JP2003305748A - 射出成形機の金型監視装置 - Google Patents
射出成形機の金型監視装置Info
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- B29C45/84—Safety devices
- B29C45/844—Preventing damage caused by obstructions or foreign matter caught between mould halves during mould closing, e.g. moulded parts or runners
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Abstract
誤動作を確実に防止して信頼性及び安全性を高めるとと
もに、画像処理の簡易化及び高精度化を図る。 【解決手段】キャビティ部位Xcに可視光線以外の光線
Lを投射する発光部2と、可視光線を遮断するフィルタ
3を通してキャビティ部位Xcから反射する光線Lをイ
メージセンサ4により撮像する撮像部5と、当該イメー
ジセンサ4から得る画像信号Dvに基づき画素処理によ
りキャビティ部位Xcの状態を判別する画像処理部6を
備える。
Description
キャビティ部位を撮像し、画像処理によりキャビティ部
位の状態を判別する射出成形機の金型監視装置に関す
る。
監視するため、型開きした金型のキャビティ部位をイメ
ージセンサにより撮像するとともに、画像処理によりキ
ャビティ部位の状態を判別する射出成形機の金型監視装
置(監視方法)は知られており、既に、本出願人も、こ
の種の監視方法を特開昭63−126718号公報によ
り提案した。
ている方法、即ち、テレビカメラを用いて成形金型の状
況を画像としてとらえ、予め記憶しておいた基準画像と
の輝度レベルの比較により金型内の成形品等の有無を検
出する方法では、電灯のON−OFF,外光の影響等に
より成形機周辺の明るさ(輝度レベル)が変化した場
合、正常状態であるのに異常と判別したり、異常状態で
あるにも拘わらず正常と判別するなどの誤動作を招くこ
とに鑑み、その問題点を改善したものであり、成形金型
の画像を画素単位に分割し、各画素単位毎の輝度レベル
を検出するとともに、予め設定された2値化輝度レベル
を基準に画像を白と黒に2値化し、予め記憶しておいた
正常状態の2値化画像との比較を行うに際し、検出画像
の全画像中の最暗輝度レベルを検出し、当該最暗輝度レ
ベルが予め設定された許容最暗輝度レベルの範囲外の場
合には、射出成形作業を中止し、検出画像の全画像中の
最暗輝度レベルが予め設定された許容最暗輝度レベルの
範囲内の場合には、予め記憶されている正常状態の画像
の全画素中の最暗輝度レベルと、検出画像の最暗輝度レ
ベルとを比較し、そのレベル差値が許容値以上であれ
ば、予め設定された2値化輝度レベルをレベル差値に応
じて上下補正して検出画像の2値化を行うようにしたも
のである。
の監視方法(監視装置)は、次のような解決すべき課題
が存在した。
を原理的に回避することができないため、誤動作を完全
に解消することはできず、信頼性及び安全性を高めるに
は限界がある。
するため、余分な処理を伴うとともに、処理精度の低下
を招く虞れがある。
る課題を解決したものであり、成形機周辺の明るさの影
響を原理的に排除し、誤動作を確実に防止して信頼性及
び安全性を高めるとともに、画像処理の簡易化及び高精
度化を図ることができる射出成形機の金型監視装置の提
供を目的とする。
は、型開きした金型Cのキャビティ部位Xcを撮像し、
画像処理によりキャビティ部位Xcの状態を判別する射
出成形機Mの金型監視装置1を構成するに際して、キャ
ビティ部位Xcに可視光線以外の光線Lを投射する発光
部2と、可視光線を遮断するフィルタ3を通してキャビ
ティ部位Xcから反射する光線Lをイメージセンサ4に
より撮像する撮像部5と、当該イメージセンサ4から得
る画像信号Dvに基づき画素処理によりキャビティ部位
Xcの状態を判別する画像処理部6を備えることを特徴
とする。
部位Xcに対して可視光線以外の光線Lが投射される。
一方、キャビティ部位Xcから反射する光線Lは、可視
光線を遮断するフィルタ3を通して撮像部5におけるイ
メージセンサ4により撮像されるとともに、このイメー
ジセンサ4から得る画像信号Dvは、画像処理部6に付
与される。画像処理部6では画像信号Dvに基づく画素
処理が行われ、成形品の全部又は一部が残留しているか
否か等のキャビティ部位Xcの状態が判別される。よっ
て、成形機周辺の明るさの影響、即ち、可視光線による
影響は原理的に排除される。
Lは赤外線Liを用いることが望ましい。また、発光部
2は、キャビティ部位Xcの監視範囲Aに対応して選定
した面内に多数の発光ダイオード7…を配列させて構成
できる。さらに、発光部2は、キャビティ部位Xcに対
して光線Lを斜めに投射し、かつ撮像部5は、キャビテ
ィ部位Xcの状態からの正反射光Lrを撮像することが
できる。したがって、発光部2は、型締装置Mcにおけ
る固定盤11の一方の側面11pに取付け、かつ撮像部
5は、固定盤11の他方の側面11qに取付けることが
できる。一方、撮像部5は、付属回路8を収容したケー
シング部9を備えるとともに、このケーシング部9に対
してイメージセンサ4を有するセンシング部10を所定
の角度Rを設けて取付けることができる。
面に基づき詳細に説明する。
成について、図1〜図6を参照して説明する。
た射出成形機Mの一部を示す。射出成形機Mは型締装置
Mcを備え、この型締装置Mcは、固定盤11,この固
定盤11と不図示の圧受盤間に架設した四本のタイバー
12…,タイバー12…にスライド自在に装填した可動
盤13を備える。そして、固定盤11には固定型Cc
が、また、可動盤13には可動型Cmがそれぞれ取付け
られ、この固定型Ccと可動型Cmにより金型Cを構成
する。これにより、可動盤13は固定盤11に対し、不
図示の駆動機構により進退移動し、金型Cの型閉,型
締,型開を行うことができる。なお、Miは射出装置,
Cf(図4等)は金型Cのキャビティをそれぞれ示す。
Xcに可視光線以外の光線Lとなる赤外線Liを投射す
る発光部2と、可視光線を遮断するフィルタ3(図3)
を通してキャビティ部位Xcから反射する赤外線Li
(正反射光Lr)をイメージセンサ4により撮像する撮
像部5を備える。
pに取付け、この取付高さは、図4に示すように、キャ
ビティ部位Xcの高さに一致させる。発光部2は、図2
に示すように、ブラケット22を備え、このブラケット
22を複数のボルト21…を用いて側面11pに固定す
る。このブラケット22は、両側(上下側)に、直角に
折曲した一対の支持片部22s,22sを有し、この支
持片部22sと22s間に発光部本体23を支持する。
即ち、発光部本体23の側面(上下面)を、各支持片部
22s,22sを介して螺合した取付ねじ24,24に
より支持する。これにより、取付ねじ24,24の弛緩
又は締付を行えば、発光部本体23の投射角度を設定
(変更)できる。
形成し、一面を開放したハウジング部25を備える。そ
して、このハウジング部25の内部に、赤外線Liを発
光する多数の赤外線発光ダイオード7…を配列させた発
光基板26を配設する。これにより、点発光となる各赤
外線発光ダイオード7…が集積した面発光体Eが構成さ
れる。この面発光体Eの大きさ(形状)は、図4に示す
ように、キャビティ部位Xcに対する監視範囲Aに対応
して選定し、特に、監視範囲Aに対して同一又はこれ以
上の面積となるように考慮する。この場合、赤外線発光
ダイオード7…は、図2に示すように、千鳥状に配列さ
せることが望ましい。このような構成により、照度が高
められることに加え、照度の均一性が高められる。さら
に、ハウジング部25の内部には、発光に対する拡散板
を配設し、金型Cにおける研磨パターンによる反射光の
減衰を抑えるとともに、均一かつ安定した照射ができる
ように考慮する。なお、図5には、赤外線発光ダイオー
ド7…(発光部2)から発光する赤外線Liの波長領域
対光の強さの関係を可視光線と対比して示す。
面11qに取付け、この取付高さは、図4に示すよう
に、キャビティ部位Xcの高さに一致させる。撮像部5
は、図3に示すように、側面11qに取付ける支持機構
31を備える。この支持機構31は、複数のボルト32
…により側面11qに固定する取付部31aと、撮像部
本体33を支持するブラケット31bと、このブラケッ
ト31bと取付部31a間に介在する位置調整部31c
を有する。これにより、調整ネジ34…と長孔35…の
組合わせにより、ブラケット31bを取付部31aに対
して前後方向に位置調整することができる。ブラケット
31bは、両側(上下側)に、直角に折曲した一対の支
持片部31s,31sを有し、この支持片部31sと3
1s間に撮像部本体33を支持する。即ち、撮像部本体
33の側面(上下面)を、各支持片部31s,31sを
介して螺合した取付ねじ37,37により支持する。こ
れにより、取付ねじ37,37の弛緩又は締付を行え
ば、撮像部本体33の撮像角度を設定(変更)できる。
おける固定盤11の一方の側面11pに取付けるととも
に、撮像部5を、固定盤11の他方の側面11qに取付
ければ、撮像部5は、発光部2から発光される赤外線L
iの正反射光Lr、即ち、軸線に対して発光部2から入
射する入射角とこれに基づく反射角が同じ大きさとなる
反射光を容易に得ることができる。
し、かつ付属回路8を収容したケーシング部9を備える
とともに、このケーシング部9に対してイメージセンサ
4を有するセンシング部10を所定の角度Rを設けて取
付ける。この角度Rを設けることにより、撮像部5を設
置することに伴う横側方への突出を少なくできる。さら
に、センシング部10は、光学筒38を備え、この光学
筒38には、前から、可視光線を遮断するフィルタ3,
レンズ39を順次内蔵するとともに、この光学筒38の
後方に、イメージセンサ4を内蔵する。イメージセンサ
4としては、省電力化,小型化及び低コスト化の容易な
CMOSイメージセンサを用いることが望ましい。
1はイメージセンサ4に接続した制御部、42はこの制
御部41の入出力ポートを示し、制御部41と入出力ポ
ート42は、上述した付属回路8として撮像部本体33
のケーシング部9に内蔵する。そして、赤外線発光ダイ
オード7…は、入出力ポート42を介して制御部41に
接続するとともに、射出成形機Mに内蔵する成形機コン
トローラ43は入出力ポート42を介して制御部41に
接続する。また、制御部41は、USBケーブル44を
介して汎用コンピュータ(パソコン)Pcに接続する。
この汎用コンピュータPcは、イメージセンサ4から得
る画像信号Dvに基づき画像処理によりキャビティ部位
Xcの状態を判別する画像処理部6を構成する。
用方法及び動作について、図1〜図9を参照して説明す
る。
の角度設定を行う。今、型開した可動型Cmの位置が図
1に示す実線位置にあるものとする。この状態で発光部
本体23から投射される赤外線Liの角度(投射角度)
が、キャビティ部位Xc、即ち、図4に示す監視範囲A
の全体に当たるように設定する。この場合、投射角度
は、取付ねじ24,24の弛緩又は締付により容易に設
定できる。よって、赤外線Liは、キャビティ部位Xc
に対して斜めに投射される。
る。この際、図1に示すように、キャビティ部位Xcか
ら反射する赤外線Liの正反射光Lrを撮像できるよう
に設定する。このような正反射光Lrを撮像することに
より、反射率の差により検出できるため、S/N比を高
くできるとともに、他の角度からの光の影響を低減でき
る。なお、撮像角度は、取付ねじ37,37の弛緩又は
締付により容易に設定できる。また、型開した際におけ
る可動型Cmの位置が、図1に仮想線で示すCma,C
mbのように変更された場合であっても、同様の操作に
より容易に設定することができる。
合、正規(良品)の成形品が付着したキャビティCfの
状態を撮像し、第一基準レベルデータとして登録すると
ともに、成形品が付着していないキャビティCfのみの
状態を撮像し、第二基準レベルデータとして登録する。
登録に際しては、まず、赤外線発光ダイオード7…を点
灯させる。これにより、赤外線Liはキャビティ部位X
cに対して投射され、キャビティ部位Xcで正反射す
る。反射した赤外線Li(正反射光Lr)は、撮像部本
体33のセンシング部10に入光し、イメージセンサ4
に結像する。この際、成形機周辺の可視光線はフィルタ
3によりカットされ、反射した赤外線Li(正反射光L
r)のみがイメージセンサ4に結像する。そして、イメ
ージセンサ4から得られる画像信号Dvは、制御部41
を介して汎用コンピュータPcのメモリに登録される。
ついて説明する。射出成形機Mの稼働中においては、成
形機コントローラ43から各種制御信号が入出力ポート
42及び制御部41を介して汎用コンピュータPcに付
与される。今、射出充填工程及び冷却工程を経て、金型
Cの型開きが終了したものとする。汎用コンピュータP
cには、型開きが終了したことに伴う型開終了信号が付
与されるため、汎用コンピュータPcによる一次監視処
理が行われる。この一次監視処理は、型開き後、エジェ
クタ動作前に行う監視処理であり、これにより、成形品
に未充填部分が存在するか否かなどの成形不良の判別を
行うことができる。
フローチャートで示す。まず、汎用コンピュータPcに
型開終了信号が付与されれば、汎用コンピュータPc
は、撮像開始指令を出力し、発光部2における赤外線発
光ダイオード7…を点灯させるとともに、撮像部5を作
動させて撮像を開始する(ステップS1)。これによ
り、発光部2からキャビティ部位Xcに対して赤外線L
iが投射され、キャビティ部位Xcで正反射する。ま
た、反射した赤外線Li(正反射光Lr)は、撮像部本
体33のセンシング部10に入光し、イメージセンサ4
に結像する。この際、成形機周辺の可視光線はフィルタ
3によりカットされ、反射した赤外線Li(正反射光L
r)のみがイメージセンサ4に投射される。そして、イ
メージセンサ4から得られる画像信号Dvは制御部41
を介して汎用コンピュータPcに付与される。なお、赤
外線Liを用いるため、点灯時であっても可視光線とは
異なり、オペレータに違和感や不快感を与えることはな
い。
画素(ピクセル)における画素レベルと前述した第一基
準レベルを比較して両者の偏差を求める(ステップS
2)。また、求めた偏差としきい値を比較する(ステッ
プS3)。この際、正常に成形が行われていれば、[偏
差≦しきい値]となるが、一部に充填不良等が存在する
と、その部分は、[偏差>しきい値]となるため、特異
点として計数(カウント)される(ステップS4)。以
下、順次続く画素に対して同様の処理を繰り返し、最終
の画素まで行う(ステップS5,S2…)。
ンピュータPcに取込まれたなら、汎用コンピュータP
cは、撮像終了指令を出力し、発光部2における赤外線
発光ダイオード7…を消灯させるとともに、撮像部5の
作動を停止させ、撮像を終了させる(ステップS6)。
このように、発光部2は、撮像するときのみ点灯させる
ため、消費電力の低減を図ることができる。また、汎用
コンピュータPcは、得られた特異点の計数値(合計
値)Ncと予めエラーを判別するために設定したエラー
レベルNeを比較し、[Nc>Ne]の場合には、エラ
ーが発生したものとして、射出成形機Mの動作を停止す
るとともに、エラー表示などのエラー処理を行う(ステ
ップS7,S8)。一方、エラーが発生していない場合
には、さらに、計数値Ncと予め設定したアラームレベ
ルNaを比較し、[Nc>Na]の場合には、エラー直
前の状態である旨の処理、即ち、射出成形機Mの動作を
停止するとともに、予備警報としてのアラーム表示など
のアラーム処理を行う(ステップS9,S10)。これ
に対して、一次監視処理の結果、正常の場合には、二次
監視処理に移行させる(ステップS11)。なお、この
ような監視処理においては、偏差に対するしきい値によ
る判別と、特異点の計数値に対する基準レベルによる判
別の両方を行うため、判別精度が高められる。
フローチャートで示す。この二次監視処理は、エジェク
タ動作後に行う監視処理であり、これにより、エジェク
タが正常に行われたか否かを判別することができる。
今、成形機コントローラ43からエジェクタ終了信号が
汎用コンピュータPcに付与されれば、汎用コンピュー
タPcは、撮像開始指令を出力し、発光部2における赤
外線発光ダイオード7…を点灯させるとともに、撮像部
5を作動させて撮像を開始する(ステップS21)。こ
れにより、発光部2からキャビティ部位Xcに対して赤
外線Liが投射され、キャビティ部位Xcで正反射す
る。また、反射した赤外線Li(正反射光Lr)は、撮
像部本体33のセンシング部10に入光し、イメージセ
ンサ4に結像する。この際、成形機周辺の可視光線はフ
ィルタ3によりカットされ、反射した赤外線Li(正反
射光Lr)のみがイメージセンサ4に結像する。そし
て、イメージセンサ4から得られる画像信号Dvは制御
部41を介して汎用コンピュータPcに付与される。
画素における画素レベルと前述した第二基準レベルを比
較して両者の偏差を求める(ステップS22)。また、
求めた偏差としきい値を比較する(ステップS23)。
この際、正常に成形が行われていれば、[偏差≦しきい
値]となるが、一部に充填不良等が存在すると、その部
分は、[偏差>しきい値]となるため、特異点として計
数(カウント)する(ステップS24)。以下、順次続
く画素に対して同様の処理を繰り返し、最終の画素まで
行う(ステップS25,S22…)。そして、一画面分
の画像信号Dvが汎用コンピュータPcに取込まれたな
ら、汎用コンピュータPcは、撮像終了指令を出力し、
発光部2における赤外線発光ダイオード7…を消灯させ
るとともに、撮像部5の作動を停止させて撮像を終了す
る(ステップS26)。
特異点の計数値(合計値)Ncと予めエラーを判別する
ために設定したエラーレベルNxを比較し、[Nc>N
x]の場合には、エラーが発生したものとして、射出成
形機Mの動作を停止するとともに、エラー表示などのエ
ラー処理を行う(ステップS27,S28)。一例とし
て、図7(a)には、成形品の付着していないキャビテ
ィCfのみのキャビティ部位Xcを示し、また、図7
(b)には、成形品の一部、即ち、成形品残存部Bがあ
る状態を示すが、この場合には、成形品残存部Bが特異
点として撮像される。したがって、この成形品残存部B
は、キャビティCfのみの状態とは異なる反射率とな
る。よって、図7(c)に示す偏差に係るデータDe
は、全て特異点として計数されるため、[Nc>Nx]
となり、上述した一次監視処理と同様のエラー処理が行
われる。一方、正常であって、次のショットが行われる
場合には、図8に示す処理手順に従って一次監視処理に
移行させる(ステップS29,S30)。また、次のシ
ョットが無い場合には終了する(ステップS29)。
によれば、発光部2からキャビティ部位Xcに対して赤
外線Liが投射されるとともに、キャビティ部位Xcか
ら反射した赤外線Li(正反射光Lr)は、可視光線を
遮断するフィルタ3を通してイメージセンサ4により撮
像されるため、成形機周辺の明るさの影響、即ち、可視
光線による影響は原理的に排除されるとともに、成形品
の色の影響が排除される。したがって、誤動作が確実に
防止され、信頼性及び安全性が高められ、しかも、補正
等の余分な処理は不要になるため、画像処理の簡易化及
び高精度化が図られる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状,数量等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができ
る。例えば、実施例は、可視光線以外の光線として、赤
外線を利用したが、必ずしも赤外線に限定されるもので
はなく、紫外線,遠赤外線等の他の光線を用いることも
できる。また、発光部2には、多数の発光ダイオード7
…を用いた場合を例示したが、他の発光手段の利用を排
除するものではない。さらに、画像処理部6として汎用
コンピュータ(パソコン)を利用した場合を示したが、
ケーシング部9に内蔵させることができるマイクロコン
ピュータ等を利用してもよい。
金型監視装置は、キャビティ部位に可視光線以外の光線
を投射する発光部と、可視光線を遮断するフィルタを通
してキャビティ部位から反射する光線をイメージセンサ
により撮像する撮像部と、当該イメージセンサから得る
画像信号に基づき画素処理によりキャビティ部位の状態
を判別する画像処理部を備えるため、次のような顕著な
効果を奏する。
の影響を原理的に排除できるため、誤動作を確実に防止
して信頼性及び安全性を高めることができるとともに、
画像処理の簡易化及び高精度化を図ることができる。
を、キャビティ部位の監視範囲に対応して選定した面積
を有する面内に多数の発光ダイオードを配列させて構成
すれば、照度が高められることに加え、照度の均一性を
高めることができる。
は、キャビティ部位に対して光線を斜めに投射し、かつ
撮像部は、キャビティ部位からの正反射光を撮像するよ
うに構成すれば、反射率の差により検出できるため、S
/N比を高くできるとともに、他の角度からの光の影響
を低減できる。
を型締装置における固定盤の一方の側面に取付け、かつ
撮像部を固定盤の他方の側面に取付ければ、撮像部は、
発光部から発光される赤外線の正反射光を容易に得るこ
とができる。
に、付属回路を収容したケーシング部を備えるととも
に、このケーシング部に対してイメージセンサを有する
センシング部を所定の角度を設けて取付ければ、撮像部
を設置することに伴う横側方への突出を少なくできる。
出成形機に取付けた状態の平面図、
正面図、
外線の波長領域対光の強さの関係特性図、
図、
を示すフローチャート、
を示すフローチャート、
Claims (6)
- 【請求項1】 型開きした金型のキャビティ部位を撮像
し、画像処理によりキャビティ部位の状態を判別する射
出成形機の金型監視装置において、前記キャビティ部位
に可視光線以外の光線を投射する発光部と、可視光線を
遮断するフィルタを通して前記キャビティ部位から反射
する光線をイメージセンサにより撮像する撮像部と、当
該イメージセンサから得る画像信号に基づき画素処理に
より前記キャビティ部位の状態を判別する画像処理部を
備えることを特徴とする射出成形機の金型監視装置。 - 【請求項2】 前記光線は赤外線であることを特徴とす
る請求項1記載の射出成形機の金型監視装置。 - 【請求項3】 前記発光部は、前記キャビティ部位の監
視範囲に対応して選定した面内に多数の発光ダイオード
を配列させてなることを特徴とする請求項1記載の射出
成形機の金型監視装置。 - 【請求項4】 前記発光部は、前記キャビティ部位に対
して前記光線を斜めに投射し、かつ前記撮像部は、前記
キャビティ部位からの正反射光を撮像することを特徴と
する請求項1記載の射出成形機の金型監視装置。 - 【請求項5】 前記発光部は、型締装置における固定盤
の一方の側面に取付けるとともに、前記撮像部は、前記
固定盤の他方の側面に取付けることを特徴とする請求項
4記載の射出成形機の金型監視装置。 - 【請求項6】 前記撮像部は、付属回路を収容したケー
シング部を備えるとともに、このケーシング部に対して
前記イメージセンサを有するセンシング部を所定の角度
を設けて取付けることを特徴とする請求項1記載の射出
成形機の金型監視装置。
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