JP2003299340A - 磁石ユニット、リニアモータおよびステージ装置並びに露光装置 - Google Patents

磁石ユニット、リニアモータおよびステージ装置並びに露光装置

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JP2003299340A JP2002101639A JP2002101639A JP2003299340A JP 2003299340 A JP2003299340 A JP 2003299340A JP 2002101639 A JP2002101639 A JP 2002101639A JP 2002101639 A JP2002101639 A JP 2002101639A JP 2003299340 A JP2003299340 A JP 2003299340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル体の発熱量を大きくすることなくコイ
ル体との接触を防止する。 【解決手段】 間隔をあけて対向配置された少なくとも
一対の磁石1、1を有する。一対の磁石1、1の相対位
置を変位させる駆動装置7を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の磁石を有す
る磁石ユニットと、発磁体及びコイル体が固定子又は可
動子に設けられるリニアモータ、及び基板を保持するス
テージがリニアモータにより駆動されるステージ装置並
びにステージ装置に保持されたマスクと基板とを用いて
露光処理を行う露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体デバイスの製造工程の
1つであるリソグラフィ工程においては、マスク又はレ
チクル(以下、レチクルと称する)に形成された回路パ
ターンをレジスト(感光剤)が塗布されたウエハ又はガ
ラスプレート等の基板上に転写する種々の露光装置が用
いられている。例えば、半導体デバイス用の露光装置と
しては、近年における集積回路の高集積化に伴うパター
ンの最小線幅(デバイスルール)の微細化に応じて、レ
チクルのパターンを投影光学系を用いてウエハ上に縮小
転写する縮小投影露光装置が主として用いられている。
【0003】この縮小投影露光装置としては、レチクル
のパターンをウエハ上の複数のショット領域(露光領
域)に順次転写するステップ・アンド・リピート方式の
静止露光型の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)
や、このステッパを改良したもので、特開平8−166
043号公報等に開示されるようなレチクルとウエハと
を一次元方向に同期移動してレチクルパターンをウエハ
上の各ショット領域に転写するステップ・アンド・スキ
ャン方式の走査露光型の露光装置(いわゆるスキャニン
グ・ステッパ)が知られている。
【0004】上記のレチクルやウエハは、レチクルステ
ージやウエハステージ等のステージに保持されて所定方
向に駆動されるが、これらステージに対する駆動用アク
チュエータとしては、非接触で駆動されるため、摩擦が
生じず、位置制御性に優れている等の利点からリニアモ
ータが多く用いられている。
【0005】図11(a)に、従来技術によるリニアモ
ータの構成例を示す。この図に示すリニアモータは、発
磁体として一対の磁石1、1が間隔をあけて対向配置さ
れた固定子2と、コイル体(不図示)を有する可動子3
とを主体として構成されたムービングコイル型のリニア
モータである。一対の磁石1、1は、磁気回路を構成す
るために鋼材等の磁性材で形成されたヨーク4、4に、
図11(b)に示すように、長さ方向に一定の間隔をも
ってそれぞれ取り付けられている。ヨーク4、4は、非
磁性材で形成されたスペーサ5で支持されており、この
スペーサ5の高さを調節することで磁石1、1の間隔、
換言すると磁石1と可動子3とのギャップSを所定値に
設定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来技術には、以下のような問題が存在する。
ステージが駆動時にギャップ方向に振動したり、不測の
事態が生じて可動子3の変位が大きくなった場合、固定
子2(磁石1)と可動子3とが接触して破損する虞があ
る。そのため、従来では、上記振動や変位の対策とし
て、想定される変位を予め考慮して、最適なギャップS
の値を拡げた状態で設計している。
【0007】ところが、このギャップSは磁気回路の効
率を左右するものであり、ギャップSを大きくすること
で磁束密度が小さくなるため、リニアモータとしての効
率が低下する。そこで、所定の推力を得るためにコイル
体への通電量を増やすと、発熱量が大きくなり、ステー
ジが熱膨張を起こしたり、干渉計の光路に揺らぎを発生
させてしまい、位置制御性や位置決め精度が悪化すると
いう欠点があった。
【0008】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、コイル体の発熱量を大きくすることなくコ
イル体との接触を防止できる磁石ユニット、リニアモー
タおよび位置制御性や位置決め精度の悪化を防止できる
ステージ装置並びに露光装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図9に対応
付けした以下の構成を採用している。本発明の磁石ユニ
ットは、間隔をあけて対向配置された少なくとも一対の
磁石(1、1)を有する磁石ユニットであって、一対の
磁石(1、1)の相対位置を変位させる駆動装置(7)
を備えたことを特徴とするものである。
【0010】従って、本発明の磁石ユニットでは、コイ
ル体が変位した場合でも、コイル体と磁石(1、1)と
の間の距離(ギャップ)を一定に保つように一対の磁石
(1、1)の相対位置を変位させることができる。その
ため、コイル体と磁石(1、1)との接触を防止できる
とともに、コイル体と磁石(1、1)とのギャップを最
適値に維持することが可能になり、不要な発熱を抑える
ことができる。
【0011】また、本発明のリニアモータは、相対移動
する2つの部材の一方の部材(69、74)に設けられ
た発磁体と、他方の部材(68、75)に設けられたコ
イル体とを有するリニアモータ(61)において、発磁
体として請求項1から4のいずれか1項に記載の磁石ユ
ニットが用いられることを特徴とするものである。
【0012】従って、本発明のリニアモータでは、所定
のギャップをもって一方の部材(69、74)と他方の
部材(68、75)とを固定子、可動子として相対移動
させたときに可動子(68、74)が変位した場合で
も、可動子(68、74)と固定子(69、75)との
間の距離(ギャップ)を一定に保つように発磁体(1)
の相対位置を変位させることができる。そのため、固定
子(69、75)と可動子(68、74)との接触を防
止できるとともに、固定子(69、75)と可動子(6
8、74)とのギャップを最適値に維持することが可能
になり、不要な発熱を抑えることができる。
【0013】そして、本発明のステージ装置は、平面内
を移動可能なステージ(6)と、ステージ(6)を駆動
する駆動手段(61)とを備えたステージ装置(WS
T)において、駆動手段(61)は、請求項5から8の
いずれか1項に記載されたリニアモータであることを特
徴とするものである。
【0014】従って、本発明のステージ装置では、ステ
ージ(6)を駆動した際に可動子(68、74)が変位
しても発磁体(1)を変位させることで固定子(69、
75)と可動子(68、74)との接触を防止できると
ともに、駆動時の不要な発熱を抑えてステージ(6)の
熱膨張や干渉計の光路の揺らぎを防止することができ
る。
【0015】また、本発明の露光装置は、ステージ
(6)を移動させてパターンを基板(W)に露光する露
光装置(10)において、ステージ(6)として、請求
項9または10に記載されたステージ装置(WST)が
用いられることを特徴とするものである。
【0016】従って、本発明の露光装置では、ステージ
(6)の駆動に伴う固定子(69、75)と可動子(6
8、74)との接触に起因する生産性低下、及び不要な
発熱に起因する位置制御性や位置決め精度の悪化を防止
することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁石ユニット、リ
ニアモータおよびステージ装置並びに露光装置の第1の
実施形態を、図1ないし図5を参照して説明する。ここ
では、露光装置として、レチクルとウエハとを一次元方
向(ここではY軸方向とする)に同期移動しつつ、レチ
クルに形成された半導体デバイスの回路パターンをウエ
ハ上に転写する、ステップ・アンド・スキャン方式、ま
たはステップ・アンド・スティッチ方式からなる走査露
光方式の露光装置を使用する場合の例を用いて説明す
る。また、この露光装置においては、本発明のステージ
装置をウエハステージに適用するものとする。なお、こ
れらの図において、従来例として示した図11と同一の
構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0018】図1には本発明の一実施形態に係る露光装
置10の全体構成が概略的に示されている。露光装置1
0は、露光用照明光(以下、「照明光」と略述する)I
LによりマスクとしてのレチクルR上の矩形状(あるい
は円弧状)の照明領域を均一な照度で照明する不図示の
照明系と、レチクルRを保持するマスクステージとして
のレチクルステージRST、レチクルRから射出される
照明光をウエハ(基板)W上に投射する投影光学系P
L、ウエハWを保持する基板ステージとしてのウエハス
テージ(ステージ装置)WST、投影光学系PL,レチ
クルステージRST及びウエハステージWSTが搭載さ
れたボディとしての本体コラム14、及び本体コラム1
4の振動を抑制あるいは除去する防振システム等を備え
ている。
【0019】前記照明光ILとしては、例えば超高圧水
銀ランプからの紫外域の輝線(g線、i線)及びKrF
エキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(D
UV光)や、ArFエキシマレーザ光(波長193n
m)及びF2レーザ光(波長157nm)等の真空紫外
光(VUV光)などが用いられる。
【0020】本体コラム14は、床面FDに水平に載置
された装置の基準となる矩形板状のベースプレートBP
と、このベースプレートBP上面の三角形頂点部分の近
傍にそれぞれ配置された防振ユニット16A〜16C
(但し、図1においては紙面奥側の防振ユニット16C
は図示せず)及びこれらの防振ユニット16A〜16C
を介してほぼ水平に支持された鏡筒定盤18と、鏡筒定
盤18に装着されたファーストインバと呼ばれる投影光
学系PLの支持部材24(以下、「ファーストインバ2
4」と呼ぶ)と、鏡筒定盤18上に立設されたセカンド
インバと呼ばれるレチクルステージ定盤25の支持部材
26(以下、「セカンドインバ26」と呼ぶ)とを備え
ている。
【0021】防振ユニット16A〜16Cは、ベースプ
レートBPの上部に直列に配置されたアクチュエータ部
28と内圧が調整可能なエアマウント30とをそれぞれ
含んで構成されている。防振ユニット16A〜16Cの
各アクチュエータ部28には、ボイスコイルモータがそ
れぞれ少なくとも1つ含まれている。この場合、防振ユ
ニット16A〜16Cの全体としてアクチュエータ部
に、鉛直方向(すなわち図1のZ方向)駆動用のボイス
コイルモータが少なくとも3個、X方向駆動用のボイス
コイルモータ及びY方向駆動用のボイスコイルモータが
合計で少なくとも3個(但し、X方向駆動用のボイスコ
イルモータ及びY方向駆動用のボイスコイルモータが各
1つ含まれる)含まれている。また、エアマウント30
は、防振ユニット16A〜16Cのそれぞれに含まれて
いるが、エアマウント30は鏡筒定盤18を下方から支
持するものが少なくとも3つあれば足りる。すなわち、
防振ユニット16A〜16Cのいずれか1つの代わりに
単なる柱を設けても構わない。
【0022】鏡筒定盤18には、図1では図示が省略さ
れているが、該鏡筒定盤18を含む本体コラム14のZ
軸方向の振動を検出する振動センサ(例えば半導体加速
度センサ等の加速度計)が少なくとも3つ、X方向、Y
方向の振動を検出する振動センサ(例えば半導体加速度
センサ等の加速度計)が合計で少なくとも3つ(但し、
X方向振動検出用センサ及びY方向振動検出用センサを
各1つ含む)取り付けられている。そして、これらの少
なくとも6つの振動センサ(以下、便宜上「振動センサ
群32」と呼ぶ)の出力が後述する主制御装置50(図
4参照)に供給され、該主制御装置50によって本体コ
ラム14の6自由度方向の運動が求められ、防振ユニッ
ト16A〜16Cが制御されるようになっている。すな
わち、本実施形態では、振動センサ群と防振ユニット1
6A〜16Cと、主制御装置50とによって本体コラム
14の振動を制振するためのアクテイブ防振システムが
構成されている。
【0023】セカンドインバ26は、側面視略台形状で
底面及び上面が八角形の多面体の全体形状を有し、各側
面に台形状の開口が形成され、底面が完全に開口したフ
レームである。このセカンドインバ26の上面はレチク
ルステージ定盤25を支持する支持プレートとされてお
り、該支持プレートには、照明光ILの通路を成す矩形
の開口部(不図示)が形成され、この開口部を含む領域
の上面にレチクルステージ定盤25が載置されている。
レチクルステージ定盤25にも開口部に対向して所定の
開口が形成されている。
【0024】レチクルステージRSTは、上記レチクル
ステージ定盤25上に配置されている。レチクルステー
ジRSTは、レチクルRをレチクルステージ定盤25上
でY軸方向に大きなストロークで直線駆動するととも
に、X軸方向及びθZ方向(Z軸回りの回転方向)に関
しても微小駆動が可能な構成となっている。
【0025】レチクルステージRSTは、レチクルステ
ージ定盤25上にY軸方向に沿って設けられた不図示の
Yガイドに沿って移動するレチクル粗動ステージ11
と、このレチクル粗動ステージ11上を一対のXボイス
コイルモータ36A、36B(図1では図示せず、図4
参照)と一対のYボイスコイルモータ36C、36D
(図1では図示せず、図4参照)とによってX、Y、θ
Z方向に微少駆動されるレチクル微動ステージ12とを
含んで構成されている。レチクルRはレチクル微動ステ
ージ12に、例えば真空吸着等によって固定されてい
る。
【0026】レチクル粗動ステージ11は、不図示のエ
アベアリングによってYガイドに対して非接触で支持さ
れており、Yリニアモータ34A、34B(図1では図
示せず、図4参照)によってY軸方向に所定ストローク
で駆動される構成になっている。本実施形態では、Yリ
ニアモータ34A、34B、Xボイスコイルモータ36
A、36B及びYボイスコイルモータ36C、36Dに
よってレチクルステージRSTの駆動系37(図4参
照)が構成されている。
【0027】Yリニアモータ34A、34Bのそれぞれ
は、レチクルステージ定盤25上に複数のエアベアリン
グによって浮上支持されY軸方向に延びる固定子と、該
固定子に対応して設けられレチクル粗動ステージ11に
固定された可動子とから構成されている。従って、本実
施形態では、レチクルステージRSTが走査方向(Y軸
方向)に移動する際には、一対のYリニアモータ34
A、34Bの可動子と固定子とが相対的に逆方向に移動
する。すなわち、レチクルステージRSTと固定子とが
相対的に逆方向に移動する。レチクルステージRSTと
固定子とレチクルステージ定盤25との3者間の摩擦が
零である場合には、運動量保存の法則が成立し、レチク
ルステージRSTの移動に伴う固定子の移動量は、レチ
クルステージRST全体と固定子との重量比で決定され
る。このため、レチクルステージRSTの走査方向の加
減速時の反力は固定子の移動によって吸収されるので、
上記反力によってレチクルステージ定盤25が振動する
のを効果的に防止することができる。また、レチクルス
テージRSTと固定子とが相対的に逆方向に移動して、
レチクルステージRST、レチクルステージ定盤25等
を含む系の全体の重心位置が所定の位置に維持されるの
で、重心位置の移動による偏荷重が発生しないようにな
っている。かかる詳細は、例えば、特開平8−6323
1号公報に記載されている。
【0028】レチクル微動ステージ12の一部には、そ
の位置や移動量を計測するための位置計測装置であるレ
チクルレーザ干渉計システム38からの測長ビームを反
射する移動鏡40が取り付けられている。レチクルレー
ザ干渉計システム38は、鏡筒定盤18の上面に固定さ
れている。レチクルレーザ干渉計システム38に対応し
た固定鏡42は、投影光学系PLの鏡筒の側面に設けら
れている。そして、レチクルレーザ干渉計システム38
によってレチクルステージRST(具体的にはレチクル
微動ステージ12)のX,Y,θZ方向の位置計測が投
影光学系PLを基準として行われる。
【0029】上記のレチクルレーザ干渉計システム38
によって計測されるレチクルステージRST(即ちレチ
クルR)の位置情報(又は速度情報)はステージ制御装
置44(図1では図示せず、図4参照)及びこれを介し
て主制御装置50に供給される(図4参照)。ステージ
制御装置44は、基本的にはレチクルレーザ干渉計シス
テム38から出力される位置情報(或いは速度情報)が
主制御装置50からの指令値(目標位置、目標速度)と
一致するように上記のYリニアモータ34A、34B及
びボイスコイルモータ36A〜36Dを制御する。
【0030】前記鏡筒定盤18の中央部には円形開口が
形成されており、この円形開口内に上端にフランジが設
けられた円筒状部材から成るファーストインバ24が挿
入され、このファーストインバ24の内部に投影光学系
PLがその光軸方向をZ軸方向として上方から挿入され
ている。ファーストインバ24の素材としては、低熱膨
張の材質、例えばインバー(Inver;ニッケル36%、
マンガン0.25%、及び微量の炭素と他の元素を含む
鉄からなる低膨張の合金)が用いられている。
【0031】投影光学系PLの鏡筒部の外周部には、該
鏡筒部に一体化された鋳物等から成るフランジFLGが
設けられている。このフランジFLGは、投影光学系P
Lをファーストインバ24に対して点と面とV溝とを介
して3点で支持するいわゆるキネマティック支持マウン
トを構成している。このようなキネマティック支持構造
を採用すると、投影光学系PLのファーストインバ24
に対する組み付けが容易で、しかも組み付け後のファー
ストインバ24及び投影光学系PLの振動、温度変化、
姿勢変化等に起因する応力を最も効果的に軽減できると
いう利点がある。
【0032】前記投影光学系PLとしては、ここでは、
物体面(レチクルR)側と像面(ウエハW)側の両方が
テレセントリックで円形の投影視野を有し、石英や螢石
を光学硝材とした屈折光学素子(レンズ素子)のみから
成り投影倍率βが1/4(又は1/5)の屈折光学系が
使用されている。このため、レチクルRに照明光ILが
照射されると、レチクルR上の回路パターン領域のうち
の照明光ILによって照明された部分からの結像光束が
投影光学系PLに入射し、その回路パターンの部分倒立
像が投影光学系PLの像面側の円形視野の中央にスリッ
ト状に制限されて結像される。これにより、投影された
回路パターンの部分倒立像は、投影光学系PLの結像面
に配置されたウエハW上の複数のショット領域のうちの
1つのショット領域表面のレジスト層に縮小転写され
る。
【0033】図2は、ウエハステージWSTの外観斜視
図である。このウエハステージWSTは、ウエハステー
ジ定盤22と、移動ステージ(ステージ)6と、この移
動ステージ6を走査方向であるY軸方向に駆動するリニ
アモータとしてのYモータ(駆動手段)61と、移動ス
テージ6をステップ移動方向であるX軸方向に駆動する
リニアモータとしてのXモータ62とを主体として構成
されている。
【0034】ウエハステージ定盤22は、ベースプレー
トBPの上方に、防振ユニット(第2駆動装置)29を
介してほぼ水平に支持されている。防振ユニット29
は、上記防振ユニット16A〜16Cと同様に、アクチ
ュエータ部と内圧が調整可能なエアマウントとをそれぞ
れ含んだアクテイブ防振システムを構成しており、三角
形の頂点をなす三カ所に配置されている(なお、図1、
図2では紙面奥側の防振ユニットについては図示せ
ず)。そして、図示していないものの、ウエハステージ
定盤22には、定盤22のZ軸方向の振動を検出する振
動センサ(例えば半導体加速度センサ等の加速度計)が
少なくとも3つ、X方向、Y方向の振動を検出する振動
センサ(例えば半導体加速度センサ等の加速度計)が合
計で少なくとも3つ(但し、X方向振動検出用センサ及
びY方向振動検出用センサを各1つ含む)取り付けられ
ている。そして、これらの少なくとも6つの振動センサ
(以下、便宜上「振動センサ群33」と呼ぶ)の出力が
後述する主制御装置50(図4参照)に供給され、該主
制御装置50によってウエハステージ定盤22の6自由
度方向の運動が求められ、防振ユニット29が移動面
(平面)22aとほぼ直交するZ方向に駆動されること
でベースプレートBPを介してウエハステージ定盤22
に伝わる微振動がマイクロGレベルで絶縁されるように
制御される。なお、ウエハステージ定盤22の投影光学
系PLに対する相対位置は、位置センサ77(図4参
照)で検出され主制御装置50に出力される構成になっ
ている。
【0035】Xモータ62は、X軸方向に沿って延設さ
れた固定子63と、移動ステージ6が固定され固定子6
3との間の電磁気的相互作用により固定子63に対して
X方向に相対移動する可動子としてのXキャリッジ64
とから構成されている。固定子63は、X軸方向に沿っ
て延設されたXガイド65の上部に設けられている。そ
して、Xキャリッジ64には、Xガイド65を挟んで移
動部材66がXキャリッジ64と一体的に、且つXガイ
ド65に対して移動自在に設けられている。また、移動
部材66は、底面側にエアパッド70(エアベアリン
グ)が配設されて、ベース22に対して浮上支持されて
いる。
【0036】Yモータ61は、Xガイド65の端部にそ
れぞれ設けられた可動子(他方の部材)68と、ベース
プレートBPの上方に反力遮断用フレーム72(図2で
は不図示、図1参照)を介してほぼ水平に支持され可動
子68との間の電磁気的相互作用により可動子68をY
方向に相対移動させる固定子(一方の部材)69とから
構成されている。反力遮断用フレーム72は、Yモータ
61による移動ステージ6の駆動に伴って生じる反力を
受けるものであり、フレーム72に支持されることによ
り、可動子68と固定子69とは振動的に独立して設け
られることになる。可動子68の中、+X側に位置する
可動子68は、Y軸方向に沿って延設されたYガイド7
1に沿って移動自在なYキャリッジ70の+X側端部に
設けられている。
【0037】図3は、固定子69の構造の詳細を示す図
である。図3(a)に示すように、固定子69は、可動
子68を挟み込むように移動ステージ6に向けて開口す
るコ字状を呈しており、Z方向に間隔をあけて対向配置
されて対をなす磁石1、1と、磁石1、1を外側からそ
れぞれ支持するヨーク4、4と、ヨーク4、4を介して
磁石1、1のZ方向の相対位置を変位させる直動アクチ
ュエータ(駆動装置)7と、直動アクチュエータ7の駆
動をガイドする直動ガイド(ガイド装置)8とを備えた
磁石ユニットから構成されている。
【0038】図3(b)は、固定子69の図3(a)に
対するA矢視図である。図3(b)に示すように、対を
成す磁石1、1は、ヨーク4、4の長さ方向に一定の間
隔をおいて複数対配置されている。直動アクチュエータ
7は、磁石1、1の対に対して一つおきに配置されてお
り、それぞれステージ制御装置44によってその駆動を
制御される。なお、直動アクチュエータ7としては、ボ
イスコイルモータ、ステッピングモータ等を用いること
ができ、その駆動ストロークは不測の事態により可動子
68が変位した場合にも対応可能な大きさに設定されて
いる。直動ガイド8は、ヨーク4、4の磁石1、1が配
置された逆側の側縁に沿って設けられており、直動アク
チュエータ7の駆動をガイドするとともに、ヨーク4、
4の移動に対するストッパの機能も有している。
【0039】一方、移動ステージ6上面のX方向一側の
端部には、移動鏡79XがY方向に延設され、Y方向の
一側の端部には、移動鏡79YがX方向に延設されてい
る(図1では代表的に符号79と図示)。これらの移動
鏡79X、79Yに位置検出装置であるウエハレーザ干
渉計システム80(図1参照)を構成する各レーザ干渉
計からの測長ビームがそれぞれ照射されている。なお、
これらの測長ビームに対応する各レーザ干渉計の少なく
とも一方は、測長軸を2本有する2軸干渉計が用いられ
ている。
【0040】ウエハレーザ干渉計システム80を構成す
る各レーザ干渉計に対応する各固定鏡は、投影光学系P
Lの鏡筒の下端部に固定されている。ウエハレーザ干渉
計システム80は、鏡筒定盤18上面に配置されてい
る。なお、前述の如く、ウエハステージWST上には、
移動鏡として移動鏡79X、79Yが設けられ、これに
対応して固定鏡もX方向位置計測用の固定鏡とY方向位
置計測用の固定鏡とがそれぞれ設けられ、レーザ干渉計
もX方向位置計測用のものとY方向位置計測用のものと
が設けられているが、図1ではこれらが代表的に移動鏡
79、固定鏡81、ウエハレーザ干渉計システム80と
して示されている。
【0041】上記のウエハレーザ干渉計システム80に
よってウエハステージWSTのX,Y,θZ(Z周りの
回転)方向の位置計測が投影光学系PLを基準として行
われる。そして、ウエハレーザ干渉計システム80によ
って計測されるウエハステージWSTの位置情報(又は
速度情報)はステージ制御装置44及びこれを介して主
制御装置50に送られる。ステージ制御装置44は、基
本的にはウエハレーザ干渉計システム80から出力され
る位置情報(或いは速度情報)が主制御装置50から与
えられる指令値(目標位置、目標速度)と一致するよう
に上記のYモータ61及びXモータ62を制御する。
【0042】図4には、本実施形態に係る露光装置10
の制御系の主要な構成がブロック図にて示されている。
この制御系は、マイクロコンピュータ(あるいはワーク
ステーション)から成る制御系としての主制御装置50
を中心として構成されている。この図に示すように、振
動センサ群32、33、位置センサ77の計測結果は、
主制御装置50に出力される。主制御装置50は、入力
した計測結果に基づいて防振ユニット16A〜16C、
29の駆動をそれぞれ制御する。ステージ制御装置44
は、主制御装置50の制御下で、レチクルレーザ干渉計
システム38およびウエハレーザ干渉計システム80の
計測結果に基づいて、Yリニアモータ34A、34B、
Xボイスコイルモータ36A、36B、Yボイスコイル
モータ36C、36D、Yモータ61、Xモータ62、
直動アクチュエータ7の駆動を制御する。
【0043】次に、上記の構成の露光装置のうち、まず
ウエハステージWSTの動作について説明する。例え
ば、Yモータ61が作動して可動子68が固定子69に
対して相対移動することにより、移動ステージ6がY方
向に移動するが、この移動による反力は反力遮断用フレ
ーム72により機械的にベースプレートBP(大地)に
伝達されるため、投影光学系PLやウエハステージWS
Tに振動等の悪影響が及ぶことを防止できる。なお、反
力遮断用フレーム72に代えてY方向に移動可能な第2
ステージで固定子369を支持することもできる。この
場合、移動ステージ6が移動すると、第2ステージは運
動量保存則により移動ステージ6と第2ステージとの重
量比に従って移動ステージ6と逆方向に移動する。この
ため、移動ステージ6の反力が投影光学系PLやウエハ
ステージWSTに振動等の悪影響を及ぼすことはない。
【0044】移動ステージ6の移動に際しては、主制御
装置50からの指示に応じてステージ制御装置44がレ
ーザ干渉計システム80等の計測値に基づいて、移動ス
テージ6の移動に伴う重心の変化による影響をキャンセ
ルするカウンターフォースを防振ユニット29に対して
フィードフォワードで与え、この力を発生するようにエ
アマウントおよびアクチュエータ部を駆動して、ウエハ
ステージ定盤22の位置を所定の位置に制御する。ま
た、移動ステージ6とウエハステージ定盤22との摩擦
が零でない等の理由で、ウエハステージ定盤22の6自
由度方向の微少な振動が残留した場合にも、振動センサ
群33や位置センサ77の計測値に基づいて上記残留振
動を除去すべく、エアマウントおよびアクチュエータ部
をフィードバック制御する。
【0045】一方、防振ユニット29が機能しなくなっ
たり、暴走して定盤22の変位が大きくなる虞が生じた
場合、具体的には、防振ユニット29から主制御装置5
0を介してステージ制御装置44に対してエラー信号が
発せられた場合、ステージ制御装置44は直動アクチュ
エータ7を駆動させる。これにより、ヨーク4を介して
上側(+Z側)の磁石1が下側の磁石1に対して離間す
る方向に相対的に変位し、図5(a)に示すように、ギ
ャップ量Sであった磁石1と可動子68との間の距離
が、図5(b)に示すように、ギャップ量S’に拡が
る。従って、上側の磁石1と可動子68との接触が回避
されることになる。なお、直動アクチュエータ7の駆動
に際しては、直動ガイド8によりガイドされるため、ヨ
ーク4及び磁石1を支障なく円滑に移動させることがで
きる。
【0046】また、防振ユニット29のエラー信号以外
にも、移動ステージ6の駆動時に可動子68と磁石1と
のギャップ方向の振動が発生した場合にも、上記と同様
に、直動アクチュエータ7の駆動によりギャップを拡げ
ることで、可動子68と磁石1との接触を避けつつ走査
露光を継続することが可能である。つまり、可動子68
と磁石1との相対位置関係を振動の有無により、図5
(a)に示す状態と、図5(b)に示す状態とで切り替
えることで、振動が小さい場合には従来よりも効率よく
Yモータ61を駆動することが可能になる。更に、防振
ユニット29の初期化を行う際、ウエハステージ定盤2
2の位置が一時的に所定の位置からずれる場合にも上記
と同様に直動アクチュエータ7を駆動してギャップを拡
げ可動子68と磁石1との接触を避けることができるの
で、防振ユニット29の駆動ストロークを大きく取るこ
とができるとともに、走査露光時には最適なギャップを
維持してYモータ61を効率よく駆動することができ
る。
【0047】次に、露光装置10における露光動作につ
いて説明する。前提として、ウエハW上のショット領域
を適正露光量(目標露光量)で走査露光するための各種
の露光条件が予め設定される。また、不図示のレチクル
顕微鏡及び不図示のオフアクシス・アライメントセンサ
等を用いたレチクルアライメント、ベースライン計測等
の準備作業が行われ、その後、アライメントセンサを用
いたウエハWのファインアライメント(EGA(エンハ
ンスト・グローバル・アライメント)等)が終了し、ウ
エハW上の複数のショット領域の配列座標が求められ
る。
【0048】このようにして、ウエハWの露光のための
準備動作が終了すると、ステージ制御装置44では、主
制御装置50からの指示に応じてアライメント結果に基
づいてウエハレーザ干渉計システム80の計測値をモニ
タしつつYモータ61及びXモータ62を制御してウエ
ハWの第1ショットの露光のための走査開始位置に移動
ステージ6を移動する。
【0049】そして、ステージ制御装置44では、主制
御装置50からの指示に応じてレチクルステージRST
とウエハステージWSTとのY方向の走査を開始し、両
ステージRST、WSTがそれぞれの目標走査速度に達
すると、照明光ILによってレチクルRのパターン領域
が照明され始め、走査露光が開始される。
【0050】ステージ制御装置44では、特に上記の走
査露光時にレチクルステージRSTのY軸方向の移動速
度とウエハステージWSTのY軸方向の移動速度とが投
影光学系PLの投影倍率(1/5倍或いは1/4倍)に
応じた速度比に維持されるようにレチクルステージRS
T及びウエハステージWST(移動ステージ6)を同期
制御する。
【0051】そして、レチクルRのパターン領域の異な
る領域が照明光ILで逐次照明され、パターン領域全面
に対する照明が完了することにより、ウエハW上の第1
ショットの走査露光が終了する。これにより、レチクル
Rのパターンが投影光学系PLを介して第1ショットに
縮小転写される。
【0052】このようにして、第1ショットの走査露光
が終了すると、ステージ制御装置44により主制御装置
50の指示に応じて移動ステージ6がX、Y軸方向にス
テップ移動され、第2ショットの露光のため走査開始位
置に移動される。このステッピングの際に、ステージ制
御装置44ではウエハレーザ干渉計システム80の計測
値に基づいて移動ステージ6のX、Y、θZ方向の位置
変位をリアルタイムに計測する。この計測結果に基づ
き、ステージ制御装置44ではXY位置変位が所定の状
態になるように移動ステージ6の位置を制御する。
【0053】そして、主制御装置50の指示に基づきス
テージ制御装置44では第2ショットに対して上記と同
様の走査露光を行う。このようにして、ウエハW上のシ
ョットの走査露光と次ショット露光のためのステッピン
グ動作とが繰り返し行われ、ウエハW上の露光対象ショ
ットの全てにレチクルRのパターンが順次転写される。
すなわち、以上のようにして、ステップ・アンド・スキ
ャン方式の露光が行われる。
【0054】以上のように本実施の形態では、可動子6
8が上側(+Z側)に大きく変位した場合でも、直動ア
クチュエータ7の駆動により磁石1が変位するため、可
動子68と磁石1との接触を回避することができる。そ
のため、接触した際に陥る生産停止を防止できるととも
に、このような大きな変位を想定して最適値から懸け離
れた大きなギャップ値を予め設定する必要がなくなり、
磁石1、1間の距離が短く磁束密度が大きい状態でYモ
ータ61を駆動することが可能になる。結果として、可
動子68のコイル体に対する通電量を不必要に多くする
ことがなくなり発熱量の増加を抑えられるので、移動ス
テージ6の熱膨張や空気揺らぎ等、熱に起因する位置制
御性及び位置決め精度の悪化を抑制することができる。
【0055】図6は、本発明の第2の実施形態を示す図
である。この図において、図1乃至図5に示す第1の実
施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付
し、その説明を省略する。第2の実施の形態と上記の第
1の実施の形態とが異なる点は、一対の磁石1、1のそ
れぞれが独立して変位可能な構成になったことである。
【0056】即ち、本実施の形態では、図6(a)に示
すように、対を成すヨーク4、4のそれぞれに対して直
動アクチュエータ7、7が設けられており、各直動アク
チュエータ7は反力遮断用フレーム72からX方向に沿
って突設された突条73のZ方向両側に互いに対向させ
て配設されている。そして、ステージ制御装置44は、
これら直動アクチュエータ7、7の駆動を個別に独立し
て制御する。なお、図6(b)に示すように、直動ガイ
ド8は、直動アクチュエータ7と対をなすように、磁石
1、1の対に対して一つおきに配置されている。他の構
成は、上記第1の実施形態と同様である。
【0057】上記第1の実施形態では、下側のヨーク4
がZ方向に関して反力遮断用フレーム72に固定されて
いたので、可動子68が−Z側に大きく変位した場合の
対応が困難であったが、本実施の形態では第1の実施形
態と同様の効果が得られることに加えて、上下一対の磁
石1、1を個別に変位させることができるので、ギャッ
プS方向に関していずれの方向の可動子68の振動や大
きな変位に対しても容易、且つ迅速に対処することが可
能になる。
【0058】図7は、本発明の第3の実施形態を示す図
である。この図において、図1乃至図5に示す第1の実
施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付
し、その説明を省略する。第2の実施の形態と上記の第
1の実施の形態とが異なる点は、本発明をムービングマ
グネット型のリニアモータに用いたことである。
【0059】本実施形態のYモータ61は、図7(a)
に示すように、ヨーク4、4の幅方向中央に互いに間隔
をあけて対向配置された磁石1、1、ヨーク4、4の幅
方向両端側に配置された直動アクチュエータ7、7及び
直動ガイド8、8が略ロ字状を呈する可動子(一方の部
材)74と、可動子74内を挿通してY方向に沿って配
置されコイル体(不図示)を内蔵する固定子(他方の部
材)75とから概略構成されている。また、本実施の形
態では、図7(b)に示すように、直動ガイド8は、第
1の実施形態と同様に、ヨーク4の長さ方向に亘って設
けられているが、直動アクチュエータ7はヨーク4の長
さ方向両側及び中央の4個所(合計8つ)設けられてい
る。
【0060】この構成では、可動子74が大きく変位し
た場合に直動アクチュエータ7を駆動させることで、上
記第1の実施形態と同様の効果が得られることに加え
て、コイル体が固定されることでコイル体に電力を供給
するためのケーブルも移動しないので、ケーブル同士の
擦れ、叩きやケーブルの変形に伴う抗力等の外乱に起因
する振動の発生を防止することができる。
【0061】なお、Yモータ61がムービングマグネッ
ト型の構成は、図7に示したもの以外にも図8(a)、
(b)に示すように、対を成すヨーク4、4のそれぞれ
に対して直動アクチュエータ7、7を設け、各直動アク
チュエータ7を突条73のZ方向両側に互いに対向させ
て配設する構成としてもよい。この場合、第2の実施形
態と同様に、ギャップS方向に関していずれの方向の可
動子68の振動や大きな変位に対しても容易、且つ迅速
に対処することが可能になる。
【0062】続いて、図9を用いて本発明の第4の実施
形態について説明する。本実施の形態では、固定子69
の投影光学系PLに対する(Z方向の)相対位置は、こ
のブロック図に示すように、位置センサ78で検出され
主制御装置50に出力される構成になっている。主制御
装置50は、入力した位置センサ(検出センサ)77、
78の検出結果(差分)に基づいて、可動子と固定子
(コイル体と磁石)との間のギャップ量を求める。そし
て、ステージ制御装置44は、求められたギャップ量が
所定値に維持されるように制御装置として直動アクチュ
エータ7を駆動する。これにより、走査露光に伴う移動
ステージ6の移動時に可動子に変位が生じた場合でも、
可動子に対して固定子を追従させることで可動子と固定
子との間のギャップ量を一定とすることができ、可動子
と固定子との接触を防止しつつ一定の推力で駆動してコ
イル体からの発熱を抑制することができる。
【0063】なお、固定子と可動子との接触を避けるた
めに、可動子の変位に応じて磁石1、1間のギャップ量
を変更した場合、磁束密度が変化することでYモータ6
1の推力も変動することになる。そのため、磁石1、1
間のギャップ量とモータ推力との関係を予め求めてマッ
プとして記憶しておき、走査露光時に位置センサ77、
78の検出結果から磁石1、1間のギャップ量を算出
し、ステージ制御装置44が補正装置として、算出結果
と記憶してあるマップとに基づいてYモータ61の推力
(コイル体に印加する電圧)を補正する構成も採用可能
である。この場合、磁石1、1間のギャップ量が変動し
ても一定の推力で安定してYモータ61を駆動すること
が可能になる。
【0064】また、上記実施の形態では、磁石1、1の
相対位置を変位させる際に直動ガイド8でガイドする構
成としたが、他のガイド部材を用いることもできる。さ
らに、ガイドを用いずに駆動装置のみで磁石1、1の相
対位置を変位させてもよく、例えば駆動装置としてピエ
ゾ素子等の圧電素子(電歪素子)を用いた際にはガイド
部材が不要になり、装置の小型化、低価格化に寄与でき
る。
【0065】なお、上記実施の形態では、コイル体と磁
石1、1との間のギャップ量を位置センサ77、78の
検出結果により求める構成としたが、これに限られず、
例えば固定子と可動子のいずれか一方にコイル体と磁石
1、1との間のギャップ量を直接検出するセンサを設け
る構成としてもよい。この場合、センサを可動子に設け
れば、センサの配置個数を減らすことができるためより
好ましい。
【0066】また、上記実施の形態において、一対の磁
石1、1毎に直動アクチュエータ7等の駆動装置を複数
設ける構成としてもよい。この場合、可動子の位置に対
応する磁石のみを変位させることが可能になるため、他
の位置の駆動装置を作動させる必要がなくなり、駆動に
伴う不要な発熱を抑制することが可能になる。
【0067】また、上記実施の形態では、磁石1、1が
Z方向に変位する構成としたが、これに限定されるもの
ではなく、個々の磁石をそれぞれ、例えば6自由度
(X、Y、Z、θX、θY、θZ)で変位可能とし、ロ
ーリングやピッチング、ヨーイング等、コイル体の変位
に応じてギャップが一定になるように磁石を変位させて
もよい。
【0068】また、上記実施の形態では、本発明のステ
ージ装置を露光装置10のウエハステージWSTに適用
する構成としたが、これに限られず、レチクルステージ
RSTにも適用可能である。さらに、上記実施の形態で
は、本発明のステージ装置を露光装置におけるウエハス
テージに適用した構成としたが、露光装置以外にも転写
マスクの描画装置、マスクパターンの位置座標測定装置
等の精密測定機器にも適用可能である。
【0069】なお、本実施の形態の基板としては、半導
体デバイス用の半導体ウエハWのみならず、液晶ディス
プレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用の
セラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマス
クまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)
等が適用される。
【0070】露光装置10としては、レチクルRとウエ
ハWとを同期移動してレチクルRのパターンを走査露光
するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置
(スキャニング・ステッパー;USP5,473,410)の他に、
レチクルRとウエハWとを静止した状態でレチクルRの
パターンを露光し、ウエハWを順次ステップ移動させる
ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステ
ッパー)にも適用することができる。また、本発明はウ
エハW上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて
転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置
にも適用できる。
【0071】露光装置10の種類としては、ウエハWに
半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光
装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ
製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CC
D)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための
露光装置などにも広く適用できる。
【0072】また、不図示の露光用光源として、超高圧
水銀ランプから発生する輝線(g線(436nm)、h
線(404.nm)、i線(365nm))、KrFエ
キシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ
(193nm)、F2レーザ(157nm)、Ar2レー
ザ(126nm)のみならず、電子線やイオンビームな
どの荷電粒子線を用いることができる。例えば、電子線
を用いる場合には電子銃として、熱電子放射型のランタ
ンヘキサボライト(LaB6)、タンタル(Ta)を用
いることができる。また、YAGレーザや半導体レーザ
等の高調波などを用いてもよい。
【0073】例えば、DFB半導体レーザ又はファイバ
ーレーザから発振される赤外域又は可視域の単一波長レ
ーザを、例えばエルビウム(又はエルビウムとイットリ
ビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅
し、かつ非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した
高調波を露光光として用いてもよい。なお、単一波長レ
ーザの発振波長を1.544〜1.553μmの範囲内
とすると、193〜194nmの範囲内の8倍高調波、
即ちArFエキシマレーザとほぼ同一波長となる紫外光
が得られ、発振波長を1.57〜1.58μmの範囲内
とすると、157〜158nmの範囲内の10倍高調
波、即ちF2レーザとほぼ同一波長となる紫外光が得ら
れる。
【0074】また、レーザプラズマ光源、又はSORか
ら発生する波長5〜50nm程度の軟X線領域、例えば
波長13.4nm、又は11.5nmのEUV(Extreme
Ultra Violet)光を露光光として用いてもよく、EUV
露光装置では反射型レチクルが用いられ、かつ投影光学
系が複数枚(例えば3〜6枚程度)の反射光学素子(ミ
ラー)のみからなる縮小系となっている。
【0075】投影光学系PLの倍率は、縮小系のみなら
ず等倍系および拡大系のいずれでもよい。また、投影光
学系PLとしては、エキシマレーザなどの遠紫外線を用
いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過
する材料を用い、F2レーザやX線を用いる場合は反射
屈折系または屈折系の光学系にし(レチクルRも反射型
タイプのものを用いる)、また電子線を用いる場合には
光学系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学
系を用いればよい。なお、電子線が通過する光路は、真
空状態にすることはいうまでもない。
【0076】ウエハステージWSTやレチクルステージ
RSTにリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,1
18参照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア
浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用い
た磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステー
ジWST、RSTは、ガイドに沿って移動するタイプで
もよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであっても
よい。また、Yモータ61やXモータ62においても、
ガイドを設けても設けなくとも、どちらでもよい。
【0077】各ステージWST、RSTの一方として本
発明のステージ装置を適用した場合、他方のステージ装
置の駆動機構としては、二次元に磁石を配置した磁石ユ
ニット(永久磁石)と、二次元にコイルを配置した電機
子ユニットとを対向させ電磁力により各ステージWS
T、RSTを駆動する平面モータを用いてもよい。この
場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいずれか一方
をステージWST、RSTに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットとの他方をステージWST、RSTの移動
面側(ベース)に設ければよい。
【0078】以上のように、本願実施形態の露光装置1
0は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含
む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精
度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造さ
れる。これら各種精度を確保するために、この組み立て
の前後には、各種光学系については光学的精度を達成す
るための調整、各種機械系については機械的精度を達成
するための調整、各種電気系については電気的精度を達
成するための調整が行われる。各種サブシステムから露
光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、
機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続
等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への
組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工
程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露
光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0079】半導体デバイス等のマイクロデバイスは、
図10に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設
計を行うステップ201、この設計ステップに基づいた
マスク(レチクル)を製作するステップ202、シリコ
ン材料からウエハを製造するステップ203、前述した
実施形態の露光装置によりレチクルのパターンをウエハ
に露光する露光処理ステップ204、デバイス組み立て
ステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケ
ージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て
製造される。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、コイ
ル体の発熱量を大きくすることなくコイル体と磁石との
接触を防止できるため、接触事故等による生産効率の低
下や熱に起因する位置制御性及び位置決め精度の悪化を
抑制できるという効果が得られる。また、本発明では、
一対の磁石間の相対位置が変動しても一定の推力で安定
してリニアモータを駆動できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、露
光装置の全体構成を概略的に示す図である。
【図2】 同露光装置を構成するウエハステージの外
観斜視図である。
【図3】 第1の実施形態の固定子の(a)は側面
図、(b)は正面図である。
【図4】 第1の実施形態における制御ブロック図で
ある。
【図5】 (a)、(b)は直動アクチュエータの動
作を説明するための図である。
【図6】 第2の実施形態の固定子の(a)は側面
図、(b)は正面図である。
【図7】 第3の実施形態の可動子の(a)は側面
図、(b)は正面断面図である。
【図8】 別の実施形態の可動子の(a)は側面図、
(b)は正面断面図である。
【図9】 第4の実施形態における制御ブロック図で
ある。
【図10】 半導体デバイスの製造工程の一例を示す
フローチャート図である。
【図11】 従来技術によるリニアモータの構成例を
示す(a)は側面図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
R レチクル(マスク) W ウエハ(基板) WST ウエハステージ(ステージ装置) 1 磁石 6 移動ステージ(ステージ) 7 直動アクチュエータ(駆動装置) 8 直動ガイド(ガイド装置) 10 露光装置 44 ステージ制御装置(制御装置) 61 Yモータ(駆動手段、リニアモータ) 68 可動子(他方の部材) 69 固定子(一方の部材) 74 可動子(一方の部材) 75 固定子(他方の部材) 77、78 位置センサ(検出装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA07 HA53 JA02 JA22 JA45 LA08 5F046 AA23 BA05 CC01 CC02 CC03 CC16 CC18 DA26 5H641 BB06 BB18 GG03 HH02 HH06 HH14 HH16 HH19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をあけて対向配置された少なくと
    も一対の磁石を有する磁石ユニットであって、 前記一対の磁石の相対位置を変位させる駆動装置を備え
    たことを特徴とする磁石ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁石ユニットにおい
    て、 前記駆動装置は、前記一対の磁石が対向する方向に前記
    一対の磁石の少なくとも一方を駆動することを特徴とす
    る磁石ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の磁石ユニット
    において、 前記磁石ユニットは前記一対の磁石を複数有し、 前記駆動装置は前記一対の磁石毎に複数設けられている
    ことを特徴とする磁石ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載
    の磁石ユニットにおいて、 前記一対の磁石の駆動をガイドするガイド装置を備える
    ことを特徴とする磁石ユニット。
  5. 【請求項5】 相対移動する2つの部材の一方の部材
    に設けられた発磁体と、他方の部材に設けられたコイル
    体とを有するリニアモータにおいて、 前記発磁体として請求項1から4のいずれか1項に記載
    の磁石ユニットが用いられることを特徴とするリニアモ
    ータ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のリニアモータにおい
    て、 前記コイル体と前記一対の磁石のいずれか一方の磁石と
    の相対位置を検出する検出装置と、 前記検出装置の検出結果に基づいて前記駆動装置を制御
    する制御装置とを有することを特徴とするリニアモー
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のリニアモータにおい
    て、 前記検出装置の検出結果に基づいて前記コイル体に印加
    する電圧を補正する補正装置を有することを特徴とする
    リニアモータ。
  8. 【請求項8】 請求項5から7のいずれか1項に記載
    のリニアモータにおいて、 前記コイル体と前記磁石ユニットとが振動的に独立して
    設けられることを特徴とするリニアモータ。
  9. 【請求項9】 平面内を移動可能なステージと、前記
    ステージを駆動する駆動手段とを備えたステージ装置に
    おいて、 前記駆動手段は、請求項5から8のいずれか1項に記載
    されたリニアモータであることを特徴とするステージ装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のステージ装置におい
    て、 前記コイル体と前記磁石ユニットとのいずれか一方が固
    定される第1ステージと、 前記第1ステージに固定されない前記コイル体と前記磁
    石ユニットとの他方が固定されて、前記第1ステージの
    反力に応じて移動する第2ステージとを有することを特
    徴とするステージ装置。
  11. 【請求項11】 ステージを移動させてパターンを基
    板に露光する露光装置において、 前記ステージとして、請求項9または10に記載された
    ステージ装置が用いられることを特徴とする露光装置。
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