JP3974073B2 - 洗浄具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば哺乳瓶等の小さな開口を有する比較的深い容器の内側を洗浄するための洗浄具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は、従来の洗浄具を示している。
図において、洗浄具1は、やや長尺の柄2と、この柄2の先端に取り付けたスポンジ等でなる洗浄部3と、柄2の他端に設けられたハンドル5を有している。
ここで、ハンドル5は、柄2の他端側に湾曲部4を介して、この柄2の長さ方向の中心軸から偏心した位置に設けられている。
【0003】
このような洗浄具1にあっては、特に、哺乳瓶6等の狭い開口6aから洗浄部3を強制的に内部に挿入し、柄2に対して回転可能に形成したハンドル5を矢印Aで示す方向に回転させることにより、洗浄を行う。これにより、洗浄部3は、その外周が円筒状の哺乳瓶6の内面に擦られることによって、比較的狭い開口6aしか隙間のない容器であってもその内部をきれいに洗浄することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図15のような洗浄具1においては、図示したように、哺乳瓶6の内面を洗浄する場合には、洗浄部3の回転により、瓶6の内部を全面にわたって簡単に洗浄することができる点を有しているが、瓶6内に部分的に汚れの酷い箇所があった場合には、かえって洗いにくいという問題がある。
【0005】
すなわち、洗浄具1においては、図15に示すように、洗浄部3を回転させることで簡単に洗浄できるようにするため、湾曲部4を介して設けたハンドル5が設けられる構造となっている。
このため、ハンドル5を使用者が握って、洗浄部3を哺乳瓶6内の汚れのこびりついた箇所等に押し当てて、矢印Bの方向に動かし、この汚れを擦り取ろうとする場合には、握っているハンドル5と柄2の軸線がずれているために力がかかりにくく、また、ハンドル5が回転してしまうことから、汚れた箇所を強く擦りつけられるように力をかけて、うまく汚れを擦り取ることができないという欠点があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、回転方向に動かしても、柄の長さ方向に動かしても適切に洗浄することができる洗浄具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、柄と、この柄の一端に配設された褶擦部とを備える洗浄具であって、前記柄が、前記一端に前記褶擦部を備えた長く延びる本体と、前記本体の長さ方向の中心軸C1よりも外側に偏心する位置にある把手部と曲折もしくは湾曲している湾曲部とされることで、前記本体の他端と前記把手部とを接続する接続部分とを有しており、前記把手部が、該把手部の仮想の中心軸C2の周囲に回動可能とされているとともに、前記把手部を握った状態で前記本体の前記長さ方向の前記中心軸C1が、前記把手部よりも下に位置する状態において、前記接続部分から下方に向かって、前記中心軸C1を超える位置まで延びる突出部とされた保持部を備え、かつ前記保持部が引き金形状とされている洗浄具により、達成される。
【0008】
請求項1の構成によれば、柄本体の長さ方向の中心軸と偏心した位置に設けた把手部を有することにより、褶擦部を容器内にさし入れた状態で、把手部を回転もしくは回動させることで、簡単に容器の洗浄を行うことができる。
しかも、前記柄の本体と前記把手部との間に、前記本体の前記中心軸から前記外側の方向に曲折もしくは湾曲して延びており、前記本体と前記把手部とを接続する部分が設けられ、この湾曲した接続部分から延びる引き金形状の突出部とされた保持部が形成されている。このため、使用者は、例えば、中指等の外側の指を使って把手部を握った状態にて、他の指で把手部より前方に位置する保持部に、人指し指を当てるだけで支持することができる。ここで、保持部は湾曲した接続部分から延びている。このため、把手部の軸線よりも柄の前記軸線に近い位置で、柄の一部を支持することになるから、手により加えられる力が、前記把手部の軸線から移され、前記柄(本体)の前記中心軸に沿った仮想の軸線上と一致する。この状態で、容易に柄の長さ方向に褶擦部を褶動させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0010】
図1は、第1参考例による洗浄具を横にした状態で示す正面図である。
図において、洗浄具10は、比較的長尺な柄11と、この柄11の一端に配設された褶擦部12とを備えている。そして、柄11は、一端に褶擦部12を含む長く延びた本体16と、この本体から他端側に延びており、前記本体の長さ方向の中心軸よりも外側に偏心して設けられる把手部13と、前記本体16と前記把手部13との間に形成した保持部15とを備えている。
【0011】
上記柄11は、好ましくは多少弾力のある合成樹脂の成形品等により長い棒状に構成されている。柄11の先端(図において左端)側には、後述するスリットが形成されており、このスリットに褶擦部材を挿入固定することにより褶擦部12が設けられている。
【0012】
上記柄11の本体16の他端(図において右端)は、外側に湾曲する湾曲部14が連続的に形成されている。この湾曲部14は、図示するように曲線状に曲がっていても、あるいは、クランク状に曲折していてもよい。
湾曲部14に連続して、把手部13が設けられている。把手部13は、好ましくは、使用者の手に握られたときに、人指し指から小指までの掌の幅と同等の長さを有しており、把手部13の仮想の中心軸C2の周囲に回転するようになっている。
【0013】
この把手部13は、柄本体16の長さ方向の中心軸C1に対して、上記湾曲部14の湾曲方向もしくは曲折方向に対応して偏心していて、このため把手部13の仮想の中心軸線C2は、柄本体16の長さ方向の中心軸C1より外側に位置している。つまり、柄本体16の中心軸C1よりも、把手部13の中心軸C2は外側に存在することが重要で、間にある湾曲部14はこのような位置関係をきめる機能を果たす。そして、このような機能を果たすものであれば、湾曲部14の形態はどのようなものでもよい。好ましくは、把手部13の仮想の中心軸線C2は、図1に示されているように、例えば、その端部側(右端)が柄本体16の長さ方向の中心軸C1に対して近づくように、やや傾斜している。
図2に示すように、把手部13の中心には、湾曲部14から一体に延びる軸14aが位置していて、筒状のハンドル13aがこの軸14aの外周に装着されることによりハンドル13aは矢印方向に自由に回動するようになっている。
【0014】
図1において、湾曲部14の内側,すなわち、図において、下側には、保持部として、例えば、ほぼ円形の挟持片15が形成されている。この保持部は、後述するように、種々の形態が考えられるが、この実施形態は、挟持片15は、好ましくは、湾曲部14と一体に形成されており、図3に示す図1のC−C線端面図に表されているように、両側から指で挟持されやすいように、左右の表面が平らで、その平らな表面には、滑り止め手段としての小さな突起15aが複数形成されている。
ここで、挟持片15は、図1において、湾曲部14の内側(図において下側)で外側(図において上側)でない位置に設けられることが好ましい。これにより、後述するように、把手13を把持した状態で、この挟持片15を指により保持しやすいし、しかも、挟持片15の位置を柄本体16の軸線C1に近接させることができる。また、挟持片15は、後述するように、両側から指で挟持することができれば、図示の形状に限らず、種々の形態を採用できる。
【0015】
また、図1を参照すると、褶擦部12は、柄本体16の先端(図において左端)にて、特に上下の方向に大きく張り出して拡がった褶擦部材により構成されている。この褶擦部12は、例えば、スポンジやウレタン等の弾力性があって比較的柔らかい材料により形成されており、図示しないが、ナイロン等ブラシにより形成されていてもよい。
【0016】
そして、褶擦部12は、図示の洗浄具の場合、その把手13側端部の外側周縁部12aが小さなR状の曲面となっている。この周縁部12aの曲面形状は、後述する洗浄対象である容器の内面の上端形状とほぼ一致するようにされている。
また、褶擦部12の把手側端部12bは、図示されているように、把手部13の方向に向かって緩やかに縮径するようにテーパ状もしくはコーン状とされている。
【0017】
図4は、この褶擦部12を図1の上面から見た状態を示している。
柄本体16には、その先端から長さ方向に沿ってスリット17が形成されており、このスリット17には、褶擦部材が2つ折り状にされて挿入固定されることによって、上記褶擦部12が形成されている。
【0018】
ここで、重要な点は、好ましくはスリット17は、図4に示された向きに開口している点である。言い換えれば、スリット17は、柄本体16の先端から見た断面において、把手部13の偏心する方向と一致した方向に切り込みを形成することにより設けられている。すなわち、スリット17は、図1においてXの方向に開口を有している。
このため、このようなスリット17に褶擦部12を形成するための褶擦部材19を後述するように取り付けた場合には、図4の方向には、柄11もしくは柄本体16は弾性により拡がった褶擦部12により隠れてしまい、外部に露出しないが、図1の向きで見た場合には、紙面に露出している。
【0019】
図5は、褶擦部12の形成方法を示している。
図において示されたX,Yの方向は、図1のX,Yの方向と一致している。上述のように、柄本体16の先端からは、長さ方向にスリット17が形成されている。
一方、褶擦部12を形成するための褶擦部材19は、図示されているように、例えばスポンジ状の一方向に長い形状でなる部材であり、好ましくは、目の細かいスポンジ19aと目の粗いスポンジ19bといった、異なった目の粗さを持つ複数の素材を組み合わせた一対の部材でなっている。具体的には、例えば、スポンジ部材19bを、図示するように、スポンジ部材19aで包むようにしている。
【0020】
そして、この褶擦部材19は図5に示されているように、曲折されて、各端部を揃えて、この両端部から先にスリット17内に挿入することにより、曲折部の外面19cが洗浄具の先端(図5の左端)側に向くようにされており、スリット17の深さ(柄本体16の長さ方向の深さ)は、曲折した褶擦部材19の長さより短く設定されていることから、当該曲折部外面19cの箇所は、スリット17内に完全に入り込まないようになっている。これにより、褶擦部材19の曲折部外面19cは、スリット17より外部に露出しやや膨らんだ状態となるようにして固定される。
これにより、図1に示す褶擦部12においても、その曲折部の外面12cが先端を向くようにされている。この構成が、後述する容器の底部を洗浄する際に重要な機能を発揮する。
【0021】
洗浄具10は以上のように構成されており、次にその使用方法を説明する。
先ず、図6に示されているように、洗浄具10は、例えば、哺乳瓶のような開口が小さくて、深い容器を洗浄するのに適している。
すなわち、使用者は、例えば左手LHにより容器21をその開口が上を向くようにして支える。そして、利き手である右手RHで洗浄具10の把手部13を握ると、図示されているように、その親指F1や人指し指F2を含めたその他の指F2,F3,F4等により、把手部13をしっかり把持して、矢印方向に回転もしくは回動させると、褶擦部12も容器21の内部で矢印方向に回転もしくは回動する。この場合、上述したように、把手部13の仮想の中心軸線C2は、図1に示されているように、例えば、その端部側(右端)が柄本体16の長さ方向の中心軸C1に対して近づくように、やや傾斜している。このため、把手部13は、肘を使った大きな動きではなく、手首を小さく回すことによって、回転もしくは回動させることができる。
そして、褶擦部12の周囲側面で、容器21の内面を擦ることにより、洗剤や水等とともに、容器21内面の汚れが擦りとられて、容器21の内側を簡単に洗浄することができる。
【0022】
ここで、容器21の内面に、汚れ等がこびりついてしまい、上述のような洗い方では容易にきれいにならない場合において、洗浄具10では、図7のようにして洗浄することができる。
すなわち、右手RHによる把手13の把持状態を図7のように持ち替える。つまり、把手13を握っていた手から親指F1と人差し指F2だけを離し、残りの指は把手部13を握ったままで、親指F1と人差し指F2で、保持部としての挟持片15を両側から挟み込むように保持する。
【0023】
これにより、右手RHによる支持力は、把手部13を握ることによる力が、この挟持片15を親指F1と人差し指F2とで挟持することにより、柄本体16の仮想の中心軸(図1参照)にほぼ一致した軸線状に移されることになる。また、把手部13の回転を防止することができる。
【0024】
一方、この時、容器21の上記した汚れがこびりついた箇所は、下側に位置するようにする。そして、左手LHは、好ましくは、容器21の下面に添えるようにして、容器21を下から支える。
この状態において、右手RHに力を込めて、洗浄具10の先端側を下に押しつけながら、矢印方向に往復させると、褶擦部12の下側が強い力で、容器21の内側の汚れがこびりついた箇所に押しつけられて擦られる。
これにより、図6のような回転方式により落ちなかった汚れを適切に洗浄してより清潔な容器とすることができる。
このように、洗浄具10は、回転方向に動かしても、柄11の長さ方向に動かしても容器21を適切に洗浄することができる。
【0025】
特に、洗浄具10の場合、スポンジ状の褶擦部12は、図4で説明したように、褶擦部材19を固定するためのスリット17の形成方向を工夫されていることから、図7の洗浄具10の下面には、柄11もしくは柄本体16が露出していない。このため、容器21の汚れた内面に、柄11を擦りつけることなく、褶擦部12を直接当てることができる。
これにより、褶擦部12が矢印方向に往復しながら、強力に汚れを擦りとることができる。
【0026】
さらに、洗浄具10を図8に示すように、容器21の奥へ矢印方向にそって押しこんだ場合においては、褶擦部12の先端12cは、上述したように、曲折外面となっていることから、この突出したスポンジ状の曲折外面12cを洗いにくい容器本体21の底部21aに簡単に押し当てることができる。これにより、図6のように回転させることで、汚れの落としにくい容器21の底部21aを簡単にきれいにすることができる。特に、スポンジ状の曲折外面12cは、スリット17より外部に露出しやや膨らんだ状態となるようにして固定される。このため、曲折部外面19aは、曲折による反発のため、強いコシを付与されている。このため、容器21の底部21aを強く擦ることができ、このため、きれいに洗浄することができる。
【0027】
しかも、図9に示すように、洗浄具10を矢印方向に引き上げると、褶擦部12の周縁端部12aを容器21の開口付近の上端付近(容器本体の肩の部分)内面21bに押し当てることができる。そして、この周縁端部12aの外形は、上述したように、容器21の肩部の凹面形状に沿って、これとほぼ同一の形状となっているから、このような隅の部分の汚れを簡単に洗浄することができる。
【0028】
このようにして、容器21の洗浄が終わったら、図9において、洗浄具10を矢印方向にさらに引き上げると、褶擦部12の端面12bは、容器21の内面に沿ったテーパ形状となっているので、容器21内から、洗浄具10を容易に引き抜くことができる。
【0029】
図10は、第2参考例による洗浄具を横にした状態で示す正面図である。
洗浄具30において、洗浄具10と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図10において、洗浄具30は、比較的長尺な柄11と、この柄11の一端に配設された褶擦部32とを備えている。そして、柄11は、一端に褶擦部32を含む長く延びた本体16と、把手部13と、前記本体16と前記把手部13との間に形成した挟持片15とを備えている点は、洗浄具10と同じである。
【0030】
本体16の先端側(左端側)に形成される褶擦部32は、本体16の先端に挿入固定された芯材37と、この芯材37に植毛固定された多数の植毛材38とを有しており、植毛材38は、図1において、芯材37の周囲において、中心軸C1の周囲の360度の方向にブラシ状に広がっている。
【0031】
このような褶擦部32の形成方法の一例を簡単に説明すると、先ず、芯材37となる一本の長いワイヤを用意する。
長いワイヤは、その途中にて折り曲げられ、各半分の芯材の間には、ワイヤの延びる方向と交差する方向に多数の植毛材38を並列に並べる。
ここで、芯材37となるワイヤは、例えば細くて丈夫な鋼線が用いられ、表面はメッキ処理等により防錆処理されている。植毛材38としては、例えば、細くて、こしのある丈夫なナイロン繊維により形成したナイロンブラシ用の材料が適しており、これらに限らず、これらとほぼ共通の性質を有した種々の材料を用いることができる。
【0032】
次いで、所定の治具もしくは装置を用いて、芯材37の一端部を軸回りに回転させることによって、上記ワイヤを縒り合わせることにより、芯材37としての縒り線を形成する。
これにより、ワイヤの縒り線を形成する多数のループ状部分毎に、複数本,もしくは多数本の植毛材38が挟み込まれる。
これにより、多数の各ループ状部分が、図10の中心軸C1を中心としてのその周囲360度の方向に沿って、その向きが順次変化することにより、各ループ状部分から両側に突出して固定されている植毛部材38は、全体として放射状に開く状態となり、褶擦部32の全体としては、図10に示すように、太い棒状のブラシを形成することになる。
【0033】
ここで、洗浄具30においては、褶擦部32の好ましくは先端部12aにおいて、例えば図10に示されているように、芯材37を例えばスパイラル状に湾曲させたり、曲折させたりする加工を行う。
ここで、先端褶擦部32aを形成するためには、芯材37の一端を図示のように湾曲させるだけでなく、少なくとも、例えば、図10の軸線C1よりも外側に変位させるだけで形成してもよく、あるいは角部を有するように角度をもって曲折しても、さらに他の軌跡を描くように形状を工夫してもよい。
そして、この先端褶擦部32aにおいては、その芯材37の各ループ状部分37dに挟み込まれる植毛部材38の本数を他の箇所よりも多くすることで、植毛密度を高くしている。
【0034】
好ましくは、この先端褶擦部32aにおいて植毛される植毛材38bは、他の箇所の植毛材38aよりもその太さを細くするとともに、このましくは、色を変えるようにする。
例えば、植毛材38bの色を白色とし、植毛材38aの色を青色やピンク色にする等の処理を行えば、褶擦部32の先端部と他の箇所で色が異なることが視覚的に注意を引きやすく、製造時に、先端褶擦部に使用すべき部材と褶擦部の他の箇所に使用すべき部材を混同して、誤って組み立てることを防止することができる。
【0035】
洗浄具30は、以上のように構成されており、洗浄具10と同様に、洗浄すべき容器21内に褶擦部32を挿入して、図6及び図7に示すように、回転方向にも、長さ方向にも移動させて洗浄することができる。
また、図8で説明した容器21の底部21aを洗浄する際には、上述したように、褶擦部32の先端32aにおいて、植毛部材38の密度を高めてあることにより、容器本体21の底部21aに接触する植毛部材の単位面積当たりの本数は、植毛密度に応じて増加されている。このため、多数の植毛部材によるブラシ状先端が、この底部21aにこびりついた汚れを掻き取るように擦り落とすことができる。これにより、図6のように回転させることで、汚れの落としにくい容器21の底部21aを簡単にきれいにすることができる。
【0036】
図11は、本発明の実施形態による洗浄具を横にした状態で示す正面図である。
洗浄具40において、洗浄具10と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
この洗浄具40では、保持部45の構成が上述の各洗浄具とは異なっている。すなわち、この保持部45は、湾曲部14の内側にて、柄11本体16から一体に延びる引き金形状とされている。
【0037】
これにより、本実施形態の洗浄具40を図7で説明したように使用する場合においては、把手13を親指F1と人差し指F2を除く他の指で握り、人差し指F2だけを、銃の引き金を引く時のように、保持部45に当てる。
【0038】
これにより、右手RHによる支持力は、把手部13を握ることによる力が、この保持部45に人差し指F2を添えることで、柄本体16の仮想の中心軸(図1参照)にほぼ一致した軸線状に移されることになる。また、把手部13の回転を防止することができる。
【0039】
一方、この時、容器21の上記した汚れがこびりついた箇所は、図7で説明したのと同様に、下側に位置するようにする。そして、左手LHは、好ましくは、容器21の下面に添えるようにして、容器21を下から支える。
この状態において、右手RHに力を込めて、洗浄具45の先端側を下に押しつけながら、長さ方向に往復させると、褶擦部12の下側が強い力で、容器21の内側の汚れがこびりついた箇所に押しつけられて擦られる。
これにより、図6のような回転方式により落ちなかった汚れを適切に洗浄してより清潔な容器とすることができる。
このように、洗浄具40は、洗浄具10と同様な作用効果を発揮することができる。
【0040】
図12(a)は、第3参考例による洗浄具を横にした状態で示す正面図である。
洗浄具50において、洗浄具10と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
この洗浄具50では、保持部55の構成が上述の各実施形態とは異なっている。すなわち、この保持部55は、湾曲部14の箇所にて、柄11本体16と別体に形成されている。
【0041】
そして、図12(b)に示す図12(a)のD−D線切断端面図に表されているように、保持部55は、その表面側57が柄11とは異なる材質,すなわち、弾力ある柔軟な材質,例えば、エラストマー等により形成されている。そして、その中心には、硬質の芯材56が配置されている。そして、表面側57の外面には、滑り止め手段としての小さな突起55aが複数形成されている。
【0042】
これにより、洗浄具50を図7で説明したように使用する場合においては、把手13を親指F1と人差し指F2を除く他の指で握り、親指F1と人差し指F2で、保持部55の両側から挟むようにして支持することができる。
この場合、保持部55は、弾力を備えた材料で形成されているから、親指F1と人差し指F2で挟んだときに、指が当接した箇所がわずかに凹んで、小さな突起55aが滑り止めとなり、しっかりと支持される。
したがって、洗浄具50他の洗浄具と同様の作用効果を発揮することができる。
【0043】
図13(a)は、第4参考例による洗浄具を横にした状態で示す正面図である。
洗浄具60において、洗浄具10と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
この洗浄具60では、保持部65の構成が上述の各洗浄具とは異なっている。すなわち、この保持部65は、湾曲部14の箇所にて、柄11の本体16の厚みを薄くすることにより形成されている。
【0044】
すなわち、図13(b)に示す図13(a)E−E線切断端面図に表されているように、保持部65は、本体16の幅方向の厚みが薄くされていると共に、その表面には、滑り止め手段としての小さな突起65aが複数形成されている。
【0045】
これにより、洗浄具60を図7で説明したように使用する場合においては、把手13を親指F1と人差し指F2を除く他の指で握り、親指F1と人差し指F2で、保持部65の両側から挟むようにして支持することができる。
この場合、保持部65は、本体16の幅方向の厚みを薄くすることで、表面が曲面ではなく、平面となっている。このため、親指F1と人差し指F2の当接面が平面となることで、これらの指が当接しやすく、小さな突起65aが滑り止めとなり、しっかりと支持される。
したがって、洗浄具60他の洗浄具と同様の作用効果を発揮することができる。
【0046】
図14は、第5参考例による洗浄具を横にした状態で示す正面図である。
洗浄具70において、洗浄具10と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0047】
この洗浄具70では、保持部75の構成が上述の各洗浄具とは異なっている。すなわち、この保持部75は、その基本形状が図1の保持部15と同じように挟持片として構成されているが、設けられている箇所が湾曲部15の内側ではなく、外側(図14では上側)である点で相違する。
したがって、この洗浄具70も図7で説明したように使用する場合において、親指F1と人差し指F2を除く残りの指で把手部13を握ったままで、親指F1と人差し指F2で、保持部としての挟持片75を両側から挟み込むように保持することができる。
【0048】
これにより、右手RHによる支持力に関して、この挟持片15を親指F1と人差し指F2とで挟持することにより、把手部13を握ることによる力が、柄本体16の仮想の中心軸(図14参照)に近づくことになる。したがって、図1の洗浄具のように、柄本体16の仮想の中心軸と一致する程度まで上記力が移動することはないが、これとほぼ同等の力の移動により、柄11を安定的に支持することができる。
かくして、この洗浄具70洗浄具10とほぼ同様の作用効果を発揮することができる。
【0049】
本発明は、上述の洗浄具に限定されない。
上述の各洗浄具の各構成要素は、本発明の効果を発揮する限りにおいて、個々に省略することができ、あるいは相互に組み合わせたりすることができるし、さらに、上述の説明で言及しない構成を付加することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、回転方向に動かしても、柄の長さ方向に動かしても適切に洗浄することができる洗浄具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1参考例に係る洗浄具を横にした状態で示す概略正面図である。
【図2】 図1の洗浄具の把手部の構成を示す部分断面図である。
【図3】 図1の洗浄具の挟持片の構成を示す部分端面図である。
【図4】 図1の洗浄具の褶擦部32を上から見た状態を示す部分平面図である。
【図5】 図1の洗浄具の褶擦部32の形成方法を説明する概略説明図である。
【図6】 図1の洗浄具を回転させて洗浄する様子を示す説明図である。
【図7】 図1の洗浄具を軸方向に往復させて洗浄する様子を示す説明図である。
【図8】 図1の洗浄具により、容器の底部を洗浄する様子を示す説明図である。
【図9】 図1の洗浄具により、容器の肩部を洗浄する様子を示す説明図である。
【図10】 第2参考例に係る洗浄具を横にした状態で示す概略正面図である。
【図11】 本発明の実施形態に係る洗浄具を横にした状態で示す概略正面図である。
【図12】 第3参考例に係る洗浄具を横にした状態で示す概略正面図である。
【図13】 第4参考例に係る洗浄具を横にした状態で示す概略正面図である。
【図14】 第5参考例に係る洗浄具を横にした状態で示す概略正面図である。
【図15】 従来の洗浄具の一例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・洗浄具、11・・・柄、12・・・褶擦部、13・・・把手部、14・・・湾曲部、15・・・挟持片、16・・・(柄)本体、17・・・スリット

Claims (1)

  1. 柄と、この柄の一端に配設された褶擦部とを備える洗浄具であって、
    前記柄が、
    前記一端に前記褶擦部を備えた長く延びる本体と、
    前記本体の長さ方向の中心軸C1よりも外側に偏心する位置にある把手部と
    曲折もしくは湾曲している湾曲部とされることで、前記本体の他端と前記把手部とを接続する接続部分と
    を有しており、
    前記把手部が、
    該把手部の仮想の中心軸C2の周囲に回動可能とされているとともに、
    前記把手部を握った状態で前記本体の前記長さ方向の前記中心軸C1が、前記把手部よりも下に位置する状態において、前記接続部分から下方に向かって、前記中心軸C1を超える位置まで延びる突出部とされた保持部を
    備え、
    かつ前記保持部が引き金形状とされている
    ことを特徴とする、洗浄具。
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