JP2009539486A - ポリマージャケットを有するガイドワイヤおよびその製造方法 - Google Patents

ポリマージャケットを有するガイドワイヤおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009539486A
JP2009539486A JP2009514436A JP2009514436A JP2009539486A JP 2009539486 A JP2009539486 A JP 2009539486A JP 2009514436 A JP2009514436 A JP 2009514436A JP 2009514436 A JP2009514436 A JP 2009514436A JP 2009539486 A JP2009539486 A JP 2009539486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer jacket
tubular member
elongate tubular
polymer
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009514436A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009539486A5 (ja
Inventor
エス. シャロウ、ジェイムズ
アール. レイノルズ、ブライアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boston Scientific Limited
Original Assignee
Boston Scientific Limited
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boston Scientific Limited filed Critical Boston Scientific Limited
Publication of JP2009539486A publication Critical patent/JP2009539486A/ja
Publication of JP2009539486A5 publication Critical patent/JP2009539486A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/09058Basic structures of guide wires
    • A61M2025/09075Basic structures of guide wires having a core without a coil possibly combined with a sheath
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/09Guide wires
    • A61M2025/09108Methods for making a guide wire
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C55/00Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
    • B29C55/30Drawing through a die
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T156/00Adhesive bonding and miscellaneous chemical manufacture
    • Y10T156/10Methods of surface bonding and/or assembly therefor
    • Y10T156/1002Methods of surface bonding and/or assembly therefor with permanent bending or reshaping or surface deformation of self sustaining lamina
    • Y10T156/1005Methods of surface bonding and/or assembly therefor with permanent bending or reshaping or surface deformation of self sustaining lamina by inward collapsing of portion of hollow body
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T156/00Adhesive bonding and miscellaneous chemical manufacture
    • Y10T156/10Methods of surface bonding and/or assembly therefor
    • Y10T156/1002Methods of surface bonding and/or assembly therefor with permanent bending or reshaping or surface deformation of self sustaining lamina
    • Y10T156/1043Subsequent to assembly

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

ガイドワイヤ(10)ならびにその製造方法および使用方法。ガイドワイヤは、コアワイヤ(22)、および該コアワイヤに取り付けられたポリマージャケット(24)を含むことができる。ガイドワイヤは、加熱されたダイ(30)アセンブリ内にコアワイヤ、ポリマージャケット、および作業管(26)を進めて、ポリマージャケットを加熱してコアワイヤ上で圧縮することによって製造することができる。必要に応じ、作業管は、構成要素にダイアセンブリ内を進ませた後、ジャケットから除去されてもよい。

Description

本発明は、医療器具、たとえば体内用医療器具、およびこのような医療器具を製造する方法に関する。より詳細には、本発明は、ガイドワイヤ、および、コア部材の周りに配設されたポリマージャケットを含むガイドワイヤを製造する方法に関する。
体内で使用する様々な医療用ガイドワイヤが、医療用途、たとえば血管内での使用のために開発されてきた。これらのガイドワイヤは、種々の構造を含むことができ、また、種々の異なる製造方法のうち任意のものにより製造される。公知のガイドワイヤおよび製造方法はそれぞれ、特定の利点および欠点を有する。
従来のガイドワイヤ構造および製造方法に代わるガイドワイヤ構造および製造方法を提供することが、今なお求められている。
本発明は、医療器具、たとえばガイドワイヤの、代替の設計、構造、材料、および製造方法を提供する。一部の例示的なガイドワイヤは、コアワイヤなどのコア部材を備えることができ、コア部材は、該コア部材の一部の周りに配設されてこれに取り付けられるポリマージャケットを有する。一部の実施形態では、ポリマージャケットとなることができるポリマー部材をコアワイヤの一部の周りに配設すること、ポリマー部材の少なくとも一部の周りに外側管状部材を配設すること、および、外側管状部材に所定量の熱と圧縮力を加えることにより、ポリマー部材をコアワイヤに付着させてポリマージャケットを形成すること、を含む方法を使用して、ポリマージャケットがコアワイヤに取り付けられる。一部の実施形態では、外側管状部材は、その後除去され、コアワイヤの一部の周りに配設されてこれに取り付けられたポリマージャケットを有するコアワイヤが残る。一部の実施形態では、外側管状部材は、ポリマージャケットの少なくとも一部上に配設されたままとすることができ、コアワイヤの一部の周りに配設されてこれに取り付けられたポリマージャケットとポリマージャケットの一部の周りに配設されてこれに取り付けられた外側管状部材とを有するコアワイヤが残る。
一部の実施形態の上記概要は、本発明の開示された各実施形態または全ての実施態様について説明するものではない。以下の図面および詳細な説明は、より詳細にこれらの実施形態を例示する。
本発明は、添付図面に関連する本発明の種々の実施形態の以下の詳細な説明を考慮して、より完全に理解することができる。
本発明は、種々の改変および代替の形態にて実施可能であり、その詳細は、図面において例として示されており、また詳細に説明される。しかしながら、本発明は、説明される特定の実施形態に本発明を限定するものではなく、本発明の主旨および範囲内の全ての改変形態、均等形態、および代替形態を包含するものである。
以下の説明は、図面を参照して読まれるべきであり、複数の図面において、類似する符号は類似する要素を示す。詳細な説明および図面は、特許請求される発明の例示的な実施形態を示すものである。
本明細書において、全ての数値は、明示的に示されるか否かにかかわらず、「約」という語で修飾されているとみなされる。「約」という用語は、一般に、当業者が記載される値と同等である(すなわち、同じ機能または結果を有する)と考えるであろう数値範囲を指す。多くの例において、「約」という語は、最も近い有効数字に四捨五入された数を含んでもよい。
上下限値による数値範囲の記載は、その範囲内の全ての数を含む(たとえば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、および5を含む)。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、内容が明らかにそうでない場合を除き、複数の指示物を含む。本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、「または」という語は、一般に、内容が明らかにそうでない場合を除き、「および/または」を含む意味で使用される。
以下の詳細な説明は、図面を参照して読まれるべきであり、複数の図面において、類似する要素には同じ符合が付される。図面は、必ずしも寸法比率が等しいものではなく、例示的実施形態を示すものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
ここで、患者の体内構造内、たとえば血管12内に配置されたガイドワイヤ10の一般的な例の平面図である図1を参照する。ガイドワイヤ10は、基端側区域14および先端側区域16を含むことができ、また一般に、患者の体内構造内を進むように構成することができる。たとえば、ガイドワイヤ10は、一般的な診療および手技に従って血管内手技で使用することができる。たとえば、ガイドワイヤ10は、カテーテル18などの別の医療器具、または、多くの他の医療器具のうちの任意の器具と共に使用することができる。当然ながら、臨床医の間では、ガイドワイヤおよび他の同様に構成された医療器具についての多数の他の使用についても知られている。
長手方向軸線に沿って延び、かつ、外面23を含む、コアワイヤ22などの長尺状コア部材を含むガイドワイヤ10の例示的な実施形態を示す図2を参照する。コアワイヤ22は、基端側部分29および先端側部分31を含む。熱可塑性ポリマージャケット24などのポリマー部材は、コアワイヤ22の一部の周りに連結される。ポリマージャケット24は、外面25および内面27を含む。内面27は、コアワイヤ22の外面23と形状が合致し、これに連結される。図示する実施形態では、コアワイヤ22の先端側部分31はテーパが付けられ、ポリマージャケット24は、コアワイヤ22のテーパが付けられた先端側部分31の周りに連結され、基端側部分29上には延びない。さらに、ポリマージャケット24は、コアワイヤ22の基端側部分29の外径とほぼ同じ大きさの外径を有し、それにより、ポリマージャケット24と基端側部分29との間の全体的にスムーズな移行を実現する。しかし、ポリマージャケット24が、様々な他の位置および/または構成にてコアワイヤ22の周りに連結され得ること、および、図2に示す特定の実施形態が例に過ぎないことは、当業者であれば理解されるであろう。たとえば、ポリマージャケット24は、コアワイヤ22の全長にわたって延びてもよく、先端側および/または基端側部分29/31の一部の周りのみに延びてもよく、コアワイヤ22の任意のテーパ部または径の一定な部分を基準にして始端または終端するように配設されても、されなくてもよく、あるいは、所望されるかまたは有用であると考えられる任意の厚さまたは外径を有することができる。さらに、ポリマージャケット24の外径は、一定であっても、テーパが付けられてもよく、また、スムーズな移行を実現するために、コアワイヤ22の複数の部分に対して形状や寸法を合わせてもよく、あるいは合わせなくてもよい。
少なくとも一部の実施形態では、本発明の一部の態様は、ガイドワイヤを作製する方法またはプロセスに関し、また、ポリマージャケット24をコア部材22の一部上に連結する、または固着するために使用される方法またはプロセスを含むことができる。一部のこうした方法は、一般に、サブアセンブリを形成するために、コアワイヤの一部の周りにポリマージャケット部材の一部を配設すること、および、ポリマージャケット部材の一部の周りに、長尺管状部材などの付加的部材を配設することを含む。次いで熱と圧縮力がサブアセンブリ、たとえば長尺管状部材の外面に加えられる。熱は、ポリマージャケット部材を軟化させ、圧縮力は、コア部材上に配設されたポリマージャケットを形成するように、ポリマージャケット部材を変形させてコア部材に付着させるように作用する。たとえば一部の実施形態では、サブアセンブリに、必要な熱と圧縮力をサブアセンブリに加える加熱されたダイ内を通過させることができる。長尺管状部材は、ポリマージャケット部材をコア部材に取り付けることを補助し、ポリマージャケットに形状および寸法などの所望の特徴を与えることを補助するための前記方法中に、賦形部材および/または保持部材および/または作業部材および/または外側バリアとして作用するように適合させることができ、かつ/または、そのように構成することができる。一部の実施形態では、長尺管状部材は、ポリマージャケットがコアワイヤに取り付けられた後に除去することができるが、別の実施形態では、長尺管状部材は、ガイドワイヤ上に留めることができる。こうした方法の一部の例示的な実施形態が、以下でより詳細に説明される。
たとえば、ここで、ポリマージャケット24が、コアワイヤ22の周りに取り付けられる、かつ/または、固着される、このような方法および/またはプロセスの例示的な実施形態を説明する際に使用できる図3、図4、および図5を参照する。図3に示されるように、コアワイヤ22、ポリマージャケット24a、および、長尺管状部材26のような付加的部材は、たとえば、3つの別個の部材として提供することができる。これらの3つの構成要素は、以下でより詳細に説明されるように、ポリマージャケット24をコアワイヤ22に取り付ける方法の例示的な実施形態を実施する際に使用可能なサブアセンブリ28を形成するために使用することができる。図3は、サブアセンブリ28の分解図である。しかしながら、前記方法を実施する一部の例を説明する前に、サブアセンブリ28の構成要素の少なくとも一部について説明する。
コアワイヤ22は、ガイドワイヤのコアワイヤとして使用するために一般に知られる構造および材料を含むことができる。たとえば、コアワイヤ22は、単一部材を含んでもよく、または、コアワイヤを形成するために連結された複数の小片または部分を含んでもよい。なお、これら小片および/または部分は、同一材料で形成されてもよく、異なる材料で形成されてもよい。コアワイヤ22は、中実断面、中空断面、または、中実断面を有する領域と中空断面を有する領域との組合せを有することができる。コアワイヤ22は、様々な断面形状、たとえば、円形、扁平、楕円形、矩形、正方形、多角形などのうちの任意の形状、または、他の任意の好適な形状を有することができる。断面形状は、一定であってもよく、あるいは変化していてもよい。コアワイヤ22は、ほぼ一定の外径を有してもよく、または、1つまたは複数のテーパ部および/またはテーパ付き領域を含んでもよい。テーパ部および/またはテーパ付き領域は、直線状にテーパが付けられてもよく、曲線状にテーパが付けられてもよく、均一にテーパが付けられてもよく、不均一にテーパが付けられてもよく、または、段状にテーパが付けられてもよい。コアワイヤ22は、たとえば、金属、金属合金、ポリマー、複合材料などを含む任意の好適な材料から作製することができる。好適な金属および金属合金の一部の例は、304V、304L、および316Lステンレス鋼などのステンレス鋼;線形弾性もしくは超弾性(すなわち擬似弾性)ニチノールなどのニッケル−チタン合金を含む合金;ニッケル−クロム合金;ニッケル−クロム−鉄合金;コバルト合金;タングステンもしくはタングステン合金;MP35−N(Ni約35%、Co35%、Cr20%、Mo9.75%、Fe1%以下、Ti1%以下、C0.25%以下、Mn0.25%以下、およびSi0.15%以下の組成を有する);ハステロイ;モネル400;インコネル625など;または他の好適な材料、あるいは、それらの組合せもしくは合金を含む。さらに、コアワイヤ22は、同じ材料または他の材料(たとえば、はんだを含む)、溶接材料などから作られた接合部を含むことができる。コアワイヤの材料は、ほぼ線形の弾性特性を有していてもよく、あるいは、超弾性(擬似弾性)および/または形状記憶などの特性を有していてもよい。コアワイヤの材料、寸法、形状、テーパを含むガイドワイヤ構造、製造および/または構築方法、先端構造などの一部の例示的な実施形態は、米国特許第6,579,246号明細書および同第6,918,882号明細書、ならびに、2002年2月28日に出願された米国特許出願第10/086,992号明細書(米国特許出願公開第2003/0069521号明細書)、2003年1月17日に出願された米国特許出願第10/346,698号明細書(米国特許出願公開第2004/0142643号明細書)、2003年2月26日に出願された米国特許出願第10/375,493号明細書(米国特許出願公開第2004/0167437号明細書)、2003年2月26日に出願された米国特許出願第10/375,766号明細書(米国特許出願公開第2004/0167441号明細書)、および2003年2月26日に出願された米国特許出願第10/376,068号明細書(米国特許出願公開第2004/0167442号明細書)に示され、説明される。なお、これら明細書の開示事項はすべて、参照により本明細書の一部を構成する。
少なくとも一部の実施形態では、コアワイヤ22は、ニッケル−チタン合金製管状体の形態をとるか、またはこれを含むことができる。管状体は複数のスロットを含むことができ、複数のスロットは、たとえば、管状体が可撓性とトルク伝達性の両方を備えることを可能にする。ポリマージャケット24は、本明細書で述べられるものと同様の方法で管状体上に配設することができる。たとえば、コアワイヤ22が、コアワイヤ22に取り付けられたニッケル−チタン合金管状体を含む実施形態では、ポリマージャケット24は、コアワイヤ22、管状体、またはその両方の全てまたは一部にわたって配設することができる。さらに、一部の実施形態が含むポリマージャケット24は、管状体の基端側区域にのみを被覆する(そして基端において終端するか、またはそこから延びる)か、管状体の先端側部分のみを覆う(そして先端において終端するか、またはそこから延びる)か、管状体の全長を覆って管状体の先端又は基端を越えて延びるか、管状体の先端側に配設されるか、管状体の基端側に配設されるか、または、他の任意の好適な位置に配置される。
ポリマージャケット部材24aは、コアワイヤ22の少なくとも一部を受容するような寸法またはその他の構成を有する通路または内腔33を画定する長尺状構造とすることができる。したがって、ポリマージャケット部材24aの少なくとも一部は、コアワイヤ22の少なくとも一部の周りに配設されるように適合させられることができ、かつ/または、そのように構成することができる。以下より明らかなように、ポリマージャケット部材24aは、コアワイヤ22に対して配設された、かつ/または、取り付けられたポリマージャケット24になる。一部の実施形態では、コイル、網組みなどのような多数の追加の構造が、ポリマージャケット24内に埋め込まれてもよい。
図示する実施形態では、ポリマージャケット部材24aは、内腔33を画定するほぼ長尺状をなす管状部材である。内腔33は、ジャケット部材24aの長手方向軸線を中心にしていてもよく、あるいはこれを中心にしていなくてもよい。図示するように、ポリマージャケット部材24aは、ほぼ円形の断面形状を有するが、当業者などであれば理解されるように、完成品のポリマージャケット24に所望される形状に応じて、他の形状を使用してもよい。たとえば、楕円形、長円形、三角形、矩形、多角形などのような他の断面形状が使用されてもよい。
一部の実施形態では、ポリマージャケット部材24aは、約0.0015〜0.05インチ(約0.038〜1.27mm)または約0.01〜0.02インチ(約0.254〜0.508mm)または約0.015インチ±0.0015インチ(約0.381mm±約0.038mm)などの範囲の外径、および、約0.0015〜0.05インチ(約0.038〜1.27mm)または約0.02〜0.03インチ(約0.508〜0.762mm)または約0.025インチ±0.0001インチ(約0.635mm±約0.003mm)などの範囲の径を有する内腔33を有するほぼ管状の部材とすることができる。しかしながら、これらの寸法および形状は例として示されるに過ぎず、様々な他の寸法および形状を使用できることは理解されるべきである。
ポリマージャケット部材24aは、ガイドワイヤ上でポリマージャケットとして使用するものとして一般に知られ、かつ、本明細書で述べる方法を使用してコアワイヤ22の周りに配設可能な材料を含むことができる。たとえば、ポリマージャケット部材24aは、熱可塑性ポリマー材料などのポリマー材料を含むことができ、かつ/または、該ポリマー材料から形成することができる。ポリマー材料は、該材料が所望の形状に成形でき、コアワイヤ22の外面23に付着させて、前記所望される形状に硬化するように冷却されることができる温度以上の所定の温度に加熱される。たとえば、ポリマージャケット部材24aは、所定の「軟化点温度」を有する材料を含むことができ、「軟化点温度」以上の温度においては、該材料は少なくとも部分的に「粘弾性を持ち(visco-elastic) 」、かつ/または、容易に変形しコアワイヤ22に付着することができる。粘弾性とは、粘性特性と弾性特性の両方を組合せることによって材料が変形負荷に応答することを意味し得る。少なくとも一部の実施形態では、ポリマージャケット部材24aの材料は、「軟化点温度」にあるときに可塑性などの十分な流動学的特性を有し、材料は、所定の圧縮力下で永久的に変形することができ、またコアワイヤ22に取り付けることができる。
一般に知られているように、ポリマーの溶融点は、小さな有機分子について一般に観察されるように、狭い温度範囲(たとえば1〜2℃範囲)にわたって生じるものではない。ポリマーの粘性が固体の粘度から液体の粘度へゆっくりと変化するより広い温度範囲が、通常は存在する。技術的には、結晶性ポリマーのみが真の溶融点、すなわち、結晶が溶融し、プラスチックの全質量がアモルファスになる温度を有する。アモルファスポリマーは、真の溶融点を持たないが、ゴムのような性質から粘性のあるゴム流へ機械的挙動が転移する1次転移を有する。したがって、「軟化点」または「軟化点温度」という用語を使用することができる。軟化点温度は、前記方法中に加えられる所定の圧縮力下で、ポリマージャケット部材24aをコアワイヤ22に取り付けることができるように、ポリマーが、十分に粘弾性があり、かつ/または、変形可能であり、かつ/または、流動性がある温度を示すことができる。
ある高い温度では、ポリマー材料は、非常に軟質になるため、非常に低い圧力下では流動する。これが、粘性のあるゴム流への最後の転移である。これは、ポリマーの「溶融」または「液体」温度、あるいは、1次転移温度と考えることができる。一般に、所与のポリマーの軟化点温度は、ポリマーの溶融または液体温度より低い温度で生じる。しかしながら、一部の実施形態では、特定のポリマーの軟化点温度と溶融または液体温度とは、非常に近いか、または場合により同じであってもよいと考えられる。
同様に一般に知られているように、アモルファスポリマー(または、一部にアモルファス部分を有する結晶ポリマー)は、ガラス転移領域と、材料が脆化ガラス状態からゴム状態へ変化するガラス転移温度(T)とを有する。この挙動の変化は、周囲温度が上がるときに係数(剛性)が急激に低下すること、または衝撃強度が増大することによって立証される場合がある。転移の領域は、ガラス転移領域と呼ばれ、ガラス転移領域のガラス状からゴム状への転移の中間点の温度は、ガラス転移温度Tとして定義される。
ポリマー材料の軟化点温度とTとは、少なくともある程度関連する場合があるが、少なくとも一部の実施形態では、ポリマージャケット部材24aに使用される材料の軟化点温度は、Tの温度より高い。理解されるであろうが、軟化点温度は、材料が容易に変形しコアワイヤ22に付着することができるように、十分な可塑性または粘弾性を有するようになる材料に関連し、T点は、脆化ガラス状態からゴム状態への変化を示す。しかしながら、一部の実施形態では、特定のポリマーの軟化点温度とTとは、近いか、場合によっては同じであってもよいことが考えられる。
一部の実施形態では、ポリマージャケット部材24aは、約−55〜290℃の範囲、または、約−24〜62℃の範囲に軟化点を有する、熱可塑性ポリマー材料などのポリマー材料を含むことができ、かつ/または、該ポリマー材料から形成することができる。さらに、少なくとも一部の実施形態では、ポリマージャケット部材24aは、約−55〜400℃の範囲、約−55〜290℃の範囲、または、約−24〜約62℃の範囲にTを有する、熱可塑性材料などの材料を含むことができ、かつ/または、該材料から形成することができる。さらに、少なくとも一部の実施形態では、ポリマージャケット部材24aは、約−55〜600℃の範囲に「溶融」または「液体」温度を有する、熱可塑性材料などの材料を含むことができ、かつ/または、該材料から形成することができる。これらの範囲は、たとえば、負荷のタイプまたはレベルに応じて変更することができる。
好適な熱可塑性ポリマーの一部の例は、ポリウレタン、ナイロン、フェニレンオキシド、ポリエステル、ポリエーテルエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、シリコーン、フルオロポリマー(たとえば、FEP、PFAなど)、またはこれらの組合せ、コポリマー、もしくはブレンドなどを含むことができる。一部の例は、ポリオキシメチレン(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルブロックエステル、ポリ塩化ビニル(PVC)、DSM Engineering Plastics社から入手可能なARNITEL(登録商標)などのポリエーテルエステルエラストマーのようなポリエーテルエステル、DuPont社から入手可能なHYTREL(登録商標)などのポリエステルエラストマーのようなポリエステル、Bayer 社から入手可能なDURETHAN(登録商標)またはElf Atochem 社から入手可能なCRISTAMID(登録商標)のようなポリアミド、弾性ポリアミド、ブロックポリアミド/エーテル、ポリエーテルブロックアミド(たとえば、商標名PEBAX(登録商標)として販売されるPEBA)、Marlex型高密度ポリエチレン、Marlex型低密度ポリエチレン、線形低密度ポリエチレン(たとえば、REXELL(登録商標))などのポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリスルホン、またはそれらの組合せ、コポリマー、もしくはブレンドなどを含むことができる。
一部の実施形態では、所望の特性を得るために、他の材料をポリマー材料と組み合わせることもできる。たとえば、一部の実施形態では、使用中、たとえば蛍光透視下においてガイドワイヤの視認を助けるように、ポリマー材料は、放射線不透過性材料が充填されるか、または放射線不透過性材料を含むことができる。たとえば、ポリマー材料は、タングステン、次炭酸ビスマス、硫酸バリウム、もしくは他の好適な材料、またはそれらの混合物もしくは組合せなどを含有していてもよい。同様に、一部の実施形態は、強度、可撓性、剛性、またはポリマーのその他の特性を向上させ得る材料を含んでもよい。たとえば、ポリマーは、液晶ポリマー(LCP)とブレンドし、または混合することができる。たとえば、混合物は、最大5%までLCPを含有することができる。
再び図3を参照すると、長尺管状部材26は、ポリマージャケット部材24aの少なくとも一部を受容するような寸法を有するか、またはそれを受容するようなその他の構成を有するような通路または内腔35を含む。長尺管状部材26は、内腔35を画定する内面37と、外面39とを含む。
上述したように、長尺管状部材26は、ポリマージャケット部材24aの周りに配設されると、コアワイヤ22に対してポリマージャケット部材24aを付着させている間に熱と圧縮力が加えられると、ポリマージャケット部材24a用の、外側バリアおよび/または賦形部材および/または保持部材および/または作業部材として機能するように適合させられることができ、かつ/または、そのように構成することができる。
たとえば、長尺管状部材26は、サブアセンブリ28を形成するために構成要素が配設されて、所定量の熱が外面39に加えられると、長尺管状部材26がこの熱の少なくとも一部をポリマージャケット部材24aに移動させることができ、それにより、熱がポリマージャケット部材24aの材料を軟化させることが可能になるように適合させられることができ、かつ/または、そのように構成することができる。さらに、長尺管状部材26は、所定の圧縮力が外面39に加えられると、長尺管状部材26がこの圧縮力の少なくとも一部をポリマージャケット部材24aに移動させることができるように適合させられることができ、かつ/または、そのように構成することができる。たとえば、所定の圧縮力が加えられると、長尺管状部材26が、撓み、かつ/または、変形して、圧縮力の少なくとも一部をポリマージャケット部材24aに加えるように、長尺管状部材26は、十分に可撓性があり、かつ/または、変形可能であり、かつ/または、十分な可塑性などの他の流動学的特性を有する材料を含んでもよく、かつ/または、該材料から形成されてもよい。
長尺管状部材26の内面37は、熱と圧縮力が加えられると、該内面37がポリマージャケット部材24a、たとえば、ポリマージャケット部材24aの外面25を賦形し、かつ/またはこれを形成することにより、所望のポリマージャケット24を形成することを補助するように適合されることができ、かつ/または、そのように構成することができる。たとえば、長尺管状部材26の内面37の形状および/またはテクスチャは、前記方法の適用によって、ポリマージャケット24の外面25上にそれ自身のほぼ鏡像となるように形成することができる。さらに、長尺管状部材26は、圧縮力を加えるためにダイなどの装置を使用すると、長尺管状部材26が装置と軟化したポリマージャケット部材24aとの間のバリアとして機能することができ、それにより、装置が軟化したポリマーで汚損される可能性を減らし、かつ/または、装置が、軟化したポリマージャケット部材24aの表面を傷付けるか、さもなければ望まれない変形を生じさせる可能性を減らすように適合されることができ、かつ/または、そのように構成することができる。基本的に、少なくとも一部の実施形態では、長尺管状部材26は、成形型またはある種の型として機能するように適合されることができ、かつ/または、そのように構成することができ、サブアセンブリ28に熱と圧縮力が加えられると、長尺管状部材26は、ポリマージャケット部材24aをコアワイヤに対して保持する、かつ/または、取り付けることを補助することができ、また、ポリマージャケット部材24aを賦形する、かつ/または、形成するように補助することができる。
図示する実施形態では、長尺管状部材26は、ほぼ円形の断面形状を有し、内腔35(内面37によって画定される)と外面39は共に、ほぼ円形の断面形状を有する。しかし、たとえば、場合によっては完成品のポリマージャケット24に所望される形状、および/または、熱および/または圧縮力を加えるために使用される、ダイなどのような特定の機構に応じて、他の形状が使用されてもよいことは理解されよう。たとえば、楕円形、長円形、三角形、矩形、多角形などの他の断面形状、または、パターンにて、またはランダムに配設可能な隆起部、溝、縦溝、ノッチ、通路などを有する形状が使用されてもよい。図示する実施形態では、内面37は、全体が平滑なテクスチャを有する。したがって、この特定の実施形態は、ほぼ平滑なテクスチャを有する完成品のポリマージャケット24の外面25を提供するように適合され、かつ/または、そのように構成される。しかしながら、別の実施形態では、内面37は、比較的粗いテクスチャを形成してもよく、または、所望の表面テクスチャおよび/または形状を外面25に与えるように構成され、また、パターンにてまたはランダムに配設することができる一連の隆起部、溝、縦溝、ノッチ、通路などを含んでもよい。さらに、内腔35(または、内面37)と外面39の断面形状は、ほぼ一定であってよく、あるいはその長さに沿って変化してもよい。加えて、内腔35(または、内面37)と外面39の断面形状は、互いに対してほぼ一致していてもよく、あるいは、互いに対して変化していてもよい。
一部の実施形態では、長尺管状部材26は、約0.01〜0.1インチ(約0.254〜2.54mm)の範囲の外径、および、約0.01〜0.07インチ(約0.254〜1.778mm)の範囲の径を有する内腔35を有するほぼ管状の部材とすることができる。しかしながら、これらの寸法および形状は例として示されるに過ぎず、さまざまな他の寸法および形状を使用できることは理解されるべきである。
長尺管状部材26は、先に全体を説明したように、部材26の適切な機能を可能にすることになる様々な材料のうちの任意の材料を含むことができ、かつ/または、このような材料から形成することができる。たとえば、部材26の材料は、適切な熱移動を可能にすることができ、また、熱と圧縮力が加えられると、長尺管状部材26がポリマージャケット部材24aをコアワイヤ22に対して保持する、かつ/または、取り付けることを補助することができ、また、ポリマージャケット部材24aを賦形する、かつ/または、形成することを補助することができるように、部材26の材料は十分に変形可能であり、かつ/または、可撓性を有することができる。好適な材料の一部の例は、好適な特徴を有することができる広範なポリマーおよび金属のうち任意のものを含むことができる。
少なくとも一部の実施形態では、長尺管状部材26の材料は、前記方法中に使用される、かつ/または、適用される温度において、ポリマージャケット部材24aに対して比較的安定した物理的特性を有することができる。たとえば、長尺管状部材26は、前記方法中に使用される所定量の熱によって加熱されるときに、溶融しない、かつ/または、ポリマージャケット部材24aの材料ほど流動せず、粘着性を持たず、かつ/または、粘弾性を持たない材料を含むことができる。たとえば、長尺管状部材26の材料は、ポリマージャケット部材24aの材料の温度より比較的高い温度である、溶融点、軟化点、Tなどのような物理的特性を有することができる。たとえば、ポリマージャケット部材24aを軟化点温度まで加熱するために必要とされる温度まで加熱されると、長尺管状部材26の材料は、ポリマージャケット部材24aの材料に比べて、粘弾性が低く、可塑性が低く、かつ/または、粘性が高くなり得る。したがって、それにより、長尺管状部材26は、ポリマージャケット部材24aと溶融しない状態、または、ポリマージャケット部材24a内に溶融しない状態で、ポリマージャケット部材24a用の、外側バリアおよび/または賦形部材および/または保持部材および/または作業部材として機能することができる。
たとえば、長尺管状部材26に使用される材料は、ポリマージャケット部材24aの軟化点温度と同様の、またはそれ以上の軟化点温度を有することができる。同様に、少なくとも一部の実施形態では、材料は、一般に、ポリマージャケット部材24aの溶融または液体温度と同様の、またはそれ以上の溶融または液体温度点を有することができる。同様に、少なくとも一部の実施形態では、材料は、一般に、ポリマージャケット部材24aのTと同様の、またはそれ以上のTを有することができる。たとえば、一部の実施形態は、ほぼ室温のT、335℃の溶融温度を有するPTFEから形成された管状部材26aを利用する。PTFEは、過度の熱にさらされる場合、炭化する可能性があり、また、技術的には熱硬化しなくても、熱硬化するように反応する可能性がある。
同様に、長尺管状部材26の材料は、前記方法で使用される温度において適切に変形可能であり、かつ/または、可撓性を有することができるため、所定の圧縮力を、長尺管状部材26を介してポリマージャケット部材24aに少なくとも部分的に加えることができる。たとえば、一部の実施形態では、長尺管状部材26の材料は、圧縮力または他の力が加えられると、第1の形状および/または構成から第2の形状および/または構成へ変形するように、十分に変形可能、たとえば塑性変形可能とすることができる。一部の実施形態では、管状部材26の変形は、ほぼ永久的なものとすることができるため、管状部材26は概して、第2の形状および/または構成を維持する。しかしながら、別の実施形態では、長尺管状部材26は、十分に可撓性および/または弾性を有することができるため、少なくとも部分的に変形状態から復帰することができる。
一部の例示的な実施形態では、長尺管状部材26は、PTFE、FEP、PFA、CTFE、ETFEなど(その熱収縮変種を含む)のようなフルオロカーボン材料から作られてもよく、または、その他の方法でフルオロカーボンを含んでもよい。たとえば、PTFE製長尺管状体を長尺管状部材26として使用することができる。
様々な構成要素の一部の例について説明したため、前記方法の例示的な実施形態について説明することができる。この実施形態では、前記方法は、たとえば、図4に示すように、サブアセンブリ28を形成するために、コアワイヤ22、ポリマージャケット部材24a、および管状部材26を適切な構成で配置することによって実施することができる。サブアセンブリ28を形成するために、ポリマージャケット部材24aの一部を、コアワイヤ22上に配置することができ、長尺管状部材26の一部は、ポリマージャケット部材24aの前記一部上に配置することができる。一部の実施形態では、ポリマージャケット24の全長を、コアワイヤ22の一部の周りに配置することができる。しかしながら、別の実施形態では、ポリマージャケット24は、コアワイヤ22の一部の周りに配設される第1の部分60と、コアワイヤ22を越えて、たとえば、先端側に越えて延び、かつ、コアワイヤ22の周りに配設されない第2の部分62とを含むように配設され得る。たとえば、一部の実施形態では、ポリマージャケット24は、ガイドワイヤ10の先端、たとえば、先端チップを形成するために、または、その形成に寄与するように使用されることが望ましい場合がある。さらに、一部の実施形態では、長尺管状部材26の全長は、ポリマージャケット部材24aおよび/またはコアワイヤ22の一部の周りに配設することができる。しかしながら、別の実施形態では、長尺管状部材26は、ポリマージャケット部材24aおよび/またはコアワイヤ22の一部の周りに配設される第1の部分70と、ポリマージャケット部材24aおよび/またはコアワイヤ22を越えて延び、かつ、ポリマージャケット部材24aおよび/またはコアワイヤ22の周りに配設されない第2の部分72とを含むように配設され得る。
少なくとも一部の実施形態では、同心配置構成が達成され、サブアセンブリ28の各構成要素は、共通の長手方向軸線にほぼ沿って延びる。しかしながら、これは必ずしも必要な構成ではなく、別の配置構成、たとえば、内腔33がポリマージャケット部材24a内に中心を持たない場合、コアワイヤ22がポリマージャケット部材24a内に中心を持たない構成についても企図するものである。
一部の実施形態では、接着材料が、コアワイヤ22の一部とポリマージャケット部材24aの一部との間に配置されてもよい。こうした接着材料の使用は、特に、ポリマージャケット24に使用される特定のポリマー材料が、コアワイヤ22に使用される特定の材料に対して必ずしも固着することが必要でもなく、所望もされない場合に、コアワイヤ22とポリマージャケット24との間の確実な取り付けを保証することに寄与する場合がある。したがって、接着材料は、全ての実施形態において必要なわけではないことが理解されるべきである。さらに、場合によっては、たとえば、長尺管状部材26の一部がポリマージャケット24に取り付けられた状態を保つことが望ましい場合、接着材料は、ポリマージャケット部材24aの一部および/またはコアワイヤ22の一部と長尺管状部材26の一部との間に配置することができる。ここでもやはり、接着材料は、全ての実施形態において必要なわけではないことが理解されるべきである。好適な接着材料の一部の例は、その全てが市販されている、THIXON(登録商標)、SANCURE(登録商標)(ポリウレタン分散物)、PLEXAR(登録商標)、ADMER(登録商標)などを含むことができる。
その後、所定量の熱と圧縮力がサブアセンブリ28に対して、たとえば長尺管状部材26の外面39に対して加えられる。所定量の熱と圧縮力は、ポリマージャケット部材24aが軟化し、粘弾性を有し、かつ/または、溶融し、そして変形してコアワイヤ22に付着するように、ポリマージャケット部材24aを加熱するに十分なものである。図示する実施形態では、所定量の熱と圧縮力は、加熱されたダイなどの内部をサブアセンブリ28に進ませることによって加えられる。図示する実施形態は、ダイ30を通って「先端側から基端側」の方向に(すなわち、先端がまずダイ30を通って)進むサブアセンブリ28を示すが、当然ながら、反対方向に(すなわち、「基端側から先端側へ」)サブアセンブリ28にダイ30内を進ませることについても企図される。
図示するように、ダイ30は、第1端または入力端38および第2端または出力端40を有する。サブアセンブリ28は、第1端38に隣接する第1開口42に入り、第2端40に隣接する第2開口44を通って出るように移動させられ得る。第1開口42は概ね第2開口44より大きいため、サブアセンブリ28がダイ30を通過するときに、第1開口42から第2開口44に向かって寸法が減少することにより圧縮力が加わり、サブアセンブリ28を圧縮する。さらに、ダイ30は、サブアセンブリ28に熱を加えるように加熱することができる。一部の実施形態では、ダイ保持ブロック(図示せず)内に搭載されたキャリッジ加熱器の使用によって、あるいは任意の他の好適な方法によって、あるいは任意の他の好適な加熱手段によって、熱がダイ30近傍で生成される。一部の実施形態では、サブアセンブリ28は、たとえば手動で、あるいは、直線移動クロスヘッド装置などのような移動装置および/または牽引装置を用いて、直線的にダイ30内へ送られる。一部の実施形態では、可変速直線移動クロスヘッド装置(図示せず)は、サブアセンブリ28の先端側部分または前縁に取り付けることができ、ダイ30を通して、たとえば、開口42/44を通してサブアセンブリ28を引張るために使用することができる。たとえば、直線移動クロスヘッド装置または他のこうした装置は、長尺管状部材26の先端側部分72(または、適している場合、基端側部分)に取り付けることができ、ダイ30を通してサブアセンブリを引張るように構成される。可変速直線移動クロスヘッド装置の使用は、ダイ30内にサブアセンブリを送る速度、したがって、サブアセンブリが暴露される熱量を、ユーザが変更することを可能にする。少なくとも一部の実施形態では、約0.1〜1.2インチ/秒(約2.54〜30.48mm/秒)の範囲の速度(たとえば約0.5インチ/秒(約12.7mm/秒))を利用することができる。熱への暴露の変化に加えて、速度の変動により、サブアセンブリ(および/またはガイドワイヤ10および/またはジャケット部材24)の径を変更することもできる。たとえば、直線移動クロスヘッド装置の速度が増すと、径は減少する。
サブアセンブリ28がダイ30内を進むにつれて、熱と圧縮力は、長尺管状部材26を介してポリマージャケット部材24に少なくとも部分的に移動する。熱がジャケット部材24に移動するにつれて、ジャケット部材24は加熱されて、(最小に、完全に、または、最小と完全の間のいずれかの程度で)軟化し、粘弾性を持ち、かつ/または、溶融する。たとえば、加えられた熱は、ジャケット部材24をその軟化点温度以上に加熱するために十分なものとすることができる。一部の実施形態では、加えられた熱は、ジャケット部材24を、その溶融または液体温度未満であるが、その軟化点温度に加熱するために十分なものとすることができる。少なくとも一部の実施形態では、たとえば、熱が、長尺管状部材26に加えられ、ポリマージャケット部材24aへと内部に移動する場合、コアワイヤ22、または場合により他の構造体に最終的に加えられる熱量は、長尺管状部材26および/またはポリマージャケット部材24aに加えられる熱量より大幅に小さい可能性がある。したがって、コアワイヤまたは他の構造体は、熱を加えている間に、公称温度から、著しく減少させられた温度上昇を経る場合がある。
さらに、ダイ30内におけるサブアセンブリ28の移動によって形成される圧縮力は、軟化したジャケット部材24がコアワイヤ22の輪郭に実質的に一致してコアワイヤ22に付着するように、軟化したジャケット部材24がコアワイヤ22上で流れる、もしくはその他の方法でコアワイヤ22上で圧縮されることを可能にするに十分なものとすることができる。さらに、コアワイヤ22の一部とポリマージャケット部材24aの一部との間に配置された接着材料を含む実施形態では、接着材料は、ポリマージャケット部材24aをコアワイヤ22に付着させることに寄与できる。同様に、長尺管状部材26の一部と、ポリマージャケット部材24aおよび/またはコアワイヤ22の一部との間に配置された接着材料を含む実施形態では、接着材料は、長尺管状部材26をポリマージャケット部材24aおよび/またはコアワイヤ22に付着させることに寄与できる。一部の実施形態では、所定量の熱と圧縮力は、また、接着材料を活性化し、かつ/または、これを軟化するために十分なものであってもよい。しかしながら、先に説明したように、接着材料は、一部の実施形態では必要でなく、場合によっては所望されない場合がある。
圧縮の様子は図5に最もよく示される。図5は、ダイ30が無い状態のサブアセンブリ28の側面図を示し、サブアセンブリ28の圧縮された、または変形された部分32、サブアセンブリ28のダイ30との接合面の近くに形成され得るサブアセンブリ28の拡張部分34、および、サブアセンブリ28の、「未圧縮の」または余剰の部分36を示す。サブアセンブリ28の圧縮された部分32は、余剰の部分36より外径が小さいことは容易に理解されよう。
一部の実施形態では、直線状および/または長手方向の引張力などの付加的な力も、ジャケット部材24を再賦形すること、および/または、ジャケット部材24に圧縮力を加えることに寄与することができる。たとえば、引張力が、たとえばダイ30を通してサブアセンブリ28を引張るためにサブアセンブリ28の長手方向軸線に沿って加えられる場合、長尺管状部材26および/またはジャケット部材24は、この長手方向の力によって、伸長され、かつ/または、引き伸ばされ得る。管状部材26および/またはジャケット部材24あるいはその両方の伸長および/または引き伸ばしは、これらの断面積および/または径の全体的な減少をもたらす可能性がある。この断面積および/または径の減少は、サブアセンブリ28の一部に対して少なくともある程度の圧縮力を加えることになり得る。たとえば、管状部材26の伸長および/または引き伸ばしが、管状部材26の断面積および/または径を減少させるにつれて、管状部材26は、ポリマージャケット部材24に圧縮力を加えることになる。さらにジャケット部材24の伸長および/または引き伸ばしが、ジャケット部材24aの断面積および/または径を減少させるにつれて、ジャケット部材24aはコアワイヤ22に向かって圧縮されることになる。
ダイ30を通過した後、サブアセンブリ28は、図6に示されるものに似てもよい。図6では、ジャケット部材24aは、コアワイヤ22に取り付けられてコアワイヤ22上にポリマージャケット24を形成するように、変形された、再サイジングされた、かつ/または再賦形されたことが見てとれる。たとえば、ジャケット部材24aの外径は小さくされており、内面33は、コアワイヤ22の形状に合致してコアワイヤ22に取り付けられる。長尺管状部材26は、ジャケット部材24の外側に位置し、内面37は、ポリマージャケット24の外面25の形状および/またはテクスチャを画定する。長尺管状部材26の外径は小さくされており、内面37は、ポリマージャケット24の外面25の形状に合致する。たとえば、ポリマージャケット24が固化する、またはその他の方法により、加熱されたときの状態よりも、軟質でなくなる、かつ/または、粘弾性がなくなるように、サブアセンブリ28を冷却することができる。たとえば、サブアセンブリ28は、ジャケット部材24がその軟化点温度未満の温度まで冷えるように冷却されてもよい。
理解されるであろうが、少なくとも一部の実施形態では、ポリマージャケット部材24aは、サブアセンブリ28構成内に最初に配置されたときには、概ね固体または半固体の物理的特性を有することができ、その後、熱と圧縮力を加えられている間に、ポリマージャケット部材24aの物理的特性は、初期の物理的特性に比べて、少なくともある程度固体でなくなることができ、また、変形し、ポリマージャケット24としてコアワイヤ22に付着することができる。さらに、冷却後に、コアワイヤ22に取り付けられたポリマージャケット24は、たとえば、ポリマージャケット部材24aの初期の物理的特性と同様に、より固体の物理的特性を回復することができる。したがって、少なくとも一部の実施形態は、ポリマー材料が液体状態および/またはほぼ流動可能状態でコアワイヤの周りに最初に配設される押出および/または共押出構成を含む少なくともいくつかの方法と区別することができる。
先に説明した実施形態では、コアワイヤ22の一部の周りにポリマージャケット24を形成するために使用される、単一ポリマージャケット部材24aの使用について説明した。しかし、当業者などであれば理解されようが、コアワイヤ22の周りに1つまたは複数のポリマージャケット24を形成するために、2つ以上のポリマージャケット部材24aが使用されてもよい。たとえば、2個、3個、4個、またはそれ以上の個数といった複数のポリマージャケット部材24aを、サブアセンブリ28を形成するために使用することができ、長尺管状部材26は、一番外側のポリマージャケット部材24aの周りに配設される。その後、熱と圧縮力を、たとえば先に説明した方法に従って加えることができ、コアワイヤ22の周りでの、かつ/または、互いの周りでの複数のポリマージャケット部材24aの軟化および変形を生じさせる。一部の実施形態では、複数のポリマージャケット部材24aはそれぞれ、同じ材料から形成されるか、または同じ材料を含むことができ、熱と圧縮を加えることによって、コアワイヤ22の周りに配設された単一の肉厚のポリマージャケットを形成することができる。しかしながら、別の実施形態では、複数のポリマージャケット部材24aの1つまたは複数は、他の複数のジャケット部材と異なる、たとえば異なる特性を有するポリマー材料から形成されてもよく、または、そのようなポリマー材料を含んでもよい。これにより、コアワイヤ22の周りに配設された複数のポリマージャケットが提供され、複数のポリマージャケットのうちいくつかが異なる特性を有し得る。複数のポリマージャケットの使用は、可撓性、剛性、潤滑性、トルク伝達性などの所望される特性をガイドワイヤに付与する際に有用な場合がある。たとえば、各個別のポリマー層は、特定の所望される特性を実現してもよい。
図6では、ポリマージャケット24は、コアワイヤ22の先端に隣接して配設された先端チップ50を形成するものとして示される。一部の実施形態では、コアワイヤ22にポリマージャケット24を取り付けるために加えられる熱および/または圧縮力は、たとえば、全体が丸みを帯びた、かつ/または、非外傷性の構成を有する先端構造を形成するために、ポリマージャケット24をコアワイヤ22の先端の周りで変形させるに十分なものとすることができる。たとえば、図4に示すポリマージャケット24の先端側部分62は、図6に示す先端チップ50を形成するように加熱され、圧縮されてもよい。しかしながら、少なくとも一部の実施形態では、熱および/または圧縮力は、こうした先端チップ構成を形成するために十分なものでなくてもよい。したがって、一部の実施形態では、ポリマージャケット24がコアワイヤ22に取り付けられた後、ポリマージャケット24の最先端部分62は、このような先端チップ50を形成するためにさらに加工されてもよい。たとえば、ポリマージャケット24の最先端部分は、コアワイヤ22の先端の周りに先端チップ50を形成することができるように、加熱され、リフローされ、賦形され、かつ/または研削されてもよい。一部の実施形態では、付加的な材料および/または構造、たとえば、さらなるポリマー材料、ばね型先端、はんだボール先端、ポリマーボール先端などや、他の好適な先端が、先端チップ50を形成するために加えられてもよい。さらに、多くの他の先端構成および/または先端チップを作製する方法が、当技術分野で一般に知られており、これらを使用することができる。これらの構造の追加は、これらの構造が全体の製造プロセスの一部として追加されるように、上記手順に合わせて行うことができる。あるいは、構造は、後に付加されてもよい。
理解されるように、図4、図5、および図6に示す実施形態では、長尺管状部材26は、ダイ30を通過するときに提供される全体の形状を維持するように変形されている。たとえば、長尺管状部材26は、その外径が減少し、かつ、その内面37がポリマージャケット24の外面25の形状に合致する構成を維持するように、永久的に変形させることができる。たとえば、長尺管状部材26で使用される材料は、力が長尺管状部材26を永久的に変形させるように、前記方法で使用される温度および力において塑性変形可能なものであってよい。したがって、少なくとも一部の実施形態では、長尺管状部材26は、前記方法の使用によって、ポリマージャケット24の外面25に取り付けることができる。しかしながら、長尺管状部材26が、永久的に変形するのではなく、その元の寸法および/または形状に少なくとも部分的に復帰することができるように、十分に可撓性および/または弾性を有する他の実施形態についても企図する。
一部の実施形態では、コアワイヤ22および該コアワイヤ22の一部の周りに取り付けられたプラスチックジャケット24を含むガイドワイヤ10が、たとえば図2に示すように形成されるように、長尺管状部材26を除去することができる。たとえば、長尺管状部材26は、引張り、剥離、切断、研削、または、その他の方法でポリマージャケット24の外面25の周りから長尺管状部材26を除去することによって取り除くことができる。別の実施形態では、長尺管状部材26は、以下でより詳細に説明されるように、ガイドワイヤ上の付加的な層としてプラスチックジャケット24上に配設された状態、または、プラスチックジャケット24に取り付けられた状態を保つことができる。
前記方法を実施するために使用される特定の機器および装置は、例として示されるに過ぎず、他の器具および/または方法が、所定量の熱と圧縮力を加えるために使用され得ることは理解されるべきである。たとえば、別個の熱源を使用して、サブアセンブリ28にダイ30または他の同様の賦形装置内を通過させる前に、サブアセンブリ28に熱を加えてもよい。別の実施形態では、前記方法は、加熱された環境、たとえば加熱された炉内などで実施することができる。さらに、ダイではなく、適切な成形型、鋳型、型などが、サブアセンブリ28に圧縮力を加えるために使用されてもよい。さらに、直線移動クロスヘッドではなく、サブアセンブリ28を移動させるための他の器具が使用されてもよい。
上述したように、一部の実施形態では、ポリマージャケット24がコアワイヤ22の外面に対して賦形されて取り付けられた後、長尺管状部材26は、たとえば付加的な外層および/または被膜としてガイドワイヤ上に留める、または残すことができる。たとえば、ここで、このような実施形態の例を示す図7および図8を参照する。図7では、ガイドワイヤ110は、図6に示すガイドワイヤ構造と同様であり、コアワイヤ22、および、たとえば上述した取り付け方法を使用してコアワイヤ22の周りで賦形されてこれに取り付けられたポリマージャケット24を含む。この実施形態で示す長尺管状部材126は、コアワイヤ22に対するポリマージャケット24の適用中に、先に説明した長尺管状部材26とほぼ同様であり、かつ、先に説明した長尺管状部材26と同様の方法で機能することができる。しかし、この実施形態では、長尺管状部材26は、ポリマージャケット24の外面および/またはコアワイヤ22の一部上に留まるように、かつ/または、そこに取り付けられるように適合され、かつ/または、そのように構成することができる。たとえば、長尺管状部材126は、たとえば保護層、潤滑層、もしくは構造層または被膜としてガイドワイヤ110上に留まるために依然として十分に「薄い」ままで、コアワイヤ22にポリマージャケット24を取り付ける際に意図される目的を実行するように十分に「厚く」することができる。一部の実施形態では、コアワイヤ22にポリマージャケット24を取り付ける間に使用される熱と圧縮力の印加は、長尺管状部材126を塑性変形させてポリマージャケット24および/またはコアワイヤ22に取り付けるために十分なものである。先に説明したように、取り付けを補助するために、接着材料も使用できる。
理解されるように、図7に示す長尺管状部材126は、ポリマージャケット24の先端側部分62から先端側に延びる先端側部分172を含む。少なくとも一部の実施形態では、ガイドワイヤ110の非外傷性先端チップ50に形状が一致するように、かつ/または、非外傷性先端チップ50を形成するように、かつ/または、非外傷性先端チップ50を露出させるように、先端側部分172を除去し、かつ/または、改変することが望ましい場合がある。たとえば、図8に示されるように、先端側部分172は、先端チップ50が露出されるように、整えられ、かつ/または、賦形されてもよい。別の実施形態では、先端側部分172は、先端側部分172が、先端チップ50を形成する、かつ/または、先端チップ50の一部をなすように、たとえば加熱、リフロー、および/または、研削などによって賦形し、かつ/または、形成してもよい。先に示したように、多くの他の先端構成および/または先端チップを作製する方法が、当技術分野で一般に知られており、これらを使用してもよい。
本発明のガイドワイヤの実施形態は、ガイドワイヤ構造に様々な他の構成要素および/または構造を含むことができ、かつ/または、これらを組み込むことができる。たとえば、ガイドワイヤは、また、内部コイル、外部コイル、ばねコイル、もしくはマーカコイルなどの1つもしくは複数のコイル;賦形用もしくは安全用のリボンもしくはワイヤなどのリボンもしくはワイヤ;マーカ、センタリングバンド、もしくはリングなどのバンドもしくはリング;追加の被膜もしくはポリマー層;および/または、一般的に知られる様々な他の構造のうちの任意の構造を含むことができる。こうした構造は、ポリマージャケット24の上方もしくはポリマージャケット24の下方に配置されてもよく、またはポリマージャケット24内に封入されてもよく、あるいは、ポリマージャケット24に隣接した、または、ポリマージャケット24から離れた位置において、コアワイヤ22の上方、コアワイヤ22の周り、またはコアワイヤ22上に配設されてもよい。
少なくとも一部の実施形態では、コアワイヤ22の一部または全て、あるいは、ガイドワイヤ10に含まれる他の構造体は、放射線不透過性材料でドープされ、または放射線不透過性材料から形成され、またはその他の方法で放射線不透過性材料を含んでもよい。放射線不透過性材料とは、医療手技中の蛍光透視スクリーンまたは別の撮像技術において十分に明るい像を生成可能な材料であると理解される。この像は、ガイドワイヤ10の使用者がその位置を判定する際の助けとなる。放射線不透過性材料の一部の例は、金、プラチナ、パラジウム、タンタル、タングステン、放射線不透過性充填剤を充填されたポリマー材料などを含むことができるが、これらに限定されるものではない。さらに、先に示したように、コアワイヤ22および/またはガイドワイヤ10は、放射線不透過性材料を含む1つまたは複数のマーカバンドまたはコイルを含んでもよい。
一部の実施形態では、ある程度のMRI適合性がガイドワイヤ10に付与されてもよい。たとえば、磁気共鳴撮像(MRI)装置との適合性を高めるために、ある程度のMRI適合性を与えるような方法で、コアワイヤ22またはガイドワイヤ10の他の部分を作製することが望ましい場合がある。たとえば、コアワイヤ22またはその一部は、像を実質的に歪ませず、かつ、実質的なアーチファクト(アーチファクトは画像中における実際とは異なる像である)を生成しない材料から形成することができる。たとえば、特定の強磁性材料は、MRI画像においてアーチファクトを生成する場合があるため適さないことがある。コアワイヤ22またはその一部は、MRI装置で撮像可能な材料から作られてもよい。これらの特性を示す一部の材料は、たとえば、タングステン、エルジロイ、MP35N、ニチノールなどや、他の材料を含む。
ここで、図2に示すガイドワイヤと同様のガイドワイヤ10の別の実施形態を示す図9を参照する。図中、類似する符号は類似する構造を示すために使用される。ガイドワイヤ10のこの実施形態は、先に説明したコアワイヤ22およびポリマージャケット24を含むが、ポリマージャケット24および/またはコアワイヤ22の少なくとも一部上に配設される被膜および/または被覆46も含む。たとえば、被膜46は、ガイドワイヤ10に所望の特徴を与えることができる、潤滑性被膜、親水性被膜、保護被膜、または他のタイプの被膜を含むことができる。たとえば、フルオロポリマーなどの疎水性被膜は、ガイドワイヤの操作性および器具交換性を改善する乾式潤滑を提供する。潤滑性被膜は、操縦性を改善し、また、病巣横断能力を改善する。好適な潤滑性ポリマーは、当技術分野でよく知られており、シリコーンなどや、ポリアリーレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルセルロース誘導体、アルギン、サッカライド、カプロラクトンなどのような親水性ポリマー、ならびに、それらの混合物および組合せを含むことができる。親水性ポリマーは、親水性ポリマー同士で、または調合量の水不溶性化合物(一部のポリマーを含む)とブレンドして、好適な潤滑性、結合性、および可溶性を有する被膜を生成してもよい。このような被膜ならびにこのような被膜を形成ために使用される材料および方法の一部の他の例は、参照により本明細書の一部を構成する、米国特許第6,139,510号明細書および同第5,772,609号明細書に記載される。しかし、図示する実施形態では、被膜は、ポリマージャケット24の周り、および、残りのコアワイヤ22の一部または全ての周りに配設される。しかしながら、別の実施形態では、被膜は、ポリマージャケット24の周りにのみ、または、ポリマージャケット24を含まないコアワイヤ22の一部の周りのみに配設されてもよい。
被膜46は、たとえば、コーティング、押出成形、共押出成形、断続層共押出成形(ILC)、または、ガイドワイヤ10上で複数のセグメントの端と端を融着させることによって形成されてもよい。層は、均一な剛性を有していてもよく、あるいは基端から先端に向かって剛性が徐々に減少してもよい。剛性の漸減は、ILCによる場合のように連続的であってもよく、あるいは、別個の押出管状セグメントを一緒に融着させる場合のように段階的であってもよい。外層には、X線撮影による可視化を容易にするために、放射線不透過性充填材料を含浸してもよい。当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、これらの材料を幅広く変えることができることは理解されよう。
上述したように、長尺管状部材、たとえば26または126は、熱と圧縮力が加えられると、所望の形状および/またはテクスチャを含むように、ポリマージャケット部材24aの外面25を賦形し、かつ/または、形成するために役立つように適合させられ得る、かつ/または、そのように構成され得る内面37を含むことができる。ここで、使用可能な長尺管状部材の形状および/または構成に対する多くの代替物のうち別の代替物を示す図10および図11を参照する。
図10は、熱と圧縮力が加えられて長尺管状部材226をポリマージャケット部材224上で圧縮し、かつ/または、変形させ、また、ポリマージャケット部材224をコアワイヤ22に取り付けた後におけるサブアセンブリ28の断面図である。図示されるように、長尺管状部材226の内面237は、複数のノッチまたは溝282によって分離された縦溝および/または隆起部280を含む。これらの縦溝280および溝282は、長尺管状部材226の1つまたは複数の部分にわたって、あるいは、長尺管状部材226の全長に沿って延びてもよく、また、図示するようにほぼ同心のパターンで配設されてもよいし、されなくてもよい。理解されるように、熱と圧縮力の印加中に、長尺管状部材226がポリマージャケット部材224の外面233上で圧縮され、かつ/または、変形されると、軟化したポリマージャケット部材224の外面233は、内面237によって画定される形状と同じ形状をとることができる。したがって、外面233は、内面237の形状のほぼ鏡像となる形状を少なくともある程度備え、よって、複数のノッチまたは溝292によって分離された縦溝および/または隆起部290を含む。一部の実施形態では、長尺管状部材226は、たとえば図11に示すように除去されて、ポリマージャケット部材224の外面233が露出されてもよい。理解されるように、この実施形態は、例として示されるに過ぎず、様々な形状および/またはテクスチャのうちの任意のものを、ポリマージャケット部材224の外面233に設けることができる。
当業者などであれば理解されようが、少なくとも一部の実施形態では、本明細書で説明した、ガイドワイヤを作製する方法および/またはコアワイヤにポリマージャケット部材を取り付ける方法は、特定の利点および/または利益を提供することができる。たとえば、一部の実施形態では、ポリマージャケット部材は、所望の形状、テクスチャ、寸法、および/または厚さを備えることができ、また、場合によっては過剰の研削および/または平滑化工程の必要が無く、実施形態によっては追加の研削および/または平滑化工程の必要が無い。さらに、一部の実施形態は、ガイドワイヤについての温度関連特性および特徴の変化を生じさせ得る熱的条件に対する、コアワイヤまたはガイドワイヤの他の構造体の暴露の頻度低減および/または暴露程度の減少を可能にする。たとえば、一部の実施形態では、コアワイヤ22またはガイドワイヤ10の他の構造体は、温度の影響を受けやすい材料を含んでもよい。たとえば、ガイドワイヤは、形状記憶材料および/または超弾性(擬似弾性)材料を含む構造を含んでもよく、それらの材料の特性は少なくともある程度温度に反応するものとすることができる。本明細書で述べる前記方法の一部の実施形態では、温度および熱的暴露の回数は、他の一般的に使用される方法に比べて減少させることができる。
本開示は、多くの点で例示的なものに過ぎないことは理解されるべきである。本発明の範囲を逸脱することなく、細部において、特に形状、寸法、および工程の順序に変更を加えることができる。本発明の範囲は、当然ながら、添付の特許請求の範囲に記載される文言により定義される。
血管内に配設された例示的なガイドワイヤの部分平断面図。 ガイドワイヤの例示的な実施形態の側断面図。 ガイドワイヤ、たとえば、図2のガイドワイヤを製造する方法において使用可能な、例示的なコアワイヤ、ポリマージャケット部材、および長尺管状部材の分解図。 ガイドワイヤを製造するための例示的な製造方法を示す側面図。 賦形用ダイ内を一部が通過した後の例示的なサブアセンブリの側面図。 図4に示す方法の後であって、かつ長尺管状部材を除去する前の状態が示された、例示的なガイドワイヤの側断面図。 ポリマージャケット部材上に配設され、かつ、これに取り付けられた長尺管状部材を含むガイドワイヤの別の例示的な実施形態の断面図。 長尺管状部材が変更され、かつ/または、整えられた、図7に示すガイドワイヤの側断面図。 ポリマージャケット部材上に配設された被膜を含むガイドワイヤの別の例示的な実施形態の断面図。 ポリマージャケット部材の外面を賦形する内面を有する長尺管状部材を示す、ガイドワイヤ構造の別の例示的な実施形態の断面図。 長尺管状部材が除去され、ポリマージャケット部材の外面が所望の断面形状を有する状態で示された、図10に示す例示的なガイドワイヤの断面図。

Claims (26)

  1. 医療用ガイドワイヤを製造する方法であって、
    外面を画定する長尺状コア部材を提供する工程と、
    前記長尺状コア部材の外面の少なくとも一部の周りに、熱可塑性ポリマー材料を含むポリマージャケット部材を配設する工程と、
    内腔を画定する内面を含み、かつ、外面を画定する長尺管状部材を提供する工程と、
    前記ポリマージャケット部材の少なくとも一部の周りに前記長尺管状部材を配設する工程であって、前記ポリマージャケット部材の前記一部および前記コア部材の一部は、前記内腔内に配設される、工程と、
    前記長尺管状部材の外面に所定量の熱と圧縮力を加える工程であって、それにより、前記ポリマージャケット部材の前記一部が、前記熱可塑性ポリマー材料が軟化する所定の温度以上に加熱され、かつ、前記ポリマージャケット部材の軟化した前記部分が変形して、前記コア部材に付着する工程と
    を含む方法。
  2. 前記所定の温度は前記熱可塑性ポリマー材料の軟化点温度以上である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記所定の温度は、前記熱可塑性ポリマー材料のT以上であり、かつ、該熱可塑性ポリマー材料の溶融点温度以下である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記所定の温度は、前記熱可塑性ポリマー材料のTより高い、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記所定の温度は、前記熱可塑性ポリマー材料の溶融点温度より低い、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記所定の温度以上に加熱されると、前記熱可塑性ポリマー材料は、前記所定の温度未満の温度にあるときに比べて粘弾性が高い、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記所定の温度以上に加熱されると、前記熱可塑性ポリマー材料は、前記所定の温度未満の温度にあるときに比べて粘性が低い、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記長尺管状部材はポリマー材料を含み、前記所定の温度以上に前記熱可塑性ポリマー材料が加熱されるように前記所定量の熱と圧縮力が加えられると、前記長尺管状部材の材料は、前記熱可塑性ポリマー材料ほどには軟質でない、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記長尺管状部材はポリマー材料を含み、前記所定の温度以上に前記熱可塑性ポリマー材料が加熱されるように前記所定量の熱と圧縮力が加えられると、前記長尺管状部材の材料は、前記熱可塑性ポリマー材料より粘弾性が低い、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記長尺管状部材はポリマー材料を含み、前記所定の温度以上に前記熱可塑性ポリマー材料が加熱されるように前記所定量の熱と圧縮力が加えられると、前記長尺管状部材の材料は、前記熱可塑性ポリマー材料より粘性が高い、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記加えられる所定量の熱は、前記長尺管状部材を前記ポリマージャケット部材より軟質にするには十分でない、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記所定量の圧縮力は、前記サブアセンブリにダイ内を通過させることによって加えられる、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記所定量の熱は加熱装置の使用によって加えられる、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記所定量の熱と圧縮力は、前記サブアセンブリに加熱されたダイ内を通過させることによって加えられる、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記コア部材の一部と前記ポリマージャケット部材の一部との間に接着材料を配置する工程をさらに含む、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記ポリマージャケット部材の一部と前記長尺管状部材の一部との間に接着材料を配置する工程をさらに含む、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記ポリマージャケット部材から前記長尺管状部材を除去する工程をさらに含む、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記長尺管状部材の外面に加えられる前記所定量の熱と圧縮力は、前記長尺管状部材を前記ポリマージャケット部材上に圧縮し、かつ、前記ポリマージャケット部材を前記コアワイヤ上に圧縮する、請求項1乃至17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記ポリマージャケット部材は外面を画定し、前記長尺管状部材が前記ポリマージャケット部材上に圧縮されると、前記長尺管状部材の内面が、前記内側管状部材の外面上に圧縮される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記長尺管状部材の内面は、所定の形状またはテクスチャを含み、前記長尺管状部材の内面が前記内側管状部材の外面上に圧縮されると、前記所定の形状またはテクスチャのネガ型が、前記ポリマージャケット部材の外面に少なくとも部分的に転写される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記所定の形状またはテクスチャは、平滑なテクスチャ、あるいは、1つまたは複数の隆起部、溝、縦溝、ノッチ、または通路を含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記長尺管状部材は、前記熱と圧縮力を加える前においては第1外径を有し、前記熱と圧縮力を加えた後には前記第1外径より小さな第2外径を有する、請求項1乃至21のいずれか一項に記載の方法。
  23. ガイドワイヤを製造する前記方法であって、
    ガイドワイヤコアと、熱可塑性ポリマージャケット部材と、フルオロポリマーを含む長尺管状部材とを提供する工程と、
    前記コアの一部の周りに前記熱可塑性ポリマージャケットを配設し、前記熱可塑性ポリマージャケットの一部の周りに前記長尺管状部材を配設することによってサブアセンブリを形成する工程と、
    前記サブアセンブリに加熱されたダイ内を進ませる工程であって、前記加熱されたダイは、前記サブアセンブリに熱と圧縮力を加え、それにより、前記ポリマージャケットが軟化し、前記ガイドワイヤコア上に圧縮されてこれに付着する、工程と
    を含む方法。
  24. 前記長尺管状部材を除去する工程をさらに含む、請求項23に記載の方法。
  25. ガイドワイヤを製造する方法であって、
    外面を画定し、かつ、基端側部分および先端側部分を含む長尺状コア部材を提供する工程と、
    前記長尺状コア部材の外面の少なくとも一部の周りに、熱可塑性ポリマー材料を含むポリマージャケット部材を配設する工程と、
    前記ポリマージャケットを前記コア部材に取り付けるために、前記ポリマージャケットに所定量の熱と圧縮力を加える手段を提供する工程と、
    前記ポリマージャケットに前記所定量の熱と圧縮力を加えることにより、前記ポリマージャケットを前記コア部材に取り付ける工程と
    を含む方法。
  26. 請求項1乃至25のいずれか一項に記載の方法に従って製造されるガイドワイヤ。
JP2009514436A 2006-06-08 2007-04-12 ポリマージャケットを有するガイドワイヤおよびその製造方法 Pending JP2009539486A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/449,166 US7651578B2 (en) 2006-06-08 2006-06-08 Guidewire with polymer jacket and method of making
PCT/US2007/066548 WO2007143279A1 (en) 2006-06-08 2007-04-12 Guidewire with polymer jacket and method of making

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009539486A true JP2009539486A (ja) 2009-11-19
JP2009539486A5 JP2009539486A5 (ja) 2010-08-05

Family

ID=38343521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009514436A Pending JP2009539486A (ja) 2006-06-08 2007-04-12 ポリマージャケットを有するガイドワイヤおよびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7651578B2 (ja)
EP (1) EP2029214A1 (ja)
JP (1) JP2009539486A (ja)
CA (1) CA2654638A1 (ja)
WO (1) WO2007143279A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015532192A (ja) * 2012-10-25 2015-11-09 アルテリアル・ルモンドラン・テクノロジー・エス・アー 生体再吸収性ステントのための放射線不透過マーカー

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040167438A1 (en) * 2003-02-26 2004-08-26 Sharrow James S. Reinforced medical device
US8622931B2 (en) * 2007-02-09 2014-01-07 Boston Scientific Scimed, Inc. Extruded guidewires and methods of making
US20090275862A1 (en) * 2008-04-30 2009-11-05 Cook Incorporated Guidewire and method of making same
US8480598B2 (en) * 2010-09-14 2013-07-09 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Guide wire with soldered multilayer coil member
CN102526852B (zh) * 2010-12-29 2015-07-22 陈志扬 平口、侧孔气管导管和导芯
US9734938B2 (en) * 2011-10-06 2017-08-15 3Dt Holdings, Llc Devices and systems for obtaining conductance data and methods of manufacturing and using the same
US11373780B2 (en) 2011-10-06 2022-06-28 3Dt Holdings, Llc Methods to generate elongated wires having a metallic substrate thereon and devices comprising the same
EP2830483B1 (en) 2012-03-28 2020-04-15 St. Jude Medical Coordination Center BVBA Sensor guide wire comprising a polymer layer
CN105188822B (zh) * 2013-01-03 2018-10-02 峰点接入有限责任公司 供在医疗过程中使用的复合线以及相关方法
US10588642B2 (en) * 2014-05-15 2020-03-17 Gauthier Biomedical, Inc. Molding process and products formed thereby
US10953204B2 (en) 2017-01-09 2021-03-23 Boston Scientific Scimed, Inc. Guidewire with tactile feel
WO2019109063A2 (en) 2017-12-03 2019-06-06 Paul Ram H Jr Mri compatible interventional wireguide
US20200306509A1 (en) * 2019-03-28 2020-10-01 Lake Region Medical, Inc. Guidewire and method therefor
US11911051B2 (en) 2019-10-31 2024-02-27 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Dimpled joint for guidewire
US11285299B2 (en) 2019-10-31 2022-03-29 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Mold for forming solder distal tip for guidewire
US11904117B2 (en) 2019-10-31 2024-02-20 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Guidewire having radiopaque inner coil
US11684759B2 (en) 2020-01-22 2023-06-27 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Guidewire having varying diameters and method of making
US11259750B2 (en) 2020-03-20 2022-03-01 Xenter, Inc. Guidewire for imaging and measurement of pressure and other physiologic parameters
CN114504722B (zh) * 2020-11-17 2024-01-23 上海微创龙脉医疗器材有限公司 导丝及导丝形成方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001299925A (ja) * 2000-04-25 2001-10-30 Jiima Kk カテーテル
JP2003513764A (ja) * 1999-11-16 2003-04-15 アドバンスド、カーディオバスキュラー、システムズ、インコーポレーテッド ポリマーコーティングされたガイドワイヤ
JP2004305241A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Kaneko Cord Kk 芯線被覆用チューブ及びその製造方法、ガイドワイヤ及びその製造方法

Family Cites Families (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4462946A (en) * 1982-10-12 1984-07-31 Goldsworthy Engineering, Inc. Apparatus and method for producing reinforced plastic composite articles of non-uniform shape and non-uniform volume
US4895168A (en) * 1988-01-21 1990-01-23 Schneider (Usa) Inc., A Pfizer Company Guidewire with movable core and external tubular safety cover
JPH0264374A (ja) * 1988-08-29 1990-03-05 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 吸収器用伝熱管およびその製造方法
US5040543A (en) * 1990-07-25 1991-08-20 C. R. Bard, Inc. Movable core guidewire
CA2069052A1 (en) * 1991-05-21 1992-11-22 L. Venkata Raman Superelastic formable guidewire
US5443907A (en) * 1991-06-18 1995-08-22 Scimed Life Systems, Inc. Coating for medical insertion guides
CA2068584C (en) * 1991-06-18 1997-04-22 Paul H. Burmeister Intravascular guide wire and method for manufacture thereof
US5240537A (en) 1991-07-01 1993-08-31 Namic U.S.A. Corporation Method for manufacturing a soft tip catheter
US5333620A (en) * 1991-10-30 1994-08-02 C. R. Bard, Inc. High performance plastic coated medical guidewire
US5267574A (en) * 1992-09-10 1993-12-07 Cordis Corporation Guidewire with spring and a heat shrinkable connection
US5335410A (en) * 1993-03-15 1994-08-09 Burnham Warren R Method of making ultra small diameter catheters and of reinforced tubular product
US5772609A (en) * 1993-05-11 1998-06-30 Target Therapeutics, Inc. Guidewire with variable flexibility due to polymeric coatings
US5409015A (en) * 1993-05-11 1995-04-25 Target Therapeutics, Inc. Deformable tip super elastic guidewire
US5443455A (en) * 1993-07-27 1995-08-22 Target Therapeutics, Inc. Guidewire and method of pretreating metal surfaces for subsequent polymer coating
US6673025B1 (en) * 1993-12-01 2004-01-06 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Polymer coated guidewire
AU2283195A (en) * 1994-04-12 1995-10-30 Grumman Aerospace Corporation Forming grooves in a tubular member
US6139510A (en) * 1994-05-11 2000-10-31 Target Therapeutics Inc. Super elastic alloy guidewire
US5722424A (en) * 1995-09-29 1998-03-03 Target Therapeutics, Inc. Multi-coating stainless steel guidewire
US5836893A (en) * 1996-03-08 1998-11-17 Scimed Life Systems, Inc. Intravascular guidewire
US6488637B1 (en) * 1996-04-30 2002-12-03 Target Therapeutics, Inc. Composite endovascular guidewire
US5924998A (en) * 1997-03-06 1999-07-20 Scimed Life System, Inc. Guide wire with hydrophilically coated tip
US6251086B1 (en) * 1999-07-27 2001-06-26 Scimed Life Systems, Inc. Guide wire with hydrophilically coated tip
JPH1119217A (ja) * 1997-07-04 1999-01-26 Olympus Optical Co Ltd 医療用ガイドワイヤー
US6024764A (en) * 1997-08-19 2000-02-15 Intermedics, Inc. Apparatus for imparting physician-determined shapes to implantable tubular devices
US6106485A (en) * 1997-11-18 2000-08-22 Advanced Cardivascular Systems, Inc. Guidewire with shaped intermediate portion
US6245030B1 (en) * 1998-03-04 2001-06-12 C. R. Bard, Inc. Flexible kink resistant, low friction guidewire with formable tip, and method for making same
US6340441B1 (en) * 1998-03-13 2002-01-22 Scimed Life Systems, Inc. Multi-layer guide wire and method of manufacture therefor
US6165140A (en) * 1998-12-28 2000-12-26 Micrus Corporation Composite guidewire
US6402706B2 (en) * 1998-12-30 2002-06-11 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Guide wire with multiple polymer jackets over distal and intermediate core sections
US6193686B1 (en) * 1999-06-30 2001-02-27 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Catheter with enhanced flexibility
US6488655B1 (en) * 1999-06-30 2002-12-03 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Polymer jacket with adhesive inner layer
US6419745B1 (en) * 1999-11-16 2002-07-16 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Method and apparatus for polymer application to intracorporeal device
US6579246B2 (en) * 1999-12-22 2003-06-17 Sarcos, Lc Coronary guidewire system
US7097624B2 (en) * 2000-10-05 2006-08-29 Scimed Life Systems, Inc. Multi-layer and multi-section coils for guide wire
US6669652B2 (en) * 2000-12-21 2003-12-30 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Guidewire with tapered distal coil
US6918882B2 (en) * 2001-10-05 2005-07-19 Scimed Life Systems, Inc. Guidewire with stiffness blending connection
US20050038358A1 (en) * 2001-11-26 2005-02-17 Kazutoshi Furukawa Guide wire and production method therefor
US6612998B2 (en) * 2001-11-28 2003-09-02 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Guide wire with marker sleeve
US7309318B2 (en) * 2002-09-18 2007-12-18 Boston Scientific Scimed, Inc. Flexible composite guidewire for intravascular catheter
US8113916B2 (en) * 2003-01-17 2012-02-14 Boston Scientific Scimed, Inc. Straightening and centerless grinding of wire for use with medical devices
US20040167437A1 (en) * 2003-02-26 2004-08-26 Sharrow James S. Articulating intracorporal medical device
US7182735B2 (en) * 2003-02-26 2007-02-27 Scimed Life Systems, Inc. Elongated intracorporal medical device
US20040167441A1 (en) * 2003-02-26 2004-08-26 Reynolds Brian R. Composite medical device
US20040167439A1 (en) * 2003-02-26 2004-08-26 Sharrow James S. Guidewire having textured proximal portion
US20050096665A1 (en) * 2003-10-30 2005-05-05 Scimed Life Systems, Inc. Guidewire having a helically contoured portion
US9320831B2 (en) * 2005-03-04 2016-04-26 W. L. Gore & Associates, Inc. Polymer shrink tubes and novel uses therefor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003513764A (ja) * 1999-11-16 2003-04-15 アドバンスド、カーディオバスキュラー、システムズ、インコーポレーテッド ポリマーコーティングされたガイドワイヤ
JP2001299925A (ja) * 2000-04-25 2001-10-30 Jiima Kk カテーテル
JP2004305241A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Kaneko Cord Kk 芯線被覆用チューブ及びその製造方法、ガイドワイヤ及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015532192A (ja) * 2012-10-25 2015-11-09 アルテリアル・ルモンドラン・テクノロジー・エス・アー 生体再吸収性ステントのための放射線不透過マーカー
US10058436B2 (en) 2012-10-25 2018-08-28 Arterial Remodeling Technologies Sa Radiopaque marker for bioresorbable stents

Also Published As

Publication number Publication date
EP2029214A1 (en) 2009-03-04
US7651578B2 (en) 2010-01-26
WO2007143279A1 (en) 2007-12-13
US20070299366A1 (en) 2007-12-27
CA2654638A1 (en) 2007-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009539486A (ja) ポリマージャケットを有するガイドワイヤおよびその製造方法
JP4696071B2 (ja) ポリマーマトリックスに埋め込まれたコイルを有するガイドワイヤ
JP4686196B2 (ja) 医療用装置
JP4648320B2 (ja) 医療器具用コイル
JP4401653B2 (ja) 改良された先端チップ及び移行部を有するマイクロカテーテル
JP4980067B2 (ja) 複合式の医療用デバイスおよび形成方法
JP4918358B2 (ja) 長尺状の内腔を有する医療器具
JP2006501018A (ja) 支持部材を備えた医療用具
JP2008539962A (ja) 医療用具
US8002715B2 (en) Medical device including a polymer sleeve and a coil wound into the polymer sleeve
JP2010524588A (ja) 医療器具
US8303520B2 (en) Medical device including actuator
JP2010502396A (ja) 脈管内の閉塞部を通過するための構造を備えた医療器具
JP2006519060A (ja) 補強された医療装置
JP2006519061A (ja) テクスチャ感を備えた基端部を有するガイドワイヤ
JP4384029B2 (ja) 封入されたマーカを備えたガイドワイヤの製造方法
JP5027651B2 (ja) 脈管カテーテル
WO2009058718A1 (en) Medical device for crossing an occlusion in a vessel
CN109952123B (zh) 导管毂
US20050096665A1 (en) Guidewire having a helically contoured portion
US20230277815A1 (en) Adaptive Coil Guidewire

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100616

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120904