８Ｄとのギャップｆ
は、単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８Ｄのダイアフラ
ム形可動接点１６Ａ〜１６Ｄの反転動作ストロークｅ
（すなわち単体プッシュスイッチの動作ストローク）と
同等以上であればよい。
【００３７】ここで、ｈ＜ｃすなわち、操作ボタン２７
の中心から保持脚３０Ａ〜３０Ｄの係合用爪２９Ａ〜２
９Ｄまでの距離ｈを単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８
ＤのＸ軸上の配列ピッチＣよりも小さくすれば、ギャッ
プｆは上記動作ストロークｅよりも小さくすることがで
きるものである。
の中心から保持脚３０Ａ〜３０Ｄの係合用爪２９Ａ〜２
９Ｄまでの距離ｈを単体プッシュスイッチ１８Ａ〜１８
ＤのＸ軸上の配列ピッチＣよりも小さくすれば、ギャッ
プｆは上記動作ストロークｅよりも小さくすることがで
きるものである。
【００３８】尚、上記の実施例では、耐熱樹脂フィルム
上に固定接点１２を印刷形成した接点シート１３を接点
基板１１上に貼合わせる構成を説明したが、これは、金
属板製の固定接点を接点基板１１の成形樹脂にインサー
ト成形してもよいことは勿論である。
上に固定接点１２を印刷形成した接点シート１３を接点
基板１１上に貼合わせる構成を説明したが、これは、金
属板製の固定接点を接点基板１１の成形樹脂にインサー
ト成形してもよいことは勿論である。
【００３９】また、本発明における単体プッシュスイッ
チ１８の構成は、上記の固定接点１２上にダイアフラム
形可動弾性接点１６を粘着絶縁フィルム１７で固着する
方式としたが、これは複合プッシュスイッチ全体として
の高さ寸法を小さくするためであり、従来例のように、
単品のプッシュスイッチを単体プッシュスイッチとして
装着してもよいことは勿論である。
チ１８の構成は、上記の固定接点１２上にダイアフラム
形可動弾性接点１６を粘着絶縁フィルム１７で固着する
方式としたが、これは複合プッシュスイッチ全体として
の高さ寸法を小さくするためであり、従来例のように、
単品のプッシュスイッチを単体プッシュスイッチとして
装着してもよいことは勿論である。
【００４０】更に、図９および図１０は本発明の他の実
施例を示すものであり、接点基板１１上の四組の単体プ
ッシュスイッチ１８Ａ〜１８Ｄの中央で圧縮コイルばね
３３の内側に、更に固定接点とダイアフラム形可動弾性
接点と（図示せず）から成る単体プッシュスイッチ１８
Ｅを設けると共に、操作ボタン２７の中央に孔３６を設
け、この孔３６に押し棒部２８Ｅおよびプッシュ部３５
Ｅを有する小ボタン３７を装着するものである。
施例を示すものであり、接点基板１１上の四組の単体プ
ッシュスイッチ１８Ａ〜１８Ｄの中央で圧縮コイルばね
３３の内側に、更に固定接点とダイアフラム形可動弾性
接点と（図示せず）から成る単体プッシュスイッチ１８
Ｅを設けると共に、操作ボタン２７の中央に孔３６を設
け、この孔３６に押し棒部２８Ｅおよびプッシュ部３５
Ｅを有する小ボタン３７を装着するものである。
【００４１】この小ボタン３７は、操作ボタン２７に対
して下方へは独立して動くが、上方へは押し棒部２８Ｅ
の先端が操作ボタン２７の他の四個の押し棒部と同じ高
さ以上となる位置で抜け止めされている。
して下方へは独立して動くが、上方へは押し棒部２８Ｅ
の先端が操作ボタン２７の他の四個の押し棒部と同じ高
さ以上となる位置で抜け止めされている。
【００４２】従って、小ボタン３７を押すことによっ
て、単体プッシュスイッチ１８Ｅを他の単体プッシュス
イッチとは独立して操作することができると共に、操作
ボタン２７を操作する場合に、この単体プッシュスイッ
チ１８Ｅは影響を受けないものである。
て、単体プッシュスイッチ１８Ｅを他の単体プッシュス
イッチとは独立して操作することができると共に、操作
ボタン２７を操作する場合に、この単体プッシュスイッ
チ１８Ｅは影響を受けないものである。
【００４３】
【発明の効果】本発明の複合プッシュスイッチは、上記
実施例より明らかなように、 （１）各単体プッシュスイッチとこれに対応する操作ボ
タンの各押し棒部との間のギャップを従来の方式の約半
分まで小さくすることができるので、この複合プッシュ
スイッチを操作する場合の遊びを含む見掛け上の操作ス
トロークが小さくできて、スイッチ操作感触がよい。
実施例より明らかなように、 （１）各単体プッシュスイッチとこれに対応する操作ボ
タンの各押し棒部との間のギャップを従来の方式の約半
分まで小さくすることができるので、この複合プッシュ
スイッチを操作する場合の遊びを含む見掛け上の操作ス
トロークが小さくできて、スイッチ操作感触がよい。
【００４４】（２）機器のパネルやプリント配線基板と
関係なく、独立したスイッチとして形成できるから、ス
イッチ組立て作業および機器への装着作業の効率が良
い。
関係なく、独立したスイッチとして形成できるから、ス
イッチ組立て作業および機器への装着作業の効率が良
い。
【００４５】（３）操作ボタンが傾く時は、保持脚の爪
部が支点となるので、操作ボタンの形状に制約がなく、
機器のデザイン上の自由度が高い。等有用な効果を有す
るものである。
部が支点となるので、操作ボタンの形状に制約がなく、
機器のデザイン上の自由度が高い。等有用な効果を有す
るものである。
【図１】本発明の複合プッシュスイッチの一実施例の側
断面図
断面図
【図２】同斜視図
【図３】同接点基板部の平面図
【図４】同図２のＸ軸における側断面図
【図５】同単体プッシュスイッチの要部側断面図
【図６】同操作ボタンを押した状態の図２のＸ軸におけ
る側断面図
る側断面図
【図７】同操作ボタンを押した状態の図２のＸ1軸にお
ける側断面図
ける側断面図
【図８】同単体プッシュスイッチの動作を説明する要部
側断面図
側断面図
【図９】本発明の他の実施例における複合プッシュスイ
ッチの外観斜視図
ッチの外観斜視図
【図１０】同側断面図
【図１１】従来の複合プッシュスイッチの側断面図
【図１２】（Ａ）同操作ボタンの上方からの斜視図 （Ｂ）同操作ボタンの下方からの斜視図
【図１３】同プリント配線基板の上方からの斜視図
【図１４】同操作ボタンを押した状態の側面図
１１ 接点基板 １４Ａ〜１４Ｄ 抜け止め用爪 １５Ａ〜１５Ｄ 弾性脚 １８Ａ〜１８Ｅ 単体プッシュスイッチ ２７ 操作ボタン ２８Ａ〜２８Ｄ 押し棒部 ３３ 圧縮コイルばね ３７ 小ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−103827（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−141522（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−196421（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−80736（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01H 25/04
Claims (4)
- 【請求項１】直交するＸ・Ｙ軸の交点から等距離の軸線
上に少なくとも四個の単体プッシュスイッチを形成する
と共に、抜け止め用の爪を有する少なくとも四本の弾性
脚を上記各単体スイッチの中間位置に一体に形成した成
形樹脂製の接点基板と、上記単体スイッチに対応した押
し棒部を有し、接点板の爪付き弾性脚によって上下動可
能に保持された操作ボタンと、この操作ボタンを定常位
置に保つために操作ボタンの下面中央と接点板の間に挿
入された圧縮コイルばねから構成される複合プッシュス
イッチ。 - 【請求項２】四本の弾性脚が４個の単体プッシュスイッ
チの中心を通るＸ・Ｙ軸の平行線の交点またはその内側
に配されると共に、操作ボタンの各押し棒部と単体スイ
ッチのノブとの間のギャップが、単体スイッチの動作ス
トローク以上である請求項１記載の複合プッシュスイッ
チ。 - 【請求項３】圧縮コイルばねの内側に別の単体プッシュ
スイッチを装着し、平板状操作ボタンの中央部に下方へ
のみ独立して動く別の操作ボタンを保持した請求項１ま
たは２記載の複合プッシュスイッチ。 - 【請求項４】単体プッシュスイッチが、接点基板の上面
に形成された固定接点と粘着絶縁フィルムによって固定
接点上に固着されたダイアフラム形可動弾性接点で構成
された請求項１または２または３記載の複合プッシュス
イッチ。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4291089A JP3010938B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 複合プッシュスイッチ |
| EP93307054A EP0587406B1 (en) | 1992-09-09 | 1993-09-07 | Combination push switch device |
| DE69315149T DE69315149T2 (de) | 1992-09-09 | 1993-09-07 | Kombinations-Druckschalter-Anordnung |
| US08/117,806 US5430262A (en) | 1992-09-09 | 1993-09-08 | Multiple switch arrangement including membrane dome contacts and multi-directional tilt actuator |
| KR1019930017969A KR0137262B1 (ko) | 1992-09-09 | 1993-09-08 | 복합 푸시스위치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4291089A JP3010938B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 複合プッシュスイッチ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06139879A JPH06139879A (ja) | 1994-05-20 |
| JP3010938B2 true JP3010938B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=17764306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4291089A Expired - Lifetime JP3010938B2 (ja) | 1992-09-09 | 1992-10-29 | 複合プッシュスイッチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3010938B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102572976B1 (ko) * | 2021-08-05 | 2023-09-01 | 박현정 | 스핀 하우징 |
Families Citing this family (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB9722766D0 (en) | 1997-10-28 | 1997-12-24 | British Telecomm | Portable computers |
| US7312785B2 (en) | 2001-10-22 | 2007-12-25 | Apple Inc. | Method and apparatus for accelerated scrolling |
| US7333092B2 (en) | 2002-02-25 | 2008-02-19 | Apple Computer, Inc. | Touch pad for handheld device |
| US8059099B2 (en) | 2006-06-02 | 2011-11-15 | Apple Inc. | Techniques for interactive input to portable electronic devices |
| US20070152983A1 (en) | 2005-12-30 | 2007-07-05 | Apple Computer, Inc. | Touch pad with symbols based on mode |
| US9360967B2 (en) | 2006-07-06 | 2016-06-07 | Apple Inc. | Mutual capacitance touch sensing device |
| US8022935B2 (en) | 2006-07-06 | 2011-09-20 | Apple Inc. | Capacitance sensing electrode with integrated I/O mechanism |
| US8743060B2 (en) | 2006-07-06 | 2014-06-03 | Apple Inc. | Mutual capacitance touch sensing device |
| US8274479B2 (en) | 2006-10-11 | 2012-09-25 | Apple Inc. | Gimballed scroll wheel |
| US9654104B2 (en) | 2007-07-17 | 2017-05-16 | Apple Inc. | Resistive force sensor with capacitive discrimination |
| US8683378B2 (en) | 2007-09-04 | 2014-03-25 | Apple Inc. | Scrolling techniques for user interfaces |
| US8416198B2 (en) | 2007-12-03 | 2013-04-09 | Apple Inc. | Multi-dimensional scroll wheel |
| US9454256B2 (en) | 2008-03-14 | 2016-09-27 | Apple Inc. | Sensor configurations of an input device that are switchable based on mode |
| US9354751B2 (en) | 2009-05-15 | 2016-05-31 | Apple Inc. | Input device with optimized capacitive sensing |
| US8872771B2 (en) | 2009-07-07 | 2014-10-28 | Apple Inc. | Touch sensing device having conductive nodes |
| JP2017207832A (ja) * | 2016-05-16 | 2017-11-24 | オムロン株式会社 | 入力装置及びステアリング用入力操作装置 |
| CN110690067B (zh) * | 2018-07-06 | 2023-08-01 | 阿尔派株式会社 | 按压式开关装置 |
| CN113871242B (zh) * | 2021-09-27 | 2024-04-12 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 一种摇杆开关结构 |
-
1992
- 1992-10-29 JP JP4291089A patent/JP3010938B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102572976B1 (ko) * | 2021-08-05 | 2023-09-01 | 박현정 | 스핀 하우징 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06139879A (ja) | 1994-05-20 |
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