JP4034105B2 - 印刷シート排出検知装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排出トレイに載置された印刷シートの載置状態を検知する印刷シート排出検知装置および画像形成装置に関するものであり、より詳細には、印刷された印刷シートを搬送して排出トレイに載置する際のガイドとなるとともに排出トレイにおける載置状態を検知する印刷シート排出検知装置およびそれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタなどの画像形成装置において、印刷シートに印刷を行った後には、印刷シートを所定の排出トレイまで搬送して、排出トレイ上に順次積載するようになっている。
【0003】
例えば、図8に示すように、画像形成装置51の図示しない画像形成部によって印刷がなされた印刷シートPは、搬送路53を介して、排出ローラ54によって排出口55から排出トレイ52へと排出され、順次載置される。この排出トレイ52は、画像形成装置51本体から外部に突出するように形成されている。
【0004】
排出トレイ52の近傍には、回転部材57と光センサ58とからなる、印刷シート排出検知装置としての排出装置56が備えられている。
【0005】
ここで、排出装置56の回転部材57は、支点Kを中心に回転可能となっている。光センサ58は、発光装置58aと受光装置58bとを有している。
【0006】
この排出装置56は、排出トレイ52上の印刷シートPの積載状態を検出するためのものである。すなわち、例えば、排出トレイ52上に多量の印刷シートPが積み重なり、排出トレイ52の容量が満杯になった場合には、排出装置56はその満杯状態を検出して、画像形成装置51の使用者に通知するようになっている。
【0007】
ここで、排出トレイ52の容量が満杯になった場合とは、例えば排出トレイ52上の印刷シートPの最上面の高さと上記した排出口55の高さとが近づいて、印刷シートPの排出が困難になる状態に相当する。この場合、排出トレイ52と排出口55との配置に応じて、排出トレイ52が満杯となる容量は前もって定められている。
【0008】
そして、排出装置56は、満杯となる容量において、回転部材57の有する羽根部57aが光センサ58の発光部58aから照射される光を妨げず、受光部58bにおいて受光を可能とするように構成されている。これによって満杯状態を検出できる。
【0009】
すなわち、排出トレイ52が満杯でない場合には、羽根部57aが、光センサ58の発光部58aから照射される光を遮るので、受光部58bにおいては光が検出されない。一方、満杯状態においては、上述のように光が検出される。
【0010】
そして、例えば満杯状態の検出に応じて満杯状態を通知された使用者は、満杯となった印刷シートPを排出トレイ52から取り除いて、印刷シートPの排出が困難となることを防止できる。したがって、印刷シートPの搬送ジャムを防止して、良好な画像形成動作を引き続いて行える。
【0011】
また、この排出装置56は、画像形成装置51本体から排出トレイ52へと印刷シートPを整列させて確実に排出させるためのものでもある。
【0012】
すなわち、排出装置56は、排出される印刷シートPを押さえ込んで、排出トレイ52の所定の位置へと整列させて確実に排出させるためのガイドとしての機能をも果たす。
【0013】
上記排出装置56のより詳細な構成の一例として、日本国の公開実用新案公報の「実開平4−88463号(公開日:1992年7月31日)」に記載された構成について、図9および図10に基づいて説明する。
【0014】
ここで、上記公報における排出装置は、上述と同様に、排出される印刷シートPに接触して排出トレイ上に載置された印刷シートPの高さを検出する方式である。価格が最も安く安定した検出動作を得ることができるため、このような方式の排出装置が一般的に使用されている。
【0015】
上記公報記載の排出装置は、図9および図10に示すように、積載高検知フィラ62、軸63、および光センサ64からなる。
【0016】
この積載高検知フィラ62は、軸63を中心に回転するようになっている。積載高検知フィラ62は、図示しない排出トレイに積載された印刷シートPの積載高に応じて、印刷シートPの最上面に当接する。
【0017】
積載高検知フィラ62には、満杯検知シャッタ62aが設けられている。この満杯検知シャッタ62aは、積載高検知フィラ62の回転に伴い、一緒に回転するようになっている。
【0018】
この満杯検知シャッタ62aを挟んで上下には、光センサ64の発光部64aと受光部64bとがそれぞれ配置されている。
【0019】
印刷シートPの積載高が図9に示すHAの高さ位置である場合、すなわち満杯ではない場合には、満杯検知シャッタ62aによって、発光部64aと受光部64bとの間が遮光される。印刷シートPが順次図示しない排出トレイ上に積載され、印刷シートPの最上面の位置が満杯となる高さ位置HBに達すると、満杯検知シャッタ62aは、光センサ64における発光部64aから受光部64bまでの光を遮らなくなる。これによって、上述の構成と同様に、満杯検知が可能となる。
【0020】
また、上記構成の積載高検知フィラ62は、図10に示すように、印刷シートの幅方向にわたって幅をもつ形状である。このため、印刷シートのカールの有無にかかわらず、排出トレイ上に印刷シートPを整列させることができた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の排出装置56・61においては、大量の印刷シートPに印刷が行われた場合に、印刷シートPを十分に整列させた状態で排出トレイ52上に載置することができないという虞れがある。
【0022】
近年では、より大量の情報を扱う必要から、画像形成装置において、より大量の印刷シートへの印刷が行われるようになっている。この場合には、大量の印刷シートを排出トレイ上に載置するために、排出トレイが満杯となる容量を大きくする必要がある。
【0023】
ここで、例えば図8に示すように、排出口55から排出された印刷シートPが排出トレイ52に排出される構成の場合に、排出トレイ52の容量を増やすためには、排出トレイ52と排出口55を設ける位置とを十分に離す必要がある。すなわち、例えば図9に示す構成の場合には、所望の排出トレイの容量に応じて、排出トレイ52において印刷シートPを載置する面と排出口55を設ける位置とを十分に離すとともに、満杯位置HBをより高い位置に設定する必要がある。
【0024】
一方、上記構成において、排出装置56・61がガイドとしての機能をも果たすためには、排出装置56・61の位置も、排出口55と同様に、排出トレイ52に印刷シートを載置する面から離す必要がある。
【0025】
したがって、排出トレイ52の容量を大きくする場合ためには、結局、上述の回転部材57または積載高検知フィラ62の長さをそれぞれ長くする必要がある。
【0026】
しかしながら、例えば上述の回転部材57の長さを長くすると、回転部材57の重量が重くなるとともに、支点Kを中心として回転するためのモーメントも大きくなる。このため、例えば印刷シートPによる外力や重力などに応じて回転部材57が回転する際に、所望の回転速度とならずに、印刷シートPを所望の状態でガイドすることができない虞れがある。すなわち、例えば印刷シートPが排出口55から排出トレイ52に向かって排出される際に、印刷シートPが所望の状態となるよりも早くに、または遅くに、回転部材57が排出トレイ52上に印刷シートPを押し付けてしまう虞れがある。
【0027】
したがって、印刷シートPを十分に整列させた状態で排出トレイ52上に載置することができない虞れがあるという問題を生ずる。
【0028】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、大量の印刷シートを印刷して排出トレイに排出する場合であっても、印刷シートを十分に整列させた状態で排出トレイ上に載置することのできる印刷シート排出検知装置および画像形成装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る印刷シート排出検知装置は、上記課題を解決するために、排出トレイに排出される印刷シートに当接することによって上記印刷シートをガイドして上記排出トレイに積載するとともに、固定された支点を中心として上記排出トレイにおける上記印刷シートの積載量に応じて回転するガイド部材と、上記印刷シートと当接状態にある上記ガイド部材の回転位置を検出することによって、上記排出トレイにおける上記印刷シートの上記積載量を検知する位置検出器とを備えた印刷シート排出検知装置において、上記ガイド部材における上記支点と上記ガイド部材の先端との間に回動支点を設け、上記ガイド部材における上記回動支点より上記先端側の回動部が上記回動支点を中心に回動することを特徴としている。
【0030】
上記構成によれば、支点とガイド部材の先端との間に設けられた回動支点においてガイド部材の先端側の回動部が回動するので、排出トレイに印刷シートが送り出される際には、ガイド部材は支点を中心に回転するとともに、回動支点にて折れ曲がって、印刷シートに当接しながら印刷シートをガイドして排出トレイの所定の位置に載置する。
【0031】
このため、ガイド部材に回動支点が設けられていない場合と比較して、回動部が回動してより広い面積で印刷シートに当接するようになり、印刷シートを安定して排出トレイの所定の位置へ落とし込むことができる。
【0032】
また、例えば印刷シートを落とし込む際に、回動部が戻り動作としてスナップ動作をして、印刷シートを排出トレイに速やかに落とすことができる。
【0033】
また、ガイド部材の長さを長くして、ガイド部材の重量が重くなったとしても、ガイド部材に回動支点が設けられていない場合と比較して、ガイド部材自身が回動支点において折れ曲がることによって、支点を中心として回転するためのモーメントを小さくできる。
【0034】
ここで、例えばガイド部材が回動支点において折れ曲がる角度を適切に調整すれば、ガイド部材が支点を中心として回転する際に所望の回転速度とすることができる。よって、印刷シートを排出トレイ上の所望の位置へと載置できる。
【0035】
したがって、大量の印刷シートを印刷して排出トレイに排出する場合であっても、印刷シートを十分に整列させた状態で排出トレイ上に載置することのできる印刷シート排出検知装置を提供することができる。
【0036】
本発明に係る印刷シート排出検知装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記ガイド部材は、上記回動部が上記印刷シートに当接した状態から上記印刷シートと離れる方向に上記回動が可能となるように、上記回動部の回動範囲を制限するための規制部材を備えていることを特徴としている。
【0037】
上記構成によれば、回動部の回動範囲を印刷シートと離れる方向に回動が可能となるように制限するので、排出トレイに向けて印刷シートが送り出され、ガイド部材が印刷シートをガイドする際に、印刷シートに対して確実に適切な向きで当接できる。
【0038】
本発明に係る印刷シート排出検知装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記ガイド部材は、上記支点から上記回動支点までの本体部において印刷シートを上記排出トレイにガイドするガイド部を有し、上記規制部材は、上記回動部の上記回動範囲を、上記ガイド部と上記印刷シートとのなす角に対して、上記回動部と上記印刷シートとのなす角が同じか又は小さくなるように制限することを特徴としている。
【0039】
上記構成によれば、回動部の回動範囲を、回動部と印刷シートとのなす角が、印刷シートと本体部の有するガイド部とのなす角と同じかまたは小さくなるように制限するので、回動部と印刷シートとのなす角を小さくできるとともに、本体部と印刷シートとのなす角を大きくして、回動部と印刷シートとの接触面積を増やすようにできる。これにより、さらに安定して印刷シートを排出トレイに載置できる。
【0040】
また、回動部と印刷シートとのなす角をガイド部と印刷シートとのなす角よりも小さくするので、例えば回動部と印刷シートとのなす角が大きくて回動部が印刷シートに対して出っ張った状態となるのを防ぐことができる。また、この場合のように、印刷シートに対して突っかかる状態をなくして、スムーズに印刷シートを排出できる。
【0041】
本発明に係る印刷シート排出検知装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、複数の上記ガイド部材を備え、上記複数の上記ガイド部材を、上記印刷シートの印刷面と平行に、上記印刷シートの搬送方向とは垂直方向にわたって配置することを特徴としている。
【0042】
上記構成によれば、少なくとも2個以上のガイド部材を備え、印刷シートの印刷面と平行に、印刷シートの搬送方向とは垂直方向にわたってガイド部材を配置して、印刷シートをガイドするので、印刷シートを安定して排出トレイに排出させて、排出トレイ上の印刷シートの積載状態をさらに良好にできる。
【0043】
ここで、例えば、上述のガイド部材が一つの構成においては、印刷シートの落ち方が不安定となる虞れもある。一方、上記構成のように複数のガイド部材を配置する構成であれば、より確実に印刷シートをガイドして排出トレイに載置することができる。
【0044】
また、上記構成において、上記複数の上記ガイド部材を、上記印刷シートの搬送方向とは垂直方向における上記印刷シートの中心に対して対称となるように配置する構成であってもよい。
【0045】
この構成によれば、印刷シートが搬送においてぶれた場合であっても、対称に配置したガイド部材によって対称にガイドして、排出トレイ上において確実に整列させて載置できる。
【0046】
本発明に係る画像形成装置は、上記課題を解決するために、上述の印刷シート排出検知装置を備えていることを特徴としている。
【0047】
したがって、印刷を行った印刷シートを、上述の印刷シート排出検知装置を用いて整列して排出トレイに載置することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図1ないし図6に基づいて説明すると以下の通りである。
【0049】
本実施形態のデジタル複写機(画像形成装置)は、印刷した後の印刷シートを排出トレイ上に載置するための印刷シート排出検知装置としての排出装置を備えている。
【0050】
上記デジタル複写機1の構成について、図2に基づいて説明する。
【0051】
デジタル複写機1は、自動原稿搬送装置2、原稿読取部3、画像形成部4、給紙ユニット5および排出装置6を備えている。
【0052】
自動原稿搬送装置2は、デジタル複写機1の上面の透明ガラスからなる原稿台7上に備えられている。自動原稿搬送装置2は、原稿セットトレイ8上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿台7上へ給送する装置である。
【0053】
原稿読取部3は、原稿台7の下に配置されている。原稿読取部3は、原稿台7上に載置された原稿の画像を走査して読取るものである。
【0054】
原稿読取部3は、第1の走査ユニット9、第2の走査ユニット10、光学レンズ11、および光電変換素子であるCCDラインセンサ12を有している。
【0055】
第1の走査ユニット9は、原稿面上を露光する露光ランプユニット13と、原稿からの反射光像を所定の方向に反射させる第1ミラー14などから構成されている。
【0056】
第2の走査ユニット10は、第1ミラー14から反射されてくる原稿からの反射光を光電変換素子であるCCDラインセンサ12に導く第2ミラー15および第3ミラー16からなる。
【0057】
光学レンズ11は、原稿から反射してさらに各ミラーによって反射された光を、CCDラインセンサ12上に結像させるものである。CCDラインセンサ12は、結像された画像情報を画像形成部4へと送信する。
【0058】
画像形成部4は、制御部17、レーザ書込みユニット18、感光体ドラム19、帯電器20、現像器21、転写器22、除電器23、クリーニング器24、定着ユニット25および排出ローラ26を備えている。
【0059】
制御部17は、デジタル複写機1の制御を行うためのものであり、図示しないメモリなどを備えている。上述のCCDラインセンサ12において読み取った情報を、例えば上記メモリに記憶するようになっている。
【0060】
レーザ書込みユニット18は、原稿読取部3にて読み取った原稿画像に応じて、レーザ光を感光体ドラム19に照射するためのものである。
【0061】
レーザ書込みユニット18は、図示しない半導体レーザ光源、ポリゴンミラー、f−θレンズなどを含んでいる。
【0062】
半導体レーザ光源は、上記のメモリから読出した画像データ、または外部の装置から転送されてきた画像データに応じて、レーザ光を感光体ドラム19に出射するためのものである。ポリゴンミラーは、レーザ光を等角速度偏向するものである。f−θレンズは、等角速度で偏向されたレーザ光が感光体ドラム19上において等角速度で偏向されるように補正するものである。
【0063】
なお、本実施の形態においては、レーザ書込みユニット18を用いて感光体ドラム19への書き込みを行っているが、LEDやEL等の発光素子アレイを用いた固体走査型の光書込みヘッドユニットを用いてもよい。
【0064】
感光体ドラム19は、レーザ書込みユニット18からのレーザ光が照射されると、所望の静電潜像が形成されるようになっている。すなわち、感光体ドラム19は、帯電器20によって一様に帯電された領域に、上記のレーザ書込みユニット18からのレーザ照射を受光すると、レーザ光量に応じて所定の静電潜像を生じる。
【0065】
帯電器20は、感光体ドラム19を所定の電位に帯電させるためのものである。現像器21は、感光体ドラム19上に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化するためのものである。転写器22は、感光体ドラム19表面に形成されたトナー像を図示しない印刷シートに転写するためのものである。除電器23は、印刷シートを除電して剥離しやすくするためのものである。クリーニング器24は、余分なトナーを回収するためのものである。
【0066】
定着ユニット25は、転写器22の位置においてトナーが転写された印刷シートのトナーを定着させるためのものである。排出ローラ26は、定着ユニット25によってトナーが定着された印刷シートを排出装置6に排出するためのものである。
【0067】
給紙ユニット5は、画像形成部4の下方に配設されており、給紙部27と搬送部28とから構成されている。
【0068】
給紙部27は、印刷を行うための印刷シートを載置するためのものであり、シートカセット29・30、デジタル複写機1本体に対して装着自在の多段給紙トレイ部31に備えられた32・33、および手差しトレイ34からなる。
【0069】
搬送部28は、給紙部27の各部材に備えられた印刷シートを、画像形成部4に搬送するためのものである。
【0070】
排出装置6は、排出ローラ26から排出される、印刷が行われた後の印刷シートを載置するためのものである。排出装置6は、排出トレイ35を含んでいる。
【0071】
上記構成において、デジタル複写機1は、以下のように原稿の画像を読み取って印刷を行う。
【0072】
原稿読取部3は、自動原稿搬送装置2との関連した動作により、自動原稿搬送装置2にて自動搬送される原稿の画像を、原稿台7の所定の露光位置にて読取るようになっている。
【0073】
この原稿読取部3にて読取られた原稿画像は、画像データとして、画像形成部4の制御部17へと送られる。制御部17においては、画像データに対して所定の画像処理を施した後、図示しないメモリに一旦記憶する。そして、出力指示に応じてメモリ内の画像を読出して、画像形成部4のレーザ書込みユニット18に転送する。
【0074】
一方、感光体ドラム19は、図2に示すように、帯電器20によって所定の電位に帯電され、その後矢印Rで示す方向に回転することによってレーザ書込みユニット18からのレーザ照射を所望の位置に受けて、その表面に静電潜像を生じる。感光体ドラム19上の静電潜像は、矢印R方向への回転に伴い、現像器21によってトナーが付着されて現像される。
【0075】
ここで、上述した給紙ユニット5の給紙部27の各部材のいずれかから、搬送部28を介して図示しない印刷シートが搬送される。
【0076】
そして印刷シートは、所定のタイミングで感光体ドラム19と転写器22との間に送りこまれて、印刷シートへの転写が行われる。
【0077】
印刷シートはさらに定着ユニット25に搬送されて、印刷シートへ転写されたトナーの定着が行われる。定着が行われた印刷シートは、排出ローラ26によって排出装置6へと排出される。
【0078】
一方、感光体ドラム19においては、クリーニング器24によって、感光体ドラム19に付着した余分なトナーのクリーニングがなされる。
【0079】
以上のような動作を、読取るための原稿と印刷するための印刷シートごとに繰り返すことによって、複数枚の原稿を読み取って印刷シートへの複写を行うことができる。
【0080】
次に、図1に基づいて、排出装置6の詳細な構成について説明する。
【0081】
排出装置6は、図1に示すように、排出トレイ35に加えて、ガイド部材36および光センサ(位置検出器)37を備えている。
【0082】
ガイド部材36は、上腕部(本体部)36a、下腕部(回動部)36bおよび羽根部36cからなる。このガイド部材36は、例えばポリカーボネート(polycarbonate:PC)のような、重量が軽くシートに対する滑り性に優れる樹脂材料を用いて形成されている。
【0083】
上腕部36aは、デジタル複写機1本体に対して位置が固定された支点Aにおいて、回転可能となっている。また、この支点Aは光センサ37に対して位置が固定されている。また、この支点Aは排出トレイ35に対して位置が固定されている。
【0084】
また下腕部36bは、回動支点Bにおいて上腕部36aと接続されており、回動支点Bの周りで回転可能となっている。
【0085】
この回動支点Bは、ガイド部材36の支点Aとガイド部材36の先端との間に設けられている。ここで、ガイド部材36の先端とは、ガイド部材36の印刷シートPに当接する側の端を意味する。そして、下腕部36bは、ガイド部材36の回動支点Bよりも先端側に設けられている。
【0086】
この回動支点Bは、上腕部36aの回転によって、デジタル複写機1本体に対して位置が移動可能となっている。また、回動支点Bは光センサ37に対して位置が移動可能となっている。また、回動支点Bは排出トレイ35に対して位置が移動可能となっている。また、回動支点Bは支点Aに対して移動可能となっている。
【0087】
羽根部36cは、光センサ37とともに、排出トレイ35上の印刷シートPの積載量を検出するために用いられる。
【0088】
光センサ37は、発光部37aおよび受光部37bからなる。光センサ37は、羽根部36cの位置に応じて、発光部37aにおいて発生させた光を、受光部37bにおいて受信し、または受信しないことによって、排出トレイ35上の印刷シートPの積載量を判別するようになっている。
【0089】
上記構成の排出装置6に対して、排出口38を介して排出ローラ26から印刷シートPが送り出されて、以下で説明するように排出トレイ35に順次載置される。
【0090】
ここで、本実施形態においては、図3に示すように、上述の排出装置6としてのガイド部材36を複数備え、印刷シートPの印刷面と平行に、印刷シートPの搬送方向である矢印Eとは垂直方向にわたって配置するようになっている。
【0091】
また、そのガイド部材36は、印刷シートPの搬送方向Eとは垂直方向における印刷シートPの中心に対して対称となるように配置されている。
【0092】
また、図3に示すように、本実施形態においては、一方のガイド部材36の動作のみを光センサ37にて検出している。
【0093】
なお、光センサ37は、複数設けたガイド部材36ごとに設ける構成であってもよい。
【0094】
なお、図3においては、簡単化するため、ガイド部材36は一部のみを示している。
【0095】
これにより、印刷シートPを安定して排出トレイ35に排出させて、排出トレイ35上の印刷シートPの積載状態を良好にすることができる。
【0096】
次に、図4に基づいて、排出装置6における、印刷シートPを排出トレイ35の所定の位置へと整列させて載置させる構成について、より詳細に説明する。
【0097】
まず、印刷シートPが排出されていない待機状態においては、ガイド部材36は、図示しない状態I0となっている。
【0098】
この状態I0とは、待機状態であって、例えば図5において実線で示すように、排出トレイ35に載置された印刷シートPの最上面にガイド部材36が接触して、停止している状態に相当する。
【0099】
図4に示すように、印刷シートPが排出口38から矢印Eで示す方向に送り出されると、ガイド部材36は印刷シートPによって押されて、支点Aを中心として矢印Cで示す方向に回転する。これにより、ガイド部材36は図4に示す状態I1となる。
【0100】
印刷シートPは、この時点では、排出口38の高さ位置に応じた高さ位置H1となっている。
【0101】
次に、ガイド部材36は、図4に示す状態I2のように、印刷シートPに接触しつつ、自重によって矢印Cとは反対の矢印Dで示す方向に回転して、高さ位置H2へと印刷シートPを降下させる。
【0102】
そして、ガイド部材36は、さらに図4に示す状態I3のように、矢印D方向にさらに回転して、印刷シートPを高さ位置H3へと降下させる。その後は矢印Fで示すように、結局載置トレイ35上の所望の位置へと導くようになっている。
【0103】
このように、本実施形態のガイド部材36によれば、排出される印刷シートPに対して折れ曲がるように先端側の下腕部36aが回動し、その戻り動作であるスナップ動作により、印刷シートPを排出トレイ35に速やかに落とすことができる。
【0104】
また、従来の例えば図8にて示す回転部材57による印刷シートPの落とし込みと比較して、印刷シートPとガイド部材36との接触面積を多くできるので、印刷シートPを確実にガイドすることができる。
【0105】
そして、ガイド部材36は、待機状態として上述とほぼ同様の状態I0となる。ここで、ほぼ同様というのは、1枚の印刷シートPが新たに排出トレイ35に載置されたので、ガイド部材36の状態は前回の待機状態とは厳密には異なる状態となるためである。
【0106】
なお、この際、もし例えばガイド部材36が無いとしても印刷シートPは降下するのであるが、この場合には矢印Fで示すようにはならず、印刷シートPはでたらめな位置に降下してしまう虞れがあるのである。
【0107】
以上のように、印刷シートPを排出する際には、送り出された印刷シートPは高さH1から順次降下して、排出トレイ35上の印刷シートPの最上面において、所望の位置に載置される。
【0108】
一方、ガイド部材36は、状態I0から、印刷シートPに押されることによって矢印C方向に回転して状態I1となり、その後、印刷シートPを降下させるように矢印Cとは反対の矢印D方向に回転しながら順次状態I2、I3を経過して、印刷シートPが排出トレイ35に載置される状態で停止する。
【0109】
この状態において、さらに新たな印刷シートPが排出されると、上述と同様の動作を繰り返して、排出トレイ35上にその印刷シートPを載置する。
【0110】
以上の動作を繰り返すことによって、排出される印刷シートPを、順次排出トレイ35に整列して載置することができる。
【0111】
次に、図5に基づいて、上記のガイド部材36および光センサ37による、排出トレイ35上の印刷シートPの積載量を検出する構成について説明する。
【0112】
ここで、上述したように、ガイド部材36によって排出トレイ35上に順次印刷シートPが載置されるので、図5に示すように、排出トレイ35上に載置された印刷シートPの最上面の位置は順次H4、H5、H6と上昇する。
【0113】
また、上述のように、ガイド部材36は、待機状態としての状態I0から、印刷シートPの排出の度に印刷シートPに押されて図4に示す矢印C方向に回転して状態I1となり、その後、印刷シートPを降下させるように矢印D方向に回転して、印刷シートPが排出トレイ35に載置される、新たな待機状態としての状態I0で停止する。
【0114】
したがって、排出トレイ35上に印刷シートPが載置されていくとともに、状態I0の位置も変化することになる。
【0115】
具体的には、排出トレイ35上に印刷シートPが載置されていくとともに、状体I0の場合のガイド部材36の位置は、矢印Cで示す方向に順次変移する。
【0116】
ここで、図5に示すように、デジタル複写機1は光センサ37を備えている。
【0117】
上述のように、光センサ37は、発光部37aおよび受光部37bを備え、発光部37aからの光を受光部37bにおいて受光可能となっている。
【0118】
印刷シートPが排出されると、ガイド部材36は矢印C方向に回転する。これによって、ガイド部材36が図4に示す状態I1となると、図5に示す羽根部36cは発光部37aと受光部37bとの間から離れるので、発光部37aからの光は妨げられずに受光部37bにおいて受光される。
【0119】
そして、その後印刷シートPを降下させるように、ガイド部材36も図5に示す矢印D方向に回転し、印刷シートPが排出トレイ35に載置される、図示しない状態I0で停止する。この際、排出トレイ35における印刷シートPの最上面の位置に応じて、図示しない状態I0は異なることになる。
【0120】
すなわち、例えば排出トレイ35上の印刷シートPの高さ位置がH4である場合には、状態I0としてのガイド部材36は図5に示す実線の位置となり、ガイド部材36の羽根部36cは、発光部37aからの光が受光部37bにおいて受光されるのを妨げる。
【0121】
一方、排出トレイ35上の印刷シートPの高さ位置が順次上昇して、例えば排出トレイ35上の印刷シートPの高さ位置がH6となった場合には、状態I0としてのガイド部材36の羽根部36cは、発光部37aからの光が受光部37bにおいて受光されるのを妨げないことになる。
【0122】
したがって、例えば、印刷シートPの排出に応じてガイド部材36が図4に示す状態I1となるタイミングを検出し、そのタイミングから所定の時間経過後に、発光部37aからの光を受光部37bにおいて検出すれば、その検出した光の量に応じて、排出トレイ35上の印刷シートPの高さ位置を検出できる。これにより、排出トレイ35の容量が満杯であるか否かを判別することができる。
【0123】
すなわち、例えば、上述の動作を排出トレイ35上の印刷シートPの高さ位置がH4である場合に行えば、所定の時間経過後に受光部37bにおいて光が検出されないので、満杯でないことが分かる。また、上述の動作を排出トレイ35上の印刷シートPの高さ位置がH6となった場合に行えば、所定の時間経過後に受光部37bにおいて光が検出されるので、満杯であることが分かる。
【0124】
または、上記構成において、所定の時間経過後ではなく、例えば、排出されている印刷シートPが排出トレイ35に落下して滑り動作が停止したタイミングにおいて、発光部37aからの光を受光部37bにおいて検出して、排出トレイ35上の印刷シートPの高さ位置を検出する構成であってもよい。
【0125】
また、上記構成において、光センサ37の代わりに、例えばリードスイッチを用いてもよい。リードスイッチを用いた場合には、羽根部36cに磁石を取り付けた構造とすればよい。また、他の構成を用いてもよいことはもちろんである。
【0126】
次に、図6に基づいて、排出装置6におけるストッパ(規制部材)36as・36btの構成について説明する。
【0127】
図6に示すように、本実施形態のガイド部材36には、上腕部36aにストッパ36asが設けられ、下腕部36bにストッパ36btが形成されている。
【0128】
この構成によって、上腕部36aに対する下腕部36bの回動範囲を制限している。
【0129】
また、上腕部36aには、排出される印刷シートPをガイドするガイド部36dが設けられている。本実施形態のガイド部36dは、上腕部36aのうちの印刷シートPに当接する側の面に相当する。
【0130】
上記の回動範囲とは、具体的には、以下のようなものである。図1に示すように、印刷シートPの面に対する上腕部36aのガイド部36dのなす角をθ1とし、印刷シートPの面に対する下腕部36bのなす角をθ2とする。
【0131】
ここで、本実施形態において、印刷シートPと下腕部36bとのなす角とは、印刷シートPと下腕部36bのうちの印刷シートPに当接する側の面とのなす角に相当する。
【0132】
本実施形態においては、回動範囲の制限として、ストッパ36as・36btによって、θ2の範囲がθ2≦θ1となるように、制限されている。
【0133】
また、ストッパ36as・36btによって、上腕部36aに対する下腕部36bの回動範囲は、下腕部36bが印刷シートPに当接する場合に印刷シートPと離れる方向に移動可能となるように制限されている。
【0134】
この構成によって、例えば図4に基づいて説明したように、排出トレイ35に印刷シートPが送り出され、ガイド部材36が所定の支点Aを中心に回転する際に、回動支点Bにて所定の方向に折れ曲がるので、印刷シートPに対して確実に適切な向きで当接して、印刷シートPを適切にガイドできる。
【0135】
また、下腕部36bは、上腕部36aに対して、排出される印刷シートP側には出っ張らないので、印刷シートPに対する抵抗を少なくして突っかかりをなくし、スムーズに印刷シートPを排出できる。また、下腕部36bの戻り動作によって、印刷シートPを速やかに排出トレイ35に落下させることができる。
【0136】
また、本実施形態においては、図6に示すように、外側規制部材39およびストッパ36atが設けられている。この外側規制部材39は、デジタル複写機1に対して位置が固定されている。
【0137】
外側規制部材39は、支点Aを中心とするガイド部材36の回転において、回動範囲を制限するためのものである。また、外側規制部材39は、ガイド部材36の回転を早く減衰させるためのものでもある。すなわち、例えば図4に示す矢印D方向にガイド部材36が回転して、上腕部36aのストッパ36atが外側規制部材39に突き当たると、ガイド部材36の回転が一旦止まるので、これによって、ガイド部材36の回転は早く減衰することになる。
【0138】
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置としてのデジタル複写機1は、印刷シートPをガイドして排出トレイ35に積載するとともに、支点Aを中心として回転するガイド部材36と、印刷シートPと当接状態にあるガイド部材36の回転位置を検出することによって、排出トレイ35における印刷シートPの積載量を検知する光センサ37とを含み、支点Aとガイド部材36の先端との間に回動支点Bを設け、ガイド部材36における回動支点Bより先端側の下腕部36bが回動支点Bを中心に回動する排出装置6を備えている構成である。
【0139】
したがって、排出トレイ35に印刷シートPが送り出される際に、ガイド部材36は支点Aを中心に回転するとともに、回動支点Bにて折れ曲がって、広い面積で印刷シートPに当接するようになり、印刷シートPを安定して排出トレイ35の所定の位置へ落とし込むことができる。
【0140】
また、以上に説明したように、本発明に係る印刷シート排出検知装置においては、ガイド部材36は、分離された部分部材としての上腕部36a・下腕部36bが回動支点Bにおいて結合された、複数の節からなる部材でもある。
【0141】
一方、例えば図8に示すような従来の構成においては、排出トレイ52の容量を大きくするために、回転部材57の回転支点Kから印刷シートPの当接位置までの距離を確保するように、回転部材57の長さを長くする必要がある。
【0142】
もし回転部材57の長さを長くしない場合には、回転部材57のガイドとしての機能が十分には発揮されず、排出トレイ52には印刷シートPが揃って積載されないことになる。
【0143】
また、もし回転部材57の長さを長くすると、回転部材57の重量が重くなるため、印刷シートPの滑り動作により発生する回転部材57の戻り動作が印刷シートPに対してつっかえるようになり、大きな抵抗となってしまう。
【0144】
また、もし回転部材57の長さを長くすると、排出トレイ52の載置面に印刷シートPが載置される際の、回転部材57と印刷シートPとのなす角が大きくなってしまう。これによっても、印刷シートPの滑り動作によって発生する回転部材57の戻り動作が、印刷シートPに対してつっかえるようになり、大きな抵抗となってしまう虞れがある。
【0145】
以上のように、従来の構成によれば、回転部材57の長さを長くした場合であっても、長くしない場合であっても、定位置に戻った回転部材57が印刷シートPと接触し始める時点からの積載状態が悪化して、印刷シートPが揃わなくなってしまうという問題が生じる虞れがある。
【0146】
ここで、上述の本発明に係る構成によれば、例えば図1に示すように印刷シートPが排出される場合には、ガイド部材36に設けられた回動支点Bによって、下腕部36bが回動してより広い面積で印刷シートPに当接するようになり、印刷シートPを安定して排出トレイ35の所定の位置へと落とし込むことができる。すなわち、ガイド部材36の途中で折れ曲がるように先端側の下腕部36aが回動し、その戻り動作であるスナップ動作により、印刷シートPを排出トレイ35に速やかに落とすことができる。
【0147】
また、上記構成によれば、ガイド部材36は二つの部材の上腕部36aと下腕部36bとが回動支点で接続された二節の構成であるので、先端側の下腕部36bの重量を軽くして、印刷シートPが排出方向Eと逆方向に滑る時の抵抗を小さくすますことができる。
【0148】
なお、上述の実施形態に係るデジタル複写機1においては、図1に示す構成の排出装置6を有する構成を例として説明したが、本発明は上記構成に限るものではなく、以下の構成であってもよい。
【0149】
本発明の他の実施の形態について、図7に基づいて説明すると以下の通りである。
【0150】
本実施の形態のデジタル複写機は、上述のデジタル複写機1と比較して、上記ガイド部材36が以下に説明するガイド部材40となっている点を除いて、同じ構成である。
【0151】
ガイド部材40は、図7に示すように、上腕部(本体部)40a、第1下腕部(回動部)40b、第2下腕部(回動部)40c、および羽根部40dからなる。
【0152】
上腕部40aは、上記ガイド部材36の上腕部36aと同様に、デジタル複写機本体に対して位置が固定された支点Aにおいて、回転可能となっている。
【0153】
第1下腕部40bは、回動支点B1において上腕部40aと接続されている。また、第1下腕部40bは、回動支点B2において第2上腕部40cと接続されている。
【0154】
第1下腕部40bは、回動支点B1において回転可能となっている。
【0155】
第2下腕部40cは、回動支点B2において第1上腕部40bと接続されており、支点B2において回転可能となっている。
【0156】
上記構成において、図7に示すように、印刷シートPが排出されてきた場合には、上述の実施の形態と同様に、ガイド部材40は一旦矢印C方向に回転させられ、その後に矢印D方向に回転して、印刷シートPを図示しない排出トレイの所定の位置に載置する。
【0157】
以上のように、二つの回動支点B1・B2を有するガイド部材40を用いた場合であっても、一つの回動支点Bを有するガイド部材36を用いる場合と同様の効果を得ることができる。
【0158】
また、この場合においても、上述と同様に、規制部材としてのストッパを設けて、各下腕部40b・40cの回動範囲を制限してもよいし、複数のガイド部材40を設けてもよいのはもちろんである。
【0159】
また、例えばより多くの回動支点を設けて、より多くの節からなる構成とすることもできる。この場合であっても、上述と同様の効果を得ることができる。
【0160】
ただし、ガイド部材の有する回動支点の数を多くすると、ガイド部材の節の数が多くなり、各節を構成する部品が小さく部品点数が増えるので、製造コストが増加する虞れもある。好ましくは2節または3節の構造として、動く回動支点を1つまたは2つ設ける構成がよい。
【0161】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0162】
上述の具体的な実施の形態は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、本発明はそのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、変更した形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0163】
【発明の効果】
本発明に係る印刷シート排出検知装置は、以上のように、ガイド部材における支点と上記ガイド部材の先端との間に回動支点を設け、上記ガイド部材における上記回動支点より上記先端側の回動部が上記回動支点を中心に回動する構成である。
【0164】
それゆえ、排出トレイに印刷シートが送り出される際には、ガイド部材は支点を中心に回転するとともに、回動支点にて折れ曲がって、広い面積で印刷シートに当接するようになり、印刷シートを安定して排出トレイの所定の位置へ落とし込むことができるという効果を奏する。
【0165】
本発明に係る印刷シート排出検知装置は、以上のように、上記構成において、上記ガイド部材は、上記回動部が上記印刷シートに当接した状態から上記印刷シートと離れる方向に上記回動が可能となるように、上記回動部の回動範囲を制限するための規制部材を備えている構成である。
【0166】
それゆえ、回動部の回動範囲を印刷シートと離れる方向に回動が可能となるように制限するので、排出トレイに向けて印刷シートが送り出され、ガイド部材が印刷シートをガイドする際に、印刷シートに対して確実に適切な向きで当接できるという効果を奏する。
【0167】
本発明に係る印刷シート排出検知装置は、以上のように、上記構成において、上記ガイド部材は、上記支点から上記回動支点までの本体部において印刷シートを上記排出トレイにガイドするガイド部を有し、上記規制部材は、上記回動部の上記回動範囲を、上記ガイド部と上記印刷シートとのなす角に対して、上記回動部と上記印刷シートとのなす角が同じか又は小さくなるように制限する構成である。
【0168】
それゆえ、例えば回動部と印刷シートとのなす角が大きくて回動部が印刷シートに対して出っ張った状態となるのを防いで、印刷シートに対して突っかかる状態をなくして、スムーズに印刷シートを排出できるという効果を奏する。
【0169】
本発明に係る印刷シート排出検知装置は、以上のように、上記構成において、複数の上記ガイド部材を備え、上記複数の上記ガイド部材を、上記印刷シートの印刷面と平行に、上記印刷シートの搬送方向とは垂直方向にわたって配置する構成である。
【0170】
それゆえ、複数のガイド部材を配置して印刷シートをガイドするので、印刷シートを安定して排出トレイに排出させて、排出トレイ上の印刷シートの積載状態をさらに良好にできるという効果を奏する。
【0171】
また、本発明に係る画像形成装置は、以上のように、上述の印刷シート排出検知装置を備えている構成である。
【0172】
それゆえ、印刷を行った印刷シートを、上述の印刷シート排出検知装置を用いて整列して排出トレイに載置することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、画像形成装置としてのデジタル複写機の備えている、印刷シート排出検知装置としての排出装置の概略を示す断面図である。
【図2】上記画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】上記排出装置の平面図である。
【図4】上記排出装置による印刷シートを落とし込むための構成を説明する断面図である。
【図5】上記排出装置による印刷シートの積載検知高検出の構成を示す断面図である。
【図6】上記排出装置の備えている規制部材の構成を示す断面図である。
【図7】本発明の他の一実施形態を示すものであり、排出装置の概略を示す断面図である。
【図8】従来例を示すものであり、従来の画像形成装置の備えている排出装置の概略を示す断面図である。
【図9】従来の排出装置の他の一例を示す断面図である。
【図10】上記排出装置の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 デジタル複写機(画像形成装置)
6 排出装置(印刷シート排出検知装置)
35 排出トレイ
36、40 ガイド部材
36a、40a 上腕部(本体部)
36b 下腕部(回動部)
36d ガイド部
36as、36bt ストッパ(規制部材)
37 光センサ(位置検出器)
40b 第1下腕部(回動部)
40c 第2下腕部(回動部)
A 支点
B、B1・B2 回動支点
E 印刷シートの搬送方向
P 印刷シート
Claims (5)
- 画像形成装置の側面に形成された排出口から排出トレイに排出される印刷シートに当接することによって上記印刷シートをガイドして上記排出トレイに積載するとともに、固定された支点を中心として上記排出トレイにおける上記印刷シートの積載量に応じて回転するガイド部材と、上記印刷シートと当接状態にある上記ガイド部材の上記支点に対する回転位置を検出することによって、上記排出トレイにおける上記印刷シートの上記積載量を検知する位置検出器とを備えた印刷シート排出検知装置において、
上記ガイド部材は、上記支点と当該ガイド部材の先端との間に回動支点が設けられており、上記支点から上記回動支点までの本体部と、上記回動支点から当該ガイド部材の先端側であり、当該回動支点を中心に回動する回動部とを含み、
上記ガイド部材は、上記排出口から排出される印刷シートが上記本体部に最初に当接するように、上記排出口の側方に位置していることを特徴とする印刷シート排出検知装置。 - 上記ガイド部材は、上記回動部が上記印刷シートに当接した状態から上記印刷シートと離れる方向に上記回動が可能となるように、上記回動部の回動範囲を制限するための規制部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の印刷シート排出検知装置。
- 上記ガイド部材は、上記本体部において印刷シートを上記排出トレイにガイドするガイド部を有し、
上記規制部材は、上記回動部の上記回動範囲を、上記ガイド部と上記印刷シートとのなす角に対して、上記回動部と上記印刷シートとのなす角が同じか又は小さくなるように制限することを特徴とする請求項2に記載の印刷シート排出検知装置。 - 複数の上記ガイド部材を備え、上記複数の上記ガイド部材を、上記印刷シートの印刷面と平行に、上記印刷シートの搬送方向とは垂直方向にわたって配置することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の印刷シート排出検知装置。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の印刷シート排出検知装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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