JP2003306376A - Mn−Zn系フェライトの製造方法 - Google Patents

Mn−Zn系フェライトの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 総高調波歪が小さくかつ広い温度域にわたっ
て総高調波歪の変化が小さいMn−Zn系フェライトを提供
する。 【解決手段】 酸化鉄、亜鉛化合物およびマンガン化合
物からなるフェライト原料を、焼成することによって、 Fe2O3 :52.0〜54.0 mol%、 ZnO:20.0〜23.0 mol%および MnO:残部 の組成になるMn−Zn系フェライトを製造するに際し、上
記したフェライト原料である酸化鉄として、塩素含有量
が 0.050mass%以下の酸化鉄を用いると共に、最終焼結
体中の塩素含有量を 80ppm以下に抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信機器や音響機器等
においてデジタル信号の伝送や増幅に使用されるトラン
スコアとして好適なMn−Zn系フェライトの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】フェライトと総称される酸化物磁性材料
のうち、ソフトフェライトは小さな外部磁場に対しても
十分に磁化することから、電源、通信機器および計測制
御機器等のコア材料として広く用いられている。
【0003】ソフトフェライトのような軟質磁性材料に
は、キュリー温度が高いこと、保磁力が小さく透磁率が
高いこと、飽和磁束密度が高いこと、損失が小さいこと
等、多くの特性が要求される。特にフェライトは、金属
磁性材料に比べてキュリー点が格段に低く、Mn−Zn系フ
ェライトの場合、電源トランス用低損失材料で 250℃程
度、また高透磁率材料で 150℃程度である。従って、各
種磁気特性の温度変化が大きく、実際に使用される温度
域を考慮した使い分けが必要とされる。
【0004】近年、通信機器において、高速化、デジタ
ル化の進展と共に、メタリックケーブル(銅線)を使用
した高速デジタル伝送技術が進歩し、xDSL(x Dig
italSubscriber Line)として急速に普及しつつある。x
DSLで使用されるモデム用トランスでは、高透磁率で
あることに加えて入力波形に対する出力波形の歪が小さ
いことが要求される。というのは、特に正確な信号伝送
のためには、入力波形に対する出力波形の歪が小さいこ
と、すなわち総高調波歪(Total Harmonic Distortion
:THD)が小さいことが重要だからである。
【0005】なお、総高調波歪(THD)は次式(1) で
定義される。 THD(dB)=20・log10 〔{Σ(V2j+1)21/2 /V1 〕 --- (1) ここに、V1 はトランスの入力電圧(1次側電圧)、V
2j+1は3次以降の奇数次高調波の2次側測定電圧であ
る。また、一般に高調波成分は第3次成分が支配的であ
るので、(1) 式は次式(2)のように近似され、第3高調
波成分の比率だけで示されることもある。 THD(dB)=20・log10 (V3 /V1 ) --- (2)
【0006】xDSL用モデムトランスに限らず、高速
デジタル伝送トランスやデジタル音響機器のトランス等
では、正確な信号伝送のために総高調波歪の小さいこと
が今後さらに重要となる。しかしながら、広帯域で高透
磁率なMn−Zn系フェライトについては、特開平6−2040
25号公報や特開平10−50512 号公報等に開示されている
ものの、総高調波歪に関しては何も述べられていない。
【0007】Mn−Zn系フェライトの総高調波歪に関して
は、「 Improved Ferrite for DSLApplication 」(J.G.
BOEREKAMP他、ICF8, Kyoto and Tokyo, Japan 2000)に
おいて、化学組成の最適化、添加物と焼成条件の最適化
による微細で均一な結晶組織を得ることにより、総高調
波歪の低減が可能であることが述べられているが、その
具体的な内容、手段については何も述べられていない。
また、THDの温度変化率:|THD(最大値)−TH
D(最小値)|/THD(平均値)|が、−20℃〜80℃
の範囲で15%以上と大きいため、広い温度範囲で使用す
る場合には不十分である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高速
デジタル通信機器、例えばxDSLモデム用トランスコ
アやデジタル音響器のトランスコアにおいて、正確な信
号伝達のために要求される、総高調波歪が小さくかつ広
い温度域にわたって総高調波歪の変化が小さいMn−Zn系
フェライトの有利な製造方法を提案することにある。
【0009】
【課題解決のための手段】さて、発明者らは、初透磁率
μi /μ0 (μ0 は真空の透磁率)が4000程度以上の高
透磁率をもつMn−Zn系フェライトを製造する場合におい
て、塩化鉄溶液を焙焼して得られる原料酸化鉄に着目
し、不純物含有量がどのような原料酸化鉄を使用すれば
最終コアにおけるTHD特性の温度変化を低減できるか
について、鋭意研究を重ねた。その結果、原料酸化鉄中
の塩素量を一定値以下に制限すると共に、焼成後の最終
焼結体中における塩素量を所定値以下に低減すること
が、所期した目的の達成に関し極めて有効であるとの知
見を得た。本発明は、上記の知見に立脚するものであ
る。
【0010】すなわち、本発明は、酸化鉄、亜鉛化合物
およびマンガン化合物からなるフェライト原料を、混合
したのち、仮焼し、ついで粉砕後、圧縮成形したのち、
焼成することによって、 Fe2O3 :52.0〜54.0 mol%、 ZnO:20.0〜23.0 mol%および MnO:残部 の組成になるMn−Zn系フェライトを製造するに際し、上
記したフェライト原料である酸化鉄として、塩素含有量
が 0.050mass%以下の酸化鉄を用いると共に、最終焼結
体中の塩素含有量を 80ppm以下に抑制することを特徴と
するMn−Zn系フェライトの製造方法である。
【0011】また、本発明では、上記のMn−Zn系フェラ
イト中に、さらに SiO2:0.005 〜0.020 mass%、 CaO:0.005 〜0.20mass%、 Nb2O5 :0.005 〜0.030 mass%および TiO2:0.01〜0.50mass% のうちから選んだ少なくとも一種を含有させることがで
きる。
【0012】本発明は、原料酸化鉄中の塩素および最終
焼結体中における塩素の限界量を規定することによっ
て、THDの温度変化の低減に特に有利なMn−Zn系フェ
ライトを得るものである。そして、本発明に従って得た
Mn−Zn系フェライトをトランスコアとして利用した場合
には、−20℃から 100℃までの範囲における総高調波歪
THD(dB)の温度変化率:|THD(最大値)−TH
D(最小値)|/THD(平均値)|を10%以下に低減
することができる。また、本発明では、 Fe2O3, MnO,
ZnOの基本組成を規定した上で、さらにSiO2, CaO, Nb
2O5, TiO2 等を微量添加することにより、THDの温度
変化をさらに低減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。まず、本発明において、基本成分を上記の範囲
に限定したのは、次の理由による。すなわち、磁気特性
に重大な影響を及ぼす磁気異方性定数および磁歪定数
は、主成分である Fe2O3, MnO, ZnOの組成比に依存す
ることが知られており、微量成分を添加する前の基本成
分の初透磁率をどの程度にとるか、セカンダリーピー
ク、キュリー点をどの程度に設定するか、という観点か
ら、 Fe2O3, MnO, ZnOの組成範囲が限定される。そこ
で、本発明でも、上記の観点から、これらの組成範囲を
それぞれ次のように限定した。 Fe2O3 :52.0〜54.0 mol%、 ZnO:20.0〜23.0 mol%および MnO:残部(好ましくは23〜28 mol%)。
【0014】ここで、ZnOが20.0 mol%未満または23.0
mol%超では、スピネルの化学組成の変化により、初透
磁率が大幅に低下し、伝送トランスとして機能させる上
で不利となる。また、Fe2O3 が52.0 mol%に満たないと
磁歪定数が大きくなり、透磁率が低下し、一方54.0 mol
%を超えると磁歪定数と磁気異方性定数の増大による透
磁率の低下が生じる。なお、MnO,ZnOの原料として
は、酸化物だけでなく、焼成により、この形態に変わる
ことのできる炭酸塩などの化合物を使用することもでき
る。また、基本成分である Fe2O3、ZnOおよびMnOの組
成は、これら3成分の合計量に対して示す。
【0015】さて、上記したように Fe2O3, MnO, ZnO
の基本組成を決定することは勿論重要であるが、これだ
けでは総高調波歪を低減することはなかなか難しい。そ
こで、発明者らは、さらに検討を重ねた結果、原料酸化
鉄中の不純物、特に塩素の量を制限することによって、
上記の問題を有利に解決できることを新たに見出した。
なお、Mn−Zn系フェライトにおける各種不純物の効果に
ついては、例えば「フェライト」(平賀ら、丸善、198
6)の第47頁に記載されているが、原料酸化鉄中の塩素
が磁気特性や総高調波歪にどのように影響するかについ
ては全く述べられていない。
【0016】この点に関し、発明者らは、さらに研究を
重ねた結果、異常粒の発生や結晶粒の粒度分布のばらつ
き等の組織不均一を抑制して所定の初透磁率を得ると共
に、トランスコアにした時の総高調波歪の温度変化を効
果的に抑制するためには、原料酸化鉄中の塩素を0.05ma
ss%以下にする必要があること、またさらに、焼成後の
最終焼結体中に残存する塩素量を 80ppm以下に抑制する
必要があること、が究明されたのである。
【0017】塩素が、最終焼結体の特性に及ぼす機構に
ついては、まだ明確に解明されたわけではないが、塩素
はMn−Zn系フェライトの製造工程においてほぼ酸化鉄か
らのみ混入するため、原料混合後の仮焼工程や焼成工程
など化学反応を伴う工程で結晶成長や結晶組織に影響を
与え、最終焼結体の特性とくにTHDの温度変化に影響
を及ぼすものと考えられる。従って、上記のような反応
工程に入る前、すなわち原料酸化鉄の段階で塩素を極力
低減しておくことが好ましい。また、最終焼結体中に残
留する塩素量が多いと、焼結体中に空孔が多く残留する
ことにより、透磁率の低下が生じる。
【0018】なお、塩素量の少ない酸化鉄としては、塩
素を含まない硫化鉄水溶液を用いるのが理想であるが、
かような水溶液はコストが高いので、塩化鉄水溶液を焙
焼して得た酸化鉄が好ましく、特に上記の焙焼工程後に
熱処理や水洗を行うことによって、塩素含有量が極めて
少ない酸化鉄を得ることができる。
【0019】本発明のMn−Zn系フェライトは、以上の成
分組成を基本とするが、その他、二酸化ケイ素(SiO2
や酸化カルシウム(CaO)、酸化ニオブ(Nb2O5)および
酸化チタン(TiO2)等を適宜含有させることができる。
【0020】SiO2, CaO, Nb2O5 はそれぞれ、粒界に偏
析することによってMn−Zn系フェライトの低損失化に有
効に寄与し、その結果ヒステリシスを伴うコアの磁化曲
線の直線性が改善されて、トランスとして使用した時の
伝達信号の歪みが著しく改善される。また、TiO2は、結
晶内部に固溶して高抵抗化し、低損失化に寄与すると共
に、Fe2+と電荷のやりとりをして磁気異方性係数を変化
させ、その結果、初透磁率とTHDの温度依存性を改善
するのに有効に寄与する。以上の観点から、SiO2は 0.0
05〜0.020 mass%、CaOは 0.005〜0.20mass%、Nb2O5
は 0.005〜0.030 mass%、TiO2は0.01〜0.50mass%の範
囲で含有させるものとした。なお、これらの添加成分の
含有量は、焼結体中の含有量を示す。
【0021】次に、本発明に従うMn−Zn系フェライトの
有利な製造方法について述べる。本発明のMn−Zn系フェ
ライトは、通常、酸化鉄、マンガン化合物、亜鉛化合物
などの各粉末原料を所定の最終組成になるように混合し
て仮焼し、ついで得られたフェライト仮焼粉に、必要に
応じてSiO2,CaO, Nb2O5, TiO2 などの添加成分を混合
して粉砕したのち、造粒して圧縮成形し、ついで焼成す
ることにより製造される。
【0022】ここに、本発明では、上記の焼成工程にお
いて、焼成温度を高くしたり、焼成時間を長くすること
によって、最終焼結体中における塩素量を 80ppm以下ま
で低減することが重要である。というのは、80 ppmを超
える塩素が残存していると、前述したとおり、焼結体中
の空孔が多くなって、透磁率の低下が生じるからであ
る。
【0023】また、上記の製造工程において、焼成の昇
温途中の1100℃から焼成保持温度に達するまでは、昇温
速度を 400℃/h以上にすると共に、焼成雰囲気を非酸化
性雰囲気とし、またその後の焼成温度に保持中は焼成雰
囲気中の酸素濃度を10 vol%以下に制限しておくことが
好ましい。
【0024】ここで、焼成の昇温途中の1100℃から焼成
保持温度に達するまでは、少なくとも 400℃/hの昇温速
度とし、かつ焼成雰囲気を非酸化性雰囲気とするのは、
単一のスピネル結晶相からなる、結晶粒径が大きくて均
一な焼結体を形成し、その後の酸素雰囲気を制御した焼
成によって、比抵抗を高め、渦電流損発生による高周波
域での初透磁率の低下を抑えるためである。なお、非酸
化性雰囲気としては、工業的に用いられる窒素や二酸化
炭素、あるいは通常のロータリーポンプなどで作ること
のできる真空でもよいし、さらにはAr, He等の希ガスで
もよい。
【0025】
【実施例】塩化鉄溶液を焙焼して製造した酸化鉄を、 5
00℃程度までの温度範囲で再度熱処理したり、水洗を行
うことにより、種々の量の塩素を含有する酸化鉄を製造
した。なお、酸化鉄中の塩素量は、蛍光X線分析により
測定した。ついで、 Fe2O3,ZnOおよびMnOの最終組成
が、表1,2に示す組成になるように、原料である酸化
鉄、マンガン化合物、亜鉛化合物を混合後、 930℃で3
時間仮焼した。かかる仮焼体に、表1,2に併記した添
加物(SiO2, CaO, Nb2O5, TiO2)を種々の割合で添加
し、ボールミルで10時間粉砕後、JIS C 2516に規定され
るEP型磁心EP13のコア形状に成形したのち、大気中
にて昇温速度:250 ℃/hで昇温し、1100℃からは窒素雰
囲気として昇温速度を 500℃/hに上げ、その後保持温
度:1350℃に達したのち、酸素濃度を10 vol%以下に制
御した雰囲気中にて2〜5時間の焼成を行った。
【0026】かくして得られた焼結体コアでトランスを
形成し、1kHz でのインダクタンスが30mHとなるよう巻
線を施したのち、インピーダンス50Ωのマッチング回路
で、5kHz, 30 mTと50 kHz, 5mTの2つの条件下におけ
る総高調波歪THDの温度依存性を測定した。THDの
測定には、オーディオアナライザ( Audio precision社
system Two)を用いた。そして、THDの−20℃〜100
℃の範囲内における温度変化率を、|THD(最大値)
−THD(最小値)|/|THD(−20℃〜100 ℃の範
囲内の平均値)|× 100(%)として求めた。得られた
結果を表3,4に示す。なお、焼結体中の塩素量は蛍光
X線分析により測定した。また、5kHz, 30 mTのときの
THDの温度変化および50 kHz, 5mTのときのTHDの
温度変化を、実施例と比較例と対比しつつ、図1および
図2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】表3,4および図1,2に示したとおり、
本発明に従い、原料酸化鉄中の塩素量を 0.050mass%以
下に低減すると共に、最終焼結体中の塩素量を 80ppm以
下に抑制したMn−Zn系フェライトは、いずれの条件でも
THDの温度変化率が10%以下と低減している。
【0032】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、広い温度範
囲で総高調波歪の変化が小さく、従って温度変化の激し
い屋外での設置にも問題なく使用でき、正確な信号伝達
が要求される高速デジタル通信機器、例えばxDSLモ
デム用トランス等の用途に適した有益なMn−Zn系フェラ
イトを安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インピーダンス50Ωでの5kHz, 30mT のとき
の総高調波歪の温度変化を示したグラフである。
【図2】 インピーダンス50Ωでの50kHz,5mTのときの
総高調波歪の温度変化を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G018 AA08 AA15 AA18 AA21 AA25 AA31 AA39 5E041 AB02 BD01 CA02 HB17 NN02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化鉄、亜鉛化合物およびマンガン化合
    物からなるフェライト原料を、混合したのち、仮焼し、
    ついで粉砕後、圧縮成形したのち、焼成することによっ
    て、 Fe2O3 :52.0〜54.0 mol%、 ZnO:20.0〜23.0 mol%および MnO:残部 の組成になるMn−Zn系フェライトを製造するに際し、 上記したフェライト原料である酸化鉄として、塩素含有
    量が 0.050mass%以下の酸化鉄を用いると共に、最終焼
    結体中の塩素含有量を 80ppm以下に抑制することを特徴
    とするMn−Zn系フェライトの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記Mn−Zn系フェライトが、さらに SiO2:0.005 〜0.020 mass%、 CaO:0.005 〜0.20mass%、 Nb2O5 :0.005 〜0.030 mass%および TiO2:0.01〜0.50mass% のうちから選んだ少なくとも一種を含有する組成になる
    ことを特徴とする請求項1記載のMn−Zn系フェライトの
    製造方法。
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