JP2003303869A - 基板搬送装置における蓋部材開閉装置 - Google Patents

基板搬送装置における蓋部材開閉装置

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JP2003303869A
JP2003303869A JP2002104398A JP2002104398A JP2003303869A JP 2003303869 A JP2003303869 A JP 2003303869A JP 2002104398 A JP2002104398 A JP 2002104398A JP 2002104398 A JP2002104398 A JP 2002104398A JP 2003303869 A JP2003303869 A JP 2003303869A
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JP2002104398A
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Hiromi Seki
廣実 関
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性を確保しつつ基板収納容器とそのドアと
の干渉領域を小さくし、かつ蓋部材を位置決めする際の
再現性を向上させる。 【解決手段】 複数の基板2を収納可能な基板収納容器
3のドア3aを蓋部材4により受け支えて開閉させる蓋
部材開閉装置1に、蓋部材4を開閉する平行リンク機構
5を備えさせる。蓋部材4には、基板収納容器3内の基
板2の位置情報を確認するマッピングセンサが取り付け
られていることが好ましい。また、平行リンク機構5を
昇降させる上下スライダを備えることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板搬送装置にお
ける蓋部材開閉装置に関する。さらに詳述すると、本発
明は、FOUP(Front Open Unified Pod)とも呼ばれ
る基板収納容器をロードポートにドッキングさせて密着
した状態で基板収納容器のドアを開け、クリーン度が保
たれた状況下で基板を搬送するための蓋部材開閉装置の
機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、回路原版用基板、液晶ディスプレ
イパネル用基板やプラズマディスプレイパネル用基板等
の表示パネル基板(ガラス基板)、ハードディスク用基
板(磁性体基板)、半導体装置等の電子デバイス用のウ
ェハ(あるいは樹脂基板)等の基板102を収納、運搬
および保管する基板収納容器101とそれを開閉するロ
ードポート機構を備えた基板搬送装置が利用されている
(図12参照)。
【0003】このような基板搬送装置においては、基板
収納容器101から例えばロードポート103へと基板
102を搬送する際、ロードポート103内部へのパー
ティクル(異物微粒子)の侵入防止と化学的な汚染防止
を図ることにより集積回路を高歩留まりで生産すること
が要求される。そこで、スライドテーブルに載置した基
板収納容器101のドア104をロードポート103に
押し付け気密状態でドッキングさせるようにしている
が、この状況で基板102を基板収納容器101からロ
ードポート103へと搬送するには、気密状態を保ちな
がらドア104を開き、そのドア104を基板搬送面よ
り下方もしくはその他の方向に退避させる必要が生じ
る。
【0004】従来、この動作を実現させるため、ロード
ポート103の壁面に開閉可能な蓋部材105を設け、
この蓋部材105でドア104を受け支え開閉させるよ
うにした蓋部材開閉装置、例えば、 ドア104を基板収納容器101から引き離す方向へ
平行移動させて開閉し、その後に下方へドア104を逃
がすもの(例えば特開平8−279546号公報、特開
平11−251421号公報参照) 基板搬送面より下方に揺動支点を持ち、支点を中心に
揺動することによりドア104を基板収納容器101か
ら引き離す方向へ開閉し、下方へドア104を逃がすも
のなどが提案されている。
【0005】また、このような基板搬送装置において
は、基板収納容器101内に載置された基板102のマ
ップ(基板102が何処にあって何処にないか、2枚重
なっていないか等の位置情報)を確かめる必要があるこ
とから、マッピングセンサがこの蓋部材105に取り付
けられる場合もある。マッピングセンサは、例えば発光
素子と受光素子を先端に備えた一対の開閉可能な旋回ア
ームによって構成される容器内基板102の位置情報確
認手段で、これら旋回アームを開いた状態で基板102
の近傍を上下動し、基板102が所定位置に載置されて
いるかどうかを受光素子・発光素子によって検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
蓋部材開閉装置においては以下のような問題がある。す
なわち、の蓋部材105を平行移動させてドア104
を開閉させる装置の場合、発塵の影響を抑えるため平行
移動機構106(例えば特開平11−251421号公
報の装置におけるX方向移動機構35などが該当)を基
板搬送面より下部に配置する必要があることから、搬送
面上のドア104や蓋部材105に対するオフセット
(平行移動機構106からドア104や蓋部材105ま
での高さ)が大きくなってしまい設置バランスが悪化し
やすく、かつSEMI(Semiconductor Equipment and
Materials International)により移動機構106の占
有容積が決まっていることから機構の剛性確保が難しい
という問題がある。このため、ドア104に取り付けら
れるマッピングセンサによる検出が振動等により不安定
になりやすく、動作速度を上げることが難しい。さら
に、剛性不足によるドア104の位置決め再現性の低下
という問題もある。
【0007】また、の揺動動作による開閉機構の場
合、のように平行移動させる場合に比べて剛性を確保
しやすい反面、揺動動作によりドア104が基板収納容
器101に対し斜めに開くことから、蓋部材105から
基板102までの距離が大きくなりすぎ、この蓋部材1
05にマッピングセンサを取り付けることができないと
いう問題が生じる。このため、やむなくマッピングセン
サの駆動機構を別途用意する必要があり、構造が複雑と
なり、動作が増えることからサイクルタイムが延びる。
また、軌跡が完全に水平となるわけではなく、基板収納
容器101のドア開閉時、ドア104が上方もしくは下
方へ移動しながら開くことからドア104と基板収納容
器101の本体とが干渉する可能性がある。
【0008】そこで、本発明は、剛性を確保しつつ基板
収納容器とそのドアとの干渉領域を小さくし、かつ蓋部
材を位置決めする際の再現性を向上させた基板搬送装置
における蓋部材開閉装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数の基板を収納可能な基
板収納容器のドアを蓋部材により受け支えて開閉させる
基板搬送装置における蓋部材開閉装置において、蓋部材
を開閉する平行リンク機構を備えてなることを特徴とす
るものである。
【0010】本願発明における平行リンク機構(平行ク
ランク機構とも呼ばれる)は、例えば対向する節の長さ
が等しい四節からなる場合、平行四辺形を維持しながら
回転運動することから、節の一つである蓋部材を常に平
行に保ちながら移動させることができる。この場合、平
行リンク機構は蓋部材との間でピン結合等による回り対
偶をなすことから、蓋部材およびドアを押し付ける壁面
に対し回転方向の倣い性があり、芯出し調整機構を簡素
化する。また、少なくともドアを基板収納容器から取り
外しあるいは再び取り付ける近傍領域において、このド
アをほぼ水平移動させることが可能である。さらに、平
行リンク機構によれば揺動機構に比べドアの回転半径を
小さくできる。このため、揺動機構を利用した場合に比
べて基板収納容器本体とドアとの干渉領域を小さくしや
すいし、さらに、ドアを開閉する際の蓋部材位置決めの
再現性を向上させるといった利点をもたらす。
【0011】しかもこの平行リンク機構は、ピン結合等
により回り対偶をなす四節によって構成され、蓋部材を
隣り合う2つの節(例えば第1揺動アームと第2揺動ア
ーム)によって支持することから、蓋部材とドアとを支
持しつつ開閉させるのに十分な剛性を確保しやすい。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の基
板搬送装置における蓋部材開閉装置において、基板収納
容器内の基板の位置情報を確認するマッピングセンサが
蓋部材に取り付けられていることを特徴としている。請
求項1記載の発明によれば、平行リンク機構により蓋部
材(およびドア)をほぼ平行に移動させることが可能と
なるとともに、従来よりも高い剛性が得られる結果、蓋
部材にマッピングセンサを取り付け、このマッピングセ
ンサを用いての基板の位置情報検出が可能となる。この
場合、マッピングセンサの駆動機構を別途用意する必要
がないことから構造を単純化することができるし、動作
数が減少することからサイクルタイムが短縮して検出動
作速度の向上が図れる。
【0013】請求項3記載の基板搬送装置における蓋部
材開閉装置は、平行リンク機構を昇降させる上下スライ
ダを備えることを特徴としている。この蓋部材開閉装置
によれば、平行リンク機構によりドアを平行移動させた
後、その状態のままで平行リンク機構を昇降させ、ドア
ならびに蓋部材を基板搬送面から退避させることができ
る。この場合、平行リンク機構によってドアをロードポ
ートの内壁に当たらない程度まで平行移動させれば足り
ることから平行リンク機構の動作量が少なくて済むし、
ドアの開閉に要するスペースも少なくて済む。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1〜図11に、本発明の一実施形態を示
す。本発明にかかる蓋部材開閉装置1は、複数の基板2
を収納可能な基板収納容器3のドア3aを開閉させるた
め、このドア3aを受け支える蓋部材4を開閉させるた
めの装置であって、本実施形態においては、平行リンク
機構5を備えることを特徴としている。
【0016】基板収納容器3は、ロードポート(図示省
略)に接近離反可能なスライドテーブル21上の所定位
置に固定され、ドア3aを押し付けられるようにしてロ
ードポートとドッキングする。このとき、ロードポート
の壁面の蓋部材4に受け支えられたドア3aは、この蓋
部材4によって基板収納容器3から外され、ロードポー
ト側に平行移動した後に下方へ退避し、基板収納容器3
とロードポートとを気密に連通させる。蓋部材4は、平
行リンク機構5によってほぼ平行に移動することが可能
である。この平行リンク機構5は上下スライダ7により
昇降可能である。
【0017】基板収納容器3は、回路原版用基板、液晶
ディスプレイパネル用基板やプラズマディスプレイパネ
ル用基板等の表示パネル基板、ハードディスク用基板、
半導体装置等の電子デバイス用のウェハ等の基板に用い
られるガラス基板、磁性体基板、樹脂基板等の種々の基
板に適用可能な基板収納治具であり、例えば300mm
のウェハ用ポッドとして使用される。本実施形態の基板
収納容器3は、ポッド本体である筐体3bと、ポッド本
体に対する開閉自在な蓋であって閉じられた状態で筐体
3bのシール面に密着して筐体3b内部へのパーティク
ルの侵入防止および化学的な汚染防止を図る開閉扉部で
あるドア3aを有している。
【0018】筐体3bは、機械的強度の向上を図るとと
もに、乾燥温度を上げるために、樹脂に代えて金属で作
られた筐体であって、図示しないOHT(Overhead Hoi
st Transfer)部で掴持して釣り上げるためのマッシュ
ルーム3c、スライドテーブル21に突設された位置決
めピン(図示省略)が挿入された状態でこの筐体自体を
所定位置に位置決めするための位置決めピン孔(図示省
略)を備えている。
【0019】ドア3aは、擦れによる金属汚染を抑制す
るために、樹脂または金属を主材として形成されてお
り、密閉性を保つためにドア3aに周設されたシール材
(パッキン)3d、ドア3aの機械的開閉機構であるド
アクランピング機構部3e、ウェハ押さえ機構であるリ
テーナ3fを備えている(図10参照)。ドアクランピ
ング機構部3eは、異物や汚染物質混入に起因する異物
の問題や化学汚染を防止するために、樹脂を主材とした
構成、または樹脂でコーティングされた構成となってい
る。リテーナ3fは、基板2への金属汚染を防止するた
めに樹脂を主材として形成されている。ドア3a自体は
樹脂でも金属でもどちらでも良いが、筐体3bと強く擦
れるドアクランピング機構部3eを樹脂製とすることで
金属汚染を抑えることができる。基板2に直接触れるの
はリテーナ3fおよびウェハティース部3gのみである
ため、リテーナ3fおよびウェハティース部3gの材質
を樹脂にすることで金属汚染を抑えることができる。ま
た、図10には特に示していないが、ドア3aは蓋部材
4によって受け支えられるためのラッチ孔16及び位置
決め孔18,20を有している(図6参照)。
【0020】蓋部材4は、通常時はロードポートの基板
収納容器3と接続される開口部を閉めてロードポート内
のクリーン度を保つとともに、基板2が基板収納容器3
からロードポートへと搬送される際は基板収納容器3が
ロードポートに密着した状態で基板収納容器3のドア3
aを受け支え、このドア3aとともにロードポート側に
ずれ、下方へ退避する部材である。この蓋部材4は、一
定の動きをする平行リンク機構5によってよってロード
ポート側に外されまたは再び取り付けられてロードポー
トと基板収納容器3との接続口を開閉する。
【0021】蓋部材開閉装置1は、その下端側を上下ス
ライダ7によって支持され昇降可能であるとともに、上
端側で蓋部材4を支持しこの蓋部材4を前後に振ってド
ア3aを開閉させるように設けられた装置で、上下スラ
イダ7上に設けられた平行リンク機構5とこの機構を動
作させる駆動シリンダ14とからなる。
【0022】平行リンク機構5は、蓋部材4を平行に保
ちつつ前後に振るための機構で、前後方向に揺動可能な
第1揺動アーム8、この第1揺動アーム8と平行であっ
て同じく前後方向に揺動可能な第2揺動アーム9を備え
る(図1および図2参照)。また、第1揺動アーム8ま
たは第2揺動アーム9を揺動可能に取り付けるためのブ
ラケット10〜13が蓋部材4の内壁側に取り付けられ
ている。
【0023】第1揺動アーム8は、その上端部が蓋部材
4の内側面のブラケット10に揺動可能に取り付けら
れ、中間部よりも下端部寄りをブラケット11上の揺動
支点Aに揺動可能に支持されている(図1参照)。ま
た、下端部は駆動シリンダ14に揺動可能に取り付けら
れている。本実施形態の第1揺動アーム8は、図1に示
すように、駆動シリンダ14を引くと揺動支点Aを中心
に図中時計回りに揺動して蓋部材4を開口部から外し、
逆に駆動シリンダ14を押し出すように作動させると反
時計回りに揺動して再び蓋部材4を開口部に戻して閉じ
るように動作する。一方、第2揺動アーム9は、図2に
示すように、上端部を蓋部材4のブラケット12に揺動
可能に取り付けられ、下端部を上下スライダ7上のブラ
ケット13上の揺動支点Bにおいて揺動可能に支持され
ている。第1揺動アーム8、第2揺動アーム9が回転可
能に接続される支点(ブラケット10〜13上の各揺動
支点)においては、例えばベアリングジョイントなどの
連結手段が用いられている。また本実施形態の場合、第
1揺動アーム8と第2揺動アーム9とは平行であって、
第1揺動アーム8の上端支点(ブラケット10上の支
点)から揺動支点Aまでの距離と、第2揺動アーム9の
上端支点(ブラケット12上の支点)から揺動支点Bま
での距離が等しくなるように構成され、4つの揺動支点
により平行四辺形が形成されるようにしている。なお、
本実施形態における第2揺動アーム9は図2に示すよう
に途中が折り曲げられており真っ直ぐではないが、各支
点が所定の位置に配置されている限りこの第2揺動アー
ム9や第1揺動アーム8の形状は真っ直ぐに限られるこ
とはない。
【0024】なお、平行リンク機構5は、いずれかの節
の長さを調整することにより蓋部材4の傾きを微調整し
うるように設けられていることが好ましい。本実施形態
の平行リンク機構5の場合、図2、図3に示すように第
2揺動アーム9をボルト27で組み付けられる2つのア
ームから構成するとともに、一方のアームのボルト孔2
8を長孔とすることによってその長孔のストローク分だ
けアーム全長を調整できるようにしている。
【0025】上下スライダ7は、ロードポートの内壁に
沿って平行リンク機構5ならびにこの平行リンク機構5
によって支持される蓋部材4とドア3aを昇降させる装
置で、平行リンク機構5を支持するベース7aとこのベ
ース7aを昇降させる図示しない駆動源、およびベース
7aを鉛直方向に案内するリニアガイド23からなる
(図9等参照)。駆動源は、例えば、ベース7aを昇降
させるねじ機構25とこれを駆動させるモータなどのよ
うな公知の昇降手段で構わない。また、この上下スライ
ダ7はベース7aとともに駆動シリンダ14も昇降させ
る(図7等参照)。上下スライダ7は、駆動シリンダ1
4と第1揺動アーム8の動きを妨げないよう図3に示す
ようにベース7aが二股形状であり両足の間に駆動シリ
ンダ14を通している。
【0026】駆動シリンダ14は揺動支点Aを中心とし
て第1揺動アーム8を揺動させる駆動手段で、シリンダ
内のピストンを前後させることにより第1揺動アーム8
の下端部を前後に振り、この第1揺動アーム8を揺動さ
せる。このとき、蓋部材4の開閉動作に伴い連動する第
2揺動アーム9が、第1揺動アーム8との平行を保ちな
がら揺動することから、4つの支点を頂点とする四辺形
が平行に保たれて蓋部材4は常に平行に移動することに
なる。なお、ここでの駆動シリンダ14は第1揺動アー
ム8を前後に振る駆動手段の一例に過ぎず、同じように
第1揺動アーム8を揺動させうる他の手段たとえばモー
タにクランクを付けたものやソレノイド等を用いて構わ
ない。
【0027】マッピングセンサ6は、一対の開閉可能な
旋回アーム6a,6bによって構成された容器内基板2
の位置情報確認手段で(図3、図4参照)、基板2の近
傍を上下動し、旋回アーム6a,6bの先端部の受光素
子と発光素子からなる光素子6cにより基板2が所定位
置に載置されているかどうかあるいは基板2が2枚重な
っていないかといった位置情報(マップ)を検出する。
本実施形態のマッピングセンサ6は図3に示すように蓋
部4の上部に配置され、モータなどのアクチュエータお
よび駆動力を互いに逆となる方向に伝達する機構により
旋回アーム6a,6bが開閉するように設けられてい
る。旋回アーム6a,6bは、基板2を検出しない通常
時は図4に実線で示すように退避して待機しているが、
基板2を検出する際は想像線で示すように両光素子6c
で基板2を挟み込みうる位置まで旋回し、基板2を光検
出する。
【0028】以上のような蓋部材開閉装置1の動作を以
下に説明するが、その前にまず基板収納容器3をスライ
ドテーブル21上に固定して搬送しロードポートにドッ
キングさせるまでの動作について述べておく。スライド
テーブル21はその上に載置された基板収納容器3をそ
の位置に固定した状態でロードポート側へ搬送し基板収
納容器3のドア3aのある面をロードポートの蓋部材4
のある面に押し付けドッキングさせる(図1参照)。ス
ライドテーブル21は図示しないガイドに沿ってロード
ポート側へ移動可能であり、その上面の例えば3本の位
置決めピンで基板収納容器3を所定位置に位置決めす
る。また、スライドテーブル21は、基板収納容器3の
底部のクランプ用凹部3hを引っ掛け引き下げることに
よってこの基板収納容器3をスライドテーブル21の所
定位置にクランプするクランプ部材30を有している。
このクランプ部材30はクランプ用凹部3hを引っ掛け
る爪部30aを有するとともに、この爪部30aをクラ
ンプ用凹部30hに滑り込ますことができるように旋回
可能に設けられている。クランプ部材30によりクラン
プされスライドテーブル21上に固定された基板収納容
器3は、ロードポートに押し付けられてもスライドテー
ブル21上の所定位置からずれたり傾いたりすることが
ない。
【0029】スライドテーブル21によって基板収納容
器3をロードポートにドッキングさせたら、蓋部材4で
ドア3aを受け支える体勢をつくる(図7参照)。そう
したら、駆動シリンダ14により第1揺動アーム8を揺
動させ、基板収納容器3からドア3aを取り外し、開口
させる(図8参照)。このとき、図11に示すように、
支点Bを中心に揺動する第2揺動アーム9が、支点Aを
中心に揺動する第1揺動アーム8との平行を保ちながら
揺動し、4つの頂点(つまりブラケット10〜13上の
揺動支点)からなる四辺形が常に平行四辺形であること
から、ドア3aおよび蓋部材4は平行に保たれながら移
動する。ドア3aをロードポートの内壁に干渉しない位
置まで移動させたら、駆動シリンダ4を停止させ、今度
は上下スライダ7を駆動して平行リンク機構5ごとこれ
らドア3aと蓋部材4を下方に逃がす(図9参照)。こ
れにより基板収納容器3およびロードポートの開口部か
らドア3aおよび蓋部材4が退避することから、基板収
納容器3内の基板2をロードポートへと搬送することが
可能となる。
【0030】また、基板収納容器3から所定の基板2を
取り出す作業を終えたら以上と逆の動作、すなわち、上
下スライダ7を駆動してドア3aと蓋部材4を上方に移
動させ、続いて駆動シリンダ14を駆動し、ドア3aと
蓋部材4を元の位置に戻して開口部を閉じる動作を行
う。
【0031】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では、対向する節の長さが等
しい四節からなり、平行四辺形を維持しながら回転運動
する平行リンク機構について説明したが、本明細書でい
う平行リンク機構はこのようなものに限られない。例示
すれば、基板収納容器3あるいはロードポートの開口部
の近傍において平行と近似しうる動作が可能であれば、
例えば第1揺動アーム8と第2揺動アーム9とが平行だ
が長さが異なる台形のようなリンク機構を適用すること
も可能である。この場合、ドア3aおよび蓋部材4は開
口部から離れるに従い傾きを増すであろうが、これらを
基板収納容器3や蓋部材4に嵌め込みまたは外す動作を
行うときの前後の僅かな間において鉛直になってさえい
れば、本実施形態と同様、剛性を確保しつつ基板収納容
器3とドア3aとの干渉領域を小さくすることが可能で
ある。
【0032】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の基板搬送装置における蓋部材開閉装置による
と、揺動機構を利用した場合に比べて基板収納容器本体
とドアとの干渉領域を小さくすることが可能となる。し
かも、平行リンク機構を利用していることから、蓋部材
とドアとを支持しつつ開閉させるのに十分な剛性を確保
しやすい。このため、ドアを開閉する際の蓋部材位置決
めの再現性を向上させることも可能となる。
【0033】また、請求項2記載の発明によると、蓋部
材に取り付けられたマッピングセンサを用いての基板の
位置情報検出が可能となる。この場合、マッピングセン
サの駆動機構を別途用意する必要がないことから構造を
単純化することができるし、動作数が減少することから
サイクルタイムが短縮して検出動作速度の向上が図れ
る。
【0034】さらに請求項3記載の発明によると、平行
リンク機構によりドアを平行移動させた後、その状態の
ままで平行リンク機構を昇降させ、ドアならびに蓋部材
を基板搬送面から退避させることができる。この場合、
平行リンク機構によってドアをロードポートの内壁に当
たらない程度まで平行移動させれば足りることから平行
リンク機構の動作量が少なくて済むし、ドアの開閉に要
するスペースも少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図で、基板搬送装置
における蓋部材開閉装置の主要部を側面図により表した
ものである。
【図2】第2揺動アームとその周辺の構成を示す側面図
である。
【図3】ロードポート側からみた蓋部材開閉装置の主要
部を示す図である。
【図4】基板搬送装置と蓋部材の平面図である。
【図5】蓋部材開閉装置と基板収納容器を示す側面図で
ある。
【図6】ラッチ孔等が設けられたドアの一例を示す図で
ある。
【図7】蓋部材でドアを受け支えた状態を示す側面図で
ある。
【図8】基板収納容器からドアを取り外し開口させた状
態を示す側面図である。
【図9】上下スライダを駆動して平行リンク機構ごとド
アと蓋部材を下方に逃がした状態を示す側面図である。
【図10】基板収納容器の一例を示す斜視図である。
【図11】蓋部材開閉装置の平行リンク機構の構成を示
す概略図である。
【図12】従来の基板搬送装置における蓋部材開閉装置
の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 蓋部材開閉装置 2 基板 3 基板収納容器 4 蓋部材 5 平行リンク機構 6 マッピングセンサ 7 上下スライダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基板を収納可能な基板収納容器の
    ドアを蓋部材により受け支えて開閉させる基板搬送装置
    における蓋部材開閉装置において、上記蓋部材を開閉す
    る平行リンク機構を備えてなることを特徴とする基板搬
    送装置における蓋部材開閉装置。
  2. 【請求項2】 上記基板収納容器内の基板の位置情報を
    確認するマッピングセンサが上記蓋部材に取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置に
    おける蓋部材開閉装置。
  3. 【請求項3】 上記平行リンク機構を昇降させる上下ス
    ライダを備えることを特徴とする請求項1記載の基板搬
    送装置における蓋部材開閉装置。
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