JP2003305805A - 樹脂被覆金属板の製造方法 - Google Patents

樹脂被覆金属板の製造方法

Info

Publication number
JP2003305805A
JP2003305805A JP2003022283A JP2003022283A JP2003305805A JP 2003305805 A JP2003305805 A JP 2003305805A JP 2003022283 A JP2003022283 A JP 2003022283A JP 2003022283 A JP2003022283 A JP 2003022283A JP 2003305805 A JP2003305805 A JP 2003305805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
metal plate
resin film
polyester
neck
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003022283A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003305805A5 (ja
JP4154662B2 (ja
Inventor
Kuniharu Mori
邦治 森
Hirohisa Fujita
裕久 藤田
Hideto Ohashi
英人 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2003022283A priority Critical patent/JP4154662B2/ja
Publication of JP2003305805A publication Critical patent/JP2003305805A/ja
Publication of JP2003305805A5 publication Critical patent/JP2003305805A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4154662B2 publication Critical patent/JP4154662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融押出時のネックインが小さく、かつ得ら
れた溶融樹脂膜に異物が発生しにくいため、経済性と製
缶性に優れ、かつ得られた金属缶のフレーバー性に優れ
た樹脂被覆金属板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 Tダイから溶融樹脂を層状に押出す際、
両端部と中央部のポリエステルとオレフィン系ポリマー
のブレンド比率が0:100〜30:70(重量%)と
70:30〜97:3(重量%)であり、層状に押出さ
れた溶融樹脂を冷却固化した後両端部を切断除去して得
た樹脂膜を加熱された金属板にラミネートすることを特
徴とする樹脂被覆金属板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂被覆金属板の製
造方法に関するものである。さらに詳細には、製缶性
(例えば、絞り・しごき加工性)とフレーバー性に優れ
た樹脂被覆金属板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、金属缶の缶内面及び缶外面は腐蝕防
止を目的として、エポキシ系,フェノール系等の各種熱
硬化性樹脂を溶剤に溶解又は分散させたものを塗布し、
金属表面を被覆することが広く行われてきた。しかしな
がら、この熱硬化性樹脂の被覆方法では塗料の乾燥に長
時間を要するため生産性が低下したり、多量の有機溶剤
による環境汚染など好ましくない問題を発生させること
が多いという欠点があった。
【0003】かかる欠点を解決するため、金属板に熱可
塑性樹脂を溶融押出法で被覆する方法が開示されている
(例えば、特許文献1参照。)。又、溶融押出した熱可
塑性樹脂を一旦冷却固化させた後、加熱された金属板に
圧着する方法が開示されている(例えば、特許文献2参
照。)。しかしながら、これらの熱可塑性樹脂の被覆方
法では、Tダイから層状に溶融樹脂を押出す際、溶融樹
脂膜の巾減少(ネックインと称す)が大きく、被覆に必
要な樹脂巾に対して数10cm広い巾で製膜する必要が
あり、経済性の点から満足される方法ではなかった。
【0004】かかる欠点を解決するため、三官能以上の
多塩基酸又は多価アルコール成分を共重合させたポリエ
ステルを配合してなるポリエステルを使用することによ
りネックインを小さくする方法が開示されている(例え
ば、特許文献3、4参照。)。しかしながら、これらの
被覆方法では、三官能以上の多塩基酸又は多価アルコー
ル成分を共重合させたポリエステルが押出機からTダイ
に至る溶融工程で熱劣化しやすく、熱安定剤を併用して
も得られた溶融樹脂膜に異物(例えば、ゲル状異物又は
劣化物を核とした異物)が発生しやすく、製缶時に樹脂
被覆層に異物を起点とした亀裂が入るため、製缶用の樹
脂被覆金属板として満足されるものではなかった。
【0005】
【特許文献1】特開昭57−203545号公報
【特許文献2】特開平10−309775号公報
【特許文献3】特開平10−86308号公報
【特許文献4】特開2000−71388号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
の問題点を解消することを目的とするものである。即
ち、溶融押出時のネックインが小さく、かつ得られた溶
融樹脂膜に異物が発生しにくいため、経済性と製缶性に
優れ、かつ得られた金属缶のフレーバー性に優れた樹脂
被覆金属板の製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は融点が1
80℃以上の結晶性ポリエステルとオレフィン系ポリマ
ーをブレンドした樹脂層を金属板の片面又は両面に被覆
する製造方法において、Tダイから溶融樹脂を層状に押
出す際、両端部と中央部のポリエステルとオレフィン系
ポリマーのブレンド比率が0:100〜30:70重量
%と70:30〜99:1重量%であり、層状に押出さ
れた溶融樹脂を冷却固化した後両端部を切断除去して得
た樹脂膜を加熱された金属板にラミネートすることを特
徴とする樹脂被覆金属板の製造方法によって達成され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステルはジ
カルボン酸成分とグリコール成分からなるポリマーであ
り、ジカルボン酸として、テレフタル酸,イソフタル
酸,オルソフタル酸,ナフタレンジカルボン酸,ジフェ
ニルスルホンジカルボン酸,5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸,コハク
酸,アジピン酸,セバシン酸,デカンジカルボン酸,マ
レイン酸,フマル酸,ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン
酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸が使用で
きる。又、グリコール成分として、エチレングリコー
ル,プロパンジオール,ブタンジオ−ル,ペンタンジオ
ール,ヘキサンジオール,ネオペンチルグリコール等の
脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂
環族グリコール、ビスフェノールA,ビスフェノールS
等の芳香族グリコールが使用できる。
【0009】本発明におけるポリエステルには、必要に
応じて酸化防止剤,熱安定剤,紫外線吸収剤,可塑剤,
顔料,帯電防止剤,潤滑剤,結晶核剤,無機又は有機粒
子よりなる滑剤等を配合させてもよい。
【0010】本発明におけるポリエステルの製造方法に
ついては特に限定しない。即ち、エステル交換法又は直
接重合法のいずれの方法で製造されたものであっても使
用できる。又、分子量を高めるために固相重合法で製造
されたものであってもかまわない。さらに、缶に内容物
を重点後に実施されるレトルト処理被等でのポリエステ
ル樹脂からのオリゴマー量を少なくする点より、減圧固
相重合法で製造されたオリゴマー含有量が低いポリエス
テルを使用することは好ましい。
【0011】本発明で使用されるポリエステルの融点は
180℃以上であることが製缶性(絞り・しごき加工に
おいて、缶内面側の樹脂ではポンチの離型性の確保、缶
外面側の樹脂ではかじり抑制[樹脂皮膜での縦方向のキ
ズ])から必要である。
【0012】ポリエステルとブレンドされるオレフィン
系ポリマーは特に限定しない。低密度ポリエチレン,中
密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,直鎖状低密度
ポリエチレン,超高分子量ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,エチレンープロピレン共重合体,エチレンーブテン
共重合体,エチレンー酢酸ビニル共重合体,エチレンー
エチルアクリレート共重合体,エチレンービニルアルコ
ール共重合体,アイオノマー等が使用できる。
【0013】Tダイから押出された層状樹脂の両端部と
中央部で使用するオレフィン系ポリマーは同一であるこ
とが好ましい。その理由は、樹脂の無駄を省く観点から
層状に押出された樹脂を冷却固化後に切断除去して得た
両端部を含む樹脂を中央部で再使用した場合、金属板に
被覆された樹脂層の品質が安定するためである。両端部
を含む樹脂の中央部での再使用比率は特に限定しない
が、5〜60重量%が好ましい。
【0014】本発明ではポリエステルとオレフィン系ポ
リマーをTダイから層状に押出す際、両端部と中央部の
ポリエステルとオレフィン系ポリマーのブレンド比率は
0:100〜30:70と70:30〜99:1重量%
であることが必要である。両端部(片側が5cm以下の部
分)において、ポリエステルが30重量%を超える場
合、ネックインが大きくなるため好ましくない。中央部
において、オレフィン系ポリマーが1重量%未満の場
合、金属缶を得る際、缶外面でかじりが発生しやすいた
め、好ましくない。又、オレフィン系ポリマーが30重
量%を超える場合、得られた金属缶のフレーバー性が劣
るため好ましくない。
【0015】本発明ではポリエステルとオレフィン系ポ
リマーをドライブレンド又は溶融混合して得たポリマー
を公知の1軸又は2軸押出機内で溶融させた後、エッジ
ラミネーションタイプ等の公知のマルチマニホールドダ
イを使用して層状の溶融樹脂膜を得る。
【0016】本発明では冷却固化方法として、回転させ
た冷却ロールにTダイから層状に溶融した樹脂を接触さ
せる公知の方法が使用できる。溶融樹脂を冷却ロールに
接触させる際、強制的にエアーを吹き付ける方法又は静
電気で密着させる方法を採用することが好ましい。又、
強制エアー吹き付け法,静電密着法のいずれにおいても
層状樹脂の両端部と中央部を独立させて実施する方法が
より好ましい。
【0017】本発明では冷却固化させた後、両端部を切
断除去して得た樹脂膜を加熱された金属板に直接ラミネ
ートする方法、又は冷却固化させた後、両端部を切断除
去して得た樹脂膜を一旦巻取った後、別工程で加熱され
た金属板にラミネートする方法のいずれも使用できる。
【0018】後者の被覆方法においては、冷却固化物を
縦延伸(例えば、ポリエステルのガラス転移点以上かつ
冷結晶化温度未満の温度で2.0〜6.0倍延伸)を実
施し、さらに緊張下で熱処理(例えば、50℃以上かつ
ポリエステルの融点ー20℃の温度で1〜20秒間)を
実施することが好ましい。その理由は、巻取った樹脂膜
ロールを保管した後、この樹脂膜ロールを加熱金属板に
被覆する際、巻出し張力による樹脂膜の破断と樹脂膜ロ
ールの保管時における経時収縮に起因したシワ,ブロッ
キング等を抑制するのに好ましいためである。
【0019】本発明では金属板として、ティンフリース
ティール等の表面処理鋼板あるいはアルミニウム板又は
アルミニウム合金板あるいは表面処理を施したアルミニ
ウム板又はアルミニウム合金板が使用できる。これらの
金属板をポリエステルの融点−20℃以上かつ融点+1
50℃に加熱した後、ラミネートロールを使用してポリ
エステルとポリオレフィン系ポリマーよりなる樹脂膜を
金属板にラミネートし、引き続いてこのラミネート金属
板をポリエステルの融点+10℃以上かつ融点+60℃
で加熱した後、水冷及び/又は空冷して樹脂被覆金属板
を得る。
【0020】本発明では金属板上の樹脂被覆厚みは特に
限定されないが、10〜50μmが被覆効果(防錆性)
と経済性の点から好ましい。
【0021】
【実施例】以下、実施例をもとに本発明を説明する。 [評価方法]
【0022】(1)ポリエステルの融点 ポリエステル組成物を300℃で5分間加熱溶融した
後、液体窒素で急冷して得たサンプル10mgを用い、
窒素気流中、示差走査型熱量計(DSC)を用いて10
℃/分の昇温速度で発熱・吸熱曲線(DSC曲線)を測
定したときの、融解に伴う吸熱ピークの頂点温度を融点
Tm(℃)とした。
【0023】(2)ネックイン量 Tダイの吐出口巾(60cm)とn=3で測定した冷却
固化後の樹脂膜巾(両端部を切断除去する前の樹脂膜
巾)の平均値(Acm)を用い、次式でネックイン量
(cm)を求めた。ネックイン量が5cm以下を実用性
ありと評価した。ネックイン量(cm)=60−A
【0024】(3)樹脂被覆金属板の作製方法 250℃に加熱したアルミニウム合金板(厚み:0.26
mmの3004系合金板)にポリエステルとポリオレフィ
ン系ポリマー溶融混合後、急冷固化して得た樹脂膜をラ
ミネートした後、275℃で加熱した後に水中急冷して
ラミネートアルミニウム板を作製した。
【0025】(4)缶内面樹脂と加工ポンチの離型性 ラミネートアルミニウム板をn=10で製缶し、成形缶
上部に起る座屈程度をで目視観察した。評価基準は以下
のとおり設定し、○を実用性ありと評価した。 ○:缶開口部の座屈未発生 △:缶開口部円周の約1/3に座屈発生 ×:缶開口部円周の1/3以上に座屈発生
【0026】(5)缶外面の耐かじり性(缶外面樹脂に
おける縦方向のキズ) ラミネートアルミニウム板をn=10で製缶し、成形し
た缶体胴壁部外面樹脂のキズ発生程度を目視観察した。
評価基準は以下のとおり設定し、○を実用性ありと評価
した。 ○:キズ未発生 △:外面の約1/3にキズ発生 ×:外面の1/3以上に激しいキズ発生
【0027】(6)フレーバー性 密閉型のガラス容器に充填したd−リモネン中に5cm角
のラミネートアルミニウム板を浸漬させた後、40℃の
恒温室で10日間静置し、d−リモネンを吸着させる。
表面に付着しているd−リモネンをキムワイプで拭き取
り重量W1を測定する。重量W1測定後のラミネートア
ルミニウム板を60℃で24時間真空乾燥させた後、重
量W2を測定する。さらに、ラミネートアルミニウム板
のアルミニウム板を酸溶解後乾燥して得た剥離フィルム
の重量W3を測定する。d−リモネン吸着量を次式によ
り求め重量%で表示する。D−リモネン吸着量が3重量
%以下のものを実用性ありと評価する。 d−リモネン吸着量(重量%)=(W1−W2)/W3
×100
【0028】[実施例・比較例に用いたポリエステルと
オレフィン系ポリマーの略号と内容] (1)PET:ポリエチレンテレフタレート (2)PBT:ポリブチレンテレフタレート (3)PET−I:ポリエチレンテレフタレート・イソ
フタレート(エチレイソフタレートの繰り返し単位10
モル%) (4)CO−PES:テレフタル酸とエチレングリコー
ル/シクロヘキサンジメタノール(モル% 70/3
0)との共重合ポリエステル (5)オレフィン:タフマーA−4085(三井化学社
製、商品名) (6)アイオノマー:ハイミラン1706(三井デュポ
ンポリケミカル社製、商品名)
【0029】[実施例 1]中央部の原料としてPET
−I/オレフィン=87.0/13.0重量%を280
℃で溶融させ、両端部の原料としてオレフィン単体を2
50℃で溶融させ、エッジラミネーションタイプのTダ
イ(オレフィンの吐出口巾/中央部の吐出口巾/オレフ
ィンの吐出口巾=2cm/56cm/2cm、260℃
に加熱)を用いて、層状に冷却ロール(周速 20m/
分)へキャスト(Tダイから冷却ロールでの溶融樹脂の
接地点までの距離 15cm、中央部と両端部は別々の装
置で強制的にエアーを吹付け)した後、両端部(片側5
cm)を切断除去して巻取り、ロール状の樹脂膜(厚み
が25μmと16μmの2種類)を得た。
【0030】250℃に加熱した3004系アルミニウ
ム合金板(厚み 0.26mm)の両面に前記樹脂膜を圧
着し、275℃に加熱した後、水中急冷してラミネート
アルミニウム板を得た。
【0031】こうして得られたラミネートアルミニウム
板に成形用潤滑剤を塗布した後、加熱して板温70℃で
絞り加工を実施した。次いで、得られたカップの温度を
40℃にして金型温度80℃でしごき加工を実施し、3
50mlサイズのシームレス缶を得た。
【0032】ポリエステルの融点,キャスト時のネック
イン量,製缶性(缶内面樹脂皮膜とポンチの離型性と缶
外面樹脂のキズ発生程度),フレーバー性を表1に示
す。本実施例の方法では、ネックイン量が小さく経済性
に優れ、かつフレーバー性に優れた樹脂膜製造方法であ
り、この樹脂膜を被覆した金属板(ラミネートアルミニ
ウム板)の製缶性も優れていた。
【0033】[実施例 2]中央部の原料をPET−I
/アイオノマー=87.0/13.0重量%とし、両端
部の原料をアイオノマー単体とした以外は実施例1と同
様にしてロール状樹脂膜を得た。ついで、実施例1と同
様にラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して35
0mlサイズのシームレス缶を得た。
【0034】ポリエステルの融点,キャスト時のネック
イン量,製缶性(缶内面樹脂皮膜とポンチの離型性と缶
外面樹脂のキズ発生程度),フレーバー性を表1に示
す。本実施例の方法では、ネックイン量が小さく経済性
に優れ、かつフレーバー性に優れた樹脂膜製造方法であ
り、この樹脂膜を被覆した金属板(ラミネートアルミニ
ウム板)の製缶性も優れていた。
【0035】[実施例 3]中央部の原料をPET−I
/PBT/オレフィン=43.5/43.5/13.0
重量%とした以外は実施例1と同様にしてロール状樹脂
膜を得た。ついで、実施例1と同様にラミネートアルミ
ニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレ
ス缶を得た。
【0036】ポリエステルの融点,キャスト時のネック
イン量,製缶性(缶内面樹脂皮膜とポンチの離型性と缶
外面樹脂のキズ発生程度),フレーバー性を表1に示
す。本実施例の方法では、ネックイン量が小さく経済性
に優れ、かつフレーバー性に優れた樹脂膜製造方法であ
り、この樹脂膜を被覆した金属板(ラミネートアルミニ
ウム板)の製缶性も優れていた。
【0037】[実施例 4]中央部の原料をPET/P
BT/オレフィン=52.2/34.8/13.0重量
%とした以外は実施例1と同様にしてロール状樹脂膜を
得た。ついで、実施例1と同様にラミネートアルミニウ
ム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶
を得た。
【0038】ポリエステルの融点,キャスト時のネック
イン量,製缶性(缶内面樹脂皮膜とポンチの離型性と缶
外面樹脂のキズ発生程度),フレーバー性を表1に示
す。本実施例の方法では、ネックイン量が小さく経済性
に優れ、かつフレーバー性に優れた樹脂膜製造方法であ
り、この樹脂膜を被覆した金属板(ラミネートアルミニ
ウム板)の製缶性も優れていた。
【0039】[実施例 5]中央部の原料をPET−I
/オレフィン=87.0/13.0重量%を70重量%
と実施例1で切断除去したものを造粒して得たポリマー
を30重量%の混合物とした以外は実施例1と同様にし
てロール状樹脂膜を得た。ついで、実施例1と同様にラ
ミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサ
イズのシームレス缶を得た。
【0040】ポリエステルの融点,キャスト時のネック
イン量,製缶性(缶内面樹脂皮膜とポンチの離型性と缶
外面樹脂のキズ発生程度),フレーバー性を表1に示
す。本実施例の方法では、ネックイン量が小さく経済性
に優れ、かつフレーバー性に優れた樹脂膜製造方法であ
り、この樹脂膜を被覆した金属板(ラミネートアルミニ
ウム板)の製缶性も優れていた。
【0041】[実施例 6]両端部の原料をPET−I
/オレフィン=20.0/80.0重量%とした以外は
実施例1と同様にしてロール状樹脂膜を得た。
【0042】ついで、実施例1と同様にラミネートアル
ミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシーム
レス缶を得た。
【0043】ポリエステルの融点,キャスト時のネック
イン量,製缶性(缶内面樹脂皮膜とポンチの離型性と缶
外面樹脂のキズ発生程度),フレーバー性を表1に示
す。本実施例の方法では、ネックイン量が小さく経済性
に優れ、かつフレーバー性に優れた樹脂膜製造方法であ
り、この樹脂膜を被覆した金属板(ラミネートアルミニ
ウム板)の製缶性も優れていた。
【0044】[比較例 1]両端部の原料をPET−I
/オレフィン=50.0/50.0重量%とした以外は
実施例1と同様にしてロール状樹脂膜を得ようとした
が、ネックイン量が大きく,かつ両端部を14cm切断除
去しなければ、厚み分布が一様な中央部が得られないた
め、経済性に劣る樹脂膜製造方法であった。
【0045】[比較例 2]中央部の原料をCO−PE
S/オレフィン=87.0/13.0重量%とした以外
は実施例1と同様にしてロール状樹脂膜を得た。つい
で、実施例1と同様にラミネートアルミニウム板を作製
し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
【0046】ポリエステルの融点,キャスト時のネック
イン量,製缶性(缶内面樹脂皮膜とポンチの離型性と缶
外面樹脂のかじり程度),フレーバー性を表1に示す。
この方法では、ネックイン量が小さく経済性に優れた樹
脂膜製造方法であったが、この樹脂膜を被覆した金属板
(ラミネートアルミニウム板)を製缶したが、缶内面樹
脂と加工ポンチが粘着し缶開口部の全周にわたって座屈
が発生し、さらに缶外面樹脂の全周にキズが発生したた
め、製缶性が劣っていた。又、樹脂被覆金属板(ラミネ
ートアルミニウム板)のフレーバー性が劣るため、樹脂
被覆金属板の製造方法として好ましくない。
【0047】[比較例 3]中央部の原料をPET−I
/オレフィン=50.0/50.0とした以外は実施例
1と同様にしてロール状樹脂膜を得た。
【0048】ポリエステルの融点,キャスト時のネック
イン量,製缶性(缶内面樹脂皮膜とポンチの離型性と缶
外面樹脂のかじり程度),フレーバー性を表1に示す。
この方法では、ネックイン量が小さく経済性に優れた樹
脂膜製造方法であったが、得られた樹脂被覆金属板(ラ
ミネートアルミニウム板)の缶内面樹脂と加工ポンチが
粘着し缶開口部円周の約1/3に座屈が発生し、フレー
バー性が劣るため、樹脂被覆金属板の製造方法として好
ましくない。
【0049】[比較例 4]中央部の原料をPET−I
単体とした以外は実施例1と同様にしてロール状樹脂膜
を得た。ついで、実施例1と同様にラミネートアルミニ
ウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス
缶を得た。
【0050】ポリエステルの融点,キャスト時のネック
イン量,製缶性(缶内面樹脂皮膜とポンチの離型性と缶
外面樹脂のかじり程度),フレーバー性を表1に示す。
この方法では、ネックイン量が小さく経済性に優れた樹
脂膜製造方法であったが、樹脂膜を被覆した金属板(ラ
ミネートアルミニウム板)を製缶したが、缶内面樹脂と
加工ポンチの離型性とフレーバー性は良好であったが、
製缶性が劣るため(缶外面樹脂の約1/3にキズが発生
したため)、樹脂被覆金属板の製造方法として好ましく
ない。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明の樹脂被覆金属板の製造方法は原
料の無駄を省けるため、経済性に優れた製造方法である
ばかりでなく、フレーバー性に優れた樹脂被覆金属板が
得られる製造方法である。さらに、製缶性(特に、缶内
面樹脂と加工ポンチの離型性と缶外面樹脂の耐キズつき
性)に優れた樹脂被覆金属板が得られる製造方法であ
り、極めて有用な樹脂被覆金属板の製造方法といえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 BA07 BA14 BA17 BB01 BB08 CA20 FA01 GA02 3E086 AD04 BA02 BA04 BA15 BA45 BB15 BB74 DA08 4F100 AB01B AK03 AK03A AK41 AK41A AL05A BA02 BA07 EH23 EH23A EJ17 EJ17A EJ19 EJ19A GB16 JA04 JA04A JA11 JA11A YY00A 4F207 AA03 AA24 AD03 AG01 AG03 KA01 KA17 KK64

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が180℃以上の結晶性ポリエステ
    ルとオレフィン系ポリマーをブレンドした樹脂層を金属
    板の片面又は両面に被覆する製造方法において、Tダイ
    から溶融樹脂を層状に押出す際、両端部と中央部のポリ
    エステルとオレフィン系ポリマーのブレンド比率が0:
    100〜30:70重量%と70:30〜99:1重量
    %であり、層状に押出された溶融樹脂を冷却固化した後
    両端部を切断除去して得た樹脂膜を加熱された金属板に
    ラミネートすることを特徴とする樹脂被覆金属板の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 オレフィン系ポリマーが両端部と中央部
    で同一であることを特徴とする請求項1に記載された樹
    脂被覆金属板の製造方法。
JP2003022283A 2002-02-01 2003-01-30 樹脂被覆金属板の製造方法 Expired - Fee Related JP4154662B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003022283A JP4154662B2 (ja) 2002-02-01 2003-01-30 樹脂被覆金属板の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002-25851 2002-02-01
JP2002025851 2002-02-01
JP2003022283A JP4154662B2 (ja) 2002-02-01 2003-01-30 樹脂被覆金属板の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003305805A true JP2003305805A (ja) 2003-10-28
JP2003305805A5 JP2003305805A5 (ja) 2008-05-15
JP4154662B2 JP4154662B2 (ja) 2008-09-24

Family

ID=29404810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003022283A Expired - Fee Related JP4154662B2 (ja) 2002-02-01 2003-01-30 樹脂被覆金属板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4154662B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57203545A (en) * 1981-06-09 1982-12-13 Taiyo Seiko Kk Surface treated metallic plate
JPS6456523A (en) * 1987-08-28 1989-03-03 Idemitsu Petrochemical Co Molding method of thermoplastic resin sheet
JPH08103939A (ja) * 1994-10-04 1996-04-23 Canon Inc 押し出し成形方法及びその成形装置
JPH08103941A (ja) * 1994-10-04 1996-04-23 Canon Inc 押し出し成形方法
JPH1086308A (ja) * 1996-07-22 1998-04-07 Kishimoto Akira 積層体及びそれを用いた容器
JPH10309775A (ja) * 1996-03-04 1998-11-24 Toyo Kohan Co Ltd 樹脂被覆金属板の製造方法及び製造装置
JPH10315320A (ja) * 1997-05-21 1998-12-02 Diafoil Co Ltd 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法
JP2000071388A (ja) * 1998-09-01 2000-03-07 Tsutsumi Yotaro 製缶用積層体及びシームレス缶
JP2001328208A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Toyo Seikan Kaisha Ltd 樹脂被覆金属板、金属缶及び缶蓋
JP2001341232A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Nkk Corp 金属板ラミネート用樹脂フィルムおよびラミネート金属板並びにその製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57203545A (en) * 1981-06-09 1982-12-13 Taiyo Seiko Kk Surface treated metallic plate
JPS6456523A (en) * 1987-08-28 1989-03-03 Idemitsu Petrochemical Co Molding method of thermoplastic resin sheet
JPH08103939A (ja) * 1994-10-04 1996-04-23 Canon Inc 押し出し成形方法及びその成形装置
JPH08103941A (ja) * 1994-10-04 1996-04-23 Canon Inc 押し出し成形方法
JPH10309775A (ja) * 1996-03-04 1998-11-24 Toyo Kohan Co Ltd 樹脂被覆金属板の製造方法及び製造装置
JPH1086308A (ja) * 1996-07-22 1998-04-07 Kishimoto Akira 積層体及びそれを用いた容器
JPH10315320A (ja) * 1997-05-21 1998-12-02 Diafoil Co Ltd 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法
JP2000071388A (ja) * 1998-09-01 2000-03-07 Tsutsumi Yotaro 製缶用積層体及びシームレス缶
JP2001328208A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Toyo Seikan Kaisha Ltd 樹脂被覆金属板、金属缶及び缶蓋
JP2001341232A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Nkk Corp 金属板ラミネート用樹脂フィルムおよびラミネート金属板並びにその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4154662B2 (ja) 2008-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003291258A (ja) 樹脂被覆金属板の製造方法
JP4264810B2 (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP4189740B2 (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP4154662B2 (ja) 樹脂被覆金属板の製造方法
JP4288576B2 (ja) 樹脂被覆金属板の製造方法
JP4189735B2 (ja) 樹脂被覆金属板の製造方法
JP3876459B2 (ja) ポリエステル系フィルム、ラミネート金属板、その製造方法および金属容器
JP4288575B2 (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP4099711B2 (ja) 樹脂被覆金属板の製造方法
JP4364630B2 (ja) 金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム
JP2003291259A (ja) 樹脂被覆金属板の製造方法
JP2003291199A (ja) 樹脂被覆金属板の製造方法
JP4193119B2 (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP2004042620A (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP2004042618A (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP2004106536A (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP4261253B2 (ja) 金属板被覆用ポリエステルフィルム、その製造方法およびポリエステルフィルム被覆金属板の製造方法
JP2004106537A (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP2006007746A (ja) 金属板被覆用ポリエステルフィルム、ポリエステルフィルム被覆金属板及びポリエステルフィルム被覆金属容器
JP2004042616A (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP3893240B2 (ja) ポリエステル系フィルムラミネート金属板、その製造方法および金属容器
JP2004285342A (ja) 金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム
JP2004074777A (ja) ポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法
JP2003147097A (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム
JP4576142B2 (ja) 金属板被覆用ポリエステル系フィルム、その製造方法及びポリエステル系フィルム被覆金属板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4154662

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees