JPH0724070A - トルク制御型カテーテルの製造方法 - Google Patents

トルク制御型カテーテルの製造方法

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JPH0724070A
JPH0724070A JP5170753A JP17075393A JPH0724070A JP H0724070 A JPH0724070 A JP H0724070A JP 5170753 A JP5170753 A JP 5170753A JP 17075393 A JP17075393 A JP 17075393A JP H0724070 A JPH0724070 A JP H0724070A
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JP
Japan
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tube
braided
heat
core rod
braided tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP5170753A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Shirato
正夫 白土
Takayasu Asai
孝康 浅井
Koichi Nakajima
光一 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0724070A publication Critical patent/JPH0724070A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カテーテル本体部分となる編組入りチューブと
先端部分となる編組無しチューブとを予め別々に製作
し、それら異種のチューブ同志の軸方向の端面同志を加
熱融着させる技術を前提とし、当該加熱融着の方法を独
自に改善することにより、安全性に優れた規定どおりの
トルク制御型カテーテルを能率良く製造しようとするも
の。 【構成】カテーテル本体部分として所望の剛性を保有さ
せる編組入りチューブ1と、先端部分として柔軟性を保
有させる編組無しチューブ2とを、共通の芯棒3に通し
て軸方向の端面同志を突き合わせ、熱収縮性チューブ5
を編組入りチューブと編組無しチューブの双方にそれら
の端面突き合わせ部分を跨いで被せ、芯棒を回転させな
がら熱収縮性チューブの外部からジェットヒーターノズ
ル7で加熱することにより、熱収縮性チューブを収縮さ
せながら編組入りチューブと編組無しチューブとの突き
合わせ部分を整合するとともにその突き合わせ整合部分
を溶融結合し、溶融部分が冷却固化した後に熱収縮性チ
ューブを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カテーテルの製造技術
に関し、より具体的には、所望の剛性を保有させる本体
部分と柔軟性を保有させる先端部分とからなるトルク制
御型カテーテルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トルク制御型カテーテルは、血管造影に
有用であり、その用途のために、所望の剛性が得られる
ように編組で補強された本体部分と柔軟性を保有させる
ために編組無しとした先端部分を併せ持つものである。
【0003】上記のようなトルク制御型カテーテルの典
型的な製造方法としては、本体部分に相当する編組入り
チューブと先端部分に相当する編組無しチューブとを別
々に製作し、これら異種のチューブを共通の芯棒に通し
て端面同志を突き合わせ、その突き合わせ部分を加熱融
着する方法である。
【0004】ところが、上記の製造方法によると、突き
合わせ加熱融着による接合部において、歪が生じ易く仕
上がり外観が良くなく規定通りの接合強度が得られない
ことがあり、血管造影のために実用できるこの種のカテ
ーテルを確実に得るのが困難であった。
【0005】そこで、従来では、継ぎ目無しのトルク制
御型カテーテルが提案されていた。これは、本体部分と
先端部分とを同一のチューブで製作し、本体部分にのみ
編組を埋め込むというものである。この継ぎ目無しのト
ルク制御型カテーテル及びその製造技術が、特公平3−
40626号公報に開示されている。
【0006】上記の先行特許例は、樹脂押し出しにより
長尺に供給されるプラスチックチューブに対して編組す
る工程において、本体部分となる長さ部分に編組を埋め
込むとともに先端部分となる長さ部分で編組を埋め込ま
ずに外側に露出させ、そのような編組を施した後に、先
端部分となる部分で露出された編組を化学的処理で溶融
し除去するというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような先行特許
例の製造方法によれば、継ぎ目無しである点において有
為性を見出し得るが,製造技術の点からすると、編組線
を化学的に溶融除去するには時間がかかり熟練した作業
を要していた。また、編組した部分と編組除去部分との
境界部の外観を悪くしたり編組線が飛び出すという問題
も認められた。
【0008】発明者らは、前述した従来技術の現状を見
直し、先行特許例の製造技術では、生産性の点で自ずと
限界があることから、冒頭に記述した方法つまり、カテ
ーテル本体部分となる編組入りチューブと先端部分とな
る編組無しチューブとを予め別々に製作し、それら異種
のチューブ同志の軸方向の端面同志を加熱融着させる技
術を前提とし、当該加熱融着の方法を独自に改善するこ
とにより、安全性に優れた規定どおりのトルク制御型カ
テーテルを能率良く製造しようとしたものである。従っ
て、本発明の目的もその点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明により提供するト
ルク制御型カテーテルの製造方法は、カテーテル本体部
分として所望の剛性を保有させる編組入りチューブと、
先端部分として柔軟性を保有させる編組無しチューブと
を、共通の芯棒に通して軸方向の端面同志を突き合わ
せ、熱収縮性チューブを編組入りチューブと編組無しチ
ューブの双方にそれらの端面突き合わせ部分を跨いで被
せ、熱収縮性チューブの外部から加熱することにより、
熱収縮性チューブを収縮させながら編組入りチューブと
編組無しチューブとの突き合わせ部分を整合するととも
にその突き合わせ整合部分を溶融結合し、溶融部分が冷
却固化した後に熱収縮性チューブを除去することを特徴
としたものである。
【0010】
【実施例】図1及び図2は、本発明の一実施例で、トル
ク制御型カテーテルの製造方法の各工程の説明図であ
り、図1は第一段階のセッティング工程、図2は第二段
階の加熱処理工程を示す。これらは、血管造影用のカテ
ーテルを対象にしている。
【0011】図1に示したように、編組入りチューブ1
と編組無しチューブ2とが各々別個に製作され用意され
る。編組入りチューブ1は、適宜造影剤を添加した比較
的硬質のプラスチックの押し出しにより形成されたチュ
ーブ本体に編組1aを埋め込んだものであり、本体部分
に相応する長さの定尺品で供給する。編組無しのチュー
ブ2は、適宜造影剤を添加した比較的軟質のプラスチッ
クの押し出しにより形成されたチューブ単体からなり、
先端部分に相応する長さの定尺品で供給する。これらの
チューブは、予め、大量に製作しておくことができる。
【0012】しかして、編組入りチューブ1と編組無し
チューブ2とは、共通の芯棒3に通し、一方の端面同志
を突き合わせ(4)、一連続に配する。そして、熱収縮
性チューブ5を用意する。この熱収縮性チューブ5をチ
ューブ連接体の軸方向から差し込み、突き合わせ部分4
を跨いで編組入りチューブ1と編組無しチューブ2の双
方に被せる。
【0013】図2は上記のようにして熱収縮性チューブ
5を被せた後の状態を示しており、ここで、芯棒3の両
端をチャック6,6で把持する一方、ジェットヒーター
ノズル7を熱収縮性チューブ5の側方に位置するように
セットする。そして、芯棒3を回転しながらジェットヒ
ーターノズル7から熱風を吹き出させることにより、熱
収縮性チューブ5の全周を加熱する。加熱された熱収縮
性チューブ5は、直ちに収縮し、突き合わせ部分4を跨
いで編組入りチューブ1と編組無しチューブ2の双方の
外周に密着することにより、突き合わせ部分4を段差が
無いように整合する。さらに、一定時間加熱し続けるこ
とにより、かかる突き合わせ部分4を熱収縮したチュー
ブ5による整合状態の下で加熱溶融させ結合させる。
【0014】所定の加熱融着が済んだ後には、加熱溶融
部分を冷却し固化させ、所定の接合部を形成する。そし
て熱収縮性チューブ5を取り除き、芯棒3を抜き取るこ
とにより、所望のトルク制御型カテーテル本体を得る。
【0015】図3は以上のようにして得られたトルク制
御型カテーテル本体8を示し、編組入りチューブによる
本体部分1′と編組無しチューブによる先端部分とが一
体化したものである。 以下、具体的製造例について説
明する。
【0016】先ず、編組入りチューブには、EVA+H
DPEからなる組成物の押し出しによる内層と、外径
0.06ミリメートルのステンレス鋼線(SUS316
またはSUS304)による編組と、さらにEVA+H
DPEに酸化ビスマスを23重量%含有させた組成物の
押し出しによる外層とで構成された複合チューブを用い
た。一方の編組無しチューブには、EVA+HDPEに
酸化ビスマスを40重量%含有させた組成物の押し出し
加工品からなるチューブ単体を用いた。それら何れのチ
ューブも、外径2.0ミリメートル、内径1.2ミリメ
ートルからなる。編組入りチューブは1000ミリメー
トルの定尺品とし、編組無しチューブは200ミリメー
トルの定尺品とした。それら、編組入りチューブと編組
無しチューブを、外径1.18ミリメートルのステンレ
ス鋼線または弗素樹脂被覆銅線からなる芯棒に通し端面
同志の突き合わせを図った。
【0017】熱収縮性チューブには、架橋ポリオレフィ
ン(例えば、商品名で「エバレット」)により円方向の
収縮率50%、縦方向収縮率10%でφ3.5に調製さ
れたものを適宜長さの定尺品として用いた。これを編組
入りチューブと編組無しチューブの突き合わせ部を跨い
だ双方の端末に被るように設けた。
【0018】芯棒の両端をチャックで保持し回転できる
態勢で、ジェットヒーターノズルを熱収縮性チューブの
側方に配置した。そして、加熱温度350℃、熱風流量
毎分20リットルの加熱条件下で、1分間加熱しつつ芯
棒を60回回転させた。その後、水冷で冷却した。
【0019】上記のような製造方法によれば、編組入り
チューブと編組無しチューブとの突き合わせ部分の接合
領域での外観不良(段差、瘤等)が全く無く、而も接合
強度に問題のないこの種のカテーテルを製造することが
できた。
【0020】
【発明の作用・効果】本発明のトルク制御型カテーテル
の製造方法によれば、編組入りチューブと編組無しチュ
ーブとを別々に用意し、それらを共通の芯棒に通して端
面同志を突き合わせ過熱融着するにあたり、熱収縮性チ
ューブを利用してこれを編組入りチューブと編組無しチ
ューブの双方にそれらの突き合わせ部分を跨いで被せ、
熱収縮性チューブの外部から加熱することにより、加熱
により収縮したチューブが編組入りチューブと編組無し
チューブの端面突き合わせ部分を跨いだ双方の端部の外
周に密着することにより、当該突き合わせ部分を段差が
生じないように整合することができ、さらに加熱が続け
られると、かかる突き合わせ部分が整合状態のままで加
熱溶融して結合し、溶融部分が冷却固化した後に熱収縮
チューブを取り除くことにより、上記のように整合され
溶融結合した接合部を形成することができる。従って、
本体部分と先端部分とを別々に製作してこれらを過熱融
着する方法において有り勝ちな接合部での問題(歪の発
生や接合強度の低下)を解消して、安全性に優れた規定
通りのこの種のカテーテルを提供するという所期の目的
は十分に達成される。また、無接合トルク制御型カテー
テルにおけるような編組の化学的方法による除去を行う
ことで製造時間を多くかけ熟練した作業を必要とするこ
と無く、熱収縮性チューブに対する簡便な熱処理程度で
作業でき、ひいては、確かなカテーテルを能率良く製造
するという目的も達成され、これを実施して得られる効
果は甚大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の第一段階を示す説明図。
【図2】本発明の一実施例の第二段階を示す説明図。
【図3】本発明により製造されたトルク制御型カテーテ
ルの説明図。
【符号の説明】
1 編組入りチューブ 1a 編組 2 編組無しチューブ 3 芯棒 4 突き合わせ部分 5 熱収縮性チューブ 6 チャック 7 ジェットヒーターノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カテーテル本体部分として所望の剛性を保
    有させる編組入りチューブと、先端部分として柔軟性を
    保有させる編組無しチューブとを、共通の芯棒に通して
    軸方向の端面同志を突き合わせ、熱収縮性チューブを編
    組入りチューブと編組無しチューブの双方にそれらの端
    面突き合わせ部分を跨いで被せ、熱収縮性チューブの外
    部から加熱することにより、熱収縮性チューブを収縮さ
    せながら編組入りチューブと編組無しチューブとの突き
    合わせ部分を整合するとともにその突き合わせ整合部分
    を溶融結合し、溶融部分が冷却固化した後に熱収縮性チ
    ューブを除去することを特徴とするトルク制御型カテー
    テルの製造方法。
  2. 【請求項2】加熱手段としてジェットヒーターを用い、
    芯棒を回転させることにより熱収縮性チューブの全周に
    熱風を吹きかける、請求項1記載の方法。
JP5170753A 1993-07-12 1993-07-12 トルク制御型カテーテルの製造方法 Pending JPH0724070A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7261850B2 (en) * 2004-06-30 2007-08-28 Cordis Corporation Methods of making balloon catheter tip
JP2017184791A (ja) * 2016-03-31 2017-10-12 オリンパス株式会社 チューブ融着方法、チューブ融着装置
WO2019221247A1 (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 ニプロ株式会社 カテーテル及びカテーテルの製造方法

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JPWO2019221247A1 (ja) * 2018-05-18 2021-06-10 ニプロ株式会社 カテーテル及びカテーテルの製造方法

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