JP4281290B2 - ベルト式変速装置の冷却構造 - Google Patents

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    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の変速装置の構造に関し、特に、ベルト式変速装置の冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車や自動二輪車の変速装置として、Vベルトを使用したいわゆるCVTが採用されるものがある。
CVTにおいては、駆動を伝達するためのVベルトが発熱するために該Vベルトを送風冷却するように構成したものが知られている。
【0003】
従来のCVTの構成は、例えば、図11、12に示すように、クランクケース133に一体で構成された変速ケース161に、駆動側可変プーリ162aと従動側可変プーリ163aを平行に配設し、前記駆動側可変プーリ162aと従動側可変プーリ163aとの間に伝達ベルト167が巻装されている。前記駆動側可変プーリ162aと従動側可変プーリ163aは、固定フェーシング162b、163bと可動フェーシング162c、163cとで構成されている。符号161aは内側変速ケース、161bは外側変速ケースである。
前記駆動側可変プーリ162a外側の固定フェーシング162bには冷却ファン162fが設けられ、駆動側可変プーリ162a、従動側可変プーリ163aおよび伝達ベルト167を空冷するようにされている。符号109はクランク軸である。
【0004】
前記冷却ファン162fにより吸気される外気は、図11、図12中の矢印に示すように、外側変速ケース161bに設けられた開口部161mより変速ケース161内に導入され、駆動側可変プーリ162aの回転方向に沿って(図中で反時計回りに)送気され、該駆動側可変プーリ162aの下側より駆動側可変プーリ162aと従動側可変プーリ163aとの間を通って該従動側可変プーリ163aの上側に送気され、前記従動側可変プーリ163aの後方側を通って該従動側可変プーリ163aの後方下側の排気口161pより外部に排気するようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の変速装置の構成では、クランクケース133が一体で構成され、オイル室110、111とプーリ室112とが隔壁133a、133bで仕切られているため、プーリがエンジンの熱影響を受けて伝達ベルト167の耐久性が劣化するという問題点があった。
また、冷却用ファン162fおよび吸気口161mが車両左側に取付けられているため、車両右側の駆動側可変プーリ162aが発熱し易いという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で駆動側可変プーリ及び伝動ベルトの冷却効率を向上させ、伝達ベルトの耐久性を確保できるベルト式変速装置の冷却構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両に搭載される変速装置であって、変速ケース内に駆動側可変プーリと従動側可変プーリとを備えるとともに該駆動側可変プーリと従動側可変プーリとの間で巻装される伝達ベルトを備えたベルト式変速装置の冷却構造において、
前記従動側可変プーリは、軸線方向で前記変速ケースに対向する位置に該変速ケース内に外気を導入するためのファンを一体的に備え、
前記変速ケースは、外壁部の駆動側可変プーリから従動側可変プーリに亘り形成される下側壁部を前記駆動側可変プーリおよび従動側可変プーリに近接して形成し、前記駆動側可変プーリと従動側可変プーリとを挟んで前記下側壁部と対向する上側壁部を前記駆動側可変プーリおよび従動側可変プーリより離隔して形成し、前記上側壁部と従動側可変プーリとの間に従動側可変プーリの円周方向外周に沿って且つ駆動側可変プーリに向かい内壁部を延設し、前記内壁部と前記上側壁部との間に前記駆動側可変プーリから前記従動側可変プーリに向かう方向に冷却空気を排風する排風路を構成すると共にこの排風路の下流端に排気口を形成し、前記外壁部の前記ファンの軸線方向で対向する位置に外気を導入するための開口部を形成し、
前記伝達ベルトは、上側壁部側に位置する部分が駆動側可変プーリ側から従動側可変プーリ側に向かい走行するようになされ、この伝達ベルトの走行方向に沿って前記排風路内を冷却空気が流れると共に該排風路内の冷却空気が前記排気口から内壁部外面に沿って流れて前記変速ケースの外へ排出されるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明は、前記変速ケースにおいて、上側壁部側の駆動側可変プーリと従動側可変プーリとの略中間位置で前記内壁部の延長上に送気案内リブを形成することが好ましい。
また、本発明は、前記変速ケースは、下側壁部の内側に従動側可変プーリのフェーシングのうち前記ファンが突設される側のフェーシングの円周方向外周に沿って排気案内壁部を突出形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のベルト式変速装置の冷却構造。
また、本発明は、前記変速ケースは、前記上側壁部のうち、駆動側可変プーリの上方且つ排風路の前方に位置する部分を、前記排風路を画成する部分よりも上方に膨出させて空間部を形成し、この空間部を前記変速ケース内と前記排風路内の両方に連通させたことが好ましい。
【0009】
また、本発明は、前記変速ケースを車両に搭載されるパワーユニットのクランクケースと別体に形成するとともに前記クランクケースと一体的に装着可能に構成し、前記クランクケースと変速ケースのそれぞれの外壁部に、前記変速ケースをクランクケースに装着した状態で連結される軸部材を保持する軸受ボス部と、前記クランクケースと変速ケースとを連結するボルトボス部とを設け、前記変速ケースをクランクケースの外壁部に装着した状態で、前記クランクケースの外壁部と変速ケースの外壁部との間に通風可能な間隙を形成することが好ましい。
【0010】
また、本発明は、前記クランクケースの外壁部と変速ケースの外壁部との間に形成された隙間を、従動側可変プーリ側よりも駆動側可変プーリ側が広く形成することが好ましい。
また、本発明は、前記変速ケースにおいて、駆動側可変プーリ側を軸方向に沿って外側に膨出させて形成することが好ましい。
また、本発明は、前記変速ケースにおいて、前記排風路端部から変速ケースの外へ冷却空気を排出する排気口を従動側可変プーリの上方に位置して設け、前記排気口を、車両後方向下向きに開口することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図9は発明を実施する形態の一例であって、図1は本発明に係るベルト式変速装置の冷却構造が採用されたエンジンを搭載した自動二輪車の全体の構成を示す側面図、図2は前記エンジンの構成を示す車両左側面図、図3は前記エンジンの構成を示す車両右側面図、図4は前記エンジンのパワートレーンの構成を示す側面図、図5は前記エンジンのパワートレーンの構成を示す平面断面図、図6は前記エンジンと変速装置の構成を示す車両右側面図、図7は図6のX−X断面矢視図、図8は前記変速装置の構成を示す車両右側面図、図9は前記変速装置の構成を示す車両右側面断面図、図10は図9のY−Y断面矢視図である。
【0012】
本実施形態は、本発明に係るベルト式変速装置の冷却構造が採用されたエンジンを搭載した自動二輪車1であって、図1に示すように、車体前後方向に延設される車体フレーム2の略中央部にはエンジンユニット3が懸架され、前頭部には前輪4がハンドルバー(図示省略)によって左右回動自在に設けられ、前記エンジンユニット3の後方に架設されたピボット軸7を介して、後方に延びて後輪8を軸支する後輪懸架装置(図示省略)が上下方向に揺動自在に支持されたものである。
【0013】
前記車体フレーム2は、以下に示すように構成されている。
車両前側には、図1、図2に示すように、前輪4を回転自在に軸支するフロントフォーク(図示省略)を左右回動自在に操舵可能に支持するヘッドパイプ21と、前記ヘッドパイプ21の上部より左右一対で後方に向かい、且つ前輪の上端部と略同程度の高さあたりまで下方に垂下して形成されたヘッドアッパーチューブ22と、前記ヘッドパイプ21の下部より左右一対で後方に向かい、前記ヘッドアッパーチューブ22と対向してダウンチューブ23が略平行に前記ヘッドアッパーチューブ22よりも短く形成されている。
【0014】
前記ヘッドアッパーチューブ22とダウンチューブ23との間には、前記ヘッドアッパーチューブ22の略中央部とダウンチューブ23の端部とを連結するサイドアッパーチューブ24が設けられている。
【0015】
前記ダウンチューブ23の後端部には、下方に垂下して設けられるロアダウンチューブ25が左右一対で設けられている。前記ロアダウンチューブ25は、前輪4の後方で下方に垂下して形成され、前方に傾斜したシリンダ32の下側付近より後方に向かいやや上方に傾斜して形成され、クランクケース33付近でさらに上方に傾斜して延設されて後述するアッパーチューブ26の中程に接続されている。
【0016】
車両の中央部には、車体フレーム2の主部を構成するアッパーチューブ26がヘッドパイプ21の下側後方より後輪8の上方に亘り延設されている。前記アッパーチューブ26は、前記ロアダウンチューブ25の前端部付近に接続され、その接続部から後方に向かいやや下方に傾斜して延設され、後輪8の前側より上方に傾斜して形成されている。前記ロアダウンチューブ25の略中央部の下側にエンジンユニット3が垂架されている。
【0017】
前記エンジンユニット3は、図2〜図5に示すように、クランク軸9を車両幅方向に指向させ、クランクケース33の前側に2気筒用のシリンダヘッド31およびシリンダ32を備え、その気筒中心軸が前上がり傾斜となるように搭載された前方横置きエンジンであって、前記クランクケース33の後方に変速装置60を前後方向に一体的に並設した2気筒4サイクルのユニット型エンジンである。
【0018】
そして、前記エンジンユニット3は、車両側面視で気筒中心軸線より上方側に吸気系が配設され、該気筒中心軸線より下方側にラジエタ15および排気系が配設されている。前記ラジエタ15は矩形状を呈し、前記エンジンユニット3の前方で且つ後述するエアクリーナ14の下方で車両進行方向に正対して設けられている。
【0019】
前記シリンダヘッド31には、図2、図3に示すように、車両側面視で気筒中心軸線より上方側に吸気カム軸16が配設され、該気筒中心軸線より下方側に排気カム軸17が配設されている。
【0020】
前記シリンダヘッド31の上方には吸気マニホールド31aが形成されている。前記吸気マニホールド31aには、吸気ポート(図示省略)と連通する吸気経路、すなわちインテークパイプ11、スロットルボディ12、気化器インレットチューブ13、エアクリーナ14が前方に向かい上方に傾斜して略直線的に配設されている。前記エアクリーナ14は、ヘッドアッパーチューブ22、ダウンチューブ23およびサイドアッパーチューブ24との間に形成された空間に配置されている。
【0021】
前記エアクリーナ14の下方でラジエタ15の上方の空間には、二次エア供給装置40を構成する二次エアバルブユニット41が配設されている。前記二次エアバルブユニット41の一端部は二次エア供給ホース43に接続され、他端部はリードバルブ45に接続されている。
【0022】
前記リードバルブ45は、シリンダヘッドカバー35に形成されたブリーザ室50の吸気経路側側壁に平面視で2気筒の吸気マニホールド31aの間に気筒中心軸線と略平行に突設されている。このリードバルブ45は、吸気経路に対して車両前側であり、吸気カム軸16に対して車両上方で、且つラジエタ15に対して車両後側に位置している。
前記二次エア供給ホース43は、前記リードバルブ45の取付け側に沿って吸気経路と略平行に延設されている。
【0023】
前記ブリーザ室50は、シリンダヘッドカバー35の吸気カム軸16上側に該吸気カム軸線方向に沿って矩形状に形成されるとともに、上部が開口形成されている。その開口部を覆うように対向する面側を開口した箱形状のブリーザカバー51が配設されている。
【0024】
また、前記ブリーザ室50の吸気カム軸16に沿った長手方向両端部には、シリンダヘッドカバー35のシリンダヘッド31への締結ボルト(図示省略)が取付けられる。前記締結ボルトの取付け位置は、吸気側にブリーザ室50を構成する関係上、排気側の取付け位置よりも広くされている。
【0025】
一方、排気経路の構成は、図1、図2に示すように、前記シリンダヘッド31より車体後方に向かい排気管18が延設されている。前記排気管18は、該シリンダヘッド31の下側から後方に向かい延設され、さらに、前記シリンダ32の下側に配置されるクランクケース33の側部に沿って車体後方に延設されて、後輪8の側方で車体フレーム2に取付けられた排気消音器(マフラー)19に接続されている。
【0026】
前記シリンダ32の後方には、クランクケース33が構成されるエンジンケース36が設けられている。前記エンジンケース36は、内部に配設される軸部材の軸心方向に対して略垂直方向に分割可能に形成された車両右側エンジンケース36aと車両左側エンジンケース36bとの2体で構成されている。
【0027】
前記エンジンケース36の内部には、図5、図7に示すように、クランク軸9と、前記クランク軸9からの出力を前記変速装置60に入力するための入力軸37と、前記変速装置60からの出力を伝達するクラッチ軸38と、前記クラッチ軸38に伝達された駆動力を駆動輪側に出力する出力軸39が平行に配設されている。前記出力軸39は、後輪側を軸支するためのピポット軸7を兼用している。
【0028】
前記車両左側エンジンケース36bには、クランク軸9の一端部に設けられたマグネト36mを覆うマグネトカバー36cが配設され、前記クラッチ軸38の一端部に設けられたクラッチ部38aを覆うクラッチカバー36dが配設されている。
【0029】
前記車両右側エンジンケース36aには、入力軸37端部とクラッチ軸38端部が突設配設される部分に、変速装置60が取付けられる嵌合部36j、36kが開口形成されている。前記嵌合部36jの内周部と入力軸37の先端部外周部との間にはオイルシール36sが組み付けられ、エンジンケース36内の密閉性を保つようにされている。
【0030】
また、前記車両右側エンジンケース36a外壁部の変速装置60との取付け部分には、締結ボルト64bが締結されるボルトボス部36eが複数箇所に突設されている。
【0031】
前記変速装置60は、図6、図7に示すように、前記エンジンケース36とは別体で構成される変速ケース61を備え、その内部に駆動軸62及び従動軸63を配設して別体でエンジンケース36に装着可能としたユニット構造で構成されている。
【0032】
前記変速ケース61は、内部に駆動軸62及び従動軸63が平行に配設されるとともに、その軸心方向に対して略垂直方向に分割可能に形成された内側変速ケース61aと外側変速ケース61bとの2体で構成されている。そして、前記駆動軸62及び従動軸63の各々の一端部が変速ケース61の外側に突出して配設されている。
【0033】
前記内側変速ケース61aは、図7に示すように、駆動軸62端部と従動軸63端部が配設される部分に、前記嵌合部36j、36kと対応する嵌合部61j、61kが突出形成されている。該嵌合部61j、61kは、前記嵌合部36j、36kと嵌め合いで組付けるように構成されている。また、前記嵌合部36j、61j、61kは軸受を兼ねている。
【0034】
前記嵌合部61kの外周部と前記嵌合部36kの内周部との間にはОリング61rが組み付けられ、また、前記嵌合部61kの内周部と従動軸63の構成部品の外周部との間にはオイルシール61sが組み付けられ、エンジンケース36内部と変速ケース61内部との密閉性を保つようにされている。
【0035】
また、前記内側変速ケース61aの車両右側エンジンケース36aとの取付け部分には、前記車両右側エンジンケース36aに突設されたボルトボス部36eと対向してボルトボス部61dが突設されている。
【0036】
前記変速ケース61のエンジンケース36への取付けは、該変速ケース61を車両右側エンジンケース36aの外側に配置して、複数の締結ボルト64bにより前記車両右側エンジンケース36aを挟持して車両左側エンジンケース36bに締結される。
【0037】
前記締結ボルト64bは、図8に示すように、変速ケース61の外周縁で、駆動軸62の前方側と、従動軸63の後方側と、前記駆動軸62と従動軸63との間であって前記駆動軸62及び従動軸63を上下方向で挟む位置で、前記変速ケース61をエンジンケース36に締結するように配置されている。
【0038】
前記駆動軸62は、両端部がそれぞれ内側変速ケース61aおよび外側変速ケース61bに組み込まれるベアリング71、72を介して回転可能に軸支されている。前記駆動軸62の内側変速ケース61a側の一端部は、ジョイント(入力軸側)65によりエンジンケース36内に回転可能に軸支される入力軸37の一端部に連結可能に突設され、該変速ケース61内に配置される部分には駆動側可変プーリ62aが設けられている。
【0039】
前記従動軸63は、両端部がそれぞれ内側変速ケース61aおよび外側変速ケース61bに組み込まれるベアリング73、74を介して回転可能に軸支されている。前記従動軸63の内側変速ケース61a側の一端部は、ジョイント(クラッチ軸側)66によりエンジンケース36内に回転可能に軸支されるクラッチ軸38の一端部に連結可能に突設され、該変速ケース61内で前記駆動側可変プーリ62aと対向する位置には従動側可変プーリ63aが設けられている。
【0040】
前記駆動側可変プーリ62aと従動側可変プーリ63aとの間には伝達ベルト67が巻装されている。
【0041】
前記駆動側可変プーリ62aは、図7に示すように、駆動軸62と一体的に形成された固定フェーシング62bと軸心方向に移動可能な可動フェーシング62cとにより構成されている。前記可動フェーシング62cには、同軸上でベアリング75を介して変速ドリブンギア62dが一体的に設けられている。前記変速ドリブンギア62dは、後記する電動モータ68とギアで噛合い、該電動モータ68の回転により駆動軸62の軸線方向に沿って変位するように構成されている。
【0042】
こうして、前記駆動側可変プーリ62aは、変速ドリブンギア62dの変位にともない可動フェーシング62cが変位することで固定フェーシング62bと可動フェーシング62cとの間のプーリ溝の幅が変動して、前記駆動側可変プーリ62a上に円弧状に巻装される伝達ベルト67の円弧寸法を可変制御するようにされている。
【0043】
前記従動側可変プーリ63aは、図7に示すように、従動軸63と一体的に形成された固定フェーシング63bと同軸上で軸心方向に移動可能な可動フェーシング63cとにより構成されている。前記固定フェーシング63bの外側変速ケース61bと対向する外側面にはファン63fが突設されている。前記可動フェーシング63cは、従動軸63に対し回転自在に且つ摺動自在に配設されている。
前記可動フェーシング63cの反固定フェーシング63b側には、該可動フェーシング63cを固定フェーシング63b側に付勢するように圧接バネ69が設けられている。
【0044】
こうして、前記従動側可変プーリ63aは、前記駆動側可変プーリ62aからの伝達される駆動力に応じて伝達ベルト67により可動フェーシング63cが圧接バネ69を抗して変位することで固定フェーシング63bと可動フェーシング63cとの間のプーリ溝の幅が変動して、従動側可変プーリ63a上に円弧状に巻装される伝達ベルト67の円弧寸法が可変制御される。
【0045】
前記電動モータ68は、図6、図8に示すように、駆動軸62の上方で変速ケース61の外側変速ケース61b側壁に一体的に装着されており、前記駆動軸62より前方で且つ変速ケース61の前方端よりも後方に設けられている。また、前記電動モータ68は、前後方向を締結ボルト64bにより挟まれる位置で変速ケース61に締結されている。
【0046】
ここで、変速ケース61の構成について詳細に説明する。
前記変速ケース61は、図7〜図10に示すように、駆動側可変プーリ62aおよび従動側可変プーリ63aの外周を覆うように内側変速ケース61aおよび外側変速ケース61bの外壁部が形成されている。それぞれの外壁部の外周に沿って略等しい間隔で締結ボルト64aにより内側変速ケース61aと外側変速ケース61bとを一体的に締結されている。
【0047】
前記内側変速ケース61aおよび外側変速ケース61bの外壁部は、図7、図8に示すように、前記駆動側可変プーリ62aから従動側可変プーリ63aに亘り形成される図中の一方側壁部たる下側壁部61eが前記駆動側可変プーリ62aおよび従動側可変プーリ63aに近接して形成されている。一方、前記駆動側可変プーリ62aから従動側可変プーリ63aに亘り形成される図中の他方側壁部たる上側壁部61fは、前記駆動側可変プーリ62aおよび従動側可変プーリ63aより離隔して形成されている。
【0048】
前記上側壁部61fと前記従動側可変プーリ63aとの間には、図9に示すように、該従動側可変プーリ63aの外周に沿って且つ駆動側可変プーリ62aに向かい内壁部61gが延設されている。前記内壁部61gの駆動側可変プーリ62a側の端部には、駆動側可変プーリ62aと従動側可変プーリ63aの略中間位置まで送気案内リブ61iが延設されている。前記送気案内リブ61iの先端部は、巻装される伝達ベルト67側に近づくように湾曲して構成されている。
【0049】
前記内壁部61gにより従動側可変プーリ63a側と上側壁部61f側とに隔てられ、該内壁部61gと上側壁部61fとの間に排風路61lが形成されている。前記上側壁部61f後部の排風路61lの端部には排気口61pが開口形成されている。
【0050】
前記下側壁部61eには、図9、図10に示すように、従動側可変プーリ63aの円周方向外周に沿って近接して且つ伝達ベルト67に沿って、従動側可変プーリ63aから駆動側可変プーリ62aに向かうに連れて漸次内側に突出する送気案内壁部61hが形成されている。
【0051】
前記上側壁部61fは、図9に示すように、駆動側可変プーリ62a近傍で外側に膨出させて前記排風路61lの通路断面積よりも大きく空間部61nが形成されている。
【0052】
また、前記外側変速ケース61bは、図10に示すように、駆動側可変プーリ62a側の外壁部を軸線方向に沿って外側に膨出させて形成され、該外壁部の従動側可変プーリに設けられたファン63fの軸線方向中心付近と対向する位置には外気を導入するための開口部61mが形成されている。前記開口部61mの外側には、該開口部61mを覆うとともに外気を導入するための送風ダクト63gが設けられている。前記送風ダクト63gは、外側変速ケース61bの側方より前方斜め上方に延設され、アッパーチューブ26付近で側方に向かい開口形成されている。
【0053】
前記伝達ベルト67は、図9の矢印に示すように、駆動側可変プーリ62aと従動側可変プーリ63aとの間で上側壁部61f側に位置する部位を駆動側可変プーリ62a側から従動側可変プーリ63a側に向かい反時計回りに走行するように構成されている。
【0054】
後輪8への出力の伝達は、図4、図5に示すように、出力軸39により車両左側に配設される伝動ユニット80を介して後輪8を減速駆動するようにされている。前記後輪8は、車両左側が前記伝動ユニット80により上下方向に揺動自在に軸支されるとともに、車両右側がライトリアアーム88により上下方向に揺動自在に軸支されている。
【0055】
前記伝動ユニット80は伝動ケース81を備え、該伝動ケース81内に前記出力軸39の一端部に設けられるドライブギア82が配設されるとともにアイドルギア83、84、85および後輪軸8aに設けられるファイナルギア86が略平行に配設されている。
【0056】
前記伝動ケース81は、駆動軸心方向に対して略垂直方向に分割可能な外側ケース81aと後輪側に配設される内側ケース81bとで構成され、伝動ユニット80を単体で組立て可能に構成されている。
こうして、前記出力軸39からの駆動力はアイドルギア83、84、85を介してファイナルギア86に伝達されて後輪8を駆動するように構成されている。
【0057】
次に、本実施形態のベルト式変速装置の冷却構造による作用について図面を参照して説明する。
まず、エンジンユニット3に変速装置60を組付ける場合は、図5または図7に示すように、エンジン本体を構成する部品が組み込まれるエンジンケース36と、変速装置60の構成部品が組み込まれる変速ケース61を別体で組立てる。すなわち、別工程でエンジンケース36と変速ケース61とを同時に組立てることが可能となる。
【0058】
そして、各々組立てられてユニット化したエンジンケース36と変速ケース61とを組付ける。この時、入力軸37と駆動軸62とを連結し、クラッチ軸38と従動軸63とを連結する。そして、エンジンケース36側の嵌合部36j、36kと変速ケース61側の嵌合部61j、61kとを嵌合させて、前記エンジンケース36と変速ケース61とを一体的に組付ける。
【0059】
そして、エンジンケース36の車両左側エンジンケース36bと変速ケース61とで車両右側エンジンケース36aを挟み込んだ状態で、締結ボルト64bを用いていわゆる共締めで変速ケース61をエンジンケース36に一体的に組付けることができる。
【0060】
このとき、エンジンケース36と変速ケース61は、それぞれの外壁部に突設されたボルトボス部36e、61dを介して組み付けられるため、前記エンジンケース36の外壁部と変速ケース61の外壁部との間に隙間90が形成される。
前記隙間90は、従動側可変プーリ63a側の隙間90bよりも駆動側可変プーリ62a側の隙間90aの方が広く形成されている。このように、エンジンユニット3の熱影響が多いクランクケース33付近の隙間を広く形成したので、変速ケース61内の駆動側可変プーリ62aへの熱影響を抑制することができる。
【0061】
また、前記変速ケース61は、図5に示すように、平面視でエンジンケース36の外側部よりも車体幅方向外側に突出して組み付けられている。このような構成により、変速ケース61に走行風を効果的に当てることができるので、該変速ケース61を効果的に冷却することができる。
【0062】
エンジン運転状態においては、従動側可変プーリ63aの回転とともにファン63fが回転して、外側変速ケース61bに形成された開口部61mより送風ダクト63gを介して外気が変速ケース61内に導入される。
【0063】
変速ケース61内に導入された空気は、図9に示すように、下側壁部61eに沿って従動側可変プーリ63aから駆動側可変プーリ62aに亘って矢印に示す方向に送気される。そして、従動側可変プーリ63aの回転方向に沿って図中上方に送られて一旦空間部61nで開放された後、送気案内リブ61i、内壁部61gと上側壁部61fとで形成された排風路61lを通って変速ケース61の後部に形成された排気口61pより排気される。
【0064】
以上のように構成したので、本実施形態の構成によれば、変速ケース61の後方から導入された外気は、該変速ケース61内部で従動側可変プーリ63aから駆動側可変プーリ62aにかけて伝達ベルト67の走行に沿って略全周に亘り送風冷却して、該変速ケース61の後方上部より排気されるので、従動側可変プーリ63a、駆動側可変プーリ62aおよび伝達ベルト67を効果的に冷却することができる。
【0065】
また、本実施形態によれば、駆動側可変プーリ62aの上方に配置される電動モータ68や減速ギア68aの取付けスペースを利用して空間部61nを形成したので、省スペースで効率の良い排気を行うことができる。
【0066】
また、本実施形態によれば、送気案内リブ61iの送気上流側先端部を巻装される伝達ベルト67側に近づくように湾曲して、排風路61lの路送気上流側の開口面積が大きくなるように構成したので、排気作用の向上を図るともに送風された冷却風が再び従動側可変プーリ63a側に戻ることを抑制することができるので、高効率の空冷効果を実現できる。
【0067】
また、本実施形態によれば、排気口61pを変速ケース61の後部に形成したので、変速ケース61内部を冷却して暖められた空気をエンジン後部に排気でき、エンジン本体やライダーの足元に送風することがないので不快感を与えることなく、効率の良い冷却を行うことができる。
【0068】
尚、本発明のベルト式変速装置の冷却構造は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、本実施形態では自動二輪車に搭載されるエンジンに適用しているが、搭載される車両に限定されるものではない。
【0069】
また、本実施形態では、変速装置60は電動モータ68を採用した電子制御式としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、油圧により制御するようなものであってもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜に記載のベルト式変速装置の冷却構造によれば、簡単な構成で駆動側可変プーリ及び伝動ベルトの冷却効率を向上させ、伝達ベルトの耐久性を高めることができるという優れた効果を奏し得る。
【0071】
詳しくは、本発明によれば、ベルト式変速装置の冷却構造において、変速ケース内に外気を導入するためのファンを従動側可変プーリと一体的に構成し、前記変速ケースの送気通路の上流側を狭くして下流側を広くすることで排気効率を高め、下流側の変速ケースの前記上側壁部と従動側可変プーリとの間に従動側可変プーリの円周方向外周に沿って且つ駆動側可変プーリに向かい内壁部を延設し、前記内壁部と前記上側壁部との間に前記駆動側可変プーリから前記従動側可変プーリに向かう方向に冷却空気を排風する排風路を構成すると共にこの排風路の下流端に排気口を形成し、前記外壁部の前記ファンの軸線方向で対向する位置に外気を導入するための開口部を形成し、前記伝達ベルトを、上側壁部側に位置する部分が駆動側可変プーリ側から従動側可変プーリ側に向かい走行するようにし、この伝達ベルトの走行方向に沿って前記排風路内を冷却空気が流れると共に該排風路内の冷却空気が前記排気口から内壁部外面に沿って流れて前記変速ケースの外へ排出されるようにしたことで、従動側可変プーリ、駆動側可変プーリおよび伝達ベルトを全長に亘り効果的に冷却することができる。したがって、従来の構造と比較して著しくベルトの耐久性の向上を図ることができる。
【0072】
また、送風用ファンを従動側可変プーリと一体的に設けることで、エンジンの運転状況に応じて常時送風が可能となるので高速運転でも高効率で冷却を行うことができる。
【0073】
また、本発明によれば、変速ケースの構成を、排風路側の駆動側可変プーリと従動側可変プーリとの略中間位置で内壁部の延長上に送気案内リブを形成するようにしたことで、送風通路下流側の空気の流れを案内して整流効果の向上を図ることができる。これにより、空気の滞留を少なくして変速ケース内の冷却効果を向上することができる。
【0074】
また、本発明によれば、変速ケースの構成を、送風通路上流側の一方側壁部の内側に従動側可変プーリの円周方向外周に沿って且つ伝達ベルトの軌道に沿って送気案内壁部を突出形成するようにしたことで、従動側可変プーリ付近の送風通路上流側の空気の流れを案内して整流効果の向上を図ることができる。これにより、駆動側可変プーリを効果的に冷却することができるので、ベルトの耐久性の向上を図ることができる。
【0075】
また、本発明によれば、排風路側の駆動側可変プーリ近傍に空間部を形成することで、送風された空気を前記空間部で減圧して排風を容易に行うことができる。これにより、送風が効率良く行われるので変速ケース内の冷却効果の向上を図ることができる。
【0076】
また、本発明によれば、変速ケースの構成を、車両に搭載されるパワーユニットのクランクケースと別体に形成するとともに前記クランクケースと一体的に装着可能に構成し、前記クランクケースと変速ケースのそれぞれの外壁部に、前記変速ケースをクランクケースに装着した状態で連結される軸部材を保持する軸受ボス部と、前記クランクケースと変速ケースとを連結するボルトボス部とを設け、前記変速ケースをクランクケースの外壁部に装着した状態で、前記クランクケースの外壁部と変速ケースの外壁部との間に通風可能な間隙を形成するようにしたことで、エンジンケースから受ける熱影響を低減することができる。
【0077】
また、本発明によれば、クランクケースの外壁部と変速ケースの外壁部との間に形成された隙間を従動側可変プーリ側よりも駆動側可変プーリ側が広く形成することで、断熱効果を高めることができるので、エンジンケースから受ける熱影響の大きい駆動側可変プーリ側の熱影響を効果的に低減できる。
【0078】
また、本発明によれば、変速ケースの構成を、駆動側可変プーリ側をプーリ軸線方向に沿って外側に膨出させて形成するようにしたことで、走行風を受けやすくなり、走行風による空冷効果によりドライブ側の熱影響を効果的に低減できる。
以上のような優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルト式変速装置の冷却構造が採用されたエンジンを搭載した自動二輪車の全体の構成を示す側面図である。
【図2】前記エンジンの構成を示す車両左側面図である。
【図3】前記エンジンの構成を示す車両右側面図である。
【図4】前記エンジンのパワートレーンの構成を示す側面図である。
【図5】前記エンジンのパワートレーンの構成を示す平面断面図である。
【図6】前記エンジンと変速装置の構成を示す車両右側面図である。
【図7】図6のX−X断面矢視図である。
【図8】前記変速装置の構成を示す車両右側面図である。
【図9】前記変速装置の構成を示す車両右側面断面図である。
【図10】図9のY−Y断面矢視図である。
【図11】従来の変速装置の構成を示す側面断面図である。
【図12】従来の変速装置の構成を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 エンジンユニット
9 クランク軸
33 クランクケース
36 エンジンケース
36a 車両右側エンジンケース
36b 車両左側エンジンケース
36e ボルトボス部
36j、36k 嵌合部
37 入力軸
38 クラッチ軸
39 出力軸
60 変速装置
61 変速ケース
61a 内側変速ケース
61b 外側変速ケース
61d ボルトボス部
61e 下側壁部
61f 上側壁部
61g 内壁部
61h 送気案内壁部
61i 送気案内リブ
61j、61k 嵌合部
61l 排風路
61m 開口部
61n 空間部
61p 排気口
62 駆動軸
62a 駆動側可変プーリ
63 従動軸
63a 従動側可変プーリ
63f ファン
63g 送風ダクト
67 伝達ベルト
80 伝動ユニット
90、90b、90a 隙間

Claims (8)

  1. 車両に搭載される変速装置であって、変速ケース内に駆動側可変プーリと従動側可変プーリとを備えるとともに該駆動側可変プーリと従動側可変プーリとの間で巻装される伝達ベルトを備えたベルト式変速装置の冷却構造において、
    前記従動側可変プーリは、軸線方向で前記変速ケースに対向する位置に該変速ケース内に外気を導入するためのファンを一体的に備え、
    前記変速ケースは、外壁部の駆動側可変プーリから従動側可変プーリに亘り形成される下側壁部を前記駆動側可変プーリおよび従動側可変プーリに近接して形成し、前記駆動側可変プーリと従動側可変プーリとを挟んで前記下側壁部と対向する上側壁部を前記駆動側可変プーリおよび従動側可変プーリより離隔して形成し、前記上側壁部と従動側可変プーリとの間に従動側可変プーリの円周方向外周に沿って且つ駆動側可変プーリに向かい内壁部を延設し、前記内壁部と前記上側壁部との間に前記駆動側可変プーリから前記従動側可変プーリに向かう方向に冷却空気を排風する排風路を構成すると共にこの排風路の下流端に排気口を形成し、前記外壁部の前記ファンの軸線方向で対向する位置に外気を導入するための開口部を形成し、
    前記伝達ベルトは、上側壁部側に位置する部分が駆動側可変プーリ側から従動側可変プーリ側に向かい走行するようになされ、この伝達ベルトの走行方向に沿って前記排風路内を冷却空気が流れると共に該排風路内の冷却空気が前記排気口から内壁部外面に沿って流れて前記変速ケースの外へ排出されるようにしたことを特徴とするベルト式変速装置の冷却構造。
  2. 前記変速ケースは、上側壁部側の駆動側可変プーリと従動側可変プーリとの略中間位置で前記内壁部の延長上に送気案内リブを形成したことを特徴とする請求項1に記載のベルト式変速装置の冷却構造。
  3. 前記変速ケースは、下側壁部の内側に従動側可変プーリのフェーシングのうち前記ファンが突設される側のフェーシングの円周方向外周に沿って排気案内壁部を突出形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のベルト式変速装置の冷却構造。
  4. 前記変速ケースは、前記上側壁部のうち、駆動側可変プーリの上方且つ排風路の前方に位置する部分を、前記排風路を画成する部分よりも上方に膨出させて空間部を形成し、この空間部を前記変速ケース内と前記排風路内の両方に連通させたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のベルト式変速装置の冷却構造。
  5. 前記変速ケースを車両に搭載されるパワーユニットのクランクケースと別体に形成するとともに前記クランクケースと一体的に装着可能に構成し、
    前記クランクケースと変速ケースのそれぞれの外壁部に、前記変速ケースをクランクケースに装着した状態で連結される軸部材を保持する軸受ボス部と、前記クランクケースと変速ケースとを連結するボルトボス部とを設け、
    前記変速ケースをクランクケースの外壁部に装着した状態で、前記クランクケースの外壁部と変速ケースの外壁部との間に通風可能な間隙を形成したことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載のベルト式変速装置の冷却構造。
  6. 前記クランクケースの外壁部と変速ケースの外壁部との間に形成された隙間は、従動側可変プーリ側よりも駆動側可変プーリ側が広く形成されることを特徴とする請求項5に記載のベルト式変速装置の冷却構造。
  7. 前記変速ケースは、駆動側可変プーリ側を軸方向に沿って外側に膨出させて形成されることを特徴とする請求項5または6に記載のベルト式変速装置の冷却構造。
  8. 前記変速ケースは、前記排風路端部から変速ケースの外へ冷却空気を排出する排気口を従動側可変プーリの上方に位置して設け、
    前記排気口は、車両後方向下向きに開口することを特徴とする請求項1に記載のベルト式変速装置の冷却構造。
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