JP2007284616A - 金属板被覆用樹脂フィルムおよび樹脂フィルム被覆金属板とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固有粘度を規定したポリエステル樹脂に,ゴム状弾性体樹脂,及びエポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系共重合体樹脂の少なくとも3種の熱可塑性樹脂を混合し,ポリエステル樹脂中にゴム状弾性体樹脂を分散させた構造を有した実質上未配向状態のフィルムで,金属板に接するフィルムの金属板表面に平行なフィルム厚み中央部におけるゴム状弾性体および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂の露出面積率を規定した金属板被覆用樹脂フィルムおよび同フィルムを用いた金属板である。
【選択図】なし
Description
(1)固有粘度が0.7〜1.4dl/gであるポリエステル樹脂(A)と,ゴム状弾性体樹脂(B)と,エポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の少なくとも3種の熱可塑性樹脂を含み,前記ポリエステル樹脂(A)中に前記ゴム状弾性体樹脂(B)が分散された構造を有し,金属板被覆用樹脂フィルムが被覆する金属板に接する当該金属板被覆用樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の露出面積率が20%以下であり,実質上未配向状態のフィルムであることを特徴とする金属板被覆用樹脂フィルムである。
(2)前記被覆される金属板に接する前記金属板被覆用樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における露出している前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の分散粒断面を円相当換算した場合の最大直径が3.0μm以下であることを特徴とする前記(1)に記載の金属板被覆用樹脂フィルムである。
(3)前記ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して前記ゴム状弾性体樹脂(B)は1〜30質量部であり,前記ゴム状弾性体樹脂(B)100質量部に対して前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は1〜50質量部であることを特徴とする,前記(1)または(2)に記載の金属板被覆用樹脂フィルムである。
(4)前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は,エポキシ基以外の極性基を有する第3のユニットを40質量%以下含有している樹脂組成物からなることを特徴とする,前記(1)〜(3)のいずれかに記載の金属板被覆用樹脂フィルムである。
(5)前記エポキシ基含有ユニットの全体量は,前記金属板被覆用樹脂フィルムを構成する樹脂組成物全体量に対して0.1質量%以下であることを特徴とする,前記(1)〜(4)のいずれかに記載の金属板被覆用樹脂フィルムである。
(6)前記(1)〜(5)のいずれかに記載の金属被覆用樹脂フィルムの金属板に接するフィルム面の反対側の面に,実質上未配向状態のポリエステル樹脂層を少なくとも1層有することを特徴とする金属板被覆用樹脂フィルムである。
(7)固有粘度が0.7〜1.4dl/gであるポリエステル樹脂(A)と,ゴム状弾性体樹脂(B)と,エポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の少なくとも3種の熱可塑性樹脂が混合され,前記ポリエステル樹脂(A)中に前記ゴム状弾性体樹脂(B)が分散された構造を有する樹脂組成物および/またはフィルムが,実質上未配向の状態で金属板に被覆され,当該金属板に接する前記フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の露出面積率が20%以下であることを特徴とする樹脂フィルム被覆金属板である。
(8)前記被覆される金属板に接する前記樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における露出している前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の分散粒断面を円相当換算した場合の最大直径が3.0μm以下であることを特徴とする,前記(7)に記載の樹脂フィルム被覆金属板である。
(9)前記ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して前記ゴム状弾性体樹脂(B)は1〜30質量部であり,前記ゴム状弾性体樹脂(B)100質量部に対して前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は1〜50質量部であることを特徴とする,前記(7)または(8)に記載の樹脂フィルム被覆金属板である。
(10)前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は,エポキシ基以外の極性基を有する第3のユニットを40質量%以下含有している樹脂組成物からなることを特徴とする,前記(7)〜(9)のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板である。
(11)前記エポキシ基含有ユニットの全体量は,フィルムを構成する樹脂組成物全体量の0.1質量%以下であることを特徴とする,前記(7)〜(10)のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板である。
(12)前記(7)〜(11)のいずれかに記載の金属被覆用樹脂フィルムの金属板に接するフィルム面の反対側の面に,実質上未配向状態のポリエステル樹脂層を少なくとも1層有することを特徴とする樹脂フィルム被覆金属板である。
(13)固有粘度が0.7〜1.4dl/gであるポリエステル樹脂(A)と,ゴム状弾性体樹脂(B)と,エポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の少なくとも3種の熱可塑性樹脂を混合し,前記ポリエステル樹脂(A)中に前記ゴム状弾性体樹脂(B)を分散させた構造を有する樹脂組成物をTダイから加熱溶融状態で金属板に直接押し出し,被覆される金属板に接する前記樹脂組成物からなるフィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の露出面積率が20%以下である前記樹脂組成物からなるフィルムを製造することを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(14)前記被覆される金属板に接する前記樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における露出している前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の分散粒断面を円相当換算した場合の最大直径が3.0μm以下であることを特徴とする,前記(13)に記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(15)前記ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して前記ゴム状弾性体樹脂(B)が1〜30質量部であり,前記ゴム状弾性体樹脂(B)100質量部に対して前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)が1〜50質量部であるように,前記ポリエステル樹脂(A),前記ゴム状弾性体樹脂(B),および前記ポリオレフィン系共重合体樹脂を混合することを特徴とする,前記(13)または(14)に記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(16)前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は,エポキシ基以外の極性基を有する第3のユニットを40質量%以下含有している樹脂組成物からなることを特徴とする,前記(13)〜(15)のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(17)前記エポキシ基含有ユニットの全体量は,前記樹脂フィルムを構成する前記樹脂組成物全体量の0.1質量%以下であることを特徴とする,前記(13)〜(16)のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(18)前記(13)〜(17)のいずれかに記載の製造方法で製造された金属板に接する樹脂フィルムの面と反対側の面に,実質上未配向状態のポリエステル樹脂層を少なくとも1層被覆することを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(19)固有粘度が0.7〜1.4dl/gであるポリエステル樹脂(A)と,ゴム状弾性体樹脂(B)と,エポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の少なくとも3種の熱可塑性樹脂を混合し,前記ポリエステル樹脂(A)中に前記ゴム状弾性体樹脂(B)を分散させた構造を有する実質上未配向状態のフィルムを金属板に熱圧着し,当該金属板に接する前記実質上未配向状態のフィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の露出面積率が20%以下である前記実質上未配向状態のフィルムを製造することを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(20)前記被覆される金属板に接する前記樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における露出している前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の分散粒断面を円相当換算した場合の最大直径が3.0μm以下であることを特徴とする,前記(19)に記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(21)前記ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して前記ゴム状弾性体樹脂(B)が1〜30質量部であり,前記ゴム状弾性体樹脂(B)100質量部に対して前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)が1〜50質量部であるように,前記ポリエステル樹脂(A),前記ゴム状弾性体樹脂(B),および前記ポリオレフィン系共重合体樹脂を混合することを特徴とする,前記(19)または(20)に記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(22)前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は,エポキシ基以外の極性基を有する第3のユニットを40質量%以下含有している樹脂組成物からなることを特徴とする,前記(19)〜(21)のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(23)前記エポキシ基含有ユニットの全体量は,前記樹脂フィルムを構成する前記樹脂組成物全体量の0.1%質量%以下であることを特徴とする,前記(19)〜(22)のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
(24)前記(19)〜(23)のいずれかに記載の製造方法で製造された金属板に接する樹脂フィルム面の反対側の面に,実質上未配向状態のポリエステル樹脂層を少なくとも1層被覆することを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板の製造方法である。
本発明では,フィルムに使用するポリエステル樹脂(A)として,例えば,ヒドロキシカルボン酸化合物残基とジオール化合物残基を構成ユニットとする熱可塑性ポリエステル,ジカルボン酸残基とジオール化合物残基を構成ユニットとする熱可塑性ポリエステル,またはヒドロキシカルボン酸化合物残基及びジカルボン酸残基及びジオール化合物残基を構成ユニットとする熱可塑性ポリエステルを使用することができる。また,これらの混合物であってもよい。
次に,ゴム状弾性体樹脂(B)について説明する。本発明に係る樹脂組成物を構成するゴム状弾性体樹脂(B)は,例えば,西敏夫編「ゴム材料選択のポイント」日本規格協会(1993)等に記載されている公知のゴム状弾性体樹脂を,広く使用できる。中でも水蒸気や酸素などの腐食要因物のバリア性から好ましいのは,以下に示す(式2)の構成ユニットを有する共重合体である。
(式中,R1 およびR3 は各々独立に炭素数1〜12のアルキル基もしくは水素を示し,R2 は炭素数1〜12のアルキル基,フェニル基もしくは水素を示す。)
本発明では,フィルムに使用するゴム状弾性体(B)の分散性を向上する目的で,エポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系樹脂(C)を含有していなければならない。ポリオレフィン系樹脂(C)は,上記の(式2)のユニットとエポキシ基含有ユニットから構成される。本発明で使用するポリオレフィン系樹脂(C)は,これらのユニットの単数もしくは複数の共重合体でも,また,ユニットが樹脂単位で共重合化される共重合体であってもよい。具体的に,上記の(式2)で示される構成単位を例示すると,例えば,プロピレン,1−ブテン,1−ペンテン,4−メチル−1−ペンテン,1−ヘキセン,1−オクテン,1−デセン,1−ドデセン等のα−オレフィンを付加重合したときに現れる繰り返し単位や,イソブテンを付加したときの繰り返し単位等の脂肪族オレフィン,スチレンモノマーの他に,o−メチルスチレン,m−メチルスチレン,p−メチルスチレン,o−エチルスチレン,m−エチルスチレン,p−エチルスチレン,t−ブチルスチレン等のアルキル化スチレン,モノクロロスチレン等のハロゲン化スチレン,α−メチルスチレン等のスチレン系モノマー付加重合体単位等の芳香族オレフィン等が挙げられる。
本発明でのフィルムの製造方法について述べる。本発明では,公知の押出し機およびTダイを具備した製膜装置と,Tダイから押出された溶融状態のフィルムを冷却する冷却ロールを具備したフィルム巻き取り装置によって製造することができる。また,溶融状態のフィルムをTダイから直接押し出し金属板上を被覆し急冷することによって,フィルム製造とラミネートを同時に行うことでもよい。混合フィルム層/ポリエステル樹脂層を有する2層以上の多層フィルムを製造する場合には,混合樹脂を加熱溶融する押出し機とポリエステル樹脂を加熱溶融する押出し機とそれぞれ別々の押出し機で加熱溶融しフィードブロック部で合流させるか,あるいは複数のダイノズルを有するTダイ内で合流させた後に,共押出しし,冷却ロールを具備したフィルム巻き取り装置にて製造する方法等が挙げられる。
(ポリエステル樹脂(A)の固有粘度)
固有粘度は,25℃のオルトクロロフェノール中,0.5%の濃度で測定し,(式1)によって求めた。式中,Cは溶液100ml当たりの樹脂のg数で表した濃度を,t0は溶媒の流下時間を,tは溶液の流下時間を,各々表す。
一層フィルムの調整にあたっては,樹脂組成物の各成分(A),(B),(C)を表2の配合でV型ブレンダーを使用してドライブレンドし,2軸押出機で270℃の温度で,混練時間,スクリュ形状を種々変えて加熱溶融し,混合樹脂とした。その後,Tダイスに送り込み,ダイスノズルからキャスティングロールに押し出し,冷却固化して25μm厚みのフィルムを得た。
熱圧着法:前記冷却固化した一層および二層フィルム(二層フィルムは混合樹脂層側)を,250℃に加熱した,0.225mm厚みのティンフリースチール(TFS,缶外面となる片側はDI加工に支障がないように潤滑性を具備した塗装板)の缶内面となる片面に1対の圧着ロールで挟み付け,水冷により10秒以内に100℃以下まで急冷し,次いで乾燥し,熱圧着法による樹脂被覆金属板を得た。
フィルム単独の場合,得られたフィルムの被覆する金属板に接するフィルムの金属板表面に平行なおおむねフィルム厚み中央部を,それぞれ液体窒素で冷却固化し,ミクロトームで超薄切片として切り出した後,ルテニウム酸で染色後,ポリエステル樹脂(A)中のゴム状弾性体樹脂(B)および/またはポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の分散状態を透過型電子顕微鏡で解析し,対応する露出面積を求める方法を用いた。任意に20部位をサンプリングしたフィルムにおいて,ゴム状弾性体(B)および/またはポリオレフィン系樹脂(C)の20μm×20μm四方における画像を,画像処理で2値化することにより解析した。露出面積率および同部位に存在する円換算最大径を解析した結果を以下の表2に示す。
蓋巻締め試験をモデル系として,フィルムの耐疵付性を評価した。得られた樹脂被覆金属板を206mmφの底蓋成形後,樹脂被覆面が缶外面となるように,室温で市販3P缶胴へ巻締め加工を行い,蓋外面側巻締め部の疵発生状況を,ルーペ(20倍)による目視にて観察し,下記の基準で耐疵付性を評価した。
◎:疵なし
○:表面に若干の疵(微小浮き)あり
△:表面に部分的に疵(ヒゲ,剥離,浮き等)あり
×:表面に連続的に疵(ヒゲ,剥離,浮き等)あり。
Claims (24)
- 固有粘度が0.7〜1.4dl/gであるポリエステル樹脂(A)と,ゴム状弾性体樹脂(B)と,エポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の少なくとも3種の熱可塑性樹脂を含み,
前記ポリエステル樹脂(A)中に前記ゴム状弾性体樹脂(B)が分散された構造を有し,
金属板被覆用樹脂フィルムが被覆する金属板に接する当該金属板被覆用樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の露出面積率が20%以下であり,
実質上未配向状態のフィルムであることを特徴とする,金属板被覆用樹脂フィルム。 - 前記被覆される金属板に接する前記金属板被覆用樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における露出している前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の分散粒断面を円相当換算した場合の最大直径が,3.0μm以下であることを特徴とする,請求項1に記載の金属板被覆用樹脂フィルム。
- 前記ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して前記ゴム状弾性体樹脂(B)は1〜30質量部であり,
前記ゴム状弾性体樹脂(B)100質量部に対して前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は1〜50質量部であることを特徴とする,請求項1または2に記載の金属板被覆用樹脂フィルム。 - 前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は,エポキシ基以外の極性基を有する第3のユニットを40質量%以下含有している樹脂組成物からなることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の金属板被覆用樹脂フィルム。
- 前記エポキシ基含有ユニットの全体量は,前記金属板被覆用樹脂フィルムを構成する樹脂組成物全体量に対して0.1質量%以下であることを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載の金属板被覆用樹脂フィルム。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の金属被覆用樹脂フィルムの金属板に接するフィルム面の反対側の面に,実質上未配向状態のポリエステル樹脂層を少なくとも1層有することを特徴とする,金属板被覆用樹脂フィルム。
- 固有粘度が0.7〜1.4dl/gであるポリエステル樹脂(A)と,ゴム状弾性体樹脂(B)と,エポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の少なくとも3種の熱可塑性樹脂が混合され,前記ポリエステル樹脂(A)中に前記ゴム状弾性体樹脂(B)が分散された構造を有する樹脂組成物および/またはフィルムが,実質上未配向の状態で金属板に被覆され,
当該金属板に接する前記フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の露出面積率が20%以下であることを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板。 - 前記被覆される金属板に接する前記樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における露出している前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の分散粒断面を円相当換算した場合の最大直径が,3.0μm以下であることを特徴とする,請求項7に記載の樹脂フィルム被覆金属板。
- 前記ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して前記ゴム状弾性体樹脂(B)は1〜30質量部であり,
前記ゴム状弾性体樹脂(B)100質量部に対して前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は1〜50質量部であることを特徴とする,請求項7または8に記載の樹脂フィルム被覆金属板。 - 前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は,エポキシ基以外の極性基を有する第3のユニットを40質量%以下含有している樹脂組成物からなることを特徴とする,請求項7〜9のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板。
- 前記エポキシ基含有ユニットの全体量は,フィルムを構成する樹脂組成物全体量の0.1質量%以下であることを特徴とする,請求項7〜10のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板。
- 請求項7〜11のいずれかに記載の金属被覆用樹脂フィルムの金属板に接するフィルム面の反対側の面に,実質上未配向状態のポリエステル樹脂層を少なくとも1層有することを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板。
- 固有粘度が0.7〜1.4dl/gであるポリエステル樹脂(A)と,ゴム状弾性体樹脂(B)と,エポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の少なくとも3種の熱可塑性樹脂を混合し,
前記ポリエステル樹脂(A)中に前記ゴム状弾性体樹脂(B)を分散させた構造を有する樹脂組成物をTダイから加熱溶融状態で金属板に直接押し出し,
被覆される金属板に接する前記樹脂組成物からなるフィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の露出面積率が20%以下である前記樹脂組成物からなるフィルムを製造することを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。 - 前記被覆される金属板に接する前記樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における露出している前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の分散粒断面を円相当換算した場合の最大直径が,3.0μm以下であることを特徴とする,請求項13に記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
- 前記ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して前記ゴム状弾性体樹脂(B)が1〜30質量部であり,前記ゴム状弾性体樹脂(B)100質量部に対して前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)が1〜50質量部であるように,前記ポリエステル樹脂(A),前記ゴム状弾性体樹脂(B),および前記ポリオレフィン系共重合体樹脂を混合することを特徴とする,請求項13または14に記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
- 前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は,エポキシ基以外の極性基を有する第3のユニットを40質量%以下含有している樹脂組成物からなることを特徴とする,請求項13〜15のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
- 前記エポキシ基含有ユニットの全体量は,前記樹脂フィルムを構成する前記樹脂組成物全体量の0.1質量%以下であることを特徴とする,請求項13〜16のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
- 請求項13〜17のいずれかに記載の製造方法で製造された金属板に接する樹脂フィルムの面と反対側の面に,実質上未配向状態のポリエステル樹脂層を少なくとも1層被覆することを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
- 固有粘度が0.7〜1.4dl/gであるポリエステル樹脂(A)と,ゴム状弾性体樹脂(B)と,エポキシ基含有ユニットを10質量%以下含有するポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の少なくとも3種の熱可塑性樹脂を混合し,
前記ポリエステル樹脂(A)中に前記ゴム状弾性体樹脂(B)を分散させた構造を有する実質上未配向状態のフィルムを金属板に熱圧着し,
当該金属板に接する前記実質上未配向状態のフィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の露出面積率が20%以下である前記実質上未配向状態のフィルムを製造することを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。 - 前記被覆される金属板に接する前記樹脂フィルム内部における前記金属板表面に平行な断面の少なくとも一部における露出している前記ゴム状弾性体(B)および/または前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)の分散粒断面を円相当換算した場合の最大直径が,3.0μm以下であることを特徴とする,請求項19に記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
- 前記ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して前記ゴム状弾性体樹脂(B)が1〜30質量部であり,前記ゴム状弾性体樹脂(B)100質量部に対して前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)が1〜50質量部であるように,前記ポリエステル樹脂(A),前記ゴム状弾性体樹脂(B),および前記ポリオレフィン系共重合体樹脂を混合することを特徴とする,請求項19または20に記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
- 前記ポリオレフィン系共重合体樹脂(C)は,エポキシ基以外の極性基を有する第3のユニットを40質量%以下含有している樹脂組成物からなることを特徴とする,請求項19〜21のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
- 前記エポキシ基含有ユニットの全体量は,前記樹脂フィルムを構成する前記樹脂組成物全体量の0.1%質量%以下であることを特徴とする,請求項19〜22のいずれかに記載の樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
- 請求項19〜23のいずれかに記載の製造方法で製造された金属板に接する樹脂フィルム面の反対側の面に,実質上未配向状態のポリエステル樹脂層を少なくとも1層被覆することを特徴とする,樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
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