JP2003297817A - 半導体装置の製造方法、半導体装置、そのためのプラズマcvd装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、半導体装置、そのためのプラズマcvd装置

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JP2003297817A
JP2003297817A JP2002100681A JP2002100681A JP2003297817A JP 2003297817 A JP2003297817 A JP 2003297817A JP 2002100681 A JP2002100681 A JP 2002100681A JP 2002100681 A JP2002100681 A JP 2002100681A JP 2003297817 A JP2003297817 A JP 2003297817A
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Japan
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oxide film
silicon oxide
reaction chamber
film
semiconductor device
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Application number
JP2002100681A
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English (en)
Inventor
Toshio Matsubara
俊夫 松原
Takashi Yano
尚 矢野
Satoshi Ueda
聡 上田
Keisuke Takahashi
慶輔 高橋
Hisashige Fuji
寿成 藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマCVD装置を用いた半導体装置の製
造方法において、パーティクルの発生原因となるチタン
や銅の反応室内壁への付着を抑制し、クリーニングレー
トの低下を防止することにより、半導体デバイスの歩留
りを向上する。 【解決手段】 プラズマを発生させるために高周波が印
加されるコイルを有するとともに、半導体基板を設置す
るステージにバイアスの高周波を印加できるように構成
されたプラズマCVD装置を用いて、金属配線が形成さ
れた半導体基板に層間絶縁膜を堆積する。その際の、バ
イアスRFを用いてシリコン酸化膜を堆積する工程にお
いて、前記金属配線によって形成される段差の上部の斜
め方向に成長する部分の堆積レートを、この段差の上部
の斜め方向に成長する部分のスパッタエッチレートと等
しくするか、もしくはより速い条件とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマを用いて
CVD膜を形成することによる半導体装置の製造方法、
半導体装置、そのためのプラズマCVD装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の素子パターンの微細化
に伴って、配線間の高アスペクト比スペースを層間絶縁
膜によって如何にしてボイドの発生なく埋めるか、また
配線間の容量を低誘電率膜によって如何にして低減し配
線遅延を低減させるか、が重要になってきている。この
ためのプラズマCVD技術として、成膜とArによるス
パッタエッチとを同時に実施することができ、絶縁膜な
どの埋め込み特性を向上できるだけでなく、低誘電率化
のためにフッ素を添加しても高品質の絶縁膜を形成でき
るプラズマを発生させるために、高周波を印加するコイ
ルを有するとともに半導体基板を設置するステージにバ
イアスの高周波が印加できるプラズマCVD技術が必須
となってきている。
【0003】図18は、従来のプラズマCVD装置の例
を示す断面図である。この従来のプラズマCVD装置
は、フッ素添加シリコン酸化膜を形成する目的でプラズ
マを発生させるために高周波を印加するコイルと、半導
体基板を設置するステージであってバイアスの高周波が
印加できるものとを有する。すなわち、図18におい
て、1は半導体基板である。2は静電チャックであり、
半導体基板1にバイアスRF(高周波)電力を印加でき
るようになっている。また、この静電チャック2は、H
e冷却機能を有している。詳細には、静電チャック2の
内部に空洞が設けられ、外部配管を通じてこの空洞へH
eが送り込まれ、静電チャック2の上面の開口(図示せ
ず)からHeが半導体基板1の裏面に吹き付けられ、バ
イアスRF電力の印加による温度上昇を抑えるなど冷却
に用いられる。3はソースRF(高周波)電力供給コイ
ルで、膜を堆積するためのプラズマを発生させることが
でき、トップコイル3aとサイドコイル3bとを有し、
これらトップコイル3aとサイドコイル3bとは、それ
ぞれ別々に制御できる。4aはトップガスノズル、4b
はサイドガスノズル、5は反応室(セラミックドー
ム)、6はスロットルバルブ、7はターボポンプ、8は
ゲートバルブである。
【0004】図19は従来のフッ素添加シリコン酸化膜
を形成するためのフローチャートであり、以下、これを
用いて説明する。第一工程として、反応室5内のクリー
ニングとプリコートを実施する。
【0005】具体的に説明すると、 (ステップS−1):図18には図示していない別の場
所にてプラズマ化された三フッ化窒素(NF3)を反応
室としてのセラミックドーム5内に導入し、この反応室
5内のクリーニングを70sec間実施する。この時の
三フッ化窒素の流量は1100sccm 、反応室圧力
は3Torrである。
【0006】(ステップS−2):モノシラン(SiH
4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)を、トップガスノ
ズル4aもしくは複数のサイドガスノズル4bを通して
反応室5内に導入し、ソースRF電力(2MHz)をコ
イル3によって反応室5の外部から印加して、反応室5
内にシリコン酸化膜を30sec間形成する。この時、
トップガスノズル4aから導入されるガスの流量は、モ
ノシラン7.5sccm、アルゴン16sccm、酸素
30sccmであり、またサイドガスノズル4bから導
入されるガスの流量は、モノシラン85sccm、アル
ゴン110sccm、酸素135sccmである。反応
室5の圧力は6mTorrである。コイル3に印加され
るパワーは、トップコイル3aに900W、サイドコイ
ル3bに2300Wである。ここで形成したシリコン酸
化膜は、プリコート膜と呼ばれ、反応室5の内壁からの
パーティクルの発生を抑制する役割を担っている。
【0007】第二工程として、反応室5内に半導体基板
1を搬送し、フッ素添加シリコン酸化膜を形成する。具
体的に説明すると、次の通りである。すなわち、 (ステップS−11):アルゴン、酸素を反応室5内で
プラズマ化し、反応室5内のヒートアップを10sec
間実施する。この時、トップガスノズル4aから導入さ
れるガスの流量は、アルゴン16sccm、酸素16s
ccmであり、またサイドガスノズル4bから導入され
るガスの流量は、アルゴン110sccm、酸素110
sccmである。反応室5の圧力は約6mTorrであ
る。コイル3に印加されるパワーは、トップコイル3a
に1700W、サイドコイル3bに3500Wである。
【0008】(ステップS−12):モノシラン(Si
4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)を、トップガス
ノズル4aもしくは複数のサイドガスノズル4bを通し
て反応室5内に導入し、ソースRF電力(2MHz)を
コイル3によって反応室5の外部から印加して、半導体
基板上にシリコン酸化膜を5sec間形成する。この
時、トップガスノズル4aから導入されるガスの流量
は、モノシラン6sccm、アルゴン16sccm、酸
素16sccmであり、またサイドガスノズル4bから
導入されるガスの流量は、モノシラン30sccm、ア
ルゴン110sccm、酸素110sccmである。反
応室圧力は6mTorrである。コイル3に印加される
パワーは、トップコイル3aに1500W、サイドコイ
ル3bに3100Wである。ここで形成したシリコン酸
化膜はライナー層と呼ばれる。
【0009】(ステップS−13):モノシラン(Si
4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)、四フッ化珪素
(SiF4)を、トップガスノズル4aもしくは複数の
サイドガスノズル4bを通して反応室5内に導入し、ソ
ースRF電力(2MHz)をコイル3によって反応室5
の外部から印加すると共に、静電チャック2にバイアス
RF電力(13.56MHz)を印加して、半導体基板
1上にフッ素添加シリコン酸化膜(SiOF)を130
sec間形成する。この時、トップガスノズル4aから
導入されるガスの流量は、モノシラン5sccm、アル
ゴン9sccm、酸素6sccmであり、サイドガスノ
ズル4bから導入されるガスの流量は、モノシラン45
sccm、アルゴン46sccm、酸素86sccm、
四フッ化珪素27.5sccmである。反応室圧力は6
mTorrである。コイル3に印加されるパワーは、ト
ップコイル3aに900W、サイドコイル3bに230
0Wである。静電チャック2に印加されるパワーは23
50Wである。
【0010】バイアスRF電力は、アルゴンスパッタエ
ッチングを膜形成と同時に行うことによって、フッ素添
加シリコン酸化膜の埋め込み特性を改善すると共に、成
膜温度を上昇させ、緻密なフッ素添加シリコン酸化膜を
形成するために用いている。
【0011】半導体基板1の温度を測定することは困難
であるが、バイアスRFの印加により、本ステップにお
いては、基板1の裏面をヘリウムにより冷却していて
も、約200℃の温度が約420〜430℃の温度にま
で上昇していると推定される。
【0012】(ステップS−14):モノシラン(Si
4)、四フッ化珪素(SiF4)ガスの供給と、バイア
スRFの印加とを停止し、シリコン酸化膜を形成する。
この時、トップガスノズル4aから導入されるガスの流
量は、アルゴン16sccm、酸素16sccmであ
り、サイドガスノズル4bから導入されるガスの流量
は、アルゴン110sccm、酸素110sccmであ
る。反応室圧力は6mTorrである。コイル3に印加
されるパワーは、トップコイル3aに1000W、サイ
ドコイル3bに2000Wである。このとき、モノシラ
ン(SiH4)、四フッ化珪素(SiF4)ガスの供給は
停止しているが、配管に残留するガスにより若干のシリ
コン酸化膜が形成される。ここで形成されるシリコン酸
化膜はキャップ層と呼ばれ、前記ステップで形成したフ
ッ素添加シリコン酸化膜からフッ素が上層に拡散して半
導体装置の信頼性が低下することを防止している。
【0013】第三工程として、反応室5内から半導体基
板1を取り出すと共に、上記の第一工程で実施した反応
室5内のクリーニングとプリコートとを実施する(ステ
ップS−15、S−16)。
【0014】以下、第二工程のフッ素添加シリコン酸化
膜の形成と第三工程のクリーニングおよびプリコートと
を1サイクルとして、50枚目まで繰り返す。以上が通
常行われているプロセスフローである。
【0015】図20に、上記のフッ素を添加したシリコ
ン酸化膜を用いた半導体装置の配線構造を示す。0.5
%の銅を含有するアルミ配線15の上下に窒化チタン1
4、チタン13の2層構造のキャップメタルとバリアメ
タルが形成されており、アルミ配線15上に、第一の層
間絶縁膜としてフッ素が添加されたシリコン酸化膜1
7、第二の層間絶縁膜としてシリコン酸化膜18が形成
されている。第一の層間絶縁膜17は、先に述べたよう
に、ライナー層17a、フッ素が添加されたシリコン酸
化膜(SiOF)17b、キャップ層17cの3層で構
成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のCVD膜形成方法、形成装置、あるいは配線構
造では、パーティクルが多く発生し、半導体デバイスの
歩留り低下を来たすという問題があった。
【0017】本発明は上記問題を解決するもので、パー
ティクルの発生を抑制し、半導体デバイスの歩留りを向
上できるプラズマCVD膜の形成方法、形成装置、ある
いは配線構造を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に研究を重ねたところ、パーティクルの発生は、フッ素
添加酸化膜の形成時のスパッタエッチングにより、下地
の金属配線をエッチングしていることが主原因であるこ
とが判明した。下地の金属配線をスパッタによりエッチ
ングしてしまうと、金属配線中に含まれるチタンや銅が
反応室の内壁に付着し、クリーニング時のレート低下を
引き起こし、パーティクルが発生する原因となってい
た。
【0019】これは、近年の半導体装置の微細化に伴
い、配線の上部をフッ素添加酸化膜形成時のスパッタに
よりエッチングされることなしに、配線間にフッ素添加
酸化膜を形成することがますます困難になってきている
ことも大きく影響している。
【0020】このため本発明では、チタンや銅がフッ素
添加酸化膜形成装置の反応室内壁に付着しないようにす
るか、もしくは、付着しても除去できるようにする高密
度プラズマCVD膜の形成方法、形成装置、あるいは配
線構造を提供するものである。
【0021】すなわち請求項1に記載の本発明の半導体
装置の製造方法は、プラズマを発生させるために高周波
が印加されるコイルを有するとともに、半導体基板を設
置するステージにバイアスの高周波を印加できるように
構成されたプラズマCVD装置を用いて、金属配線が形
成された半導体基板に層間絶縁膜を堆積するに際し、バ
イアスRFを用いてシリコン酸化膜を堆積する工程にお
いて、前記金属配線によって形成される段差の上部の斜
め方向に成長する部分の堆積レートを、この段差の上部
の斜め方向に成長する部分のスパッタエッチレートと等
しくするか、もしくはより速い条件とするものである。
【0022】請求項2に記載の本発明の半導体装置の製
造方法は、金属配線が形成された半導体基板に、プラズ
マCVD装置を用いて層間絶縁膜を堆積することにより
半導体装置を形成するための方法において、バイアスR
Fを用いて堆積する工程が、前記金属配線によって形成
される段差の上部の斜め方向に成長する部分のスパッタ
エッチレートよりも、この段差の上部の斜め方向に成長
する部分の堆積レートが速い条件を用いて、第1のシリ
コン酸化膜を堆積する工程と、前記段差の上部の斜め方
向に成長する部分のスパッタエッチレートよりも、この
段差の上部の斜め方向に成長する部分の堆積レートが遅
い条件を用いて、前記第1のシリコン酸化膜上に第2の
シリコン酸化膜を堆積する工程とを有するものである。
【0023】請求項3に記載の本発明の半導体装置の製
造方法は、金属配線が形成された半導体基板に、プラズ
マCVD装置を用いて層間絶縁膜を堆積する半導体装置
の形成方法であって、前記プラズマCVD装置の同一チ
ャンバーで、バイアスRFを用いずに第1のシリコン酸
化膜を堆積する工程と、バイアスRFを用いて第2のシ
リコン酸化膜を前記第1のシリコン酸化膜上に堆積する
工程とを連続して行い、前記バイアスRFを用いて第2
のシリコン酸化膜を堆積する工程において、前記金属配
線によって形成される段差の上部の斜め方向に成長する
部分のスパッタエッチレートよりも、この段差の上部の
斜め方向に成長する部分の堆積レートを遅くするととも
に、バイアスRFを用いて所定の膜厚の第2のシリコン
酸化膜を堆積する間に段差の上部の斜め方向にエッチン
グする膜厚よりも、バイアスRFを用いずに堆積する第
1のシリコン酸化膜の膜厚を厚く形成するものである。
【0024】請求項4に記載の発明の半導体装置の製造
方法は、プラズマCVD装置において、反応室内壁をア
ルゴンスパッタ法にてクリーニングするものである。請
求項5に記載の本発明の半導体装置の製造方法は、プラ
ズマCVD装置において、反応室内壁を塩素系ガスを用
いてクリーニングするものである。
【0025】請求項6に記載の本発明の半導体装置の製
造方法は、塩素系ガスを、塩素、塩化水素、塩化ホウ素
としたものである。請求項7に記載の本発明の半導体装
置の製造方法は、プラズマCVD装置において、反応室
内にて反応ガスを直接プラズマ化して実施する反応室内
壁のクリーニング工程と、反応室とは別の場所にてプラ
ズマ化した反応ガスを用いて実施する反応室内壁のクリ
ーニング工程とを有するようにしたものである。
【0026】請求項8に記載の本発明の半導体装置の製
造方法は、プラズマCVD装置において、反応室内壁に
シリコン酸化膜を成長させる工程と、前記シリコン酸化
膜上にフッ素を添加したシリコン酸化膜を形成する工程
とを有するものである。
【0027】請求項9に記載の本発明の半導体装置は、
半導体基板上に形成された第1のシリコン酸化膜と、こ
の第1のシリコン酸化膜の上に設けられた金属配線と、
この金属配線の上に設けられた第2のシリコン酸化膜
と、前記金属配線および第2のシリコン酸化膜を覆うよ
うにプラズマCVD装置で形成された第3のシリコン酸
化膜とを有した半導体装置において、第2のシリコン酸
化膜の膜厚を、第3のシリコン酸化膜の形成時の堆積工
程におけるアルゴンスパッタにより斜め方向にエッチン
グする膜厚よりも厚くしたものである。
【0028】請求項10に記載の本発明の半導体装置
は、半導体基板上に形成された第1のシリコン酸化膜
と、この第1のシリコン酸化膜の上に設けられた金属配
線と、この金属配線の側壁に形成された第2のシリコン
酸化膜と、前記金属配線と第2のシリコン酸化膜とを覆
うように形成された第3のシリコン酸化膜と、この第3
のシリコン酸化膜の上にプラズマCVD装置で形成され
た第4のシリコン酸化膜とを有するものである。
【0029】請求項11に記載の本発明の半導体装置
は、半導体基板上に形成された第1のシリコン酸化膜
と、この第1のシリコン酸化膜の上に設けられた金属配
線と、この金属配線の上に形成された金属膜と、これら
金属配線と金属膜とを覆うようにプラズマCVD装置で
形成された第2のシリコン酸化膜とを有するものであ
る。
【0030】請求項12に記載の本発明の半導体装置
は、金属膜が、タングステン、タングステンシリサイ
ド、もしくは窒化タングステンであるようにしたもので
ある。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のプラ
ズマCVD膜の形成方法、形成装置、及び、配線構造
を、図面に基づいて具体的に説明する。
【0032】(実施の形態1)以下本発明の実施の形態
1について、図面を参照しながら説明する。
【0033】図1は本発明の実施の形態1におけるフッ
素添加シリコン酸化膜を形成するための方法についての
フローチャート、図2は本発明の実施の形態1における
フッ素添加シリコン酸化膜の成長工程の模式図である。
プラズマCVD装置は、従来例として説明した図18の
ものと同様の構成であるので、ここでは、図18を参照
して説明する。
【0034】先ず、第一工程として、反応室5内のクリ
ーニングとプリコートを実施する。具体的に説明する
と、 (ステップS−101):図18には図示していない別
の場所にてプラズマ化された三フッ化窒素(NF3)を
反応室5内に導入し、70sec間、反応室5内のクリ
ーニングを実施する。この時の三フッ化窒素の流量は1
100sccm、反応室5内の圧力は3Torrであ
る。
【0035】(ステップS−102):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)を、トップガ
スノズル4aもしくは複数のサイドガスノズル4bを通
して反応室5内に導入し、ソースRF電力(2MHz)
をコイル3によって反応室5の外部から印加して、反応
室5内にシリコン酸化膜を30sec間形成する。この
時、トップガスノズル4aから導入されるガスの流量
は、モノシラン7.5sccm、アルゴン16scc
m、酸素30sccmであり、サイドガスノズル4bか
ら導入されるガスの流量は、モノシラン85sccm、
アルゴン110sccm、酸素135sccmである。
反応室圧力は6mTorrである。コイル3に印加され
るパワーは、トップコイル3aに900W、サイドコイ
ル3bに2300Wである。ここで形成したシリコン酸
化膜はプリコート膜と呼ばれ、反応室5の内壁からのパ
ーティクル発生を抑制する役割を担っている。
【0036】第二工程として、反応室5内に半導体基板
1を搬入し、フッ素添加シリコン酸化膜を形成する。こ
の時、搬入された半導体基板11には、図2に示すよう
に、ボロンリン添加シリコン酸化膜12上に、チタン1
3、窒化チタン14、0.5%の銅を含有するアルミニ
ウム15、チタン13、窒化チタン14を積層した積層
構造の金属配線16が形成されている(図2(a))。
【0037】プロセスフローを具体的に説明すると、次
のようになる。すなわち、 (ステップS−111):アルゴン、酸素を反応室5内
でプラズマ化し、反応室5内のヒートアップを実施す
る。例えば、図18に示すトップガスノズル4aから導
入されるガスの流量は、アルゴン16sccm、酸素1
6sccmとし、サイドガスノズル4bから導入される
ガスの流量は、アルゴン110sccm、酸素110s
ccmとする。反応室5の圧力は6mTorrとする。
これを10s間実施する。コイル3に印加されるパワー
は、トップコイル3aに1700W、サイドコイル3b
に3500Wである。
【0038】(ステップS−112):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)を反応室内に
導入し、ソースRF電力(2MHz)を印加し、バイア
スRFを印加せずに、半導体基板11上にボロンリン添
加シリコン酸化膜12を介して形成された金属配線16
を覆うようにシリコン酸化膜17a形成する(図2
(b))。例えばこの時、図18に示したトップガスノ
ズル4aから導入されるガスの流量は、モノシラン6s
ccm、アルゴン16sccm、酸素16sccmと
し、サイドガスノズル4bから導入されるガスの流量
は、モノシラン30sccm、アルゴン110scc
m、酸素110sccmとする。反応室5の圧力は6m
Torrとする。コイル3に印加されるRFパワーは、
トップコイル3aに1500W、サイドコイル3bに3
100Wである。ここで形成したシリコン酸化膜17a
はライナー層と呼ばれる。このライナー層17aは、次
のステップにてフッ素添加酸化膜17b(図2(c))
を形成する際、アルゴンスパッタエッチングを実施する
が、その際に金属配線16がエッチングによって削られ
ることを防止する保護膜としての役割を担う。
【0039】(ステップS−113):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)、四フッ化珪
素(SiF4)を反応室5内に導入し、ソースRF電力
(2MHz)を印加すると共に、バイアスRF電力(1
3.56MHz)を印加し、ライナー層17a上にフッ
素添加酸化膜(SiOF)17bを形成する(図2
(c))。ここでは、金属配線16により形成される段
差の上部の斜め方向に成長する部分27の堆積レート
が、この段差の上部の斜め方向に成長する部分27のス
パッタエッチレートと等しいか、もしくはより速い条件
となる。
【0040】この条件は、図3のプラズマCVD膜の堆
積形状の条件依存性を示す図から明らかなように、モノ
シランと酸素の流量を高くするか(同図(a))、また
はバイアスRF電力を低くすることで実現できる(同図
(b))。例えば、モノシランと酸素の流量を高くした
条件とすると、図18に示したトップガスノズル4aか
ら導入されるガスの流量は、モノシラン6sccm、ア
ルゴン9sccm、酸素12sccmとなり、サイドガ
スノズル4bから導入されるガスの流量は、モノシラン
60sccm、アルゴン46sccm、酸素120sc
cm、四フッ化珪素27.5sccmとなり、反応室圧
力は6mTorrとなる。コイル3に印加されるパワー
は、例えば、トップコイル3aに900W、サイドコイ
ル3bに2300Wであり、静電チャック2に印加され
るパワーは2350Wである。
【0041】バイアスRF電力は、アルゴンスパッタエ
ッチングを膜形成と同時に行うことによって、フッ素添
加酸化膜17bの埋め込み特性を改善すると共に、成膜
温度を上昇させ、緻密なフッ素添加シリコン酸化膜を形
成するために用いられる。
【0042】(ステップS−114):モノシラン(S
iH4)ガスの供給と、四フッ化珪素(SiF4)ガスの
供給と、バイアスRFの印加とを停止し、シリコン酸化
膜17cを形成する(図2(d))。例えば、トップガ
スノズル4aから導入されるガスの流量は、アルゴン1
6sccm、酸素16sccmであり、サイドガスノズ
ル4bから導入されるガスの流量は、アルゴン110s
ccm、酸素110sccmであり、反応室5の圧力は
6mTorrである。コイル3に印加されるパワーは、
例えば、トップコイル3aに1000W、サイドコイル
3bに2000Wである。
【0043】このとき、モノシラン(SiH4)ガスと
四フッ化珪素(SiF4)ガスとの供給は停止している
が、配管に残留するガスにより若干のシリコン酸化が形
成される。ここで形成されるシリコン酸化膜17cはキ
ャップ層と呼ばれ、前記ステップとS−113で形成し
たフッ素添加シリコン酸化膜17bから、フッ素が上層
に拡散して半導体装置の信頼性が低下することを防止す
る。
【0044】第三工程として、反応室5内から半導体基
板11を取り出すと共に、第一工程で実施したのと同様
の反応室内のクリーニングとプリコートを実施する(ス
テップS−115、S−116)。
【0045】以下、第二工程のフッ素添加シリコン酸化
膜の形成と、第三工程のクリーニングとプリコートを1
サイクルとして、50枚目まで繰り返す。以上が本発明
の実施の形態1におけるプロセスフローである。
【0046】次に、本発明の実施の形態1において、段
差の上部の斜め方向に成長する部分27の堆積レートが
段差の上部の斜め方向に成長する部分27のスパッタエ
ッチレートと等しいかもしくはより速い条件をフッ素添
加酸化膜17bの形成条件とした理由について説明す
る。
【0047】本発明者らは、従来の技術におけるパーテ
ィクルの発生原因について調査を重ねた結果、パーティ
クルの発生原因は反応室5の内壁に銅やチタンが付着し
ていることが原因で、銅やチタンの付着は、フッ素添加
酸化膜17bの形成時のアルゴンスパッタにより、下地
金属配線16の上部の角をエッチングしていることが真
の原因であることを見いだした。
【0048】図5に、TOF―SIMS法を用いて反応
室5の内壁の分析を実施した結果を示す。従来例では反
応室5の内壁に多くのチタンや銅が検出されているのに
対し、本発明についての分析結果では、チタン、銅によ
る汚染が2桁以上低減されている。
【0049】表1に三フッ化窒素によるクリーニング時
のエッチングレートの比較を示す。従来例では、エッチ
ングレートが約130nm/minであるのに対し、本
発明の実施例では約200nm/minと高い。
【0050】
【表1】
【0051】図5にクリーニングレートの低下メカニズ
ムを示す。図5(a)に示すように、チャンバーに導入
されたフッ素ラジカルは、下記に示す式1の反応にもと
づき、SiO2膜をエッチングする。
【0052】 SiO2 + F* → SiFx↑ + O2 (1) チタン、銅等に汚染されていない本実施の形態1のもの
では、図5(b)に示すように、クリーニングで、反応
室5の内壁に堆積したSiO2膜は完全に除去される。
【0053】しかし、反応室5の内壁に銅やチタンの汚
染があると、式2および式3に示す反応も同時に進行す
る。 Ti + F* → TiFx (2) Cu + F* → CuFx (3) よって、クリーニング時のフッ素ラジカルが反応室5の
内壁に付着しているチタンや銅にくわれ、SiO2を除
去するのに必要なフッ素ラジカルが減少していると考え
られる。このため、図5(c)に示すように、SiO2
膜を完全に除去できず、パーティクルの発生原因となっ
ていると推定できる。
【0054】このように、本発明の実施の形態1におい
ては、フッ素添加酸化膜17bの形成時に下地の金属配
線16がエッチングされないような条件にしたことによ
り、プラズマCVD装置の反応室5の内壁にチタンや銅
の付着が発生することはない。このため、クリーニング
レートの変動やパーティクルの増加も発生することはな
い。
【0055】ここでは、プラズマCVD装置で形成した
膜種としてフッ素添加シリコン酸化膜17bを用いた
が、フッ素を添加しないシリコン酸化膜、あるいは、リ
ンをドープしたシリコン酸化膜でも同様の効果が得られ
る。ここでは、アルミニウム15は0.5%の銅を含有
しているとしたが、必ずしも銅を含有している必要はな
く、アルミニウム15上にチタンを含有するキャップメ
タルが形成されていれば同様の効果を得ることができ
る。
【0056】(実施の形態2)以下本発明の実施の形態
2について、図面を参照しながら説明する。
【0057】図6は本発明の実施の形態2におけるフッ
素添加シリコン酸化膜を形成するための方法についての
フローチャート、図7はフッ素添加シリコン酸化膜成長
工程の模式図である。なお、ここでも、プラズマCVD
装置は、従来例として説明した図18のものと同様の構
成であるので、この図18を参照して説明する。
【0058】先ず、第一工程として、反応室5内のクリ
ーニングとプリコートを実施する。具体的に説明する
と、次のようになる。すなわち、(ステップS−20
1):図18には図示していない別の場所にてプラズマ
化された三フッ化窒素(NF3)を反応室5内に導入
し、70sec間反応室内のクリーニングを実施する。
この時の三フッ化窒素の流量は1100sccm、反応
室圧力は3Torrである。
【0059】(ステップS−202):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)を、トップガ
スノズル4aもしくは複数のサイドガスノズル4bを通
して反応室5内に導入し、ソースRF電力(2MHz)
をコイル3によって反応室5の外部から印加して、反応
室5内にシリコン酸化膜を30sec間形成する。この
時、トップガスノズル4aから導入されるガスの流量
は、モノシラン7.5sccm、アルゴン16scc
m、酸素30sccmであり、サイドガスノズル4bか
ら導入されるガスの流量は、モノシラン85sccm、
アルゴン110sccm、酸素135sccmである。
反応室圧力は6mTorrである。コイル3に印加され
るパワーは、トップコイル3aに900W、サイドコイ
ル3bに2300Wである。ここで形成したシリコン酸
化膜はプリコート膜と呼ばれ、反応室5の内壁からのパ
ーティクルの発生を抑制する役割を担っている。
【0060】第二工程として、反応室5内に半導体基板
11を搬入し、フッ素添加シリコン酸化膜を形成する。
この時、搬送された半導体基板11には、ボロンリン添
加シリコン酸化膜12上に、チタン13、窒化チタン1
4、0.5%の銅を含有するアルミニウム15、チタン
13、窒化チタン14の積層構造で形成された金属配線
16が形成されている(図7(a))。
【0061】プロセスフローを具体的に説明すると、次
のようになる。すなわち、 (ステップS−211):アルゴン、酸素を反応室5内
でプラズマ化し、反応室5内のヒートアップを実施す
る。例えば、図18に示すトップガスノズル4aから導
入されるガスの流量は、アルゴン16sccm、酸素1
6sccmであり、サイドガスノズル4bから導入され
るガスの流量は、アルゴン110sccm、酸素110
sccmである。反応室圧力は6mTorrである。こ
の処理を10s間実施する。コイル3に印加されるパワ
ーは、トップコイル3aに1700W、サイドコイル3
bに3500Wである。
【0062】(ステップS−212):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)を反応室5内
に導入し、ソースRF電力(2MHz)を印加し、バイ
アスRFを印加せずに、半導体基板11上に、ボロンリ
ン添加シリコン酸化膜12を介して形成された金属配線
16を覆うように、シリコン酸化膜17aを形成する
(図7(b))。例えばこの時、図18に示したトップ
ガスノズル4aから導入されるガスの流量は、モノシラ
ン6sccm、アルゴン16sccm、酸素16scc
mであり、サイドガスノズル4bから導入されるガスの
流量は、モノシラン30sccm、アルゴン110sc
cm、酸素110sccmであり、反応室圧力は6mT
orrとする。コイル3に印加されるRFパワーは、ト
ップコイル3aに1500W、サイドコイル3bに31
00Wである。ここで形成したシリコン酸化膜17aは
ライナー層と呼ばれる。このライナー層17aは、次の
ステップにてフッ素添加シリコン酸化膜17bを形成す
る際にアルゴンスパッタエッチングを実施するが、その
際に金属配線16がエッチングによって削られることを
防止する保護膜としての役割を担っている。
【0063】(ステップS−213):次に、モノシラ
ン(SiH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)、四フ
ッ化珪素(SiF4)を反応室5内に導入し、ソースR
F電力(2MHz)を印加すると共に、バイアスRF電
力(13.56MHz)を印加して、シリコン酸化膜1
7a上にフッ素添加酸化膜(SiOF)17bを形成す
る(図7(c))。
【0064】ここでは、金属配線16による段差の上部
の斜め方向に成長する部分27の堆積レートが段差の上
部の斜め方向に成長する部分27のスパッタエッチレー
トより速い条件となる。この条件は、図3のプラズマC
VD装置を用いて堆積したシリコン酸化膜の堆積形状の
条件依存性で示したように、モノシランと酸素の流量を
高くするか、またはバイアスRF電力を低くすることで
実現できる。例えば、モノシランと酸素の流量を高くし
た条件とすると、図18に示したトップガスノズル4a
から導入されるガスの流量は、モノシラン6sccm、
アルゴン9sccm、酸素12sccm、サイドガスノ
ズル4bから導入されるガスの流量は、モノシラン60
sccm、アルゴン46sccm、酸素120scc
m、四フッ化珪素27.5sccmである。反応室圧力
は6mTorrである。コイル3に印加されるパワー
は、例えば、トップコイル3aに900W、サイドコイ
ル3bに2300Wであり、静電チャック2に印加され
るパワーは2350Wである。
【0065】(ステップS−214):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)、四フッ化珪
素(SiF4)を反応室5内に導入し、ソースRF電力
(2MHz)を印加すると共に、バイアスRF電力(1
3.56MHz)を印加し、フッ素添加酸化膜17b上
に第2のフッ素添加酸化膜(SiOF)17dを形成す
る(図7(d))。ここでは、金属配線16による段差
の上部の斜め方向に成長する部分27の堆積レートが、
段差の上部の斜め方向に成長する部分27のスパッタエ
ッチレートより遅い条件となる。この条件は、図3のプ
ラズマCVD装置を用いて堆積したシリコン酸化膜の堆
積形状の条件依存性で示したように、モノシランと酸素
の流量を低くするか、またはバイアスRF電力を高くす
ることで実現できる。例えば、モノシランと酸素の流量
を低くした条件とすると、図18に示したトップガスノ
ズル4aから導入されるガスの流量は、モノシラン4s
ccm、アルゴン9sccm、酸素8sccmであり、
サイドガスノズル4bから導入されるガスの流量は、モ
ノシラン40sccm、アルゴン46sccm、酸素8
0sccm、四フッ化珪素27.5sccmであり、反
応室圧力は6mTorrである。コイル3に印加される
パワーは、例えば、トップコイル3aに900W、サイ
ドコイル3bに2300Wであり、静電チャック2に印
加されるパワーは2350Wである。
【0066】(ステップS−215):モノシラン(S
iH4)、四フッ化珪素(SiF4)ガスの供給と、バイ
アスRFの印加とを停止し、シリコン酸化膜17cを形
成する(図7(e))。例えば、トップガスノズル4a
から導入されるガスの流量は、アルゴン16sccm、
酸素16sccmであり、サイドガスノズル4bから導
入されるガスの流量は、アルゴン110sccm、酸素
110sccmであり、反応室圧力は6mTorrであ
る。コイル3に印加されるパワーは、例えば、トップコ
イル3aに1000W、サイドコイル3bに2000W
である。モノシラン(SiH4)、四フッ化珪素(Si
4)ガスの供給は停止しているが、配管に残留するガ
スにより若干のシリコン酸化膜が形成される。ここで形
成されるシリコン酸化膜17cはキャップ層と呼ばれ、
既に形成したフッ素添加酸化膜17bからフッ素が上層
に拡散して半導体装置の信頼性が低下することを防止す
る。
【0067】次に、この実施の形態2において、段差の
上部の斜め方向に成長する部分27の堆積レートが段差
の上部の斜め方向に成長する部分27のスパッタエッチ
レートより速い条件でフッ素添加酸化膜17bを形成す
るとともに、第二のステップにて段差の上部の斜め方向
に成長する部分27の堆積レートが段差の上部の斜め方
向に成長する部分27のスパッタエッチレートより遅い
条件でフッ素添加酸化膜17dを形成した理由について
説明する。
【0068】先ず、段差の上部の斜め方向に成長する部
分27の堆積レートが段差の上部の斜め方向に成長する
部分27のスパッタエッチレートより速い条件でフッ素
添加酸化膜17bを形成することにより、金属配線16
上部の角では、堆積レートの方がスパッタエッチレート
より勝ることとなり、金属配線16の上部をアルゴンス
パッタによりエッチングすることはなくなる。また、次
のステップにて段差の上部の斜め方向に成長する部分2
7の堆積レートを段差の上部の斜め方向に成長する部分
27のスパッタエッチレートより遅くしたため、高アス
ペクト比の配線間を埋め込み可能な成膜条件でフッ素添
加酸化膜17dを形成しても、先に形成したフッ素添加
酸化膜17bがあるため、金属配線16の上部をアルゴ
ンスパッタによりエッチングすることはない。よって、
より微細な半導体デバイスにおいても、高密度プラズマ
CVD装置の反応室5の内部をチタン、銅等で汚染する
ことがなく、従来例で説明したようなクリーニングレー
ト低下やパーティクルの増加は発生しない。
【0069】この実施の形態2では、プラズマCVD装
置で形成した膜種としてフッ素添加シリコン酸化膜を用
いたが、フッ素を添加しないシリコン酸化膜、あるい
は、リンをドープしたシリコン酸化膜でも同様の効果が
得られる。
【0070】また、アルミニウムは0.5%の銅を含有
しているとしたが、必ずしも銅を含有している必要はな
く、アルミニウム上にチタンを含有するキャップメタル
が形成されていれば同様の効果を得ることができる。
【0071】(実施の形態3)以下本発明の実施の形態
3について、図面を参照しながら説明する。
【0072】図8は本発明の実施の形態3におけるフッ
素添加シリコン酸化膜を形成するための方法についての
フローチャート、図9は本発明の実施の形態3における
フッ素添加シリコン酸化膜の成長工程の模式図である。
なお、ここでも、プラズマCVD装置は、従来例として
説明した図18のものと同様の構成であるので、この図
18を参照して説明する。
【0073】先ず、第一工程として、反応室5内のクリ
ーニングとプリコートを実施する。具体的に説明する
と、次の通りである。すなわち、 (ステップS−301):図18には図示していない別
の場所にてプラズマ化された三フッ化窒素(NF3)を
反応室5内に導入し、70sec間反応室内のクリーニ
ングを実施する。この時の三フッ化窒素の流量は110
0sccm、反応室圧力は3Torrである。
【0074】(ステップS−302):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)をトップガス
ノズル4a、もしくは複数のサイドガスノズル4bを通
して反応室(セラミックドーム)5内に導入し、ソース
RF電力(2MHz)をコイル3によって反応室5の外
部から印加して、反応室5内にシリコン酸化膜を30s
ec間形成する。この時、トップガスノズル4aから導
入されるガスの流量はモノシラン7.5sccm、アル
ゴン16sccm、酸素30sccmであり、サイドガ
スノズル4bから導入されるガスの流量は、モノシラン
85sccm、アルゴン110sccm、酸素135s
ccmである。反応室圧力は6mTorrである。コイ
ル3に印加されるパワーは、トップコイル3aに900
W、サイドコイル3bに2300Wである。ここで形成
したシリコン酸化膜は反応室5の内壁からのパーティク
ル発生を抑制するプリコート膜としての役割を担ってい
る。
【0075】第二工程として、反応室5内に半導体基板
11を搬入し、フッ素添加シリコン酸化膜を形成する。
この時、半導体基板11には、ボロンリン添加シリコン
酸化膜12上に、チタン13、窒化チタン14、0.5
%の銅を含有するアルミニウム15、チタン13、窒化
チタン14の積層構造で形成された金属配線16が形成
されている(図9(a))。
【0076】プロセスフローを具体的に説明すると、次
の通りとなる。すなわち、 (ステップS−311):アルゴン、酸素を反応室5内
でプラズマ化し、反応室5内のヒートアップを実施す
る。例えば、図18に示すトップガスノズル4aから導
入されるガスの流量は、アルゴン16sccm、酸素1
6sccmであり、サイドガスノズル4bから導入され
るガスの流量は、アルゴン110sccm、酸素110
sccmであり、反応室圧力は6mTorrであり、こ
れを10s間実施する。コイル3に印加されるパワー
は、トップコイル3aに1700W、サイドコイル3b
に3500Wである。
【0077】(ステップS−312):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)を反応室5内
に導入し、ソースRF電力(2MHz)を印加し、バイ
アスRFを印加せずに、半導体基板11上にボロンリン
添加シリコン酸化膜12を介して形成された金属配線1
6を覆うように、シリコン酸化膜17a形成する(図9
(b))。ここでは、次のステップ3でシリコン酸化膜
17bを堆積する工程において所定の膜厚を堆積する間
に段差の上部に斜め方向にエッチングする膜厚よりも、
シリコン酸化膜17aの膜厚を厚く形成する。例えば、
図18に示したトップガスノズル4aから導入されるガ
スの流量は、モノシラン6sccm、アルゴン16sc
cm、酸素16sccmであり、サイドガスノズル4b
から導入されるガスの流量は、モノシラン30scc
m、アルゴン110sccm、酸素110sccmであ
り、反応室圧力は6mTorrとする。コイル3に印加
されるRFパワーは、トップコイル3aに1500W、
サイドコイル3bに3100Wである。ここで形成した
シリコン酸化膜17aはライナー層と呼ばれ、次のステ
ップS−313のシリコン酸化膜17bを堆積する工程
において所定の膜厚を堆積する間に段差の上部の斜め方
向にエッチングする膜厚よりも、シリコン酸化膜17a
の膜厚を厚く形成する。このため、次のステップS−3
13にてフッ素添加酸化膜17bを形成する際にアルゴ
ンスパッタエッチングを実施するが、シリコン酸化膜1
7aは、その際に金属配線16がエッチングによって削
られることを防止する保護膜としての役割を担う。 (ステップS−313):モノシラン(SiH4)、ア
ルゴン(Ar)、酸素(O2)、四フッ化珪素(Si
4)を反応室5内に導入し、ソースRF電力(2MH
z)を印加すると共に、バイアスRF電力(13.56
MHz)を印加し、シリコン酸化膜17a上にフッ素添
加酸化膜(SiOF)17bを形成する(図9
(c))。ここでは、段差の上部の斜め方向に成長する
部分27の堆積レートが段差の上部の斜め方向に成長す
る部分27のスパッタエッチレートより遅い条件で堆積
する。この条件は、図3の、プラズマCVD装置を用い
て堆積したシリコン酸化膜の堆積形状の条件依存性で示
したように、モノシランと酸素の流量を低くするか、ま
たはバイアスRF電力を高くすることで実現できる。例
えば、モノシランと酸素の流量を低くした条件とする
と、図18に示したトップガスノズル4aから導入され
るガスの流量は、モノシラン4sccm、アルゴン9s
ccm、酸素8sccmであり、サイドガスノズル4b
から導入されるガスの流量は、モノシラン40scc
m、アルゴン46sccm、酸素80sccm、四フッ
化珪素27.5sccmである。反応室圧力は6mTo
rrである。コイル3に印加されるパワーは、例えば、
トップコイル3aに900W、サイドコイル3bに23
00Wであり、静電チャック2に印加されるパワーは2
350Wである。バイアスRF電力は、アルゴンスパッ
タエッチングを膜形成と同時に行うことによって、フッ
素添加シリコン酸化膜17bの埋め込み特性を改善する
と共に、成膜温度を上昇させ、緻密なフッ素添加シリコ
ン酸化膜17bを形成するために用いる。
【0078】(ステップS−314):モノシラン(S
iH4)、四フッ化珪素(SiF4)ガスの供給と、バイ
アスRFの印加とを停止し、シリコン酸化膜17cを形
成する(図9(d))。例えば、トップガスノズル4a
から導入されるガスの流量は、アルゴン16sccm、
酸素16sccmであり、サイドガスノズル4bから導
入されるガスの流量は、アルゴン110sccm、酸素
110sccmであり、反応室圧力は6mTorrであ
る。コイル3に印加されるパワーは、例えば、トップコ
イル3aに1000W、サイドコイル3bに2000W
である。モノシラン(SiH4)、四フッ化珪素(Si
4)ガスの供給は停止しているが、配管に残留するガ
スにより若干のシリコン酸化が形成される。ここで形成
されるシリコン酸化膜17cはキャップ層と呼ばれ、前
記ステップで形成したフッ素添加シリコン酸化膜17b
からフッ素が上層に拡散して半導体装置の信頼性が低下
することを防止する。
【0079】この実施の形態3では、フッ素添加シリコ
ン酸化膜17aの形成時のステップS−312におい
て、次のステップS−313で堆積するシリコン酸化膜
17bの形成時に段差の上部で斜め方向にエッチングす
る膜厚よりシリコン酸化膜17aの膜厚を厚く形成す
る。このため、ステップS−313において段差の上部
の斜め方向に成長する部分27の堆積レートが段差の上
部の斜め方向に成長する部分27のスパッタエッチレー
トより遅い条件で堆積しても、金属配線16上部の角で
は、ステップ2において堆積したシリコン酸化膜17a
に覆われているため、金属配線16の角をエッチングす
ることがなくなる。よって、より微細な半導体デバイス
においても、プラズマCVD装置の反応室内部をチタ
ン、銅等で汚染することがなく、従来例で説明したよう
なクリーニングレート低下やパーティクルの増加は発生
しない。
【0080】ここでは、プラズマCVD装置で形成した
膜種としてフッ素添加シリコン酸化膜17aを用いた
が、フッ素を添加しないシリコン酸化膜、あるいは、リ
ンをドープしたシリコン酸化膜でも同様の効果が得られ
る。またここでは、アルミニウム16は0.5%の銅を
含有しているとしたが、必ずしも銅を含有している必要
はなく、アルミニウム上にチタンを含有するキャップメ
タルが形成されていれば同様の効果を得ることができ
る。
【0081】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4について、図面を参照しながら説明する。
【0082】図10は本発明の実施の形態4におけるプ
ラズマCVD膜形成装置の断面図である。図において、
1は半導体基板、2は静電チャックであり、バイアスR
F(高周波)電力を印加できるようになっている。静電
チャック2は、He冷却機能を有している。すなわち静
電チャック2の内部に空洞が設けられ、外部配管を通じ
てこの空洞へHeが送り込まれ、静電チャック2の上面
の開口(図示せず)からHeが半導体基板1の裏面に吹
き付けられ、RF印加による温度上昇を抑えるなどの冷
却に用いられる。3はソースRF電力供給コイルで、膜
を堆積するためのプラズマを発生させることができる。
コイル3はトップコイル3aとサイドコイル3bとを有
し、これらはそれぞれ別々に制御できる。4aはトップ
ガスノズル、4bはサイドガスノズル、5は反応室(セ
ラミックドーム)、6はスロットルバルブ、7はターボ
ポンプ、8はゲートバルブである。9はバイアスRF
(高周波)電力供給コイルで、アルゴンを衝突させるた
めのバイアス電力を印加するためのもので、トップバイ
アスコイル9aとサイドバイアスコイル9bとを有し、
これらはそれぞれ別々に制御できる。
【0083】以上のように、本実施の形態4では、従来
のプラズマ装置の構造に加えて、反応室5側にもバイア
ス電力を印加できるコイル9を備えている。これは、反
応室5の内壁をアルゴンスパッタエッチングによりクリ
ーニングするためのものであり、以下にこのクリーニン
グ方法について説明する。
【0084】第一工程として、アルゴンを30sccm
反応室5内に導入し、6mTorrに制御する。第二工
程として、トップコイル3aとサイドコイル3bを用い
てソースRF(2MHz)を印加し、アルゴンをプラズ
マ化する。コイルに印加されるパワーはトップコイル3
aに900W、サイドコイル3bに2300Wである。
【0085】第三工程として、トップバイアスコイル9
a、サイドバイアスコイル9bにバイアスRF(13.
56MHz)を印加する。コイル9に印加されるパワー
は、トップバイアスコイル9aに500W、サイドバイ
アスコイル9bに1500Wである。このバイアスRF
を印加することにより、プラズマ化したアルゴンが反応
室5の内壁側へ加速され、これが反応室5の内壁に衝突
することにより、反応室5の内壁のクリーニングを実施
する。
【0086】従来の技術による反応室5内のクリーニン
グ方法では、プラズマ化された三フッ化窒素ガスを導入
し、内壁に付着したフッ素添加シリコン酸化膜を反応さ
せて除去していたが、反応室5の内壁に付着してしまっ
たチタンや銅を取り除くことは出来なかった。
【0087】しかし、本発明の実施の形態4にあるよう
なプラズマCVD装置の構造とし、反応室5の内壁をア
ルゴンスパッタすれば、反応室5の内壁に付着したチタ
ンや銅を物理的に除去することが可能となる。
【0088】このため、従来例で説明したようなクリー
ニングレート低下やパーティクルの増加は、発生するこ
とはない。本実施の形態4では、アルミニウムは0.5
%の銅を含有しているとしたが、必ずしも銅を含有して
いる必要はなく、アルミニウム上にチタンを含有するキ
ャップ層17cが形成されていれば、同様の効果を得る
ことができる。
【0089】(実施の形態5)以下に、本発明の実施の
形態5について、図面を参照しながら説明する。
【0090】図11は本発明の実施の形態5におけるフ
ッ素添加シリコン酸化膜を形成するための方法について
のフローチャートである。フッ素添加シリコン酸化膜を
形成するプラズマCVD装置は、図10の構造のものを
用いる。
【0091】先ず、第一工程として、反応室5内のクリ
ーニングとプリコートを実施する(ステップS−50
1、S−502)。次に、第二工程として、反応室5内
に半導体基板1を搬入し、フッ素添加シリコン酸化膜を
形成する(ステップS−511〜S−514)。
【0092】上記した第一工程のクリーニングとプリコ
ート、及び第二工程のフッ素添加シリコン酸化膜の形成
は、具体的には従来例と全く同じであるため、ここでは
その詳細な説明を省略する。
【0093】第三工程として、反応室5内から半導体基
板1を取り出すと共に、第一工程で実施した反応室5内
のクリーニングとプリコートを実施する。以下、第二工
程のフッ素添加シリコン酸化膜の形成と、第三工程のク
リーニングおよびプリコートとを1サイクルとして、5
0枚目まで繰り返す。
【0094】第四工程として、50枚目の処理が終了し
た後に、図11においてステップS−590で示す第2
のクリーニングを実施する。
【0095】この第2のクリーニングを具体的に説明す
る。まず、最初の工程として、アルゴンを30sccm
反応室5内に導入し、6mTorrに制御する。次の工
程として、トップコイル3aとサイドコイル3bとを用
いてソースRF(2MHz)を印加し、アルゴンをプラ
ズマ化する。コイル3に印加されるパワーは、トップコ
イル3aに900W、サイドコイル3bに2300Wで
ある。
【0096】さらに次の工程として、トップバイアスコ
イル9a、サイドバイアスコイル9bにバイアスRF
(13.56MHz)を印加する。コイル9に印加され
るパワーは、トップバイアスコイル9aに500W、サ
イドバイアスコイル9bに1500Wである。このバイ
アスRFを印加することにより、プラズマ化したアルゴ
ンが反応室5の内壁側に加速され、反応室5の内壁に衝
突することにより、反応室5の内壁のクリーニングを実
施する。
【0097】従来の技術による反応室5内のクリーニン
グ方法は、プラズマ化された三フッ化窒素ガスを導入
し、内壁に付着したフッ素添加シリコン酸化膜を反応さ
せて除去していたが、反応室5の内壁に付着してしまっ
たチタンや銅を取り除くことは出来なかった。
【0098】しかし、本実施の形態5にあるように反応
室5の内壁をアルゴンスパッタすれば、反応室5の内壁
に付着したチタンや銅を物理的に除去することが可能で
ある。
【0099】このため、従来例で説明したようなクリー
ニングレートの低下やパーティクルの増加は、発生する
ことがない。ここでは、プラズマCVD装置で形成した
膜種としてフッ素添加シリコン酸化膜を用いたが、フッ
素を添加しないシリコン酸化膜、あるいは、リンをドー
プしたシリコン酸化膜でも同様の効果が得られる。本実
施の形態5では、半導体基板50枚のプラズマCVD膜
形成後に、第2のクリーニングを実施したが、通常のク
リーニングを実施後に第2のクリーニングを実施すれ
ば、よりいっそうの効果が得られる。
【0100】本実施の形態5では、半導体基板50枚に
プラズマCVD膜を形成するごとに、第2のクリーニン
グを実施したが、100枚〜500枚のプラズマCVD
膜を形成するごとに実施しても同等の効果が得られる。
【0101】ここでは、アルミニウムは0.5%の銅を
含有しているとしたが、必ずしも銅を含有している必要
はなく、アルミニウム上にチタンを含有するキャップメ
タルが形成されていれば、同様の効果を得ることができ
る。
【0102】(実施の形態6)以下に、本発明の実施の
形態6について、図面を参照しながら説明する。
【0103】図12は本発明の第6の実施の形態におけ
るフッ素添加シリコン酸化膜を形成するための処理のフ
ローチャートである。なお、ここでも、プラズマCVD
装置は、従来例として説明した図18のものと同様の構
成であるので、この図18を参照して説明する。
【0104】先ず、第一工程として、反応室5内のクリ
ーニングとプリコートを実施する(ステップS−60
1、S−602)。次に、第二工程として、反応室5内
に半導体基板1を搬入し、フッ素添加シリコン酸化膜を
形成する(ステップS−611〜S−614)。
【0105】上記第一工程のクリーニングとプリコー
ト、及び第二工程のフッ素添加シリコン酸化膜形成につ
いての具体的な手法は、従来例と全く同じであるため、
ここではその詳細な説明を省略する。
【0106】第三工程として、反応室5内から半導体基
板1を取り出すと共に、第一工程で実施した反応室内の
クリーニングとプリコートを実施する。以下、第二工程
としてのフッ素添加シリコン酸化膜の形成と、第三工程
としてのクリーニングおよびプリコートとを1サイクル
として、50枚目まで繰り返す。
【0107】第四工程として、50枚目の処理が終了し
た後に、図12においてステップS−690で示す第2
のクリーニングを実施する。ここでの第2のクリーニン
グには、塩素(Cl2)を用いている。
【0108】図18には図示していない別の場所にてプ
ラズマ化された塩素を反応室内に導入し、60sec間
クリーニングを実施する。この時の塩素の流量は例えば
300sccm、反応室圧力は300mTorrであ
る。
【0109】以上が本発明の実施の形態6におけるプロ
セスフローである。本発明の実施の形態6にて塩素を用
いたのは、反応室5の内壁に付着しているチタンや銅を
容易に除去するためである。塩素は一般的にチタンやア
ルミ等のエッチングガスとして知られており、銅もエッ
チングすることが可能である。プラズマ化した塩素が反
応室5の内壁に付着しているチタンや銅と反応し、Ti
ClやCuCl2を形成するが、このTiClやCuC
2は蒸気圧が高く、ガスとなって反応室5の内壁から
離れ、排気されると考えられる。
【0110】このように塩素を用い、反応室5の内壁を
クリーニングすれば、反応室5の内壁に付着したチタン
や銅を除去することが可能である。このため、従来のよ
うなクリーニングレートの低下やパーティクルの増加
は、発生することがない。
【0111】ここでは、第2のクリーニングに塩素を用
いたが、塩化水素(HCl)、三塩化ホウ素(BC
3)を用いることも可能である。また、ここでは、プ
ラズマCVD装置で形成した膜種としてフッ素添加シリ
コン酸化膜を用いたが、フッ素を添加しないシリコン酸
化膜、あるいは、リンをドープしたシリコン酸化膜でも
同様の効果が得られる。
【0112】ここでは、半導体基板50枚のプラズマC
VD膜形成後に、第2のクリーニングを実施したが、通
常のクリーニングを実施した後に第2のクリーニングを
実施すれば、よりいっそうの効果が得られる。
【0113】ここでは、半導体基板50枚にプラズマC
VD膜を形成するごとに、第2のクリーニングを実施し
たが、100枚〜500枚のプラズマCVD膜を形成す
るごとに実施しても、同等の効果が得られる。
【0114】また本実施の形態6では、アルミニウムは
0.5%の銅を含有しているとしたが、必ずしも銅を含
有している必要はなく、アルミニウム上にチタンを含有
するキャップメタルが形成されていれば、同様の効果を
得ることができる。
【0115】(実施の形態7)以下に本発明の実施の形
態7について、図面を参照しながら説明する。
【0116】図13は本発明の実施の形態7におけるフ
ッ素添加シリコン酸化膜を形成するための処理のフロー
チャートである。なお、ここでも、プラズマCVD装置
は、従来例として説明した図18のものと同様の構成で
あるので、この図18を参照して説明する。
【0117】先ず、第一工程として、反応室5内のクリ
ーニングとプリコートを実施する(ステップS−70
1、S−702)。次に、第二工程として、反応室5内
に半導体基板1を搬入し、フッ素添加シリコン酸化膜を
形成する(ステップS−711〜S−714)。
【0118】上記第一工程のクリーニングとプリコー
ト、及び第二工程のフッ素添加シリコン酸化膜形成の具
体的な処理は、従来例のものと全く同じであるため、こ
こでは詳細な説明を省略する。
【0119】第三工程として、反応室5内から半導体基
板1を取り出すと共に、第一工程で実施した反応室5内
のクリーニングとプリコートを実施する。以下、第二工
程のフッ素添加シリコン酸化膜の形成と、第三工程のク
リーニングおよびプリコートとを1サイクルとして、5
0枚目まで繰り返す。
【0120】第四工程として、50枚目の処理が終了し
た後に、図13においてステップS−790で示す第2
のクリーニングを実施する。ここでの第2のクリーニン
グには、六フッ化炭素(C26)と酸素(O2)を用い
ている。六フッ化炭素を直接反応室5に導入し、図18
に示すトップコイル3aとサイドコイル3bにRFを印
加することによりプラズマ化し、反応室5内のクリーニ
ングを実施する。例えば、この時の六フッ化炭素の流量
は250sccm、酸素の流量は200sccm、反応
室の圧力は1Torr、コイル3に印加されるパワー
は、トップコイル3aに1000W、サイドコイル3b
に2000Wである。
【0121】以上が本実施の形態7におけるプロセスフ
ローである。本実施の形態7において、反応室5内で直
接プラズマ化してクリーニングを実施する方法を併用し
たのは、クリーニングによる反応室5の内壁のクリーニ
ング効果を向上させるためである。従来のクリーニング
方法は、別の場所でプラズマ化された三フッ化窒素(N
3)ガスを反応室内に導入してクリーニングを実施し
ているだけであった。このため、反応室5の内壁に付着
した酸化膜を除去するに際して、反応室5の内壁等に与
えるダメージが少なくパーツの寿命も長いという利点を
有している。しかし、反応室5までの距離が長いため、
プラズマ化した有効なフッ素ラジカルが次第に減少し、
また反応室内壁の温度が十分上昇しないことにより、反
応室5内のクリーニング効果が弱く、反応室5内にチタ
ンや銅が付着すると除去できないという課題があった。
このため、本発実施の形態7では、反応室5内で直接プ
ラズマを発生させてクリーニングを実施する方法を併用
し、フッ素ラジカルの減少を防止すると共に、反応室5
の内壁の温度を上昇させた。これにより、クリーニング
効率を上昇させることができ、従来のクリーニング方法
では除去できなかったチタンや銅を除去することが可能
となった。
【0122】このため、従来例で説明したようなクリー
ニングレートの低下やパーティクルの増加は、発生する
ことがない。また、懸念されたパーツの寿命について
も、本実施の形態7のように50枚に一回程度の第2の
クリーニングの実施であれば、従来のパーツ寿命と同程
度であることも確認している。
【0123】本実施の形態7では、プラズマCVD装置
で形成した膜種としてフッ素添加シリコン酸化膜を用い
たが、フッ素を添加しないシリコン酸化膜、あるいは、
リンをドープしたシリコン酸化膜でも同様の効果が得ら
れる。本実施の形態7では、半導体基板50枚にプラズ
マCVD膜を形成した後に、第2のクリーニングを実施
したが、通常のクリーニングを実施した後に第2のクリ
ーニングを実施すれば、よりいっそうの効果が得られ
る。
【0124】本実施の形態7では、半導体基板50枚に
プラズマCVD膜を形成するごとに、第2のクリーニン
グを実施したが、100枚〜500枚のプラズマCVD
膜を形成するごとに実施しても、同等の効果が得られ
る。
【0125】本実施の形態7では、アルミニウムは0.
5%の銅を含有しているとしたが、必ずしも銅を含有し
ている必要はなく、チタンを含有するキャップメタルが
アルミニウム上に形成されていれば、同様の効果を得る
ことができる。
【0126】(実施の形態8)以下に、本発明の実施の
形態8について、図面を参照しながら説明する。
【0127】図14は本発明の実施の形態8におけるフ
ッ素添加シリコン酸化膜を形成するための処理のフロー
チャートである。なお、ここでも、プラズマCVD装置
は、従来例として説明した図18のものと同様の構成で
あるので、この図18を参照して説明する。
【0128】第一工程として、反応室5内のクリーニン
グとプリコート及び第2のプリコートを実施する(ステ
ップS−801、S−802)。具体的に説明すると、
以下のようになる。すなわち、 (ステップS−801):図18には図示していない別
の場所にてプラズマ化された三フッ化窒素(NF3)を
反応室5内に導入し、70sec間、反応室5内のクリ
ーニングを実施する。この時の三フッ化窒素の流量は1
100sccm、反応室5の圧力は3Torrである。
【0129】(ステップS−802):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)をトップガス
ノズル4aもしくは複数のサイドガスノズル4bを通し
て反応室5内に導入し、ソースRF電力(2MHz)を
コイル3によって反応室5の外部から印加して、反応室
5内にシリコン酸化膜を15sec間形成する(プリコ
ート)。この時、トップガスノズル4aから導入される
ガスの流量は、モノシラン7.5sccm、アルゴン1
6sccm、酸素30sccmであり、サイドガスノズ
ル4bから導入されるガスの流量は、モノシラン85s
ccm、アルゴン110sccm、酸素135sccm
である。反応室5の圧力は6mTorrである。コイル
3に印加されるパワーは、トップコイル3aに900
W、サイドコイル3bに2300Wである。
【0130】(ステップS−803):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)を、トップガ
スノズル4aもしくは複数のサイドガスノズル4bを通
して反応室5内に導入し、ソースRF電力(2MHz)
をコイル3によって反応室5の外部から印加して、反応
室5内にフッ素を含有するシリコン酸化膜を15sec
間形成する(第2のプリコート)。この時、トップガス
ノズル4aから導入されるガスの流量は、モノシラン
7.5sccm、アルゴン16sccm、酸素30sc
cmであり、サイドガスノズル4bから導入されるガス
の流量は、モノシラン85sccm、アルゴン110s
ccm、酸素135sccm、四フッ化珪素25scc
mであり、反応室5の圧力は6mTorrである。コイ
ル3に印加されるパワーは、トップコイル3aに900
W、サイドコイル3bに2300Wである。
【0131】第二工程として、反応室5内に半導体基板
1を搬入し、フッ素添加シリコン酸化膜を形成する。具
体的に説明すると、次の通りとなる。すなわち、 (ステップS−811):アルゴン、酸素を反応室5内
でプラズマ化し、反応室5内のヒートアップを10se
c間実施する。この時、トップガスノズル4aから導入
されるガスの流量は、アルゴン16sccm、酸素16
sccmであり、サイドガスノズル4bから導入される
ガスの流量は、アルゴン110sccm、酸素110s
ccmであり、反応室5の圧力は約6mTorrであ
る。コイル3に印加されるパワーは、トップコイル3a
に1700W、サイドコイル3bに3500Wである。
【0132】(ステップS−812):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)をトップガス
ノズル4aもしくは複数のサイドガスノズル4bを通し
て反応室5内に導入し、コイル3によってソースRF電
力(2MHz)を反応室5の外部から印加して、半導体
基板1上にシリコン酸化膜を5sec間形成する。この
時、トップガスノズル4aから導入されるガスの流量
は、モノシラン6sccm、アルゴン16sccm、酸
素16sccmであり、サイドガスノズル4bから導入
されるガスの流量は、モノシラン30sccm、アルゴ
ン110sccm、酸素110sccmである。反応室
5の圧力は6mTorrである。コイル3に印加される
パワーは、トップコイル3aに1500W、サイドコイ
ル3bに3100Wである。ここで形成したシリコン酸
化膜は、ライナー層と呼ばれる。
【0133】(ステップS−813):モノシラン(S
iH4)、アルゴン(Ar)、酸素(O2)、四フッ化珪
素(SiF4)を、トップガスノズル4aもしくは複数
のサイドガスノズル4bを通して反応室5内に導入し、
コイル3によってソースRF電力(2MHz)を反応室
5の外部から印加すると共に、静電チャック2にバイア
スRF電力(13.56MHz)を印加して、半導体基
板1上にフッ素添加シリコン酸化膜(SiOF)を13
0sec間形成する。この時、トップガスノズル4aか
ら導入されるガスの流量は、モノシラン5sccm、ア
ルゴン9sccm、酸素6sccm、サイドガスノズル
4bから導入されるガスの流量は、モノシラン45sc
cmであり、アルゴン46sccm、酸素86scc
m、四フッ化珪素27.5sccmであり、反応室圧力
は6mTorrである。コイル3に印加されるパワー
は、トップコイル3aに900W、サイドコイル3bに
2300Wである。静電チャック2に印加されるパワー
は2350Wである。
【0134】バイアスRF電力の供給により、アルゴン
スパッタエッチングを膜形成と同時に行うことによっ
て、フッ素添加シリコン酸化膜の埋め込み特性を改善す
ると共に、成膜温度を上昇させ、緻密なフッ素添加シリ
コン酸化膜を形成している。
【0135】半導体基板1の温度を測定することは困難
であるが、バイアスRFの印加により、本ステップ中に
おいて、基板の裏面をヘリウムにより冷却していても、
約200℃の温度が約420〜430℃の温度にまで上
昇していると推定できる。
【0136】(ステップS−814):モノシラン(S
iH4)、四フッ化珪素(SiF4)ガスの供給と、バイ
アスRFの印加とを停止し、シリコン酸化膜を形成す
る。この時、トップガスノズル4aから導入されるガス
の流量は、アルゴン16sccm、酸素16sccmで
あり、サイドガスノズル4bから導入されるガスの流量
は、アルゴン110sccm、酸素110sccmであ
り、反応室5の圧力は6mTorrである。コイル3に
印加されるパワーは、トップコイル3aに1000W、
サイドコイル3bに2000Wである。モノシラン(S
iH4)、四フッ化珪素(SiF4)ガスの供給は停止し
ているが、配管に残留するガスにより若干のシリコン酸
化膜が形成される。ここで形成されるシリコン酸化膜は
キャップ層と呼ばれ、前記ステップで形成したフッ素添
加シリコン酸化膜からフッ素が上層に拡散して半導体装
置の信頼性が低下することを防止している。
【0137】第三工程として、反応室5内から半導体基
板1を取り出すと共に、第一工程で実施した反応室5内
のクリーニングと、第1のプリコート、第2のプリコー
トとを実施する。
【0138】以下、第二工程のフッ素添加シリコン酸化
膜の形成と、第三工程のクリーニングとプリコートとを
1サイクルとして、50枚目まで繰り返す。以上が本実
施の形態8により行われるプロセスフローである。
【0139】次に、本実施の形態8において、シリコン
酸化膜の第1のプリコートと、フッ素を含有したシリコ
ン酸化膜の第2のプリコートとを形成した理由について
説明する。
【0140】本実施の形態8においては、反応室5の内
壁の状態を鑑みた時、第一工程が終了した状態では、第
2のプリコートにより、シリコン酸化膜上に、フッ素を
含有するシリコン酸化膜が形成される。このため、第二
工程におけるフッ素添加シリコン酸化膜の形成時に、フ
ッ素を含有するシリコン酸化膜上に銅やチタンが付着す
る。このシリコン酸化膜上に付着した銅やチタンは、従
来では第三工程の反応室5内のクリーニングでは完全に
除去することが困難であった。その原因としては、反応
室5の内壁に付着した銅やチタンが三フッ化窒素のクリ
ーニングにて除去できないこと、さらに、プリコート膜
であるシリコン酸化膜のエッチング速度が遅く除去しに
くいことが考えられる。このため、本実施の形態8で
は、銅やチタンの下地膜であるプリコート膜のエッチン
グ速度を早くするため、フッ素を含有するシリコン酸化
膜を形成する方法を検討した。
【0141】表2は、三フッ化窒素を用いてクリーニン
グを実施した際のエッチングレートを示す。表2より、
フッ素を含有したシリコン酸化膜のエッチングレートは
234nm/minで、フッ素を含まないシリコン酸化
膜のエッチングレートである132nm/minと比較
して、約2倍のエッチング速度を有していること分か
る。
【0142】
【表2】
【0143】このような方法により、下地膜のエッチン
グレートを早めることで、表面に付着する銅やチタンを
同時に除去してしまうことが可能となった。このため、
従来例で説明したようなクリーニングレート低下やパー
ティクルの増加は発生することはない。
【0144】本実施の形態8では、プラズマCVD装置
で形成した膜種としてフッ素添加シリコン酸化膜を用い
たが、フッ素を添加しないシリコン酸化膜、あるいは、
リンをドープしたシリコン酸化膜でも同様の効果が得ら
れる。本実施の形態8では、アルミニウムは0.5%の
銅を含有しているとしたが、必ずしも銅を含有している
必要はなく、チタンを含有するキャップメタルがアルミ
ニウム上に形成されていれば、同様の効果を得ることが
できる。
【0145】(実施の形態9)以下に、本発明の実施の
形態9について、図面を参照しながら説明する。
【0146】図15は、本発明の実施の形態9における
半導体装置の断面構造を示す。ここで、12はボロンリ
ン添加シリコン酸化膜、13はチタン、14は窒化チタ
ン、15はアルミニウム、17はフッ素添加シリコン酸
化膜、18はシリコン酸化膜、19はシリコン酸化膜で
ある。また、フッ素添加シリコン酸化膜17において、
17aはライナー層、17bはフッ素添加酸化膜、17
cはキャップ層である。
【0147】0.5%の銅を含有するアルミニウム15
の上下に、窒化チタン14、チタン13の2層構造のキ
ャップメタルとバリアメタルが形成されており、この上
に金属配線パターンの形成時に使用したシリコン酸化膜
19が形成されている。そのシリコン酸化膜19の上に
第1の層間絶縁膜としてフッ素添加シリコン酸化膜17
が堆積され、さらに第2の層間絶縁膜としてシリコン酸
化膜18が堆積されている。
【0148】次に、本実施の形態9において金属配線1
5上にシリコン酸化膜19を形成した理由について説明
する。本実施の形態9の構造によれば、フッ素添加シリ
コン酸化膜17の形成時にシリコン酸化膜19の上部は
アルゴンスパッタによりエッチングされるものの、金属
配線、すなわちアルミニウム15ならびに窒化チタン1
4、チタン13はエッチングされない。この目的を満た
すために必要なシリコン酸化膜19の膜厚は、フッ素添
加酸化膜17bの成膜時のアルゴンスパッタにより斜め
方向にエッチングされる膜厚よりも、シリコン酸化膜1
9ならびにライナー層17aの斜め方向の膜厚の和が大
きいことが条件である。
【0149】このため、反応室5の内壁にチタンや銅が
付着することはなく、従来例で説明したようなクリーニ
ングレートの低下やパーティクルの増加は、発生するこ
とはない。
【0150】本実施の形態9では、プラズマCVD装置
で形成した膜種としてフッ素添加シリコン酸化膜17を
用いたが、フッ素を添加しないシリコン酸化膜、あるい
は、リンをドープしたシリコン酸化膜でも同様の効果が
得られる。
【0151】本実施の形態9では、アルミニウム15は
0.5%の銅を含有しているとしたが、必ずしも銅を含
有している必要はなく、アルミニウム15上にチタンを
含有するキャップメタルが形成されていれば同様の効果
を得ることができる。
【0152】(実施の形態10)以下に、本発明の実施
の形態10について、図面を参照しながら説明する。
【0153】図16は本発明の第10の実施の形態にお
ける半導体装置の断面構造を示す。ここで、12はボロ
ンリン添加シリコン酸化膜、13はチタン、14は窒化
チタン、15はアルミニウム、17はフッ素添加シリコ
ン酸化膜、18はシリコン酸化膜、20aはシリコン酸
化膜、20bはシリコン酸化膜である。また、フッ素添
加シリコン酸化膜17において、17aはライナー層、
17bはフッ素添加酸化膜、17cはキャップ層であ
る。
【0154】0.5%の銅を含有するアルミニウム15
の上下に窒化チタン14、チタン13の2層構造のキャ
ップメタルとバリアメタルが形成されており、そのまわ
りに保護膜としてシリコン酸化膜20a、20bを形成
している。
【0155】この上に、第1の層間絶縁膜としてシリコ
ン酸化膜17が形成され、さらに第2の層間絶縁膜とし
てシリコン酸化膜18が堆積されている。シリコン酸化
膜17は、フッ素が添加されたものであって、プラズマ
を発生させるために高周波を印加するコイルを有すると
ともに半導体基板を設置するステージにバイアスの高周
波が印加できるプラズマCVD装置で形成されたもので
ある。
【0156】次に、本実施の形態10において、金属配
線13、14、15のまわりにサイドウオール型のシリ
コン酸化膜20a、20bを形成した理由について説明
する。
【0157】シリコン酸化膜20aの形状をサイドウォ
ール型にすることで、層間絶縁膜17の成膜時において
ボイドの発生を防止して埋め込み性を向上させ、さらに
その上にシリコン酸化膜20bを堆積させることで厚膜
化している。このため、フッ素添加シリコン酸化膜17
の形成時のアルゴンスパッタから金属配線を保護するこ
とができる。
【0158】ここでは、フッ素添加シリコン酸化膜17
bの成膜の際のアルゴンスパッタエッチング中にエッチ
ングされる膜厚よりも、シリコン酸化膜20a、20b
ならびにライナー層17aのアルゴンスパッタエッチン
グによる各エッチングレートと各層のアルゴンスパッタ
によるエッチング時間の積の和が大きいことが条件であ
る。
【0159】このような配線構造により、シリコン酸化
膜20a、20bが保護膜として働き、フッ素添加酸化
膜17bの成膜中にシリコン酸化膜20a、20bなら
びにライナー層17aはアルゴンスパッタエッチングさ
れるが、アルミニウム15ならびに窒化チタン14、チ
タン13はアルゴンスパッタエッチングされず、高密度
プラズマCVD装置の反応室5の内壁にチタンや銅が付
着することはない。
【0160】このため、従来例で説明したようなクリー
ニングレートの低下やパーティクルの増加は、発生する
ことがない。本実施の形態10では、プラズマCVD装
置で形成した膜種としてフッ素添加シリコン酸化膜を用
いたが、フッ素を添加しないシリコン酸化膜、あるい
は、リンをドープしたシリコン酸化膜でも同様の効果が
得られる。シリコン酸化膜20a、20bは必ずしも同
一のプラズマ酸化膜である必要はなく、シリコン窒化
膜、シリコン酸窒化を組み合わせても良い。
【0161】本実施の形態10では、アルミニウムは
0.5%の銅を含有しているとしたが、必ずしも銅を含
有している必要はなく、アルミニウム上にチタンを含有
するキャップメタルが形成されていれば同様の効果を得
ることができる。
【0162】(実施の形態11)以下に、本発明の実施
の形態11について、図面を参照しながら説明する。
【0163】図17は本発明の実施の形態11における
半導体装置の断面構造を示す。ここで、12はボロンリ
ン添加シリコン酸化膜、13はチタン、14は窒化チタ
ン、15はアルミニウム、17はフッ素添加シリコン酸
化膜、18はシリコン酸化膜、21は金属膜としてのタ
ングステンである。また、フッ素添加シリコン酸化膜1
7において、17aはライナー層、17bはフッ素添加
酸化膜、17cはキャップ層である。
【0164】図において、0.5%の銅を含有するアル
ミニウム15の上下に、窒化チタン14、チタン13の
2層構造のキャップメタルとバリアメタルが形成されて
おり、さらにキャップメタル上にはタングステン21が
形成されている。また、前記したアルミニウム15の配
線上に、第1の層間絶縁膜としてフッ素が添加されたシ
リコン酸化膜17と、第2の層間絶縁膜としてシリコン
酸化膜18が形成されている。第1の層間絶縁膜として
のフッ素添加シリコン酸化膜17は、ライナー層17
a、フッ素添加酸化膜(SiOF)17b、キャップ層
17cの3層で構成されている。
【0165】以下に、本実施の形態11において、金属
配線上にタングステン21を用いた構造とした理由につ
いて説明する。従来、フッ素添加シリコン酸化膜17を
形成する際には、下地のアルミニウム15の配線、及び
キャップメタルの窒化チタン14、チタン13を、アル
ゴンスパッタエッチングによりエッチングしていた。と
ころが、本実施の形態11の構造の場合は、タングステ
ン21をエッチングすることになる。つまり、反応室1
5の内壁に付着する物質は、従来の銅やチタンと異な
り、タングステンとなることが分かる。
【0166】しかし、タングステンは三フッ化窒素クリ
ーニングでのエッチングレートが銅やチタンと比べて非
常に早いことが一般的に知られており、従来から実施し
ている反応室5の内壁のクリーニングの際に容易に除去
可能である。
【0167】このため、反応室5の内壁にはクリーニン
グ時のフッ素ラジカルを減少させてしまうような物質は
存在せず、従来例で説明したようなクリーニングレート
の低下やパーティクルの増加は発生することがない。
【0168】ここでは、プラズマCVD装置で形成した
膜種としてフッ素添加シリコン酸化膜17を用いたが、
フッ素を添加しないシリコン酸化膜、あるいは、リンを
ドープしたシリコン酸化膜でも同様の効果が得られる。
ここでは、キャップメタル上に積層する金属をタングス
テン21としたが、タングステンシリサイド、あるい
は、窒化タングステンであってもかまわない。
【0169】ここでは、アルミニウム15は0.5%の
銅を含有しているとしたが、必ずしも銅を含有している
必要はなく、アルミニウム15上にチタンを含有するキ
ャップメタルが形成されていれば同様の効果を得ること
ができる。
【0170】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、チタンや
銅を反応室内壁に付着しないようにするか、もしくは、
付着しても除去することができ、クリーニングレートの
低下によるパーティクルの発生を抑制できる。このた
め、半導体デバイスの歩留りの向上を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造
方法のフローチャート
【図2】本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造
方法を説明する模式図
【図3】本発明にもとづくプラズマCVD膜の堆積条件
依存性を説明する図
【図4】TOF−SIMS法による反応室内壁の分析結
果を示す図
【図5】クリーニングレートの低下メカニズムを示す図
【図6】本発明の第2の実施の形態の半導体装置の製造
方法のフローチャート
【図7】本発明の第2の実施の形態の半導体装置の製造
方法を説明する模式図
【図8】本発明の第3の実施の形態の半導体装置の製造
方法のフローチャート
【図9】本発明の第3の実施の形態の半導体装置の製造
方法を説明する模式図
【図10】本発明の第4の実施の形態のプラズマCVD
装置の概略断面図
【図11】本発明の第5の実施の形態の半導体装置の製
造方法を説明する模式図
【図12】本発明の第6の実施の形態の半導体装置の製
造方法を説明する模式図
【図13】本発明の第7の実施の形態の半導体装置の製
造方法を説明する模式図
【図14】本発明の第8の実施の形態の半導体装置の製
造方法を説明する模式図
【図15】本発明の第9の実施の形態の半導体装置の配
線構造を示す断面図
【図16】本発明の第10の実施の形態の半導体装置の
配線構造を示す断面図
【図17】本発明の第11の実施の形態の半導体装置の
配線構造を示す断面図
【図18】本発明に適用可能な従来のプラズマCVD装
置の概略断面図
【図19】従来の半導体装置の製造方法のフローチャー
【図20】従来の半導体装置の配線構造を示す断面図
【符号の説明】
11 半導体基板 16 金属配線 17 フッ素添加シリコン酸化膜(第1の層間絶縁
膜) 17a ライナー層 17b フッ素添加酸化膜 17c キャップ層 17d 第2のフッ素添加酸化膜 18 シリコン酸化膜(第2の層間絶縁膜) 27 斜め方向に成長する部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高橋 慶輔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤 寿成 京都府長岡京市神足焼町1番地 松下半導 体エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA14 BA44 FA04 JA01 JA04 JA12 KA20 KA30 LA02 LA15 5F004 AA15 BA20 BB11 BB13 BD04 CA02 CA03 DA00 DA02 DA04 DA17 DA23 DA26 DA29 DB03 EB03 5F033 HH09 HH18 HH19 HH28 HH33 HH34 MM08 MM15 RR04 RR11 SS01 SS02 SS15 SS19 TT02 5F045 AA08 AB32 AC01 AC03 AC11 AC16 AE15 BB08 BB15 DP03 DP04 EB06 EH03 EH04 EH11 EH20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを発生させるために高周波が印
    加されるコイルを有するとともに、半導体基板を設置す
    るステージにバイアスの高周波を印加できるように構成
    されたプラズマCVD装置を用いて、金属配線が形成さ
    れた半導体基板に層間絶縁膜を堆積するに際し、バイア
    スRFを用いてシリコン酸化膜を堆積する工程におい
    て、前記金属配線によって形成される段差の上部の斜め
    方向に成長する部分の堆積レートを、この段差の上部の
    斜め方向に成長する部分のスパッタエッチレートと等し
    くするか、もしくはより速い条件とすることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属配線が形成された半導体基板に、プ
    ラズマCVD装置を用いて層間絶縁膜を堆積することに
    より半導体装置を形成するための方法であって、バイア
    スRFを用いて堆積する工程が、前記金属配線によって
    形成される段差の上部の斜め方向に成長する部分のスパ
    ッタエッチレートよりも、この段差の上部の斜め方向に
    成長する部分の堆積レートが速い条件を用いて、第1の
    シリコン酸化膜を堆積する工程と、前記段差の上部の斜
    め方向に成長する部分のスパッタエッチレートよりも、
    この段差の上部の斜め方向に成長する部分の堆積レート
    が遅い条件を用いて、前記第1のシリコン酸化膜上に第
    2のシリコン酸化膜を堆積する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属配線が形成された半導体基板に、プ
    ラズマCVD装置を用いて層間絶縁膜を堆積する半導体
    装置の形成方法であって、前記プラズマCVD装置の同
    一チャンバーで、バイアスRFを用いずに第1のシリコ
    ン酸化膜を堆積する工程と、バイアスRFを用いて第2
    のシリコン酸化膜を前記第1のシリコン酸化膜上に堆積
    する工程とを連続して行い、前記バイアスRFを用いて
    第2のシリコン酸化膜を堆積する工程において、前記金
    属配線によって形成される段差の上部の斜め方向に成長
    する部分のスパッタエッチレートよりも、この段差の上
    部の斜め方向に成長する部分の堆積レートを遅くすると
    ともに、バイアスRFを用いて所定の膜厚の第2のシリ
    コン酸化膜を堆積する間に段差の上部の斜め方向にエッ
    チングする膜厚よりも、バイアスRFを用いずに堆積す
    る第1のシリコン酸化膜の膜厚を厚く形成することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 反応室内壁をアルゴンスパッタ法にてク
    リーニングすることを特徴とする請求項1から3までの
    いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 反応室内壁を塩素系ガスを用いてクリー
    ニングすることを特徴とする請求項1から3までのいず
    れか1項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 塩素系ガスが、塩素、塩化水素、もしく
    は塩化ホウ素であることを特徴とする請求項5記載の半
    導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 プラズマCVD装置において、反応室内
    にて反応ガスを直接プラズマ化して実施する反応室内壁
    のクリーニング工程と、反応室とは別の場所にてプラズ
    マ化した反応ガスを用いて実施する反応室内壁のクリー
    ニング工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 プラズマCVD装置において、反応室内
    壁にシリコン酸化膜を成長させる工程と、前記シリコン
    酸化膜上にフッ素を添加したシリコン酸化膜を形成する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に形成された第1のシリコ
    ン酸化膜と、この第1のシリコン酸化膜の上に設けられ
    た金属配線と、この金属配線の上に設けられた第2のシ
    リコン酸化膜と、前記金属配線および第2のシリコン酸
    化膜を覆うようにプラズマCVD装置で形成された第3
    のシリコン酸化膜とを有した半導体装置であって、第2
    のシリコン酸化膜の膜厚を、第3のシリコン酸化膜の形
    成時の堆積工程におけるアルゴンスパッタにより斜め方
    向にエッチングする膜厚よりも厚くしたことを特徴とす
    る半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に形成された第1のシリ
    コン酸化膜と、この第1のシリコン酸化膜の上に設けら
    れた金属配線と、この金属配線の側壁に形成された第2
    のシリコン酸化膜と、前記金属配線と第2のシリコン酸
    化膜とを覆うように形成された第3のシリコン酸化膜
    と、この第3のシリコン酸化膜の上にプラズマCVD装
    置で形成された第4のシリコン酸化膜とを有することを
    特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に形成された第1のシリ
    コン酸化膜と、この第1のシリコン酸化膜の上に設けら
    れた金属配線と、この金属配線の上に形成された金属膜
    と、これら金属配線と金属膜とを覆うようにプラズマC
    VD装置で形成された第2のシリコン酸化膜とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 金属膜が、タングステン、タングステ
    ンシリサイド、もしくは窒化タングステンであることを
    特徴とする請求項11記載の半導体装置。
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