JP2003307881A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003307881A
JP2003307881A JP2002113964A JP2002113964A JP2003307881A JP 2003307881 A JP2003307881 A JP 2003307881A JP 2002113964 A JP2002113964 A JP 2002113964A JP 2002113964 A JP2002113964 A JP 2002113964A JP 2003307881 A JP2003307881 A JP 2003307881A
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JP2002113964A
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Inventor
Hiroshi Kawamoto
博司 川本
Jitsuo Masuda
実男 増田
Masayasu Narimatsu
正恭 成松
Yuichiro Takei
雄一郎 武居
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Sharp Corp
Original Assignee
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】用紙の反転手段を設けることや構成を複雑化を
防止しつつ、用紙の表面および裏面に再現性に優れた画
像を高速かつ安定して形成することを可能にする画像形
成装置を提供する。 【解決手段】転写方向が互いに異なるように転写ローラ
7およびバイアス転写ローラ31を用いて用紙に現像剤
像の転写を行う。用紙搬送路上における転写ローラ7の
下流側を搬送される用紙を画像形成ステーション10の
上流側に案内する帰還経路R設け、帰還経路R上の用紙
に付着して未定着のトナー像を定着する定着装置3と、
用紙が帰還経路Rを経由したか否かに基づいて使用すべ
き転写手段を選択的に切り替える切替手段と、を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、用紙の両面に画
像形成が可能な電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機、プリンタ、ファクシ
ミリ等の機器(以下、単に画像形成装置という。)の普
及に伴って職場や家庭内での記録用紙、転写材、シート
材等(以下、これらを単に用紙という。)の消費量が増
え続けているところ、限られた資源を有効に使用するた
めに再生紙が用いられたり、ペーパーレス化を図る等、
省資源化ということが今日の産業界での趨勢となってい
る。
【0003】これに伴い、画像形成装置の中には、両面
印刷の機能を搭載したものが開発され広く普及するよう
になった。つまり、両面印刷を有効に利用することによ
り用紙の一方の面にのみ印刷等の画像形成(以下、単に
印刷という。)を行うのではなく、用紙の両方の面に印
刷を行うことで1枚の用紙に用紙2枚分の画像を形成し
て用紙の消費量を減少させようとする動きがあり、今日
においては、画像形成装置における両面印刷機能は必須
の機能であるといっても過言ではない。
【0004】ところが、用紙の両面に印刷を行うために
は、印刷されるべき面に応じて用紙に現像剤像を供給す
る画像形成手段と対向させる面を反転させる必要があ
り、このため画像形成装置に用紙を反転させる反転ユニ
ットを搭載することが必要となる。
【0005】この反転ユニットを使用する場合、搬送さ
れる用紙をスイッチバックさせるとともに再度画像形成
位置にまで案内する必要があるため、1枚の用紙に対し
ての両面印刷を行うのに要する時間が、2枚の用紙のそ
れぞれに片面印刷を行う時間よりもはるか長くなるとい
った不都合がある。また、反転ユニットに含まれる用紙
をスイッチバックさせるための機構等を設けるスペース
が必要となるため、装置の大型化やその構成の複雑化等
の不都合が生じていた。
【0006】そこで、このような不都合を解消する従来
技術として、特開平8−160703号公報および特開
平10−97144号公報には、反転ユニットを使用す
ることなく両面に印刷が可能な画像形成装置が開示され
ている。
【0007】これらの従来技術のうち、特開平8−16
0703号公報には、用紙を反転させるための反転ユニ
ットを必要としない構成の画像形成装置として、感光体
上のトナー像が転写される第1中間転写ベルトと、用紙
を搬送する用紙搬送ベルトとして作用するとともに感光
体上のトナー像が第1中間転写体を経由して転写される
第2中間転写ベルトと、を搬送される用紙のそれぞれの
面に対向するように配置して、これらの第1中間転写体
と第2中間転写ベルトとから用紙のそれぞれの面へのト
ナー像の転写を行う構成が開示されている。
【0008】また、特開平10−97144号公報に
は、用紙の一方の面に転写すべきトナー像を担持する感
光体と、用紙の他方の面に転写すべきトナー像を担持す
る転写ベルトとを備えるとともに転写ベルト上のトナー
を逆極性に帯電させる装置を搭載することにより、転写
ベルト上のトナーの極性と感光体上のトナーの極性とを
逆極性にし、単一の転写手段により同時に用紙の両面に
トナー像を転写する画像形成装置が開示されている。
【0009】そして、これらの従来技術によれば、両面
印刷をする際にも、反転ユニットが不要となるため、両
面印刷時の印刷速度を向上することができるとともに構
成の複雑化等を防止することができる、とされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術のうち、特開平8−160703号公報の記載
の画像形成装置では、中間転写ベルトを2段階も設ける
必要があり、用紙の裏面へ転写される画像については、
感光体から第1中間転写ベルトに転写した現像剤像を再
度第2中間転写ベルトに転写することから、感光体上の
形成された現像剤像を中間転写体を2回も介して最終的
に用紙へ転写されることになるため、用紙の表面に転写
する際に形成される画像と同等の画像品位等を保つこと
が困難となる。さらに、両面印刷時の用紙裏面への転写
処理の際に用紙表面の未定着のトナー像を乱してしまう
虞がある。
【0011】また、特開平10−97144号公報に記
載の画像形成装置では、転写ベルト上のトナーを逆極性
に帯電させる装置を備える必要があり、消費電力が増大
するといった不都合がある。さらに、トナーの極性を反
転する際にトナー像を形成するすべてのトナーの極性が
逆極性にならない場合には、このトナー像の一部が用紙
に転写されないことになるため、形成される画像の再現
性が劣化する可能性がある。
【0012】そして、転写装置が発生する電位により、
一方の面に転写されるべきトナー像を引きつけ、また他
方の面に転写されるべきトナー像を押し出すようにして
一つの処理で用紙の両面に現像剤像の転写を安定して行
うことは困難であり、用紙の各面に形成される画像の品
質が同等にならない虞がある。
【0013】この発明の目的は、用紙の反転手段を設け
ることや構成を複雑化を防止しつつ、用紙の表面および
裏面に再現性に優れた画像を高速かつ安定して形成する
ことを可能にする画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は以下の構成を
備えている。
【0015】(1)画像形成されるべき用紙を給紙部か
ら画像形成位置を経由して排出部へと搬送する用紙搬送
路に沿って、画像データに基づいて用紙に転写すべき現
像剤像を像担持体上に形成する電子写真方式の画像形成
手段と、前記画像形成手段に対向するように配置され前
記現像剤像が転写される用紙を保持しつつ搬送するとと
もに、現像剤像を担持する中間転写体でもある無端状の
搬送手段を有する搬送ユニットと、を備えた画像形成装
置において、用紙搬送路における前記画像形成手段の下
流側に位置する帰還開始部と前記画像形成手段の上流側
に位置する帰還完了部とを連通する帰還経路と、用紙搬
送路を挟んで前記画像形成手段と対向するように配置さ
れる第1の転写手段と、帰還経路を含む用紙搬送路に沿
って前記搬送手段と対向するように配置されるとともに
前記第1の転写手段と用紙に対する転写方向が逆となる
第2の転写手段と、前記第1の転写手段の転写位置およ
び前記帰還開始部の間に配置される定着装置と、を備
え、両面印刷時には、用紙を給紙部から画像形成位置、
帰還開始部、帰還経路、および帰還完了部を経由して排
出部へと搬送するとともに、用紙が最初に画像形成位置
に案内された時または用紙が帰還経路上にある時に、第
1の転写手段を動作させ、第1の転写手段による前記搬
送手段への現像剤像の転写が完了した後には第2の転写
手段を動作させることを特徴とする。
【0016】この構成においては、転写方向の異なる第
1の転写手段と第2の転写手段とが用紙搬送路に沿って
配置されていることから第1の転写手段で用紙の一方の
面に現像剤像が転写された後、帰還経路を通過して第2
の転写手段の転写位置に搬送される用紙をスイッチバッ
クさせる必要がなく、装置の小型化および単純化が図ら
れるとともに両面印刷に要する時間が短縮される。ま
た、両面印刷時において、第1の転写手段により現像剤
像が転写され未定着の現像剤像を表面に付着させた用紙
が裏面の印刷のために第2の転写手段の転写位置に搬送
される間に、第1の転写手段の転写位置と帰還経路の開
始位置との間に配置された定着装置を経由し表面に付着
した現像剤像がこの定着装置により定着されることか
ら、第2の転写手段による転写処理の際に第1の転写手
段により用紙に転写された現像剤像が乱れること等がな
く、用紙上に形成される画像の再現性が向上する。ま
た、用紙搬送ベルト上の現像剤像の極性を転換させる極
性転換手段等が不要となるため、省電力化が図られると
ともに用紙の両面に対して安定した転写性が得られる。
【0017】(2)前記画像形成手段は、画像データの
うちのそれぞれ異なる色成分ごとに複数設けられてお
り、前記第1の転写手段は、各画像形成手段における各
像担持体表面に形成された現像剤像を用紙搬送路上を搬
送される用紙の一方の面に逐次転写し、前記第2の転写
手段は、用紙が前記帰還経路を経由する間に各画像形成
手段で形成された現像剤像を前記用紙搬送ベルト上へ転
写するとともに、前記用紙搬送路ベルト上から前記現像
剤像を用紙の他方の面に一括転写することを特徴とす
る。
【0018】この構成においては、第1の転写手段は、
複数の画像形成手段で形成された現像剤像を順次用紙へ
と転写して複数色の現像剤像を形成する逐次転写を行
い、第2の転写手段は、用紙搬送ベルトを中間転写材と
して用いることで、あらかじめ用紙搬送ベルトに像担持
体から第1の転写手段により現像剤像を転写しておき、
この用紙搬送ベルトから現像剤像を用紙に一括転写して
複数色の画像を形成することから、用紙の反転ユニット
を備えることなく、用紙の両面に高画質の多色画像が自
在に形成される。また、中間転写材を最大でも1度しか
使用しないことから転写の回数が増加して形成される画
像に乱れが生じること等が防止される。
【0019】(3)前記第2の転写手段は、その転写位
置が用紙搬送路における前記各画像形成手段の上流側に
位置するように配置されるとともに、各画像形成手段で
形成される前記第2の転写手段により用紙に転写される
べき現像剤像が前記用紙搬送ベルト上に転写された後
に、前記搬送ユニットを前記各画像形成手段から離間さ
せる離間手段を備えたことを特徴とする。
【0020】この構成においては、用紙の裏面に現像剤
像を転写する第2の転写手段の転写位置が用紙搬送路に
おける複数の画像形成手段の上流側であり、例えば離間
手段により該転写位置の近傍を中心に搬送ユニットを揺
動させて画像形成手段から離間させることで、用紙搬送
ベルトから用紙に現像剤を転写する装置等を移動させる
ことなく容易に用紙搬送ベルトが画像形成手段から離間
することから、一旦転写された用紙裏面の現像剤像が用
紙搬送ベルトと各画像形成手段の像担持体との接触によ
り振動を受ける等により乱されることが防止される。
【0021】(4)前記第2の転写手段は、その転写位
置が用紙搬送路における前記各画像形成手段の下流側に
位置するように配置されるとともに、各画像形成手段で
形成される前記第2の転写手段により用紙に転写される
べき現像剤像が前記用紙搬送ベルト上に転写された後
に、前記搬送ユニットを前記各画像形成手段から離間さ
せる離間手段を備えたことを特徴とする。
【0022】この構成においては、第2の画像形成手段
の転写位置が用紙搬送路における複数の画像形成手段の
下流側の位置、すなわち定着装置の直前に配置したこと
から、用紙の裏面に転写された現像剤像がすぐに定着装
置により定着されるため、用紙の裏面に転写された未定
着の現像剤像が乱されることが防止される。
【0023】(5)前記各画像形成手段は、画像形成す
べき画像データに対する像担持体への露光方向が反転自
在な露光装置を備えたことを特徴とする。
【0024】この構成においては、現像剤像が転写され
るのが用紙の表面または用紙の裏面のいずれであるのか
に応じて、画像形成手段の像担持体に静電潜像を形成す
る際の露光方向が反転可能となることから、用紙の反転
ユニットを用いずに、用紙のいずれの面に対しても再現
性に優れた多色画像等が自在に形成される。
【0025】(6)前記露光装置は、前記第1の転写手
段に係る画像形成処理においては前記像担持体上に画像
形成すべき画像データに対して鏡像となる静電潜像を形
成するとともに、前記第2の転写手段に係る画像形成処
理においては前記像担持体上に画像形成すべき画像デー
タに対して正像となる静電潜像を形成することを特徴と
する。
【0026】この構成においては、現像剤像が転写され
る回数に応じて画像形成手段で形成される現像剤像が画
像データに対して鏡像または正像のうちのいずれか適当
な状態で形成されるため用紙の反転ユニットを用いず
に、用紙のいずれの面に対しても再現性に優れた多色画
像等が迅速に形成される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の画像形
成装置としてのタンデム型のカラー画像形成装置の実施
形態を説明する。
【0028】まず、本発明の説明の前提として一般的な
カラー画像形成装置を説明する。通常、カラー画像形成
装置を大別すると、単一ドラム型と多段ドラム型(タン
デム型)とに分けられる。
【0029】図5は、単一ドラム型のカラー画像形成装
置の構成を示している。同図に示すように、単一ドラム
型のカラー画像形成装置は、1枚の用紙に対して、減法
混色の三原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、
およびシアン(C)の各色のトナーと、文字等の印刷に
適用されるブラック(K)トナーの合計4種類のトナー
を、帯電器102、露光装置103、および現像装置1
04(104a〜104d)を用いて多重転写する。
【0030】まず、半導電性ドラム105が矢印A方向
に搬送された用紙を卷着して矢印B方向に回転するが、
その一方で、矢印C方向に回転する感光体101上に、
現像装置104aによりマゼンタのトナー像が形成され
る。そして、用紙およびマゼンタのトナー像が、感光体
101と半導電性ドラム105との間に位置する転写位
置に到達すると、コロナ放電器106の放電電流によっ
て用紙にマゼンタのトナー像が転写される。
【0031】次に、再び半導電性ドラム105は用紙を
卷着したまま1回転し、また、これに応じて感光体10
1上に現像装置104bによりシアンのトナー像が形成
され、このシアンのトナー像がコロナ放電器106によ
って転写されマゼンタのトナー像に重ねられる。
【0032】同様に、イエローのトナー像およびブラッ
クのトナー像が順次重ねられて、カラー画像データに対
応するトナー像が形成される。こうして、感光体101
上に形成されたトナー像の転写が終了すると、半導電性
ドラム105における用紙の卷着が解除され、用紙は、
搬送ベルト107によって、定着装置108に搬送され
て用紙に転写されたトナー像が紙面に熱定着され、用紙
に対するカラー画像の印刷が完了する。
【0033】これに対して、タンデム型のカラー画像形
成装置は、以下に示す一括転写方式と逐次転写方式とに
大別される。
【0034】図6は、一括転写方式のカラー画像形成装
置を示している。同図に示すように、一括転写方式の画
像形成装置は、複数併設された各画像形成ステーション
112(112Y、112M、112C、112K)に
おいて感光体の表面に形成されるトナー像を転写装置1
11により順次に中間転写体110転写してイエロー、
マゼンタ、シアン、およびブラックの各色成分のトナー
像を重ねた後に、転写装置113により、このトナー像
を中間転写体110から用紙に一括して再転写する。
【0035】また、図7および図8は、逐次転写方式の
カラー画像形成装置の構成を示している。同図に示すよ
うに、逐次転写方式のカラー画像形成装置は、給紙部1
16から排紙部117にわたって形成される用紙搬送路
に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、およびブラック
の各色成分のトナー像を形成する画像形成ステーション
112(112Y、112M、112C、112K)が
併設されており、転写装置111(111Y、111
M、111C、111K)の転写バイアスにより各画像
形成ステーション112(112Y、112M、112
C、112K)から用紙搬送路を搬送される用紙上に順
次トナー像を転写し、このトナー像を定着装置108に
より用紙上に定着する。
【0036】なお、上述のカラー画像形成装置で両面印
刷をする場合を考えると、通常、図8に示すように一旦
用紙を排出部117へと搬送しておき、その後、用紙を
その後端から帰還搬送路115に導くことにより、用紙
の搬送をスイッチバックして再度用紙が画像形成ステー
ション112(112Y、112M、112C、112
K)に対向する印刷位置に案内されたときに裏面に印刷
がされるようにする手法が広く用いられている。また、
上述のカラー画像形成装置を比較した場合、図6〜図8
に示す一括転写方式および逐次転写方式のいずれの転写
方式であっても図5に示す単一ドラム型と比較して、ほ
ぼ4倍の処理速度を有している。
【0037】以上が一般的なカラー画像形成装置の構成
の説明であるが、以下に説明する本発明の画像形成装置
は、上述の一括転写方式および逐次転写方式のそれぞれ
の方式で動作する2つの転写手段を備えるとともに、図
8に示すような搬送される用紙Pをスイッチバックさせ
る機構を不要にしている点が主な特徴となる。
【0038】図1は、第1の実施形態におけるカラー画
像形成装置1の構成を示している。同図に示すように、
カラー画像形成装置1は、画像形成手段としての画像形
成ステーション10(10Y、10M、10C、10
K)、用紙搬送ベルト2が駆動ローラ22および従動ロ
ーラ21に張架されて構成される搬送ユニット、未定着
のトナー像を用紙に定着する定着装置3、印刷されるべ
き用紙を収容する用紙カセット4、印刷されるべき用紙
を、順次、画像形成ステーション10(10Y、10
M、10C、10K)と転写ローラ7(7Y、7M、7
C、および7K)と間に位置する転写位置5へと供給す
る給紙部14、装置外部に用紙を排出する用紙排出部1
3、および後述のバイアス転写ローラ31を備えてい
る。
【0039】カラー画像形成装置1において、印刷され
る用紙Pは、用紙カセット4に収納されており、画像形
成時には給紙部14の備えられる給紙ローラ15によっ
て用紙搬送路に送り出される。この用紙搬送路は、給紙
部14から各転写位置5および定着装置3を経由して用
紙排出部13にわたって形成されている。そして、用紙
搬送路に沿って図示しない複数の搬送ローラが備えられ
ており、用紙搬送路の用紙が円滑に下流側へと搬送され
る。
【0040】また、画像形成ステーション10(10
Y、10M、10C、10K)と対向する位置において
用紙搬送路に沿って搬送ユニットが配置されており、画
像形成ステーション10(10Y、10M、10C、1
0K)でカラー印刷される用紙Pは、搬送ユニットに備
えられる用紙搬送ベルト2により定着装置3まで案内さ
れ、その後用紙排出部13からカラー画像形成装置1の
外部へと排出される。
【0041】用紙搬送ベルト2は、樹脂製で無端状の静
電吸着ベルト等で構成されており、駆動ローラ22およ
び従動ローラ21に張架され、各画像形成ステーション
10(10Y、10M、10C、10K)における感光
体8(8Y、8M、8C、8K)に当接しつつ無端走行
する。
【0042】さらに、本実施形態において、用紙搬送ベ
ルト2は、電気抵抗が1010Ω・cm程度の半導電性の
材料としてカーボンが分散されたポリカーボネイトで形
成されており、用紙搬送ベルト2が張架される駆動ロー
ラ22の中心軸および従動ローラ21の中心軸の間隔に
相当する長さは、本実施の形態のカラー画像形成装置1
にて使用可能な最大紙サイズであるA3より長くしてあ
る。
【0043】また、用紙搬送ベルト2には、用紙搬送ベ
ルト2の位置を検知するための図示しないホワイトマー
クが施されており、図示しない光学式の位置検知センサ
によって用紙搬送ベルト2の周面の回転位置を常に検知
している。なお、後述するように第2の転写手段により
転写処理がされる際には中間転写体として使用される。
【0044】画像形成ステーション10(10Y、10
M、10C、10K)は、それぞれ像担持体としての感
光体8(8Y、8M、8C、8K)を備えており、感光
体8(8Y、8M、8C、8K)の周囲に帯電装置1
2、露光装置6(6Y、6M、6C、6K)、現像装置
9(9Y、9M、9C、9K)、および図示しない清掃
装置等を備えている。なお、それぞれの画像形成ステー
ション10(10Y、10M、10C、10K)は、異
なる色のトナーが用いられることを除くと同一の構成を
している。
【0045】用紙搬送路における画像形成ステーション
10(10Y、10M、10C、10K)の下流側に
は、用紙P上に転写されたトナー像を熱および圧力によ
って定着させる定着装置3が設けられており、用紙Pが
定着装置3を通過することにより用紙上の未定着のトナ
ー像が定着される。
【0046】また、画像形成ステーション10(10
Y、10M、10C、10K)と対向する位置に第1の
転写手段を構成する転写ローラ7(7Y、7M、7C、
7K)が設けられている。転写ローラ7(7Y、7M、
7C、7K)は、用紙搬送ベルト2の内周面に配置され
ており、この転写ローラ7(7Y、7M、7C、7K)
と感光体8(8Y、8M、8C、8K)とにより用紙搬
送ベルト2が挟持された状態になっている。
【0047】転写ローラ7(7Y、7M、7C、7K)
は、転写位置5において、用紙搬送ベルト2のベルトル
ープ内側にトナーの帯電極性と逆のプラスの転写バイア
ス電圧を印加して、感光体8(8Y、8M、8C、8
K)の表面のトナーを用紙搬送路上の用紙へと転写させ
る。
【0048】さらに、転写ローラ7(7Y、7M、7
C、7K)は、電気抵抗が106 Ω・cm以下であるカ
ーボンが分散された発砲ウレタンゴムで形成されてお
り、用紙搬送ベルト2の裏面側から感光体8に向けて所
定の圧力で押圧しつつ用紙搬送ベルト2の図中の矢印で
示す方向への走行に従動するように回転する。
【0049】用紙搬送路において定着装置3の下流側に
は、カラー画像形成装置1の外側から突出して設けられ
た図示しない排紙トレイ上に用紙Pを排出する一対の排
紙ロ−ラ13と、両面印刷時における裏面の印刷を実行
する際に使用する帰還経路としてのUターン搬送路Rへ
用紙を選択的に導く図示しない切替ゲートと、が設けら
れている。
【0050】切替ゲートは、印刷モードに応じて、定着
装置3から用紙排出部13への経路と、定着装置3から
Uターン搬送路R上に位置する一時保管バッファユニッ
ト11への経路とを切り替える。なお、本発明におい
て、同図に示す用紙搬送路におけるUターン搬送路Rへ
の分岐点を帰還開始部Sといい、帰還経路から用紙搬送
路へ合流する点を帰還完了部Eという。
【0051】図2は、カラー画像形成装置1の制御部の
構成を示している。同図に示すようにカラー画像形成装
置1の制御部は、CPU50、ROM51、RAM5
2、切替ゲート駆動部53、転写手段切替回路54、操
作部55、搬送ベルト位置検出部56、離間手段駆動回
路57、および画像形成制御部58により構成されてい
る。
【0052】これらの構成要素のうち、操作部55は、
印刷部数、片面印刷、両面印刷等の印刷モードの指定を
行うための操作パネルを備えている。搬送ベルト位置検
出部56は、用紙搬送ベルト2上のホワイトマークを検
出する位置検知センサを備えており、中間転写体として
用紙搬送ベルト2を使用する際においてトナー像が形成
されている位置を把握するために用いられる。
【0053】離間手段駆動回路57は、後述する搬送ユ
ニットの離間操作に使用するモータ、ソレノイド等の駆
動を制御する回路である。画像形成制御部58は、画像
形成ステーション10(10Y、10M、10C、10
K)、転写ローラ7(7K,7C,7M、7Y)、バイ
アス転写ローラ31、および定着装置3等の電子写真方
式の画像形成処理の各プロセスの制御を行う。
【0054】切替ゲート駆動部53は、片面印刷時また
は両面印刷時のそれぞれに応じて、搬送される用紙を用
紙排出部13またはUターン搬送路Rのいずれに導くべ
きかを決定して切替ゲートを動作させる。転写手段切替
回路54は、用紙の表面または裏面のいずれに印刷する
かに応じて使用すべき転写手段の切替を行う。なお、用
紙の表面または裏面のいずれに印刷すべきかは、例え
ば、前記切替ゲートの状態等から判断することができ
る。
【0055】この構成において、カラー画像形成装置1
において用紙の表面にのみ印刷をする場合、画像形成ス
テーション10(10Y、10M、10C、10K)の
各感光体8(8Y、8M、8C、8K)上には、原稿画
像等に対して鏡像のトナー像が形成されるとともに、レ
ジストローラにより所定のタイミングで転写位置5へ案
内される用紙P上には、所定の転写電圧が印加された転
写ローラ7(7Y、7M、7C、7K)によってトナー
像が順次多重転写(逐次転写)されて原稿画像に対して
正像の4色フルカラートナー像が付着する。
【0056】4色フルカラートナー像が付着された用紙
Pが定着装置3を通過すると、このトナー像が最終的な
画像として定着して、フルカラーの発色がなされ、図示
しない排紙トレイ上に排紙される。このように、片面印
刷時においては、用紙搬送ベルト2は用紙を定着装置3
まで搬送する搬送手段としての用途のみに使用される。
【0057】次に、両面印刷時において、用紙Pの表面
へのトナーの転写は上述と同様に行われる。ただし、両
面印刷モードが選択されている場合、用紙Pの表面への
定着が完了すると、用紙Pは、下方へ向かってUターン
し、印刷面が下向きの姿勢で一時保管バッファユニット
11へ直接送り込まれる。すなわち、用紙Pは、定着装
置3を通過した後、図中実線で示すように、Uターン搬
送路Rを搬送される。
【0058】つまり、本実施形態では、従来技術のよう
に用紙の搬送をスイッチバックさせる操作を伴わずに、
用紙を画像形成ステーション10(10Y、10M、1
0C、10K)の上流側に帰還させる。このとき、用紙
を用紙排出部13へと導く用紙搬送路は図示しない切替
えゲートにより閉鎖された状態であり、一時保管バッフ
ァユニット11へのUターン搬送路Rが開放された状態
となっているため、定着装置3を通過した後、用紙Pは
Uターン搬送路Rに導かれ一時保管バッファユニット1
1へ誘導される。
【0059】用紙Pが一時保管バッファユニット11へ
送り込まれると、用紙Pを一時的に待機させた状態で、
各色の画像形成ステーション10(10Y、10M、1
0C、10K)において裏面用の画像形成が行われ、用
紙搬送ベルト2上へ逐次的に一次転写が行われる。
【0060】すなわち、各画像形成ステーション10
(10Y、10M、10C、10K)の感光体8(8
Y、8M、8C、8K)上に原稿画像に対して正像のト
ナー像が形成され、所定の転写電圧が印加された転写ロ
ーラ7(7K,7C,7M、7Y)によってこのトナー
像が用紙搬送ベルト2上に順次転写され、原稿画像に対
して鏡像のフルカラートナー像が用紙搬送ベルト2上に
形成される。
【0061】このとき、用紙搬送ベルト2から用紙へト
ナー像を転写するために使用されるのがバイアス転写ロ
ーラ31である。このバイアス転写ローラ31は、両面
印刷における裏面への印刷において、中間転写体として
の用紙搬送ベルト2に形成されたトナー像を用紙Pに一
括転写するための転写ローラである。
【0062】そして、この用紙搬送ベルト2上の原稿画
像に対して鏡像の4色フルカラートナー像が、所定の転
写電圧が印加されたバイアス転写ローラ31により、用
紙Pに転写される。このとき、用紙搬送ベルト2の走行
に合うようにレジストローラで所定のタイミングで搬送
される用紙Pの裏面へフルカラーのトナー像が一括転写
(二次転写)され、原稿画像等に対して正像の4色フル
カラートナー像が形成される。
【0063】この正像の4色フルカラートナー像が最終
的な画像として定着装置3で用紙Pに定着される。この
両面印刷モードにおいては、用紙搬送ベルト2は中間転
写体としても使用される。なお、バイアス転写ローラ3
1により、本発明の第2の転写手段が構成される。この
実施形態ではバイアス転写ローラ31がトナーを引きつ
けることにより転写を行っているが、バイアス転写ロー
ラ31の配置位置を用紙搬送ベルト2の内周側に配置し
てトナーを押し出すように転写を行う場合であっても、
用紙Pの表面の現像剤像について定着処理が完了してい
るため、特に用紙表面の画像の乱れを生じることはな
い。
【0064】図3は、本発明の画像形成装置の第2の実
施形態の構成を示している。なお、原則として本実施の
形態においてカラー画像形成装置1の構成は、第1の実
施形態と同様であるが、本実施の形態では、カラー画像
形成装置1に離間手段が追加して設けられている点が異
なっている。
【0065】同図に示すように、第2の実施形態におけ
るカラー画像形成装置1は、従動ローラ21との対向位
置にバイアス転写ローラ31が配置されており、従動ロ
ーラ21とバイアス転写ローラ31とで用紙搬送ベルト
2を挟持した状態を保ちながら搬送ユニットおよび転写
ローラ7(7K,7C,7M、7Y)を下方へ移動させ
る離間手段を備えている。
【0066】この構成において、転写ローラ7(7K,
7C,7M、7Y)による各画像形成ステーション10
(10Y、10M、10C、10K)の感光体8(8
Y、8M、8C、8K)から用紙搬送ベルト2へのトナ
ー像の転写が完了すると、離間手段が、搬送ユニットお
よび転写ローラ7(7K,7C,7M、7Y)を従動ロ
ーラを中心に揺動させて、用紙搬送ベルト2および転写
ローラ7(7K,7C,7M、7Y)を画像形成ステー
ション10(10Y、10M、10C、10K)から離
間させる。
【0067】そして、バイアス転写ローラ31と対向す
る領域に用紙搬送ベルト2上に形成された用紙の裏面に
転写すべきトナー像の先端部が案内されるタイミングに
合致するように、一時保管バッファユニット11に収容
されている用紙Pの搬送が開始される。
【0068】バイアス転写ローラ31によって、用紙搬
送ベルト2から用紙Pの裏面へトナー像の転写がされる
と、用紙は用紙搬送ベルト2により、下流側に位置する
定着装置3へ搬送される。用紙Pが定着装置3へ搬送さ
れる際には、用紙搬送ベルト2が画像形成ステーション
10(10Y、10M、10C、10K)から離間され
ているため、用紙が感光体8(8Y、8M、8C、8
K)と接触等することにより用紙裏面の未定着のトナー
像が乱れること等の不具合を生じない。
【0069】図4は、本発明の画像形成装置の第2の実
施形態の構成を示している。なお、原則として本実施の
形態においてカラー画像形成装置1の構成は、第2の実
施形態と同様であるが、本実施の形態では、バイアス転
写ローラ31が画像形成ステーション10(10Y、1
0M、10C、10K)の下流側である駆動ローラ22
との対向位置に配置されている点、および離間手段によ
り搬送ユニットや転写ローラ7(7K,7C,7M、7
Y)とともにバイアス転写ローラ31も移動する点が異
なっている。
【0070】同図に示すように、裏面画像の一括転写を
行うためのバイアス転写ローラ31は、用紙搬送ベルト
2に沿って画像形成ステーション10Yよりも下流側に
配置することにより、用紙Pの裏面にトナー像が転写さ
れる位置のすぐ下流側に定着装置3が位置することにな
る。これにより、用紙裏面の形成されるトナー像が未定
着の状態が短期間となるため、用紙Pの裏面のトナー像
に乱れが生じることを防止して再現性の高い画像を形成
することが可能になる。
【0071】また、第2の実施形態と同様に、用紙Pに
付着したトナー像や用紙搬送ベルト2上に一時的に転写
されたトナー像が感光体8(8Y、8M、8C、8K)
等に接触して摩擦力や振動等を受けることを防止でき、
形成されるトナー像に乱れが生じるのを防止することが
できる。
【0072】なお、以上のように、用紙の表面を印刷す
る場合では中間転写体を経由しないのに対して、用紙の
裏面を印刷する際には中間転写体を経由するため、表面
の印刷時と裏面の印刷時とで感光体8(8Y、8M、8
C、8K)上に形成されるべき静電潜像の書込方向を反
転させることが必要となる。
【0073】そこで、本発明のカラー画像形成装置1
は、静電潜像を書き込む方向を自在に反転させることが
可能な露光装置6(6Y、6M、6C、6K)を備えて
おり、感光体8(8Y、8M、8C、8K)上に正像ま
たは鏡像を選択的に形成できるようにしている。
【0074】具体的には、印刷モードが片面印刷のとき
には、露光装置6は、感光体8上に鏡像の潜像書込を行
う。なお、このときの転写手段は転写ローラ7を用いて
逐次転写を行う。また、離間手段による搬送ユニット等
の移動は特に必要がないため行わない。
【0075】印刷モードが両面印刷である場合であっ
て、用紙の表面を印刷するときには、露光装置6は感光
体8上に鏡像の潜像書込を行う。転写手段としては転写
ローラ7を用いて逐次転写が行われ、用紙搬送ベルト2
に裏面用のトナー像を転写させる都合上、離間手段によ
る搬送ユニット等の移動は行わない。
【0076】印刷モードが両面印刷である場合であっ
て、用紙の裏面を印刷するときには、露光装置6は感光
体8上に正像の潜像書込をする。このとき、転写手段と
しては中間転写体としての用紙搬送ベルト2とバイアス
転写ローラ31とを用いて用紙搬送ベルト2上のトナー
像を用紙の裏面に一括して転写を行う。さらに、裏面印
刷の際には、離間手段による搬送ユニット等の移動を行
い、用紙の裏面に安定した印刷を行う。
【0077】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、以下
の効果を奏することができる。
【0078】(1)転写方向の異なる第1の転写手段と
第2の転写手段とを用紙搬送路に沿って配置しているこ
とから第1の転写手段で用紙の一方の面に現像剤像を転
写した後、帰還経路を通過して第2の転写手段の転写位
置に搬送される用紙をスイッチバックすることを不要に
でき、装置の小型化および単純化を図るとともに両面印
刷に要する時間を短縮することができる。また、両面印
刷時において、第1の転写手段により現像剤像が転写さ
れ未定着の現像剤像を表面に付着させた用紙が裏面の印
刷のために第2の転写手段の転写位置に搬送される間
に、第1の転写手段の転写位置と帰還経路の開始位置と
の間に配置した定着装置を経由させ表面に付着した現像
剤像をこの定着装置により定着することから、第2の転
写手段による転写処理の際に第1の転写手段により用紙
に転写された現像剤像が乱れること等を防止し、用紙上
に形成される画像の再現性を向上させることができる。
また、用紙搬送ベルト上の現像剤像の極性を転換させる
極性転換手段等が不要となるため、省電力化を図るとと
もに用紙の両面に対して安定した転写性を得ることがで
きる。
【0079】(2)第1の転写手段は、複数の画像形成
手段で形成された現像剤像を順次用紙へと転写して複数
色の現像剤像を形成する逐次転写を行い、第2の転写手
段は、用紙搬送ベルトを中間転写材として用いること
で、あらかじめ用紙搬送ベルトに像担持体から第1の転
写手段により現像剤像を転写しておき、この用紙搬送ベ
ルトから現像剤像を用紙に一括転写して複数色の画像を
形成することから、用紙の反転ユニットを備えることな
く、用紙の両面に高画質の多色画像を自在に形成するこ
とができる。また、中間転写材を最大でも1度しか使用
しないことから転写の回数が増加して形成される画像に
乱れが生じること等を防止できる。
【0080】(3)用紙の裏面に現像剤像を転写する第
2の転写手段の転写位置が用紙搬送路における複数の画
像形成手段の上流側であり、例えば離間手段により該転
写位置の近傍を中心に搬送ユニットを揺動させて画像形
成手段から離間させることで、用紙搬送ベルトから用紙
に現像剤を転写する装置等を移動させることなく容易に
用紙搬送ベルトを画像形成手段から離間させることがで
きることから、一旦転写された用紙裏面の現像剤像が用
紙搬送ベルトと各画像形成手段の像担持体との接触によ
り振動を受ける等により乱されることを防止できる。
【0081】(4)第2の画像形成手段の転写位置が用
紙搬送路における複数の画像形成手段の下流側の位置、
すなわち定着装置の直前に配置したことから、用紙の裏
面に転写された現像剤像をすぐに定着装置により定着で
きるため、用紙の裏面に転写された未定着の現像剤像が
乱されることを防止できる。
【0082】(5)現像剤像が転写されるのが用紙の表
面または用紙の裏面のいずれであるのかに応じて、画像
形成手段の像担持体に静電潜像を形成する際の露光方向
が反転可能となることから、用紙の反転ユニットを用い
ずに、用紙のいずれの面に対しても再現性に優れた多色
画像等を自在に形成することができる。
【0083】(6)現像剤像が転写される回数に応じて
画像形成手段で形成される現像剤像を画像データに対し
て鏡像または正像のうちのいずれか適当な状態で形成す
ることができるため、用紙の反転ユニットを用いずに、
用紙のいずれの面に対しても再現性に優れた多色画像等
を迅速に形成することができる。
【0084】よって、用紙の反転手段を設けることや構
成を複雑化を防止しつつ、用紙の表面および裏面に再現
性に優れた画像を高速かつ安定して形成することを可能
にする画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるカラー画像形成装置の
構成を示す図である。
【図2】本発明の画像形成装置の制御部の構成を示す図
である。
【図3】第2の実施形態におけるカラー画像形成装置の
構成を示す図である。
【図4】第3の実施形態におけるカラー画像形成装置の
構成を示す図である。
【図5】一般的な単一ドラム型のカラー画像形成装置の
構成を示す図である。
【図6】一般的な一括転写方式のカラー画像形成装置の
構成を示す図である。
【図7】一般的な逐次転写方式のカラー画像形成装置の
構成を示す図である。
【図8】反転ユニットを備えた逐次転写方式のカラー画
像形成装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1−カラー画像形成装置 2−用紙搬送ベルト 3−定着装置 4−用紙カセット 5−転写位置 6−露光装置 7−転写ローラ 8−感光体 9−現像装置 10−画像形成ステーション 11−一時保管バッファユニット 12−帯電装置 13−用紙排出部 14−給紙部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/043 G03G 15/16 103 15/16 15/04 120 103 21/00 372 21/14 (72)発明者 成松 正恭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 武居 雄一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DC04 DE09 EB06 ED06 ED16 ED24 EE02 EE07 EF09 FA13 FB07 FB19 2H028 BA06 BA14 BB02 BB04 BB06 2H076 AB05 AB16 AB71 2H200 FA17 GA12 GA23 GA34 GA47 GB25 HB12 HB22 JA02 JA18 JA29 JB07 JB49 JC04 JC09 JC19 LA11 LA24 PA10 PA26 2H300 EB02 EB04 EB07 EB12 EC01 EC02 EC05 EC16 ED09 ED12 EF01 EF02 EF03 EF05 EF08 EF17 EH12 EH16 EH38 EJ09 EJ12 EJ16 FF05 GG01 GG02 GG03 GG08 GG30 GG31 GG35 GG38 HH24 HH40 QQ10 QQ32 RR12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成されるべき用紙を給紙部から画像
    形成位置を経由して排出部へと搬送する用紙搬送路に沿
    って、画像データに基づいて用紙に転写すべき現像剤像
    を像担持体上に形成する電子写真方式の画像形成手段
    と、前記画像形成手段に対向するように配置され前記現
    像剤像が転写される用紙を保持しつつ搬送するととも
    に、現像剤像を担持する中間転写体でもある無端状の搬
    送手段を有する搬送ユニットと、を備えた画像形成装置
    において、 用紙搬送路における前記画像形成手段の下流側に位置す
    る帰還開始部と前記画像形成手段の上流側に位置する帰
    還完了部とを連通する帰還経路と、用紙搬送路を挟んで
    前記画像形成手段と対向するように配置される第1の転
    写手段と、帰還経路を含む用紙搬送路に沿って前記搬送
    手段と対向するように配置されるとともに前記第1の転
    写手段と用紙に対する転写方向が逆となる第2の転写手
    段と、前記第1の転写手段の転写位置および前記帰還開
    始部の間に配置される定着装置と、を備え、 両面印刷時には、用紙を給紙部から画像形成位置、帰還
    開始部、帰還経路、および帰還完了部を経由して排出部
    へと搬送するとともに、用紙が最初に画像形成位置に案
    内された時または用紙が帰還経路上にある時に、第1の
    転写手段を動作させ、第1の転写手段による前記搬送手
    段への現像剤像の転写が完了した後には第2の転写手段
    を動作させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記画像形成手段は、画像データのうちの
    それぞれ異なる色成分ごとに複数設けられており、前記
    第1の転写手段は、各画像形成手段における各像担持体
    表面に形成された現像剤像を用紙搬送路上を搬送される
    用紙の一方の面に逐次転写し、 前記第2の転写手段は、用紙が前記帰還経路を経由する
    間に各画像形成手段で形成された現像剤像を前記用紙搬
    送ベルト上へ逐次転写するとともに、前記用紙搬送路ベ
    ルト上から前記現像剤像を用紙の他方の面に一括転写す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記第2の転写手段は、その転写位置が用
    紙搬送路における前記各画像形成手段の上流側に位置す
    るように配置されるとともに、各画像形成手段で形成さ
    れる前記第2の転写手段により用紙に転写されるべき現
    像剤像が前記用紙搬送ベルト上に転写された後に、前記
    搬送ユニットを前記各画像形成手段から離間させる離間
    手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】前記第2の転写手段は、その転写位置が用
    紙搬送路における前記各画像形成手段の下流側に位置す
    るように配置されるとともに、各画像形成手段で形成さ
    れる前記第2の転写手段により用紙に転写されるべき現
    像剤像が前記用紙搬送ベルト上に転写された後に、前記
    搬送ユニットを前記各画像形成手段から離間させる離間
    手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】前記各画像形成手段は、画像形成すべき画
    像データに対する像担持体への露光方向が反転自在な露
    光装置を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記露光装置は、前記第1の転写手段に係
    る画像形成処理においては前記像担持体上に画像形成す
    べき画像データに対して鏡像となる静電潜像を形成する
    とともに、 前記第2の転写手段に係る画像形成処理においては前記
    像担持体上に画像形成すべき画像データに対して正像と
    なる静電潜像を形成することを特徴とする請求項5に記
    載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011520658A (ja) * 2008-05-19 2011-07-21 イーストマン コダック カンパニー 印刷機校正方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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