JP2008262028A - 光コネクタ用清掃用具及びその製造方法 - Google Patents

光コネクタ用清掃用具及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フェルールの端面が光コネクタの接続側端面よりも引っ込んでいる場合でしかも割りスリーブが存在しない場合にあっても、容易かつ確実にフェルール端面を清掃できるようにする。
【解決手段】棒状柄部2の一端部に、フェルール12の端面12aに当接されてフェルール12の端面12aおよびフェルール12に囲まれた光ファイバ13の端面を清掃するための清掃部3が一体的に構成されている。清掃部3の先端よりもさらに先端側に伸びて、フェルール12の外周に嵌合されるガイドスリーブ4が一体的に設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光コネクタ用清掃用具及びその製造方法に関するものである。
光コネクタ用清掃用具は、光コネクタに保持されているフェルールの端面およびフェルールに保持されている光ファイバの端面を清掃するもので、光ファイバ同士を接続する際に使用される。この光コネクタ用清掃用具の中には、例えば、特許文献1,特許文献2に開示されているように、棒状柄部の先端部に清掃布等の清掃部を一体的に設けたものがある。このような清掃用具によって清掃を行うには、清掃部を、フェルール同士を接続するための割りスリーブ内に挿入してフェルールの端面したがって光ファイバの端面に押しあて、この状態で支持棒を回転させることによって行われる(フェルールの端面や光ファイバーの端面が清掃部によってこすられて清掃される)。そして、清掃に際しては、清掃部に対してあらかじめエチルアルコール等の溶剤を含ませておくことも行われている。
また、特許文献3には、多数の繊維を棒状に束ねてなる棒状繊維束のほぼ全長を非通液性の外皮によって覆うと共に、棒状繊維束の端部にある外皮を除去することにより、棒状繊維束の端部を部分的に外部の露出させて、この露出された棒状繊維束部分を清掃部として機能させることが提案されている。この特許文献3に開示の清掃用具も、基本的に上記特許文献1,特許文献2と同様にして使用されるものである。
さらに、光コネクタの中には、コンバータの接続側端面よりもフェルールが外部に突出(露出)しているものがあり、このようなフェルールの端面を清掃する清掃用具として、テープ状としたものも実用化されている。
実用新案登録第2530291号公報 特開2000−304975号公報 特開2003−299604号公報
ところで、最近では、光コネクタとして、フェルールの端面がコネクタの接続側端面よりもわずかに引っ込んだ形式とされて、しかも割りスリーブに嵌合される前にフェルールや光ファイバの端面を清掃することが要求されるものが実用化されつつある。この場合、フェルールの端面を清掃しようとした場合、棒状柄部の一端部に清掃部が構成された清掃用具を用いる場合は、清掃部のフェルールの径方向に対する位置決めがしっかりと行われないため(割りスリーブが存在しない状態での清掃を強いられるため)、清掃を十分に行うことが難しいものとなる。特に、電柱等の高い位置において光ファイバの接続作業行う場合に、作業者は、不安定な姿勢でもって清掃を行わなければならないことから、フェルールの端面に対して、清掃部をしっかりとあてがった状態でもってフェルールの端面全面を十分に清掃することが難しいものとなる。また、テープ状の清掃用具を用いることは、フェルールの端面が光コネクタの接続側端面から引っ込んでいるために、採用できないものとなる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、フェルールの端面が光コネクタの接続側端面よりも引っ込んでいる場合でしかも割りスリーブが存在しない場合にあっても、容易かつ確実にフェルール端面を清掃できるようにした光コネクタ用清掃用具およびその製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明における光コネクタ用清掃用具にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
棒状柄部の一端部に、フェルールの端面に当接されて該フェルールの端面および該フェルールに囲まれた光ファイバの端面を清掃するための清掃部が一体的に構成された光コネクタ用清掃用具において、
前記清掃部の先端よりもさらに先端側に伸びて、フェルールの外周に嵌合されるガイドスリーブを一体的に備えている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、ガイドスリーブを、光コネクタ内に挿入してフェルール外周に嵌合させると共に、清掃部がフェルールの端面に当接するまで深く挿入し、この状態で棒状柄部を回転操作することによって、フェルールの端面したがって光ファイバの端面が清掃されることになる。そして、ガイドスリーブがフェルールの外周に嵌合されていることから、棒状柄部を回転操作する際に清掃部がフェルールに対して径方向に大きく位置ずれしてしまうことが確実に防止されて、フェルール端面の全面を確実に清掃することができる。本発明による清掃用具は、ガイドスリーブをフェルールの外周に嵌合させるということ以外は、従来の棒状清掃用具と全く同様なやり方で清掃することが可能である。
上記第1の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項10に記載のとおりである。すなわち、
前記ガイドスリーブが、前記棒状柄部および清掃部とは別体に形成されて、該棒状柄部と清掃部との一体品に対して一体化され、
前記ガイドスリーブが、短尺とされて前記清掃部付近にのみ位置されている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、短尺のガイドスリーブを設けるだけでよく、実施化の容易性やコストの点において好ましいものとなる。また、既存の棒状の清掃用具をそのまま有効に利用して、本発明による清掃用具を得ることも可能となる。
前記棒状柄部の他端部に、別の清掃部が一体的に構成されている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、清掃用具の両端部に清掃部を構成することができる。
前記別の清掃部が、前記ガイドスリーブによって覆われることなく外部に露出されていて、フェルール同士を接続する割りスリーブ内に挿入される突起形状として構成されている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、別の清掃部を、割りスリーブ内に挿入して使用されるものとして構成して、割りスリーブが無い状態での清掃と、割りスリーブが存在する状態での清掃とを1つの清掃用具でもって使い分けることができる。
前記別の清掃部の先端よりもさらに先端側に伸びると共にフェルールの外周に嵌合される別のガイドスリーブを一体的に備えていて、該別の清掃部が前記棒状柄部の一端部に設けられた清掃部と同様の清掃機能を果たすものとして構成されている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、清掃用具の各端部に構成される清掃部をそれぞれ、割りスリーブを有しない状態での清掃用とすることができる。
前記棒状柄部および清掃部が、多数の繊維を束ねることによってその長手方向に毛細管現象を有する棒状繊維束による一体成形品とされており、
前記ガイドスリーブが、前記棒状繊維束とは別体に形成されて、該棒状繊維束の外周に嵌合された状態で該棒状繊維束に一体化されている、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、棒状柄部と清掃部とを、棒状繊維束による一体成形品として構成することができる。勿論、清掃部には、細管現象を利用して、エチルアルコール等の清掃液を十分含浸させることができる。
前記棒状柄部および清掃部が、多数の繊維を束ねることによってその長手方向に毛細管現象を有する棒状繊維束による一体成形品とされており、
前記棒状繊維束の外周をそのほぼ全長に渡って覆う非通液性の外皮が設けられ、
前記外皮は、前記棒状繊維束の一端部側においては、該棒状繊維束の先端よりもさらに先端側に伸びていて前記ガイドスリーブを構成している、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、外皮によって棒状繊維束を覆うことにより、清掃用具全体としての強度向上となる。また、清掃部に清掃液を含浸させた場合に、手指で把持される棒状柄部から清掃液が不用意に外部に漏れ出るのを防止することができる。さらに、外皮を有効に利用して、ガイドスリーブを構成することができる。
前記棒状繊維束の他端部側においては、前記外皮よりも該棒状繊維束が突出されていて、該外皮から突出された該棒状繊維束の他端部が、フェルール同士を接続する割りスリーブ内に挿入される別の清掃部を構成している、ようにしてある(請求項(対応)。この場合、請求項4に対応した効果をさらに得ることができる。
前記棒状繊維束の他端部側においては、前記外皮が該棒状繊維束の先端よりもさらに先端側に伸びており、
前記外皮のうち該棒状繊維束の他端部から突出している部分が、フェルールの外周に嵌合される別のガイドスリーブを構成して、該棒状繊維束の他端部が別の清掃部とされている、
ようにしてある(請求項9対応)。この場合、請求項5に対応した効果をさらに得ることができる。
前記清掃部が、前記棒状柄部とは別体に形成されて、該棒状柄部の一端部外周に固定されており、
前記ガイドスリーブが、前記清掃部の前記棒状柄部に対する固定部分を覆うようにして前記棒状柄部に固定されている、
ようにしてある(請求項10対応)。この場合、棒状柄部と清掃部との固定部位を外皮でもって覆うことにより、固定部分の補強や見栄え向上の上で好ましいものとなる。また、清掃部として例えば極細繊維等からなる布等の比較的柔らかいものを用いても、ガイドスリーブとなる部分でもって清掃部が不用意に径方向に大きく広がってしまう事態を防止できる。
前記目的を達成するため、本発明における光コネクタ用清掃用具の製造方法にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項11に記載のように、
断面ほぼ円形でかつ長手方向全長および径方向全長に渡って気孔率がほぼ均一とされた棒状繊維束に対して、溶剤を通過しない合成樹脂を押し出し成形することにより、該棒状繊維束を溶剤を通過しない外皮で被覆してなる長尺の第1部材を得る第1工程と、
前記長尺の第1部材を所定の長さに切断して第2部部材を得る第2工程と、
前記外皮を前記棒状繊維束に対して該棒状繊維束の一端部方向に相対的にずらすことにより、または棒状繊維束の一端部を除去する加工を行うことにより、該外皮の一端部を該棒状繊維束の一端から突出させた状態を得る第3行程と、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、棒状繊維束と外皮を有する清掃用具の具体的な製造方法が提供され、特に、清掃用具を多量、簡単、安価に製造する上で好ましいものとなる。
本発明によれば、フェルールの端面が光コネクタの接続側端面よりも引っ込んでいる場合でしかも割りスリーブが存在しない場合にあっても、容易かつ確実にフェルール端面を清掃できるようにした光コネクタ用清掃用具およびその製造方法を提供することができる。
図1〜図4は、本発明の第1の実施形態を示すもので、図中1は、本発明による清掃用具であり、10は、清掃用具1によって清掃される対象となる光コネクタ10である。光コネクタ10は、その本体ケーシング11内にフェルール12が一体的に保持されており、このフェルール12の中心部分に光ファイバ13が配設されている。本体ケーシング11とフェルール12とは、フェルール12の径方向に隙間を有している。そして、フェルール12の端面12aが、本体ケーシング11の接続側端面11aに対して、本体ケーシング11の内方側に向けてわずかに(実施形態では0.5mm)引っ込んでいる状態とされている。なお、本体ケーシング11の断面形状(接続側の端面形状)は、例えば円環状とされるが、方形の環状等その形状は問わないものであり、また、1つの本体ケーシング11に対して複数のフェルール12が間隔をあけて保持されたものであってもよい。
光コネクタ10は、雄コネクタとなるもので、雌コネクタとなる別の光コネクタ(図示略)に対して接続される際に、あらかじめフェルール12に対して割りスリーブが嵌合されない形式とされている。すなわち、上記別の光コネクタにおけるフェルールに対してあらかじめ割りスリーブが嵌合されていて、この別の光コネクタにおける割りスリーブ内に、光コネクタ10のフェルール12が嵌合されるようになっている。したがって、光コネクタ10のフェルール12の端面および光ファイバ13の端面は、別の光コネクタに対する接続前にあらかじめ清掃する必要があるものとなっている。
清掃用具1は、図3に示すように、全体的に細長い棒状とされて、接続作業者の指によって把持された状態で、往復操作や回転操作される棒状柄部2と、棒状柄部2の一端部に構成された清掃部3と、清掃部3を取り巻くように設けられたガイドスリーブ4とを有する。棒状柄部2と清掃部3とは、棒状繊維束Bによる一体成形品として構成されている。すなわち、棒状柄部2はもとより、清掃部3も棒状として構成されている。また、ガイドスリーブ4は、清掃部3の先端よりもさらに先端側に向けて伸びている。ガイドスリーブ4の全長は、例えば2〜3cm程度とされて、その1/3〜1/2程度の長さ部分が清掃部3(棒状繊維束B)の先端から突出している。ガイドスリーブ4は、棒状繊維束B(特に清掃部3に相当する部分)に対して、例えば接着や熱融着によって固定されている。熱融着によって固定を行う場合は、例えば、加熱された一対の押圧子をガイドスリーブ4の径方向外方側から押しあてることによって行うことができる。
清掃用具1は、全長が8〜10cm程度とされているが、そのうち殆どの長さ部分を棒状繊維束Bが占めている。棒状繊維束Bのうち、清掃部3としての機能が期待される長さ部分は1cm前後であり、残りの長さ分が棒状柄部2とされる。前述のように、清掃部3の長さが約1cmなので、清掃部3の外周に嵌合されているガイドスリーブ4は、清掃部3のほぼ全長を覆っていることになる。なお、清掃部3,特にその先端面側を若干ばらけさせておくのが、清掃効果を高める上で好ましいものとなる。
棒状柄部2および清掃部3を構成する棒状繊維束Bは、例えばポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂の多数の繊維を、単独或いは混紡により棒状に束ねて互いに一体に構成され、その内部には、長手方向に連続した気孔が保有されている。この棒状繊維束2の長手方向全長は、光コネクタ10に対する清掃を考慮して適宜決定されており、本実施形態においては、全長が8〜10cm前後とされている。気孔率は、径方向全長に渡ってほぼ均一とされており、本実施形態においては、強い毛細管現象によってエタノール等の溶剤を含浸保持すると共に、製造時における研磨が行われる場合に棒状繊維束のバラケを防ぐために、30〜70%程度、より好ましくは40〜60%に設定されている。なお、このような棒状繊維束Bの製造方法は、後述する別の実施形態における棒状繊維束についても同様に適用される。
棒状繊維束Bの製造は、例えば特公昭60−18341号公報に開示されているのと同様の手法でもって行うことができる。すなわち、ポリプロピレン等の多数の合成繊維を、溶剤雰囲気中(蒸気とされた溶剤雰囲気中)で部分接着することにより、断面ほぼ円形に形成されており、その気孔率は、長さ方向に渡っては勿論のこと、径方向全長に渡ってほぼ一定とされたものを得ることができる。
ガイドスリーブ4は、非通液性とされて、例えばポリプロピレン等の合成樹脂によって円筒状に形成されている。このガイドスリーブ4により、清掃部3に含浸される清掃液(例えばエチルアルコール等の溶剤)が、清掃部3の外周面から漏れ出ないようにされている。なお、清掃液が、棒状柄部2の外周面から確実に漏れ出ないようにするには、ガイドスリーブ4をさらに棒状柄部2側に長く延長させておけばよい。なお、ガイドスリーブ4は、後述する清掃の際に、清掃部3とフェルール12との径方向の位置決めという機能を果たすことから、清掃に際して加わる外力程度では容易には変形しにくいものとして構成され、また簡単にはフェルール12に対する嵌合が外れないように、清掃部3の先端からの突出長さとして例えば3〜6mm程度確保しておくのが好ましい。勿論、この突出長さは、フェルール12の長さよりも短く設定される。
ここで、実施形態では、フェルール12の外径は2.5mmとされ、本体ケーシング11の内径は4.9mmとされている。また、棒状繊維束つまり棒状柄部2や清掃部3の外径は2.6mmとされ(フェルール12の外径よりもわずかに大きく設定されている)、ガイドスリーブ4の外径は4.7mmとされている(本体ケーシング11の内径よりも小さく設定されている)。
清掃用具1は、次のようにして使用される。先ず、棒状柄部2を9を摘み、清掃部3にエタノール等の溶剤を染み込ませる。この場合、清掃部3を構成する棒状繊維束Bが、毛細管現象に基づく溶剤吸引作用と溶剤貯留作用とを示すことから、清掃部3がエタノールにより適度に濡れた状態となり、余剰な溶剤を取り去る(吸い取る)作業を行うことなく、直ちに清掃作業を行うことができることになる。なお、清掃部3の適度な硬度と撓み性を利用して、溶剤を使用することなく清掃作業を行ってもよい。
次に、上記清掃用具1の清掃部3を、図2に示すように、光コネクタ10の本体ケーシング11内に挿入して、ガイドスリーブ4をフェルール12の外周に嵌合させる。この嵌合に際しては、清掃部3の先端面がフェルール12の端面に軽く当接される状態になるまで、清掃用具1が光コネクタ10内に深く挿入される。清掃部3がフェルール12の端面に押しあてられた状態を維持させつつ、棒状柄部2を数回程度回転操作(例えば正逆回転操作)する。これにより、フェルール12の端面および光ファイバ13の端面が、清掃部3によって清掃されることになる。
ガイドスリーブ4がフェルール12の外周に嵌合されているので、清掃用具1(特に清掃部3)が、フェルール12に対してその径方向に大きく相対移動してしまう事態が確実に規制された状態となる。これにより、作業者は、ガイドスリーブ4を一端フェルール12に嵌合させた後は、棒状柄部2を把持している指先に、清掃部3をフェルール12の端面に押しあてつつ、単に回転操作を行うだけてよく、清掃作業を簡単かつ確実に行うことができる。換言すれば、ガイドスリーブ4が、清掃部3をフェルール12に対してその径方向に位置決めする機能を果たすことにより、作業者は、清掃部3の中心をフェルール12の中心に位置決めしておくとくことに注意を払うことなく清掃を行うことができる。
ちなみに、ガイドスリーブ4が存在しない状態で清掃した場合は、清掃部3がフェルール12の径方向に大きく移動してしまって、フェルール12の端面に清掃部3が接触しない部分や十分に清掃されない部分が残ってしまうという事態を生じ易いものになってしまう。特に、清掃部3の先端位置と棒状柄部2のうち指で把持される位置とは、かなり大きく離間されるので、清掃部3とフェルール12との中心を位置合わせしつつ、押圧力を加えつつ回転操作を行うことは非常に面倒な作業となり、しかも清掃残りを生じやすいものとなる。
図5は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前記実施形態と同一構成要素には同一符合を付してその重複した説明は省略する(このことは、以下の第3実施形態についても同じ)。本実施形態では、清掃用具1Bは、例えば合成樹脂によって細長棒状に形成されたアダプタ部材20を有する。このアダプタ部材20は、その各端部に、端面に開口される一対の凹部21,22が形成されている。各凹部21,22はそれぞれ断面円形とされている。そして、凹部21,22以外の部分が、棒状柄部2Bを構成している(前記実施形態における棒状柄部2に相当)。
一方の凹部21内には、棒状繊維束からなる清掃部3Aが嵌合一体化され、他方の凹部22内にも棒状繊維束からなる清掃部3Bが嵌合一体化されている。一方の清掃部3Aは、凹部21の長さよりも短くされて、清掃部3Aの周囲に、アダプタ部材20の一部によって構成されるガイドスリーブ4Bが構成されている。勿論、このガイドスリーブ4Bは、前記実施形態におけるガイドスリーブ4に相当するものとなっている。また、他方の清掃部3Bは、凹部22の開口端面つまりアダプタ部材20の端面よりも長く突出していて、割りスリーブ内に挿入されて使用されるようになっている。
本実施形態における清掃用具1Bにあっては、清掃対象となる光コネクタの構造の相違に応じて、一方の清掃部3Aを使用するか、他方の清掃部3Bを使用するかを現場にて選択することが可能となっている。
図6は、本発明の第3の実施形態を示すものである。本実施形態における清掃用具1Dは、では、棒状柄部2Dと清掃部3Dとガイドスリーブ4Dとが互いに別体として形成されている。すなわち、棒状柄部2Dは、棒状繊維束、合成樹脂、金属等によって構成されている。清掃部3Dは、極細繊維や不織布等でもって構成されて、棒状柄部2Dの先端部(一端部)外周に対して例えば接着材等によって固定されている。そして、ガイドスリーブ4Dが、棒状柄部2Dと清掃部3Dとの固定部位を覆った状態で、少なくとも棒状柄部2Dに固定されている(清掃部3Dの基端部に対しても接着材等によって固定を行うようにするのがより強固な固定が得られて好ましいものとなる。
上記第3の実施形態における清掃用具1Dにあっては、その使用方法は、前述した第1の実施形態の場合と全く同様である。本実施形態では、清掃部3Dとして、棒状繊維束に比して極めて柔らかい材質のものを用いることが可能となる。そして、柔らかい清掃部3Dが、ガイドスリーブ4Dによって不用意にばらけないようにされる(清掃部3Dが径方向に大きく広がってしまう事態をガイドスリーブ4Dが規制する)。本実施形態においては、棒状柄部2Dと清掃部3Dとの固定部位がガイドスリーブ4Dによって覆われるので、固定強度の向上や見栄え向上の上でも好ましいものとなる。
図7は、本発明の第4の実施形態を示すものである。本実施形態における清掃用具1Eにあっては、棒状柄部2Eが、棒状繊維束B−2によって構成されている。そして、棒状繊維束B−2の各端部外周がそれぞれ削り加工されて、その一端部側において小径部となる一方の清掃部3E(清掃部3、3A、3Dに相当)が構成される一方、他方側端部において小径部となる他方の清掃部3F(図5の清掃部3Bに相当)が構成されている。一方の清掃部3Eの外周には、清掃部3Eよりも長いガイドスリーブ4E(第1の実施形態におけるガイドスリーブ4に相当)が嵌合、一体化されている。また、他方の清掃部3Eは、外部に露出されたままとされている。このような清掃用具1Eは、図5に示す第2の実施形態における清掃用具1Bと同様にして使用される。
図8,図9は、本発明の第5の実施形態を示すものである。本実施形態における清掃用具1Gにあっては、そのほぼ全長に渡って、棒状繊維束B−3を外皮41で被覆した構造としてある。ただし、外皮41は、棒状繊維束B−3の一端部側においては、棒状繊維束B−3の一端面から突出されてガイドスリーブ4G(ガイドスリーブ4に相当)を構成すると共に、棒状繊維束B−3の一端部が清掃部3G(清掃部3に相当)を構成している。
棒状繊維束B−3の他端部側においては、外皮41が存在しないで、棒状繊維束B−3が露出されていて、この露出部分が他方の清掃部3H(清掃部3B、3Fに相当)を構成している。勿論、両清掃部3Gと3Hとの間の部分が、棒状柄部2Gとされている。このような清掃用具1Gは、図5に示す清掃用具1B、図7に示す清掃用具1Fと同様にして使用される。
図8に示すような清掃用具1Gの製造方法として好適な例について、図9を参照しつつ説明する。まず、長尺の棒状繊維束B−3そのものを得る(棒状繊維束Bを製造する場合に説明したのと同様にして製造することができる)。
次に、長尺とされた棒状繊維束B−3の外周に、押し出し成形によって外皮41が形成される(第1行程)。そして、外皮41によって被覆された長尺の棒状繊維束B−3を清掃用具1Gとして好適な長さに切断することにより、図9に示す半製品Hが得られる(第2行程)。上記押し出し成形の際、棒状繊維束B−3と外皮41とは、強固に密着することなく、容易に軸方向に相対移動できる程度の結合強さとなるように設定される。なお、半製品Hを、例えばセンタレス研磨して、その全長に渡って外径寸法を精度よく仕上げておくのが好ましい。
図9に示す半製品Hの状態から、棒状繊維束B−3に対して、外皮41を軸方向に所定長さ分相対移動させることによって、図8の状態が得られる(第3行程)。棒状繊維束B−3と外皮41との軸方向の相対移動は、例えば、外皮41を把持した状態で、棒状繊維束B−3をその他端側から押圧する外力を与えればよい。図8に示す最終製品としての清掃用具4Gが得られた後に、棒状繊維束B−3に対して外皮41が不用に軸方向に相対移動してしまう事態を防止するために、棒状繊維束B−3と外皮41とを一体化する処理を行っておくのが好ましい(例えば外部から加熱された押圧子でもって外皮41の外方側から押圧することにより、棒状繊維束B−3と外皮41とを熱融着させる)。
図8の清掃用具1Gを得る別の手法として、図9の状態において、棒状繊維束B−3の一端部側を例えば機械加工によって除去することによって、清掃部3Gおよびガイドスリーブ4Gを構成するようにしてもよい。この場合、他方の清掃部3Hを形成する場合は、図9の状態で、棒状繊維束B−3の他端部側にある外皮41を例えばセンタレス研磨によって除去すればよい。勿論、清掃部3Hを形成しないものであってもよい。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、特許請求の範囲に記載された範囲ナイン胃おいて適宜改変可能であり、また本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明の第1の実施形態を示す要部拡大側面断面図。 本発明による清掃用具によってフェルールの清掃を行っている状態を示すもので、図1に対応した要部拡大側面断面図。 図1,図2に示す清掃用具の全体を示す一部断面側面図。 図1のX4−X4線相当断面図。 本発明の第2の実施形態を示す一部断面側面図。 本発明の第3の実施形態を示す要部拡大側面断面図。 本発明の第4の実施形態を示す側面側面図。 本発明の第5の実施形態を示す側面側面図。 図8に示す清掃用具を製造する途中の状態を示す側面断面図。
符号の説明
1:清掃用具
1B:清掃用具(図5)
1D:清掃用具(図6)
1E:清掃用具(図7)
1G:清掃用具(図8)
2:棒状柄部
2B:棒状柄部(図5)
2D:棒状柄部(図6)
2E:棒状柄部(図7)
2G:棒状柄部(図8)
3:清掃部
3A:一方の清掃部(図5)
3B:他方の清掃部(図5)
3D:清掃部(図6)
3E:清掃部(図7)
3G:清掃部(図8)
4:ガイドスリーブ
4B:ガイドスリーブ(図5)
4D:ガイドスリーブ(図6)
4E:ガイドスリーブ(図7)
4G:ガイドスリーブ(図8)
B:棒状繊維束
B−2:棒状繊維束(図7)
B−3:棒状繊維束(図8)
H:半製品(図9)

Claims (11)

  1. 棒状柄部の一端部に、フェルールの端面に当接されて該フェルールの端面および該フェルールに囲まれた光ファイバの端面を清掃するための清掃部が一体的に構成された光コネクタ用清掃用具において、
    前記清掃部の先端よりもさらに先端側に伸びて、フェルールの外周に嵌合されるガイドスリーブを一体的に備えている、
    ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  2. 請求項1において、
    前記ガイドスリーブが、前記棒状柄部および清掃部とは別体に形成されて、該棒状柄部と清掃部との一体品に対して一体化され、
    前記ガイドスリーブが、短尺とされて前記清掃部付近にのみ位置されている、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  3. 請求項1において、
    前記棒状柄部の他端部に、別の清掃部が一体的に構成されている、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  4. 請求項3において、
    前記別の清掃部が、前記ガイドスリーブによって覆われることなく外部に露出されていて、フェルール同士を接続する割りスリーブ内に挿入される突起形状として構成されている、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  5. 請求項3において、
    前記別の清掃部の先端よりもさらに先端側に伸びると共にフェルールの外周に嵌合される別のガイドスリーブを一体的に備えていて、該別の清掃部が前記棒状柄部の一端部に設けられた清掃部と同様の清掃機能を果たすものとして構成されている、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  6. 請求項1において、
    前記棒状柄部および清掃部が、多数の繊維を束ねることによってその長手方向に毛細管現象を有する棒状繊維束による一体成形品とされており、
    前記ガイドスリーブが、前記棒状繊維束とは別体に形成されて、該棒状繊維束の外周に嵌合された状態で該棒状繊維束に一体化されている、
    ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  7. 請求項1において、
    前記棒状柄部および清掃部が、多数の繊維を束ねることによってその長手方向に毛細管現象を有する棒状繊維束による一体成形品とされており、
    前記棒状繊維束の外周をそのほぼ全長に渡って覆う非通液性の外皮が設けられ、
    前記外皮は、前記棒状繊維束の一端部側においては、該棒状繊維束の先端よりもさらに先端側に伸びていて前記ガイドスリーブを構成している、
    ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  8. 請求項7において、
    前記棒状繊維束の他端部側においては、前記外皮よりも該棒状繊維束が突出されていて、該外皮から突出された該棒状繊維束の他端部が、フェルール同士を接続する割りスリーブ内に挿入される別の清掃部を構成している、
    ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  9. 請求項7において、
    前記棒状繊維束の他端部側においては、前記外皮が該棒状繊維束の先端よりもさらに先端側に伸びており、
    前記外皮のうち該棒状繊維束の他端部から突出している部分が、フェルールの外周に嵌合される別のガイドスリーブを構成して、該棒状繊維束の他端部が別の清掃部とされている、ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  10. 請求項1において、
    前記清掃部が、前記棒状柄部とは別体に形成されて、該棒状柄部の一端部外周に固定されており、
    前記ガイドスリーブが、前記清掃部の前記棒状柄部に対する固定部分を覆うようにして前記棒状柄部に固定されている、
    ことを特徴とする光コネクタ用清掃用具。
  11. 断面ほぼ円形でかつ長手方向全長および径方向全長に渡って気孔率がほぼ均一とされた棒状繊維束に対して、溶剤を通過しない合成樹脂を押し出し成形することにより、該棒状繊維束を溶剤を通過しない外皮で被覆してなる長尺の第1部材を得る第1工程と、
    前記長尺の第1部材を所定の長さに切断して第2部部材を得る第2工程と、
    前記外皮を前記棒状繊維束に対して該棒状繊維束の一端部方向に相対的にずらすことにより、または棒状繊維束の一端部を除去する加工を行うことにより、該外皮の一端部を該棒状繊維束の一端から突出させた状態を得る第3行程と、
    を備えていることを特徴とする光コネクタ用清掃用具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018110589A1 (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 株式会社巴川製紙所 クリーナ
JP2019095574A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 住友ベークライト株式会社 光学装置の組み立て方法
WO2020150171A1 (en) * 2019-01-18 2020-07-23 Fluke Corporation Dual end optical cleaning device

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