JP2003297293A - 放電ランプおよびその製造方法、ならびにランプユニット - Google Patents

放電ランプおよびその製造方法、ならびにランプユニット

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JP2003297293A JP2002096607A JP2002096607A JP2003297293A JP 2003297293 A JP2003297293 A JP 2003297293A JP 2002096607 A JP2002096607 A JP 2002096607A JP 2002096607 A JP2002096607 A JP 2002096607A JP 2003297293 A JP2003297293 A JP 2003297293A
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電圧での始動が可能であるとともに、箔劣
化を抑制した放電ランプを提供すること。 【解決手段】 発光物質18が封入された管内に一対の
電極12が対向して配置された発光管10と、発光管1
0の両端に形成され、且つ、一対の電極12のそれぞれ
に電気的に接続された金属箔構造体13が封止された封
止部(11a、b)を備えた放電ランプ50である。金
属箔構造体13の少なくとも一方は、第1の金属箔部1
3aと第2の金属箔部13bと両者を連結する金属棒2
1とから構成されており、少なくとも一方の封止部11
bは、当該封止部のうち金属棒21が位置する部分の周
囲に、キャビティ20を有しており、キャビティ20の
内部には、少なくとも希ガスが封入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電ランプおよび
ランプユニット、ならびに放電ランプの製造方法に関す
る。特に、液晶プロジェクタ用光源やデジタルマイクロ
ミラーデバイス(DMD)プロジェクタなどの画像投影
装置用光源として使用される放電ランプおよびランプユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大画面映像を実現するシステムと
して液晶プロジェクタやDMDプロジェクタなどの画像
投影装置が広く用いられており、このような画像投影装
置には、高い輝度を示す高圧放電ランプが一般的に広く
使用されている。画像投影装置では、液晶パネルなどの
極めて小さな領域に光を集光する必要があるため、高輝
度に加えて点光源に近いことも要求されている。このた
め、高圧放電ランプの中でも、より点光源に近く高輝度
の特長を有するショートアーク型の超高圧水銀ランプが
有望な光源として注目されている。
【0003】図1を参照しながら、従来におけるショー
トアーク型の超高圧水銀ランプ1000の説明をする。
【0004】ランプ1000は、石英ガラスから構成さ
れ略球状の発光管(バルブ)100と、同じく石英ガラ
スから構成され発光管100に連結された一対の封止部
(シール部)101aおよびbを有している。発光管1
00の内部には放電空間があり、放電空間には、発光物
質として水銀(水銀封入量:例えば、発光管の内容積に
対して150〜250mg/cm3)、および希ガス
(例えば、数十kPaのアルゴン)と少量のハロゲンと
が封入されている。
【0005】放電空間には、一対のタングステン電極
(W電極)102が一定の間隔をおいて対向して配置さ
れており、電極102の先端には、コイル(不図示)が
巻かれていてもよい。W電極102は、封止部101
a、b内のモリブデン箔(Mo箔)103に溶接されて
おり、W電極102とMo箔103とは互いに電気的に
接続されている。
【0006】封止部101a、bは、それぞれ、発光管
100から延ばされたガラス部105とMo箔103と
を有しており、ガラス部105とMo箔103とを圧着
させることによって、発光管100内の放電空間の気密
を保持している。なお、ガラス部105とMo箔103
との両者は、互いに熱膨張係数が異なるため、一体化さ
れた状態にはならないのであるが、Mo箔103が塑性
変形することによって、Mo箔103とガラス部105
との間に生じる隙間を埋めることができる。つまり、い
わゆる箔封止の技術を用いて、封止部101a、bは、
発光管100内をシールしている。
【0007】Mo箔103は、W電極102とは反対の
側に、モリブデンから構成された外部リード104を有
している。Mo箔103と外部リード104とは互いに
溶接されており、それにより、両者は電気的に接続され
ている。外部リード104は、ランプ1000の周辺に
配置される部材(不図示)に電気的に接続されることに
なる。
【0008】次に、ランプ1000の動作原理を簡単に
説明する。外部リード104およびMo箔103を介し
てW電極102に始動電圧が印加されると、アルゴン
(Ar)の放電が起こり、この放電によって発光管10
0の放電空間内の温度が上昇し、それによって水銀が加
熱・気化される。その後、W電極102間のアーク中心
部で水銀原子が励起されて発光する。なお、ランプ10
00の水銀蒸気圧が高いほど光出力も増加するため、水
銀蒸気圧が高いほど画像投影装置の光源として適してい
るが、発光管100の物理的耐圧強度の観点から、15
〜25MPaの範囲の水銀蒸気圧でランプ1000は使
用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】画像投影装置の普及に
伴って、画像投影装置用光源の高圧放電ランプ(特に、
超高圧水銀ランプ)には、益々、優れた特性が求められ
ており、その要求に応えるべく、高圧放電ランプの開発
が盛んに行われている。
【0010】そのような状況下で、高圧放電ランプとし
て、内部に希ガスおよび水銀蒸気を含むキャビティ(空
洞)を封止部内に設けることにより、低電圧で始動させ
ることができるランプが開発され、国際公開WO/77
826号公報に開示されている。このランプの構成を図
2および図3(a)および(b)に示す。なお、図3
(a)および(b)は、それぞれ、図2に示した構成の
平面図および側面図である。
【0011】図2に示したランプ2000では、封止部
101a、bにキャビティ150が設けられており、封
止部101bのキャビティ150の周囲に、アンテナ1
20が配置されている。アンテナ120は、リード12
1を介して、封止部101aの外部リードに接続されて
いる。なお、封止部101bと発光管100との間のネ
ック部には、第2のアンテナが配置されており、W電極
102の先端には、コイル112が巻き付けられてい
る。ここで、図1と同様の部材については、同様の符号
を付して、説明を省略する。
【0012】ランプ2000では、ガスが封入されたキ
ャビティ150内の金属箔103とアンテナ120との
間で放電を起こし、それにより、低電圧での始動を達成
している。同公報によれば、ランプが冷えた状態からの
始動(cold始動)において、1kVの電圧でランプ
始動を行えることが述べられている。
【0013】しかしながら、ランプ2000は、図3
(a)および(b)に示すように、キャビティ150内
にMo箔103が露出しているため、キャビティ150
で生じる放電により、Mo箔103の劣化が生じるとい
う新たな課題が発生する。封止部101a、bを有する
ランプ2000では、上述したように、箔封止によって
発光管100内の気密を保持しているので、ランプの使
用により、Mo箔103が劣化してしまうと、ランプの
寿命が短くなってしまう。つまり、キャビティ150を
有しない図1に示したランプ1000と異なり、封止部
内にキャビティ150を有するランプ2000の場合に
は、ランプの短寿命化を防止した上で、低電圧の始動の
機能を付与しなければ、実用に適した高圧放電ランプに
ならない可能性が高い。
【0014】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、低電圧での始動が可能である
とともに、箔劣化を抑制して寿命が短くなることを防止
した放電ランプを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による放電ランプ
は、発光物質が封入された管内に一対の電極が対向して
配置された発光管と、前記発光管の両端に形成され、且
つ、前記一対の電極のそれぞれに電気的に接続された金
属箔構造体が封止された封止部とを備え、少なくとも一
方の前記金属箔構造体は、第1の金属箔部と第2の金属
箔部と両者を連結する金属棒とから構成されており、前
記少なくとも一方の封止部は、当該封止部のうち前記金
属棒が位置する部分の周囲に、キャビティを有してお
り、前記キャビティの内部には、少なくとも希ガスが封
入されている。
【0016】ある好適な実施形態において、前記第1の
金属箔部および前記第2の金属箔部は、モリブデンから
構成されており、前記金属棒は、トリウムタングステ
ン、タングステンおよびモリブデンからなる群から選択
された材料から構成されている。
【0017】ある好適な実施形態において、前記封止部
内に位置する前記金属棒の少なくとも一部は、前記キャ
ビティにおいて露出しており、前記第1の金属箔部およ
び前記第2の金属箔部は、前記封止部を構成するガラス
によって覆われており、且つ、前記キャビティに露出し
ていない。
【0018】本発明による他の放電ランプは、発光物質
が封入された管内に一対の電極が対向して配置された発
光管と、前記発光管の両端に形成され、且つ、前記一対
の電極のそれぞれに電気的に接続された金属箔構造体が
封止された封止部とを備え、少なくとも一方の前記金属
箔構造体は、第1の金属箔部と第2の金属箔部と両者を
連結する金属棒とから構成されており、当該少なくとも
一方の金属箔構造体を封止する封止部は、当該封止部の
うち前記金属棒が位置する部分の周囲に、キャビティを
有しており、前記キャビティの内部には、少なくとも希
ガスが封入されており、前記金属棒には、コイルが巻か
れており、前記コイルの少なくとも一部は、前記キャビ
ティ内に露出している。
【0019】ある好適な実施形態において、前記コイル
は、トリウムタングステンまたはタングステンから構成
されている。
【0020】前記コイルの一部が、前記金属棒の一部に
溶接によって接続されており、前記コイルの残部は、前
記金属棒の表面から離間して前記金属棒の周囲に巻かれ
ていてもよい。
【0021】ある好適な実施形態において、前記放電ラ
ンプは、前記発光管の内容積に対して150mg/cm
3以上の水銀が前記発光物質として封入された高圧水銀
ランプである。
【0022】前記キャビティが位置する封止部の外周に
は、アンテナが設けられていることが好ましい。
【0023】本発明のランプユニットは、上記放電ラン
プと、前記放電ランプから発する光を反射する反射鏡と
を備えている。
【0024】本発明による放電ランプの製造方法は、金
属箔構造体と、前記金属箔構造体に接続された電極と、
前記電極が接続された側とは反対側の前記金属箔構造体
に接続された外部リードとを有する電極組立体であっ
て、前記金属箔構造体は、第1の金属箔部と第2の金属
箔部と両者を連結する金属棒とから構成されており、前
記電極は前記第1の金属箔部に接続されており、前記外
部リードは前記第2の金属箔部に接続されている、電極
組立体を用意する工程(a)と、発光管部と、前記発光
管部から延びた側管部とを有する放電ランプ用パイプに
おける前記発光管部内に前記電極の先端が位置するよう
に、前記パイプの前記側管部に前記電極組立体を挿入す
る工程(b)と、前記工程(b)の後、前記放電ランプ
用パイプ内を減圧状態にし、前記側管部を加熱軟化させ
ることによって、前記側管部と前記金属箔構造体とを密
着させる工程(c)とを包含し、前記工程(c)は、前
記側管部のうちの前記第1の金属箔部に対応する部分
と、当該第1の金属箔部とを密着させる工程(c−1)
と、前記側管部のうちの前記第2の金属箔部に対応する
部分と、当該第2の金属箔部とを密着させる工程(c−
2)と、前記工程(c−1)と(c−2)とによって、
前記側管部のうちの前記金属棒の周囲に、キャビティを
形成する工程とを含む。
【0025】ある好適な実施形態において、前記工程
(a)で用意する前記電極組立体の前記金属棒には、コ
イルが巻かれている。
【0026】前記コイルの一部が、前記金属棒の一部に
溶接により接続されており、前記コイルの残部は、前記
金属棒の表面から離間して前記金属棒の周囲に巻かれて
いてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の
簡潔化を図るため、実質的に同一の機能を有する構成要
素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は、以下の実
施形態に限定されない。 (実施形態1)図4を参照しながら、本発明による実施
形態1にかかる放電ランプ50を説明する。図4は、本
実施形態にかかる放電ランプ50の構成を模式的に示し
ている。
【0028】図4に示した放電ランプ50は、発光管
(バルブ)10と、発光管10の両端に連結された封止
部11a、bとを有している。封止部11a、bは、発
光管10の内部の気密性を保持する部位であり、放電ラ
ンプ50は、封止部を2つ備えたダブルエンド型のラン
プである。発光管10内には、発光物質18が封入され
ており、そして、一対の電極12が対向して配置されて
いる。一対の電極12のそれぞれには、金属箔構造体1
3が電気的に接続されている。なお、封止部11a内の
金属構造体13は、金属箔(モリブデン箔)である。金
属箔構造体13のうち電極12と反対側の部分には、外
部リード14が電気的に接続されており、封止部11
a、bの端部から露出している。外部リード14は、点
灯回路(不図示)に接続されることになる。
【0029】一対の封止部11a、bのうちの少なくと
も一方の封止部11bにおける金属箔構造体13は、第
1の金属箔部13aと、第2の金属箔部13bと、両者
(13a、b)を連結する金属棒21とから構成されて
おり、封止部11bのうちの金属棒21が位置する部分
の周囲には、キャビティ(空洞)20が形成されてい
る。なお、本明細書において、「金属箔構造体」とは、
少なくとも金属箔を含む部材を意味し、例えば、金属棒
と金属箔とから構成された金属部材や、金属箔のみから
なる金属部材である。また、説明を簡潔にするため、
「金属箔構造体」を単に「金属箔」と称することがあ
る。
【0030】キャビティ20の内部には、少なくとも希
ガスが封入されており、典型的には、発光管10内と同
様のガス(例えば、希ガスおよび水銀蒸気)が存在して
いる。キャビティ20が位置する封止部11bの外周に
は、アンテナ30が設けられており、本実施形態では、
アンテナ30は、リード31を介して、封止部11aの
端部から延びて露出している外部リード14に電気的に
接続されている。なお、いわゆるトリガー線の役割を果
たす第2のアンテナを、図2に示した構成のように、封
止部11bと発光管10との間のネック部(おおよそ、
電極12が埋め込まれている封止部11bの外周)に配
置してもよい。
【0031】図5(a)および(b)は、図4に示した
封止部11bの部分拡大図であり、図5(a)は平面構
成を模式的に示し、そして、図5(b)は側面構成を模
式的に示している。
【0032】図5(a)および(b)に示すように、本
実施形態の放電ランプ50においては、封止部11bに
キャビティ20が形成されているものの、第1の金属箔
部13aおよび第2の金属箔部13bはガラス部15に
よって覆われており、金属棒21がキャビティ20に露
出しており、第1および第2の金属箔部13a、bはキ
ャビティ20に露出していない。このため、キャビティ
20の周囲にアンテナ(図4中の符号30参照)を設
け、キャビティ20内で放電を起こしても、第1および
第2の金属箔部13a、bがキャビティ20に露出して
いないので、箔が劣化することがない。その結果、箔劣
化に伴ってランプ寿命が短くなることを抑制することが
可能となる。つまり、金属箔とアンテナとではなく、金
属棒(ピン)21とアンテナとによる放電が生じるの
で、箔劣化は生じない。
【0033】キャビティ20内で放電が起きると、その
放電により紫外線が発生する。この紫外線は、いわゆる
光ファイバ的効果によって発光管10内へと流れ込み、
発光管10内の物質(例えば希ガス)を光励起させ、そ
れにより種電子が生まれる。その結果、始動時における
電極12間の絶縁破壊をより低い電圧で行わせることが
可能となる。つまり、低電圧始動の放電ランプを実現す
ることができる。本実施形態の放電ランプ50の場合、
ランプが冷えた状態からの始動(cold始動)におい
て、点灯回路(バラスト)を用いて開放電圧940V
(0−ピーク)、50kHzの正弦波をランプ端子(1
4)間に5.8kV印加したときに、2kV以下(例え
ば、1〜2kV)の電圧でランプを始動させることがで
きる。これは、キャビティ20が存在しない場合の始動
電圧(例えば10〜15kV)と比較して、非常に低い
電圧でランプを始動させることができることを意味して
いる。2kV以下(例えば、1〜2kV)の電圧でラン
プを始動できるのであれば、トランスを用いなくても点
灯回路(バラスト)を構成することができるという別な
効果も得られる。また、低電圧で始動できるので、始動
時に生じるノイズも低減させることができる。
【0034】本実施形態の放電ランプ50の条件を例示
的に説明すると、次の通りである。ランプ50の発光管
10は、略球形をしており、石英ガラスから構成されて
いる。なお、長寿命等の優れた特性を発揮する高圧水銀
ランプ(特に、超高圧水銀ランプ)を実現する上では、
発光管10を構成する石英ガラスとして、アルカリ金属
不純物レベルの低い(例えば、1ppm以下)高純度の
石英ガラスを用いることが好ましい。なお、勿論、通常
のアルカリ金属不純物レベルの石英ガラスを用いること
も可能である。発光管10の外径は例えば5mm〜20
mm程度であり、発光管10のガラス厚は例えば1mm
〜5mm程度である。発光管10内の放電空間の容積
は、例えば0.01〜1cc程度(0.01〜1c
3)である。本実施形態では、外径9mm程度、内径
4mm程度、放電空間の容量0.06cc程度の発光管
10が用いられる。
【0035】発光管10内には、一対の電極(電極棒)
12が互いに対向して配置されている。電極12の先端
は、0.2〜5mm程度(例えば、0.6〜1.0m
m)の間隔(アーク長)Dで、発光管10内に配置され
ており、一対の電極12のそれぞれは、タングステン
(W)から構成されている。電極12の先端には、ラン
プ動作時における電極先端温度を低下させることを目的
として、コイル(例えば、タングステン製のコイル)を
巻いておくことが好ましい。
【0036】発光管10内には、発光物質として、水銀
18が封入されている。超高圧水銀ランプとしてランプ
50を動作させる場合、水銀18は、例えば、発光管1
0の内容積に対して150mg/cc程度またはそれ以
上(150〜200mg/ccまたはそれ以上)の水銀
と、5〜30kPaの希ガス(例えば、アルゴン)と、
必要に応じて、少量のハロゲンとが発光管10内に封入
されている。
【0037】発光管10内に封入されるハロゲンは、ラ
ンプ動作中に電極12から蒸発したW(タングステン)
を再び電極12に戻すハロゲンサイクルの役割を担って
おり、例えば、臭素である。封入するハロゲンは、単体
の形態だけでなく、ハロゲン前駆体の形態(化合物の形
態)のものでもよく、本実施形態では、ハロゲンをCH
2Br2の形態で発光管10内に導入している。また、本
実施形態におけるCH 2Br2の封入量は、0.0017
〜0.17mg/cc程度であり、これは、ランプ動作
時のハロゲン原子密度に換算すると、0.01〜1μm
ol/cc程度に相当する。なお、ランプ50の耐圧強
度(動作圧力)は、15〜20MPaまたはそれ以上で
ある。また、管壁負荷は、例えば、60W/cm2程度
以上であり、特に上限は設定されない。例示的に示す
と、管壁負荷は、例えば、60W/cm2程度以上か
ら、300W/cm2程度の範囲(好ましくは、80〜
200W/cm2程度)のランプを実現することができ
る。冷却手段を設ければ、300W/cm2程度以上の
管壁負荷を達成することも可能である。なお、定格電力
は、例えば、150W(その場合の管壁負荷は、約13
0W/cm2に相当)である。
【0038】本実施形態におけるキャビティ20の容量
は、例えば0.01〜0.05ccであり、キャビティ
20には、放電可能なガスが少なくとも封入されてお
り、典型的には、発光管10内と同様のガス(希ガス、
水銀蒸気)が封入されている。発光管10内と同様のガ
スがキャビティ20内に封入されるのは、製造工程上の
特徴である。製造工程は複雑になるが、異なるガスを封
入することも可能である。また、キャビティ20内に、
酸化バリウムやトリウムタングステンのような電子を放
出しやすく、放電を容易にする物質を配置しておくこと
も可能である。なお、本実施形態では、キャビティ20
内において、金属箔(13、13a、13b)およびそ
のエッジは一切露出していないが、金属箔が全体的にキ
ャビティ20内の露出している図2に示した構成と比較
すれば、本実施形態の構成で、金属箔(13、13a、
13b)の一部が露出していたとしても、他の部分は露
出していないので、箔劣化防止の効果は得られる。
【0039】金属棒(ピン)21は、例えば、タングス
テンまたはトリウムタングステンから構成することがで
きる。また、モリブデンから構成してもよい。コスト面
を考えると、タングステン製のピンを用いることが好ま
しいが、キャビティ20内の放電をより容易に行おうと
する場合には、電子を放出しやすいトリウムタングステ
ンから構成したピンを用いることが好ましい。なお、図
2に示した構成では、モリブデン箔110によって放電
を起こす必要があるのであるが、金属棒21としてタン
グステン製ピンを用いた場合でも、図2に示した構成と
同等な作用をもたらすことができる。
【0040】金属棒21は、溶接により、第1および第
2の金属箔部13a、bに接続されており、本実施形態
における金属棒21の長さおよび直径は、それぞれ、
5.0〜7.0mmおよび0.3〜0.5mmである。
また、第1および第2の金属箔部13a、bのそれぞれ
の長手方向の長さおよび幅は、6.0〜8.0mmおよ
び1.5〜2.0mmであり、金属箔13の長手方向の
長さおよび幅は、15.0〜20.0mmおよび1.5
〜2.0mmである。第1および第2の金属箔部13
a、b、金属箔13は、いずれもモリブデンから構成さ
れている。
【0041】図4に示した構成では、封止部11bだけ
にキャビティ20を設けたが、それに限らず、両方の封
止部11a、bにキャビティ20を設けてもよい。この
ようにすれば、いずれの封止部11a、bにアンテナを
設けても、低電圧で始動可能なランプを実現することが
できる。また、図4に示した構成では、ループ状のアン
テナ30を設けたが、図6に示すように、封止部11b
にらせん状にリード31を巻き付けて、アンテナ30に
してもよい。らせん状のアンテナ30の場合、キャビテ
ィ20全体を覆うので、キャビティ20内での放電をよ
り確実に行うことができるという利点も得られる。
【0042】次に、図7(a)から(d)を参照しなが
ら、本実施形態の放電ランプ50の製造方法を説明す
る。図7(a)から(d)は、本実施形態の製造方法を
説明するための工程図である。
【0043】最初に、図7(a)に示すように、放電ラ
ンプの発光管(10)となる発光管部110と、発光管
部110から延びた側管部111とを有する放電ランプ
用パイプ(放電ランプ用ガラス管)80を用意した後、
電極組立体90を側管部111に挿入する。電極組立体
90は、電極12と、第1の金属箔部13aと、金属棒
21と、第2の金属箔部13bと、外部リード14とか
ら構成されている。電極12は、第1の金属箔部13a
に溶接により接続されており、外部リード14は、第2
の金属箔部13bに溶接により接続されている。第1の
金属箔部13aおよび第2の金属箔部13bは、金属棒
21によって連結されており、電極12の先端には、コ
イル112が巻き付けられている。
【0044】電極組立体90は、電極12の先端が発光
管部10内に位置するように、側管部111に挿入され
て、固定される。電極組立体90の固定は、外部リード
14の一部に設けたモリブデンテープまたはコイルを側
管部111の内壁に接触させることによって行うことが
できる。
【0045】次いで、図7(b)から(d)に示すよう
に、放電ランプ用パイプ80内を減圧状態にし、側管部
111を加熱軟化させることによって、電極組立体90
の第1および第2の金属箔部13a、bと、側管部11
1とを密着させる。
【0046】まず、図7(b)に示すように、側管部1
11のうちの第1の金属箔部13aに対応する部分(領
域A)と、第1の金属箔部13aとを密着させる。ここ
では、発光管部110と側管部111との境界あたりか
ら、図中の矢印のように加熱して、領域Aの部分の封止
を行う。本実施形態では、バーナーによって加熱してい
るが、レーザ(例えば、CO2可変レーザ)によって加
熱してもよい。なお、バーナとレーザとを併用してもよ
い。
【0047】領域Aの部分を加熱して封止すると、図7
(c)に示すように、第1の金属箔部13aと側管部1
11(図中、斜線部のガラス部15)とが密着する。そ
の後、領域Bの部分は、バーナを止めて、次に、領域C
の部分の加熱を行う。なお、領域Bの部分を1秒以内で
バーナを早く移動させて、領域Cの部分の加熱を行うよ
うにしてもよい。
【0048】領域Cの部分の加熱が終了すると、図7
(d)に示すように、側管部111のうちの第2の金属
箔部13aに対応する部分(領域C)と、第2の金属箔
部13bとを密着する。ここで、領域Bの部分は、金属
棒21と密着させていないので、金属棒21の周囲にキ
ャビティ20が形成される。このようにして、キャビテ
ィ20を有する封止部11bが得られる。一対の封止部
の両方ともキャビティ20を形成する場合には、同じ工
程を繰り返せばよいし、一方の封止部だけにキャビティ
20を形成する場合には、例えば、キャビティ20のな
い封止部11aを作製した後に、図7(a)〜(d)に
示すようにして、キャビティ20を有する封止部11b
を作製すればよい。
【0049】なお、発光管10内に、希ガスや水銀を導
入した後に、図7(a)〜(d)の工程を経て、キャビ
ティ20を形成すると、自動的にキャビティ20内には
希ガス・水銀蒸気が封入されることになる。図7に示し
た工程では、発光管部110側から封止を行ったが、そ
れと反対の側から封止を行うことも可能である。また、
最初に、キャビティ20を有する封止部11bを作製し
た後、キャビティ20のない封止部11aを作製しても
よい。
【0050】本実施形態の製造方法では、箔の長さが短
い第1および2の金属箔部13a、bを含む電極組立体
90を用いて封止部形成工程を行うため、箔の長さの長
い金属箔を含むものを用いる場合と比較して、箔の曲が
りを抑制することができるという別の効果も得られる。
箔が曲がると、電極間距離が変動し得るので、箔の曲が
りを防止して、放電ランプを製造することができること
の利点は大きい。
【0051】図8(a)から(e)では、バーナ95を
明示して、本実施形態の製造方法をよりわかりやすく例
示している。
【0052】図8(a)に示すように、まず、放電ラン
プ用パイプ80の側管部111に電極組立体90を挿入
した後、図8(b)に示すように、発光管部110側か
らバーナ95を用いて加熱し、そして、図中の矢印方向
にバーナ95を移動させていく。
【0053】次に、図8(c)に示すように、第1の金
属箔部13aの封止が完了したら、図8(d)に示すよ
うに、金属棒21の部分の加熱は停止して、バーナ95
を移動させる。
【0054】その後、図8(e)に示すように、第2の
金属箔部13bの部分にさしかかったら、再び加熱を始
め、第2の金属箔部13bの封止を行う。
【0055】本願発明者が実験を行ったところ、バーナ
95の移動速度は、周囲の状況(湿度、温度、空気流な
ど)にあわせて適宜変化させて決定することが好ましい
ことがわかった。これは、同じランプを作製する場合で
も、作製する場所の状況(湿度、温度、空気流など)や
各製造装置の個体差により、好適な移動速度が変化し得
るからである。
【0056】なお、バーナを用いてキャビティ20を形
成すると、図9(a)に示すように、キャビティ20の
輪郭線(キャビティ20を規定するガラス部15の輪郭
線)20aは、封止部の長手方向に対して斜めに延びる
傾向がある。一方、レーザを用いてキャビティ20を形
成すると、図9(b)に示すように、輪郭線20aは、
封止部の長手方向に対してほぼ垂直に延びて、ほぼ四角
形(長方形)のキャビティ20が形成されやすい傾向が
ある。バーナ、レーザのいずれを用いてキャビティ20
を形成するかは、製造時の諸条件に応じて適宜選択すれ
ばよいが、外力からの封止部の強度を維持するという観
点からは、輪郭線20aが斜めに延びる方が好ましい。
外力からの強度を維持するという観点からは、輪郭線2
0aが延びる角度θは、封止部の長手方向(箔が延びる
方向)を基準にして、例えば、15°から60°(例え
ば、30°程度や、45°程度)の範囲内におさまるよ
うにすることが望ましい。なお、図9においては、キャ
ビティ20の輪郭を見やすいようにするために、金属棒
21を省略して示している。 (実施形態2)次に、図10を参照しながら、本発明に
よる実施形態2にかかる放電ランプを説明する。図10
は、本実施形態2の放電ランプ51における封止部11
bの構成を模式的に示している。
【0057】図10に示した放電ランプ51は、上記実
施形態の放電ランプ50の金属棒21にコイル22が巻
き付けられた構成を有している。他の点は、上記実施形
態の構成と同様であるので、説明の簡潔化のため、同じ
内容については説明を省略または簡略化する。
【0058】本実施形態の構成の場合、例えばトリウム
タングステン製コイル22を金属棒21に巻き付けるこ
とによって、アンテナと、コイル22または金属棒21
との間の放電を容易にすることができる。なお、コイル
22には、タングステン製のものを用いても問題はな
い。さらに、タングステン製コイルに、トリウムタング
ステンを塗布したものをコイル22として用いても良
い。
【0059】さらに、図11に示すように、コイル22
の一部を金属棒21に溶接して、コイル22の他の部分
を、金属棒21と間隔があくように金属棒21に巻くよ
うな構成にしてもよい。図11に示した放電ランプ52
の場合、製造段階において、コイル22によって、電極
位置がずれることをより効果的に防止することができ
る。つまり、コイル22が側管部の内面に接することに
より、電極(12)を有する電極組立体(90)の位置
がずれるのを防止することができ、その結果、より簡便
に且つ正確にアーク長の調整を行うことができる。今
日、超高圧水銀ランプのアーク長は、1mm程度の極め
て短い間隔にまでなっているので、その調整は、比較的
アーク長が長かった時代と比べると、電極位置ずれ防止
の効果はより重要な意義を有するようになってきてい
る。
【0060】放電ランプ51の製造方法は、金属棒21
にコイル22が巻かれている点以外は、実質的に上記実
施形態1と同様であるのでここでは省略し、放電ランプ
52の製造方法を以下に説明する。図12(a)から
(c)は、本実施形態にかかる放電ランプ52の製造方
法を説明するための工程図である。
【0061】最初に、図7(a)に示すように、箔と箔
とを連結する金属棒12に、コイル22を溶接してお
く。コイル22は、トリウムタングステンまたはタング
ステンから構成されており、そして、金属棒12に溶接
する箇所の径が小さい部分22aと、それよりも径の大
きい部分22bとを有している。ここでは、直径0.3
5mmの金属棒12を用い、コイル22b部分の内径を
1.9mm程度としている。なお、コイル22の径は、
0.05mm程度である。
【0062】次に、コイル22が溶接された金属棒1
2、電極12、外部リード14、第1および第2の金属
箔部13a,bを含む電極組立体91を作製し、その
後、図12(b)に示すように、放電ランプ用ガラスパ
イプ80の側管部111に電極組立体91を挿入する。
なお、側管部111の内径は2.0mm程度である。
【0063】次いで、図12(c)に示すように、図中
の矢印の位置から、バーナまたはレーザによって側管部
111を加熱し、領域A、B、Cの順に封止していく。
コイル22(特に、22b)の内側(金属棒21寄り)
には、側管部111を構成するガラス部15が侵入でき
ないので、コイル22の内側にキャビティ20が形成さ
れる。コイル22とガラス部15との熱膨張係数の差を
考慮し、コイル22とガラス部15との間に隙間を設け
たい場合には、領域Bを加熱せずにバーナ(またはレー
ザ)を通過させるか、1秒以内で通過させるようにすれ
ばよい。
【0064】図13(a)から(e)では、図8と同様
に、バーナ95を明示して、本実施形態の製造方法をよ
りわかりやすく例示している。
【0065】図13(a)に示すように、まず、放電ラ
ンプ用ガラスパイプ80の側管部111に電極組立体9
1を挿入した後、図13(b)に示すように、発光管部
110側からバーナ95を用いて加熱し、そして、図中
の矢印方向にバーナ95を移動させていく。
【0066】次に、図13(c)に示すように、第1の
金属箔部13aの封止が完了した後、図13(d)に示
すように、コイル22が巻かれた金属棒21の部分の加
熱を行いながら、バーナ95を移動させる。なお、図1
3(d)に示した工程においては、バーナ95の加熱を
とめてもよい。
【0067】その後、図13(e)に示すように、第2
の金属箔部13bの部分の加熱を行い、第2の金属箔部
13bの封止を行う。このようにして、コイル22の内
側にキャビティ20を有する封止部11bが得られる。
【0068】得られた放電ランプ52に、アンテナを設
けると、図14に示すようになる。図14では、リード
31を封止部11bの外周にらせん状に巻き付けてアン
テナ30としているが、図4に示すようにループ状のア
ンテナを設けても良い。
【0069】なお、上記説明では、封止部11bについ
ての製造方法を中心に説明したが、放電ランプ(高圧水
銀ランプ)の全体の製造方法を簡単に説明すると、以下
の通りである。図15および図16は、本発明の実施形
態にかかる放電ランプの製造方法を説明するための工程
図である。
【0070】まず、図15(a)に示すように、あらか
じめ電極12とモリブデン箔13と外部リード14を組
み合わせて用意した電極組立体89を、放電ランプ用ガ
ラスパイプ80における側管部111の一端から内部に
挿入し、電極12先端が将来発光管10となる部位(発
光管部)110内の所定の位置にくるように、配置す
る。電極組立体89の外部リード14の一端には、電極
組立体89を固定するためのモリブデンテープ17が設
けられており、これにより電極組立体89を適切な位置
に固定することができる。
【0071】図15(a)に示した状態にした後、図1
5(b)に示すように、まず、ガラスパイプ80内部を
矢印78で略示するように真空排気し、次いで、矢印7
9で略示するように、大気圧以下の乾燥した不活性ガス
(例えば、アルゴンガス)を、例えば50mbr(約5
×103Pa)か200mbar(約2×104Pa)程
度導入する。
【0072】次に、図15(c)に示すように、矢印6
1に示すようにガラスパイプ80を回転させながら、矢
印82で略示するように、電極組立体89が位置する付
近のガラスパイプ80の部位を加熱する。この加熱は、
例えば酸素水素やプロパンなどのガスバーナーか、CO
2などのレーザーで行う。なお、この工程は、ガラスパ
イプ80を略垂直に立てた状態で行ってもよい。その場
合は、電極組立体89が将来発光部となる部位(11
0)よりも上側に配置される状態で行うのが好ましい。
【0073】モリブデン箔13のところで気密が十分に
保たれるまで加熱が完了すれば、図15(d)に示すよ
うに、封止部11aが形成されたガラスパイプ80が完
成する。なお、主に図15(a)に示した工程を、電極
配置工程(または、電極組立体配置工程)と呼び、そし
て、主に図15(c)に示した工程を封止部形成工程と
呼ぶこととする。
【0074】続いて、図16(a)に示すように、ガラ
スパイプ(第1電極封止されたガラスパイプ)80の開
口端から、発光物質である水銀18と、コイル22が巻
かれた金属棒21を有する電極組立体91とを内部に挿
入する。そして、挿入した電極組立体91の電極12の
一端が、将来発光管10となる部位(110)内で、封
止部11a側の電極12の先端から約1mm離れた位置
には位置づけされるように、電極組立体91をガラスパ
イプ80内に挿入・位置づけする。電極組立体91にお
ける外部リード14の一端にもモリブテープ17が設け
られており、これにより、電極組立体91を所定位置に
容易に固定することができる。
【0075】次に、図16(b)中の矢印78で示すよ
うに、ガラスパイプ80内を真空排気し、続いて、図1
6(c)の矢印79で示すように、乾燥した希ガス(例
えば、アルゴンガス)を、例えば200mbr(約2×
104Pa)導入する。このとき少量のハロゲンガス
(または、分解してハロゲンとなるハロゲン前駆体物
質)を混合させてもよい。
【0076】その後、図15(c)と同様に、図16
(d)に示すように、矢印61の方向にガラスパイプ8
0を回転させながら、矢印82で略示するように、電極
組立体91が位置する付近のガラスパイプ80の部位を
加熱する。この加熱は、例えば酸素水素やプロパンなど
のガスバーナーか、CO2などのレーザーで行う。な
お、図15(c)と同様に、この工程はガラスパイプ8
0を略垂直に立てた状態で行ってもよい。その場合は、
電極組立体91が将来発光管10となる部位(110)
よりも上側に配置される状態で行うのが好ましい。ま
た、水銀18の蒸発を防ぐために、将来発光管10とな
る部位110を、例えば液体窒素で冷やしながら、この
加熱工程を行ってもよい。この封止部形成工程は、図1
3(b)から(e)に示した通りである。
【0077】そして、図16(e)に示すように、発光
管10と封止部11a、bとが形成されたランプ52が
完成する。最後に、外部リード14が外部に露呈するよ
うに不要なガラス部およびモリブデンテープ17を切除
し、アンテナ80を設ければ、図14に示したようなラ
ンプ52が完成する。 (実施形態3)上記実施形態1および2の高圧放電ラン
プは、反射鏡と組み合わせて、ミラー付きランプないし
ランプユニットにすることができる。
【0078】図17は、上記実施形態1のランプ50を
備えたミラー付きランプ900の断面を模式的に示して
いる。なお、断面のハッチングは省略している。
【0079】ミラー付きランプ900は、ランプ50
と、ランプ50から発せられた光を反射する反射鏡20
0とから構成されている。そして、ランプ50のキャビ
ティ20の周囲には、アンテナ(不図示)が設けられて
いる。なお、ランプ50は例示であり、上記実施形態の
ランプ51または52のいずれであってもよい。また、
ミラー付ランプ900は、反射鏡60を保持するランプ
ハウスをさらに備えていてもよい。ここで、ランプハウ
スを備えた構成のものは、ランプユニットに包含される
ものである。
【0080】反射鏡200は、内面の一部が放物面体で
構成された耐熱性ガラスからなり、反射鏡200の一部
には、金属線204を通すための小さな穴203が設け
られており、反射鏡200の外面には、ステンレス製の
金具202が取り付けられている。この金具202に
は、反射鏡に200を貫通する小さな穴203を通っ
て、一端がランプ50の外部リード線に電気的に接続さ
れた導電性の金属線204が電気的に接続されている。
【0081】ランプ50は、図17に示すように、反射
鏡200に固定されている。反射鏡200が放物面鏡の
場合には、ランプ50が発する光のうちできるだけその
多くが、反射鏡200の仮想の回転軸(光軸とも呼ぶ)
に平行な光となって開口部から出射されるように、ラン
プ50は、反射鏡200に固定される。反射鏡200が
楕円面鏡の場合、出射光が光軸上の焦点に集まるよう
に、ランプ50は、反射鏡200に固定される。具体的
な構成を述べると、反射鏡200のネック部206に、
ランプ50の第1の封止部13bを挿入し、耐熱性のセ
メント205によって、ネック部206に封止部13b
を固定する形で、ランプ50は反射鏡200に固定され
ている。反射鏡200の前面開口部には、例えば前面ガ
ラスを取り付けることができる。
【0082】本実施形態では、キャビティ20を含む封
止部13bは、反射鏡200の開口部側に設けている
が、封止部13bをネック部206側に設けることも可
能である。ただし、封止部13bにアンテナ(30)を
設けたときに、封止部13bをネック部206に位置づ
けると、アライニング(照度確定作業)の時に不具合
(例えば、アンテナがあるため動かせない等)が生じ得
る。したがって、アライニングのことを考慮すると、キ
ャビティ20を含む封止部13bは、反射鏡200の開
口部側に設けることが好ましい。
【0083】上述したように、反射鏡200は、例え
ば、平行光束、所定の微小領域に収束する集光光束、あ
るいは、所定の微小領域から発散したのと同等の発散光
束になるようにランプ50からの放射光を反射するよう
に構成されている。なお、最近のプロジェクタに対して
は、手軽に持ち運びができるようという要望が強くなっ
てきており、そのために、ノート型のパーソナルコンピ
ュータのように、サイズがA5サイズやB5サイズに近
い小型で、かつ薄いプロジェクタの開発・商品化が望ま
れている。そのような状況の中、反射鏡付き高圧水銀ラ
ンプに対しては、開口部の径が45mmよりも小さい、
より小型の反射鏡を使用するようになってきている。そ
れに加えて、反射鏡200のタイプも、平行光を出射す
る放物面鏡タイプから、出射光がある一点(焦点)に収
束する短焦点距離を有する楕円面鏡タイプのものが使用
されるようになってきている。これは、プロジェクタ内
の光路長が短くなって結果的にプロジェクタの小型化
に、より寄与できるという理由によるものである。
【0084】このようなミラー付ランプないしランプユ
ニットは、例えば、液晶やDMDを用いたプロジェクタ
等のような画像投影装置に取り付けることができ、画像
投影装置用光源として使用される。画像投影装置として
は、例えば、DMDを用いたプロジェクタ(デジタルラ
イトプロセッシング(DLP)プロジェクタ)や、液晶
プロジェクタ(LCOS(Liquid Crystal on Silico
n)構造を採用した反射型のプロジェクタも含む。)を
挙げることができる。本実施形態のランプは、低電圧で
始動することができるので、それだけ発生するノイズも
少ない。したがって、DLPプロジェクタのようなノイ
ズに比較的弱い画像投影装置にも、好適に適用すること
ができる。
【0085】また、上記実施形態の高圧放電ランプ、お
よびミラー付ランプないしランプユニットは、画像投影
装置用光源の他に、紫外線ステッパ用光源、または競技
スタジアム用光源や自動車のヘッドライト用光源、道路
標識を照らす投光器用光源などとしても使用することが
できる。 (他の実施形態)上記実施形態では、発光物質として水
銀を使用する水銀ランプを高圧放電ランプの一例として
説明したが、本発明は、封止部(シール部)によって発
光管の気密を保持する構成を有するいずれの高圧放電ラ
ンプにも適用可能である。例えば、金属ハロゲン化物を
封入したメタルハライドランプなどの高圧放電ランプに
も適用することができる。メタルハライドランプにおい
ても、低電圧で始動できることは好適だからである。ま
た、近年、水銀を封入しない無水銀メタルハライドラン
プの開発も進んでいるが、そのような無水銀メタルハラ
イドランプに本発明を適用することも可能である。
【0086】上記実施形態の技術が適用された無水銀メ
タルハライドランプとしては、図4、図6、図14など
に示した構成において、発光管10内に、水銀が実質的
に封入されてなく、かつ、少なくとも、第1のハロゲン
化物と、第2のハロゲン化物と、希ガスとが封入されて
いるものが挙げられる。このとき、第1のハロゲン化物
の金属は、発光物質であり、第2のハロゲン化物は、第
1のハロゲン化物と比較して、蒸気圧が大きく、かつ、
前記第1のハロゲン化物の金属と比較して、可視域にお
いて発光しにくい金属の1種または複数種のハロゲン化
物である。例えば、第1のハロゲン化物は、ナトリウ
ム、スカンジウム、および希土類金属からなる群から選
択された1種または複数種のハロゲン化物である。そし
て、第2のハロゲン化物は、相対的に蒸気圧が大きく、
かつ、第1のハロゲン化物の金属と比較して、可視域に
発光しにくい金属の1種または複数種のハロゲン化物で
ある。具体的な第2のハロゲン化物としては、Mg、F
e、Co、Cr、Zn、Ni、Mn、Al、Sb、B
e、Re、Ga、Ti、ZrおよびHfからなる群から
選択された少なくとも一種の金属のハロゲン化物であ
る。そして、少なくともZnのハロゲン化物を含むよう
な第2のハロゲン化物がより好適である。
【0087】また、他の組み合わせ例を挙げると、透光
性の発光管(気密容器)10と、発光管10内に設けら
れた一対の電極12と、発光管10に連結された一対の
封止部(13a、b)とを備えた無水銀メタルハライド
ランプにおける発光管10内に、発光物質であるScI
3(ヨウ化スカンジウム)およびNaI(ヨウ化ナトリ
ウム)と、水銀代替物質であるInI3(ヨウ化インジ
ウム)およびTlI(ヨウ化タリウム)と、始動補助ガ
スとしての希ガス(例えば1.4MPaのXeガス)が
封入されているものである。この場合、第1のハロゲン
化物は、ScI 3(ヨウ化スカンジウム)、NaI(ヨ
ウ化ナトリウム)となり、第2のハロゲン化物は、In
3(ヨウ化インジウム)、TlI(ヨウ化タリウム)
となる。なお、第2のハロゲン化物は、比較的蒸気圧が
高く、水銀の役割の代わりを担うものであればよいの
で、InI3(ヨウ化インジウム)等に代えて、例え
ば、Znのヨウ化物を用いても良い。
【0088】さらに、上記実施形態では、水銀蒸気圧が
20MPa程度以上の場合(いわゆる超高圧水銀ランプ
の場合)について説明したが、水銀蒸気圧が1MPa程
度の高圧水銀ランプに適用することを排除するものでは
ない。つまり、超高圧水銀ランプおよび高圧水銀ランプ
を含む高圧放電ランプ全般に適用できるものである。ま
た、上記実施形態のランプでは、封止部をシュリンク手
法によって作製したが、ピンチング手法によって作製さ
れたものを排除するものではない。
【0089】加えて、一対の電極12間の間隔(アーク
長)は、ショートアーク型であってもよいし、それより
長い間隔であってもよい。上記実施形態のランプは、交
流点灯型および直流点灯型のいずれの点灯方式でも使用
可能である。また、上記実施形態の構成は相互に採用す
ることが可能である。
【0090】以上、本発明の好ましい例について説明し
たが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の
変形が可能である。
【0091】
【発明の効果】本発明の放電ランプによれば、封止部の
うち金属棒が位置する部分の周囲に、少なくとも希ガス
が封入されたキャビティを有しているので、低電圧で始
動をすることができるとともに、箔劣化を抑制して寿命
が短くなることを防止した放電ランプを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のショートアーク型の超高圧水銀ランプ1
000の構成を模式的に示す図である。
【図2】従来の低電圧始動ランプの構成を示す図であ
る。
【図3】(a)および(b)は、それぞれ、図2に示し
たランプの平面図および側面図である。
【図4】本発明による実施形態1にかかる放電ランプ5
0の構成を模式的に示す図である。
【図5】(a)および(d)は、それぞれ、放電ランプ
50の封止部11bの平面図および側面図である。
【図6】実施形態1にかかる放電ランプ50の構成を模
式的に示す図である。
【図7】(a)〜(d)は、実施形態1にかかる放電ラ
ンプ50の製造方法を説明するための工程図である。
【図8】(a)〜(e)は、実施形態1にかかる放電ラ
ンプ50の製造方法を説明するための工程図である。
【図9】(a)および(b)は、キャビティ20の形状
を模式的に示す図である。
【図10】実施形態2にかかる放電ランプ51の構成を
模式的に示す部分拡大図である。
【図11】実施形態2にかかる放電ランプ52の構成を
模式的に示す部分拡大図である。
【図12】(a)〜(c)は、実施形態2にかかる放電
ランプ52の製造方法を説明するための工程図である。
【図13】(a)〜(e)は、実施形態2にかかる放電
ランプ52の製造方法を説明するための工程図である。
【図14】実施形態2にかかる放電ランプ52の構成を
模式的に示す図である。
【図15】(a)〜(d)は、実施形態2にかかる放電
ランプ52の製造方法を説明するための工程図である。
【図16】(a)〜(e)は、実施形態2にかかる放電
ランプ52の製造方法を説明するための工程図である。
【図17】本発明の実施形態にかかるミラー付きランプ
(ランプユニット)900の断面を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
10 発光管 11a、11b 封止部 12 電極(W電極) 13 金属箔構造体(金属箔) 13a 第1の金属箔部 13b 第2の金属箔部 14 外部リード 15 ガラス部 17 金属テープ(モリブデンテープ) 18 発光物質(水銀) 20 キャビティ(空洞) 21 金属棒 22 コイル 30 アンテナ 31 リード(リード線) 50、51、52 放電ランプ 80 放電ランプ用ガラスパイプ 89、90、91 電極組立体 95 バーナー 100 発光管 101a 封止部 101b 封止部 102 電極 103 モリブデン箔 104 外部リード 105 ガラス部 110 発光管部 111 側管部 112 コイル 120 アンテナ 121 リード線 122 アンテナ 150 キャビティ 200 反射鏡 900 ミラー付きランプ 1000 高圧放電ランプ 2000 低電圧始動の高圧放電ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長倉 強 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 栗本 嘉隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 堀内 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C012 JJ01 JJ10 5C039 BA07 BA12 5C043 AA20 CC02 CD01 DD11 DD17 DD18 EA09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光物質が封入された管内に一対の電極
    が対向して配置された発光管と、 前記発光管の両端に形成され、且つ、前記一対の電極の
    それぞれに電気的に接続された金属箔構造体が封止され
    た封止部とを備え、 少なくとも一方の前記金属箔構造体は、第1の金属箔部
    と第2の金属箔部と両者を連結する金属棒とから構成さ
    れており、 前記少なくとも一方の封止部は、当該封止部のうち前記
    金属棒が位置する部分の周囲に、キャビティを有してお
    り、 前記キャビティの内部には、少なくとも希ガスが封入さ
    れている、放電ランプ。
  2. 【請求項2】 前記第1の金属箔部および前記第2の金
    属箔部は、モリブデンから構成されており、 前記金属棒は、トリウムタングステン、タングステンお
    よびモリブデンからなる群から選択された材料から構成
    されている、請求項1に記載の放電ランプ。
  3. 【請求項3】 前記金属棒の少なくとも一部は、前記キ
    ャビティに露出しており、 前記第1の金属箔部および前記第2の金属箔部は、前記
    封止部を構成するガラスによって覆われており、且つ、
    前記キャビティに露出していない、請求項1に記載の放
    電ランプ。
  4. 【請求項4】 発光物質が封入された管内に一対の電極
    が対向して配置された発光管と、 前記発光管の両端に形成され、且つ、前記一対の電極の
    それぞれに電気的に接続された金属箔構造体が封止され
    た封止部とを備え、 少なくとも一方の前記金属箔構造体は、第1の金属箔部
    と第2の金属箔部と両者を連結する金属棒とから構成さ
    れており、 当該少なくとも一方の金属箔構造体を封止する封止部
    は、当該封止部のうち前記金属棒が位置する部分の周囲
    に、キャビティを有しており、 前記キャビティの内部には、少なくとも希ガスが封入さ
    れており、 前記金属棒には、コイルが巻かれており、 前記コイルの少なくとも一部は、前記キャビティ内に露
    出している、放電ランプ。
  5. 【請求項5】 前記コイルは、トリウムタングステンま
    たはタングステンから構成されている、請求項4に記載
    の放電ランプ。
  6. 【請求項6】 前記コイルの一部が、前記金属棒の一部
    に溶接によって接続されており、 前記コイルの残部は、前記金属棒の表面から離間して前
    記金属棒の周囲に巻かれている、請求項4または5に記
    載の放電ランプ。
  7. 【請求項7】 前記放電ランプは、前記発光管の内容積
    に対して150mg/cm3以上の水銀が前記発光物質
    として封入された高圧水銀ランプである、請求項1から
    6の何れか一つに記載の放電ランプ。
  8. 【請求項8】 前記キャビティが位置する封止部の外周
    には、アンテナが設けられている、請求項1から7の何
    れか一つに記載の放電ランプ。
  9. 【請求項9】 請求項1から8の何れか一つに記載の放
    電ランプと、前記放電ランプから発する光を反射する反
    射鏡とを備えたランプユニット。
  10. 【請求項10】 金属箔構造体と、前記金属箔構造体に
    接続された電極と、前記電極が接続された側とは反対側
    の前記金属箔構造体に接続された外部リードとを有する
    電極組立体であって、前記金属箔構造体は、第1の金属
    箔部と第2の金属箔部と両者を連結する金属棒とから構
    成されており、前記電極は前記第1の金属箔部に接続さ
    れており、前記外部リードは前記第2の金属箔部に接続
    されている、電極組立体を用意する工程(a)と、 発光管部と、前記発光管部から延びた側管部とを有する
    放電ランプ用パイプにおける前記発光管部内に前記電極
    の先端が位置するように、前記パイプの前記側管部に前
    記電極組立体を挿入する工程(b)と、 前記工程(b)の後、前記放電ランプ用パイプ内を減圧
    状態にし、前記側管部を加熱軟化させることによって、
    前記側管部と前記金属箔構造体とを密着させる工程
    (c)とを包含し、 前記工程(c)は、 前記側管部のうちの前記第1の金属箔部に対応する部分
    と、当該第1の金属箔部とを密着させる工程(c−1)
    と、 前記側管部のうちの前記第2の金属箔部に対応する部分
    と、当該第2の金属箔部とを密着させる工程(c−2)
    と、 前記工程(c−1)と(c−2)とによって、前記側管
    部のうちの前記金属棒の周囲に、キャビティを形成する
    工程とを含む、放電ランプの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記工程(a)で用意する前記電極組
    立体の前記金属棒には、コイルが巻かれている、請求項
    10に記載の放電ランプの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記コイルの一部が、前記金属棒の一
    部に溶接により接続されており、 前記コイルの残部は、前記金属棒の表面から離間して前
    記金属棒の周囲に巻かれている、請求項11に記載の放
    電ランプの製造方法。
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