JP4592272B2 - 給紙カセットおよび給紙装置 - Google Patents

給紙カセットおよび給紙装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4592272B2
JP4592272B2 JP2003349622A JP2003349622A JP4592272B2 JP 4592272 B2 JP4592272 B2 JP 4592272B2 JP 2003349622 A JP2003349622 A JP 2003349622A JP 2003349622 A JP2003349622 A JP 2003349622A JP 4592272 B2 JP4592272 B2 JP 4592272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
separation claw
sheet
placement plate
displaced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003349622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005112561A (ja
Inventor
真嗣 大石
俊彦 清家
康路 山地
泰章 深田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2003349622A priority Critical patent/JP4592272B2/ja
Publication of JP2005112561A publication Critical patent/JP2005112561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4592272B2 publication Critical patent/JP4592272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

この発明は、給紙される用紙の収容する給紙カセット、およびこの給紙カセットを含む給紙装置に関する。
プリンタ等の画像形成装置において、印刷される用紙は給紙カセットに収容される。印刷される用紙は、給紙カセットから用紙搬送路を経由して印刷位置に搬送される。そして、印刷位置にて所望の印刷処理が行われ、印刷処理された用紙が画像形成装置の外部に排出される。
ここで、印刷処理を適正に行うためには、給紙カセットから印刷位置に用紙を供給する給紙動作を適正に行う必要がある。この給紙動作において、給紙カセットから用紙搬送路に1枚ずつ確実に用紙を送り出すことが特に重要である。
そこで、従来技術の中には、給紙カセットにおける給紙方向の先端側の両端部に分離爪を配置するものがある(例えば、特許文献1,特許文献2参照。)。この分離爪は、給紙方向における用紙の先端側に当接して、給紙カセットにおける最上位の用紙以外の用紙が用紙搬送路に送り出されることを防止する。
特開平11−29226号公報 特開平10−297786号公報
しかしながら、特許文献1および2を含む従来技術では、分離爪によって給紙動作が妨げられることや用紙ジャム等の給紙不良が生じることがあった。この給紙不良は、用紙の先端部と分離爪との当接力が過大であったり、またはこの当接力が不足していることが原因となることが多い。
特に、給紙される用紙のリフトアップ動作に同期して、回動自在の分離爪が押し上げられる構成の給紙カセットでは、押し上げられた分離爪が自重で下方に変位する際に、用紙の先端部が分離爪に引っ掛かる等により給紙不良が発生することもあった。
この発明の目的は、給紙される用紙を分離するための分離爪が原因で給紙不良が発生することを防止する給紙カセットおよび給紙装置を提供することである。
この発明は以下の構成を備えている。
(1)給紙される用紙の先端に当接するように給紙方向の先端側の両側端部に配置され、かつ、回動自在に支持されて上下方向に変位する分離爪と、
給紙される用紙を載置し、かつ、前記分離爪の回動中心より給紙方向の後方に配置される支点を中心に回動して上下方向に変位する用紙載置板と、を含み、
前記分離爪が下方向に変位するときに前記分離爪が給紙方向に変位するように、前記分離爪の回動中心を前記用紙載置板の支点よりも下方でかつ前記用紙載置板に載置された用紙の下限位置より下方に配置し、かつ、
前記用紙載置板の支点を前記用紙載置板の用紙載置面から垂直上方に延設された部材の上端部に配置したことを特徴とする。
この構成においては、給紙カセットに用紙載置板および分離爪が設けられており、分離爪が下方向に回動しつつ給紙方向に変位するように分離爪の回動中心が配置される。ここで、用紙載置板には給紙される用紙が積載される。また、分離爪は、用紙載置板上に積載された用紙の給紙方向の先端に当接し、一度に2枚以上の用紙が給紙されることを防止する。分離爪を支持する構成の代表例として、給紙カセットにおける所定の位置に軸支された支持部材の端部に分離爪が形成される構成が挙げられる。
給紙時における用紙載置板の回動に伴って押し上げられた分離爪は、用紙に当接しつつ自重によって下方に回動する。この際、下方に回動するにつれて、分離爪は給紙方向、すなわち用紙の先端部から遠ざかる方向に変位する。
(2)給紙される用紙の先端に当接するように給紙方向の先端側の両側端部に配置され、かつ、回動自在に支持されて上下方向に変位する分離爪と、
給紙される用紙を載置し、かつ、前記分離爪の回動中心より上方にかつ給紙方向の後方に配置される支点を中心に回動して上下方向に変位する用紙載置板と、を含み、
前記分離爪の回動中心が、前記用紙載置板に載置された用紙の下限位置より下方に配置され、かつ、
前記用紙載置板の支点が前記用紙載置板の用紙載置面から垂直上方に延設された部材の上端部に配置されることを特徴とする。
この構成においては、給紙カセットが、回動自在の分離爪および回動自在の用紙載置板を備えている。このとき、分離爪の回動中心は用紙載置板の回動中心より給紙方向の先端側に配置されている。また、用紙載置板上の用紙の下限位置より下方に分離爪の回動中心が配置される。なお、分離爪の回動中心の代表例として、分離爪を支持する支持部材の回動軸が挙げられる。
このように、分離爪の回動中心の位置を下方に移動させたことにより、押し上げられた分離爪が下方に変位するときに給紙方向にも変位する。
(3)前記分離爪の給紙方向の先端と前記分離爪の回動中心との距離が少なくとも30mm以上であることを特徴とする。
この構成においては、分離爪の給紙方向の先端と分離爪の回動中心との給紙方向における距離が30mm以上になるように分離爪および分離爪の支持部材が設計されている。これは、分離爪の給紙方向の先端と分離爪の回動中心との距離が近すぎると、押し上げられた分離爪が下方に変位する際に、分離爪の下方への変位に対する給紙方向の変位の割合が大きくなり過ぎることを考慮したものである。
(4)給紙される用紙の先端に当接するように給紙方向の先端側の両側端部に配置され、かつ、回動自在に支持されて上下方向に変位する分離爪と、
給紙される用紙を載置し、かつ、前記分離爪の回動中心より給紙方向の後方に配置される支点を中心に回動して上下方向に変位する用紙載置板と、
前記用紙載置板の上方に配置されるピックアップローラと、を含み
前記分離爪が下方向に変位するときに前記分離爪が給紙方向に変位するように、前記分離爪の回動中心を前記用紙載置板の支点よりも下方でかつ前記用紙載置板に載置された用紙の下限位置より下方に配置し、かつ、
前記用紙載置板の支点を前記用紙載置板の用紙載置面から垂直上方に延設された部材の上端部に配置し、かつ
ピックアップローラの回転速度ωが
G/rω2 ≧5 (G:重力加速度,r:ピックアップローラの半径)
を満たすように設定されることを特徴とする。
この構成においては、給紙装置が、分離爪、用紙載置板、およびピックアップローラを備えており、ピックアップローラ回転速度が所定の速度に設定されている。このピックアップローラ回転速度は、押し上げられた分離爪が自重で下方に変位する際の加速度と、ピックアップローラの加速度と、が所定の比になるように設定される。
ピックアップローラが回転することによりピックアップローラの周面に当接する用紙は下方に押し下げられる。この際、分離爪も自重により下方に移動する。ここでは、ピックアップローラの周面に当接して下方に移動する際の用紙の加速度と、これに追従して下方に移動する分離爪の加速度と、の比が所定の範囲の値になるようにピックアップローラの回転速度が制御される。
なお、この所定の範囲の値は、給紙不良の原因となる追従誤差を小さくできる値を、実験によって求めている。例えば、G/rω2 ≧10である場合には、追従誤差がわずか0.5mm以下になる。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)給紙動作に際して押し上げられた分離爪が元の位置に戻る際に、分離爪と用紙との間の空間が広がるため、用紙の先端部と分離爪とが不用意に接触することを防止できる。このため、分離爪が用紙の降下にスムーズに追従し、用紙の二重送り等を防止することが可能になる。また、用紙が分離爪に引っ掛かって給紙不良が生じるという不具合を防止することができる。
(2)給紙時の用紙載置板の動作に伴って分離爪が回動する際に、給紙される用紙と分離爪との間の当接力を適度に保つことができる。このため、用紙載置板に載置される用紙の量にかかわらず、分離爪が原因で給紙不良が発生することを防止することが可能になる。
(3)分離爪が下方に変位する際に、給紙される用紙と分離爪とが適度な強さで互いに当接するため、用紙の二重送り等が生じることを防止することが可能になる。
(4)ピックアップローラの回転速度を好適に保ち、給紙ジャムや用紙の二重送り等の給紙不良の発生を防止することが可能になる。
以下、図を用いて本発明の画像形成装置の実施形態であるディジタル複写機を説明する。
同図に示すように、ディジタル複写機1は、大別すると原稿読取部20および画像形成部10によって構成される。
原稿読取部20は、透明ガラスからなる原稿台21と、原稿台21に載置された原稿の画像を読み取るスキャナユニット30と、原稿台21へと自動的に原稿を供給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(以下、RADFという。)22とを備えている。
原稿台21は、固定原稿方式の原稿読取時に使用される原稿台21a、およびRADF22を用いた原稿送り方式の原稿読取時に使用される原稿台21bに分けられる。RADF22は、図示しない原稿トレイを備えており、この原稿トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿台21b上に搬送する。また、RADF22は、ユーザの選択に応じて原稿の片面または両面をスキャナユニット30に読み取らせるために、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサ群等を備えている。
スキャナユニット30は、原稿面上を露光するランプリフレクタアセンブリ33および原稿からの反射光像を光電変換素子(以下、CCDという。)38に導く第1の反射ミラー34を搭載する第1の走査ユニット31と、第1の走査ユニット31からの反射光像をCCD38に導くための第2の反射ミラー35および第3反射ミラー36を搭載する第2の走査ユニット32と、原稿からの反射光像をCCD38上に結像させるための光学レンズ37と、原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換するCCD38と、を備えている。本実施形態では、ランプリフレクタアセンブリ33が本発明の照射用ランプを構成する。
原稿読取部20は、RADF22とスキャナユニット30の関連した動作により、原稿台21上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿台21の下面に沿ってスキャナユニット30を移動させて原稿画像を読み取る。なお、第1走査ユニット31は原稿台21に沿って図中の左から右へと一定速度Vで移動し、第2走査ユニット32はその速度Vに対してV/2の速度で同一方向に平行に移動するように駆動される。
上述の原稿読取部20の構成により、原稿台21上に載置された原稿の画像を1ライン毎に順次CCD44へと結像させて原稿の画像が読み取られる。スキャナユニット30が読み取った画像データは、図示しない画像処理部に送られて各種の画像処理が施された後、ディジタル複写機1に備えられた記憶部に一旦記憶され、出力指示に応じて画像形成部10に転送される。
画像形成部10には、画像形成処理される用紙が収容される給紙カセット16から画像形成位置を経由して用紙を外部に排出する排紙ローラ17までの間に用紙搬送路が形成されている。なお、給紙カセット16の近傍には、給紙カセット16内の用紙を用紙搬送路に送り出すためのピックアップローラ60が配置される。
また、画像形成部10は、用紙搬送路に沿って用紙の搬送系、レーザ書き込みユニット11、および画像を形成するための電子写真プロセス部13が設けられている。なお、本実施形態ではレーザ書き込みユニット11および画像を形成するための電子写真プロセス部13によって本発明の画像形成ユニットが構成される。
レーザ書き込みユニット11は、上述の原稿読取部20から供給される画像データ、またはパソコン等の外部機器から転送されてくる画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度で偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部13における感光体ドラム上で等角速度で偏向されるように補正するf−θレンズなどを備えている。
電子写真プロセス部13は、像担持体としての感光体ドラムの周囲に、感光体ドラムを一様に帯電する帯電器、レーザ書き込みユニット11によって感光体ドラム上に形成された静電潜像に現像剤を供給する現像器、感光体ドラム上の現像剤像を用紙に転写する転写器、感光体ドラムから用紙を剥離する剥離器、感光体ドラムに残留した現像剤を除去するクリーニング器、および感光体ドラム表面を除電する除電器を備えている。
また、用紙搬送路における電子写真プロセス部13の上流側には、給紙カセット16に収容されている用紙を電子写真プロセス部13における感光体ドラムと転写機との間の転写位置に用紙を搬送する搬送部15が配置されている。また、用紙搬送路における電子写真プロセス部13の下流側には、用紙に付着した未定着の現像剤像を熱と圧力によって用紙に定着させる定着器12が配置されている。さらに、定着器12の下流側には、定着後の用紙の裏面に再度画像を形成するために用紙を再供給するための再供給経路14が配置されている。
図2および図3は、給紙カセット16の構成を示す斜視図である。また、図4は、給紙カセット16の構成を示す平面図である。
図2に示すように、給紙カセット16は、ディジタル複写機1の前面側に配置される前面板16A、および前面板16Aに接続される筐体16Bを備えている。なお、同図において矢印Yは、ディジタル複写機1に対する給紙カセット16の挿入方向を示している。
筐体16Bには、用紙載置板29、ガイド部材26〜28、および分離部材50が設けられる。
用紙載置板29は、給紙される用紙を積載する。用紙載置板29は、筐体16Bにおける給紙方向(矢印X方向)の後端側の両端部に位置する支持部29Aを中心に回動自在にされている。用紙載置板29の下面側には図示しないスプリングが配設されている。このスプリングは、用紙載置板29に対して用紙載置板29を押し上げる方向に力を加える。なお、スプリングによって用紙載置板29が押し上げられた状態の給紙カセット16を図2に示している。
ガイド部材26およびガイド部材27は、用紙の幅方向(給紙方向に直交する方向)の両端部に当接して用紙の位置決めを行う。ガイド部材26およびガイド部材27は、用紙の幅方向において移動自在にされており、用紙サイズに応じて適正な位置に配置される。一方、ガイド部材28は、用紙における給紙方向の後端部に当接する。ガイド部材28は、筐体16Bの底部における給紙方向の複数の位置に選択的に取り付けられる。ガイド部材26,27と同様に、ガイド部材28の取り付け位置は、用紙サイズによって決定される。
分離部材50は、筐体16Bにおける給紙方向の先端側の両端部に位置する後述の支持部50Aを中心に回動自在にされている。分離部材50の端部には、用紙の給紙方向の先端に当接しつつ給紙される用紙を分離する分離爪51,52が形成される。分離爪51,52は、給紙方向の先端の両側端部に配置される。
図5および図6は、給紙カセット16の動作を示す図である。図5は、用紙載置板29上に載置される用紙が1枚のときを示しており、図6は、用紙載置板29上に載置される用紙が多数のときを示している。特に、給紙時における用紙載置板29、分離部材50、およびピックアップローラ60に着目して説明する。このため、図5および図6において、用紙載置板29、分離部材50、およびピックアップローラ60以外の構成は図示を省略している。
図5および図6において、(a)および(b)は、従来の給紙カセットの構成を示している。一方、図5および図6において、(c)および(d)は、本願の給紙カセットの構成を示している。従来の給紙カセットにおいても、本願の給紙カセットに対応する箇所には、本願と同様の参照符号を付している。
図5に示すように、半径rの円を基本的構成とするピックアップローラ60は、給紙時に角速度ωで回転駆動される。また、給紙時には、ピックアップローラ60の周面に当接する位置まで用紙を押し上げるため、用紙載置板29はスプリングによって上方向に力を加えられ図中の反時計方向に回動する。
用紙載置板29が押し上げられる際に、用紙載置板29上の用紙の先端が分離爪51,52に当接する。このため、用紙を介して用紙載置板29から分離爪51,52に上方向の力が加えられる。分離爪51,52に上方向の力が加えられると、分離部材50が支持部50Aを中心に反時計方向に回動する。
図5(a)〜(d)のそれぞれの図は、上限位置に達した分離部材50が自重によって下方向に変位する際の動作を示している。
従来、図5(a)および(b)に示すように、分離部材50の回動中心が用紙載置板29の下限位置よりも上方に配置されていた。このため、分離部材50が自重によって下方に移動する際に、分離爪51,52が、用紙の給紙方向と逆方向に変位していた。このため、分離部材50が自重によって下方に変位する際に、用紙先端近傍のクリアランスが狭くなり、分離爪51,52に用紙が引っ掛かって給紙不良が生じることがあった。
これに対して、本発明では、分離部材50が自重によって下方に移動する際に、分離爪51,52が、用紙の給紙方向に変位するように分離部材50が構成されている。具体的には、分離部材50の支持部50Aが用紙載置板29の下限位置よりも下方に配置されている。この構成によれば、分離部材50が自重によって下方に移動する際に、分離爪51,52は給紙方向に変位する。
このため、分離部材50が自重によって下方に変位する際に、用紙先端近傍のクリアランスが十分にとれるため、分離爪51,52に用紙が引っ掛かって給紙不良が生じることを防止することができる。さらに、用紙の降下に対して分離爪51,52がスムーズに追従するため、用紙の二重送りや多重送りを防止することができる。なお、本実施形態では、支持部50Aが本発明の分離爪の回動中心を構成する。
図7は、本発明の給紙カセットの効果を示す図である。同図において、爪ジャムとは、分離爪51,52に用紙が引っ掛かって給紙不良が生じることをいう。
同図に示すように、従来の給紙カセットにおいて、12400枚の用紙の給紙する際に11回の爪ジャムと2回の多重フィードが生じていた。また、これに対して、本発明の給紙カセット16では、12400枚の用紙を給紙する際に、爪ジャムおよび多重フィードが一度も生じることがなかった。なお、その後も給紙を継続し、17500枚の用紙の給紙した際に1度だけ爪ジャムが発生したが、多重フィードは一度も発生しなかった。
このように、本発明の給紙カセット16では、分離部材50の回動軸を用紙載置板29の下限位置よりも下方にしたことにより爪ジャムの発生が抑制されている。
図8(a)は、ピックアップローラ60の回転角と、用紙上面の変位,速度,加速度との関係を示している。
半径r、速度ωのピックアップローラ60による用紙上面の軌跡の高さ成分Y(t)は、
Y(t)=r×(1+sinωt)−dh …(式1)
で表される。ここで、dhは、用紙上面の沈み込み高さである。
(式1)の両辺をtで微分すると、
Y′(t)=v(t)=ω×r×cosωt …(式2)
が求められる。
(式2)の両辺をさらにtで微分すると、
Y″(t)=v′(t)=α(t)=−ω2 ×r×sinωt …(式3)
が求められる。
ここで、ピックアップローラ60が用紙との接触を開始する接触開始角をθp をすると、接触開始時のピックアップローラ60の回転加速度αp は、
αp =−ω2 ×r×sinωt …(式4)
で表される。
(式4)より、ピックアップローラ60の加速度の最大値αmax が、
αmax =ω2 ×rとなる。
これに対して、分離爪51,52の落下距離Z(t)は、自重を考慮して、
Z(t)=−(1/2)×G×t2 …(式5)
になる。ただし、(式5)において、Gは重力加速度である。
そして、(式5)−(式4)によって追従誤差ΔYを、
ΔY=Z(t)−Y(t) …(式6)
で表すことができる。
図8(b)は、加速度比と追従誤差との関係を示している。ここで、加速度比とは、重力加速度Gをピックアップローラ60の加速度の最大値αmax で割った値である。一般的に追従誤差は、少ない程好ましい。具体的には、追従誤差は、1.0mm以下であることが好ましい。また、追従誤差が0.5mm以下であることがさらに好ましい。
図8(b)に示すように、加速度比が5以上のときに追従誤差が好適な値になる。さらに、加速度比が10以上のときには、追従誤差が0.5mm以下になる。このように、本発明では、追従誤差の値を低減させることにより、爪ジャムや多重フィードの発生を防止している。
図9(a)は、分離部材50の支持部50Aと、分離爪51,52の給紙方向の先端との給紙方向における距離Xと、離脱距離dXとの関係を示している。ここで、yは、分離爪51,52の配置位置の高さを示している。このyは、ピックアップローラ60の周面の下限位置を基準に下側にプラス、上側にマイナスにされている。ピックアップローラ60の接線離脱距離dXとは、分離部材50が下方に変位する際における、分離爪51,52の給紙方向の変位量である。同図に示すように、距離Xが30mm未満のときには、離脱距離dXが過大になるため、本発明では距離Xが30mm以上になるように分離部材50や分離爪51,52を設計している。最後に、図9(b)に、上述の距離Xと正規化離脱距離との関係を示す。
本発明が適用されるディジタル複写機1の構成を示す図である。 本発明の給紙カセットの概略構成を示す斜視図である。 本発明の給紙カセットの概略構成を示す斜視図である。 本発明の給紙カセットの概略構成を示す平面図である。 本発明の給紙カセットと従来の給紙カセットとの構成の相違を示す図である。 本発明の給紙カセットと従来の給紙カセットとの構成の相違を示す図である。 本発明の給紙カセットと従来の給紙カセットとの効果の相違を示す図である。 本発明の給紙カセットの動作の分析結果を示す図である。 本発明の給紙カセットの動作の分析結果を示す図である。
符号の説明
1−ディジタル複写機
16−給紙カセット
16A−前面板
16B−筐体
26〜28−ガイド部材
29−用紙載置板
50−分離部材
51,52−分離爪

Claims (4)

  1. 給紙される用紙の先端に当接するように給紙方向の先端側の両側端部に配置され、かつ、回動自在に支持されて上下方向に変位する分離爪と、
    給紙される用紙を載置し、かつ、前記分離爪の回動中心より給紙方向の後方に配置される支点を中心に回動して上下方向に変位する用紙載置板と、を含み、
    前記分離爪が下方向に変位するときに前記分離爪が給紙方向に変位するように、前記分離爪の回動中心を前記用紙載置板の支点よりも下方でかつ前記用紙載置板に載置された用紙の下限位置より下方に配置し、かつ、
    前記用紙載置板の支点を前記用紙載置板の用紙載置面から垂直上方に延設された部材の上端部に配置したことを特徴とする給紙カセット。
  2. 給紙される用紙の先端に当接するように給紙方向の先端側の両側端部に配置され、かつ、回動自在に支持されて上下方向に変位する分離爪と、
    給紙される用紙を載置し、かつ、前記分離爪の回動中心より上方にかつ給紙方向の後方に配置される支点を中心に回動して上下方向に変位する用紙載置板と、を含み、
    前記分離爪の回動中心が、前記用紙載置板に載置された用紙の下限位置より下方に配置され、かつ、
    前記用紙載置板の支点が前記用紙載置板の用紙載置面から垂直上方に延設された部材の上端部に配置されることを特徴とする給紙カセット。
  3. 前記分離爪の給紙方向の先端と前記分離爪の回動中心との給紙方向における距離が少なくとも30mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の給紙カセット。
  4. 給紙される用紙の先端に当接するように給紙方向の先端側の両側端部に配置され、かつ、回動自在に支持されて上下方向に変位する分離爪と、
    給紙される用紙を載置し、かつ、前記分離爪の回動中心より給紙方向の後方に配置される支点を中心に回動して上下方向に変位する用紙載置板と、
    前記用紙載置板の上方に配置されるピックアップローラと、を含み
    前記分離爪が下方向に変位するときに前記分離爪が給紙方向に変位するように、前記分離爪の回動中心を前記用紙載置板の支点よりも下方でかつ前記用紙載置板に載置された用紙の下限位置より下方に配置し、かつ、
    前記用紙載置板の支点を前記用紙載置板の用紙載置面から垂直上方に延設された部材の上端部に配置し、かつ
    ピックアップローラの回転速度ωが
    G/rω2 ≧5 (G:重力加速度,r:ピックアップローラの半径)
    を満たすように設定されることを特徴とする給紙装置。
JP2003349622A 2003-10-08 2003-10-08 給紙カセットおよび給紙装置 Expired - Fee Related JP4592272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003349622A JP4592272B2 (ja) 2003-10-08 2003-10-08 給紙カセットおよび給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003349622A JP4592272B2 (ja) 2003-10-08 2003-10-08 給紙カセットおよび給紙装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005112561A JP2005112561A (ja) 2005-04-28
JP4592272B2 true JP4592272B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=34541439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003349622A Expired - Fee Related JP4592272B2 (ja) 2003-10-08 2003-10-08 給紙カセットおよび給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4592272B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PE20070698A1 (es) 2005-11-14 2007-08-17 Teijin Pharma Ltd Comprimido de disgregacion rapida intraoral que contiene hidrocloruro de ambroxol

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005112561A (ja) 2005-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04338034A (ja) 可撓の紙トレイ
JP4023468B2 (ja) 画像形成装置およびカートリッジ
JP4590351B2 (ja) シート収納装置及び画像形成装置
JP4034105B2 (ja) 印刷シート排出検知装置および画像形成装置
JP4592272B2 (ja) 給紙カセットおよび給紙装置
JP4195680B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP4138722B2 (ja) シート堆積装置
JPH1192020A (ja) とじ穴用パンチ装置
JP2009282345A (ja) 画像形成装置
JP2008100824A (ja) 給紙機構及びそれを備えた画像形成装置
JP4115945B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JPH1035946A (ja) シート搬送装置
JP4474139B2 (ja) シート材給送装置,画像形成装置,画像読取装置,および複写機
JP2002128320A (ja) シート搬送装置
JP4231764B2 (ja) シート給送装置
JP4963632B2 (ja) 画像形成装置
JP4119377B2 (ja) シートトレイ及び画像処理装置
JP3501900B2 (ja) 画像形成装置
JP2007055728A (ja) 給紙カセット及び画像形成装置
JP2017105621A (ja) 画像形成装置
JP5234338B2 (ja) 原稿搬送装置、原稿読取装置、画像形成装置
JP2008068948A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
KR960006805B1 (ko) 전자사진 프로세서의 급지장치
JP2004307183A (ja) 給紙装置
JP2005104717A (ja) 給紙装置,画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080328

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080619

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080627

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080905

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4592272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees