JP2003306190A - 自動二輪車の変速装置組付け構造 - Google Patents
自動二輪車の変速装置組付け構造Info
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- JP2003306190A JP2003306190A JP2002113438A JP2002113438A JP2003306190A JP 2003306190 A JP2003306190 A JP 2003306190A JP 2002113438 A JP2002113438 A JP 2002113438A JP 2002113438 A JP2002113438 A JP 2002113438A JP 2003306190 A JP2003306190 A JP 2003306190A
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Abstract
ール化して、組立て作業性の向上を図りエンジンの剛性
を高めた自動二輪車の変速装置組付け構造を提供する。 【解決手段】 変速装置60を備えた自動二輪車1のエ
ンジン3において、エンジンケース34内部にクランク
軸9、入力軸37、クラッチ軸38および出力軸39が
平行に配設され、その軸心方向に対して略垂直方向に分
割可能に構成され、変速装置60は別体で構成される変
速ケース61を備え、変速ケース61内部に駆動軸62
と従動軸63とを平行に配設し、変速ケース61の外部
に駆動軸62と従動軸63の各々の一端部を突出し、変
速ケース61は軸心方向に対して略垂直方向に分割可能
に構成され、変速ケース61を締結ボルト64bにより
車両右側エンジンケース36aを介在して車両左側エン
ジンケース36bに締結するものとする。
Description
置に関し、特に、変速装置を備えた自動二輪車の変速装
置組付け構造に関するものである。
あたり、開発期間の短縮や開発工数の削減を図るため
に、独立して構成可能なトランスミッション等の機能部
品を、仕入先からユニットとして購入する機会が増加し
ている。また、構成部品のユニット化を図ることは、組
立て作業やメンテナンス作業の簡易化を図り、作業性が
向上するというメリットがある。
号公報に開示されているように、捲掛伝動装置が収納さ
れた伝動ケースとエンジンとを搭載した車両において、
エンジンのクランクケースの一部と伝動ケースの一部を
一体的に構成し、該伝動ケースの開放部を閉じる着脱可
能なサイドカバーを備えたものが提案されている。この
構成によれば、伝動ケース本体とサイドカバーとを容易
に着脱することができ、メンテナンスの作業性を向上で
きる。
は、ユニットスイング式エンジンにおいて、エンジンの
一方側のクランクケース内にエンジン構成部品とは別体
で乾式Vベルト変速装置を構成したものが開示されてい
る。この構成によれば、クランクケースカバーを外すこ
とで、エンジン内部に影響を与えることなく前記変速装
置のメンテナンス作業を行うことができる。
5−39997号公報に記載の考案による構成では、エ
ンジン本体を作業する場合、駆動輪側を取外す必要があ
り作業が煩雑となるという問題点がある。また、特開平
11−301564号公報に記載の発明による構成で
は、変速装置を組付ける際には、クランクケースの一部
がエンジン主要部と変速装置との隔壁となっているた
め、エンジン主部や伝動部を組付けた後に駆動側可変プ
ーリや従動側可変プーリを組付ける必要があり、作業が
煩雑となるという問題点がある。以上のように、トラン
スミッションや変速装置等の大型で複雑な構成部品をユ
ニット化して取付けることは有効であるが、自動二輪車
においてはスペース的な問題から困難とされている。
れたものであり、簡単な構成でエンジンと伝動装置とを
モジュール化して、組立て作業性の向上を図るとともに
エンジンの剛性を高めた自動二輪車の変速装置組付け構
造を提供することを目的とするものである。
変速装置組付け構造に係り、駆動軸と従動軸とを有する
変速装置を備え、エンジンケース内にクランク軸と、前
記クランク軸からの出力を前記変速装置に入力するため
の入力軸と、前記変速装置からの出力を伝達する伝達軸
を有するエンジンに前記変速装置を取付ける自動二輪車
の変速装置組付け構造において、前記エンジンケース
は、その内部にクランク軸、入力軸、伝達軸が略平行に
配設されるとともにその軸線に対して略垂直方向に分割
可能に構成され、前記変速装置は、前記エンジンケース
とは別体で構成される変速ケースを備え、該変速ケース
内部に駆動軸と従動軸とを略平行に配設するとともに該
変速ケースの外部に前記駆動軸および従動軸の各々の一
端部を突出配置して構成され、前記変速ケースは、前記
駆動軸および従動軸の軸線に対して略垂直方向に分割可
能に構成され、前記変速ケースを分割可能な前記エンジ
ンケースの一方側に配置して締結部材により一方側のエ
ンジンケースを介在して他方側のエンジンケースに締結
するように構成したことを特徴とするものである。
動軸側とに駆動側可変プーリと従動側可変プーリとを備
え、前記駆動側可変プーリと従動側可変プーリとの間に
伝達ベルトが巻装されたベルト式無段階変速装置であっ
て、前記可変プーリ上に円弧状に巻装される伝達ベルト
の円弧寸法を電動モータにより可変制御することが好ま
しい。
速装置の駆動軸上方で変速ケースと一体的に装着し、ま
た、前記駆動軸の前方で且つ前記変速ケースの前方端よ
りも後方に配設することが好ましい。また、本発明は、
前記変速ケースの外周縁において、駆動軸の前方側と、
従動軸の後方側と、前記駆動軸と従動軸との間の位置で
あって、前記駆動軸及び従動軸を上下方向で挟む位置
で、締結部材により該変速ケースをエンジンケースに締
結することが好ましい。また、本発明は、前記電動モー
タを駆動軸の上方に配置して、締結部材により前記電動
モータを前後方向に挟むように変速ケースに締結するこ
とが好ましい。
び従動軸とそれらを収容する変速ケースとを備える変速
装置と、クランク軸を含め複数の軸とそれらを収容する
エンジンケースを備えるエンジンに前記変速装置を取付
ける変速装置組付け構造であって、前記エンジンケース
を前記複数の軸の軸線方向に対して略垂直方向の分割面
で結合させ、前記変速ケースを駆動軸および従動軸の軸
線方向に対して略垂直方向の分割面で結合させ、前記変
速装置の駆動軸および従動軸を前記エンジンの複数の軸
に結合させてエンジンの一側に前記変速装置を取付ける
自動二輪車の変速装置組付け構造において、前記エンジ
ンケースと変速ケースのそれぞれに互いに連結するボル
トボス部を複数設け、前記エンジンケースと変速ケース
のそれぞれに軸受ボス部を設け、前記エンジンケースと
変速ケースをボルトにて連結した際にそれぞれの軸受ボ
ス部が互いに嵌め合いになることを特徴とするものであ
る。
に接しないエンジンケースと変速ケースのそれぞれに複
数設け、前記エンジンケースと変速ケースをボルトにて
連結した際に互いに接するエンジンケースと変速ケース
とを共締めとし、エンジンケースに配設される複数の軸
それぞれに対応する軸受ボス部を複数箇所に設け、前記
複数の軸に結合される変速ケースの駆動軸および従動軸
それぞれに軸受ボス部を複数箇所に設け、エンジンケー
スと変速ケースとそれぞれ対応する軸受ボス部が互いに
異なる面上で嵌め合いになることが好ましい。
面を参照して詳細に説明する。図1〜図5は発明を実施
する形態の一例であって、図1は本発明に係る自動二輪
車の変速装置組付け構造が採用されたエンジンを搭載し
た自動二輪車の全体の構成を示す側面図、図2は前記エ
ンジンの構成を示す側面図、図3は前記エンジンのエン
ジンケースと変速装置の構成を示す車両右側面図、図4
は前記エンジンと変速装置の構成を示す図3のX−X断
面矢視図、図5は前記変速装置の構成を示す車両右側面
図である。
変速装置組付け構造が採用された自動二輪車1であっ
て、図1に示すように、車体前後方向に延設される車体
フレーム2の略中央部にはエンジン3が懸架され、前頭
部には前輪4がハンドルバー(図示省略)によって左右
回動自在に設けられ、前記エンジン3の後方に架設され
たピボット軸7を介して、後方に延びて後輪8を軸支す
る後輪懸架装置(図示省略)が上下方向に揺動自在に支
持されたものである。
構成されている。車両前側には、図1に示すように、前
輪4を回転自在に軸支するフロントフォーク(図示省
略)を左右回動自在に操舵可能に支持するヘッドパイプ
21と、前記ヘッドパイプ21の上部より左右一対で後
方に向かい、且つ前輪の上端部と略同程度の高さあたり
まで下方に垂下して形成されたヘッドアッパーチューブ
22と、前記ヘッドパイプ21の下部より左右一対で後
方に向かい、前記ヘッドアッパーチューブ22と対向し
てダウンチューブ23が略平行に前記ヘッドアッパーチ
ューブ22よりも短く形成されている。
チューブ23との間には、前記ヘッドアッパーチューブ
22の略中央部とダウンチューブ23の端部とを連結す
るサイドアッパーチューブ24が設けられている。
方に垂下して設けられるロアダウンチューブ25が左右
一対で設けられている。前記ロアダウンチューブ25
は、前輪4の後方で下方に垂下して形成され、前方に傾
斜したシリンダ32の下側付近より後方に向かいやや上
方に傾斜して形成され、クランクケース33付近でさら
に上方に傾斜して延設されて後述するアッパーチューブ
26の中程に接続されている。
を構成するアッパーチューブ26がヘッドパイプ21の
下側後方より後輪8の上方に亘り延設されている。前記
アッパーチューブ26は、前記ロアダウンチューブ25
の前端部付近に接続され、その接続部から後方に向かい
やや下方に傾斜して延設され、後輪8の前側より上方に
傾斜して形成されている。前記ロアダウンチューブ25
の略中央部の下側にエンジン3が垂架されている。
に、クランク軸9を車両幅方向に指向させ、クランクケ
ース33の前側に2気筒用のシリンダヘッド31および
シリンダ32を備え、その気筒中心軸が前上がり傾斜と
なるように搭載された前方横置きエンジンであって、前
記クランクケース33の後方に変速装置60を前後方向
に一体的に並設した2気筒4サイクルのユニット型エン
ジンである。
気筒中心軸線より上方側に吸気系が配設され、該気筒中
心軸線より下方側にラジエタ15および排気系が配設さ
れている。前記ラジエタ15は矩形状を呈し、前記エン
ジン3の前方で且つ後述するエアクリーナ14の下方で
車両進行方向に正対して設けられている。
ように、車両側面視で気筒中心軸線より上方側に吸気カ
ム軸16が配設され、該気筒中心軸線より下方側に排気
カム軸17が配設されている。
吸気マニホールド31aが形成されている。前記吸気マ
ニホールド31aには、吸気ポート(図示省略)と連通
する吸気経路、すなわちインテークパイプ11、スロッ
トルボディ12、気化器インレットチューブ13、エア
クリーナ14が前方に向かい上方に傾斜して略直線的に
配設されている。前記エアクリーナ14は、ヘッドアッ
パーチューブ22、ダウンチューブ23およびサイドア
ッパーチューブ24との間に形成された空間に配置され
ている。
5の上方の空間には、二次エア供給装置40を構成する
二次エアバルブユニット41が配設されている。前記二
次エアバルブユニット41の一端部は二次エア供給ホー
ス43に接続され、他端部はリードバルブ45に接続さ
れている。
カバー35に形成されたブリーザ室50の吸気経路側側
壁に平面視で2気筒の吸気マニホールド31aの間に気
筒中心軸線と略平行に突設されている。このリードバル
ブ45は、吸気経路に対して車両前側であり、吸気カム
軸16に対して車両上方で、且つラジエタ15に対して
車両後側に位置している。前記二次エア供給ホース43
は、前記リードバルブ45の取付け側に沿って吸気経路
と略平行に延設されている。
バー35の吸気カム軸16上側に該吸気カム軸線方向に
沿って矩形状に形成されるとともに、上部が開口形成さ
れている。その開口部を覆うように対向する面側を開口
した箱形状のブリーザカバー51が配設されている。
6に沿った長手方向両端部には、シリンダヘッドカバー
35のシリンダヘッド31への締結ボルト(図示省略)
が取付けられる。前記締結ボルトの取付け位置は、吸気
側にブリーザ室50を構成する関係上、排気側の取付け
位置よりも広くされている。
ッド31より車体後方に向かい排気管18が延設されて
いる。前記排気管18は、該シリンダヘッド31の下側
から後方に向かい延設され、さらに、前記シリンダ32
の下側に配置されるクランクケース33の側部に沿って
車体後方に延設されて、後輪8の側方で車体フレーム2
に取付けられた図示しない排気消音器(マフラー)に接
続されている。
ース33が構成されるエンジンケース36が設けられて
いる。前記エンジンケース36は、内部に配設される軸
部材の軸心方向に対して略垂直方向に分割可能に形成さ
れた車両右側エンジンケース36aと車両左側エンジン
ケース36bとの2体で構成されている。
に示すように、クランク軸9と、前記クランク軸9から
の出力を前記変速装置60に入力するための入力軸37
と、前記変速装置60からの出力を伝達する伝達軸とし
てのクラッチ軸38と、前記クラッチ軸38に伝達され
た駆動力を駆動輪側に出力する出力軸39が平行に配設
されている。前記出力軸39は、後輪側を軸支するため
のピポット軸を兼用している。
ランク軸9の一端部には図示しないマグネトが設けら
れ、該マグネトの外周部を覆うマグネトカバー36cが
配設され、一方、前記クラッチ軸38の一端部にはクラ
ッチ部38aが設けられ、該クラッチ部38aの外周部
を覆うようにクラッチカバー36dが配設されている。
4に示すように、入力軸37端部とクラッチ軸38端部
が突設配設される部分には、変速装置60が取付けられ
る嵌合部36j、36kが開口形成されている。前記嵌
合部36jの内周部と入力軸37の先端部外周部との間
にはオイルシール36sが組み付けられ、エンジンケー
ス36内の密閉性を保つようにされている。また、前記
車両右側エンジンケース36a外壁部の変速装置60と
の取付け部分には、締結ボルト64bが締結されるボル
トボス部36eが複数箇所に突設されている。
うに、前記エンジンケース36とは別体で構成される変
速ケース61を備え、その内部に駆動軸62及び従動軸
63を配設して別体でエンジンケース36に装着可能と
したユニット構造で構成されている。
及び従動軸63が平行に配設されるとともに、その軸心
方向に対して略垂直方向に分割可能に形成された内側変
速ケース61aと外側変速ケース61bとの2体で構成
されている。そして、前記駆動軸62及び従動軸63の
各々の一端部が変速ケース61の外側に突出して配設さ
れている。また、前記変速ケース61は、図5に示すよ
うに、その外周に沿って略等しい間隔で締結ボルト64
aにより内側変速ケース61aと外側変速ケース61b
とを一体的に締結されている。
ように、駆動軸62端部と従動軸63端部が配設される
部分に、前記嵌合部36j、36kと対応する嵌合部6
1j、61kが突出形成されている。該嵌合部61j、
61kは、前記嵌合部36j、36kと嵌め合いで組付
けるように構成されている。また、前記嵌合部36j、
61j、61kは軸受を兼ねている。
6kの内周部との間にはОリング61rが組み付けら
れ、また、前記嵌合部61kの内周部と従動軸63の構
成部品の外周部との間にはオイルシール61sが組み付
けられ、エンジンケース36内部と変速ケース61内部
との密閉性を保つようにされている。
ンジンケース36aとの取付け部分には、前記車両右側
エンジンケース36aに突設されたボルトボス部36e
と対向してボルトボス部61dが突設されている。
への取付けは、該変速ケース61を車両右側エンジンケ
ース36aの外側に配置して、複数の締結ボルト64b
により前記車両右側エンジンケース36aを挟持して車
両左側エンジンケース36bに締結される。
に、変速ケース61の外周縁で、駆動軸62の前方側
と、従動軸63の後方側と、前記駆動軸62と従動軸6
3との間であって前記駆動軸62及び従動軸63を上下
方向で挟む位置で、前記変速ケース61をエンジンケー
ス36に締結するように配置されている。
変速ケース61aおよび外側変速ケース61bに組み込
まれるベアリング71、72を介して回転可能に軸支さ
れている。前記駆動軸62の内側変速ケース61a側の
一端部は、ジョイント(入力軸側)65によりエンジン
ケース36内に回転可能に軸支される入力軸37の一端
部に連結可能に突設され、該変速ケース61内に配置さ
れる部分には駆動側可変プーリ62aが設けられてい
る。
変速ケース61aおよび外側変速ケース61bに組み込
まれるベアリング73、74を介して回転可能に軸支さ
れている。前記従動軸63の内側変速ケース61a側の
一端部は、ジョイント(クラッチ軸側)66によりエン
ジンケース36内に回転可能に軸支されるクラッチ軸3
8の一端部に連結可能に突設され、該変速ケース61内
で前記駆動側可変プーリ62aと対向する位置には従動
側可変プーリ63aが設けられている。
プーリ63aとの間には伝達ベルト67が巻装されてい
る。
すように、駆動軸62と一体的に形成された固定フェー
シング62bと軸心方向に移動可能な可動フェーシング
62cとにより構成されている。前記可動フェーシング
62cには、同軸上でベアリング75を介して変速ドリ
ブンギア62dが一体的に設けられている。前記変速ド
リブンギア62dは、後記する電動モータ68とギアで
噛合い、該電動モータ68の回転により駆動軸62の軸
線方向に沿って変位するように構成されている。
は、変速ドリブンギア62dの変位にともない可動フェ
ーシング62cが変位することで固定フェーシング62
bと可動フェーシング62cとの間のプーリ溝の幅が変
動して、前記駆動側可変プーリ62a上に円弧状に巻装
される伝達ベルト67の円弧寸法を可変制御するように
されている。
すように、従動軸63と一体的に形成された固定フェー
シング63bと同軸上で軸心方向に移動可能な可動フェ
ーシング63cとにより構成されている。前記可動フェ
ーシング63cは、従動軸63に対し回転自在に且つ摺
動自在に配設されている。前記可動フェーシング63c
の反固定フェーシング63b側には、該可動フェーシン
グ63cを固定フェーシング63b側に付勢するように
圧接バネ69が設けられている。
は、前記駆動側可変プーリ62aからの伝達される駆動
力に応じて伝達ベルト67により可動フェーシング63
cが圧接バネ69を抗して変位することで固定フェーシ
ング63bと可動フェーシング63cとの間のプーリ溝
の幅が変動して、従動側可変プーリ63a上に円弧状に
巻装される伝達ベルト67の円弧寸法が可変制御され
る。
ように、駆動軸62の上方で変速ケース61の外側変速
ケース61b側壁に一体的に装着されており、前記駆動
軸62より前方で且つ変速ケース61の前方端よりも後
方に設けられている。また、前記電動モータ68は、前
後方向を締結ボルト64bにより挟まれる位置で変速ケ
ース61に締結されている。
による作用について図面を参照して説明する。まず、エ
ンジン3に変速装置60を組付ける場合は、図3に示す
ように、エンジン本体を構成する部品が組み込まれるエ
ンジンケース36と、変速装置60の構成部品が組み込
まれる変速ケース61を別体で組立てる。すなわち、別
工程でエンジンケース36と変速ケース61とを同時に
組立てることが可能となる。
エンジンケース36と変速ケース61とを組付ける。こ
の時、入力軸37と駆動軸62とを連結し、クラッチ軸
38と従動軸63とを連結する。そして、エンジンケー
ス36側の嵌合部36j、36kと変速ケース61側の
嵌合部61j、61kとを嵌合させて、前記エンジンケ
ース36と変速ケース61とを一体的に組付ける。
ンジンケース36bと変速ケース61とで車両右側エン
ジンケース36aを挟み込んだ状態で、締結ボルト64
bを用いていわゆる共締めで変速ケース61をエンジン
ケース36に一体的に組付けることができる。
よれば、エンジンの主要部を構成するエンジンケース3
6と変速装置60を構成する変速ケース61とを各々別
体で組立ててモジュール化することで組立て作業性の向
上を図るとともに、前記エンジンケース36および変速
ケース61をユニット化することで各々が単体での剛性
を高め、延いてはエンジンの剛性を高めることができ
る。
の構成を駆動側可変プーリ62aと従動側可変プーリ6
3aを有するベルト式無段変速装置としたので、装置構
成を簡単にでき、変速ユニットの軽量化を図ることがで
きる。
ング62dを駆動する電動モータ68を電動ケース61
に一体的に取付けたので、部品構成を簡潔にして組付け
性の向上を図ることができる。また、本実施形態によれ
ば、締結ボルト64aで変速ケース61単体を組立て、
締結ボルト64bで変速ケース61とエンジンケース3
6とを一体的に組付けるようにしたので、変速ケース6
1の剛性を高めるとともに、組付け作業性の向上を図る
ことができる。
ジンケース36aと内側変速ケース61aのそれぞれに
互いに連結するボルトボス部36e、61dを複数箇所
に設けることで、前記車両右側エンジンケース36aと
内側変速ケース61aとの間に隙間を形成して組付ける
ことができる。この隙間により変速ケース61がエンジ
ンケース36から受ける熱影響を大幅に抑制できる。ま
た、前記車両右側エンジンケース36aと内側変速ケー
ス61aとの間に隙間を形成しても、エンジンケース3
6に変速ケース61を組付けるための必要な取付け部の
接触面積を確保できるので、組付け剛性を充分に確保で
きる。
エンジンケース36aと内側変速ケース61aとの嵌合
部36j、36k、61j、61kを嵌め合い結合とし
たので、駆動軸62および従動軸63を連結して組付け
る際の剛性を充分に確保できる。さらに、前記嵌合部3
6j、61jと嵌合部36k、61kとを異なる部位で
嵌め合い結合したので、面方向でずれようとする荷重に
対して、駆動軸62や従動軸63を連結して組付ける際
の剛性を充分に確保できる。
構造は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。例えば、本実施形態では、変
速装置としてベルト式無段変速装置を採用しているが、
変速装置の構成はこれに限定されるものではない。ま
た、本実施形態では、前記ベルト式無段変速装置の構成
を、電動モータ68を採用した電子制御式としている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、油圧によ
り制御するようなものであってもよい。
〜7に記載の自動二輪車の変速装置取付け構造によれ
ば、簡単な構成でエンジン本体と変速装置とをモジュー
ル化して、組立て作業性の向上を図るとともにエンジン
本体の剛性を高めることができるという優れた効果を奏
し得る。
速ケースをエンジンケースに組付けるようにした自動二
輪車の変速装置組付け構造において、エンジンケースを
その内部にクランク軸、入力軸、クラッチ軸を略平行に
配設するとともにその軸線に対して略垂直方向に分割可
能に構成することで、前記エンジンケースをユニット化
して構成でき、変速装置に前記エンジンケースとは別体
で構成される変速ケースを備え、該変速ケース内部に駆
動軸と従動軸とを略平行に配設するとともに該変速ケー
スの外部に前記駆動軸および従動軸の各々の一端部を突
出配置して構成することで、変速ケースをユニット化し
て構成できる。これにより、エンジンユニットと変速ユ
ニットの単体の剛性アップを図るとともに、該エンジン
ユニットと変速ユニットとを連結することでエンジン全
体の剛性の向上を図ることができる。
軸の軸線に対して略垂直方向に分割可能に構成し、前記
変速ケースを分割可能なエンジンケースの一方側に配置
して締結部材により一方側のエンジンケースを介在して
他方側のエンジンケースに締結するように構成したで、
エンジンの組立て工程数を大幅に削減できるとともに、
組立て作業性の向上を図ることができる。
駆動軸側と従動軸側とに駆動側可変プーリと従動側可変
プーリとを備え、前記駆動側可変プーリと従動側可変プ
ーリとの間に伝達ベルトが巻装されたベルト式無段階変
速装置として、前記可変プーリ上に円弧状に巻装される
伝達ベルトの円弧寸法を電動モータにより可変制御する
ようにしたので、油圧制御式CVTを採用する場合と異
なり、複雑な作動油路を形成することなく、またエンジ
ンユニットの油路と変速ユニットの油路とを連結する必
要がなく構成を簡潔にすることができる。また、変速ユ
ニットを軽量化できるので作業性の向上を図ることがで
きる。
装置の駆動軸上方で変速ケースと一体的に装着し、ま
た、前記駆動軸の前方で且つ前記変速ケースの前方端よ
りも後方に配設することで、変速装置を電動モータを含
む変速ユニットとしてモジュール化することができ、組
付け性の向上を図るとともに部品精度を高めることがで
きる。
外周縁において、駆動軸の前方側と、従動軸の後方側
と、前記駆動軸と従動軸との間の位置であって、前記駆
動軸及び従動軸を上下方向で挟む位置で、締結部材によ
り該変速ケースをエンジンケースに締結し、大きなトル
クがかかる駆動軸及び従動軸をそれぞれ各軸を前後・上
下方向に挟むように締結ボルト等の締結部材で締結する
ことで、変速ケースの剛性の向上を図ることができる。
動フェーシングを変位させるための電動モータを駆動軸
の上方に配置して、締結部材により前記電動モータを前
後方向に挟むように変速ケースに締結することで、駆動
軸を駆動する反力を効果的に受けることができるので、
変速ケースの剛性の向上を図ることができる。
ケースをエンジンケースに組付けるようにした自動二輪
車の変速装置組付け構造において、エンジンケースと変
速ケースとを個別に形成して別体としつつ、前記エンジ
ンケースと変速ケースのそれぞれに互いに連結するボル
トボス部を複数設けることで、前記エンジンケースと変
速ケースとの間に僅かな隙間を設けても、エンジンケー
スに変速ケースを組付けるための必要な接触面積を確保
でき、組付け剛性を充分に確保できる。また、軸受ボス
を嵌め合い結合とすることで、駆動軸および従動軸を連
結して組付ける際の剛性を充分に確保できる。
変速ケースとを個別に形成して別体としつつ、両外側の
ケース間を連結することで、より強固な組付剛性を確保
できる。さらに、異なる面で軸受ボスを嵌め合いとする
ことで、面方向でずれようとする荷重に対して、駆動軸
や従動軸を連結して組付ける際の剛性を確保できる。以
上のような優れた効果を奏する。
が採用されたエンジンを搭載した自動二輪車の全体の構
成を示す側面図である。
成を示す車両右側面図である。
−X断面矢視図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 駆動軸と従動軸とを有する変速装置を備
え、エンジンケース内にクランク軸と、前記クランク軸
からの出力を前記変速装置に入力するための入力軸と、
前記変速装置からの出力を伝達する伝達軸を有するエン
ジンに前記変速装置を取付ける自動二輪車の変速装置組
付け構造において、 前記エンジンケースは、その内部にクランク軸、入力
軸、伝達軸が略平行に配設されるとともにその軸線に対
して略垂直方向に分割可能に構成され、 前記変速装置は、前記エンジンケースとは別体で構成さ
れる変速ケースを備え、該変速ケース内部に駆動軸と従
動軸とを略平行に配設するとともに該変速ケースの外部
に前記駆動軸および従動軸の各々の一端部を突出配置し
て構成され、 前記変速ケースは、前記駆動軸および従動軸の軸線に対
して略垂直方向に分割可能に構成され、 前記変速ケースを分割可能な前記エンジンケースの一方
側に配置して締結部材により一方側のエンジンケースを
介在して他方側のエンジンケースに締結するように構成
したことを特徴とする自動二輪車の変速装置組付け構
造。 - 【請求項2】 前記変速装置は、駆動軸側と従動軸側と
に駆動側可変プーリと従動側可変プーリとを備え、前記
駆動側可変プーリと従動側可変プーリとの間に伝達ベル
トが巻装されたベルト式無段階変速装置であって、前記
可変プーリ上に円弧状に巻装される伝達ベルトの円弧寸
法を電動モータにより可変制御するようにしたことを特
徴とする請求項1に記載の自動二輪車の変速装置組付け
構造。 - 【請求項3】 前記電動モータは、前記変速装置の駆動
軸上方で変速ケースと一体的に装着され、また、前記駆
動軸の前方で且つ前記変速ケースの前方端よりも後方に
配設されることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪
車の変速装置組付け構造。 - 【請求項4】 前記変速ケースの外周縁において、駆動
軸の前方側と、従動軸の後方側と、前記駆動軸と従動軸
との間の位置であって、前記駆動軸及び従動軸を上下方
向で挟む位置で、締結部材により該変速ケースをエンジ
ンケースに締結することを特徴とする請求項1乃至4の
うちの何れか一項に記載の自動二輪車の変速装置組付け
構造。 - 【請求項5】 前記電動モータを駆動軸の上方に配置し
て、締結部材により前記電動モータを前後方向に挟むよ
うに変速ケースに締結することを特徴とする請求項2乃
至4に記載の自動二輪車の変速装置組付け構造。 - 【請求項6】 少なくとも駆動軸および従動軸とそれら
を収容する変速ケースとを備える変速装置と、クランク
軸を含め複数の軸とそれらを収容するエンジンケースを
備えるエンジンに前記変速装置を取付ける変速装置組付
け構造であって、前記エンジンケースを前記複数の軸の
軸線方向に対して略垂直方向の分割面で結合させ、前記
変速ケースを駆動軸および従動軸の軸線方向に対して略
垂直方向の分割面で結合させ、前記変速装置の駆動軸お
よび従動軸を前記エンジンの複数の軸に結合させてエン
ジンの一側に前記変速装置を取付ける自動二輪車の変速
装置組付け構造において、 前記エンジンケースと変速ケースのそれぞれに互いに連
結するボルトボス部を複数設け、前記エンジンケースと
変速ケースのそれぞれに軸受ボス部を設け、 前記エンジンケースと変速ケースをボルトにて連結した
際にそれぞれの軸受ボス部が互いに嵌め合いになること
を特徴とする自動二輪車の変速装置組付け構造。 - 【請求項7】 前記ボルトボス部を互いに接しないエン
ジンケースと変速ケースのそれぞれに複数設け、前記エ
ンジンケースと変速ケースをボルトにて連結した際に互
いに接するエンジンケースと変速ケースとを共締めと
し、エンジンケースに配設される複数の軸それぞれに対
応する軸受ボス部を複数箇所に設け、前記複数の軸に結
合される変速ケースの駆動軸および従動軸それぞれに軸
受ボス部を複数箇所に設け、エンジンケースと変速ケー
スとそれぞれ対応する軸受ボス部が互いに異なる面上で
嵌め合いになることを特徴とする請求項6に記載の自動
二輪車の変速装置組付け構造。
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---|---|---|---|
JP2002113438A JP4135388B2 (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 自動二輪車の変速装置組付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002113438A JP4135388B2 (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 自動二輪車の変速装置組付け構造 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003306190A true JP2003306190A (ja) | 2003-10-28 |
JP2003306190A5 JP2003306190A5 (ja) | 2005-09-08 |
JP4135388B2 JP4135388B2 (ja) | 2008-08-20 |
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ID=29395628
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JP2002113438A Expired - Fee Related JP4135388B2 (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 自動二輪車の変速装置組付け構造 |
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JP (1) | JP4135388B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007240721A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2009190488A (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-27 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
-
2002
- 2002-04-16 JP JP2002113438A patent/JP4135388B2/ja not_active Expired - Fee Related
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