JP2002175963A - ステージ装置とその位置制御方法および露光装置並びに露光方法 - Google Patents

ステージ装置とその位置制御方法および露光装置並びに露光方法

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JP2002175963A
JP2002175963A JP2000370190A JP2000370190A JP2002175963A JP 2002175963 A JP2002175963 A JP 2002175963A JP 2000370190 A JP2000370190 A JP 2000370190A JP 2000370190 A JP2000370190 A JP 2000370190A JP 2002175963 A JP2002175963 A JP 2002175963A
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surface plate
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Keiichi Tanaka
慶一 田中
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
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    • GPHYSICS
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/709Vibration, e.g. vibration detection, compensation, suppression or isolation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動ステージが複数の方向に移動する場合で
あっても、回転力を含む、移動に伴う反力の影響を排除
して可動ステージの位置制御性を維持する。 【解決手段】 基板W1、W2を支持して移動する基板
ステージWST1、WST2と、基板ステージWST
1、WST2を移動可能に支持する定盤13とを備え
る。定盤13を移動可能に支持する支持装置12と、基
板ステージWST1、WST2の移動に伴う反力により
定盤13が移動した際の基板W1、W2の位置ずれ量に
基づいて基板ステージWST1、WST2の位置を補正
する制御装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板を支持して移
動する基板ステージを有するステージ装置とその基板位
置制御方法、およびステージ装置に支持されたマスクと
基板とを用いて露光処理を行う露光装置並びに露光方法
に関し、特に半導体集積回路や液晶ディスプレイ等のデ
バイスを製造する際に、リソグラフィ工程で用いて好適
なステージ装置とその位置制御方法および露光装置並び
に露光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体デバイスの製造工程の
1つであるリソグラフィ工程においては、マスク又はレ
チクル(以下、レチクルと称する)に形成された回路パ
ターンをレジスト(感光剤)が塗布されたウエハ又はガ
ラスプレート等の基板上に転写する種々の露光装置が用
いられている。例えば、半導体デバイス用の露光装置と
しては、近年における集積回路の高集積化に伴うパター
ンの最小線幅(デバイスルール)の微細化に応じて、レ
チクルのパターンを投影光学系を用いてウエハ上に縮小
転写する縮小投影露光装置が主として用いられている。
【0003】この縮小投影露光装置としては、レチクル
のパターンをウエハ上の複数のショット領域(露光領
域)に順次転写するステップ・アンド・リピート方式の
静止露光型の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)
や、このステッパを改良したもので、特開平8−166
043号公報等に開示されるようなレチクルとウエハと
を一次元方向に同期移動してレチクルパターンをウエハ
上の各ショット領域に転写するステップ・アンド・スキ
ャン方式の走査露光型の露光装置(いわゆるスキャニン
グ・ステッパ)が知られている。
【0004】これらの縮小投影露光装置においては、ス
テージ装置として、床面に先ず装置の基準になるベース
プレートが設置され、その上に床振動を遮断するための
防振台を介してレチクルステージ、ウエハステージおよ
び投影光学系(投影レンズ)等を支持する本体コラムが
載置されたものが多く用いられている。最近のステージ
装置では、前記防振台として、内圧が制御可能なエアマ
ウント、ボイスコイルモータ等のアクチュエータを備
え、本体コラム(メインフレーム)に取り付けられた、
例えば6個の加速度計の計測値に基づいて前記ボイスコ
イルモータ等を制御することにより本体コラムの振動を
制御するアクティブ防振台が採用されている。
【0005】ところが、上記のステッパ等では、ウエハ
上のあるショット領域に対する露光の後、他のショット
領域に対して順次露光を繰り返すものであるから、ウエ
ハステージ(ステッパの場合)、あるいはレチクルステ
ージおよびウエハステージ(スキャニング・ステッパの
場合)の加速、減速運動によって生じる反力が本体コラ
ムの振動要因となって、投影光学系とウエハ等との相対
位置誤差を生じさせるという不都合があった。
【0006】アライメント時や露光時における上記相対
位置誤差は、結果的にウエハ上で設計値と異なる位置に
パターンが転写されたり、その位置誤差に振動成分を含
む場合には像ボケ(パターン線幅の増大)を招いたりす
る原因になるという不都合があった。
【0007】従って、係る不都合を抑制するためには、
上記のアクティブ防振台等により本体コラムの振動を十
分に減衰させる必要がある。例えばステッパの場合に
は、ウエハステージが所望の位置に位置決めされ十分に
整定されるのを待ってアライメント動作や露光動作を開
始する必要がある。また、スキャニング・ステッパの場
合には、レチクルステージとウエハステージとの同期整
定を十分に確保した状態で露光を行う必要があった。こ
のため、スループット(生産性)を悪化させる要因とな
っていた。
【0008】そこで、このような不都合を改善するもの
として、例えば特開平8−166475号公報等に記載
されるように、ウエハステージの移動により発生する反
力をフレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がす
発明や、例えば特開平8−330224号公報等に記載
されるように、レチクルステージの移動により発生する
反力をフレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
す発明が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のステージ装置とその位置制御方法および
露光装置並びに露光方法には、以下のような問題が存在
する。近年におけるレチクルやウエハの大型化に伴い、
両ステージが大型化し、上記特開平8−166475号
公報や特開平8−330224号公報に記載された発明
を用いても、フレーム部材を伝わって床側に逃げる反力
に起因してフレーム部材自身が振動したり、床に逃げた
反力が防振台を介して投影光学系を保持する本体コラム
(メインボディ)に伝わってこれを加振する、いわゆる
揺れ返しが生じる虞がある。そのため、スループットを
ある程度確保しつつ高精度な露光を行うことは困難にな
っている。
【0010】そこで、例えば特開平8−63231号公
報には、ベース上に浮揚支持される可動ステージと駆動
フレームとを設け、可動ステージの前進移動に伴う反力
で駆動フレームが後退する技術が開示されている。この
技術によれば、可動ステージと駆動フレームとの間に運
動量保存の法則が働き、ベース上における装置の重心の
位置が維持されるため、フレーム部材への振動の影響を
小さくすることができる。ところが、上記のステッパや
スキャニング・ステッパはステージがX方向およびY方
向の二方向に移動するため、一方向の移動に関しては駆
動フレームが移動して反力の影響を除去できても、他の
一方向の移動に関しては反力の影響を排除することがで
きない。
【0011】さらに、可動ステージの移動により回転モ
ーメントが生じた場合、回転モーメントが定盤に伝わ
り、振動の原因になるという不都合が生じてしまう。ま
た、この回転に起因してウエハに位置ずれが生じ、ウエ
ハに対する位置制御性が低下するという虞がある。
【0012】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、可動ステージが複数の方向に移動する場合
であっても、回転力を含む移動に伴う反力の影響を排除
して可動ステージの位置制御性を維持できるステージ装
置とその位置制御方法、および位置制御性に優れたステ
ージ装置により高精度な露光を行うことができる露光装
置並びに露光方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図4に対応
付けした以下の構成を採用している。本発明のステージ
装置は、基板(W1、W2)を支持して移動する基板ス
テージ(WST1、WST2)と、基板ステージ(WS
T1、WST2)を移動可能に支持する定盤(13)と
を備えたステージ装置(8)であって、定盤(13)を
移動可能に支持する支持装置(12)と、基板ステージ
(WST1、WST2)の移動に伴う反力により定盤
(13)が移動した際の基板(W1、W2)の位置ずれ
量に基づいて、基板ステージ(WST1、WST2)の
位置を補正する制御装置(42)を備えることを特徴と
するものである。
【0014】また、本発明のステージ装置の位置制御方
法は、基板(W1、W2)を支持して移動する基板ステ
ージ(WST1、WST2)と、基板ステージ(WST
1、WST2)を移動可能に支持する定盤(13)とを
備えたステージ装置(8)における基板(W1、W2)
の位置制御方法であって、基板ステージ(WST1、W
ST2)の移動に伴う反力により、定盤(13)が移動
した際の基板(W1、W2)の位置ずれ量に基づいて、
基板ステージ(WST1、WST2)の位置を補正する
ことを特徴とするものである。
【0015】従って、本発明のステージ装置およびその
位置制御方法では、基板ステージ(WST1、WST
2)の移動に伴う反力で定盤(13)が支持装置(1
2)に沿って移動するため、基板ステージ(WST1、
WST2)が複数の方向(X軸方向、Y軸方向)のうち
いずれの方向に移動しても、支持装置(12)上におけ
る装置の重心の位置を維持することができる。また、基
板ステージ(WST1、WST2)に作用した回転モー
メントにより定盤(13)が回転することで基板(W
1、W2)が回転した場合でも、回転に伴う位置ずれ量
を補正することで、基板(W1、W2)の位置制御性を
維持することができる。
【0016】そして、本発明の露光装置は、マスクステ
ージ(RST)に保持されたマスク(R1)のパターン
を感光基板ステージ(8)に保持された感光基板(W
1、W2)に露光する露光装置において、マスクステー
ジ(RST)と感光基板ステージ(8)との少なくとも
一方のステージとして、請求項1から9のいずれかに記
載されたステージ装置(8)が用いられることを特徴と
するものである。
【0017】また、本発明の露光方法は、マスクステー
ジ(RST)に保持されたマスク(R1)のパターンを
感光基板ステージ(8)に保持された感光基板(W1、
W2)に露光する露光方法において、マスク(R1)と
感光基板(W1、W2)との少なくとも一方の位置を請
求項11に記載された位置制御方法により制御すること
を特徴とするものである。
【0018】従って、本発明の露光装置および露光方法
では、マスクステージ(RST)または感光基板ステー
ジ(WST)が複数の方向(X軸方向、Y軸方向)のう
ちいずれの方向に移動しても、移動に伴う反力の影響を
排除することができ、マスク(R1)または基板(W
1、W2)に対する位置制御性が向上する。そのため、
マスク(R1)と基板(W1、W2)との位置合わせ精
度が向上し、高精度の露光を実施することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のステージ装置とそ
の位置制御方法および露光装置並びに露光方法の実施の
形態を、図1ないし図5を参照して説明する。ここで
は、露光装置として、レチクルとウエハとを同期移動し
つつ、レチクルに形成された半導体デバイスの回路パタ
ーンをウエハ上に転写する、ステップ・アンド・スキャ
ン方式、またはステップ・アンド・スティッチ方式から
なる走査露光方式の露光装置を使用する場合の例を用い
て説明する。また、この露光装置においては、本発明の
ステージ装置をウエハステージ側に適用するものとす
る。
【0020】図1は、露光装置の概略構成図である。こ
の図に示す露光装置の大部分は、例えば半導体製造工場
の床1上のクリーンルーム内に設置され、その階下の機
械室の準クリーンルーム内の床2上に露光光源3が設置
されている。
【0021】露光時に露光光源3から射出された露光ビ
ームとしての露光光ILは、ビームマッチングユニット
(BMU)4を経て床1上に導かれる。BMU4から射
出された露光光ILは、床1上に設置されるとともに、
ビーム整形光学系、照度分布均一化用のオプティカルイ
ンテグレータ(ユニフォマイザ、またはホモジナイ
ザ)、光量モニタ、可変開口絞り、およびリレーレンズ
系等を含む第1照明系5に入射する。
【0022】第1照明系5の射出面は、被照明体として
のレチクルのパターン面とほぼ共役であり、この射出面
に可動視野絞り6Aが配置されている。この可動視野絞
り6Aは、被露光基板としてのウエハの各ショット領域
への走査露光の開始時および終了時に、本来の回路パタ
ーン以外のパターンが露光されないように視野を開閉す
る役割を果たす。視野の開閉時に振動を発生する虞のあ
る可動視野絞り6Aが配置された第1照明系5は、露光
本体部とは別体として支持されているため、露光本体部
での露光精度(重ね合わせ精度、転写精度等)が向上す
る。
【0023】なお、可動視野絞り6Aは、走査露光の開
始時および終了時にその視野を開閉する、すなわち走査
方向に関する視野の幅を変更するだけでなく、走査露光
に先立ち、転写対象の回路パターンの非走査方向に関す
る大きさに応じて、その視野の非走査方向の幅を変更で
きるようにも構成されている。
【0024】可動視野絞り6Aを通過した露光光IL
は、露光本体部のコラムに取り付けられた第2照明系7
の入射面、すなわちレチクルのパターン面から所定量だ
けデフォーカスした面に配置された固定視野絞り6Bに
入射する。固定視野絞り6Bには、レチクルのパターン
面での照明領域を走査方向と直交する非走査方向に細長
いスリット状の領域に規定するための開口が形成されて
いる。固定視野絞り6Bを通過した露光光ILは、第2
照明系7内のリレーレンズ系、光路折り曲げ用のミラ
ー、およびコンデンサレンズ系等を経てマスクとしての
レチクル(第2の基板)R1のパターン面の照明領域を
照明する。
【0025】その露光光ILのもとで、レチクルR1の
照明領域内のパターン像は、投影光学系PLを介して投
影倍率β(βは、1/4倍または1/5倍等)で、フォ
トレジストが塗布された感光基板としてのウエハ(基
板)W1(またはW2)上のスリット状の露光領域に投
影される。この状態でレチクルR1およびウエハW1を
投影倍率βを速度比として所定の走査方向に同期移動す
ることで、ウエハW1上の一つのショット領域にレチク
ルR1のパターン像が転写される。ここで、ウエハW
1、W2は、例えば半導体(シリコン等)またはSOI
(Silicon On Insulator)等の円板状の基板である。
【0026】投影光学系PLとしては、例えば特願平1
0−370143号、または特願平11−66769号
に開示されているように、1本の光軸に沿って複数の屈
折レンズと、それぞれ光軸の近傍に開口を有する2つの
凹面鏡とを配置して構成される直筒型の反射屈折系や、
1本の光軸に沿って屈折レンズを配置して構成される直
筒型の屈折系等を使用することができる。さらに、投影
光学系PLとして双筒型の反射屈折型を使用してもよ
い。以下、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取
り、Z軸に垂直な平面(本実施の形態では、ほぼ水平面
に合致している)内で走査露光時のレチクルR1および
ウエハW1の走査方向に直交する非走査方向(図1の紙
面左右方向)に沿ってX軸を取り、その走査方向(図1
の紙面に垂直な方向)に沿ってY軸を取って説明する。
すなわち、本発明における第1方向をX軸方向とし、第
2方向をY軸方向とする。
【0027】先ず、レチクルR1を支持するレチクルス
テージ(マスクステージ、第2の基板ステージ)RS
T、投影光学系PL、およびウエハW1、W2をそれぞ
れ支持するウエハステージ(感光基板ステージ、基板ス
テージ)WST1、WST2を有するステージ装置8を
含む露光本体部の全体構成について説明する。
【0028】床1上にほぼ正三角形の頂点に位置する3
箇所の防振台11A、11B、11Cを介して剛性の高
いベースプレート(支持装置)12が設置され、ベース
プレート12上には電気式の水準器9Aが設置されてい
る。防振台11A〜11Cは、それぞれエアーダンパま
たは油圧式のダンパ等の大重量に耐える機械式のダンパ
と、ボイスコイルモータ等の電磁式のアクチュエータよ
りなる電磁式のダンパとを含む能動型(アクティブ型)
の防振装置である。一例として水準器9Aで検出される
ベースプレート12の上面の水平面に対する傾斜角(2
軸の回りの傾斜角)が許容範囲に収まるように、3個の
防振台11A〜11C中の電磁式のダンパが駆動され、
必要に応じて機械式のダンパの空気圧または油圧等が制
御される。この場合、機械的なダンパによって、床から
の高い周波数の振動は露光本体部に伝わる前に減衰さ
れ、残存している低い周波数の振動は電磁的なダンパに
よって減衰される。なお、その水準器9A(その他の水
準器も同様)の代わりに、例えば光学的に対応する部材
の傾きを検出する検出器等を使用してもよい。
【0029】ベースプレート12の上面には、ほぼ正三
角形の頂点に位置するように3本の第1コラム59A、
59B、59C(59Cは不図示)が固定され、第1コ
ラム59A〜59Cの上面には中央部に露光光ILを通
過させる開口が設けられた支持板66が固定されてい
る。支持板66の上には、スペーサ67を介して支持板
68が固定され、支持板68には第2照明系7が取り付
けられている。また、第1コラム59A〜59Cの内面
に固定された凸部60A、60B、60C(60Cは不
図示)には、それぞれ姿勢制御部材としての可変マウン
ト部61A、61B、61C(61Cは不図示)が固定
されている。可変マウント部61A〜61Cとしては、
ピエゾ素子のような圧電素子、または磁歪素子のように
大きい剛性を持ち高い応答速度(例えば振幅が数μm程
度で、周波数が10Hz〜1kHz程度)でZ方向に伸
縮自在の駆動素子が使用可能である。また、可変マウン
ト部61A〜61Cとしては、その他に小さいカム機構
によってZ方向への変位を行う駆動機構も使用できる。
【0030】可変マウント部61A〜61C上には、ベ
ース部材としてのレチクルベース62が固定され、レチ
クルベース62の中央部には露光光ILを通過させるた
めの開口が形成されている。レチクルベース62の上面
は、平面度の極めて良好なガイド面に加工され、このガ
イド面にレチクル側の可動ステージとしての微動ステー
ジ63がエアーベアリングを介して円滑に2次元的に摺
動自在に載置される。そして、微動ステージ63上に
は、レチクルR1が真空吸着等によって保持されてい
る。微動ステージ63上のレチクルR1の走査方向に隣
接する領域には、別のレチクルR2(不図示)が保持さ
れており、例えば二重露光などが効率的に実行できる構
成になっている。
【0031】また、レチクルベース62のガイド面の端
部には電気式の水準器9Dが設置されており、一例とし
て水準器9Dで検出されるそのガイド面の水平面に対す
る傾斜角(2軸の回り、すなわちX軸およびY軸の回り
の傾斜角)が許容範囲に収まるように、3個の可変マウ
ント部61A〜61Cの伸縮量(または変位量)が制御
される。この際に、最低限で2軸の回りの傾斜角の制御
ができればよいため、例えば3個の可変マウント部61
A〜61Cの中の一つを、高さが固定されたスペーサと
してもよい。
【0032】また、微動ステージ63の周囲を囲むよう
に矩形枠状の粗動ステージ64が配置されており、その
上方の支持板66の底面にはY方向に沿って平行に1対
のY軸駆動装置65YA、65YBが取り付けられてい
る。そして、これらY軸駆動装置65YA、65YBに
は、粗動ステージ64が連結されている。粗動ステージ
64はレチクルベース62には非接触であり、粗動ステ
ージ64と微動ステージ63とは、粗動ステージ64に
対して微動ステージ63を所定の狭い範囲でX方向、Y
方向および回転方向(θZ方向)に微小量駆動するアク
チュエータを介して連結されている。そして、Y軸駆動
装置65YA、65YBは、リニアモータ方式で粗動ス
テージ64を+Y方向、および−Y方向に交互に一定速
度で移動させる。
【0033】すなわち、粗動ステージ64は、支持板6
6から吊り下げられるように保持された状態で、微動ス
テージ63をY方向に一定速度で駆動するとともに、残
存する同期誤差を補正するように粗動ステージ64に対
して微動ステージ63が相対的に駆動される。微動ステ
ージ63の2次元的な位置および回転角、並びに粗動ス
テージ64のY方向の位置は、それぞれ不図示のレチク
ル用レーザ干渉計によって高精度に計測され、この計測
結果に基づいて微動ステージ63の位置および速度が制
御される。本実施の形態では、レチクルベース62、微
動ステージ63、および粗動ステージ64等とからレチ
クルステージ装置RSTが構成されている。
【0034】次に、ベースプレート12の上面で第1コ
ラム59A、59B、59C(59Cは不図示)の内側
には、ほぼ正三角形の頂点の位置に3本の第2コラム5
1A、51B、51C(51Cは不図示)が固定され、
第2コラム51A〜51Cの上面には、それぞれ姿勢制
御部材としての可変マウント部52A、52B、52C
(52Cは不図示)が固定されている。可変マウント部
52A〜52Cとしては、上記の可変マウント部61A
と同様の圧電素子等を用いた駆動素子、またはカム方式
の駆動機構等を使用できる。
【0035】可変マウント部52A〜52C上には、ベ
ース部材としての支持板53が固定されている。そし
て、支持板53に設けられたU字型の切欠部に投影光学
系PLがフランジ部54を介して設置され、その切欠部
の開放端がカバー55によって閉じられている。また、
支持板53の上面の端部には、電気式の水準器9Bが設
置されており、一例として水準器9Bで検出されるその
上面の水平面に対する傾斜角(2軸回りの傾斜角)が許
容範囲に収まるように、3個の可変マウント部52A〜
52Cの伸縮量(または変位量)が制御される。この際
にも、最低限で2軸の回りの傾斜角を制御できればよい
ため、3個の可変マウント部52A〜52Cの中の一つ
を、高さが固定されたスペーサとしてもよい。
【0036】さらに、投影光学系PLを保持するフラン
ジ部54と支持板53との間には、ほぼ等角度間隔で3
箇所に、姿勢制御部材としてのピエゾ素子等の圧電素子
または磁歪素子等からなり剛性が高くZ方向(光軸AX
の方向)に伸縮自在の駆動素子56が装着されている。
そして、フランジ部54の上面の端部には、電気式の水
準器9Cが設置されており、一例として水準器9Cで検
出されるその上面の水平面に対する傾斜角(2軸回りの
傾斜角)が許容範囲に収まるように、3個の駆動素子5
6の伸縮量が制御される。この際にも、最低限で2軸の
回りの傾斜角を制御できればよいため、3個の駆動素子
56の中の一つを、高さが固定されたスペーサとしても
よい。このように、支持板53の振動を抑制するための
可変マウント部52A〜52Cに加えて、投影光学系P
L自体の振動を抑制するための駆動素子56が設けられ
ているため、円筒状の投影光学系PLの振動が高度に抑
制されて、結像特性が良好に維持される。
【0037】また、ウエハのアライメントを行うため
に、投影光学系PLの下端部の−X方向および+X方向
の側面には、オフ・アクシスで結像方式のアライメント
センサ38A、38Bが固定されている。不図示である
が、レチクルR1の上方に位置する支持板66の底面部
には、レチクルのアライメントを行うために、レチクル
アライメント顕微鏡が配置されている。
【0038】また、ベースプレート12の上面で3本の
第2コラム51A、51B、51C(51Cは不図示)
によってほぼ囲まれた領域には、ステージ装置8が設置
されている。このステージ装置8は、上記ベースプレー
ト12、定盤13、可動ステージ14A、14Bとウエ
ハテーブル15A、15Bとを備えたウエハステージW
ST1、WST2、および図2に示すスキャンリニアモ
ータ21A、21B、ステップリニアモータ22A、2
2Bを主体として構成されたダブル・ステージ方式であ
り、例えばウエハステージWST1側でウエハW1に対
する走査露光中に、ウエハステージWST2側でウエハ
W2の交換およびアライメントが実施可能になってい
る。
【0039】定盤13は、下面に矩形配置(図2参照)
されたエアーベアリング10によってベースプレート1
2の上面(XY平面)に沿って移動自在に浮上支持さ
れ、その上面が平面度の極めて良好なガイド面に加工さ
れている。このガイド面には、粗動ステージとしての可
動ステージ14Aがエアーベアリングを介して円滑に摺
動自在に、且つY方向に延在するガイドバー23Aに沿
って移動自在に浮上支持されている。可動ステージ14
A上には、微動ステージとしてのウエハテーブル15A
が載置され、このウエハテーブル15A上にはウエハW
1が真空吸着等によって保持される。なお、実際にはウ
エハW1は、ウエハテーブル15A上に載置されたホル
ダに保持されるが、ここではウエハテーブル15Aに保
持されるものとして説明する。
【0040】ウエハテーブル15Aは、可動ステージ1
4Aと磁石等により磁気的に非接触で接続されており、
リニアモータ等の不図示の駆動機構により可動ステージ
14Aに対してX方向、Y方向およびZ方向に微動可能
であるとともに、不図示の回転機構により可動ステージ
14Aに対してθX方向(X軸回りの回転方向)、θY
方向(Y軸回りの回転方向)およびθZ方向(Z軸回り
の回転方向)に微少回転(傾斜)可能である、すなわち
ウエハテーブル15Aは、6自由度で移動可能であり、
焦点位置調整のためのフォーカシングやレベリング調整
が行える構成になっている。
【0041】また、定盤13上には、可動ステージ14
Aとともに可動ステージ14Bがエアーベアリングを介
して摺動自在に、且つY方向に延在するガイドバー23
Bに沿って移動自在に浮上支持されている。可動ステー
ジ14B上には、レベリングおよびフォーカシング用の
ウエハテーブル15Bを介してウエハW2が真空吸着等
によって保持される。なお、ウエハテーブル15Bは、
ウエハテーブル15Aと同様の構成を有し、6自由度で
移動可能になっている。
【0042】スキャンリニアモータ21Aは、可動ステ
ージ14Aをスキャン方向(走査方向)であるY方向に
駆動するものであって、ガイドバー23Aに埋設された
固定子(不図示)と、可動ステージ14Aに設けられ、
固定子との間の電磁気的相互作用によりY方向に駆動さ
れる可動子(不図示)とから構成されている。同様に、
スキャンリニアモータ21Bは、可動ステージ14Bを
Y方向に駆動するものであって、ガイドバー23Bに埋
設された固定子(不図示)と、可動ステージ14Bに設
けられ、固定子との間の電磁気的相互作用によりY方向
に駆動される可動子(不図示)とから構成されている。
【0043】ステップリニアモータ22Aは、可動ステ
ージ14Aをステップ移動方向であるX方向に駆動する
ものであって、図3に示すように、ガイドバー23Aの
両端に設けられた可動子24A、24Aと、カウンタマ
ス(第1反力移動部)26、26の一側面にX方向に延
在し、且つ可動子24Aに対向して突設され、可動子2
4A、24Aとの間の電磁気的相互作用により当該可動
子24A、24AをX方向に駆動させる固定子25、2
5とから構成されている。同様に、ステップリニアモー
タ22Bは、可動ステージ14BをX方向に駆動するも
のであって、ガイドバー23Bの両端に設けられた可動
子24B、24Bと、カウンタマス26、26に突設さ
れ可動子24B、24Bとの間の電磁気的相互作用によ
り当該可動子24B、24BをX方向に駆動させる上記
固定子25、25とから構成されている。すなわち、固
定子25、25は、可動子24A、24Bの双方に対す
る固定子として機能する。なお、−Y側のカウンタマス
26には、−Y側の可動子24A、24Bを挟み込むよ
うにEIコア(電磁石)34A、34Bが設けられてい
る。
【0044】各カウンタマス26は、下面に断面矩形の
ガイド溝28がX方向に沿って形成されたコ字状を呈し
てり、このガイド溝28にはカウンタマス26のX方向
への移動をガイド(支持)する断面矩形のフレーム部材
(第2反力移動部)29が嵌合している。そして、ガイ
ド溝28のフレーム部材29との対向面にはエアーベア
リングが設けられ、カウンタマス26はフレーム部材2
9に沿ってX方向に円滑に相対移動自在になっている。
なお、図3に示すように、定盤13は、可動ステージ1
4A、14Bおよびカウンタマス26の下面の位置に対
応して中央部が突出した一体形状になっているが中央部
の突部のみを別部材で構成したり、可動ステージ14
A、14Bおよびカウンタマス26の下面の位置を調整
することで定盤13の上面を平面状(フラット)にして
もよい。
【0045】フレーム部材29は、可動ステージ14
A、14BのY方向への移動時にカウンタマスとして作
動するものであって、X方向に沿って延設されたガイド
部29X、29Xと、Y方向に沿って延設されたガイド
部29Y、29Yとが矩形に連結された平面視ロ字状に
形成されており(図2参照)、カウンタマス26、26
のガイド溝28にはガイド部29X、29Xが移動自在
に嵌合している。
【0046】また、フレーム部材29のガイド部29
Y、29Yは、定盤13のX方向両側の上面にY方向に
沿って形成された断面矩形(図4参照)のガイド溝31
に、その上面が定盤13の上面と略面一の状態で嵌合し
て(支持されて)いる。ガイド溝31には、フレーム部
材29との対向面にエアーベアリングが設けられ、この
エアーベアリングによりフレーム部材29は、定盤13
に対してガイド溝31に沿ってY方向に円滑に相対移動
自在になっている。
【0047】この定盤13には、当該定盤13のX方向
およびY方向の位置、並びにθZ方向の位置等、その姿
勢を制御する姿勢制御装置30X、30Y、30Yが設
けられている。姿勢制御装置30Xは、定盤13の−X
側側面の中央近傍に設けられ、姿勢制御装置30Y、3
0Yは、定盤13の+Y側側面の両端側近傍にそれぞれ
互いに間隔をあけて設けられている。各姿勢制御装置3
0X、30Yは、定盤13と床1との間に配設されたバ
ネ17およびダンパ18から構成されている。バネ17
は、定盤13の回転動作を低減させるものであって、空
気バネやコイルバネ等が用いられる。ダンパ18は、振
動減衰器として用いられ、例えばオイルダンパから構成
される。
【0048】ウエハテーブル15A上の側縁には、Y方
向に延設された移動鏡35とX方向に延設された移動鏡
36とが固定されている。そして、移動鏡35の反射面
に向けてレーザ干渉計37が測長ビームを照射するとと
もに、その反射光を受光して基準面に対する相対変位を
計測することにより、ウエハステージWST1(ひいて
はウエハW1)のX方向の位置が高精度に計測される。
また、移動鏡36の反射面に対しては、X方向に所定間
隔をあけて配置されたレーザ干渉計39A、39Bがそ
れぞれ測長ビームを照射するとともに、その反射光を受
光して基準面に対する相対変位を計測することにより、
ウエハステージWST1(ひいてはウエハW1)のY方
向の位置およびθZ(Z軸回りの回転)方向の位置が高
精度に計測される。なお、図示していないものの、ウエ
ハステージWST2(ひいてはウエハW2)のX方向、
Y方向の位置、およびθZ方向の位置を計測するための
レーザ干渉計が別途配設されている。
【0049】図5は、本露光装置の制御ブロック図であ
る。この図に示すように、レチクルR1のX方向、Y方
向の位置およびθZ方向の回転を計測するレチクル用レ
ーザ干渉計と、レーザ干渉計37、39A、39Bの計
測結果は、制御部(制御装置、第2の制御装置)42に
出力される。制御部42は、入力した計測結果に基づい
て、レチクルステージRSTについては微動ステージ6
3用アクチュエータおよびY軸駆動装置65YA、65
YBの駆動を制御し、ウエハステージWST1、WST
2についてはスキャンリニアモータ21A、21B、ス
テップリニアモータ22A、22B、ウエハテーブル1
5A、15B用駆動機構および回転機構の駆動を制御す
る。
【0050】次に、上記の構成の露光装置のうち、まず
ウエハステージWST1の動作について説明する。例え
ば、ステップリニアモータ22Aが作動して可動子24
Aが固定子25に対して相対移動することにより、可動
ステージ14Aがウエハテーブル15A(およびウエハ
W1)とともに+X方向に移動すると、この移動による
反力でカウンタマス26、26がフレーム部材29のガ
イド部29Xをガイドにして−X方向に相対移動する。
【0051】ここで、可動ステージ14Aと定盤13と
の間、およびガイド部29Xとカウンタマス26との間
の摩擦が零である場合には運動量保存の法則が働くた
め、カウンタマス26、26は可動ステージ14A側
(ウエハテーブル15A、ウエハW1、移動鏡35、3
6、ガイドバー23A等を含む)との重量比に応じた量
移動する。この結果、可動ステージ14AのX方向の加
減速時の反力はカウンタマス26、26の移動により吸
収され、ベースプレート12に与える運動量は理論的に
ゼロとなり、ステージ装置8における重心の位置がX方
向において実質的に固定される。なお、ステップリニア
モータ22Bが作動して、可動ステージ14BがX方向
に移動する際にも同様の動作になる。
【0052】一方、スキャンリニアモータ21Aが作動
してウエハステージWST1の可動ステージ14Aがウ
エハテーブル15A(およびウエハW1)とともに、例
えば+Y方向に移動すると、この移動による反力でガイ
ドバー23A、カウンタマス26、26とともに、フレ
ーム部材29が定盤13のガイド溝31に沿って−Y方
向に相対移動する。
【0053】この結果、可動ステージ14AのY方向の
加減速時の反力は、フレーム部材29(およびガイドバ
ー23A、カウンタマス26、26)の移動により吸収
され、ベースプレート12に与える運動量は理論的にゼ
ロとなり、ステージ装置8における重心の位置がY方向
においても実質的に固定される。なお、スキャンリニア
モータ21Bが作動して、ウエハステージWST2の可
動ステージ14BがY方向に移動する際にも同様の動作
になる。
【0054】ここで、図2に示すように、可動ステージ
14Aがフレーム部材29(すなわちベースプレート1
2)の中心に対して偏心している場合、可動ステージ1
4Aの移動に伴ってフレーム部材29には、微少ながら
Z軸回りの回転モーメント(トルク)が加わる。このト
ルクがフレーム部材29から定盤13に伝わることで、
ベースプレート12に移動自在に浮上支持されている定
盤13はZ軸に平行な軸線回りに回転する。定盤13
は、カウンタマス26やフレーム部材29に比較して慣
性モーメントが大きいため、トルクが加わった場合でも
緩やかに回転する。
【0055】この回転は、姿勢制御装置30X、30Y
のバネ17により吸収されて低減するとともに、バネ1
7の付勢力により定盤13は、元の位置(姿勢)に緩や
かに復帰する。また、定盤13に発生した振動は、姿勢
制御装置30X、30Yのダンパ18により減衰され
る。このように、ステージ装置8においては、可動ステ
ージ14A、14Bがスキャン移動方向およびステップ
移動方向のいずれの方向に移動しても、移動に伴う反力
を吸収して振動の発生を抑制することができるととも
に、移動に伴って発生したトルクを定盤13の移動によ
り吸収して、ベースプレート12に対してZ軸回りのモ
ーメントが加わることも回避できる。
【0056】上記のように、定盤13が回転移動する
と、ウエハステージWST1、WST2が、すなわちウ
エハW1、W2がレチクルR1に対して回転して位置ず
れが発生する。そのため、制御部42は、ウエハW1、
W2に対する処理、具体的にはアライメント処理および
露光処理に応じた補正方法により、この位置ずれ量を補
正する。
【0057】まず、アライメント処理における補正方法
について説明する。アライメント処理においては、レチ
クルR1とウエハW1(またはW2)とを位置合わせす
る必要があり、アライメントセンサ38A(または38
B)でウエハW1の位置を計測する。このとき、定盤1
3の回転に伴ってウエハW1が回転していると、精確な
計測に支障を来す。そのため、制御部42は、レーザ干
渉計37、39A、39Bの計測結果からウエハW1の
XY平面上の位置、およびθZ方向の位置が維持される
ように、ウエハテーブル用駆動機構およびウエハテーブ
ル用回転機構をサーボ制御して、ウエハテーブル15A
を上記6自由度の範囲で微動させる。
【0058】これにより、ウエハテーブル15A(すな
わちウエハW1)は、定盤13に対して相対的に逆方向
に回転することになり、レチクルR1に対する相対位置
が維持され、ウエハW1の位置ずれが補正される。従っ
て、アライメントセンサ38Aは、レチクルR1との間
の相対位置関係が維持されたウエハW1の位置を精確に
計測することができる。可動ステージ14Aのエアーベ
アリングと定盤13との間の粘性により定盤13のZ方
向の振動が可動ステージ14Aに伝わる可能性もある。
しかしながら、この振動によるウエハW1の位置決め精
度の悪化もウエハテーブル15Aを上記6自由度の範囲
で微動することにより除去することができる。これは特
に、ウエハW1に150nm以下(特に100nm以
下)のパターンを形成する場合に重要である。
【0059】次に、露光処理における補正方法について
説明する。露光処理においては、レチクルR1とウエハ
W1(またはW2)とを、互いの相対位置関係を維持し
た状態で投影光学系PLに対してY方向に同期移動させ
て走査露光を行う。同期移動時の加減速時には、上述し
たように、定盤13の回転に伴って、ウエハW1がθZ
方向に回転する。そこで、制御部42は、まずレーザ干
渉計37、39A、39Bの計測結果からウエハW1の
XY平面上の位置、およびθZ方向の位置(回転量)を
求めると同時に、レチクル用レーザ干渉計の計測結果か
らレチクルR1のXY平面上の位置、およびθZ方向の
位置(回転量)を求める。
【0060】そして、制御部42は、ウエハW1の位置
ずれ量に合わせてレチクル微動ステージ用アクチュエー
タを駆動して微動ステージ63を微動させることで、レ
チクルR1の位置をウエハW1の位置に追従させて、レ
チクルR1とウエハW1との相対位置関係を補正する。
これにより、レチクルR1とウエハW1との相対位置関
係を所定の状態に維持したまま同期移動させることがで
き、レチクルR1に形成されたパターンをウエハW1上
の所定位置に精確に露光することができる。
【0061】なお、定盤13の回転に伴うウエハW1の
回転量が小さいときは、上記の補正方法を採るが、ウエ
ハW1の回転量が大きく、レーザ干渉計37、39A、
39Bによる位置計測に支障を来す場合には、レーザ干
渉計による計測が可能な程度にウエハテーブル15Aを
一旦微動回転させた後に、上述したようにレチクルR1
をウエハW1に追従移動させればよい。
【0062】続いて、2つのウエハステージWST1、
WST2による並行処理について説明する。本実施の形
態では、例えば可動ステージ14A(すなわちウエハテ
ーブル15A)上のウエハW1を投影光学系PLを介し
て露光動作を行っている間に、可動ステージ14Bにお
いてウエハ交換が行われ、ウエハ交換に引き続いてアラ
イメント動作およびオートフォーカス/オートレベリン
グが行われる。
【0063】可動ステージ14B側で、上記のウエハ交
換、アライメント動作が行われている間に、可動ステー
ジ14A側では、2枚のレチクルR1、R2(R2は不
図示)を使い、露光条件を変えながら連続してステップ
・アンド・スキャン方式により二重露光が行われる。2
つの可動ステージ14A、14B上で並行して行われる
露光シーケンスとウエハ交換・アライメントシーケンス
とは、先に終了したウエハステージの方が待ち状態とな
り、両方の動作が終了した時点で可動ステージ14A、
14Bが移動制御される。そして、露光シーケンスが終
了した可動ステージ14A上のウエハW1は、ローディ
ングポジションでウエハ交換がなされ、アライメントシ
ーケンスが終了した可動ステージ14B(すなわちウエ
ハテーブル15B)上のウエハW2は、投影光学系PL
の下で露光シーケンスが行われる。
【0064】このように、一方のウエハステージ側でウ
エハ交換とアライメント動作を実行する間に、他方のウ
エハステージ側で露光動作を実行することとし、両方の
動作が終了した時点でお互いの動作を切り換えるように
することで、スループットを大幅に向上させることが可
能になる。
【0065】本実施の形態のステージ装置とその位置制
御方法および露光装置並びに露光方法では、ウエハステ
ージWST1、WST2の移動に伴う反力でカウンタマ
ス26、26、フレーム部材29、定盤13が移動(定
盤13はθ回転)するので、いずれの方向への移動に関
しても、振動の発生等、ウエハステージWST1、WS
T2の移動に伴う反力の悪影響がベースプレート12等
に及ぶことを防止できる。また、本実施の形態では、定
盤13の移動によりウエハW1、W2に位置ずれが発生
しても、ウエハテーブル15A、15Bをサーボ制御し
て微動することでウエハW1、W2の位置制御性を維持
できるので、ウエハW1、W2に対するアライメントを
精確に実施することができ、高精度な露光処理を実現す
ることができる。
【0066】また、定盤13の回転に伴いウエハW1、
W2に位置ずれが発生した場合、定盤13を駆動するこ
とで、ウエハW1、W2の位置ずれ量を補正することも
考えられるが、本実施の形態では定盤13に対して重量
(慣性力)が小さいウエハステージWST1、WST2
を駆動しているので、小さな駆動力で迅速に補正するこ
とが可能になっている。しかも、ウエハステージWST
1、WST2のうち、可動ステージ14A、14Bに比
較して軽いウエハテーブル15A、15Bを駆動してい
るので、ウエハW1、W2の位置ずれをより小さな力で
容易に補正することができる。
【0067】さらに、本実施の形態では、定盤13が回
転した際にも、姿勢制御装置30X、30Yのバネ17
により元の位置に復帰できるとともに、ダンパ18によ
り定盤13に発生した振動を減衰して、この振動がウエ
ハステージWST1、WST2に伝達することを抑制す
ることができる。
【0068】また、本実施の形態では、ウエハW1、W
2の位置ずれに対して、アライメント処理でウエハテー
ブル15A、15Bの駆動によりウエハW1、W2の位
置を補正し、露光処理で微動ステージ63の駆動により
レチクルR1の位置を補正する等、処理に応じて補正方
法を変えているので、レチクルR1とウエハW1、W2
の重さ関係が逆転の場合など、駆動対象の変更に容易に
対応することができ、汎用性を拡大することができる。
また、本実施の形態の露光装置では、ウエハステージが
二基設けられた、ダブルステージ方式を採用しているの
で、一方のウエハステージ側でウエハ交換とアライメン
ト動作を実行する間に、他方のウエハステージ側で露光
動作を実行する等、待機時間を削減することができ、ス
ループットを大幅に向上させることが可能になる。
【0069】なお、上記実施の形態において、露光処理
においてウエハW1、W2に発生した位置ずれをレチク
ルR1を追従させることで補正する構成としたが、これ
に限られるものではなく、アライメント処理と同様にウ
エハテーブル15A、15Bを駆動することでウエハW
1、W2の位置をレチクルR1の位置に合わせる補正を
行ってもよい。また、上記実施の形態の変形例として、
カウンタマス26、フレーム部材29を定盤13に固設
してもよい。
【0070】また、上記実施の形態では、ウエハテーブ
ル15A、15Bと可動ステージ14A、14Bとが磁
気的に接続された構成としたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば機械的な接続や、エアベローズなどに
よる接続であっても構わない。
【0071】また、上記実施の形態においては、ウエハ
ステージが2基設けられた、ダブルステージ型の例を用
いたが、これに限定されるものではなく、ウエハステー
ジが1基や3基以上設けられる構成であってもよい。ま
た、上記実施の形態では、本発明のステージ装置をウエ
ハステージ側に適用する構成としたが、これに限られ
ず、レチクルステージRSTにも適用可能である。さら
に、上記実施の形態では、本発明のステージ装置を露光
装置のウエハステージに適用した構成としたが、露光装
置以外にも転写マスクの描画装置、マスクパターンの位
置座標測定装置等の精密測定機器にも適用可能である。
【0072】なお、本実施の形態の基板、感光基板とし
ては、半導体デバイス用の半導体ウエハW1、W2のみ
ならず、液晶ディスプレイデバイス用のガラス基板や、
薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装
置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石
英、シリコンウエハ)等が適用される。
【0073】露光装置としては、レチクルR1、R2と
ウエハW1、W2とを同期移動してレチクルR1、R2
のパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン
方式の走査型露光装置(スキャニング・ステッパー;US
P5,473,410)の他に、レチクルRとウエハW1、W2と
を静止した状態でレチクルR1、R2のパターンを露光
し、ウエハを順次ステップ移動させるステップ・アンド
・リピート方式の投影露光装置(ステッパー)にも適用
することができる。
【0074】露光装置の種類としては、ウエハW1、W
2に半導体デバイスパターンを露光する半導体デバイス
製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用の露
光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるい
はレチクルなどを製造するための露光装置などにも広く
適用できる。
【0075】また、露光用照明光の光源として、超高圧
水銀ランプから発生する輝線(g線(436nm)、h
線(404.7nm)、i線(365nm))、KrF
エキシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ
(193nm)、F2レーザ(157nm)のみなら
ず、X線や電子線などの荷電粒子線を用いることができ
る。例えば、電子線を用いる場合には電子銃として、熱
電子放射型のランタンヘキサボライト(LaB6)、タ
ンタル(Ta)を用いることができる。さらに、電子線
を用いる場合は、レチクルRを用いる構成としてもよい
し、レチクルRを用いずに直接ウエハ上にパターンを形
成する構成としてもよい。また、YAGレーザや半導体
レーザ等の高周波などを用いてもよい。
【0076】投影光学系PLの倍率は、縮小系のみなら
ず等倍系および拡大系のいずれでもよい。また、投影光
学系PLとしては、エキシマレーザなどの遠紫外線を用
いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過
する材料を用い、F2レーザやX線を用いる場合は反射
屈折系または屈折系の光学系にし(レチクルRも反射型
タイプのものを用いる)、また電子線を用いる場合には
光学系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学
系を用いればよい。なお、電子線が通過する光路は、真
空状態にすることはいうまでもない。
【0077】ウエハステージWST1、WST2やレチ
クルステージRSTにリニアモータ(USP5,623,853また
はUSP5,528,118参照)を用いる場合は、エアベアリング
を用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタ
ンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。ま
た、各ステージWST1、WST2、RSTは、ガイド
に沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設けないガ
イドレスタイプであってもよい。
【0078】各ステージWST1、WST2、RSTの
駆動機構としては、二次元に磁石を配置した磁石ユニッ
ト(永久磁石)と、二次元にコイルを配置した電機子ユ
ニットとを対向させ電磁力により各ステージWST1、
WST2、RSTを駆動する平面モータを用いてもよ
い。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいず
れか一方をステージWST1、WST2、RSTに接続
し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方をステージ
WST1、WST2、RSTの移動面側(ベースプレー
ト)に設ければよい。
【0079】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0080】半導体デバイス等のマイクロデバイスは、
図6に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計
を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマ
スク(レチクル)を製作するステップ202、シリコン
材料からウエハを製造するステップ203、前述した実
施形態の露光装置によりレチクルのパターンをウエハに
露光する露光処理ステップ204、デバイス組み立てス
テップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケー
ジ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製
造される。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るス
テージ装置は、基板ステージの移動に伴う反力で定盤が
移動した際の基板の位置ずれ量に基づいて、基板ステー
ジの位置を補正する構成となっている。これにより、こ
のステージ装置では、基板ステージのいずれの方向への
移動に関しても、振動の発生等、移動に伴う反力の悪影
響を排除できるとともに、定盤の移動により基板に位置
ずれが発生しても、基板の位置制御性を維持できるとい
う効果が得られる。
【0082】請求項2に係るステージ装置は、基板ステ
ージが粗動ステージと微動ステージとを有する構成とな
っている。これにより、このステージ装置では、定盤の
移動により基板に位置ずれが発生しても、微動ステージ
の微動により位置ずれを補正できるという効果が得られ
る。
【0083】請求項3に係るステージ装置は、微動ステ
ージを制御して補正を行う構成となっている。これによ
り、このステージ装置では、基板の位置ずれを小さな駆
動力で迅速に補正できるという効果が得られる。
【0084】請求項4に係るステージ装置は、微動ステ
ージが6自由度で移動可能な構成となっている。これに
より、このステージ装置では、定盤の移動により基板に
位置ずれが発生しても、微動ステージが6自由度のいず
れかの方向に微動して補正できるという効果が得られ
る。
【0085】請求項5に係るステージ装置は、粗動ステ
ージと微動ステージとが磁気的に接続される構成となっ
ている。これにより、このステージ装置では、微動ステ
ージが粗動ステージに対して非接触で、容易に微動でき
るという効果が得られる。
【0086】請求項6に係るステージ装置は、基板に対
する処理に応じて基板ステージに対する補正状態を変更
する構成となっている。これにより、このステージ装置
では、動対象の変更に容易に対応することができ、汎用
性を拡大できるという効果が得られる。
【0087】請求項7に係るステージ装置は、姿勢制御
装置が定盤の姿勢を制御する構成となっている。これに
より、このステージ装置では、基板ステージの移動に伴
う反力で定盤が移動しても元の位置に復帰できるという
効果が得られる。
【0088】請求項8に係るステージ装置は、第2反力
移動部が第1反力移動部を第1方向に移動自在に支持
し、且つ基板ステージの移動に伴う反力により第2方向
に移動する構成となっている。これにより、このステー
ジ装置では、第2反力移動部が第1反力移動部をガイド
するとともに、第1反力移動部を伴って第2方向へ移動
することで、移動に伴う反力の悪影響が排除され基板ス
テージの位置制御性が向上するという効果が得られる。
【0089】請求項9に係るステージ装置は、第2の制
御装置が定盤の移動による基板の位置ずれ量に基づい
て、基板に対する第2の基板ステージの相対位置を補正
する構成となっている。これにより、このステージ装置
では、定盤の移動により基板に位置ずれが発生しても、
第2の基板ステージの相対位置を補正することで、基板
の位置ずれを補正できるという効果が得られる。
【0090】請求項10に係る露光装置は、マスクステ
ージと感光基板ステージとの少なくとも一方のステージ
として、請求項1から9のいずれかに記載されたステー
ジ装置が用いられる構成になっている。これにより、こ
の露光装置では、マスクまたは基板の少なくとも一方の
位置制御性が向上することで、高精度な露光処理が実現
するという効果が得られる。
【0091】請求項11に係るステージ装置の位置制御
方法は、基板ステージの移動に伴う反力で定盤が移動し
た際の基板の位置ずれ量に基づいて、基板ステージの位
置を補正する手順となっている。これにより、このステ
ージ装置の位置制御方法では、基板ステージのいずれの
方向への移動に関しても、振動の発生等、移動に伴う反
力の悪影響を排除できるとともに、定盤の移動により基
板に位置ずれが発生しても、基板の位置制御性を維持で
きるという効果が得られる。
【0092】請求項12に係る露光方法は、マスクと感
光基板との少なくとも一方の位置を請求項11に記載さ
れた位置制御方法で制御する手順となっている。これに
より、この露光方法では、マスクまたは基板の少なくと
も一方の位置制御性が向上することで、高精度な露光処
理が実現するという効果が得られる。
【0093】請求項13に係る露光方法は、定盤の移動
による感光基板の位置ずれ量に基づいて、マスクステー
ジの位置を露光中に補正する手順となっている。これに
より、この露光方法では、定盤の移動により感光基板に
位置ずれが発生しても、マスクステージを介してマスク
の相対位置を補正することで、感光基板の位置ずれを補
正できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、露
光装置の概略構成図である。
【図2】 同露光装置を構成するウエハステージの平
面図である。
【図3】 図2における断面図である。
【図4】 定盤にフレーム部材が嵌合する部分断面図
である。
【図5】 露光装置の制御ブロック図である。
【図6】 半導体デバイスの製造工程の一例を示すフ
ローチャート図である。
【符号の説明】
R1 レチクル(マスク、第2の基板) W1、W2 ウエハ(感光基板、基板) RST レチクルステージ(マスクステージ、第2の基
板ステージ) WST1、WST2 ウエハステージ(感光基板ステー
ジ、基板ステージ) 8 ステージ装置 12 ベースプレート(支持装置) 13 定盤 14A、14B 可動ステージ(粗動ステージ) 15A、15B ウエハテーブル(微動ステージ) 26 カウンタマス(第1反力移動部) 29 フレーム部材(第2反力移動部) 30X、30Y 姿勢制御装置 42 制御部(制御装置、第2の制御装置)
フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 CA07 HA13 HA53 HA55 HA57 JA01 JA02 JA06 JA14 JA17 JA32 JA51 KA06 KA07 KA08 LA03 LA04 LA06 LA07 LA08 LA10 MA27 NA02 5F046 AA23 BA04 BA05 CC01 CC02 CC04 CC16 CC18 DA06 DA07 DA09 DB05 DC04 DC10 ED02 FC05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を支持して移動する基板ステージ
    と、該基板ステージを移動可能に支持する定盤とを備え
    たステージ装置であって、 前記定盤を移動可能に支持する支持装置と、 前記基板ステージの移動に伴う反力により前記定盤が移
    動した際の前記基板の位置ずれ量に基づいて、前記基板
    ステージの位置を補正する制御装置を備えることを特徴
    とするステージ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステージ装置におい
    て、 前記基板ステージは、粗動ステージと微動ステージとを
    有していることを特徴とするステージ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のステージ装置におい
    て、 前記制御装置は、前記微動ステージを制御して前記補正
    を行うことを特徴とするステージ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のステージ装置
    において、 前記微動ステージは、6自由度で移動可能なことを特徴
    とするステージ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれか1項に記載
    のステージ装置において、 前記粗動ステージと前記微動ステージとは、磁気的に接
    続されていることを特徴とするステージ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載
    のステージ装置において、 前記制御装置は、前記基板に対する処理に応じて前記基
    板ステージに対する補正状態を変更することを特徴とす
    るステージ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載
    のステージ装置において、 前記定盤の姿勢を制御する姿勢制御装置を有することを
    特徴とするステージ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項に記載
    のステージ装置において、 前記基板ステージの第1方向への移動に伴う反力により
    移動する第1反力移動部と、 該第1反力移動部を前記第1方向に移動自在に支持し、
    且つ前記定盤に対して第2方向に移動自在に支持され
    て、前記基板ステージの移動に伴う反力により前記第2
    方向に移動する第2反力移動部とを有することを特徴と
    するステージ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載のス
    テージ装置において、 前記基板と位置合わせされる第2の基板を支持して移動
    する第2の基板ステージと、 前記定盤の移動による前記基板の位置ずれに基づいて、
    該基板に対する前記第2の基板ステージの相対位置を補
    正する第2の制御装置を備えることを特徴とするステー
    ジ装置。
  10. 【請求項10】 マスクステージに保持されたマスク
    のパターンを感光基板ステージに保持された感光基板に
    露光する露光装置において、 前記マスクステージと前記感光基板ステージとの少なく
    とも一方のステージとして、請求項1から9のいずれか
    に記載されたステージ装置が用いられることを特徴とす
    る露光装置。
  11. 【請求項11】 基板を保持して移動する基板ステー
    ジと、該基板ステージを移動可能に支持する定盤とを備
    えたステージ装置における前記基板の位置制御方法であ
    って、 前記基板ステージの移動に伴う反力により、前記定盤が
    移動した際の前記基板の位置ずれ量に基づいて、前記基
    板ステージの位置を補正することを特徴とするステージ
    装置の位置制御方法。
  12. 【請求項12】 マスクステージに保持されたマスク
    のパターンを感光基板ステージに保持された感光基板に
    露光する露光方法において、 前記マスクと前記感光基板との少なくとも一方の位置を
    請求項11に記載された位置制御方法により制御するこ
    とを特徴とする露光方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の露光方法におい
    て、 前記定盤の移動による前記感光基板の位置ずれ量に基づ
    いて、前記マスクステージの位置を前記露光中に補正す
    ることを特徴とする露光方法。
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