JP2020020422A - 駆動機構 - Google Patents

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Ryoichi Hibino
良一 日比野
輝彦 中澤
Teruhiko Nakazawa
輝彦 中澤
西澤 博幸
Hiroyuki Nishizawa
博幸 西澤
仲原 彰治
Shoji Nakahara
彰治 仲原
育充 長田
Yasumitsu Osada
育充 長田
誠 日下部
Makoto Kusakabe
誠 日下部
菅井 賢
Masaru Sugai
賢 菅井
靖広 鳥居
Yasuhiro Torii
靖広 鳥居
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Abstract

【課題】2つのモータを備える駆動機構において、モータの回転力を有効に利用できるようにする。【解決手段】駆動機構12は、車体に設けられる2つのモータ16A、16Bの回転力を合流させて車体に推進力を作用させる動力合流機構18と、モータ16A、16Bの回転力を付加する方向の異同によって、モータの回転力を車体に慣性要素の慣性力を利用したトルクとして作用させるトルク発生モードと、トルクを作用させないトルク非発生モードと、を採り得るトルク発生機構20と、を有する。【選択図】図1

Description

本願は、駆動機構に関する。
特許文献1には、2つのモータを備え、それぞれのデファレンシャルギヤの回転軸の一方を駆動輪に接続し、それぞれのデファレンシャルギヤの他方の回転軸を連結機構によって連結した車両が記載されている。
特開2008−283836号公報
上記の特許文献1に記載の技術では、2つのモータの回転力を、車両の駆動力として用いている。
このように2つのモータを備える駆動機構では、2つのモータの回転方向によっては連結機構において回転力が相殺されてしまう。したがって、実際の駆動機構では、2つのモータの回転力を有効に利用するという点において、改善の余地がある。
本発明では、2つのモータを備える駆動機構において、モータの回転力を有効に利用できるようにすることが目的である。
第一態様では、車体に設けられる2つのモータと、2つの前記モータの回転力を合流させて前記車体に推進力を作用させる動力合流機構と、2つの前記モータの回転力を付加する方向の異同によって、2つの前記モータの回転力を前記車体に慣性要素の慣性力を利用したトルクとして作用させるトルク発生モードと、前記トルクを作用させないトルク非発生モードとを採り得るトルク発生機構と、を有する。
この駆動機構では、2つのモータの回転力を動力合流機構で合流させ、車体に推進力を作用させる。これにより、車体を走行させることができる。
また、この駆動機構では、トルク発生機構を有している。トルク発生機構は、2つのモータの回転力を付加する方向の異同によって(すなわち、回転力を付加する方向が同方向であるか、異方向であるか、によって)、トルク発生モードとトルク非発生モードのいずれかを採り得る。トルク発生機構は、トルク発生モードでは、2つのモータの回転力を、車体に対し、慣性要素の慣性力を利用したトルクとして作用させる。これにより、2つのモータの回転力を、車体に対するトルクとして有効に利用できる。トルク発生機構は、トルク非発生モードでは、2つのモータの回転力を車体に対しトルクとして作用させない。
第二態様では、第一態様において、前記動力合流機構が前記車体に前記推進力を作用させる状態では前記トルク発生機構が前記トルク非発生モードとなり、前記動力合流機構が前記車体に前記推進力を作用させない状態では前記トルク発生機構が前記トルク発生モードとなる。
すなわち、動力合流機構が車体に推進力を作用させない状態では、トルク発生機構はトルク発生モードとなるので、車体にトルクを作用させることができる。動力合流機構が車体に推進力を作用させる状態では、トルク発生機構はトルク非発生モードとなるので、車体に不用意にトルクを作用させない状態を実現できる。
第三態様では、第一又は第二態様において、前記トルク発生機構が、2つの前記モータのうち第一モータの回転軸に設けられた第一駆動ギヤに外歯が噛み合うサンギヤと、2つの前記モータのうち第二モータの回転軸に設けられた第二駆動ギヤに外歯が噛み合い前記サンギヤと同心で環状のリングギヤと、前記リングギヤの内歯及び前記サンギヤの前記外歯と噛み合うピニオンギヤと、を含む。
2つのモータは、第一モータ及び第二モータを有している。第一モータの回転軸に設けられた第一駆動ギヤには、サンギヤの外歯が噛み合っているので、第一モータの駆動によりサンギヤが回転する。第二モータの回転軸に設けられた第二駆動ギヤには、リングギヤの外歯が噛み合っているので、第二モータの駆動により、リングギヤが回転する。リングギヤの内歯及びサンギヤの外歯には、ピニオンギヤが噛み合っているので、ピニオンギヤのピニオン軸には、リングギヤ及びサンギヤから同方向の軸力が作用する。ピニオンギヤのピニオン軸はキャリアに設けられているので、キャリアを介して、2つのモータの回転力を車体にトルクとして作用させることができる。
第四態様では、第三態様において、前記ピニオンギヤのピニオン軸が設けられるキャリアを備え、前記ピニオンギヤが、前記キャリアのキャリア軸に対し互いに対称の位置にある第一ピニオンギヤ及び第二ピニオンギヤを含む。
第一ピニオンギヤと第二ピニオンギヤとは、キャリアのキャリア軸に対し対称の位置にある。したがって、第一ピニオンギヤの軸(第一ピニオン軸)と、第二ピニオンギヤの軸(第二ピニオン軸)とに、偶力を作用させて、車体にトルクを効果的に作用させることができる。
第五態様では、第四態様において、前記キャリアの外歯に噛み合うと共に回転軸が前記車体に取り付けられ前記慣性要素の一部をなすフライホイールを有する。
キャリアの外歯には、フライホイールが噛み合っているので、キャリアの回転、すなわち、ピニオン軸の公転を抑制し、車体に対し効果的にトルクを作用させることができる。
本願では、2つのモータを備える駆動機構において、モータの回転力を有効に利用できる。
図1は第一実施形態の駆動機構の全体構成図である。 図2は第一実施形態の駆動機構における傘歯車の部分を駆動モードの状態で拡大して示す斜視図である。 図3は第一実施形態の駆動機構のトルク発生機構を示す斜視図である。 図4は第一実施形態の駆動機構のトルク発生機構を示す分解斜視図である。 図5は第一実施形態の駆動機構のトルク発生機構をトルク非発生モードの状態で示す図であり、(A)はトルク発生機構の全体を示す平面図及び正面図、(B)はサンギヤ、リングギヤ及びピニオンギヤを示す平面図、(C)はキャリア及びフライホイールを示す平面図及び正面図である。 図6は第一実施形態の駆動機構における傘歯車の部分を反力モードの状態で拡大して示す斜視図である。 図7は第一実施形態の駆動機構のトルク発生機構をトルク発生モードの状態で示す図であり、(A)はトルク発生機構の全体を示す平面図及び正面図、(B)はサンギヤ、リングギヤ及びピニオンギヤを示す平面図、(C)はキャリア及びフライホイールを示す平面図及び正面図である。 図8は第一実施形態の駆動機構のサンギヤ、リングギヤ及びピニオンギヤをトルク発生モードの状態で拡大して示す平面図である。
以下、図面を参照して第一実施形態の駆動機構12を説明する。
駆動機構12は、一例として、車両に搭載されて推進力を作用させるための機構として用いられる。各図面において、車両前方、車両上方、車両幅方向をそれぞれ矢印FR、矢印UP、矢印Wで示す。ただし、車両に対し駆動機構12を配置する向きは、後述するように車体にトルクを作用させる方向に応じて決定されるため、図面に示した向きに限定されない。
図1に示すように、駆動機構12は、車体14(図5参照)に設けられる2つのモータ(第一モータ16A及び第二モータ16B)と、動力合流機構18と、トルク発生機構20と、を有している。第一モータ16A及び第二モータ16Bがそれぞれ回転力を付加する方向(回転力方向)は、実際の回転方向と同方向であっても反対方向であってもよい。
第一モータ16Aの第一モータ軸22Aには、第一駆動傘歯車24Aが取り付けられており、第二モータ16Bの第二モータ軸22Bには、第二駆動傘歯車24Bが取り付けられている。本実施形態では、第一モータ軸22A、22Bの軸方向は、車両上下方向(矢印FR及びその反対方向)と一致している。
動力合流機構18は、第一モータ軸22A、22Bとそれぞれ直交する合流軸26A、26Bを有している。本実施形態では、合流軸26A、26Bは同軸であり、車両幅方向(矢印W方向)と一致する軸方向である。
合流軸26Aには、第一駆動傘歯車24Aと噛み合う第一従動傘歯車28Aが取り付けられており、合流軸26Bには、第二駆動傘歯車24Bと噛み合う第二従動傘歯車28Bが取り付けられている。動力合流機構18は、第一モータ16Aの回転方向と第二モータ16Bの回転力方向(回転力を付加する方向)の異同、すなわち回転力方向が同じであるか異なっているか、に応じて、第一モータ16Aの回転力と第二モータ16Bの回転力の合流と非合流とを切り替えることができる。具体的には、例えば図2に示すように、第一モータ16Aが時計周り方向(矢印CW方向)に回転力を付加し、第二モータ16Bが反時計周り方向(矢印CCW方向)に回転力を付加した場合に、第一モータ16Aの回転力と第二モータ16Bの回転力とを合流させる。そして、合流された回転力を車体14に推進力として作用させることができる。これに対し、例えば第一モータ16A及び第二モータ16Bの双方が反時計回り方向に回転力を付加した場合は、第一モータ16Aの回転力と第二モータ16Bの回転力とを合流させない。
動力合流機構18としては、このように、第一モータ16Aの回転力方向と、第二モータ16Bの回転力方向の異同に応じて、これらモータの回転力の合流・非合流を切り替えることができれば、具体的構造は限定されない。
図3及び図4に示すように、トルク発生機構20は、第一モータ軸ギヤ30A、第二モータ軸ギヤ30B、サンギヤ32、リングギヤ34、ピニオンギヤ36、キャリア38、フライホイール40を含んで構成されている。
第一モータ軸ギヤ30Aは、第一モータ16Aの第一モータ軸22Aに取り付けられており、第二モータ軸ギヤ30Bは、第二モータ16Bの第二モータ軸22Bに取り付けられている。
サンギヤ32は、中心軸42周りに回転可能とされている。この中心軸42は、たとえば、図示しない軸受を介して車体14に支持されている。リングギヤ34も、中心軸42と同心の回転軸(図示省略)周りに回転可能に支持されている。サンギヤ32の外歯には、第一モータ軸ギヤ30Aが噛み合っている。
リングギヤ34は、サンギヤ32と同心で、サンギヤ32の外周との間に間隙を有する環状の部材である。リングギヤ34は、外周の外歯及び内周の内歯を備えている。リングギヤ34の外歯には、第二モータ軸ギヤ30Bが噛み合っている。
サンギヤ32とリングギヤ34の間には、ピニオンギヤ36が配置されている。ピニオンギヤ36の外歯は、サンギヤ32の外歯及びリングギヤ34の内歯に噛み合っている。本実施形態のトルク発生機構20では、図5にも示すように、中心軸42を中心として対称の位置で、2つのピニオンギヤ36(ピニオンギヤ36A及びピニオンギヤ36B)を有している。ピニオンギヤ36Aは第一ピニオンギヤの一例であり、ピニオンギヤ36Bは第二ピニオンギヤの一例である。
キャリア38は、サンギヤ32及びリングギヤ34の中心軸42と同軸のキャリア軸44を有している。キャリア38には、ピニオンギヤ36A及びピニオンギヤ36Bのそれぞれの回転中心であるピニオン軸46A、46Bが設けられている。本実施形態では、2つのピニオンギヤ36の位置に合わせて、2つのピニオン軸46A、46B(すなわちピニオンギヤ36A、36B)がキャリア軸44を中心とする対称の位置にある。2つのピニオン軸46A、46Bは、後述するように偶力によって車体14にトルクを作用させることができる程度に、車両幅方向に十分に離れている。
キャリア38の外歯には、フライホイール40A、40Bが噛み合っている。フライホイール40A、40Bはいずれも所定の質量を有しており、キャリア軸44周りのキャリア38の回転に対し抵抗を付与する部材である。図5に示すように、フライホイール40A、40Bのホイール軸48A、48Bは、車体14に支持されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。なお、以下では、一例として、第一駆動傘歯車24A、第二駆動傘歯車24B、第一従動傘歯車28A、第二従動傘歯車28B、第一モータ軸ギヤ30A、30Bの回転半径をすべてrとしている。そして、このrに対し、サンギヤ32の半径を2r、リングギヤ34の半径を3r、ピニオンギヤ36A、36Bの半径を0.5r、フライホイール40A、40Bの半径を0.5rと設定した場合を例示する。リングギヤ34の半径は3rなので、ピニオン軸46A及びピニオン軸46Bの公転半径は2.5rとなる。
本実施形態の駆動機構12では、駆動モード(図2及び図5参照)と、反力モード(図6及び図7参照)の2つのモードを採り得る。駆動モードでは、動力合流機構18は第一モータ16Aと第二モータ16Bの回転力を合流させ、トルク発生機構20はトルク非発生モードとなる。これに対し、反力モードでは、動力合流機構18は第一モータ16Aと第二モータ16Bの回転力を合流させず、トルク発生機構20はトルク発生モードとなる。
以下では、トルクは、対象の回転中心から作用点までの距離と作用点に作用する力の積の大きさ(スカラー)として示すが、トルクの方向をベクトルの外積を用いた方向としては示さない。
まず、駆動モードについて説明する。
本実施形態における駆動モードでは、図2に示すように、第一モータ16Aが矢印CW方向に回転力を付加し、第一駆動傘歯車24Aが、この回転力により矢印CW方向に回転し、さらに第一従動傘歯車28Aが、矢印R1方向に回転する例である。
第一駆動傘歯車24A(第一モータ軸22A)から車体14に作用する軸力をFとすると、第一駆動傘歯車24Aには、軸力(−F)とギヤ反力(F)、ギヤトルク(−F・r)が作用する。第一従動傘歯車28Aには、軸反力(F)と、ギヤ反トルク(F・r)が作用する。軸反力(F)は、車体14への推進力として出力される。
これに対し、第二モータ16Bは第一モータ16Aと反対の矢印CCW方向に回転力を付加し、第二駆動傘歯車24Bが、この回転力により矢印CCW方向に回転し、さらに、第二従動傘歯車28Bが、矢印R2方向に回転する例である。ここで、第二駆動傘歯車24B及び第二従動傘歯車28Bは、車両幅方向の中心線に対し、第一駆動傘歯車24A及び第一従動傘歯車28Aと対称である。したがって、第二駆動傘歯車24B及び第二従動傘歯車28Bと車体14との間に作用する力の関係についても、第一駆動傘歯車24A及び第一従動傘歯車28Aと対称に現れる。そして、動力合流機構18は、第一モータ16Aの回転力と第二モータ16Bの回転力を合流させて、車体14に推進力を作用させる。
なお、第一モータ16A及び第二モータ16Bの上記した回転力方向は、駆動モードにおける回転力方向の一例である。駆動モードとしては、第一モータ16Aと第二モータ16Bとがこのように異方向に回転力を付加していればよく、たとえば、第一モータ16Aが矢印CCW方向に、第二モータ16Bが矢印CW方向に回転力を付加してもよい。さらには、付加する回転力の大きさが、第一モータ16Aと第二モータ16Bとで異なっていてもよい。
また、この状態で、図5に示すように、第一モータ軸ギヤ30Aは矢印R3方向に回転し、第二モータ軸ギヤ30Bは、その反対方向である矢印R4方向に回転する。
第一モータ軸ギヤ30Aはサンギヤ32と噛み合っているので、サンギヤ32は矢印R5方向に回転する。第二モータ軸ギヤ30Bはリングギヤ34の外歯と噛み合っているので、リングギヤ34は矢印R6方向に回転する。
そして、サンギヤ32とリングギヤ34の内歯に噛み合っているピニオンギヤ36A、36Bはいずれも、矢印R7方向に回転する。このように2つのピニオンギヤ36A、36Bが回転することで、ピニオン軸46A、46Bには、軸力(軸と直交する方向の力)が作用しない状態が実現される。ピニオン軸46A、46Bがキャリア38に対しキャリア軸44を中心とした回転力を作用させず、キャリア38に噛み合っているフライホイール40A、40Bを介してトルクが車体14に作用することもない。
次に、反力モードについて説明する。
本実施形態における反力モードでは、第一モータ16Aと第二モータ16Bとが同方向に回転力を付加する。図6に示す例では、第一モータ16A及び第二モータ16Bが、いすれも矢印CW方向に回転力を付加する。そして、第一駆動傘歯車24A及び第二駆動傘歯車24Bが、同方向(矢印CW方向)に回転する。第一駆動傘歯車24A及び第二駆動傘歯車24Bは、駆動モードと比較すると、第一モータ16Aの回転力方向(回転力を付加する方向)は同じであるが、第二モータ16Bの回転力方向が反対方向である。したがって、第二駆動傘歯車24B及び第二従動傘歯車28Bと車体14との間で作用する力及びトルクについても、駆動モードと比較して反対向きになる。
なお、第一モータ16A及び第二モータ16Bの上記した回転力方向は、反力モードにおける回転力方向の一例である。反力モードとしては、第一モータ16Aと第二モータ16Bとがこのように同方向に回転力を付加していればよく、たとえば、第一モータ16A及び第二モータ16Bがいずれも、図6において矢印CCW方向に回転力を付加してもよい。さらには、付加する回転力の大きさが、第一モータ16Aと第二モータ16Bとで異なっていてもよい。
ここで、第一モータ16A及び第二モータ16Bの回転力は、上記したように、トルク発生機構20に作用する。このため、第一モータ16A及び第二モータ16Bの回転力が、動力合流機構18に作用しない。
すなわち、反力モードでは、動力合流機構18は、第一モータ16Aの回転力と第二モータ16Bの回転力を合流させず、車体14に推進力を作用させない。
この状態で、図7に示すように、第一モータ軸ギヤ30A及び第二モータ軸ギヤ30Bが同方向、図示の例では時計周り方向(矢印R4方向)に回転する。サンギヤ32及びリングギヤ34は共に反時計回り方向(図7における矢印R6方向)に回転する。
2つのピニオンギヤ36はいずれも、サンギヤ32の外歯とリングギヤ34の内歯に噛み合っている。このため、ピニオンギヤ36のそれぞれにおいて、サンギヤ32からの入力と、リングギヤ34からの入力とが同方向に作用する。たとえば、図8に詳細に示すように、ピニオンギヤ36Aには、サンギヤ32から矢印RR方向に(−0.5F)の力が作用し、リングギヤ34からも矢印RR方向に(−0.5F)の力が作用する。これにより、ピニオン軸46Aには、矢印RR方向に(−F)の軸力が作用する。ピニオンギヤ36Bには、サンギヤ32から矢印RR方向に(0.5F)の力が作用し、リングギヤ34からの矢印RR方向に(0.5F)の力が作用する。これにより、ピニオン軸46Bには、矢印RR方向に(F)の軸力が作用する。すなわち、キャリア38には、2F×2.5rのトルクが作用する。
第一ピニオン軸46Aに作用する軸力と、第二ピニオン軸46Bに作用する軸力とは偶力の関係にある。キャリア38の外歯には大質量のフライホイール40が噛み合っており、キャリア38の回転は抑制される。すなわち、キャリア38に作用する上記のトルクを、負荷としてフライホイール40A、40Bで受けることになる。これにより、フライホイール40A、40Bからは、軸反トルクが車体14に作用する。
実際には、図7に示すように、第一モータ16A及び第二モータ16Bから車体14にそれぞれ、矢印R4と反対方向のモータ反トルクT1(−F・r)が作用し、第一モータ軸22A及び第二モータ軸22Bからは車体14にモータ軸の軸反トルクT2(7F・r)が作用し、フライホイール40A、40Bには軸反トルクT3(−6F・r)が作用する。駆動機構12全体では、これらを合成したトルクとして、車体14に対し(−F・r)のトルクが作用する。
このように、本実施形態の駆動機構12では、トルク発生機構20を備えており、2つのモータ(第一モータ16A及び第二モータ16B)の回転力を有効に利用して、車体に対しトルクを作用させることができる。なお、第一モータ16A及び第二モータ16Bの両方において、それぞれの回転力方向を反対にすれば、車体14に作用させるトルクの向きも反対になる。
特に、動力合流機構18が車体14に推進力を作用させない状態において、トルク発生機構20は反力モードになるので、効果的に車体14にトルクを作用させることができる。
上記説明では、トルク発生機構20から車体14に作用させるトルクの方向として、車体14の上下方向に延在する軸を中心とした回転の方向を挙げた。この軸は、車体14のヨーあるいはヨーイングの方向であり、ヨー軸である。これにより、車体14の車輪と路面との間に発生する力とは独立で、車体にヨーモーメントを付与できる。
トルク発生機構20から車体14に作用させるトルクの方向は、上記のヨーモーメントの方向に限定されない。たとえば、車両前後方向に延在するロール軸を中心とした回転(ロールあるいはローリング)の方向でもよい。ロールの方向のトルクを車体14に作用させると、車体14の左右の各車輪の摩擦円の半径に、左右のタイヤ間で差を設けることができる。
さらには車両幅方向に延在するピッチ軸を中心とした回転(ピッチあるいはピッチング)の方向でもよい。ピッチの方向のトルクを車体14に作用させると、車体14の前後の各車輪の摩擦円の半径に、前後のタイヤ間で差を設けることができる。
上記実施形態では、トルク発生機構20として、サンギヤ32、リングギヤ34及びピニオンギヤ36を含む構造を挙げている。このように、各種のギヤを用いると、ギヤの歯の噛み合いにより、回転力を確実に伝達できる。ただし、回転力を伝達する機構としては、このようにギヤを用いた構造に限定されず、たとえば、摩擦車やベルト機構等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、トルク発生機構20のピニオンギヤ36がピニオンギヤ36A及びピニオンギヤ36Bの2つを含んでいる。2つのピニオンギヤ36A、36Bはキャリア軸44に対し対称の位置で設けられているので、たとえばピニオンギヤ36が1つの構造と比較して、キャリア軸44を中心とした偶力を効果的に発生させることができる。
なお、このように対となっているピニオンギヤ36A、36Bに加えて、さらに、ピニオンギヤの対を有する構造とすることも可能である。すなわち、合計で4個、6個あるいはそれ以上のピニオンギヤが、2つずつで対になっている構成等も採り得る。この場合であっても、対になっているそれぞれのピニオンギヤが、本発明における第一ピニオンギヤ及び第二ピニオンギヤにそれぞれ該当するように、キャリア軸44に対し対称の位置に配置された構造を採り得る。
実施形態では、キャリア38の外歯に噛み合うフライホイール40を有している。フライホイール40は慣性要素の一例であり、キャリア38の回転に対し抵抗となるので、キャリア軸44周りのキャリア38の回転、すなわちピニオン軸46A、46Bの公転を効果的に抑制し、車体14に効果的にトルクを作用させることができる。ただし、キャリア軸44だけでも回転を確実に抑制できる質量(慣性モーメント)を有している場合は、フライホイール40を軽量化あるいは省略してもよい。この場合は、キャリア軸44が慣性要素を兼ねることになる。
12 駆動機構
14 車体
16A 第一モータ
16B 第二モータ
18 動力合流機構
20 トルク発生機構
22A 第一モータ軸
22B 第二モータ軸
30A 第一モータ軸ギヤ
30B 第二モータ軸ギヤ
32 サンギヤ
34 リングギヤ
36A、36B ピニオンギヤ
38 キャリア
40A、40B フライホイール(慣性要素の一例)
44 キャリア軸
46A、46B ピニオン軸
48A ホイール軸

Claims (5)

  1. 車体に設けられる2つのモータと、
    2つの前記モータの回転力を合流させて前記車体に推進力を作用させる動力合流機構と、
    2つの前記モータの回転力を付加する方向の異同によって、2つの前記モータの回転力を前記車体に慣性要素の慣性力を利用したトルクとして作用させるトルク発生モードと、前記トルクを作用させないトルク非発生モードとを採り得るトルク発生機構と、
    を有する駆動機構。
  2. 前記動力合流機構が前記車体に前記推進力を作用させる状態では前記トルク発生機構が前記トルク非発生モードとなり、前記動力合流機構が前記車体に前記推進力を作用させない状態では前記トルク発生機構が前記トルク発生モードとなる請求項1に記載の駆動機構。
  3. 前記トルク発生機構が、
    2つの前記モータのうち第一モータの回転軸に設けられた第一駆動ギヤに外歯が噛み合うサンギヤと、
    2つの前記モータのうち第二モータの回転軸に設けられた第二駆動ギヤに外歯が噛み合い前記サンギヤと同心で環状のリングギヤと、
    前記リングギヤの内歯及び前記サンギヤの前記外歯と噛み合うピニオンギヤと、
    を含む請求項2に記載の駆動機構。
  4. 前記ピニオンギヤのピニオン軸が設けられるキャリアを備え、
    前記ピニオンギヤが、前記キャリアのキャリア軸に対し互いに対称の位置にある第一ピニオンギヤ及び第二ピニオンギヤを含む請求項3に記載の駆動機構。
  5. 前記キャリアの外歯に噛み合うと共に回転軸が前記車体に取り付けられ前記慣性要素の一部をなすフライホイールを有する請求項4に記載の駆動機構。
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