JP7441503B2 - 筆ペン及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、筆ペン及びその製造方法に関する。
従来から、筆ペンとして種々の構造を有するものが提案され製造販売されている。なかでも、内部に中綿又は液状化粧品が収納される筒状の本体と、本体の先端部に嵌め込むと共に筆先が集束されたノーズピースと、を有する筆先構造は古くから知られている。
例えば特許文献1(特開2009-11531号公報)においては、「筆先の形状を先鋭で良好な形に形成できて、細い描線を良好に描ける液状化粧品塗布具の筆先構造を提供する」ことを課題として、「内部に中綿又は液状化粧品が収納される筒状の塗布具本体と、該塗布具本体の先端部に嵌め込むと共に筆先が集束されたノーズピースと、を少なくとも有する液状化粧品塗布具の筆先構造」が提案されている。
かかる特許文献1に記載の筆先構造では、筆先に形成された貫通孔に、合成樹脂の糸状部材が集束され、糸状部材の先端部が筆先の先端部から所定長さ突出するものとされている。
特開2009-11531号公報
しかしながら、上記特許文献1に提案されているような筆先構造では、糸状部材(穂先)は直接には中綿に接触せず、糸状部材を取り囲むノーズピース(中継部材)を介して中綿中のインクが糸状部材に供給されることになる。かかる中継部材の使用は、部品点数の増加、ひいては製造コストの増大を招来しかねない。
そこで、本発明は、シンプルな構造により部品点数を削減することができるとともに、細い線を良好に書くことのできる筆ペン及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決すべく、本発明は、
筒状の本体と、
前記本体に収納され、インクを含ませた中綿と、
樹脂製の繊維束で構成されており、前記本体から突出する先端及び前記中綿に挿入される基端を有する穂先と、
前記穂先の外周面を覆いつつ前記穂先に固定されて、前記穂先を前記本体の先端に取り付ける固定管と、を含み、
前記基端は、前記繊維束の一部からなる溶着体で構成されていること、
を特徴とする筆ペンを提供する。
上記のような構成を有する本発明の筆ペンでは、
前記穂先が、前記基端側の外周面において前記中綿と接触していること、が好ましい。
また、本発明は、
樹脂製の繊維束で構成され、一端に前記繊維束の一部の溶着体からなる鍔部を有する第1の穂先と、筒状の本体と、インクを含ませた中綿と、固定管と、を準備し、
前記第1の穂先の前記鍔部の中央部を抜くことで第2の穂先を作成し、
前記第2の穂先の外周面に前記固定管を固着し、
前記中綿を前記本体内に収納し、
前記第2の穂先の基端を前記中綿に挿入し、
前記固定管を前記本体の先端に固定する
手順を含むことを特徴とする筆ペンの製造方法をも提供する。
また、上記のような構成を有する本発明の筆ペンの製造方法では、
前記第2の穂先の外周面に前記固定管を固着することが、前記固定管を溶剤で前記第2の穂先の外周面に溶着することであること、が好ましい。
本発明によれば、シンプルな構造により筆ペンの部品点数を削減し、コスト削減を図ることができるとともに、細い線を良好に書くことのできる筆ペンを実現できる。
筆ペン1の構造を概略的に示す断面図である。 筆ペン1の分解図である。 穂先15の作成手順を示す工程図である。
以下、本発明の代表的な実施形態に係る筆ペン及びその製造方法を、図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、本発明はこれら図面に限定されるものではない。また、図面は、本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。
1.筆ペンの構造
図1及び図2を参照して、本実施形態に係る筆ペン1を説明する。筆ペン1は、本体11、中綿13、穂先15及び固定管17を含む。筆ペン1は、穂先15を着脱自在に覆うキャップ(図示せず)を有していてもよい。
本体11は、使用者によって把持される筒状部材である。本体11は、穂先15が取り付けられる先端111と、反対側の後端113と、を有する。本体11の先端111は保持部19への嵌め込まれてもよいし、あるいは、保持部19が本体11の先端111に嵌め込まれてもよい。
本体11内には、中綿13が収納されている。中綿13には、インクが含浸されている。本実施形態では、インクとして水性インクを想定しているが、本発明はこれに限られない。
中綿13は、先端に、穂先15の基端153を受け入れる窪み131を有していてもよい。窪み131の内径は、穂先15の基端153の外径と同じか、やや小さいことが好ましい。これにより、穂先15と中綿13とが密着し、インクが中綿13から穂先15に供給されやすくなる。
穂先15は樹脂製の繊維束からなり、先端151は本体11から突出し、基端153は中綿13に挿入されている。穂先15の原料は、例えば、PBT繊維などのポリエステル系繊維、ナイロン繊維などの合成樹脂であるが、これに限られない。また、1本の繊維の径は、例えば0.07mm~0.15mmほどであるが、この範囲に限られない。
基端153は、繊維束の一部の溶着乃至は溶融により一体的に形成された溶着体からなる円盤状部材である。基端153の外径は、基端153に繋がる繊維束(繊維束の根元)の外径と略同じであり、例えば0.5mm~2.0mmほどである。つまり、穂先15は鍔を有しない。
それゆえ、穂先15は、中綿13中のインクと十分な接触面積を確保することができる。そのためには、基端153は、例えば3mm~10mmほどの深さで中綿13に挿入されるとよい。
固定管17は、穂先15を本体11の先端111に取り付けるための樹脂部材である。固定管17は、穂先15の外周面に、例えば溶剤による溶着や接着剤による接着などの固定手段で固着されているのがよいが、溶剤による溶着が環境面からも好ましい。固定管17の位置は、穂先15における先端151と基端153との中間であり、したがって、穂先15の両端は固定管17から露出する。
固定管17の材料としては、ある程度の剛性を有する材料であれば種々の合成樹脂や金属などを用いることができるが、軽量化やコスト、及び溶着に用いる溶剤との関係から、例えばABS樹脂、PS樹脂、PVC樹脂、PMMA樹脂などの合成樹脂が好ましい。また、固定管17は、軸方向にわたって略等しい内径及び外径を有する。固定管17の先端171は、後端よりも外側に広がって鍔部を形成し、穂先15の先端151が本体11へ入り込むことを規制している。また、固定管17の後端側には隆起部173が形成されている。
一体化された穂先15及び固定管17は、保持部19を介して本体11の先端111に取り付けられる。保持部19は、全体として筒状を呈しており、内周面に段差191を有する。固定管17が保持部19に挿入されると、段差191において固定管17の隆起部173と接触し、これにより、保持部19による穂先15及び固定管17の保持が確実となる。
2.筆ペンの製法
上述した筆ペン1の製造方法の一実施形態を説明する。筆ペン1の製造方法は次の工程ないし手順を含む。
(1)大径の穂先30、本体11、中綿13及び固定管17を準備する工程
(2)穂先30から小径の穂先15を作成する工程
(3)穂先15の外周面に固定管17を固着する工程
(4)中綿13を本体11内に収納する工程
(5)穂先15の基端153を中綿13に挿入する工程
(6)固定管17を本体11の先端に固定する工程
以下、各工程を具体的に説明する。
工程(1)において、必要な材料を準備する。
大径の穂先30は、第1の穂先に相当する樹脂製の繊維束であり、小径の穂先15の出発材料となる(図3参照)。穂先30の外径は、穂先15の外径よりも大きい。穂先30として、例えば4mm~10mmほどの径を有する一般的な筆ペンの穂先を利用することができる。
穂先30は例えば次のように作製される。すなわち、外径を揃えた繊維束30Aを用意し(図3(A)参照)、一端33を溶着乃至は溶融して繊維束30Aを一体化するとともに鍔部35を形成する(図3(B)参照)。鍔部35の外径は、鍔部35に隣り合う繊維束の外径よりも大きい。
工程(2)において、鍔部35の中央部に切込みを入れ(図3(C)参照)、中央部を穂先30から抜き取ることで、穂先15を作成する(図3(D)参照)。したがって、工程(1)及び(2)は同時並行で進行する。なお、大径の穂先30は別の筆ペンの製造のために利用される。
工程(3)において、穂先15の外周面に固定管17を固着し、一体化する(図3(E)参照)。固着の手法としては、例えば溶剤での溶着が挙げられるが、これに限られない。確実な溶着の観点からは、溶剤として、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、ベンジルアルコール、酢酸エチル、酢酸メチル、クロロホルム、二塩化メチレン、モノクロロベンゼンが好適である。したがって、本実施形態では、穂先15と固定管17との固着のために接着剤を使用しない。
更に、工程(4)において中綿13を本体11内に収納し、工程(5)において穂先15の基端153を中綿13に挿入する。なお、工程(4)及び(5)の順序は入れ替わってもよい。
穂先15の基端153には鍔がないため、中綿13中でデッドゾーン(穂先15の外周面に対向するにも関わらず、その外周面に接触していない中綿13の部分)ができず、中綿13との接触面積を大きく取ることができる。また、スポンジや樹脂部材のようなインク中継部材を必要としないため、部品点数を減らすことができる。
工程(6)において、保持部19を介して、固定管17を本体11の先端に固定する。
このように、筆ペン1の製造方法では、一般的な筆ペンの穂先30の中央部を抜き、引き抜いた繊維束を細いタイプの穂先15として使用する。したがって、従来廃棄していた引き抜いた繊維束を有効利用できる。
また、穂先15を直接に中綿13に挿入する。穂先15に鍔がないため、中綿13との接触面積を十分に確保することができ、インク流通効率が大きい。また、スポンジや樹脂部材のようなインク中継部材を必要としないため、シンプルな構成を実現し、部品点数の削減が可能である。これにより、筆ペン1の製造コストを低減させることが期待される。
穂先15の中頃に固定管17を固着することで、接着剤を使用しないで済む。したがって、接着のムラを抑止し、製品の均質化を図ることができる。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の設計変更が可能であり、それらも本発明に含まれる。例えば、筆ペンのほか、化粧用アイライナーとしても使用できる。化粧用アイライナーとして使用される場合には、中綿には化粧成分が含浸されることになる。
1・・・筆ペン
11・・・本体
13・・・中綿
15・・・穂先
17・・・固定管

Claims (4)

  1. 筒状の本体と、
    前記本体に収納され、インクを含ませた中綿と、
    0.07mm~0.15mmの径を有する樹脂製の繊維の繊維束で構成されており、前記本体から突出する先端及び前記中綿に3mm~10mm挿入されている基端を有する穂先と、
    前記穂先の外周面を覆いつつ前記穂先に固定されて、前記穂先を前記本体の先端に取り付ける固定管と、を含み、
    前記基端は、前記繊維束の一部からなる溶着体で構成されていて、前記基端の外径が前記繊維束の外径と略同じであり、
    前記固定管の先端に、前記穂先が前記本体に入り込むことを規制する鍔部が形成されていること、
    を特徴とする筆ペン。
  2. 前記穂先は、前記基端側の外周面において前記中綿と接触していること、
    を特徴とする請求項1に記載の筆ペン。
  3. 樹脂製の繊維束で構成され、一端に前記繊維束の一部の溶着体からなる鍔部を有する第1の穂先と、筒状の本体と、インクを含ませた中綿と、固定管と、を準備し、
    前記第1の穂先の前記鍔部の中央部を抜くことで第2の穂先を作成し、
    前記第2の穂先の外周面に前記固定管を固着し、
    前記中綿を前記本体内に収納し、
    前記第2の穂先の基端を前記中綿に挿入し、
    前記固定管を前記本体の先端に固定する
    手順を含むことを特徴とする筆ペンの製造方法。
  4. 前記第2の穂先の外周面に前記固定管を固着することは、前記固定管を溶剤で前記第2の穂先の外周面に溶着することであること、
    を特徴とする請求項3に記載の筆ペンの製造方法。

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