JP2004307183A - 給紙装置 - Google Patents

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Shinji Oishi
真嗣 大石
Hidetoshi Kaneko
英敏 金子
Kengo Matsuyama
賢五 松山
Toshihiko Seike
俊彦 清家
Hideki Goto
英樹 後藤
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Abstract

【課題】複写機に対する給紙カセットの装着時の衝撃力によって給紙カセット内の複数枚の用紙が分離爪よりも上方に離脱することを防止し、用紙送り出し工程において一度に複数枚の用紙を送り出すといった不具合を解消することができる給紙装置を提供する。
【解決手段】引き出して用紙Pを収容した給紙カセット33を複写機に押し込んで装着するフロントアクセス方式の用紙補給機構51と、給紙カセットから用紙を一枚ずつ送り出すピックアップローラ52とを備えた給紙装置5を前提とする。そして、ピックアップローラに、給紙カセット内から最上位の用紙を回転により送り出す半月ローラ53と、この半月ローラの回転軸54方向両端部より欠損部位にそれぞれ突出して設けられ、給紙カセット内に収容した用紙に対し先端55aを接触させて該用紙の浮き上がりを規制するリブ55,55とを設ける。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に対し給紙カセットを脱着自在に装着するフロントアクセス方式の用紙補給機構を備えた給紙装置に関し、詳しくは、給紙カセットから一度に複数枚の用紙を送り出す不具合を解消する対策に係わる。
【0002】
【従来技術】
近年、画像形成装置では、装置のコンパクト性と装置の占有面積を小さくする視点から“フロントアクセス”方式の用紙給紙機構を備えた装置の開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。この場合、フロントアクセス方式の用紙給紙機構を採用する画像形成装置とは、画像形成装置の上面に原稿読み取り装置(スキャナ部)を有し、最下部に印字に必要な用紙を収容・搬送する給紙機構を配置し、その両者が形成する中間の側面に画像形成部を有しそれらが形成する“コ”の字型の装置の中間空間部に印字された用紙を排出する排出部を備えた装置のことをいう。
【0003】
このような画像形成装置における用紙給紙機構では、装置の手前に給紙カセットを引き出した状態で用紙を収容して補給を行い、補給が終了した後に給紙カセットを装置に対し押し込んで装着する手法が用いられている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−129856号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記装置に対し給紙カセットを装着する際に、装置の手前から奥側に配置される給紙挿入ガイド板上を挿入される給紙カセットは、その重量(給紙カセットの重量と、用紙の重量)によって給紙時の適正位置に到達すると衝撃力が発生し、装置の手前側に戻ろうとする反力が発生する。このとき、給紙された用紙は反力によって湾曲し、給紙カセット上部に収容されている複数枚の用紙が給紙カセットの分離爪から離脱し、次工程の給紙動作で、1枚ずつの給紙ではなく、複数枚の用紙が一度に給紙されてしまうという不具合が発生する。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置に対する給紙カセットの装着時の衝撃力によって給紙カセット上部に収容されている複数枚の用紙が分離爪から離脱することを防止し、用紙送り出し工程において一度に複数枚の用紙が送り出されるといった不具合を解消することができる給紙装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、引き出された給紙カセット内に用紙を収容してから該給紙カセットを画像形成装置に押し込んで装着するフロントアクセス方式の用紙補給機構と、上記給紙カセットから用紙を一枚ずつ送り出すピックアップローラとを備えた給紙装置を前提とする。そして、上記ピックアップローラに、上記給紙カセット内から最上位の用紙を回転により送り出す半月ローラと、この半月ローラの欠損部位に設けられ、上記給紙カセット内に収容した用紙に対し先端を接触させて該用紙の浮き上がりを規制するリブとを備えている。
【0008】
この特定事項により、給紙カセットを画像形成装置に装着した際、収容された用紙の一部が、給紙カセットにおける用紙の送り出しに適正な収容位置から、浮き上がってしまうことがあるが、これらの用紙は、上記ピックアップローラに備えられたリブの先端が接触することによって抑制されるため、上記給紙カセット内の適正な収容位置から逸脱することがない。これにより、画像形成動作が開始され、半月ローラが回転した場合、半月ローラは、給紙カセット内における適正な収容位置において最上位に位置する用紙に接して摩擦を与えることになり、ピックアップローラによる用紙の送り出し工程が適切に行われる。従って、給紙カセットの装置への装着時に、給紙カセット内の一部用紙が適正な収容位置から分離爪の上方に逸脱、具体的には用紙が分離爪の上方に浮き上がったまま給紙カセット上に乗り上げているために給紙カセットからの用紙の送り出し工程において一度に複数枚の用紙が送り出されるといった不具合を解消することが可能となる。
【0009】
ここで、ピックアップローラを回転させるシャフトに対しリブの基部を回転一体に連結している場合には、リブを取り付けるための専用の支持体等が不要となり、給紙装置の構造を簡略化することが可能となる。
【0010】
また、リブの先端までの高さを半月ローラの半径よりも短く設定している場合には、用紙の送り出し時に、リブの先端部が給紙カセット内の最上位の用紙に接することが確実に防止され、給紙カセットからの用紙の送り出し時にリブが引っ掛かって用紙が送り出せないなどの弊害を確実に防止することが可能となる。
【0011】
そして、給紙カセットが画像形成装置に装着された際に、その給紙カセットに収容されている用紙の適正な収容位置からの逸脱を抑制する一方、適正な収容位置から逸脱している用紙を適正な収容位置に戻すようにリブを配置している場合には、給紙カセット内に収容されている用紙は常に適正位置に収容され、ピックアップローラによる用紙の送り出し工程が適切に行われることになり、給紙カセットからの用紙の送り出し工程において一度に複数枚の用紙が送り出されるといった不具合を確実に解消することが可能となる。
【0012】
更に、給紙カセットを画像形成装置に装着した際に、給紙カセット内の適正な収容位置に収容されている最上位の用紙に対し非接触となるようにリブの先端までの高さを設定している場合には、収納される用紙の最上面つまり最上位の用紙がリブと接触することがなく、シャフトにより回転するリブによって用紙が誤って送り出されてしまうといった弊害を招くことがなく、ピックアップローラによる用紙の送り出し工程が適切に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る給紙装置をデジタル複写機に適用した場合について説明する。
【0014】
−複写機の全体構成の説明−
図1は本形態に係る複写機1の内部構成の概略を示している。この複写機1は、印字モードとしてコピアモード、プリンタモードおよびFAXモードを有しており、複写機1に備わる制御部(図示せず)において各モードにおける印字要求内容に応じた各処理モードが選択されるようになっている。
【0015】
複写機1は、図1に示すように、スキャナ部2およびプリント部3を備えている。以下に、上記各処理モードの中からコピアモードが選択された場合に本複写機1が画像を形成する各部について説明する。
【0016】
<スキャナ部2の説明>
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿台41上に載置された原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、複数の反射鏡22,23,24、結像レンズ25、CCD(ChargeCoupled Device)ラインセンサ26を備えている。
【0017】
上記露光光源21は、原稿台41上に載置された原稿に対して光を照射するものである。各反射鏡22,23,24は、図1に破線で光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
【0018】
原稿の画像読み取り動作として、上記原稿台41上に原稿が載置されると、露光光源21及び反射鏡22が図1に実線で示す位置と仮想線で示す位置との間を原稿台41に沿って水平方向に走査して、原稿全体の画像を読み取ることになる。尚、この原稿読取部42は、後述するプラテンガラス42a、原稿押え板42b、露光光源21、第1ないし第3反射鏡22〜24、結像レンズ25、CCDラインセンサ26により構成されている。
【0019】
上記各反射鏡22,23,24で反射されて結像レンズ25を通過した光はCCDラインセンサ26に導かれ、このCCDラインセンサ26において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
【0020】
<プリント部3の説明>
プリント部3は、画像形成系31と用紙搬送系32とを備えている。
【0021】
画像形成系31は、レーザスキャニングユニット31a及びドラム型の感光体31bを備えている。レーザスキャニングユニット31aは、上記CCDラインセンサ26において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体31bの表面に照射するものである。感光体31bは、図1中に矢印で示す方向に回転し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光が照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
【0022】
また、感光体31bの外周囲には、上記レーザスキャニングユニット31aの他に、現像装置31c、転写ローラ31d、図示しないクリーニング装置、除電器31e、主帯電器31fが周方向に亘って順に配設されている。現像装置31cは、感光体31bの表面に形成された静電潜像をトナーにより可視像に現像するものである。転写ローラ31dは、感光体31bの表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写するものである。クリーニング装置は、トナー転写後において感光体31bの表面に残留したトナーを除去するようになっている。除電器31eは、感光体31bの表面の残留電荷を除去するものである。主帯電器31fは、静電潜像が形成される前の感光体31bの表面を所定の電位に帯電させるようになっている。
【0023】
このため、用紙Pに画像を形成する際には、主帯電器31fによって感光体31bの表面が所定の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31aが原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体31bの表面に照射する。その後、現像装置31cが感光体31bの表面にトナーによる可視像を現像し、転写ローラ31dによって、トナー像が用紙Pに転写される。更に、その後、感光体31bの表面に残留したトナーはクリーニング装置によって除去されると共に、感光体31bの表面の残留電荷が除電器31eによって除去される。これにより、用紙Pへの画像形成動作(印字動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の用紙P,P,…に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
【0024】
一方、用紙搬送系32は、給紙カセット33や用紙トレイ34に収容された用紙P,P,…を1枚ずつ搬送して上記画像形成系31による画像形成を行わせると共に、画像形成された用紙Pを排紙トレイ35へ排出するものである。
【0025】
この用紙搬送系32は、主搬送路36と反転搬送路37とを備えている。主搬送路36は、一端が分岐されて給紙カセット33及び用紙トレイ34の排出側にそれぞれ対向していると共に他端が排紙トレイ35に対向している。一方、反転搬送路37は、一端が転写ローラ31dの配設位置よりも上流側(図中下側)で主搬送路36に繋がっていると共に、他端が転写ローラ31dの配設位置よりも下流側(図中上側)で主搬送路36に繋がっている。この場合、給紙カセット33は、複写機1に対しその前面側に引き出し可能に装着されている。
【0026】
給紙カセット33の排出側に対向する主搬送路36の上流端には給紙装置5が設けられている。この給紙装置5は、図2に示すように、複写機1の手前に引き出された給紙カセット33内に用紙Pを収容してから該給紙カセット33を複写機1に対し押し込んで装着するフロントアクセス方式の用紙補給機構51と、図1に示すように、上記給紙カセット33から用紙Pを一枚ずつ送り出すピックアップローラ52とを備えている。また、用紙トレイ34の排出側に対向する主搬送路36の上流端にもピックアップローラ39が配設されている。この両ピックアップローラ52,39の直下流側には給紙ローラ36b,36bが配設されている。そして、ピックアップローラ52,39および給紙ローラ36bの回転により、給紙カセット33または用紙トレイ34に収容されている用紙P,P,…を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に送り出せるようになっている。
【0027】
主搬送路36に対する反転搬送路37の上流端の接続位置には分岐爪38が配設されている。この分岐爪38は、図1に実線で示す第1位置と仮想線(二点鎖線)で示す第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪38が第1位置にあるときには用紙Pが排紙ローラ36g,36gにより排紙トレイ35へ排紙され、第2位置にあるときには用紙Pが反転搬送路37へ供給されるようになっている。反転搬送路37の複数箇所には搬送ローラ37a,37a,…が配設されており、用紙Pが反転搬送路37に供給された場合には、これら搬送ローラ37a,37a,…によって用紙Pが搬送され、PSローラ36d,36dの上流側で用紙Pが反転されて再び転写ローラ31dに向かって主搬送路36を搬送されるようになっている。つまり、用紙Pの裏面に対して画像形成が行えるようになっている。
【0028】
次に、複写機1における画像形成工程について説明する。
【0029】
ここでは、各処理モードの中からコピアモードを選択し、用紙Pの表面に対してのみ画像形成を行う場合について説明する。
【0030】
まず、スキャナ部2のプラテンガラス42a上に画像形成を希望する原稿を載置する。次に、ユーザが用紙搬送系32の給紙カセット33に用紙を装着し、複写機1の外装前面部に配置される図示しない操作パネル上の条件入力キー(印字枚数/印字倍率等々)を入力し、スタートキー(図示せず)を押し下げるとコピー動作が開始される。
【0031】
スタートキーが押されると、ほぼ同時にメイン駆動モータ(図示せず)が始動し、図示しない各駆動ギヤが回転する。その後、ピックアップローラ39が回転し用紙Pが送り出され、この送り出された用紙Pは、搬送ローラ37a,37aを通過し、主搬送路36を経てPSローラ36d,36dへ到達する。ここで、用紙Pは、感光体ドラム31b上の画像先端部と同期をとるため、一時停止し、用紙Pの先端部は、均一にPSローラ36d,36dに押しつけられて用紙Pの先端位置の補正が行なわれる。
【0032】
一方、スキャナ部2において原稿読み取り中の画像情報は、露光光源21が点灯し、この露光光源21が第1反射鏡22と共に矢印方向(図1に表れる)へ移動することで露光が開始され、露光光源21により原稿を照射した画像情報を含む照射光は、第1反射鏡22から第2反射鏡23、第3反射鏡24、結像レンズ25を経てCCD26へ入力されることによって読み取られる。
【0033】
このようにして読み取られた画像情報は、複写機1の制御部内のCCD回路で入射光の画像情報が電気的信号に変換され、その画像情報信号は、設定された条件で画像処理が行われ、レーザスキャニングユニット31aへプリントデータとして送信される。
【0034】
また、感光体ドラム31bは、除電器31eによる除電がなされてから、主帯電器31fによって全体が所定帯電電位に帯電される。そして、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光は、ポリゴンミラー(図示せず)、各種レンズ(図示せず)を通して、感光体ドラム31bへ照射されて、感光体ドラム31b上に静電潜像が形成される。その後、現像装置31c内のMGローラ(図示せず)上のトナーが、感光体ドラム31b面上に引き寄せられて静電潜像はトナーによって感光体ドラム31b上の電位ギャップに応じて顕像化される。
【0035】
そして、作像される用紙Pは、タイミングを合わせてPSローラ36d,36dにより、感光体ドラム31b方向へ搬送され、転写ローラ31dにより感光体ドラム31b上のトナーが用紙Pに転写される。感光体ドラム31b上に残留しているトナーは、クリーニング装置のクリーニングブレードによって掻き取られて回収される。
【0036】
その後、トナーの転写が終了した用紙Pは、定着ローラ36e,36e間を通過する際に熱と圧力が加えられ、用紙P上の未定着トナーが用紙Pに溶融・固着され、排紙ローラ36g,36gにより排紙トレイ35に排出される。
【0037】
次に、本発明の特徴部分である給紙装置5について、図3および図4に基づいて説明する。
【0038】
図3および図4に示すように、給紙装置5のピックアップローラ52は、給紙カセット33内から最上位の用紙Pを回転により送り出す断面半円形状の半月ローラ53と、この半月ローラ53の回転軸54(シャフト)方向両端部より欠損部位にそれぞれ突出して設けられ、上記給紙カセット33内に収容した用紙Pに対し先端55aを接触させて該用紙Pの浮き上がりを規制するリブ55,55とを備えている。このピックアップローラ52(半月ローラ53およびリブ55)は、給紙カセット33を脱着自在に支持する支持枠(図示せず)の用紙送り出し側(排出側)において回転軸54方向に3つ並んで設けられている。そして、各半月ローラ53は、その中心部が回転軸54に対し回転一体に連結されているとともに、各リブ55は、その基部が回転軸54に対し回転一体に連結されている。上記回転軸54は、図示しない駆動モータに連結され、この駆動モータの駆動力によって回転するようになっている。また、給紙カセット33は、図1および図2に示されるように、複数の用紙P,…を収容するための筐体であり、複写機1の手前下部に配置されている。そして、図5および図6に示すように、この給紙カセット33の排出側となるピックアップローラ52側(図1では右端)には、2個の分離爪50,50が設けられている。この各分離爪50は、図7にも示すように、先端(上端)が水平に折れ曲がる断面逆L字状を呈し、用紙Pを給紙カセット33内に複数枚収容した場合に、その収容された用紙位置の最上限を画するために供されるものである。この場合、給紙カセット33への用紙Pの補給は、図8に示すように、給紙カセット33を複写機1から手前に引き出してから、図9に示すように、用紙Pの大きさに応じてガイド部材56,…をセットし、図10に示すように、スプリング57,57によって上方に付勢されている可動載置板58を押し下げた後、図6に示すように、捌いた用紙Pをセットすることにより行われる。このとき、用紙Pは、各分離爪52の高さ(適正な収容位置)まで積載されるようになっている。
【0039】
ここで、各半月ローラ53と各リブ55との位置関係をより具体的に説明するに、図3に示すように、回転軸54への取り付け位置である回転中心oを基準にして、上部に半月型の半月ローラ53が、下部(半月ローラ53の欠損部位または反対側)に、端部が曲面である縦長長方形型のリブ55がそれぞれ固定されている。この場合、リブ55の基端(回転軸54上の回転中心)から先端55aまでの長さh(高さ)は、半月ローラ53の半径rより短くなっている。また、リブ55は、給紙カセット33を複写機1の支持枠に装着した際、その先端部55aにより、用紙Pが適正な収容位置から逸脱しないように、用紙Pの浮き上がりを規制している。即ち、リブ55の先端部55aが、所定量以上浮き上がった用紙Pに接触することにより、用紙Pが分離爪50の上部へ離脱しないようになっている。
【0040】
また、半月ローラ53の周面部表面には、ゴムなどの弾性体59が貼着されていて、給紙カセット33に収容された用紙Pに圧力を加えつつ、弾性体59と最上位の用紙Pとの間での摩擦によって、この最上位の用紙Pのみを主搬送路36に送り出すようになされている。そして、各リブ55は、給紙カセット33を複写機1の支持枠に装着した際の衝撃による分離爪50の上方への用紙Pの浮き上がりを抑制し、収容された用紙P(特に上部に位置する用紙P)が適正な収容位置から逸脱することを防止する一方、図11の左側に示すように適正な収容位置から逸脱している用紙Pを適正な収容位置に戻すように配置されている。更に、リブ55の先端55aまでの長さhは、給紙カセット33を複写機1の支持枠に装着した際に、給紙カセット33内の適正な収納位置に収容されている最上位の用紙Pに対し非接触となる高さに設定されている。
【0041】
したがって、上記実施形態では、ピックアップローラ52は、半月型の半月ローラ53とその欠損部位(反対側)にリブ55を有し、そのリブ55の先端部55aが、給紙カセット33を複写機1の支持枠に装着した際、給紙カセット33装着時の壁等に対する衝撃力によって分離爪50の上部へ離脱する用紙Pの浮き上がり量を抑制し、浮き上がって分離爪50の上方に離脱または離脱しそうになった用紙Pを適正な収容位置(分離爪50の下方)に戻すように設定されている。このため、複写機1の手前に給紙カセット33を引き出した状態で用紙P,…の補給を行い、用紙Pの補給が終了した後に、給紙カセット33を、複写機1の手前から奥側に押し込んで装着すると、この給紙カセット33には、その重量(給紙カセット33の重量と用紙P,…の重量)および押し込んだ際の速度によって衝撃力が発生して複写機1の手前側に戻ろうとする反力が生じ、この反力によって給紙カセット33内の用紙Pが湾曲し、図11の左側に示すように、そのうち上部に位置する用紙Pが給紙カセット33の分離爪50からその上方に離脱してしまうおそれがあるものの、リブ55の先端部55aによって分離爪50の上方への離脱が抑制される上、給紙カセット33内の用紙が給紙カセット19の分離爪50の上方に浮き上がったとしても、リブ55によって分離爪50の上方に浮き上がった用紙Pが給紙カセット19における適正な収容位置、すなわち、分離爪52の内部(下部)に戻されることになる。これにより、コピー動作が開始され、回転軸54とともにピックアップローラ15が回転すると、弾性体59(半月ローラ53)は適正な収容位置にある最上位の用紙Pに接する(摩擦を与える)ことになり、ピックアップローラ52による用紙Pの送り出しを円滑に行うことができることになる。その結果、給紙カセット33の複写機1の支持枠への装着時に、給紙カセット33内の上部の用紙Pが適正な収容位置から逸脱、具体的には用紙Pが分離爪50の上方に浮き上がったままピックアップローラ52による用紙Pの送り出し工程が行われることがなく、給紙カセット33からの用紙Pの送り出し工程において一度に複数枚の用紙Pが送り出されるといった不具合を確実に解消することができる。
【0042】
そして、ピックアップローラ52を回転させる回転軸54に対しリブ55の基部が回転一体に連結されているので、リブ55を取り付けるための専用の支持体等が不要となり、給紙装置5の構造を簡略化させることができる。
【0043】
また、リブ55の基端から先端までの長さhが半月ローラ53の半径rよりも短く設定されているので、用紙Pの送り出し時に、リブ55の先端部55aが給紙カセット33内の最上位の用紙Pに接することが確実に防止され、給紙カセット33からの用紙Pの送り出し時にリブ55が引っ掛かって用紙Pが送り出せないなどの弊害を確実に防止することができる。
【0044】
更に、給紙カセット33を複写機1の支持枠に装着した際に、給紙カセット33内の適正な収容位置に収容されている最上位の用紙Pに対し非接触となるようにリブ55の先端55aまでの長さが設定されているので、給紙カセット33内に収容された用紙Pの最上面つまり最上位の用紙Pがリブ55と接触することがなく、回転軸54により回転するリブ55によって用紙Pが誤って送り出されてしまうといった弊害を招くことがなく、ピックアップローラ52による用紙Pの送り出し工程を適切に行うことができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、ピックアップローラに、給紙カセット内から最上位の用紙を回転により送り出す半月ローラと、この半月ローラの欠損部位に設けられ、給紙カセット内に収容した用紙に対し先端を接触させて該用紙の浮き上がりを規制するリブとを設けることで、給紙カセットを画像形成装置に挿入した際に収容された用紙の一部が適正な収容位置から浮き上がっていても、リブの先端の接触により抑制して、給紙カセットにおける収容位置からの用紙の逸脱を防止し、ピックアップローラによる用紙の送り出し工程を適切に行って、給紙カセットからの用紙の送り出し工程において一度に複数枚の用紙を送り出すといった不具合を確実に解消することができる。
【0046】
そして、ピックアップローラを回転させるシャフトに対しリブの基部を回転一体に連結することで、リブを取り付けるための専用の支持体等を不要にして、給紙装置の構造を簡略化することができる。
【0047】
また、リブの先端までの高さを半月ローラの半径よりも短く設定することで、用紙の送り出し時に、給紙カセット内の最上位の用紙に対するリブの先端部の接を確実に防止し、給紙カセットからの用紙の送り出し時にリブの引っ掛かりによる用紙の送り出し不能などの弊害を確実に防止することができる。
【0048】
そして、給紙カセットを装置に装着した際の給紙カセットの適正な収容位置からの用紙の逸脱を抑制する一方、適正な収容位置から逸脱している用紙を適正な収容位置に戻すようにリブを配置することで、給紙カセット内の用紙を常に適正位置に収容し、ピックアップローラによる用紙の送り出し工程を適切に行えて、給紙カセットからの用紙の送り出し工程において一度に複数枚の用紙を送り出すといった不具合を確実に解消することができる。
【0049】
更に、給紙カセットを装置に装着した際に、給紙カセット内の適正な収容位置に収容されている最上位の用紙に対し非接触となるようにリブの先端までの高さを設定することで、最上位の用紙に対するリブの接触を防止し、リブによる用紙の誤送り出しといった弊害をなくして、ピックアップローラによる用紙の送り出し工程を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の内部構成の概略を示す図である。
【図2】給紙カセットを引き出した状態を示す複写機の斜視図である。
【図3】ピックアップローラを回転軸方向から見た側面図である。
【図4】リブによって浮き上がりを抑制している状態を示す給紙カセットの断面図である。
【図5】給紙カセットを上方から見た平面図である。
【図6】用紙を補給している状態を示す給紙カセット付近の斜視図である。
【図7】分離爪付近を示す拡大斜視図である。
【図8】給紙カセットを引き出し始めた状態を示す複写機下部付近の斜視図である。
【図9】用紙の大きさに応じてガイド部材をセットしている状態を示す給紙カセット付近の斜視図である。
【図10】可動載置板を押し下げた状態を示す給紙カセット付近の斜視図である。
【図11】上部に位置する用紙が分離爪からその上方に離脱している状態を示す給紙カセットの断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
33 給紙カセット
5 給紙装置
51 用紙補給機構
52 ピックアップローラ
53 半月ローラ
54 回転軸(シャフト)
55 リブ
55a 先端
P 用紙
h リブの長さ(リブの高さ)
r 半月ローラの半径

Claims (5)

  1. 引き出された給紙カセット内に用紙を収容してから該給紙カセットを画像形成装置に押し込んで装着するフロントアクセス方式の用紙補給機構と、上記給紙カセットから用紙を一枚ずつ送り出すピックアップローラとを備えた給紙装置であって、
    上記ピックアップローラは、
    上記給紙カセット内から最上位の用紙を回転により送り出す半月ローラと、
    この半月ローラの欠損部位に設けられ、上記給紙カセット内に収容した用紙に対し先端を接触させて該用紙の浮き上がりを規制するリブと
    を備えていることを特徴とする給紙装置。
  2. 上記請求項1に記載の給紙装置において、
    リブの基部は、ピックアップローラを回転させるシャフトに対し回転一体に連結されていることを特徴とする給紙装置。
  3. 上記請求項1に記載の給紙装置において、
    リブの先端までの高さは、半月ローラの半径よりも短く設定されていることを特徴とする給紙装置。
  4. 上記請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の給紙装置において、
    リブは、給紙カセットが画像形成装置に装着された際に、その給紙カセットに収容されている用紙の適正な収容位置からの逸脱を抑制する一方、適正な収容位置から逸脱している用紙を適正な収容位置に戻すように配置されていることを特徴とする給紙装置。
  5. 上記請求項1に記載の給紙装置において、
    リブの先端までの高さは、給紙カセットを画像形成装置に装着した際に、給紙カセット内の適正な収容位置に収容されている最上位の用紙に対し非接触となる高さに設定されていることを特徴とする給紙装置。
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