JP3330591B2 - ショートアーク型水銀ランプおよびランプユニット - Google Patents

ショートアーク型水銀ランプおよびランプユニット

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JP3330591B2 JP2001149500A JP2001149500A JP3330591B2 JP 3330591 B2 JP3330591 B2 JP 3330591B2 JP 2001149500 A JP2001149500 A JP 2001149500A JP 2001149500 A JP2001149500 A JP 2001149500A JP 3330591 B2 JP3330591 B2 JP 3330591B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショートアーク型
水銀ランプおよびランプユニットに関する。特に、液晶
プロジェクタ用光源やデジタルマイクロミラーデバイス
(DMD)プロジェクタなどの画像投影装置用光源とし
て使用されるショートアーク型水銀ランプおよびランプ
ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大画面映像を実現するシステムと
して液晶プロジェクタやDMDを用いたプロジェクタな
どの画像投影装置が広く用いられており、このような画
像投影装置には、高い輝度を示す高圧放電ランプが一般
的に広く使用されている。画像投影装置では、液晶パネ
ルなどの極めて小さな領域に光を集光する必要があるた
め、高輝度に加えて点光源に近いことも要求されてい
る。
【0003】このような要求を満たす高圧放電ランプと
して、当初、メタルハライドランプの研究・開発が先行
していた。しかし、点光源に近づけ且つ高輝度にするた
めにアーク長を短くしていくと、メタルハライドランプ
の場合、アーク幅が広がるという現象が生じることがわ
かり、今日では、より点光源に近く高輝度の特長を有す
るショートアーク型の超高圧水銀ランプが有望な光源と
して注目されている。超高圧水銀ランプでは、全光束の
90%が有効領域で発光するのに対し、アーク幅が広が
るメタルハライドランプでは全光束の50%だけしか有
効発光領域で発光しない。これは、メタルハライドラン
プの場合、封入される金属の平均励起ポテンシャルが4
〜5eVと比較的低いためにアークの周辺領域で発光し
てアーク幅が広くなるに対し、超高圧水銀ランプの場合
には、メタルハライドランプのときに封入する金属より
も水銀の方が平均励起ポテンシャルが高い(7.8e
V)ので、アークの中心領域で発光してアーク幅が狭く
なるからである。したがって、メタルハライドランプよ
りも超高圧水銀ランプの方がアークの平均輝度を高くす
ることができる。
【0004】図12(a)および(b)を参照しなが
ら、従来におけるショートアーク型の超高圧水銀ランプ
1000の説明をする。
【0005】図12(a)は、超高圧水銀ランプ100
0を模式的に示している。ランプ1000は、石英ガラ
スから構成され略球状の発光管(バルブ)110と、同
じく石英ガラスから構成され発光管110に連結された
一対の封止部(シール部)120および120’とを有
している。発光管110の内部には放電空間115があ
り、放電空間115には、発光物質として水銀118
(水銀封入量:例えば、150〜250mg/cm3
と、希ガス(例えば、数十kPaのアルゴン)と少量の
ハロゲンとが封入されている。
【0006】放電空間115には、一対のタングステン
電極(W電極)112および112’が一定の間隔D
(例えば、約1.5mm)をおいて互いに対向して配置
されている。W電極112および112’は、それぞ
れ、電極軸(W棒)116と、電極軸116の先端領域
に巻かれたコイル114とを有しており、コイル114
は、電極先端温度を低下させる機能を有している。W電
極112および112’のそれぞれの電極軸116は、
光学的対称性を維持するために互いに同一軸となるよう
に軸合わせされており、それゆえ、W電極112と11
2’との電極中心軸119は互いに一致している。
【0007】W電極112の電極軸116は、封止部1
20内のモリブデン箔(Mo箔)124に溶接されてお
り、両者が溶接された溶接部117によって、W電極1
12とMo箔124とは電気的に接続されている。封止
部120は、発光管110から延ばされたガラス部12
2とMo箔124とを有しており、ガラス部122とM
o箔124とを圧着させることによって、発光管110
内の放電空間115の気密を保持している。すなわち、
Mo箔124とガラス部122との圧着による箔封止に
よって、封止部120のシールは行われている。封止部
120の断面形状はいずれも円形であり、封止部120
内部の中心に矩形のMo箔124が配置されている。封
止部120内のMo箔124は、溶接部117側と反対
の側に、モリブデンから構成された外部リード(Mo
棒)130を有している。Mo箔124と外部リード1
30とは互いに溶接されており、溶接部132で両者は
電気的に接続されている。なお、W電極112’および
封止部120’の構成については、W電極112および
封止部120と同様であるので説明を省略する。
【0008】図12(b)に示すように、ランプ100
0は、点灯の際には点灯回路1200に電気的に接続さ
れる。外部リード130を点灯回路1200に接続した
状態で点灯回路1200を作動させると、ランプ100
0の点灯が行われることになる。
【0009】次に、ランプ1000の動作原理を簡単に
説明する。点灯回路1200から外部リード130およ
びMo箔124を介してW電極112および112’に
始動電圧が印加されると、アルゴン(Ar)の放電が起
こり、この放電によって発光管110の放電空間115
内の温度が上昇し、それによって水銀118が加熱・気
化される。その後、W電極112および112’間のア
ーク中心部で水銀原子が励起されて発光する。ランプ1
000の水銀蒸気圧が高いほど発光効率も増加するた
め、水銀蒸気圧が高いほど画像投影装置の光源として適
しているが、発光管110の物理的耐圧強度の観点か
ら、15〜25MPaの範囲の水銀蒸気圧でランプ10
00は使用されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のランプ1000
には、正常な使用をしているにもかかわらず、ランプの
消灯後に再び点灯する際に、ランプが点灯しないという
問題が発生することがあった。ランプが点灯しない原因
は従来不明であったが、本願発明者が鋭意研究した結
果、図13に示すように、W電極112と112’との
間に水銀118の橋かけ(水銀ブリッジ)140が起こ
って、W電極112と112’との間が短絡(ショー
ト)してしまうことが原因であることがわかった。
【0011】水銀ブリッジ140によるショートが起こ
っている状態でランプ1000に始動電圧を印加する
と、ランプ1000に極めて大量の電流が流れるため、
点灯回路1200は動作異常を感知してランプの点灯開
始を自動的に停止する。ランプの点灯開始を停止した後
も水銀ブリッジ140は形成されたままであるので、点
灯回路1200が再び点灯の開始をしても、ランプ10
00の点灯は行われないことになる。
【0012】水銀ブリッジ140は次のようにして形成
されると考えられる。ランプ1000の点灯時におい
て、放電を行っているW電極112および112’は約
3000℃の温度になり、W電極の周囲に位置する発光
管110は約1000℃の温度になる。ランプ1000
の点灯を停止すると、ガラスからなる発光管110より
も金属からなるW電極112の方が速く冷却されるの
で、放電空間115内の水銀蒸気は、発光管110の内
壁よりもW電極112の方に凝縮して、W電極112に
水銀玉(Hg玉)として析出する傾向が強い。
【0013】W電極112が冷えていき、水銀蒸気の凝
縮が進むと、図14(a)に示すように、W電極112
の先端111から対向するW電極の先端に向かってHg
玉118が同心円状に成長していく。Hg玉118には
表面張力が加わるため、Hg玉118の成長方向は、電
極中心軸119方向と同じ方向となる。W電極112の
Hg玉118aの成長が進み、W電極112’から成長
してきたHg玉118bと接触すると、表面張力によっ
て2つのHg玉は一体化して、図14(b)に示すよう
に、水銀ブリッジ140が形成されることになる。水銀
ブリッジ140が一旦形成されてしまうと、W電極11
2および112’間がショートし、ランプ1000に正
常に始動電圧が印加されなくなってしまうので、ランプ
1000は動作しなくなる。
【0014】W電極112と112’との間隔(電極配
置間隔)Dが比較的長い(例えば1cm程度)ランプと
比較して、間隔Dが2mm程度またはそれ未満のショー
トアーク型のランプ1000の場合、ショートアーク化
に伴う電流増加を抑制するために放電空間115内に封
入する水銀量を増加させる。従って、ショートアーク型
ランプの場合、間隔Dが短くなっていることに加えて、
W電極112に凝縮する水銀の量が多くなるので、間隔
Dが比較的長いランプと比較して、水銀ブリッジ140
がより形成されやすくなる。より高輝度でより点光源に
近いランプの要求に伴って間隔Dはより短くなる傾向に
あり、それゆえ、水銀ブリッジの問題はより顕在化して
いくと思われる。
【0015】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、水銀ブリッジの形成を防止・
抑制して、ランプ動作の信頼性を向上させたショートア
ーク型水銀ランプを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によるショートア
ーク型水銀ランプは、発光物質として少なくとも水銀が
封入される管内に一対の電極が対向して配置された発光
管と、前記一対の電極のそれぞれに電気的に接続された
一対の金属箔のそれぞれを封止する一対の封止部とを備
え、前記一対の電極のうちの一方の電極の電極中心軸
と、他方の電極の電極中心軸とは互いにずれており、か
つ、前記一対の電極のうちの一方の電極と他方の電極と
の配置間隔Dが2mm以下であり、前記水銀の封入総質
量が150mg/cm 3 以上であり、かつ、前記一方の
電極の先端と前記他方の電極の先端との最短距離d(c
m)は、前記水銀の封入総質量がM(g)のときに、
(6M/13.6π)1/3の数値よりも大きい。
【0017】本発明による他のショートアーク型水銀ラ
ンプは、発光物質として少なくとも水銀が封入される管
内に一対の電極が対向して配置された発光管と、前記一
対の電極のそれぞれに電気的に接続された一対の金属箔
のそれぞれを封止する一対の封止部とを備え、前記一対
の電極のうちの一方の電極の電極中心軸と他方の電極の
電極中心軸とは、共通の同一軸上に位置しておらず、且
つ、前記一方の電極の電極中心軸方向に沿って前記一方
の電極の先端面を投影した投影面は、前記他方の電極の
先端面と接した状態または少なくとも一部が重なった状
態であって、前記一対の電極のうちの一方の電極と他方
の電極との配置間隔Dが2mm以下であり、前記水銀の
封入総質量が150mg/cm 3 以上であり、かつ、前
記一方の電極の先端と前記他方の電極の先端との最短距
離d(cm)は、前記水銀の封入総質量がM(g)のと
きに、(6M/13.6π) 1/3 の数値よりも大きい
とを特徴とする。
【0018】本発明による更に他のショートアーク型水
銀ランプは、発光物質として少なくとも水銀が封入され
る管内に一対の電極が対向して配置された発光管と、前
記一対の電極のそれぞれに電気的に接続された一対の金
属箔のそれぞれを封止する一対の封止部とを備え、前記
一対の電極のうちの一方の電極と他方の電極との配置間
隔Dよりも、前記一方の電極の先端と前記他方の電極の
先端との最短距離dの方が長く、前記配置間隔Dが2m
m以下であり、前記水銀の封入総質量が150mg/c
3 以上であり、かつ、前記最短距離d(cm)は、前
記水銀の封入総質量がM(g)のときに、(6M/1
3.6π) 1/3 の数値よりも大きいことを特徴とする。
【0019】前記一方の電極の先端と前記他方の電極の
先端との最短距離d(cm)は、前記水銀の封入総質量
がM(g)のときに、(6M/13.6π)1/3の数値
よりも大きいことが好ましい。
【0020】ある実施形態では、点灯形式は交流点灯型
である。
【0021】本発明によるランプユニットは、上記ショ
ートアーク型水銀ランプと、前記水銀ランプから発する
光を反射する反射鏡とを備えている。
【0022】本発明による高圧水銀ランプは、発光物質
として少なくとも水銀が封入される管内に一対の電極が
対向して配置された発光管と、前記一対の電極のそれぞ
れに電気的に接続された一対の金属箔のそれぞれを封止
する一対の封止部とを備え、前記一対の電極のうちの一
方の電極の電極中心軸と、他方の電極の電極中心軸とは
互いにずれており、かつ、前記一方の電極の先端と前記
他方の電極の先端との最短距離d(cm)は、前記水銀
の封入総質量がM(g)のときに、(6M/13.6
π)1/3の数値よりも大きい。
【0023】
【0024】本発明のショートアーク型水銀ランプによ
ると、一方の電極の電極中心軸と他方の電極の電極中心
軸とが互いにずれているので、発光管内に封入される水
銀が凝縮して一方の電極の先端から成長していっても、
従来技術と比較して、他方の電極の電極中心軸に沿って
他方の電極から成長してくる水銀と接触しないようにす
ることができる。その結果、一対の電極間に水銀ブリッ
ジが生じることを防止・抑制することができる。また、
電極中心軸が互いにずれているので、たとえ水銀ブリッ
ジが形成されたとしても、形成された水銀ブリッジに対
して表面張力が対称に加わらないため、水銀ブリッジは
電極の先端間に安定して維持しつづけることができず、
形成されたとしても水銀ブリッジが取れやすくなる。こ
のため、ランプ動作の信頼性を向上させることができ
る。
【0025】また、本発明の他のショートアーク型水銀
ランプでは、共通の同一軸上に一対の電極のそれぞれの
電極中心軸に位置していないことから、水銀ブリッジの
形成を防止・抑制することができることに加えて、一方
の電極の投影面と他方の電極の先端面とが接した状態ま
たは少なくとも一部が重なった状態にされているので、
少なくとも放電の安定性に関しては電極が同一軸となる
ように軸合わせされた場合と実質的に差がない。
【0026】さらに、本発明による更に他のショートア
ーク型水銀ランプによると、一方の電極と他方の電極と
の配置間隔Dよりも、一方の電極の先端と他方の電極の
先端との最短距離dの方が長いので、従来技術の配置間
隔Dと同じ場合でも、従来技術よりも、それぞれの電極
の先端から成長してくる水銀同士が接触しないようにす
ることができる。その結果、水銀ブリッジの形成を防止
・抑制することができるので、ランプ動作の信頼性を向
上させることができる。また、配置間隔Dが同じなの
で、水銀ランプと反射鏡(ミラー)と組み合わせた構成
の場合において、従来の構成と同じ集光効率が得られる
ことになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。以下の図面においては、説明を
簡明にするために、実質的に同一の機能を有する構成要
素を同一の参照符号で示す。 (実施形態1)まず、図1を参照する。図1は、本実施
形態にかかる水銀ランプ100の構成を模式的に示して
いる。
【0028】実施形態1の水銀ランプ100は、発光管
(バルブ)10と、発光管10に連結された一対の封止
部20および20’とを有している。発光管10の管内
には、発光物質18が封入される放電空間15があり、
放電空間15には、一対の電極12および12’が対向
して配置されている。発光管10は、石英ガラスから構
成されており、略球形をしている。発光管10の外径は
例えば5mm〜20mm程度であり、発光管10のガラ
ス厚は例えば1mm〜5mm程度である。発光管10内
の放電空間15の容積は、例えば0.01〜1.0cc
程度である。本実施形態では、外径13mm程度、ガラ
ス厚3mm程度、放電空間15の容量0.3cc程度の
発光管10が用いられ、発光物質18として水銀を使用
し、例えば150〜200mg/cm3程度の水銀と、
5〜20kPaの希ガス(例えば、アルゴン)と、少量
のハロゲンとが放電空間15に封入されている。なお、
図1では、発光管10の内壁に付着している状態の水銀
18を模式的に示している。
【0029】放電空間15内の一対の電極12および1
2’は、ショートアーク型を構成するように、例えば2
mm以下程度の電極配置間隔Dで配置されている。電極
12および12’としては、例えば、タングステン電極
(W電極)が使用される。本実施形態では、1.5mm
程度の間隔DでW電極12および12’が配置されてい
る。電極12および12’の先端には、それぞれコイル
14が巻かれており、コイル14は、電極先端温度を低
下させる機能を有している。電極12の電極軸(W棒)
16は、封止部20内の金属箔24に電気的に接続され
ている。同様に、電極12’の電極軸16は、封止部2
0’内の金属箔24’に電気的に接続されている。
【0030】封止部20は、電極12に電気的に接続さ
れた金属箔24と、発光管10から延ばされたガラス部
22とを有しており、金属箔24とガラス部22との箔
封止によって発光管10の放電空間15の気密を保持し
ている。金属箔24は、例えばモリブデン箔(Mo箔)
であり、例えば矩形の形状を有している。ガラス部22
は、例えば石英ガラスから構成されている。封止部20
内の金属箔24は、電極12と溶接によって接合されて
おり、金属箔24は、電極12が接合された側の反対側
に外部リード30を有している。外部リード30は、例
えばモリブデンから構成されている。なお、これらの封
止部20の構成は、封止部20’についても同様である
ので説明を省略する。
【0031】本実施形態におけるランプ100では、水
銀ブリッジの形成を防止・抑制するために、電極12の
電極中心軸19と、電極12’の電極中心軸19’とが
互いにずれるように構成されている。すなわち、電極1
2の電極中心軸19と、電極12’の電極中心軸19’
とが同一軸とならないように構成されている。電極中心
軸19と19’とが同一軸とならないようにすると、図
2に拡大して示すように、電極12の先端11aおよび
電極12’の先端11bのそれぞれから電極中心軸19
および19’に沿って水銀玉18aおよび18bが凝縮
して成長していっても、電極中心軸19と19’とが同
一軸にされている場合よりも、水銀玉18aおよび18
bが互いに接触しにくくなる。換言すると、一対の電極
12と12’とが同一軸でないため、電極12と12’
の電極配置間隔Dよりも、電極12の先端11aと電極
12’の先端11bとの最短距離dの方を長くすること
ができ、水銀ブリッジの形成を防止・抑制することがで
きる。
【0032】従来技術においては、一対の電極が同軸上
に配置されていたために電極配置間隔Dと電極先端間距
離dとは同じであったが、本実施形態のランプ100で
は、電極配置間隔Dを一定にしたまま電極先端間距離d
だけを長くすることができる。このため、発光管10の
寸法やランプ100全体の寸法を大きくして電極配置間
隔Dを長くしなくとも、先端11aおよび先端11bの
それぞれから成長してくる水銀18aおよび18bを接
触し難くすることができる。なお、電極配置間隔Dは、
例えば発光管10の寸法やランプ100全体の寸法など
にしたがって決定され、本実施形態においては電極配置
間隔Dは、電極中心軸19’方向成分における一対の電
極の先端間の長さのことを表している。
【0033】本実施形態におけるランプ100の一対の
電極12および12’の構成をより詳細に説明するため
に、一対の電極12および12’の周辺拡大図を図3に
示す。なお、図3において、説明の簡略化のために、電
極12および12’の先端に巻かれているコイル14は
省略している。
【0034】図3に示すように、一対の電極のうちの一
方の電極12は、電極12と金属箔24との接合部(溶
接点)17を中心にして、互いの電極中心軸が一致する
場合の仮想的な位置13から、電極中心軸19と19’
のなす角がθとなる位置までずらされている。なお、本
実施形態のランプ100においては、一対の電極のうち
の他方の電極12’の位置は移動させていないので、電
極12’の電極中心軸19’は、互いの電極中心軸が一
致する場合の仮想的な電極中心軸と一致している。
【0035】本実施形態では、電極12および12’の
両方とも、長さLが10mmで外径φが1.4mmの電
極棒16を用いており、電極中心軸19’方向に投影し
た電極12’の先端11bの投影面11cの外縁と電極
12の先端11aの外縁とが接する位置11pまで、電
極12の電極中心軸19はずらされている。この場合、
電極中心軸19’からのずれ量Z(すなわち、電極中心
軸19上に位置する電極先端11aと電極中心軸19’
との距離)は、電極棒16の外径φとほぼ等しくなるの
で、この場合のずれ量Zは、ほぼ1.4mmとなる。し
たがって、投影面11cの外縁と電極12の先端11a
の外縁とが接する位置11pまで電極12の電極中心軸
19をずらした場合の電極中心軸19と19’とがなす
角θは、下式(I)から算出することができ、 tanθ=ずれ量Z/電極棒長L=1.4mm/10mm ・・・式(I) この場合、角度θは約8度となる。
【0036】ずれ量Zは、ゼロを越える値であり、例え
ば、電極配置間隔D(またはアーク長)の10%以上
(電極配置間隔Dが1.5mmの場合、ずれ量Zは0.
15mm以上)となるように構成される。具体的なずれ
量Zの値はランプ100の特性に応じて適宜決定すれば
よい。ランプ100における一対の電極12および1
2’間の放電は電極先端面11aおよび11bの全体で
生じるため、本実施形態のように、電極12’の投影面
11cと電極12の先端面11aとの互いの外縁が少な
くとも接するようにすることによって、すなわち、投影
面11cの外縁と先端面11aの外縁とが外れないよう
にすることによって、電極が同一軸に軸合わせさせられ
た場合と差異がない放電安定性が得られ、その結果、放
電特性に与える影響を少なくしながら、水銀ブリッジの
形成を防止・抑制することができる。なお、図12で示
した従来のランプ1000においては、一対の電極11
2および112’の電極中心軸119は同一軸となるよ
うに構成されているため、電極112の電極中心軸11
9と電極112’の電極中心軸119とは一致してお
り、仮に物理的な意味において完全に一致していないと
きでも、例えば電極配置間隔の10%未満の範囲におけ
る電極中心軸119の同一軸性は確保されるように構成
されている。
【0037】電極12の先端11aに同心円状に形成さ
れる水銀玉18aの形状が球形(水銀玉の半径r)とな
るので、水銀玉18aの体積が(4/3)πr3になる
ことからわかるように、水銀玉の半径rの3乗が体積に
比例するため、電極先端距離dが少しでも長くすること
ができれば、水銀ブリッジの形成を効果的に防止・抑制
することが可能となる。また、水銀ブリッジの形成を防
止しながら、より多くの水銀18を発光管10内に封入
することができるので、発光効率の向上が得られる。
【0038】本実施形態のランプ100の場合、電極配
置間隔Dを1.5mmとし、ずれ量Zを1.4mm(電
極棒の外径φと同じずれ量)としているので、電極先端
距離dは、下式(II)より、2.05mmとなる。
【0039】 d=(D2+φ21/2=(1.52+1.421/2=2.05 ・・・式(II) 図4および図5は、それぞれ、図2で示した構成(角度
θ=約8°)のランプ100に水銀ブリッジ40が形成
された状態と、図4の角度θがゼロの構成(同一軸)の
ランプに水銀ブリッジ40が形成された状態とを模式的
に示している。水銀玉の半径rの3乗が体積に比例する
ので、図4に示した水銀玉40の体積(V1)と、図5
に示した水銀玉40の体積(V0)との比は、下式(II
I)より、2.55:1となる。
【0040】 V1:V0=(d/2)3:(D/2)3 =d3:D3=8.62:3.38 =2.55:1 ・・・式(III) すなわち、図5に示した構成よりも、図4に示した構成
の方が、2.55倍も水銀を許容することができること
が理解できる。また、仮に水銀ブリッジが形成された場
合でも、図5の構成では水銀玉40に対して表面張力が
対称に加わるため水銀玉40が一対の電極間に維持され
やすいのに対して、図4の構成では、表面張力が対称に
加わらない構成であるため、水銀玉40は一対の電極間
に維持されずに落ちやすくなっている。このように表面
張力の加わり方の差異によっても水銀ブリッジ40の形
成が防止されている。
【0041】なお、従来の水銀ランプにおいて単に電極
配置間隔Dを長くすることによっても勿論水銀ブリッジ
の形成を抑制することも可能である。しかし、このよう
にした場合には、水銀ランプと反射鏡(ミラー)とを組
み合わせると、集光効率(ミラーから出てくる光の利用
効率)が著しく低下する。これに対して、本実施形態の
水銀ランプの構成によれば、集光効率を低下させること
なく、上述のように効果的に水銀ブリッジの形成を抑制
することができる。
【0042】なお、電極先端距離dは、発光管10内に
封入される水銀18の封入量(g)からおおよそ計算す
ることが可能であり、電極先端間に形成される水銀ブリ
ッジの形状は球形(半径r)であるので、電極先端距離
dが2rより長くするようにすればよい。具体的には、
発光管10内に封入する水銀18の総質量がM(g)の
とき、(4/3)πr3×13.6[g/cm3]=Mの関係が
成り立つので、水銀ブリッジの2r[cm]は、(6M/
13.6π)1/3となる。従って、(6M/13.6
π)1/3の値よりも大きな電極先端距離dにすれば、水
銀ブリッジ40の形成を効果的に防止することができ
る。
【0043】また、図6(a)および(b)に示すよう
に、一対の電極12および12’を段違いの平行となる
ように配置して、電極中心軸19および19’が同一軸
にならないようにしてもよい。図6(a)は、一対の電
極12および12’の配置を模式的に示しており、図6
(b)は、電極中心軸19’に沿ってみた電極先端11
aおよび11bの断面を模式的に示している。このよう
な構成にしても、電極配置間隔Dよりも電極先端距離d
を長くすることが可能であるため、水銀ブリッジの形成
を防止・抑制することができる。この例では、ずれ量Z
を電極12の外径φと同じにして、電極中心軸19’方
向に沿って電極12’の先端面11bを投影した投影面
の外縁と、電極12の先端面11aの外縁が接するよう
に構成されている。
【0044】勿論、図7(a)および(b)に示すよう
に、ずれ量Zを例えば電極12の外径φの半分にして、
電極12’の先端面11bを投影した投影面と、電極1
2の先端面11aとが少なくとも一部重なるように構成
してもよい。さらに、図8に示すように、電極12の先
端部分を曲げて、電極配置間隔Dよりも電極先端距離d
を長くするような構成にすることも可能である。図8に
示した構成の場合、電極12の先端における電極中心軸
19を基準にして、その電極中心軸19と電極中心軸1
9’とが同一軸でないように構成すればよい。
【0045】なお、上記実施形態では、一対の電極のう
ちの一方の電極12の電極中心軸19だけをずらした構
成を示しているが、一方の電極12の電極中心軸19と
共に、電極12’の電極中心軸19’をずらした構成に
することも可能である。その場合、両方の電極中心軸を
移動させることによって仮想的な同一軸を設定すること
が困難となるときには、仮想的な同一軸に代えてランプ
の長さ方向を基準にしてもよい。また、上記実施形態で
は、一対の電極12および12’のそれぞれに同一長さ
Lで同一外径φの電極棒16を用いているが、これに限
定されず、異なる長さのものや異なる外径のものを用い
ることも可能である。さらに、一対の電極間でコイル1
4の巻き数やコイル14の直径を異なるように構成して
いもよい。
【0046】次に、水銀ランプ100の製造方法を例示
的に説明する。まず、発光管10となる部分と封止部の
ガラス部22となる部分とを有する放電ランプ用ガラス
パイプ内に、電極12と外部リード30とを有する金属
箔(Mo箔)24を挿入した後、ガラスパイプ内を減圧
状態(例えば、1気圧未満)にした上で、ガラス管を例
えばバーナーで加熱し軟化させると、ガラス管22と金
属箔24との両者が密着して封止部20が形成される。
同様にして、他方の封止部20’も形成されると、水銀
ランプが製造されることになる。この封止部の形成の際
に、一方の電極12の電極中心軸19が仮想的な同一軸
19’(電極中心軸19’)からずれるようにして封止
部20の形成を行うと、一対の電極12および12’が
同一軸でないランプ100を作製することができる。
【0047】以下、図9を参照しながら、さらに具体的
な例を挙げて説明する。図9は、水銀ランプ100の製
造工程断面図を示している。
【0048】まず、発光管10となる部分と封止部のガ
ラス部22となる部分とを有する放電ランプ用ガラスパ
イプ45を鉛直方向に配置した後、矢印41および42
の方向に回転可能にするためにチャック43を用いてガ
ラスパイプ45を支持する。次に、電極12と外部リー
ド30とを有する金属箔24(電極組立体)をガラスパ
イプ45内に挿入した後、ガラスパイプ45内を密閉し
て減圧可能な状態にする。なお、同図ではガラスパイプ
45の両端を封止してガラスパイプ45内を密閉してい
るが、この構成に限らず、ガラスパイプ45内を減圧で
きる構成にすればよい。
【0049】次に、ガラスパイプ内を減圧状態(例え
ば、20kPa)にすると共にガラスパイプ45を矢印
41および42の方向に回転させた後、例えばバーナー
50によってガラス管22の一部を加熱し軟化させる。
この際、ガラスパイプ45の下部をチャック43で支持
せずにガラスパイプ45の上部だけを支持して、ガラス
パイプの下端をフリーにした状態でガラスパイプ45を
回転させると、慣性によってガラスパイプ45の下端が
周回運動をするようになる。そのような状態でガラス管
22と金属箔24との両者を密着させると、電極12の
電極中心軸19が仮想的な同一軸19’から所定角度θ
ずれた構成の封止部20を形成することができる。より
強制的にガラスパイプ45の下端の周回運動を制御した
い場合には、ガラスパイプ45の下部に例えば円錐状の
部材を配置して、円錐状の部材の側面を沿わせるように
ガラスパイプ45を回転させるようにすればよい。
【0050】なお、ガラスパイプ45の下端に周回運動
をさせる手法ではなく、一方の金属箔24(電極組立
体)と他方の金属箔24’(電極組立体)とを予め所定
量ずらしてガラスパイプ45内に挿入して封止する手法
によって、それぞれが同一軸とならない一対の電極12
および12’を形成することも可能である。さらに、ガ
ラスパイプ45の回転速度を制御しながら、ガラス管
(ガラス部)22の一部の箇所だけをバーナ50で加熱
することによって、電極12の電極中心軸19を仮想的
な同一軸19’からずらすことも可能である。すなわ
ち、ガラス管22を均一に加熱せずに、局所的に加熱し
て所定箇所だけのガラス部を溶かすことによって金属箔
24(電極組立体)を中心位置からずらし、それによっ
て電極12の電極中心軸19をずらすことができる。
【0051】また、図10に示すように、例えば他方の
電極中心軸19’(または仮想的な同一軸19’)に対
して所定の角度αだけ傾けて金属箔24に接続した電極
12と金属箔24とをガラス部22で封止することによ
って、一対の電極が同一軸上にないランプを作製するこ
ともできる。電極12を予め傾けたものだけでなく、平
行にずらしたものや電極の先端部分が曲がったものを封
止することによって、一対の電極12および12’が同
一軸上に位置しないようにすることができる。 (実施形態2)上記実施形態1の水銀ランプは、反射鏡
と組み合わせてランプユニットにすることができる。図
11は、上記実施形態1の水銀ランプ100を備えたラ
ンプユニット500の断面を模式的に示している。
【0052】ランプユニット500は、略球形の発光部
10と一対の封止部20とを有する水銀ランプ100
と、水銀ランプ100から発せられた光を反射する反射
鏡60とを備えている。なお、水銀ランプ100は例示
であり、上記実施形態の水銀ランプのいずれであっても
よい。
【0053】反射鏡60は、例えば、平行光束、所定の
微小領域に収束する集光光束、または、所定の微小領域
から発散したのと同等の発散光束になるように水銀ラン
プ100からの放射光を反射するように構成されてい
る。反射鏡60としては、例えば、放物面鏡や楕円面鏡
を用いることができる。
【0054】本実施形態では、水銀ランプ100の一方
の封止部20に口金55が取り付けられており、封止部
20から延びた外部リード30と口金55とは電気的に
接続されている。口金55が取り付けられた側の封止部
20と反射鏡60とは、例えば無機系接着剤(例えばセ
メントなど)で固着されて一体化されている。反射鏡6
0の前面開口部60a側に位置する封止部20の外部リ
ード30には、リード線65が電気的に接続されてお
り、リード線65は、外部リード30から、反射鏡60
のリード線用開口部62を通して反射鏡60の外にまで
延ばされている。反射鏡60の前面開口部60aには、
例えば前面ガラスを取り付けることができる。
【0055】このようなランプユニットは、例えば、液
晶やDMDを用いたプロジェクタ等のような画像投影装
置に取り付けることができ、画像投影装置用光源として
使用される。上記実施形態の水銀ランプおよびランプユ
ニットは、画像投影装置用光源の他に、紫外線ステッパ
用光源、または競技スタジアム用光源や自動車のヘッド
ライト用光源などとしても使用することができる。ま
た、道路標識を照らす投光器としても使用することがで
きる。
【0056】なお、上記実施形態の水銀ランプでは、交
流点灯型の点灯形式のものを使用しているが、交流点灯
型および直流点灯型のいずれの点灯方式でも使用可能で
ある。また、上記実施形態では、ショートアーク型の水
銀ランプについて説明したが、本発明は、ショートアー
ク型に限らず、比較的アーク長が長い水銀ランプでも、
水銀封入量が多い水銀ランプには好適に適用することが
できる。高出力・高電力の高圧水銀ランプの場合、電流
の増大に伴って電極の蒸発が早くなることを抑制するた
めに、通常よりも封入水銀量が増加されるが、近年、よ
り高出力・高電力の高圧水銀ランプが開発されつつある
ため、ショートアーク型の水銀ランプでなくても、水銀
ブリッジの問題が顕在化する可能性があるからである。
上記実施形態では、封入水銀量150〜250mg/c
3の水銀ランプを例示したが、封入水銀量は、250
mg/cm3以上であってもよい。
【0057】さらに、上記実施形態では、水銀蒸気圧が
20MPa程度の場合(いわゆる超高圧水銀ランプの場
合)について説明したが、水銀蒸気圧が1MPa程度の
高圧水銀ランプにも適応可能である。本明細書では、水
銀蒸気圧が1MPa程度以上のものを高圧水銀ランプと
呼び、高圧水銀ランプは、超高圧水銀ランプを含むもの
とする。なお、水銀蒸気圧が高いほど発光スペクトルが
画像投影装置用の光源として好ましいものとなるので、
発光管の物理的耐圧強度を確保できる場合には、20M
Pa程度以上の水銀蒸気圧にしてもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明の水銀ランプによれば、水銀ブリ
ッジの形成を防止・抑制することができるため、ランプ
動作の信頼性を向上させることができる。また、水銀ブ
リッジの形成が防止・抑制される結果、水銀封入量を増
加させることが可能となるため、水銀ランプの性能を向
上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかる水銀ランプ100の構成を
模式的に示す図である。
【図2】水銀玉18が成長している状態における一対の
電極12および12’の拡大図である。
【図3】一対の電極12および12’の構成を模式的に
示す拡大図である。
【図4】水銀ブリッジ40が形成された状態の一対の電
極12および12’の拡大図である。
【図5】水銀ブリッジ40が形成された状態の一対の電
極12および12’の拡大図である。
【図6】(a)は、一対の電極12および12’の構成
を模式的に示す図であり、(b)は、電極中心軸19’
に沿ってみた電極先端11aおよび11bを模式的に示
す断面図である。
【図7】(a)は、一対の電極12および12’の構成
を模式的に示す図であり、(b)は、電極中心軸19’
に沿ってみた電極先端11aおよび11bを模式的に示
す断面図である。
【図8】本実施形態における改変例の構成を示す図であ
る。
【図9】本実施形態における水銀ランプ100の製造方
法を説明するための工程断面図である。
【図10】本実施形態における改変例を説明するための
図である。
【図11】実施形態2にかかるランプユニット500の
構成を模式的に示す断面図である。
【図12】(a)は、従来の水銀ランプ1000の構成
を模式的に示す図であり、(b)は、点灯回路1200
に接続された水銀ランプ1000の構成を模式的に示す
図である。
【図13】従来の水銀ランプ1000の課題を説明する
ための図である。
【図14】(a)および(b)は、従来の水銀ランプ1
000の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
10 発光管 11 電極の先端 12、12’ 電極(W電極) 14 コイル 15 放電空間(管内) 16 電極棒 17 溶接部 18 水銀(水銀玉) 19 電極中心軸 20、20’ 封止部 22 ガラス部 24 金属箔(Mo箔) 30 外部リード 32 溶接部 40 水銀ブリッジ 43 チャック 45 放電ランプ用ガラスパイプ 50 バーナー 55 口金 60 反射鏡 62 リード線用開口部 65 リード線 100、200、300 水銀ランプ 500 ランプユニット 110 発光管 111 電極の先端 112、112’ W電極 114 コイル 115 放電空間(管内) 116 電極棒 118 水銀(水銀玉) 119 電極中心軸 120、120’ 封止部 122 ガラス部 124 Mo箔 130 外部リード 140 水銀ブリッジ 1000 超高圧水銀ランプ 1200 点灯回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 守 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 山本 真一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 佐々木 健一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 審査官 村田 尚英 (56)参考文献 特開 平9−17388(JP,A) 特開 平11−283576(JP,A) 特開 平10−31972(JP,A) 特開 平8−31383(JP,A) 特開 平6−68849(JP,A) 特開 平3−210747(JP,A) 特開 昭59−201359(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/88 H01J 61/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光物質として少なくとも水銀が封入さ
    れる管内に一対の電極が対向して配置された発光管と、 前記一対の電極のそれぞれに電気的に接続された一対の
    金属箔のそれぞれを封止する一対の封止部とを備え、 前記一対の電極のうちの一方の電極の電極中心軸と、他
    方の電極の電極中心軸とは互いにずれており、かつ、前記一対の電極のうちの一方の電極と他方の電極との配
    置間隔Dが2mm以下であり、前記水銀の封入総質量が
    150mg/cm 3 以上であり、かつ、 前記一方の電極の先端と前記他方の電極の先端との最短
    距離d(cm)は、前記水銀の封入総質量がM(g)の
    ときに、(6M/13.6π)1/3の数値よりも大き
    い、ショートアーク型水銀ランプ。
  2. 【請求項2】 発光物質として少なくとも水銀が封入さ
    れる管内に一対の電極が対向して配置された発光管と、 前記一対の電極のそれぞれに電気的に接続された一対の
    金属箔のそれぞれを封止する一対の封止部とを備え、 前記一対の電極のうちの一方の電極の電極中心軸と他方
    の電極の電極中心軸とは、共通の同一軸上に位置してお
    らず、且つ、前記一方の電極の電極中心軸方向に沿って
    前記一方の電極の先端面を投影した投影面は、前記他方
    の電極の先端面と接した状態または少なくとも一部が重
    なった状態であって前記一対の電極のうちの一方の電極と他方の電極との配
    置間隔Dが2mm以下であり、前記水銀の封入総質量が
    150mg/cm 3 以上であり、かつ、 前記一方の電極の先端と前記他方の電極の先端との最短
    距離d(cm)は、前記水銀の封入総質量がM(g)の
    ときに、(6M/13.6π) 1/3 の数値よりも大き
    い、 ショートアーク型水銀ランプ。
  3. 【請求項3】 発光物質として少なくとも水銀が封入さ
    れる管内に一対の電極が対向して配置された発光管と、 前記一対の電極のそれぞれに電気的に接続された一対の
    金属箔のそれぞれを封止する一対の封止部とを備え、 前記一対の電極のうちの一方の電極と他方の電極との配
    置間隔Dよりも、前記一方の電極の先端と前記他方の電
    極の先端との最短距離dの方が長く、 前記配置間隔Dが2mm以下であり、前記水銀の封入総
    質量が150mg/cm 3 以上であり、かつ、 前記最短距離d(cm)は、前記水銀の封入総質量がM
    (g)のときに、(6M/13.6π) 1/3 の数値より
    も大きい、 ショートアーク型水銀ランプ。
  4. 【請求項4】 点灯形式が交流点灯型である、請求項1
    からの何れか一つに記載のショートアーク型水銀ラン
    プ。
  5. 【請求項5】 請求項1からの何れか一つに記載のシ
    ョートアーク型水銀ランプと、前記水銀ランプから発す
    る光を反射する反射鏡とを備えたランプユニット。
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