JP4119377B2 - シートトレイ及び画像処理装置 - Google Patents

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本発明は,プリンタ,複写機,ファクシミリ,イメージスキャナ等の画像処理装置に接続されるシートトレイ及びそれを具備する画像処理装置に関するものである。
プリンタ,複写機,ファクシミリ,イメージスキャナ等の画像処理装置には,画像形成の記録媒体である記録紙や,画像読み取りの原稿等のシートが載置されるシートトレイが接続される。このシートトレイに載置されたシートは,ピックアップローラ等のシート送出手段により装置内へ送り出されるが,その際,シートがまっすぐ送出されるように,シートトレイのシート載置面側には,シートの側端部(シート送出方向に直交する方向の両側端部)に沿ってガイドするシートガイドが設けられる。
一方,シートトレイには,様々なサイズのシートが縦置き(シート送出方向をシートの長手方向とする向きの載置)或いは横置き(シート送出方向に直角の方向をシートの長手方向とする向きの載置)のいずれかで載置される。特に,一時的な利用のために記録紙が載置されるいわゆる手差しトレイ(シートトレイの一例)には,ハガキ等,その都度様々なサイズのシートが載置される。このため,手差しトレイには,載置されるシートのサイズに応じて,シートの側端をガイドする幅をスライド機構によって移動可能(調節可能)な可動ガイド(可動ガイド手段)が設けられることが多い。
また,特許文献1には,載置されたシート(転写紙)のサイズに合わせて摺動可能なサイドフェンスとバックフェンスとを具備する手差しトレイが,特許文献2及び特許文献3には,載置されたシートの両方の側端各々に設けられた規制部材をピニオンギア及びラックギアにより連動させるシート載置装置等が各々示されている。
特開昭62−191862号公報 特開2001−261169号公報 特開平7−17640号公報
ところで,近年の手差しトレイにおけるシートの収容可能枚数(載置可能枚数)は,画像処理装置の処理速度向上に伴って増加してきている。このため,手差しトレイ等にサイズが小さく腰が強いシートが載置(セット)された場合,シートの給送不良が発生しやすいという問題点があった。以下,その問題点について説明する。
図9は,従来のシートトレイA1(手差しトレイ)にハガキ等の比較的小サイズで腰の強いシートPが載置された場合のシートトレイA1及びシートPの状態を模式的に表した側断面図である。
ここで,図9の(a)は,最初にシートPが載置された初期状態,(b)はシート給送中の状態,(c)は最上面のシート給送終了後の状態,(d)は次のシート給送が開始されたときの状態を各々表す。
図9(a)に示すように,シートPの収容可能枚数が多い場合,シートトレイA1の画像処理装置本体(図9に向かって左側)へのシート給送口付近には,大きな段差を有するスロープ91が形成されている。また,シートPは,ピックアップローラ等により構成されるシート給送手段90によって最上面のシートPが画像処理装置側へ給送される。
シート給送が開始されると,図9(b)に示すように,シート給送手段90により給送される最上面のシートPにつられて2枚目以降のシートPも一旦スロープ91を上る。
そして,シート給送手段90が最上面のシートPから離れてシート給送が終了すると,図9(c)に示すように,2枚目以降の残りのシートPが最上面のシートPとの摩擦力から解放され,スロープ91を滑り落ちる。ここで,スロープ91の段差が大きいと,図9(c)に示すように,残りのシートPが,スロープ91を滑り落ちる勢いによって元の載置位置よりも後端方向の位置(シート搬送方向と逆方向に越えた位置)まで移動してしまうことがある。このような現象は,ハガキのように,サイズが小さく腰が強いためにシート載置面との間の摩擦抵抗が小さいシートPにおいてより顕著となり,シート位置のずれが大きくなる。
このように,シートPが元の位置よりも後端側へ大きくずれると,図9(d)に示すように,次のシート給送時に,シート給送手段の給送部(ローラ)がシートPに届かないため給送不良が生じてしまう。
一方,図9に示したシートトレイA1は,シート載置面の勾配が緩やかな(水平に近い)ものであったが,スロープ91を滑り落ちた後のシートPの位置づれを小さくするため,シート載置面の勾配をより大きくしたものも考えられる。
図10は,そのような従来のシートトレイA2にハガキ等のシートPが載置された場合のシートトレイA2及びシートPの状態を模式的に表した側断面図である。
ここで,図10の(a)は,最初にシートPが載置された初期状態,(b)はシート給送中の状態,(c)は最上面のシート給送終了後の状態を各々表す。
シート給送が開始されると,図10(b)に示すように,シート給送手段90により給送される最上面のシートPにつられて2枚目以降のシートPも一旦スロープ91を上る。
そして,シート給送手段90が最上面のシートPから離れてシート給送が終了すると,図10(c)に示すように,2枚目以降の残りのシートPが最上面のシートPとの摩擦力から解放されても,シート載置面の勾配が大きいために残りのシートPがスロープ91を滑り落ちず,また,シートPの腰が強いためにシートPとシートトレイA2との間に空間92が生じた状態で保持されてしまうという現象が生じる。このような現象も,次のシート給送に悪影響を及ぼすため,シート載置面の勾配を大きくとることによっても給送不良の問題は解消されない。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,積載されたシートのうち最上面のシート給送後における残りのシートの位置ずれを防止し,安定したシート給送を可能とするシートトレイ及びこれを具備する画像処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,画像処理装置に接続され,シート送出手段によって前記画像処理装置側へ送出されるシートが載置されるシートトレイにおいて,載置されたシートの移動をシート送出方向後端側から規制する後端規制部材と,前記後端規制部材をシート載置面に対して出没させる規制部出没手段と,を具備してなるシートトレイに関する発明である。
このような構成により,前記後端規制部材によって載置されたシートの送出方向の逆方向への移動が規制されるので,最上面のシート給送後における残りのシートの位置ずれを防止でき,その結果,安定したシート給送が可能となる。しかも,前記後端規制部材は,必要なとき以外はシート載置面に対して没した(突出しない)状態にできるので,前記後端規制部材が覆われるようなサイズのシートが載置される場合でもシート載置の邪魔にならない。
ここで,前記規制部出没手段は,以下に示される構成を有している。
即ち,本発明に係るシートトレイは,載置されたシートをその側端側から規制する側端ガイド部がシート送出方向に直交するシート幅方向に移動可能に設けられた可動ガイド手段を具備し,前記規制部出没手段が,前記可動ガイド手段における前記側端ガイド部の移動に連動して前記後端規制部材を出没させる可動ガイド連動手段である。
これにより,一般に手差しトレイ(シートトレイの一例)が備える可動ガイド手段を有効に活かしつつ,例えば,ハガキ等の特定サイズのシートの側端に沿う位置に前記側端ガイド部を移動させた場合に,これに連動して自動的に前記後端規制部材をシート載置面から突出させることができる。
より具体的には,前記可動ガイド連動手段(前記規制部出没手段に相当)が,前記可動ガイド手段が特定サイズのシートに対応する位置に移動された場合に前記後端規制部材をシート載置面に対して略没した位置から突出した位置へ押し上げるカム機構を有している
さらに具体的には,前記可動ガイド手段が,載置されたシートを一方の側端側から規制する前記側端ガイド部及び前記シート幅方向に伸びるアーム部が形成され前記シート幅方向に移動可能な可動ガイド部材をシートの側端各々について2つ備えるとともに,2つの前記可動ガイド部材の前記アーム部各々と噛合するピニオンギアが形成されその回転により前記可動ガイド部材の一方を他方の移動に連動させて該移動方向と反対方向へ移動させる回転部材を備え,前記カム機構が,前記回転部材側に設けられた接触部が前記後端規制部材側に設けられた接触部に接触することにより前記後端規制部材を押し上げる機構である。
前述した特許文献2や特許文献3に記載されるように,前記アーム部(特許文献2,3におけるラックギア,ラックに相当)とピニオンギアによりシート両サイドの可動ガイド部材を相反する方向に連動させる構成は,従来の手差しシートが多く備えるものであるので,これを有効活用して前記規制部出没手段(=前記可動ガイド連動手段)を簡易な構成とすることができる。
た,本発明は,前記シートトレイを具備する画像処理装置として捉えたものであってもよい。
本発明によれば,載置されたシートの移動をシート送出方向後端側から規制する後端規制部材と,該後端規制部材をシート載置面に対して出没させる規制部出没手段と,を備えるので,最上面のシート給送後における残りのシートの後端側への位置ずれを防止でき,その結果,安定したシート給送が可能となる。しかも,前記後端規制部材は,必要なとき以外はシート載置面に対して没した(突出しない)状態にできるので,前記後端規制部材が覆われるようなサイズのシートが載置される場合でもシート載置の邪魔にならない。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の第1の実施形態に係る手差しトレイX1の外観を表す斜視図,図2は手差しトレイX1が備える可動ガイド手段と後端規制部材の出没機構とに関する部分のみを抽出して表した斜視図,図3は手差しトレイX1が備える可動ガイド手段を構成する回転部材の斜視図,図4は手差しトレイX1が備える可動ガイド手段を構成する可動ガイド部材の斜視図,図5は手差しトレイX1が備える可動ガイド手段と後端規制部材の出没機構とに関する部分のみを抽出して表した平面図,図6は本発明の第2の実施形態に係る手差しトレイX2が備える後端規制部材の出没機構の構成を表す側断面図及び後端規制部材の斜視図,図7は本発明の第3の実施形態に係る手差しトレイX3が備える後端規制部材の出没機構の構成を表す側断面図,図8は本発明の実施形態に係る手差しトレイが接続される画像処理装置(複写機)の概略構成を表す側断面図,図9は従来のシートトレイA1(手差しトレイ)及びシートの状態を模式的に表した側断面図,図10は従来のシートトレイA2(手差しトレイ)及びシートの状態を模式的に表した側断面図である。
まず,図8の側断面図を用いて,本発明の実施形態に係る手差しトレイX1〜X3(シートトレイの一例)の接続対象となる画像処理装置の一例である複写機1について説明する。
本複写機1の上部は,原稿読取部100となっている。これは,該原稿読取部100が備える自動原稿搬送装置112により,該自動原稿搬送装置112の上面の原稿セットトレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的にガラス板で形成された原稿台111上へ給送する装置である。
前記原稿台111上に載置,或いは前記自動原稿搬送装置112により前記原稿台11上に給送された原稿の画像を走査して読み取る前記原稿読取部100の読取光学系は,前記原稿台111の下部に配置され,第1の走査ユニット113,第2の走査ユニット114,原稿からの反射光をCCDラインセンサ116上に結像させる光学レンズ115,光電変換素子であるCCDラインセンサ116等から構成されている。また,前記第1の走査ユニット113は,原稿面上を露光する露光ランプユニット113aと,原稿からの反射光像を所定の方向に反射させる第1ミラー113b等から構成されている。さらに,前記第2の走査ユニット114は,前記第1ミラーから反射されてくる原稿からの反射光を,前記CCDラインセンサ116に導く第2及び第3ミラー114a,114bより構成されている。
そして,前記原稿読取部100によって読み取られた原稿画像は,画像データとして不図示の画像データ入力部へと送られ,その画像データに対して所定の画像処理が施された後に不図示の画像処理部のメモリに一旦記憶され,画像処理終了後或いは外部からの所定の出力指示に応じて前記メモリ内の画像データが読み出されて前記原稿読取部の下方に配置された画像形成部210を構成する書込みユニット227に転送される。
前記書込みユニット227は,前記画像処理部から或いは外部の装置から転送されてきた画像データの内容に応じてレーザ光を出射する半導体レーザ光源(不図示),そのレーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー(不図示),等角速度で偏向されたレーザ光が感光体ドラム222上において等速度で偏向されるように補正するf−θレンズ(不図示)等から構成されている。なお,本実施の形態では,前記書込みユニット227としてレーザ書込みユニットを用いているが,LEDやEL等の発光素子アレイを用いた固体走査型の光書込みヘッドユニットを用いてもよい。
さらに,前記画像形成部210は,前記感光体ドラム222の周囲に,該感光体ドラム222を所定の電位に帯電させる帯電器223,前記感光体ドラム222上に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器224,前記感光体ドラム222表面に形成されたトナー像を記録シート(用紙)に転写する転写器225,前記感光ドラム222を除電する除電器229,前記感光ドラム上の余分なトナーを回収するクリーニング器226等も備えている。この画像形成部210により画像が転写された記録シートは,その後,定着ユニット217に送られ画像が記録シートに定着される。
また,前記画像形成部210の排出側には,前記定着ユニット217の他に,記録シートの裏面に再度画像を形成するために記録シートの方向(前後)を反転させるスイッチバック路221,画像が形成された記録シートに対してステープル処理等を行うとともに昇降トレイ261を有する後処理装置260を備えている。前記定着ユニット217によりトナー像が定着された記録シートは,必要に応じて前記スイッチバック路221を経て排紙ローラ219によって前記後処理装置260へと導かれ,ここで所定の後処理が施された後,前記昇降トレイ261上に排出される。
また,本複写機1は,前記画像形成部210に記録シートを供給する給紙部として,前記画像形成部210の下方に備えられた用紙トレイ251,前記スイッチバック路221に通じており記録シートの両面に画像形成を行う際に記録シートを一時退避させる両面ユニット255,複数の給紙トレイ252,253を備える多段給紙部270に加え,本複写機1の側面側に突出して設けられ手差トレイX1〜X3を供える手差しシート給送装置300を具備している。さらに,前記各トレイ251,252,253,X1〜X3にセットされた記録シートを前記画像形成部210の前記転写器225による転写位置へと搬送する搬送手段250を具備している。なお,前記両面ユニット255は通常の用紙カセットと交換可能な構成となっており,前記両面ユニット255を通常の用紙カセットに置き換えた構成とすることも可能となっている。
前記手差しシート給送装置300(以下,シート給送装置300という)は,本複写機1の側面に突出して設けられ,記録シートPが載置される前記手差しトレイX1〜X3と,該手差しトレイX1〜X3上の記録シートPを1枚ずつピックアップして本複写機1内の前記搬送手段250側へ送出するピックアップ手段280(前記シート送出手段の一例)とを具備している。前記手差しトレイX1〜X3及び前記ピックアップ手段280は,本複写機1の側面において,それぞれ異なる軸の回りに回動可能に支持されている。これにより,手差しトレイX1〜X3は,使用時は,複写機1の側面に突出した状態(使用状態)とされるが,未使用時は,複写機1の側面に沿って略鉛直方向に立てた収納状態とすることができる。
また,前記ピックアップ手段280は,前記手差しトレイX1〜X3上の記録シートPに付勢して回転する呼び込みローラ282,該呼び込みローラ282から送られる記録シートPを前記搬送手段250へ送り出す給紙ローラ283,及び駆動源である不図示の駆動モータ等から構成されている。また,前記給紙ローラ283と対をなす給紙分離ローラ285により,記録シートPが1枚ずつ分離される。
前記シート給送装置300により前記搬送手段250を構成する搬送ローラ対248へ給送された記録シートPは,該記録シートPの通過を検出する検出器(不図示)を通過した後,レジストローラ対248へ送られ,記録シートPの斜め送りの補正や,記録シートPへの画像の記録位置とのタイミング調整が行われる。
前記ピックアップ手段280は,前記駆動モータ(不図示)からの駆動力の伝達により付勢され,前記給紙ローラ283の回転軸の延長線上の軸の回りに回動して駆動されるよう構成されている。ここで,前記手差しトレイX1〜X3の記録シートPの容量は,例えば80g/mの記録シートの場合250枚セットできる容量になっている。前記呼込ローラ282の位置は,前記ピックアップ手段280の回動動作により,前記手差しトレイX1〜X3上の記録シートPのセット枚数に応じて上下に移動する。これにより,記録シートPの位置ずれがない限り,前記呼び込みローラ282が,前記手差しトレイX1〜X3上の記録シートPに対して,そのセット枚数にかかわらず前記駆動モータの駆動力によって常に一定の力で付勢される。その結果,例えば坪量50〜300g/mの範囲の厚さの記録シートPは,前記手差しトレイX1〜X3に満杯にセットされた場合から最小枚数セットされた場合まで良好に供給搬送される。
<第1の実施形態>
次に,図1〜図5を用いて,本発明の第1の実施形態に係る手差しトレイX1について説明する。
手差しトレイX1は,図8に示したように,前記複写機1(画像処理装置の一例)に接続され,前記ピックアップ手段280(シート送出手段の一例)によって前記複写機1側へ送出される記録シートPが載置されるものである。後述するシートトレイX2,X3も同様である。
ここで,図1は手差しトレイX1の外観を表す斜視図であり,(a)は後述する可動ガイド手段20を大サイズの記録シートPに対応させて広げた状態,(b)は小サイズの記録シートPに対応させて狭めた状態を表す。
図1に示すように,シートトレイX1は,上面に記録シートP(図1には不図示)が載置されるシート載置面10aが形成されたトレイ本体10と,載置された記録シートPをその側端側から規制する側端ガイド部21R,21Lがシート送出方向V1に直交するシート幅方向V2に移動可能に設けられた可動ガイド手段20と,載置された記録シートPの移動をシート送出方向後端側から規制する後端規制部材30とを具備している。
図2は,手差しトレイX1が備える前記可動ガイド手段20と前記後端規制部材30の出没機構とに関する部分のみを抽出して表した斜視図であり,図5は,同平面図(一部透視図)である。図2及び図5において,(a)は前記可動ガイド手段20を大サイズの記録シートPに対応させて広げた状態,(b)は小サイズの記録シートPに対応させて狭めた状態を各々表す。
図2及び図5に示すように,前記可動ガイド手段20は,載置された記録シートPを一方の側端側から規制する前記側端ガイド部21Lor21R及びシート幅方向V2に伸びるアーム部22Lor22Rが形成されシート幅方向V2に移動可能な可動ガイド部材20Ror20Lをシートの左右両側端(シート送出方向V1に向かって左側にL,右側にRを付記している)各々について2つ備えるとともに,2つの前記可動ガイド部材20L,20Rの前記アーム部22L,22R各々と噛合するピニオンギア41が形成されその回転により前記可動ガイド部材20L,20Rの一方を他方の移動に連動させて,その一方の移動方向と反対方向へ移動させる回転部材40を具備している。
そして,前記可動ガイド手段20の前記側端ガイド部21L,21Rが,特定サイズのシート(例えば,ハガキ等の小サイズのシート)に対応する位置へ移動された場合に,その移動に連動して前記後端規制部材30をシート載置面10a(図1)に対して出没させる前記後端規制部材30の出没機構50(規制部出没手段(前記可動ガイド連動手段)の一例)が構成されている。
即ち,前記出没機構50(可動ガイド連動手段の一例)は,前記可動ガイド手段20が特定サイズのシートに対応する位置に移動(図2及び図5の(b)に示す位置)された場合に,前記後端規制部材30をシート載置面10a(不図示)に対して没した位置から突出した位置へ押し上げるカム機構を構成している。
図1(a)が,前記後端規制部材30がシート載置面10aに対して没した状態,同(b)が,シート載置面10aに対して突出した状態を表している。
前記出没機構50(カム機構)は,前記回転部材40側に設けられた接触部42が,前記後端規制部材30側に設けられた接触部31に接触することにより,前記後端規制部材50を押し上げる機構である。図2に示す例は前記回転部材40側の接触部42を平面状とし,前記後端規制部材30側をカム状(曲面状)としているが,その逆の構成,即ち,前記接触部42を上に凸のカム状とし,前記接触部31を平面状としたもの等であってもかまわない。
図3は,前記回転部材40の斜視図である。
図3に示すように,前記回転部材40には,前記アーム部22L,22R各々と噛み合うピニオンギア41と,前記後端規制部材30と接触する前記接触部42とが形成されている。
図4は,前記可動ガイド部材の一方20Rを裏面側から見た斜視図である。図4に示すように,前記アーム部22Rには,前記ピニオンギア41と噛み合うギア部23Rが形成されている。他方の前記可動ガイド部材20Lも同様の構成を有している。
これらの構成により,一方の前記可動ガイド部材20L(or20R)の直線方向(シート幅方向V2)への移動操作により,前記回転部材40が回転し,その回転力が他方の前記可動ガイド部材20R(or20L)を直線方向(前記一方の可動ガイド部材の移動方向と反対方向)へ移動させる駆動力となる。このため,前記可動ガイド手段20を片手で容易に位置合わせできる。
以上示した手差しトレイX1の構成により,前記後端規制部材30によって載置された記録シートPの送出方向V1の逆方向への移動が規制されるので,最上面のシート給送後における残りのシートの位置ずれを防止でき,その結果,安定したシート給送が可能となる。しかも,前記後端規制部材30は,必要なとき以外はシート載置面10aに対して没した(突出しない)状態にできるので,前記後端規制部材30が覆われるような大サイズのシートが載置される場合でもシート載置の邪魔にならない。
さらに,一般に手差しトレイが備える可動ガイド手段20を有効に活かしつつ,前記後端規制部材30をシート載置面から出没させる機構を簡易な構成で実現できる。
<第2の実施形態>
次に,図6の側断面図を用いて,本発明の第2の実施形態に係る手差しトレイX2が備える後端規制部材32の出没機構の構成について説明する。
手差しトレイX2は,前記後端規制部材32の出没機構以外は,従来の手差しトレイと同様の構成を有しているので図示及び説明を省略する。
図6において,(a)は手差しトレイX2の前記使用状態(複写機1の側面側に突出した状態),(b)は手差しトレイX2の前記収納状態(複写機1の側面に沿って略鉛直方向に立てた状態),(c)は手差しトレイX2が備える前記後端規制部材32の斜視図を表す。
図6(c)に示すように,手差しトレイX2が備える前記後端規制部材32には,これを回動可能に支持するための回動軸32aと,重り部32bとが設けられている。
前記後端規制部材32は,図6(a)に示すように,前記回動軸32aの部分で回動可能に支持され,前記使用状態において,前記後端規制部材32の一端に設けられた前記重り部32bの重みにより,前記後端規制部材32を前記シート載置面10aに対して突出する側(持ち上げる方向)に付勢する構成(規制部出没手段(付勢手段)の一例)を有している。そして,前記後端規制部材32を覆うサイズの記録シートPが載置されたときに,その記録シートPの重みによって前記後端規制部材32がシート載置面10aに没した状態へ押し戻される付勢力となるように,前記重り部32bの重さ(即ち,付勢力)が設定されている。
これにより,前記後端規制部材32に対応する特定サイズの記録シートPが載置された場合には,前記後端規制部材32によって記録シートPの送出方向の逆方向への移動が規制されるので,シートの位置ずれを防止でき,安定したシート給送が可能となる。しかも,前記特定サイズより大きい記録シートPが載置された場合には,シート載置面に対して没した(突出しない)状態となるのでシート載置の邪魔にならない。ここで,前記後端規制部材32が前記特定サイズの記録シートPから受ける力は略水平方向の力であるので,前記重り部32bによる付勢力が前記後端規制部材32を突出状態に保持できる最低限の付勢力であっても,シート後端側の規制機能を十分に果たす。
また,図6(c)に示すように,前記収納状態では,前記重り部32bによるトレイ本体10に対する相対的な付勢方向が約90°変化することにより,その付勢力によって前記後端規制部材32がシート載置面10aに没した状態に保持される。これにより,前記後端規制部材32が,収納時の邪魔にならない。
<第3の実施形態>
次に,図7の側断面図を用いて,本発明の第3の実施形態に係る手差しトレイX3が備える後端規制部材33の出没機構の構成について説明する。
手差しトレイX3は,前記後端規制部材33の出没機構以外は,従来の手差しトレイと同様の構成を有しているので図示及び説明を省略する。
手差しトレイX3における前記後端規制部材33の出没機構も,前記手差しトレイX2と同様に,前記後端規制部材33をシート載置面10aに対して突出する側に付勢する機構(付勢手段)であり,その付勢力をバネやゴム等の弾性部材34により与えるものである。その付勢力は,前記後端規制部材33を覆うサイズの記録シートPが載置されたときにそのシートの重みによって前記後端規制部材33がシート載置面10aに没した状態へ押し戻される程度に設定されている。このような構成によっても,シートの後端部側への位置ずれを防止でき,安定したシート給送が可能となるとともに,前記後端規制部材33の位置に対応した特定サイズより大きい記録シートPが載置された場合でも邪魔にならない。
本発明は,画像処理装置に接続されるシートトレイへの利用が可能である。
本発明の第1の実施形態に係る手差しトレイX1の外観を表す斜視図。 手差しトレイX1が備える可動ガイド手段と後端規制部材の出没機構とに関する部分のみを抽出して表した斜視図。 手差しトレイX1が備える可動ガイド手段を構成する回転部材の斜視図。 手差しトレイX1が備える可動ガイド手段を構成する可動ガイド部材の斜視図。 手差しトレイX1が備える可動ガイド手段と後端規制部材の出没機構とに関する部分のみを抽出して表した平面図。 本発明の第2の実施形態に係る手差しトレイX2が備える後端規制部材の出没機構の構成を表す側断面図及び後端規制部材の斜視図。 本発明の第3の実施形態に係る手差しトレイX3が備える後端規制部材の出没機構の構成を表す側断面図。 本発明の実施形態に係る手差しトレイが接続される画像処理装置(複写機)の概略構成を表す側断面図。 従来のシートトレイA1(手差しトレイ)及びシートの状態を模式的に表した側断面図。 従来のシートトレイA2(手差しトレイ)及びシートの状態を模式的に表した側断面図。
符号の説明
X1〜X3…手差しトレイ(シートトレイ)
1…複写機(画像処理装置)
10…トレイ本体
10a…シート載置面
20…可動ガイド手段
20L,20R…可動ガイド部材
21L,21R…側端ガイド部
22L,22R…アーム部
30,32,33…後端規制部材
31…後端規制部材側の接触部(カム機構)
32a…回動軸
32b…重り部
34…弾性部材
40…回転部材
41…ピニオンギア
42…回転部材側の接触部(カム機構)
50…出没機構
100…画像読取部
210…画像形成部
280…ピックアップ手段
282…呼込ローラ
283…給紙ローラ
285…給紙分離ローラ
300…手差しシート給送装置
V1…シート送出方向
V2…シート幅方向

Claims (2)

  1. 画像処理装置に接続され,シート送出手段によって前記画像処理装置側へ送出されるシートが載置されるシートトレイにおいて,
    載置されたシートをその側端側から規制する側端ガイド部がシート送出方向に直交するシート幅方向に移動可能に設けられた可動ガイド手段と,
    載置されたシートの移動をシート送出方向後端側から規制する後端規制部材と,
    前記後端規制部材を前記可動ガイド手段における前記側端ガイド部の移動に連動してシート載置面に対して出没させる規制部出没手段と,を具備し
    前記規制部出没手段が,
    前記可動ガイド手段が特定サイズのシートに対応する位置に移動された場合に前記後端規制部材をシート載置面に対して略没した位置から突出した位置へ押し上げるカム機構と,
    載置されたシートを一方の側端側から規制する前記側端ガイド部及び前記シート幅方向に伸びるアーム部が形成され前記シート幅方向に移動可能な可動ガイド部材をシートの側端各々について2つ備えるとともに,2つの前記可動ガイド部材の前記アーム部各々と噛合するピニオンギアが形成されその回転により前記可動ガイド部材の一方を他方の移動に連動させて該移動方向と反対方向へ移動させる回転部材と,を備え,
    前記カム機構が,前記回転部材側に設けられた接触部が前記後端規制部材側に設けられた接触部に接触することにより前記後端規制部材を押し上げる機構であることを特徴とするシートトレイ。
  2. 請求項に記載のシートトレイを具備してなることを特徴とする画像処理装置。
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