JP2003297629A - 磁性膜 - Google Patents

磁性膜

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JP2003297629A JP2002097176A JP2002097176A JP2003297629A JP 2003297629 A JP2003297629 A JP 2003297629A JP 2002097176 A JP2002097176 A JP 2002097176A JP 2002097176 A JP2002097176 A JP 2002097176A JP 2003297629 A JP2003297629 A JP 2003297629A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波数帯域でも高い電磁波吸収能を有する
磁性膜を提供する。 【解決手段】 NiZnフェライト粉末およびMnZn
フェライト粉末を原料粉末としたAD法により形成され
る磁性膜30は、結晶粒がNiZnフェライト31およ
びMnZnフェライト32で、粒界がNiZn/MnZ
nフェライト33であるナノグラニュラー構造になる。
このように、磁性膜30は、結晶粒およびその粒界が、
ともに電気抵抗の高い酸化物磁性体で形成されるため、
従来のように金属磁性体を含む場合に比べ、より高電気
抵抗化が図られ、透磁率が高く、良好な高周波特性の磁
性膜30を得ることができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁性膜に関し、特に
通信機器などの動作時に発生する不要電磁波を吸収する
ための磁性膜に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電磁環境の悪化に伴い、高性能な
電磁波吸収材料が要望されている。また、高周波を扱う
電子機器の発達に伴い、高周波回路基板に搭載されるイ
ンダクタ、トランスあるいは磁気ヘッドといった各種磁
気デバイス分野においても、高性能な電磁波吸収材料が
要望されている。
【0003】このような電磁波吸収材料としては、高い
透磁率を有する軟磁性材料を用いることができる。この
軟磁性材料には、(1)飽和磁化が大きいこと、(2)
結晶磁気異方性定数Kおよび磁歪λが小さく、異方性分
散が小さいこと、(3)電気抵抗が高いこと、などの特
性が要求される。
【0004】これらの条件を満たす電磁波吸収材料を得
るため、特開平8−250330号公報、特開平10−
270246号公報、特開平10−241938号公報
では、ナノグラニュラー構造を有する磁性膜が提案され
ている。これは、金属軟磁性体の結晶粒径を1nm〜1
0nm程度とし、この粒子同士を電気的に絶縁するた
め、粒界に非磁性体であるアルミナ(Al23)やシリ
カ(SiO2)といった高電気抵抗相を析出させる。こ
れにより、磁性膜として、高透磁率かつ高電気抵抗を達
成するものである。
【0005】しかしながら、これら既存のナノグラニュ
ラー構造の磁性膜は、主相が金属軟磁性体で、粒界が非
磁性相であるため、粒界の非磁性相が、磁性膜としての
磁気特性を低下させていた。また、この磁性膜の電気抵
抗は通常の金属軟磁性体より1桁高い値をとるが、主相
が金属軟磁性体であるため、基本的に電気抵抗は低い。
【0006】一般に、電気抵抗の小さい金属軟磁性材料
は、1MHz以上の高周波数帯域になると、渦電流損失
が大きくなり、その使用が困難になる。そのため、従来
の金属軟磁性体を含んだ磁性膜を高周波数帯域で使用す
る場合には、高電気抵抗化を目的として、例えば、軟磁
性体であるFeにSiやAlを添加したり、電気抵抗の
高いアモルファス磁性体を使用したりするなどしてい
た。しかし、それでもなお、高周波数帯域では、所望の
電気抵抗が得られず、これらの磁性材料に代わり、軟磁
性かつ高電気抵抗の酸化物磁性体であるフェライトが専
ら利用されてきた。例えばNiZnフェライトの電気抵
抗率は1010Ω・cmにもなり、金属の電気抵抗率が1
-6Ω・cm程度であることを考えると、その電気抵抗
はきわめて大きく、高周波数帯域における渦電流損失の
発生が少なくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年は携帯
電話が爆発的に普及し、同時に人体への電磁波の局所入
力(Specific Absorption Rate,SAR)が懸念されて
いる。これを防ぐ方法としては、特開平2001−33
9496号公報、特開平2001−352382号公報
から特開平2001−352388号公報まで、および
特開平2001−320457号公報などで提案されて
いる。この方法は、軟磁性体を樹脂に分散させたシート
状の部品を携帯電話のホットスポット(SARが最大に
なるポイント)近傍に配置するものである。これによ
り、ホットスポット近傍の磁界分布を強制的に変化さ
せ、人体への磁束の侵入が抑制される。これに用いられ
る軟磁性体には、透磁率が高いことが要求される。ま
た、磁気損失によってエネルギを損失させるためにも、
軟磁性体には高い透磁率が必要とされる。このような軟
磁性体にフェライトを用いる場合には、電気抵抗は高い
ものの、目的の透磁率を実現することは難しいという問
題点があった。
【0008】また、高周波回路基板にあっては、CPU
クロック信号が2GHzを超え、これに伴うノイズはさ
らに高い周波数である。このノイズの除去に対しては、
従来、フェライトビーズが広く用いられている。フェラ
イトビーズは、高周波数帯域でインピーダンス(主に抵
抗成分)が高くなり、発生したノイズを熱変換して除去
する。しかし、GHz帯域という高周波数帯域では、そ
のインピーダンスが不足し、ノイズを充分に除去するこ
とはできなかった。そのため、フェライトの更なる高透
磁率化が求められていた。
【0009】マイクロ磁気デバイスの分野では、特に高
周波数帯域で高い電気抵抗を有し、かつ、透磁率の高い
軟磁性材料が求められていた。高電気抵抗という点から
すれば、フェライトは酸化物であるため理想的である
が、金属系材料に比べて透磁率が低いという欠点があっ
た。
【0010】通信の分野では、携帯電話(800MH
z,900MHz,1.5GHz,2GHz)、Blueto
oth(2.45GHz)、無線LAN(5GHz)、G
PS(1.5GHz)など、ますます高周波数化が進ん
でいる。この帯域では、電波干渉を防ぐためのインピー
ダンス整合型電波吸収体をスピネル型フェライトで形成
すると、スネークの限界により透磁率が低下してしま
う。そのため、インピーダンス整合型電波吸収体の厚さ
を非常に厚くしなければならなくなるという欠点があっ
た。
【0011】スネークの限界を超えるとされている六方
晶フェライトは、特許2717815号公報および特開
平9−110432号公報に開示されているが、やはり
透磁率が低いため、その分、電波吸収体の厚さは厚くな
る。六方晶フェライトの中でも特開平10−16267
5号公報、電子情報通信学会総合大会,B−4−65,
p350(1998)、特開平11−354972号公
報で開示されているM型フェライトは、高周波数帯域で
のインピーダンス整合型電波吸収体として応用が試みら
れているが、透磁率はμ”=5程度と低い。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、高周波数帯域における使用環境下にあっても
高い電磁波吸収能を有する高透磁率かつ高電気抵抗の磁
性膜を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、電磁波
吸収能を有する磁性膜において、第1の酸化物磁性体の
結晶粒である第1の磁性相と、前記第1の磁性相の周囲
に第2の酸化物磁性体で形成された粒界である第2の磁
性相と、を有することを特徴とする磁性膜が提供され
る。
【0014】このような磁性膜では、結晶粒である第1
の磁性相およびその粒界である第2の磁性相がともに、
例えばフェライトなどの酸化物磁性体で形成される。す
なわち、磁性膜を構成する相が、すべて電気抵抗の高い
酸化物磁性体で形成される。これにより、従来のように
金属磁性体を含む場合に比べ、より高電気抵抗化が図ら
れるようになるとともに、高い透磁率を得ることが可能
になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2は磁性膜形成装置の概略模式
図である。
【0016】本発明の磁性膜の形成には、形成する磁性
膜の原料となる微粒子粉末をエアロゾル化して基板など
の被成膜物に衝突させ、厚膜を形成するエアロゾル・デ
ポジション(AD)法を用いる。このAD法では、目的
とする磁性膜の組成に等しい割合で混合した原料粉末を
エアロゾル化して被成膜物に噴射することで、所望の組
成および膜厚の磁性膜を効率的に形成することができ
る。
【0017】このAD法を行うための磁性膜形成装置1
0は、ミキサ11、チャンバ12、ロータリーポンプ1
3を有している。ミキサ11には、原料粉末14が仕込
まれるようになっていて、ミキサ11の振動により、中
に仕込まれた原料粉末14が混合されるようになってい
る。これにより、原料粉末14を均一に混合し、その粒
度分布の偏りをなくすことができる。
【0018】チャンバ12には、その内部に、ミキサ1
1に接続されたノズル15が配置され、このノズル15
の先端から原料粉末14がエアロゾル化されて噴射され
るようになっている。ノズル15の先端側には、マスク
16を装着した基板20が配置されるようになってい
る。ノズル15先端から原料粉末14が噴射されると、
原料粉末14の粒子14aが基板20表面に積層し、膜
が形成されていく。
【0019】ロータリーポンプ13は、チャンバ12内
の圧力調整に用いられる。ここでは、チャンバ12内の
圧力を、10-2Torrに設定する。また、磁性膜の形
成は、室温から温度200℃程度の低温下で行うことが
でき、さらに、基板20への磁性膜形成後には、従来ス
パッタ法で最適組織を発現させる目的で行う熱処理は行
わない。
【0020】AD法によりナノグラニュラー状の磁性膜
を形成する際には、主相である結晶粒および結晶粒同士
の境界である粒界を構成する粉末を原料粉末14として
ミキサ11内に仕込み、ノズル15からエアロゾル化し
て基板20に噴射する。
【0021】ここで形成される磁性膜の結晶粒と粒界と
の組成比は、磁性膜形成前にミキサ11に仕込む原料粉
末14の混合割合にほぼ一致するようになる。これに対
し、従来のスパッタ法では、形成する磁性膜の組成は、
用いるターゲット(FeとAl23など)の面積割合で
組成比を決定し、かつ、熱処理によって最適組織を発現
させる必要があり、その制御が困難であった。この点
で、磁性膜の形成にAD法を用いると、形成できる磁性
膜の組成の自由度を格段に向上させることができる。
【0022】さらに、AD法によれば、熱処理を行わな
いため、熱により原料粉末14の結晶構造を変化させる
ことがなく、目的の結晶構造組織を有する磁性膜を形成
することができる。また、従来のスパッタ法のように、
ターゲットを必要としないため、磁性膜を安価に形成す
ることができる。
【0023】また、このAD法は、成膜速度が速く、原
料粉末14の噴射時間を調整することにより、任意の膜
厚で磁性膜を形成することができる。さらに、被成膜物
への膜付きが良好で、かつ、強固に付着させることがで
きる。したがって、種々の材質の被成膜物(基板、筐
体、部品など)に対し、それぞれに適当な膜厚の磁性膜
を、所望の組成で形成することができる。
【0024】ここで、磁性膜の形成方法を具体例を挙げ
て説明する。まず、原料粉末14として、Ni0.5Zn
0.5Fe24粉末(平均粒径200nm)を70g、M
0.4Zn0.6Fe24粉末(平均粒径200nm)を3
0g、総量100となるように秤量して混合する。そし
て、これらの原料粉末14を、ミキサ11に投入し、ミ
キサ11および原料粉末14に振動を与える。チャンバ
12は、ロータリーポンプ13により、10-2Torr
まで減圧する。次いで、チャンバ12内に、マスク16
を装着した基板20であるSiO2基板をセットする。
その後、室温にて、ノズル15を開放すると、チャンバ
12内部とミキサ11との圧力差により原料粉末14が
ノズル15よりエアロゾル化して噴射される。形成する
磁性膜の膜厚は、このときの噴射時間により調整する。
【0025】図1は磁性膜組織の一部の模式図である。
上記AD法で、Ni0.5Zn0.5Fe24粉末およびMn
0.4Zn0.6Fe24粉末の2種を用いて形成した磁性膜
30は、NiZnフェライト31およびMnZnフェラ
イト32を第1の酸化物磁性体とする結晶粒を、第1の
磁性相として有する。さらに、磁性膜30は、NiZn
/MnZnフェライト33を第2の酸化物磁性体とする
薄い粒界を、第2の磁性相として有する。第1の磁性相
および第2の磁性相は、ともにフェライト材料で形成さ
れ、磁性膜30は、ナノグラニュラー構造になってい
る。
【0026】この磁性膜30の形成において、結晶粒ひ
とつひとつの径は、1nmから50nm程度、望ましく
は2nmから20nm程度であることが、軟磁性を発現
させるために必要である。結晶粒が小さすぎると超常磁
性的な挙動を示すため軟磁性が低下し、結晶粒が大きす
ぎるとフェライト結晶としての特性が強くなるため好ま
しくない。高透磁率を実現するためには、ナノグラニュ
ラー構造により磁気的に粒子が結合し、かつ微結晶であ
るために結晶磁気異方性が小さく、さらに、磁気モーメ
ントが熱揺らぎにより小さくならないようにする必要が
ある。そのため、磁性膜30の結晶粒径は2nmから2
0nm程度であることが好ましい。
【0027】なお、結晶粒径は、原料として用いる粉末
の粒径に大きく依存する。したがって、磁性膜30を形
成する際には、原料となる粉末の粒径をコントロールす
ることで、結晶粒径を上記のようなナノレベルでコント
ロールすることが可能になる。
【0028】図3および図4に、上記磁性膜30につい
ての特性評価の結果を示す。なお、ここでは、成膜速度
約5μm/minで10分間成膜した膜厚50μmの磁
性膜30について特性評価を行った。このとき、試料サ
イズは、5mm×8mmとした。
【0029】図3は磁気特性測定結果を示す図である。
図3では、横軸は磁界(Oe)、縦軸は磁化の大きさ
(kG)をそれぞれ表している。AD法を用いて形成し
た磁性膜30の磁気特性は、理研電子製のVSM(Vibr
ating sample magnetometer,BHV35)により測定
した。
【0030】測定の結果、磁性膜30の飽和磁化は3.
7kG、保持力は0.01Oeであった。この飽和磁化
の値は、NiZnフェライト31,MnZnフェライト
32がそれぞれ67vol%,33vol%含まれてい
る値に等しい。また、保持力の値は、MnZnフェライ
ト単体の約10分の1程度の値である。したがって、磁
性膜30は、優れた軟磁気特性を示すということができ
る。
【0031】図4は透磁率測定結果を示す図である。図
4では、横軸は周波数(GHz)、縦軸は透磁率
(μ’,μ”)を表している。磁性膜30の透磁率測定
は、凌和電子製の薄膜透磁率測定装置(PMF300
0)により、3GHzまでの周波数帯域で測定した。
【0032】透磁率μ”の最大値は周波数4GHzにお
いて70を超え、μ’についてもその最大値は70を超
えており、磁性膜30は、高周波数帯域で優れた軟磁気
特性を示すということができる。
【0033】また、この磁性膜30の電気抵抗は約10
4Ωで、NiZnフェライト単体に匹敵する非常に高い
値を示した。このように、結晶粒がNiZnフェライト
31およびMnZnフェライト32、粒界がNiZn/
MnZnフェライト33である磁性膜30は、高周波特
性に非常に優れているといえる。
【0034】なお、上記の例では、原料粉末14とし
て、Ni0.5Zn0.5Fe24粉末およびMn0.4Zn0.6
Fe24粉末の2種類のフェライト粉末を用いた場合に
ついて述べたが、1種類のフェライト粉末により磁性膜
を形成することもできる。
【0035】図5はNiZnフェライト粉末を用いて形
成した磁性膜組織の模式図である。磁性膜30aは、結
晶粒およびその粒界をともにNiZnフェライト31
a,32aとするナノグラニュラー状に形成される。こ
の磁性膜30aにおいても、前述したように、結晶粒径
は、1nmから50nm程度で、2nmから20nm程
度であることが好ましい。このような構成によっても、
良好な高周波特性が発現される。
【0036】上記の例に示したように、磁性膜は、第1
の磁性相が酸化物磁性体の結晶粒で、第2の磁性相が酸
化物磁性体の粒界であるナノグラニュラー構造になって
いる。第1の磁性相および第2の磁性相を形成するため
の酸化物磁性体材料には、高電気抵抗のフェライトであ
って、特に、MHzからGHzの高周波数帯域で高い透
磁率を有しているものが好適に用いられる。すなわち、
結晶磁気異方性および磁歪が小さく、かつ、飽和磁化が
高いことが望まれる。このようなフェライト材料として
は、スピネル系磁性酸化物MeFe24(Meは2価の
金属イオン)、または六方晶系磁性酸化物(BaFe12
19,SrFe1219,Ba2Me2Fe 2222,BaM
2Fe1627若しくはBa3Me2Fe2441、Meは
2価の金属イオン)が好適に用いられる。
【0037】ここで、MeFe24においては、Me=
Niとしたもののほか、上記の例に示したようなNix
Zn1-xのように複合して置換したスピネル型フェライ
トとした方が、透磁率が高くなるのでより好ましい。
【0038】また、MeFe24は、MeO・Fe23
で表されるように金属酸化物と酸化鉄の化合物である
が、Fe2+イオンの発生を抑えるため、その組成を、M
eO:Fe23=51:49あるいはMeO:Fe23
=52:48のように制御することもできる。
【0039】また、六方晶系磁性酸化物としては、Me
O・6Fe23(あるいはMeFe 1219)の構造をと
るM型フェライト(Me=Ba,Sr,Pb)、Ba2
Me2Fe1219の構造をとるY型フェライト(Me=
Mg2+,Mn2+,Fe2+,Co 2+,Ni2+,Cu2+,Z
2+)、BaMe2Fe1627の構造をとるW型フェラ
イト(Me=Mg2+,Mn2+,Fe2+,Co2+,N
2+,Cu2+,Zn2+)、およびBa3Me2Fe2441
の構造をとるZ型フェライト(Me=Mg2+,Mn2+
Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+)などを用い
ることができる。
【0040】これらのうち、W,Z,Y型フェライトに
ついては、Ba2+イオンの代わりにSr2+イオンを用い
ても、同様の結晶構造で、磁気特性もほぼ同等である。
さらにM,W型フェライトについては、特開平11−3
54972号公報に開示されているように、Fe3+イオ
ンを、例えばTi4+Mn2+あるいはZr4+Zn2+のよう
に複合置換することで共鳴周波数を変化させて高周波数
帯域での透磁率低下を抑えることが可能である。さら
に、共鳴周波数を変化させて望ましい周波数特性を得る
ためには、原料粉末としてBaFe10Sn1.5Ni0.5
19組成の六方晶フェライトを用いることもできる。
【0041】これらのフェライト材料を1種類または2
種類以上選択し、その粉末を用いたAD法により、結晶
粒および粒界がともにフェライトで構成された磁性膜を
形成することができる。すなわち、複数種のフェライト
結晶粒あるいは複数種のフェライトが混じり合った状態
の粒界を有した磁性膜であっても形成することが可能で
ある。
【0042】以下に、磁性膜を種々のアプリケーション
に適用する場合について例示する。磁性膜の膜厚は、ア
プリケーションにより若干の相違があり、チップビーズ
では、部品の大きさが、いわゆる1608(1.6mm
×0.8mm×0.8mm)タイプ、1005(1.0
mm×0.5mm×0.5mm)タイプ、0603
(0.6mm×0.3mm×0,3mm)と小型化して
きているため、その商品の規格に合わせた膜厚で、磁性
膜を形成することが好ましい。近年では、膜厚500μ
m以下の材料を利用することが多くなってきており、本
発明の磁性膜は、これより薄い膜厚でかつ優れた高周波
特性を発現する。
【0043】また、インダクタおよびトランスは、マイ
クロ磁気デバイスとして用いる場合には、数μmの膜厚
が好適である。このように、本発明の磁性膜を用いるこ
とにより、ビーズ、インダクタおよびトランスを、高周
波特性良く、小型に形成することができる。
【0044】次に、インピーダンス整合型電波吸収体と
して用いる場合について述べる。この場合には、例えば
図4に示したような最大70程度という高い透磁率
μ’,μ”を発現させることができるので、インピーダ
ンス整合型電波吸収体を薄型化することができる。
【0045】図6はインピーダンス整合型電波吸収体の
厚み設計曲線を示す図であって、(a)は厚みを150
μmとした場合、(b)は厚みを200μmとした場合
について、それぞれ示している。図6では、横軸に周波
数(GHz)を表し、縦軸に透磁率(μ’,μ”)を表
している。
【0046】図6(a),(b)より、例えば5GHz
でμ=30−45jを得ることが可能であり、インピー
ダンス整合型電波吸収体を、厚み150μm〜200μ
m程度で形成することができる。したがって、従来に比
べて、より厚さの薄いインピーダンス整合型電波吸収体
を形成することができる。
【0047】次に、電子機器筐体に用いる場合について
述べる。電子機器筐体は、通常のプラスチック成型品で
あれば1mm程度の厚みがあり、最薄部では0.5mm
程度になっている。このような筐体内面に磁性膜を形成
し、電磁干渉などを抑える。このとき、プラスチック成
型品の肉厚と磁性膜の膜厚との和は、筐体内部の部品配
置スペースの確保あるいは電子機器の小型化の点から、
できるだけ薄くなるようにすることが望ましい。
【0048】筐体内側に通常用いられる電磁波吸収シー
トの場合、その厚さ(d)は0.5mm程度であり、
μ”=5程度である。ここで、電磁波吸収特性(電磁波
吸収エネルギ)を、簡単のためμ”×dで評価すれば、
電磁波吸収シートの場合、μ”×d=2.5となる。一
方、本発明の磁性膜では、μ”=50程度発現させるこ
とも可能であり、この場合、筐体内面に形成する厚さd
を電磁波吸収シートの10分の1である50μm程度ま
で薄くしても、μ”×d=2.5であり、性能低下はな
い。したがって、筐体内面に磁性膜を薄く形成すること
ができ、部品配置スペースの確保、電子機器の小型化が
可能になる。
【0049】次に、高周波回路基板に用いる場合につい
て述べる。高周波回路基板では、発生するノーマルモー
ド・ノイズやコモンモード・ノイズのうち、高周波ノイ
ズの発生源であるコモンモード・ノイズの発生を抑制す
るために、本発明の磁性膜を用いることができる。
【0050】図7は高周波回路基板の断面模式図であ
る。高周波回路基板40は、配線層41a,41b,4
1cがそれぞれ形成されたガラスエポキシ基板42a,
42b,42cを有し、ガラスエポキシ基板42b,4
2c間に、磁性膜44を挟んだ電源層45およびグラン
ド層46が形成されている。各配線層41a,41b,
41c同士は、ガラスエポキシ基板42a,42b,4
2cおよび磁性膜44に形成された複数のビアホール4
3で電気的に接続されている。そして、配線層41a,
41c上に、ICや各種デバイスなどの電子部品47が
実装されている。
【0051】この高周波回路基板40においては、これ
を構成している層のうちの一層に磁性膜44を用いてい
る。磁性膜44は、透磁率の周波数依存性がMHz〜G
Hz帯域でμ”が高くなるため、磁性膜44を高周波回
路基板40の電源層45とグランド層46との間に形成
することにより、そのインピーダンスが高くなる。した
がって、グランド層46を介するようなコモンモード・
ノイズを効果的に低減することができる。
【0052】通常、高周波回路基板40の厚さは、50
μmから70μmであり、磁性膜44は、これを構成す
る一層として容易に形成可能である。したがって、従来
用いられているような不要輻射対策部品が不要になる。
【0053】なお、ここでは、電源層45とグランド層
46との間に磁性膜44を形成した構造を示したが、ノ
イズ駆動源であるICなどの電子部品47と配線層41
a,41cとの間に磁性膜44を形成することもでき
る。これにより、電子部品47で発生したノイズが、配
線層41a,41cにカップリングするのを防ぐことが
できるようになる。
【0054】次に、携帯電話のSAR抑制体として用い
る場合について述べる。図8は携帯電話におけるSAR
抑制方法を説明する図であって、(a)はホルダに磁性
膜を形成した場合、(b)は高周波ブロックシールド部
に磁性膜を形成した場合、(c)は基板上に磁性膜を形
成した場合の携帯電話の側面図である。
【0055】携帯電話50は、筐体51と、携帯電話5
0の操作面側に取り付けられた表示パネル52、キー操
作部53を有し、表示パネル52の背面側には、ホルダ
54が設けられている。筐体51内部には、メイン基板
55が配置され、ICや各種デバイスなどの電子部品5
6が実装されている。さらに、操作面側には、スピーカ
57およびマイク58が設けられている。また、携帯電
話50の背面側には、バッテリ59および高周波ブロッ
クシールド部60が設けられ、携帯電話50上部にアン
テナ61が設けられている。
【0056】このような携帯電話50において、磁性膜
を、図8(a)に示したようにホルダ54表面に形成し
たり、あるいは、図8(b)に示したように、高周波ブ
ロックシールド部60表面に形成したりすることができ
る。さらに、図8(c)に示したように、メイン基板5
5に実装された特定の電子部品56に対して形成するこ
ともできる。また、携帯電話50の筐体51の内面に磁
性膜を形成してSARを抑制することも可能である。
【0057】このように、携帯電話50の内部に磁性膜
を形成することにより、携帯電話50内部から放射され
る電磁波が低減され、また、外部からの電磁波の侵入も
抑制される。したがって、スペースをとらずにSARを
抑制することができるようになる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、磁性膜
の結晶粒である第1の磁性相およびその粒界である第2
の磁性相を、ともに酸化物磁性体で形成する構成にし
た。磁性膜が電気抵抗の高い酸化物磁性体で形成される
ことにより、透磁率が高く、良好な高周波特性の磁性膜
を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁性膜組織の一部の模式図である。
【図2】磁性膜形成装置の概略模式図である。
【図3】磁気特性測定結果を示す図である。
【図4】透磁率測定結果を示す図である。
【図5】NiZnフェライト粉末を用いて形成した磁性
膜組織の模式図である。
【図6】インピーダンス整合型電波吸収体の厚み設計曲
線を示す図であって、(a)は厚みを150μmとした
場合、(b)は厚みを200μmとした場合について、
それぞれ示している。
【図7】高周波回路基板の断面模式図である。
【図8】携帯電話におけるSAR抑制方法を説明する図
であって、(a)はホルダに磁性膜を形成した場合、
(b)は高周波ブロックシールド部に磁性膜を形成した
場合、(c)は基板上に磁性膜を形成した場合の携帯電
話の側面図である。
【符号の説明】
10……磁性膜形成装置、11……ミキサ、12……チ
ャンバ、13……ロータリーポンプ、14……原料粉
末、14a……粒子、15……ノズル、16……マス
ク、20……基板、30,30a……磁性膜、31,3
1a,32a……NiZnフェライト、32……MnZ
nフェライト、33……NiZn/MnZnフェライ
ト、40……高周波回路基板、41a,41b,41c
……配線層、42a,42b,42c……ガラスエポキ
シ基板、43……ビアホール、44……磁性膜、45…
…電源層、46……グランド層、47……電子部品、5
0……携帯電話、51……筐体、52……表示パネル、
53……キー操作部、54……ホルダ、55……メイン
基板、56……電子部品、57……スピーカ、58……
マイク、59……バッテリ、60……高周波ブロックシ
ールド部、61……アンテナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03H 7/01 H05K 9/00 M 5J024 H05K 9/00 H01F 1/00 C (72)発明者 岡山 克巳 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小林 薫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 猪俣 浩一郎 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉02 東北大 学大学院工学研究科内 (72)発明者 杉本 諭 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉02 東北大 学大学院工学研究科内 (72)発明者 明渡 純 茨城県つくば市東1−1−1 独立行政法 人産業技術総合研究所つくばセンター内 Fターム(参考) 5E040 AB03 CA13 5E041 AB01 AB02 AB14 CA06 5E049 AB04 BA12 BA27 5E070 AA01 BA16 5E321 AA17 AA32 BB22 BB23 BB51 GG11 GG12 5J024 AA09 DA22 DA26 DA32 KA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波吸収能を有する磁性膜において、 第1の酸化物磁性体の結晶粒である第1の磁性相と、 前記第1の磁性相の周囲に第2の酸化物磁性体で形成さ
    れた粒界である第2の磁性相と、 を有することを特徴とする磁性膜。
  2. 【請求項2】 前記第1の酸化物磁性体は、結晶構造が
    スピネル型または六方晶型のフェライトを含むことを特
    徴とする請求項1記載の磁性膜。
  3. 【請求項3】 前記第2の酸化物磁性体は、結晶構造が
    スピネル型または六方晶型のフェライトを含むことを特
    徴とする請求項1記載の磁性膜。
  4. 【請求項4】 前記第1の磁性相は、前記結晶粒の径が
    略1nmないし略50nmであることを特徴とする請求
    項1記載の磁性膜。
  5. 【請求項5】 第1の酸化物磁性体の結晶粒である第1
    の磁性相と、前記第1の磁性相の周囲に第2の酸化物磁
    性体で形成された粒界である第2の磁性相と、を有する
    磁性膜を用いていることを特徴とするチップビーズ。
  6. 【請求項6】 第1の酸化物磁性体の結晶粒である第1
    の磁性相と、前記第1の磁性相の周囲に第2の酸化物磁
    性体で形成された粒界である第2の磁性相と、を有する
    磁性膜を用いていることを特徴とするインダクタ。
  7. 【請求項7】 第1の酸化物磁性体の結晶粒である第1
    の磁性相と、前記第1の磁性相の周囲に第2の酸化物磁
    性体で形成された粒界である第2の磁性相と、を有する
    磁性膜を用いていることを特徴とするインピーダンス整
    合型電波吸収体。
  8. 【請求項8】 第1の酸化物磁性体の結晶粒である第1
    の磁性相と、前記第1の磁性相の周囲に第2の酸化物磁
    性体で形成された粒界である第2の磁性相と、を有する
    磁性膜を、その全部または一部に用いていることを特徴
    とする電子機器筐体。
  9. 【請求項9】 第1の酸化物磁性体の結晶粒である第1
    の磁性相と、前記第1の磁性相の周囲に第2の酸化物磁
    性体で形成された粒界である第2の磁性相と、を有する
    磁性膜を、その一部に用いていることを特徴とする高周
    波回路基板。
  10. 【請求項10】 第1の酸化物磁性体の結晶粒である第
    1の磁性相と、前記第1の磁性相の周囲に第2の酸化物
    磁性体で形成された粒界である第2の磁性相と、を有す
    る磁性膜を用いていることを特徴とするSAR抑制体。
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