JP2003295948A - トレンド表示装置 - Google Patents

トレンド表示装置

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JP2003295948A
JP2003295948A JP2002095326A JP2002095326A JP2003295948A JP 2003295948 A JP2003295948 A JP 2003295948A JP 2002095326 A JP2002095326 A JP 2002095326A JP 2002095326 A JP2002095326 A JP 2002095326A JP 2003295948 A JP2003295948 A JP 2003295948A
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graph
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JP2002095326A
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English (en)
Inventor
Shozo Shioda
省三 潮田
Takehito Hagi
武仁 萩
Kenichi Wakamatsu
謙一 若松
Toshio Tagawa
敏夫 田川
Katsuto Ito
克仁 伊藤
Kazuo Otani
和男 大谷
Kazuhiko Nishihara
和彦 西原
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラント等の運転監視システムに関するプロ
セスデータに対するトレンドグラフの画面表示におい
て、作業員が注目すべき時系列的な変化を容易に捉える
ことができる表示方法によって監視性を向上させる。 【解決手段】 トレンド表示装置において、プロセスデ
ータに関連する付加情報を入力する付加情報入力手段
と、付加情報を表示装置へ表示するための表示方法を入
力する付加情報表示報方法入力手段と、表示方法に基づ
いて付加情報をグラフに追随して表示させるように設定
する付加情報設定手段と、付加情報設定手段によって設
定された付加情報を、表示装置にプロセスデータと共に
表示する付加情報表示手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラントの運転監
視、制御、保守、調整等に利用されるプラントのプロセ
スデータを表示するトレンド表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発電プラント等の運転監視装置に
おいては、各種入力装置から入力されたプロセスデータ
を即時的に、もしくは履歴的に表示することによって監
視性の向上を図っていた。トレンド表示については、例
えば「特開平10−111775」に記載されるよう
に、表示画面上のグラフや描画軸等に特徴を持たせ、容
易に識別や表示が行えるトレンド表示装置が提供されて
きた。
【0003】しかしながら、これらいずれの表示方法に
おいても、監視員に重要なポイントを知らせるための手
段は、画面上に固定した特定個所へ異常値を示す文章を
表示するか、または音声メッセージにより通知するのみ
であった。
【0004】図27は、発電プラント監視システムにお
ける従来のトレンド表示装置を示すブロック図である。
【0005】同図に示すように、発電プラントから検出
されるプロセスデータは、プロセス入力装置1cでデジ
タル信号に変換され、記憶装置1aに記憶され、演算装
置1bのプロセスデータ収集手段2に入力されて、プロ
セスデータ保存手段3に保存される。
【0006】トレンド表示演算手段4は、表示装置5の
画面上にトレンド表示を行うために、演算処理を行い、
その結果をCRT等の表示装置5に出力する。
【0007】図28は、このようなトレンド表示装置の
トレンドグラフの一表示例である。
【0008】同図に示すように、トレンド表示装置5の
画面は、グラフ表示領域6、描画軸7、および数値表示
領域8とから構成されている。
【0009】グラフ表示領域6への描画は、予め設定さ
れた描画軸7に従って行われ、描画軸7は、グラフ表示
領域6の外側に配置されている。グラフ表示領域6のグ
ラフと描画軸7は、記号や色等の識別手段によって関連
付けられて表示されている。それらの位置関係は、トレ
ンド表示毎に決められる。トレンド表示装置5の画面を
記録として残す際には、ハードコピーを採った後、人手
によりコメント等を記入していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の表示画面は、描画軸とグラフの位置関係が固定した状
態で配置されているため、たとえ関連する描画軸とグラ
フが他のケースと識別されているとしても、1つの表示
画面の中に複数の描画軸とグラフが存在すれば、監視員
が読み誤ったり、読み取りにくいという問題があった。
【0011】描画軸とグラフの位置関係や描画軸のスケ
ールの設定を変更する際には、監視員は、表示画面とは
別の画面で設定を変更する。その間、設定度合いを表示
画面で確認するという操作を、所望の表示状態になるま
で繰り返さなければならなかった。したがって、監視員
にとっては、設定変更の操作は、煩雑であり、その変更
操作中は、監視作業を行えないという問題があった。
【0012】従来のトレンド表示は、グラフを描画する
領域内にグラフ、罫線及びグラフの識別符号以外の文字
や図形等を描くことができなかったので、監視員が、あ
るトレンド表示を記録として残そうとする場合、画面の
ハードコピーを取り、それに直接コメント等を記入して
残さざるを得なかった。したがって、監視作業の他にハ
ードコピーへの記入や該コピーの保管等の作業も加わ
り、作業の負担を増加するという問題があった。
【0013】従来のトレンド表示は、監視員が随時グラ
フを監視しながら、注目すべき部分を各自で判断しなけ
ればならならず、重要な監視ポイントを看過してしまう
恐れがあるという問題があった。
【0014】このような問題を解決するために、本発明
は、プラントの状態を表すプロセスデータをグラフで表
示する場合に、監視員が、画面上に表示されるグラフか
ら注目すべきポイントを確実に表示でき、監視作業を妨
げられることなく、所望する大きさや位置にグラフおよ
び描画軸の表示を変更することができるトレンド表示装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のトレンド表示装置は、プラントから
のプロセスデータを入力するプロセスデータ入力装置
と、プロセスデータ入力装置からプロセスデータ収集手
段を介して入力されたプロセスデータを時系列的に保存
するプロセスデータ保存手段と、保存手段に記憶保存さ
れたプロセスデータに基づいてトレンド表示するための
演算を行うトレンド表示演算手段と、演算手段の演算結
果に基づいてプロセスデータを縦及び横の描画軸を有し
たグラフ上にトレンド表示するグラフ表示装置とを備え
たトレンド表示装置において、プロセスデータに関連す
るコメントデータを入力するコメントデータ入力手段
と、コメントデータを表示装置へ表示するための表示方
法を入力するコメント表示方法入力手段と、コメントデ
ータ表示方法入力手段によって入力された表示方法に基
づいて、コメントデータをグラフに追随して表示させる
ように設定するコメント表示設定手段と、コメント表示
設定手段によって設定されたコメントデータと、トレン
ド演算手段によって演算された結果とを、共に表示装置
に表示するグラフ表示処理手段とをさらに具備すること
を特徴とする。
【0016】このトレンド表示装置によれば、トレンド
表示と同一画面上に、いわゆる注記またはコメントデー
タを設定し、グラフ以外に文字や記号を含む付加情報を
コメント表示設定手段によってグラフに追随する形で表
示することができるので、監視員に見過ごしがちなプロ
セスデータの変化、すなわち注目すべきポイントを確実
に表示することができる。
【0017】請求項2記載の本発明のトレンド表示装置
は、請求項1記載のトレンド表示装置において、コメン
ト表示設定手段は、コメントデータ表示方法入力手段に
よって入力された表示方法に基づいて、コメントデータ
をグラフに追随して表示させ、しかも画面上で各コメン
トデータと他のコメントデータとが重なること無く表示
させるように設定することを特徴とする。
【0018】このトレンド表示装置によれば、グラフ以
外の図形、すなわちコメントデータの表示を行う場合
に、重複を回避するために表示位置を変更する手段とし
て、重複部分が適切になるような評価式を予め入力して
おき、その評価式に従って図形を自動的に配置変更する
手段を用いれば、各図形をグラフもしくは他図形と重複
させずに表示することができる。
【0019】請求項3記載の本発明のトレンド表示装置
は、請求項1記載のトレンド表示装置において、コメン
ト表示設定手段は、コメントデータ表示方法入力手段に
よって入力された表示方法に基づいて、コメントデータ
をグラフに追随して表示させ、しかもプロセスデータと
予め決められた制限値との比較を行い、比較した結果に
対応する表示方法に従ってプロセスデータを表示させる
ように設定することを特徴とする。
【0020】このトレンド表示装置によれば、トレンド
表示画面上でプロセスデータが予め決められている制限
値を越えた場合、そのトレンド表示部位に部分修飾を行
い、この部分修飾をトレンド表示に対して時系列的に追
随させることによって、監視員に作業上注目すべき箇所
を明示することができる。
【0021】請求項4記載のトレンド表示装置は、請求
項1記載のトレンド表示装置において、コメント表示設
定手段は、コメントデータ表示方法入力手段によって入
力された表示方法に基づいて、コメントデータをグラフ
に追随して表示させ、しかも複数の演算結果が適合する
1つのプロセスデータに対して複合的に表示させるよう
に設定することを特徴とする。
【0022】このトレンド表示装置によれば、トレンド
表示画面上で1つの表示ポイントすなわちプロセスデー
タに対して複数の数値処理結果が得られた場合、複数の
異なる部分修飾表示を複合的に修飾表示を行い、さらに
この修飾表示を、時系列的に移動するトレンド表示に追
随させることによって、監視員に、作業上注目すべきポ
イントを明示することができる。
【0023】請求項5記載のトレンド表示装置は、請求
項1記載のトレンド表示装置において、コメント表示設
定手段は、コメントデータを画面上の任意の位置に固定
しかつ継続して表示するように設定することを特徴とす
る。
【0024】このトレンド表示装置によれば、グラフ表
示領域内にグラフと罫線以外の描画が可能となるので、
任意のコメントを画面に表示させてハードコピーを取る
だけで記録として利用することができる。
【0025】請求項6記載のトレンド表示装置は、請求
項1記載のトレンド表示装置において、コメント表示設
定手段は、コメント表示設定手段は、描画軸の表示位置
に関する付加情報に基づいて、描画軸を画面上の任意の
位置に表示し、描画軸に関連付けられたグラフを、描画
軸の表示位置に平行移動して表示するように設定するこ
とを特徴とする。
【0026】このトレンド表示装置によれば、同一画面
上での操作によってグラフ表示領域内の任意の位置に描
画軸を配置して表示することができるので、トレンドの
変化を容易に判断することができる。
【0027】請求項7記載のトレンド表示装置は、請求
項1記載のトレンド表示装置において、コメント表示設
定手段は、描画軸の表示位置および縮尺に関する付加情
報に基づいて、画面上の任意の位置に描画軸および描画
軸に関連付けられたグラフを表示するように設定するこ
とを特徴とする。
【0028】このトレンド表示装置によれば、グラフ表
示領域内の任意の位置に描画軸を配置し任意に縮尺で
き、その描画軸に従ってグラフを移動させることができ
るので、適切な位置に描画軸を配置することによって、
複数のグラフが重複することが無くなり、グラフの誤読
を抑制することができる。
【0029】請求項8記載のトレンド表示装置は、請求
項1記載のトレンド表示装置において、コメント表示設
定手段は、描画軸および描画軸に関連付けられたグラフ
を表示領域の内外に関係無く配置するという付加情報に
基づいて、描画軸および描画軸に関連付けられたグラフ
を画面上に任意に表示するように設定することを特徴と
する。
【0030】このトレンド表示装置によれば、描画軸の
位置が変更されれば、その描画軸に対応するグラフも描
画軸の変更に従って再表示されるので、表示状況に応じ
て容易に適切な位置でのトレンド表示に変更することが
できる。
【0031】請求項9記載のトレンド表示装置は、請求
項1記載のトレンド表示装置において、付加情報設定手
段は、画面上にグラフで表示された領域の一部を指定
し、さらに任意の表示倍率に設定して、指定された前記
領域の一部を前記画面上に表示することを特徴とする。
【0032】このトレンド表示装置によれば、倍率設定
手段及び倍率変更手段によって、グラフの任意の部分を
拡大または縮小して表示することができるので、グラフ
の注目部分の詳細を見るなどのグラフの表示方法に多様
性を持たせることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。なお、従来技術と共通する部
分は同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0034】(第1の実施の形態:請求項1対応)図1
は、第1の実施の形態を示すトレンド表示装置1のブロ
ック構成図である。
【0035】同図に示すように、トレンド表示装置の演
算部1bは、プロセスデータ収集手段2と、プロセスデ
ータ保存手段3と、トレンド表示演算手段4と、グラフ
表示処理手段20と、コメントデータ入力手段21と、
コメントデータ保存手段22と、コメント表示方法入力
手段23と、表示方法保存手段24と、コメント表示設
定手段25とから構成されている。
【0036】図2は、演算装置1bが、プロセスデータ
の処理を行うフローチャートである。
【0037】図27におけるプロセスデータ入力装置1
を介して入力されるプロセスデータを、図1におけるプ
ロセスデータ収集手段2において、予め設定された収集
時刻情報に従い、該時刻に到達すると収集し(ステップ
31,32)、プロセスデータ保存手段3において、該
プロセスデータを順次保存する(ステップ33)。
【0038】図3は、プロセスデータ保存部手段3に保
存されるプロセスデータファイルの一例である。
【0039】t1時間からΔt時間毎に、プロセスデー
タがプロセスデータ収集手段2によって収集され、保存
されている様子を示す。プロセスデータを保存するため
のプロセスファイルが全て使用されると、時間的に古い
データから上書きされる。
【0040】図4は、保存されたプロセスデータが表示
装置5の画面上のグラフ描画領域に描画される手順を示
すフローチャートである。図1におけるトレンド表示演
算手段4において、グラフを描画するためのグラフ表示
領域6を作成し、プロセスデータ保存手段3に新たなプ
ロセスデータが保存されるまで待機する(ステップ5
1、52)。プロセスデータが更新されると、該プロセ
スデータを入力し、表示装置5の画面上にトレンド表示
するための演算を行って座標を求め、該座標に従ってグ
ラフ表示処理手段20に出力する(ステップ53〜5
5)。
【0041】一方、注記またはコメントデータの処理に
あたり、演算装置1bは、コメントデータ入力手段21
に表示装置5の画面上に注目すべきポイントデータ情
報、すなわちコメント内容、コメント表示箇所、コメン
ト表示タイミング、コメント表示対象プロセスポイント
等をキーボード等の入力手段を用いて入力し、コメント
データ保存手段22に保存する。また、コメント表示方
法入力手段23から、コメントデータの表示方法に関す
る情報、すなわち文字フォント、色、サイズ、囲み枠形
状、フリッカ、テロップ処理等のコメントデータの属性
等を予め入力し、表示方法保存手段24に保存してお
く。
【0042】コメント表示設定手段25において、コメ
ントデータを表示装置5の画面上に描画するための演算
を行う。
【0043】図5は、その演算の手順を示すフローチャ
ートである。まず、コメントデータ保存手段22に保存
されたコメントデータと、表示方法保存手段24に保存
された表示方法とを入力し、プラントデータの更新に伴
ってトレンドグラフ表示が更新されるまで待機する(ス
テップ61〜63)。
【0044】トレンド表示が更新されると、コメントデ
ータからコメント表示箇所及びコメント表示タイミング
を計算してコメントを表示する座標を求める(ステップ
64)。
【0045】表示する座標が求まると、指定された表示
方法に従ってコメントデータをグラフ表示処理手段20
に出力する(ステップ66)。なお、コメントの重複に
ついては考慮せず、図中のステップ65、68を省略す
ることもできる。
【0046】グラフ表示処理手段20は、トレンド表示
演算手段4から出力されたプロセスデータに基づいたグ
ラフ表示データと、コメント表示設定手段25から出力
されたコメントデータとを、共に表示装置5に出力す
る。表示装置5は、CRT等の表示装置であり、画面上
にグラフ表示データおよびコメントデータを表示する。
【0047】図6は、第1の実施の形態において画面に
表示されたグラフの一例を示す。同図に示すように、グ
ラフ(B)は、グラフ(A)が表示されてT時間後のグ
ラフであり、Tx時にコメント表示されたコメントデー
タ「信号aの注目ポイント」は、時間の経過につれて移動
するグラフ表示に追随して、T時間後には、Tx’(=
Tx+T)時に移動した形で表示されている。
【0048】第1の実施の形態により、監視装置のトレ
ンド表示画面上に、見過ごしがちなプロセスの変化、す
なわち注目すべきポイントを、注記すなわちコメントデ
ータによって表示し、このコメントデータを時系列的に
追随させる形で移動させることができる。このようにコ
メントデータを確実に表示することにより、監視性を向
上させることができる。
【0049】(第2の実施の形態:請求項2に対応)図
7は、本発明の第2の実施の形態に係るトレンド表示装
置のブロック構成図を示すものであり、図1で示した構
成に、重複防止処理部80と、回避条件指定部81と、
回避条件保存部82とを加えて構成されている。
【0050】この追加構成について前述した図5のフロ
ーチャートを用いて説明する。コメント表示設定手段2
5において、コメントデータからコメント表示箇所及び
コメント表示タイミングを計算してコメントデータを表
示する座標が求められると(ステップ64)、その表示
範囲に、他のコメントデータと重複した状態で表示され
るか否かを判定する(ステップ65)。重複防止処理部
80では、回避条件指定部81を介して予め回避条件保
存部82に保存されたマーキング表示条件により、該表
示条件に従って互いに重なり合うコメントデータの表示
位置(座標)を回避できる表示位置に移動させ、重複を
回避する新たな座標を求め(ステップ68)、グラフ表
示処理手段20に出力する(ステップ66)。
【0051】グラフ表示処理手段20による表示装置5
への動作については、第1の実施形態と同様であるた
め、説明を省略する。
【0052】図8は、第2の実施の形態において画面に
表示されたグラフの一例を示す。同図(B)は、新しい
コメントが重複する位置に表示されようとする際に、マ
ーキング表示条件によって、古いコメント表示が上方に
シフトし、重複を回避するように表示されることを示し
ている。つまり、トレンド表示上に複数のコメントを表
示する場合、同図(A)に示すように、コメントを重複
した状態で表示すると見づらくなるので、マーキング表
示条件に従って表示する座標を計算し直して、同図
(B)に示すように、互いに重複しない位置にコメント
を表示する。
【0053】各コメントと他のコメントとの重複を回避
するために表示位置を変更する手段としては、重複部分
が重ならないような評価式を予め入力しておき、その評
価式に従って図形を自動的に配置変更する手段を採るこ
とができる。
【0054】同様の方法により、コメントデータだけに
限らず、各図形を他図形と重複せずに表示することもで
きる。
【0055】このように、第2の実施形態によれば、グ
ラフ描画領域内にグラフと罫線以外の描画データを任意
に配置できるので、トレンド表示との重複を最小限にす
ることで監視性向上の効果が得られる。
【0056】(第3の実施の形態:請求項3に対応)図
9は、本発明の第3の実施の形態に係るトレンド表示装
置のブロック構成図を示すものであり、従来の構成に、
グラフ表示処理手段20と、数値演算処理指定部101
と、数値演算処理保存部102と、修飾表示方法指定部
103と、修飾表示方法保存部104と、数値演算処理
部105と、修飾表示箇所判定部106とを加えて構成
されている。
【0057】数値演算処理指定部101は、トレンド表
示を修飾表示方法指定部103で指定された表示方法に
よって修飾するか否かの条件となる演算式と、その演算
結果に対する制限値と、同計算結果に従って、修飾表示
される対象プロセスデータおよび修飾表示方法とを、数
値演算処理保存部102に保存する。
【0058】例えば、プロセス量1が制限値P1以上と
なった時、逸脱区間の表示を太線表示させる場合、演算
式として値比較を選択し、制限値としてP1を指定す
る。また、対象プロセスデータとして、プロセス量1を
指定を指定し、修飾表示方法として、太線表示を指定す
る。すなわち、以下の指定が保存される。
【0059】プロセス量1>P1,太線表示. 修飾表示方法指定部103は、数値演算処理保存部10
2で指定された修飾に対して、表示装置5の画面上での
修飾方法、すなわち色、太さ、線形状、フリッカ、輝度
変化処理などの属性をキーボード等の入力手段を用いて
入力し、修飾表示方法保存部104に予め登録するため
の処理を行う。
【0060】数値演算処理部105は、プロセスデータ
保存部から対象プロセスデータを入力し、数値演算処理
保存部102に保存された演算式に従って演算を行い、
演算結果を修飾表示箇所判定部106に出力する。
【0061】修飾表示箇所判定部106は、数値演算処
理保存部102に保存された演算結果に対する制限値
と、修飾表示方法保存部104に保存されたプロセスデ
ータを表示するための修飾方法と、その属性とを入力す
る。
【0062】次に、数値演算処理部105から出力され
た計算結果と制限値を比較し、プロセスデータに対して
適合する修飾方法及び属性を選択し、グラフ表示処理部
20に出力する。
【0063】図10は、修飾表示箇所判定部106にお
いて、プロセスデータが表示装置5の画面上に描画され
るための修飾表示を決定する手順を示すフローチャート
である。
【0064】同図に示すように、修飾表示箇所判定部1
06において、グラフを描画するためのグラフ表示領域
6を作成し、プロセスデータ保存部3に新たなプロセス
データが保存されるまで待機する(ステップ111、1
12)。
【0065】プロセスデータ保存手段3において、プロ
セスデータが更新されると、この更新されたプロセスデ
ータと数値演算処理保存部102から計算式を数値演算
処理部105に入力し、計算式に従って計算した上で計
算結果を修飾表示箇所判定部106に出力する。また、
表示装置5の画面上にトレンド表示するための計算を行
って座標を求める(ステップ113、114)。
【0066】修飾表示箇所判定部106において、計算
結果と数値演算処理保存部102から入力された計算結
果と制限値とを比較し、例えば、制限値よりも大きい場
合は強調した修飾を設定するというような判定結果に応
じて、指定された修飾方法と属性を修飾表示方法保存部
104の中から選択し、グラフ表示処理部20に出力す
る(ステップ115〜118)。
【0067】グラフ表示処理手段20による表示装置5
への動作については第1の実施形態と同様であるため、
説明を省略する。
【0068】図11は、第3の実施形態において画面に
表示されたグラフの一例を示す。同図(A)に示すよう
に、あるプラントのプロセスデータを検出し、トレンド
表示したグラフG1において、Ts時からTe時の間に
入力されたプロセスデータが数値演算処理指定部101
で指定された制限値P1を逸脱しているので、修飾表示
方法保存部104に保存された修飾方法や属性に基づい
て、その間のグラフを太線で表示している。
【0069】同図(B)は、(A)からT時間が経過し
た時の表示画面であって、この修飾表示が、Ts’(=
Ts+T)時、およびTe’(=Te+T)時にトレン
ド表示に追随して実行されていることを示している。
【0070】上記の例では、修飾表示の指定として制限
値逸脱の場合を挙げたが、変化率逸脱の場合を同図
(B)の右端部において示してあるので、これを説明す
る。
【0071】制限値逸脱の場合と同様に、変化率逸脱の
場合にも、数値演算処理指定部101に、変化率逸脱の
条件式を決める変化率V(=プロセス変化量△P/時間
の変化△T)および修飾表示する制限値を指定してお
き、修飾表示方法指定部103に、その修飾方法および
属性を指定しておく。そして、入力されたプロセスデー
タを用いて、変化率V(=プロセス変化量△P/時間の
変化△T)を求め、その値が制限値を逸脱している時間
(T1からT2)においては、その修飾表示方法および
属性に従ってグラフG2は点線で表示される。
【0072】このように、第3の実施の形態によれば、
トレンド表示画面上でプロセスデータの数値処理結果に
基づいて、制限値逸脱の場合および変化率逸脱の場合の
部分修飾を行い、この部分修飾をトレンド表示に対して
時系列的に追随させることによって、監視員に作業上注
目すべき箇所を明示することができる。
【0073】(第4の実施の形態:請求項4に対応)図
12は、本発明の第4の実施の形態にかかるトレンド表
示装置のブロック構成図を示すものであり、図9で示し
た構成に、優先表示ルール部131と、複数修飾表示優
先判定部132とを加えて構成されている。
【0074】つまり、第3の実施形態において同一ポイ
ントを複数の修飾指定が重複した場合、最後にグラフ表
示処理部20に出力された修飾表示が有効となって、単
一の修飾表示が行われているが、第4の実施形態では、
重複して修飾表示できるようにしたものである。
【0075】優先表示ルール部131は、例えば、複数
の色や、異なる太さの線を同時に指定し表示することは
できないので、数値演算処理保存部102に指定された
同種属性及び異種属性の重複指定について予め評価し、
重複指定に対する複合表示ルールを作成し、複数修飾表
示優先判定部132に出力する。
【0076】複数修飾表示優先判定部132は、修飾表
示箇所判定部106から入力した判定結果が優先表示ル
ール部131から入力した複合表示ルールに抵触するか
否かについて評価する。そして、この評価において該ル
ールに抵触していなければ、第3の実施の形態で述べた
形でグラフ表示処理手段20に出力する。一方、該ルー
ルに抵触する場合、該ルールに基づいて同種属性並びに
異種属性の重複時の優先表示判定を行い、同一ポイント
に対する修飾表示指示としてグラフ表示処理手段20に
出力する。なお、グラフ表示処理手段20による表示装
置5への動作については、第1の実施形態と同様である
ため、説明を省略する。
【0077】図13は、第4の実施形態において画面に
表示されたグラフの一例を示す。
【0078】同図(A)に示すように、第3の実施形態
で述べた制限値P1を逸脱して太線表示となるポイント
と、変化率の制限値を逸脱して点線表示となるポイント
が重複した部分を反映させてグラフを修飾表示してい
る。
【0079】つまり、グラフG1においてプロセスデー
タは、Ts時からTm時にかけて変化率の制限値を逸脱
しているため、この間は点線によって修飾表示を指定
し、またTp時よりTe時にかけて制限値P1に対して
逸脱しているため、太線による修飾表示を指定する。
【0080】よって、Tp時からTm時にかけて点線か
つ太線の修飾表示が指定されることになる。また、Ts
時からTp時の間、及びTm時からTe時の間は、重複
判定において重複無し、すなわち複合表示ルールに抵触
しないと判定されて、単一で修飾表示される。Ts時以
前及びTe時以降は、修飾表示箇所判定部106におい
て修飾表示される条件が整わないため、通常のトレンド
表示となる。なお、優先表示ルール部131において、
線サイズに関する属性と線種に関する属性は複合指定可
能というルール付けがなされているものとする。
【0081】同図(B)は、(A)の状態からT時間経
過した時の表示画面の一例を表している。Ts’(=T
s+T)時、Tp’(=Tp+T)時、Tm’(=Tm
+T)時、およびTe(=Te+T)時において、Ts
時、Tp時、Tm時、およびTe時に見られた修飾表示
(逸脱表示図形)が、トレンド表示に追随して移動して
いることを明示している。
【0082】さらに、グラフG2で表されるプロセスデ
ータが、T1’(=T1+T)時からT2’(T2+
T)時にかけて変化率が制限値を逸脱したため、点線で
修飾表示されていることが分かる。
【0083】このように、第4の実施の形態によれば、
トレンド表示画面上で1つの表示ポイントすなわちプロ
セスデータに対して複数の数値処理結果が得られた場
合、複数の異なる部分修飾表示を複合的に修飾表示を行
い、さらにこの修飾表示を、時系列的に移動するトレン
ド表示に追随させることによって、監視員に、作業上注
目すべきポイントを明示することができる。
【0084】(第5の実施の形態:請求項5に対応)図
14は、本発明の第5の実施の形態に係るトレンド表示
装置のブロック構成図を示すものであり、従来の構成
に、グラフ表示処理手段20と、追加表示データ入力部
151と、追加表示データ保存部152と、追加表示処
理部153とを加えて構成されている。
【0085】追加表示データ入力部151は、グラフと
同一画面に表示する、例えば、監視作業全体に亘る注意
事項や監視作業中の記録メモというようなグラフ描写と
は独立したコメントと、該コメントの表示位置と、該コ
メントの表示書式等の情報を、追加表示データ保存部1
52に保存する処理を行う。
【0086】追加表示処理部153は、これらのコメン
トデータを入力し、グラフ表示処理手段20に出力す
る。
【0087】この追加表示処理部153から出力するデ
ータは、第4の実施の形態で述べたコメント表示と異な
り、トレンド表示の時系列的な動作と無関係に固定位置
に継続して表示される。
【0088】なお、グラフ表示処理手段20による表示
装置5への動作については第1の実施の形態と同様であ
るため、説明を省略する。
【0089】図15は、本実施の形態において、表示装
置5に表示される画面の一例を示す。
【0090】同図に示すように、図28で説明した従来
の表示画面のグラフ表示領域6内にコメント表示領域9
を加えたものである。追加表示処理部153からグラフ
表示処理手段20に出力するデータは、グラフの動きと
関係なく固定してこのコメント表示領域9内に表示され
る。
【0091】このように、第5の実施の形態によれば、
グラフ表示領域内にグラフと罫線以外の描画が可能とな
るので、任意のコメントを画面に表示させてハードコピ
ーを取るだけで記録として利用することができるため、
作業性を向上させることができる。
【0092】(第6の実施の形態:請求項6に対応)図
16は、本発明の第6の実施の形態に係るトレンド表示
装置のブロック構成図を示すものであり、プロセスデー
タ収集手段2と、プロセスデータ保存手段3と、描画軸
配置部171と、描画軸記憶部172と、グラフ表示位
置計算部173と、描画軸表示部174と、グラフ表示
処理手段20と、表示装置5とから構成されている。
【0093】描画軸配置部171は、キーボード等の入
力手段を用いて描画軸及びその描画軸の縮尺の設定に関
する情報を入力し、描画軸記憶部172に保存する。な
お、描画軸の情報は、ポインティングデバイスを用いて
ドラッグしたり、直接画面上で描画軸を選択できる状態
にしておき、カーソルキー等で移動することによって、
随時情報が更新され、描画軸の表示が変更される。
【0094】グラフ表示位置計算部173は、描画軸記
憶部172に保存された描画軸の情報に基づいて、プロ
セスデータ保存手段3に保存されたプロセスデータを入
力し、グラフ描画領域において該プロセスデータの座標
を計算し、該計算結果をグラフ表示処理手段20に出力
する。
【0095】描画軸表示部174は、変更可能な描画軸
を表示する場合に、前述したグラフ描画領域ではない別
の画面メモリ上に表示するために、描画軸記憶部172
に保存された描画軸情報に基づいて、描画軸のみをグラ
フ表示処理手段20に出力する。グラフ表示処理手段2
0は、指定された描画軸と座標が描かれた画面とを重ね
合わせて表示装置5に出力する。
【0096】図17は、本実施の形態において、表示装
置5に表示される画面の一例を示す。
【0097】同図に示すように、通常、トレンド表示画
面は、画面上に固定された描画軸7および描画軸の縮尺
を基準にして配置されたグラフ描画領域からなり、プロ
セスデータの座標が計算されて表示される。本実施の形
態では、グラフ描画領域の外側に配置されている描画軸
7は、描画軸表示7aへ移動して、グラフ表示領域の任
意の位置に表示することができる。
【0098】図18は、画面表示されたグラフの描画軸
を変更する手順を示したフローチャートである。描画軸
表示部174において、グラフを描画するためのグラフ
表示領域6を作成する(ステップ191)。
【0099】描画軸表示部174では、描画軸配置部1
71に、新たに描画軸の設定に関する情報が入力され、
描画軸記憶部172に保存されたか否かを判断する(ス
テップ192)。
【0100】更新されていれば、グラフ表示位置計算部
173は、描画軸記憶部172から該情報を入力し、そ
れに基づいてプロセスデータ保存手段3に保存されてい
るプロセスデータについて、表示装置5の画面上にトレ
ンド表示するための計算を行って座標を求め、現在の座
標データを消去した後、グラフ表示処理手段20に再度
出力する(ステップ194、195)。
【0101】描画軸表示部174は、新たな描画軸の設
定に関する情報をグラフ表示処理手段20に再度出力す
る(ステップ196)。
【0102】一方、描画軸の設定に関する情報が更新さ
れていない場合、プロセスデータ保存手段3に新たなプ
ロセスデータが保存されるまで待機する(ステップ19
7)。
【0103】プロセスデータ保存手段3において、プロ
セスデータが更新されると、グラフ表示位置計算部17
3は、プロセスデータ保存手段3から該プロセスデータ
を入力し、表示装置5の画面上にトレンド表示するため
の計算を行って座標を求め、グラフ表示処理手段20に
出力する(ステップ198〜200)。
【0104】グラフ表示処理手段20は、グラフ表示位
置計算部173から入力したプロセスデータの座標デー
タと、描画軸表示部174から入力した描画軸に関する
情報を合わせ、表示装置5で同一画面上にグラフ表示さ
れるように表示装置5に出力する。
【0105】なお、本実施の形態では、描画軸7の任意
の位置における表示について述べたが、例えば、図19
に示すように、描画軸に関連するグラフは、対応する描
画軸との相対的な位置関係の設定情報を描画軸表示部1
74に持たせることによって、描画軸の変更に従って該
グラフを平行移動して再表示させることもできる。
【0106】このように、第6の実施の形態によれば、
グラフ表示領域内の任意の位置に描画軸を配置し、その
描画軸に従ってグラフを移動させることによって、グラ
フの誤読を抑制することができる。
【0107】(第7の実施の形態:請求項7に対応)図
20は、本発明の第7の実施の形態に係るトレンド表示
装置のブロック構成図を示すものであり、プロセスデー
タ収集手段2と、プロセスデータ保存手段3と、描画軸
スケール変更部211と、描画軸記憶部172と、グラ
フ表示位置計算部173と、描画軸表示部174と、グ
ラフ表示処理手段20とから構成されている。
【0108】描画軸スケール変更部211は、キーボー
ド等の入力手段を用いて描画軸の位置および描画軸の縮
尺の設定に関する情報を入力し、描画軸記憶部172に
保存する。描画軸表示部174は、図面上の単位の長さ
(または図面のドット数)に対応したプロセスデータの
縮尺とプロセスデータの増減に対するグラフの描画方向
を定義する。
【0109】図21は、本実施の形態において表示装置
5に表示される画面の一例を示す。
【0110】同図に示すように、実線で描かれた描画軸
は、描画軸の設定に関連する情報が更新されたことによ
って、破線の描画軸の状態で再表示されると、その描画
軸に対応するグラフも実線から破線の状態で再表示され
る。この場合、描画軸スケール変更部211に、描画軸
の図面上の単位の長さを短縮する設定情報を入力する
と、該情報は描画軸記憶部172に保存され、描画軸が
変更されて再表示される。また、対応するグラフについ
ても、描画軸に対して設定された変更倍率と同じ倍率
で、平行移動した形で、表示装置5の画面に再表示され
る。
【0111】なお、描画軸を変更する手順は、図18で
示したフローチャートと同様なので、説明を省略する。
【0112】このように、第7の実施の形態によれば、
描画軸の位置や縮尺が変更されれば、その描画軸に対応
するグラフも描画軸の変更に従って再表示されるので、
表示状況に応じて容易に描画軸の位置および大きさを変
更してトレンド表示を分かり易く変更することができ
る。
【0113】(第8の実施の形態:請求項8に対応)図
22は、本発明の第8の実施の形態に係るトレンド表示
装置のブロック構成図を示すものであり、プロセスデー
タ収集手段2と、プロセスデータ保存手段3と、グラフ
―描画軸関係入力部231と、グラフ―描画軸関係設定
部232と、描画軸表示部174と、グラフ表示処理手
段20とから構成されている。
【0114】グラフ―描画軸関係入力部231は、キー
ボード等の入力手段を用いて、描画軸の表示位置および
描画軸とグラフとの関係を設定した情報を入力し、グラ
フ―描画軸関係設定部232に保存する。
【0115】描画軸表示部174は、プロセスデータ保
存部3に保存されたプロセスデータとグラフ―描画軸関
係設定部232に保存された描画軸の表示位置および描
画軸とグラフとの関係を設定した情報を入力し、グラフ
表示処理手段20に出力する。
【0116】グラフ表示処理手段20は、プロセスデー
タ保存手段3からプロセスデータを、グラフ―描画軸関
係設定部232から描画軸の表示位置および描画軸とグ
ラフとの関係を、描画軸表示部から描画軸の表示位置を
入力し、総合的に処理した後、表示装置5に出力する。
【0117】図23は、第8の実施の形態において表示
装置5に表示される画面の一例を示している。
【0118】同図に示すように、各描画軸は、グラフ―
描画軸関係入力部231に入力された情報に基づいて、
グラフ表示領域の内外に関係無くそれぞれ関連するグラ
フを判別しやすい位置に配置することができる。また、
各グラフ表示についても互いに密に重なり合うことなく
監視員にとって参照しやすい位置に配置することができ
る。
【0119】第8の実施の形態によれば、描画軸及びそ
の描画軸に関連付けられたグラフは、グラフ表示領域内
の任意の位置にそれぞれ表示することができるので、監
視しやすい配置に変更することが容易にできる。
【0120】(第9の実施の形態:請求項9に対応)図
24は、本発明の第9の実施の形態に係るトレンド表示
装置のブロック構成図を示すものであり、演算装置1b
は、プロセスデータ収集部2と、プロセスデータ保存部
3と、設定倍率入力部251と、倍率設定部252と、
倍率変更領域設定部253と、グラフ表示処理部20と
からなる演算装置1bと、表示装置5とから構成されて
いる。
【0121】設定倍率入力部251は、ポインティング
デバイス等の入力手段を用いて、縮小または拡大表示し
ようとするグラフ表示領域6の該当する領域に対する座
標および該領域を表示する倍率を予め入力し、該倍率は
倍率設定部252に保存し、該領域は倍率変更領域設定
部253に保存する。グラフ表示処理手段20におい
て、プロセスデータ保存手段3に保存されていたプロセ
スデータと、倍率設定部252に保存されていた表示倍
率データと、倍率変更領域設定部253に保存されてい
た表示領域の座標データとを入力し、表示装置5の画面
上に表示するための座標を計算し、その計算結果を表示
装置5に出力する。表示画面5上では、選択された領域
及びその倍率が、任意の位置に移動可能な状態で表示さ
れる。
【0122】例えば、図25に示すように、監視員によ
ってポインティングデバイス等を用いて破線で囲まれた
部分拡大範囲指定部261を選択すると、さらに、その
領域の表示倍率としてキーボード等を用いて「10」を入
力すると、グラフ表示領域6に、10倍の部分拡大表示
領域262が表示される。
【0123】また、本実施の形態において、例えば、図
26に示すように、縦および横の描画軸の目盛に対し
て、目盛毎に倍率を任意に設定し、キーボード等の入力
手段を用いて予め入力することにより、グラフ表示は、
縦および横の方向で部分的に拡大または縮小して表示す
ることができる。
【0124】第9の実施の形態によれば、倍率設定手段
及び倍率変更手段によって、グラフの任意の部分を拡大
または縮小して表示することができるので、グラフの注
目部分の詳細を見るなどのグラフの表示方法に多様性を
持たせることができる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトレンド
表示装置によれば、トレンドグラフ表示画面上に重複す
ることなくグラフ以外の注記またはコメント表示やグラ
フの修飾表示を行うことができるので、監視員は、監視
用画面から重要なポイントを確実に察知し監視すること
ができる。
【0126】また、監視員はトレンドグラフが表示され
た画面、すなわち監視用画面にポインティングデバイス
等の入力手段を用いて描画軸を所望する位置や大きさに
変更したり、描画軸及びグラフを移動したり、表示画面
上のグラフの一部分を選択して拡大または縮小して新た
に表示させることができるので、監視員が描画軸等の設
定を変更するために別の画面を操作し、監視用画面を見
て設定の調整を行うという作業は不要となり、監視員の
画面操作性、作業効率及び監視性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるトレンド表示装置の
機能を示すブロック構成図。
【図2】第1の実施の形態に係るプロセスデータ収集の
動作手順を示すフローチャート。
【図3】第1の実施の形態に係るプロセスデータを保存
するプロセスデータファイルの概略図。
【図4】第1の実施の形態に係るトレンド表示処理部の
動作手順を示すフローチャート。
【図5】第1の実施の形態に係るコメント表示設定手段
の動作手順を示すフローチャート。
【図6】第1の実施の形態におけるトレンド表示画面を
示す図。
【図7】第2の実施の形態におけるトレンド表示装置の
機能を示すブロック構成図。
【図8】第2の実施の形態におけるトレンド表示画面を
示す図。
【図9】第3の実施の形態におけるトレンド表示装置の
機能を示すブロック構成図。
【図10】第3の実施の形態に係る修飾表示箇所判定部
の動作手順を示すフローチャート。
【図11】第3の実施の形態におけるトレンド表示画面
を示す図。
【図12】第4の実施の形態におけるトレンド表示装置
の機能を示すブロック構成図。
【図13】第4の実施の形態におけるトレンド表示画面
を示す図。
【図14】第5の実施の形態におけるトレンド表示装置
の機能を示すブロック構成図。
【図15】第5の実施の形態におけるトレンド表示画面
を示す図。
【図16】第6の実施の形態におけるトレンド表示装置
の機能を示すブロック構成図。
【図17】第6の実施の形態におけるトレンド表示画面
を示す図。
【図18】第6の実施の形態における描画軸表示部の動
作手順を示すフローチャート。
【図19】第6の実施の形態におけるトレンド表示画面
を示す図
【図20】第7の実施の形態におけるトレンド表示装置
の機能を示すブロック構成図。
【図21】第7の実施の形態におけるトレンド表示画面
を示す図。
【図22】第8の実施例におけるトレンド表示装置の機
能を示すブロック構成図。
【図23】第8の実施の形態におけるトレンド表示画面
を示す図。
【図24】第9の実施の形態におけるトレンド表示装置
の機能を示すブロック構成図。
【図25】第9の実施の形態におけるトレンド表示画面
を示す図。
【図26】第9の実施の形態におけるトレンド表示画面
を示す別図。
【図27】従来におけるトレンド表示装置の機能を示す
ブロック構成図。
【図28】従来におけるトレンド表示画面の一例を示す
図。
【符号の説明】
1…トレンド表示装置、1a…記憶装置、1b…演算装
置、1c…プロセスデータ入力装置、2…プロセスデー
タ収集手段、3…プロセスデータ保存手段、4…トレン
ド表示演算手段、5…表示装置、6…グラフ表示領域、
7…描画軸、8…数値表示領域、9…コメント表示領
域、20…グラフ表示処理手段、25…コメント表示設
定手段、80…重複防止処理部、106…修飾表示箇所
判定部、132…複数修飾表示優先判定部、153…追
加表示処理部、174…描画軸表示部、211…描画軸
スケール変更部、231…グラフ−描画軸関係入力部、
232…グラフ−描画軸関係設定部、251…設定倍率
入力、252…倍率設定部、253…倍率変更領域設定
部、261…部分拡大指定枠、262…部分拡大表示領
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩 武仁 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 若松 謙一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 田川 敏夫 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 伊藤 克仁 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 大谷 和男 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 西原 和彦 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 5E501 AC02 AC17 AC32 BA05 BA09 CA03 CB02 CB09 EA01 FA13 FA14 5H223 AA01 BB01 CC08 DD09 EE08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントからのプロセスデータを入力す
    るプロセスデータ入力装置と、前記プロセスデータ入力
    装置からプロセスデータ収集手段を介して入力されたプ
    ロセスデータを時系列的に保存するプロセスデータ保存
    手段と、前記保存手段に記憶保存されたプロセスデータ
    に基づいてトレンド表示するための演算を行うトレンド
    表示演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づいて前
    記プロセスデータを縦及び横の描画軸を有したグラフ上
    にトレンド表示するグラフ表示装置とを備えたトレンド
    表示装置において、 前記プロセスデータに関連するコメントデータを入力す
    るコメントデータ入力手段と、 前記コメントデータを前記表示装置へ表示するための表
    示方法を入力するコメント表示方法入力手段と、 前記コメントデータ表示方法入力手段によって入力され
    た前記表示方法に基づいて、前記コメントデータを前記
    グラフに追随して表示させるように設定するコメント表
    示設定手段と、 前記コメント表示設定手段によって設定された前記コメ
    ントデータと、前記トレンド演算手段によって演算され
    た結果とを、共に前記表示装置に表示するグラフ表示処
    理手段とをさらに具備することを特徴とするトレンド表
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記コメント表示設定手段は、前記コメ
    ントデータ表示方法入力手段によって入力された前記表
    示方法に基づいて、前記コメントデータを前記グラフに
    追随して表示させ、しかも前記画面上で各コメントデー
    タと他のコメントデータとが重なること無く表示させる
    ように設定することを特徴とする請求項1記載のトレン
    ド表示装置。
  3. 【請求項3】 前記コメント表示設定手段は、前記コメ
    ントデータ表示方法入力手段によって入力された前記表
    示方法に基づいて、前記コメントデータを前記グラフに
    追随して表示させ、しかも前記プロセスデータと予め決
    められた制限値との比較を行い、比較した結果に対応す
    る前記表示方法に従って前記プロセスデータを表示させ
    るように設定することを特徴とする請求項1記載のトレ
    ンド表示装置。
  4. 【請求項4】 前記コメント表示設定手段は、前記コメ
    ントデータ表示方法入力手段によって入力された前記表
    示方法に基づいて、前記コメントデータを前記グラフに
    追随して表示させ、しかも複数の演算結果が適合する1
    つの前記プロセスデータに対して複合的に表示させるよ
    うに設定することを特徴とする請求項1記載のトレンド
    表示装置。
  5. 【請求項5】 前記コメント表示設定手段は、前記コメ
    ントデータを前記画面上の任意の位置に固定しかつ継続
    して表示するように設定することを特徴とする請求項1
    記載のトレンド表示装置。
  6. 【請求項6】 前記コメント表示設定手段は、前記描画
    軸の表示位置に関する付加情報に基づいて、前記描画軸
    を前記画面上の任意の位置に表示し、前記描画軸に関連
    付けられたグラフを、前記描画軸の表示位置に平行移動
    して表示するように設定することを特徴とする請求項1
    記載のトレンド表示装置。
  7. 【請求項7】 前記コメント表示設定手段は、前記描画
    軸の表示位置および縮尺に関する付加情報に基づいて、
    前記画面上の任意の位置に前記描画軸および前記描画軸
    に関連付けられたグラフを表示するように設定すること
    を特徴とする請求項1記載のトレンド表示装置。
  8. 【請求項8】 前記コメント表示設定手段は、前記描画
    軸および前記描画軸に関連付けられたグラフを表示領域
    の内外に関係無く配置するという付加情報に基づいて、
    前記描画軸および前記描画軸に関連付けられたグラフを
    前記画面上に任意に表示するように設定することを特徴
    とする請求項1記載のトレンド表示装置。
  9. 【請求項9】 前記コメント表示設定手段は、前記画面
    上にグラフで表示された領域の一部を指定し、さらに任
    意の表示倍率に設定して前記画面上に前記領域の一部を
    表示することを特徴とする請求項1記載のトレンド表示
    装置。
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