JP2001299925A - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JP2001299925A
JP2001299925A JP2000124763A JP2000124763A JP2001299925A JP 2001299925 A JP2001299925 A JP 2001299925A JP 2000124763 A JP2000124763 A JP 2000124763A JP 2000124763 A JP2000124763 A JP 2000124763A JP 2001299925 A JP2001299925 A JP 2001299925A
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catheter
tube
outer layer
layer
heat
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Hidetaka Wada
英孝 和田
Yukio Watanabe
幸夫 渡邊
Yasuhiro Sato
康浩 佐藤
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JIIMA KK
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JIIMA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先端部のソフトチップ部分の破断や離脱のお
それをなくしたカテーテルを提供する。 【解決手段】 樹脂からなる内層6と外層7の2層構
造のカテーテル1であって、外層7の先端部が接合面を
有することなく一体で内層6先端面より先方に突出して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用カテーテルに
関し、特にその先端部の構造および製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のカテーテルの全体構成図で
あり、図5はその先端部分の断面図である。また、図6
は先端部分の剛性のグラフである。
【0003】カテーテル1は、造影剤やガイドワイヤの
挿入口となるハブ2と、ハブ取付部のチューブを保護す
るストレインリリーフ3と、カテーテルチューブ4とか
らなり、カテーテルチューブ4の先端に非常に柔らかい
樹脂からなるソフトチップ5が接合されている。このソ
フトチップ5は、カテーテル挿入時の血管の傷つき等の
襲侵を防止するためのものであり、図6に示すように、
その剛性は2層チューブ部分から急激に低下する。カテ
ーテルチューブ4は、内層6と外層7の2層構造であ
り、内層6はガイドワイヤ等を円滑に挿通させるために
比較的硬質で平滑性のある樹脂により形成され、外層7
は血管への追従性をよくするため内層6に比べ軟質の樹
脂により形成される。このような2層構造のカテーテル
チューブ4の先端に、カテーテルチューブ4と別体の例
えば外層7と同じ軟質の樹脂からなるスリーブ状のソフ
トチップ5が、接着、溶着または融着などにより接合さ
れる。したがって、カテーテルチューブ4の先端部には
ソフトチップ5との間に接合面8が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カテーテルの先端に設けたソフトチップ5は、カテーテ
ルチューブ4と別体で形成しこれを接合したものである
ため、接合面8から破断したり離脱するおそれがあっ
た。
【0005】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、先端部のソフトチップ部分の破断や離脱のおそれ
をなくしたカテーテルの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、樹脂からなる内層と外層の2層構造の
カテーテルであって、外層の先端部が接合面を有するこ
となく一体で内層先端面より先方に突出していることを
特徴とするカテーテルを提供する。
【0007】この構成によれば、チューブ先端部の外層
の樹脂材料自体を内層の先方に突出させているため、別
体のソフトチップを用いることなく従って接合面が形成
されることなく、チューブ先端に外層と一体の柔軟部が
突出して形成される。この先端の柔軟な突出部は、外層
と一体であるため、破断や離脱のおそれはない。
【0008】このようなカテーテルの製造方法として、
本発明では、先端面を揃えた内層と外層からなる基材チ
ューブを作製し、該チューブの先端部に熱収縮チューブ
を被せ、該先端部を加熱して熱収縮チューブを収縮させ
ることにより、前記外層を内層先端面より先方に突出さ
せることを特徴とするカテーテルの製造方法を提供す
る。
【0009】この構成によれば、2層構造チューブの先
端部分に熱収縮チューブを被せてこれを熱収縮させるこ
とにより、容易に外層をその外周側から押圧して軸方向
に延伸させ外層端部を内層端面より先方に突出させるこ
とができる。
【0010】好ましい構成例では、前記熱収縮チューブ
の収縮時に熱収縮チューブを被せた状態で、前記突出し
た外層の先端に丸み加工または面取り加工を施すことを
特徴としている。
【0011】この構成によれば、熱収縮と同時に、延伸
された外層先端がそのまま熱収縮チューブとともに例え
ば金型で丸み加工または面取り加工されるため、工程数
を増加することなく血管を傷つけない滑らかな形状のカ
テーテルを効率よく形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1(A)〜(F)は、本発
明に係るカテーテルの製造プロセスを順番に示すカテー
テル端部の断面図である。まず、通常のプロセスに従っ
て、内層6および外層7からなるカテーテルチューブ4
を基材チューブとして形成し、(A)に示すように、そ
の先端面を揃える。このカテーテルチューブ(基材チュ
ーブ)4は、例えば押出スクリューから樹脂材料を押出
して金型のマンドレルを通して押出し成形される。この
とき、チューブ内径に対応した導線をマンドレル中心を
通して供給し、この導線とともにマンドレル周囲から押
出される樹脂材料を引出すことにより所定の内径のチュ
ーブが形成される。この導線上に内層6を構成する比較
的硬質の樹脂を予め被着しておき、押出しスクリューか
ら、外層を構成する軟質の樹脂を押出すことにより、導
線上に2層の樹脂が形成される。樹脂を冷却後、中心の
導線を引抜くことにより、内層6および外層7からなる
2層のカテーテルチューブ4が形成される。
【0013】次に、(B)に示すように、カテーテルチ
ューブ4の先端部分に熱収縮チューブ9を被せるととも
に、内径に対応した径の硬質のパイプ材または線材から
なる芯材10を熱収縮チューブ9に対応した長さだけ挿
入する。
【0014】その後、熱収縮チューブ9の挿入側端部を
幾分残して加熱し、この熱収縮チューブ9を半径方向に
収縮させる。これにより、(C)に示すように、外層7
が外側から半径方向内側に押圧されて縮径し、この縮径
して絞られた分の外層7の樹脂が内層6の先端面より先
方に突出して突出部7aが形成される。この場合、カテ
ーテルチューブ4には芯材10が挿入されているため、
内側に押し潰されることなく一定の内径が維持される。
【0015】次に、(D)に示すように、芯材10を残
したまま、熱収縮チューブ9を取り除く。この熱収縮チ
ューブ9を除去したカテーテルチューブ4を金型11に
挿入して成形加工する。これにより、(E)に示すよう
に、カテーテルチューブ4の先端の突出部7aが丸みを
帯びた滑らかな形状に成形加工される。
【0016】その後、カテーテルチューブ4を金型11
から外し、芯材10を引抜くことにより、(F)に示す
ように、外層7の先端部分に縮径部7bが形成され、そ
の先端が内層6より先方に突出して外層7と一体樹脂材
料の突出部7aが形成された2層のカテーテルチューブ
4が得られる。
【0017】なお、金型11により外層の突出部7aに
丸み成形加工を施す方法に代えて、研磨や研削加工によ
り丸み加工あるいは面取り加工を施してもよい。このよ
うに外層7と一体の突出部7aに丸み加工あるいは面取
り加工を施すことにより、カテーテル挿入時の血管に対
する当りが柔らかになって、血管の傷つきが防止され血
管に対する襲侵性が小さくなる。
【0018】このようなカテーテルチューブ4の先端の
突出部7aは、外層7の樹脂材料と一体材料であるた
め、従来のソフトチップのように接合面が形成されるこ
とはなく、したがって、接合面からの分離や破断等の問
題は生じない。
【0019】図2は、本発明に係るカテーテル製造方法
の別の実施の形態を示す断面図である。この実施形態
は、前述の図1のプロセスにおいて、(C)の熱収縮時
に予め金型11をセットしておき、熱収縮により外層7
が延伸して突出すると同時に、これをそのまま熱収縮チ
ューブ9が被ったまま、金型11で突出部7aに丸み成
形加工を施すものである。これにより製造プロセスが簡
略化し、効率よくカテーテルチューブが形成される。な
お、この場合、熱収縮チューブ9と外層7の端部を予め
揃えておくことが必要である。
【0020】図3は、本発明のさらに別の実施の形態の
構成説明図である。この実施形態は、前述の図1(A)
で形成したカテーテルチューブ4にマーカーリング12
を嵌め込んだものである。マーカーリング12は、カテ
ーテル挿入時にこれを撮像してモニターにカテーテルの
先端位置を表示するためのものである。このようなマー
カーリング12を装着することにより、その部分の内層
6とともに外層7が外側に膨らみ、外層7の外側に凸部
7cが形成される。本実施形態では、熱収縮チューブ9
の熱収縮により、この凸部7cを押圧して平坦化し、そ
の分を先端に突出させて突出部7aを形成するものであ
る。したがって、この実施形態では、前記実施形態のよ
うな外層7の縮径部7bは形成されず、外層7は一定の
外径のままである。その他の製造プロセスや構成および
作用効果は、前述の実施形態と同様である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、チューブ先端部の外層の樹脂材料自体を内層の先
方に突出させているため、別体のソフトチップを用いる
ことなく従って接合面が形成されることなく、チューブ
先端に外層と一体の柔軟部が突出して形成される。この
先端の柔軟な突出部は、外層と一体であるため、破断や
離脱のおそれはない。
【0022】このようなカテーテルの製造方法として、
本発明によれば、2層構造チューブの先端部分に熱収縮
チューブを被せてこれを熱収縮させることにより、容易
に外層をその外周側から押圧して軸方向に延伸させ外層
端部を内層端面より先方に突出させることができ、破断
や離脱のおそれのない信頼性の高いカテーテルが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカテーテルの製造プロセスを順
番に示すカテーテル端部の断面図。
【図2】 本発明に係るカテーテル製造方法の別の実施
の形態を示す断面図。
【図3】 本発明のさらに別の実施の形態の構成説明
図。
【図4】 従来のカテーテルの全体構成図。
【図5】 図4のカテーテルの先端部分の断面図。
【図6】 図4のカテーテルの先端部分の剛性のグラ
フ。
【符号の説明】
1:カテーテル、2:ハブ、3:ストレインリリーフ、
4:カテーテルチューブ、5:ソフトチップ、6:内
層、7:外層、8:接合面、9:熱収縮チューブ、1
0:芯材、11:金型、12:マーカーリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂からなる内層と外層の2層構造のカテ
    ーテルであって、外層の先端部が接合面を有することな
    く一体で内層先端面より先方に突出していることを特徴
    とするカテーテル。
  2. 【請求項2】先端面を揃えた内層と外層からなる基材チ
    ューブを作製し、該チューブの先端部に熱収縮チューブ
    を被せ、該先端部を加熱して熱収縮チューブを収縮させ
    ることにより、前記外層を内層先端面より先方に突出さ
    せることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルの製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記熱収縮チューブの収縮時に熱収縮チュ
    ーブを被せた状態で、前記突出した外層の先端に丸み加
    工または面取り加工を施すことを特徴とする請求項2に
    記載のカテーテルの製造方法。
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