JP2003178715A - ランプユニットおよび画像投影装置 - Google Patents

ランプユニットおよび画像投影装置

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JP2003178715A
JP2003178715A JP2001379240A JP2001379240A JP2003178715A JP 2003178715 A JP2003178715 A JP 2003178715A JP 2001379240 A JP2001379240 A JP 2001379240A JP 2001379240 A JP2001379240 A JP 2001379240A JP 2003178715 A JP2003178715 A JP 2003178715A
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JP
Japan
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external lead
lamp
lead wire
reflecting mirror
lamp unit
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Application number
JP2001379240A
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English (en)
Inventor
Makoto Horiuchi
誠 堀内
Takeshi Ichibagase
剛 一番ヶ瀬
Satoyuki Seki
関  智行
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面照度の低下を防止したランプユニットを
提供すること。 【解決手段】 放電ランプ100と、反射鏡60と、外
部回路に電気的に接続される外部引出しリード線65と
備えたランプユニット500である。放電ランプ100
は、発光管10と、金属箔24と、外部リード30とを
有しており、反射鏡60は、出射方向前方に開口部60
aを有する。開口部60aには、前面ガラス64が設け
られており、反射鏡60と前面ガラス64とによって囲
まれる空間において、外部リード30と外部引出しリー
ド線64とは、かしめ部材40の塑性流動によって接合
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電ランプと反射
鏡とを有するランプユニットに関する。特に、液晶プロ
ジェクタ用光源やデジタルマイクロミラーデバイス(D
MD)プロジェクタなどの画像投影装置用光源として使
用されるランプユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大画面映像を実現するシステムと
して、液晶プロジェクタやDMDを用いたプロジェクタ
などの画像投影装置が広く用いられている。このような
画像投影装置には、高い輝度を有する高圧放電ランプが
一般的に広く使用されている。画像投影装置に使用する
光源では、プロジェクタの光学系に含まれる画像素子に
光を集光する必要があるため、高輝度に加えて点光源に
近いことも要求されている。このため、高圧放電ランプ
の中でも、より点光源に近く高輝度の特長を有するショ
ートアーク型の超高圧水銀ランプが有望な光源として注
目されている。
【0003】図9を参照しながら、従来におけるショー
トアーク型の超高圧水銀ランプ1000の説明をする。
図9は、超高圧水銀ランプ1000を模式的に示してい
る。ランプ1000は、石英ガラスから構成され略球状
の発光管(バルブ)110と、同じく石英ガラスから構
成され発光管110に連結された一対の封止部(シール
部)120および120’とを有している。
【0004】発光管110の内部には放電空間115が
あり、放電空間115には、発光物質として水銀118
(水銀封入量:例えば、150〜250mg/cm3
と、希ガス(例えば、数十kPaのアルゴン)と少量の
ハロゲンとが封入されている。放電空間115には、一
対のタングステン電極(W電極)112および112’
が一定の間隔D(例えば、約1.5mm)をおいて互い
に対向して配置されている。W電極112および11
2’は、それぞれ、電極軸(W棒)116と、電極軸1
16の先端領域に巻かれたコイル114とを有してお
り、コイル114は、電極先端温度を低下させる機能を
有している。
【0005】W電極112の電極軸116は、封止部1
20内のモリブデン箔(Mo箔)124に溶接されてお
り、両者が溶接された溶接部117によって、W電極1
12とMo箔124とは電気的に接続されている。封止
部120は、発光管110から延ばされたガラス部12
2とMo箔124とを有しており、ガラス部122とM
o箔124とを圧着させることによって、発光管110
内の放電空間115の気密を保持している。すなわち、
Mo箔124とガラス部122との圧着による箔封止に
よって、封止部120のシールは行われている。封止部
120の断面形状はいずれも円形であり、封止部120
内部の中心に矩形のMo箔124が配置されている。
【0006】封止部120内のMo箔124は、溶接部
117側と反対の側に、モリブデンから構成された外部
リード(Mo棒)130を有している。Mo箔124と
外部リード130とは互いに溶接されており、溶接部1
32で両者は電気的に接続されている。なお、W電極1
12’および封止部120’の構成については、W電極
112および封止部120と同様であるので説明を省略
する。
【0007】次に、ランプ1000の動作原理を簡単に
説明する。外部リード130およびMo箔124を介し
てW電極112および112’に始動電圧が印加される
と、アルゴン(Ar)の放電が起こり、この放電によっ
て発光管110の放電空間115内の温度が上昇し、そ
れによって水銀118が加熱・気化される。その後、W
電極112および112’間のアーク中心部で水銀原子
が励起されて発光する。ランプ1000の水銀蒸気圧が
高いほど発光効率も増加するため、水銀蒸気圧が高いほ
ど画像投影装置の光源として適しているが、発光管11
0の物理的耐圧強度の観点から、15〜25MPaの範
囲の水銀蒸気圧でランプ1000は使用されている。
【0008】図10に示すように、ランプ1000は、
反射鏡60と組み合わせてランプユニット1200にす
ることができる。ランプユニット1200は、放電ラン
プ1000と、放電ランプ1000から発せられた光を
反射する反射鏡60とを備えており、放電ランプ100
0から発せられた光は反射鏡60で反射されて、出射方
向50に向かって出射することになる。反射鏡60は、
出射方向50側に前面開口部60aを有しており、前面
開口部60aには、ランプ破損時の飛散防止のために前
面ガラス(不図示)が取り付けられる。
【0009】前面開口部60a側に位置する封止部12
0の外部リード130には、外部引出しリード線65が
電気的に接続されている。外部引出しリード線65は、
例えばNi−Mn合金から構成されており、外部リード
130との接合箇所131からリード線用開口部62を
通って反射鏡60の外にまで延ばされて、外部回路(例
えば、点灯回路)に電気的に接続されることになる。な
お、放電ランプ1000の一方の封止部120’には口
金55が取り付けられており、封止部120’は、反射
鏡60に取り付けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】封止部20の外部リー
ド130と外部引出しリード線65とを電気的に接続す
る場合、外部リード130に外部引出しリード線65を
単に巻き付ける手法がまず最初に考えられる。しかし、
単に巻き付ける手法では、両者が溶接されている訳では
ないので、外部引出しリード線65と外部リード30と
の間の電気的な接続(電気的な導通)が不完全なものと
なる。それゆえ、接続箇所131において放電が発生す
る可能性があり、この手法を用いて、外部引出しリード
線65と外部リード130との接合を行うことは好まし
くない。それゆえ、ランプユニット1200における外
部リード130と外部引出しリード線65との接合は溶
接によって行われている。
【0011】外部リード130を構成しているモリブデ
ンは、高温になると再結晶化して脆くなる性質を有して
いるため、外部リード130と外部引出しリード線65
とを互いに直接溶接によって接合することは技術的に難
しい。そのため、従来技術においては、外部リード13
0と外部引出しリード線65とを低温で溶接するため
に、図11に示すように、まず、Niからなるスリーブ
(筒)140を外部リード130の接続箇所131の外
周に接するようにして挿入した後、外部リード130と
スリーブ140とを比較的低温で溶接し、次いで、その
スリーブ140と、Ni−Mn合金からなる外部引出し
リード線65とを溶接する。このようにすれば、外部リ
ード130が脆くなるのを避けながら、外部リード13
0と外部引出しリード線65とを電気的に接続すること
が可能となる。
【0012】しかしながら、スリーブ140と外部引出
しリード線65との溶接部142は点溶接によって形成
されており、そのため接触面積が小さいため(ほとんど
点接触の状態であるため)、外部引出しリード線65に
応力が加わると、外部引出しリード線65が接続箇所1
31から簡単に外れてしまうという欠点がある。特に、
ランプユニット1200を組み立てる場合、外部引出し
リード線65を反射鏡60のリード線用開口部62に通
す作業が必要なため、外部引出しリード線65に応力が
加わりやすく、外部引出しリード線65が取れてしまう
ことが多い。また、外部リード130とスリーブ140
との溶接部144も点溶接によって形成されているた
め、スリーブ140に応力が加わるとスリーブ140が
動いて、溶接が外れてしまうことがある。このため、従
来のランプユニット1200においては、外部リード1
30と外部引出しリード線65との間の接続信頼性が良
くないという欠点があった。
【0013】従来においてはランプ寿命が比較的短かっ
たために、外部リード130と外部引出しリード線65
との間の接続信頼性がある程度悪くてもその欠点自体が
単独で大きな問題とされることは比較的少なかったとい
える。しかし、製造技術等の向上によってランプ寿命が
例えば2000時間以上までのばすことができるように
なった今日においては、ランプおよびランプユニットの
信頼性を向上させるためには、外部リード130と外部
引出しリード線65との間の接続信頼性を向上させるこ
とが重要であり、この接続信頼性の問題は益々顕在化し
ていくものと思われる。
【0014】また、次のような課題も発生し得る状況下
となっている。図12を参照しながら、この課題につい
て説明する。図12(a)は、従来のランプユニット1
200の構成を模式的に示す斜視図であり、同図では、
前面ガラス64も明示している。図12(b)は、図1
1とは違う角度で、スリーブ140と外部引出しリード
線65との溶接部142の構成を模式的に示した図であ
る。なお、前面ガラス64は、万が一のランプ破損時に
備えて、ランプ飛散防止のために取り付けられるもので
あるため、この種のランプ110には必須の部材となっ
ている。
【0015】図12(b)(および図11)に示すよう
に、モリブデン製外部リード130に対して溶接を行う
と、外部リード130を構成するモリブデンは酸化し、
酸化モリブデンとなる。それゆえ、このような溶接によ
る接合箇所131を持つランプユニット(1200)の
場合、反射鏡60に前面ガラス34が取り付けられてい
ることにより、点灯中に、溶接部(接合箇所131)に
近い前面ガラス34に白色の「くもり」(すなわち、酸
化モリブデンによるくもり)を生じさせてしまう。この
ような「くもり」は、前面ガラス64の透過率を減少さ
せ、画面照度の低下を導くため、好ましくない。今日で
は、より高出力(高ワット)で、より小さい小型ミラー
のランプユニットの要求が強くなっているため、この
「くもり」の問題は顕在化するおそれがある。さらに、
従来よりも、今日の状況下は、より高い画面照度が求め
られているため、この「くもり」の問題を避けて、高性
能のランプユニットを実現することも難しい。
【0016】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、外部リードと外部引出しリー
ド線との間の接続信頼性を向上させたランプユニットを
提供することにある。また、本発明の他の目的は、前面
ガラスの透過率の低下を抑制して、画面照度の低下を防
止したランプユニットを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるランプユニ
ットは、放電ランプと、前記放電ランプから発する光を
反射する反射鏡と、外部回路に電気的に接続される外部
引出しリード線と備えたランプユニットであって、前記
放電ランプは、発光物質が封入される管内に一対の電極
が対向して配置された発光管と、前記一対の電極のそれ
ぞれに電気的に接続された金属箔と、前記金属箔のう
ち、前記電極と電気的に接続された側の反対側に設けら
れた外部リードとを有しており、前記反射鏡は、出射方
向前方に開口部を有し、かつ、前記開口部には、前面ガ
ラスが設けられており、前記反射鏡と前記前面ガラスと
によって囲まれる空間において、前記外部リードと前記
外部引出しリード線とは、かしめ部材の塑性流動によっ
て接合されている。
【0018】ある好適な実施形態において、前記外部リ
ードと前記外部引出しリード線との接合部は、前記前面
ガラスの近傍に位置する。
【0019】ある好適な実施形態において、前記外部リ
ードは、モリブデンから構成されている。
【0020】前記放電ランプは、封入水銀量150mg
/cm3以上の水銀ランプであることが好ましい。
【0021】前記放電ランプは、80W以上のランプで
あることが好ましい。
【0022】前記反射鏡の反射面の最大径は、40mm
未満であることが好ましい。
【0023】前記反射鏡と前記前面ガラスとによって囲
まれる空間の内容積は、200cm 3以下であることが
好ましい。
【0024】前記反射鏡の内部は、密閉構造となってい
ることが好ましい。
【0025】本発明による画像投影装置は、上記ランプ
ユニットと、前記ランプユニットを光源とする光学系と
を備えている。
【0026】ある実施形態では、前記かしめ部材は筒状
形状を有している。
【0027】ある実施形態では、前記一対の外部リード
のそれぞれは、モリブデンから構成されており、前記か
しめ部材は、前記外部リードを構成するモリブデンより
もやわらかい材料から構成されている、前記かしめ部材
は、耐酸化特性に優れた材料から構成されていることが
好ましい。
【0028】ある実施形態におけるランプユニットの製
造方法は、一対の外部リード線が設けられた放電ランプ
と、外部回路に電気的に接続される外部引出しリード線
と、前記外部引出しリード線を通すための引き出し開口
部および出射方向前方に位置する前面開口部を有する反
射鏡とを用意する工程と、前記一対の外部リード線のう
ちの一方の外部リード線と、前記外部引出しリード線と
を互いに接合する工程と、前記反射鏡の前記前面開口部
から前記放電ランプを前記反射鏡内に入れる工程と、前
記外部リードに接合された前記外部引出しリード線を、
前記反射鏡の内部から、前記反射鏡の前記引き出し開口
部を通して前記反射鏡の外部に引き出す工程と、前記放
電ランプを前記反射鏡に固定する工程とを包含する。
【0029】ある実施形態におけるランプユニットの製
造方法は、一対の外部リード線を有する放電ランプと、
外部回路に電気的に接続される外部引出しリード線と、
前記外部引出しリード線を通すための引き出し開口部お
よび出射方向前方に位置する前面開口部を有する反射鏡
とを用意する工程と、前記反射鏡の前記引き出し開口部
に前記外部引出しリード線を通す工程と、前記反射鏡の
前記前面開口部から前記放電ランプを前記反射鏡内に入
れる工程と、前記一対の外部リード線のうちの一方の外
部リード線と、前記引き出し開口部に通されている前記
外部引出しリード線とを互いに接合する工程と、前記放
電ランプを前記反射鏡に固定する工程とを包含する。
【0030】ある実施形態では、前記放電ランプを前記
反射鏡に固定した後、前記反射鏡の前記前面開口部に前
面ガラスを取り付ける工程をさらに行う。
【0031】前記接合工程は、前記一対の外部リード線
の前記一方の外部リード線と前記外部引出しリード線と
をかしめることによって実行することが好ましい。
【0032】本発明のランプユニットによれば、外部リ
ードと外部引出しリード線とがかしめ部材の塑性流動に
よって接合されているので、多点接触させることができ
る。その結果、外部リードと外部引出しリード線との間
の接続信頼性を向上させることができる。また、本発明
のランプユニットでは、溶接によらずに、外部リードと
外部引出しリード線とを接合しているので、前面ガラス
のくもりの発生を防止し、その結果、画面照度の低下を
防止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。以下の図面においては、説明を
簡明にするために、実質的に同一の機能を有する構成要
素を同一の参照符号で示す。 (実施形態1)図1から図3を参照しながら、本発明に
よる実施形態1を説明する。図1(a)は、本実施形態
にかかる放電ランプ100の上面を模式的に示してお
り、図1(b)は、図1(a)のb−b’線に沿った断
面を示している。
【0034】実施形態1の放電ランプ100は、発光管
(バルブ)10と、発光管10に連結された一対の封止
部20および20’とを有している。発光管10の管内
には、発光物質18が封入される放電空間15があり、
放電空間15には、一対の電極12および12’が対向
して配置されている。発光管10は、石英ガラスから構
成されており、略球形をしている。発光管10の外径は
例えば5mm〜20mm程度であり、発光管10のガラ
ス厚は例えば1mm〜5mm程度である。発光管10内
の放電空間15の容積は、例えば0.01〜1cc程度
である。本実施形態では、外径13mm程度、ガラス厚
3mm程度、放電空間15の容量0.3cc程度の発光
管10が用いられ、発光物質18として水銀を使用し、
例えば150〜200mg/cm3程度の水銀と、5〜
20kPaの希ガス(例えば、アルゴン)と、少量のハ
ロゲンとが放電空間15に封入されている。なお、図1
(a)では、発光管10の内壁に付着している状態の水
銀18を模式的に示している。
【0035】放電空間15内の一対の電極12および1
2’は、例えば0.2〜5mm程度の間隔(アーク長)
で配置されている。電極12および12’としては、例
えば、タングステン電極(W電極)が使用される。本実
施形態では、1.5mm程度の間隔でW電極12および
12’が配置されている。電極12および12’の先端
には、それぞれコイル14が巻かれている。コイル14
は、電極先端温度を低下させる機能を有している。電極
12の電極軸(W棒)16は、封止部20内の金属箔2
4に電気的に接続されている。同様に、電極12’の電
極軸16は、封止部20’内の金属箔24’に電気的に
接続されている。
【0036】封止部20は、電極12に電気的に接続さ
れた金属箔24と、発光管10から延ばされたガラス部
22とを有しており、金属箔24とガラス部22との箔
封止によって発光管10の放電空間15の気密を保持し
ている。封止部20のガラス部22は、例えば石英ガラ
スから構成されている。金属箔24は、例えばモリブデ
ン箔(Mo箔)であり、例えば矩形の形状を有してい
る。封止部20は、図1(b)に示すように、円形の断
面形状を有しており、封止部20の中心部分に金属箔2
4が位置している。封止部20内の金属箔24は、電極
12と溶接によって接合されており、金属箔24は、電
極12が接合された側の反対側に外部リード30を有し
ている。外部リード30は、例えばモリブデンから構成
されており、例えば溶接によって金属箔24と接続され
ている。なお、これらの封止部20の構成は、封止部2
0’についても同様であるので説明を省略する。
【0037】外部リード30は、不図示の外部回路(例
えば、点灯回路)に電気的に接続されている外部引出し
リード線65と電気的に接続されている。外部リード3
0と、例えばNi−Mn合金から構成された外部引出し
リード線65とは、両者が接合される箇所31におい
て、かしめ部材40の塑性流動によって接合されてい
る。図2に拡大して示すように、外部リード30と外部
引出しリード線65とは、かしめ部材40の外部から応
力を加えることによって、かしめられている。従って、
両者(30および65)の接合は、溶接ではなく、かし
め部材40の塑性流動によって行われている。かしめ部
材40は、例えば、塑性変形の前は筒状形状を有するス
リーブであり、本実施形態では、外部リード30の外径
よりも大きな内径を有する円筒状のかしめ部材40が用
いられている。
【0038】外部リード30を構成しているモリブデン
自体は塑性変形しにくい材料であるため、かしめ部材4
0は、モリブデンよりもやわらかい材料から構成されて
いることが好ましい。このような材料としては、例え
ば、Al、Cu、Niなどが挙げられる。さらに、かし
め部材40が位置する箇所は、ランプの光や電流の接触
抵抗などによって発熱しやすい場所であるため、ランプ
の信頼性を向上させるためにも耐酸化特性に優れた材料
(例えばAlなど)から構成されていることが好まし
い。
【0039】本実施形態では、外部リード30の外径が
約0.6mmの場合に、内径が約1.2mm(厚さ:約
0.2mm)のAlから構成された円筒状のかしめ部材
(長手方向長さ:約3mm)40が用いられている。な
お、かしめ部材40の塑性流動によって接合を行うこと
ができればよいので、本実施形態で用いた円筒状のかし
め部材40に限らず、例えばU字型のかしめ部材や二枚
の板状のかしめ部材を用いることも可能である。
【0040】本実施形態の放電ランプ100では、かし
め部材40の塑性流動によって外部リード30と外部引
出しリード線65とが互いに接合されているので、外部
リード30と外部引出しリード線65とを多点接触させ
て両者を電気的に接続させることができる。このため、
従来技術よりも、外部リード30と外部引出しリード線
65との間の接続信頼性を向上させることができる。す
なわち、外部リード130とスリーブ140とが点接触
され且つスリーブ140と外部引出しリード線65とが
点接触されていた従来の構成(図9参照)よりも、本実
施形態のランプ100の構成の方が、接続箇所31にお
ける機械的強度を高くすることができる。
【0041】また、外部リード30と外部引出しリード
線65とを多点接触させていることから、従来の構成よ
りも外部リード30と外部引出しリード線65との間の
接触抵抗を小さくすることができる。従って、ランプ動
作時における接続箇所31の温度を低くすることができ
るため、このことによってもランプの信頼性を向上させ
ることができる。さらに、かしめ部材40の塑性流動に
よって外部リード30と外部引出しリード線65とがし
っかりと接合されているため、外部引出しリード線を外
部リードに単に巻き付ける手法と異なり、外部引出しリ
ード線65と外部リード30との間の電気的な接続(電
気的な導通)が不完全となるようなことも生じない。な
お、本実施形態の構成ではある程度の接続信頼性が予め
確保されているため、溶接による接合の際に行われてい
た電気的な接続の良否を判定する検査を行わずに製造工
程を実行することができる。その結果、製造コストを下
げることも可能となる。
【0042】上記実施形態の放電ランプ100は、反射
鏡と組み合わせランプユニットにすることができる。図
3は、上記実施形態の放電ランプ100を備えたランプ
ユニット500の断面を模式的に示している。なお、反
射鏡60の前面開口部60aに、前面ガラス64を取り
付けた構成は、図13に示す。
【0043】ランプユニット500は、かしめ部材40
の塑性流動によって外部引出しリード線65と接合され
た外部リード30を有する放電ランプ100と、放電ラ
ンプ100から発せられた光を反射する反射鏡60とを
備えている。一方の封止部20は、反射鏡60の前面開
口部60a側(出射方向50側)に配置されており、も
う一方の封止部20’は、反射鏡60に固定されてい
る。
【0044】反射鏡60の前面開口部60a側に位置す
る封止部20の外部リード30の接続箇所31には、か
しめ部材40が設けられており、かしめ部材40の塑性
変形によって外部リード30と外部引出しリード線65
とは接合されて互いに電気的に接続されている。接続箇
所31で外部リード30に接合された外部引出しリード
線65は、反射鏡60のリード線用開口部62を通って
反射鏡60の外にまで延ばされている。反射鏡60の外
にまで延ばされた外部引出しリード線65は、不図示の
外部回路(例えば、点灯回路)に電気的に接続されるこ
とになる。
【0045】外部引出しリード線65が通されるリード
線用開口部62は、外部リード30に接合された外部引
出しリード線65に無理な張力が加わらないような位置
に設けられていることが好ましい。このような位置に外
部引出しリード線65を設けると、外部リード30と外
部引出しリード線65との接続信頼性をさらに向上させ
ることが可能となる。本実施形態では、外部引出しリー
ド線65に無理な張力が加わらないような位置であるこ
とに加えて、ランプの光学的特性を悪化させないよう
に、反射鏡60に対して光学的に悪影響を与えない位置
に、さらには、ランプユニットの強度を低下させないよ
うに、反射鏡60の強度保持を達成できる位置にリード
線用開口部62が設けられている。
【0046】また、リード線用開口部62の位置で外部
引出しリード線65を例えば金具によって固定すること
も好ましい。リード線用開口部62の位置で外部引出し
リード線65を固定すると、ランプユニット500に振
動が生じたとしても、接続箇所31に振動が伝わり難く
することができるため、接続箇所31における外部引出
しリード線65の強度の低下を防止することができる。
この金具を用いた構成を図14に示す。図14に示すよ
うに、金具(外部引出しリード線固定部材)66に、外
部引出しリード線65は巻き付けられ、リード線用開口
部62の位置(厳密には、その近傍)で固定される。図
中の符号「67」は、巻き付け部を示している。
【0047】もう一方の封止部20’は、反射鏡60の
後方開口部60bを通されて、封止部20’の端部には
口金55が取り付けられている。図4に口金55の内部
構造を模式的に示す。図4に示すように、封止部20’
の端部から延びている外部リード30’と口金55とは
互いに電気的に接続されている。外部リード30’と口
金55との電気的な接続は、例えば、図4に示すよう
に、口金内55に位置している外部リード30’と、口
金55の端部55aに一端が溶接されている外部引出し
リード線66(例えば、Ni−Mn線)とを、例えばN
iからなるかしめ部材40’でかしめることによって行
うことができる。
【0048】なお、ランプ動作時において口金55側は
前面開口部60a側よりも温度の影響が少ないこと及び
口金55側に位置する外部リード30’は口金55内に
収納されていることによって機械的強度がある程度確保
されている。このため、外部リード30’と口金55と
の電気的な接続は、かしめ部材40’を用いる手法に限
定されずに、口金55内の外部引出しリード線66と外
部リード30’とを溶接することによっても行ってもよ
い。外部引出しリード線66と外部リード30’との溶
接は、外部リード30’とスリーブを溶接した後にスリ
ーブと外部引出しリード線66とを溶接する手法でもよ
いし、外部引出しリード線(例えばNi線)66と外部
リード(例えばMo棒)30’とを直接溶接する手法で
もよい。
【0049】封止部20’と反射鏡60とは、例えば無
機系接着剤(例えばセメントなど)で固着されて一体化
されている。封止部20’と固着されている反射鏡60
は、例えば、平行光束、所定の微小領域に収束する集光
光束、または、所定の微小領域から発散したのと同等の
発散光束になるように放電ランプ100からの放射光を
反射するように構成されている。反射鏡60は、ランプ
の光学特性を低下させないように、極めて高い精度をも
って設計・加工されている。反射鏡60としては、例え
ば、放物面鏡や楕円面鏡を用いることができる。図13
に示したように、反射鏡60の前面開口部60aには、
例えば、ランプ破損時の飛散防止を目的として、前面ガ
ラスを取り付けることができる。前面ガラスを取り付け
た場合、図13に示されるように、外部リード30と外
部引出しリード線64との接合部は、前面ガラス64の
近傍に位置することになる。そして、前面ガラス64と
反射鏡60(反射鏡の反射面)とによって、反射鏡60
の内部は、密閉構造となっている。典型的には、リード
線用開口部62の開口も、無機系接着剤(例えば、セメ
ント)によって塞がれて、反射鏡60の内部は、より完
全な密閉構造となる。ただし、リード線用開口部62の
開口を塞がない場合でも、反射鏡60の内部は、実質的
に密閉構造となり、本明細書における「密閉構造」に
は、リード線用開口部62の開口が塞がれた場合だけで
なく、塞がれてない場合も含むものとする。
【0050】本実施形態における各種好適な条件を例示
的に示すと、次のようである。光出力の光源の実現とい
う観点から、放電ランプ100は、封入水銀量150m
g/cm3以上(好ましくは、200mg以上)の水銀
ランプであることが好ましい。また、80W以上のラン
プであることが好ましい。水銀ランプに限らず、メタル
ハライドランプを使用してもよい。また、管壁負荷は、
例えば、60W/cm 2程度以上であり、特に上限は設
定されない。例示的に示すと、管壁負荷は、例えば、6
0W/cm2程度以上から、300W/cm2程度の範囲
(好ましくは、80〜200W/cm2程度)のランプ
を実現することができる。冷却手段を設ければ、300
W/cm2程度以上の管壁負荷を達成することも可能で
ある。なお、定格電力は、例えば、150W(その場合
の管壁負荷は、約130W/cm 2に相当)である。そ
して、小型の要請をみたすため、反射鏡60の反射面の
最大径は、40mm未満であることが好ましい。また、
反射鏡60の内容積、言い換えると、反射鏡60と前面
ガラス64とによって囲まれる空間の内容積は、200
cm3以下であることが好ましい。
【0051】本実施形態におけるランプユニット500
では、ランプ動作時においてより高温となる反射鏡60
の前面開口部60a側に位置する封止部20の外部リー
ド30と外部引出しリード線65との接合をかしめ部材
40の塑性変形によって行っている。このため、外部リ
ード30と外部引出しリード線65との接続信頼性を従
来技術よりも向上させることができる。その結果、ラン
プ動作時におけるランプユニットの動作信頼性を向上さ
せることが可能となる。また、接合部31に溶接を用い
ていないので、前面ガラス64のくもりの発生を防止す
ることもできる。すなわち、反射鏡60と前面ガラス6
4とによって囲まれる空間において、外部リード30と
外部引出しリード線65とは、溶接でなく、かしめ部材
40の塑性流動によって接合されているため、前面ガラ
ス64のくもりの発生を防止し、その結果、前面ガラス
64の透過率の低下を抑制して、画面照度の低下を防止
することができる。
【0052】なお、外部リード30がタングステンから
構成されている場合でも、溶接により接合部31を形成
すれば、酸化タングステンのくもりが生じることとなる
のであるが、本実施形態では、溶接によらずに接合を行
っているので、その場合でも、くもりの発生を防止する
ことができる。
【0053】なお、本実施形態のランプユニット500
では、放電ランプとして、外部リード30と外部引出し
リード線65とがかしめ部材40の塑性流動によって接
合されているランプ100を用いているが、これに代え
て、図5に示すように、少なくとも一方の外部リード3
0が外部引出しリード線65と一体形成されているラン
プ200を用いることも可能である。
【0054】ランプ200は、外部リード(例えばモリ
ブデン棒)30がそのまま外部引出しリード線65とし
て機能する構成を有しており、ランプ200と反射鏡6
0とを組み合わせてランプユニット600とした場合に
は、図5に示すように、外部リード30は、金属箔24
の一端から延びてそのまま外部引出しリード線65とさ
れ、反射鏡60のリード線用開口部62に通されて反射
鏡60の外に出されることになる。ランプ200の場
合、外部リード30と外部引出しリード線65とが一体
形成されているので、外部リード30と外部引出しリー
ド線65との接続箇所が存在しない。従って、この構成
の場合でも、外部リード30と外部引出しリード線65
との接続信頼性を従来技術よりも向上させることができ
る。また、溶接を用いていないので、くもりの発生も防
止することができる。
【0055】なお、外部リード30および外部引出しリ
ード線65が共にモリブデンから構成されている場合に
は、モリブデンは比較的硬い材料であるため、外部引出
しリード線65に無理な応力が加わらないような位置に
反射鏡60のリード線用開口部62を設けることが好ま
しい。さらには、図14に示したように、金具66での
固定を行うのがより好ましい。
【0056】本実施形態におけるランプユニット500
および600は、例えば、液晶プロジェクタやDMDを
用いるプロジェクタなどのような画像投影装置に取り付
けることができ、プロジェクタ用光源として使用するこ
とができる。また、このようなランプユニット(また
は、ミラー付ランプ)と、画像素子(DMD(DigitalM
icromirro Device)パネルや液晶パネルなど)を含む光
学系とを組み合わせることにより、画像投影装置を構成
することができる。例えば、DMDを用いたプロジェク
タ(デジタルライトプロセッシング(DLP)プロジェ
クタ)や、液晶プロジェクタ(LCOS(Liquid Cryst
al on Silicon)構造を採用した反射型のプロジェクタ
も含む。)を提供することができる。さらに、本実施形
態のランプ、およびミラー付ランプないしランプユニッ
トは、画像投影装置用光源の他に、紫外線ステッパ用光
源、または競技スタジアム用光源や自動車のヘッドライ
ト用光源、道路標識を照らす投光器用光源などとしても
使用することができる。(実施形態2)図7(a)〜
(c)を参照しながら、本発明による実施形態2を説明
する。図7(a)〜(c)は、ランプユニットの製造方
法の各工程を模式的に示している。
【0057】まず、一対の外部リード線30を有する放
電ランプと、外部引出しリード線65と、反射鏡60と
を用意する。用意される放電ランプは、かしめ部材40
および外部引出しリード線65が設けられていない点を
除くと、上記ランプ100と同じ構成をしている。反射
鏡60は、出射方向前方に形成された前面開口部60a
と、外部引出しリード線65を通すための引き出し開口
部62とを有している。
【0058】次に、図7(a)に示すように、放電ラン
プ90の外部リード30と外部引出しリード線65とを
かしめ部材40でかしめることによって上記実施形態1
のランプ100を作製した後、反射鏡60の前面開口部
60aからランプ100を反射鏡60内に入れる。
【0059】次に、図7(b)に示すように、外部リー
ド30に接合された外部引出しリード線65を、反射鏡
60の内部から引き出し開口部62を通して反射鏡60
の外部に引き出し、次いで、ランプ100を反射鏡60
に固定する。その後、図7(c)に示すように、反射鏡
60の前面開口部60aに前面ガラス64を取り付け
る。
【0060】本実施形態によれば、図7(a)に示すよ
うに前面開口部60aからランプ100を反射鏡60内
に入れる。このため、例えば反射鏡60の後方開口部6
0bの大きさをランプ100の発光管10が通り抜けれ
られる程度まで拡大した上で反射鏡60の後方(出射方
向後方)からランプ100を反射鏡60内に導入する方
法と比較して、作業が簡単であるため、作業効率が向上
させることができる。また、反射鏡60のうちの後方開
口部60b周辺に位置する部分は、ランプ100のすぐ
後ろに位置しているため、ランプ100から発せられた
光を他の箇所よりも有効に反射する。それゆえ、後方開
口部60bの寸法を大きくすることは、ランプユニット
から出射される光束を低下させることになってしまう。
図7(a)のように、前面開口部60aからランプ10
0を反射鏡60内に入れる場合には、後方開口部60b
の寸法を封止部20’の外径の寸法まで小さくすること
ができるため、ランプユニットから出射させる光束の低
下を抑制することができる。
【0061】また、図7(b)に示すように、引き出し
開口部62を通して外部引出しリード線65を反射鏡6
0の内部61から外部63に引き出すようにすると、外
部引出しリード線65(および接続箇所31)に無理な
張力を加えることなくランプユニットを製造することが
できる。また、さらに、本実施形態によれば、図7
(c)に示すように、ランプユニットの製造工程の最後
の段階で前面ガラス64を取り付ければよいので、製造
工程の途中の段階で前面ガラス64を取り付けた後に作
業を行う方法と比較して、作業効率を向上させることが
できる。なお、本実施形態の製造方法によれば、接続箇
所31に無理な張力を加えることなくランプユニットを
製造することができるため、放電ランプ90の外部リー
ド30と外部引出しリード線65とがかしめられた構成
のランプだけでなく、従来技術のようにして外部リード
30と外部引出しリード線65とが例えば溶接によって
接合された構成のランプを備えたランプユニットを製造
する場合にも好適に使用することができる。
【0062】また、図8(a)から(c)に示すように
して、ランプユニットを製造することもできる。
【0063】まず、一対の外部リード線30を有する放
電ランプ90と、外部引出しリード線65と、反射鏡6
0とを用意する。なお、用意される放電ランプは、かし
め部材40および外部引出しリード線65が設けられて
いない点を除くと、上記ランプ100と同じ構成をして
いる。
【0064】次に、図8(a)に示すように、反射鏡6
0の引き出し開口部62に外部引出しリード線65を通
した後、反射鏡60の前面開口部60aから放電ランプ
90を反射鏡60内に入れる。勿論、放電ランプ90を
反射鏡60内に入れた後に、外部引出しリード線65を
引き出し開口部62に通してもよい。
【0065】次に、図8(b)に示すように、外部リー
ド線30と、引き出し開口部62に通された外部引出し
リード線65とを互いに反射鏡60内で接合する。外部
リード線30と外部引出しリード線65との接合は、か
しめ部材40を用いて両者をかしめるようにして行うこ
とが好ましい。次いで、ランプの封止部20’を反射鏡
60に固定する。なお、ランプの封止部20’を反射鏡
60に先に固定してから、外部リード線30と外部引出
しリード線65との接合を行ってもよい。最後に、図8
(c)に示すように、反射鏡60の前面開口部60aに
前面ガラス64を取り付ける。
【0066】図8(a)から(c)示した製造方法によ
っても、例えば後方開口部60bを大きく開けて反射鏡
60の後方からランプを導入してランプユニットを製造
する方法と比較して、作業効率が向上させることがで
き、ランプユニットの光学特性の低下を防止することが
できる。 (他の実施形態)上記実施形態では、発光物質として水
銀を使用する水銀ランプを放電ランプの一例として説明
したが、本発明は、封止部(シール部)によって発光管
の気密を保持する構成を有するいずれの放電ランプにも
適用可能である。例えば、金属ハロゲン化物を封入した
メタルハライドランプなどの放電ランプにも適用するこ
とができる。
【0067】さらに、上記実施形態では、水銀蒸気圧が
20MPa程度の場合(いわゆる超高圧水銀ランプの場
合)について説明したが、水銀蒸気圧が1MPa程度の
高圧水銀ランプや、水銀蒸気圧が1kPa程度の低圧水
銀ランプについても適応可能である。また、一対の電極
12および12’間の間隔(アーク長)は、ショートア
ーク型であってもよいし、それより長い間隔であっても
よい。上記実施形態の放電ランプは、交流点灯型および
直流点灯型のいずれの点灯方式でも使用可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明の放電ランプによれば、外部リー
ドと外部引出しリードとがかしめ部材の塑性流動によっ
て接合されているので、外部リードと外部引出しリード
線との間の接続信頼性を向上させることができる。ま
た、外部リードと外部引出しリードとを溶接によらずに
接合しているので、前面ガラスにくもりが生じないよう
にすることができ、その結果、画面照度の低下を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、実施形態1にかかる放電ランプ10
0の構成を模式的に示す図であり、(b)は、(a)の
b−b’線に沿った断面を示す断面図である。
【図2】接続箇所31の部分拡大図である。
【図3】ランプユニット500の構成を模式的に示す断
面図である。
【図4】口金55の内部構造を模式的に示す断面図であ
る。
【図5】実施形態1にかかる放電ランプ200の構成を
模式的に示す図である。
【図6】ランプユニット600の構成を模式的に示す断
面図である。
【図7】(a)〜(c)は、実施形態2にかかるランプ
ユニットの製造方法を説明するための工程断面図であ
る。
【図8】(a)〜(c)は、実施形態2にかかるランプ
ユニットの製造方法の他の例を説明するための工程断面
図である。
【図9】従来の放電ランプ1000の構成を模式的に示
す図である。
【図10】従来のランプユニット1200の構成を模式
的に示す断面図である。
【図11】接続箇所131の部分拡大図である。
【図12】(a)は、従来のランプユニット1200の
構成を模式的に示す斜視図であり、(b)は、接続箇所
131の部分拡大図である。
【図13】ランプユニット500の構成を模式的に示す
断面図である。
【図14】ランプユニット500の構成を模式的に示す
断面図である。
【符号の説明】
10 発光管 12、12’ 電極(W電極) 14 コイル 15 放電空間(管内) 16 電極棒 17 Mo棒 18 発光物質(水銀) 20、20’ 封止部 22 ガラス部 24 金属箔(Mo箔) 30 外部リード 31 接続箇所(接合箇所) 32 溶接部(接続部) 40 かしめ部材 55 口金 60 反射鏡 62 リード線用開口部 64 前面ガラス 65 外部引出しリード線 100、200 放電ランプ 110 発光管 112、112’ W電極 114 コイル 115 放電空間(管内) 116 電極棒 118 発光物質(水銀) 120、120’ 封止部 122 ガラス部 124 Mo箔 130 外部リード 140 スリーブ 1000 超高圧水銀ランプ 1200 ランプユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/14 F21Y 101:00 H01J 61/20 F21M 1/00 N // F21Y 101:00 (72)発明者 関 智行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K042 AA01 AC06 BB01 CA00 5C043 AA03 AA17 BB09 CC02 CD01 DD17 DD20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ランプと、前記放電ランプから発す
    る光を反射する反射鏡と、外部回路に電気的に接続され
    る外部引出しリード線と備えたランプユニットであっ
    て、 前記放電ランプは、 発光物質が封入される管内に一対の電極が対向して配置
    された発光管と、 前記一対の電極のそれぞれに電気的に接続された金属箔
    と、 前記金属箔のうち、前記電極と電気的に接続された側の
    反対側に設けられた外部リードとを有しており、 前記反射鏡は、出射方向前方に開口部を有し、かつ、前
    記開口部には、前面ガラスが設けられており、 前記反射鏡と前記前面ガラスとによって囲まれる空間に
    おいて、前記外部リードと前記外部引出しリード線と
    は、かしめ部材の塑性流動によって接合されている、ラ
    ンプユニット。
  2. 【請求項2】 前記外部リードと前記外部引出しリード
    線との接合部は、前記前面ガラスの近傍に位置する、請
    求項1に記載のランプユニット。
  3. 【請求項3】 前記外部リードは、モリブデンから構成
    されている、請求項1または2に記載のランプユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記放電ランプは、封入水銀量150m
    g/cm3以上の水銀ランプである、請求項1から3の
    何れか一つに記載のランプユニット。
  5. 【請求項5】 前記放電ランプは、80W以上のランプ
    である、請求項1から4の何れか一つに記載のランプユ
    ニット。
  6. 【請求項6】 前記反射鏡の反射面の最大径は、40m
    m未満である、請求項1から5の何れか一つに記載のラ
    ンプユニット。
  7. 【請求項7】 前記反射鏡と前記前面ガラスとによって
    囲まれる空間の内容積は、200cm3以下である、請
    求項1から5の何れか一つに記載のランプユニット。
  8. 【請求項8】 前記反射鏡の内部は、密閉構造となって
    いる、請求項1から7の何れか一つに記載のランプユニ
    ット。
  9. 【請求項9】 請求項1から8の何れか一つに記載のラ
    ンプユニットと、前記ランプユニットを光源とする光学
    系とを備えた画像投影装置。
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