JP4364630B2 - 金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、容器、建材、家電機器用外板等に用いられる金属板表面に積層し、腐蝕防止の目的で使用されるポリエステル系フィルムに関するものである。さらに詳細には、保管時にフィルムの脆化(縦方向の耐切断性の低下)が少なく、かつ密着性が良好なフィルムラミネート金属板が得られ、かつ上記フィルムラミネート金属板を成型する際、加工性(例えば、絞り、しごき、折り曲げ加工性)が良好であり、かつ上記フィルムラミネート金属板および同金属板を加工して得られる形成体の耐衝撃性が良好なポリエステル系フィルムに関するものである。
従来、金属板表面は腐蝕防止を目的として、エポキシ系,フェノール系等の各種熱硬化性樹脂を溶剤に溶解又は分散させたものを塗布し、金属表面を被覆することが広く行われてきた。しかしながら、この熱硬化性樹脂の被覆方法では塗料の乾燥に長時間を要するため生産性が低下したり、多量の有機溶剤による環境汚染など好ましくない問題を発生させることが多いという欠点があった。
かかる欠点を解決するために、例えば、容器用途の金属板に熱可塑性樹脂を溶融押出法で被覆する方法が知られている。(例えば、特許文献1参照)。また、エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステル層とエチレンテレフタレート及び/又はエチレンイソフタレートを主成分とするポリエステルにオレフィン系ポリマーブレンドした層の2層構成の樹脂を溶融押出法で被覆する方法も知られている。(特許文献2参照)。しかしながら、これらの被覆方法では被覆樹脂の両端部の厚みが厚く、得られた樹脂被覆金属板の両端をトリミングして厚みが比較的均一な中央部分しか製缶用材料として使用できないため、経済性の点から満足される方法ではなかった。
かかる欠点を回避するため、融点が120〜260℃のポリエステルのキャストフィルムを加熱金属板にラミネートする方法が開示されている。(特許文献3参照)。しかしながら、この被覆方法では得られたキャストフィルムを金属板にラミネートするまでの保管期間が長くなるとフィルムが脆くなり、ラミネート時に張力がかかるとフィルムが切断しやすく、実質的に満足される方法ではなかった。
ところで、例えば絞りしごき缶用金属板に用いられる被覆用樹脂には、絞りしごき加工に追従しうる成形性、金属板から樹脂が剥離しない密着性の他に、打缶時の衝撃性に耐えうる耐衝撃性が必要である。しかしながら、従来の缶用被覆樹脂はこのような要求を必ずしも満足するものではなかった。
ポリエステル樹脂の耐衝撃性を改良する方法としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート及び/又はポリエチレンイソフタレートを主成分とするポリエステル層と、ポリエステルと熱可塑性エラストマーを配合した層からなる2軸延伸積層フィルムを用いる方法が知られている。(特許文献4参照)。しかしながら、上記公報に記載された方法ではポリエステルフィルムを金属板にラミネートする際の密着性が十分ではなかった。
特開昭57−203545号公報 特開平7−276564号公報 特開平7―207039号公報 特開平8−156182号公報
本発明は前記従来技術の問題点を解消することを目的とするものである。即ち、ポリエステルフィルムを一定期間保管した後にラミネートする際、フィルムの切断がおこりにくく、かつ密着性が良好なフィルムラミネート金属板が得られ、かつ上記フィルムラミネート金属板を成型する際、加工性(例えば、絞り、しごき、折り曲げ加工性)が良好であり、かつ上記フィルムラミネート金属板および同金属板を加工して得られる形成体の耐衝撃性が良好なポリエステル系フィルムに関するものである。
本発明者らは、鋭意研究の結果、製造時に添加する総リン量と総金属イオン量とのモル比が0.4〜1.0の範囲の融点が180℃以上の結晶性ポリエステルと、オレフィン系ポリマーを70/30〜99/1(重量%)の比率でブレンドしたポリエステル系樹脂組成物を少なくとも縦方向に1軸延伸したフィルムであって、該ポリエステル系樹脂組成物中に該オレフィン系ポリマーが微分散しており、分散粒子の平均径が2〜10μmの範囲であり、かつ150℃での延伸方向の熱収縮率が2〜30%であることを特徴とするフィルムによって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕 製造時に添加する総リン量と総金属イオン量とのモル比(リン/金属イオン)が0.4〜1.0の範囲の融点が180℃以上の結晶性ポリエステルと、オレフィン系ポリマーを70/30〜99/1(重量%)の比率でブレンドしたポリエステル系樹脂組成物を少なくとも縦方向に1軸延伸したフィルムであって、該ポリエステル系樹脂組成物中に該オレフィン系ポリマーが微分散しており、分散粒子の平均径が2〜10μmの範囲であり、かつ150℃での延伸方向の熱収縮率が2〜30%であることを特徴とする金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム。
〔2〕 製造時に添加する総リン量と総金属イオン量とのモル比(リン/金属イオン)が0.4〜1.0の範囲の融点が180℃以上の結晶性ポリエステルAからなる樹脂層(I)と、ポリエステルとオレフィン系ポリマーを70/30〜99/1(重量%)の比率でブレンドしたポリエステル系樹脂組成物Bからなる樹脂層(II)の2層構成からなる樹脂シートを少なくとも縦方向に1軸延伸したフィルムであって、該ポリエステル系樹脂組成物Bからなる樹脂層(II)中に該オレフィン系ポリマーが微分散しており、分散粒子の平均径が2〜10μmの範囲であり、かつ150℃での延伸方向の熱収縮率が2〜30%であることを特徴とする金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム。
〔3〕 製造時に添加する総リン量と総金属イオン量とのモル比(リン/金属イオン)が0.4〜1.0の範囲の融点が180℃以上の結晶性ポリエステルAからなる樹脂層(I)と、ポリエステルとオレフィン系ポリマーを70/30〜99/1(重量%)の比率でブレンドしたポリエステル系樹脂組成物Bからなる樹脂層(II)が、(I)層/(II)層/(I)層の3層により構成されてなる積層樹脂シートを少なくとも縦方向に1軸延伸したフィルムであって、該ポリエステル系樹脂組成物Bからなる樹脂層(II)中に該オレフィン系ポリマーが微分散しており、分散粒子の平均径が2〜10μmの範囲であり、かつ150℃での延伸方向の熱収縮率が2〜30%であることを特徴とする金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム。
〔4〕 オレフィン系ポリマーが、
(1)少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンとエチレン結合形成性α,β−不飽和カルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を主たる構成単位とする共重合体、
または、
(2)上記(1)の共重合体と他のポリマーとの混合物
であることを特徴とする、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム。
〔5〕 オレフィン系ポリマーが、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンを主たる構成単位とする重合体(a)、および、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンとエチレン結合形成性α,β−不飽和カルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を主たる構成単位とする共重合体(b)からなることを特徴とする、上記〔4〕記載の金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム。
〔6〕 総金属イオン量が、Mgイオン、Caイオン、Mnイオン、Znイオン及びCoイオンの総量である、上記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム。
本発明のポリエステル系フィルムはフィルムを一定期間保管した後にラミネートする際、フィルムの切断がおこりにくく、かつ上記フィルムラミネート金属板を成型する際、加工性(例えば、絞り、しごき、折り曲げ加工性)が良好であり、かつ密着性とフレーバー性に優れたフィルムラミネート金属板が得られ、かつ上記フィルムラミネート金属板および同金属板を成形して得た形成体の耐衝撃性が良好である、極めて有用なポリエステル系フィルムであるといえる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリエステルは、ジカルボン酸成分とグリコール成分からなるポリマーであり、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸,コハク酸,アジピン酸,セバシン酸,デカンジカルボン酸,マレイン酸,フマル酸,ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸が使用できるが、好ましくは、テレフタル酸,イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸からなる群から選ばれるジカルボン酸およびそれらのエステル誘導体を主として用いることが好ましく、上記のジカルボン酸それらのエステル誘導体を合計で80モル%以上用いることがさらに好ましい。それ以外のジカルボン酸及びそれらのエステル誘導体を用いる場合は20モル%以下が好ましく、さらには10モル%以下が好ましい。他のジカルボン酸及びそれらのエステル誘導体の使用量が20モル%を超えるとポリエステルの熱安定性が悪くなり好ましくない。
又、グリコール成分として、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオ−ル(例、1,4−ブタンジオール)、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタンール等の脂環族グリコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物,ビスフェノールSのエチレンオキサイド付加物等の芳香族グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が使用できる。このほか少量のアミド結合、ウレタン結合、エーテル結合、カーボネート結合等を含有する化合物を含んでいてもよい。ここで、グリコール成分としてはエチレングリコール、1,4−ブタンジオールを主として用いることが好ましく、エチレングリコールおよび/または1,4−ブタンジオールを合計80モル%以上とすることがさらに好ましい。それ以外のグリコール成分の使用量が20モル%を超えるとポリエステルの熱安定性が悪くなり好ましくない。
また、本発明におけるポリエステルは上記の中から選択された1種類の樹脂を単独で用いることも出来るが、2種類以上の樹脂を併用することもでき、本発明の目的を達成するためにその種類及び添加量を適宜選択することができる。
本発明におけるポリエステルには、必要に応じて酸化防止剤,熱安定剤,紫外線吸収剤,可塑剤,顔料,帯電防止剤,潤滑剤,結晶核剤,無機又は有機粒子よりなる滑剤等を配合させてもよい。
本発明の樹脂層(I)及び樹脂層(II)から構成される2層積層フィルム(層構成:(I)/(II))及び3層積層フィルム(層構成:(I)/(II)/(I))における樹脂層(I)には、上述した融点が180℃以上である結晶性ポリエステルが使用される。また、本発明の積層フィルムにおける樹脂層(II)には、上記樹脂層(I)に使用されるポリエステルとして前述したポリエステルを使用することができる。ただし、製缶性の観点から融点180℃以上の結晶性ポリエステルである必要はない。樹脂層(I)のポリエステルと樹脂層(II)のポリエステルは同一であってもよいが、異なるものを使用してもよい。
また、本発明の2層積層フィルムにおいて、樹脂層(II)を金属板に貼付ける側の層とする場合、樹脂層(II)のポリエステルは金属板との密着性の点から、樹脂層(I)のポリエステルよりも融点が低いポリエステルを選択することが好ましい。
本発明におけるポリエステルの製造方法については特に限定しない。即ち、エステル交換法又は直接重合法のいずれの方法で製造されたものであっても使用できる。又、分子量を高めるために固相重合法で製造されたものであってもかまわない。特に、容器用途に用いる場合、内容物を充填後に実施されるレトルト処理等でのポリエステル樹脂からのオリゴマー量を少なくする点より、減圧下または、不活性ガス雰囲気下での固相重合法で製造されたオリゴマー含有量が低いポリエステルを使用することは好ましい。
本発明におけるポリエステルの製造の際には重合触媒としては酸化アンチモン、酸化ゲルマニウム、チタン化合物等が用いられるほか、重合触媒以外に本発明のポリエステル系樹脂組成物を用いて溶融押出しフィルムを成形する際の静電密着性を付与するために、酢酸マグネシウム、塩化マグネシウム等のMg塩、酢酸カルシウム、塩化カルシウム等のCa塩、酢酸マンガン、塩化マンガン等のMn塩、塩化亜鉛、酢酸亜鉛等のZn塩、塩化コバルト、酢酸コバルト等のCo塩等の金属化合物を各々の金属イオンの総量として300ppm以下、リン酸またはリン酸トリメチルエステル、リン酸トリエチルエステル等のリン酸エステル誘導体等のリン化合物をリン原子として200ppm以下の範囲で添加することも可能である。上記重合触媒以外の金属イオンの総量が300ppm、またリン量が200ppmを越えると、得られたポリエステルの着色が顕著になるのみならず、ポリエステルの耐熱性及び耐加水分解性も低下する場合があるので好ましくない。
上記金属化合物およびリン化合物の添加時機は、ポリエステルの製造時(すなわち、ポリエステルの重合時から溶融押出し工程前)であれば特に限定されないが、好ましくは両者ともポリエステルの重合時に添加される。
このとき、添加する総リン量と総金属イオン量とのモル比が0.4〜1.0であるときに、耐熱性、耐加水分解性及び静電密着性のバランスが最も優れたポリエステルが得られるので好ましい。ここで、添加量のモル比=(リン酸、リン酸アルキルエステル、またはその誘導体中のリンの総量(モル原子))/(Mgイオン、Caイオン、Mnイオン、Znイオン、Coイオンの総量(モル原子))である。上記モル比が0.4未満の場合には、本発明の組成物の着色が顕著となり、耐熱性、耐加水分解性が低下する。1.0を超える場合には、十分な静電密着性が得られない。
本発明で使用されるポリエステルの融点は、特に容器用途に用いる場合、180℃以上であることが製缶性(絞り・しごき加工において、缶内面側の樹脂ではポンチの離型性の確保、缶外面側の樹脂ではかじり[樹脂皮膜での縦方向のキズ]抑制)から必要である。好ましくは、ポリエステルの融点は180℃〜265℃であり、より好ましくは215℃〜250℃である。
また、本発明で使用されるポリエステルは、特に容器用途に用いる場合、結晶性ポリエステルであることが製缶性(絞り・しごき加工において、缶内面側の樹脂ではポンチの離型性の確保、缶外面側の樹脂ではかじり[樹脂皮膜での縦方向のキズ]抑制)から必要である。
ここでいう「結晶性ポリエステル」とは、示差走査熱量計(DSC)を用いて20℃から300℃まで10℃/分の速度で昇温したときに、明確な融解ピークを示すポリエステルを意味する。
本発明においてポリエステルとブレンドされるオレフィン系ポリマーはポリエチレン及び/又はエチレン共重合体が好ましい。例えば、低密度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,直鎖状低密度ポリエチレン,超高分子量ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレン−プロピレン共重合体,エチレン−ブテン共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレン−エチルアクリレート共重合体,エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸グラフト共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体等が使用できる。本発明のオレフィン系ポリマーは上記の中から選択された1種類の樹脂を単独で用いることも出来るが、2種類以上の樹脂を併用することもでき、本発明の目的を達成するためにその種類及び添加量を適宜選択することができる。
本発明ではポリエステルとオレフィン系ポリマーをブレンドする際、ブレンド比率は70:30〜99:1であることが必要である。オレフィン系ポリマーが1%未満の場合、得られる金属板及び同金属板を加工して得られる形成体の耐衝撃性の改良効果が不充分であり、好ましくない。又、オレフィン系ポリマーが30%を超える場合、特に容器用途に用いる場合、製缶性と得られた金属缶のフレーバー性が劣るため好ましくない。
本発明ではポリエステルとオレフィン系ポリマーをドライブレンド又は溶融混合して得たポリマーを公知の1軸又は2軸押出機内で溶融させた後、Tダイを使用して層状の溶融樹脂膜を得る。
本発明の二層積層フィルムでは、樹脂層(I)のポリエステルAと、樹脂層(II)のポリエステルとオレフィン系ポリマーをドライブレンド又は溶融混合して得たポリマー(ポリエステル系樹脂組成物B)を、それぞれ公知の1軸又は2軸押出機内で溶融させた後、系内で合流させ2層としTダイを使用して層状の溶融樹脂膜を得るか、または別々の流路から送られた溶融樹脂をTダイ内で合流させて2層層状の溶融樹脂膜を得る。
更に、本発明の3層積層フィルムでは、樹脂層(I)のポリエステルAと、樹脂層(II)のポリエステルとオレフィン系ポリマーをドライブレンド又は溶融混合して得たポリマー(ポリエステル系樹脂組成物B)を、それぞれ公知の1軸又は2軸押出機内で溶融させた後、メルトライン系内で合流させ3層としTダイを使用して層状の溶融樹脂膜を得るか、または別々の流路から送られた溶融樹脂をTダイ内で合流させて3層層状の溶融樹脂膜を得る。
本発明では上記のようにして得られた溶融樹脂膜の冷却固化方法として、回転させた冷却ロールにTダイから層状に溶融した樹脂を接触させる公知の方法が使用できる。溶融樹脂を冷却ロールに接触させる際、強制的にエアーを吹き付ける方法又は静電気で密着させる方法又は溶融樹脂が冷却ロールに接触する周囲を減圧雰囲気にする方法を採用することが好ましい。又、強制エアー吹き付け法,静電密着法のいずれにおいても層状樹脂の両端部と中央部を独立させて実施する方法がより好ましい。
本発明では冷却固化させた後、冷却固化物をポリエステルのガラス転移点以上の温度で1.3〜6.0倍縦延伸を実施することが必要である。さらに生産性を向上させるため、横延伸(例えば、3.0〜5.0倍)を実施することは好ましい。
次いで、緊張下で50℃以上かつポリエステルの融点−20℃の温度範囲で1〜20秒間熱処理してフィルムを得る。本発明のポリエステルフィルムでは特に150℃での延伸方向の熱収縮率を2〜30%の範囲にコントロールすることが必要である。好ましくは当該熱収縮率を2〜20%の範囲にコントロールする。150℃での熱収縮率を上記範囲にすることにより、ポリエステルフィルムの配向結晶化が適度に抑制され、保管後の良好なハンドリング性と金属板との熱ラミネート時の良好な密着性を両立することが可能となる。熱収縮率が2%未満の場合、ラミネート後の密着性が低下するため好ましくない。逆に、熱収縮率が30%を超える場合、ラミネートまでの保管中に縦方向の経時収縮によりシワ,ブロッキングが発生し、また横方向の経時収縮によりフィルムの両端にタルミが発生するため、フィルムラミネート金属板にシワ・気泡のスジが発生しやすく好ましくない。上記の熱収縮率の範囲にするための好適な方法としては、フィルムの延伸後の熱処理温度をフィルムの延伸温度以上220℃以下、好ましくは150℃以上210℃以下にする方法があげられる。
なお、ここでいう150℃での延伸方向の熱収縮率は、JIS Z 1715に準じて測定される値である。
次いで、フィルムの両端を切断除去した後、必要な巾に切断してロール状のポリエステル系フィルムを得る。本発明では、上記の切断除去したフィルムの両端部及び/又はロール状フィルムを得た残りのフィルムを細断したものを押固める方法又は加熱溶融させる方法等によって得た原料を再使用することは可能である。本発明の積層フィルムの場合、再使用原料は通常、樹脂層(II)に使用することがフィルムの特性を維持する点で好ましい。再使用率は特に限定されないが、5〜50%が好ましい。
本発明のフィルムは、上述したように、製造時に総リン量と総金属イオン量とのモル比が0.4〜1.0の範囲になるように金属化合物とリン化合物を添加したポリエステルと、オレフィン系ポリマーを70/30〜99/1(重量%)の比率でブレンドしたポリエステル系樹脂組成物を原料としたフィルムであり、当該樹脂組成物を原料とした場合には、含有されるリン、金属イオン及びオレフィン系ポリマーに起因する極めて優れた静電密着性、溶融特性、ラミネート金属板の加工性、成形体の耐衝撃性等が得られるため、従来のポリエステル系樹脂をTダイから層状に溶融樹脂を押出す際に生じる溶融樹脂膜の巾減少(ネックイン)や、ポリエステル系樹脂を溶融押出する際に製膜速度を上げるに従ってTダイから吐出された溶融樹脂膜の耳部が揺れ動く現象(サージング)の発生が抑制されるため、本発明のフィルムは、安定かつ生産性よく製膜することができるばかりでなく、膜の均一性に優れ、かつ上述した切断除去する両端のフィルム量を大幅に少なくすることができる。
本発明のポリエステルフィルムにおいて、ポリエステル中にブレンドされたオレフィン系ポリマーは微粒子状態で均一に分散(微分散)し、その分散粒子の平均径は2〜10μmであることが、保管時のフィルム脆化の抑制、金属板へのラミネート性とラミネート金属板への加工性、ラミネート金属板及びラミネート金属板の成型体の耐衝撃性を兼備するために必要である。オレフィン系ポリマーの分散径(すなわち、分散粒子の平均径)が2μm未満の場合、フィルムの脆化の抑制と、耐衝撃性を両立することができない。また、オレフィン系ポリマーの分散径が10μmを超える場合、耐衝撃性が低下するので好ましくない。
ここでいう平均径とは、フィルムをエポキシ樹脂に包埋して硬化させたものをクライオミクロトームにて各延伸方向と平行となる断面で切開して超薄切片を作製し、これを酸化ルテニウムで染色、カーボン蒸着して透過型電子顕微鏡で観察し、画像解析装置(東洋紡績製、V10)を用いて測定した長径の大きい方から10点を選んで平均した平均値を意味する。なお、各延伸方向の平均径が異なる場合には、より長い長径を含む方の平均径を意味する。
オレフィン系ポリマーの分散粒子径を上記の範囲にするためには、ポリエステルとオレフィン系ポリマーをブレンドする際の溶融混練の条件およびフィルムの延伸条件を任意に選択することによって達成することができる。溶融混練する条件は選択したポリエステル樹脂とオレフィン系ポリマーの種類や量に依存するが、溶融ブレンドした樹脂を直接Tダイから層状に押出しフィルムを形成する場合は、押出機は単軸よりも2軸の押出機を用いることが好ましく、溶融ブレンドした樹脂組成物を層状に押出したフィルムを少なくとも一軸方向に延伸することによって、上記好適な分散径の範囲にすることで、本発明の目的とする効果が最も有効に発現される。
また、ポリエステル中にオレフィン系ポリマーが粒子状に分散してなり、オレフィン系ポリマーの分散径が上記範囲に微分散するためのオレフィン系ポリマーの選択例の一つとして、少なくとも官能基を含有するポリオレフィンを含むオレフィン系ポリマーの使用があげられる。官能基含有ポリオレフィンを含むオレフィン分散粒子は、官能基を含有しないオレフィン系ポリマーからなるオレフィン分散粒子と比較して、効果的に微分散されると考えられる。
好ましい官能基としては極性を有し、ブレンドするポリエステル樹脂との親和性を高める効果のある官能基を用いることができる。例えば、カルボキシル基、グリシジル基、酸無水物基等があげられる。具体的には各種製法及び触媒により製造されたエチレン−(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のエチレン−α,β−不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−メチルアクリレート−グリシジルメタクリレート共重合体を例示することができる。
上記オレフィン系ポリマーの具体例の一つとしては、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンとエチレン結合形成性α,β−不飽和カルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を主たる構成単位とする共重合体、或いは、該共重合体と他のポリマーとの混合物が挙げられ、特にエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−α−オレフィン−(メタ)アクリル酸共重合体が挙げられる。
別の選択例として、官能基を有さないポリオレフィンと、官能基を含有するポリオレフィンを含む2種類以上のオレフィン系ポリマーの併用があげられる。上記の構成からなるオレフィン群をポリエステルにブレンドすることにより、より効果的に微分散されると考えられる。具体的な例としては、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンを主たる構成単位とする重合体(a)と、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンとエチレン結合形成性α,β−不飽和カルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を主たる構成単位とする共重合体(b)の併用が挙げられ、特にポリエチレンとエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の併用、エチレン−α−オレフィン共重合体とエチレン−α−オレフィン−(メタ)アクリル酸共重合体の併用があげられる。
本発明における金属板は、特に限定するものではないが、ブリキ、薄錫めっき鋼板、電解クロム酸処鋼板(ティンフリースチール)、ニッケルめっき鋼板等、また溶融亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛-鉄合金めっき鋼板、溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっき鋼板、溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム-シリコン合金めっき鋼板、溶融アルミニウム-シリコン合金めっき鋼板、溶融鉛-錫合金めっき鋼板等の溶融めっき鋼板や、電気亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛-ニッケルめっき鋼板、電気亜鉛-鉄合金めっき鋼板、電気亜鉛-クロム合金めっき鋼板等の電気めっき鋼板等の表面処理鋼板、冷延鋼板やアルミニウム、銅、ニッケル、亜鉛、マグネシウム等の金属板などを用途により適宜選択して用いることができる。これらの金属板をポリエステルの融点−20℃以上かつ融点+150℃に加熱した後、ラミネートロールを使用して金属板にラミネートし、引き続いてこのラミネート金属板をポリエステルの融点+10℃以上かつ融点+60℃以下で加熱した後、水冷及び/又は空冷してフィルムラミネート金属板を得る。
本発明ではフィルムの厚みは特に限定されないが、10〜150μmが被覆効果(防錆性)と経済性の点から好ましい。
本発明の2層積層フィルムにおいては、樹脂層(I)と樹脂層(II)の2層構成からなることによりラミネート金属板を用いて絞り・しごき等の加工を経て成形する際の加工条件が厳しくなっても成形性と耐衝撃性を両立することができる。樹脂層(I)/樹脂層(II)の厚みの比率は30〜70/70〜30の範囲であることが好ましい。
本発明の3層積層フィルムにおいては、樹脂層(I)と樹脂層(II)が(I)/(II)/(I)の3層構成からなることによりラミネート金属板を用いて絞り・しごき等の加工を経て成形する際の加工条件が厳しくなっても成形性と耐衝撃性を満足し、さらに、ラミネートする金属板が硬質の材料からなる場合のカッピング等の成形時のフィルムのカット性を満足することができる。樹脂層(I)/樹脂層(II)/樹脂層(I)の厚みの比率は金属板の外層となる側から10〜50/20〜80/10〜50の範囲であることが好ましい。
以下、実施例をもとに本発明をさらに詳細に説明する。
[評価方法]
(1)ポリエステルの融点
ポリエステル組成物を300℃で5分間加熱溶融した後、液体窒素で急冷して得たサンプル10mgを用い、窒素気流中、示差走査型熱量計(DSC)を用いて10℃/分の昇温速度で発熱・吸熱曲線(DSC曲線)を測定したときの、融解に伴う吸熱ピークの頂点温度を融点Tm(℃)とした。
(2)オレフィン系ポリマーの平均径
実施例及び比較例の方法でポリエステル樹脂およびオレフィン系ポリマーを押出機で溶融混練しTダイより層状に押出したシートを延伸して得られたフィルムをエポキシ樹脂に包埋して硬化させたものをクライオミクロトームにて各延伸方向と平行となる断面で切開し超薄切片を作製した。これを酸化ルテニウムで染色したのち室温で10分間保持し、次いでカーボン蒸着して透過型電子顕微鏡で観察した。分散粒子の平均径は画像解析装置(東洋紡績製、V10)を用いて測定した長径の大きい方から10点を選んで平均して求めた。なお、各延伸方向によって平均径が異なる場合には、より長い長径を含む方の平均径とした。
(3)保管後のロールフィルムの外観と耐切断性
実施例および比較例の方法で得られたロール状フィルムを40℃で相対湿度80%の条件下で30日間保管した後、フィルムの外観とJIS K 7127に準じた引張試験(縦方向 n=30、15mm巾の1号試験片、試験速度:200mm/分)を実施した。評価基準を以下のとおり設定し、○を実用性ありと評価した。
[外観]
○:シワ・ブロッキング・タルミなし
×:シワ・ブロッキング・タルミあり
[耐切断性]
破断伸度<5%以下のサンプル数で評価した。(2個/30個以下を実用性ありと評価した。)
(4)フィルムの外観
実施例及び比較例の方法で得られたフィルムの外観を目視で観察し、以下のように評価した。
〇:フィルム表面に目視で観察できる粗大な凹凸、異物が存在しない。
×:フィルム表面に粗大な凹凸が多数存在する。
(5)熱収縮率
JIS Z 1715に準じて評価した。
(6)ラミネート金属板の作製方法
250℃に加熱した金属板に実施例および比較例の方法で得られたフィルムをラミネートした後、275℃で加熱した後に水中急冷してラミネート金属板を作製した。
(7)缶内面樹脂と加工ポンチの離型性
実施例1及び比較例1においては、ラミネート金属板を30缶/分の速度でn=10で製缶し、成形缶上部に起る座屈程度を目視観察した。また、実施例2及び3並びに比較例2及び3においては、ラミネート金属板を絞り加工によりカップに成形した後、60缶/分の速度で再絞り・しごき加工によってn=100缶を成形し、成形缶上部に起る座屈程度をで目視観察した。評価基準は以下のとおり設定し、○を実用性ありと評価した。
○:缶開口部の座屈未発生
△:缶開口部円周の約1/3に座屈発生
×:缶開口部円周の1/3以上に座屈発生
(8)缶外面の耐かじり性(缶外面樹脂における縦方向のキズ)
実施例1及び比較例1においては、ラミネート金属板を30缶/分の速度でn=10で製缶し、成形した缶体胴壁部外面樹脂のキズ発生程度を目視観察した。また、実施例2及び3並びに比較例2及び3においては、ラミネート金属板を絞り加工によりカップに成形した後、60缶/分の速度で再絞り・しごき加工によってn=100缶を成形し、成形した缶体胴壁部外面樹脂のキズ発生程度を目視観察した。評価基準は以下のとおり設定し、○を実用性ありと評価した。
○:キズ未発生
△:外面の約1/3にキズ発生
×:外面の1/3以上に激しいキズ発生
(9)フレーバー性
密閉型のガラス容器に充填したd−リモネン中に5cm角のラミネート金属板を浸漬させた後、40℃の恒温室で10日間静置し、d−リモネンを吸着させる。表面に付着しているd−リモネンをキムワイプで拭き取り重量W1を測定した。重量W1測定後のラミネート金属板を60℃で24時間真空乾燥させた後、重量W2を測定した。ラミネート金属板から剥離したフィルムの重量W3を測定した。d−リモネン吸着量を次式により求め重量%で表示した。d−リモネン吸着量が3%以下のものを実用性ありと評価した。
d−リモネン吸着量(重量%)=(W1−W2)/W3×100
(10)耐衝撃性
ラミネート金属板を製缶して得た缶を280℃で40秒加熱後水中急冷した缶の胴壁中央部より7cm角のサンプルを切り出した。このサンプルの缶外面に相当する面に先端径10mmの重り(600g)を高さ10cmから落して衝撃を付与する。ついで7%の希塩酸を満たしたガラス容器上にサンプルを置き(サンプルの凸部が浸漬する状態で置き)、3日後に凸部の腐蝕状態を目視観察した。評価基準は以下のとおり設定し、○を実用性ありと評価した。
○:凸部の腐蝕未発生
×:凸部の腐蝕発生
(11)極限粘度(IV)
オルトクロロフェノール中25℃で測定した値(dl/g)である。
次に、実施例および比較例に用いたポリエステルとオレフィン系ポリマーの種類と内容について説明する。
(1)ポリエステルA:ポリエチレンテレフタレート(IV=0.73、リン/金属イオン比=0.8)
投入口、温度計、圧力計及び精留塔付留出管、撹拌翼を備えた反応装置にテレフタル酸100重量部に対して、エチレングリコール82重量部(エチレングリコール/テレフタル酸のモル比=2.2)、酸成分に対して酸化ゲルマニウムをGe元素として0.05モル%、酢酸マグネシウムをMg元素として0.05モル%、そして、平均径1.3μmの無定形シリカ粒子0.23重量部を仕込み、撹拌しながら窒素を導入し系内の圧力を0.3MPaに保ち、温度230℃〜250℃で生成する水を系外に留去しながらエステル化反応を行った。反応終了後、250℃にて、リン酸トリメチルをP量として0.04モル%加え、昇温しながら徐々に減圧し、275℃、1.0hPa以下の真空下で重縮合反応を行い、得られたポリエステル(PET、固有粘度0.73、リン/金属イオン比=0.8)樹脂を用いた。
(2)ポリエステルB:ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート(エチレンイソフタレートの繰り返し単位10モル%、IV=0.73、リン/金属イオン比=0.8)
テレフタル酸90重量部、イソフタル酸10重量部を用いた以外はポリエステルAの製造方法と同様な方法により製造し、得られたポリエステル(ポリエステルB、固有粘度0.73)を用いた。
(3)ポリエステルC:ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート(エチレンイソフタレートの繰り返し単位10モル%、IV=0.73、リン/金属イオン比=0)
テレフタル酸90重量部、イソフタル酸10重量部を用い、リン酸トリメチルを添加しなかった以外はポリエステルAの製造方法と同様な方法により製造し、得られたポリエステル(ポリエステルC、固有粘度0.73、リン/金属イオン比=0)を用いた。
(4)ポリエステルD:ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート(エチレンイソフタレートの繰り返し単位10モル%、IV=0.73、リン/金属イオン比=2.0)
テレフタル酸90重量部、イソフタル酸10重量部を用い、添加するリン酸トリメチルをP元素として0.1モル%とした以外はポリエステルAの製造方法と同様な方法により製造し、得られたポリエステル(ポリエステルD、固有粘度0.73、リン/金属イオン比=2.0)を用いた。
(5)ポリエステルE:テレフタル酸とエチレングリコール/シクロヘキサンジメタノール(70/30モル%)との共重合ポリエステルを用いた。
(6)オレフィンA:低密度ポリエチレン(住友化学社製、スミカセンG401:商品名)を用いた。
(7)オレフィンB:エチレン−アクリル酸共重合体(ダウ・ケミカル社製、プリマコール3440:商品名)を用いた。
(8)オレフィンC:エチレン−メタクリル酸共重合体(三井デュポンポリケミカル社製、ニュクレルN1108C:商品名)を用いた。
(9)オレフィンD:エチレン−エチルアクリレート共重合体(三井デュポンポリケミカル社製、エバフレックスA712:商品名)を用いた。
(10)オレフィンE:エチレン−1−ブテン共重合体(日本合成ゴム社製、EBM2041P:商品名)を用いた。
(11)オレフィンF:スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS、S/EB比=30/70、旭化成社製、タフテックM1913:商品名)を用いた。
[実施例1−1]
ポリエステルB/オレフィンA/オレフィンB=88/6/6(重量%)を2軸ベント式押出機を用いて270℃で予備混練して得た原料を100℃で24時間乾燥した後、単軸押出機を用いて270℃で溶融させた後、Tダイより層状に冷却ロール状に押出し未延伸シートを得た。該未延伸シートを予熱温度80℃、延伸温度100℃で縦方向に3.5倍延伸し、さらにテンターで予熱温度80℃、延伸温度100℃で横方向に4.0倍延伸した後、150℃で8秒間熱処理して厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。
このフィルムを40℃で相対湿度80%の条件下で30日間保管した後、250℃に加熱した3004系アルミニウム合金板(厚み0.26mm)に両面に前記フィルムを圧着し、275℃に加熱した後、水中急冷してラミネートアルミニウム板を得た。
こうして得られたラミネートアルミニウム板に成形用潤滑剤を塗布した後、加熱して板温70℃で絞り加工を実施した。次いで得られたカップの温度を40℃にして金型温度80℃で30缶/分の速度でしごき加工を実施し350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムの傷発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表1および表2に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観と耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例1−2]
横延伸を実施しなかった以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表1および表2に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例1−3]
原料をポリエステルB/オレフィンA/オレフィンC=88/6/6(重量%)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性,製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表1および表2に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例1−4]
原料をポリエステルB/オレフィンA/オレフィンD=88/6/6(重量%)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表1および表2に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例1−5]
原料をポリエステルB/オレフィンB/オレフィンE=88/6/6(重量%)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表1および表2に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例1−6]
原料をポリエステルA/ポリエステルB/オレフィンA/オレフィンB=44/44/6/6(重量%)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表1および表2に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例1−7]
実施例1−1で用いたフィルムを、電解クロム酸処理鋼板(金属クロム量:135mg/m2、クロム水和酸化物中のクロム:15mg/m2、板厚:0.23mm、硬度T−3)上にラミネートした以外は実施例1−1と同様にラミネート板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表1及び表2に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[比較例1−1]
実施例1−1の原料で厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系未延伸フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性を表1および表2に示す。本比較例のフィルムは外観に優れていたが、実施例1−1と同様に保管した結果、フィルムの耐切断性が悪く、シワ・タルミが発生したため好ましくない。
[比較例1−2]
原料をポリエステルB=100(重量%)(実施例1−1からオレフィンを除いた原料)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表1および表2に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本比較例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れていたが、金属缶の耐衝撃性が悪いため好ましくない。
[比較例1−3]
横延伸後の熱処理温度を225℃とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)を表1および表2に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなかったが、ラミネート板を製缶した際、フィルムが剥離したため好ましくない。
[比較例1−4]
横延伸後に熱処理を実施しなかった以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性を表1および表2に示す。本比較例のフィルムは外観に優れていたが、実施例1−1と同様に保管した結果、フィルムの横方向のシワとフィルム両端部でのタルミが発生したため、好ましくない。
[比較例1−5]
原料をポリエステルE/オレフィンA/オレフィンB=88/6/6(重量%)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性を表1および表2に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良はなかったが、フィルムの耐切断性が悪く、かつラミネートアルミニウム板のフレーバー性が悪く、かつラミネートアルミニウム板を製缶した際、缶内面フィルムと加工ポンチが粘着し、缶開口部の全周にわたって座屈が発生し、さらに缶外面フィルムの全周にわたってキズが発生したため好ましくない。
[比較例1−6]
原料をポリエステルB/オレフィンA/オレフィンB=60/20/20(重量%)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表1および表2に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本比較例のラミネート板は製缶性に優れていたが、フレーバー性が悪かったため好ましくない。
[比較例1−7]
原料をポリエステルB/オレフィンA=90/10(重量%)を単軸押出機を用いて270℃で溶融させた後、Tダイより層状に冷却ロール上に押出し、未延伸シートを得た。該未延伸シートを予熱温度65℃、延伸温度100℃で縦延伸し、さらにテンターで予熱温度65℃、延伸温度100℃で横方向に4.0倍延伸した後、150℃で8秒間熱処理して厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。次いで、実施例1−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性,製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度),フレーバー性,耐衝撃性を表1および表2に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本比較例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れていたが、金属缶の耐衝撃性がやや劣っていた。
[比較例1−8]
原料をポリエステルB/オレフィンF=90/10(重量%)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(100mのロール状フィルム)を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径を表1に示す。本比較例のフィルムは製膜時に吐出変動により安定してフィルムを製膜することが出来なかった。
[比較例1−9]
原料をポリエステルC/オレフィンA/オレフィンB=88/6/6(重量%)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステルフィルムを得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、フィルムの外観を表1および表2に示す。本比較例のフィルムは目視大の異物が多数存在し、また溶融樹脂を押出し未延伸シートを得る際に耳ゆれが発生したため好ましくない。
[比較例1−10]
原料をポリエステルD/オレフィンA/オレフィンB=88/6/6(重量%)とした以外は実施例1−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステルフィルムを得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観を表1および表2に示す。本比較例のフィルムは冷却ロールとの密着性が悪くフィルムに目視大の表面凹凸が多数存在したため好ましくない。
Figure 0004364630
Figure 0004364630
[実施例2−1]
樹脂層(I)の原料としてポリエステルA/ポリエステルB=50/50(重量%)を、樹脂層(II)の原料としてポリエステルB/オレフィンA/オレフィンB=88/6/6(重量%)を2軸ベント式押出機を用いて270℃で予備混練して得た原料を100℃で24時間乾燥したものを、それぞれ単軸押出機を用いて270℃で溶融させた後、流路内で合流させ、Tダイより層状に冷却ロール上に押出し、積層樹脂の未延伸シートを得た。該未延伸シートを予熱温度80℃、延伸温度100℃で縦方向に3.5倍延伸し、さらにテンターで予熱温度80℃、延伸温度100℃で横方向に4.0倍延伸した後、150℃で8秒間熱処理して厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。
このフィルムを40℃で相対湿度80%の条件下で1ケ月保管した後、250℃に加熱した3004系アルミニウム合金板(厚み 0.26mm)の両面にフィルムを圧着し、275℃に加熱した後、水中急冷してラミネートアルミニウム板を得た。
こうして得られたラミネートアルミニウム板に成形用潤滑剤を塗布した後、加熱して板温70℃で絞り加工を実施した。次いで、得られたカップの温度を40℃にして金型温度80℃で60缶/分の速度でしごき加工を実施し、350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例2−2]
横延伸を実施しなかった以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例2−3]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンA/オレフィンC=88/6/6(重量%)とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性,製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例2−4]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンA/オレフィンD=88/6/6(重量%)とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例2−5]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンB/オレフィンE=88/6/6(重量%)とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例2−6]
樹脂層(II)の原料をポリエステルA/ポリエステルB/オレフィンA/オレフィンB=44/44/6/6(重量%)とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例2−7]
実施例2−1で用いたフィルムを、電解クロム酸処理鋼板(金属クロム量:135mg/m2、クロム水和酸化物中のクロム:15mg/m2、板厚:0.23mm、硬度T−3)上にラミネートした以外は実施例2−1と同様にラミネート板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3及び表4に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[比較例2−1]
実施例2−1の原料で厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系未延伸フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性を表3および表4に示す。本比較例のフィルムは外観に優れていたが、実施例2−1と同様に保管した結果、フィルムの耐切断性が悪く、シワ・タルミが発生したため好ましくない。
[比較例2−2]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB=100(重量%)(実施例2−1からオレフィンを除いた原料)とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本比較例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れていたが、金属缶の耐衝撃性が悪いため好ましくない。
[比較例2−3]
横延伸後の熱処理温度を225℃とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)を表3および表4に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなかったが、ラミネート板を製缶した際、フィルムが剥離したため好ましくない。
[比較例2−4]
横延伸後に熱処理を実施しなかった以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性を表3および表4に示す。本比較例のフィルムは外観に優れていたが、実施例2−1と同様に保管した結果、フィルムの横方向のシワとフィルム両端部でのタルミが発生したため、好ましくない。
[比較例2−5]
樹脂層(I)の原料をポリエステルE=100(重量%)とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性を表3および表4に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良はなかったが、フィルムの耐切断性が悪く、かつラミネートアルミニウム板のフレーバー性が悪く、かつラミネートアルミニウム板を製缶した際、缶内面フィルムと加工ポンチが粘着し、缶開口部の全周にわたって座屈が発生し、さらに缶外面フィルムの全周にわたってキズが発生したため好ましくない。
[比較例2−6]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンA/オレフィンB=60/20/20(重量%)とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本比較例のフィルムは保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなかったが、本比較例のラミネート板を製缶した際に、缶内面フィルムと加工ポンチが粘着し、缶底の一部に変形が起こり、さらに缶外面フィルムの一部にキズが発生した。
[比較例2−7]
樹脂層(I)の原料としてポリエステルA/ポリエステルB=50/50(重量%)を、樹脂層(II)の原料としてポリエステルB/オレフィンA=90/10(重量%)を、それぞれ単軸押出機を用いて270℃で溶融させた後、流路内で合流させTダイより層状に冷却ロール上に押出し、積層樹脂の未延伸シートを得た。該未延伸シートを予熱温度80℃、延伸温度100℃で縦延伸し、さらにテンターで予熱温度80℃、延伸温度100℃で横方向に4.0倍延伸した後、150℃で8秒間熱処理して厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性,製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本比較例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れていたが、金属缶の耐衝撃性がやや劣っていた。
[比較例2−8]
樹脂層(I)の原料を樹脂層(II)と同様の原料とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルムを得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。次いで、実施例2−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性,製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表3および表4に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、ラミネートアルミニウム板のフレーバー性も良好であったが、ラミネートアルミニウム板を製缶した際、缶内面フィルムと加工ポンチが粘着し、缶底の一部に変形がおこり、さらに缶外面フィルムの一部にキズが発生した。但し、製缶速度を30缶/分にした場合の製缶性は問題なかった。
[比較例2−9]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンF=90/10(重量%)とした以外は実施例2−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルムを得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層=1/1であった。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径を表3に示す。本比較例のフィルムは製膜時に吐出変動により安定してフィルムを製膜することが出来なかった。
Figure 0004364630
Figure 0004364630
[実施例3−1]
樹脂層(I)の原料としてポリエステルA/ポリエステルB=50/50(重量%)を、樹脂層(II)の原料としてポリエステルB/オレフィンA/オレフィンB=88/6/6(重量%)を2軸ベント式押出機を用いて270℃で予備混練して得た原料を100℃で24時間乾燥したものを、それぞれ単軸押出機を用いて270℃で溶融させた後、流路内で合流させ、Tダイより層状に冷却ロール上に押出し、積層樹脂の未延伸シートを得た。該未延伸シートを予熱温度80℃、延伸温度100℃で縦方向に3.5倍延伸し、さらにテンターで予熱温度80℃、延伸温度100℃で横方向に4.0倍延伸した後、150℃で8秒間熱処理して厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。
このフィルムを40℃で相対湿度80%の条件下で1ケ月保管した後、250℃に加熱した3004系アルミニウム合金板(厚み 0.26mm)の両面にフィルムを圧着し、275℃に加熱した後、水中急冷してラミネートアルミニウム板を得た。
こうして得られたラミネートアルミニウム板に成形用潤滑剤を塗布した後、加熱して板温70℃で絞り加工を実施した。次いで、得られたカップの温度を40℃にして金型温度80℃で80缶/分の速度でしごき加工を実施し、350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5および表6に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例3−2]
横延伸を実施しなかった以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5および表6に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート金属板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例3−3]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンA/オレフィンC=88/6/6(重量%)とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性,製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5および表6に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネートアルミニウム板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例3−4]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンA/オレフィンD=88/6/6(重量%)とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5および表6に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネートアルミニウム板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例3−5]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンB/オレフィンE=88/6/6(重量%)とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5および表6に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネートアルミニウム板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例3−6]
樹脂層(II)の原料をポリエステルA/ポリエステルB/オレフィンA/オレフィンB=44/44/6/6(重量%)とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5および表6に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネートアルミニウム板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[実施例3−7]
実施例3−1で用いたフィルムを、電解クロム酸処理鋼板(金属クロム量:135mg/m2、クロム水和酸化物中のクロム:15mg/m2、板厚:0.23mm、硬度T−3)上にラミネートした以外は実施例3−1と同様にラミネート板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5及び表6に示す。本実施例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本実施例のラミネート板は製缶性とフレーバー性に優れ、かつ本実施例の金属缶は耐衝撃性に優れていた。
[比較例3−1]
実施例3−1の原料で厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系未延伸フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性を表5および表6に示す。本比較例のフィルムは外観に優れていたが、実施例3−1と同様に保管した結果、フィルムの耐切断性が悪く、シワ・タルミが発生したため好ましくない。
[比較例3−2]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB=100(重量%)(実施例3−1からオレフィンを除いた原料)とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5および表6に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本比較例のラミネートアルミニウム板は製缶性とフレーバー性に優れていたが、金属缶の耐衝撃性が悪いため好ましくない。
[比較例3−3]
横延伸後の熱処理温度を225℃とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)を表5および表6に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなかったが、ラミネートアルミニウム板を製缶した際、フィルムが剥離したため好ましくない。
[比較例3−4]
横延伸後に熱処理を実施しなかった以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性を表5および表6に示す。本比較例のフィルムは外観に優れていたが、実施例3−1と同様に保管した結果、フィルムの横方向のシワとフィルム両端部でのタルミが発生したため、好ましくない。
[比較例3−5]
樹脂層(I)の原料をポリエステルE=100(重量%)とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性を表5および表6に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良はなかったが、フィルムの耐切断性が悪く、かつラミネートアルミニウム板のフレーバー性が悪く、かつラミネートアルミニウム板を製缶した際、缶内面フィルムと加工ポンチが粘着し、缶開口部の全周にわたって座屈が発生し、さらに缶外面フィルムの全周にわたってキズが発生したため好ましくない。
[比較例3−6]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンA/オレフィンB=60/20/20(重量%)とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5および表6に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなかったが、本比較例のラミネートアルミニウム板を製缶した際に、缶内面フィルムと加工ポンチが粘着し、缶底部の変形が見られ、さらに缶外面フィルムの一部にキズが発生した。
[比較例3−7]
樹脂層(I)の原料としてポリエステルA/ポリエステルB=50/50(重量%)を、樹脂層(II)の原料としてポリエステルB/オレフィンA=90/10(重量%)を、それぞれ単軸押出機を用いて270℃で溶融させた後、流路内で合流させTダイより層状に冷却ロール上に押出し、積層樹脂の未延伸シートを得た。該未延伸シートを予熱温度80℃、延伸温度100℃で縦延伸し、さらにテンターで予熱温度80℃、延伸温度100℃で横方向に4.0倍延伸した後、150℃で8秒間熱処理して厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルム(200mのロール状フィルム)を得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性,製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度),フレーバー性,耐衝撃性を表5および表6に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、かつ本比較例のラミネートアルミニウム板は製缶性とフレーバー性に優れていたが、金属缶の耐衝撃性がやや劣っていた。
[比較例3−8]
樹脂層(I)の原料を樹脂層(II)と同様の原料とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルムを得た。このフィルムの各層の厚みの比率は樹脂層(I)/樹脂層(II)/樹脂層(I)=1/2/1であった。次いで、実施例3−1と同様に保管した後、ラミネートアルミニウム板を作製し、製缶して350mlサイズのシームレス缶を得た。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径、フィルム外観、保管後のロールフィルムの外観と耐切断性、製缶性(缶内面フィルムとポンチの離型性と缶外面フィルムのキズ発生程度)、フレーバー性、耐衝撃性を表5および表6に示す。本比較例のフィルムは外観に優れ、保管後の外観不良及び耐切断性の低下がなく、ラミネートアルミニウム板のフレーバー性も良好であったが、ラミネートアルミニウム板を製缶した際、缶内面フィルムと加工ポンチとの離型性が悪く、缶底の一部に変形がおこり。さらに缶外面フィルムの一部にキズが発生した。但し、製缶速度を30缶/分にした場合の製缶性は問題なかった。
[比較例3−9]
樹脂層(II)の原料をポリエステルB/オレフィンF=90/10(重量%)とした以外は実施例3−1と同様にして厚みが25μmと16μmの2種類のポリエステル系フィルムを得た。このフィルムの各層の厚みの比率は(I)層/(II)層/(I)層=1/2/1であった。
ポリエステルの融点、熱収縮率、分散径を表5に示す。本比較例のフィルムは製膜時に吐出変動により安定してフィルムを製膜することができなかった。
Figure 0004364630
Figure 0004364630

Claims (3)

  1. 製造時に添加する総リン量と総金属イオン量とのモル比(リン/金属イオン)が0.4〜1.0の範囲の融点が180℃以上の主たる構成単位がエチレンテレフタレート単位からなり、他の酸成分あるいは他のジオール成分を20モル%以下含有する結晶性ポリエステルと、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンを主たる構成単位とする重合体(a)、および、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンとエチレン結合形成性α,β−不飽和カルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を主たる構成単位とする共重合体(b)からなるオレフィン系ポリマーを70/30〜99/1(重量%)の比率でブレンドしたポリエステル系樹脂組成物を縦方向及び横方向に2軸延伸したフィルムであって、該ポリエステル系樹脂組成物中に該オレフィン系ポリマーが微分散しており、分散粒子の平均径が〜10μmの範囲であり、かつ150℃での延伸方向の熱収縮率が11〜30%であることを特徴とする金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム。
  2. 製造時に添加する総リン量と総金属イオン量とのモル比(リン/金属イオン)が0.4〜1.0の範囲の融点が180℃以上の結晶性ポリエステルAからなる樹脂層(I)と、主たる構成単位がエチレンテレフタレート単位からなり、他の酸成分あるいは他のジオール成分を20モル%以下含有するポリエステルと、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンを主たる構成単位とする重合体(a)、および、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンとエチレン結合形成性α,β−不飽和カルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を主たる構成単位とする共重合体(b)からなるオレフィン系ポリマーを70/30〜99/1(重量%)の比率でブレンドしたポリエステル系樹脂組成物Bからなる樹脂層(II)の2層構成からなる樹脂シートを縦方向及び横方向に2軸延伸したフィルムであって、該ポリエステル系樹脂組成物Bからなる樹脂層(II)中に該オレフィン系ポリマーが微分散しており、分散粒子の平均径が〜10μmの範囲であり、かつ150℃での延伸方向の熱収縮率が11〜30%であることを特徴とする金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム。
  3. 製造時に添加する総リン量と総金属イオン量とのモル比(リン/金属イオン)が0.4〜1.0の範囲の融点が180℃以上の結晶性ポリエステルAからなる樹脂層(I)と、主たる構成単位がエチレンテレフタレート単位からなり、他の酸成分あるいは他のジオール成分を20モル%以下含有するポリエステルと、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンを主たる構成単位とする重合体(a)、および、少なくとも1種以上の炭素数2〜6のα−オレフィンとエチレン結合形成性α,β−不飽和カルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を主たる構成単位とする共重合体(b)からなるオレフィン系ポリマーを70/30〜99/1(重量%)の比率でブレンドしたポリエステル系樹脂組成物Bからなる樹脂層(II)が、(I)層/(II)層/(I)層の3層により構成されてなる積層樹脂シートを縦方向及び横方向に2軸延伸したフィルムであって、該ポリエステル系樹脂組成物Bからなる樹脂層(II)中に該オレフィン系ポリマーが微分散しており、分散粒子の平均径が〜10μmの範囲であり、かつ150℃での延伸方向の熱収縮率が11〜30%であることを特徴とする金属板貼合せ用ポリエステル系フィルム。
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