JP2003299604A - 光コネクタ用清掃用具及び光コネクタ用清掃用具の製造方法 - Google Patents

光コネクタ用清掃用具及び光コネクタ用清掃用具の製造方法

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JP2003299604A
JP2003299604A JP2002110096A JP2002110096A JP2003299604A JP 2003299604 A JP2003299604 A JP 2003299604A JP 2002110096 A JP2002110096 A JP 2002110096A JP 2002110096 A JP2002110096 A JP 2002110096A JP 2003299604 A JP2003299604 A JP 2003299604A
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Japan
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rod
cleaning
fiber bundle
optical connector
cleaning tool
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JP2002110096A
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English (en)
Inventor
Kuniyoshi Kashiwazaki
國吉 柏崎
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KAIHATSU KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
KAIHATSU KAGAKU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃材の脱落のおそれがなく、しかも、部品
点数の低減を図ることができるコネクタ用清掃用具を提
供する。 【解決手段】 多数の繊維を棒状に束ねた棒状繊維束2
として一体的に形成されており、その棒状繊維束2が、
棒状本体部4と、その棒状繊維束2の一端部において棒
状本体部4よりも小径とされている清掃部5と、を有
し、その棒状本体部4の外周に非通液性の外皮3が被覆
されている。これにより、清掃部5において独立した部
品を使用しなくてもよくし、清掃材の脱落のおそれをな
くすと共に、部品点数の低減を図る。また、溶剤を清掃
部5を通じて吸引含浸させる場合において、外皮3によ
って指(手)までに溶剤が至ることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタ用清掃
用具及び光コネクタ用清掃用具の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光コネクタ用清掃用具には、支持棒の先
端部に清掃布等の清掃材を取付けたものがある。この清
掃用具を用いて光コネクタ内を清掃するには、光コネク
タ内に清掃用具を、その清掃材側から挿入し、その清掃
材自体或いはエチルアルコール等の溶剤を含ませた清掃
材により、光ファイバーの端面、フェルールの端面等を
拭くこととされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記光コネク
タ用清掃用具においては、支持棒の先端部に独立した別
部品である清掃材を取付ける構成とされており、複数種
類の独立した部品を準備しなければならない。しかも、
部品同士の取付け作業が必要となり、その取付け作業
も、その清掃材及び棒状本体部が小さいこともあり、容
易ではない。さらに、使用に際しては、独立した部品で
ある清掃材が支持棒から脱落するおそれもある。
【0004】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その第1の技術的課題は、清掃材の脱落の
おそれがなく、しかも、部品点数の低減を図ることがで
きる光コネクタ用清掃用具を提供することにある。第2
の技術的課題は、上記光コネクタ用清掃用具を簡単且つ
安価に製造できる光コネクタ用清掃用具の製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記第1の技術的課題を
達成するため本発明(請求項1に係る発明)にあって
は、多数の繊維を棒状に束ねた棒状繊維束として一体的
に形成され、前記棒状繊維束が、該棒状繊維束の大部分
を占める棒状本体部と、該棒状本体部に連続し該棒状繊
維束の端部において該棒状本体部よりも小径とされてい
る清掃部とを有している構成としてある。この請求項1
の好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜
請求項12に記載のとおりである。
【0006】前記第2の技術的課題を達成するため本発
明(請求項13に係る発明)にあっては、断面ほぼ円形
でかつ長手方向全長および径方向全長に渡って気孔率が
ほぼ均一とされた棒状繊維束に対して、溶剤を通過しな
い合成樹脂を押し出し成形することにより、該棒状繊維
束を溶剤を通過しない外皮で被覆してなる長尺の第1部
材を得る第1工程と、前記長尺の第1部材を所定の長さ
に切断して第2部部材を得る第2工程と、前記第2部材
の端部をセンタレス研磨して、前記外皮で被覆された棒
状本体部と、該外皮による被覆が除去される清掃部とを
形成する第3工程と、を備えている、ことを特徴とする
光コネクタ用清掃用具の製造方法とした構成としてあ
る。
【0007】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、多
数の繊維を棒状に束ねた棒状繊維束として一体的に形成
され、その棒状繊維束が、該棒状繊維束の大部分を占め
る棒状本体部と、該棒状本体部に連続し該棒状繊維束の
端部において該棒状本体部よりも小径とされている清掃
部と、を有する構成とされていることから、当該光コネ
クタ用清掃用具の構造に基づき、その清掃部を光コネク
タ内に挿入してその清掃部の適度な硬さと撓み性とを利
用することにより該光コネクタ内の該当部分を清掃でき
る。その一方、清掃部において独立した部品の使用をや
めることに基づき、清掃材の脱落のおそれをなくすこと
ができると共に、部品点数の低減を図ることができるこ
とになる。
【0008】請求項2に記載された発明によれば、棒状
繊維束が、合成繊維を集束してその構成繊維間の接触点
を融着または溶着することにより長手方向に連続した気
孔を内部に有するように形成されると共に径方向全長に
渡って気孔率がほぼ均一とされていることから、その気
孔率に基づく毛細管現象を利用して、清掃部を通じて溶
剤を吸引し、その溶剤を棒状繊維束内に貯留することが
できることになり、清掃部表面を、十分な時間、溶剤に
よって適度な濡れ面とすることができることになる。こ
のため、光コネクタ内の清掃を行うに際して、溶剤を用
いる場合であっても、的確に行うことができることにな
る。
【0009】請求項3に記載された発明によれば、棒状
繊維束の気孔率が30〜70%程度に設定されているこ
とから、その気孔率に基づく比較的強い毛細管現象によ
り、溶剤の吸引作用及び貯留作用を高めて、光コネクタ
内の清掃を、より的確且つ具体的に行うことができると
共に、研磨によって棒状繊維束が過度にばらけることを
防ぐことができることになる。
【0010】請求項4に記載された発明によれば、清掃
部の端面が、一定の摩擦力に対してばらけるように設定
されていることから、使用に伴い、清掃部と光コネクタ
内の清掃面との接触を増大させ、光コネクタ内の清掃面
の清掃を効果的に行うことができることになる。
【0011】請求項5に記載された発明によれば、清掃
部の端部が尖った状態の尖り部を有していることから、
その清掃部の尖り部が光コネクタ内の清掃面に接触する
に伴い、その清掃部の端部をばらけ易くすることがで
き、光コネクタ内の清掃面の清掃を効果的に行うことが
できることになる。
【0012】請求項6に記載された発明によれば、清掃
部の端面が棒状繊維束の軸心方向外方に向けて凸となる
曲面に形成されていることから、光コネクタ内の清掃面
に対する清掃部の端面の接触が点の状態よりもやや広い
適度な面状態とすることができ、光コネクタ内の清掃面
の強度を考慮しつつ、清掃部の端部をばらけ易くするこ
とができることになる。
【0013】請求項7に記載された発明によれば、清掃
部の端面が、棒状繊維束の軸心方向内方に向けて凸とな
る曲面に形成されていることから、一般に外に向けて凸
状の曲面とされる光コネクタ内の清掃面を的確に清掃で
きることになる。
【0014】請求項8に記載された発明によれば、清掃
部の断面が楕円とされていることから、清掃部の端面の
面積を、清掃部の端面が円形の場合に比べて増大させ
て、光コネクタ内の清掃面との接触面積を増大させるこ
とができるばかりか、清掃に際して清掃部をその軸心を
中心として回転させることにより、その清掃部の長軸部
をもって光コネクタ内の清掃面までの内壁面をも効果的
に清掃できることになる。
【0015】請求項9に記載された発明によれば、棒状
繊維束が、棒状本体部と清掃部との間において、該棒状
本体部から該清掃部に向かうに従って徐々に縮径されて
いることから、棒状本体部に対する清掃部の一体化強度
を補強することができ、清掃部の折損に対する強度を高
めることができることになる。
【0016】請求項10に記載された発明によれば、棒
状繊維束の両端部に清掃部が設けられていることから、
その棒状繊維束の両端部における清掃部をもって光コネ
クタ内の清掃面等をそれぞれ清掃できることになり、当
該清掃用具の清掃能力を高めることができることにな
る。
【0017】請求項11に記載された発明によれば、棒
状本体部が、非通液性の外皮により被覆されていること
から、その外皮により棒状本体部の補強を図ってその棒
状本体部を把持部として的確に用いることができるばか
りか、溶剤を清掃部を通じて吸引含浸させる場合におい
て、指(手)までに溶剤が至ることを防止できることに
なる。
【0018】請求項12に記載された発明によれば、外
皮が、棒状本体部外周の全体に亘って被覆されているこ
とから、棒状繊維束の大部分を占める棒状本体部の外周
から吸引した溶剤が漏れ出ることを防ぎ、その棒状本体
部全体を溶剤の貯留部とすることができることになる。
【0019】請求項13に記載された発明によれば、具
体的に前記請求項1に係る光コネクタ用清掃用具を得る
ことができるばかりか、センタレス研磨に基づき部品同
士の取付け作業をなくし、当該光コネクタ用清掃用具を
簡単且つ安価に製造できることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図7は第1実施形態を示
す。その図1、図2において、符号1は、本実施形態に
係る光コネクタ用清掃用具である。この清掃用具1は、
中綿材としての棒状繊維束2と外皮3とを備えている。
【0021】上記棒状繊維束2は、ポリプロピレン、ポ
リエステル等の合成樹脂の多数の繊維を、単独或いは混
紡により棒状に束ねて互いに一体に構成され、その内部
には、長手方向に連続した気孔が保有されている。この
棒状繊維束2の長手方向全長は、光コネクタに対する清
掃を考慮して適宜決定されており、本実施形態において
は、全長が8〜10cm前後とされている。気孔率は、
径方向全長に渡ってほぼ均一とされており、本実施形態
においては、強い毛細管現象によってエタノール等の溶
剤を含浸保持すると共に、製造時における研磨による棒
状繊維束2のバラケを防ぐために、30〜70%程度、
より好ましくは40〜60%に設定されている。
【0022】上記棒状繊維束2は、棒状本体部4と、該
棒状本体部4よりも小径とされた棒状の清掃部5とを有
している。棒状本体部4は、指で把持する本体部分を構
成しており、その棒状本体部4は、清掃操作時に簡単に
摘んで回転動作や往復動作を与えることができる観点か
ら、棒状本体部4の長手方向全長、径が決定されてい
る。本実施形態においては、棒状本体部4の長手方向全
長が、棒状繊維束2の長手方向全長の70〜90%、よ
り具体的には8cm前後とされ、棒状本体部4の径が3
〜5mm前後とされている。
【0023】上記清掃部5は、上記棒状繊維束2の一端
部において、光コネクタの割りスリーブの内壁面、光フ
ァイバー及びフェルールの端面の油汚れやゴミ等を拭き
取る(清掃する)部分を構成しており、その清掃部5
は、ある程度の硬さを確保しつつも、その径に基づき棒
状本体部4よりもある程度撓み易いように形成されてい
る。この清掃部5の長手方向全長、径も、清掃すべき光
コネクタに応じて決定されることになっており、具体的
には、清掃部5の長手方向全長は1cm前後、その径は
1〜3mm前後(より具体的には1.25mm或いは
2.5mm)とされている。この場合、清掃部5の外周
面を若干、毛羽立てるのが好ましい。光コネクタの割り
スリーブの内壁面に対する清掃効果を高めることができ
るからである。
【0024】前記外皮3は、例えばポリプロピレン等の
非通液性の合成樹脂によって薄く形成されて、前記棒状
本体部4の外周全体を被覆している。この外皮3により
覆われた部分が、指で直接摘む把持部9を構成すること
になっており、この外皮3により、前記清掃部5を通じ
て吸引含浸されるエチルアルコール等の溶剤が、棒状本
体部4外周から漏れ出ないようにされて、棒状繊維束3
全体が溶剤の貯留部とされると共に、その把持部9を摘
む指(手)に溶剤が至らないようになっている。勿論こ
の場合、多くの溶剤を吸引含浸させない場合等、棒状本
体部4にまで溶剤が至る可能性が小さい場合には、外皮
3を、指で摘む部分だけに設けたり、全く設けなくても
よい。
【0025】このような清掃用具1は、次のようにして
使用される。先ず、当該清掃用具1の把持部9を摘み、
清掃部5にエタノール等の溶剤を染み込ませる。この場
合、清掃用具1の棒状繊維束2全体が、強い毛細管現象
に基づく溶剤吸引作用と溶剤貯留作用とを示すことか
ら、清掃部5の表面がエタノールにより適度に濡れた状
態となり、余剰な溶剤を取り去る(吸い取る)作業を行
うことなく、直ちに清掃作業を行うことができることに
なる。勿論このとき、清掃部5の適度な硬度と撓み性を
利用して、溶剤を使用することなく清掃作業を行っても
よい。
【0026】次に、上記清掃用具1の清掃部5を、図3
に示すように、光コネクタ内の割りスリーブ6内に挿入
し、その清掃部5により、割りスリーブ5の内壁面6
a、光ファイバー7及びフェルール8の端面を拭く。こ
のとき、フェルール8の端面に軽く押し当てつつ数回程
度、清掃用具1を回転させることが好ましい。またこの
場合、清掃部5の使用に伴い、図3に示すように、該清
掃部5の繊維が多少ばらけるように設定してもよい。こ
れにより、清掃部5と光コネクタ内の清掃面(光ファイ
バー7及びフェルール8の各端面)との効果的な接触が
確保され、的確に清掃を行うことができることになる。
この清掃を終えると、上記清掃用具1は、光コネクタ内
から引き抜かれ、破棄される。
【0027】図4〜図7は、上記清掃用具1の製造方法
の一例を示している。先ず、図4に示すように、長尺の
棒状繊維束2が用意される。この棒状繊維束2は、特公
昭60−18341号公報に開示されているのと同様の
手法、つまりポリプロピレン等の多数の合成繊維を、溶
剤雰囲気中(蒸気とされた溶剤雰囲気中)で部分接着す
ることにより、断面ほぼ円形に形成されており、その気
孔率は、長さ方向に渡っては勿論のこと、径方向全長に
渡ってほぼ一定とされている。より具体的には、棒状繊
維束2を構成するために、合成繊維として、例えばリサ
イクル性に優れたPP(ポロプロポレン)の繊維を低融
点PPで被覆したいわゆる芯鞘構造のものを用意し、こ
の合成繊維を集束してその構成繊維間の接触点を、例え
ばトリクロルエチレン等の溶剤によって融着または溶着
することにより、長手方向に連続した気孔を内部に有し
て、長手方向全長に渡っておよび径方向全長に渡って気
孔率がほぼ均一とされた棒状繊維束2が構成される。こ
のとき、繊維量を調整することにより、棒状繊維束2が
任意の剛性(弾力性)にされ、清掃部5の硬さ、撓み性
が所望のものとされる。
【0028】次に、このような棒状繊維束2の外周に、
図5に示すように、押し出し成形によって外皮3が形成
される。ここでは、外皮3により被覆された長尺な棒状
繊維束2が第1部材として符号A1で示される(第1工
程)。
【0029】次に、上記第1部材A1が、図5、図6に
示すように、前記清掃用具1の全長に相当する所定長さ
に切断される。この所定長さに切断された第2部材が図
6に示すように符号A2で示される(第2工程)。
【0030】次に、第2部材A2は、その一端部側のみ
がセンタレス研磨されて、清掃部5とされる。このセン
タレス研磨後の製品が、図7に示すように最終的な清掃
用具1とされる。このとき、繊維の融着量を調整して、
上記研磨により削った面(清掃部5の外周面)を適度に
毛羽立てることができる。
【0031】この場合、気孔率が径方向全長に渡ってほ
ぼ均一とされていると共に、強い毛細管現象を確保する
ために比較的小さな気孔率とされているので適度な硬度
を有するものとなっており、研磨に際しては、繊維にほ
つれ等生じさせることなく清掃部5を形成できることに
なっている。ちなみに、主として外周部分およびその付
近のみを接着剤によって固めた棒状繊維束2の場合は、
その径方向中心側部分の繊維同士が接着剤によって十分
に連結されていなくてほつれやすくなっており、細径に
研磨することは難しいものである。
【0032】図8は第2実施形態、図9は第3実施形
態、図10は第4実施形態、図11は第5実施形態、図
12は第6実施形態、図13は第7実施形態、図14は
第8実施形態を示す。この各実施形態において、前記第
1実施形態と同一構成要素については同一符号を付して
その説明を省略する。
【0033】図8に示す第2実施形態おいては、清掃部
5が、その先端部において、その先端に向かうに従っ
て、その清掃部5の軸心に収束するように縮径され、清
掃部5の先端部に尖り部11が設けられている。これに
より、フェルール8等の清掃に伴う、そのフェルール8
等と尖り部11との接触により、その尖り部11を起点
として清掃部5がばらけ易くなることになり、フェルー
ル8等との接触を高めて清掃効果を向上させることがで
きることになる。
【0034】図9に示す第3実施形態は、前記第2実施
形態の変形例を示す。この第3実施形態においては、清
掃部5の先端部に尖り部11が設けられているが、その
尖り部11は、斜めに切断したようにして形成されてい
る。これにより、尖り部11をもって清掃部5をばらけ
させつつ、その間も、斜め状態の清掃部5の先端面をも
ってフェルール8等の端面を拭き取ることができること
になる。
【0035】図10に示す第4実施形態においては、清
掃部5の端面が、棒状繊維束2の軸心方向外方に向けて
凸となる曲面、すなわち球面12に形成されている。こ
れにより、フェルール8等の端面に対して清掃部5の端
面を、点の状態よりもやや広い適度な面状態をもって接
触させることができ、フェルール8等の端面の強度を考
慮しつつ、清掃部5の端部をばらけ易くすることができ
ることになる。勿論この場合、清掃部5の端面を円弧状
に形成してもよい。
【0036】図11に示す第5実施形態においては、清
掃部5の端面が、棒状繊維束2の軸心方向内方に向けて
凸となる曲面、すなわち、フェルール8等の一般的な球
面状端面に対応した球面13に形成されている。これに
より、清掃部5の端面をフェルール8等の一般的な球面
状端面に的確に接触させることができ、清掃部5をその
軸心を中心として回転させることによって、フェルール
8等の一般的な球面状端面を的確に清掃できることにな
る。この場合、清掃部5の端面を球面13に形成するに
伴い、その端面周縁部に尖り部11が形成されることに
なり、その尖り部11を、清掃部5端面をばらけさせる
ことにも利用できることになる。
【0037】図12に示す第6実施形態においては、清
掃部5が、その断面を楕円とされた状態で延ばされてい
る。これにより、清掃部5の端面の面積を、清掃部5の
端面が円形の場合に比べて増大させて、フェルール8等
との接触面積を増大させることができ、さらには、清掃
に際して清掃部5をその軸心を中心として回転させるこ
とにより、その清掃部5の長軸部14をもって、光コネ
クタ内の割りスリーブ6内の内壁面6aをこするように
して拭き取ることができ、割りスリーブ6内の内壁面6
aをも効果的に清掃できることになる。
【0038】図13に示す第7実施形態においては、棒
状繊維束2に、棒状本体部4と清掃部5との間におい
て、該棒状本体部4から該清掃部5に向かうに従って徐
々に縮径される連結部15が形成されている。これによ
り、棒状本体部4に対する清掃部5の一体化強度を補強
することができ、清掃部5の折損に対する強度を高める
ことができることになる。
【0039】図14に示す第8実施形態においては、棒
状繊維束2の両端部に清掃部5を設けたものが示されて
いる。特にこの実施形態においては、清掃部5の径の異
なるもの5a,5bが棒状繊維束2の両端部に形成され
ており、具体的には、一方の清掃部5aの径が2.5m
m、他方の清掃部5bの径が1.25mmとされてい
る。勿論この場合、同種類の径のものを棒状繊維束2の
両端部に形成してもよいし、上記具体例とは異なる径の
ものを棒状繊維束2の両端部に形成してもよい。これに
より、棒状繊維束2の両端部における清掃部5をもっ
て、光コネクタ内のフェルール8等をそれぞれ清掃でき
ることになり、当該清掃用具1の清掃能力を高めること
ができることになる。
【0040】尚、本発明の目的は、明記されたものに限
らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現された
ものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光コネクタ用清掃
用具を示す全体側面断面図。
【図2】図1の左側面図。
【図3】図1の光コネクタ用清掃用具の使用状態を示す
説明図。
【図4】第1実施形態に係る光コネクタ用清掃用具の製
造工程を示すもので、棒状繊維束を示す側面断面図。
【図5】図4の棒状繊維束を外皮で被覆した長尺の第1
部材を示す側面断面図。
【図6】図5の第1部材を所定長さに切断した第2部材
を示す側面断面図。
【図7】図6の第2部材の各端部をセンタレス研磨して
得られた光コネクタ用清掃用具を示す側面断面図。
【図8】第2実施形態に係る光コネクタ用清掃用具を示
す部分断面図。
【図9】第3実施形態に係る光コネクタ用清掃用具を示
す部分断面図。
【図10】第4実施形態に係る光コネクタ用清掃用具を
示す部分断面図。
【図11】第5実施形態に係る光コネクタ用清掃用具を
示す部分断面図。
【図12】第6実施形態に係る光コネクタ用清掃用具の
先端面を示す図。
【図13】第7実施形態に係る光コネクタ用清掃用具を
示す部分断面図。
【図14】第8実施形態に係る光コネクタ用清掃用具を
示す部分断面図。
【符号の説明】
1:清掃用具 2:棒状繊維束 3:外皮 4:棒状本体部 5:清掃部 11:尖り部 12:球面 13:球面 15:連結部 A1:第1部材 A2:第2部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の繊維を棒状に束ねた棒状繊維束と
    して一体的に形成され、 前記棒状繊維束が、該棒状繊維束の大部分を占める棒状
    本体部と、該棒状本体部に連続し該棒状繊維束の端部に
    おいて該棒状本体部よりも小径とされている清掃部と、
    を有している、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用
    具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記棒状繊維束が、合成繊維を集束してその構成繊維間
    の接触点を融着または溶着することにより長手方向に連
    続した気孔を内部に有するように形成されると共に径方
    向全長に渡って気孔率がほぼ均一とされている、ことを
    特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記棒状繊維束の気孔率が30〜70%程度に設定され
    ている、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記清掃部の端面が、一定の摩擦力に対してばらけるよ
    うに設定されている、ことを特徴とする光コネクタ用清
    掃用具。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記清掃部の端部が、尖った状態の尖り部を有してい
    る、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記清掃部の端面が、前記棒状繊維束の軸心方向外方に
    向けて凸となる曲面に形成されている、ことを特徴とす
    る光コネクタ用清掃用具。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 前記清掃部の端面が、前記棒状繊維束の軸心方向内方に
    向けて凸となる曲面に形成されている、ことを特徴とす
    る光コネクタ用清掃用具。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記清掃部の断面
    が、楕円とされている、ことを特徴とする光コネクタ用
    清掃用具。
  9. 【請求項9】 請求項1において、 前記棒状繊維束が、前記棒状本体部と前記清掃部との間
    において、該棒状本体部から該清掃部に向かうに従って
    徐々に縮径されている、ことを特徴とする光コネクタ用
    清掃用具。
  10. 【請求項10】 請求項1において、 前記棒状繊維束の両端部に、前記清掃部が設けられてい
    る、ことを特徴とする筆記具。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかにおいて、 前記棒状本体部が、非通液性の外皮により被覆されてい
    る、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記外皮が、前記棒状本体部外周の全体に亘って被覆さ
    れている、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  13. 【請求項13】 断面ほぼ円形でかつ長手方向全長およ
    び径方向全長に渡って気孔率がほぼ均一とされた棒状繊
    維束に対して、溶剤を通過しない合成樹脂を押し出し成
    形することにより、該棒状繊維束を溶剤を通過しない外
    皮で被覆してなる長尺の第1部材を得る第1工程と、 前記長尺の第1部材を所定の長さに切断して第2部部材
    を得る第2工程と、 前記第2部材の端部をセンタレス研磨して、前記外皮で
    被覆された棒状本体部と、該外皮による被覆が除去され
    る清掃部とを形成する第3工程と、を備えている、こと
    を特徴とする光コネクタ用清掃用具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106513343A (zh) * 2016-12-01 2017-03-22 济南纽润得化纤有限公司 一种光纤接头清洁带及其制作方法

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