JP2003306270A - 印刷シート排出検知装置および画像形成装置 - Google Patents

印刷シート排出検知装置および画像形成装置

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JP2003306270A
JP2003306270A JP2002112718A JP2002112718A JP2003306270A JP 2003306270 A JP2003306270 A JP 2003306270A JP 2002112718 A JP2002112718 A JP 2002112718A JP 2002112718 A JP2002112718 A JP 2002112718A JP 2003306270 A JP2003306270 A JP 2003306270A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の印刷シートを印刷して排出トレイに排
出する場合であっても、印刷シートを十分に整列させた
状態で排出トレイ上に載置することのできる印刷シート
排出検知装置および画像形成装置を提供する。 【解決手段】 印刷シート排出検知装置としての排出装
置6は、支点Aを中心として回転するとともに、設けら
れた回動支点Bを中心に下腕部36bが回動することに
よって、排出される印刷シートPをガイドして排出トレ
イ35に積載するガイド部材36と、排出トレイ35に
積載された印刷シートPと当接状態にあるガイド部材3
6の回転位置を検出することによって、排出トレイ35
における印刷シートPの積載量を検知する光センサ37
とを備えている。印刷シートPが排出される際には、ガ
イド部材36が回動支点Bにおいて折り曲がって印刷シ
ートPに当接して、所望の状態で印刷シートPを排出ト
レイ35上に載置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排出トレイに載置
された印刷シートの載置状態を検知する印刷シート排出
検知装置および画像形成装置に関するものであり、より
詳細には、印刷された印刷シートを搬送して排出トレイ
に載置する際のガイドとなるとともに排出トレイにおけ
る載置状態を検知する印刷シート排出検知装置およびそ
れを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタなどの画像形成装置に
おいて、印刷シートに印刷を行った後には、印刷シート
を所定の排出トレイまで搬送して、排出トレイ上に順次
積載するようになっている。
【0003】例えば、図8に示すように、画像形成装置
51の図示しない画像形成部によって印刷がなされた印
刷シートPは、搬送路53を介して、排出ローラ54に
よって排出口55から排出トレイ52へと排出され、順
次載置される。この排出トレイ52は、画像形成装置5
1本体から外部に突出するように形成されている。
【0004】排出トレイ52の近傍には、回転部材57
と光センサ58とからなる、印刷シート排出検知装置と
しての排出装置56が備えられている。
【0005】ここで、排出装置56の回転部材57は、
支点Kを中心に回転可能となっている。光センサ58
は、発光装置58aと受光装置58bとを有している。
【0006】この排出装置56は、排出トレイ52上の
印刷シートPの積載状態を検出するためのものである。
すなわち、例えば、排出トレイ52上に多量の印刷シー
トPが積み重なり、排出トレイ52の容量が満杯になっ
た場合には、排出装置56はその満杯状態を検出して、
画像形成装置51の使用者に通知するようになってい
る。
【0007】ここで、排出トレイ52の容量が満杯にな
った場合とは、例えば排出トレイ52上の印刷シートP
の最上面の高さと上記した排出口55の高さとが近づい
て、印刷シートPの排出が困難になる状態に相当する。
この場合、排出トレイ52と排出口55との配置に応じ
て、排出トレイ52が満杯となる容量は前もって定めら
れている。
【0008】そして、排出装置56は、満杯となる容量
において、回転部材57の有する羽根部57aが光セン
サ58の発光部58aから照射される光を妨げず、受光
部58bにおいて受光を可能とするように構成されてい
る。これによって満杯状態を検出できる。
【0009】すなわち、排出トレイ52が満杯でない場
合には、羽根部57aが、光センサ58の発光部58a
から照射される光を遮るので、受光部58bにおいては
光が検出されない。一方、満杯状態においては、上述の
ように光が検出される。
【0010】そして、例えば満杯状態の検出に応じて満
杯状態を通知された使用者は、満杯となった印刷シート
Pを排出トレイ52から取り除いて、印刷シートPの排
出が困難となることを防止できる。したがって、印刷シ
ートPの搬送ジャムを防止して、良好な画像形成動作を
引き続いて行える。
【0011】また、この排出装置56は、画像形成装置
51本体から排出トレイ52へと印刷シートPを整列さ
せて確実に排出させるためのものでもある。
【0012】すなわち、排出装置56は、排出される印
刷シートPを押さえ込んで、排出トレイ52の所定の位
置へと整列させて確実に排出させるためのガイドとして
の機能をも果たす。
【0013】上記排出装置56のより詳細な構成の一例
として、日本国の公開実用新案公報の「実開平4−88
463号(公開日:1992年7月31日)」に記載さ
れた構成について、図9および図10に基づいて説明す
る。
【0014】ここで、上記公報における排出装置は、上
述と同様に、排出される印刷シートPに接触して排出ト
レイ上に載置された印刷シートPの高さを検出する方式
である。価格が最も安く安定した検出動作を得ることが
できるため、このような方式の排出装置が一般的に使用
されている。
【0015】上記公報記載の排出装置は、図9および図
10に示すように、積載高検知フィラ62、軸63、お
よび光センサ64からなる。
【0016】この積載高検知フィラ62は、軸63を中
心に回転するようになっている。積載高検知フィラ62
は、図示しない排出トレイに積載された印刷シートPの
積載高に応じて、印刷シートPの最上面に当接する。
【0017】積載高検知フィラ62には、満杯検知シャ
ッタ62aが設けられている。この満杯検知シャッタ6
2aは、積載高検知フィラ62の回転に伴い、一緒に回
転するようになっている。
【0018】この満杯検知シャッタ62aを挟んで上下
には、光センサ64の発光部64aと受光部64bとが
それぞれ配置されている。
【0019】印刷シートPの積載高が図9に示すHAの
高さ位置である場合、すなわち満杯ではない場合には、
満杯検知シャッタ62aによって、発光部64aと受光
部64bとの間が遮光される。印刷シートPが順次図示
しない排出トレイ上に積載され、印刷シートPの最上面
の位置が満杯となる高さ位置HBに達すると、満杯検知
シャッタ62aは、光センサ64における発光部64a
から受光部64bまでの光を遮らなくなる。これによっ
て、上述の構成と同様に、満杯検知が可能となる。
【0020】また、上記構成の積載高検知フィラ62
は、図10に示すように、印刷シートの幅方向にわたっ
て幅をもつ形状である。このため、印刷シートのカール
の有無にかかわらず、排出トレイ上に印刷シートPを整
列させることができた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
排出装置56・61においては、大量の印刷シートPに
印刷が行われた場合に、印刷シートPを十分に整列させ
た状態で排出トレイ52上に載置することができないと
いう虞れがある。
【0022】近年では、より大量の情報を扱う必要か
ら、画像形成装置において、より大量の印刷シートへの
印刷が行われるようになっている。この場合には、大量
の印刷シートを排出トレイ上に載置するために、排出ト
レイが満杯となる容量を大きくする必要がある。
【0023】ここで、例えば図8に示すように、排出口
55から排出された印刷シートPが排出トレイ52に排
出される構成の場合に、排出トレイ52の容量を増やす
ためには、排出トレイ52と排出口55を設ける位置と
を十分に離す必要がある。すなわち、例えば図9に示す
構成の場合には、所望の排出トレイの容量に応じて、排
出トレイ52において印刷シートPを載置する面と排出
口55を設ける位置とを十分に離すとともに、満杯位置
HBをより高い位置に設定する必要がある。
【0024】一方、上記構成において、排出装置56・
61がガイドとしての機能をも果たすためには、排出装
置56・61の位置も、排出口55と同様に、排出トレ
イ52に印刷シートを載置する面から離す必要がある。
【0025】したがって、排出トレイ52の容量を大き
くする場合ためには、結局、上述の回転部材57または
積載高検知フィラ62の長さをそれぞれ長くする必要が
ある。
【0026】しかしながら、例えば上述の回転部材57
の長さを長くすると、回転部材57の重量が重くなると
ともに、支点Kを中心として回転するためのモーメント
も大きくなる。このため、例えば印刷シートPによる外
力や重力などに応じて回転部材57が回転する際に、所
望の回転速度とならずに、印刷シートPを所望の状態で
ガイドすることができない虞れがある。すなわち、例え
ば印刷シートPが排出口55から排出トレイ52に向か
って排出される際に、印刷シートPが所望の状態となる
よりも早くに、または遅くに、回転部材57が排出トレ
イ52上に印刷シートPを押し付けてしまう虞れがあ
る。
【0027】したがって、印刷シートPを十分に整列さ
せた状態で排出トレイ52上に載置することができない
虞れがあるという問題を生ずる。
【0028】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、大量の印刷シートを印刷して
排出トレイに排出する場合であっても、印刷シートを十
分に整列させた状態で排出トレイ上に載置することので
きる印刷シート排出検知装置および画像形成装置を提供
することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印刷シート
排出検知装置は、上記課題を解決するために、排出トレ
イに排出される印刷シートに当接することによって上記
印刷シートをガイドして上記排出トレイに積載するとと
もに、固定された支点を中心として上記排出トレイにお
ける上記印刷シートの積載量に応じて回転するガイド部
材と、上記印刷シートと当接状態にある上記ガイド部材
の回転位置を検出することによって、上記排出トレイに
おける上記印刷シートの上記積載量を検知する位置検出
器とを備えた印刷シート排出検知装置において、上記ガ
イド部材における上記支点と上記ガイド部材の先端との
間に回動支点を設け、上記ガイド部材における上記回動
支点より上記先端側の回動部が上記回動支点を中心に回
動することを特徴としている。
【0030】上記構成によれば、支点とガイド部材の先
端との間に設けられた回動支点においてガイド部材の先
端側の回動部が回動するので、排出トレイに印刷シート
が送り出される際には、ガイド部材は支点を中心に回転
するとともに、回動支点にて折れ曲がって、印刷シート
に当接しながら印刷シートをガイドして排出トレイの所
定の位置に載置する。
【0031】このため、ガイド部材に回動支点が設けら
れていない場合と比較して、回動部が回動してより広い
面積で印刷シートに当接するようになり、印刷シートを
安定して排出トレイの所定の位置へ落とし込むことがで
きる。
【0032】また、例えば印刷シートを落とし込む際
に、回動部が戻り動作としてスナップ動作をして、印刷
シートを排出トレイに速やかに落とすことができる。
【0033】また、ガイド部材の長さを長くして、ガイ
ド部材の重量が重くなったとしても、ガイド部材に回動
支点が設けられていない場合と比較して、ガイド部材自
身が回動支点において折れ曲がることによって、支点を
中心として回転するためのモーメントを小さくできる。
【0034】ここで、例えばガイド部材が回動支点にお
いて折れ曲がる角度を適切に調整すれば、ガイド部材が
支点を中心として回転する際に所望の回転速度とするこ
とができる。よって、印刷シートを排出トレイ上の所望
の位置へと載置できる。
【0035】したがって、大量の印刷シートを印刷して
排出トレイに排出する場合であっても、印刷シートを十
分に整列させた状態で排出トレイ上に載置することので
きる印刷シート排出検知装置を提供することができる。
【0036】本発明に係る印刷シート排出検知装置は、
上記課題を解決するために、上記構成において、上記ガ
イド部材は、上記回動部が上記印刷シートに当接した状
態から上記印刷シートと離れる方向に上記回動が可能と
なるように、上記回動部の回動範囲を制限するための規
制部材を備えていることを特徴としている。
【0037】上記構成によれば、回動部の回動範囲を印
刷シートと離れる方向に回動が可能となるように制限す
るので、排出トレイに向けて印刷シートが送り出され、
ガイド部材が印刷シートをガイドする際に、印刷シート
に対して確実に適切な向きで当接できる。
【0038】本発明に係る印刷シート排出検知装置は、
上記課題を解決するために、上記構成において、上記ガ
イド部材は、上記支点から上記回動支点までの本体部に
おいて印刷シートを上記排出トレイにガイドするガイド
部を有し、上記規制部材は、上記回動部の上記回動範囲
を、上記ガイド部と上記印刷シートとのなす角に対し
て、上記回動部と上記印刷シートとのなす角が同じか又
は小さくなるように制限することを特徴としている。
【0039】上記構成によれば、回動部の回動範囲を、
回動部と印刷シートとのなす角が、印刷シートと本体部
の有するガイド部とのなす角と同じかまたは小さくなる
ように制限するので、回動部と印刷シートとのなす角を
小さくできるとともに、本体部と印刷シートとのなす角
を大きくして、回動部と印刷シートとの接触面積を増や
すようにできる。これにより、さらに安定して印刷シー
トを排出トレイに載置できる。
【0040】また、回動部と印刷シートとのなす角をガ
イド部と印刷シートとのなす角よりも小さくするので、
例えば回動部と印刷シートとのなす角が大きくて回動部
が印刷シートに対して出っ張った状態となるのを防ぐこ
とができる。また、この場合のように、印刷シートに対
して突っかかる状態をなくして、スムーズに印刷シート
を排出できる。
【0041】本発明に係る印刷シート排出検知装置は、
上記課題を解決するために、上記構成において、複数の
上記ガイド部材を備え、上記複数の上記ガイド部材を、
上記印刷シートの印刷面と平行に、上記印刷シートの搬
送方向とは垂直方向にわたって配置することを特徴とし
ている。
【0042】上記構成によれば、少なくとも2個以上の
ガイド部材を備え、印刷シートの印刷面と平行に、印刷
シートの搬送方向とは垂直方向にわたってガイド部材を
配置して、印刷シートをガイドするので、印刷シートを
安定して排出トレイに排出させて、排出トレイ上の印刷
シートの積載状態をさらに良好にできる。
【0043】ここで、例えば、上述のガイド部材が一つ
の構成においては、印刷シートの落ち方が不安定となる
虞れもある。一方、上記構成のように複数のガイド部材
を配置する構成であれば、より確実に印刷シートをガイ
ドして排出トレイに載置することができる。
【0044】また、上記構成において、上記複数の上記
ガイド部材を、上記印刷シートの搬送方向とは垂直方向
における上記印刷シートの中心に対して対称となるよう
に配置する構成であってもよい。
【0045】この構成によれば、印刷シートが搬送にお
いてぶれた場合であっても、対称に配置したガイド部材
によって対称にガイドして、排出トレイ上において確実
に整列させて載置できる。
【0046】本発明に係る画像形成装置は、上記課題を
解決するために、上述の印刷シート排出検知装置を備え
ていることを特徴としている。
【0047】したがって、印刷を行った印刷シートを、
上述の印刷シート排出検知装置を用いて整列して排出ト
レイに載置することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。
【0049】本実施形態のデジタル複写機(画像形成装
置)は、印刷した後の印刷シートを排出トレイ上に載置
するための印刷シート排出検知装置としての排出装置を
備えている。
【0050】上記デジタル複写機1の構成について、図
2に基づいて説明する。
【0051】デジタル複写機1は、自動原稿搬送装置
2、原稿読取部3、画像形成部4、給紙ユニット5およ
び排出装置6を備えている。
【0052】自動原稿搬送装置2は、デジタル複写機1
の上面の透明ガラスからなる原稿台7上に備えられてい
る。自動原稿搬送装置2は、原稿セットトレイ8上にセ
ットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿台7上
へ給送する装置である。
【0053】原稿読取部3は、原稿台7の下に配置され
ている。原稿読取部3は、原稿台7上に載置された原稿
の画像を走査して読取るものである。
【0054】原稿読取部3は、第1の走査ユニット9、
第2の走査ユニット10、光学レンズ11、および光電
変換素子であるCCDラインセンサ12を有している。
【0055】第1の走査ユニット9は、原稿面上を露光
する露光ランプユニット13と、原稿からの反射光像を
所定の方向に反射させる第1ミラー14などから構成さ
れている。
【0056】第2の走査ユニット10は、第1ミラー1
4から反射されてくる原稿からの反射光を光電変換素子
であるCCDラインセンサ12に導く第2ミラー15お
よび第3ミラー16からなる。
【0057】光学レンズ11は、原稿から反射してさら
に各ミラーによって反射された光を、CCDラインセン
サ12上に結像させるものである。CCDラインセンサ
12は、結像された画像情報を画像形成部4へと送信す
る。
【0058】画像形成部4は、制御部17、レーザ書込
みユニット18、感光体ドラム19、帯電器20、現像
器21、転写器22、除電器23、クリーニング器2
4、定着ユニット25および排出ローラ26を備えてい
る。
【0059】制御部17は、デジタル複写機1の制御を
行うためのものであり、図示しないメモリなどを備えて
いる。上述のCCDラインセンサ12において読み取っ
た情報を、例えば上記メモリに記憶するようになってい
る。
【0060】レーザ書込みユニット18は、原稿読取部
3にて読み取った原稿画像に応じて、レーザ光を感光体
ドラム19に照射するためのものである。
【0061】レーザ書込みユニット18は、図示しない
半導体レーザ光源、ポリゴンミラー、f−θレンズなど
を含んでいる。
【0062】半導体レーザ光源は、上記のメモリから読
出した画像データ、または外部の装置から転送されてき
た画像データに応じて、レーザ光を感光体ドラム19に
出射するためのものである。ポリゴンミラーは、レーザ
光を等角速度偏向するものである。f−θレンズは、等
角速度で偏向されたレーザ光が感光体ドラム19上にお
いて等角速度で偏向されるように補正するものである。
【0063】なお、本実施の形態においては、レーザ書
込みユニット18を用いて感光体ドラム19への書き込
みを行っているが、LEDやEL等の発光素子アレイを
用いた固体走査型の光書込みヘッドユニットを用いても
よい。
【0064】感光体ドラム19は、レーザ書込みユニッ
ト18からのレーザ光が照射されると、所望の静電潜像
が形成されるようになっている。すなわち、感光体ドラ
ム19は、帯電器20によって一様に帯電された領域
に、上記のレーザ書込みユニット18からのレーザ照射
を受光すると、レーザ光量に応じて所定の静電潜像を生
じる。
【0065】帯電器20は、感光体ドラム19を所定の
電位に帯電させるためのものである。現像器21は、感
光体ドラム19上に形成された静電潜像にトナーを供給
して顕像化するためのものである。転写器22は、感光
体ドラム19表面に形成されたトナー像を図示しない印
刷シートに転写するためのものである。除電器23は、
印刷シートを除電して剥離しやすくするためのものであ
る。クリーニング器24は、余分なトナーを回収するた
めのものである。
【0066】定着ユニット25は、転写器22の位置に
おいてトナーが転写された印刷シートのトナーを定着さ
せるためのものである。排出ローラ26は、定着ユニッ
ト25によってトナーが定着された印刷シートを排出装
置6に排出するためのものである。
【0067】給紙ユニット5は、画像形成部4の下方に
配設されており、給紙部27と搬送部28とから構成さ
れている。
【0068】給紙部27は、印刷を行うための印刷シー
トを載置するためのものであり、シートカセット29・
30、デジタル複写機1本体に対して装着自在の多段給
紙トレイ部31に備えられた32・33、および手差し
トレイ34からなる。
【0069】搬送部28は、給紙部27の各部材に備え
られた印刷シートを、画像形成部4に搬送するためのも
のである。
【0070】排出装置6は、排出ローラ26から排出さ
れる、印刷が行われた後の印刷シートを載置するための
ものである。排出装置6は、排出トレイ35を含んでい
る。
【0071】上記構成において、デジタル複写機1は、
以下のように原稿の画像を読み取って印刷を行う。
【0072】原稿読取部3は、自動原稿搬送装置2との
関連した動作により、自動原稿搬送装置2にて自動搬送
される原稿の画像を、原稿台7の所定の露光位置にて読
取るようになっている。
【0073】この原稿読取部3にて読取られた原稿画像
は、画像データとして、画像形成部4の制御部17へと
送られる。制御部17においては、画像データに対して
所定の画像処理を施した後、図示しないメモリに一旦記
憶する。そして、出力指示に応じてメモリ内の画像を読
出して、画像形成部4のレーザ書込みユニット18に転
送する。
【0074】一方、感光体ドラム19は、図2に示すよ
うに、帯電器20によって所定の電位に帯電され、その
後矢印Rで示す方向に回転することによってレーザ書込
みユニット18からのレーザ照射を所望の位置に受け
て、その表面に静電潜像を生じる。感光体ドラム19上
の静電潜像は、矢印R方向への回転に伴い、現像器21
によってトナーが付着されて現像される。
【0075】ここで、上述した給紙ユニット5の給紙部
27の各部材のいずれかから、搬送部28を介して図示
しない印刷シートが搬送される。
【0076】そして印刷シートは、所定のタイミングで
感光体ドラム19と転写器22との間に送りこまれて、
印刷シートへの転写が行われる。
【0077】印刷シートはさらに定着ユニット25に搬
送されて、印刷シートへ転写されたトナーの定着が行わ
れる。定着が行われた印刷シートは、排出ローラ26に
よって排出装置6へと排出される。
【0078】一方、感光体ドラム19においては、クリ
ーニング器24によって、感光体ドラム19に付着した
余分なトナーのクリーニングがなされる。
【0079】以上のような動作を、読取るための原稿と
印刷するための印刷シートごとに繰り返すことによっ
て、複数枚の原稿を読み取って印刷シートへの複写を行
うことができる。
【0080】次に、図1に基づいて、排出装置6の詳細
な構成について説明する。
【0081】排出装置6は、図1に示すように、排出ト
レイ35に加えて、ガイド部材36および光センサ(位
置検出器)37を備えている。
【0082】ガイド部材36は、上腕部(本体部)36
a、下腕部(回動部)36bおよび羽根部36cからな
る。このガイド部材36は、例えばポリカーボネート
(polycarbonate:PC)のような、重量が軽くシートに対
する滑り性に優れる樹脂材料を用いて形成されている。
【0083】上腕部36aは、デジタル複写機1本体に
対して位置が固定された支点Aにおいて、回転可能とな
っている。また、この支点Aは光センサ37に対して位
置が固定されている。また、この支点Aは排出トレイ3
5に対して位置が固定されている。
【0084】また下腕部36bは、回動支点Bにおいて
上腕部36aと接続されており、回動支点Bの周りで回
転可能となっている。
【0085】この回動支点Bは、ガイド部材36の支点
Aとガイド部材36の先端との間に設けられている。こ
こで、ガイド部材36の先端とは、ガイド部材36の印
刷シートPに当接する側の端を意味する。そして、下腕
部36bは、ガイド部材36の回動支点Bよりも先端側
に設けられている。
【0086】この回動支点Bは、上腕部36aの回転に
よって、デジタル複写機1本体に対して位置が移動可能
となっている。また、回動支点Bは光センサ37に対し
て位置が移動可能となっている。また、回動支点Bは排
出トレイ35に対して位置が移動可能となっている。ま
た、回動支点Bは支点Aに対して移動可能となってい
る。
【0087】羽根部36cは、光センサ37とともに、
排出トレイ35上の印刷シートPの積載量を検出するた
めに用いられる。
【0088】光センサ37は、発光部37aおよび受光
部37bからなる。光センサ37は、羽根部36cの位
置に応じて、発光部37aにおいて発生させた光を、受
光部37bにおいて受信し、または受信しないことによ
って、排出トレイ35上の印刷シートPの積載量を判別
するようになっている。
【0089】上記構成の排出装置6に対して、排出口3
8を介して排出ローラ26から印刷シートPが送り出さ
れて、以下で説明するように排出トレイ35に順次載置
される。
【0090】ここで、本実施形態においては、図3に示
すように、上述の排出装置6としてのガイド部材36を
複数備え、印刷シートPの印刷面と平行に、印刷シート
Pの搬送方向である矢印Eとは垂直方向にわたって配置
するようになっている。
【0091】また、そのガイド部材36は、印刷シート
Pの搬送方向Eとは垂直方向における印刷シートPの中
心に対して対称となるように配置されている。
【0092】また、図3に示すように、本実施形態にお
いては、一方のガイド部材36の動作のみを光センサ3
7にて検出している。
【0093】なお、光センサ37は、複数設けたガイド
部材36ごとに設ける構成であってもよい。
【0094】なお、図3においては、簡単化するため、
ガイド部材36は一部のみを示している。
【0095】これにより、印刷シートPを安定して排出
トレイ35に排出させて、排出トレイ35上の印刷シー
トPの積載状態を良好にすることができる。
【0096】次に、図4に基づいて、排出装置6におけ
る、印刷シートPを排出トレイ35の所定の位置へと整
列させて載置させる構成について、より詳細に説明す
る。
【0097】まず、印刷シートPが排出されていない待
機状態においては、ガイド部材36は、図示しない状態
I0となっている。
【0098】この状態I0とは、待機状態であって、例
えば図5において実線で示すように、排出トレイ35に
載置された印刷シートPの最上面にガイド部材36が接
触して、停止している状態に相当する。
【0099】図4に示すように、印刷シートPが排出口
38から矢印Eで示す方向に送り出されると、ガイド部
材36は印刷シートPによって押されて、支点Aを中心
として矢印Cで示す方向に回転する。これにより、ガイ
ド部材36は図4に示す状態I1となる。
【0100】印刷シートPは、この時点では、排出口3
8の高さ位置に応じた高さ位置H1となっている。
【0101】次に、ガイド部材36は、図4に示す状態
I2のように、印刷シートPに接触しつつ、自重によっ
て矢印Cとは反対の矢印Dで示す方向に回転して、高さ
位置H2へと印刷シートPを降下させる。
【0102】そして、ガイド部材36は、さらに図4に
示す状態I3のように、矢印D方向にさらに回転して、
印刷シートPを高さ位置H3へと降下させる。その後は
矢印Fで示すように、結局載置トレイ35上の所望の位
置へと導くようになっている。
【0103】このように、本実施形態のガイド部材36
によれば、排出される印刷シートPに対して折れ曲がる
ように先端側の下腕部36aが回動し、その戻り動作で
あるスナップ動作により、印刷シートPを排出トレイ3
5に速やかに落とすことができる。
【0104】また、従来の例えば図8にて示す回転部材
57による印刷シートPの落とし込みと比較して、印刷
シートPとガイド部材36との接触面積を多くできるの
で、印刷シートPを確実にガイドすることができる。
【0105】そして、ガイド部材36は、待機状態とし
て上述とほぼ同様の状態I0となる。ここで、ほぼ同様
というのは、1枚の印刷シートPが新たに排出トレイ3
5に載置されたので、ガイド部材36の状態は前回の待
機状態とは厳密には異なる状態となるためである。
【0106】なお、この際、もし例えばガイド部材36
が無いとしても印刷シートPは降下するのであるが、こ
の場合には矢印Fで示すようにはならず、印刷シートP
はでたらめな位置に降下してしまう虞れがあるのであ
る。
【0107】以上のように、印刷シートPを排出する際
には、送り出された印刷シートPは高さH1から順次降
下して、排出トレイ35上の印刷シートPの最上面にお
いて、所望の位置に載置される。
【0108】一方、ガイド部材36は、状態I0から、
印刷シートPに押されることによって矢印C方向に回転
して状態I1となり、その後、印刷シートPを降下させ
るように矢印Cとは反対の矢印D方向に回転しながら順
次状態I2、I3を経過して、印刷シートPが排出トレ
イ35に載置される状態で停止する。
【0109】この状態において、さらに新たな印刷シー
トPが排出されると、上述と同様の動作を繰り返して、
排出トレイ35上にその印刷シートPを載置する。
【0110】以上の動作を繰り返すことによって、排出
される印刷シートPを、順次排出トレイ35に整列して
載置することができる。
【0111】次に、図5に基づいて、上記のガイド部材
36および光センサ37による、排出トレイ35上の印
刷シートPの積載量を検出する構成について説明する。
【0112】ここで、上述したように、ガイド部材36
によって排出トレイ35上に順次印刷シートPが載置さ
れるので、図5に示すように、排出トレイ35上に載置
された印刷シートPの最上面の位置は順次H4、H5、
H6と上昇する。
【0113】また、上述のように、ガイド部材36は、
待機状態としての状態I0から、印刷シートPの排出の
度に印刷シートPに押されて図4に示す矢印C方向に回
転して状態I1となり、その後、印刷シートPを降下さ
せるように矢印D方向に回転して、印刷シートPが排出
トレイ35に載置される、新たな待機状態としての状態
I0で停止する。
【0114】したがって、排出トレイ35上に印刷シー
トPが載置されていくとともに、状態I0の位置も変化
することになる。
【0115】具体的には、排出トレイ35上に印刷シー
トPが載置されていくとともに、状体I0の場合のガイ
ド部材36の位置は、矢印Cで示す方向に順次変移す
る。
【0116】ここで、図5に示すように、デジタル複写
機1は光センサ37を備えている。
【0117】上述のように、光センサ37は、発光部3
7aおよび受光部37bを備え、発光部37aからの光
を受光部37bにおいて受光可能となっている。
【0118】印刷シートPが排出されると、ガイド部材
36は矢印C方向に回転する。これによって、ガイド部
材36が図4に示す状態I1となると、図5に示す羽根
部36cは発光部37aと受光部37bとの間から離れ
るので、発光部37aからの光は妨げられずに受光部3
7bにおいて受光される。
【0119】そして、その後印刷シートPを降下させる
ように、ガイド部材36も図5に示す矢印D方向に回転
し、印刷シートPが排出トレイ35に載置される、図示
しない状態I0で停止する。この際、排出トレイ35に
おける印刷シートPの最上面の位置に応じて、図示しな
い状態I0は異なることになる。
【0120】すなわち、例えば排出トレイ35上の印刷
シートPの高さ位置がH4である場合には、状態I0と
してのガイド部材36は図5に示す実線の位置となり、
ガイド部材36の羽根部36cは、発光部37aからの
光が受光部37bにおいて受光されるのを妨げる。
【0121】一方、排出トレイ35上の印刷シートPの
高さ位置が順次上昇して、例えば排出トレイ35上の印
刷シートPの高さ位置がH6となった場合には、状態I
0としてのガイド部材36の羽根部36cは、発光部3
7aからの光が受光部37bにおいて受光されるのを妨
げないことになる。
【0122】したがって、例えば、印刷シートPの排出
に応じてガイド部材36が図4に示す状態I1となるタ
イミングを検出し、そのタイミングから所定の時間経過
後に、発光部37aからの光を受光部37bにおいて検
出すれば、その検出した光の量に応じて、排出トレイ3
5上の印刷シートPの高さ位置を検出できる。これによ
り、排出トレイ35の容量が満杯であるか否かを判別す
ることができる。
【0123】すなわち、例えば、上述の動作を排出トレ
イ35上の印刷シートPの高さ位置がH4である場合に
行えば、所定の時間経過後に受光部37bにおいて光が
検出されないので、満杯でないことが分かる。また、上
述の動作を排出トレイ35上の印刷シートPの高さ位置
がH6となった場合に行えば、所定の時間経過後に受光
部37bにおいて光が検出されるので、満杯であること
が分かる。
【0124】または、上記構成において、所定の時間経
過後ではなく、例えば、排出されている印刷シートPが
排出トレイ35に落下して滑り動作が停止したタイミン
グにおいて、発光部37aからの光を受光部37bにお
いて検出して、排出トレイ35上の印刷シートPの高さ
位置を検出する構成であってもよい。
【0125】また、上記構成において、光センサ37の
代わりに、例えばリードスイッチを用いてもよい。リー
ドスイッチを用いた場合には、羽根部36cに磁石を取
り付けた構造とすればよい。また、他の構成を用いても
よいことはもちろんである。
【0126】次に、図6に基づいて、排出装置6におけ
るストッパ(規制部材)36as・36btの構成につ
いて説明する。
【0127】図6に示すように、本実施形態のガイド部
材36には、上腕部36aにストッパ36asが設けら
れ、下腕部36bにストッパ36btが形成されてい
る。
【0128】この構成によって、上腕部36aに対する
下腕部36bの回動範囲を制限している。
【0129】また、上腕部36aには、排出される印刷
シートPをガイドするガイド部36dが設けられてい
る。本実施形態のガイド部36dは、上腕部36aのう
ちの印刷シートPに当接する側の面に相当する。
【0130】上記の回動範囲とは、具体的には、以下の
ようなものである。図1に示すように、印刷シートPの
面に対する上腕部36aのガイド部36dのなす角をθ
1とし、印刷シートPの面に対する下腕部36bのなす
角をθ2とする。
【0131】ここで、本実施形態において、印刷シート
Pと下腕部36bとのなす角とは、印刷シートPと下腕
部36bのうちの印刷シートPに当接する側の面とのな
す角に相当する。
【0132】本実施形態においては、回動範囲の制限と
して、ストッパ36as・36btによって、θ2の範
囲がθ2≦θ1となるように、制限されている。
【0133】また、ストッパ36as・36btによっ
て、上腕部36aに対する下腕部36bの回動範囲は、
下腕部36bが印刷シートPに当接する場合に印刷シー
トPと離れる方向に移動可能となるように制限されてい
る。
【0134】この構成によって、例えば図4に基づいて
説明したように、排出トレイ35に印刷シートPが送り
出され、ガイド部材36が所定の支点Aを中心に回転す
る際に、回動支点Bにて所定の方向に折れ曲がるので、
印刷シートPに対して確実に適切な向きで当接して、印
刷シートPを適切にガイドできる。
【0135】また、下腕部36bは、上腕部36aに対
して、排出される印刷シートP側には出っ張らないの
で、印刷シートPに対する抵抗を少なくして突っかかり
をなくし、スムーズに印刷シートPを排出できる。ま
た、下腕部36bの戻り動作によって、印刷シートPを
速やかに排出トレイ35に落下させることができる。
【0136】また、本実施形態においては、図6に示す
ように、外側規制部材39およびストッパ36atが設
けられている。この外側規制部材39は、デジタル複写
機1に対して位置が固定されている。
【0137】外側規制部材39は、支点Aを中心とする
ガイド部材36の回転において、回動範囲を制限するた
めのものである。また、外側規制部材39は、ガイド部
材36の回転を早く減衰させるためのものでもある。す
なわち、例えば図4に示す矢印D方向にガイド部材36
が回転して、上腕部36aのストッパ36atが外側規
制部材39に突き当たると、ガイド部材36の回転が一
旦止まるので、これによって、ガイド部材36の回転は
早く減衰することになる。
【0138】以上のように、本実施形態に係る画像形成
装置としてのデジタル複写機1は、印刷シートPをガイ
ドして排出トレイ35に積載するとともに、支点Aを中
心として回転するガイド部材36と、印刷シートPと当
接状態にあるガイド部材36の回転位置を検出すること
によって、排出トレイ35における印刷シートPの積載
量を検知する光センサ37とを含み、支点Aとガイド部
材36の先端との間に回動支点Bを設け、ガイド部材3
6における回動支点Bより先端側の下腕部36bが回動
支点Bを中心に回動する排出装置6を備えている構成で
ある。
【0139】したがって、排出トレイ35に印刷シート
Pが送り出される際に、ガイド部材36は支点Aを中心
に回転するとともに、回動支点Bにて折れ曲がって、広
い面積で印刷シートPに当接するようになり、印刷シー
トPを安定して排出トレイ35の所定の位置へ落とし込
むことができる。
【0140】また、以上に説明したように、本発明に係
る印刷シート排出検知装置においては、ガイド部材36
は、分離された部分部材としての上腕部36a・下腕部
36bが回動支点Bにおいて結合された、複数の節から
なる部材でもある。
【0141】一方、例えば図8に示すような従来の構成
においては、排出トレイ52の容量を大きくするため
に、回転部材57の回転支点Kから印刷シートPの当接
位置までの距離を確保するように、回転部材57の長さ
を長くする必要がある。
【0142】もし回転部材57の長さを長くしない場合
には、回転部材57のガイドとしての機能が十分には発
揮されず、排出トレイ52には印刷シートPが揃って積
載されないことになる。
【0143】また、もし回転部材57の長さを長くする
と、回転部材57の重量が重くなるため、印刷シートP
の滑り動作により発生する回転部材57の戻り動作が印
刷シートPに対してつっかえるようになり、大きな抵抗
となってしまう。
【0144】また、もし回転部材57の長さを長くする
と、排出トレイ52の載置面に印刷シートPが載置され
る際の、回転部材57と印刷シートPとのなす角が大き
くなってしまう。これによっても、印刷シートPの滑り
動作によって発生する回転部材57の戻り動作が、印刷
シートPに対してつっかえるようになり、大きな抵抗と
なってしまう虞れがある。
【0145】以上のように、従来の構成によれば、回転
部材57の長さを長くした場合であっても、長くしない
場合であっても、定位置に戻った回転部材57が印刷シ
ートPと接触し始める時点からの積載状態が悪化して、
印刷シートPが揃わなくなってしまうという問題が生じ
る虞れがある。
【0146】ここで、上述の本発明に係る構成によれ
ば、例えば図1に示すように印刷シートPが排出される
場合には、ガイド部材36に設けられた回動支点Bによ
って、下腕部36bが回動してより広い面積で印刷シー
トPに当接するようになり、印刷シートPを安定して排
出トレイ35の所定の位置へと落とし込むことができ
る。すなわち、ガイド部材36の途中で折れ曲がるよう
に先端側の下腕部36aが回動し、その戻り動作である
スナップ動作により、印刷シートPを排出トレイ35に
速やかに落とすことができる。
【0147】また、上記構成によれば、ガイド部材36
は二つの部材の上腕部36aと下腕部36bとが回動支
点で接続された二節の構成であるので、先端側の下腕部
36bの重量を軽くして、印刷シートPが排出方向Eと
逆方向に滑る時の抵抗を小さくすますことができる。
【0148】なお、上述の実施形態に係るデジタル複写
機1においては、図1に示す構成の排出装置6を有する
構成を例として説明したが、本発明は上記構成に限るも
のではなく、以下の構成であってもよい。
【0149】本発明の他の実施の形態について、図7に
基づいて説明すると以下の通りである。
【0150】本実施の形態のデジタル複写機は、上述の
デジタル複写機1と比較して、上記ガイド部材36が以
下に説明するガイド部材40となっている点を除いて、
同じ構成である。
【0151】ガイド部材40は、図7に示すように、上
腕部(本体部)40a、第1下腕部(回動部)40b、
第2下腕部(回動部)40c、および羽根部40dから
なる。
【0152】上腕部40aは、上記ガイド部材36の上
腕部36aと同様に、デジタル複写機本体に対して位置
が固定された支点Aにおいて、回転可能となっている。
【0153】第1下腕部40bは、回動支点B1におい
て上腕部40aと接続されている。また、第1下腕部4
0bは、回動支点B2において第2上腕部40cと接続
されている。
【0154】第1下腕部40bは、回動支点B1におい
て回転可能となっている。
【0155】第2下腕部40cは、回動支点B2におい
て第1上腕部40bと接続されており、支点B2におい
て回転可能となっている。
【0156】上記構成において、図7に示すように、印
刷シートPが排出されてきた場合には、上述の実施の形
態と同様に、ガイド部材40は一旦矢印C方向に回転さ
せられ、その後に矢印D方向に回転して、印刷シートP
を図示しない排出トレイの所定の位置に載置する。
【0157】以上のように、二つの回動支点B1・B2
を有するガイド部材40を用いた場合であっても、一つ
の回動支点Bを有するガイド部材36を用いる場合と同
様の効果を得ることができる。
【0158】また、この場合においても、上述と同様
に、規制部材としてのストッパを設けて、各下腕部40
b・40cの回動範囲を制限してもよいし、複数のガイ
ド部材40を設けてもよいのはもちろんである。
【0159】また、例えばより多くの回動支点を設け
て、より多くの節からなる構成とすることもできる。こ
の場合であっても、上述と同様の効果を得ることができ
る。
【0160】ただし、ガイド部材の有する回動支点の数
を多くすると、ガイド部材の節の数が多くなり、各節を
構成する部品が小さく部品点数が増えるので、製造コス
トが増加する虞れもある。好ましくは2節または3節の
構造として、動く回動支点を1つまたは2つ設ける構成
がよい。
【0161】本発明は上述した各実施形態に限定される
ものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能
であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手
段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本
発明の技術的範囲に含まれる。
【0162】上述の具体的な実施の形態は、あくまで
も、本発明の技術内容を明らかにするものであって、本
発明はそのような具体例にのみ限定して狭義に解釈され
るべきものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種
々の変更が可能であり、変更した形態も本発明の技術的
範囲に含まれる。
【0163】
【発明の効果】本発明に係る印刷シート排出検知装置
は、以上のように、ガイド部材における支点と上記ガイ
ド部材の先端との間に回動支点を設け、上記ガイド部材
における上記回動支点より上記先端側の回動部が上記回
動支点を中心に回動する構成である。
【0164】それゆえ、排出トレイに印刷シートが送り
出される際には、ガイド部材は支点を中心に回転すると
ともに、回動支点にて折れ曲がって、広い面積で印刷シ
ートに当接するようになり、印刷シートを安定して排出
トレイの所定の位置へ落とし込むことができるという効
果を奏する。
【0165】本発明に係る印刷シート排出検知装置は、
以上のように、上記構成において、上記ガイド部材は、
上記回動部が上記印刷シートに当接した状態から上記印
刷シートと離れる方向に上記回動が可能となるように、
上記回動部の回動範囲を制限するための規制部材を備え
ている構成である。
【0166】それゆえ、回動部の回動範囲を印刷シート
と離れる方向に回動が可能となるように制限するので、
排出トレイに向けて印刷シートが送り出され、ガイド部
材が印刷シートをガイドする際に、印刷シートに対して
確実に適切な向きで当接できるという効果を奏する。
【0167】本発明に係る印刷シート排出検知装置は、
以上のように、上記構成において、上記ガイド部材は、
上記支点から上記回動支点までの本体部において印刷シ
ートを上記排出トレイにガイドするガイド部を有し、上
記規制部材は、上記回動部の上記回動範囲を、上記ガイ
ド部と上記印刷シートとのなす角に対して、上記回動部
と上記印刷シートとのなす角が同じか又は小さくなるよ
うに制限する構成である。
【0168】それゆえ、例えば回動部と印刷シートとの
なす角が大きくて回動部が印刷シートに対して出っ張っ
た状態となるのを防いで、印刷シートに対して突っかか
る状態をなくして、スムーズに印刷シートを排出できる
という効果を奏する。
【0169】本発明に係る印刷シート排出検知装置は、
以上のように、上記構成において、複数の上記ガイド部
材を備え、上記複数の上記ガイド部材を、上記印刷シー
トの印刷面と平行に、上記印刷シートの搬送方向とは垂
直方向にわたって配置する構成である。
【0170】それゆえ、複数のガイド部材を配置して印
刷シートをガイドするので、印刷シートを安定して排出
トレイに排出させて、排出トレイ上の印刷シートの積載
状態をさらに良好にできるという効果を奏する。
【0171】また、本発明に係る画像形成装置は、以上
のように、上述の印刷シート排出検知装置を備えている
構成である。
【0172】それゆえ、印刷を行った印刷シートを、上
述の印刷シート排出検知装置を用いて整列して排出トレ
イに載置することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、画像形
成装置としてのデジタル複写機の備えている、印刷シー
ト排出検知装置としての排出装置の概略を示す断面図で
ある。
【図2】上記画像形成装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図3】上記排出装置の平面図である。
【図4】上記排出装置による印刷シートを落とし込むた
めの構成を説明する断面図である。
【図5】上記排出装置による印刷シートの積載検知高検
出の構成を示す断面図である。
【図6】上記排出装置の備えている規制部材の構成を示
す断面図である。
【図7】本発明の他の一実施形態を示すものであり、排
出装置の概略を示す断面図である。
【図8】従来例を示すものであり、従来の画像形成装置
の備えている排出装置の概略を示す断面図である。
【図9】従来の排出装置の他の一例を示す断面図であ
る。
【図10】上記排出装置の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 デジタル複写機(画像形成
装置) 6 排出装置(印刷シート排出
検知装置) 35 排出トレイ 36、40 ガイド部材 36a、40a 上腕部(本体部) 36b 下腕部(回動部) 36d ガイド部 36as、36bt ストッパ(規制部材) 37 光センサ(位置検出器) 40b 第1下腕部(回動部) 40c 第2下腕部(回動部) A 支点 B、B1・B2 回動支点 E 印刷シートの搬送方向 P 印刷シート
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DA21 DA32 DC12 DE02 DE07 DE10 EC06 ED19 EE01 GA30 2H072 AA09 AA17 AA28 AB27 FB01 2H171 FA22 FA28 GA13 GA31 JA15 JA22 KA05 KA07 KA13 KA22 KA25 KA26 KA30 MA07 SA11 SA12 SA18 SA19 SA20 SA22 SA28 WA13 WA17 3F048 AA02 AA05 AB01 BA04 BA05 BC03 DA09 DC09 DC13 EB04 EB37 3F054 AA01 AC02 AC05 BA04 BG02 CA11 CA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排出トレイに排出される印刷シートに当接
    することによって上記印刷シートをガイドして上記排出
    トレイに積載するとともに、固定された支点を中心とし
    て上記排出トレイにおける上記印刷シートの積載量に応
    じて回転するガイド部材と、上記印刷シートと当接状態
    にある上記ガイド部材の回転位置を検出することによっ
    て、上記排出トレイにおける上記印刷シートの上記積載
    量を検知する位置検出器とを備えた印刷シート排出検知
    装置において、 上記ガイド部材における上記支点と上記ガイド部材の先
    端との間に回動支点を設け、上記ガイド部材における上
    記回動支点より上記先端側の回動部が上記回動支点を中
    心に回動することを特徴とする印刷シート排出検知装
    置。
  2. 【請求項2】上記ガイド部材は、上記回動部が上記印刷
    シートに当接した状態から上記印刷シートと離れる方向
    に上記回動が可能となるように、上記回動部の回動範囲
    を制限するための規制部材を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の印刷シート排出検知装置。
  3. 【請求項3】上記ガイド部材は、上記支点から上記回動
    支点までの本体部において印刷シートを上記排出トレイ
    にガイドするガイド部を有し、 上記規制部材は、上記回動部の上記回動範囲を、上記ガ
    イド部と上記印刷シートとのなす角に対して、上記回動
    部と上記印刷シートとのなす角が同じか又は小さくなる
    ように制限することを特徴とする請求項2に記載の印刷
    シート排出検知装置。
  4. 【請求項4】複数の上記ガイド部材を備え、上記複数の
    上記ガイド部材を、上記印刷シートの印刷面と平行に、
    上記印刷シートの搬送方向とは垂直方向にわたって配置
    することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項
    に記載の印刷シート排出検知装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    印刷シート排出検知装置を備えていることを特徴とする
    画像形成装置。
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