JP2003294091A - 差動ギヤ式変速装置 - Google Patents

差動ギヤ式変速装置

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JP2003294091A
JP2003294091A JP2002100015A JP2002100015A JP2003294091A JP 2003294091 A JP2003294091 A JP 2003294091A JP 2002100015 A JP2002100015 A JP 2002100015A JP 2002100015 A JP2002100015 A JP 2002100015A JP 2003294091 A JP2003294091 A JP 2003294091A
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JP
Japan
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pinion
sun gear
shaft
input shaft
output shaft
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JP2002100015A
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English (en)
Inventor
Kazuo Matsuura
一夫 松浦
Yoshiyasu Akuta
好恭 飽田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差動ギヤ式変速装置の二連ピニオンの組み付
けを容易化する。 【解決手段】 差動ギヤ式変速装置は、第1サンギヤ4
2を備えた入力軸11と、第2サンギヤ43を備えた出
力軸12と、入力軸11および出力軸12に対して相対
回転自在に支持されたキャリヤ31と、キャリヤ31に
支持された2本のピニオンシャフト46,55と、各々
のピニオンシャフト46,55に回転自在に支持された
第1、第2二連ピニオンP1,P2と、キャリヤ31を
回転駆動するアクチュエータ38とを備える。第1、第
2サンギヤ42,43には、第1二連ピニオンP1を構
成する第1、第2ピニオン47,48が噛み合うととも
に、第2二連ピニオンP2を構成する第1、第2アイド
ルピニオン56,58が噛み合っている。第1、第2ピ
ニオン47,48は一体に形成されているが、第1、第
2アイドルピニオン56,58は相対回転自在に形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸の回転を変
速して出力軸に伝達する差動ギヤ式変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6には差動ギヤ式変速装置を用いた自
動車の舵角比可変装置が示される。
【0003】ステアリングハンドルに接続された入力軸
01とステアリングギヤボックスに接続された出力軸0
2との間に配置される舵角比可変装置Vは、入力軸01
および出力軸02に対して相対回転自在に支持されたキ
ャリヤ03と、キャリヤ03に設けた一対のピニオンシ
ャフト04,04と、入力軸01に固定した第1サンギ
ヤ05と、出力軸02に固定した第2サンギヤ06と、
各々のピニオンシャフト04によって回転自在に支持さ
れた一対の二連ピニオンP,Pとを備えており、二連ピ
ニオンPの第1ピニオン07は第1サンギヤ05に噛み
合うとともに第2ピニオン08は第2サンギヤ06に噛
み合っている。アクチュエータ09に設けたウオーム0
10がキャリヤ03に設けたウオームホイール011に
噛み合っており、アクチュエータ09を駆動することで
キャリヤ03は任意の方向に任意の速度で回転する。
【0004】アクチュエータ09を停止してキャリヤ0
3の回転を拘束した状態で、ステアリングホイールを操
作して入力軸01を回転させると、入力軸01に固定し
た第1サンギヤ05の回転が第1ピニオン07,07、
第2ピニオン08,08および第2サンギヤ06を経て
出力軸02に伝達され、ステアリングギヤボックスに接
続された車輪が転舵される。その際に、入力軸01の回
転数と出力軸02の回転数との比は、第1サンギヤ0
5、第1ピニオン07,07、第2ピニオン08,08
および第2サンギヤ06の直径によって一義的に決定さ
れる。
【0005】アクチュエータ09を駆動してキャリヤ0
3を入力軸01と同方向に回転させると出力軸02の回
転は増速され、キャリヤ03を入力軸01と逆方向に回
転させると出力軸02の回転は減速されるため、入力軸
01の回転を増速あるいは減速して出力軸02に伝達し
てステアリングの利きを鋭くしたり鈍くしたりすること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、二連ピニオンPの第1ピニオン07および第2ピ
ニオン08が一体に形成されているため、二連ピニオン
Pを第1サンギヤ05および際2サンギヤ06に噛み合
わせるための位相合わせが難しいという問題があった。
即ち、一対の二連ピニオンP,Pの一方を組み付ける際
には、第1サンギヤ05および第2サンギヤ06を独立
に回転させて二連ピニオンPの第1ピニオン07および
第2ピニオン08に噛み合わせるための位相合わせを容
易に行うことができる。しかしながら、一方の二連ピニ
オンPを組み付けると第1サンギヤ05および第2サン
ギヤ06の自由な相対回転が規制されてしまうため、他
方の二連ピニオンPを組み付ける際に、第1ピニオン0
7と第1サンギヤ05とを位相合わせし、同時に第2ピ
ニオン08と第2サンギヤ06とを位相合わせすること
が難しくなり、そのために他方の二連ピニオンPを組み
付ける作業に多くの手間を要するという問題があった。
【0007】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、差動ギヤ式変速装置の二連ピニオンの組み付けを容
易化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、入力軸と、入
力軸と同軸に配置された出力軸と、入力軸に固定された
第1サンギヤと、出力軸に固定された第2サンギヤと、
入力軸および出力軸に対して相対回転自在に支持された
キャリヤと、入力軸および出力軸と偏心した位置でキャ
リヤに支持された複数のピニオンシャフトと、各々のピ
ニオンシャフトに回転自在に支持され、第1サンギヤお
よび第2サンギヤにそれぞれ噛み合う第1ピニオンおよ
び第2ピニオンから成る二連ピニオンと、キャリヤを回
転駆動するアクチュエータとを備えた差動ギヤ式変速装
置において、少なくとも一つの二連ピニオンの第1ピニ
オンおよび第2ピニオンを相対回転自在に構成したこと
を特徴とする差動ギヤ式変速装置が提案される。
【0009】上記構成によれば、複数のピニオンシャフ
トにそれぞれ支持した複数の二連ピニオンのうち、少な
くとも一つの二連ピニオンの第1ピニオンおよび第2ピ
ニオンを相対回転自在に構成したので、他の二連ピニオ
ンの第1ピニオンが入力軸の第1サンギヤに噛みあって
第2ピニオンが出力軸の第2サンギヤに噛み合うことで
該第1サンギヤおよび第2サンギヤの位相が固定されて
しまっても、それに続いて前記少なくとも一つの二連ピ
ニオンを組み付ける際に、その第1ピニオンおよび第2
ピニオンを相対回転させて第1サンギヤおよび第2サン
ギヤに対して位相合わせすることにより容易に組み付け
ることができる。
【0010】前記少なくとも一つの二連ピニオンは、第
1ピニオンおよび第2ピニオンが相対回転することで入
力軸から出力軸への動力伝達には寄与しないが、キャリ
ヤの重量分布を円周方向に均一化して振動の発生を防止
するとともに、入力軸および出力軸に作用する偏荷重を
軽減することができる。
【0011】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、入力軸をステアリングホイー
ルに接続し、出力軸をステアリングギヤボックスに接続
したことを特徴とする差動ギヤ式変速装置が提案され
る。
【0012】上記構成によれば、差動ギヤ式変速装置の
入力軸および出力軸をそれぞれステアリングホイールお
よびステアリングギヤボックスに接続したので、ステア
リングホイールの利きを鋭くしたり鈍くしたりしてステ
アリング特性を任意に調整することができる。
【0013】尚、実施例の第1ピニオンシャフト46お
よび第2ピニオンシャフト55は本発明のピニオンシャ
フトに対応し、実施例の第1アイドルピニオン56は本
発明の第1ピニオンに対応し、実施例の第2アイドルピ
ニオン58は本発明の第2ピニオンに対応し、実施例の
第1二連ピニオンP1および第2二連ピニオンP2は本
発明の二連ピニオンに対応する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は自動車の舵角比可変装置のスケルトン図、図
2は舵角比可変装置の縦断面図、図3は図2の3部拡大
図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5
線断面図である。
【0016】舵角比可変装置Vは同軸に配置された入力
軸11および出力軸12を備えており、入力軸11には
ステアリングホイール13が接続され、出力軸12には
ユニバーサルジョイント14、中間軸15およびユニバ
ーサルジョイント16を介して前輪のステアリングギヤ
ボックス17が接続される。ステアリングホイール13
によって舵角比可変装置Vの入力軸11が回転すると、
その回転は出力軸12からステアリングギヤボックス1
7内のラックアンドピニオン機構に伝達されて左右の前
輪を転舵する。その際に、舵角比可変装置Vによって入
力軸11の回転数に対する出力軸12の回転数の比が増
速あるいは減速され、操舵装置の舵角比が任意に変更さ
れる。
【0017】舵角比可変装置Vのハウジング21はフロ
ントハウジング22、センターハウジング23およびリ
ヤハウジング24を備えており、リヤハウジング24に
ボールベアリング25を介して入力軸11が回転自在に
支持されるとともに、フロントハウジング22にニード
ルベアリング26を介して出力軸12が回転自在に支持
される。出力軸12の軸端は入力軸11の軸端に形成し
た凹部11aにニードルベアリング27を介して相対回
転自在に嵌合しており、入力軸11の軸端に支持したラ
バーホルダ28と出力軸12の軸端に支持したラバース
トッパ29との間にラバーコーンスプリング30が配置
される。
【0018】ハウジング21の内部に収納されるキャリ
ヤ31はキャリヤ本体32およびキャリヤカバー33を
一体に結合してなり、キャリヤ本体32は出力軸12に
ボールベアリング34を介して支持され、キャリヤカバ
ー2は入力軸11にボールベアリング35を介して支持
される。
【0019】キャリヤ本体32とフロントハウジング2
2との間に合成樹脂製のスラストベアリング36が配置
され、キャリヤカバー33とセンターハウジング23と
の間に合成樹脂製のスラストベアリング37が配置され
る。ハウジング21の外部に固定した電動モータよりな
るアクチュエータ38の回転軸38aに一体に形成した
ウオーム39と、キャリヤ本体32にボルト40で固定
したウオームホイール41とが噛み合っており、アクチ
ュエータ38を駆動することによりキャリヤ31は任意
の方向に任意の速度で回転する。
【0020】入力軸11の軸端の第1サンギヤ42が圧
入により固定され、出力軸12の軸端に第2サンギヤ4
3が圧入により固定される。入力軸11および出力軸1
2の軸線から偏心した位置において、キャリヤ31の内
部に一対のボールベアリング44,45を介して第1ピ
ニオンシャフト46が回転自在に支持されており、この
第1ピニオンシャフト46に一体に形成した第1ピニオ
ン47および第2ピニオン48が、それぞれ第1サンギ
ヤ42および第2サンギヤ43に噛み合っている。第1
ピニオン47および第2ピニオン48は第1二連ピニオ
ンP1を構成する。
【0021】第1サンギヤ42を入力軸11と一体に形
成しても良いが、本実施例では組付時に第1サンギヤ4
2がボールベアリング35を通過できないために別体に
している。第2サンギヤ43を出力軸12と一体に形成
しても良いが、本実施例では組付時に第2サンギヤ43
がボールベアリング34を通過できないために別体にし
ている。また第1ピニオン47および第2ピニオン48
を第1ピニオンシャフト46と一体に形成する代わり
に、別体に形成して圧入、スプライン、キー等で結合す
ることができる。
【0022】第2ピニオン48の前面に支持したラバー
ホルダー49にラバーリングスプリング50が保持され
ており、このラバーリングスプリング50はキャリヤ本
体32の内面に支持たスラストリング51に当接する。
第1ピニオンシャフト46の後端側に形成した段部46
aとキャリヤカバー33の内面との間にスラストリング
52が配置される。ラバーリングスプリング50は圧縮
状態にあり、その弾発力で第1ピニオン47および第2
ピニオン48は後方に向けて付勢される。
【0023】入力軸11および出力軸12の軸線を挟ん
で第1ピニオンシャフト46の180°反対側に、一対
のボールベアリング53,54を介して第2ピニオンシ
ャフト55が回転自在に支持されており、この第2ピニ
オンシャフト55に一体に形成した第1アイドルピニオ
ン56が第1サンギヤ42に噛み合うとともに、第2ピ
ニオンシャフト55にニードルベアリング57を介して
相対回転自在に支持した第2アイドルピニオン58が第
2サンギヤ43に噛み合っている。第1アイドルピニオ
ン56および第2アイドルピニオン58は第2二連ピニ
オンP2を構成する。
【0024】第1アイドルピニオン56を第2ピニオン
シャフト55と一体に形成する代わりに、別体に形成し
て圧入、スプライン、キー等で結合することができる。
また第2アイドルピニオン58を第2ピニオンシャフト
55と一体化し、第1アイドルピニオン56を第2ピニ
オンシャフト55に対して相対回転自在に支持しても良
い。
【0025】キャリヤカバー33の内面に支持したラバ
ーホルダ59にラバーリングスプリング60が保持され
ており、このラバーリングスプリング60は第1アイド
ルピニオン56の後面に支持したスラストリング61に
当接する。第1アイドルピニオン56の前面に支持した
ラバーホルダ62にラバーリングスプリング63が保持
されており、このラバーリングスプリング63は第2ア
イドルピニオン58の後面に支持したスラストリング6
4に当接する。第2アイドルピニオン58の前面とキャ
リヤ本体32の内面との間にスラストリング65が配置
される。圧縮状態にあるラバーリングスプリング60の
弾発力で第1アイドルピニオン56は前方に向けて付勢
され、また圧縮状態にあるラバーリングスプリング63
の弾発力で第2アイドルピニオン58は前方に向けて付
勢される。
【0026】第1、第2サンギヤ42,43と、第1二
連ピニオンP1の第1、第2ピニオン47,48と、第
2二連ピニオンP2の第1、第2アイドルピニオン5
6,58とはベベルギヤで構成されている。入力軸11
に設けた第1サンギヤ42および出力軸12に設けた第
2サンギヤ43はラバーコーンスプリング30の弾発力
でそれぞれ後方および前方に付勢され、第1ピニオンシ
ャフト46の第1、第2ピニオン47,48はラバーリ
ングスプリング50の弾発力で後方に付勢され、第2ピ
ニオンシャフト55の第1、第2アイドルピニオン5
6,58はラバーリングスプリング60,63の弾発力
で前方に付勢される。その結果、第1、第2サンギヤ4
2,43、第1、第2ピニオン47,48および第1、
第2アイドルピニオン56,58の噛合部を密着させ、
振動や騒音の発生を防止することができる。
【0027】次に、上記構成を備えた本発明の実施例の
作用について説明する。
【0028】アクチュエータ38を停止してウオーム3
9およびウオームホイール41の噛み合いによりキャリ
ヤ31を回転不能に拘束した状態で、ステアリングホイ
ール13を操作して入力軸11を回転させると、入力軸
11に固定した第1サンギヤ42の回転が第1二連ピニ
オンP1の第1ピニオン47および第2ピニオン48
と、第2サンギヤ43とを経て出力軸12に伝達され、
ステアリングギヤボックス17に接続された車輪が転舵
される。このとき、第1サンギヤ42に噛み合う第2二
連ピニオンP2の第1アイドルピニオン56と、第2サ
ンギヤ43に噛み合う第2二連ピニオンP2の第2アイ
ドルピニオン58とは相対回転自在に分割されているた
め、第2二連ピニオンP2は動力伝達には寄与しない。
【0029】しかしながら、第2ピニオンシャフト55
および第2二連ピニオンP2は、入力軸11および出力
軸12を挟んで第1ピニオンシャフト46および第1二
連ピニオンP1と点対称な位置にあることで、キャリヤ
31に重量のアンバランスが発生しないようにして振動
や騒音の発生を防止することができる。また第1二連ピ
ニオンP1の第1ピニオン47に噛み合う第1サンギヤ
42は、噛合反力によって第1ピニオン47から離れる
方向に付勢され、また第1二連ピニオンP1の第2ピニ
オン48に噛み合う第2サンギヤ43は、噛合反力によ
って第2ピニオン48から離れる方向に付勢され、その
ために入力軸11および出力軸12に偏荷重が加わる問
題がある。しかしながら本実施例では、入力軸11の第
1サンギヤ42および出力軸12の第2サンギヤ43
を、第2二連ピニオンP2の第1アイドルピニオン56
および第2アイドルピニオン58に噛み合わせること
で、前記偏荷重による入力軸11および出力軸12の偏
心を抑制することができる。
【0030】アクチュエータ38を駆動してキャリヤ3
1を入力軸11と同方向に回転させると出力軸12の回
転は増速され、キャリヤ31を入力軸11と逆方向に回
転させると出力軸12の回転は減速されるため、入力軸
11の回転を増速あるいは減速して出力軸12に伝達し
てステアリングの利きを鋭くしたり鈍くしたりすること
ができる。従って、車庫入れ等の低速時にステアリング
の利きを鋭くて車両の取りまわしを容易にし、高速道路
等での高速時に車両の走行安定性を高めることができ
る。
【0031】さて、舵角比可変装置Vの組立に際して、
第1、第2サンギヤ42,43に対して第1二連ピニオ
ンP1の第1、第2ピニオン47,48および第2二連
ピニオンP2の第1、第2アイドルピニオン56,58
を組み付ける必要がある。最初に第1二連ピニオンP1
を組み付けるとき、入力軸11と一体の第1サンギヤ4
2および出力軸12と一体の第2サンギヤ43を独立に
回転させ、第1二連ピニオンP1の第1ピニオン47お
よび第2ピニオン48に対して歯筋の位相合わせを行う
ことで、その組み付けを容易に行うことができる。続い
て第2二連ピニオンP2を組み付けるときには、その第
1アイドルピニオン56および第2アイドルピニオン5
8を相対回転させ、それぞれ第1サンギヤ42および第
2サンギヤ43に対して歯筋の位相合わせを行うこと
で、第2二連ピニオンP2の組み付けを支障なく行うこ
とができる。
【0032】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0033】例えば、実施例では第1二連ピニオンP1
および第2二連ピニオンP2をそれぞれ1個ずつ設けて
いるが、第1二連ピニオンP1あるいは第2二連ピニオ
ンP2を複数個設けても良い。
【0034】また本発明の差動ギヤ式変速装置は実施例
の舵角比可変装置V以外の任意の用途に適用可能であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、複数のピニオンシャフトにそれぞれ支持した
複数の二連ピニオンのうち、少なくとも一つの二連ピニ
オンの第1ピニオンおよび第2ピニオンを相対回転自在
に構成したので、他の二連ピニオンの第1ピニオンが入
力軸の第1サンギヤに噛みあって第2ピニオンが出力軸
の第2サンギヤに噛み合うことで該第1サンギヤおよび
第2サンギヤの位相が固定されてしまっても、それに続
いて前記少なくとも一つの二連ピニオンを組み付ける際
に、その第1ピニオンおよび第2ピニオンを相対回転さ
せて第1サンギヤおよび第2サンギヤに対して位相合わ
せすることにより容易に組み付けることができる。
【0036】前記少なくとも一つの二連ピニオンは、第
1ピニオンおよび第2ピニオンが相対回転することで入
力軸から出力軸への動力伝達には寄与しないが、キャリ
ヤの重量分布を円周方向に均一化して振動の発生を防止
するとともに、入力軸および出力軸に作用する偏荷重を
軽減することができる。
【0037】また請求項2に記載された発明によれば、
差動ギヤ式変速装置の入力軸および出力軸をそれぞれス
テアリングホイールおよびステアリングギヤボックスに
接続したので、ステアリングホイールの利きを鋭くした
り鈍くしたりしてステアリング特性を任意に調整するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の舵角比可変装置のスケルトン図
【図2】舵角比可変装置の縦断面図
【図3】図2の3部拡大図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】従来の自動車の舵角比可変装置のスケルトン図
【符号の説明】
11 入力軸 12 出力軸 13 ステアリングホイール 17 ステアリングギヤボックス 31 キャリヤ 38 アクチュエータ 42 第1サンギヤ 43 第2サンギヤ 46 第1ピニオンシャフト(ピニオンシャフ
ト) 47 第1ピニオン 48 第2ピニオン 55 第2ピニオンシャフト(ピニオンシャフ
ト) 56 第1アイドルピニオン(第1ピニオン) 58 第2アイドルピニオン(第2ピニオン) P1 第1二連ピニオン(二連ピニオン) P2 第2二連ピニオン(二連ピニオン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D030 DC25 DC39 3J028 EA08 EB10 EB16 EB33 EB35 EB37 EB63 EB64 EB66 FB03 FB13 FC13 FC24 FC63 FD01 FD17 GA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸(11)と、 入力軸(11)と同軸に配置された出力軸(12)と、 入力軸(11)に固定された第1サンギヤ(42)と、 出力軸(12)に固定された第2サンギヤ(43)と、 入力軸(11)および出力軸(12)に対して相対回転
    自在に支持されたキャリヤ(31)と、 入力軸(11)および出力軸(12)と偏心した位置で
    キャリヤ(31)に支持された複数のピニオンシャフト
    (46,55)と、 各々のピニオンシャフト(46,55)に回転自在に支
    持され、第1サンギヤ(42)および第2サンギヤ(4
    3)にそれぞれ噛み合う第1ピニオン(47,56)お
    よび第2ピニオン(48,58)から成る二連ピニオン
    (P1,P2)と、 キャリヤ(31)を回転駆動するアクチュエータ(3
    8)と、を備えた差動ギヤ式変速装置において、 少なくとも一つの二連ピニオン(P2)の第1ピニオン
    (56)および第2ピニオン(58)を相対回転自在に
    構成したことを特徴とする差動ギヤ式変速装置。
  2. 【請求項2】 入力軸(11)をステアリングホイール
    (13)に接続し、出力軸(12)をステアリングギヤ
    ボックス(17)に接続したことを特徴とする、請求項
    1に記載の差動ギヤ式変速装置。
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