JP2003031646A - ステージ装置および露光装置 - Google Patents

ステージ装置および露光装置

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JP2003031646A
JP2003031646A JP2001215892A JP2001215892A JP2003031646A JP 2003031646 A JP2003031646 A JP 2003031646A JP 2001215892 A JP2001215892 A JP 2001215892A JP 2001215892 A JP2001215892 A JP 2001215892A JP 2003031646 A JP2003031646 A JP 2003031646A
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Tomoki Miyagawa
智樹 宮川
Motomasa Imai
基勝 今井
Hisataka Tatsuzono
寿隆 龍薗
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステージ本体の移動に際してこのステージ本
体の変形を緩和して基板の位置ずれを防止する。 【解決手段】 基板を保持して移動するステージ本体1
4と、ステージ本体14を駆動する駆動装置32とを備
える。駆動装置32の駆動に起因するステージ本体14
の変形を補正する補正装置を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステージ本体がマ
スクやウエハ、ガラス基板等の基板を保持して移動する
ステージ装置、およびこのステージ装置に保持されたマ
スクと感光基板とを用いて露光処理を行う露光装置に関
し、特に半導体集積回路や液晶ディスプレイ等のデバイ
スを製造する際に、リソグラフィ工程で用いて好適なス
テージ装置および露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子又は液晶表示素子
等をフォトリソグラフィ工程で製造する場合に、種々の
露光装置が使用されているが、現在では、フォトマスク
又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)のパタ
ーン像を、投影光学系を介して表面にフォトレジスト等
の感光剤が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の基
板上に転写する投影露光装置が一般的に使用されてい
る。近年では、この投影露光装置として、基板を2次元
的に移動自在な基板ステージ上に載置し、この基板ステ
ージにより基板を歩進(ステッピング)させて、レチク
ルのパターン像を基板上の各ショット領域に順次露光す
る動作を繰り返す、いわゆるステップ・アンド・リピー
ト方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパー)が主
流となっている。
【0003】最近になって、このステッパー等の静止型
露光装置に改良を加えた、ステップ・アンド・スキャン
方式の投影露光装置(例えば特開平7−176468号
公報に記載された様な走査型露光装置)も比較的多く用
いられるようになってきた。このステップ・アンド・ス
キャン方式の投影露光装置(スキャニング・ステッパ
ー)は、ステッパーに比べると大フィールドをより小さ
な光学系で露光できるため、投影光学系の製造が容易で
あると供に、大フィールド露光によるショット数の減少
により高スループットが期待出来ることや、投影光学系
に対してレチクル及びウエハを相対走査することで平均
化効果があり、ディストーションや焦点深度の向上が期
待出来る等のメリットがある。さらに、半導体素子の集
積度が16M(メガ)から64MのDRAM、更に将来
的には256M、1G(ギガ)というように時代ととも
に高くなるのに伴い、大フィールドが必須になるため、
ステッパーに代わってスキャン型投影露光装置が主流に
なるであろうと言われている。
【0004】これらの露光装置、例えば半導体デバイス
製造に用いられる半導体露光装置では、レチクルやウエ
ハ等の基板はステージ装置におけるホルダの保持面に真
空吸引等の負圧吸引により吸着保持されて2次元的に移
動する。これを詳述すると、基板は、ホルダからの吸着
力を垂直抗力とした静止摩擦力によって保持され、上記
のステップ移動や走査移動の際に駆動されるホルダを介
して、保持面における吸着力を垂直抗力成分とした静止
摩擦力によって推力を得る構成になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のステージ装置および露光装置には、以下
のような問題が存在する。ステップ・アンド・スキャン
方式の露光装置のレチクルステージ(マスクステージ)
では、まず静止状態においてnmオーダでのレチクル基
準の位置合わせ(アライメント)を行い、その後レチク
ルホルダに付属する移動鏡との間の距離を計測する干渉
計の計測結果を用いてレチクルの動的な位置決め・制御
を行うため、加速、減速を伴うステージ移動時にも、移
動鏡が設置されたレチクルホルダとレチクルとの相対位
置関係をnmオーダに保持する必要がある。また、スル
ープットを向上させて生産性を高めるために、近年では
ステージ移動時の加速度が大きくなる傾向にある。
【0006】レチクルホルダとレチクルとを加減速する
ための推力は、モータ等の不図示の駆動装置によりレチ
クルホルダに付与される。レチクルRは、既述したよう
に、保持面における吸着力を垂直抗力成分とした静止摩
擦力によってレチクルホルダを介して推力を得るが、レ
チクルには加減速に必要な推力方向と反対側に慣性力が
作用するため、保持面にはこの慣性力に相当分のせん断
力が発生する。このせん断力が静止摩擦力を超えた場合
には、レチクルとレチクルホルダとの間に相対位置ずれ
が生じることになる。
【0007】このように、レチクルとホルダとの相対位
置ずれが発生すると、レチクルのアライメント精度が著
しく低下する等の問題が生じてしまう。また、ステージ
移動時の加速度の増加に伴い、ステージに与える推力が
大きくなり、ステージ(ホルダ)自体の変形や、ホルダ
を介してレチクルに変形が生じ、収差等によりパターン
の転写精度が低下し、所定の露光精度を満足できないと
いう問題が発生する。特に、レチクルを複数箇所で吸着
した場合、吸着箇所間の相対変位量が大きくなるとレチ
クル自体の変形が大きくなるという問題があった。
【0008】一方、上述したように、半導体素子の集積
化に伴って、回路の微細化が進められ、その線幅はサブ
ミクロンオーダーまで高精密化しつつある。そのため、
上記のような回路パターンを形成するための露光装置に
要求される精度も年々高くなり、例えば5〜10nm以
下の位置決め精度が要求されており、このような高精度
の位置決めを実現する手段の一つとして温度変化に伴う
ステージ部分の伸縮を抑制し、温度変化に起因する位置
決め誤差を排除する試みがなされている。
【0009】そこで、近年では、ステージの材料として
低熱膨張のセラミックスが用いられているが、この低熱
膨張セラミックスは従来のセラミックスに比較して剛性
が低いため、移動時にステージの変形が生じやすく、上
記所定の露光精度を満足できないという問題を増長させ
る虞があった。
【0010】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、ステージ本体の移動に際してこのステージ
本体の変形を緩和して基板の位置ずれを防止することが
可能なステージ装置を提供するとともに、当該ステージ
装置を備えることで移動速度の高速化を図りスループッ
トを向上させることが可能な露光装置を提供することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図16に対
応付けした以下の構成を採用している。本発明のステー
ジ装置は、基板(R)を保持して移動するステージ本体
(14)と、ステージ本体(14)を駆動する駆動装置
(32、36)とを備えたステージ装置(10)におい
て、駆動装置(32、36)の駆動に起因するステージ
本体(14)の変形を補正する補正装置(6、32)
(74)を設けたことを特徴とするものである。
【0012】従って、本発明のステージ装置では、ステ
ージ本体(14)が駆動された際の推力による変形が補
正されて緩和されるため、変形に起因する基板(R)の
位置ずれを防止することができる。
【0013】そして、本発明の露光装置は、マスクステ
ージ(14)に保持されたマスク(R)のパターンを基
板ステージ(9)に保持された感光基板(W)に露光す
る露光装置(28)において、マスクステージ(14)
と基板ステージ(9)との少なくとも一方のステージと
して、請求項1から8のいずれか1項に記載されたステ
ージ装置(10)が用いられることを特徴とするもので
ある。
【0014】従って、本発明の露光装置では、ステージ
(14)を大きな加速度で移動させてもステージ(1
4)に対する基板(R)の位置ずれが防止できるので、
露光精度を維持しつつスループットを向上させることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のステージ装置およ
び露光装置の第1の実施形態を、図1ないし図11を参
照して説明する。ここでは、例えば露光装置として、レ
チクルとウエハとを同期移動しつつ、レチクルに形成さ
れた半導体デバイスの回路パターンをウエハ上に転写す
る、スキャニング・ステッパを使用する場合の例を用い
て説明する。また、この露光装置においては、本発明の
ステージ装置をレチクルステージに適用するものとす
る。
【0016】図1は、本発明に係る露光装置28の概略
構成図である。この露光装置28は、レチクル(マス
ク、基板)Rに形成された集積回路のパターン(不図
示)をウエハ(感光基板)W上に転写するものであっ
て、装置フレーム7、照明光学系8、レチクルステージ
装置10、投影光学系PL、およびウエハステージ(基
板ステージ)9を主体として構成されている。装置フレ
ーム7は、剛直な素材で形成されており、照明光学系
8、レチクルステージ装置10の一部、投影光学系P
L、およびウエハステージ9を大地11の上方に支持す
る。
【0017】照明光学系8は、不図示の光源から射出さ
れた照明光によりレチクルRの所定領域を選択的に照明
するものであって、露光に必要な波長の光のみを透過さ
せる波長選択フィルタ、照明光を均一な強度分布の光束
に調整するオプティカルインテグレータ、レチクルR上
の照明領域を制限する可動ブラインド及び固定ブライン
ド、リレーレンズやコンデンサレンズ等の各種光学素子
等(いずれも不図示)を含んでいる。なお、図1では、
照明光学系8がレチクルステージ装置10の上方に支持
されているものとして例示されているが、一般に、照明
光学系8は装置フレーム7の側部の一方に固定され、照
明光学系8からの照明光(エネルギ・ビーム)はレチク
ルステージ装置10の上方に向けられる。
【0018】投影光学系PLは、鏡筒内に光軸方向に沿
って所定間隔をあけて配置され、群構成とされた複数の
レンズエレメントによって、例えば1/4縮小倍率でレ
チクルRのパターンの像及び/又はアライメントマーク
の像をウエハW上に投影するものである。そして、この
レンズエレメントが、周方向に複数配置された伸縮可能
な駆動素子の駆動によって光軸方向に移動することで、
投影光学系PLの種々の結像特性が調整可能である。例
えば、レンズエレメントを光軸方向に移動させた場合に
は、光軸を中心として倍率を変化させることができる。
また、光軸に垂直に交わる軸を中心にレンズエレメント
を傾斜させた場合には、ディストーションを変化させる
ことができる。また、レンズエレメントを動かすのでは
なく、レンズエレメント間に設けられた密閉された空間
の気圧を制御することによっても、投影光学系の結像特
性を調整することができる。
【0019】ウエハステージ9は、ウエハWを真空吸着
するウエハホルダ(不図示)を有するとともに、リニア
モータ等の駆動装置13によって、投影光学系PLの光
軸方向(Z方向)と垂直で互いに直交するX方向及びY
方向に移動される。これにより、投影光学系PLに対し
てその像面側でウエハWが2次元移動され、例えばステ
ップ・アンド・スキャン方式で、ウエハW上の各ショッ
ト領域にレチクルRのパターン像が転写されることにな
る。また、ウエハステージ9上には、不図示の基準部材
が固定されている。この基準部材には、ウエハWの表面
と同じ高さに公知の指標マーク(不図示)が形成されて
いる。この指標マークとしては、例えば後述するレチク
ルマークRMを挟み込む中抜きマークが採用される。
【0020】なお、ウエハホルダがZ方向に移動するこ
とで、ウエハWの光軸方向の位置が調整される構成にな
っている。スキャン露光時には、ウエハステージ9は駆
動装置13により、Y方向(図1中の紙面と直交する方
向)に、レチクルステージ装置10と同期して(レチク
ルステージ装置10とは反対方向に)駆動されることに
なる。
【0021】また、ステージ移動座標系(直交座標系)
XY上でのウエハステージ9(ひいてはウエハW)の
X、Y方向の位置、及び回転量(ヨーイング量、ピッチ
ング量、ローリング量)は、干渉計システム23によっ
てモニターされる。干渉計システム23は、ウエハステ
ージ9の頂面に配置された移動鏡17と、装置フレーム
7と接続されたウエハ干渉計19とを有している。ウエ
ハ干渉計19は、移動鏡17に向かう測定ビーム21を
発生し、移動鏡17から反射されたビームを検出する。
駆動装置13は、干渉計システム23のモニター結果に
基づいてウエハステージ9を駆動する。
【0022】レチクルステージ装置10は、半導体デバ
イスの製造(露光処理)及び/又は検査処理中に少なく
とも1つのレチクルRの正確な位置決めを行う際に用い
られるものであって、図2に示すように、定盤12、ホ
ルダ15を含む微動ステージ(マスクステージ)14、
測定システム16、粗動ステージ18、リアクションフ
レーム20及び取付用フレーム22、TTR(スルー・
ザ・レチクル)方式でレチクルRとウエハWとの位置合
わせを行うアライメントセンサ(不図示)を備えた構成
になっている。なお、これら微動ステージ14および粗
動ステージ18によりステージ本体が構成される。
【0023】また、レチクルステージ装置10には、微
動Yムーバ(微動側駆動装置)32、微動Xムーバ(不
図示)、粗動Yムーバ(粗動側駆動装置)36、粗動X
ムーバ38及び反重力機構(不図示)が含まれている
(図3及び図4参照)。微動Yムーバ32と微動Xムー
バとは、粗動ステージ18と相関して微動ステージ14
を正確に移動させる。粗動Yムーバ36と粗動Xムーバ
38とは、リアクションフレーム20に対して粗動ステ
ージ18を移動させる。微動ステージ14が定盤12の
上方に移動するにつれて反重力機構によって定盤12の
歪みが最小化される。定盤12は、装置フレーム7によ
り支持され、リアクションフレーム20は取付け用フレ
ームにより支持されているので、定盤12とリアクショ
ンフレーム20との間には機械的な接触はなく(非接
触)、リアクションフレーム20からの振動が定盤12
に伝達されることはない。
【0024】定盤12は、矩形の板形状を呈しており、
微動ステージ14を非接触で移動自在に支持する。定盤
12には、ベースアパーチャ46とレンズ装着用カット
アウト(不図示)が含まれる。ベースアパーチャ46
は、定盤12の中を通って延在し、定盤12中を通る光
の通過を可能にする。カットアウトは概ね円筒形の形状
を有し、下面側から定盤12の中へ一部が延在する。カ
ットアウトによって微動ステージ14の近傍に投影光学
系PLを位置決めすることが可能になる。
【0025】なお、定盤12は、熱膨張係数が鉄鋼材と
ほぼ同一であるインディアンブラック等の十分な剛性を
有する石材で形成され、その上面は熔射等によりセラミ
ックスでコーティングされている。このセラミックスと
しては、上記コージェライトを選択してもよいが、アル
ミナ系のセラミックス(グレイアルミナ、アルミナチタ
ニア等)や窒化珪素、タングステンカーバイト、チタニ
ア、酸化クロム(クロミア)等も適用できる。更に、定
盤12は、鉄鋼材にセラミックスを熔射して構成しても
よい。
【0026】微動ステージ14はガイドレスステージで
あり、限定された移動範囲を有する上記微動Yムーバ3
2等によって、粗動ステージ18に対してX軸、Y軸に
沿って、またZ軸回り(θZ)で移動される。図5に示
すように、微動ステージ14には、微動フレーム52、
微動Yムーバ32の可動子54、微動Xムーバの可動子
(不図示)、反重力機構の可動子(不図示)、及び測定
システム16の移動鏡60が含まれている。
【0027】微動フレーム52は、低熱膨張率のセラミ
ックス材料(例えばアルミナや窒化ケイ素、コージェラ
イト系セラミックス等の比較的熱膨張が小さいセラミッ
クス)で形成された平面視矩形状を呈しており、その底
部には複数の隔置された流体放出口(不図示)と複数の
隔置された流体導入口(不図示)とが設けられている。
そして、加圧流体が流体放出口から定盤12へ向けて放
出され、真空状態が流体導入口に形成されることで、微
動フレーム52と定盤12との間に真空予圧型の流体ベ
アリングが構成される。この真空予圧型流体ベアリング
により微動ステージ14が定盤12に対してZ軸に沿っ
て離間して保持され、微動ステージ14をX軸、Y軸に
沿って、またZ軸回りに定盤12に対して移動させるこ
とが可能になる。
【0028】また、真空予圧型流体ベアリングにより、
反重力機構による微動ステージ14のほぼゼロの正味重
量にもかかわらず、Z軸に沿って、X軸の回りで、また
Y軸の回りで微動ステージ14と定盤12との間に高い
剛性結合が保持される。なお、真空予圧型流体ベアリン
グではなく、磁気予圧型ベアリングのような代替方法に
より定盤12の上方に微動ステージ14を支持すること
も可能である。
【0029】微動フレーム52には、少なくとも一つ
(図では一つ)のホルダ15が含まれる。ホルダ15
は、真空チャック等の吸着装置によりレチクルRの中の
一つを保持して微動ステージ14に固定する。具体的に
は、ホルダ15には、それぞれ吸着装置を有し、図6に
示すように、Y方向に沿って延設された保持部15a
と、保持部15aとX方向に間隔をあけて配置され、Y
方向に沿って直線上に延設された保持部15b、15b
との合計三カ所の吸着保持面が設けられている。
【0030】各微動Yムーバ32は、微動ステージ14
に固定される可動子54と、粗動ステージ18に固定さ
れる固定子94とを含むボイスコイルアクチュエータか
ら構成される。微動Yムーバ32の可動子54と固定子
94とは電磁気的相互作用により、微動ステージ14を
Y軸に沿って選択的に移動させる。このボイスコイルモ
ータでは可動子54が磁石側であり、固定子94がコイ
ル側であるため、電線等の配線が微動ステージ14に直
接接続されず、微動ステージ14に対する干渉が低減さ
れ好適であるが、逆の構成も採用可能である。可動子5
4は、当該可動子54を微動ステージ14に固定する、
取付ネジ等の複数の固定部材6を有している。固定部材
6は、保持部15aのほぼ延長線上、及び保持部15b
のほぼ延長線上にそれぞれ間隔をあけて配置されてい
る。
【0031】同様に、各微動Xムーバは、微動ステージ
14に固定される不図示の可動子と、粗動ステージ18
に固定される不図示の固定子とを含む後述するE/Iコ
ア・アクチュエータから構成される。微動Xムーバの可
動子と固定子とは電磁気的相互作用により、微動ステー
ジ14をX軸に沿って、及びZ軸回りに選択的に移動さ
せる。
【0032】図7及び図8に、アクチュエータ98を例
示する。詳細には、図7には一般にE/Iコア・アクチ
ュエータと称される吸引のみのタイプのアクチュエータ
98の外観斜視図が示され、図8にはE/Iコア・アク
チュエータ98の分解組立斜視図が示されている。各E
/Iコア・アクチュエータ98は電磁吸引装置であり、
各E/Iコア・アクチュエータ98には、E字型の形状
を有するコア100、管状のコイル102、及びI字型
の形状を有するコア104が含まれる。E字型コア10
0とI字型コア104のそれぞれは、鉄等の磁性材料か
ら構成される。コイル102は、E字型コア100の中
心バーの回りに配置される。コイル102を通って送ら
れる電流は、E字型コア100へ向けてI字型コア10
4を引きつける電磁場を生じ、この電流の量によって吸
引量が決定される。
【0033】本実施の形態では、アクチュエータ98の
I字型コア104は、微動Xムーバの可動子とみなされ
て微動ステージ14に固定され、E字型コア100とコ
イル102とはそれぞれ微動Xムーバの固定子とみなさ
れて粗動ステージ18に固定される。なお、上記の構成
においても、電線等の配線が微動ステージ14に直接接
続されず、微動ステージ14に対する干渉が低減される
ため好適であるが、I字型コア104を粗動ステージ1
8に取り付け、E字型コア100及びコイル102を微
動ステージ14に取り付ける構成も採用可能である。
【0034】反重力機構によって、微動ステージ14の
重量が相殺され、微動ステージ14が定盤12に対して
移動する際の定盤12の歪みが最小化される。詳細に
は、微動ステージ14が定盤12に対して移動する際に
反重力機構が微動ステージ14を上方へ引き上げること
で、微動ステージ14の位置が定盤12に影響を及ぼす
ことが防止される。この反重力機構には、吸引力のみの
アクチュエータが含まれる。アクチュエータには、微動
ステージ14に固定される不図示の可動子と、粗動ステ
ージ18に固定される不図示の固定子とが含まれる。ア
クチュエータは、上述のE/I字型コア・アクチュエー
タであることが望ましい。この場合、I字型コア104
は微動ステージに固定され、E字型コア100とコイル
102とは、粗動ステージ18に固定される。なお、I
字型コア104とE字型コア100の取り付けを逆にし
てもよい。
【0035】測定システム16は、定盤12に対する微
動ステージ14の位置をモニターするものであって、微
動ステージ14の一部として取り付けられるX移動鏡6
0、一対の隔置されたY移動鏡114、X干渉計ブロッ
ク116、Y干渉計ブロック118とが含まれる(図2
参照)。X移動鏡60は矩形の形状を呈し、微動フレー
ム52の−X側端縁に沿って延在する。X干渉計ブロッ
ク116は、X移動鏡60から反射される測定信号を発
生し、この情報に基づいてX軸に沿った微動ステージ1
4の位置をモニターするものであって、微動ステージ1
4から離間して配置される。なお、X干渉計ブロック1
16は、図1に示すように、装置フレーム7や、または
振動的に独立した他の場所に設置することが可能であ
る。
【0036】各Y移動鏡114は、略V字型の形状を有
し、微動フレーム52の+Y側端縁に沿って配置され
る。Y干渉計ブロック118は、Y移動鏡114から反
射された一対の隔置された測定信号を発生し、この情報
に基づいてY軸に沿ったZ軸回りの微動ステージ14の
位置をモニターするものであって、微動ステージ14か
ら離間して配置される。なお、Y干渉計ブロック118
は、装置フレーム7や、または振動的に独立した他の場
所に設置することが可能である。
【0037】粗動ステージ18は、微動ステージ14の
斜め上方に配置されており、平面的自由度においてはガ
イドレスで、粗動ムーバ36、38によってY軸に沿っ
て比較的長いストロークで移動し、またX軸に沿ってZ
軸(θZ)の回りで比較的短いストロークで移動する。
詳細には、粗動ステージ18はリアクションフレーム2
0に対して、粗動Yムーバ36によりY軸に沿って比較
的長いストロークで移動し、粗動Xムーバ38によりX
軸に沿ってZ軸回りに比較的短いストロークで移動す
る。
【0038】図4、図5及び図9を参照すると、粗動ス
テージ18は、粗動フレーム122、微動Yムーバ32
の固定子94を支持する支持部材5、微動Xムーバの固
定子、反重力機構の固定子、粗動Yムーバ36の可動子
124、及び粗動Xムーバ38の可動子126が含まれ
る。
【0039】レチクルRを保持した際の微動ステージ1
4及び粗動ステージ18は合成重心128(図4に黒点
で示す)を有し、粗動Yムーバ36は合成重心128の
近傍において粗動ステージ18と係合することで、粗動
ステージ18のX軸に沿って、且つZ軸回りの動きに粗
動Yムーバ36の加速度が結合されることが最小化され
る。換言すると、この係合により、粗動Yムーバ36に
よって発生したX軸に沿って、且つZ軸回りの粗動ステ
ージ18にかかる力が最小化される。そして、この設計
により、粗動ステージ18をX軸に沿って、且つZ軸回
りに移動させるために必要な力が最小化され、粗動Xム
ーバ38をより小型で軽量にすることができる。
【0040】粗動フレーム122は、セラミックス材ま
たはアルミニウム等の材料により形成されており、一般
に矩形の管形状を有している。粗動Yムーバ36の可動
子124は、Y方向に沿って延在しており、粗動フレー
ム122の底部から上方へ立設された取付バー140に
取付ボルト等により取り付けられている。なお、上記合
成重心128は、粗動Yムーバ36の可動子124の中
心付近、且つ粗動ステージ18のY方向の中心付近に存
在するように設定されている。
【0041】粗動フレーム122の頂部は、リアクショ
ンフレーム20の一対の隔置されたベアリングプレート
142、142の間に支持される。粗動フレーム122
の頂部の上面及び下面には、複数の隔置された流体放出
口(不図示)が設けられている。そして、流体放出口か
らは、加圧流体がベアリングプレート142へ向けて放
出され、粗動フレーム122の頂部とベアリングプレー
ト142との間に流体ベアリングが構成される。流体ベ
アリングは、ベアリングプレート142の間に隔置され
た粗動フレーム122の頂部を保持し、Y軸に沿うリア
クションフレーム20に対する粗動ステージ18の比較
的大きな移動と、リアクションフレーム20に対するX
軸に沿ったZ軸回りのより小さな移動を可能にする。な
お、磁気型ベアリングによりリアクションフレーム20
に粗動ステージ18を支持させたり、真空予圧型流体ベ
アリングを備えた単一のベアリングプレートを有するリ
アクションフレーム20により粗動ステージ18を支持
する構成も採用可能である。
【0042】粗動フレーム122の+X側側部には、Z
方向略中間に位置して粗動Xムーバ34の可動子126
が固定されており、−X側側部には反重力機構の固定子
(不図示)と、支持部材5を介して微動Yムーバ32の
固定子94とが固定されている。支持部材5は、Y方向
に延在し粗動フレーム122に取り付けられる取付部5
aと、取付部5aの−Y側端部から微動ステージ14の
−Y側に突出しX方向に延在する支持部5bとを有する
平面視略L字状に形成されており、支持部5bに上記固
定子94が支持されている。
【0043】粗動Yムーバ36は、粗動ステージ18に
固定された可動子124と、リアクションフレーム20
に固定された固定子152とを含む(図4参照)リニア
モータであり、粗動Yムーバ36の可動子124と固定
子152とは相互に作用して、粗動ステージ18をY軸
に沿って移動させる。同様に、粗動Xムーバ38は、粗
動ステージ18に固定される可動子126と、リアクシ
ョンフレーム20に固定される固定子154とを含む
(図3参照)ボイスコイルアクチュエータであり、粗動
Xムーバ38の可動子126と固定子154とは相互に
作用して、粗動ステージ18をX軸に沿ってZ軸回りに
移動させる。粗動Yムーバ36は、合成重心128の近
傍で粗動ステージ18に係合し、これにより、X軸に沿
ってZ軸回りに粗動ステージ18を移動させるために必
要な力が最小化され、より軽量の粗動Xムーバ38の使
用が可能になる。
【0044】リアクションフレーム20は、流体ベアリ
ングによって取付用フレーム22の上方に支持されてお
り、粗動Yムーバ36による粗動ステージ18のY方向
への移動が、運動量保存の法則によってリアクションフ
レーム20をY軸に沿った反対方向へ移動させる。これ
により、粗動ムーバ36、38からの反力の量は減少
し、最小化され、取付用フレーム22を介して大地11
へ伝えられる。
【0045】また、リアクションフレーム20には、図
9に示すように、取付用プレート174及びトリムムー
バ176が含まれる。取付用プレート174は、略平面
形状を有し、その頂部に粗動Xムーバ38の固定子15
4が固定される。また、取付用プレート174には、3
つ(図9では1つのみ図示)の隔置された上部Zベアリ
ング構成要素184、2つの隔置された上部Xベアリン
グ構成要素186(図9では不図示、図2参照)、及び
2つの隔置された予圧型磁石188が含まれる。
【0046】上部Zベアリング構成要素184は、取付
用フレーム22に固定される3つの隔置された下部Zベ
アリング構成要素190と相互に作用する。詳細には、
加圧流体がZベアリング構成要素184、190間に放
出され、取付用フレーム22から隔置されたリアクショ
ンフレーム20をZ軸に沿って保持する流体ベアリング
が構成される。また、この流体ベアリングによりリアク
ションフレーム20と取付用フレーム22との間の相対
移動が可能になり、粗動ムーバ36、38からの反力が
取付用フレーム22と大地11とに伝播されないように
なる。なお、磁気タイプベアリング等の方法でリアクシ
ョンフレーム20を取付用フレーム22の上方に支持す
る構成としてもよい。
【0047】上部Xベアリング構成要素は、取付用フレ
ーム22に固定され隔置された下部Xベアリング構成要
素192と相互に作用する。詳細には、加圧流体が下部
Xベアリング構成要素192から上部Xベアリング構成
要素186に対して放出され、取付用フレーム22に対
してリアクションフレーム20をX軸に沿って保持する
流体ベアリングが構成される。この流体ベアリングによ
りリアクションフレーム20と取付用フレーム22との
間で相対移動が可能になり、粗動ムーバ36、38から
の反力が取付用フレーム22と大地11とに伝播されな
いようになる。なお、磁気タイプベアリング等の方法で
リアクションフレーム20をX軸に沿って取付用フレー
ム22の上方に支持する構成としてもよい。
【0048】予圧型磁石188は取付用フレーム22へ
引き付けられることで、リアクションフレーム20を取
付用フレーム22へ向けて押しつける。これにより、Z
ベアリング構成要素184、190の間で構成された流
体ベアリングに圧力がかけられる。なお、リアクション
フレーム20と取付用フレーム22との間に真空状態を
形成し流体ベアリングに圧力をかけることも可能であ
る。
【0049】トリムムーバ176は、リアクションフレ
ーム20と取付用フレーム22の双方を接続したロータ
リ・モータで構成され、モータの回転により取付用フレ
ーム22と相関するリアクションフレーム20の位置に
対するY軸に沿った小さな補正を行うことが可能となっ
ている。
【0050】次に、上記のように構成されたステージ装
置および露光装置の中、まずレチクルステージ装置10
の作用について説明する。停止状態にあるレチクルRを
走査速度まで加速する際、及び走査速度から停止状態ま
でレチクルRを減速する際には、粗動Yムーバ36を駆
動することにより微動Yムーバ32を介して微動ステー
ジ14をY方向に移動させる。このとき、微動ステージ
14は、ボイスコイルアクチュエータの結合により微動
ステージ14の移動に応じて可動子54から、より詳細
には可動子54と微動ステージ14とが固定された複数
箇所(固定部材6による複数の固定箇所)を通じて推力
を付与される。
【0051】図10(a)、(b)に、微動ステージ1
4に推力が付与された際のレチクルRの変位量(変形
量)を示す。図10(a)は、レチクルRの変位量を考
慮せずに固定部材6を配置して可動子54を固定した場
合の各保持部15a、15bにおけるレチクルRの変位
量を示す図である。また、図10(b)は、シミュレー
ションによりレチクルRの変位量を考慮して固定部材6
を図6に示す位置に配置した場合の各保持部15a、1
5bにおけるレチクルRの変位量を示す図である。
【0052】図10(a)に示すように、レチクルRの
変位量を考慮しない場合は、保持部15a、15b間の
レチクルRの相対変位量ΔSが大きくなってしまう。一
方、図10(b)に示す固定部材6の配置(保持部15
a、15bの延長線上に固定部材6を配置)の場合は、
各保持部15a、15bでレチクルRに変形が生じるも
のの、粗動Yムーバ36(微動Yムーバ32)の駆動に
起因する微動ステージ14の変形が補正されるため、保
持部15a、15b間のレチクルRの相対変位量ΔS
を、例えば1μm以下に小さくすることができる。
【0053】そして、露光処理を実施する際には、まず
アライメントセンサによりレチクルR上のレチクルマー
クと、投影光学系PLを介してウエハステージ9上に固
定された基準部材の指標マークとの位置ずれ量を計測し
て、XYシフト、回転等の補正パラメータを算出し、こ
のパラメータに基づいて微動ステージ14がX方向、Y
方向、θZ方向に所定量駆動して、レチクルRをウエハ
ステージ移動座標系XY上で位置決めする。
【0054】次に、アライメントセンサによりレチクル
R上のレチクルマークと、投影光学系PLを介してウエ
ハW上のウエハマークとの位置ずれ量を計測(EGA計
測)して、例えばXシフト、Yシフト、Xスケール、Y
スケール、回転、直交度の6個のショット配列誤差パラ
メータ(EGAパラメータ)を算出する。そして、これ
らのEGAパラメータに基づいて、ウエハW上の全ての
ショット領域に対して設計上の座標位置を補正するとと
もに、スケーリングパラメータ(Xスケール、Yスケー
ル)に基づいて投影光学系PLの結像特性を調整する。
これにより、レチクルRとウエハWとが位置合わせ(ア
ライメント)される。
【0055】このように、レチクルRとウエハWとが位
置合わせされると、EGAパラメータと各ショットの設
計上の座標値とに基づいて算出されたウエハ上の各ショ
ットの位置情報(座標値)に応じて干渉計システム23
の計測値をモニタしつつウエハWの第1ショットの露光
のための走査開始位置にウエハステージ9を移動させ
る。この後、照明光学系8から出射された照明光が微動
ステージ14上に保持されたレチクルR上の所定の照明
領域(X軸方向に直線的に伸びたスリット状又は矩形状
の照明領域)を均一な照度分布で照明する。ここで、レ
チクルRに照射される矩形スリット状の照明光は、投影
光学系PLの円形投影視野の中央にX軸方向(非走査方
向)に細長く延びるように設定され、その照明光のY軸
方向(走査方向)の幅はほぼ一定に設定されている。
【0056】そして、上記のように、粗動Yムーバ36
から相対変位量が小さい状態でY方向への推力が付与さ
れた微動ステージ14と、駆動装置13からY方向(微
動ステージ14とは逆方向)に推力を付与されたウエハ
ステージ9とは、それぞれの目標走査速度に達すると、
照明光によってレチクルRのパターン領域が照明され始
め、走査露光が開始される。この動作を繰り返すこと
で、各ショット領域上に、レチクルR上に形成されたパ
ターンが順次転写(露光)される。
【0057】以上のように、本実施の形態のステージ装
置および露光装置では、粗動ステージ18(粗動Yムー
バ)から可動子54及び固定部材6を介して付与される
微動ステージ14の推力が複数箇所で付与されるため、
微動ステージ14に剛性が比較的低い低熱膨張セラミッ
クス材を用いても各箇所毎の推力に起因する微動ステー
ジ14の変形が緩和され、結果としてレチクルRの変形
量も小さくすることができる。特に、本実施の形態で
は、シミュレーション結果に基づいて、保持部15a、
15bの延長線上にそれぞれ固定部材6を配置している
ので、各保持部15a、15bにおける相対変位量が最
小化され、レチクルRの変形量をより小さくすることが
できる。従って、本実施の形態では、微動ステージ14
やレチクルRの変形によって微動ステージ14に対する
レチクルRの位置ずれが生じることを防止できる。この
ように、レチクルRを移動させた場合でも、一旦位置合
わせしたレチクルRの位置(すなわち、レチクルRとウ
エハWとの位置合わせ)が維持されるため、本実施形態
の露光装置では、露光精度を維持しながらレチクルRの
高速移動を図ることができ、スループットの向上を実現
することができる。
【0058】なお、上記第1の実施形態では、可動子5
4を微動ステージ14に固定するための固定部材6をレ
チクルRの保持部15a、15bの延長線上に配置する
構成としたが、これに限定されるものではなく、ほぼ延
長線上に配置されれば、例えば図11に示すように、延
長線の近傍で、各延長線を挟んで対峙した位置に配置す
る構成としてもよい。
【0059】図12乃至図16は、本発明のステージ装
置および露光装置の第2の実施形態を示す図である。こ
れらの図において、図1乃至図11に示す第1の実施形
態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、
その説明を省略する。第2の実施形態と上記の第1の実
施形態とが異なる点は、微動Yムーバ、微動Xムーバの
構成及び微動ステージ14と粗動ステージ18との結合
に関する構成である。
【0060】図12および図13に示すように、微動ス
テージ14の微動フレーム52には、Y方向に沿って二
つのホルダ15、15が含まれるとともに、中間壁7
4、補剛材76が含まれている。補剛材76は、微動ス
テージ14に剛性を与えて微動ステージ14の湾曲と撓
みを防止するものであって、断面U字状をなし、微動フ
レーム52の+X側端縁に沿って延設されている。ま
た、補剛材76には、微動Xムーバ34の可動子56が
Y方向端部において固定されている。
【0061】中間壁74は、微動フレーム52のX方向
略中心にY方向に沿って延在する平面状の壁をなしてお
り、中間壁74には微動Yムーバ32の可動子54及び
反重力機構40の可動子58が固定されている。好適に
は、中間壁74は、レチクルRを保持した際の微動ステ
ージ14の合成重心(不図示)の近傍に微動Yムーバ3
2を保持するように、当該合成重心の近傍に延在するこ
とが望ましく、これにより、微動Yムーバ32からの力
は合成重心を通るように方向づけられる。従って、微動
Yムーバ32は合成重心の近傍において微動ステージ1
4と係合することで、微動ステージ14のX軸に沿っ
て、且つZ軸回りの動きと、微動Yムーバ32の加速度
との結合が最小化される。換言すると、この係合によ
り、微動Yムーバ32によって発生したX軸に沿って、
且つZ軸回りの微動ステージ14にかかる力が最小化さ
れる。そして、この設計により、微動ステージ14をX
軸に沿って、且つZ軸回りに移動させるために必要な力
が最小化され、微動Xムーバ34をより小型で軽量にす
ることができる。
【0062】図14に示すように、中間壁74は、両端
(図14では−Y側の端部のみ図示)において下方(−
Z方向)に延出し、且つ図15に示すように、微動ステ
ージ14の上面および側面と離間した状態で平面視略鎹
状(略コ字状)の接続部材75の中央部にそれぞれ結合
されている。微動ステージ14の変形を補正する補正装
置である接続部材75は、微動ステージ14と隙間77
をあけてX方向に沿って延在し、その両端において微動
ステージ14に接続されている。なお、これら微動ステ
ージ14との接続部の断面形状は、矩形状に形成されて
製造が容易になっている。
【0063】また、図16に示すように、接続部材75
は、−X側端部がホルダ15のX方向略中心位置で微動
ステージ14に接続され、接続部材75の+X側端部
は、中間壁74および接続部材75に支持された微動ス
テージの合成重心が中間壁74近傍に位置するように設
定される(なお、図16では、Y移動鏡114や補剛材
76等の図示を省略している)。隙間77の大きさは、
各種シミュレーション結果に基づいて微動ステージ14
に生じる変形が最小化されるように設定されている。な
お、接続部材75は、微動ステージ14と同様に比較的
剛性が低い低熱膨張セラミックス材で形成されており、
中間壁74はこれらと異なり剛性が大きいセラミックス
材で形成されている。
【0064】微動ステージムーバ32、34と粗動ステ
ージムーバ36、38とは、ホルダ15の一方(+X
側)の側部にのみ配置されている。これにより、微動ス
テージ14は、比較的軽量と比較的高いサーボ帯域幅と
を有することになり、この軽量により微動ステージムー
バ32、34が小型化されるとともに、エネルギ消費が
低減化される。
【0065】各微動Yムーバ32は、中間壁74を介し
て微動ステージ14に固定される可動子54と、粗動ス
テージ18に固定される固定子94とを含む。微動Yム
ーバ32の可動子54と固定子94とは電磁気的相互作
用により、微動ステージ14をY軸に沿って選択的に移
動させる。同様に、各微動Xムーバ34は、微動ステー
ジ14に固定される可動子56と、粗動ステージ18に
固定される固定子96とを含む。微動Xムーバ34の可
動子56と固定子96とは電磁気的相互作用により、微
動ステージ14をY軸に沿って、及びZ軸回りに選択的
に移動させる。そして、微動ムーバ32及び粗動ムーバ
36、38がホルダ15(すなわちレチクルR)の+X
側にしか配置されないので、測定システム16を微動ス
テージ14近傍の−X側に容易に位置決めすることがで
きる。
【0066】これら微動ムーバ32、34のそれぞれ
は、隔置された複数対の対向する、吸引のみのアクチュ
エータ98を含む。詳細には、微動Yムーバ32には、
隔置された5対の対向するアクチュエータ98が含ま
れ、微動Xムーバ34には、隔置された2対の対向する
アクチュエータ98が含まれる。吸引のみのアクチュエ
ータ98は消費電力が少なく、ボイスコイルモータまた
はリニアモータより発熱が少ない。これにより、微動ム
ーバ32、34に対する冷却が最小化され、さらに、微
動ムーバ32、34のそれぞれがホルダ15の一方の側
部にしか配置されないので、微動ムーバ32、34から
生じる熱を測定システム16、及びアライメントセンサ
から離れるように配置できる。なお、これらのアクチュ
エータ98としては、図7および図8に示したものを採
用できる。
【0067】本実施の形態では、アクチュエータ98の
I字型コア104は、各微動ムーバ32、34の可動子
54、56とみなされて微動ステージ14に固定され、
E字型コア100とコイル102とはそれぞれ微動ムー
バ32、34の固定子94、96とみなされて粗動ステ
ージ18に固定される。特に、微動Yムーバ32には、
中間壁74に固定された5対のI字型コア104(合計
10個のI字型コア)と、粗動ステージ18に固定され
た5対のE字型コア100とコイル102(合計10個
のE字型コアと10個のコイル)とが含まれる。微動Y
ムーバ32は、合成重心に心合わせを行うことが望まし
い。
【0068】同様に、微動Xムーバ34には、2組の隔
置されたI字型コア104(合計4つのI字型コア)と
2組の隔置されたE字型コア100とコイル102(合
計4つのE字型コアとコイル102)とが含まれる。こ
れらの組のI字型コア104の中の一つは、補剛材76
の各端部に固定され、2組のE字型コア100とコイル
102とは粗動ステージ18に固定される。他の構成
は、上記第1の実施形態と同様である。
【0069】上記の構成のステージ装置および露光装置
では、停止状態にあるレチクルRを走査速度まで加速す
る際、及び走査速度から停止状態までレチクルRを減速
する際には、粗動Yムーバ36を駆動することにより微
動Yムーバ32を介して微動ステージ14をY方向に移
動させる。このとき、微動ステージ14には、微動Yム
ーバ32の可動子54が設けられた中間壁74および接
続部材75を介して推力が付与される。ここで、接続部
材75と微動ステージ14とは複数箇所(一方の側で2
カ所、合計4カ所)で接続されているため、微動ステー
ジ14に付与される推力は複数に分散する。
【0070】これにより、接続部材75との各接続部か
ら付与される推力が低減され、粗動Yムーバ36の駆動
に起因する微動ステージ14の変形が補正されることに
なり、微動ステージ14の変形量、すなわちレチクルR
の変位量を、例えば1μm以下に緩和することができ、
結果としてレチクルRの変形による微動ステージ14に
対する位置ずれを防止することができる。また、微動ス
テージ14と接続部材75とが同一の剛性を有する材料
で形成されているため、剛性の違いに起因する振動等の
悪影響を排除することができる。特に、これらの材質が
比較的低い剛性を有しており、ダンパとして機能するこ
とで微動ステージ14を移動させる際の衝撃や変形をよ
り緩和することができる。
【0071】なお、上記実施の形態において、レチクル
ステージが微動ステージ及び粗動ステージを有する構成
として説明したが、必ずしも両ステージを備える必要は
なく一つのステージのみで構成されていてもよい。ま
た、上記実施の形態では、本発明のステージ装置をレチ
クルステージ装置に用いる構成としたが、これに限られ
ず、ウエハステージのみに用いる構成や、レチクルステ
ージ装置とウエハステージの双方に用いる構成としても
よい。
【0072】さらに、上記実施の形態では、微動ステー
ジ14に一つ、または二つのホルダ15が設けられるも
のとして説明したが、ホルダ15の数に限定されるもの
ではない。また、上記実施の形態では、本発明のステー
ジ装置を露光装置28に適用する構成としたが、露光装
置28以外にも転写マスクの描画装置、マスクパターン
の位置座標測定装置等の精密測定機器にも適用可能であ
る。
【0073】なお、本実施の形態の基板としては、半導
体デバイス製造用の半導体ウエハWのみならず、ディス
プレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用の
セラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマス
クまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)
等が適用される。
【0074】露光装置28としては、レチクルRとウエ
ハWとを同期移動してレチクルRのパターンを走査露光
するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置
(スキャニング・ステッパー;USP5,473,410)の他に、
レチクルRとウエハWとを静止した状態でレチクルRの
パターンを露光し、ウエハWを順次ステップ移動させる
ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステ
ッパー)にも適用することができる。また、本発明はウ
エハW上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて
転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置
にも適用できる。
【0075】露光装置28の種類としては、ウエハWに
半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光
装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ
製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CC
D)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための
露光装置などにも広く適用できる。
【0076】また、不図示の露光用光源として、超高圧
水銀ランプから発生する輝線(g線(436nm)、h
線(404.nm)、i線(365nm))、KrFエ
キシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ
(193nm)、F2レーザ(157nm)、Ar2レー
ザ(126nm)のみならず、電子線やイオンビームな
どの荷電粒子線を用いることができる。例えば、電子線
を用いる場合には電子銃として、熱電子放射型のランタ
ンヘキサボライト(LaB6)、タンタル(Ta)を用
いることができる。また、YAGレーザや半導体レーザ
等の高調波などを用いてもよい。
【0077】例えば、DFB半導体レーザ又はファイバ
ーレーザから発振される赤外域又は可視域の単一波長レ
ーザを、例えばエルビウム(又はエルビウムとイットリ
ビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅
し、かつ非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した
高調波を露光光として用いてもよい。なお、単一波長レ
ーザの発振波長を1.544〜1.553μmの範囲内
とすると、193〜194nmの範囲内の8倍高調波、
即ちArFエキシマレーザとほぼ同一波長となる紫外光
が得られ、発振波長を1.57〜1.58μmの範囲内
とすると、157〜158nmの範囲内の10倍高調
波、即ちF2レーザとほぼ同一波長となる紫外光が得ら
れる。
【0078】また、レーザプラズマ光源、又はSORか
ら発生する波長5〜50nm程度の軟X線領域、例えば
波長13.4nm、又は11.5nmのEUV(Extreme
Ultra Violet)光を露光光として用いてもよく、EUV
露光装置では反射型レチクルが用いられ、かつ投影光学
系が複数枚(例えば3〜6枚程度)の反射光学素子(ミ
ラー)のみからなる縮小系となっている。
【0079】投影光学系PLは、縮小系のみならず等倍
系および拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系P
Lは屈折系、反射系、及び反射屈折系のいずれであって
もよい。なお、露光光の波長が200nm程度以下であ
るときは、露光光が通過する光路を、露光光の吸収が少
ない気体(窒素、ヘリウムなどの不活性ガス)でパージ
することが望ましい。また電子線を用いる場合には光学
系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系を
用いればよい。なお、電子線が通過する光路は、真空状
態にすることはいうまでもない。
【0080】ウエハステージ9やレチクルステージ装置
10にリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118
参照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮
上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた
磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージ
9、10は、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、
ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
【0081】各ステージ9、10の駆動機構としては、
二次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元にコイ
ルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力により
各ステージ9、10を駆動する平面モータを用いてもよ
い。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいず
れか一方をステージ9、10に接続し、磁石ユニットと
電機子ユニットとの他方をステージ9、10の移動面側
に設ければよい。
【0082】以上のように、本願実施形態の露光装置2
8は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含
む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精
度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造さ
れる。これら各種精度を確保するために、この組み立て
の前後には、各種光学系については光学的精度を達成す
るための調整、各種機械系については機械的精度を達成
するための調整、各種電気系については電気的精度を達
成するための調整が行われる。各種サブシステムから露
光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、
機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続
等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への
組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工
程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露
光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0083】半導体デバイスは、図17に示すように、
デバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この
設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作する
ステップ202、シリコン材料からウエハを製造するス
テップ203、前述した実施形態の露光装置10により
レチクルのパターンをウエハに露光するウエハ処理ステ
ップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工
程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)20
5、検査ステップ206等を経て製造される。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るス
テージ装置は、駆動装置の駆動に起因するステージ本体
の変形を補正する構成となっている。これにより、この
ステージ装置では、ステージ本体の変形が緩和されるこ
とで基板の変形量も小さくなり、基板のステージ本体に
対する位置ずれを防止できるという効果を奏する。
【0085】請求項2に係るステージ装置は、駆動装置
が微動ステージを駆動する微動側駆動装置と、粗動ステ
ージを駆動する粗動側駆動装置とを有する構成となって
いる。これにより、このステージ装置では、粗動ステー
ジにより微動ステージが移動した場合でも、微動ステー
ジおよび基板の変形を緩和して、基板の微動ステージに
対する位置ずれを防止できるという効果を奏する。
【0086】請求項3に係るステージ装置は、補正装置
の少なくとも一部が粗動ステージに設けられている構成
となっている。これにより、このステージ装置では、粗
動ステージの駆動により微動ステージに推力が付与され
た場合でも、基板の微動ステージに対する位置ずれを防
止できるという効果を奏する。
【0087】請求項4に係るステージ装置は、補正装置
の少なくとも一部が基板を保持する保持部のほぼ延長線
上に設けられる構成となっている。これにより、このス
テージ装置では、保持部における相対変位量が最小化さ
れることで基板の変形量も小さくなり、基板のステージ
本体に対する位置ずれを防止できるという効果を奏す
る。
【0088】請求項5に係るステージ装置は、駆動装置
がステージ本体の移動方向とほぼ直交する方向の一方側
に配置され、基板がステージ本体の前記直交する方向の
他方側に配置される構成となっている。これにより、こ
のステージ装置では、駆動装置の総重量および発熱量を
低減させることができるという効果を奏する。
【0089】請求項6に係るステージ装置は、ステージ
本体に移動方向に沿って基板が複数保持される構成とな
っている。これにより、このステージ装置では、複数の
基板を保持した状態で移動させる場合でも駆動装置の総
重量および発熱量を低減させることができるという効果
を奏する。
【0090】請求項7に係るステージ装置は、ステージ
本体が低熱膨張セラミックスで形成される構成となって
いる。これにより、このステージ装置では、熱膨張に起
因する基板の位置決め精度低下を防止できるという効果
が得られる。
【0091】請求項8に係るステージ装置は、微動ステ
ージの変形を補正する構成となっている。これにより、
このステージ装置では、微動ステージの変形が緩和され
ることで基板の変形量も小さくなり、基板の微動ステー
ジに対する位置ずれを防止できるという効果を奏する。
【0092】請求項9に係る露光装置は、マスクステー
ジと基板ステージとの少なくとも一方のステージとし
て、請求項1から8のいずれか1項に記載されたステー
ジ装置が用いられる構成となっている。これにより、こ
の露光装置では、一旦位置合わせしたマスクや感光基板
の位置が維持されるため、露光精度を維持しながらマス
クや感光基板の高速移動を図ることができ、スループッ
トの向上を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す図であっ
て、露光装置の概略構成図である。
【図2】 同露光装置を構成するレチクルステージ装
置の外観斜視図である。
【図3】 図2における右側面図である。
【図4】 リアクションフレームと粗動ステージの部
分断面図である。
【図5】 レチクルステージ装置の分解組立斜視図で
ある。
【図6】 レチクルステージ装置を構成する微動ステ
ージの平面図である。
【図7】 ムーバを構成するアクチュエータの外観斜
視図である。
【図8】 同アクチュエータの分解組立斜視図であ
る。
【図9】 リアクションフレームが取付用フレームに
支持される外観斜視図である。
【図10】 (a)、(b)とも、レチクルが保持さ
れる位置と変位量との関係を示すずである。
【図11】 微動ステージの別の形態を示す平面図で
ある。
【図12】 本発明の第2の実施形態を示すレチクル
ステージ装置の外観斜視図である。
【図13】 同レチクルステージ装置の分解組立斜視
図である。
【図14】 中間壁が接続部材を介して微動ステージ
に接続された外観斜視図である。
【図15】 図14における部分正面図である。
【図16】 微動ステージの概略平面図である。
【図17】 半導体デバイスの製造工程の一例を示す
フローチャート図である。
【符号の説明】
R レチクル(マスク、基板) W ウエハ(感光基板) 9 ウエハステージ(基板ステージ) 10 レチクルステージ装置(ステージ装置) 14 微動ステージ(ステージ本体、マスクステージ) 15a、15b 保持部 18 粗動ステージ(ステージ本体) 28 露光装置 32 微動Yムーバ(駆動装置、微動側駆動装置、推力
付与装置) 36 粗動Yムーバ(駆動装置、粗動側駆動装置) 54 可動子(推力付与装置) 74 中間壁(推力付与装置) 75 接続部材(推力付与装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 龍薗 寿隆 埼玉県上尾市上82−6 Fターム(参考) 2F078 CA02 CA08 CB13 5F031 CA02 CA05 HA02 HA53 HA57 MA27 5F046 BA05 CC01 CC02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保持して移動するステージ本体
    と、該ステージ本体を駆動する駆動装置とを備えたステ
    ージ装置において、 前記駆動装置の駆動に起因する前記ステージ本体の変形
    を補正する補正装置を設けたことを特徴とするステージ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ステージ本体は、前記基板を保持
    して移動する微動ステージと、該微動ステージを移動さ
    せる粗動ステージとを有し、 前記駆動装置は、前記微動ステージを駆動する微動側駆
    動装置と、前記粗動ステージを駆動する粗動側駆動装置
    とを有することを特徴とする請求項1記載のステージ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記補正装置の少なくとも一部は前記
    粗動ステージに設けられていることを特徴とする請求項
    2記載のステージ装置。
  4. 【請求項4】 前記微動ステージは前記基板を保持す
    る保持部を有し、 前記補正装置の少なくとも一部は前記保持部のほぼ延長
    線上に設けられていることを特徴とする請求項2記載の
    ステージ装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置は、前記ステージ本体の
    前記移動方向とほぼ直交する方向の一方側に配置され、 前記基板は、前記ステージ本体の前記直交する方向の他
    方側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれか1項に記載のステージ装置。
  6. 【請求項6】 前記ステージ本体には、前記移動方向
    に沿って前記基板が複数保持されることを特徴とする請
    求項5に記載のステージ装置。
  7. 【請求項7】 前記ステージ本体は、低熱膨張セラミ
    ックスで形成されることを特徴とする請求項1から請求
    項6のいずれか1項に記載のステージ装置。
  8. 【請求項8】 前記ステージ本体は、前記基板を保持
    して移動する微動ステージと、該微動ステージを移動さ
    せる粗動ステージとを有し、 前記補正装置は、前記微動ステージの変形を補正するこ
    とを特徴とする請求項1記載のステージ装置。
  9. 【請求項9】 マスクステージに保持されたマスクの
    パターンを基板ステージに保持された感光基板に露光す
    る露光装置において、 前記マスクステージと前記基板ステージとの少なくとも
    一方のステージとして、請求項1から8のいずれか1項
    に記載されたステージ装置が用いられることを特徴とす
    る露光装置。
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