JP2003295253A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003295253A
JP2003295253A JP2002102248A JP2002102248A JP2003295253A JP 2003295253 A JP2003295253 A JP 2003295253A JP 2002102248 A JP2002102248 A JP 2002102248A JP 2002102248 A JP2002102248 A JP 2002102248A JP 2003295253 A JP2003295253 A JP 2003295253A
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JP
Japan
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shutter
switch
timing control
drive lever
electronic
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JP2002102248A
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English (en)
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Taro Yamashita
太郎 山下
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッタタイミング機能を備えたカメラを低
コストで提供する。 【解決手段】 露光開口56aを開放する位置と露光開
口56aを遮蔽する位置との間で移動自在に取り付けら
れ、戻しバネ64の付勢により遮蔽位置に付勢されるシ
ャッタ羽根58と、シャッタチャージ位置での係止が解
除された際に、蓄勢されたシャッタ駆動バネ88の付勢
によりシャッタ羽根58を、戻しバネ64の付勢に抗し
て、開放位置に蹴飛ばすシャッタ駆動レバー84とから
なるシャッタ装置に、シャッタ駆動レバー84をシャッ
タチャージ位置でシャッタ駆動バネ88の付勢に抗して
係止する電子式アクチュエータ90とシャッタボタン9
に連動してオン、オフする電子式スイッチ91を設け、
デートモジュール73内のIC回路は、電子式スイッチ
91がオンされた時に、電子式アクチュエータ90を制
御してシャッタ駆動レバー84の係止を解除してシャッ
タレリーズ動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関し、更
に詳しくはシャッタタイミング制御機能を備えるカメラ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラには、撮影者の操作である
シャッタボタンの押下とシャッタレリーズ動作に対し
て、時間的な差動を可能にするシャッタタイミング制御
機能が設けられていることが多い。このようなシャッタ
タイミング制御機能は、シャッタ機構の中にディレイ動
作などを行うための機構を追加し、撮影者の操作である
シャッタボタンの押下に対して機械的にシャッタディレ
イ動作を行う方式や、電子式シャッタなどのカメラ制御
用マイクロコンピュータでシャッタタイミングを制御す
る方式が知られており、カメラのセルフタイマー機能等
に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなシャッ
タタイミングの制御方法においては、機械的にシャッタ
ディレイ動作を行う方式の場合には、シャッタ機構の構
造が複雑になるために部品点数が増加して、組立ての工
程が複雑化することにより、コストが高くなると同時
に、製品の品質の確保が困難になるという問題があっ
た。また、電子式シャッタなどのカメラ制御用マイクロ
コンピュータでシャッタタイミングを制御する方式の場
合にも、単純な機械式シャッタに比べて部品点数が増加
するために、コストが高くなり、安価なカメラに使用す
る場合には、コストが高くなる理由で採用は困難だっ
た。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、カメラにおいて、撮影者の操作であるシャッタ
ボタンの押下とシャッタレリーズ動作に対して、時間的
な差動を可能にするシャッタタイミング制御機能を単純
な構造で実現し、低コストで製造可能なカメラを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカメラは、露光開口を開放する開き位置と
露光開口を遮蔽する閉じ位置との間で移動自在に取り付
けられ、戻しバネの付勢により閉じ位置に付勢されるシ
ャッタ羽根と、シャッタチャージ位置での係止が解除さ
れたときに、蓄勢されたシャッタ駆動バネの付勢により
シャッタ羽根を、戻しバネの付勢に抗して、開き位置に
蹴飛ばすシャッタ駆動レバーとからなる蹴飛ばし方式の
シャッタ装置を備えるカメラにおいて、シャッタ駆動レ
バーをシャッタチャージ位置でシャッタ駆動バネの付勢
に抗して係止する電子式アクチュエータと、シャッタボ
タンの動きに連動してオン、オフの切り替えを行う電子
式スイッチと、電子式スイッチがオンされたときに、電
子式アクチュエータを制御してシャッタ駆動レバーの係
止を解除することによりシャッタレリーズ動作を行わせ
るシャッタタイミング制御手段とを設けたことを特徴と
するものである。
【0006】また、第1セット位置と第2セット位置と
の間で切り替え操作される操作部材を備え、操作部材が
第1セット位置に切り替えられた場合には、シャッタタ
イミング制御手段は、電子式スイッチがオンされて一定
時間が経過した後、電子式アクチュエータを制御してシ
ャッタレリーズの動作を行い、操作部材が第2セット位
置に切り替えられた場合には、シャッタタイミング制御
手段は、電子式スイッチがオンされたと同時に電子式ア
クチュエータを制御してシャッタレリーズの動作を行う
ことを特徴とするものである。
【0007】さらに、シャッタタイミング制御手段は、
データ写し込み装置のデートモジュール内に設けられる
ことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明を実施したレンズ付
きフイルムユニット1を示す。レンズ付きフイルムユニ
ット1は、その製造時に予めユニット本体2にフイルム
カートリッジ14及びフイルム15を組み込んだものと
なっている。ユニット本体2の前面には、撮影レンズ3
とファインダレンズ4が露呈されており、外光採光窓5
が形成されている。外光採光窓5の下方には、日付写し
込みスイッチ6がスライド自在に設けられている。スト
ロボスイッチ7は、ストロボ撮影を行う際の充電操作に
用いられ、上下にスライド自在に設けられている。充電
完了ランプ8は、ストロボスイッチ7の投入と連動して
飛び出すようになっており、充電の完了と同時に点滅し
て撮影者に充電完了を表示する。充電の完了後に、ユニ
ット本体2の上面に設けられたシャッタボタン9を押す
と、シャッタの作動と同時に内蔵ストロボ10が発光す
る。また、ユニット本体2の前面には、赤目軽減ランプ
スイッチ11及びセルフタイマースイッチ12が、上下
にスライド自在に設けられ、セルフタイマースイッチ1
2の上方には、セルフタイマー表示ランプ17が設けら
れている。また、ストロボ10の下方には、赤目軽減ラ
ンプ16が設けられている。
【0009】ユニット本体2は、図2の分解斜視図に示
すように、中央に露光ユニット20が設けられ、その横
にストロボ装置21が組み付けられた本体基部22と、
その前後に被せられる前カバー23及び後カバー24と
から構成されるユニット本体2と、フイルムカートリッ
ジ14及びフイルムカートリッジ14から引き出してロ
ール形状にした写真フイルム15とからなる。
【0010】フイルムカートリッジ14及び写真フイル
ム15は、本体基部22に形成されたカートリッジ室2
2a,フイルム収納室22bにそれぞれレンズ付きフイ
ルムユニット1の製造時点で予め組み込まれる。前カバ
ー23には、その前面に、撮影レンズ3を露呈する撮影
窓25、ファインダレンズ4、ストロボ発光窓27、デ
ータ写し込み用の外光を採り入れる外光採光窓5、赤目
軽減ランプスイッチ11、セルフタイマースイッチ1
2、赤目軽減ランプ16、及びセルフタイマー表示ラン
プ17等が形成されており、その上面にはシャッタボタ
ン9、フイルムカウンタ窓31が形成されている。外光
採光窓5には、外光を集光しその光をデータ表示部に導
く集光部材32が埋め込まれている。データ写し込みに
は、この集光部材32によって集光された外光が光源と
して利用される。
【0011】集光部材32は、例えば、透明なプラスチ
ックで形成されており、プリントされた写し込みデータ
がオレンジ色で表示されるように、オレンジ色に着色さ
れている。もちろん、黄色や他の色に着色してもよい
し、着色しなくてもよい。また、前述したように、採光
窓5の下方には、データ写し込みを行うか否かを選択す
るための日付写し込みスイッチ6が設けられおり、その
横には、ストロボスイッチ7が設けられている。日付写
し込みスイッチ6を上下方向にスライドさせると、遮光
片6aがデータ写し込み光路内に挿脱される。これによ
り、データ写し込みを行うか否かの選択がなされる。
【0012】ストロボスイッチ7は、ストロボ充電を開
始させるためのもので、上下方向にスライド自在に設け
られている。ストロボの充電が完了すると、充電完了ラ
ンプが点灯し、この光がライトガイド36を通って撮影
者に確認される。
【0013】後カバー24にはファインダ接眼窓37が
設けられ、後カバーの上面には、ライトガイド36を露
呈する充電完了確認窓38が形成されている。されに後
カバー24には、カートリッジ収納室22a、フイルム
収納室22bの底部開口を光密に覆う底蓋24a、24
bが一体に形成されている。この底蓋24a は、撮影済
みの写真フイルムが巻き込まれたカートリッジ14を取
り出すときに開放される。
【0014】カートリッジ収納室22aの上部には、巻
上げノブ41が設けられ、その下面に一体に形成された
巻上げ軸がカートリッジ14のスプールに係合する。撮
影ごとに巻上げノブ41を回動操作することによって、
撮影済みの写真フイルム15は1コマ分毎にカートリッ
ジ14に巻き込まれる。このフイルム1コマ巻上げに連
動して露光ユニット20に組み込まれたシャッタ機構が
次回の撮影のためにチャージされ、またフイルム1コマ
給送が完了すると露光ユニット20に組み込まれたロッ
クレバーによって巻上げノブ41の回動がロックされ
る。
【0015】露光ユニット20の背面には、図示せぬ露
光枠が形成されており、この露光枠によって、撮影位置
に給送されてきた写真フイルム15の1コマの露光範囲
15aを制限する。露光ユニット20の暗箱内部には、
矩形状の開口が形成された有害光遮光枠42が組み込ま
れている。この有害光遮光枠42は、撮影レンズ3を通
ってきた光のうち露光範囲15aの外に向かう有害光を
遮断する。従って、写真フイルム15には、露光範囲1
5aに向かう被写体光だけで露光が行われ、フレアのな
い鮮明な画像が得られる。
【0016】この有害光遮光枠42の右上には、データ
写し込み用の結像レンズ43が取り付けられる。データ
写し込み光は結像レンズ43を通って、露光範囲15a
内の右上部に設定されたデータ写し込み領域15bに、
被写体光と重ねて写し込まれる。
【0017】次に図3に示すように、ストロボ装置21
は、メインコンデンサ46、電子スイッチ47、昇圧コ
イル等の回路部品を取り付けた回路基板48と、ストロ
ボ放電管やリフレクタ等を含む発光部49と、電源電池
51とからなる。回路基板48には、回路パターンがプ
リントされるとともに、各種回路素子が取り付けられて
いるストロボ回路が形成されている。回路基板48の前
面には、充電スイッチ52が設けられている。ストロボ
スイッチ7をオン位置にスライドさせると、充電スイッ
チ52が押されて接片間が導通しストロボ充電を開始す
る。
【0018】電子スイッチ47は、後述するデータ写し
込み装置のデートモジュール内のIC回路からの信号に
応答してオンする。これにより、ストロボ回路にトリガ
ー信号が与えられ、ストロボ発光する。このストロボ光
は、発光部49の前面から被写体に向けて照射されると
ともに、発光部49の背後から漏れてユニット本体2内
部に漏光する。
【0019】露光ユニット20は、前方に向かって角筒
状に突出した暗箱56をベースにして、これにシャッタ
機構80、フイルム巻止め機構の他、対物及び接眼レン
ズからなるファインダ光学系やフイルムカウンタ板等が
組み付けられたものである。図3に示すように、暗箱5
6の前面には、その中央に被写体光を暗箱56内に入射
させる露光開口56aが形成され、されに正面から見て
右上方には、データ写し込み開口56bが形成されてい
る。また、暗箱56の前面には、シャッタ羽根58が設
けられ、撮影レンズ3を保持したレンズホルダ59が、
シャッタ羽根58の前面を覆うように取付られている。
【0020】また、レンズホルダ59に保持される撮影
レンズ3の後方には絞り開口が形成されている。レンズ
ホルダ59には、データ写し込み開口56bに対応する
位置に開口59aが形成されている。レンズホルダ59
の図中右に位置するようにホルダプレート71が取り付
けられる。ホルダープレート71には、デートモジュー
ル73、デート写し込みのオン/ オフを切り換える日付
写し込みスイッチ6、集光板32、ストロボのオン/ オ
フ切り換え用のストロボスイッチ7が組み付けられる。
【0021】デートモジュール73は、時計回路、液晶
ドライバ、及び後述するシャッタタイミング制御回路を
含むIC回路と、時計回路からの時計信号によって年月
日を表示する液晶板73aとを備え、デート電池74か
らの給電を受けて駆動される。液晶板73aには現時点
の年月日を表すデート像が透明パターンとして表示さ
れ、集光板32から射出するデート写し込み光の照明に
よってフイルム15の露光面側にデート写し込みが行わ
れる。なお、デート写し込み光は、外光採光窓5の背後
から射出して液晶板73aを照明する。
【0022】集光板32は蛍光剤を混入させた透明なプ
ラスチックからなり、ユニット本体2の前面に露呈した
外光採光窓5から外光を取り込んでデートモジュール7
3に組み込まれた液晶板73aを前面側から照明する。
なお、集光板32には背面側に延びた採光片が一体に設
けられ、この採光片によって、ストロボ装置21の背面
側から漏れるストロボ光を受けることができるようにし
てある。採光片に入射したストロボ光は集光板32で内
面反射され、外光採光窓5の背後の光射出面から射出す
る。暗い被写体を撮影するときにはストロボ撮影が行わ
れるが、上記採光片を設けておくことによって、外光だ
けでは不足しがちなデート写し込み光をストロボで補う
ことができる。
【0023】シャッタ羽根58は、羽根部61とその上
方向に設けられた取付部62とからなる。シャッタ羽根
58は、取付部62に設けられた嵌合穴62aが暗箱5
6の前面に形成されたピン63と係合し、このピン63
を中心軸として回動する。羽根部61は、露光開口56
aを開閉するメインシャッタ61aと、データ写し込み
開口56bを開閉するデータ写し込みシャッタ61bと
からなり、これらは一体に形成されている。これによ
り、データ写し込み開口56bの開閉が露光開口56a
の開閉に連動して行われる。
【0024】シャッタ羽根58は、露光開口56a及び
データ写し込み開口56bを開く開き位置と、これらの
開口56a、56bを閉じる閉じ位置との間で回動自在
に設けられる。シャッタ羽根58の取付部62に設けら
れたピン62cと、暗箱56の前面に設けられたピン6
7との間には、戻しバネ64が取り付けられる。この戻
しバネ64の付勢力によって、シャッタ羽根58は閉じ
位置に向けて付勢される。
【0025】シャッタ機構80が組み込まれる暗箱56
の上面には3個のボス81,82,83が一体に形成さ
れ、これらボス81,82,83はそれぞれ近接した配
置となっている。ボス81にはプラスチック製のシャッ
タ駆動レバー84が回動自在に取り付けられている。ボ
ス82にはカム部材85が回動自在に取り付けられる。
ボス83には伝達ギヤ86が挿通され、巻上げノブ41
の回動に従動して回転する。さらに、暗箱56の上面に
は、シャッタ駆動用バネ88の一端が掛けられるための
ピン89が設けられている。
【0026】シャッタ駆動レバー84は、詳しくは図5
に示すように、2つの端部を有している。シャッタ駆動
レバー84の前端には、レリーズ操作時にシャッタ羽根
58の取付部62に設けられたシャッタ開放用突起62
bを蹴り飛ばす、蹴飛ばしレバー84aと、その前端の
上面にはチャージ状態でアクチュエータ90の係止部9
0aに係止される被係止突起84bが設けられている。
アクチュエータ90は、低電力で動作するソレノイドコ
イル式プランジャ等の電子式アクチュエータである。シ
ャッタ駆動レバー84の側端にはカム部材85と摺接す
るカムフォロワ84cが設けられている。また、シャッ
タ駆動レバーの被係止部84bの下面には、シャッタ駆
動用バネ88の他端を引っ掛けるためのピン84dが設
けられており、シャッタ駆動レバー84はシャッタ駆動
用バネ88から反時計回り方向に付勢を受ける。シャッ
タ駆動レバー84がチャージ位置にあるとき、蹴飛ばし
レバー84aは、シャッタ開放用突起62bに対して時
計回り方向側に位置している。
【0027】カム部材85には、カム85aと、その下
方にギヤ85bが設けられている。カム85aは、その
外周にシャッタ駆動レバー84のカムフォロワ84cが
当接する。このカム部材85はボス82に回動自在に取
り付けられ、ギヤ85bが伝達ギヤ86と噛合してい
る。写真フイルム15の1コマ送りのときには、撮影ご
とに巻上げノブ41が撮影者により回動され、カートリ
ッジ14に巻き込まれる。この巻上げノブ41の回動に
より、伝達ギヤ86及びカム部材85も従動回転する。
【0028】シャッタ駆動用バネ88は、上述したよう
に、一端は、暗箱56の上面に設けられたピン89に掛
けられ、他端は、シャッタ駆動レバー84の被係止部8
4bの下面に設けられたピン84dに掛けられる。これ
によりシャッタ駆動レバー84は反時計回り方向に付勢
される。また、図3に示すように、シャッタボタン9の
下には、電子式スイッチ91とその接片92が設けられ
ており、シャッタボタン9が押下されることにより、電
子スイッチ91がオンになる。電子式スイッチ91は、
電線コードでデートモジュール73内のIC回路に接続
されている。また、デートモジュール73は、日付記録
機能とシャッタタイミング制御機能を有するIC回路を
備えており、電子式スイッチ91がオンになった時にデ
ートモジュール73内のIC回路が起動する。IC回路
は、アクチュエータ90と電線コードで接続されてお
り、シャッタレリーズ信号を出力することにより、アク
チュエータ90を制御して被係止部84bの係止を解除
させる。また、デートモジュール73は、赤目軽減ラン
プスイッチ11、セルフタイマースイッチ12、赤目軽
減ランプ16、セルフタイマー表示ランプ17、ストロ
ボ装置21に図示せぬ電線コードで接続されている。
【0029】前述したシャッタ機構80について、図4
のシャッタ機構のブロック図にて説明を行う。本発明の
レンズ付きフイルムユニット1を使用するユーザは、図
中のシャッタボタン9、セルフタイマースイッチ設定ス
イッチ12、及び赤目軽減ランプスイッチ11の操作を
行う。シャッタボタン9は、電子スイッチ91を介し
て、デートモジュール73に電線コードで接続されてい
る。また、セルフタイマースイッチ12及び赤目軽減ラ
ンプスイッチ11は、デートモジュール73に電線コー
ドで接続されている。デートモジュール73は、セルフ
タイマー表示ランプ17、赤目軽減ランプ16、ストロ
ボ装置21、及びシャッタ機構80に電線コードにて接
続されており、デートモジュール73内のIC回路は、
それぞれを制御する。
【0030】上記構成の作用について、以下に説明す
る。図5はシャッタ機構80の平面図であり、図6はシ
ャッタ機構80の正面図である。シャッタチャージ状態
では、シャッタ駆動機構80は図5(A)及び図6
(A)に示すような状態になっており、シャッタ駆動レ
バー84は、シャッタ駆動用バネ88の付勢により図5
(A)の図中反時計回り方向に回動しようとするが、被
係止突起84bがアクチュエータ90の係止部90aに
より係止されているので回動することはできない。な
お、このシャッタチャージ状態では、蹴飛ばしレバー8
4aはシャッタ羽根58のシャッタ開放用突起62bに
対して、図5(A)の図中時計回り方向側に位置してい
る。
【0031】そして、シャッタボタン9が押下される
と、図6(A)に示すように、シャッタボタン9の下に
設けられた接片92が電子式スイッチ91に接触して電
子式スイッチ91がオンになり、デートモジュール73
内のIC回路の制御により、アクチュエータ90の係止
部90aが図6(B)に示すように図中上方向に移動
し、被係止突起84bの係止が解除され、シャッタ駆動
レバー84が、シャッタ駆動用バネ88の付勢によって
チャージ位置から、レリーズ完了位置に向かって回動を
開始する。そして、シャッタ駆動レバー84の回動の際
に、蹴飛ばしレバー84aによってシャッタ開放用突起
62bが蹴飛ばされ、写真フイルム15への露光が行わ
れて一回の露光動作が完了する。図6(B)は、シャッ
タ開放用突起62bが蹴飛ばしレバー84aにより蹴飛
ばされ、露光開口56aが開放された状態を示してい
る。また、露光動作が完了した状態を図5(B)は示し
ており、シャッタ駆動レバー84の蹴飛ばしレバー84
aは、シャッタ羽根のシャッタ駆動用突起62bおよび
アクチュエータ90の係止部91aに対して、図中反時
計回り方向側に位置している。
【0032】図5(C)及び図6(C)はシャッタチャ
ージの途中の状態を示しており、フイルム巻き上げ機構
の回動により、写真フイルム15が1コマ巻上げられる
と、これに伴なってカム部材85が図中反時計回り方向
に回動し、カム部材85の回動により、カム85aがカ
ムフォロワ84cに摺接してシャッタ駆動レバー84を
押圧することにより、シャッタ駆動レバー84はシャッ
タ駆動用バネ88の付勢に抗して図中時計回り方向に回
動する。さらにカム部材85が回動すると、図5(A)
及び図6(A)に示すようなシャッタチャージ状態にな
る。このとき、カム85aは、カムフォロワ84cの位
置を通り過ぎているため、シャッタ駆動レバー84は、
シャッタ駆動用バネ88の付勢により図中反時計回り方
向に回動しようとするが、被係止突起84bがアクチュ
エータ90の係止部90aに係止されているので、シャ
ッタ駆動レバー84は回動することができない。
【0033】また、図1に図示したように、本発明のレ
ンズ付きフイルムユニット1にはセルフタイマースイッ
チ12が設けられており、図中の第1セット位置12a
のONにセットされている場合には、セルフタイマーモ
ードとなり、図中の第2セット位置12bのOFFにセ
ットされている場合には、通常の撮影モードとなる。こ
の切り替えによるシャッタレリーズ動作を図7のフロー
チャートにて説明を行う。
【0034】最初に、写真フイルム巻上げ動作に連動し
てシャッタチャージが行わる。このときアクチュエータ
90はオフの状態であり、図5(A)及び図6(A)の
状態である。この状態でシャッタスイッチ9が押下され
ると、図6に示される電子式スイッチ91の接片92
は、電子式スイッチ91に接触してONの状態となる。
このとき、セルフタイマースイッチ12が第2セット位
置12bのOFFにセットされていれば、デートモジュ
ール73内のIC回路は、電子式スイッチ91がONに
なったと同時にアクチュエータ90を制御してONにし
て、シャッタレリーズ動作を実行する。セルフタイマー
スイッチ12が第1セット位置12aのONにセットさ
れていれば、デートモジュール73内のIC回路は、シ
ャッタタイミング制御を行い、所定の時間が経過した後
にアクチュエータ90を制御してONにして、シャッタ
レリーズ動作を実行する。このシャッタタイミング制御
において必要である計時機能は、デートモジュール73
内のIC回路の時計回路を使用する。
【0035】次に、ストロボスイッチ7、赤目軽減ラン
プスイッチ11、及びセルフタイマースイッチ12が、
全てONに設定された場合のシャッタ機構80の動作を
図8のタイミングチャートにて説明を行う。
【0036】図8に示すように、図1に示すシャッタボ
タン9がユーザに押下されると、セルフタイマーにて設
定されているディレイ時間が終了するまで、デートモジ
ュール73のIC回路がセルフタイマー表示ランプ17
を制御して点灯させる。その後、ディレイ時間終了と同
時に、IC回路の制御によりセルフタイマー表示ランプ
17が消灯し、赤目軽減ランプ16が発光する。一定時
間経過後、IC回路は、アクチュエータ90を制御して
シャッタレリーズを実行させ、シャッタレリーズ動作中
にストロボ装置21を制御してストロボを発光させる。
【0037】上記実施形態では、本発明を予め装填され
た写真フイルムによる一回使用の簡易型カメラであるレ
ンズ付きフイルムユニットに適用した例を説明したが、
これに限るものではなく、安価なコンパクトカメラに本
発明を実施してもよい。また、シャッタ羽根の閉じ位置
と開き位置との間の移動は、上記例のようにシャッタ羽
根を回動して位置を切り替えるものではなく、スライド
自在に取り付けて位置を切り替えるようにしてもよい。
さらに、セルフタイマースイッチ12は縦方向のスライ
ドスイッチを使用するように説明したが、横方向のスラ
イドスイッチやロータリースイッチ等を使用しても実現
可能である。また、セルフタイマースイッチ12のセッ
ト位置を追加したり、ダイヤル式のスイッチ等を使用す
ることにより、撮影者が任意にセルフタイマーの設定時
間を変更できるようにすることも可能である。また、赤
目防止のために、赤目軽減ランプを設けて説明したが、
赤目軽減用ランプを設けずに、ストロボ装置にて本発光
前に赤目軽減発光させるようにしてもよい。
【0038】また、上記実施形態においては、写真フイ
ルム給送に連動してシャッタチャージするように説明し
たが、写真フイルム給送とは連動せずに、シャッタチャ
ージするようにすれば、シャッタタイミング制御機能に
より2重露光機能を追加することも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラによれ
ば、機械式シャッタ機構と電子式シャッタ機構を組み合
せ、データ写し込み装置のデートモジュール内に日付記
録機能とシャッタタイミング制御機能の2つの機能を備
えたIC回路を設けたことにより、撮影者の操作である
シャッタボタンの押下とシャッタレリーズ動作に対して
時間的な差動を可能にし、従来の機械式シャッタや電子
式シャッタではコストが高くなり安価なカメラに搭載が
困難であったセルフタイマー機能、赤目軽減機能、2重
露光機能等の機能を備えたカメラが低コストで提供可能
である。また、実際のシャッタレリーズ動作を行う部分
は、機械式シャッタであり、極低温下等の電源を十分に
得にくい環境下でも安定したシャッタレリーズ動作を行
うことが可能である。さらに、シャッタと連動してスト
ロボ発光を行うカメラにおいては、このシャッタタイミ
ング制御機能を利用することにより、シャッタとストロ
ボ発光のタイミングを自在に設定することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカメラの外観斜視図である。
【図2】図1に示すカメラの分解斜視図である。
【図3】本発明のカメラのシャッタ装置の構成を示す分
解斜視図である。
【図4】本発明のシャッタ装置のブロック図である。
【図5】シャッタ駆動機構の動作を示す平面図である。
【図6】シャッタ駆動機構の動作を示す正面図である。
【図7】シャッタタイミング制御の動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明のシャッタ装置のタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 レンズ付きフイルムユニット 58 シャッタ羽根 62b シャッタ開放用突起 84 シャッタ駆動レバー 84a 蹴飛ばしレバー 84b 被係止突起 84d ピン 88 シャッタ駆動用バネ 90 アクチュエータ 90a 係止部 91 電子式スイッチ 92 接片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 575 G03C 3/00 575C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光開口を開放する開き位置と露光開口
    を遮蔽する閉じ位置との間で移動自在に取り付けられ、
    戻しバネの付勢により閉じ位置に付勢されるシャッタ羽
    根と、シャッタチャージ位置での係止が解除されたとき
    に、蓄勢されたシャッタ駆動バネの付勢により前記シャ
    ッタ羽根を、前記戻しバネの付勢に抗して、開き位置に
    蹴飛ばすシャッタ駆動レバーとからなる蹴飛ばし方式の
    シャッタ装置を備えるカメラにおいて、 前記シャッタ駆動レバーを前記シャッタチャージ位置で
    前記シャッタ駆動バネの付勢に抗して係止する電子式ア
    クチュエータと、 シャッタボタンの動きに連動してオン、オフの切り替え
    を行う電子式スイッチと、 前記電子式スイッチがオンされたときに、前記電子式ア
    クチュエータを制御して前記シャッタ駆動レバーの係止
    を解除することによりシャッタレリーズ動作を行わせる
    シャッタタイミング制御手段とを設けたことを特徴とす
    るカメラ。
  2. 【請求項2】 第1セット位置と第2セット位置との間
    で切り替え操作される操作部材を備え、 前記操作部材が前記第1セット位置に切り替えられた場
    合には、前記シャッタタイミング制御手段は、前記電子
    式スイッチがオンされて一定時間が経過した後、前記電
    子式アクチュエータを制御してシャッタレリーズの動作
    を行い、、前記操作部材が前記第2セット位置に切り替
    えられた場合には、前記シャッタタイミング制御手段
    は、前記電子式スイッチがオンされたと同時に前記電子
    式アクチュエータを制御してシャッタレリーズの動作を
    行うことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記シャッタタイミング制御手段は、デ
    ータ写し込み装置のデートモジュール内に設けられるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のカメラ。
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